シリア民主軍はシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域の南部と西部にひそかに進入し、同地を掌握していると断じる(2022年5月31日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、シャーム解放機構のメンバーが、トルコの庇護を受ける「傭兵」(シリア国民軍)との合意に基づいて、トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市一帯のいわゆる「オリーブの枝」地域の南部と西部にひそかに進入し、同地を掌握していると発表した。

AFP, June 1, 2022、ANHA, June 1, 2022、Orient News, June 1, 2022、Reuters, June 1, 2022、SANA, June 1, 2022、SOHR, June 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方、ハマー県ガーブ平原を砲撃(2022年5月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、バーラ村一帯、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村一帯を砲撃した。

AFP, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のバーブ市で、前日に続きIDPs女児強姦事件をめぐって民兵がシリア国民軍憲兵隊本部に詰め寄る(2022年5月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で前日に続いて、ヒムス県タドムル市からの国内避難民(IDPs)の12歳の女児1人が強姦された事件をめぐって、タドムル市出身の民兵らがシリア国民軍の憲兵隊本部の前に集まり、犯人への極刑を求めた。

AFP, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍ヘリコプターがハサカ県のカーミシュリー市からアームーダー市、ダルバースィーヤ市、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町にいたる国境地帯上空に飛来、トルコ軍を牽制(2022年5月31日)

アレッポ県では、ANHA(5月31日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアキーバ村、ウンム・フーシュ村、ウンム・クラー村、ワフシーヤ村、ダイル・ジャマール村、ザイワーン村、シャッアーラ村、スーガーニカ村の森林地帯、バイナ村を砲撃した。

 

**

 

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍ヘリコプター2機が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市からアームーダー市、ダルバースィーヤ市、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町にいたる国境地帯上空に飛来、偵察活動を行った。

偵察活動は、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア難民100万人の「自発的」帰還を口実とした新たな軍事侵攻の実施を示唆したことを受けたもの。

AFP, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カーミシュリー市、ハジーン市(ダイル・ザウル県)、ラッカ市でトルコ軍による断続的な侵略と砲撃に抗議するデモ(2022年5月31日)

ハサカ県では、SANA(5月31日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市の文化センター前で、トルコ軍による断続的な侵略と砲撃に抗議するデモが行われ、多数の住民が参加した。

抗議デモは、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア難民100万人の「自発的」帰還を口実とした新たな軍事侵攻の実施を示唆したことを受けたもの。

 

**

 

また、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の共同統治下にあるダイル・ザウル県ハジーン市、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県ラッカ市でも同様の抗議デモが行われた。

AFP, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村の住民がシリア軍検問所の支援を受けて米軍の車列の進行を阻止(2022年5月31日)

ハサカ県では、SANA(5月31日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるカーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村の住民がシリア軍検問所の支援を受けて、村を通過しようとした米軍の装甲車5輌と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の四輪駆動車1輌からなる車列の進行を阻止し、これを退却させた。

AFP, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年5月31日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治したと発表した。

これにより、5月31日現在のシリア国内での感染者数は計55,893人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,688人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/videos/981888465718888/

AFP, May 31, 2022、ACU, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

NHK総合「おはよう日本」:シリア人傭兵がウクライナでロシア軍の爆撃により死亡(2022年5月31日)

NHK総合の「おはよう日本」(5月31日付)は、シリア人傭兵(「国際義勇兵」)がウクライナでの戦闘で死亡した伝えた。

死亡したのは、アブドゥッラフマーン・アフマドを名乗る男性。

ウクライナ東部ハルキウ州に対するロシア軍の爆撃で死亡したことを、NHK特派員が彼の上官だという男性から電話で伝えられた。

アフマド氏の遺体はその後シリアに移送され、同地で埋葬された。

アフマド氏の父は弁護士で、将来を嘱望されていたが、4年前にシリア領内に対するロシア軍の爆撃で母親ら家族を殺害され、反体制派の戦闘員になった。

ロシアの侵攻を受けるウクライナに共鳴し、同地入りし、ウクライナ軍とともにロシア軍との戦闘に参加していた。

**

ニュースは、トルコのイスタンブール支局の佐野圭崇記者がウクライナでロシア軍と戦うシリアの反体制派戦闘員に行ったインタビューをもとに制作された5月17日のNHK Worldのリポート(https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/videos/20220517210511912/)の内容を踏襲したもの。

