国連人道問題調整事務所(OCHA)はイドリブ県に境界経由(クロスライン)での人道支援を実施(2022年11月30日)

国連人道問題調整事務所(OCHA)のシリア事務所はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/OCHA_Syria/)を通じて、境界経由(クロスライン)および越境(クロスボーダー)での人道支援を求めている国連安保理決議第2585号および第2642号に従い、アレッポ県からシリア北西部にと国際人道支援物資を搬入した発表した。

シリア人権監視団によると、OCHAが用意した車列は、イドリブ県を通るM4高速道路沿線のタルナバ村に設置された通行所を通って、シリア政府支配地からシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」に人道支援物資を搬入した。

境界経由による支援物資搬入は10月22日以来。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア軍部隊がダーイシュのスリーパーセルと思われる武装集団の襲撃を受け、兵士1人死亡(2022年11月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるスバイハーン市近郊でシリア軍第17師団所属部隊がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団の襲撃を受け、兵士1人が死亡、複数が負傷した。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

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国際科学テクノロジー大学の学長がダマスカス県オートストラード・マッザ地区の校舎で殺害される(2022年11月30日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、国際科学テクノロジー大学の学長がオートストラード・マッザ地区の校舎で何者かによって殺害され、遺体で発見された。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

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ダーイシュの報道官は第3代カリフのアブー・ハサン・ハーシミー・クラシーが戦闘で死亡したと発表:CENTCOMは自由シリア軍が殺害したと発表(2022年11月30日)

ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ウマル・ムハージル報道官は、テレグラムのアカウントを通じて音声声明を出し、カリフを名乗る最高指導者のアブー・ハサン・ハーシミー・クラシー氏が「アッラーの敵との戦い」で死亡し、後任のカリフにアブー・フサイン・フサイニー・クラシーを名乗る人物が就任したと発表した。

「奴らを殺し、殺されよう」と銘打たれた声明において、アブー・ウマル・ムハージル報道官は、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者が殺害された時期、場所については明らかにしなかった。

アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー氏は、2022年2月の米軍によるトルコ占領下のイドリブ県アティマ村での特殊作戦で殺害されたアブドゥッラー・カルダーシュ氏(アブー・イブラーヒーム・クラシー)の後継者として第3代のカリフを名乗っていた。

なおカルダーシュ氏は、2022年10月の米軍の特殊作戦によって殺害されたアブー・バクル・バグダーディー氏の後継者として第2代のカリフを名乗っていた。

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米中央軍(CENTCOM)のジョー・ブッチーノ報道官(大佐)は声明を出し、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者が10月半ばのダルアー県での「自由シリア軍」によって行われた軍事作戦によって死亡したとの見方を示したうえで、ダーイシュが依然として中東地域における脅威だとしつつも、「さらなる打撃」を与えたと主張した。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍の砲撃が続くなか、ロシア軍、シリア軍はトルコ占領地との境界に部隊を展開(2022年11月30日)

アレッポ県では、ANHA(11月30日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村、ブルジュ・カース村、タナブ村、バイナ村、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のジャールカリー村、クーラーン村、ハルビーサーン村、ハイマル・ラービダ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍がトルコの占領下の「ユーフラテスの盾」地域のアブラ村に面するタッル・ジージャーン村に新たな軍事拠点を設置した。

シリア軍もまた29日晩、トルコの占領下の「オリーブの枝」地域に面するヌッブル市、ザフラー町一帯に大規模部隊を展開させた。

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ラッカ県では、ANHA(11月30日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、ジャディーダ村、マアラク村、フーシャーン村、サイダー村、M4高速道路沿線一帯、トルコ占領下のタッル・アブヤド市に近いビール・カイタク村、ヒルバト・バカル村、アリーダ村、ビール・ザンナール村、クール・ハサン村、サワーン村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍パトロール部隊がトルコ占領下の「平和の泉」地域の中心都市タッル・アブヤド市に近いマティーン・クーシュカール村一帯に設置されているシリア軍の拠点複数ヵ所を視察した。

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ハサカ県では、ANHA(11月30日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同町近郊のルバイアート村、タッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、ウンム・ハイル村、タッル・ラバン村を砲撃した。

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トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて、11月30日の戦闘でトルコ軍兵士1人が戦死したと発表した。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で2人(2022年11月30日)

保健省は政府支配地域で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、11月30日現在のシリア国内での感染者数は計57,399人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,229人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid02SYvs6iU5xqonwE3TNg47k2tFGh3qhJFLRpMc7YCATgXuCwpbcDHTAnafpZTL1iMrl

