アレッポ県で激しい戦闘が続くなか、ラタキア県でシャッビーハ創設者の一人とされるムハンマド・アサド氏が殺害されたと報じられる(2012年9月30日)

アサド政権の動き

国連総会出席のため訪米中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、ベラルーシ、スーダン、アルメニアの外相、国連総会議長らと会談した。

al-Hayat, October 1, 2012
al-Hayat, October 1, 2012
SANA, September 30, 2012
SANA, September 30, 2012
SANA, September 30, 2012
SANA, September 30, 2012

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ラタキア県では、『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)がカルダーハ市の信頼できる複数の消息筋の話として伝えたところによると、反体制デモが日常化し、地元有力者で「シャイフ・ジャバル(山の長老)」の称号を持つムハンマド・アサドがハイイル家の一人に暗殺された、と報じた(未確認情報)。

暗殺の数日前にあたる9月20日、中国から帰国した民主的変革諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーズ・ハイイル渉外局長が失踪、反体制勢力は空軍情報部による犯行と断じていた。

同報道によると、ムハンマド・アサドはシャッビーハ(武装犯罪集団)創設者の一人とされる。

一方、ハイイル家はアラウィー派の名家でカルダーハ市において重要な地位を占め、ハーフィズ・アサド前大統領の政権掌握を背後で支えていたとされる。

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アラビーヤ(9月30日付)は、アサド大統領がダマスカス県カッザーズ地区での5月の「爆破テロ」を命令したとの極秘文書を入手したと発表した。文書の真偽は定かでない。

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『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)は、ナジュムッディーン・ハリート国務大臣(シリア共産党ニムル(旧ファイサル)派)の家族が大臣に離反を求めている、と報じた(未確認情報)。

ダイル・ザウル県出身の大臣の家族は、弾圧によりほとんどが処刑されたという。

国内の暴力

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市のガルビー地区で爆弾が仕掛けられた車が自爆し、8人の兵士が死亡、15人が負傷した。

『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)によると、爆発は政治治安部の建物の近くで発生し、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(9月30日付)に対して、自爆攻撃が政治治安部の施設を主に狙ったものだと述べ、同地区が政治治安部、軍事情報局など治安機関の施設が密集していることを明らかにした。

一方、SANA(9月30日付)によると、爆破は建設中のビルの前で発生し、4人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アーミリーヤ地区、ジャンダル地区、カッラーサ地区、バーブ・ハディード地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

また反体制武装勢力は夜間、アレッポ市郊外のナイラブ航空基地を襲撃し、ヘリコプター2機を破壊した、という。

このほか、ブアイディーン地区、サラーフッディーン地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、フィルドゥース地区、カルム・ジャバル地区が夜間、軍・治安部隊の砲撃を受けたという。

一方、SANA(9月30日付)によると、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ブスターン・カスル地区、旧市街のバーブ・アンターキヤー(アンタキア門)周辺、ダーラ・イッザ市、ジスル・バルクーム市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

SANA(9月30日付)によると、アレッポ市のアズィーズィーヤ広場では、軍をたたえる市民の行進があった、という。

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ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カダム区、ハラスター市などで軍・治安部隊が厳戒態勢を強化した。

『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)は、ダマスカス県ジャウバル区のラバイア・モスクで礼拝時間中に共和国護衛隊の兵士が土足でモスク内に突入し、シャイフを射殺したと報じた(未確認情報)。

『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)はまた、反体制武装勢力がダマスカス県サウラ通りで「シャッビーハ」を4人殺害したと報じた(未確認情報)。

一方、ダマスカス郊外県では、SANA(9月30日付)によると、軍・治安部隊がハラスター市、スバイナ町などで反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

またダマスカス県では、軍・治安部隊がカーブーン区で反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市の政治治安部施設近くの戦闘で、反体制武装勢力の司令官1人を含む戦闘員4人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(9月30日付)によると、クサイル市郊外のハイダリーヤ村で反体制武装勢力が村人17人を虐殺、多数を誘拐した。

軍・治安部隊はヒムス市バーブ・フード地区、バーブ・トゥルクマーン地区、スルターニーヤ市、ジャンダル市などで、反体制武装勢力と交戦した。

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ラッカ県では、SANA(9月30日付)によると、タッル・アブヤド市で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員多数を殺傷し、装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月30日付)によると、ムザイリーブ町、タッル・シハーブ町、ヤードゥーダ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月30日付)によると、ラーム・ハムダーン村、マアッル・タムリーン村、カッリー村、サルマダー市、イドリブ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

また反体制武装勢力がタフタナーズ航空基地を襲撃しようとしたが、軍・治安部隊に撃退されたという。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン前事務局長は『アッカーズ』(9月30日付)に対して、「シリア国民評議会をはじめとする反体制勢力は、シリア人の政治家からなる賢人会議を設置し、同会議に暫定内閣発足の任務を委ねることを提案している」と述べた。

クルド民族主義勢力の動き

ハサカ県では、クルド人民運動(TGK)は、ラアド・バッシュー代表がハサカ市で何者かに暗殺されたと発表した。

28日にもカーミシュリー市で、同運動メンバーのファイサル・サイフーが暗殺未遂に遭っていた。

諸外国の動き

「アフバール・シャルク」(9月30日付)は、在アンマンのシリア大使館内で青年が職員から暴行を受けた、と報じた。

暴行を受けたのは、ダルアー県出身のアフマド・ヒラーキー氏。

AFP, September 30, 2012、Akhbar al-Sharq, September 30, 2012、ʻAkkaz, September 30, 2012、Alarabia.net, September 30, 2012、al-Hayat, October 1, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 30, 2012、al-Kurdiya News,
September 30, 2012、Naharnet.com, September 30, 2012、Reuters, September
30, 2012、SANA, September 30, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市の「決戦」がなおも継続するなか、シリア・ムスリム同胞団を含む24のイスラーム組織が「シリア改革連合」なる政治同盟を結成(2012年9月29日)

シリア政府の動き

国連総会出席のため訪米中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談し、事態収拾の成否は、テロリストへの教練・武器供与の抑止にかかっていると伝えるとともに、シリア人への制裁解除の必要を強調した。

またムアッリム外務在外居住者大臣は、トーゴ、レバノンの外相と会談した。

SANA(9月29日付)が報じた。

アレッポ市での「決戦」

al-Hayat, September 30, 2012
al-Hayat, September 30, 2012

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ・アンターキヤー(アンタキヤ門)地区、ジュルーム地区、バーブ・ジュナイン地区、シャイフ・ヒドル地区周辺、ブスターン・バーシャー地区周辺、マイダーン地区、イザーア地区、サラーフッディーン地区、サーフール地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、アアザミーヤ地区などに軍・治安部隊が砲撃し、反体制武装勢力と激しく交戦した。

シリア人権監視団によると、戦闘は反体制武装勢力が進軍を試みたことで激化した。

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UNESCOで世界文化遺産されているアレッポ市旧市街の一区画で火災が発生した。

『ハヤート』(9月30日付)は、複数の活動家の話として、火災は28日夜から29日未明にかけての反体制武装勢力と軍・治安部隊の砲撃・発砲により発生したと報じた。

シリア人権監視団によると200件、反体制活動家によると700から1,000件の商店が焼失した、という。

火災発生前に軍・治安部隊と反体制武装勢力は旧市街のアンタキヤ門で激しく交戦していた。

反体制武装勢力の複数の戦闘員は、この戦闘でアンタキヤ門を制圧したと述べたが、別の戦闘員によると戦闘は続いており、反体制武装勢力も軍・治安部隊も門を制圧していない、という。

シリア人権監視団によると、軍・治安部隊と反体制勢力の双方が出火の原因をめぐって非難を応酬している、という。

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Ugarit News Network, September 29, 2012
Ugarit News Network, September 29, 2012

一方、SANA(2012年9月29日付)によると、アレッポ市カッラーサ地区、バーブ・ナイラブ地区、ブスターン・カスル地区、バーブ・ハディード地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マルジャ地区、サーフール地区、アーミリーヤ地区、タッル・ザラーズィール地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点・アジトを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

またアサド湖で反対武装勢力の船舶4隻を破壊した。

このほかワディーヒー村、カフルダーイル村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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SANA(2012年9月29日付)によると、サクラーヤー村で武装テロ集団に反対するデモが発生し、反体制武装勢力が発砲し、排除した。

その他の国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アサーリー地区バルザ区で軍・治安部隊が反体制武装勢力追跡のために展開、激しく交戦したという。

またカーブーン区では家々が軍によって破壊され、バサーティーン・バルザ区では恣意的逮捕が行われている、という。

一方、SANA(2012年9月29日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃、多数の戦闘員を逮捕、武器弾薬などを押収した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市、フーシュ・アラブ村、ランクース市、東グータ地方で、軍・治安部隊が砲撃を行った、という。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町で軍・治安部隊が要撃を受け、兵士3人が殺害された。

またムザイリーブ町・タッル・シハーブ町間で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

一方、SANA(2012年9月29日付)によると、ムザイリーブ町および周辺で軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(2012年9月29日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ラスタン市、クサイル市郊外などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またタッルカラフ市郊外で、レバノンからの潜入を試みた反体制武装勢力戦闘員を軍・治安部隊が撃退した。

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ラッカ県では、SANA(2012年9月29日付)によると、タッル・アブヤド市郊外の反体制武装勢力拠点を軍・治安部隊が破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2012年9月29日付)によると、タフタナーズ市近郊の武装集団を軍・治安部隊が殲滅した。

反体制勢力の動き

ロンドンに拠点を置く反体制組織のシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(9月29日付)に対し、ダマスカス県・ダマスカス郊外県での軍・治安部隊が「革命戦闘部隊戦闘員が存在を強めた」のを受けて激化したと述べた。

また反体制武装勢力について、「厳戒態勢のなかでもダマスカスで活動でき、政府が反体制勢力を根絶できないことを政府に示そうとしている」と述べた。

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アンマンに家族だけを連れて脱走したリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相はテレビ局のインタビューに応じ、アサド大統領が「治安対策は非論理的・非客観的」だとするバアス党地域指導部メンバーの意見を却下し、弾圧を続けた、と述べた(真偽は定かでない)。

また軍による「樽爆弾」などを用いた空爆を非難した。

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『クッルナー・シュラカー』(9月29日付)は、反体制武装勢力で活動を行う女性戦闘員の写真を掲載した。

Kull-na Shuraka', September 29, 2012
Kull-na Shuraka’, September 29, 2012
Kull-na Shuraka', September 29, 2012
Kull-na Shuraka’, September 29, 2012

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「アフバール・シャルク」(9月30日付)は、シリア・ムスリム同胞団、イスラーム教徒ウラマー連盟、国民民主潮流、シリア解放ウラマー協会など24のイスラーム組織が「シリア改革連合」なる政治同盟を結成したと報じた。

同報道によると、29日にカイロで結成大会が開かれ、最高機関である諮問(シューラー)評議会議長にはムーサー・イブラーヒームが就任した。

イブラーヒーム議長は、国内のすべての活動家のための統一ビジョンの作成をめざし、革命への寄与、国民へのサービス提供、情報活動などを行う、という。

またシリア国民評議会との共同行動を行う一方、現下の状況における暫定政府発足にはメリットがないと拒否し、体制打倒後に発足すべきとの立場を示した。

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Elaph(9月29日付)は、自由シリア軍のリヤード・アスアド大佐がトルコからシリア国内への司令部移転を発表した声明に関して、クルド民族主義勢力によるトルコ国内での武装闘争激化を受け、トルコ政府が支援を断念したことが背景にあると報じた。

同報道は、自由シリア軍に近いカイロの活動家の話として、この移転に際して、トルコ軍内のアレヴィー派の幹部が政府に強い圧力をかけたと指摘した。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は国連総会で演説し、シリア国内の紛争激化への懸念を表明し、政府と反体制勢力に即時停戦と交渉のテーブルにつくことを受け入れさせ、事態すべてのシリア人が満足するような改革の内容にいたるための国際社会の努力を調整すべきだと主張した。

また「ジュネーブ合意の実施に反対する者は…、政府だけが停戦することに固執し、反体制勢力に作戦強化を促し、流血を深刻化させている」と非難した。

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イランのアリー・アクバル・ヴェラーヤティー外務担当上級顧問はイラン・イスラーム共和国通信(9月29日付)に対して、アサド大統領が「蜂起を打ち負かし、米国とその同盟国への勝利を実現し、それがイランにとっての勝利ともなろう」と述べた。

