ハサカ県シャッダーディー市でYPG隊員が商店主を殺害したことを受け、YPG退去を求める抗議デモ(2017年4月30日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月1日付)によると、シャッダーディー市で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の隊員が商店主と口論の末、射殺した。

射殺されたのはマーヒル・アワード・ジージャーン・ムハイミード氏。

ハサカ県の活動家で自身のハラフ・ジャッバーラ氏によると、ムハイミード氏射殺を受け、シャッダーディー市ではデモが発生、人民防衛隊の市外への退去が求められたという。

Kull-na Shuraka’, May 1, 2017

AFP, May 1, 2017、AP, May 1, 2017、ARA News, May 1, 2017、Champress, May 1, 2017、al-Hayat, May 2, 2017、Kull-na Shuraka’, May 1, 2017、al-Mada Press, May 1, 2017、Naharnet, May 1, 2017、NNA, May 1, 2017、Reuters, May 1, 2017、SANA, May 1, 2017、UPI, May 1, 2017などをもとに作成。

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有志連合は2017年3月までのシリア・イラク領内での爆撃による民間人犠牲者の発生にかかる最新の調査報告でシリアでの民間人死亡は確認できなかったと発表(2017年4月30日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2017年3月にシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる27の新たな報告を受け、すでに報告されている案件と併せて43件を調査、28件の調査を完了した。

調査を完了した28件のうち17件は事実と異なることが確認され、民間人の犠牲者が出たとされるのは11件のみだった。

民間人の犠牲者が確認できた5件はいずれもイラクでの空爆によるもので、シリアでの空爆は確認できなかった。

CENTCOM, April 30, 2017をもとに作成。

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シャーム解放機構と共闘するラフマーン軍団は、イスラーム軍との共闘を拒否(2017年4月30日)

ラフマーン軍団は、ダマスカス郊外県東グータ地方で交戦を続けるイスラーム軍の声明に対抗するかたちで声明を出し、「シャーム解放機構殲滅は、その本部、倉庫、そしてメンバーを攻撃するための口実」と非難、イスラーム軍に対して最近の戦闘で同組織が制圧したすべての拠点から撤退するよう要求した。

Kull-na Shuraka’, April 30, 2017

 

AFP, April 30, 2017、AP, April 30, 2017、ARA News, April 30, 2017、Champress, April 30, 2017、al-Hayat, May 1, 2017、Kull-na Shuraka’, April 30, 2017、al-Mada Press, April 30, 2017、Naharnet, April 30, 2017、NNA, April 30, 2017、Reuters, April 30, 2017、SANA, April 30, 2017、UPI, April 30, 2017などをもとに作成。

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イスラーム軍はシャーム解放機構殲滅を表明、ラフマーン軍団などに共闘を呼びかける(2017年4月30日)

イスラーム軍は、ダマスカス郊外県東グータ地方でシャーム解放機構と共闘しているラフマーン軍団に向けて声明を出し、「我々は東グータでヌスラ戦線(シャーム解放機構)を解体する決意を固めた」としたうえで、シャーム解放機構を「外来思想」と非難、「イスラーム軍とラフマーン軍団の意見の相違がどれほどのものであろうと…、我々はあなた方からの支援を欲している」と和解を呼びかけた。

イスラーム軍はサウジアラビアの支援を受けている。

Kull-na Shuraka’, April 30, 2017

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これに先立ち、イスラーム軍のヤースィル・ドアルワーン政治局長は29日、ダマスカス郊外県東グータ地方でのシャーム解放機構、シャーム軍団との戦闘に関して音声声明(https://youtu.be/K2bHCzG5wu4)を出し、同地で活動するラフマーン軍団、ウンマの曉旅団、シャーム自由人イスラーム運動に対し、シャーム解放機構を排除するための共闘を呼びかけた。

ダルワーン政治局長は「今日、グータ地方は「外来思想」から解放されつつある。すべての武装勢力の同胞たちよ、我々と手をとりあって、グータの民のためのこの機会を活かそう。この「外来思想」を排除しよう」と呼びかけた。