AFP, November 30, 2022、ACU, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センター:トルコは明確な理由を示さずにシリア領内の国境地帯での合同パトロールに2週間以上参加していない(2022年11月30日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、トルコが明確な理由を示さずにシリア領内の国境地帯での合同パトロールに2週間以上参加していないことを明らかにした。

トルコは11月19日に、イスタンブールでの爆破テロに対する報復としてシリア北部とイラク北部に対する軍事作戦(「鉤爪」作戦)を行っている。

RIAノーヴォスチ通信(11月30日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 30, 2022をもとに作成。

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米国防省報道官:トルコのシリア北部への攻撃激化を受け、米軍の同地でのパトロールは減少(2022年11月29日)

米国防省のパトリック・ライダー報道官は、シリア北部とイラク北部に対するトルコの軍事攻勢(「鉤爪」作戦)に深い懸念を改めて表明、シリアに違法駐留を続ける米軍(有志連合)によるパトロールの回数を減らさざるを得ない状況になっていると述べた。

その理由について、ライダー報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の一環として、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と連携して行われてきたパトロールが、トルコ軍の攻勢を受けて減少しているためだと述べた。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

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中国の国連副大使はトルコとイスラエルにシリアへの越境攻撃を停止するよう求める(2022年11月29日)

中国の耿爽国連副大使は、国連安保理で、トルコとイスラエルに対して、シリアへの攻撃を直ちに停止するよう求めると述べた。

耿副大使は以下のように述べた。

我々はシリアの主権と領土保全を断固として守らなければならない。シリアの治安情勢は依然として不安定である。トルコはシリアに対して空爆を開始し、シリアに対して地上作戦を実施すると発表した。シリアに対するイスラエルの空爆も続いた。
中国は深い懸念を表明する。トルコとイスラエルに対し、国境を越えた攻撃を直ちに停止し、状況をエスカレートさせる可能性のある行動を回避し、関連する問題を解決するための対話を維持するよう求める。

SANA(11月29日付)、RIAノーヴォスチ通信(11月29日付)などが伝えた。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、RIA Novosti, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍の政治部門であるシリア民主評議会のダッラール共同議長はトルコの攻撃を回避するためのシリア政府との合意の否定(2022年11月29日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治部門であるシリア民主評議会のリヤード・ダッラール共同議長は、シリア北部とイラク北部に対するトルコ軍の攻勢(「鉤爪」作戦)への対応について、シリア政府といかなる合意にも達していないと述べた。

ダッラール共同議長は以下のように述べた。

シリア北部の緊張緩和と同地でのトルコ軍の作戦の回避に向けてロシアが提示した要求を受入れることはできない。
シリア民主軍とロシアの姿勢には隔たりがある。それは協議に際してロシアによる挑発的な対応が行われているためだ。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)などが伝えた。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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トルコ大統領府報道官はYPGに国境から30キロ以上撤退するよう要請(2022年11月29日)

トルコ大統領府のイブラヒム・カリン報道官は、シリア北部とイラク北部で実施中の「鉤爪」作戦について、人民防衛隊(YPG)にシリアとの国境から30キロ以上撤退することを要請していると述べた。

カリン報道官は以下の通り述べた。

シリアでのトルコの軍事作戦は続く。我々にとっての優先事項は、その時期と場所を決定することにある。
我々は、YPGに我が国の国境から30キロ離れるよう要請している。
数千というシリア人が死んだり、数百万人が難民にならないよう、シリア領内に安全地帯を設置するよう求めてきた。

アナトリア通信(11月29日付)などが伝えた。

AFP, November 29, 2022、Anadolu Ajansı, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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ヒムス県スフナ市近郊の街道で、ダーイシュのスリーパーセルと思われる武装集団の襲撃によりシリア軍士官ら2人死亡(2022年11月29日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スフナ市近郊の街道で、シリア軍士官(大佐)が乗った車が、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団の襲撃を受け、士官とその護衛の2人が死亡した。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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ダルアー県では若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡(2022年11月29日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マターイヤ村とナダー村を結ぶ街道で、若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年11月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県、ラッカ県、ハサカ県への砲撃を続ける(2022年11月29日)

アレッポ県では、ANHA(11月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、スーガーニカ村、マイヤーサ村、シャッラー村近郊のファイサル製粉工場のロシア軍基地一帯、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村、ジャールカリー村、クーラーン村、カッラ・ムーグ村、ジャイシャーン村を砲撃した。