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CNN Turk(9月29日付)によると、国連総会出席のため米国滞在中のアフメト・ダウトオール外務大臣は、ニューヨークで記者団に対して、シリアからの迫撃砲着弾に関して「我が国国境へのこのような侵害が続くなら、我々は(報復)権利を保持し、この権利を行使することになるだろう」と述べた。

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UAEのアブドゥッラー外務大臣は国連総会で演説し、シリア政府が「正統性を失った」と発言した。

AFP, September 29, 2012、Akhbar al-Sharq, September 29, 2012, September 30, 2012、Elaph, September 29, 2012、al-Hayat, September 30, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 29, 2012、al-Kurdiya News,
September 29, 2012、Naharnet.com, September 29, 2012、Reuters, September
9, 2012、SANA, September 29, 2012、Syria News, September 29, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制武装勢力が国連総会に合わせるかたちでアレッポ市に対する攻勢を強め激戦の様相を呈する、シリア・クルド・アーザーディー党が声明のなかで民主統一党を非難(2012年9月28日)

al-Kurdīya News, September 28, 2012
al-Kurdiya News, September 28, 2012

シリア政府の動き

国連総会に出席するために米国滞在中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、イラン、ロシア、キューバなどの外相と相次いで会談した。

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イタルタス通信(9月28日付)は、英国の国際戦略研究所専門家の話として、アサド政権が60,000人の「シャッビーハ」からなる精鋭部隊の結成を進めていると報じた。

英国の国際戦略研究所専門家によると、西側諜報機関は、イラクの革命防衛隊を模したアラウィー派の「シャッビーハ」からなる武装治安大隊の編成をシリア政府が進めているとの情報を得た、という。

「シャッビーハ」という表現を用いているが、武装犯罪集団を意味するのではなく、アサド政権を熱烈に支持する軍人、諜報機関要員、市民を指すと思われるが、こうした言説は政権支持者を十把一絡げに犯罪者扱いする価値判断を含んだ表現である。

アレッポ市での「決戦」

国連総会に合わせるかたちで、反体制武装勢力が27日夜からアレッポ市に対する攻勢を激化させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部を中心に27日晩から反体制武装勢力による「複数の前線での…前例のない」攻勢が始まり、軍・治安部隊との激しい戦闘が続いた。

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自由シリア軍のタウヒード旅団の司令官の一人、アブー・フラートはAFP(9月28日付)に対して、「サラーフッディーン戦線で、我々は正規軍の基地の一つを制圧し、少なくとも25人の兵士を殺害した」と述べた。

タウヒード旅団の戦闘員は、「我々は無線で兵士たちが司令官に援軍を求めているのを傍受した。彼らは泣いており、全滅すると訴えていた」と述べた。

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『ハヤート』(9月29日付)は、戦闘員の話として、27日からの戦闘で20人の反体制戦闘員が死亡、60人が負傷したが、数千の戦闘員が体系的に複数の戦線から正規軍に攻撃を行い、サイフ・ダウラ地区、サラーフッディーン地区、イザーア地区、アーミリーヤ地区、スッカリー地区の奪還を目指している、という。

反体制勢力の複数の司令官によると、イザーア地区で進軍に成功した、という。

しかし、サラーフッディーン地区では、アブー・フラートによると、「市街戦を行うには、迫撃砲が必要だ。だが残念ながら、我々は保有していない」という。

旧市街のウマウィーイーン・モスクも、AFP(9月28日付)によると、反体制武装勢力の標的となっている、という。

シリア人権監視団などによると、軍・治安部隊がアレッポ市カッラーサ地区を砲撃した。

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シリア人権監視団のアリー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(9月28日付)に対して、「政府は決着をつけることはできず、また革命家たちも街区を敢然に制圧はできない」と述べた。

このほか、住民によると、サイイド・アリー地区でも、これまでにない激しい戦闘が、軍・治安部隊と反体制武装勢力によって行われ、4人が死亡した。

シリア人権監視団によると、木曜晩からの同地区での死者数は5人だという。

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AFP(9月28日付)によると、反体制武装勢力が制圧しているとされるアルクーブ地区、マイサルーン地区に対して、軍・治安部隊が激しい攻撃を加えた。

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ロイター通信(9月28日付)は、ベイルートからの電話取材で、戦闘員が「我々はスライマーン・ハラビー地区に到達し、一部地区を解放した。今のところ楽観的だが、我々の組織について懸念している。我々は体制を駆逐できない。もっともよく見積もっても幾つかの地区で前進できるだけだろう」と述べたと報じた。

また別の戦闘員は、「一部の反体制勢力の部隊が前線に撤退した。また一部の部隊は、そもそも戦闘にさえ加わっていない」とロイター通信(9月28日付)に述べたという。

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シリア人権監視団によると、クルド人が多く住むアレッポ市シャイフ・マスウード地区に反体制武装勢力が突入したが、戦闘員10人が殺害された。

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一方、SANA(9月28日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区、旧市街、ブスターン・バーシャー地区、バルクーム橋周辺、カフル・ハラブ村、アウラム・クブラー町、バーブ市、マーリア市・アフタリーン市間の街道などで軍・治安部隊が「テロリスト」と「外国人傭兵」からなる反体制武装勢力と交戦したほか、拠点、アジトを攻撃し、甚大な被害を与えた。

アクス・サイル(9月28日付)は、アドナーン・アブドゥー・サフニー工業大臣の弟のマルワーン・サフニー(アジア製薬社社長)が27日にアレッポ市内で10人ほどからなる反体制武装勢力に誘拐された、と報じた。

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このほか、シリア人権監視団によると、軍の戦闘機がアアザーズ市を空爆した。

その他の国内での暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、ジャウバル区、カーブーン区で軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃した。

一方、SANA(9月28日付)によると、カーブーン区で軍・治安部隊が反体制武装勢力によって誘拐されていた民間人2人の釈放に成功した。

またカーブーン区、バルザ区で戦闘員多数を殺害した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月28日付)によると、スィーディー・ミクダード町で、反体制武装勢力が正統カリフ・モスク、イブン・アスワド・カンディー・モスクに砲撃を加え、損害を与えた。

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ヒムス県では、SANA(9月28日付)によると、ヒムス市バーバー・フード地区、スルターニーヤ地区、スーク・ハシーシュ地区、タルビーサ市、ティル・マアッラ村、ガントゥー市、ラスタン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺傷、甚大な被害を与えた。

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イドリブ県では、SANA(9月28日付)によると、サルミーン市、アリーハー市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺傷、甚大な被害を与えた。

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ラタキア県では、SANA(9月28日付)によると、サルサキーヤ村、スーラース遺跡、バイト・ハリービーヤ村、ザフラー村などの森林に反体制武装勢力が放火した。

また反体制武装勢力はスーラース遺跡の民家を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(9月28日付)が、ダルアー・スワイダー県ムフティーのリズク・アバーズィード師が27日晩に反体制武装勢力によって誘拐されたと報じた。

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ダイル・ザウル県では、シリア作家連盟が声明を出し、小説家のイブラーヒーム・ハリートと、息子のスーミルが平和的デモを支持し、「アサド殺人大隊、シリア人、イラク人、イラン人からなるシャッビーハの罪を非難」したとの理由で、ダイル・ザウル市で治安部隊に処刑された、と発表した。

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SANA(6月28日付)は、イフバーリーヤ・チャンネルのHPがハッカーによる侵略を受けたと報じた。

反体制勢力の動き

「アフバール・シャルク」(9月29日付)は、国内外の反体制武装組織が革命軍事評議会合同司令部なる新たな組織を結成し、反体制活動家に参加を呼びかけた、と報じた。

この組織は、総司令部、連絡調整局、各県軍事評議会からなる。

報道官にあたるマーヒル・ヌアイミー連絡調整局長は、国内の武装組織の80%がこの組織に参加していると豪語した。

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タウヒード旅団のアブドゥルカーディル・サーリフ作戦司令官は、同旅団のフェイスブックで、クルド民族主義政党の民主統一党支持者に対して自由シリア軍に武力抵抗しないよう「最後の要請」を行った。

サーリフ司令官は、「武器を放棄し、負け戦に身を投じないよう、PKKの悪党たちに最後の要請を行った…。戦闘大隊に武器を向ける者は、ただちに狙撃されるだろう」と警告を発した。

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シリア人権監視団は、アレッポ市のフィルドゥース地区、ブスターン・カスル地区、アンサーリー地区、アシュラフィーヤ地区、スッカリー地区、フルカーン地区、バーブ・クンサリーン地区、マアーディー地区、シャッアール地区、カーティルジー地区、ハラブ・ジャディーダ地区で反体制デモが行われたと発表した。

デモでは自由シリア軍の糾合が求められたという。

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フェイスブックなどでは、反体制活動家が「自由シリア軍諸大隊統一の金曜日」と銘打ってデモを呼びかけていた。

クルド民族主義勢力の動き

ハサカ県では、『クッルナー・シュラカー』(9月28日付)によると、ダイリーク市、マアバダ町、タルバースィーヤ市、カーミシュリー市、アームーダー市、ダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市で、金曜礼拝後に反体制デモが発生し、クルド人が居住する地域での自由シリア軍の諸大隊の統合が求められたと報じた。

同報道によると、デモには若干のアラブ人が参加する一方、キリスト教徒は不参加だった、という。

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『クッルナー・シュラカー』(9月28日付)は、ハサカ県で、民主統一党が軍・治安部隊の協力のもと検問所を増設し、自由シリア軍を含む反体制武装勢力の潜入への警戒態勢を強めている、と報じた。

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シリア・クルド・アーザーディー党は声明を出し、民主統一党がクルド最高委員会に関するエルビルでの合意を無視し、挑発的な方法でアーザーティー党の活動を非難・抑圧しようとしていると批判した。

諸外国の動き

『ハヤート』(9月29日付)は、ヨルダンのザアタリー国営避難民キャンプでの処遇に抗議して、シリア人非難民約7,000人がシリアに帰国した、と報じた。

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国連人権理事会で、シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会(パウロ・セルジオ・ピネイロ委員長)の任期延長の採決が行われ、承認されたた。

ロシア、中国、キューバが反対票を、インド、ウガンダ、フィリピンが棄権した。

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レオン・パネッタ米国防大臣は、シリアの化学兵器に関して、アサド政権が「より安全な」場所に移動させたとしたうえで、「反体制武装勢力がこれらの武器を入手したかどうかは分からない」と述べた。

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ニューヨークで、シリアの友連絡グループ会合が開かれ、約20カ国の代表、反体制活動家9人が出席した。

会合で議長を務めたヒラリー・クリントン米国務長官は、イランによるアサド政権全面支持を強く非難、シリアの反体制勢力に4500万ドル相当の「人道支援」を行うと発表した。

また『ハヤート』(9月29日付)によると、クリントン米国務長官は、「米国の新路線はイラクでの経験に基づく「覚醒」の発想に力点を置くこと」と述べ、シリア・ムスリム同胞団の傀儡と化したシリア国民評議会への支援停止を示唆、「過激派に部族を対抗させる…覚醒」をめざすとの意思を示した。

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トルコのドーアン通信(9月28日付)によると、シリア領から発射された迫撃砲がトルコ領内のアクチャカレに着弾し、家屋などが被害を受けた。

AFP, September 28, 2012、Akhbar al-Sharq, September 28, 2012, September 29, 2012, October 2, 2012、ʻAks al-Sayr, September 28, 2012、al-Hayat, September 29, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 28, 2012、al-Kurdiya News,
September 28, 2012、Naharnet.com, September 28, 2012、Reuters, September
28, 2012、SANA, September 28, 2012などをもとに作成。

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アレッポ県で自由シリア軍のサラーフッディーン・アイユービー大隊と民主統一党に属する人民保護委員会が交戦(2012年9月27日)