Youtube, April 29, 2017


AFP, April 30, 2017、AP, April 30, 2017、ARA News, April 30, 2017、Champress, April 30, 2017、al-Hayat, May 1, 2017、Kull-na Shuraka’, April 30, 2017、al-Mada Press, April 30, 2017、Naharnet, April 30, 2017、NNA, April 30, 2017、Reuters, April 30, 2017、SANA, April 30, 2017、UPI, April 30, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はタブカ市をほぼ制圧(2017年4月30日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が声明で、タブカ市でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、市内のマハージア地区、ブーサラーバ地区、アブー・アイシュ地区、アッシリア教会地区、カッサーラ地区、マスハル地区を制圧したと発表した。

これにより、シリア民主軍はタブカ・ダム(ユーフラテス・ダム)一帯を除くタブカ市をほぼ制圧した。

AFP, April 30, 2017、AP, April 30, 2017、ARA News, April 30, 2017、Champress, April 30, 2017、al-Hayat, May 1, 2017、Kull-na Shuraka’, April 30, 2017、al-Mada Press, April 30, 2017、Naharnet, April 30, 2017、NNA, April 30, 2017、Reuters, April 30, 2017、SANA, April 30, 2017、UPI, April 30, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとの戦闘の末ヒムス県東部のシャーイル油田一帯をほぼ制圧(2017年4月30日)

ヒムス県では、SANA(4月30日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍および予備部隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、県東部のラジャム・カスル村、ラジャム・カーリー村、ラジャム・ディルガーム村、マドラージャ丘、シャーイル通信ステーション、シャーイル工場、サンヤート・ルッズ山、西イウラーム丘、トレイクス丘、カーラト・バーク、シャーイル油田第103、108、110、112油田を制圧、シャーイル油田内最大の油田の第105油田に接近した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月30日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部パノラマ交差点一帯、工業地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, April 30, 2017、AP, April 30, 2017、ARA News, April 30, 2017、Champress, April 30, 2017、al-Hayat, May 1, 2017、Kull-na Shuraka’, April 30, 2017、al-Mada Press, April 30, 2017、Naharnet, April 30, 2017、NNA, April 30, 2017、Reuters, April 30, 2017、SANA, April 30, 2017、UPI, April 30, 2017などをもとに作成。

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ヒムス市ワアル地区から反体制武装集団戦闘員400人とその家族60人がトルコ軍占領地域に退去(2017年4月30日)

ヒムス県では、SANA(4月30日付)によると、ロシアの仲介によるシリア軍と反体制武装集団の停戦合意に基づき、ヒムス市ワアル地区で籠城を続けてきた戦闘員約400人とその家族60人が、シリア政府が用意した旅客バスに分乗し、トルコ軍およびその支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の支配下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面に退去した。

SANA, April 30, 2017

AFP, April 30, 2017、AP, April 30, 2017、ARA News, April 30, 2017、Champress, April 30, 2017、al-Hayat, May 1, 2017、Kull-na Shuraka’, April 30, 2017、al-Mada Press, April 30, 2017、Naharnet, April 30, 2017、NNA, April 30, 2017、Reuters, April 30, 2017、SANA, April 30, 2017、UPI, April 30, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍はハマー県カフルズィーター市を爆撃し、ホワイト・ヘルメット隊員8人を殺害(2017年4月30日)

ハマー県では、ARA News(4月30日付)によると、ロシア軍がカフルズィーター市を空爆し、ホワイト・ヘルメット隊員8人が死亡した。

また、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍がカフルズィーター市、ラターミナ町、ラハーヤー村、ラトミーン村などを60回以上にわたり空爆した。

Kull-na Shuraka’, April 30, 2017

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市を「樽爆弾」で空爆し、6人が死亡した。

一方、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、ブスル・ハリール市の地元評議会議長アフマド・アウダ・ハリーリー氏と、アムード・ハウラーン師団の幹部3人が乗った車が、東シャルキーヤ村とスーラ町を結ぶ街道で爆弾の爆発に巻き込まれ、4人全員が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(4月30日付)によると、シャーム解放機構がハドル村郊外の農地で発砲し、1人が死亡した。