このうち、バイナ村、スーガーニカ村、マイヤーサ村に対する砲撃で、住民2人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(11月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のズィヌービヤー村、アブー・サッラ村、トルコ占領下のタッル・アブヤド市に近いイブラーヒーム・カルドゥー村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(11月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、タッル・ラバン村、タッル・タウィーラ村
アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のシャイフ・ファーティミー村、ハミーディーヤ村、ウンム・カイフ村を砲撃した。

一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がディブス村に進行しようとしたシリア国民軍を撃退したと発表した。

また、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市に近いマナージール村近郊で、シリア民主軍の砲撃により、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー2人が負傷した。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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アレッポ市サアドッラー・ジャービリー広場で、アレキサンドレッタ地方のトルコ併合に抗議する集会(2022年11月29日)

アレッポ県では、SANA(11月29日付)によると、アレッポ市のサアドッラー・ジャービリー広場で、1939年11月29日にアレキサンドレッタ地方がトルコに併合されてから83年が経ったのに合わせて抗議集会が行われた。

抗議集会は「リワー(アレキサンドレッタ地方)は永遠にシリア・アラブのもの…祖国への復帰」と銘打たれ、アレキサンドレッタ地方住民協会のシャーヒーン・ハッジー会長らが演説を行い、同地のトルコからの復帰を求めた。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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駐シリア・パレスチナ大使館がパレスチナ人民連帯国際デーを記念してダマローズ・ホテルで記念式典を開催(2022年11月29日)

ダマスカス県では、SANA(11月29日付)によると、パレスチナ大使館がパレスチナ人民連帯国際デーを記念して、ダマローズ・ホテルで記念式典を開催した。

式典には、サミール・リファーイー駐シリア・パレスチナ大使、ルバーナ・ムシャウウィフ文化大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、リヤード・アッバース・パレスチナ外務省アラブ問題局長が祝辞を述べたほか、ムハンマド・シャッアール進歩国民戦線中央指導部副書記長、ヤースィル・シューフィー・バアス党中央指導部メンバー、人民議会議員、パレスチナ諸派代表、駐シリア各国大使館代表、メディア関係者、宗教、文化、社会関連の著名人らが出席した。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年11月29日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者1人が完治したと発表した。

これにより、11月29日現在のシリア国内での感染者数は計57,397人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,227人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0u9XHFPMkmxjk14k6BeF4ANyTWYuXYUJ3Sv335z4RcUS3pPz2BbpYrbQaz6hBeU3Kl

AFP, November 29, 2022、ACU, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍報道官:ロシアにシリア北東部防衛のためのシリア政府との協定締結を支援するよう要請したが、前向きな回答得られず(2022年11月28日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のアラーム・ハンナー報道官はハダス・チャンネル(11月28日付)に対して、シリア民主軍がロシアの代表団に、シリア北東部の実効支配地の防衛のためにシリア政府と協定を結ぶことを支援するようロシアに求めたことを明らかにした。

会談はトルコと国境地帯で行われたが、ロシア側は、緊張緩和に向けた努力を行うとの回答した得られなかったという。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、al-Hadath, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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ジャズィーラは、トルコがマンビジュ市、アイン・アラブ市、タッル・リフアト市からシリア民主軍から撤退させ、シリア政府の支配下に復帰させることを要求していると伝える(2022年11月28日)

ジャズィーラ・チャンネル(11月28日付)は、トルコの公式筋の話として、トルコ政府がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県のマンビジュ市、アイン・アラブ(コバネ)市、タッル・リフアト市からシリア民主軍から撤退させ、シリア政府の支配下に復帰させることを要求していると伝えた。

同チャンネルによると、ロシア政府はトルコ政府のこの要求を満たし、地上作戦を回避するために努力する一方、トルコ側は期限を設置し、要求が満たされない場合に地上部隊を投入する構えを見せているという。

AFP, November 28, 2022、Aljazeera, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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カービー米NSC戦略広報調整官:「シリア北部での緊張緩和を望んでいる」(2022年11月28日)

ジョン・カービー米国家安全保障会議(NSC)の戦略広報調整官は記者会見で、シリア北部とイラク北部に対するトルコの軍事攻勢(「鉤爪」作戦)について触れ、トルコの自衛権を認めるとしつつ、シリア北部での緊張緩和を望んでいると述べた。