シリア政府の動き

AKI(9月27日付)によると、当局が携帯電話のSMSサービスを利用して、反体制武装勢力戦闘員に投降を呼びかけるメッセージを発信した。

メッセージはシリア・アラブ軍の名で発信され、少なくとも4種類のメッセージの配信が確認されている。

これらのメッセージでは、「国家への犯行に関与する者よ。あなたの名を使って資金を得た者たちは、あなたに二つの選択肢を迫っている。国家と戦ってあなたが殺されるか、彼らがあなたを殺して、あなたとの関係を清算するかか、という選択肢を。国家はあなたに慈悲をかけるだろう。考えて決めよ」、「国家に対して武器を向ける者へ、彼らはあなたが死ぬように仕向けている…。武器を捨て、命を大事にせよ」、「国家に対して武器を向ける者へ、ゲームは終わった。周辺国からの戦闘員を排除するためのカウントダウンが始まった。国家はその民を守る。決断を下せ」などと書かれているという。

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国連総会に出席するために米国を訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が、マレーシア、ウクライナ、アルジェリアの外相と会談した。

国内の暴力

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、県南部の石油パイプラインで大きな爆発があり、またタッル・バイダー給油所の所長が誘拐された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ航空基地で激しい戦闘があり、軍・治安部隊と反体制武装勢力の双方が甚大な被害を被ったという。

またICARDA近くの検問所で爆弾が仕掛けられたバスが爆発した。AFP(9月27日付)によると、バスには乗客は乗っていなかった。

AFP(9月27日付)は、タウヒード旅団の司令官アブー・フラートが、アレッポ市に通じる街道沿いのすべての地区を制圧したと述べている、と報じた。

しかし、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、バーブ街道地区、カッラーサ地区は軍の激しい砲撃に曝され、またサーフル地区、アシュラフィーヤ地区、ザフラー地区では軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦し、多数が死傷したという。

さらに、シリア人権監視団によると、「トゥルクマーン山とクルド山」の村々で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(9月27日付)は、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ハイダリーヤ地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員数十員を殺害、多数を負傷させた、と報じた。

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ダマスカス県では、SANA(9月27日付)によると、軍・治安部隊がジャウバル区の浄化を完了した。

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ハマー県では、SANA(9月27日付)によると、ハウワーシュ村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員多数を殺傷した。

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ダルアー県では、ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力がムザイリーブ町が警官を拉致したのを受け、軍・治安部隊が砲撃、突入し、複数が死傷した。

一方、SANA(9月27日付)によると、ダーイル町などで軍・治安部隊が反体制武装勢力「残党」を追撃し、多数の戦闘員を殺傷し、大量の武器弾薬を押収した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市、ジュワイスィーヤ市に軍・治安部隊が砲撃を再開した。

一方、SANA(9月27日付)によると、ヒムス市各地、ズィラーア市、シヤーハート市、ジュワイスィーヤ市、ラスタン市、クサイル市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ラッカ県では、SANA(9月27日付)によると、タッル・アブヤド市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺害、車3台を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市が砲撃に曝され、子供4人を含む5人が死亡した。

またジスル・シュグール市近郊では、軍の兵士2人が殺害された。

一方、SANA(9月27日付)によると、アブー・ズフール市で軍・治安部隊が外国人戦闘員の拠点に対する特殊作戦を行い、装備を破壊した。

またガッサーニーヤ村を襲撃した外国人戦闘員を追撃した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、前日にバーニヤース市で逮捕されていた女性が釈放された。

反体制勢力の動き

AKI(9月27日付)は、(在外の)自由シリア軍消息筋が、リヤード・アスアド大佐による司令部の国内への移転を受け、「解放区」における反体制武装集団の統合プロセスを急ピッチを進めており、共同活動を受け入れない武装集団は、「解放区」からの退去を求められるか、強制的に追放されると述べた、と報じた。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者はAFP(9月27日付)に対して、ロシアの拒否権行使は他の主な大国がアサド政権打倒に向けて行動しないことの口実になっている、と述べ、これまで反体制勢力を支援してきた欧米諸国などを暗に批判した。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、国連総会に合わせるかたちで声明を出し、2011年3月1日以来の死者としては最大となる305人が殺害されたと発表した(真偽は不明)。

AFP(9月27日付)が伝えた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月27日付)は、アレッポ県アフリーン地方で、自由シリア軍のサラーフッディーン・アイユービー大隊とPKK系の民主統一党に属する人民保護委員会(民兵)が交戦したと報じた。

アフリーン友愛調整なる組織はフェイスブックで、戦闘が民主統一党の要撃で始まり、自由シリア軍兵士1人、民主統一党の戦闘員2人が死亡したと発表した。

しかし、PKKに近いユーフラテス通信は、戦闘が自由シリア軍の外国人戦闘員による民家攻撃に端を発していると反論、サラーフッディーン・アイユービー大隊がトルコの諜報機関とシリア・クルド・アーザーディー党の後援を受けていると批判した。

レバノンの動き

NNA(9月27日付)は、シリア軍がベカーア県バアルベック郡カーア地方に進入し、ムハンマド・アキール・ラーディー氏の家を破壊した。

シリア軍は、武装集団を追跡していたという。

諸外国の動き

国連難民高等弁務官事務所は、現在30万人におよぶシリア人国外避難民の数が2012年末までに70万人に達する恐れがあると発表した。

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欧州委員会のクリスタリナ・ゲオルギエヴァ国際協力・人道援助・危機対応担当委員はNGO関係者やシリアへのドナー国の代表との会談で、シリアへの人道回廊の開設を呼びかけた。

またアサド政権と反体制武装勢力の双方に「交戦法と国際法の尊重」を求めた。

AFP, September 27, 2012、Akhbar al-Sharq, September 27, 2012、AKI, September 27, 2012、al-Hayat, September 28, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 27, 2012、al-Kurdiya News, September 27, 2012、Naharnet.com, September 27, 2012、NNA, September 27, 2012、Reuters, September, 27 2012、SANA, September 27, 2012などをもとに作成。

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ダマスカス県マウィーイーン広場付近のの参謀本部で複数の爆発が発生し「革命以来もっとも激しい戦闘」が発生、一方同県では「民主的・平和的変革諸政党・勢力大会」が開催され35の団体が参加(2012年9月26日)

ダマスカス県参謀本部に対する自爆テロ

ダマスカス県では、午前7時頃、ウマウィーイーン広場近くの参謀本部の敷地内と外でそれぞれ爆発が発生した。

al-Hayat, September 27, 2012
al-Hayat, September 27, 2012

各紙によると、爆発は6時56分、7時7分に発生した。

また2発目の爆発により約2時間にわたって火災が発生、敷地内の建物などが被害を受け、敷地外の現場(道路上)には深さ2メートルの穴が空いた。

AFP(9月25日付)によると、事件発生後、ダマスカス県内の主要道路はすべて閉鎖された。

一方、SANA(9月25日付)などは、シリア軍消息筋の話として、複数のテロリストが参謀本部周辺で市民をパニックに陥れるため、無差別発砲を行ったが、治安部隊が直ちに撃退、残党追跡を行った、と報じた。

Kull-na Shuraka', September 26, 2012
Kull-na Shuraka’, September 26, 2012
Kull-na Shuraka', September 26, 2012
Kull-na Shuraka’, September 26, 2012

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自由シリア軍のダマスカス県・郊外軍事評議会はフェイスブック上のページで「自由シリア軍はダマスカスのウマウィーイーン広場で参謀本部を攻撃する」と発表していた。

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自由シリア軍のダマスカス県・郊外軍事評議会のアフマド・ハティーブ報道官はAFP(9月25日付)に対して、2度にわたる爆破は爆弾をしかけた自動車によるもので、自爆攻撃でないと述べた。

そのうえで、攻撃が参謀本部内の複数の兵士の協力と調整(諜報活動)のもとに実行されたと述べた。

また「自由シリア軍の兵士が参謀本部周辺に近づき、機関銃と迫撃砲で攻撃を加えた」と付言した。

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ロンドンを活動拠点とする反体制組織のシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(9月25日付)に対して、「作戦は参謀本部内で行われたようだ…。革命に与する施設内の兵士がこの作戦実行に寄与した」ことを示唆した。

また「革命以来もっとも激しい戦闘」が発生したとしたうえで、軍と反体制武装勢力の双方に人的被害が出た、と付言した。

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「ダマスカス県・郊外県アンサール・イスラーム連合」は声明を出し、「我々の殉教ジハード戦士の一人が正門入口で車を爆発させることで攻撃を行い…、4人のジハード戦士からなる別の集団が入口から突入し…、施設内で複数の高貴なる者たちの支援を受け…、施設の4階で即席爆弾を爆発させた」と発表した。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、シリア・アラブ・テレビ(9月25日付)に対して、爆発を「武装テロ集団」による犯行と断じるとともに、仕掛爆弾のうち一発は「敷地内におそらく仕掛けられていた」と述べた。

その後、この爆発で、参謀本部の守衛4人が殺害され、14人が負傷したと報じられた。

SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012

ズウビー情報大臣また、施設内の司令官、士官は全員無事だと述べ、国防大臣ら士官が負傷したとの衛星テレビ放送などの過剰報道を否定した。

また初動捜査の結果として、爆弾が仕掛けられた車2台がいずれも「自爆犯」によって運転され、うち1台が参謀本部周辺、もう1台が敷地内で爆発したことを明らかにした。

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シリア・アラブ・テレビ(9月25日付)は、ウマウィーイーン広場のオペラ・ハウスに設置された監視カメラの映像を公開した。

映像には、1台の車が参謀本部に面する道路で徐行しながら爆発、もう1台は施設内の死角で爆発する様子が撮影されており、少なくとも施設外の爆発が自爆テロだとの初動捜査の結果を裏付けた。

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国防省は声明を出し、爆発で国防大臣ら複数の司令官が負傷したとの衛星テレビ放送やインターネット上の報道について否定した。

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イランのプレスTVとアーラム・テレビはそれぞれ速報を出し、ダマスカス県ウマウィーイーン広場で参謀本部を狙ったテロで、プレスTVのマヤー・ナーセル特派員が武装集団に撃たれて死亡、またアーラム・テレビのホセイン・ムルタダー支局長が負傷したと報じた。

ムルタダー氏はレバノン国籍で、プレスTV支局長も兼務していたという。

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http://www.youtube.com/watch?v=9nwc25DLHiY

国内の主な動き

反体制組織や野党の代表者がダマスカスで「民主的・平和的変革諸政党・勢力大会」を開催し、すべての反体制勢力を一同に会した大会の開催を改めて呼びかける必要があると閉幕声明で提言した。

「民主的・平和的変革諸政党・勢力大会」はシリア国民救済大会に続く動きで、平和的変革の道潮流(ファーティフ・ジャームース代表)、シリア民主党、変革解放人民戦線、アラブ民主団結党、祖国シリア党、シリア青年公正開発党、シリアのための第三潮流、シリア国民青年党 国民改革党(ニダール・ハミーディー)など35の団体が参加した。

また離反兵のハーリド・アブドゥッラフマーン・ザーミル大尉(自由シリア軍南部地方軍事評議会の元副議長)、ヤースィル・アブド(アレッポの武装集団の元指導者)も参加した。

ザーヒル大尉は、「我々は自らが大胆にもしてしまったことからの復帰と、国民和解担当省への協力を決定し、我々の状況の正常化をめざす。我々は再び、軍司令部のもとに自らの身を置く。シリアにおける問題解決は、武力行使、暴力、破壊、爆破によっては不可能だ」と述べた。

ロシア大使、中国大使館代表、イラン大使も出席した。

同大会はまた外国の内政干渉拒否を確認した。

SANA(9月26日付)が報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月26日付)は、ザーヒル大尉とともに出席し、離反を撤回したスポーツウェアを着た元反体制武装勢力戦闘員ヤースィル・アブドが数ヶ月前に逮捕され、シリア・アラブ・テレビに出演して自身の犯行を証言したヤースィル・アブドと同一人物だと報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、SANA(9月26日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、スッカリー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、イシャーラート地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷し、装備を破壊した。

またハーン・ユースフ地区、バーブ・ハディード地区、ハイダリーヤ地区などで特殊作戦を行い、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月26日付)によると、ヒムス市内各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦市し、戦闘員4を殺害、車輌3台を撃破した。

