経済対話国民会合が経済政策の再検討の必要性を確認、カタールにおけるアラブ連盟外相使節団との非公式会談に際しシリア使節団は「何ら答えを示すことなく」帰国(2011年10月31日)

アサド政権の動き

経済対話国民会合(開催地:ダマスカス郊外県カスル・ウマウィーイーン、議長:ラーティブ・シャッラーフ・シリア・ビジネス・センター理事長)が2日目のセッションを行い、現下のシリアにおける経済諸問題について検討を加え、経済政策を再検討する必要を確認した。

大会では、ダマスカス大学のアドナーン・スライマーン教授らが、ムハンマド・ナージー・アトリー前内閣のもとでアブドゥッラー・ダルダリー前副首相が主導してきた「リベラルな経済政策」を批判、アーディル・サファル内閣を「火消し内閣」と評し、IMFの構造調整プログラムなどの実施をめざしたアトリー前内閣の経済政策からの撤退を求めた。

一方、ダマスカスの有価証券金融市場委員会のムハンマド・アマーディー代表は、「市場経済のもとでの公正、平等の実現、私有権や収益の保護を可能とするような開発・経済・社会政策の主導」を政府に求めた。

報告を行った参加者の多くは、社会市場経済に代わるシリア経済の「新たなアイデンティティ」構築の必要を訴えるとともに、中産階級の再生や貧困率低下に向けた試みを主唱した。

アラブ連盟での動き

アラブ連盟外相使節団との会談のため、シリア使節団代表としてカタールを訪問したワリード・ムアッリム外務大臣は、ハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長と会談し、シリア情勢などについて意見を交換した。

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ワリード・ムアッリム外相らシリアの使節団はアラブ連盟外相使節団との会談を終え、カタールを去った。

ジャズィーラ(10月31日付)によると、シリアの使節団はアラブ連盟のイニシアチブに「何ら答えを示すことなく」帰国した。

カイロのアラブ外交筋は、アラブ連盟が提示した「ワーキングペーパー」にアサド政権が積極的に応えない場合、事態はエスカレートする方向に向かうだろうとの懸念を示し、アラブ連盟ほか地域機関のメンバーシップ凍結などの可能性を示唆した。

反体制運動掃討

ヒムス県では、複数の目撃者、活動家によると、ヒムス市の複数地区で軍・治安部隊が激しい砲撃を加え、複数の負傷者が出た。

シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区で民間人1人(19歳)が殺害された。

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ハマー県では、複数の活動家によると、ガーブ渓谷に軍・治安部隊の戦車などが多数展開し、大規模弾圧の準備をしている。

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ダルアー県では、シリア革命総合委員会によると、ハーッラ市で軍兵士が離反、その直後、戦闘機が拘束で旋回、威嚇した。

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複数の活動家によると、ヒムス県、ダルアー県、ハマー県、イドリブ県で31日夜、政権打倒を求めるデモが発生し、約10人が殺害された。

諸外国の動き

NATOのアナス・フォー・ラスムセン事務局長はAFP(10月31日付)に対して、NATOがシリアに対して飛行禁止空域を設定する可能性はないと述べ、軍事介入を改めて否定した。

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『カバス』(10月31日付)、複数の米高官筋によると、米国は2~3週間以内にアサド政権の関係者らを対象とした追加制裁を発動することを決定した。またこの追加制裁と合わせて、トルコとカタールも制裁を科すとしたうえで、レジェップ・タイイップ・エルドアン首相が近く発表するであろう制裁が、アサド政権にとって「痛手」となるだろうと述べた。

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Voice of Lebanon(10月31日付)は、ラフィーク・ハリーリー国際空港の治安当局は、武器を密輸しようとしたシリア人1人を逮捕したと報じた。逮捕されたのはムハンマド・シャーキル・タウフィーク氏。

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アラビーヤ(10月31日付)は、アラブ・アメリカ研究所がアラブ諸国で行った世論調査で85%の回答者がシリアでの「革命」「蜂起」に同情的な回答を行ったと報じた。

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DPI(10月31日付)は、オーストリア航空が11月18日でシリアへの乗り入れを停止すると報じた。乗り入れ停止の理由は制裁ではなく、経済的な理由によるものだという。

AFP, October 31, 2011、Akhbar al-Sharq, October 31, 2011、Alarabia.net, October 31, 2011、Aljazeera.net, October 31, 2011、DP-News, October 31, 2011、al-Hayat, November 1, 2011、Kull-na Shuraka’, October 31, 2011、Naharnet, October 31, 2011、al-Qabas, October 31, 2011、Reuters, October 31, 2011、SANA, October 31, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アサド大統領がロシアのインタビュー内で語ったところによるとシリアは地域の「活断層」、シリア・アラブ共和国憲法草案準備国民委員会が第一回会合を開催(2011年10月30日)

アサド大統領発言

バッシャール・アサド大統領はロシア国営放送第1チャンネルのインタビューに出演した。インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り。

SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011

「こうした言説(西側諸国がシリアに軍事介入するとの言説)は、最近耳にするようになっているが…、その目的はシリアに圧力をかけてその政治姿勢の変更を迫ることになるのだろう」。

「我々は常にあらゆる可能性を考えている。こうした問題がメディアでリークされ、ごろん去れていなくてもである。しかし祖国が軍事的、安全保障面で脅威に曝されているとき、パワー・バランスなどには価値がないし、誰がより強くて、誰がより弱いのかといったことも関心事とはならない。もしシリアが弱い小国で、強大だとしても、パワー・バランスを度外視して国を防衛することは自然なことである」。

「このシナリオ(シリアへの軍事介入)考慮することは容易なことではない。なぜならシリアは地理的、地政学的、歴史的な側面で特別な地位を占めており、文化、宗教、宗派、エスニシティなど、中東のほとんどすべての構成要素の結節点だからである。それはあたかも活断層であり、この活断層の安定を揺るがそうとするいかなる試みも、大地震をもたらし、地域全体がその被害を受けることになるだろう」。

「(誰が反体制勢力を代表するかという問題は)新政党が結成され、統一地方選挙と人民議会選挙が実施されたときにより正確に決せられるだろう…。我々はすべての人々と関係を持っている。(政治の)場にいるすべての勢力、既存の勢力、そして危機発生以降に表れた勢力と…。なぜなら我々は今、これらの勢力と関係を持つことが非常に重要だと考えているからである。我々は誰が大衆的基盤を持ち、誰が持っていないなどと限定はしていない」。

「シリアに対する(西側の)包囲、具体的には経済、技術、テクノロジーへの制裁は数十年前から行われていた…。しかしこの包囲は最近の危機において強まっている。それゆえ我々は2005年以降、東に目を向けるようになった」。

「最初の数ヶ月、とりわけ最初の1ヵ月、どこから資金と武器がもたらされているのか、そして実際に資金や武器が存在するのかを知ることは容易でなかった…。しかしその後7ヵ月が経ち…、完全ではないが明確な情報がもたらされるようになった。最近行われたテロリストらへの聴取によって、近隣諸国からシリア国境を経て武器が密輸され、資金が支払われていることが疑う余地なくなった…。現在、我々にはシリア国外の複数の国でこの活動を指導する者たちの情報を有している。これらの者たちと各国の関係に関する正確な情報を有していないが、明らかなのは、武器の種類や量、資金の額が個人によるものでなく、この援助の背後に複数の国が存在しているということである。

SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011

http://www.sana.sy/ara/2/2011/10/30/378876.htm

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『サンデイ・テレグラフ』(10月30日付)はバッシャール・アサド大統領とのインタビューを掲載した。同記事でのアサド大統領の発言は以下の通り。

「(西側諸国は)明らかに圧力を強めようとしている…。しかしシリアはエジプト、チュニジア、イエメンとあらゆる点で異なっている。歴史が違う。政治が違う」。

「シリアは今やこの地域の中心点だ。活断層だ。その地盤をもてあそべば、地震を発生させることになろう…。もう一つのアフガニスタンを見たいというのか?」

「シリアのいかなる問題も地域全体を炎上させるだろう。計画がシリア分断なのなら、地域全体が分割されるだろう」。

SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011

「軍のみがアル=カーイダに対峙するために訓練されている…。あなたがたの国の軍隊を派遣しても同じことが起きるだろう。我々は今テロリストと戦っているだけだ。戦闘が減っているのはそのためだ」。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/8857898/Assad-challenge-Syria-at-your-peril.html

アサド政権の動き

スワイダー県のスワイダー市で、アサド大統領の改革支持、外国の干渉拒否を訴える大規模集会が開催された。

SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011

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SANA(10月31日付)は、シリア・アラブ共和国憲法草案準備国民委員会がダマスカス郊外県の旧在外居住者省舎で第1回会合を開催したと報じた。

委員会のサーム・ダッラ報道官によると、会合では、委員会の活動方針、憲法改正案全般に関する審議が行われた。

また11月1日に引き続き審議を継続することを決定した。

DP-News(10月31日付)、『ワタン』(10月31日付)によると、会合では、被選挙権を厳正に適用する必要を確認したと報じた。

同報道によると、ハラフ・アッザーウィー委員長は、人民議会議席の労働者・農民代表とその他の諸集団代表の議席配分に関して近く委員会で審議すると述べた。

またその際、立候補者の要件として、「読み書きができ、自身が立候補する選挙区の有権者であるか、同選挙区に選挙登録を移動させねばならず、選挙に関わる諸委員会のメンバーであってはならず、複数の選挙区で立候補してはならない。また地方議会選挙の立候補者は公務員であってはならない」と述べたという。

なお委員会は、すべての有権者は立候補資格の有無に関して、(立候補届け却下後)3日以内に各地の選挙分科委員会に申し立てができ、委員会はこの申し立てに3日以内で回答することを確認した。さらに、立候補者の選挙活動に関しては、外国のメディアを使用することができないことを確認した。

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ダマスカス県で経済対話大会が始まった。同大会には約300人が出席し、3日間にわたって社会経済改革についての議論が交わされる予定。

開会式でアーディル・サファル首相は「改革プロセスは法律、行政、社会における困難に立ち向かう」としたうえで、この困難への対処することが「政府の義務であり、延滞は許されない」と改革への意思を改めて表明した。

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バアス党シリア地域指導部のハイサム・サターイヒー氏はルーマニアの報道使節団と会談し、近く開催予定の国民対話大会に関して、「いかなる勢力、個人も排除しない」と述べた。

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AKI(10月30日付)は、バアス党シリア地域指導部のファーイズ・イッズディーン氏が、アラブ連盟外相会議のイニシアチブに関して、「問題はシリアがアラブ(連盟)のイニシアチブにどの程度応えるかという点にあるのではない。シリア政府は未だ公式に回答してはいないが、重要なのはシリアと連盟で合意されたことである…。連盟が提示した問題のなかには、シリアが完全に合意の意思を示したものと、いまだ検討中のものがある…。シリアが同意したのは、シリアの主権と安定、加盟国の内政に干渉しないとしたアラブ連盟憲章に関して完全なる合意がなされているという点である」と述べ、暴力停止要求や国民対話大会開催といった要請には応じないことを示唆した。

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『クッルナー・シュラカー』(10月30日付)は、来年初めに予定されている人民議会選挙を前に、当局がクルド人を懐柔するための選挙リスト作成を持ちかけ、反体制活動への参加を控えるよう試みていると報じた。

同報道によると、当局はクルド人立候補者だけから構成される選挙リスト「シャームおよび同郊外県西クルディスタン評議会選挙」の結成を持ちかけているという。

同リストは以下のような構成だという。

第1区:ルクンッディーン、テシュリーン、カーブーン、アッシュ・ウルード
第2区:ルーズ・アーファー、ドゥンマル、マッザ、クドスィーヤー、クラー・アサド
第3区:キスワ、ビナー・クワイティー、サビーナ、イザーア、フジャイラ村、ヤルダー、ハジャル・アスワド、サフナーヤー
第4区:ヒルバト・アワルド、ガザール、ディヤービーヤ、ニシャービーヤ、ムライハ、アドラー、ハラスター、ドゥーマー、ムハイヤム・ファーフィディーン
第5区:ナバク、ザバダーニー、ムウダミーヤ、ジュダイダト・ファドル町、ジュダイダ・アルトゥーズ

反体制運動掃討

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のダイル・バアルバ地区とガントゥー市の検問所で治安部隊が市民に発砲し、2人が殺害され、10数人が負傷した。

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複数の活動家によると、ヒムス県(ヒムス市、タドムル市)、ダイル・ザウル県(クーリーヤ市)、ハマー県、タルトゥース県バーニヤース市(バイダ村)、イドリブ県(ザーウィヤ山)、ダマスカス郊外県、ダルアー県で、アラブ連盟におけるシリアのメンバーシップ凍結を求めるデモが発生し、ユーチューブなどにその映像がアップされた。

フェイスブックの「シリア革命2011」などは、「メンバーシップ凍結の日曜日」と銘打ってデモを呼びかけていた。

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アラブ連盟外相使節団をめぐる動き

カタールの首都ドーハで、アラブ連盟外相使節団とシリア使節団の非公式会合が行われた。

会合では、アラブ連盟外相使節団がアサド政権に示した提案に対する「シリア側の回答」をめぐって議論がなされたという。複数の高官によると、使節団の提案とは、殺戮の即時停止、シリア人の要求に応えるための対話などを骨子としているという。

シリアの使節団はワリード・ムアッリム外務大臣、ファイサル・ミクダード外務次官、ブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問らからなっていた。

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長はAFP(10月30日付)に対して、会談で、外相使節団側は「軍備の即時撤退、暴力の即時停止することで、我々(アラブ連盟)が信頼とシリア国内を安堵させるメッセージと与える」べきとした行動計画をシリア側に示したと述べた。

なお『カバス』(10月30日付)は、ダマスカスを訪問したアラブ連盟外相使節団がアサド大統領に対して、危機解消のための行程表を示すことを求めるとともに、「問題がアラブ世界の枠組みを出て、地域が国際的な制裁に曝されるのを回避するため、アラブ連盟の努力に応える必要がある」と警告したと報じた。

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またこの会合と時を一にして、イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣がドーハを訪問した。

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一方、レバノンのアドナーン・マンスール外務大臣は、カタールを訪問しハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長と会談した。NNA(10月30日付)によると、会談ではシリア問題に議論が集中した。

諸外国の動き

AFP(10月30日付)は、国の呉思科中東問題特使がシリア訪問に関して、「シリアの高官に危険な状態であり、そうした常態が続いてはならない」としたうえで、アサド大統領が「国民の合法的な要求を尊重し、応えるだろう」と述べたと報じた。

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レバノン治安筋によると、負傷したシリア人5人がレバノン領内に逃げ込んだ。

うち4人はシリア領内で銃で撃たれて、北部県アッカール郡アクルーム地方に逃げ込み、残り1人は地雷を踏んで負傷し、ベカーア県ヘルメル郡を経由して北部県ディンニーヤの病院に搬送されたという。

SANA, October 30, 2011
SANA, October 30, 2011

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『クッルナー・シュラカー』(10月30日付)は、在米シリア人の使節団がシリアを訪問し、アサド政権の改革路線への支持を表明したと報じた。

AFP, October 30, 2011、Akhbar al-Sharq, October 30, 2011、AKI, October 30, 2011、DP-News, October 30, 2011、al-Hayat, October 31, 2011、Kull-na Shuraka’, October 30, 2011, October 31, 2011、Naharnet, October 29, 2011、NNA, October 30, 2011、al-Qabas, October 30, 2011、Reuters, October 30, 2011、SANA, October 30, 2011、October 31, 2011、The Sunday Telegraph, October 30, 2011、al-Watan, October 31, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ヒムス市で離反兵が治安本部を襲撃し17人が死亡、シリア国民評議会議長が在シリア・クルド人の立場をめぐる発言に関して「訂正とお詫び」を発表(2011年10月29日)

反体制運動掃討

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市では離反兵が市内の治安本部2カ所を襲撃し、28日晩から29日にかけて軍・治安部隊兵士17人を死亡した。

Kull-na Shurakā’, October 28, 201
Kull-na Shurakā’, October 28, 201

またシリア人権監視団によると、軍は、ヒムス市バーブ・アムル地区のデモに対して対空砲で砲撃し、同市ダイル・バアルバ地区などで市民2人が治安部隊に射殺された。

このほか、シリア人権監視団によると、またタルビーサ市でも女性1人が治安部隊に射殺された。

これに対して、SANA(10月30日付)は、ヒムス市で治安維持部隊が武装テロ集団と交戦し、テロリスト6人を殺害、20人を逮捕したと報じた。同報道によると治安維持部隊側にも4人の犠牲者が出た。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊と離反兵が交戦し、前者の兵士10人と離反兵1人が死亡した。

これに対して、SANA(10月30日付)は、ザーウィヤ山に近いマルイヤーン村で武装テロ集団が協力を拒んだ村人1人を殺害したと報じた。またバシーリーヤ村では、同じく武装テロ集団が村人2人を誘拐したと報じた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊と離反兵が交戦した。

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なおシリア人権監視団は29日晩に声明を出し、ヒムス県、イドリブ県での軍と離反兵との衝突で、シリア軍兵士が少なくとも20人殺害され、50人が負傷してヒムス軍事病院に搬送されたと発表した。

またヒムス市では、軍・治安部隊の砲撃や発砲で市民12人が殺害されたと発表した。

反体制勢力の動き

ドイツのドイッチェ・ヴェーレ・チャンネル(10月29日付)、シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン議長が、将来のシリアにおいてクルド人が自らを排除しないよう求めていることをどう捉えているかとの問いに対して「シリアの国家としてのアイデンティティは、住民の大多数がアラブ人であるために、アラブ的である」と述べ、それ以外の民族集団がフランスのイスラーム教徒はアジア系移民の存在に似ているとしたと報じた。

これに対して、ガルユーン氏はフェイスブックで「訂正とお詫び」のメッセージを掲載し、クルド人に謝罪するとともに、自らの前言を撤回した。

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AKI(10月29日付)は国民民主変革諸勢力国民調整諸委員会の指導者らが「中国がシリア国民の側につくだろう」との見方を示した。

同報道によると、中国の呉思科中東問題特使と同調整委員会との会談は「反体制勢力ではなくシリア政府の圧力によるもので、シリアの反体制勢力は特使との会談を求めておらず、特使がそれを求めた。反体制勢力は自らの見解を特使に示した」。

またこれに対して呉特使は、「シリアの危険な現状を解消し、民主的・代議的・多元的な体制へと移行させるための政治プロセスを開始するのに必要な雰囲気を醸成する活動」をとらねばならないと述べ、暴力・殺戮の即時停止、逮捕者の釈放、軍・治安部隊の撤退、平和的デモ権の保障、責任者の処罰などに理解を示したという。

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SANA(10月30日付)は、変革解放人民戦線が、ダマスカス県内で第1回大会を開催したと報じた。

約250人が参加した同大会は、行動閉幕声明を出し、外国の内政干渉拒否、暴力の停止、国民対話会合支持の姿勢を改めて確認した。

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シリア国民評議会が声明を出し、28日(金曜日)のアサド政権による弾圧を非難した。

アラブ連盟外相使節団をめぐる動き

SANA(10月29日付)は外務省高官筋の話として、ワリード・ムアッリム外務大臣がアラブ連盟外相使節団団長を務めるカタールのハマド・ブン・ジャースィム・アール・サーニー首相兼外務大臣から28日晩遅くにメッセージを受け取ったと報じた。

同報道によると、同高官は同メッセージが「シリアで起きていることに関して偏った扇動を行う放送局の偽りの情報に基本的に依拠している」としたうえで、「外相委員会委員長は、扇動放送局が広めている姿勢を発表するのではなく、真実に依拠すべきであった」と批判したという。

またムアッリム外務大臣は、「ドーハでシリア政府と外相委員会で日曜日に行われる予定の会合に先立ってこのような方法」がとられることに「違和感」を感じていると続けた。

この発言は、昨日、アラブ連盟外相委員会が、シリア政府に対して、「民間人への殺戮を停止するよう」厳しく批判するメッセージを送ったことに対する動きである。

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アラブ連盟事務局のハーリド・アル=ハッバース顧問は、連盟の使節団がシリア問題を協議するために中国を公式訪問すると発表した。

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エジプト作家連盟と在エジプト・シリア人有識者らが共同声明を出し、11月2日にシリアのアラブ連盟メンバーシップ凍結とシリアの作家連盟のアラブ作家連盟メンバーシップ凍結を求めるデモ行進を行うと発表し、参加を呼びかけた。

アサド政権の動き

SANA(10月29日付)、Syria News(10月29日付)などは、シリア・アラブ共和国憲法草案準備国民委員会が10月31日に会合を開催すると報じた。

SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011

諸外国の動き

モスクワ、ロンドン、マドリード、ベルグラード、ブルノ(チェコ)、ブダペスト、ブラティスラバ、アンマン、で、ロシア在住のシリア人がアサド大統領の改革支持、外国の干渉拒否を訴える集会を開いた。

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ロンドンで約2,000人がアサド政権の弾圧に抗議し、シリアでの革命を支持する集会を開催した。

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国連の潘基文事務総長が、シリア政府に対して、「民間人に対する軍の攻撃の停止」、政治犯の釈放を改めて求めた。事務総長報道官が発表した。

SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
SANA, October 29, 2011
Akhbār al-Sharq, October 30, 2011
Akhbār al-Sharq, October 30, 2011

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AKI(10月29日付)は、EUの複数の外交筋の話として、EU加盟諸国がアサド政権への抗議の意思表示の一環として、大使召還を検討していると報じた。

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AFP(10月30日付)、『アクス・サイル』(10月29日付)は、米国のブルーコートシステムズ社(本社カリフォルニア)は、自社がイラク通信省に売却したインターネット制御機器がシリアで、反体制勢力のウェブ上での活動を監視するために使用されている可能性があると発表した。

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レバノンの内務治安軍総局は声明を出し、シリアに武器を密輸しようとしたシリア人1人を逮捕したと発表した。

AFP, October 29, 2011, October 30, 2011、Akhbar al-Sharq, October 29, 2011, October 30, 2011、AKI, October 29, 2011、‘Aks al-Sayr, October 29, 2011、al-Hayat, October 30, 2011, October 31, 2011、Kull-na Shuraka’, October 29, 2011, October 29, 2011、Naharnet, October 30, 2011、NNA、Reuters, October 29, 2011、SANA, October 29, 2011, October 30, 2011、Syria News, October 29, 2011などをもとに作成。

 

(C)青山弘之All rights reserved.

中国の呉中東問題特使が国民民主諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーム総合調整役と会談し、アラブ連盟イニシアチブへの支持を表明(2011年10月28日)

反体制デモ

金曜礼拝後に反体制デモが発生し、治安当局の弾圧によって、40人以上が殺害された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団や地元調整諸委員会によると、ヒムス市のダイル・バアルバ地区、ハーリディーヤ地区、バイヤーダ地区、バーブ・アムル地区などで大規模な反体制デモが発生し、治安当局が弾圧、20人を殺害した。

シリア人権監視団によると、クサイル市でも反体制デモに対する治安当局の弾圧で1人が殺害された。

また複数の活動家によると、クサイル市など県内各所で軍・治安部隊による離反兵の掃討作戦が継続され、複数の死者が出た。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、カフルナブル市で大規模な反体制デモが発生した。

マアッラト・ヌウマーン市では、殺害された離反兵の葬儀が反体制デモに発展した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市で反体制デモに対する治安当局の弾圧で12人が殺害された。

地元調整諸委員会によると、軍・治安部隊と離反兵が交戦し、カルナーズ町で12人が、カルアト・マディーク町で2人、カフルヌブーダで1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タスィール町で反体制デモに対する治安当局の弾圧で2人が殺害された。またフラーク市、ダーイル町でもデモが発生した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カナーキル村で大規模なデモが発生し、多数が逮捕された。

これに対して、SANA(10月30日付)は、ハラスター、ドゥーマーで複数の時限爆弾が発見され、撤去されたと報じた。しかしそのうちの一つがハラスターで爆発し、子供1人が犠牲となったという。またドゥーマーでは、大量の武器弾薬、偽の軍服などが押収された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区、マイダーン地区でデモが発生した。またバルザ区は治安当局によって閉鎖された。

Kull-na Shurakā’, October 28, 2011
Kull-na Shuraka’, October 28, 2011
Kull-na Shurakā’, October 28, 2011
Kull-na Shuraka’, October 28, 2011

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タルトゥース県では、バーニヤース市で治安当局がデモ参加者を追跡、逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル革命運動会議の名で、市内各地で夜間に複数の爆発があったと発表した。

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なおフェイスブックの「シリア革命2011」などが、「飛行禁止の金曜日」と銘打って、反体制デモをよびかけ、国際社会による民間人の保護を求めた。

また活動家らは、自由シリア軍の活動を支援するため国際社会による飛行禁止空域の設定を求めた。

また最近、フェイスブック上に「シリアへの飛行禁止に賛成」と題した新たなページが立ち上がり、国内の活動家らが参加し、リビアと同様の飛行禁止空域設定を呼びかけている。

http://ar-ar.facebook.com/NoFlyZone.In.Syria

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一方、SANA(10月28日付)は、アレッポ県のアレッポ市内でのデモ発生や、ヒムス県上空などでのシリア空軍機の威嚇などを報じる一部メディアの報道を否定した。

反体制勢力の動き

シリア・クルド・ムスタクバル潮流は声明を出し、10月28日金曜日のハサカ県カーミシュリー市の反体制デモで、「クルド国民大会はシリアのクルド人を代表している」と書かれたプラカードを同評議会に参加したクルド民族主義政党の指導者やメンバーが掲げたことに対して、デモに参加した若者や無所属の活動家が反発したとしたうえで、クルド人内部の対立を助長するようなこうした行為を厳しく非難した。

アサド政権の動き

地方自治省は12月12日投票予定の統一地方選挙の立候補者受付を開始した。受付期間は1週間。

SANA, October 28, 2011
SANA, October 28, 2011

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『インディペンデント』(10月28日付)はブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問が同紙のインタビューで「今日は私の父の3回忌で、私たちは墓参したいと思っています。しかし、ヒムスで殺されるかもしれないので行くことができません」と述べたと報じた。

インタビューはダマスカスの執務室でロバート・フィスク氏が行った。

http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/fisk/robert-fisk-the-army-was-told-not-to-fire-at-protesters-2376892.html

諸外国の動き

反体制活動家のフサイン・アウダート氏(作家)は『ハヤート』(10月29日付)の取材に対して、シリア訪問中の中国の呉思科中東問題特使が国民民主諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム総合調整役とダマスカスで会談したと述べた。

同会談で、呉特使はアラブ連盟のイニシアチブへの支持を表明するとともに、危機打開に関する中国側の姿勢を説明した、という。

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米国でスパイ容疑に問われているシリア人ムハンマド・スワイド氏に対して、米司法当局は公判(3月5日)までの拘留を決定。スワイド氏は無罪を主張している。

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スーダンの首都ハルトゥームでシリアでの反体制運動を支援するデモが発生し、約350人が参加した。

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エジプトの首都カイロのシリア大使館前で数千人が反体制デモを行った。

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スペイン外務省はフサームッディーン・アラー在マドリード・シリア大使を呼び出し、スペイン在住シリア人への脅迫を止めるよう警告した。

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リトアニア国防省報道官は、同国がシリアの航空機の領空通過を禁止したと発表した。西側諸国の対シリア制裁に歩調を合わせた動き。

AFP, October 28, 2011、Akhbar al-Sharq, October 28, 2011, October 29, 2011, November 2, 2011、al-Hayat, October 29, 2011、The Independent, October 28, 2011、Kull-na Shuraka’, October 28, 2011、Reuters, October 28, 2011、SANA, October 28, 2011, October 30, 2011などをもとに作成。

 

(C)青山弘之All rights reserved.