AFP, April 30, 2017、AP, April 30, 2017、ARA News, April 30, 2017、Champress, April 30, 2017、al-Hayat, May 1, 2017、Kull-na Shuraka’, April 30, 2017、al-Mada Press, April 30, 2017、Naharnet, April 30, 2017、NNA, April 30, 2017、Reuters, April 30, 2017、SANA, April 30, 2017、UPI, April 30, 2017などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でダーイシュ幹部の暗殺相次ぐ(2017年4月29日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の一人で治安突撃部隊の司令官トゥーリス・ハディード氏(ブーカマール市出身)が何者かによって殺害された。

なお、28日にも、スバイハーン市の宗教警察(ヒズバ)の司令官(アミール)も殺害、またマヤーディーン市郊外の砂漠地帯でダーイシュのメンバー2人の遺体が、さらにズィーバーン町ではチュニジア人司令官のアブー・アナス・トゥーニスィーの遺体が発見されている。

AFP, April 30, 2017、AP, April 30, 2017、ARA News, April 30, 2017、Champress, April 30, 2017、al-Hayat, May 1, 2017、Kull-na Shuraka’, April 30, 2017、al-Mada Press, April 30, 2017、Naharnet, April 30, 2017、NNA, April 30, 2017、Reuters, April 30, 2017、SANA, April 30, 2017、UPI, April 30, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県でのイスラーム軍とシャーム解放機構・ラフマーン軍団の内紛に反対するデモに約5,000人が参加(2017年4月29日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方各所で前日に引き続き、イスラーム軍と、シャーム解放機構、ラフマーン軍団が激しく交戦するなか、サクバー市、ハムーリーヤ市、アルバイン市などで両者の戦闘に反対するデモが実施された。

複数の住民によると、デモには約5,000人が参加し、戦闘が行われているハッザ町方面に向かったが、戦闘地域近くで銃撃を受け、デモ参加者5人が負傷したという。

デモ参加者への発砲は、イスラーム軍によるものだという。

シリア人権監視団によると、過去24時間(28日)の両者の戦闘で両者の戦闘員38人以上が死亡、子供1人を含む民間人2人も巻き添えとなり、死亡しているという。

また、シリア人権監視団はその後(30日)、28、29日の戦闘で民間人と戦闘員合わせて95人以上が死亡したと発表した。

うち戦闘員は87人、イスラーム軍戦闘員は32人にのぼるという。

Kull-na Shuraka’, April 29, 2017

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「我々はマンビジュが次の目標だと述べてきた」(2017年4月29日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラで、ハサカ県、ラッカ県、アレッポ県の国境地帯に対するトルコ軍の攻撃に関して、「我々はマンビジュが次の目標だと述べてきた。我々は米国主導の有志連合と協力して、ラッカ市に対する攻撃を遂行する用意がある…。しかし、米国の友人に我々は、作戦にテロ組織を参加させるな、と常に言っている」と述べた。

『ハヤート』(4月30日付)が伝えた。

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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ロシア・ヨルダン外相会談でヨルダン・シリア国境のダーイシュ、アル=カーイダに対する「テロとの戦い」への対応協議(2017年4月29日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣と会談し、シリア情勢への対応などについて協議した。

『ハヤート』(4月30日付)によると、モスクワでの会談でラブロフ外務大臣は「ロシアと有志連合はシリアでの「テロとの戦い」で努力を一つにすべき」と述べるとともに、ヨルダンに隣接するシリア南部でのダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダとの戦いについて集中的に意見を交わしたという。

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Wakalat Iba’ al-Ikhbariya, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県ラターミナ町を塩素ガスで攻撃、ロシア軍はカフルズィーター市のホワイト・ヘルメット拠点を破壊(2017年4月29日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルズィーター市、ラターミナ町、ラハーヤー村、マアルカバ村、ラトミーン村を30回以上にわたり空爆した。