またタルビーサ地方のカム村などでも交戦があり、戦闘員が殺傷された。

アッシリア人権ネットワークは、25日に軍・治安部隊がヒムス市郊外のブスターン・ディーワーン地方にある聖母教会を再び砲撃したと発表した。

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ハマー県では、SANA(9月26日付)によると、スーラーン町一帯、ハマー市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ダルアー県では、SANA(9月26日付)によると、カフルシャムス町、ダーイル町、ダイル・ブフト村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月26日付)によると、ダイル・ザウル市各所、フサイニーヤ町などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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シリア人権監視団は、国連総会に合わせるかたちで、ダマスカス県バルザ区で、女性6人、子供3人を含む16人が親体制武装集団に処刑されたと発表した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市で女性25人、子供3人を含む68人が逮捕された。摘発はムハンマド・ザイティー総合情報部内務課タルトゥース支部長(准将)とアブドゥルカリーム・アッバース軍事情報局タルトゥース支部長(准将)の指示のもとに行われたという。

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「アフバール・シャルク」(9月26日付)は、反体制活動家がダマスカス郊外県ズィヤービーヤ町で40人以上の市民が軍・治安部隊に虐殺されたと主張し、遺体の映像を公開した(虐殺の真偽は不明)。

反体制勢力の動き

自由シリア軍のアフマド・ファッジュ大佐は、「イスラーム主義者たちの数はさほど多くない、シリア全土で1,000人以下だろう」と述べ、多数の外国人戦闘員がシリア国内で活動していることを認めた。

また地域の武器商人と武器密輸業者のすべてが反体制武装勢力に対空ロケット弾、対戦車迫撃砲の売却を拒否していると暴露した。

同大佐によると、商人らは売却には米諜報機関の許可が要る、と述べている、という。

ファッジュ大佐は初期離反者の一人で、アレッポ西部で反体制武装闘争を行っているという。

AFP(9月25日付)が報じた。

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シャームの民のヌスラ戦線は21日付で声明を出し、9月初めにアレッポ市のハナーヌー地区の兵舎に突入し、勝利した、と発表した。

また声明において、戦線は、アレッポ市内の学校や病院などを拠点とする軍を38度にわたって攻撃し、27人を殺害した、と主張した。

これが事実だとすると、アレッポ市内の軍兵舎への攻撃の多くが、自由シリア軍ではなく、アル=カーイダ「系」の組織によるものだということになる。

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シリア人権監視団は、2011年3月からの死者数が30,024人に達したと発表した。うち民間人が21,534人、軍人が7,322人、離反兵が1,168人だという。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、サウジ日刊紙『ヤウム』(9月26日付)に対して、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領によるシリア問題四カ国連絡グループ設置の動きに歓迎の意思を示した。

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シリア民主フォーラムのミシェル・キールーは『バヤーン』(9月26日付)に対して、ロシアによるアサド政権との対話会合の呼びかけを「国民を裏切ることになる」と述べ拒否する意思を明らかにした。

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シリア・アラブ・テレビの記者たちがフェイスブック上に「シリア・テレビ調整」なるグループを立ち上げた。

『クッルナー・シュラカー』(9月26日付)が報じた。

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離反兵マナーフ・トゥラース准将が『デイリー・テレグラフ』(9月26日付)のインタビューに応じ、国内の反体制勢力への資金援助、人道支援、混乱収拾のためのNGOの設立を行うと誓約した。

支援のための「私財」の出所については明言しなかった。

レバノンの動き

『サフィール』(9月27日付)は、レバノン軍が、ナバティーヤ県ラーシャイヤー郡ビーラ村・ラーフィド村間の山岳地帯で、シリアへの武器密輸を目的としていると思われる訓練キャンプを発見し、制圧したと報じた。

諸外国の動き

イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は記者会見で、政権と反体制勢力の愛国者たちによる対話と相互路階の開始を促す意思がある、と表明し、「さまざまな国からなる連絡グループの結成の努力を行っている」と述べた。

大統領は折衝中の国を明示せず、近くイラン外務省が発表すると述べた。

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赤十字国際委員会はアンマンにシリア人避難民との連絡事務所を開設したと発表した。

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米国務省のフォード・ホフ・シリア問題担当特別顧問が「家族とより長く時間を過ごしたい」との理由で辞職した。

AFP, September 26, 2012、Akhbar al-Sharq, September 26, 2012, September 27, 2012、AKI, September, 26, 2012、al-Bayan, September 26, 2012、The Daily Telegraph, September 26, 2012、al-Hayat, September 27, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 26, 2012、al-Kurdiya News,
September 26, 2012, September 27, 2012、Naharnet.com, September 26, 2012、Reuters,
September 26, 2012、al-Safir, September 27, 2012、SANA, September 26, 2012、al-Yawm, September 26, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県で自由シリア軍国内合同司令部のサアドッディーン空軍大佐が暗殺未遂に遭う、オバマ大統領が「国民を殺害する独裁者に未来はない」と発言(2012年9月25日)

国内の暴力

AFP(9月25日付)は、自由シリア軍国内合同司令部のカースィム・サアドッディーン空軍大佐がハマー県で暗殺未遂に遭ったと報じた。

SANA, September 25, 2012
SANA, September 25, 2012

自由シリア軍の国内の広報局によると、サラミーヤで、サアドッディーン大佐が乗った車が「シャッビーハ」の要撃を受け、激しい戦闘の末、「シャッビーハ」数人が死亡したという。

サアドッディーン大佐は、アレッポでアレッポ県軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐との会談を終え、ヒムスに戻る途中に襲われたという。

一方、SANA(9月25日付)によると、サラミーヤ地方で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員複数を負傷させた。

またジナーン地方で特殊作戦を行い、反体制武装勢力戦闘員多数を殺傷した。

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クナイトラ県では、『ハヤート』(9月26日付)などによると、軍と反体制武装勢力が交戦し、迫撃砲がイスラエル占領地内に着弾した。

シリア人権監視団によると、ゴラン高原のハミーディーヤ村、フッリーヤ村の検問所2カ所を反体制勢力が襲撃し、兵士5人、反体制側の戦闘員2人が死亡した。

イスラエル軍が発表したところによると、「迫撃砲は最近の紛争のなかで、シリア領内の村を標的」としており、国連に対して異議申し立てを行うという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ビータール交差点近くの殉教者子息学校委員会の施設で複数回の爆発が起きた。

反体制活動家によると、この施設は、軍・治安部隊、民兵が拠点として使用していたという。

これに関連して、ジャズィーラなどアラブ衛星放送局は、カッザーズ地区の軍事情報局パレスチナ課施設近くで爆発が起き、士官を含む数十人が死亡した、と報じた。

同報道によると、使徒末裔旅団が作戦を実行した、という。

しかし『ハヤート』(9月26日付)は、アンサール・イスラーム(アンサール・シャリーア)を名のる民兵のアブー・ムアーッズなる司令官が、午前9時35分に7発の爆弾を2回に分けて爆発させた、と発表した。

同司令官によると、爆弾攻撃は、軍・治安部隊、民兵の定例の週間会合を狙ったもの。

一方、SANA(9月25日付)は、武装テロ集団が仕掛けた爆弾2発が建物(学校)で爆発し、7人が負傷したと報じるとともに、校長の話として、学校が軍事目的で利用されていたことなどを否定した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月25日付)によると、軍・治安部隊がスバイナ町の浄化を完了した。

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アレッポ県では、AFP(9月25日付)が軍消息筋の話としてアレッポ市東部のアルクーブ地区一帯での「作戦は終了し、武装部隊兵士は建物の捜索を行っている」と報じた。

またSANA(9月25日付)も、軍消息筋がアルクーブ地区の浄化を完了したことを確認したと報じた。

しかしシリア人権監視団は、AFP(9月25日付)に対して、アルクーブ地区での「戦闘は続いている」と反論した。

このほか、SANA(9月25日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ市スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区、シャッアール地区、ブスターン・バーシャー地区、バーブ市、アフタリーン市、カブターン・ジャバル村、ダイル・ハーフィル市、ハンダラート・キャンプ、タッル・ラッハール村などで反体制武装勢力の掃討を続け、外国人戦闘員を含む戦闘員多数を殺傷、その装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。またクサイル市も砲撃に曝され、4人が死亡した。

シリア革命総合委員会によると、タルビーサ市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

一方、SANA(9月25日付)によると、クサイル市郊外、タッルカラフ市、スルターニーヤ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市が軍・治安部隊の砲撃に曝された。

一方、SANA(9月25日付)によると、軍・治安部隊がヒルバト・ジャウズ村一帯の対トルコ国境からの潜入を試みる戦闘員を殺傷、撃退した。

またアイン・バーリダ村、マアッルディブサ村、マアッル・タムサリーン市、ハルブヌーシュ村、クマイナート市、サラーキブ市、タフタナーズ市、シャラフ村、マアッラト・ヌウマーン市が軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、逮捕した。

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ロイター通信(9月25日付)は、ヒムス市住民(アラウィー派)が治安維持のため「シャッビーハ」に月300ドル掃討の支援を余儀なくされていると住民の証言などをもとに報じた。

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣とファイサル・ミクダード副大臣はニューヨークでの国連総会出席のためプライベート・ジェット機でベイルート国際空港に到着した。

NNA(9月25日付)が報じた。

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バアス党シリア地域指導部は声明を出し、シリア国民救済大会で「多元的民主制への移行を含む暫定機関を開始するための最善の政治的方法を検討するため、すべての関係当事者が参加する国際会議」の開催が求められたことを「外国のために足場を築こうとしている」と批判した。

レバノンの動き

5月にアレッポ県で反体制武装勢力に拉致されたレバノン人巡礼者(シーア派)11人の一人、アワド・イブラーヒーム氏が釈放され、トルコに到着した。

LBCI(9月25日付)などが報じた。

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NNA(9月25日付)によると、23日にナバティーヤ県ハースバイヤー郡の国境地帯で、警察が身柄拘束したシリア人5人が釈放された。

諸外国の動き

ヨルダンでイスラーム主義組織の弁護士を務めるムーサ-・アブドゥッラートは、AFP(9月26日付)に対して、ヨルダン国境警備隊がシリアに潜入しようとしたムジャーヒドゥーン6人を逮捕したことを明らかにした。

逮捕された戦闘員のなかには、アブー・ムスアブ・ザルカーウィーの甥のアブー・アスヤド・ザルカーウィーが含まれているという。

また「シリアのタウヒード旅団に属するサラフィー主義のムジャーヒドゥーンが100人におよぶ」ことを明らかにした。

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米国のバラク・オバマ大統領は国連総会で演説し、「国民を殺害する独裁者に未来はない」と述べ、「アサド政権は国民を苦しめることを止めるため、終わらねばならない」と改めて述べた。

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米国務省高官は、記者団に対して、今週末に米国が反体制勢力への追加支援を発表すると述べた。

同高官によると、支援は「彼らが自衛できるようにするため」だというが、武器供与については否定した。

「アフバール・シャルク」(9月26日付)が報じた。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領はBBC(9月25日付)に対して、外国の軍事的介入を「支持しない。もし行われれば大きな間違いになると思う」と述べつつ、「アサド大統領には去る以外の選択肢はない」と主張した。

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カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣はBBC(9月25日付)に対して、「平和的にシリアの危機を解決できると思うし、そう願っている」としたうえで、「数週間中に新たな計画が作られ…シリア国民を救済する幾つかの措置が講じられるだろう」と述べた。

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カタールのハマド・ブン・ハリーファ首長は、国連総会で演説し、「アラブ諸国自身が人道的、政治的、軍事的な義務に基づき介入するのがよい」と述べた。

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フランスのフランソワ・オランド大統領と潘基文国連事務総長は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表とシリア情勢について協議した。

AFP, September 25, 2012、Akhbar al-Sharq, September 25, 2012, September 26, 2012、Aljazeera.net, September 25, 2012、BBC, September 25, 2012、al-Hayat, September 26, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 25, 2012、al-Kurdiya News,
September 25, 2012、LBCI, September 25, 2012、Naharnet.com, September 25,
2012、NNA, September 25, 2012、Reuters, September 25, 2012、SANA, September
25, 2012などをもとに作成。

 

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ダルアー県ヤルムーク川渓谷地方で軍・治安部隊による「樽爆弾」爆撃が行われる、アレッポ最大の反体制武装組織「タウヒード旅団」報道官が自由シリア軍のアスアド大佐の声明を暗に非難(2012年9月24日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マアーディー地区で、軍の空爆により、子供3人を含む5人が死亡した。