ラタキア県でアサド政権を支持する100万人以上の集会が行われるなか、ムアッリム外務大臣が中国中東問題特使と会談し改革路線支持の意向を受ける(2011年10月27日)

アサド政権の動き

SANA(10月27日付)は、ラタキア県ラタキア市で100万人以上が集まり、バッシャール・アサド政権の改革支持、外国の内政干渉拒否を訴えたと報じた。

SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011

 

SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011

 

SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011

 

SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011

 

SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011

 

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ファールーク・シャルア副大統領とワリード・ムアッリム外務大臣は、中国の呉思科中東問題特使と会談した。

シャルア副大統領はアラブ連盟外相使節団による危機解決に向けたイニシアチブに関して、「シリアはアラブのイニシアチブを歓迎し、それが主権に合致するような内容を含んでいることに関心がある」との前向きな評価を述べた。

一方、中国やロシアの国連安保理での姿勢については、「シリアの改革路線を支援する」と評価した。

またムアッリム外務大臣は、「国の現状や国民の合法的要求に答えようとするシリア政府の政策、改革実現の努力、国民対話大会開催に向けた努力」について説明した。

SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011

SANA(10月27日付)によると、呉特使は会談で、シリアと中国の友好関係を確認するとともに、対話と改革を通じた事態収拾と国内の安定を望んでいるとの意思を示した。

また「国民の合法的な意思と要求は尊重されねばならない」と述べ、「我々は国民が改革プロセスに参加することでその要求が実現可能だと確信する」としたうえで、「暴力の停止と対話をはじめとする平和的な方法での改革の実施」を求めた。

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バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、国連安保理決議第1559号に関する潘基本国連事務総長の報告に関して文書で、「レバノン領内にシリア軍は一人もいない」と反論し、「国連安保理決議第1550号の実施に関する事務総長報告書でシリアの国名や国内情勢に言及し続けることは受け入れられない」と非難し、「報告書のシリアに関する情報のほとんどは偽の情報源に依拠している」と断じた。

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レバノンの地元の高官筋によると、シリア軍はレバノンの北部県アッカール郡ワーディー・ハーリドに地雷を敷設し、密輸業者や反体制活動家の越境阻止を試みた。

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イエメンの反体制勢力を支持する軍消息筋は、イエメンの航空機事故で死亡したシリア人11人が、イエメン空軍兵士の多くが拒否した国民への空爆を行うために派遣された「シャッビーハ」であると発表した。

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SANA(10月28日付)は、ファイサル・ミクダード外務次官がロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談したと報じた。

SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011

同報道によると、この会談でラブロフ外相は、包括的国民対話大会実施に向けた努力が重要だとの立場を示すとともに、アラブ連盟外相使節団とバッシャール・アサド大統領の会談の前向きな雰囲気に安堵感を示した。

反体制運動掃討

複数の活動家によると、15歳の少年1人を含む7人がヒムス県やダルアー県で治安部隊の発砲によって殺害された。

またシリア革命総合委員会や複数の活動家によると、ヒムス県、ハマー県の複数の都市、ダマスカス県のカイマリーヤ地区、バルザ区、カーブーン区、あれポオのサイフ・ダウラ通り、サーフール地区でゼネストが行われた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タッルカラフ市、ヒムス市ダイル・バアルバ地区、同バーブ・アムル地区でそれぞれ1人が殺害された。

これに対して、SANA(10月27日付)は、タッルカラフ市で治安当局は、車に積まれた大量の武器、弾薬を押収したと報じた。

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ダルアー県では、地元調整諸委員会によると、ダーイル町でアムジャド・アイサムくん(15歳)が殺害された。

同諸委員会によると、同市では約5,000人が反体制デモを断行した。

またブスラー・シャーム市で負傷した老人1人(ダマスカス出身)が死亡した。

SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011
SANA, October 27, 2011

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ダマスカス郊外県では、グータ東部、カフルバトナー、サクバー、ハムーリーヤ、ジスラインなどで軍・治安部隊が逮捕・捜索活動を行った。

反体制勢力の動き

『ラアユ』(10月27日付)は、国民民主変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム総合調整役が、アラブ連盟外相使節団との会談を望んでいたが、実現しなかったと報じた。

同記事によると、アブドゥルアズィーム総合調整役は、同連盟のイニシアチブを高く評価しているとしたうえで、国民対話大会に関して、自身としてはダマスカスとカイロのいずれで開催されてもかまわないとしつつ、国外の反体制勢力が参加できるようカイロで行われるのがよいだろうと述べた。

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シリア・クルド国民大会が閉幕した。10のクルド民族主義政党の代表や無所属活動家合わせて255人が出席した。

クルド人の運動をシリア革命の一部とみなす、体制転換をめざす、憲法でクルド人の存在を保障することをめざす、といった点を確認した。

また、シリア・クルド民族同盟、シリア・クルド政治評議会、クルド調整委員会といった政治同盟を解体し、クルド民族主義運動全体の統合が決定された。

しかし『クッルナー・シュラカー』(10月27日付)によると、国民行動憲章(2011年7月16日、http://bingeh.org/index.php/2011-07-19-09-56-30/1041-2011-08-15-19-34-29)参加組織(シリア民主統一党、シリア・クルド民主党、シリア・クルド・イェキーティー党、シリア・クルド民主合意、シリア・クルド・ムスタクバル潮流、改革運動)は参加しなかった。

またシリア・クルド・アーザーディー党はこの大会で組織が二つに分裂した。

Kull-na Shurakā’, October 28, 2011
Kull-na Shurakā’, October 28, 2011

なお大会閉幕翌日にあたる10月28日付で、シリア・クルド国民大会行動閉幕声明が発表された。http://all4syria.info/web/archives/33857

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自由シリア軍司令官のアスアド・アスアド大佐は『ニューヨーク・タイムズ』(10月27日付)の取材に応じ、「我々は体制が倒れるまで闘い、シリアに安定で安全な新たな国を建設する…。我々はシリア国民を指導しており、我々は彼らの側に立っている」と述べた。

アスアド大佐はトルコに避難しており、取材はトルコ当局の調整のもと実現した。

http://www.nytimes.com/2011/10/28/world/europe/turkey-is-sheltering-antigovernment-syrian-militia.html?_r=1&scp=1&sq=syria%20free%20army&st=cse

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シリア国民評議会を構成するクルド・ブロックは、10月23日のトルコ南東部での地震の犠牲者に哀悼の意を表明した。

諸外国の動き

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は連盟外相使節団のシリア訪問の成果に関して、「両当事者(シリア政府と使節団)の合意に従い、日曜日まで説明を待つのが得策だろう」と答え、言及を避けた。

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英国外務省は「Syrian Reform: Myths and Reality」と題した報告書をウェブ上で公開し、アサド政権が改革の約束を履行しないことを非難。http://www.fco.gov.uk/en/global-issues/mena/syria/014-syria-myths/

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ユースフ・カラダーウィーが議長を務めるイスラーム教ウラマー世界連盟は、すべてのアラブ・イスラーム諸国に対して10月28日金曜日にシリア国民と連帯するよう呼びかけた。

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レバノン治安当局高官は、BBC(10月28日付)に対して、ヒズブッラーのメンバーがシリア人3人をベイルートで27日晩に誘拐した、と証言した。

同証言によると、誘拐されたのは反体制活動家のヤースィーン・サハン氏、ムスタファー・サハン氏、イーサー・サーリフ氏でベイルート県ビイル・ハサンで拘束され連れ去られたという。

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フランス国連代表は27日、ロシア、中国、IBSA、レバノンの反対で否決された対シリア制裁決議を国連安保理で再び審議する可能性があると述べた。

AFP, October 27, 2011、al-Akhbar, October 28, 2011、Akhbar al-Sharq, October 27, 2011, October 28, 2011、AP, October 27, 2011、al-Hayat, October 28, 2011、Kull-na Shuraka’, October 27, 2011、Naharnet, October 28, 2011、The New York Times, October 27, 2011、Reuters, October 27, 2011、SANA, October 27, 2011、, October 28, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アラブ連盟外交使節団がシリアを訪問し大統領と会談、これを受け親・反体制勢力がともに各地で大規模デモを組織(2011年10月26日)

SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011

アラブ連盟外交使節団のシリア訪問

バッシャール・アサド大統領はアラブ連盟外相使節団と会談し、アラブ連盟外相会議での決議(連盟本部での政府と反対勢力との国民対話などを骨子)やシリア情勢に関して意見が交わされた。

同使節団は、カタールのハマド・ブン・シャイフ・ジャースィム・アール・サーニー首相兼外務大臣を団長とし、オマーン、エジプト、スーダン、アルジェリア各国外相およびナビール・アラビー連盟事務局長からなる。

使節団はアサド大統領との会談後、反体制勢力などと一切会談せずダマスカスを去った。

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SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は10月26日(水曜日)のシリア訪問に先立って、『ハヤート』(10月26日付)の取材に答え、アラブ外相団が「発砲停止、逮捕者釈放、包括的政治対話の開始」をめざしていると述べていた。

またカイロでシリア国民評議会の使節団と会談したことに関して、「このことが私とシリア政府である種の不一致をもたらしている」としたうえで、「反体制勢力が平和的である限り、会談を行うことはアラブ連盟事務局長の権限の一つだと考える」と自己弁護した。

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アラブ連盟外相使節団の団長としてシリアを訪問したカタールのハマド首相兼外務大臣は、会談後ジャズィーラのインタビューに応じ、「外国の当事者が干渉しないかたちでのシリアの危機解決をめざそうとする意思がアラブ側に明確にある」としつつ、バッシャール・アサド政権が「我々が提示したすべてに同意しなかった」と述べ、政権と反体制運動の連盟本部での対話をめざす使節団の試みが失敗したことを示唆した。

反体制勢力のゼネスト

シリア国民評議会は、アラブ連盟外相団の訪問に合わせて10月26日にゼネストを行うよう呼びかけ、暴力停止、軍・治安部隊の都市・村からの撤退、政治犯釈放、失踪者の行方調査、被害者の遺体返還を主唱、これらの実現を通じて対話にふさわしい雰囲気を醸成するよう求めた。

そのうえで、「民間人の殺戮が続く限り」アサド政権との対話を拒否するとの意思を示すとともに、同政権の弾圧が続くなかでの対話を求めるアラブ連盟外相会議のイニシアチブを暗に批判した。

またフェイスブックの「シリア革命2011」も、ハウラーン地方との連帯のためのゼネストを呼びかけた。

Facebook
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この呼びかけに呼応するかたちで、地元調整諸委員会などによると、ダルアー県のダルアー市およびその郊外(フラーク市、タッル・シハーブ町、ブスラー・シャーム市)、ダマスカス県のカーブーン区、バルザ区、ダマスカス郊外県(ドゥーマー市)、イドリブ県のイドリブ市およびその郊外、ジャルジャナーズ町、タルトゥース県のバーニヤース市、ハマー県のハマー市およびその郊外、ヒムス県のヒムス市およびその郊外(ハウラ地方)、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市およびその郊外、アレッポ県のアレッポ市及びその郊外、ハサカ県アームーダー市、ダマスカス県:カーブーン区などゼネストが実施された。

ダルアー市の住民の一人によると、普段閉められることのない薬局や肉屋も閉められ、人通りもまったくなかったという。

アサド政権の動き

SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011

しかし反体制勢力がゼネストの実施を訴えたにもかかわらず、ダマスカス県ウマウィーイーン広場では、数十万の市民が大規模集会に参加し、アサド政権の改革路線への支持が表明された。

この集会は「シリアの家族の木」を名乗る青年グループによって呼びかけられ。同グループは「挙国一致支持」を表明するため、木が描かれた全長500メートルの布を掲揚し、反体制勢力のゼネストの呼びかけを無視して会場に集まった。

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同様の大規模集会は、ハサカ県のハサカ市でも行われた。

10月に入って、ダマスカス県サブウ・バフラート広場とアレッポ市で同様の大規模集会が実施されており、近くラタキア県ラタキア市でも同様の集会が予定されている。

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SANA(10月26日付)は、ダマスカスで10月30日、31日に経済対話国民大会が開催されると報じた。

同報道によると、この大会には約300人が参加し、改革プロセスと枠組みと対話の基礎新がの原則に基づき、経済社会改革のための共通のビジョンを構築することを目的としている。

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『ワタン』(10月26日付)は、シリア中央銀行のアディーブ・マイヤーラ総裁が、ユーロに加えてロシア・ルーブルと中国元を貿易決済通貨に加えると発表したと報じた。

SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011

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アラブ連盟で開催されたアラブ諸国運輸大臣会合で、シリアの使節団は西側の経済制裁に対抗するため航空貨物分野で協力体制を構築するよう求めた。

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『サウラ』(10月26日付)は、ロバート・フォード米大使の米本国への召還に関して「フォード大使のダマスカスでの(任務の)失敗が、ワシントンへの召還の理由である」と報じ、国内の反体制勢力などとの接触を続け、抗議行動を「扇動」していた米国の外交政策を改めて批判した。

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『クッルナー・シュラカー』(10月26日付)は、ヒムス市の民間紙などで務めていたジャーナリストたちがデモ弾圧やデモ参加者の逮捕に参加・荷担していると報じた。

同記事によると、こうしたジャーナリストの多くは治安機関の元要員で、反体制抗議運動発生以後、「復職」して弾圧にあたっている、という。

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保健省は声明を出し、アムネスティ・インターナショナルの報告書の内容が事実に反すると非難した。

反体制運動掃討(軍・治安部隊と離反兵の戦闘)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハムラ市で、軍・治安部隊と離反兵が交戦し、前者に11人の犠牲者が出た。また軍・治安部隊による逮捕・追跡作戦で市民11人(子供2人を含む)が殺害された。

SANA, October 26, 2011
SANA, October 26, 2011

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市で軍の検問所からの発砲で、市民1人が射殺され、3人が負傷した。

またマアッラト・ニウマーン市ではデモを解除しようとした治安部隊が発砲し、5人が負傷した。

カフルルーマー村ではデモを解除しようとした治安部隊が発砲し3人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、男性1人が治安部隊の発砲により射殺された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市カラム・ザイトゥーン地区で男性1人が治安部隊の発砲により射殺された。またバイヤーダ地区では少女1人が治安部隊の砲撃に巻き込まれ死亡し、バーブ・ドゥライブ地区でも男性1人が射殺された。

ガースィビーヤト・ナイーム村(ラスタン市郊外)では、シリア人権監視団によると、治安部隊の発砲で民間人1人が射殺された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市での治安機関による捜索中に子供が撃たれて死亡した。

反体制勢力のその他の動き

ハサン・アブドゥルアズィーム総合調整役はAP(10月26日付)に、ロバート・フォード米大使が自身の事務所を訪問した際、タマゴやトマトを投げつけられたと語った。

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『クッルナー・シュラカー』(10月26日付)は、ハサカ県のカーミシュリー市で、シリア・クルド国民大会が開始されたと報じた。

同大会には様々な政党・政治組織に属するシリアのクルド人が会し、クルド人の活動統一、シリア国民評議会への政治的立場の決定などが審議・決定される予定だという。

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国内各地で活動する「人民運動指導部」などを名のる18の反体制組織の代表が、変革解放国民戦線事務所で記者会見を開き、声明を発表した。

同声明で指導者らは、現下の危機打開のために、すべての政治犯の釈放、暴力停止、国内外の弁護士から構成される委員会による国内での殺戮・弾圧の調査、汚職撲滅、平和的な運動などを要求した。

記者会見に参加した代表者の所属は以下の通り:

ドゥーマー人民運動指導部
バルザ人民運動指導部
カーブーン人民運動指導部
ハラスター人民運動指導部
マイダーン人民運動指導部
カフルスーサ人民運動指導部
タッル改革変革人民戦線委員会
ルクンッディーン・サーリヒーヤ・ムハージリーン国民イニシアチブ委員会
スワイダー人民運動3月26日連合
人民運動諸委員会(アームーダ各地区クルド青年)
ブーカマール市民平和委員会
マヤーディーン市民平和委員会
ラタキア・クドゥス委員会
人民諸委員会(ダイル・ザウル各地区)

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シリア国民協会を名のる組織が10月26日に声明を出し、11月5日にゼネストを行うよう呼びかけた。

諸外国の動き

イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、『シャルク・アウサト』(10月26日付)のインタビューに対して、「シリア政府は国民の要求に応えなければならないが、外国の介入があってはならない…。バッシャール(アサド大統領)は改革(案)を示し、最近では新憲法について検討していると発表した。我々は彼ら(シリア政府)にチャンスを与えねばならない」と述べるとともに、「外国の支援を受けた集団がことを荒立てようとしているが、我々はこうしたことを望んでいない」と反体制勢力を批判した。

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フランスのアラン・ジュペ外務大臣は、シリアでの抗議行動や制裁が「アサド政権の崩壊を持っており、このことはほぼ避けることができないだろう。しかし残念ながら、シリア国内の諸勢力の内戦の危険があり、近隣諸国が我々の介入を望んでいないなど、状況が複雑であるため、時間を要するだろう」と述べた。

**

デヴィッド・コーエン米財務次官補は、『ハヤート』(10月26日付)の取材に対して、米国のシリアに対する制裁が、アサド大統領退任を目的としていると述べるとともに、米国とEUによる経済制裁によって、シリア経済が大きく後退していると語った。

米民主党のリチャード・ダービン上院議員ら複数の議員がスーザン・ライス米国連代表に書簡を提出、そのなかでアサド政権による民間人への虐殺を人道に対する罪と断じ、国際刑事裁判所に起訴するよう求めた。

米国務省のビクトリア・ヌーランド報道官は、ロバート・フォード米大使が11月24日にシリアに戻る予定だと述べた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は訪問先のヨルダンの首都アンマンでヨルダン外相と共同記者会見を行い、「我々は(シリアで)起きていることが非常に痛ましく、非人道的で、民間人殺害はきわめて遺憾である」と述べるとともに、「シリア政府は何一つ(国民の)要求に応えず、国民に対して厳しい方法で対処し続けている」と批判した。

AFP, October 26, 2011、Akhbar al-Sharq, October 26, 2011, October 27, 2011、Aljazeera.net, October 26, 2011、AP, October 26, 2011、al-Hayat, October 26, 2011, October 27, 2011, October 28, 2011, October 29, 2011、Kull-na Shuraka’, October 26, 2011, October 28, 2011, October 29, 2011、Reuters, October 26, 2011、Qasiyun, October 27, 2011、SANA, October 26, 2011、Sham Press, October 26, 2011、al-Sharq al-Awsat, October 26, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ダマスカス県でアサド政権による改革を支持する集会が実施、国内の無所属青年活動家らが政治・社会運動「祖国シリア」を発足(2011年10月25日)

アサド政権の動き

ダマスカス県旧市街のバーブ・トゥーマで、青年グループがバッシャール・アサド政権の改革支持、外国の干渉反対を訴える集会を行った。

SANA, October 25, 2011
SANA, October 25, 2011
SANA, October 25, 2011
SANA, October 25, 2011

 

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『クッルナー・シュラカー』(10月25日付)は、ダマスカス県とアレッポ市で行われたアサド政権の改革支持集会の参加者のなかに、在ダマスカス米仏大使館前で抗議行動を行った若者がいたことを示す写真を公開した。

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リフアト・アサド前副大統領がサウジアラビアのスルターン・ブン・アブドゥルアズィーズ皇太子の葬儀に参列するためにリヤドを訪問した。

サウジアラビア国営通信によると、R・アサド前副大統領は、アブドゥッラー国王、ナーイフ第2首相らを弔問した。

SANA, October 25, 2011
SANA, October 25, 2011

なおシリア政府はファールーク・シャルア副大統領を葬儀に参列させるためリヤドに派遣した。

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イエメン南部の空軍基地でイエメンの戦闘機が着陸に失敗し、シリア軍「技術者」8人を含む9人が死亡した。

シリア軍「技術者」はイエメン国軍の飛行訓練の任務についていたとされる。同「技術者」がアリー・サーリフ政権による反体制抗議運動の弾圧に直接関与していたかは不明。

Kull-na Shurakā’, October 25, 2011
Kull-na Shuraka’, October 25, 2011

反体制勢力掃討

ヒムス市で武装集団に誘拐されたのち、シリア当局が奪還・解放したバアス大学石油化学工学部のムハンマド・ハッドゥール学長がシリア・アラブ・テレビに出演し、自らの解放に尽力したシリアの治安当局、そして当局に協力したヒムス市住民への謝辞を述べた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のインシャーアート地区で老人(ムアッズィン)の遺体が発見された。この老人は早朝にシャッビーハに誘拐されたという。また市内各所では銃声が聞こえたという。

al-Hayat, October 26, 2011
al-Hayat, October 26, 2011

フーラ村に治安機関の増援部隊が到着し、シリア人権監視団によると重火器での攻撃を行ったという。

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イドリブ県では、マアッラト・ヌウマーン市入り口の検問所で軍・治安部隊と離反兵の戦闘が発生した。

これに関して、シリア人権監視団は、離反兵と思われる武装集団が治安部隊の兵員輸送車を襲撃し、士官1人を含む7人のシリア軍兵士が殺害され、1人が負傷したと発表した。

同監視団によると、この兵員輸送車は、40輌から編成される治安部隊の「テロ掃討」部隊に所属しているという。

反体制勢力の動き

10月26日のアラブ連盟外相団の訪問に先立って、シリア国内で活動する反体制勢力の活動が活発化した。

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国家建設潮流(ルワイユ・フサイン代表)は声明を出し、アラブ連盟のイニシアチブと外相団の訪問を歓迎するとともに、「(アラブ連盟のイニシアチブ)が意図する対話のプロジェクトは、単なる議論や意見交換、そしてシリア政府による提案にとどまるべきではない。政府と反体制勢力の間の責任ある交渉でなければならない」と述べた。

そのうえで「合意内容の実行をフォローアップを目的とするアラブ連盟使節団の常駐事務所を設置する必要があると考える」との意向を示した。

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国民民主諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム総合調整役は、外相団を構成する各国大使に対して、同国民調整委員会との会談をアレンジするよう求めた。

Akhbar al-Sharq, October 25, 2011
Akhbar al-Sharq, October 25, 2011

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国内の無所属青年活動家が、「祖国シリア」の名で政治・社会運動を発足した。

同運動はマジド・タッバーア女史を代表とし、「シリアへの忠誠心に基づく国民的な政治・社会組織」をめざすという。

同運動の発足を発表する記者会見にはタッバーア女史の他、俳優のドゥライド・ラッハーム氏、変革解放人民戦線のカドリー・ジャミール代表も同席した。

タッバーア女史によると、同組織は50人の発足メンバーと650人の参加メンバーを擁し、「シリアの国土、国民の統一、抵触してはならないレッドラインとしての国民平和、政治的、経済的、社会的な危機の抜本解決、社会の軍事化拒否、外国の干渉拒否、国民対話大会準備に向けた迅速な行動、政治犯釈放」などを基本原則としている、という。

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なおこのほか、ビジネスマンのザーヒル・サアドゥッディーン氏がフェイスブック上で、政党法に基づきシリア開発党を発足すると発表している。

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在米の反体制活動家ラドワーン・ズィヤーダ氏(ダマスカス人権センター)は、米国内で記者会見を行い、3月以降、当局が3,000人以上逮捕したと述べた。

Kull-na Shurakā’, October 25, 2011
Kull-na Shuraka’, October 25, 2011

諸外国の動き

中国外交部の姜瑜報道官は記者会見で「我々はシリアのすべての当事者が何よりもまず国益を優先し、暴力、流血、衝突を止めて、平和的な対話を通じて意見の相違を解消できると考えている」と述べた。

また「我々はシリア政府が自由への約束を早く履行し、国民の正当な要求に応えねばならないと思う…。呉思科中東問題特使を10月26日から30日にかけてシリアに派遣する」と述べた。

SANA, October 25, 2011
SANA, October 25, 2011

AFP, October 25, 2011、Akhbar al-Sharq, October 25, 2011、al-Hayat, October 26, 2011、Kull-na Shuraka’, October 25, 2011、Reuters, October 25, 2011、SANA, October 25, 2011などをもとに作成。

 

(C)青山弘之All rights reserved.