このうち、ラターミナ町に投下された「樽爆弾」からは、爆発直後に「異臭」がしたほか、カフルズィーター市での空爆ではホワイト・ヘルメットの拠点が標的となったという。

これに関して、クッルナー・シュラカー(4月29日付)は、ラターミナ町が塩素ガスを装填した爆弾で攻撃され、またロシア軍がカフルズィーター市を空爆したと伝えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタマーニア町を空爆した。

一方、イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(4月29日付)によると、シャーム解放機構がイドリブ市でシャーム解放機構の幹部シャイフ・サラーフッディーン氏の暗殺に関与したと思われる男性1人をアリーハー市で逮捕した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカーブーン区各所を空爆、シリア軍と親政権武装勢力がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が県北部のクルド山一帯を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(4月29日付)によると、シリア軍がキースィーン村、ブルジュ・カーイー村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(4月29日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区、ヌアイマ村でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、西ガーリヤ村とサイダー町を結ぶ街道で、シャバーブ・スンナ師団の車が爆弾の爆発に巻き込まれ、戦闘員2人が死亡した。

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、April 30, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県東部のダーイシュの拠点ジャッラーフ航空基地、マスカナ市を爆撃(2017年4月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、タブカ市、ラッカ市に通じるユーフラテス川(アサド湖)西岸の街道沿いに位置するダーイシュ(イスラーム国)支配下のジャッラーフ航空基地、マスカナ市に対して空爆が実施された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジュッブ・ジャッラーフ町一帯を空爆、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部墓地地区、工場地区一帯、ジャウラ地区、クスール地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は4月28日、ラッカ県、ダイル・ザウル県で24回の爆撃を実施(2017年4月29日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月28日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して32回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は24回で、ブーカマール市近郊(3回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(8回)、タドムル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、タブカ市近郊(10回)で実施された。

CENTCOM, April 29, 2017をもとに作成。

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米国防総省報道官はトルコ軍の攻撃を受け、シリア国境地帯に米軍部隊を派遣したことを明らかにする(2017年4月28日)

米国防総省のジェフ・デーヴィス報道官は、トルコ軍によるハサカ県、ラッカ県、アレッポ県国境地帯に対する攻撃に関して、記者団に対して、米軍を国境地帯に展開させたことを明らかにするとともに、「我々はすべての関係当時者に連絡し、共通の敵、すなわちダーイシュ(イスラーム国)との戦いに集中するよう求めている…。我々はラッカ市攻撃を支援するためシリア領内に兵士数百人を展開させている」と強調した。

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の攻撃が続くハサカ県・ラッカ県の国境地帯にYPGを支援する米軍が重装甲車を派遣か?(2017年4月28日)

ハサカ県では、ARA News(4月28日付)は、西クルディスタン移行期民政局支配地域内で活動する複数の活動家の話として、トルコ軍がシリア国境地域に対する攻撃を継続していることを受け、人民防衛隊主体のシリア民主軍を支援する米軍が、アームーダー市、ダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市、タッル・アブヤド市(ラッカ県)を結ぶ国境地帯に重装甲車複数輌を派遣したと伝え、その写真を公開した。

派遣された重装甲車には米国旗が掲げられ、また米主導の有志連合の戦闘機複数機が国境地帯で偵察飛行を行っているという。

ARA News, April 28, 2017

 

AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県の国境地帯で砲撃を継続、YPGと交戦(2017年4月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、アームーダー市とダルバースィーヤ市にいたるトルコ国境地帯にトルコ軍の増援部隊が派遣され、同地一帯に対して激しい砲撃を実施、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

一方、ロイター通信(4月28日付)は、トルコ軍の話として、ラアス・アイン市に面するトルコ領内のジェイランプナル市が砲撃を受けたと伝えた。

砲弾はシリア領内の人民防衛隊支配地域から発射されたという。

これに対して、トルコ軍はただちに報復の砲撃を実施し、人民防衛隊隊員11人を殺害したという。

また、ARA News(4月28日付)によると、トルコ軍はアフリーン市郊外にあるアフリーンFMの施設を砲撃した。

ARA News, April 28, 2017
ARA News, April 28, 2017

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トルコのレジェップ・タイイン・エルドアン大統領はイスタンブールで開催された大西洋評議会サミットで「人民防衛隊がシリア北部のユーフラテス川西岸に依然として残留している。同地から駆逐せねなならない」と述べた。