またアレッポ市サーフール地区などで軍・治安部隊と反体制武装勢力双方が交戦したほか、ハイヤーン町に対して軍が空爆を行ったという。

一方、SANA(9月24日付)によると、軍・治安部隊がアターリブ市で工業学校に立て籠もっていた「テロリスト」数十人を殲滅した。

またアレッポ市アルクーブ地区で特殊作戦を行い、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殲滅した、という。

さらにアレッポ市ジュダイダ地区、スライマーン・ハラビー地区、カルム・ジャバル地区、スッカリー地区、ブスターン・バーシャー地区、カスル地区、バーブ街道地区、アウラム地方、ダイル・ハーフィル市などでも反体制武装勢力の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

他方、情報省はアレッポ市のナイラブ・パレスチナ難民キャンプが砲撃を受けたとの外国メディアの報道を否定した。

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『ハヤート』(9月25日付)によると、ダルアー県の対ヨルダン国境に位置するヤルムーク川渓谷地方で23日から軍・治安部隊による激しい砲撃や、「樽爆弾」による爆撃が行われた。

砲撃はシリアからの避難民の流出を防ぐことが目的だという。

自由シリア軍のムハンマド・ラーフィイー野戦司令官は『ハヤート』(9月25日付)に対して、ヨルダンへの越境は軍・治安部隊の増強でこれまでになく困難になっているとしたうえで、正規軍約30,000人が展開していると述べた。

また国境近くのウマーン市からヨルダン国境に通じる道に対して軍の空爆を加え、通行不能にしようとしている、という。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイル町が軍の砲撃を受けた。

他方、SANA(9月24日付)によると、ワーディー・クサイル地方、イブタア町一帯、シャリーフ・スフーリー地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員など多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(9月25日付)によると、フォーシーズン・ホテル近くの歩道橋に仕掛けられた爆弾が爆発し、1人が死亡したという。

またマサーキン・バルザ地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦したほか、タダームン区やザーヒラ地区などで爆発があったという。

一方、シリア人権監視団によると、バルザ区、カーブーン区が軍ヘリコプターによる攻撃を受けた。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月25日付)によると、ハラスター市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦したという。

一方、シリア人権監視団によると、ハラスター市が軍ヘリコプターによる攻撃を受けた。

他方、SANA(9月24日付)によると、スバイナ町で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、サアン村、ティールマアッラ村、クサイル市が軍の砲撃を受け、女性1人が死亡した。

一方、SANA(9月24日付)によると、クサイル市、スルターニーヤ市、タルビーサ地方、クサイル地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またダイル・フール村とザアフラーナ村を結ぶ送電線の修理中に反体制武装勢力に拉致されていた労働者25人が当局によって解放された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、フサイニーヤ町、ブガイリーヤ村が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(9月24日付)によると、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」追跡を行い、多数の戦闘員を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アブー・リアール市が軍の砲撃を受けた。

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ラッカ県では、SANA(9月24日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のアイン・アルース村で軍・治安部隊が特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷した。

一方、同県の高官は、タブカ航空基地内で反体制武装勢力と軍・治安部隊の戦闘が発生したとの一部メディアの報道を否定した。

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ハサカ県では、SANA(9月24日付)によると、軍・治安部隊がハサカ市農業科学調査センター近くの反体制武装勢力の拠点を破壊した。

またジュナイナ村、ヒサーン村、ジーア村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、SANA(9月24日付)によると、対トルコ国境に位置するナブウ・ムッルの倉庫を襲撃しようとした反体制武装勢力と軍・治安部隊が交戦し、戦闘員複数を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(9月24日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市近くで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、20台の車輌を撃破、多数の戦闘員を殺傷した。

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AFP(9月24日付)は、反体制武装勢力が制圧した地域を取材した複数の特派員の話として、イドリブ県からアレッポ県にいたる対トルコ国境地域がアサド政権の支配を脱している、と報じた。

シリア政府の動き

情報省は声明を出し、同省のインターネットがハッキングを受け、アリー・アブドゥルカリーム駐レバノン・シリア大使が解任されたとの情報が発信されたと発表し、同情報を否定した。

SANA(9月24日付)が報じた。

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SANAは、フェイスブックのページがハッキングを受け、占拠されたとしたと発表した。

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「アフバール・シャルク」(9月26日付)によると、財務省は声明を出し、テロ撲滅法に基づき、ムハンマド・ラシャード・ナズィール・シャーヒーン、ムハンマド・ムウタッズ・ハイヤート・マハーミード、ワリード・ズウビー、イスマーイール・サアディー、ムハンマド・ラヒーフ・ハーキミー、アブドゥルカーディル・サンカリーらビジネスマンとその家族の資産を没収したと発表した。

反体制勢力の動き

アレッポ最大の反体制武装組織とされるタウヒード旅団のアブドゥッラー・シュウール報道官はAFP(9月24日付)に対して「新たな戦闘員が戦線に加わる方がもっと役に立つ」と述べ、国内に指導部を移すとの自由シリア軍のリヤード・アスアド大佐の声明を暗に非難した。

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アレッポ市のサラーフッディーン地区、サイフ・ダウラ地区で戦闘を行う使徒末裔大隊連合のアブー・ムーマルを名のる司令官は、「戦略は戦場にいる人々が決定する…。我々はいかなる政治・宗教団体にも従わない。ムスリム同胞団にも、アル=カーイダにも、外国の運動にも。我々こそが戦場にいる自由軍だ…。戦場に下りてこい」と述べ、アスアド大佐の声明を一蹴した。

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ダルアー革命軍事評議会は声明を出し、すべての武装組織に対して、体制側、反体制側双方の医師の誘拐・逮捕を行わないよう呼びかけた。

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シリア国民救済大会が閉幕声明を採択して、2日間の日程を終えた。

前日に引き続き、駐シリア・ロシア大使、イラン大使、中国の代表が出席した。

閉幕声明では、「軍事治安解決」をめざすアサド政権の戦略が暴力激化を招いたと批判したうえで、「アラブ諸国と国際社会の監視のもとでの政権および反体制武装勢力双方の即時暴力停止」を呼びかけた。

また「国内外のすべての反体制勢力」に対して、「シリアの統合、領土保全…のための共同行動」を呼びかけるとともに、「シリア人自身が自分たちの手で変革しなければならない」と強調した。

一方、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に対して、「多元的民主制への移行を含む暫定機関を開始するための最善の政治的方法を検討するため、すべての関係当事者が参加する国際会議」の開催を求めた。

このほか、20日に誘拐された民主的変革諸勢力国民調整委員会3人を含むすべての政治犯の釈放をアサド政権に要求した。

シリアでのその他の動き

Akhbar al-Sharq, September 24, 2012
Akhbar al-Sharq, September 24, 2012

「アフバール・シャルク」(9月23日付)は、ドバイで友人を伴うブシュラー・アサドの長男バースィル・アサドの写真(右)を公開した。

ブシュラー・アサドは2008年の夫アースィフ・シャウカト准将の「粛清」と時を一にして、パリを経てドバイに移り住み、子供の養育を行っていた。

2011年3月の「シリア革命」の開始を受け、一時、シリアに戻っていたが、7月18日に暗殺されたシャウカト准将の除喪と新学期開始に合わせるかたちで、ドバイに戻っていた。

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『ワタン』(9月24日付)は、Wealth-X社(シンガポール)の試算として、3000万ドル以上の財産を所有するシリア人富裕者が215人おり、その総資産は230億ドルに達する、と報じた。

富裕者数は2011年の225人から10人減少したが、総試算の額に変化はなかった、という。

レバノンの動き

AFP(9月24日付)によると、23日にナバティーヤ県ハースバイヤー郡の国境地帯で、警察が密入国したシリア人5人を身柄拘束したことに反対し、レバノン・イスラーム集団メンバー約100人が警察署前で抗議デモを行った。

諸外国の動き

『ハヤート』(9月24日付)は、ヨルダンのジハード主義者の指導者らの話として、シリアに潜入し、軍・治安部隊との交戦で殺害されたヨルダン人の葬儀が増えている、と報じた。

これらのヨルダン人の多くは、アフガニスタン、イラク、チェチェンでの戦闘経験がある戦闘員だという。

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ヨルダン国境警備隊のフサイン・ズユード准将は声明を出し、2011年3月以降、シリアからヨルダン領内に避難したシリア軍兵士の数が2,053人にのぼることを明らかにした。

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ヨルダンのザアタリー国営避難民キャンプで、ヨルダンの治安当局がシリア人の暴動を弾圧するため、初めて催涙弾を使用した。

「アフバール・シャルク」(9月24日付)が報じた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、国連安保理非公式会合でシリア訪問の成果などを報告した。

AFP(9月24日付)によると、ブラーヒーミー共同特別代表は、約5,000人の外国人戦闘員がシリア国内に潜入しているとのアサド政権の評価を報告した。

またシリア国内での拷問に関して、刑務所での拷問が「周知」ものとなっているとしつつ、人々は政府が管理する病院に行くことを恐れるようになったと述べ、病院での拷問を示唆した。

さらに「シリアがかつての状態に戻ることはあり得ない…。改革は未だに不充分で、変革が必要だ」と述べた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は『ワシントン・ポスト』(9月24日付)に、シリア情勢をめぐる国際社会の決定は安保理の枠組みのなかで行われるべきだと述べ、シリア領空への飛行禁止空域には国連の承認が必要だとの立場を示した。

AFP, September 24, 2012、Akhbar al-Sharq, September 24, 2012, September 25, 2012, September 26, 2012、AKI, September 23, 2012、al-Hayat, September 24, 2012, September 25, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 24,
2012、al-Kurdiya News, September 24, 2012、Naharnet.com, September 24, 2012、Reuters,
September 24, 2012、SANA, September 24, 2012、al-Sharq al-Awsat, September
24, 2012、The Washington Post, September 24, 2012、al-Watan, September 24,
2012などをもとに作成。

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シリア国民救済大会がダマスカスで開会するも在外活動家や反体制武装勢力の代表者は参加せず、国連事務総長とブラーヒミー共同特別代表が共同声明のなかでシリア情勢がもたらす「地域の治安にさらなる脅威」への警鐘を鳴らす(2012年9月23日)

シリア国民救済大会

シリア国民救済大会がダマスカス(ウマイヤ・ホテル)で開会し、反体制政治組織、野党、連立与党の代表が出席した。

al-Hayat, September 24, 2012
al-Hayat, September 24, 2012
DP Press, September 23, 2012
DP Press, September 23, 2012

参加したのは、民主的変革諸勢力国民調整委員会をはじめとする反体制組織や、変革解放人民戦線に加盟する連立与党、およびアンサール党など野党のあわせて20団体。

在外の反体制組織・活動家や反体制武装勢力の代表は参加しなかった。

またアズマトゥッラー・クルモハンマドヴ駐シリア・ロシア大使、中国大使代表、エジプトの活動家のサラーフ・ダスーキー、ヨルダンの活動家のライス・シュバイラートも参加した。

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大会実行委員長のラジャー・ナースィルは大会に関して「祖国と国民を救済するための一選択肢ではなく、唯一の道」と強調し、「包括的、抜本的変革」を主唱した。

 

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アブドゥルマジード・マンジューナは民主的変革諸勢力国民調整委員会を代表して、「平和的方法に則り、暴力、宗派主義、軍事介入を拒否する」と表明し、カイロで反体制勢力が採択した「国民誓約文書」と「移行期間概要に関する共同政治ビジョン」に従ったかたちでの変革の必要を訴えた。

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また20日にダマスカス国際空港からの帰路で失踪した民主的変革諸勢力国民調整委員会メンバーのマーヒル・タッハーンの母親も出席し、「我々は3人の同僚が誘拐されたことの責任が治安当局にあると追及する」と述べた、という。

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一方、クルモハンマドヴ駐シリア・ロシア大使は、「外国の介入を排除したシリア人自身による平和的解決策案出の必要」を強調し、すべての当事者が暴力を抑止し、政治プロセスに入るよう呼びかけた。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会がフェイスブックを通じて発表したところによると、大会初日にあたる22日の会合では、「国民誓約文書」の採択をもって閉会した。

反体制勢力の動き

シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は声明を出し、大会参加をボイコットし、延期を呼びかけた。