5月17日のリポートでは、佐野記者のインタビューに応じた1人スハイル・ハンムード氏(スハイル・アブー・トウ(TOW))が、ウクライナ行きを決心した理由について、「カネが傭兵になったことの動機の一つだ…。トルコにいる妻と子供にカネを送って、自分たちで生活できるようにするためだ」と述べていた。

32歳のハンムード氏は、シリアでの戦闘に参加することで月20米ドルの報酬を得ていたが、生計を立てることができず、ウクライナで「傭兵」になる道を選んだという。

ハンムード氏はまた、「ウクライナに行くと、月2000米ドルを得られる…。妻にカネを送ることができる」などと述べた。

取材に応じたトルコの難民キャンプに身を寄せている妻も佐野記者のインタビューに対して、ハンムード氏の決断にショックを隠し切れない様子で、彼の身に何か起きたら、身寄りのいないトルコで生活ができなくなり、どうしていいか分からないなどと述べた。

ハンムード氏は3月末にシリアを発ち、4月半ば、妻はウクライナにいる彼からメッセージを受け取ったが、それ以降連絡が取れていないという。

一方、リポートは、傭兵の1人アブドゥッラフマーン・アフマド氏は、ウクライナで教練を行い、部下に対して「あそこにロシア兵がいると思って狙え…。我々がすべきは、多くのロシア兵を殺すことだ」と指導する様子を紹介した。

28歳のアフマド氏は、300人の部下とともにウクライナのために戦っているという。

アサド政権を支援するロシア軍が行った爆撃で5年前に母と弟を亡くした彼は、インタビューで「カネや信仰が動機ではない…。母と弟の仇をとりたい…。殺されてもいい」と答えている。

アフマド氏によると、ウクライナには自分が経験したのと似た状況があり、「ウクライナもシリアと同じように侵略を受けた…。私はウクライナの人々とともにある…。私はロシアを追い出すまで戦う」との決意を述べた。

彼の所在がシリアで最後に確認されたのは3月末。

その後、5月初め、NHKに対して、アフマド氏についての情報を得た。彼が所属する武装組織のリーダーは、彼はウクライナで死んだことを明かした。

司令官は「これは死んだ兵士のビデオだ…。私はこの若い男性がアブドゥッラフマーンだと分かった」と述べた。

彼が所属する武装組織のリーダーによると、彼はハルキウの前線でロシア軍の攻撃によって10人の兵士とともに殺害された。

アフマド氏の遺体はトルコを経由してシリアに移され、埋葬されたという。

アフマド氏ら傭兵は、トルコから貨物機でウクライナに移送されたという。

武装組織のリーダーによると、3,000人の傭兵がウクライナ入りし、「仲介者」を通じてウクライナ軍の指揮下に入っているという。

なお、対するアサド政権側は、40,000人がウクライナ行きを希望して登録を済ませており、ロシアは前線での戦闘に参加するシリア人には月7,000米ドル、それ以外の任務に就いた場合は月3,000米ドルを支給することを約束しているという。

シリアからウクライナに行っているのは「義勇兵」ではなく、カネで雇われている「傭兵」だが、トルコのウクライナ大使館は、シリアからの「義勇兵」はいないとNHKの取材に答えている。

また、中継地となっているトルコはシリアの反体制派に資金援助、教練を行っているが、トルコ外務省の報道官もシリアの反体制派がウクライナに入ったことについては否定している。