また、来月予定されているドナルド・トランプ米大統領との会談で、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市解放において、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍ではなく、トルコが支援する反体制派の力を借りるよう説得するつもりだと述べたという。

AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はタブカ市南部の3地区を制圧する一方、米主導の有志連合は同市北部を爆撃しダーイシュ戦闘員40人を殲滅(2017年4月28日)

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が声明を出し、タブカ市でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、市内何部のナバービラ地区、ザフラー地区、ワフブ地区を制圧したと発表した。

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同じくラッカ県では、ARA News(4月28日付)によると、米主導の有志連合がタブカ市北部に位置するダーイシュ(イスラーム国)支配下のダブスィー・アフナーン村を空爆し、ダーイシュ戦闘員40人を殺害、装甲車10輌を破壊した。

AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。

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イドリブ市内のモスクでシャーム解放機構の幹部が暗殺される(2017年4月28日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(4月28日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動の幹部の一人シャイフ・サラーフッディーン氏がイドリブ市内のシュアイブ・モスクでの礼拝中に何者かの襲撃を受け、同氏、そして同行していたウズベク人ら3人が死亡した。

AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。

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サウジが後援するイスラーム軍がダマスカス郊外県でアル=カーイダ系のシャーム解放機構、ラフマーン軍団の拠点を攻撃し、激しい戦闘に発展(2017年4月28日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サウジアラビアが支援するイスラーム軍が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構やラフマーン軍団と東グータ地方のマディーラー市、バイト・サワー村、アルバイン市、カフルバトナー町、ハッザ町、ザマルカー町で激しく交戦し、双方の戦闘員合わせて40人以上が死亡した。

死亡した戦闘員のなかには、ラフマーン軍団の司令官(イサーム・カーディー氏)、シャーム解放機構のアルバイン市の「治安司令官」が含まれているという。

戦闘は、イスラーム軍がアルバイン市、カフルバトナー町、アシュアリー農場、マディーラー市、ハッザ町にあるシャーム解放機構とラフマーン軍団の本部に対して、戦車、重火器で攻撃を加えたことで発生したという。

攻撃に関して、イスラーム軍は、ダマスカス県カーブーン区一帯でのシリア軍との戦闘に援軍を派遣することをこれらの武装集団に妨害されたためとしている。

しかし、ラフマーン軍団、シャーム解放機構は声明でこれを否定している。

SNN(4月29日付)は、戦闘の原因について明らかではないとしながら、ダマスカス県カーブーン区でのシリア軍の攻勢を前に、武装集団内で同地からの撤退しようとする意思が生じ始めていることと関係があるのでは、と伝えた。

Kull-na Shuraka’, April 28, 2017
Kull-na Shuraka’, April 28, 2017

AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、SNN, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。

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イスラーム軍とシャーム解放機構・ラフマーン軍団の内紛に乗じるかたちでシリア軍はダマスカス県東部で攻撃を強める(2017年4月28日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカーブーン区一帯を空爆、またシリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と同地一帯で交戦した。

これにより、シリア軍は発電所一帯の建物群7カ所を制圧、またティシュリーン地区とカーブーン区を結ぶ街道に面するハダーヤ・モスクも制圧した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、フライタ村無人地帯近郊でシリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

しかし、ヒズブッラーの戦争広報局によると、戦闘はシャーム解放機構とダーイシュ(イスラーム国)の間で発生したものだという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルズィーター市、ムーリク市、ラターミナ町、ラトミーン村、マアルカバ村を空爆し、シリア軍がザーラ村各所を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハッラーブ・カイス村を空爆し、女性1人と子供1人が死亡した。

戦闘機はまた、マアッラト・ハルマ村、ハーン・シャウフーン市を空爆、シリア軍ヘリコプターもハーン・シャイフーン市を「樽爆弾」で空爆した。

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ダルアー県では、SANA(4月28日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、カラク地区などでシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県シャーイル油田一帯でダーイシュと交戦(2017年4月28日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がシャーイル油田一帯を空爆、同地でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