米国が在ダマスカス大使を本国に召還する一方、ヒズブッラー書記長がアサド政権へと支持を改めて表明(2011年10月24日)

諸外国の動き

米政府はバッシャール・アサド政権がロバート・フォード在ダマスカス米大使に対する「扇動キャンペーン」を行っているとの理由で、同大使を米本国に召還した。

Akhbar al-Sharq, October 24, 2011
Akhbar al-Sharq, October 24, 2011

『ハヤート』(10月25日付)は、米高官の話として、この召還は「正式な大使引き上げを意味しない」と報じた。

マーク・トナー米国務省副報道官は、フォート大使のシリアへの帰国は「シリア国内での体制による扇動や治安状況への我々の評価」に関わっており、「シリア政府がフォード大使への扇動キャンペーンを止めることを希望する」と述べた。

この動きに対抗して、シリア政府はイマード・ムスタファー在ワシントン大使を召還した。

米国務省報道官は記者会見で、「過去数週間にわたってシリア軍がレバノン領内に侵入している」と非難したうえで、レバノンの主権を尊重するよう警告を発した。

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アラン・ジュペ仏外務大臣は、ロバート・フォード在ダマスカス米大使の召還を受け、フランスにはシリアから外交官を引き上げる意思がないと述べた。

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レバノンのヒズブッラーが運営するヌール放送はHPで、トルコの高官が10月21日(金曜日)にダマスカスを極秘訪問し、「数日後に明らかになるであろう任務の結果について話し合った」と報じた。

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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がマナール・チャンネルを通じてテレビ演説を行い、そのなかで「今日シリアで要求されていることは、改革や民主主義実現ではなく、米国の条件を拒否してレジスタンスと抵抗を行う体制の打倒と、レジスタンス運動支援の停止である」と述べ、アサド政権への支持を改めて表明した。http://www.youtube.com/watch?v=ThRTRe4dTLE

http://www.youtube.com/watch?v=ThRTRe4dTLE

Naharnet, October 24, 2011
Naharnet, October 24, 2011

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アムネスティ・インターナショナルは報告書を発表し、そのなかでシリアの病院や医師の状況を伝えた。

同報告書によると、軍・治安部隊が病院や医療関係者を標的とすることで恐怖が蔓延し、病院が反体制勢力を追跡するための「弾圧装置」と化していると非難した。http://www.amnesty.org.uk/news_details.asp?NewsID=19770

アサド政権の動き

『ワタン』(10月24日付)は、アサド大統領が今月中に国民対話大会を主催するだろうと報じた。同報道によると、同大会は「国が苛まれている危機を解消することを目的」としており「近く、ファールーク・シャルア副大統領を議長とする準備委員会が発足し、拡大国民対話大会準備の任につく」という。

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ラーミー・マフルーフ氏の事務所は、『ダマス・ポスト』(10月24日付)に対して、同氏が暗殺未遂にあったとの情報を否定した。

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MTV(10月24日付)は、シリア軍部隊がレバノンの北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地域フナイディル村に侵入し、密輸業者と交戦したと報じた。

LBC(10月24日付)によると、これによってシリア軍部隊は2人を逮捕したという。

反体制運動掃討

ヒムス県では、複数の活動家・目撃者によると、軍・治安部隊による大規模な逮捕・掃討作戦が続き、シリア人権監視団によると、ヒムス市内各所で少なくとも5人が殺害された。

また複数の活動家・目撃者によると、ヒムス市ワアル地区にあるバッル病院にシャッビーハが突入し、バイヤーダ地区から搬送された負傷者を連行した。

人権監視団によると、フーラ地方のタッルドゥー市などでは、軍・治安部隊が重火器を用いて攻撃を行った。

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Akhbar al-Sharq, October 24, 2011
Akhbar al-Sharq, October 24, 2011

ダルアー県では、複数の活動家・目撃者によると、治安部隊がゼネストの行われている都市に突入し、ストを中止させ、多数を逮捕した。

シリア人権監視団によると、アトマーン村、ダーイル町、イブタア町、サナマイン市、タファス市、サフム・ジャウラーン村、タスィール町、アドワーン村、ナワー市、ブスラー・シャーム市、ブスル・ハリール市、イズラア市、フラーク市、ジーザ町、ヒルバト・ガザーラ町、サイダー町、タイバ町、スーラ町、カティーバ村、(東西)ムライハ村、インヒル市、ジャースィム市、ムサイフラ町、ナスィーブ村など県内85%の都市・村でゼネストが続けられているという。

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シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県では、ハラスター市などで治安部隊が大規模な逮捕・追跡活動を行った。またドゥーマー市では犠牲者の葬儀が反体制デモに発展した。

シリア人権監視団によると、ブロガーのフサイン・ガリール氏が逮捕された。同氏はガザ紛争でパレスチナ人との連帯を、レバノン紛争でレジスタンスとの連帯を求めていたほか、「占領地ゴランのためのシリア・ブロガー」と銘打った活動を指導していた。

反体制勢力の動き

シリア・キリスト教民主連合がレバノン・マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教に宛てた覚書を発表、そのなかでシリア軍・治安部隊による民間人への暴力の停止、活動家の殺戮・誘拐・拷問の責任者の処罰、シリア憲法改正、アラブ連盟および国際社会への民間人保護要請、政権議会選挙に向けてイニシアチブを発揮するよう求めた。

またこれと合わせて、新憲法において、アッシリア教徒とシリア政教徒のエスニシティとしてのすべての権利とアラブ語の公用語化を保障するよう求めた。

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国民調整委員会執行部は声明を出し、シリア国内での弾圧の停止を求めようとしているアラブ連盟のイニシアチブを支持する声明を出した。

AFP, October 24, 2011、Akhbar al-Sharq, October 24, 2011, October 25, 2011、AP, October 24, 2011、Damas Post, October 24, 2011、al-Hayat, October 25, 2011, October 28, 2011、Naharnet, October 24, 2011、Kull-na Shuraka’, October 24, 2011, October 26, 2011、Reuters, October 24, 2011、SANA, October 25, 2011、Syria News, October 24, 2011、al-Watan, October 24, 2011、などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

シリア国民評議会の使節団がカタールを訪問、マケイン米上院議員は世界経済フォーラムにてシリアに対する軍事介入の必要性を強調(2011年10月23日)

反体制運動掃討

ダルアー県では、地元調整諸委員会によると、ダーイル町、インヒル市、(東西)ムライハ村、サナマイン市、ナワー市などでゼネストが続けられていることに対処するため、治安部隊が増援された。

同諸委員会によると、「ゼネストは1週間前から続いており、住民は、軍の撤退と政治犯釈放の要求が実現するまでストを継続する構えを見せている」という。

SANA, October 23, 2011
SANA, October 23, 2011

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、治安部隊の発砲により市民8人が殺害された。またバアス大学石油化学工学部のムハンマド・ハッドゥール学部長が何者かに誘拐された。同監視団によると、ハッドゥール学部長は護衛にあたっていた士官1人を殺害したという。

しかしSANA(10月24日付)は、武装テロ集団によって誘拐されていたバアス大学石油化学学部のムハンマド・ハッドゥール学部長を当局が解放したと報じた。

またSANA(10月24日付)は、バアス大学の女子学生がヒムス市内で武装テロ集団によって殺害されたと報じるとともに、ダイル・バアルバ市で当局が武装テロ集団多数を逮捕したと報じた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カルアト・マディーク町で治安部隊の発砲により市民2人が殺害された。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サイドゥーン村で3人が殺害された。

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複数の活動家、目撃者によると、ダマスカス郊外県の住民数百人が軍・治安部隊と離反兵の戦闘に巻き込まれるのを回避するため、避難した。

これに対してSANA(10月24日付)は、ダマスカス郊外県のサアサア地域で野菜・果物輸送用の車両に隠された武器、弾薬、爆発物を押収したと報じた。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会内のクルド・ブロックは声明を出し、シリア国民評議会事務局がトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣宛に送った10月21日付書簡で、イラク領内でのPKKによるトルコ軍への攻撃を「危険なテロ行為」と非難したことに関して、トルコにおけるクルド問題の現実を無視していると批判した。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長兼執行部長を団長とする使節団がカタールを訪問した。

使節団はニブラース・ファーディル氏、ヤースィーン・ナッジャール氏、ムスタファー・サイラフィー氏(イスラーム教ウラマー世界会議)、マジュド・マッキー氏(シリア・ウラマー連盟)からなる。

同使節団は、ユースフ・カラダーウィー氏(イスラーム教ウラマー世界会議議長)と会談した。
ガルユーン議長によると、カタール訪問はアラブ諸国の支持獲得が目的。

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国内で反体制活動を行う国民民主イニシアチブと変革解放人民戦線が共同声明を出し、アラブ連盟閣僚委員会の訪問を前に「外国のいかなる介入も拒否する」と発表した。http://all4syria.info/web/archives/33265

アサド政権の動き

バッシャール・アサド大統領は、イドリブ県のハーリド・アフマド知事を解任し、ヤースィル・シューフィー氏を後任知事に任命した。

SANA, October 23, 2011
SANA, October 23, 2011

またダマスカス郊外県のザーヒド・ハーッジ・ムーサー県知事を解任し、フサイン・マフルーフ氏を後任知事に任命した。

交代の理由など詳細は発表されなかった。

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『クッルナー・シュラカー』(10月23日付)は、ハマー県の軍警察が10月15日付でハマー県(軍事裁判所の)検事長宛に文書で、逮捕した活動家2人(マフムード・シャントゥート氏、アブドゥッラフマーン・アフマド・トゥルク氏)の容疑を「”自由シリア”と書いたシリア国旗を掲揚したテロ行為」とするよう求めたと報じた。

Kull-na Shurakā’, October 23, 2011
Kull-na Shuraka’, October 23, 2011

諸外国の動き

ヘルマン・ファン・ロンパウ欧州理事会議長は、シリアがデモ弾圧を停止しない場合に備え、EUがシリアへの新たな制裁を検討していると述べた。

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ヨルダンでの世界経済フォーラムに出席中のジョン・マケイン米上院議員(共和党)は、シリアでの民間人保護のため、リビアでの任務を終えたNATOは軍事的選択肢を検討せねばならないと述べた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、10月26日(水曜日)にダマスカスを訪問する予定のアラブ外相委員会の任務が、アサド政権と国内外の反体制勢力の連絡・対話を行い、連盟本部での包括的国民対話大会開催を準備することにある、と述べた。

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UAEのダーナ・ガス社のアフマド・ラシード・ウライビドCEOは、一部UAE紙がシリアでの事業展開の交渉を行っていると報じたのを受けるかたちで、シリアのエネルギー部門に参入するための対話を行っている事実はないと発表した。

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シリア自由貿易地区機構のアブドゥルハキーム・カッダーフ総裁がイラク自由貿易地区委員会のサラーフ・カイスィーを団長とするイラク使節団と会談し、シリアとイラクの共同自由貿易地区の設置に関して意見を交換した。

共同自由貿易地区はシリアのダイル・ザウル県ヤアルビーヤ町およびブーカマール市と、イラク領内のルバイア、カーイムに設置が予定されている。

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シリアのクルド人反体制活動家ら約50人がベイルート県ハムラー地区にあるシリア大使館前で反体制抗議デモを行った。これに対抗して、アサド政権を支持するシリア人もデモを行った。

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ジャズィーラ(10月23日付)は、リビアのミスラータからの特派員の報告として、ムアンマル・カッザーフィー大佐が衛星電話で最後に受けた電話がシリアからのものだったと報じた。

AFP, October 23, 2011、Akhbar al-Sharq, October 23, 2011、Aljazeera.net, October 23, 2011、AP, October 23, 2011、al-Hayat, October 24, 2011、Kull-na Shuraka’, October 23, 2011, October 24, 2011、Naharnet,
October 23, 2011、Reuters, October 23, 2011、SANA, October 24, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ヒズブッラー高官いわく同党は「アサド政権存続を至上命令としている」、アサド政権がジュンブラート党首と絶縁(2011年10月22日)

反体制運動掃討

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ハルマ村で軍・治安部隊と離反兵が衝突し、市民1人が殺害された。

これに対してSANA(10月23日付)は、マアッラト・ニウマーン市東部のワーディー・ダイフ近くに武装テロ集団が仕掛けた爆弾を爆弾処理班が撤去したと報じた。

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ヒムス県では、オガレット・ニュース・ネットワークによると、ドゥライブ地区、クスール地区、バーブ・アムル地区、ジュッブ・ジャンダリー地区、バイヤーダ地区で軍・治安部隊と離反兵が衝突し、6人が殺害された。

シリア人権監視団によると、治安機関の逮捕・捜索活動で青年1人が殺害されたほか、狙撃手がアシーラ地区で市民1人を射殺した。また21日にバイヤーダ地区で治安部隊の発砲で重傷を負っていた市民1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、クサイル市で10月19日に逮捕された市民が死亡、家族に遺体が引き渡された。

ヒムス県クサイル市でナスルッディーン・シャイフ・ラシード教授が逮捕された。同教授はシリア・アラブ人権監視団のラシュディー・シャイフ・ラシード事務次長の兄弟。

これに対して、SANA(10月23日付)は、ヒムス市のハミーディーヤ地区で警官1人が武装テロ集団に射殺されたと報じた。また武装テロ集団が数日前に誘拐した市民の遺体3体が発見されたと報じた。さらにヒムス市クスール地区で、治安維持部隊がテロリスト1人(アブドゥッラヒーム・ナジーブ)を殺害したと報じた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ハムーリーヤ市、カフルバトナー町、サクバー市、アルバイン市、ハラスター市に、治安機関要員約5,000人が展開し、数十人の市民を逮捕した。

レバノンをめぐる動き

『シャルク・アウサト』(10月22日付)は、レバノンの北部県アッカール郡にあるアクルーム山やワーディー・ハーリド、ベカーア県バアルベック郡にあるカーア、アルサールなどでレバノン軍の軍備が増強され、パトロールも強化されていると報じた。反体制勢力掃討を目的としたシリア軍のレバノン領内(とされる地域)での作戦を受けた動きである。

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『ラアユ』(10月22日付)は、レバノンの親バッシャール・アサド勢力が、「崩壊するにせよしないにせよ、(アサド政権)独りだけで崩壊はさせない」との意志を持っていると報じた。

同報道はヒズブッラーの意志決定サークルからの話として、「危機は存在するが、回避できないほど手遅れになっているわけではない…。アサド大統領は、街頭行動やアラブの春を前に性急な改革を行ってこなかった…。陰謀の規模は…これまで行われてきた緩やかな改革では対処できないほど大きい」としたうえで、「アサド大統領の運命は、ヒズブッラーの運命、さらには地域におけるイランの影響力の運命を左右する」と述べ、ヒズブッラーがアサド政権存続を至上命令としていると述べた。

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『アフバール』(10月22日付)は、アサド政権がレバノンのワリード・ジュンブラート進歩社会主義党党首の最近の言動に「きわめて大きな不快感」を示していると報じた。

それによると、①ジュンブラート党首はダマスカス訪問時に、ポケットから一枚の紙を取り出し、これがシリア大統領が危機を脱するための行程表だと述べた、②そのことがジュンブラート党首とアサド政権の関係改善に尽力してきたムハンマド・ナースィーフ副大統領補を当惑させた、③ヒズブッラーとの関係については介入しないとしながらも、アサド大統領はジュンブラート党首との関係を絶つことを決めた、④ジュンブラート党首は自身がシリアの反体制勢力に同情的な立場をとったことでシリアとの関係が「冷却化」していたことを知りつつも、ハサン・ナスルッラー書記長との面談を利用し、その後マナールで再び、アサド政権に不快感を与える発言を行った、という。

諸外国の動き

イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は、CNNとのインタビューで、「我々はシリアでの殺戮・虐殺行為を非難する、治安部隊による行為であれ、国民は反体制勢力による行為であれ…。」と述べた。

APF, October 22, 2011、al-Akhbar, October 23, 2011、Akhbar al-Sharq, October 22, 2011, October 23, 2011、al-Hayat, October 23, 2011、Kull-na Shuraka’, October 23, 2011、Naharnet, October
23, 2011、al-Ra’y, October 22, 2011、SANA, October 23, 2011、al-Sharq al-Awsat, October 22, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

カッザーフィー大佐の死を受けて地元調整委員会が声明を発表、各地では「過去1ヵ月強のなかでもっとも大規模」な反体制デモが行われる(2011年10月21日)

反体制デモ

ヒムス県、ハマー県、イドリブ県、ダイル・ザウル県、ダルアー県、ダマスカス郊外県、ハサカ県の各地で金曜日のモスクでの礼拝後に散発的な反体制デモが発生、「数万人」(『ハヤート』10月22日付)が参加、「バッシャールの番だ」、「カッザーフィーはバッシャールを待っている」など、ムアンマル・カッザーフィー大佐の死に触発されるようなシュプレヒコール、プラガードが掲げられた。

Ugarit News Network, October 21, 2011
Ugarit News Network, October 21, 2011

デモは、政権と反体制勢力の対話を求めたアラブ連盟外相会議の決議への不満やカッザーフィー大佐の死への共鳴を背景として、「過去1ヵ月強のなかでもっとも大規模」(『ハヤート』10月22日付)だった。

活動家の一人は「リビア国民はネズミ大佐を町から町へ、街道から街道へ、小道から小道へ追い詰め、ついに下水処理所で彼を発見した…。おまえの番が来た、ドクトール…。カッザーフィーが逃げたように逃げられると思っているのか。国民は家から家へ、ザンガ・ザンガ(リビア方言で「小道から小道へ)へ、シリア方言で言うなら「ザワーリブ・ザワーリブ」(小道から小道へ)へとおまえを追い立てる」と述べた。

Facebook
Facebook

なおフェイスブックの「シリア革命2011」では「アラブの猶予がもたらした殉教者たち」の金曜日と銘打って、アラブ連盟外相会議の姿勢に抗議するデモが呼びかけられていた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、デモ参加者への治安部隊の発砲により、ヒムス市のバーブ・スィバーア地区で15人、バーブ・フード地区で2人、バイヤーダ地区で1人、ジュッブ・ジャンダリーで2人、アシーラで1人、バーブ・アムル地区で2人が殺害された。

クサイル市では、治安部隊がすべてのモスクを閉鎖しデモ発生を阻止した。

タルビーサ市でも、治安部隊がモスクを包囲、検問所を設けて市民の接近を禁じた。

フーラ村では、バアス革命以前のシリア国旗が掲揚された。

ラスタン市でもデモが発生した。

これに対し、SANA(10月22日付)は、ヒムス市で、「武装テロ集団」と治安維持部隊が衝突し、前者のメンバー2人が殺害されたと報じた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のジャヌーブ・マルアブ地区のサハービー・ウマル・ブン・ヤースィル・モスクの礼拝者たちが礼拝後にデモを行い、2人が殺害された。またガーブ渓谷の村々でも反体制デモが発生したという。

カフルヌブーダ町で老人が軍用車にひかれて死亡した。

これに対し、SANA(10月22日付)は、ハマー市タアーウニーヤ地区で「武装テロ集団」がしかけた爆弾が爆発したと報じた。

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ハサカ県では、カーミシュリー市、ダルバースィーヤ市、マーリキーヤ市、アームーダー市でクルド人が反体制デモを行った。

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イドリブ県では、マアッラト・ヌウマーン市で、カッザーフィー大佐の死に触発されたシュプレヒコールが連呼されたほか、「NATOはどこだ?」といったプラカードが掲げられた映像がユーチューブで配信された。しかしシリアのほとんどの反体制勢力は外国の軍事干渉に反対している。

Kull-na Shurakā’, October 21, 2011
Kull-na Shuraka’, October 21, 2011
SANA, October 21, 2011
SANA, October 21, 2011

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ダルアー県では、地元調整諸委員会によると、インヒル市で軍・治安部隊が拡声器で外出禁止を呼びかけたが、ジャースィム市などで反体制デモが発生した。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル市、ブーカマール市、マイダーン市で反体制デモが発生した。

しかしSANA(10月22日付)は、ブーカマール市で数千人の市民がアサド大統領の改革路線を支持する行進を行ったと報じた。

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ダマスカス郊外県では、地元調整諸委員会によると、サクバー、カフルバトナー、ハムーリーヤ、ジスリーンなどに多数の治安部隊が展開し、デモ阻止を試みた。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市の複数のモスクの礼拝者たちがデモを行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、スライバ地区のファターヒー・モスクを治安部隊とシャッビーハが包囲し、デモを阻止した。

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アレッポ県では、シリア革命総合委員会によると、サラーフッディーン地区でデモが発生、治安当局が3人の身柄を拘束した。マーリア市、タッル・リフアト市でもデモが発生したという。

一方、SANA(10月22日付)は、高官筋がアレッポ市上空で戦闘機が旋回しているとのジャズィーラの報道を否定したと報じた。

反体制勢力の動き

地元調整諸委員会はカッザーフィー大佐の死を受けて声明を出し、「アラブ革命の3番目となる大勝利は、地域の専制者、蜂起する国民、そして全世界に明確なメッセージを発信している。自由への要求は後戻りできず、それなしには尊厳に満ちた至高の血も魂もないというメッセージを…。リビアは…永遠に続くと支持者たちが考えてきた専制者に対する地域国民の意思の勝利を示すもう一つのモデルとなるだろう…」と述べた。

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シリア革命総合委員会はカッザーフィー大佐の死を受けて声明を出し「シリア革命とリビア革命には類似点が多い…。シリアの革命の勝利はリビアの革命と同様約束されている」と述べた。

アサド政権の動き

シリア中央銀行のアディーブ・マイヤーラ総裁は、RTとのインタビューで、EUの制裁が続いた場合、貿易決済通貨をユーロからロシア・ルーブルに切り替える可能性があると述べた。シリアは2005年のジョージ・W・ブッシュ米政権によるシリア制裁レバノン主権回復法発動を受け、貿易決済通貨を米ドルからユーロに切り替えていた。

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SANA(10月22日付)は、憲法草案作成国民委員会のアフマド・クスバリー弁護士が、同委員会が来週会合を開き、憲法条文に関する審議を行うと述べたと報じた。

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Kull-na Shurakā’, October 21, 2011
Kull-na Shuraka’, October 21, 2011

『ジャディード』(10月21日付)は、数日前にカタールのハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長がバッシャール・アサド大統領と電話会談したと報道した。同記事によると、この会談で、シリア情勢について尋ねられたアサド大統領は「ジャズィーラでシリア情勢をフォローできる(はずだ)…。ほとんどの外国のもくろみは失敗し事態は収束に向かっている」と答えたという。

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ヴァージニア州アレキサンドリアの連邦地方裁判所でのムハンマド・スワイド氏(通称「アレックス」)の審理で、検察側は、同氏がバッシャール・アサド大統領と握手を交わしている写真を証拠として提出した。

スワイド氏は米国内で活動するシリアの反体制活動家を写真やビデオに収め、シリアの諜報機関に渡していたと疑われている。なお公開された資料写真は画素が荒く、その真偽は不明である。

検察側が提出した文書は、「被告は在米シリア大使を含むシリア政府高官と定期的に連絡を取り合っていた」として、米国内でのスパイ活動にアサド政権が関与していたことを疑っている。

レバノンの動き

ニューヨーク訪問中のレバノン・マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教は、国連の潘基文事務総長との会談に先立って記者会見を行い、「我々はシリアでの平和的な方法による民主主義と改革を支持する…。シリアで内戦が勃発すれば、レバノンに波及し、キリスト教徒が排除されるだろう」と述べた。

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レバノン・シリア最高会議のナスリー・フーリー議長は、ナジーブ・ミーカーティー首相との会談後、記者団に対して、「シリア軍はレバノン領を侵犯していない…。レバノン軍が国境情勢を管轄しているがゆえ、このことを保障できる…。メディアはリークしようとするが、公式発表で裏を取ろうとしていない…。(10月4日に領土侵犯がされたとされる)アルサール地区は係争地であり、レバノン側はレバノン領と、シリア側はシリア領と主張している」と述べた。

諸外国の動き

ヒューマン・ライツ・ウォッチなど各国の29の人権団体が共同声明を出し、国連人権理事会に対して、シリアでの民間人に対する過剰な暴力を阻止するための措置を講じるよう求めた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、「ロシアの声」放送などを通じて、西側諸国のシリアへの対応が、リビア・シナリオの再来を招く、と述べ警鐘をならした。

AFP, October 21, 2011、Akhbar al-Sharq, October 21, 2011, October 22, 2011, October 25, 2011、DP-News, October 22, 2011、al-Hayat, October 22, 2011、al-Jadid, October 21, 2011、Kull-na Shuraka’, October 21, 2011, October 22, 2011、Naharnet, October 21, 2011、Reuters, October 21, 2011、SANA, October 21, 2011, October 22, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

複数の都市で軍・治安部隊と離反兵との間で激しい戦闘が発生、国内で活動する反体制組織「シリア国家建設潮流」は監督委員会と行動委員会の設置を発表(2011年10月20日)

反体制運動掃討

反体制活動家によると、複数の都市で軍・治安部隊と離反兵との間で激しい戦闘が発生し、多くの兵士が死傷したほか、民間人5人が殺害された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市近郊のブルハーニーヤ村で、軍・治安部隊と離反兵との激しい戦闘があり、兵士1人が死亡、多数が負傷し、軍の装備が破壊された。

クサイル市ではライフラインが途絶えたままだという。

シリア革命総合委員会によると、同じくクサイル市近郊のニザーリーヤ村、ジュースィーヤ村で兵士約50人が離反し、軍・治安部隊の装甲車1輌とシャッビーハを載せたバスを破壊した。

これに関して、自由シリア軍は声明でジュースィーヤ村で兵士30人が離反したと発表した。

また同総合委員会は、ジュースィーヤ村で軍が住宅を攻撃し、姉妹3人を殺害したと発表した。

だが、SANA(10月20日付)は、クサイル地域ジュースィーヤ村で19日、「武装テロ集団」の住宅を襲撃し、女性3人を殺害したと報じた。

ヒムス市では軍・治安部隊がバイヤーダ地区、ハーリディーヤ地区、カラム・ザイトゥーン地区、ナーズィヒーン地区で反体制活動家の掃討作戦を行い、多数を逮捕した。またこの際青年1人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で軍・治安部隊と離反兵との戦闘があり、5人が負傷した。またフラーク市、ダーイル町でも戦闘があり、1人が死亡、複数が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハウワーシュ村で軍・治安部隊が住民に発砲し、1人が死亡、5人が負傷した。

自由シリア軍は声明を出し、ハマー市の中央刑務所近くでカーシューシュ大隊が「作戦」を実行し、体制支持は40人を殺害し、バス3輌を破壊したと発表した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥマイル市で青年1人が、デモ参加者に対する治安部隊の発砲の巻き添えとなり死亡した。シリア革命総合委員会などによると、サクバー市、ハラスター市、ミスラーバー市で大規模な逮捕・追跡作戦が行われ、アルバイン市では離反兵と軍・治安部隊の戦闘があった。

ドゥーマー市ではヒムス市で離反した兵士1人が殺害された。

さらにアイン・タルマー村のモスクの説教師、ファーイズ・ラッバーン氏が多数の学生、友人とともに逮捕された。

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アレッポ県では、複数の活動家によると、タッル・リフアト市に武装した治安部隊の増援部隊が派遣された。またアレッポ市各所では学生による小規模な反体制デモが発生した。

反体制勢力の動き

シリア国内で活動する反体制組織のシリア国家建設潮流は声明を出し、各地の事務局長から構成される監督委員会と有識者からなる行動委員会を設置したと発表。

Kull-na Shurakā’, October 20, 2011
Kull-na Shurakā’, October 20, 2011

監督委員会のメンバーは以下の通り:

クタイバ・フサイニー(ハサカ市)
ズハイル・ブーシュ(カーミシュリー市)
スブヒー・ジャースィム(ダイル・ザウル市)
ファルザンド・ウマル(アレッポ市)
ルーディー・アイユー(ダマスカス県)
サミール・スアイファーン(UAE)
タラール・ムハイニー(英国)
ハッサーン・ジャマーリー(カナダ)
サアド・ルースターン(フランス)
ジハード・スィーヌー(トルコ)

行動委員会メンバーは以下の通り:

ルワイユ・フサイン(国家建設潮流代表)
ムナー・ガーニム(書記長)
バハーッディーン・ラッカード(法務担当)
リーム・トゥルクマーニー(総合関係担当)
ハサン・カーミル(運営担当)
アナス・ジャウダ(運動担当)

http://all4syria.info/web/wp-content/uploads/2011/10/binaa-syria.pdf

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シリア国民評議会はナジーブ・ガドバーン氏らからなる使節団をリビアに派遣した。

これに関して、シリア国民評議会執行部メンバーのアブドゥルアハド・イスティーフー氏はアッシリア民主機構のサイト(ADO)で、評議会使節団のリビア訪問が、リビア暫定国民評議会がシリア国民評議会を承認したことへの謝辞を述べるためだと述べた。

アサド政権の動き

人民議会は12月12日に投票予定の統一地方選挙の日程に関して審議した。

SANA(10月21日付)によると、同審議において、議員の大多数が、現在進行中の改革を定着させ、包括的公民対話会合での決定を待つためにアサド大統領に選挙日程の延期を求めた。