NHK, May 17, 2022、May 31, 2022をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のバーブ市でIDPs女児強姦事件をめぐって民兵がシリア国民軍憲兵隊本部に詰め寄る(2022年5月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で、ヒムス県タドムル市からの国内避難民(IDPs)の12歳の女児1人が25日に市内で強姦されたのを受け、タドムル市出身の民兵らがシリア国民軍の憲兵隊本部の前に集まり、犯人への極刑を求めた。

同監視団によると、犯人はバーブ市でレストランを経営する男性で、当局によって容疑者として拘束されているが、一部関係者からカネを受け取った者たちが、女児が盗みを働こうとしたのをこの男性が正そうとして暴行したとの情報を拡散していた。

民兵らはこの動きに抗議して憲兵隊本部に集結したという。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談でウクライナ情勢、シリア北部情勢への対応について意見を交わす(2022年5月30日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はロシアのヴラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナ情勢への対応などについて意見を交わした。

アナトリア通信(5月30日付)によると、エルドアン大統領は電話会談で、プーチン大統領に対して、ロシア、ウクライナ双方が合意すれば、国連の代表も加えたかたちでイスタンブールで停戦会談を開催する用意があることを伝えた。

電話会談ではまた、シリア北部情勢への対応についても意見が交わされた。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フール・キャンプの第1区でイラク難民の女性1人が遺体で発見(2022年5月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でイラク難民の女性1人が遺体で発見された。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌30輌からなる車列がイラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入(2022年5月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌30輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入、米軍基地があるシャッダーディー市方面に向かった。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県サイダー町で地元の弁護士が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡(2022年5月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サイダー町で地元の弁護士が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2家族がキャンプ内の劣悪な生活環境を理由に政府支配地に脱出(2022年5月30日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

一方、米国が違法に駐留を続けるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、有志連合と革命特殊任務軍が合同軍事演習を行った。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍のドローンがカーミシュリー市東の村を爆撃し、女性1人を含む2人死亡、5人負傷、タッル・タウィール村の教会も大きな被害を受ける(2022年5月30日)

ハサカ県では、ANHA(5月30日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市東のスィーカルカー村の路上で車が攻撃を受けて炎上、乗っていた1人が負傷した。
https://hawarnews.com/ar/uploads//2022/05/30/151057_20.png

シリア人権監視団によると、攻撃はトルコ軍の無人航空機(ドローン)によるもので、女性1人を含む2人が死亡、5人が負傷した。

また、ANHA(5月30日付)、SANA(5月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯への砲撃を続けた。

これにより、アブー・ラースィーン町および周辺の農村の住民130人以上がトルコ軍とシリア国民軍砲撃を避けるため、タッル・タムル町方面に避難した。

また、トルコ軍とシリア国民軍の砲撃により、アッシリア教徒が暮らすタッル・タウィール村にあるマール・サーワー教会が大きな被害を受けた。


 

**

アレッポ県では、ANHA(5月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・フーシュ村、ワフシーヤ村、ガルーナータ村、スムーカ村、シャフバー・ダム、シャワーリガ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、5月26日と27日にシーラーワー町一帯でトルコ軍の装甲車やシリア国民軍部隊を攻撃し、トルコ軍兵士3人とシリア国民軍戦闘員2人を殺害、トルコ軍兵士7人とシリア国民軍戦闘員4人を負傷させたと発表した。

**

ラッカ県では、ANHA(5月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村を砲撃した。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年5月30日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治したと発表した。

これにより、5月30日現在のシリア国内での感染者数は計55,892人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,682人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0386nSBHNu9oiTXeN7bETBbpXbCpV2fgWjS3repC8hxBk3uGKNoyT4aipzPReTZkh1l

AFP, May 30, 2022、ACU, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラン外務省報道官:トルコがシリア難民100万人の「自発的」帰還を口実にシリア北部への軍事侵攻を画策していることに関して、あらゆる軍事的措置に反対すると述べ拒否(2022年5月29日)