なお、ヒズブッラーの戦争広報局は27日、シリア軍と親政権武装勢力がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末にシャーイル油田を奪還したと発表している。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月28日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市何部墓地地区、第137連隊基地、サルダ山一帯、ティーム油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。

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ウズムジュOPCW事務総長「我々はハーン・シャイフーン市に行く用意がある」(2017年4月28日)

化学兵器禁止機関(OPCW)のアフメト・ウズムジュ事務総長はオランダのハーグで記者団に対して「我々はハーン・シャイフーン市に行く用意があり、(同地訪問に向けて)いくつかの措置を講じた」と述べた。

発言は、シリア政府による調査団派遣要請にOPCWが応じようとしないとのシリア・ロシア両国の批判を受けたもので、ウジュムジュ事務総長は、ハーン・シャイフーン市を掌握するシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との間で「調査団が派遣されるにあたって、停戦合意など、何らかの合意を結ぶ必要があろう」と述べた。

『ハヤート』(4月29日付)が伝えた。

AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は4月27日、ラッカ県、ダイル・ザウル県で17回の爆撃を実施(2017年4月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月27日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)、ラッカ市近郊(2回)、タブカ市近郊(8回)で実施された。

CENTCOM, April 28, 2017をもとに作成。

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アサド大統領はベネズエラのTVインタビューに応じる「イスラエルはシリアの混乱においてさまざまな役割を果たしてきた」(2017年4月27日)

アサド大統領はベネズエラのテレスール・TVの単独インタビューに応じた。

インタビューは通訳を介して行われ、アサド大統領はアラビア語で記者のスペイン語での質問に答えた。

インタビューの映像はSANAがユーチューブ(https://youtu.be/i1481K19BXY)を通じて配信、HPでアラビア語全文(http://www.sana.sy/?p=546242)、英語全訳(http://sana.sy/en/?p=105108)を公開した。

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, April 27, 2017

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「過去数年にわたりテロリストは化学兵器を何度もシリア国内の複数の地域で使用してきた。我々は化学兵器禁止機関(OPCW)に事件を調査するための特別チームの派遣を要請してきたが、その都度、米国はこれを妨害してきた…。ハーン・シャイフーン市での化学兵器使用疑惑でも我々は調査を要請した。しかし米国とその同盟諸国はOPCWが(派遣の)決定を下すことを妨害した…。我々は今でも調査を求め続けている。我々はロシアやイランといった同盟諸国とともにOPCWを説得して調査チームを派遣してもらおうとしている…。なぜなら、そうしなければ、米国は偽の化学兵器をシリアの別の場所で使うという嘘の芝居を繰り返し、テロリストを支援するための軍事介入を正当化するかもしれないからだ」。

「米国で政治家になりたいのであれば、本物の嘘つきにならなければならない。これが米国の政治家の特徴だ…。だから、我々は国防総省など米国の機関を信じるべきではない」。

「我々は既にイスラエルとの戦争状態にある…。だからそのようなシステム(ミサイル防空システム)を持つのは当然だ。しかし、テロリストは、イスラエル、米国、トルコ、カタール、サウジアラビアの機関と連携し、その一部を破壊した。ロシアと交渉してこのシステムを強化しようとするのも当然なのだ」。

「イスラエルはさまざまなかたちで(現下の混乱において)役割を果たしてきた。まず、航空機、大砲、ミサイルなどでシリア軍の拠点を狙うといった直接の攻撃だ。第2に、二つの方法、すなわち武器の直接供与、そして兵站支援を通じたテロリストの支援だ…。イスラエルは彼らに対して病院で医療支援も行っている」。

「米国大統領(ドナルド・トランプ)には政策はない。諜報機関、国防総省、武器・石油企業、金融機関、そして一部ロビー…のコントロール下にある機関が策定した複数の政策があるだけだ…。米大統領はこれらを単に遂行するだけだ…。だから、米国大統領の外交政策を評価するというのは時間の無駄だし、非現実的だ。彼は何かするかもしれないが、それはこうした機関が彼に指図したことをするだけだ」。