SANA, October 20, 2011
SANA, October 20, 2011

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ワリード・ムアッリム外務大臣はロシアの報道関係者使節団との会談で、包括的国民対話大会開催の準備が進行中であると述べた。

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アブドゥルファッターフ・アムーラ外務次官は、国民対話会合に向けた「アラブの献身的なあらゆる努力」を歓迎すると発表した。

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バアス党シリア地域のムハンマド・サイード・バヒーターン副書記長は歯科医師組合顧問委員会との会談で、「(国民)対話においてすべてのすべての社会集団、政治勢力が参加し、アサド大統領が指導する包括的改革プロジェクトを前進させることが重要」と述べた。

諸外国の動き

潘基文国連事務総長は国連安保理決議第1559号にかかる第14回目の報告書を作成し、そのなかでレバノン領内(ベカーア県カーア地区)でシリア軍が行ったとされる反体制活動家の掃討作戦に関して、レバノン領内における「あらゆる侵入行為を即時停止」するよう求めた。

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アラブ連盟事務局は、アラブ連盟外相会議での決定に基づき、連盟が10月25日(火曜日)、アラブ閣僚委員会をシリアに派遣することでアサド政権と合意したと発表した。

同委員会は、カタールのハマド・ブン・ジャースィム・アール・サーニー首相兼外相を委員長とし、エジプト、オマーン、アルジェリア、スーダンの外相、そしてアラブ連盟事務局長から構成される。

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フランスのアラン・ジュペ外務大臣は、シリアの危機をめぐってインドとの対話を試みている、と述べた。

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レバノンのマラダ潮流のスライマーン・フランジーヤ代表はLBCのインタビューに応じ、シリア・ムスリム同胞団がシリアの政権を掌握することは「受け入れられない」と述べるとともに、「アサド大統領に対する彼(サアド・ハリーリー前首相)の嫌悪は宗派感情に根ざしており、この感情に基づいて、彼はフスニー・ムバーラク(エジプト大統領)らを支持してきた…。ハリーリー王朝は…親スンナ派的政策を押しつけようとしてきたが、それは実現不可能な計画だ」と述べた。

さらに「ヒズブッラー、イラン、そしてパレスチナ人の対義を支持することを断念させようとして」アサド大統領が圧力に曝されていると述べた。

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バラク・オバマ米大統領がリビアのムアンマル・カッザーフィー大佐の死に合わせて「鉄の支配は必ず終わる」との声明を出したことに関連して、ジェイ・カーニー・ホワイトハウス報道官は記者団からアサド大統領へのメッセージかと質問され、「(米)大統領はアサドの正統性が失われたと考えている」と答えた。

AFP, October 20, 2011、Akhbar al-Sharq, October 20, 2011, October 21, 2011、al-Hayat, October 21, 2011、Kull-na Shuraka’, October 20, 2011、Naharnet, October 20, 2011、Reuters, October 20, 2011、SANA, October 21, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

各地で離反兵と軍・治安部隊の衝突が継続、英外相はシリアに対する軍事介入の意向がないことを明言(2011年10月19日)

反体制勢力掃討

各地で離反兵と軍・治安部隊の衝突が続いた。

これに関して『ハヤート』(10月20日付)は、複数の外交官、軍事評論家などの話を総合して、アサド政権の弾圧が増大する離反兵の掃討に対して重点的に行われているとしつつも、離反兵の多くが街道の検問所の警備にあたる下士官以下の兵士で、その規模も大規模ではないと指摘した。

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『ハヤート』(10月20日付)が「鼓動する革命の心臓」*と評したヒムス県では、自由シリア軍ウマル・ブン・ハッターブ大隊がフェイスブック上に声明を出し、「シリア…レバノン国境のジュースィーヤ村(クサイル市近郊)で装甲車1輌を破壊した」と発表した。またジュースィーヤ村入口でシリア国軍兵士30人が戦車4輌とともに離反し、軍と戦闘を行い、軍側に約40人の死者が出たと述べた。

シリア人権監視団によると、同村で軍・治安部隊と離反兵の衝突の巻き添えとなり、少女2人が死亡し、4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、レバノン国境近くのニザーリーヤ村で軍・治安部隊と離反兵が戦闘、民間人2人が巻き添えとなり死亡した。

これに対してSANA(10月20日付)は、クサイル地域ジュースィーヤ村で「武装テロ集団」の住宅を襲撃し、女性3人を殺害したと報じた。目撃者によると同集団はRPG弾などで武装、家々に向かって発射していたという。

ヒムス市では、軍・治安部隊と離反兵との激しい戦闘が発生し、3日間の死者総数は少なくとも38人に達した。

複数の目撃者によると、マーヒル・アサド大佐が率いる共和国護衛隊と第4師団の兵士数千人がヒムス市東部郊外で掃討作戦を展開し、離反兵・士官の逮捕・追跡を行った。

シリア人権監視団によると、ナーズィヒーン地区で市民がシャッビーハ、軍・治安部隊に襲撃され、4人が殺害、5人が負傷した。またバーブ・ドゥライブ地区でも1人が殺害され、ハーリディーヤ地区では5人が負傷した。

これに対して、SANA(10月20日付)は、警察・治安当局がヒムス市の武装テロ集団を追跡し、「テロリスト」のアドナーン・ブータ氏、ヤースィーン・カッドゥール氏、そして「アブー・シャーム」を名乗るグループを逮捕したと報じた。またグータ地区で車に積まれた大量の武器弾薬を押収したと報じた。

複数の反体制勢力筋によると、ラスタン市でも、離反兵に対して軍・治安部隊が攻撃を加え、離反兵ら約100人が殺害された。

シリア人権監視団によると、クサイル市で、1人が殺害、1人が逮捕、9人が負傷した。

シリア人権監視団によると、アルジューン市で1人が殺害され、5人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ワッダーン村で2人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団などによると、フラーク市で兵士20人が離反し、軍・治安部隊と衝突した。これに先だって、軍・治安部隊は同村のデモ参加者3人を殺害、アブー・バクル・モスクのイマームで反体制デモを指導してきたシャイフのワジーフ・カッダーフを逮捕した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊兵士4人が殺害された。

SANA, October 19, 2011
SANA, October 19, 2011
SANA, October 19, 2011
SANA, October 19, 2011

また複数の活動家によると、サラーキブ市で、アレッポ市での親体制行進に対抗する反体制デモが断行され、約3,000人が参加した。

アサド政権の動き

アレッポ県アレッポ市では、サアドゥッラー・ジャービリー広場(サアドゥッラー・ジャービリー地区)に「数千人」(『ハヤート』10月20日付)が集まり「百万人行進」を行い、外国の干渉拒否、バッシャール・アサド政権の改革支持、ロシアと中国のシリア支持の姿勢支持を訴えた。

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『サウラ』(10月19日付)は、社説で、アラブ連盟が、「破壊行為」を行う外国勢力の「敵対的」アジェンダに従って行動することで、アラブの国益に反している、と痛烈な批判を展開した。

SANA, October 19, 2011
SANA, October 19, 2011

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マアン・ハイダル・ラジオ・テレビ機構会長が情報省次官に異動となった。ハイダル氏はラーミー・マフルーフ氏が経営していたニーナール・チャンネルの会計責任者だった。

 

諸外国の動き

北アフリカ諸国訪問中の英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は記者団に対して、「私はシリアに対する魔法の圧力手段を持っているふりをしたくない。我々にはリビアで行った以下の圧力手段しかないし、軍事介入も支持しない」としたうえで、シリア国民評議会の承認に関して「我々はまだその段階に達していない」と答えた。

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フランス外務省は声明を出し、シリア軍によるレバノン領内(レバノンのベカーア県ヘルメル郡カーア地区)で行われたとされる反対勢力掃討作戦を強く非難し、レバノンの主権と独立を尊重するよう求めた。

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トルコの農業銀行(国営)はシリアとの共同プロジェクトを破棄すると発表した。同行は2010年12月にシリアの銀行との協業関係強化に乗りだし、2011年までに50%以上のシェア確保をめざしていた。

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米当局は、スパイ容疑で起訴されているシリア人ムハンマド・スワイド氏を自宅軟禁措置を講じる決定を下した。

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リビアの暫定国民評議会は、シリア国民評議会を「シリアの正当な政府」として公式に承認した。

AFP, October 19, 2011、Akhbar al-Sharq, October 19, 2011、al-Hayat, October 20, 2011、Kull-na Shuraka’, October 19, 2011、Reuters, October
19, 2011、SANA, October 20, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アラブ連盟によるイニシアチブに対し反体制勢力内で賛否両論の声が錯綜、ダマスカス郊外県では軍・治安部隊が「これまでもっとも激しい」逮捕・捜索活動を実施(2011年10月18日)

アサド政権の動き

『インディペンデント』(10月18日付)は、バッシャール・アサド大統領夫人のアスマー・アフラス女史が9月に、デモでの負傷者の治療に当たっているシリア人援助隊員と懇談した際の様子を報じ、隊員の一人の証言を掲載した。その内容は以下の通り。

http://www.touchesvelvet.com/
http://www.touchesvelvet.com/

「我々は彼女にデモ参加者が殺されていると話した…。我々は治安部隊がデモ参加者を攻撃していると話した…。何の反応もなかった…。毎日起きている普通の話を話されたかのように…、彼女はまったく反応しなかった…。彼女は現下の状況において働くことの危険について尋ねた…。彼女はここで起きているすべてを見ている…。彼女が知らないはずない」。

また同記事は、「彼女がどのような意見を持っていようと、彼女は完全に身動きがとれない…。体制は彼女が反対意見を述べることも国を去ることも許さない」とのアラブ・英国理解評議会のクリス・ドイル議長の話を紹介した。

http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/so-what-do-you-think-of-your-husbands-brutal-crackdown-mrs-assad-2372008.html

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ワリード・ムアッリム外務大臣は、ムハンマド・リダー・シャイバーニー在ダマスカス・イラン新大使との会談し、「非合法」であるシリア国民評議会を承認、ないしは接触する国家に対して厳しい措置を講じると述べた。

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イスラエル占領下のゴラン高原で15年間拘束されていたシリア人捕虜、ウィアーム・アンマーシャ氏(1981年生まれ、レジスタント、1998年にイスラエルによって逮捕、2005年に禁固20年の有罪判決)がマジュダル・シャムスに帰還し、住民から歓迎を受けた。

しかしシリア国営メディアはハマースとイスラエルによる捕虜交換を大々的に報じたこととは対照的に、同氏帰還の報道を控えた。

その理由に関して、「アフバール・シャルク」(10月18日付)は、アンマーシャ氏が獄中でシリア国内の反体制運動を支持したためと報じた。同報道によると、スワイダー調整(委員会)のフェイスブック上のページで、「シリア国民の革命との連帯を叫びハンストを行ったという理由で、シリアのメディアがシリア人捕虜の一人が釈放されなかったことを無視するのはおかしい」と述べたという。

http://www.youtube.com/watch?v=X9Xg6rAr7Bc

反体制勢力の動き

国内外の反体制勢力から、アラブ連盟外相会談での決議をめぐって賛否両論の声があがった。

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国民民主諸勢力国民調整委員会は、アラブ連盟外相会議での決定を審議するための会合を開いた。

会合後、ハサン・アブドゥルアズィーム総合調整役が声明を読み上げ、「シリアの危機解決の出口を作り出し、暴力と殺戮、そして武装デモの停止をめざすアラブ連盟の努力を委員会は歓迎する」と発表した。

また声明は、委員会を「国内の反体制勢力の主要な代表」と位置づけたうえで、アラブ連盟使節団のシリア訪問と同使節団との対話を受け入れる意向を示す一方、外国の軍事介入を拒否するとの姿勢を改めて表明した。

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Akhbar al-Sharq, October 18, 2011
Akhbar al-Sharq, October 18, 2011

国民民主イニシアチブのムハンマド・サルマーン代表(元情報大臣)は、『バラド・ナー』(10月18日付)の取材に対して、アラブ連盟の声明が「まったくバランスがとれていない」と述べたうえで、「我々は2ヵ月前から、シリアでの解決のための国民的なイニシアチブを提起してきた」とし、その解決が「純粋な国内問題」で「実施が義務づけられた外国の産物」であるべきでないとの立場を示した。

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変革解放人民戦線のカドリー・ジャミール代表は、国民対話の重要性を改めて強調したうえで、「シリア国内の愛国的な反体制勢力は外国の干渉を拒否する」と述べ、アラブ連盟外相会議の決議に異議を唱えた。

またトゥーニー・ダウラ神父も同様に、外国の干渉拒否、国民対話の必要性を強調した。

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Elpha.com(10月18日付)は、バッカーラ部族のシャイフの一人ハーリド・ハラフ氏が、アラブ連盟外相会議の決議を、アサド政権に「対話の余地」を与え、「老若男女を殺害する機会を次から次へと与えるだけ」と非難し、「我々シリアの部族は、アラブ連盟のイニシアチブを完全に拒否する」と述べたと報じた。

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スワイダー県では、国民諸勢力連合の結成が発表された。

フェイスブックで発表された発足声明において、同連合は自らを「シリア革命の一部」と位置づけ、アサド政権の打倒を呼びかけるとともに、シリア国民評議会への支持を表明した。

また声明によると、同連合は約16の政治・文化・社会組織、調整諸委員会から構成され、スワイダー県の活動家・支持者500人が声明に署名し、参加している。

http://www.facebook.com/notes/%D8%AA%D8%AC%D9%85%D8%B9-%D8%A7%D9%84%D9%82%D9%88%D9%89-%D8%A7%D9%84%D9%88%D8%B7%D9%86%D9%8A%D8%A9-%D9%81%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D9%88%D9%8A%D8%AF%D8%A7%D8%A1/%D8%A8%D9%8A%D8%A7%D9%86-%D8%AA%D8%AC%D9%85%D8%B9-%D8%A7%D9%84%D9%82%D9%88%D9%89-%D8%A7%D9%84%D9%88%D8%B7%D9%86%D9%8A%D8%A9-%D9%81%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D9%88%D9%8A%D8%AF%D8%A7%D8%A1/172218149529786

反体制運動掃討

シリア軍部隊(兵士約60人)が、レバノンのベカーア県ヘルメル郡カーア地区に逃げ込んだシリア人2人を追跡して、レバノン領に侵入した。

同部隊は逃走したシリア人1人を殺害、もう1人を逮捕した。

逮捕されたシリア人は負傷しているという。カーア地区の住民によると、1日中激しい銃声が聞こえたという。

『ナハール』(10月19日付)によると、侵入したシリア軍は第4師団で、殺害されたシリア人の氏名はアフマド・アーディル・アブー・ジャバルを殺害、逮捕されたシリア人の氏名はアンマール・ヤーティー・アブー・ジャバル。

一方、レバノン軍報道官は作戦がレバノン領内ではなくシリア領内で行われたと述べた。

Kull-na Shurakā’, October 18, 2011
Kull-na Shurakā’, October 18, 2011

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ヒムス県では、複数の活動家・目撃者によると、各所で反体制デモや離反兵と軍・治安部隊の戦闘が行われ、過去24時間で民間人27人、軍人7人が死亡した。

ヒムス市では軍・治安部隊がバーブ・スィバーア地区に突入し、准将1人を含む45人の離反兵を逮捕した。

これに関してヒムス県の活動家の一人はAFP(10月18日付)に対して、「我々の革命は平和的であり、体制打倒までそうあり続ける。デモ参加者との連帯を表明して離反した離反兵と我々は無関係だ」と述べた。

匿名の活動家によると、クサイル市で兵士約40人が離反し、レバノンに脱走、これを受け軍・治安部隊がクサイル市を包囲した。

ヒムス県の活動家の一人はAFP(10月18日付)に対して、クサイル市で夜間のデモを呼びかけ、約5,000人が参加し、その場で体制打倒まで平和的な革命を行うことを確認した。

シリア人権監視団によると、兵員輸送車や装甲車が市内に展開し、バイクなどに発砲し、5人が負傷した。地元調整諸委員会によると、治安部隊とシャッビーハが市内各所に検問所を設置し、住民の移動を禁じ、また住民のバイクを没収し、焼却した。

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ダマスカス郊外県では、軍・治安部隊が「これまでもっとも激しい」(シリア人権監視団)逮捕・捜索活動を行った。

シリア人権監視団と地元調整諸委員会によると、サクバー市、ハムーリーヤ市、カフルバトナー町、ジスリーン町、マディーラー市、ミスラーバー市、ハラスター市東部、ドゥーマー市東部、アルバイン市東部で大規模な逮捕・捜索活動が行われた。

シリア革命総合委員会によると第4機甲師団と共和国護衛隊の約40,000兵がダマスカス郊外県で軍離反者を掃討するため、グータの複数の地域で作戦を展開した。

複数の活動家・目撃者によると、ムウダミーヤト・シャーム市で完全武装した複数の兵士が離反し、ラウダ・モスク、ウマリー・モスク周辺に結集、多数の空軍情報部兵士が(ドゥマイル)空軍基地から派遣され、激しい戦闘を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、多数の戦車、装甲車がダイル・ザウル市に展開し、治安当局が活動家のファーディル・ジャブル氏、ジャアファル・カースィム氏を逮捕した。ジャブル氏は治安当局に逮捕される際に、逃走を試み、撃たれ、負傷したという。

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ダルアー県では、複数の活動家・目撃者によると、各地でデモ参加者が治安部隊の発砲を受けた。

シリア人権監視団によると、フラーク市で軍・治安部隊の発砲により、3人が殺害された。またイフスィム村ではシリア軍士官1人と兵士3人が離反兵によって設置されたと思われる時限爆弾によって殺害された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、17歳の青年が流れ弾にあたって死亡した。

SANA(10月19日付)は、ハマー県のムハルダ市・ハマーミーヤート村間でハマー県消費機構の貨物車が武装テロ集団に襲撃され、積んでいた砂糖4トンが盗まれたと報じた。

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SANA(10月19日付)は、イドリブ県アズマーリーン村でピックアップ・トラックに積まれた大量の武器弾薬を押収し、乗っていた男性2人を逮捕したと報じた。

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シリア人権擁護連盟は、複数の消息筋のデータを総合し、10月18日に3月半ば以降のシリア国内の被害状況を発表し、アサド大統領が人道に対する罪を犯していると非難、その裁判を行うべきだと述べた。

同連盟によると、主な被害状況は以下の通り:

死者数:3,482人
殺害された子供の数:212人
殺害された女性の数:99人
負傷者数:少なくとも4,232人
当局の拷問による死者数:191人
行方不明者数:約5,000人
医療活動中に逮捕された医師、薬剤師の数:少なくとも250人

諸外国の動き

エジプトの中東通信(10月18日付)は、アラブ連盟のアフマド・ベン・ヒッリー事務副長が、アラブ連盟外相会議の決議に関して「連盟はシリアからの公式の回答を待っている状況にある」と述べたと報じた。

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レバノンのムスタクバル潮流は、バアス党創設者で山地県アレイ郡在住のシブリー・アイサミー氏失踪(誘拐)などレバノン国内でのシリア人の失踪・誘拐に在レバノン・シリア大使館とシリアの治安機関が関与していると非難し、同問題に対して必要な措置を講じるよう求めた。

レバノンの自由国民潮流のミシェル・アウン議員は、アサド政権が倒れれば、多元的体制ではなく過激なイスラーム主義体制がシリアにできるだろうと警鐘をならした。

AFP, October 18, 2011、Akhbar al-Sharq, October 18, 2011, October 19, 2011、AP, October 18, 2011、Balad-na, October 18, 2011、Elpha.com, October 18, 2011、The Independent, October 18, 2011、al-Hayat, October 19, 2011、Kull-na Shuraka’, October 18, 2011、al-Nahar, October 19, 2011、Reuters, October 18, 2011、SANA, October 19, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

シリア国民評議会が会合を開き事務局メンバーを決定、また同評議会の使節団がトルコ外相と初会談(2011年10月17日)

反体制勢力の動き

『ワタン』(10月17日付)は、国民民主諸勢力国民調整委員会がファーイズ・サーラ氏とミシェル・キールー氏の離反を否定したと報じた。

同報道によると、同委員会渉外局長のアブドゥルアズィーズ・ハイイル氏が「サーラは執行部の退任を申し出たが、依然として委員会メンバーである…。委員会を標的とした噂」と述べ、否定したという。

Kull-na Shurakā’, October 17, 2011
Kull-na Shuraka’, October 17, 2011

両氏の離反に関しては、『ザマーン・ワスル』(10月16日付)がハーズィム・ナハール氏、ファーイズ・サーラ氏、ミシェル・キールー氏が委員会を脱退したと報じていた。

国民民主諸勢力国民調整委員会がホームページを立ち上げた。

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アラブ連盟本部でのバッシャール・アサド政権と反体制勢力との対話を呼びかけたアラブ外相会議の決定に関して、シリア国民評議会は、政権による民間人殺戮という事態を受け「原則」拒否し、当事者間の対話のための連盟閣僚委員会の設置を「死んだ決定」と評した。

これにより、アラブ外相会議の決定は、アサド政権と反体制勢力双方から拒否されたこととなった。

 

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シリア国民評議会使節団はトルコのイスタンブールでアフメト・ダウトオール外務大臣と会談した。

同評議会が外国政府外相と会談するのはこれが初めて。

ダウトオール外務大臣は「残念ながら、我々の呼びかけにもかかわらず殺戮は止んでいない。だから我々がすべての当事者と会合を持つことは自然だ」と述べた。

会談では、平和的に民主化運動を行うよう評議会に求めるとともに、シリアの現状は長くは続かないだろうと強調した。

シリア国民評議会のメンバーでトルコ在住のハーリド・ハウジャ氏はAFP(10月18日付)に対して、評議会執行部を発足するための会合がイスタンブールで開催され、代表者たちが出席したと述べた。

シリア国民評議会は10月16、17日の両日、イスタンブールで事務局会合を開催、閉会後に声明を出し、事務局メンバー、事務局長、執行部メンバーを選出したと発表した。

同声明によると、事務局メンバーは以下の通り:

ブルハーン・ガルユーン(事務局長)
サミール・ナッシャール
ムハンマド・ファールーキウ・タイフール(シリア・ムスリム同胞団)
バスマ・カドマーニー(報道官)
アブドゥルバースイト・スィーダー(クルド人活動家)
アフマドゥルアハド・イスティーフー(アッシリア教徒活動家)
アフマド・ラマダーン
アフマド・サイイド・ユースフ
アブドゥルハミード・アタースィー
アブドゥルイラーフ・ターミル・トゥラード・ムルヒム
イマードッディーン・ラシード
ジャブル・シューフィー
ワーイル・ミルザー
ムハンマド・バッサーム・ユースフ
アナス・アブダ
カーティリーン・タッリー
ムティーウ・バティーン
ナジーブ・カドバーン
ナズィール・ハキーム

また執行部メンバーは以下の通り:

ブルハーン・ガルユーン議長(任期は3ヵ月)
サミール・ナッシャール
ムハンマド・ファールーク・タイフール
アブドゥルアハド・イスティーフー

http://www.levantnews.com/index.php?option=com_content&view=article&id=9482:-19-5-&catid=81:syria-politics-headlines&Itemid=55

在米反体制活動家のラドワーン・ズィヤーダ氏はRT(10月17日付)に対して、シリア国民評議会がロシア上院(連邦会議)国際問題委員会のミハイル・マルゲロフ委員長との会談を呼びかけていると述べた。

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『クッルナー・シュラカー』(10月17日)は、先週末、ダマスカス県旧市街のハリーカ地区で、自転車に乗った男が密閉された箱をハリーカ広場に放置して立ち去り、その5分後に箱のなかから、録音された革命を鼓舞する歌やシュプレヒコールが再生された、と報じた。

その後近くの商店主が警察に通報、爆発物処理班などが駆けつけ、同地区は一時閉鎖された。

箱のなかにはカセットデッキとリモコン装置が入っていただけだったという。

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ムハンマド・マフルーフ氏(ラーミー・マフルーフ氏の父)とブトルス・ハッラーク氏は、10月9日にオリエント・チャンネルで発足が宣言された反体制組織、シリア民主主義のための連立に関して、連名で声明を出し、同組織に参加していないと発表した。

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シリア人権侵害文書センターは、3月以来約250人の医師、薬剤師が逮捕されたと発表した。また先週だけで25人の医師、薬剤師が身柄拘束されたと付言した。

地元調整諸委員会によると、軍・治安部隊は最近、「負傷者の治療を行っている疑いのある民間の病院やクリニックを標的にしている」という。

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ルワイユ・フサイン氏が率いるシリア国家建設潮流は「アラブ連盟がシリア情勢に関心を示すことを歓迎する」としたうえで、外相会議の声明への支持を表明し、「シリアの反体制勢力がアラブ連盟の呼びかけに応じることを希望する」との声明を出した。

アサド政権の動き

『クッルナー・シュラカー』(10月17日付)は、学校校長の一人の話として、全国の学校にバアス党の「統一、自由、社会主義」という基本原則を学生に連呼させないよう口頭で通達があり、数日前から朝礼などでは「単一のアラブ民族、永遠の使命を担う」という党のスローガンのみが連呼されるようになったと報じた。

なお、バアス党に関しては、「統一、自由、社会主義」がスローガンだと広く誤解されているが、正式なスローガンは「単一のアラブ民族、永遠の使命を担う」で、「統一、自由、社会主義」は実現目標、基本原則である。

反体制運動掃討

ヒムス県、ハマー県、イドリブ県、ダイル・ザウル県で学生らによる反体制デモが発生したと報道されたが、情報源はそのほとんどがロンドンを拠点とする在外反体制組織のシリア人権監視団であった。

同監視団はまた離反兵が軍・治安部隊を要撃したとも発表しており、反体制運動が一般市民による平和的デモから散発的な武装闘争にシフトしている事実を暗に認めた。

SANA, October 18, 2011
SANA, October 18, 2011

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ヒムス県クサイル市と軍・治安部隊と離反兵が衝突し、シリア人権監視団などによると、この戦闘で7人が殺害された。

クサイル市での衝突に関して、約20人の正規軍兵士が離反し、その後25輌の戦車が同地に進入した、という。

シリア人権監視団によると、ヒムス市で治安部隊が発砲し、3人が死亡した。また治安部隊は大規模な逮捕・捜索活動を行っており、少なくとも25人を逮捕した。

SANA(10月18日付)は、信頼できる消息筋の話として、ヒムス市ハーリディーヤ地区での治安維持部隊と武装テロ集団との戦闘により、武装テロ集団メンバーのジャースィム・アッファーラ氏ら6人を殺害、15人の指名手配者を逮捕したと報じた。またバーブ・スィバーア地区では大量の武器弾薬を応酬し、武装テロ集団のリーダー1人を逮捕したと報じた。

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イドリブ県ザーウィヤ山一帯で軍・治安部隊と離反兵が衝突し、シリア人権監視団などによると、この戦闘で士官を含む4人が殺害された。

シリア人権監視団によると、離反兵はイフスィム村近くで爆発装置を用いて軍の車輌を爆破した、という。また戦闘はマアッラト・ヌウマーン市近くでも発生し、17人が負傷した。