イラン外務省のサイード・ハティーブ・ザーデ報道官は、トルコがシリア難民100万人の「自発的」帰還を口実にシリア北部への軍事侵攻を画策していることに関して、「イラン政府はあらゆる軍事的措置に反対する」と述べ、拒否の姿勢を示した。

AFP, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アラビー・ジャディード:トルコ軍はシリア北部への軍事侵攻を中止か?(2022年5月29日)

アラビー・ジャディード(5月29日付)は、シリア国民軍の匿名筋の話として、トルコ軍司令部は、シリア国民軍に対して、シリア北部に対する軍事侵攻の中止する旨通達したと伝えた。

同匿名筋によると、5月28日に、トルコ占領下のアレッポ県北部にあるハワール・キリス村でトルコ軍とシリア国民軍の会合が開かれ、中止が通達されたという。

ロシア、米国、そしてイランの反発が中止の背景に見られるという。

トルコでは5月27日、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を議長とする国家安全保障会議が開催された。

だが、会議終了後に出された声明では、シリア北部に対する軍事侵攻について、目的は近隣諸国の主権の侵害ではなく、この地域をテロから浄化し、同地に平和を実現することにあると述べるにとどめ、作戦実施の有無、時期についての言及はなかった。

AFP, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍が違法に駐留を続けるウマル油田の基地に向けて「イランの民兵」がロケット弾6発を発射(2022年5月29日)

ダイル・ザウル県では、アイン・フラート(5月29日付)によると、米軍が違法に駐留を続けるユーフラテス川東岸のウマル油田の基地(グリーン・ヴィレッジ基地)に向けて、「イランの民兵」がマヤーディーン市北のアブドゥルムンイム・リヤード高等学校近くの拠点などから短距離ロケット弾6発を発射した。

スプートニク(5月29日付)によると、誰がロケット弾を発射したのかは不明だという。

AFP, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、‘Ayn al-Furat, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022、Sputnik News, May 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がトルコ占領下の「平和の泉」地域上空で地対地ミサイル1発を発射(2022年5月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が28日深夜から29日未明にかけて、トルコ占領下の「平和の泉」地域上空で地対地ミサイル1発を発射した。

ロシア軍戦闘機はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市からアブー・ラースィーン(ザルカーン)町に至る国境地帯上空に飛来、旋回を続けた。

AFP, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊などを砲撃(2022年5月29日)

アレッポ県では、ANHA(5月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・フーシュ村、シャワーリガ村、タナブ村、タッル・カッラーフ村を砲撃した。


トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市北のトゥーハール村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコ占領下のアフリーン市南東に位置するカッバーシーン村、シャイフ・アキール山一帯を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアンジャーラ村、バスラトゥーン村を砲撃した。

なお、攻撃と前後して、ロシア軍戦闘機1機とトルコ軍1機が上空を飛来、地対地ミサイルが爆発したと思われる爆音が聞こえた。

**

ラッカ県では、ANHA(5月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村を砲撃し、住民1人が負傷した。

 

**

 

ハサカ県では、シリア人権監視団、ANHA(5月28日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊で、シリア国民軍に所属するムウタスィム旅団らが乗った車が爆発し、乗っていた複数人が死亡した。

ANHAによると、死亡したのは、ムウタスィム旅団の一人でアブー・ヌール・ジャウワーニーを名乗る男性、2012年までシャームの民のヌスラ戦線のメンバーだったアブー・アンマールを名乗るラアス・アイン市出身の男性、そして身元不明の男性の3任

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーだった男性1人を含む2人。

爆発が爆弾によるものか、無人航空機(ドローン)の攻撃によるものかは不明。

AFP, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ナワー市で養蜂家協会会長が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡(2022年5月29日)

ダルアー県では、SANA(5月29日付)によると、ナワー市で養蜂家協会のマイザル・サイード・ミウマール会長が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アブハジア共和国のアンワ国防大臣を代表とする使節団がシリアを訪問し、アッバース国防大臣と会談(2022年5月29日)