「米国は常に世界中のすべての国を支配しようとしている…。すべての国が米国の衛星国なるべきだと考えている。シリア、北朝鮮、イラン、ロシア、そしておそらくヴェネズエラで起きていることはそれが理由だ。米国は世界に覇権を再び及ぼそうと狙っている」。

「ロシアと中国はその政治行動、政治姿勢においてすぐれた協力を行っている。両国の視座は似ている…。米国とその同盟諸国はシリアにおけるテロリストの役割を正当化しようと国連安保理をたびたび利用しようとした…。ロシアと中国が連携しているのはそのためで、中国の役割は、ロシアと同様こうした点にその本質がある…。テロリストのなかには、トルコ経由でシリアに入っている中国人もいる。こうしたテロリストは我々シリアにとって脅威であるだけでなく、中国にも脅威となる。中国はテロが世界中を移動し…、中国籍であれそれ以外の国籍であれテロリストが中国に来るかも知れないということを知っている…。我々は今中国と安全保障面で協力を行っている」。

「(有志連合に参加する86カ国がシリアの復興プロセスに参加するかとの問いに対して)もちろん、ない。これらの国は何よりもまず、シリアを復興する意思を持っていない。ただこれらの国の企業のなかには、シリアでの復興が軌道に乗れば…、カネ稼ぎのためシリア復興に参加するかもしれない…。しかし、シリア国民はこうしたことは受け入れないだろう」。

「西側の見方では、あなた(記者)は悪魔と同席していることになる…。しかし、これはどの国、政府、個人であっても西側の国益に従わなければ同じことだ…。彼らは「この悪魔は善良な国民を殺している」と言い立てる。それでもいいだろう。だが、この悪魔が善良な国民を殺しているのなら、なぜ国民は6年も悪魔を支持してきたのか…? あり得ない話しだ。こうした物言いは矛盾した西側の主張に過ぎない」。


AFP, April 27, 2017、AP, April 27, 2017、ARA News, April 27, 2017、Champress, April 27, 2017、al-Hayat, April 28, 2017、Kull-na Shuraka’, April 27, 2017、al-Mada Press, April 27, 2017、Naharnet, April 27, 2017、NNA, April 27, 2017、Reuters, April 27, 2017、SANA, April 27, 2017、UPI, April 27, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュがヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ(ダマスカス県)で籠城を続けるシャーム解放機構への攻勢を強める(2017年4月27日)

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(4月27日付)によると、県南部のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ西部のシャーム解放機構支配地域に対してでダーイシュ(イスラーム国)が三方から激しい攻撃を加えた。

同地にはシャーム解放機構戦闘員約200人が籠城を続けており、また60~70世帯が退去できずにいるという。

ARA News, April 27, 2017

 

AFP, April 27, 2017、AP, April 27, 2017、ARA News, April 27, 2017、Champress, April 27, 2017、al-Hayat, April 28, 2017、Kull-na Shuraka’, April 27, 2017、al-Mada Press, April 27, 2017、Naharnet, April 27, 2017、NNA, April 27, 2017、Reuters, April 27, 2017、SANA, April 27, 2017、UPI, April 27, 2017などをもとに作成。

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イスラエル軍はダマスカス国際空港近くのヒズブッラーの武器庫と思われる施設を越境爆撃(2017年4月27日)

SANA(4月27日付)は、シリア軍消息筋の話として、イスラエル軍が早朝、ダマスカス郊外県のダマスカス国際空港南西部にあるシリア軍の拠点複数カ所に対して越境空爆を行い、ミサイル複数発を発射し、同地で爆発が発生、施設の一部が被害を受けたと伝えた。

イスラエル軍は、3月17日(ヒムス県)、4月21日(クナイトラ県)にもシリア領内で空爆を実施しているほか、23日には越境砲撃(クナイトラ県)、25日には戦車3輌の侵入(クナイトラ県)など、領土・領空侵犯を頻発化させている。