シリア人権監視団によると、カフル・アイン村で治安部隊が発砲し、2人が死亡した。またヒムス県ラスタン市郊外で今月初めに逮捕された青年の遺体がハマー県ハマー市の家族に引き渡された。

また同監視団によると、ハース、ジューバース、マアッラト・ハルマ、イフスィム、カフルニブルで学生が反体制デモを行った。

SANA(10月18日付)は、武装テロ集団がサラーキブ市郊外の石油パイプラインを襲撃したと報じる。同報道によると、その後、パイプラインに石油を盗むための穴数十カ所があけられていたことが発見されたという。

『クッルナー・シュラカー』(10月17日付)は、イドリブ県になるシャッビーハがジャーナリスト・ビジネスマンのガッサーン・アッブード氏の自宅を襲撃し、家財道具を破壊、庭園のオリーブの実を強奪したのち、木を切り倒した、と報じた。

同報道によると、アッブード氏は自らが経営するオリエント・チャンネルにたびたび出演し、反体制抗議運動を鼓舞していた。

アッブード氏はこれまでにもオリエント・チャンネルの買収を試みていたラーミー・マフルーフ氏と対立した際も、さまざまな嫌がらせを受け、同チャンネルのダマスカスの事務所が閉鎖処分を受けていた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市に軍・治安部隊の戦車、装甲車、四輪駆動車が進入し、11人を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で治安当局がフラート大学の学生6人を逮捕した。ダイル・ザウル市では、中高生も参加した反体制デモが発生した。

諸外国の動き

フランス外務省のベルナール・ヴァレロ報道官は記者会見で、アサド大統領による憲法草案準備委員会に関して、「体制が毎日殺戮、投獄、拷問を続けているなか、信頼を欠くものである」と非難するとともに、GCCのイニシアチブのもとにアラブ連盟がシリア内政に干渉することを歓迎した。

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国連潘基文事務総長は、「アサド大統領は手遅れになる前に暴力を停止する」としたうえで、「3,000人を殺害するなど受け入れられない」と改めて非難の意を表した。

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英国の石油企業ガルフサンズ社は、8月以降に石油生産(241,112バレル/日)にかかる代金をシリア側から受け取っていないと発表した。

同社は石油生産の90%以上をシリア国内で行っている。

AFP, October 17, 2011, October 18, 2011、Akhbar al-Sharq, October 18, 2011, October 19, 2011、AP, October 18, 2011、al-Hayat, October 18, 2011, October 19, 2011、Kull-na Shuraka’, October 17, 2011,
October 18, 2011、Reuters, October 18, 2011、SANA, October 18, 2011、al-Watan, October 17, 2011、Zaman al-Wasl, October 16, 2011などをもとに作成。

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シリア情勢をめぐってアラブ連盟緊急外相会議が開催、シリア政府と国民対話開始のための連絡調整を行うことが決定される(2011年10月16日)

反体制運動掃討

AFP(9月16日付)は、2ヵ月前から軍・治安部隊は反体制活動家を第1の標的として、反体制運動を掃討しようとしおり、活動家数千人が逮捕、数十人が殺害、数十人が失踪している、と報じた。

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ダマスカス郊外県では、複数の活動家によると、ザバダーニー市で治安部隊による大規模な逮捕・捜索活動が行われ、少なくとも100人が逮捕された。また同市からレバノン国境地帯にかけて戦車、装甲車などに支援された兵士数千人が展開した。

マダーヤー町でも治安部隊が検問所を数十カ所設置し、逃走する軍離反者などの摘発を強化した。シリア革命総合委員会によると、同市では複数の兵士が離反したという。

また地元調整諸委員会によると、軍・治安部隊はザバダーニー市、マダーヤー町の入り口などに検問所を設置し、往来を禁じ、無差別逮捕、無差別発砲、家屋の破壊を行ったという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団などによると、ティールマアッラ村、ガントゥー市で軍・治安部隊が無差別発砲を行った。同監視団によると、ヒムス市内での逮捕者数は923人に上ったという。

SANA(10月17日付)は、ヒムス県内で関係当局が車2台に積まれていた密輸武器・弾薬を応酬したと報じた。

Kull-na Shurakā’, October 16, 2011
Kull-na Shurakā’, October 16, 2011

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イドリブ県では、シリア人権監視団などによると、ムサイフラ町に軍・治安部隊が突入した。

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ダルアー県では、地元調整諸委員会によると、ダーイル町でゼネストが行われた。ゼネストは15日から続けられているという。

SANA(10月17日付)は、ダルアー県の街道の一部を武装テロ集団が封鎖して、市民の往来を妨害していると報じた。

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ダイル・ザウル県では、複数の活動家によると、ダイル・ザウル市のダウワール・サイユーフで離反兵と軍・治安部隊が衝突し、大きな爆発音が聞こえた。

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SANA(10月17日付)は、ハマー市のジャラージマ地区で武装テロ集団が治安維持部隊を要撃、部隊兵士2人が戦士したと報じた。

また武装テロ集団はハマー市郊外のカルナーズでムーサー・アシーシュ元警部を誘拐した。

このほかハマー市のガーブ水資源センターの警備員の1人が武装集団に襲撃されて死亡した。

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ダマスカス第2刑事裁判所は、シリア人民民主党幹部で5月28日に逮捕されたマーズィン・ウダイ氏の釈放を決定した。ウダイ氏は30,000シリア・ポンドの保釈金を支払っていた。

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ダマスカス県マイダーン地区で反体制デモと治安当局の衝突の巻き添えとなって死亡したパレスチナ人のアラー・サフリー氏の葬儀が行われた。

葬儀は、治安当局による厳戒態勢のもとで行われ、反体制活動家の参列は阻止された。

反体制勢力の動き

『ザマーン・ワスル』(10月16日付)は、国民民主諸勢力国民調整委員会の指導的メンバーであるハーズィム・ナハール氏、ファーイズ・サーラ氏、ミシェル・キールー氏が同委員会を脱退したと報じた。

同報道によると、サーラ氏はフェイスブックで自身がもはや同委員会のメンバーでないことを明らかにしたという。

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アラブ連盟外相会議開始に先だって、シリア国民法議会はカイロで声明を出し、アラブ連盟に対して、アサド政権が危機解消に向けたアラブ諸国のイニシアチブに応じない場合、「激しい」措置をとるよう呼びかけ、アラブ連盟におけるシリアのメンバーシップ凍結、民間人保護のための国際的な努力の呼びかけ、シリア国民の正当な代表としてのシリア国民評議会の承認を求めた。

声明全文はhttp://international.daralhayat.com/internationalarticle/319296を参照。

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在ベイルート・シリア大使館前でシリアのクルド人反体制活動家がデモを断行、大使館の警備員ともみ合いになり、1人が負傷。

イラク・クルディスタン・テレビのベイルート特派員によると、デモには約50人が参加し、ミシュアル・タンムー氏の暗殺などに抗議した。

アサド政権の動き

『クッルナー・シュラカー』(10月17日付)は、アブドゥルハイ・サイイド氏が10月16日付で、シリア・アラブ共和国憲法草案作成国民委員会のマズハル・アンバリー委員長に辞表を提出したと報じた。

辞任の理由は明らかにされなかったが、辞表では「私は法律家として、理想的な憲法草案が制憲委員会での対話を通じた起草去れるものと信じており…、これを踏まえ、委員会活動への参加を辞退します」と書かれていた。

諸外国の動き

SANA, October 16, 2011
SANA, October 16, 2011

アラブ連盟緊急外相会議において、閣僚委員会のシリアへの派遣、シリア政府と反対勢力の会合開催、アラブ連盟本部(カイロ)での対話会合を求めることで合意した。

また、発砲・流血の停止、暴力的デモの停止、政治犯の釈放、平和的政権移譲を含む改革実施のための行程の確定を改めて呼びかけた。

ハマド・ブン・ジャースィム・アール・サーニー首相兼外務大臣が読み上げた閉幕声明では、「本決定発行から15日以内に、アラブ連盟の支援のもと、連盟本部でシリア政府とすべての反体制勢力による包括的国民対話大会を実施するための必要な調整を行う」と明記された。

またカタール、アルジェリア、スーダン、オマーン、エジプト各国外相とアラブ連盟事務局長からなる閣僚委員会を設置し、アサド政権による暴力・殺戮停止、軍事デモの停止、国民対話開始のための連絡調整をシリア政府と行うことが決定された。

同委員会の委員長はカタール外務大臣が務めるという。

またハマド外務大臣は同決定がシリア以外のすべての加盟国外相によって合意されたと付言した。

この合意に対して、ユースフ・アフマド大使は拒否(保留)するとともに、シリアが主権国家である点を強調、アラブ連盟本部(カイロ)での反体制勢力との対話実施が認められないとの意思を示した。またシリアでの反体制抗議行動の扇動にカタールが偏向した消極的役割を担っていると強く非難した。

この緊急外相会議は、GCCの呼びかけにより開催された。

なお『ハヤート』(10月17日付)は、アラブ連盟の複数の消息筋の話として、16日にカイロで始まった外相会議で、危機打開のために平和的な対応や反体制勢力との対話をアサド政権が行わなかった場合に連盟のメンバーシップを凍結するという方向で調整していたと報じた。

同消息筋によると、これは、アサド政権へのさらなる圧力をめざす国々(GCC諸国)とシリアのメンバーシップ凍結に反対する国々(レバノン、スーダン、イエメン、アルジェリア)の主張の間をとった妥協案だという。

ワリード・ムアッリム外務大臣は本会合を欠席しており、シリアの代表はアフマド在カイロ・アラブ連盟大使が務めた。

AFP, October 16, 2011、Akhbar al-Sharq, October 17, 2011、al-Hayat, October 17, 2011、Kull-na Shuraka’, October 16, 2011, October 17, 2011、Reuters,
October 16, 2011、SANA, October 17, 2011、al-Sharq al-Awsat, October 17, 2011、Zaman al-Wasl, October 16, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

シリア・アラブ共和国憲法草案作成国民委員会が設置、国連安保理ではロシア、中国、英仏独、ポルトガルがシリア情勢をめぐって激しく対立(2011年10月15日)

アサド政権の動き

バッシャール・アサド大統領は大統領令第33号を発し、シリア・アラブ共和国憲法草案作成国民委員会を設置した。同委員会は、4ヵ月以内に憲法改正案を策定することを任務とする。

委員会メンバー29人(法律の専門家、政治家など)は以下の通り:

1. マズハル・アンバリー(委員長)、2. アブドゥルカリーム・ウダイ、3. カマール・シャラフ(元教育大臣)、4. ムハッラム・タイヤーラ、5. アーディル・ジャームース、6. ムンターズ・ファワーヒーリー、7. アズィーズ・シュクリー(国際関係の教授)、8. アッブード・サッラージュ(ダマスカス大学法学部長)、9. フアード・ディーブ、10. サーム・ダッラ、11. サイード・ヌハイリー、12 ミハイル・ナクール、13. ファールーク・バーシャー、14. カドリー・ジャミール(人民変革解放人民戦線議長)、15. ニザール・サキーフ(弁護士組合総裁)、16. アフマド・イードゥー、17. アブドゥッラフマーン・ザカーヒー、18. ジャースィム・ザカリヤー、19. ムハンマド・ハイイル・アッカーム、20. カンダ・シャンマート、21. アブドゥルハイ・サイイド、22. ジャミーラ・シュルバジー、23. アマル・ヤーズジー、24. サーリフ・イブラーヒーム、25. ウムラーン・ズウビー(弁護士)、26. ナビーフ・ジャラーヒジュ、27. イスマト・アナービリー、28. マフムード・ユーヌス、29. アフマド・クズバリー。

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SANA(10月16日付)は、ブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問が訪問先のインドネシアで「シリア政府は東方の友好国に目を向ける戦略的姿勢を採用し、これらの国々と協力・強調の方法を強化する」と述べたと報じた。

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サーミー・ハイミー駐英シリア大使は、英国外務省を訪問し、英国側から大使館放火・襲撃での対応の遅れに関して謝罪を受けた。

反体制運動掃討

ダマスカス県では、マイダーン地区でのイブラーヒーム・シャイバーンくん(10歳、14日にデモに参加して殺害)の葬儀に参列した市民に治安部隊が発砲し、2人が死亡、5人が負傷した。

地元調整諸委員会によると、葬儀には数万人が参列し、「国民は大統領処刑を望む」などと連呼し、治安部隊に投石を開始、治安部隊がこれに応戦するかたちで実弾を使用した。

SANA, October 16, 2011
SANA, October 16, 2011

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団は、ダイル・ザウル市の「もっとも有力な革命活動家の一人」ズィヤード・ラフィーク・ウバイディー氏(42歳)が同市で治安当局に殺害されたと発表した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ナーズィヒーン地区に仕事で向かおうとしていた青年1人が殺害された。ヒムス市内各所には軍・治安部隊の検問所が設置されているという。

オガレット・ニュースによると、タルビーサ市でラーミー・サアドゥー・ラシュウくん(18歳)が治安部隊に殺害された。

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ダルアー県では、ダーイル町で犠牲者(14日に殺害された7人)の葬儀に約15,000人が参列した。

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イドリブ県では、治安当局が、カフルナブル市と隣接する森林地帯で活動から31人を逮捕した。

反体制勢力の動き

国内での漸進的な変革をめざす反体制組織、人民変革解放人民戦線のカドリー・ジャミール議長は、ロシア訪問の成果を発表するためにダマスカス県で開いた記者会見で、ロバート・フォード在ダマスカス米大使を追放すべきだと述べた。

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Kull-na Shurakā’, October 15, 2011
Kull-na Shurakā’, October 15, 2011

 

CNNは、離反兵からなるとされる反体制軍事組織の自由将校運動の司令官フサイン・ハルムーシュ大佐の妻でトルコに避難中のガフラーン・ヒジャーズィーさんをインタビュー。

ヒジャーズィーさんは、8月29日にハルムーシュ大佐がトルコ警察とともに避難民キャンプを出て、そのまま失踪した当初から「私は夫がシリア人に引き渡されたと確信している」と述べた。なおCNNの取材にはトルコの私服警官が同行し、ハルムーシュ大佐をめぐる問題がシリア・トルコ関係においてセンスィティブであることが伺われたという。

諸外国の動き

複数の匿名外交筋によると、国連安保理の非公式会合で、ロシア、中国と、英仏独、ポルトガルがシリア情勢をめぐって激しく対立した。

同筋によると、西側諸国が国連人権高等弁務官の声明への支持を表明したのに対して、ロシアの国連代表が「会合の議題ではない」と反発したという。

AFP, October 15, 2011、CNN, October 15, 2011、al-Hayat, October 16, 2011、Kull-na Shuraka’, October 15, 2011、Reuters, October 15, 2011、SANA, October 16, 2011、UPI, October 15, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

各地で合わせて数万人が反体制デモを組織し12名が殺害される、国連人権高等弁務官がシリアにおける「内戦」の勃発に関して警鐘を鳴らす(2011年10月14日)

反体制運動掃討

ハサカ県カーミシュリー市では約20,000人のクルド人がミシュアル・タンムー氏追悼の行進に参加した。

Kull-na Shurakā’, October 14, 2011
Kull-na Shuraka’, October 14, 2011

ミシュアル・タンムー氏の遺族は声明を出し、クルド民族主義勢力と遺族が合同葬儀を執り行うことで合意した同勢力の10月8日の声明の内容を否定、遺族は同勢力代表者の参列、弔辞を拒否したことを明らかにし、同勢力がクルド人を欺いたと非難した。

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複数の活動家・目撃者によると、軍・治安部隊による厳戒態勢のなか、各地で合わせて数万人が金曜の礼拝後に反体制デモを行い、シリア人権監視団によると、12人が殺害された。

このうち7人がダルアー県ダーイル町で、同vで2人、ダマスカス郊外県サクバー市で1人、ダマスカス県カダム区で1人、アレッポ県アナダーン市で1人が殺害されたという。

シリア人権監視団によると、デモが発生したのは、ヒムス県ヒムス市内各所、イドリブ県、マアッラト・ニウマーン市、サラーキブ市、サルミーン市、カフルナブル市、ビンニシュ市、ヒーシュ村、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村、カフルハムザ村、マアッラト・ミスリーン市、ハーン・スブル村、タフタナーズ市、ラタキア県ラタキア市、ダマスカス郊外県キスワ市、ドゥーマー市、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市など。

また地元調整諸委員会によると、ハマー市内クスール地区、アレッポ市郊外のアナダーン市でデモが行われた。

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SANA(10月15日付)は、インヒル市内の検問所が武装集団に襲撃され、シリア軍兵士1人が殺害されたと報じた。またダルアー市のウマリー・モスク近くの複数のカ所で爆弾が発見され、爆発物処理班が撤去したと報じた。

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SANA(10月15日付)は、ヒムス県タルビーサで旅客バス(ダマスカス発アレッポ行)が武装テロ集団に襲撃され、運転手、女性1人、警官が負傷したと報じた。

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複数の活動家によると、ハマー県ハマー市で離反しようとしたアブドゥルマジード・ミスリー大佐が殺害された。

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シリア人権監視団によると、13日に各地で激化した離反兵と軍・治安部隊の戦闘で25人が殺害された。最大の被害が出たのはイドリブ県ビンニシュ市で、死者数は15人にのぼるという。またダルアー県でも激しい戦闘の末9人が殺害された。

一方、ヒムス県での戦闘では、治安部隊兵士1人が離反兵との戦闘で死亡、これにより一昨日以来の戦闘での死者は軍人、民間人合わせて36人となった。

これに関して、『ティシュリーン』(10月14日付)は、軍高官の話として、ビンニシュ市で13日に武装テロ集団が治安維持部隊を要撃し、10人が死亡、19人が負傷したと報じた。

アサド政権の動き

アリー・アブドゥルカリーム在ベイルート・シリア大使は、レバノンのアドナーン・マンスール外務大臣と会談し、バアス党創設者の一人であるシブリー・アイサミー氏(アレイ在住)の失踪事件にシリア大使館が関与しているとの一部情報に関して「何の証拠もない」と否定するとともに、レバノンからシリアへの「扇動キャンペーンと武器密輸」に対して強い反対の意思を表明した。

反体制運動をめぐる動き

離反兵の一人、共和国護衛隊のマーヒル・ラフムーン・ヌアイミー少佐が、アラビーヤ(10月14日付)で、シリア国内全体で先週だけでも300人以上の兵士が離反したと述べた。

同少佐によると、そのほとんどが共和国護衛隊の兵士だという。この300人のなかには、ダルアー県ハーッラ市で離反した第9師団の兵士多数、スワイダー県のハウラーン地方にあるヌアイミーヤ空軍基地で離反した約60人などがおり、ダマスカス郊外県でも約70人の兵士が離反し、自由シリア軍がその身柄を保護しているという。

このほか、ダマスカスに「体制維持部隊」として展開し、デモ弾圧にあたっている警官隊は実は共和国護衛隊の隊員であると述べた。

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一方、自由将校運動の創設メンバーの一人であるイブラーヒーム・マジュブール大尉は、アラビーヤの電話取材に対して、離反名の数が10,000人以上に達していると答えた。

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フェイスブックなどによると、軍事情報局ダルアー支部長のルワイユ・アリー准将がダルアー県のダーイル町で要撃に遭い暗殺された。

諸外国の動き

ナバメセム・ピレー国連人権高等弁務官は声明で、「3月以降の死者数は3,000人を越え、そのうち少なくとも187人が子供である」と発表、内戦をもたらしかねないと警鐘をならした。

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スイス外務省の国際法局長は記者会見で、「スイス政府が凍結したバッシャール・アサド大統領および彼の政権に関連する資産の総額は45,000,000スイス・フランにのぼる」と発表した。

AFP, October 14, 2011、Alarabia.net, October 14, 2011、Akhbar al-Sharq, October 14, 2011, October 19, 2011、Facebook、al-Hayat, October 15, 2011、Kull-na Shuraka’, October 14, 2011, October 19, 2011、Reuters, October 14, 2011、SANA, October 15, 2011、Tishrin, October 14, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アサド政権が「通常の生活」を取り戻したラスタン市の様子を公開する一方、EUが声明のなかで同政権による反体制抗議運動への弾圧を改めて非難(2011年10月13日)

アサド政権の動き

情報省は、アラブ諸国・外国の新聞・テレビ局の報道関係者約80人をラスタン市に案内し、同地の状況を公開した。

SANA, October 13, 2011
SANA, October 13, 2011

同行したヒムスのガッサーン・アブドゥルアール知事は、ラスタン市が「通常の生活」を取り戻したと宣言した。

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在ワシントン・シリア大使館は、「米国およびシリア国内で反体制デモを行う人々の映像ビデオ、音声テープなどの情報を集め…(これらの人々に)おそらく危害を加えた」との容疑で逮捕・起訴されたムハンマド・アナス・ハイサム・スワイド氏をめぐる問題に関して声明を出し、「根拠がなく、決して受け入れられない」と否定した。

反体制運動掃討

イドリブ県では、複数の活動家によると、軍の戦車装甲車がビンニシュ市に侵入し、離反兵と戦闘した。シリア人権監視団によると、この戦闘で民間人5人が犠牲となった。

シャーム・ニュース・ネットワーク(10月14日付)は、この戦闘に際して、ビンニシュ市内の総合情報部内務治安課支部内で銃撃戦があったと報じ、同支部内の兵士が離反したことを示唆した。

またオガレット・ニュース・ネットワーク(10月14日付)はこの戦闘で複数の民間人が負傷したと報じた。

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ダルアー県では、シリア革命総合委員会によると、ハーッラ市で少尉1人を含む複数の国軍兵士が離反した、軍と戦闘状態に入った。これにより、軍兵士6人と、離反兵2人、民間人1人が死亡した。

Sham News Network, October 13, 2011
Sham News Network, October 13, 2011

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ハサカ県では、カーミシュリー市近郊に民間人の服をまとった軍・治安部隊兵士と多数の戦車が展開した。これは数日前に暗殺されたミシュアル・タンムー氏の遺族との連帯を求めるデモに備えた動きと見られる。

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ヒムス県では、軍・治安部隊がヒムス市掃討作戦を継続した。

シリア人権監視団によると、クスール地区に早朝、軍・治安部隊が突入し、19人を逮捕した。またタルビーサ市では、複数の活動家によると1,200人以上がこれまでに逮捕され、ライフラインが遮断されたままだという。

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ハマー県では、シリア革命総合委員会によると、自由シリア軍がハマー市総合情報部内務治安局支部を襲撃するなど、各地で軍・治安部隊と戦闘し、シャッビーハに「大きな打撃」を与えたという。

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空軍情報部のラドワーン・マドルーシュ准将がアサド政権による殺戮と犯罪に抗議して離反するとの声明を読み上げる映像がインターネット上で配信された。http://www.youtube.com/watch?v=qggn-5zR5_o&feature=share

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン議長はフランス24のインタビューに応じ、「EUと西側諸国はロシアや(対シリア制裁に)慎重な態度をとる国々を満足させるため、政治的に可能なすべてを行っていない、充分強力な立場や行動が示されたとは思えない」と述べた。

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AKI(10月13日付)は、反体制活動家のアンワル・ブンニー弁護士が、アサド大統領によってまもなく設置が宣言されると言われる憲法改正委員会や政権主導の憲法改正に関して「美化しようとする試みであり、彼ら(アサド政権)は改革への意思があり、改革プロセスが実行されていることを示そうとしているだけだ。しかし、改革は社会全体の参加…、政権交代なくしてはあり得ない…。憲法は抜本的な再検討を必要としており、政権交代や多数派支配に基づく多元的な民主社会を再構築する必要がある」と述べたと報じた。

Kull-na Shuraka', October 13, 2011
Kull-na Shuraka’, October 13, 2011

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シリア変革大会(アンタルヤ)は声明を出し、シリア国民評議会発足への歓迎の意を示した。

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アレッポ県では、アレッポ市のロシア領事館前でデモが発生、参加者はロシアの国連安保理での対シリア制裁決議案採決時の拒否権発動に抗議してロシア国旗を焼いた。http://www.youtube.com/watch?v=g9WyvQMluD8&feature=related

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フェイスブックの「シリア革命2011」ページは15日に「軍自由運動家の金曜日」と銘打って、離反兵への支持を表明するとともに、各地で反体制デモの実施を呼びかけた。

諸外国の動き

EUは声明を出し、アサド政権による反体制抗議運動への弾圧を改めて非難し、「政権を支援する機関の資産を新たに凍結する」と発表した。この機関が何を指すのか具体的に明示しなかったが、複数の外交筋によると、シリア商業銀行が制裁対象になる、という。

これに対して、ロシア外務省報道官は、「EUが外交問題において一方的な制裁を行おうとすることを懸念している」と述べた。

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Facebook
Facebook

英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、アサド政権が大使館などを通じて英国内でのシリア人反体制活動家を脅迫しているとして、サーミー・ヒヤーミー在ロンドン・シリア大使を外務省に呼び出し抗議を行った。

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SANA(10月13日付)は、シリアの電力省がドイツのシーメンス社とダマスカス県北方に位置するナースィリーヤ発電所の設備拡張事業の契約に合意したことをイマード・ハミース大臣が発表したと報じた。

同契約は305,000,000ユーロ規模で、発電所拡張に関するすべての材料、設備などを行うことを定めている。これにより同発電所は351メガワット/日の電力供給が可能になるという。

同事業は、アラブ諸国の基金が融資するほか、EU諸国からの融資についても現在議論が行われているという。

なお政府発表によると、シリア全土の発電量は5,500~6,200メガワット/日。

AFP, October 13, 2011、Akhbar al-Sharq, October 13, 2011、AKI, October 13, 2011、AP, October 13, 2011、al-Hayat, October 14, 2011、Kull-na Shuraka’, October 13, 2011、SANA, October 13, 2011, October 14, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ダマスカス県中心でシリア人「数千人」がアサド大統領を支持するデモを組織、またイスラーム教ウラマー世界連盟のユースフ・カラダーウィー議長がシリア国民評議会への支持を表明(2011年10月12日)

アサド政権の動き

ダマスカス県中心にあるサブウ・バフラート広場にシリア人「数千人」(『ハヤート』10月13日付)が集まり、国内での暴力行使拒否、挙国一致、殉教者家族との連帯、そしてシリアに対する陰謀を阻止したロシアと中国への謝意の表明がなされた。この集会は、フェイスブックの「我が祖国シリア、我が指導者バッシャール・アサド」ページで若者たちが呼びかけ、内務省にデモ実施を申請、認可を受けていた。

SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011

 

SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011

 

SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011

 

SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011

 

SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011

参加者は「国民と軍はあなたとともにある、祖国の指導者よ」、「シリアは我らの国、アサドは我らの指導者」といった垂れ幕・プラガード、シリア、ロシア、中国の国旗などが掲げられた。

SANA(10月13日付)が公開した集会の写真を見る限り、「数千人規模」と発表されてきた反体制勢力の金曜礼拝後の反体制デモの規模をはるかに越える動員がなされたことがわかり、アサド政権の動員力の高さ、反体制勢力側の誇張が再確認できる。