その理由として、フサイン代表が、大会が国際社会にその正統性を求めてもらうための演壇に成り下がり、既存の選択肢の一部を排除しているからだと述べた。

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自由シリア軍の報道官はロイター通信(9月24日付)に対して、「これは真の反体制勢力ではない…。自由シリア軍はこれらの集団とは関係を持たないだろう…。それは国際社会を惑わす愚かな計画に過ぎない」と述べ、大会を非難、不参加を表明した。

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自由シリア軍のアフマド・アブドゥルワッハーブ大佐は対トルコ国境の村でAFP(9月23日付)に対して、「外国の支援があろうがなかろうが、我々は前進できる。体制崩壊は数年ではなく、数ヶ月という時間の問題だ」と述べた。

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『ハヤート』(9月24日付)によると、自由シリア軍最高軍事評議会のムスタファー・シャイフ准将は、国内への指導部移転を発表したリヤード・アスアド大佐の声明に関して、「この移転は司令部を戦闘員に近づけるだろう」と述べた。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長、ジョルジュ・サブラー報道官、ムハンマド・ヌール・ダッシャーン駐イタリア代表は、ローマ法皇ベネディクト16世とローマ近郊の避暑地で面会し、シリア情勢などを記した書簡を提出した。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は訪問中のローマで、国内の反体制活動家に対して、現地の反体制勢力への支援を行わなければ、政治活動は真の影響力を失う、と警鐘を鳴らした。

また反体制武装勢力に対しては、政治的な組織が確立することを待たず、部隊の統合を試みるよう呼びかけた。

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『シャルク・アウサト』(9月24日付)はシリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長が国連総会の招待状を受けとったと報じた。

スィーダー事務局長は出席するかどうかいまだ決めかねているとのこと。

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー報道官は声明を出し、アラウィー派に対して「法的追及は犯罪者だけにおよぶ」と述べ、体制転換に懸念を抱かないよう呼びかけた。

国内の暴力

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、軍がブーカマール市の複数カ所を空爆し、地上部隊が市内で戦闘を行った。

同監視団のアリー・アブドゥッラー代表は、AFP(9月23日付)に対して、「反体制武装勢力は戦略要衝であるこの町(ブーカマール市)の制圧を試みている」と述べ、同市が反体制勢力の手に落ちていないことを認めた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がヒムス市のジャウバル区、スルターニーヤ地区、バーブ・アムル地区を空爆した。

一方、SANA(9月23日付)によると、クサイル市近郊のシヤーハート市、タッル・サルカジャ市、ハイダリーヤ村、ガッサーニーヤ村、ラスタン市近郊のガントゥー市、スルターニーヤ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍がトルコ国境に近いクルド山一帯を空爆した。

またアレッポ市では、反体制武装勢力がブスターン・カスル地区、ジャミーリーヤ地区などの軍・治安部隊を「砲撃」している、という。

一方、自由シリア軍のアフマド・アブドゥルワッハーブ大佐はアウラム・クブラー町の航空基地を攻撃し、戦闘機2機を破壊したとAFP(9月23日付)に語ったが、事実確認はとれていない。

これに対して、SANA(9月23日付)は、アターリブ市、カブターン・ジャバル村、バヤーヌーン町などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、戦闘員多数を殺傷したと報じた。

またアレッポ市のハッザーン地区、スライマーン・ハラビー地区、マルジャ地区、ハナーヌー地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、戦闘員を殺傷、装備を破壊したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊の砲撃で9人が死亡した。

レバノンの動き

『ディヤール』(9月23日付)は、21日夜にベカーア県バアルベック郡アルサール地方に潜入した自由シリア軍の戦闘員の数が650人に達する、と報じた。

またこのほかにも武装した反体制活動家120人がアルサール地方におり、アサド政権と反体制武装勢力の「新たな前線」の様相を呈していると評した。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長とアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は国連総会に合わせて共同声明を出し、シリア情勢を「地域の治安にさらなる脅威」を与えていると警鐘を鳴らし、同国の人権状況改善のための協力を国連加盟国に求めた。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領は、就任後初のテレビ・インタビューに応じ、そのなかで、イランをシリア問題の「主要な当事者」と位置づけ、危機解決において役割を果たし得ると述べた。

AFP, September 23, 2012、Akhbar al-Sharq, September 23, 2012, September 25, 2012、al-Diyar, September 23, 2012、DP Press, September 23, 2012、al-Hayat, September 24,
2012, September 26、Kull-na Shurakaʼ, September 23, 2012、al-Kurdiya News,
September 23, 2012、Naharnet.com, September 23, 2012、Reuters, September
23, 2012、SANA, September 23, 2012、al-Sharq al-Awsat, September 24, 2012、Syria News, September 23, 2012などをもとに作成。

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自由シリア軍のアスアド大佐が「ダマスカス解放計画の開始」を予告する一方、トルコ軍がタッル・アブヤド市に面する国境地帯に対空砲および対空ミサイルを配備(2012年9月22日)

シリア政府の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月22日付)は、アサド大統領がアリー・ユーヌス軍事情報局長を解任したと報じた(未確認情報)。

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『クッルナー・シュラカー』(9月22日付)は、ハサカ県で教師たちが、座席と教科書の不足を理由に学生に登校しないよう匿名で通知していると報じた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍のリヤード・アスアド大佐はインターネットを通じてビデオ声明を出し、「司令部がシリア領内の解放区に入り、近くダマスカス解放計画を開始する」と宣言した。

Youtube, September 22, 2012
Youtube, September 22, 2012

声明では「我々の目的はすべてのシリア国民が(体制に)代わる存在となることであり、我々はその一部でしかない」と付言、政権奪取の意思がないことを明らかにした。

アスアド大佐、およびムスタファー・シャイフ准将らトルコに避難していた上級士官は、国内で武装闘争を行ってきた自由シリア軍国内合同司令部から自由シリア軍を名のらないよう非難を浴びていた。

なおこの声明をめぐるトルコ側の思惑(トルコ領内の反体制勢力を支援しているのか、国外に排除しようとしているのか)は不明。

http://www.youtube.com/watch?v=xYHNiTho0SM&feature=youtu.be

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行委員会は声明を出し、ダマスカス国際空港からの帰路でのメンバー3人の誘拐に関して、「空軍情報部にいる」と発表、当局に対して3人の身柄解放を求めた。

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地元調整諸委員会はユーチューブやフェイスブックを通じて、「タラアナー・フッリーヤ」(機関誌)を創刊し、国内での配布を開始したと発表した。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に近いアウラム・クブラー町、カフルジューム村で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦し、検問所への攻撃によってシリア軍兵士11人が殺害された。

また砲撃で女性1人が死亡した、という。

同監視団のアリー・アブドゥッラフマーン代表によると、「この地域には、一部の軍の拠点や行政センター以外には国家は存在していない」という。また軍・治安部隊はイドリブ県から同地域への反体制武装勢力の進入と同勢力による対トルコ国境一帯の制圧を全力で阻止しようとしている、という。

アレッポ市では、同監視団によると、カーティルジー地区、ハナーヌー地区、アルクーブ地区、マルジャ地区が砲撃を受けた。

またバーブ市、ダーラ・イッザ市、ザキーヤ市、ブアイディーン市、ターディフ市、スフール村も砲撃を受け、離反兵2人を含む反体制武装勢力戦闘員9人が死亡した。

ロイター通信(9月22日付)は、匿名ジャーナリストからの情報として、アターリブ市で、反体制武装勢力がヘリコプターを撃墜した、と報じた(未確認情報)。

一方、SANA(9月22日付)によると、アレッポ市シャッアール地区、スライマーン・ハラビー地区、ブスターン・バーシャー地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点やアジトに対して特殊作戦を実施し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

またアターリブ市とアウラム・クブラー町を結ぶ街道でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、乗っていた車輌などを破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ブワイダ市・フジャイラ村を結ぶ街道で旅客バスが襲撃され、女性3人を含む7人が死亡した。

またイバーダ市が砲撃を受け、数人が負傷した。

ハラスター市でも、ジュダイダ・アルトゥーズへの軍の砲撃から避難していた兵士1人が死亡したという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、スィンジャール町、フシャイル市、ラーミー村が砲撃を受けた。

一方、SANA(9月22日付)によると、タフタナーズ市、サルキーン市・ハーリム市間に位置する農園など、アリーハー市・ジスル・シュグール市間の街道などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、東ブワイダ村が砲撃を受け、数人が負傷したほか、ヒムス市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦市、軍の兵士5人が殺害された。

一方、SANA(9月22日付)によると、ハルムーズ村、ガジャル村(ラスタン市郊外)、タッルカラフ市郊外、クサイル市郊外などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またレバノン領内からの潜入を試みる戦闘員を撃退した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区で7人の市民の遺体が発見された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市で治安部隊が大規模な逮捕作戦を行い、数十人を逮捕した。

一方、SANA(9月22日付)によると、ダーイル町、サナマイン市、ヌアイマ村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ラッカ県では、SANA(9月22日付)によると、タッル・アブヤド市、スルーク町、ハマーム・トゥルクマーン村、アイン・アルース村で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対して特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷した。

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SANA(9月22日付)は、アレッポ県での「最近の事件」に関連して逮捕された逮捕者のうち、殺人を犯していない121人を釈放したと報じた。

また、過去5日間でヒムス市シャンマース地区でも同様に86人、ハマー県でも60人が釈放されたという。

レバノンの動き

ナハールネット(9月22日付)によると、レバノン軍司令部は声明を出し、21日晩に、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方に自由シリア軍の部隊が潜入した、と発表した。

声明によると、同部隊は「多数の狙撃手が援護するなか、侵入、軍の陣地複数カ所を攻撃した」という。

諸外国の動き

トルコのNTV(9月22日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市に面する国境地帯にトルコ軍が対空砲、対空ミサイルを配備したと報じた。

ウルファ県へのシリア領からの砲撃で、トルコ人2人が負傷したことを受けたことを受けた動きで、また反体制武装勢力によって占拠された一部国境地点の奪還が目的だという。

AFP, September 22, 2012、Akhbar al-Sharq, September 22, 2012、al-Hayat, September 23, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 22, 2012、al-Kurdiya News,
September 22, 2012、Naharnet.com, September 22, 2012、Reuters, September
22, 2012、SANA, September 22, 2012などをもとに作成。

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アレッポ県で激しい戦闘が乱発するなか、情報相が『アフラーム・アラビー』によるアサド大統領へのインタビューが虚偽であるとして否定(2012年9月21日)

シリア政府の動き

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、シリア・アラブ・テレビ(9月21日付)に出演し、22日に公開予定のエジプトの『アフラーム・アラビー』に掲載されるアサド大統領のインタビュー記事に関して、「エジプトのいかなる雑誌、新聞に対しても大統領はコメントしていないし、インタビューにも応じていない」と述べた。

SANA, September 21, 2012
SANA, September 21, 2012

同情報大臣はまた、アサド大統領が「エジプト人記者9人からなる使節団と個人的に懇談しただけで、それはインタビューではなかった」としたうえで、「出席者の一人が交わされた言葉を記憶を辿って集めて、対話のように並べ、それが一部メディアで公開されたに過ぎない」と付言した。

なお21日に、『アフラーム・アラビー』の記事の一部が公開されていた。

『クッルナー・シュラカー』(9月21日付)によると、この記事には、以下のようなアサド大統領の発言が抜粋されていた。

「彼ら(サウジアラビアとカタール)は、金を握って突然現れた…。自分たちの金で地理、歴史、地域における役割を買収できると思っている」。

「彼ら(反体制武装勢力)は、最終的には勝利しないだろう。解決策は国内での対話以外にない。彼らを支援する者たち(サウジアラビア、カタール、トルコ)は、解決策がリビア・モデルでなければならないと考えている。(どちらが正しいかという)決着を見るには若干時間がかかるだろう」。

「反体制勢力との対話こそが危機解決の唯一の方法である…。変革は体制の指導者を欠いたり、外国の介入があっては実現し得ない」。

また、アサド大統領は、サウジアラビア、カタール、トルコによる対シリア政策、テロリストへの武器資金援助を強く批判したという。

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フィラース・トゥラースは、クルディーヤ・ニュース(9月21日付)に対して、「一部のクルド人は体制によって動かされており、自由シリア軍の一部はトルコの諜報機関と関係があり、トルコの事態が悪化しないよう、シリアの事態を悪化させようとする」と述べ、PKK系の民主統一党の武装組織と自由シリア軍が近く衝突するとの見解を示した。