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これに関して、マナール・チャンネル(4月26日付)は、空爆による死傷者はなく、空爆による爆発は燃料倉庫、貯蔵施設で起きたと伝えた。

ロイター通信(4月26日付)も複数の反体制消息筋の話として、空爆によりイランの支援を受ける武装集団の武器弾薬庫が破壊されたと伝えた。

一方、『ハヤート』(4月28日付)が複数の反体制武装集団筋の話として伝えたところによると、爆撃を受けたのはヒズブッラーが管理する武器庫だという。

AP, April 28, 2017

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米国を訪問中のイスラエルのイスラエル・カッツ情報活動大臣は、イスラエル軍のラジオ放送を通じて「シリアで起きたこと(越境空爆)は、イランがシリアを経由してヒズブッラーに最新鋭の兵器を密輸するのを阻止するために行動するというイスラエルの政策に完全に合致していると明言できる。我々はヒズブッラーへの高性能兵器移転の意思を示す情報を得ればいつでも対抗措置をとる」と述べた。

しかし、イスラエル軍報道官はこの空爆へのコメントを避けた。

AFP, April 27, 2017、AP, April 27, 2017、ARA News, April 27, 2017、Champress, April 27, 2017、al-Hayat, April 28, 2017、Kull-na Shuraka’, April 27, 2017、al-Mada Press, April 27, 2017、Naharnet, April 27, 2017、NNA, April 27, 2017、Qanat al-Manar, April 27, 2017、Reuters, April 27, 2017、SANA, April 27, 2017、UPI, April 27, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県、ハサカ県、ラッカ県のロジャヴァ支配地域を砲撃、YPGと交戦(2017年4月27日)

アレッポ県では、ARA News(4月27日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市郊外では、トルコ軍がバニーラーク村、マイダーン・アクバス村一帯を砲撃した。

これに対して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は応戦し、トルコ軍の装甲車1輌を破壊、兵士17人を殺害、3人を負傷させたという。

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ハサカ県では、ARA News(4月27日付)、SANA(4月27日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるラアス・アイン市郊外のアルーク村、ハラフ丘一帯を砲撃し、アルーク村の揚水施設が破壊され、利用不能となった。

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ラッカ県では、ARA News(4月27日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるタッル・アブヤド市近郊のスーサク村、タッルファンダル村、カリー・スール村を砲撃した。

これに対して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が応戦し、トルコ軍の装甲車1輌、レーダー装置を破壊したという。

ARA News, April 27, 2017

 

AFP, April 27, 2017、AP, April 27, 2017、ARA News, April 27, 2017、Champress, April 27, 2017、al-Hayat, April 28, 2017、Kull-na Shuraka’, April 27, 2017、al-Mada Press, April 27, 2017、Naharnet, April 27, 2017、NNA, April 27, 2017、Reuters, April 27, 2017、SANA, April 27, 2017、UPI, April 27, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は米国がトルコ軍の越境爆撃・攻撃への対抗措置をとらなければ、ダーイシュとの戦いを中止し、ラッカ県から撤退すると警告(2017年4月27日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月27日付)が伝えたところによると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のナスリーン・アブドゥッラー報道官は、25日のシリア・イラク領内での人民防衛隊やクルディスタン労働者党(PKK)の拠点を狙った越境空爆など、トルコ軍がシリア領内で人民防衛隊やシリア民主軍所属組織への攻撃を強めていることに関して、米国がこうした攻撃に対して具体的な対抗策を講じなければ、ラッカ市孤立化を目的とする「ユーフラテスの怒り」作戦を中止し、ラッカ県から撤退すると述べた。

AFP, April 27, 2017、AP, April 27, 2017、ARA News, April 27, 2017、Champress, April 27, 2017、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2017、al-Hayat, April 28, 2017、Kull-na Shuraka’, April 27, 2017、al-Mada Press, April 27, 2017、Naharnet, April 27, 2017、NNA, April 27, 2017、Reuters, April 27, 2017、SANA, April 27, 2017、UPI, April 27, 2017などをもとに作成。

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