なおSANAは参加者が100万人にのぼったと報じた。

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大統領府声明によると、バッシャール・アサド大統領は、シリア民族社会党のアスアド・ハルダーン党首と会談し、シリアは「困難な段階を乗り越え、国民の意思を実現した」と述べた。

また同会談で、アサド大統領は「民族主義的ダイナミズムと国民感情をシリア国民の間で強化し、地域で起きている事態を利用してアラブ民族感情を弱体化させようとする外国の陰謀に対抗するため、民族主義政党の役割を活性化することが重要」と述べた。

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『ザマーン・ワスル』(10月12日付)は、アサド政権が国土の40%の治安を掌握しておらず、15%に至っては軍事的にも制圧されていないとの調査結果を伝えた。同調査によると、アサド政権が軍事的・治安的に掌握しているのはダマスカス、アレッポ、タルトゥースおよび一部の郊外の45%に過ぎないという。しかしこのデータの出典、調査方法は明確ではない。

 

SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011

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反体制活動を行う一部の弁護士に対して、バアス党シリア地域指導部民族治安局から活動自粛の最後通告を行うよう要請があったことを伝える弁護士組合のニザール・サキーフ総裁の文書がフェイスブックで公開された。

同文書は9月5日付で、ダイル・ザウル県支部長宛に発信されていた。

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ハサン・ジャラーリー内務省市民問題担当次官は、2012年に電子チップの入った新たなIDを国民に発行すると発表した。

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NNA(10月12日付)は、10月12日、シリア軍部隊がレバノンのベカーア県ワーディー・アンジャル内にレバノン国軍が設置した土嚢からレバノン領内に約400メートル入った地点に再展開した。反体制活動家追跡のために侵入・展開したものと思われる。

なお「レバノンの声」ラジオによると、シリア軍部隊は10月6日にもビカーア県アルサール地域に侵入し、レバノン在住のシリア人1人に発砲、殺害したという。

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内務省のハサン・ジャラーリー次官は、シリアの身分証明書の発給を受けた「ハサカ県の外国人」(クルド人)の数が60,000人にのぼったことを明らかにした。またシリア国籍の取得を申請している「ハサカ県の外国人」の数が106,116人に達していると述べた。

クルド人に対する国籍付与は、2011年4月7日にアサド大統領が発令した「ハサカ県の外国人に対する国籍付与法」に基づく措置である。

反体制運動掃討

Kull-na Shurakā’, October 12, 2011
Kull-na Shuraka’, October 12, 2011
Kull-na Shurakā’, October 12, 2011
Kull-na Shuraka’, October 12, 2011

マナールは、シリア民主党のアフマド・クーサー書記長が政党法に基づく初の認可を受けたと報じた。

同報道で、クーサー書記長は「反体制運動は敵対的ではない。我々は民主主義と表現の自由を実践し、政府や体制の過ちを見つけたらそれに光をあてる」と述べ、「今日起きていることは、シリアに対する世界的な戦争であり、それはさまざまな武器を駆使して行われている…。この陰謀は、民族的・人民的意志、強い意志を通じて阻止されるものである…。国民には要求があり、それは正当なものだが、陰謀はこうした要求よりも巨大である」と付言した。

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シリア司法当局は反体制活動家のワリード・ブンニー弁護士(8月6日逮捕)を釈放した。ブンニー弁護士は「デモ扇動と宗派主義的亀裂の助長」の容疑で身柄拘束されていたが、保釈金115シリア・ポンドを支払い釈放となった。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ダイル・バアルバ地区から大きな爆発音が聞こえ、またバーブ・アムル地区から7時間にわたって激しい銃声が聞こえた。同監視団によると、ヒムス市のダイル・バアルバ地区で10日に負傷した青年がヒムス市の軍事病院で死亡した。

またヒムス市ハーリディーヤ地区は依然として軍・治安部隊に包囲されており、3日前から大規模な逮捕・追跡活動が行われていた。

オガレット・ニュース・ネットワーク(10月12日)は、ヒムス市ハーリディーヤ地区のタカウウィー・モスクに対して軍・治安部隊が砲撃を加えたと報じた。

SANA(10月13日付)は、ヒムス県の関係当局は95人の指名手配者を逮捕するとともに、「武装テロ集団」が「破壊行為」に使用していた(使用しようとしていた)車輌、武器、弾薬、爆発物などを押収したと報じた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市の総合情報部内務治安課分所近くから巨大な爆発音が聞こえ、同市市街地に軍・治安部隊が多数展開し、通行禁止となった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市で治安部隊による大規模な逮捕・追跡活動が行われ、23人が逮捕された。

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ダルアー県では複数の活動家・目撃者によると、軍・治安部隊が家宅捜索・逮捕活動を行い、ジハード・アターッラー・マハーミード氏の自宅でムハンナド・ファトヒー・マハーミード氏を逮捕した。

諸外国の動き

米法務省は、シリア系米国人1人が米国内のシリア人反体制活動家に対するスパイ活動を行ったとして、10月10日に逮捕・起訴したと発表した。

逮捕されたのはムハンマド・アナス・ハイサム・スワイド氏(47歳)で、「米国およびシリア国内で反体制デモを行う人々の映像ビデオ、音声テープなどの情報を集め…(これらの人々に)おそらく危害を加えた」容疑(有罪となれば最長で禁固40年)で連邦裁判所に起訴された。

起訴状によると、スワイド氏は2011年8月3日からシリアのムハーバラートのために活動していた、という。

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カタールのハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長はジャズィーラ(10月12日付)でテレビ演説を行い、シリア国民評議会の発足を「重要なステップ」と高く評価し、アサド政権に対してシリアの国益のために同評議会と「相互理解」に達するよう呼びかけた。

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英国外務省は声明を出し、中東局長がシリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン議長、バスマ・カドマーニー報道官、ニブラース・ファーディル氏と会談したと発表した。

同局長は会談後に、「シリア国民評議会の発足はシリアの反体制勢力の代表者を広く糾合するうえで前向きなステップだ」と述べたという。

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イスラーム教ウラマー世界連盟のユースフ・カラダーウィー議長は声明を出し、シリア国民評議会への支持を表明した。

AFP, October 12, 2011、Akhbar al-Sharq, October 12, 2011、Damas Post, October 12, 2011、al-Hayat, October 13, 2011, October 15, 2011、Kull-na Shuraka’, October 12, 2011,
October 14, 2011、NNA, October 12, 2011、SANA, October 13, 2011、SNS, October
12, 2011、Zaman al-Waṣl, October 12, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

政府内で近日中の憲法改正委員会の設置が発表される一方、仏外相がシリア国民評議会議長と会談するも同評議会の承認に関しては保留(2011年10月11日)

反体制運動掃討

ヒムス県では、シリア人権監視団や地元調整諸委員会などによると、ヒムス市が2日にわたる砲撃によって「ゴーストタウン」と化し、街は廃墟と化し、住民は姿を消した。人権活動家らによると、治安部隊の発砲で3人が殺害され、約115人が逮捕された。

SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011

シリア人権監視団によると、ヒムス市のバイヤーダ地区、同ダイル・バアルバ地区、そしてクサイル市で若者がそれぞれ1人、合計3人が殺害された。10月10日のダイル・バアルバ地区でのデモで負傷した市民1人が死亡した。

SANA(10月12日付)は、ヒムス市のバイヤーダ地区とハーリディーヤ地区での「武装テロ集団掃討作戦で」、指名手配者144人を逮捕し、大量の武器弾薬、化学薬品を押収したと報じた。またTNT爆弾が仕掛けられた車、軍の偽造ID、偽造紋章なども発見された。さらにヒムス国立病院内で爆発物を発見し、爆弾処理班が撤去した。

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アレッポ市では治安当局によって逮捕されていた市民1人が拷問で死亡した。

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『クッルナー・シュラカー』(10月11日付)は、ダマスカス大学医学部学生の証言として、学部内に監視カメラが設置されていると報じた。

アサド政権の動き

大統領府声明によると、バッシャール・アサド大統領はフサイン・マジュリー元法務大臣を団長とするヨルダン使節団と会談したと発表した。

同声明によると、ヨルダン使節団は、シリアの安定を支持し、外国による内政干渉の試みを拒否するとの意思を示した。これに対してアサド大統領は「シリアがめざしているのは、アラブ人すべてがめざしているものであり、それは民族主義的プロジェクト、レジスタンスの思考である」と述べ、国内情勢に対して「より強く、予防的に」対処すると述べたという。

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SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011

『ワタン』(10月11日付)は、バアス党シリア地域のムハンマド・サイード・バヒーターン副書記長が、48時間以内にアサド大統領が憲法改正委員会を設置すると述べたと報じた。

同記事はまた、副書記長がトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相に関して、「アラブ人以上にアラブ・イスラームの指導者として振る舞い、アラブ人とイスラーム教徒を擁護しようとしてきた手法は、プロパガンダとして挫折した」と酷評し、またカタールに関しても「ダマスカス郊外県のドゥーマー市でさえカタールよりも大きいことを皆知っているが、そんな小国がリビアの空爆に参加し、戦費を支払っている」と非難したと続けた。

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SANA(10月11日付)は、選挙最高委員会が12月12日投票予定の統一地方選挙準備のために、各県の分科委員会の委員長を召集したと報じた。

同報道によると、選挙最高委員会は「選挙行程に関する各県の分科委員会での合意や提案をもとに、(統一地方選挙のための)特別なウェブサイトを設置し、選挙登録を済ませていない国民に可能な限り早急に投票用紙を配布するために内務省と調整を行うことを決定した」。また司法当局による選挙行程の[完全なる監督」によって、選挙の「公明性と民主制を保障するための必要なあらゆる措置を講じる」ことを強調した。

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ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官は訪問先のマレーシア首都クアラルンプールにある外務省外交関係研究所で講演し、シリアが外国の圧力、メディアの攻撃、テロに曝されつつも改革を進めていると強調した。

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共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師は、ロバート・フォード米大使ほか西側諸国(フランス、トルコ、ドイツ、英国、カナダ、日本など)による弔問(イドリブ県で暗殺された末息子サーリヤ氏に対する弔問)を受けた。

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ダマスカス県の国連事務所前で市民が抗議の座り込みを行い、外国による内政干渉への拒否の姿勢を示した。

SANA, October 12, 2011
SANA, October 12, 2011

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『ガーディアン』(10月11日付)は、ダマスカス県内のアニーサ・マフルーフ氏(ハーフィズ・アサド前大統領の妻)の家に、アサド大統領、マーヒル・アサド大佐、ブシュラー・アサド女史が集まり、反体制デモについて議論し、現政権維持のために結束を強めていると報じた。

同報道は、アイマン・アブドゥンヌール氏(元バアス党員、反体制ジャーナリスト)やデイヴィッド・リーシュ氏(シリア研究者)などのコメントをもとに、アスマー・アフラス(アサド大統領の妻)が政策決定に参加していないこと、アースィフ・シャウカト副参謀長(中将、ブシュラー女史の夫)とアサド家との「微妙な関係」などについてまとめているが、アサド家の「家族会議」が実際に行われていることを示す根拠はまったく示していない。

http://www.guardian.co.uk/world/2011/oct/11/assads-syria-ruling-family?INTCMP=SRCH

反体制勢力の動き

ムハンマド・サルマーン元情報大臣が代表を務める国民民主イニシアチブは、元大臣、ジャマール・スライマーン氏(芸術家)、ジョルジート・アティーヤ氏ら41人のメンバーがアサド大統領と9月24日に会談し、民主的代議政体と市民国家への移行方法などに関する「共通のヴィジョン」を提示したと発表した。

これに対して、アサド大統領は歓迎の意を示したという。

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シリア人民解放変革戦線のカドリー・ジャミール代表はロシアのモスクワで記者会見を行い、「我々は、政府と反体制勢力の対話を妨害するような外国の干渉を阻止したロシアと中国の拒否権発動を歓迎している」と述べ、「我々は会合を重ねるなかで二つの点で意見が一致した:外国の干渉に反対、すべての紛争当事者による対話支持、という2点において」と付言した。

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ミシェル・キールー氏は訪問先のパリで記者会見を行い、「もし体制が国民を弾圧する政策を続ければ、外国の干渉を招くことになるだろう。すべての国が今日、シリア情勢に介入しており、シリアは国際紛争の主戦場になろうとしている」と警鐘をならした。

キールー氏は「シリアを破滅させる可能性のある」軍事干渉を拒否するとの姿勢を示しつつ、国際監視団の派遣などを通じた住民の「法的保護」を原則支持していると述べた。

一方、シリア国民評議会の発足に関して、「シリアの反体制運動統一に向けた前進」と述べつつ、「最終的な立場(シリア国民評議会への参加の是非)は、評議会が何をするかにかかっている。我々は評議会がすべての反体制勢力に手をさしのべ、いかなる意見も排除しないことを望む」と述べた。

キールー氏は国民民主変革諸勢力国民調整委員会の使節団の一員としてフランスを訪問した。またフランス訪問に先立って、スウェーデンのストックフォルムを訪れ、シリア国民評議会の会合に出席した。同使節団には、キールー氏の他、ファーイズ・サーラ氏が参加した。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン議長は、フランスのアラン・ジュペ外務大臣と初めて公式にパリで会談した。

Kull-na Shurakā’, October 11, 2011
Kull-na Shurakā’, October 11, 2011

会談は「シリア、自由に向かって:告知と団結の夕べ」と題されたパーティーに合わせて行われ、評議会のバスマ・カドマーニー報道官も出席した。

またパーティーには、リオネル・ジョスパン元仏首相、フランスの複数の国会議員、駐ブリュッセル・パレスチナ大使、駐パリ・パレスチナ大使、駐UNESCO・パレスチナ大使も出席していた。なおシリア国内からはミシェル・キールー氏ら国民民主変革諸勢力国民調整委員会のメンバー複数がパリを訪問した。

会談に先立ってジュペ外務大臣は「私は(ガルユーン)議長とカドマーニー報道官の招きで、自由と基本的人権を求めて平和的に闘争するシリア国民へのフランスの支持を表明するためにここに来た」と述べつつ、シリア国民評議会の承認に関しては「議題に上っていない。なぜなら、シリア国民評議会がそのように求めていないから」と慎重な態度を示した。

一方、ガルユーン議長は、パリでLBCのインタビューに応じ、そのなかで、「(アサド大統領が)自らの過ちを精算せずに地位を追われれば、他の罪人と同じ運命をたどるだろう…。彼は今や罪人だ。数万のシリア人の殺戮・逮捕命令を下した第一の責任者だからだ…。どのようにしてこの罪を免れられるのか…?免れえないだろう」としたうえで、「バッシャールとの交渉はない、専制体制とのいかなる関係正常化もない…。シリア国民は(アサド政権による)この改革が空疎な言葉に過ぎないことを理解している」と述べた。

また外国の軍事干渉に関しては「我々は軍事干渉を求めることは決してないだろう…。NATOの介入ではなく民間人の保護のために全力を尽くす」と述べた。

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クルド民族主義政党・組織がシリア・クルド国民運動諸政党の名で声明を出し、カーミシュリー市でのミシュアル・タンムー氏葬儀に対する発砲(2人が死亡)を非難し、民主的変革、自由と民主主義の実現を改めて求めた。

諸外国の動き

中国外交部の劉為民報道官は、「我々はシリア政府が改革に関する約束を履行するべく早急に行動しなければならないと考えている…。またシリアのすべての当事者は政治的関係正常化のプロセスに参加しなければならない」と述べた。

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クウェートのムハンマド・スバーフ外務大臣は、記者会見で、アラブ諸国の外相がシリア問題をめぐって会談を予定しており、現在日程調整中である、と述べた。

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「エジプトのための民主同盟」はシリア国民評議会をシリア国民の代表として承認することを決定した。

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イスラーム協力機構のエクメレッディン・イフサンオール事務局長は声明でシリア情勢における「軍事的衝突の激化」に警鐘をならしつつ、外国の介入を拒否するとの姿勢を明示した。

AFP, October 11, 2011、Akhbar al-Sharq, October 11, 2011、Damas Post, , October 11, 2011、DP-News, October 11, 2011、The Guardian, October 11, 2011、al-Hayat, October 12, 2011、Kull-na Shuraka’, October 11, 2011、Reuters, October
11, 2011、SANA, October 11, 2011, October 12, 2011、al-Waṭan, October 11, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

軍・治安部隊がヒムス市に「もっとも大規模で激しい攻撃」を加える一方、EUが外相声明を出し「シリア国民評議会の発足は前向きな措置である」と同評議会への歓迎の意思を初めて公式に示す(2011年10月10日)

反体制運動をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市で、軍・治安部隊が3月に反体制抗議行動が始まって以来「もっとも大規模で激しい攻撃」を加えた。

Akhbar al-Sharq, October 10, 2011
Akhbar al-Sharq, October 10, 2011

同監視団によると「グータ地区の総合情報部内務治安課(ヒムス)支部やハーリド・ブン・ワリード・モスク近くで激しい銃声が聞こえ、また空軍情報部(ヒムス)支部近くでも爆発音と激しい銃声が聞こえた」。

地元調整諸委員会は声明を出し、「(ヒムス市でのこれまでの)殉教者の数は革命の犠牲者の3分の1におよび、数日前からさらに状況は悪化している」と述べた。

また「ヒムス市内各所は真の戦争状態にあり、爆発音が絶えず…、機関銃、対空砲などの集中砲火が続き、多くの家が破壊された。そしてこれにより、9人が死亡し、数十人が重傷を負った」という。

またハーリディーヤ地区では数十人が逮捕されたという。

この戦闘によって14人の民間人と17人の兵士が死亡し、過去48時間の犠牲者の数は40人以上となった。

一方、SANA(10月11日付)は、ヒムス市のザイダル街道で治安維持部隊が武装テロ集団に襲撃され、部隊の兵士2人が殺害されたと報じた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、民間人3人が殺害された。

この3人は拷問で死亡した青年の葬儀に参列していたという。

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SANA(10月11日付)は、武装テロ集団がハマー県ムハルダ市郊外のジャルマ村のマムドゥーフ・ラスラーン・アラブ村長を誘拐したと報じた。

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SANA(10月11日付)は、イドリブ県のアイン・バイダーとハムーシーヤ間で武装集団が治安維持部隊を要撃し、部隊の兵士2人が殺害されたと報じた。

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自由シリア軍司令官のリヤード・アフマド大佐は、逃亡先のトルコで『ヒュッリーイェト・デイリー・ニュース』(10月10日付)の取材に応じ、そのなかでアサド政権打倒のための「国際的な軍事支援」を求めた。

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反体制弁護士のラッザーン・ザイトゥーナ女史(34歳)は「アンナ・ポリトコフスカヤ賞」の受賞を受けて、ロイター通信(10月10日付)の取材に応じ、反体制運動が平和的でなければならないとしつつ、「7ヵ月間にわたる血の弾圧と反体制勢力の不統一、そして国際社会が行動に訴えないなかで、革命の軍事化が表面化するのは当然」と述べた。

ザイトゥーナ弁護士は家族や友人の活動家らが投獄されて以降、国外に逃れ、民主化のための地下活動を行っている。

しかし筆者が9月下旬にシリア国内で平和的・漸進的な民主化をめざす国内在住の反体制活動家に聞き取りを行ったところによると、ザイトゥーナ弁護士と同じく反体制弁護士のスハイル・アタースィー女史の個人的な不仲が、地元調整諸委員会とシリア革命調整連合の対立に反映されているという。

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シリアのアッシリア教徒筋がAKI(10月10日付)に語ったところによると、カーミシュリー市でのミシュアル・タンムー氏暗殺を受けて、アルメニア教徒の反体制活動家も暗殺の恐怖にさらされている、という。

一方、シリア・アッシリア民主機構はスウェーデン政府に対して、シリア国民評議会をシリア国民の正当な代表として承認するよう求めた。

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複数の活動家によると、ダマスカス大学で数学講師を務めるハウラ・ハイダル・ハイダル女史が、理学部で1年生の前にして「武装集団についての話は作り話で、軍と治安部隊がデモ参加者を殺害する作戦を行っている」と述べた後に辞意を表明した。

その場にいた学生によると、この辞意表明に対して、講堂にいた学生たちは5分間にわたり拍手喝采したが、その後、学生の一人が治安当局の所属証を提示し、彼女を連行した。

これに対して学生たちは彼女をかくまおうと抵抗したという。

アサド政権の動き

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官は訪問先のマレーシア首都クアラルンプールで、「武装集団」が暴力の背後にいると改めて述べた。

また「我々と(トルコと)の間は、考えられている以上に良い関係があった。それゆえ、我々はトルコが、シリアにおける多元主義と民主化の路線を支持すると期待しており、シリア情勢を悪化させ、武装集団を支援するような発言を行わないはずだと考えている」と述べるとともに、一部の国がシリア国内の宗派対立や分断を支援するために武器や資金を援助していると断じた。

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『イクティサーディー』(10月10日付)は、ミシュアル・タンムー氏暗殺後閉鎖されていたカーミシュリー市の対トルコ国境が再び開通したと報じた。

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カナダ在住のキリスト教徒反体制活動家のミハイル・サアド氏はフェイスブックでシリア・ムスリム同胞団への加入を申請したと発表。

諸外国の動き

EUは外相声明を出し、「シリア国民が統一的なプログラムを作り上げたことを歓迎する…。シリア国民評議会の発足は前向きな措置である」と同評議会への歓迎の意思を初めて公式に示した。

またフランスのアラン・ジュペ外務大臣はシリアの反体制勢力と接触する意向を示す一方、イタリアのフランコ・フラティニ外務大臣は「まず彼らが誰なのかを知ることが重要」としたうえで、「我々は計画、提案、そしてもし可能なら行程が欲しい」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシアと中国がシリア情勢をめぐって「よりバランスのとれた」決議案を提出する用意があると述べた。

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西側諸国が支援するリビア暫定評議会は、シリア国民評議会を承認し、シリア大使館を閉鎖すると発表した。

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「アフバール・シャルク」(10月10日付)は、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は10月6日のイスタンブールでの作家・ジャーナリスト(30~40人が参加)との懇談で、アサド大統領との会談について語ったと報じた。

同報道によると、ダウトオール外務大臣は、3度にわたるアサド大統領との会談で、軍の撤退や憲法改正などを含む改革を求めたが、その都度、忠告を無視され、「トルコはアサド(大統領)への信頼を失い、国民の側につくことを決定した」と述べたという。

またトルコが現在、シリア国内での宗派・エスニック対立を懸念しているとしたうえで、アサド大統領がこのカードを「最後のカードにしようとしている」と非難したという。

一方、レジェップ・タイイップ・エルドアン首相が準備しているとされる制裁に関しては「シリア国民ではなく、政権に対するもの」と述べ、詳細には触れなかった。

さらにシリア国内情勢に関しては「政権内でクーデタが起きるかもしれない」との見方を示した。

AFP, October 10, 2011、Akhbar al-Sharq, October 10, 2011, October 14, 2011、AKI, October 10, 2011、al-Hayat, October 11, 2011、al-Iqtisadi, October 10, 2011、Reuters, October 11, 2011、SANA, October 11, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アサド大統領がラテン・アメリカ諸国の使節団と会談、シリア国民評議会のメンバーらは国際監視団のシリアへの派遣を要求することで合意(2011年10月9日)

アサド政権の動き

大統領府声明によると、バッシャール・アサド大統領は、ベネズエラ、ボリビア、ニカラグア、ラテン・アメリカ左派政権6カ国(ALBA)の使節団と会談し、シリアが実行している措置は「政治改革と武装デモの掃討」という二つの基軸に力点が置かれていると述べ、「改革プロセスは継続中であり、それはいかなる外国勢力の動きとも結びついていない主権に根ざした決定に沿って行われている」と述べた。

SANA, October 9, 2011
SANA, October 9, 2011
SANA, October 9, 2011
SANA, October 9, 2011

これに対してALBA使節団は、メディアなどでのシリアに対するネガティブ・キャンペーンに反対の意思を示すとともに、シリア内政への外国の干渉を拒否するとの姿勢を示した。

またワリード・ムアッリム外務大臣は、ALBA使節団との会談後の記者会見で「反体制のシリア国民評議会を承認するいかなる国に対しても我々は厳しい措置をとる」と述べた。

またタンムー氏暗殺に関して「武装テロ集団が殉教者ミシュアル・タンムー氏を暗殺した…。この反体制活動家は外国の干渉を要求し、ハサカ県で内乱を起こそうとしていた潮流に身を置いていた」と述べた。

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イフバーリーヤ・チャンネルは共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師の演説を放送、そのなかでハッスーン師は、「シリアがひとたび爆撃を受けたら、レバノンとシリアのすべての男女は欧州とパレスチナの地で殉教者となるだろう。このことを、欧州に言いたい。このことをアメリカに言いたい。我々は今、おまえたちに立ち向かうため殉教者になる用意がある。もしシリアを爆撃したら、あるいはレバノンを爆撃したら、明日は目には目を、歯には歯をという結果が待っている」と述べた。http://www.youtube.com/watch?v=F6sJa8iiOmM

http://www.youtube.com/watch?v=F6sJa8iiOmM

反体制運動をめぐる動き

ミシュアル・タンムー氏の息子のファーリス・タンムー氏はAP(10月9日付)の取材に対して、「我々のメッセージは、父が生きていようといまいと、革命を継続せねばならない、というものである…。シリアで独裁がなくなるまで闘争は続くだろう」と述べた。

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スウェーデンで会合を続けていたシリア国民評議会のメンバー約90人は2日間の審議を終え、国際監視団のシリアへの派遣を要求することで合意した。

しかし、外国の軍事的介入には依然として反対の意思を示した。

一方、シリア国民評議会の使節団がエジプトの首都カイロに到着した。

使節団はブルハーン・ガルユーン、アディーブ・シーシャクリー、バスマ・カドマーニー、ヤースィル・ナッジャール、ワーイル・マルザ、サミール・ナッシャール、ファールーク・タイフール、ジャビル・シャウキー、イマードッディーン・ラシード、ムハンマド・サルミーニーの10人。

エジプト国内で反アサド政権の世論形成を目指す予定。

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『シャルク・アウサト』(10月9日付)は、シリア・ムスリム同胞団のリヤード・シャカファ最高監督者が、「同胞団による(マイノリティ宗派への)脅迫は(政権による)ねつ造であることを西側は気づくようになった…」と述べたと報じた。

またシャカファ最高監督者は、同胞団と米国が接触していることを否定しつつ、EUとは間接的に対話を行っていると述べた。

また「我々には組織基盤がない。単に支援しているだけだ」と述べ、シリア国内での動員力のなさを認めた。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、シリア治安当局はナウワーフ・ブン・ラーギブ・バシール氏(7月31日逮捕)を釈放した。

同氏に関してはアラビーヤが死亡報道を流し、シリア・アラブ・テレビがこれを否定していた。

バシール氏はダマスカス宣言事務局メンバーでバッカーラ部族の代表と目されている。

Akhbar al-Sharq, October 8, 2011
Akhbar al-Sharq, October 8, 2011

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シリア人権監視団によると、ドゥマイル市で10月8日に殺害された青年の葬儀に対して、治安部隊が発砲し、4人を殺害した。