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シリア情報省は、ダマスカス郊外県アドラー地方で軍ヘリコプターがシリア・アラブ航空の民間機の尾翼に接触し、墜落したと発表した。

SANA(9月21日付)が報じた。

ダマスカス国際空港管制室とシリア・アラブ航空によると民間機には200人が搭乗していたが、全員が無事だという。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市郊外のマンナグ航空基地周辺、アレッポ市ハナーヌー地区の兵舎周辺などで、軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

複数の活動家によると、自由シリア軍は過去数週間、空爆を阻止するために同飛行場への攻撃を続けているほか、軍・治安部隊の拠点を標的としてきた、という。

シリア人権監視団によると、アレッポ市ではこのほかにもバーブ・ナスル地区、スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区などで交戦や砲撃が見られた。

シリア革命総合委員会によると、アアザーズ市に対して軍・治安部隊が激しい砲撃を加えた。

一方、SANA(9月21日付)によると、アレッポ市アルクーブ地区、サーフール地区、カブターン・ジャバル村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、その装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市が砲撃に曝された。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、SANA(9月21日付)によると、カダム区で25人の惨殺遺体が発見された。

またSANA(9月21日付)は、高官筋の話として、ハジャル・アスワド市でこれまでテロリスト約150人を殺害、数百人を逮捕したと報じた。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市近郊のバイダー町に軍・治安部隊が突入した。突入は諜報機関の士官が誘拐されたとの報道が流れた直後に行われたという。

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ヒムス県では、シリア革命総合委員会によると、ラスタン市が砲撃に曝された。

一方、SANA(9月21日付)によると、ヒムス市ダイル・バアルバ地区、バーブ・フード地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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SANA(9月21日付)によると、各地で軍・治安部隊が反体制武装勢力が仕掛けた爆弾の撤去など行った。

反体制勢力の動き

反体制活動家はインターネットなどを通じて、「シリアの預言者を愛する者たちは処刑を行う」と銘打って反体制デモを呼びかけた。

シリア人権監視団によると、ダルアー県、ハマー県、アレッポ県、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ハサカ県の各所で、金曜礼拝後に複数地区で反体制デモが発生した。

うちハマー県ハマー市でのデモ参加者は発砲を受け、摘発され、アレッポ県アターリブ市のデモは砲撃を受け、死傷者が出たという。

諸外国の動き

イラクのアリー・ムーサウィー首相付広報顧問は、シリアに向かう北朝鮮機の領空通過を拒否したと発表した。

武器を輸送している疑いがあるというのが拒否の理由。

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イランのハサン・フェイルーズ・アーバーディー参謀長は、「シリアでの戦争は我が国の戦争である」と述べた。

AFP, September 21, 2012、Akhbar al-Sharq, September 21, 2012、al-Hayat, September 22, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 21, 2012、al-Kurdiya News,
September 21, 2012、Naharnet.com, September 21, 2012、Reuters, September
21, 2012、SANA, September 21, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハイダル国務相が記者会見のなかで紛争解決に向けた政治プロセスが「結晶化を始めた」と明言する一方、ダマスカス県では民主的変革諸勢力国民調整委員会のメンバー3人が何者かに誘拐される(2012年9月20日)

シリア政府の動き

アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣は、記者会見を開き、紛争解決に向けた政治プロセスが「結晶化を始め、近日中にその結果が現れるだろう」と述べた。

また「今日行われるべきもっとも重要なことは、排他的政治とは無縁の前提条件なき対話を受け入れることである」と強調した。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、子どもと紛争問題に関する国連特使のレイラ・ゼルギィーが国連安保理に提出した事務総長報告に関して、安保理会合で、誤った情報を含んでいることへの懸念を表明するとともに、プロフェッショナリズムを欠き、煽動目的で書かれていると批判した。

SANA(9月20日付)が報じた。

国内の暴力

ラッカ県では、シリア人権監視団(9月20日付)によると、アイン・イーサー市のガソリン・スタンドが爆破され、少なくとも30人が死亡、80人以上が負傷した。

クルディーヤ・ニュース(9月20日付)によると、死者数は約70人。

al-Hayat, September 21, 2012
al-Hayat, September 21, 2012

アブー・ムアーイヤを名のる活動家は、AFP(9月20日付)に対して、爆破は軍の空爆によるもので、「同地域で唯一燃料を販売しているヒシャーム・ステーションに爆弾が投下された」と証言した。

一方、SANA(9月20日付)によると、軍・治安部隊がタッル・アブヤド市で反体制武装勢力と交戦し、戦闘員10人を殺害した。

またラッカ市郊外のラシード村、スカイルー村近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア・アラブ・テレビ(9月20日付)によると、ヤルムーク区に軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のために突入し、100人以上を逮捕、また複数が殺害された。

またハジャル・アスワド市で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入するなどして交戦し、戦闘員多数を殺傷、逮捕した、という。

アブー・サラームなる活動家はロイター通信(9月20日付)に対して、「我々は(ヤルムーク区で)包囲されている。子供、老人、女しかいない…。反体制勢力の戦闘員の男女も包囲されている」と述べた。

また彼によると、ヤルムーク区では少なくとも3人が射殺された、という。

一方、シリア国民評議会は声明を出し、ハジャル・アスワド市、ヤルムーク区が砲撃に曝されていると発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のブスターン・カスル地区、マルジャ地区、サーリヒーン地区、フィルドゥース地区などが軍・治安部隊の激しい砲撃に曝された。

一方、AFP(9月20日付)は、軍消息筋の話として、アレッポ市カッラーサ地区ジャマールモスク周辺で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の大規模な拠点に対して砲撃を加えた、と報じた。

また共和国護衛隊がアルクーブ地区、サーフール地区へと進軍を続けたという。

このほか複数の住民によると、アレッポ市のバーブ街道が空爆を受けた。

SANA, September 20, 2012
SANA, September 20, 2012

これに対して、SANA(9月20日付)は、軍・治安部隊がアレッポ市(ブスターン・カスル地区、ハナーヌー地区、ジュダイダ地区、アルクーブ地区、ブスターン・アルーバーシャー地区)、バーブ市、アフタリーン市、アアザーズ市、フライターン市、マンビジュ市、サジュダーン市、マーリア市、カフルハムラ村などで、反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数を殺害、彼らが使用していた車輌、装備を破壊したと報じた。

アレッポ市ブスターン・カスル地区では、フィダー・アラビー学校近くに布陣していたアフガン人戦闘員100人以上を殺害した、という。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バアルバ地区が砲撃を受けたほか、タルビーサ市、ラスタン市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(9月20日付)によると、スルターニーヤ市、タルビーサ市、タッル・サクラジャ村(クサイル市郊外)、ナキーラ市など軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、大量の武器弾薬を押収した。

またタッルカラフ市郊外では、レバノンからの潜入を試みる戦闘員を国境警備隊が撃退した。

al-Hayat, September 21, 2012
al-Hayat, September 21, 2012

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ダルアー県では、SANA(9月20日付)によると、宗教関係局のムアンマル・シハーダート長が武装テロ集団に誘拐された。

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スワイダー県では、SANA(9月20日付)によると、県軍住宅機構のマルワーン・フサイン生産課長が武装テロ集団に暗殺された。

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イドリブ県では、SANA(9月20日付)によると、イドリブ市内やビンニシュ市・タウーム市間の街道など各地で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺傷、乗っていた車輌を破壊した。

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クルディーヤ・ニュース(9月20日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市でシリア・クルド国民評議会のマフムード・ワーリー氏(評議会事務局メンバー)が何者かに暗殺された、と報じた。

シリア・クルド青年調整連合は、政府軍・シャッビーハの犯行と断じた。

一方、「アフバール・シャルク」(9月21日付)は、シリア・クルド国民評議会のマフムード・ワーリー氏暗殺に関して、複数の活動家がPKK系の民主統一党の犯行だと疑っていると報じた。

反体制勢力の動き

シャームの民のヌスラ戦線はインターネットを通じてビデオ声明を出し、8月にハマー県ムハルダ市で遠隔操作した自動車に爆弾を仕掛けて、「シャッビーハ」の拠点を攻撃した、と発表した。

映像には「シャッビーハ」が拠点としていたと思われる学校に向かってムハルダ市の高速道路上を走り、爆発する車が映っていた。

ビデオ声明によると、これにより162人以上の「シャッビーハ」が死亡した、という。

8月末の映像を今になって公開した理由、犯行の真偽は定かでない。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者は『ジュムフリイェト』(9月20日付)に対して、「クルド人はシリア北部でマイノリティに過ぎず…、同地の人口の5%を占めるに過ぎない」としたうえで、「シリアにおいてクルド人の政体が作られることを拒否する」と述べた。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長はAKI(9月20日付)に対して、軍の発砲停止、逮捕者釈放、平和的デモ認可、弾圧の責任者の処罰が、紛争和解に向けた政治的プロセスを行ううえでの「不可欠な条件」だと述べた。

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AFP(9月21日付)は、民主的変革諸勢力国民調整委員会のメンバー3人が何者かに誘拐された、と報じた。

委員会在外局の声明によると、誘拐されたのは、中国訪問を終え帰国したアブドゥルアズィーズ・ハイイル渉外局長、イヤース・アイヤーシュ執行委員(アラブ社会主義者運動幹部)の2人と、この2人を出迎えたマーヒル・タッハーンの3人。

3人はダマスカス国際空港を出たあと、連絡を絶ったという。

事件に関して、民主的変革諸勢力国民調整委員会は広報局長の名で声明を出し、中国から帰国した使節団は2台の車に分乗、1台目にはハサン・アブドゥルアズィーム代表、マフムード・マルイー氏が、2台目にはハイイル、アイヤーシュ、タッハーンが乗り、午後5時15分頃に空港を出発、その後2台目の車だけが失踪したことを明らかにした。

またSANA(9月21日付)は、「武装テロ集団」が誘拐したと報じた。

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ユーチューブ(9月20日付)で、キリスト教徒離反兵がダマスカス郊外県で「アンサールッラー大隊」という名の部隊の結成を宣言する映像がアップされた。

Youtube, September 20, 2012
Youtube, September 20, 2012

http://www.youtube.com/watch?v=P_JyGKQfjVo

諸外国の動き

イラクのアリー・ムーサウィー首相付広報顧問は、『ハヤート』(9月21日付)に対して「バグダードは米国にシリアへの武器供与疑惑を裏付ける証拠の提示を求めているが、今のところ何らの証拠も示されていない」ことを明らかにした。

ロイター通信(9月21日付)が、西側諜報筋の話として、イラク領空経由でイランの武器がシリアに搬入されていると報じたことを受けた動き。

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ヨルダンのファーイズ・タラーウィナ首相は、シリア人避難民を収容するキャンプを増設する意思はないことを明らかにした。

ペトラ通信(9月20日付)が報じた。

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シリアの友連絡グループ会合がオランダのハーグで開催され、西側諸国など約60カ国が参加、アサド政権への制裁強化などを協議した。

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ベラルーシ外務省報道官は、米国によるベラルーシ企業への制裁をめぐって、シリア政府への武器関連機器の供与を行っているとの疑惑を否定した。

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トルコ軍は、2012年6月のシリア軍によるトルコ空軍のF4ファントム撃墜に関する報告書を作成、そのなかで同機がシリア領海外の国際領海上で攻撃を受けたとの結論を出した。

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スイス政府は、シリア人避難民36世帯を受け入れた。

AFP(9月20日付)が報じた。

AFP, September 20, 2012, September 21, 2012、Akhbar al-Sharq, September 20, 2012, September 21, 2012、AKI, September 21, 2012、al-Hayat, September 21, 2012, September 22, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 20,
2012, September 20, 2012、al-Kurdiya News, September 20, 2012、Naharnet.com,
September 20, 2012、Reuters, September 20, 2012、SANA, September 20, 2012,
September 21, 2012、Youtube, September 20, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がダマスカスでイランのサーレヒー外相と会談、後者は「シリアでの治安・安定回復に向け無制限の努力を行う意思」を表明(2012年9月19日)

シリア政府の動き

アサド大統領はダマスカスでイランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣と会談した。

SANA, September 19, 2012
SANA, September 19, 2012
SANA, September 19, 2012
SANA, September 19, 2012