アブハジア共和国のウラジミール・イヴァノヴィチ・アンワ国防大臣(大将)を代表とする使節団がシリアを訪問し、アリー・マフムード・アッバース国防大臣(一等中将)と会談し、両軍関係強化の方途について意見を交わした。

SANA(5月29日付)によると、両国防大臣は、会談で両国合同協力合意に調印した。

AFP, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年5月29日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治したと発表した。

これにより、5月29日現在のシリア国内での感染者数は計55,891人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,677人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0YGiUk951ezEvuUYY4p6cZp9NrbxLqPMssrnF7twKcfQSpojVSRE6P1kFhTsktXMcl

AFP, May 29, 2022、ACU, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反5件を確認したと発表(2022年5月28日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して4回の爆撃を実施した。

AFP, June 3, 2022、ANHA, June 3, 2022、Orient News, June 3, 2022、Reuters, June 3, 2022、SANA, June 3, 2022、SOHR, June 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

欧米諸国からウクライナ軍を支援するために参集していた「国際義勇兵」(傭兵)が困難な戦闘のなかで帰国(2022年5月28日)

『ワシントン・ポスト』(5月28日付)は、米国など西側諸国からウクライナ軍を支援するために参集していた「国際義勇兵」(傭兵)が、困難な戦闘のなかで期待と現実の違いに苦慮し、帰国していると伝えた。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022、The Washington Post, May 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市で軍事情報局の支援を受ける地元民兵と部族の民兵が交戦し、2人が死亡、複数が負傷(2022年5月28日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市でレストランの従業員がオートバイに乗った武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、ムサイフラ町とサフワ村を結ぶ街道では、住民2人が武装した強盗の襲撃を受けて死亡した。

このほか、ダルアー市でも麻薬密輸に関与していたと思われる若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

**

 

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市で軍事情報局の支援を受ける地元民兵と部族の民兵が交戦し、2人が死亡、複数が負傷した。

AFP, May 28, 2022、ANHA, May 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2022、Reuters, May 28, 2022、SANA, May 28, 2022、SOHR, May 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局はダーイシュのアルバニア人戦闘員の妻や子供多数の身柄をアルバニアとコゾボの合同使節団に引き渡す(2022年5月28日)

北・東シリア自治局は、アルバニア政府と交わした正式文書に基づいて、渉外関係局(外務省に相当)が27日にダーイシュ(イスラーム国)のアルバニア人戦闘員の妻や子供多数の身柄を、同国とコゾボの合同使節団に引き渡したと発表した。

ANHA(5月28日付)が伝えた。

AFP, May 28, 2022、ANHA, May 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2022、Reuters, May 28, 2022、SANA, May 28, 2022、SOHR, May 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2022年5月28日)

アレッポ県では、ANHA(5月28日付)によると、トルコ軍がシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のシュユーフ・ファウカーニー町、ズール・マガール村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市にあるトルコ軍の拠点近くで、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

**

ハサカ県では、ANHA(5月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、タッル・タムル町近郊のウガイビシュ村、タッル・カイフジー村を砲撃した。

この砲撃により、ウガイビシュ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するアッシリア・ハーブール警部部隊の戦闘員1人が負傷した。

AFP, May 28, 2022、ANHA, May 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2022、Reuters, May 28, 2022、SANA, May 28, 2022、SOHR, May 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市サアドッラー・ジャービリー広場とタッル・リフアト市でシリア難民100万人の「自発的」帰還を口実とするトルコの新たな侵略の試みを非難するデモ(2022年5月28日)

アレッポ県では、SANA(5月28日付)によると、アレッポ市中心部のサアドッラー・ジャービリー広場とタッル・リフアト市でデモが行われ、参加者はトルコ軍と「テロ組織」の占領に抗議し、シリア難民100万人の「自発的」帰還を口実とした新たな軍事侵攻に拒否の姿勢を示した。

AFP, May 28, 2022、ANHA, May 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2022、Reuters, May 28, 2022、SANA, May 28, 2022、SOHR, May 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.