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シリア人権監視団によると、ハマー県のジブリーン地区で3人が軍・治安部隊、シャッビーハに殺害された。

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複数の活動家・目撃者によると、軍・治安部隊がヒムス市周辺への展開を続け、ライフラインは遮断されたままだという。

諸外国の動き

ロシアのミハイル・ボグダノフ外務次官はロシアのRIAノーヴォスチ通信の取材に答え、ロシア高官がアサド政権と反体制勢力の対話の場を準備していることを示唆した。

同副大臣は、モスクワでの両者の対話に関して、「我々は今のところこうした提案を正式にしてはいないが、こうした動きがないとは言わない。なぜか?なぜならそれが建設的なステップだと考えているからである」と述べた。

なおシリア国内の反体制勢力の使節団が10月10日にロシアを訪問することになっている。

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『ワシントン・ポスト』(10月9日付)は、イラク政府がアサド政権を政治的にも財政的にも支援している、と報じた。

同紙によると、最近、シリアの使節団が二度イラクに招聘され、通商関係強化のための合意を締結したという。

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ミシュアル・タンムー氏暗殺に抗議するかたちで、ロンドンとウィーンのシリア大使館前で反体制デモが行われた。

またベルリンのシリア大使館、ハンブルグの領事館前でも反体制シリア人によって襲撃された。

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ドイツ外務省報道官は、ミシュアル・タンムー氏暗殺を非難しつつ、ベルリンのシリア大使館へのシリア人反体制活動家の襲撃を非難した。

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トルコ外務省は声明を出し、ミシュアル・タンムー氏暗殺に関して「反体制勢力を弾圧する試みを厳しく非難する」と発表した。

AFP, October 9, 2011、Akhbar al-Sharq, October 9, 2011、AP, October 9, 2011、al-Hayat, October 9, 2011、October 10, 2011、Kull-na Shuraka’, October 9, 2010、Reuters, October 9, 2011、al-Sharq al-Awsat, October 9, 2011、SANA, October 10, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

カーミシュリー市で開かれたタンムー氏の葬儀に数万人が参列、またシリア国民評議会のメンバー約90人がストックホルムで会合を開催(2011年10月8日)

ミシュアル・タンムー氏暗殺をめぐる動き

ハサカ県カーミシュリー市でミシュアル・タンムー氏の葬儀が行われ、数万人が参列、「国民は大統領の処刑を望む」といったシュプレヒコールを連呼した。

またアームーダー市でも葬儀が行われ、会葬者がハーフィズ・アサド前大統領の像を破壊した。

シリア人権監視団によると、治安部隊が会葬者に発砲し、少なくとも4人が死亡した。

Kull-na Shurakā’, October 8, 2011
Kull-na Shuraka’, October 8, 2011

タンムー氏の遺体はクルドの「国旗」で包まれ、棺は花で埋め尽くされた。

ミシュアル・タンムー氏の暗殺を受け、シリア・クルド国民運動(12のクルド民族主義政党・組織)が声明を出し、「我々は、残忍な政治的暗殺の罪に反対し、我々の社会においてなじみがなく、ハサカ県の安定を見出し、不安と内乱をもたらそうとするこうした行為や方法を非難する…。自由と尊厳の殉教者への哀悼の意を表しつつ、我々はシリアのクルド人民大衆にこうした残忍な犯罪の背後に隠されている棄権の目的に警戒し目覚めるよう呼びかける。また、政府に対して、国民の生活の安全を守れなかったことの責任を追及する…」と述べた。

Kull-na Shurakā’, October 8, 2011
Kull-na Shurakā’, October 8, 2011

しかしこれに対して、シリア・クルド・イェキーティー党とシリア・クルド・アーザーディー党が声明を出し、アサド政権の関与に言及していないシリア・クルド国民運動の声明が「我々二党の立場を表現していない」として拒否の姿勢を示すとともに、タンムー氏暗殺をアサド政権によるものと断じて、同政権を痛烈に非難した。

Kull-na Shurakā’, October 8, 2011
Kull-na Shuraka’, October 8, 2011

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シリア国民評議会のバスマ・カドマーニー報道官は、AFP(10月8日付)の取材に答え、タンムー氏暗殺について「我々は大きな懸念を感じている。体制はシリア国民評議会メンバーへの復讐に転じる決定をした」と述べた。

反体制運動をめぐる動き

スウェーデンの首都ストックホルムで、シリア国民評議会のメンバー約90人が会合を開き、行動計画に関して審議した。

ブルハーン・ガルユーン議長も出席した。

また『クッルナー・シュラカー』(10月8日付)によると、シリア国内からミシェル・キールー氏、アーリフ・ダリーラ氏も出席したという。

会合はオロフ・パルム国際センターが主催した。

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Akhbar al-Sharq, October 8, 2011
Akhbar al-Sharq, October 8, 2011

国民民主変革諸勢力国民調整委員会はダマスカス郊外県のダーヒヤト・ハルブーンで拡大会合を開き、その後、記者会見で執行部メンバーの氏名を発表した。

新執行部メンバーは以下の通り。アフマド・ファーイズ・ファウワーズ、バッサーム・マリク、ジャマール・ムッラー・マフムード、ハサン・アブドゥルアズィーム(総合調整役)、ハサン・アウダード、ラーイド・ナクシュバンディー、ラジャー・ナースィル、シュクリー・マハーミード、サーリフ・ムスリム・ムハンマド、ターリク・アブー・ハサン、アーリフ・ダリーラ、アブドゥルアズィーズ・ハイイル、アドナーン・ワフバ、ファーイズ・サーラ、ムハンマド・ハリース、ムハンマド・サイイド・ラッサース、ムハンマド・サマーディー、ムハンマド・アンマール、ムハンマド・フライターニー、ムハンマド・ムーサー・ムハンマド、マフムード・マルイー、ムンズィル・ハッダーム、マンスール・アタースィー、ムニール・ビータール、マイス・クライディー、ナーイフ・サッルーム、ナスルッディーン・イブラーヒーム。

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SANA(10月9日付)は、ハマー市マザーリブ地区で武装集団と治安維持部隊が交戦し、同部隊の士官(中尉)1人が戦士、26人が負傷したと報じた。

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SANA(10月9日付)によると、ヒムス県ヒムス市でTNT火薬5キロの時限爆弾を当局が発見・撤去した。

またラスタン市でも武装テロ手段の爆弾が発見・撤去された。

アサド政権の動き

アナトリア通信(10月8日付)は、シリアがハサカ県カーミシュリー市の対トルコ国境を閉鎖したと報じた。

ミシュアル・タンムー氏葬儀への駐トルコ・クルド人の参列を阻止するための動きと思われる。

諸外国の動き

米ホワイトハウスのジェイ・カーニー報道官はタンムー氏暗殺に関して「アサドの対話への約束は空疎で…アサド大統領は、国がさらに危険な方向に向かう前に今すぐに去らねばならない」と述べた。

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キャサリン・アシュトン欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表は声明を出し、ミシュアル・タンムー氏暗殺を「最近発生した明確な目的をもった一連の暗殺」と位置づけ、「決して受け入れられない」と述べ、「人種対立や宗派対立を煽る行為」と非難した。

AFP, October 9, 2011、Akhbar al-Sharq, October 8, 2011、al-Hayat, October 9, 2011、Kull-na Shuraka’, October 8, 2011, October 9, 2011、October
10, 2011、SANA, October 9, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ダマスカス郊外県・ヒムス県・イドリブ県などで数千人が反体制デモを組織するなか、ハサカ県でシリア国民評議会メンバーのミシュアル・タンムー氏が暗殺される(2011年10月7日)

ミシュアル・タンムー氏暗殺

ハサカ県カーミシュリー市ではシリア国民評議会メンバーでシリア・クルド・ムスタクバル潮流スポークスマンのミシュアル・タンムー氏(1957年生まれ)が自宅で武装集団に暗殺された。

また彼の息子と活動家のラーヒダ・ラシュキールー女史が負傷した。

シリア人権監視団によると、4人の武装した男がタンムー氏の自宅に侵入し、自宅内で同氏を殺害した。

Kull-na Shurakā’, October 7, 2011
Kull-na Shuraka’, October 7, 2011

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クルド青年調整連合によると、タンムー氏はイスタンブールでの反体制勢力の大会に参加しており、「シリア国内の声を大会で代弁し、シリア国民の統合を強調してきた」という。

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SANA(10月8日付)は、タンムー氏を「国民的(愛国的)反体制活動家」と評価し、「国民統合と国内の平和に打撃」を与えることを狙った「武装集団」による暗殺と断じた。

反体制運動をめぐる動き

複数の活動家・目撃者によるとダマスカス郊外県、ヒムス県、イドリブ県ジスル・シュグール市で金曜日の礼拝後に数千人が反体制デモを行った。

これに先立ち、フェイスブックの「シリア革命2011」では「シリア国民評議会を支持する金曜日」のデモが呼びかけられていた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市、ザバダーニー市で民間人3人が殺害された。

またSANA(10月8日付)は、ザマルカー町とヒムス市で武装テロ集団が治安維持部隊を襲撃し、同部隊の士官1人と兵士2人が負傷したと報じた。

しかしSANA(10月8日付)は、ザバダーニー市では金曜日の午後の礼拝後にデモが発生しなかったとする地元の財界の言葉を伝えた。

Akhbar al-Sharq, October 8, 2011
Akhbar al-Sharq, October 8, 2011

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ヒムス県では、ヒムス市の各地区で反体制デモが実施され、シリア人権監視団によると、ヒムス市でのデモで4人が殺害された。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル市で反体制デモが実施された。

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イドリブ県では、マアッラト・ヌウマーン市で、治安部隊がデモ参加者に発砲し、5人が負傷した。

またシリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市郊外のヒルバト・ジャウズ村で1人が殺害された。

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SANA(10月8日付)は、ダルアー県の2カ所で当局が爆弾を発見・除去したと報じた。

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SANA(10月8日付)は、アーティフ・ナッダーフ・タルトゥース県知事がバーニヤース市のモスクが治安部隊に包囲されているとの一部報道が事実無根だと述べたと報じた。

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SANA(10月8日付)は、ハマー県のムフティー、アブドゥルバースィト・スライマーン師が、市民がモスクを訪れ礼拝することを阻止しているとの一部衛星テレビ局の報道を否定したと報じた。

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ナウワーフ・ブン・ラーギブ・バシール氏のいとこのファウワーズ・バシール氏はシリア・アラブ・テレビ(10月7日付)の取材に答え、死亡報道を否定した。

バシール氏はダマスカス宣言事務局メンバーでバッカーラ部族の代表と目されている。

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在米反体制活動家でシリア国民評議会の渉外関係局長となったラドワーン・ズィヤーダ氏は『ハヤート』(10月8日付)の取材に対して、「ヒムス市近郊のラスタン、タルビーサ、そしてダルアー市といった都市は住民のほとんどがいなくなり放置されている」と述べたうえで、こうした都市の制圧が「体制が人々の忠誠心を勝ち取ったことを意味しない」と指摘、「時は体制ではなく革命にとって有利である」と断じた。

また活動家と治安部隊が「互いに疲弊している」と述べ、反体制デモが衰退傾向にあることを否定した。

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シリアの反体制ジャーナリストは自由ジャーナリスト連合を結成。

アサド政権の動き

ファイサル・ミクダード外務次官は国連人権理事会に出席し、「全国レベルの調査を実施するだろう」と述べ、国内での殺戮を調査する意思を示したが、民間人への発砲を拒否した離反兵をシリア軍が殺害したとの批判については否定した。

また「過激な武装集団」によってシリア人が毎日殺されているなかで、改革を実施するにはさらなる時間が必要だと述べた。

さらに「我々は近日中に国連人権高等弁務官に殉教者のリストを提出する。彼らは公務員や警察官であり、テロリストが殺害したその数は1,100人以上にのぼる」と述べた。

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『デイリー・テレグラフ』(10月7日付)は、アサド家がシリア国外に所有する不動産の売却を始め、その額は10,000,000英ポンドにのぼる、と報じた。

売却されているのはリフアト・アサド前副大統領が所有していた不動産など。

諸外国の動き

ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領はテレビで、「ロシアは他の国々と同様、シリアの流血が止むことを望んでおり、シリアの指導部が必要な改革を実行することを要求する。シリアの指導部がこの改革を実行できないのであれば、去らねばならない。しかしこのことは、NATOや西側各国が決めることではなく、シリア国民とシリアの指導部が決めることだ」と述べ、外国による体制打倒の試みを改めて拒否する姿勢を示した。

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10月5日晩、ヒムス県ヒムス市でロシアのストーリー・トランス・ガス社が襲撃された。

これを受けロシア外務省は声明を出し、在ダマスカス・ロシア大使館に同社と在留ロシア人を保護するための必要な措置を早急に講じるよう支持するとともに、襲撃を厳しく非難した。

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UNICEFは3月以来シリアの反体制抗議運動への弾圧で187人の子供が殺害されたと発表し、強い懸念の意を示した。

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デンマークのロシア大使館前でシリアの反体制活動家が抗議デモを行った。

AFP, October 7, 2011、Akhbar al-Sharq, October 7, 2011、Daily Telegraph, October 7, 2011、al-Hayat, October 8, 2011、Kull-na Shuraka’, October 7, 2011、October 8, 2011、Reuters,
October 7, 2011、SANA, October 8, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アサド大統領が第4次中東戦争勃発38周年を記念してダマスカス県内の戦没者追悼碑を訪問し、戦没者に哀悼の意を表明(2011年10月6日)

シャッビーハ

AFP(10月6日付)は、複数の反体制活動家や研究者の証言をもとに、シャッビーハの実態について報じた。

SANA, October 6, 2011
SANA, October 6, 2011
SANA, October 6, 2011
SANA, October 6, 2011

それによると、ダマスカスで暮らしている研究者は匿名を条件に「シャッビーハは体制にいかなる残忍の方法をとることも許されているツールで、いかなる機関とも結びついていない…。老人であれ子供であれ容赦なく殴打しているが、体制はそれを無罪放免としている」と述べたという。

またシリアを逃れてレバノンで活動している地元調整委員会のウマル・イドリビー代表は、「シャッビーハは、正規軍のような単一の統合された組織ではない」としたうえで、「彼らは、シリア国民を攻撃、殺戮するため、さまざまな地域の様々な宗派の武装した民間人からなる集団であり…。軍とは異なり誰に対しても責任を負っていない…。シリア人はシャッビーハとそれ以外の市民を区別できるが、外国人にはほとんどできない」と述べた。

しかしこの発言は自らに敵対する親体制のシリア人を「シャッビーハ」だと決めつける脅迫ともとれる。

なおシャッビーハは「シャバフ」(亡霊)をもとに作られた造語で、地中海岸で密輸を行う犯罪集団を指す言葉として数十年前にラタキアで使われるようになった。

アサド政権の動き

バッシャール・アサド大統領は第4次中東戦争勃発38周年を記念して、ダマスカス県カシオン山にある戦没者追悼碑を訪れ、戦没者に哀悼の意を表した。

この弔問には、ダーウード・ラージハ国防大臣、ファフム・ジャースィム・フライジュ参謀長ら政府、軍、バアス党の幹部が同行した。

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SANA(10月7日付)は、外務省高官が、8月9日のアサド大統領とトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣のダマスカスでの会談でアサド大統領が中東地域の安定にかかわる「脅迫」をしたとの一部メディアの報道に関して、事実無根であると発表したと報じるとともに、いかなる仲介もなされなかったと述べ、シリア・ムスリム同胞団の入閣をめぐる交渉が行われたことを否定した。

イランのファルス通信(10月4日付)はシリア外務省は、この会談で、アサド大統領が「誰かがシリアにミサイルを撃ち込めば、中東を炎上させるのに6時間とかからない。ヒズブッラーがイスラエルを攻撃し、イランが湾岸の西側船舶を攻撃するからだ」と述べたと報道していた。

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シリア軍はレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール地域に侵入し、シリア人のアリー・ハティーブ氏を追跡・殺害した。

同氏はレバノン人女性と結婚し、アルサール地域に居住していたが、シリア軍が追跡・殺害した理由は不明である。

反体制勢力の動き

フェイスブックの「シリア革命2011」ページは10月7日に「シリア国民評議会は我々の代表である。私、あなた、そしてすべてのシリア人の金曜日」と題したデモを呼びかけた。

またこの呼びかけのなかで、リヤード・トゥルク氏(ダマスカス国民民主変革宣言)は、「今日(10月7日)、我々はシリア国民評議会の誕生への歓迎を宣言する。我々はすべての革命勢力が一つのスローガン、民主的市民体制確立のもとに統一するよう呼びかける」と述べた。

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しかし、国内の反体制勢力からは、シリア国民評議会の活動に対する牽制・批判が相次いだ。

国民民主変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム総合調整役は、「すべての国民のための国民的計画を平等の原則のもとに策定し、国民の権利を尊重する議会制の民主的市民国家の建設をめざす」と述べるとともに、「審議に基づく代議制の民主的平和的体制への移行」を呼びかけた。

また「国内での大会」の開催を強調し、外国の干渉に異議を唱えた。

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なおSANA(10月6日付)は、シリア・アラブ・テレビが国民民主変革諸勢力国民調整委員会の会合に記者団を派遣し、その様子を報じようとしたが、アブドゥルアズィーム総合調整役の開会の辞の直後、会場を追放された、と報じた。

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人民変革解放人民戦線のカドリー・ジャール代表とアリー・ハイダル氏(シリア民族社会党インティファーダ派党首)は、ダマスカスで記者会見を開き、8月9日にモスクワに訪問することを発表するとともに、シリア国民評議会を拒否するとの姿勢を明らかにした。

彼らはイスタンブールでの大会の「基本的問題が…民間人の保護という暗号で外国の干渉を求めている点であり、それは飛行禁止空域の空爆を意味する」と述べた。

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複数のクルド人青年が共同声明を出し、シリア国民評議会への支持を表明しつつも、同委員会執行委員会にクルド人青年らの代表が参加していないと述べ、同評議会がクルド人による包括的な大会の合意のもとに代表を輩出することを求めた。

その一方、クルド民族主義諸政党が準備しているクルド国民大会に関して、若者勢力の参加が制限しているとの理由で、出席しないと発表した。

共同声明を出したのは、サワー・青年連立、カーミシュロー自由青年の春、シリア・クルド青年運動総合調整局、カーミシュロー自由活動家連合、ダイラカー・ハムコー・クルド青年調整局、カルキリア連立、クルド自由共産主義者青年調整局。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、ザーウィヤ山で、離反兵がトルコ国境に潜伏する村々をシリア軍部隊が攻撃した。

イドリブ県では数百人の兵士が民間人への可能な暴力の行使を拒否し、離反しているという。

シリア人権監視団によると、この攻撃により、シリア軍兵士7人、民間人と離反兵5人が死亡し、数十人が負傷したという。

ダルアー県では、9月25日に治安当局の実弾で重傷を負い、10月5日に死亡したバースィル・シハーダートくん(17歳)の葬儀に約15,000人が参列した。

シリア人権監視団によると、葬儀後にデモが発生し、ロシア、中国による安保理での拒否権発動への抗議や体制打倒が叫ばれた。

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ダイル・ザウル県では、治安当局によって早朝29人が逮捕された。

シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市クーリーヤ地区とブーカマール市で大規模な逮捕・捜索活動が行われたという。

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SANA(10月7日付)は、ヒムス県のクサイルで武装集団が治安維持部隊を要撃し、同部隊兵士2人と民間人1人が死亡したと報じた。

SANA(10月7日付)は、ヒムス市ハーリディーヤ地区で大量の武器を押収したと報じた。

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アラビーヤ(10月6日付)は、反体制活動家で身柄拘束中のナウワーフ・ブン・ラーギブ・バシール氏が獄中で拷問を受け死亡したと報じた。

バシール氏はダマスカス宣言事務局メンバーでバッカーラ部族の代表と目されている。

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シリア・アッシリア民主機構の在欧支部代表のアブドゥルアハド・イスティーフー氏は、シリア国民評議会が近く国際的に承認されるだろうとのプレスリリースを発した。

諸外国の動き

ヒラリー・クリントン米国務長官は訪問先のドミニカで、ロシアと中国が安保理で拒否権を発動したことに関して、「このことは決して忘れない」と述べた。

米国務省のヴィクトリア・ノーランド報道官は、「合衆国はシリア政府に対してさらなる圧力をかけるため、多くの国々とともに活動するだろう」と述べた。

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ドイツ外務省報道官は、国連安保理でのシリア制裁決議案をめぐる審議後、シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表が「ヨーロッパでユダヤ人を弾圧したドイツは、今や欺瞞に満ちた決議案提出のあくどい仲介者の役割を演じるに至っている」と発言したことを受け、10月6日にラドワーン・ルトフィー在ベルリン・シリア大使を外務省に呼び出し、抗議したと発表した。

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フランスのベルナール・ヴァレロ報道官は、ラファー・ナーシド女史の即時釈放を求めた。

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国連人権高等弁務官は、2,900人以上のシリア人が抗議運動開始以降殺害され、また「同数値以上」の行方不明者がいると発表した。

こうしたなか西側の外交筋は、EUがシリア商業銀行など、ダマスカスに対して制裁を拡大すると述べた。

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マーティン・ネシルキー国連事務総長報道官は、潘基文事務総長がシリアでの反体制抗議運動の弾圧をめぐって、安保理が合意に達することができなかったことに遺憾の意を示すとともに、シリアでの暴力に関して「受け入れられない」と改めて非難したと述べた。

AFP, October 6 , 2011、Akhbar al-Sharq, October 6, 2011, October 9, 2011、Alarabia.net, October 6, 2011、AP, October 6, 2011、DP-News, October 6, 2011、al-Hayat, October 7, 2011、Kull-na Shuraka’, October 6, 2011、Reuters, October 6, 2011、SANA, October 7, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

英・仏・独・ポルトガルが対シリア制裁を定める安保理決議案を提出するも、ロシアと中国による拒否権発動により否決される(2011年10月5日)

ザイナブ・フスニーさんをめぐる情報戦

ザイナブ・フスニーさんをめぐる情報戦に関して、レバノン民主主義人権機構のナビール・ハラビー所長はジャズィーラ(10月5日)に出演し、ヒムス市のザイナブさんの家族が、シリア・アラブ・テレビに出演した女性が本人だと確認したと述べた。

SANA, October 4, 2011
SANA, October 4, 2011

また①シリア・アラブ・テレビで証言したザイナブさんが依然として生存しており、②ザイナブさんとされる遺体の身元確認のために提示された情報がすべてシリア司法当局とシリア政府によるものだとしたうえで、ザイナブさんが逮捕・拷問のちに死亡したとの情報に根拠がなかったと指摘した。

そのうえで、ザイナブさんがシリア国内のムハーバラートで現在も身柄拘束されていると断じたうえで、シリア国外のより安全な場所に彼女を移すとともに、ザイナブさんとされる女性の遺体の身元を解明するべきだと主張した。

国連安保理の動き

英仏独ポルトガルが提出した安保理決議案の採決が行われ、ロシアと中国が拒否権を発動、またブラジル、インド、南アフリカ、そしてレバノンは棄権し、否決された。

同決議案は、民間人に対する暴力が停止されない場合、シリア政府への制裁を行うとしたもので、BRICS各国は、反体制勢力による武力行使への対処の必要を訴える一方で、人権保護を口実とした西側の主権侵害に強い拒否の姿勢を示した。

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決議案が否決されたことに関して、スーザン・ライス米国連代表は、ロシアの拒否権発動を「陳腐なごまかしで、国民の側につくのではなく、シリア政府への武器売却を行うことを選んだ…。勇敢なシリア国民は、自由と基本的人権という要求を誰が安保理で支持し、誰が支持しなかったかを区別できる」と非難した。

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フランスの国連代表は「シリア国民と安保理にとって悲しい日」と表明し、「我々はアサド大統領が安保理での採決の結果がデモ参加者へのさらなる暴力を認めるものとみなさないことを望んでいる。しかしこの拒否権が最後の道ではない。我々は再び安保理に戻る。屈服はしない」と述べた。

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英国は拒否権発動を「スキャンダラスで残念な過ち」と非難した。

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SANA, October 5, 2011
SANA, October 5, 2011

ドイツは「シリア政府に圧力をかけ」、制裁を科すためあらゆる努力を行うと述べた。

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一方、西側諸国の批判に対して、ロシアのヴィタリー・チュルキン国連代表は「採決された決議は、外部介入の哲学に依っている。我々はダマスカスに対するこうした行動には同意できない。シリア政府への制裁という脅迫は受け入れられないと考える…。アラブ世界をはじめとする指導者の正統性を決定するのは、パリでも、ロンドンでも、ワシントンでもない…。政府の暴力のみを非難し、過激派の暴力の責任を無視する決議案は偏っている」と述べた。

またロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は「我々はアサド政権の弁護人ではない…。我々は暴力の継続が完全に拒否されるべきだと考えており、平和的デモへの弾圧を非難する…。しかし同時に、我々は過激な反体制勢力がしだいに、一部の住民の怒りを利用し、公然たるテロ戦術へと移行する意思を隠さないことを非難する」と反論した。

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中国外交部報道官は、「一部の国はシリアへ盲目的なかたちで圧力をかけ、制裁をかけると脅迫するために決議案を提出した。これは事態改善に資さない」と述べた。

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インドの国連代表は、「シリアは中東の安定に関して重要な国だ」としたうえで「国民のデモ権は保護されるべきだが、政権は国民を軍事・武装集団から保護する義務がある…。重武装した勢力が国家権力やインフラに対して暴力行為を行ったときにのみ、各国は措置を講じることができる」と述べた。

反体制勢力の動き

『シャルク・アウサト』(10月5日付)は、ダマスカス県のムハージリーン区で反体制勢力が抗議デモを行い、アサド大統領の公邸に接近したと報じた。デモ参加者はアサド大統領の処刑を求めてシュプレヒコールを連呼したが、治安部隊に排除され、多数が逮捕された。

Kull-na Shuraka', October 5, 2011
Kull-na Shuraka’, October 5, 2011

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反体制活動家は、平和的デモへの弾圧に抗議するため、ダマスカス県中心の主な広場の噴水の赤く染めるキャンペーンを断行、サブウ・バハラート広場、ファハーマ、ジスル・アブヤド、バーブ・ムサッラー地区、ヤルムーク難民キャンプなどの広場の噴水から赤く染められた水が噴出した。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン議長は、ロシア、中国の安保理での拒否権発動に関して、暴力行為を「助長するだろう」と述べた。

また「アサド政権の軍事的・ファシズム的な計画を支援することは、シリア国民が平和的革命にとどまることを促すものではない」と述べた。

Akhbar al-Sharq, October 5, 2011
Akhbar al-Sharq, October 5, 2011

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シリアの女性活動家ラザーン・ザイトゥーナ氏は、ロシア、中国の安保理での拒否権発動に関して、「シリア人殺害の共犯者」と非難した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市で治安当局に逮捕されていた男性が殺害され、家族に引き渡された。