カービー調整官は以下のように述べた。

トルコは、国境地域と国内の両方でテロ攻撃に苦しんでいる。トルコには、自国および自国民をこうした攻撃から守る権利がある。
だが、我々は緊張緩和を望んでおり、一般市民の間でさらなる死傷者を出すような行動を目にしたくない。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣:「シリア政府との関係改善の目的はシリア内戦を終らせること」(2022年11月28日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、シリア政府との関係改善に関して、シリア内戦を終らせることが目的だと述べた。

チャヴシュオール外務大臣は記者団に対して以下のように述べた。

我々の目的はシリアでの内戦を終らせることになる。我々はそのためのプロセスを(シリアの)反体制派とともに進めている。(シリアの)政府とともに、反体制派はアスタナ・プロセスに参加している。

ヒュッリイイェト・デイリー・ニュース(11月28日付)などが伝えた。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Hurriyet Daily News, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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『ワタン』は、シリア政府がシリア北東部にシリア軍部隊を展開させることでシリア民主軍と合意したとの一部情報を否定(2022年11月28日)

『ワタン』(11月28日付)は、複数の消息筋の話として、シリア政府がシリア北東部各所や国境地帯にシリア軍部隊を展開させることで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と合意に達したとする一部情報を否定した。

同消息筋によると、一部メディアの報道とは裏腹に、こうした合意はいまだ交わされていないという。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022、al-Watan, November 28, 2022などをもとに作成。

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トルコの警察当局はイスタンブールでの爆破テロに関与したとされるハサン容疑者の顔写真を公開(2022年11月28日)

トルコの警察当局は、13日のイスタンブールでの爆破テロに関与したとされるビラール・ハサン容疑者の顔写真を公開した。

公開された写真に写っているハサン容疑者は、人民防衛隊(YPG)の紋章を背に迷彩服を着用している。

ハサン容疑者は実行犯であるアフラーム・バシール容疑者に爆発物を手渡したとされており、シュレイマン・ソイル内務大臣が27日に発表したところによると、同じく容疑者の兄弟は既に逮捕されている。

アナトリア通信(11月28日付)が伝えた。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍が「決戦」作戦司令室の支配地を砲撃(2022年11月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村一帯、ザーウィヤ山地方のイフスィム町、ダイル・サンバル村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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ラッカ市中心部で爆発が発生(2022年11月28日)

ラッカ県では、ANHA(11月28日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市中心部で爆発が発生した。

シリア人権監視団によると、爆発は、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが車に仕掛けたと見られる爆弾によるもので、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士2人が負傷した。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍憲兵隊はアレッポ県アイン・アラブ市一帯でトルコ軍による激しい砲撃が続いているのを受け、トルコ軍部隊との合同パトロールを中止(2022年11月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊はアイン・アラブ市一帯でトルコ軍による激しい砲撃が続いているのを受け、同国境地帯で予定していたトルコ軍部隊との合同パトロールを中止した。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県、ハサカ県への砲撃を続ける(2022年11月28日)

アレッポ県では、ANHA(11月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるタッル・リフアト市一帯、同市近郊のシャイフ・イーサー村、バイナ村、バイルーニーヤ村、マンビジュ市近郊のジャート村、ヒルバト・マースィー村、ズール・マガール村、ジャールカリー村、アフマド・ムニール農場、カッラ・ムーグ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、マルアナーズ村一帯、マーリア市一帯、シャイフ・イーサー村一帯では、シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア国民軍と交戦した。

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ハサカ県では、ANHA(11月28日付)、SANA(11月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村、クーザリーヤ村、占領下のタッル・アブヤド市に近いヒルバト・バカル村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(11月28日付)によると、トルコ軍が、ハーニー村を自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃した。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はシリア北部とイラク北部で続けている「鉤爪」作戦により、テロリスト480人を無力化したと発表した。

アナトリア通信(11月28日付)などが伝えた。

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トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて、28日の戦闘でトルコ軍兵士1人が戦死したと発表した。

AFP, November 28, 2022、Anadolu Ajans, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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スワイダー市で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の社会復帰手続きが続く(2022年11月28日)

スワイダー県では、SANA(11月28日付)によると、スワイダー市の4月7日ホールに設置されている和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の社会復帰手続きが続けられた。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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人民議会はアレキサンドレッタ地方の回復がシリア国民の闘争における最優先事項だとする声明を発表(2022年11月28日)

人民議会は、1939年11月29日にアレキサンドレッタ地方がトルコに併合されてから83年が経つのに合わせて声明を出し、同地方の回復がシリア国民の闘争における最優先事項だとしたうえで、同地を奪還するまで闘争は継続されるとする声明を発表した。

SANA(11月28日付)が伝えた。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

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