アサド政権の動き

バッシャール・アサド大統領は2011年政令第391号を発し、2011年12月12日に統一地方選挙を実施することを決定。法律全文はhttp://www.sana.sy/ara/2/2011/10/06/373635.htmを参照。

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ブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問は、国連安保理でのロシアと中国の拒否権発動を「歴史的」と評価、「外国諸国や諸国民への覇権や軍事介入に対抗する勢力が世界に存在することが分かり、シリア人は安堵している」と述べた。

またシリア国民評議会発足に関して「イスタンブールで集まり、評議会を結成した反体制勢力はそのほとんどがムスリム同胞団からなっている…。彼らにはシリア国内において法的にはまったく認定されておらず、居住してもいない。彼らは現実やシリア国民と接していない…」と述べたうえで、「外国の介入を支持するいかなる反体制勢力も拒否する」と繰り返した。

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SANA(10月6日付)は、シャフバー青年連合の主催で、スワイダー県シャフバーで全長100メートル、幅50メートルのシリア国旗が掲揚され、アサド政権による改革プログラムへの支持を表明。

SANA, October 5, 2011
SANA, October 5, 2011

その他諸外国の動き

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は訪問先の南アフリカで、シリア政府への批判の語気を強め、同政府を「慈悲と恥を知らない専制的体制であり、海からも国民に砲撃を加えている」と述べた。

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シリア国民評議会発足に関して、レバノンの3月14日勢力執行部は声明を出し、「専制と血塗られた虐殺を行う体制に対するシリア革命の行方に大きな変化をもたらす拠点となるだろう」と支持を表明。

AFP, October 5, 2011、Akhbar al-Sharq, October 5, 2011、AKI, October 5, 2011、al-Hayat, October 6, 2011、Kull-na Shuraka’, October 5, 2011、Reuters, October 5,
2011、SANA, October 6, 2011、al-Sharq al-Awsat, October 6, 2011、Zamān al-Wasl, October 6, 2011などをもとに作成。

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サファル内閣が先週施行された輸入規制の廃止を決定する一方、露外相は西側諸国が作成した対シリア安保理決議を支持しない意向を改めて表明(2011年10月4日)

ザイナブ・フスニーさんをめぐる情報戦

ヒムス市で誘拐・殺害されたのち、首と四肢を切断され家族に引き渡されたとされていたザイナブ・ヒムスィーさんがシリア・アラブ・テレビに出演し、反体制勢力の主張や海外メディアなどの報道がねつ造であると暴露した。

SANA, October 4, 2011
SANA, October 4, 2011
SANA, October 4, 2011
SANA, October 4, 2011
SANA, October 4, 2011
SANA, October 4, 2011

ヒムスィーさんによると、実家の家族は自身の生存をいまだ知らないという。

また自身が殺されたとの報道を知った際、警察に事情を話そうとしたが、周囲の人たちから「治安当局に拷問を受ける」と言われ、止められていたことを明かした。

しかし10月4日に警察に出頭し、真実を話すことを決意したという。

また、自身が当局に逮捕されたことがなく、また自宅が実家のような襲撃を受けたことがないと述べた。

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フェイスブックの「ザイナブ・フスニー」ページ(http://www.facebook.com/Zeinab.AlHosni?ref=ts)のウォールに掲載された写真。

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アサド政権の動き

SANA(10月6日付)は、アーディル・サファル内閣が先週決定された輸入規制に関して、「内閣は昨日(5日)の閣議で、5%以上の関税率が設定された輸入品に関する決定の廃止を決めた」と報じた。

この決定に関してムハンマド・ニダール・シャッアール経済通商大臣は、「輸入品(規制)に関する決定は、市場に悪影響を与え、物価上昇をもたらした…。予想以上にマイナスに作用すると判断するに至り、国民の正当な要求に応えるかたちで同措置を廃止した」と述べた。

SANA, October 4, 2011
SANA, October 4, 2011

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バッシャール・アサド大統領は、ダマスカスを訪問したレバノンのアラブ社会主義連合のアブドゥッラフーム・ムラード書記長、ベイルート・海岸大会フォローアップ委員会のカマール・シャーティーラー総合調整役、ムラービトゥーンのムスタファー・ハムダーン指導委員会書記長と会見し、中東情勢について意見交換を行った。

『サフィール』(10月5日付)は、アサド大統領がこの会談で、今週中に憲法改正委員会が発足し、すべての政党が平等に処遇される人民議会選挙が実施され、与党となった勢力が自由に憲法改正を行い、そのうえで彼らが望む候補者を選出するための大統領選挙が実施されるだろう、と述べたと報じた。

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在ヨルダン・シリア大使館は声明を出し、バフジャト・スライマーン大使が9月30日にヨルダンを砲撃すると脅迫したとの一部報道を否定。

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ダマスカス第二刑事裁判所は、2009年3月に汚職の罪で逮捕・拘留されていたビジネスマンのフィラース・バックール氏の保釈要求を認めた。保釈金は4,000,000シリア・ポンド。

バックール氏はインターネット・通信関連会社のイナーナー通商グループの元会長で、通信機構インターネット局元局長のサーミル・ナーシト局長、通信省通信調整局元局長のサーリフ・サーリム氏とともに身柄拘束されていた。

反体制勢力の動き

アナトリア通信(10月4日付)は、自由シリア軍司令官のリヤード・アスアド大佐が「シリアの反体制勢力は、体制打倒に向けて対立を統一せねばならない」とアサド政権に対する反体制勢力の抵抗闘争の統一を呼びかけた、と報じた。

同通信によると、この呼びかけはトルコの首都アンカラから行われ、このことは9月以来、一般民衆によるデモに代わってシリア国内での反体制運動の中心を占めるようになった軍離反者の武装闘争さえも在外(亡命)活動家によって指導されていることを示唆するものである。

Akhbar al-Sharq, October 4, 2011
Akhbar al-Sharq, October 4, 2011

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『シャルク・アウサト』(10月4日付)は、カイロ滞在中の反体制活動家のムハンマド・マアムーン・ヒムスィー元人民議会議員が、「イラン政府、ヒズブッラーなど、シリア国民に対して殺人罪を犯したいかなる当事者とも協力・対話することを拒否する」と述べたと報じた。

またトルコで発足宣言がなされたシリア国民評議会に関して、ヒムスィー氏は在エジプトの反体制勢力を代表するかたちで、シリア・ムスリム同胞団が大きな役割を果たしているとしたうえで、「(同胞団と)トルコとの関係によって、シリア国民の利益やシリアの国益を犠牲となってはならない」と警鐘を鳴らしたという。

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シリア共産主義者統一国民委員会のカドリー・ジャミール代表は、ロシアのRIAノーヴォスチ通信の取材に対して、「街頭でのデモを通じて体制を転覆させようとする試みは失敗した。反体制勢力は体制と同様、息詰まっている」と述べた。

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「アレッポ国民結束宣言」を名乗る組織が声明を出し、アサド政権が進める国民対話への支持を表明し、反体制勢力への参加を呼びかけるとともに、外国の干渉拒否、米大使の追放を主唱した。

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シリア人権監視団は、8月にダマスカスで逮捕された活動家6人が、国家に対する暴動の扇動、宗派主義的亀裂の助長、「ダマスカス再生諸委員会」と称する非合法組織の結成、インターネットを通じた偽情報の発信など容疑でダマスカスの民事裁判所に起訴されたと発表した。

起訴されたのは、アースィム・ハムシュー、ルーディー・ウスマーン、ヒンナーディー・ザフルート、ウマル・アフマド、シャーディー・アブー・ファフル、ガッファール・サイード。

主な武力衝突

イドリブ県では、シリア人権監視団など複数の活動家によると、ザーウィヤ山一帯のカフルハーヤー、シャンナーン、サルジャに囲まれた地域で軍と離反兵が衝突、兵士3人と民間人1人の合わせて4人が死亡した。殺害された兵士のうち、1人は同地域の基地に駐留する兵士で、2人は離反兵と見られる。

SANA(10月5日付)は、イドリブ県シャラフ村で武装テロ集団が治安維持部隊を攻撃し、治安維持部隊の軍曹1人が死亡したと報じた。

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ダルアー県では、調整諸委員会によると、ダーイルで治安部隊と離反兵が衝突した。

同組織によると、離反兵はダーイルの検問所を襲撃し、士官1人を負傷させた。

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ヒムス県では、タルビーサでも軍と離反兵の衝突が続いた。

またシリア人権監視団によると、タルビーサ市近郊のダール・カビーラ村の検問所で民間人3人が殺害された。

シリア人権監視団によると、ヒムス市のカラービース地区で身元不明の市民2人の遺体が発見された。

シリア人権監視団によると、共産主義活動家のムスタファー・アリー氏(52歳)が、ヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区で何者かに撃たれ暗殺された。また同地区では、何者かが車に発砲し、乗っていた子供1人が死亡、父親が負傷した。

シリア人権監視団によると、クサイル市では、市民2人が殺害され、2人が負傷した。

SANA(10月5日付)は、ヒムス県ヒムス市のサラーフッディーン通りに武装集団が設置した爆弾が爆発したと報じた。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、西側諸国が作成した対シリア安保理決議に関して、「このような文言を支持することはできない…。シリアに対する制裁の余地を残しているがゆえに、受け入れられない」と述べた。

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SANA(10月6日付)は、イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領が、テヘランでマフムード・アブラシュ人民議会議長と会見し、「いかなる外国の干渉もシリア国民の利益、そして中東地域のどの国民の利益にもならない」と述べたと報じた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は訪問先の南アフリカの首都プレトリアでプレスリリースを出し、国連安保理での対シリア決議の採択およびアサド政権への制裁を支持するとの立場を改めて示した。

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米上院は圧倒的多数の支持によりロバート・フォード在シリア米大使の留任を可決した。

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フランス外務省のベルナール・ヴァレロ報道官は、ラミヤー・シャックール在仏シリア大使に対して、「フランス外務省に数度にわたって呼び出し…、我が国の領内で暴力や脅迫行為を外国が行い、またシリア国内で我が国民に対して同様の行為を行うことを受け入れないだろう」と述べた。

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スウェーデン外務省は、「外交官としてふさわしくない振る舞いを外交官が行うのであれば、彼らはスウェーデンにおいて歓迎されないだろう」と発表し、スウェーデン在住の反体制シリア人への脅迫を行っているとされるシリア大使館職員を追放したことを明らかにした。

外務省はまたこうした行為が続けば、さらなる追放措置を行うと付言した。

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アムネスティ・インターナショナルは在外シリア大使館高官が「組織的」に在外反体制勢力活動家への嫌がらせを行い、反体制的な言動を抑えようとしていると非難した。

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カナダ外務大臣はカナダの企業によるシリア産石油輸入、石油および石油製品の運搬を禁止する措置を講じると発表した。

AFP, October 4, 2011、Akhbar al-Sharq, October 4, 2011, October 5, 2011、al-Hayat, October 5, 2011、Kull-na Shuraka’, October 4, 2011、Reuters, October 4, 2011、al-Safir, October 5, 2011、SANA, October 5, 2011、al-Sharq al-Awsat, October 4, 2011、UPI, October 4, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

米国防長官がイスラエル国防大臣との共同記者会見のなかでアサド大統領退任の必要を強調、シリア革命総合委員会が発足したシリア国民評議会への支持を表明(2011年10月3日)

諸外国の動き

イスラエル訪問中のレオン・パネッタ米国防長官はエフード・バラク国防大臣との会談後の共同記者会見で、米国および西側諸国が「明確にアサドが去らねばならない」と考えていると述べ、「政権の抵抗は続いているが、私はきわめて明確に、それが時間の問題で近く起きると思っている。いつかは分からないが」と述べた。

SANA, October 3, 2011
SANA, October 3, 2011

一方のバラク国防大臣は、アサド政権の余命が数えるほどしかないとしたうえで、その崩壊がイランによって支援されている武装集団の「過激派枢軸」にとって「大打撃」となるだろうと述べた。

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シリア国民評議会発足に関し、米国務省高官は、『ハヤート』(10月4日付)に対して、バラク・オバマ米大統領が「平和的な政治的変換を支援するあらゆるシリアのグループ」を歓迎していると述べた。

しかし「残念ながら、シリア国内でこうしたグループが会合を開けないでいる」と述べ、シリア国民評議会をアサド政権に代わり得る政治主体とみなすことには慎重な姿勢を示した。

米財務省は、シリアへの通信機器の輸出を禁止した。

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フランス外務省のベルナール・ヴァレロ報道官は、「フランスは改めて、反体制勢力の分断を試み、野蛮な弾圧を続けるシリア政府に対して、改革と民主主義を希求するシリア国民の政治的表現を尊重するよう呼びかける」と述べ、シリア国民評議会の発足を歓迎した。

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国連安保理では、シリアに対する決議案をめぐる審議が続いているが、ロシアは依然としてシリア政府に圧力をかけるような決議の採択に反対し、政府、反体制勢力双方の暴力を非難するべきだとの姿勢を崩さなかった。

一方、西側諸国は、制裁発動への猶予を設けた決議案の採択を主張した。

反体制運動をめぐる動き

イドリブ県で襲撃されたサーリヤ・ハッスーン(共和国ムフティー、アフマド・バドルッディーン・ハッスーンの息子)が死亡し、アレッポ市で葬儀が執り行われ、数千人が参列した。

SANA(10月4日付)は、イドリブ県のトルコ国境近くで大量の武器弾薬が押収されたと報じた。

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複数の活動家によると、軍部隊がダマスカス郊外県、ダイル・ザウル、ヒムス近郊のタルビーサに突入した。またイドリブ県サラーキブ市を攻撃し、負傷者がでたという。

同活動家らによると、治安部隊はラスタン市で大規模な逮捕活動を行っており、この3日間で少なくとも3,000人が身柄拘束された。

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ハマー県では、カフルズィーター市で軍・治安部隊による攻撃が続いた。

SANA(10月4日付)は、ハマー県ハマー市サーブ-ニーヤ地区で、武装集団が治安維持部隊を襲撃、治安部隊兵士2人を殺害、2人を負傷させたと報じた。

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SANA(10月4日付)は、ヒムス県フルクルス地域で、武装集団が治安維持部隊を襲撃、治安部隊兵士1人を殺害、1人を負傷させたと報じた。

またヒムス市東部で武装集団がヒムス県庁職員の乗ったバスを要撃し、4人を殺害したと報じた。

さらにシャンシャール橋近くでヒムス県税関局の巡回パトロールが武装集団に襲撃され、職員1人、武装集団メンバー1人が死亡したと報じた。

このほか、ヒムス市内で救急車が襲撃を受け、また拷問の跡が残った電気技師のイーサー・ハサン氏の遺体が発見されたと報じられた。

SANA, October 3, 2011
SANA, October 3, 2011

 

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第三の道運動は記者会見を開き、メンバーのムハンマド・ハバシュ人民議会議員がアサド政権による弾圧を非難し、「治安的解決では問題に対処していない」と非難。

またハバシュ人民議会議員は、シリア国民評議会の発足に歓迎の意思を示すとともに、同評議会でコンセンサスにいたった提案を提示するよう呼びかけた。

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シリア革命総合委員会が、シリア国民評議会の発足への支持を表明。

またツイッター、フェイスブック上では、シリア国民評議会の発足を支持するページが立ち上げられた。

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シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー前最高監督者は、カタールのブルッキングズ・センターで後援を行い、「シリア国民評議会が反体制勢力の80%を代表している」と述べた。

アサド政権の動き

進歩国民戦線中央委員会会合が開かれ、「民間人の国際的保護」を口実として外国の介入を呼び込もうとする動きに異議を唱えた。

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『ダマス・ポスト』(10月3日付)は、教育省高官筋の話として、同省が民間の教育施設(学校、学院)設置に関して治安当局の認可取得を廃したと報じた。

AFR, October 3, 2011、Akhbar al-Sharq, October 3, 2011、AP, October 3, 2011、Damas Post, October 3, 2011、al-Hayat, October 4, 2011、Kull-na Shuraka’, October 3, 2011、SANA, October 4, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

「反体制勢力の統一体」としてのシリア国民評議会が正式発足、議長はガルユーン氏に(2011年10月2日)

シリア国民評議会正式発足

イスタンブールで一部の反体制勢力が開いていた会合が閉幕、シリア国民評議会を「反体制勢力の統一体」として正式発足することを宣言した。

またバッシャール・アサド政権との対話を改めて拒否し、「革命進展と現政権打倒という我らが国民の要求実現のため必要な支援を拡充する」ための活動を進めることを明言した。

シリア国民評議会発足声明はイスタンブールで会合閉幕後に開かれた記者会見で、ブルハーン・ガルユーン氏によって読み上げられた。同声明の主な内容は以下の通り。

「本声明に署名する諸勢力は、反体制勢力と平和的革命の統一体として国民評議会の発足を宣言する…。
(評議会は)シリア革命を主導する組織名であり、内外の革命を代表し、シリア国民諸集団の動員のため活動する…。それによって民族、人種、宗教的・政治的信条に基づく差別のない市民国家の建設をめざす…。それは平和的革命の原則と目的を遵守するすべてのシリア人に開かれている評議会である…。
(評議会は)反体制勢力の独立性を体現した主権と、自由実現をめざすことで体現されるシリア国民の主権を担った無所属団体である…。
国民評議会は、相互互恵と国益維持という原則のもと、アラブ世界、中東地域、国際社会のすべての団体、政府とともに活動し、国家を守る者たち権に抵触するようないかなる外国の干渉をも拒否する…。革命の要請に従い、国民評議会は、関係する国際機関・団体に対して、シリア国民に対する責任を果たし、シリア国民に対して宣言された戦争から彼らを保護し、政権による犯罪や人権侵害の停止のため、国際法の条項を駆使したあらゆる手段をもって行動することを求める…
政権が行う宗派主義的扇動は国民統合を脅かし、国を内戦と内政干渉へと向かわせている…。
国家機関、とりわけ政権によって真の任務から背かされてきた軍を保全する…」。

発足声明に署名したのは、ダマスカス国民民主宣言のサミール・ナッシャール事務局長、シリア国民評議会執行委員会のバスマ・カドマーニー報道官、ブルハーン・ガルユーン氏、シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者、クルド民族主義諸政党・組織代表のアブドゥルバースィト・スィーダー氏、アッシリア民主機構のアブドゥルアハド・サティーフー氏。

シリア国民評議会メンバーのハサン・ハーシミー氏は、同評議会の執行部が29人から構成され、以下7つの潮流が参加すると述べた。地元調整諸委員会6人、シリア・ムスリム同胞団および諸部族5人、ダマスカス国民民主宣言4人、リベラル派(ガルユーン氏ら)4人、クルド民族主義勢力およびキリスト教徒4人、無所属5人、議長1人。

「外国の干渉」を否定しつつも、「国際的な保護」を要請したことに関して、ガルユーン氏は「民間人保護に関する国連憲章の規定の適用を求めており、国家を守る者たち権を侵害しない」と答えた。そのうえで「いかなる干渉も、シリア国民を代表する国民評議会の合意のもとに行われる」と付言した。

またシリア国民評議会が国際社会の承認を受けるか否かに関して、ガルユーン氏は「もっとも困難だったのは評議会の結成だった。その承認はより容易である」と答えた。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=wN-2xYz8d0Q

なお閉幕時にガルユーン氏がシリア国民評議会の議長に選出された。

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Akhbar al-Sharq, October 2, 2011
Akhbar al-Sharq, October 2, 2011

シリア国民評議会メンバーの一人でシリア・ムスリム同胞団のアフマド・リヤード・シャカファ最高監督者は、ジャズィーラのインタビューに応え、「シリア国民と我々はシリア領内への外国のいかなる軍事干渉も拒否している。しかし、もし体制が国民への殺戮を続ければ、飛行禁止空域など、それを阻止する様々な手段がある…。もし体制が迫撃砲や戦車での砲撃を続ければ、それを沈黙させるための航空機による介入はあり得る」と述べた。

シリア国民評議会メンバーの一人で、ダマスカス国民民主宣言のサミール・ナッシャール氏は、「我々は国連や国際社会の諸勢力にこの体制による殺戮行為を停止させるためにふさわしいと考えられるあらゆる措置を講じるよう求める…。金融を通じたものであれ、軍事的な方法であれ」と述べた。

これらの発言は、外国の軍事介入を否定したシリア国民評議会の基本姿勢に反するものであることは言うまでもなく、同評議会内で同問題をめぐる認識の違いがあることが早くも露呈した。

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シリア人権監視団によると、ダマスカス県のカダム区で晩、シリア国民評議会の発足を歓迎するデモが行われた。

同様の支持デモはハマー、ヒムス、イドリブ、ダルアー、ダイル・ザウルでも発生したという。またフェイスブックの「シリア革命2011」ページによると、ダマスカス郊外県ザバダーニー市でも支持デモが発生した。

その他の反体制勢力の動き

ヒムスで軍離反者たちが「シリア軍離反諸大隊軍事評議会」の発足を発表した。

同評議会は、ハーリド・ブン・ワーリド大隊、ナシャーマー大隊、ヒムス大隊、タルビーサ自由運動家大隊、ウマル・ブン・ハッターブ大隊、アリー・ブン・アビー・ターリブ大隊、アビー・ザッル・ギファーリー大隊からなる。

Akhbar al-Sharq, October 2, 2011
Akhbar al-Sharq, October 2, 2011

自由シリア軍を指導するリヤード・アスアド大佐によると、現在離反兵の数は10,000人以上に達し、彼らはアサド政権に忠誠を誓う秘密警察、軍事情報局、空軍情報部などを攻撃している、という。

しかし、軍離反者たちは声明を出し、「増援部隊の強化、アサドの悪党どもが用いる武器を受けて…、我々は自由のための闘争を継続するため、(ラスタン市からの)撤退を決定した」を発表した。

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シリア革命調整連合のムハンマド・ラッハール議長は『シャルク・アウサト』(10月2日付)に対して、革命暫定評議会とサラーフッディーン・アイユービー軍を発足、後者は先週から反体制武装闘争を開始したと述べた。

なお9月末に筆者がシリアのダマスカスで行った調査によると、シリア革命調整連合は地元調整委員会と対立している。またイスタンブールでの反体制勢力の会合やダマスカスでの国民民主変革諸勢力国民調整委員会の会合にも参加していない。

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政党法制定によって設置された政党問題委員会は11政党の申請書類の提出を受けた。同委員会メンバーのヤースィル・カルザリー書記が明らかにした。

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国民民主変革諸勢力国民調整委員会の総合調整役のハサン・アブドゥルアズィーム弁護士は『ハリージュ』(10月2日付)のインタビューに応え、自らが書記長を務めるアラブ社会主義連合民主党が政党法に従って政党申請を提出しないと述べた。

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カイロとモスクワのシリア大使館前でシリア人数十人が無期限の座り込みを開始し、ロシア政府によるアサド政権支持に抗議。

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作家でジャーナリストのイブラーヒーム・ジャビーン氏が10月2日、シリア・アラブ・テレビを辞職するとともに、ジャーナリスト連合、アラブ作家連合を退会。

また声明を出し、シリア・アラブ・テレビを「悪党の画面、殺戮・流血の道具」と酷評した。

反体制活動(弾圧)をめぐる動き

ヒムス県、ハマー県、イドリブ県各地では、軍・治安部隊による離反兵掃討作戦が続いた。

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イドリブ県では、軍・治安部隊がシャフシャブー山、ガザーラ村、シャフルナーズ村を戦車で攻撃し、離反兵の掃討をめざした。

SANA(10月3日付)は、共和国ムフティーのアフマド・ハッスーン師の息子サーリヤ・ハッスーン氏がイドリブ県サラーキブ市で武装集団に襲撃され、重傷を負い、サラーキブの病院に搬送されたと報じた。同氏はイドリブ県サラーキブの市立大学エブラ大学近くでアレッポ大学の歴史学の教師ムハンマド・ウマル氏とともに襲撃された。ウマル氏は死亡した。

シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市で数日前に逮捕された2人の遺体が家族に引き渡された。

SANA(10月3日付)は、イドリブ県ウービーン地域で「武装集団」が貨物列車を襲撃し、車掌、副車掌が負傷、車輌3輌が脱線した」と報じた。

Akhbar al-Sharq, October 2, 2011
Akhbar al-Sharq, October 2, 2011

SANA(10月3日付)は、イドリブ県バサーミス村で武装テロ集団が住民1人を誘拐、殺害した徒報じた。

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ヒムス県では、軍・治安部隊がヒムス県、ダイル・フール村を包囲。同村では若者たちが抵抗しているという。

シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ市で重傷を負っていた市民が死亡した。

『ザマーン・ワスル』(10月2日付)は、ブルハーン・ガルユーン氏の弟ムハンマド・ハイイル・ガルユーン氏と息子のムハーブ・ガルユーン氏がヒムス県で逮捕されたと報じた。

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SANA(10月3日付)は、10月1日、ハマー県カフルヌブーダ町で治安維持部隊が武装集団の襲撃を受け、5人が死亡、8人が負傷したと報じた。

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ラッカ県ではラッカ市の住宅地区で治安部隊が大規模な活動家・デモ参加者の逮捕・追跡作戦を展開。同市では早朝から市議会議事堂前で住民によるデモが行われ、抗議行動は2月23日通り、マンスール通りへと拡大したという。

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SANA(10月3日付)は、ダルアー県ジーザ町出身の指名手配者アフマド・ハーリド・イカーブ氏が、自らがオートバイで運んだ爆弾の爆発に巻き込まれて死亡したと報じた。

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3月にダマスカス県旧市街のハリーカ地区で独りシリア国旗を掲げて自由と民主主義を求め身柄拘束されていたムルーワ・グムヤーン女史の逮捕後の消息が不明に。同女史は活動家から「シリア革命の起爆剤」と讃えられている。

 

SANA, October 2, 2011
SANA, October 2, 2011

 

フェイスブックによる反体制デモの呼びかけ

『ドゥンヤー・ワタン』(10月2日付)は、フェイスブックで「シリア大学インティファーダ」が呼びかけられたことを受け、治安当局は各地の大学前で厳戒態勢を敷き、学生たちの取り調べを強化している、と報じた。

なお「シリア大学インティファーダ」の呼びかけに応じたかたちでの大学生による抗議行動が行われたとの信頼できる報道は今のこところない。

Akhbar al-Sharq, October 2, 2011
Akhbar al-Sharq, October 2, 2011

諸外国の動き

ニコラ・サルコジ仏大統領の妻カーラ・ブルーニ氏は世界的な心理アナリストのラファー・ナーシド女史の釈放を求める。

AFP, October 2, 2011、Akhbar al-Sharq, October 2, 2011, October 4, 2011、Aljazeera.net, October 2, 2011、AP, October 2, 2011、Dunya al-Watan, October 2, 2011、al-Hayat, October 3, 2011, October 4, 2011, October 6, 2011、al-Khalij, October 2, 2011、Kull-na Shuraka’, October 2, 2011、SANA, October 3, 2011、al-Sharq al-Awsat, October 2, 2011、Zamān al-Wasl, October 2, 2011などをもとに作成。

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