SANA(9月19日付)によると、会談では、二国間関係やシリア情勢について協議した。

アサド大統領は、カイロでのシリア問題四カ国連絡グループの会合に関して、シリアが危機解決を目指すすべてのイニシアチブに開放的に対処してきたことを強調し、歓迎の意を示すとともに、こうしたイニシアチブの成功の鍵が「シリアを支援しようとする誠実な意思」、「正しい基礎、とりわけシリアの主権尊重とシリア国民の自決権、外国の介入拒否という基礎のもとにイニシアチブを築きあげること」にかかっていると述べた。

また「現下の戦いはシリアだけでなく、レジスタンス・システム全体を標的としている」と付言した。

一方、サーレヒー外務大臣は、シリアでの治安・安定回復にイランが無制限の努力を行う意思があることを伝えた。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官、アフマド・アルヌース外務在外居住者省次官、ジハード・マクディスィー報道官が同席した。

 

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アサド大統領はダマスカス県内の都市開発の整備を目的とした政令第66号を施行した。

同政令によると、違法な都市開発を規制するため、マッザ区とカフルスーサ区の間に位置する未整備地区をマッザ東南地区に、マッザ区、カフルスーサ区、カナワート・バサーティーン、ダーライヤー市、カダム区の間に位置する未整備地区を南部南環状線地区として画定し、不動産所有の整備、不動産の違法取引、違法建築などへの対処を行うという。

国内の暴力

『ハヤート』(9月20日付)は、トルコ高官の話として、反体制武装勢力が軍・治安部隊との激しい戦闘の末、ラッカ県タッル・アブヤド市の国境通行所四カ所を制圧したと報じた。

反体制武装勢力による対トルコ国境の検問所制圧は、バーブ・ハワー市(イドリブ県)、サラーマ村(アレッポ県)、ジャラーブルス市(アレッポ県)についで四カ所目だが、タッル・アブヤドを含むジャラーブルス市以外の通行所はほとんど利用されていない。

アナトリア通信(9月19日付)などによると、住民約300人がアクチャカレ市近くのトルコ領内に避難し、また負傷した反体制武装勢力戦闘員約20人もトルコ側に搬送された、という。

SANA, September 19, 2012
SANA, September 19, 2012
SANA, September 19, 2012
SANA, September 19, 2012

またNTV(9月19日付)によると、タッル・アブヤドでの戦闘で女性3人が重傷を負った、という。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がハジャル・アスワド市(ダマスカス県)のほか、カダム区、アサーリー地区からの撤退を宣言した。

一方、SANA(9月19日付)によると、旧市街のカイマリーヤ地区で反体制武装勢力のアジトに軍・治安部隊が突入し、大量の武器弾薬を押収した。

他方、『クッルナー・シュラカー』(9月19日付)は、過去2日間で約300人の軍兵士、150人以上の民間人がダマスカス県のムワーサー病院に搬入された、と報じた(未確認情報)。

 

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のハナーヌー地区、シャッアール地区、サーフール地区が軍・治安部隊の砲撃を受け、ブスターン・バーシャー地区、スッカリー地区などで戦闘があった。

またAFP(9月19日付)によると、反体制武装勢力は、未明にマイサルーン地区に集結していたシリア軍を攻撃、またザフラー地区の空軍情報部施設と機甲大隊に対しても攻撃を加えたという。

一方、SANA(9月19日付)によると、アレッポ市マイサルーン地区、ファルドゥース地区で、軍・治安部隊が特殊作戦を行い、反体制武装勢力の戦闘員多数を殺傷し、武器弾薬を押収した。

またアレッポ市ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区などで反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、イラクの複数の治安当局高官によると、ブーカマール市を軍が空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がハジャル・アスワド市からの撤退を宣言した。

同監視団によると、数日におよぶ軍・治安部隊との戦闘で約40人が死亡し、うち20体がハジャル・アスワド市で遺体で発見された。

一方、SANA(9月19日付)によると、ハジャル・アスワド市内で発電所職員を人質にして立て籠もっていた反体制武装勢力に対して、軍・治安部隊が特殊作戦を行い、戦闘員を殺害、人質を解放した。

またスバイナ町とダマスカス県アサーリー地区の間に位置するバラダー冷蔵庫工場でも同様の人質救出作戦が行われ、成功した。

他方、クドスィーヤー市の女子技術高等学校近くで爆弾2発が爆発し、多数の市民が負傷した。

またザバダーニー市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力が交戦し、多数の戦闘員を殺害した。

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ヒムス県では、SANA(9月19日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、クサイル市郊外で、軍・治安部隊が反体制武装勢力が交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(9月19日付)によると、ハマー市マシャーウ・アルバイーン地区、ウンム・アマド村で、軍・治安部隊が大量の武器弾薬を押収した。

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ダルアー県では、SANA(9月19日付)によると、ガブガーブ村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。

反体制勢力の動き

カイロの反体制組織が共同声明を出し、9月21日にカイロで対話会合を開催すると発表、反体制勢力に広く参加を呼びかけた。

共同声明に名を連ねた組織は以下の通り:

シリア民主世俗主義諸勢力連立
国民変革潮流
シリア部族連合党
クルド憲章諸政党
ユースフ・アズム・シリア革命支援センター
民主的市民国家のためのシリア人外交官連合

同声明では以下の招待者一覧も添付されている。

フサーム・ハーフィズ、アスアド・ムスタファー、イカーブ・ヤフヤー、イサーム・ディマシュキー、ナビール・マルズーク、ファーイク・フワイジャ、サミール・タキー、ガッサーン・アッブード、サミール・イータ、ワリード・ブンニー、ワヒード・サクル、フサイン・バッルー、アンマール・カルビー、バッサーム・ダルウィーシュ

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、カタールのハマド・ブン・ジャースィム主唱兼外務大臣とドーハで会談した。

会談後、スィーダー事務局長は、AFP(9月19日付)に対して、会談では、カタール側に対して、シリア問題四カ国連絡グループへのイランの参加に慎重な姿勢を示したことを明らかにした。

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シリア軍を3ヶ月前に離反し、逃亡したというアドナーン・スィールー少将なる人物は、『タイムズ』(9月19日付)のインタビューに対して、アサド政権が化学兵器を使用する意思があったと述べた。

この人物はシリアの化学兵器局の局長と務めていたと述べている。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の広報局が声明を出し、シリア国民救済大会開催が近づくなかで、インターネットやSNSで委員会を誹謗中傷する書き込みや声明発表がエスカレートしている、と非難した。

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国民民主ブロックは声明を出し、ナスル・ハサン、ミシェル・サトゥーフを除名処分としたと発表した。

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リヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相は、フランスを訪問し、ローラン・ファビウス外務大臣と会談し、自由シリア軍への武器供与と飛行禁止空域の設定を求めた。

会談後に前首相が出した声明で明らかにした。

諸外国の動き

子どもと紛争問題に関する国連特使のレイラ・ゼルギィー(アルジェリア人)は国連安保理に対して事務総長報告を提出した。

同報告書は、シリアの軍や武装グループが52件にわたって子供の権利を侵害したと指摘し、アル=カーイダなどとともに、シリア軍、シャッビーハが違反リストに加えられた。

報告書に関して、安保理11カ国が支持を表明したが、ロシア、中国、パキスタン、アゼルバイジャンは態度を留保した。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は記者会見で、「シリア政府にとっての最後のチャンスは昨年に潰えていた。我々は別のチャンスを待っているわけでもない」と述べ、暴力が続くシリア国内の状況への絶望感を露わにした。

シリア問題四カ国連絡グループへのイランの参加については、「イランの参加は(危機の)解決と協力の準備に資するだろう。しかしイランの支援に限度があるかどうかは分からない」と述べた。

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『ハヤート』(9月20日付)は、カタールの消息筋の話として、ハマド・ブン・ハリーファ首長がシリアへの4600万ドル相当の追加人道支援を行うよう支持を出した、と報じた。

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米財務省はベラルーシの企業が武器への転用可能な部品をシリア軍に供与していると非難した。

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カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣はクウェートの『ラアユ』(2012年9月19日付)に対して、「これだけの流血があった今となってはバッシャール大統領には勇敢な決断をする以外にないと思う。その決断とは、体系的な権限の体系的な移譲である」と述べた。

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ダマスカスから召還中のエリク・シュバリエ仏大使は、フランス・インター・ラジオ(9月19日付)とのインタビューで、フランスがシリアの反体制武装勢力への武器供与を「非常に真剣に検討している」と述べた。

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サウジアラビアのハッジ省は声明を出し、シリア・ハッジ最高委員会が巡礼者受入の解答を得ていないとのシリア側の発表を否定した。

AFP, September 19, 2012、Akhbar al-Sharq, September 19, 2012, September 20, 2012、al-Hayat, September 20, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 19, 2012、al-Kurdiya News, September 19, 2012、Naharnet.com, September 19, 2012、al-Raʼy, September 19, 2012、Reuters, September 19, 2012、SANA, September 19, 2012、The Times, September 19, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

独紙によってアレッポ市で化学兵器の使用実験が実施されたと報じられる、民主的変革諸勢力国民調整委員会のマンナーア在外局長が中国を訪問し同国外相と会談(2012年9月18日)

シリア政府の動き

『シュピーゲル』(8月18日付)は、シリア軍がアレッポ県アレッポ市東部のサフィーラ近郊で8月末に化学兵器の使用実験が行われたと報じた。

実験は、「科学研究センター」と呼ばれるシリア最大規模の化学兵器実験センターの近くの砂漠で行われ、イランの技術者(革命防衛隊)も立ち会ったという。

国内の暴力

ラッカ県では、トルコ高官によると、対トルコ国境に位置するタッル・アブヤド市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

同市と接するトルコ領内のアクチャカレ市の民家にも流れ弾が着弾し、窓ガラスなどが割れる被害が出た。

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アレッポ県では、AFP(9月18日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、イザーア地区、スッカリー地区、マイダーン地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

『ワタン』(9月18日付)は、軍消息筋の話として、軍部隊がマイダーン地区で武装勢力残党の浄化を完了し、24時間以内に安全地帯宣言が行われるのを待っている状態だと報じた。

しかしシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、軍が制圧を宣言するとき、事態は一時的なものに過ぎず、ほどなく反体制武装集団の反撃を受けていると反論した。

一方、『ハヤート』(9月19日付)によると、アクラード山一帯が「ほぼ完全にムジャーヒドゥーンに制圧されている」と報じた。

同地方は連日、軍の砲撃・空爆を受けているという。

これに対し、SANA(9月18日付)によると、アレッポ市サーフール地区、ブスターン・カスル地区、フィルドゥース地区、フライターン市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃するなどして交戦、多数の戦闘員を殺害した。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハジャル・アスワド市、アサーリー地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(9月18日付)によると、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員全員を殺害し、クナイトラ街道一帯の浄化を完了した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市が軍の空爆を受けた。

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ダルアー県では、SANA(9月18日付)によると、マジーダ村、ワルダート村、カイラータ村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月18日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、クサイル市および郊外(サルーミーヤ市、タッル・サクラジャ村など)で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またレバノン領内からクサイル地方、タッルカラフ地方への潜入を試みた戦闘員を国境警備隊が撃退した。

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ラタキア県では、SANA(9月18日付)によると、ラタキア市バサーティーン・ライハーン地区で武器・爆発物庫が発見された。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会在外局長のハイサム・マンナーアが中国を訪問し、楊潔篪外務大臣と会談した。

委員会がフェイスブックで発表した声明によると、会談において、両者は9月23日にシリア国内で開催予定の国内の反体制勢力・野党によるシリア国民救済大会を成功させる必要がある点で一致、中国の代表の出席を通じてそれを支援することが約束された。

またアラブ諸国、国際社会に対して停戦のための政治的イニシアチブを支援するよう求めた。

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シリア共産主義者委員会書記局メンバーが連名で声明を出し、17日のマンスール・アタースィー書記長による民主的変革諸勢力国民調整委員会からの脱会宣言が書記局の合意によるものでない、と撤回を宣言した。

諸外国の動き

イランのメフル通信(9月18日付)は、シリア問題四カ国連絡グループ会合で、アリー・アクバル・サーレヒー外務大臣が四カ国からなる停戦・対話監視団派遣などからなる提案を行ったと報じた。

一方、中東通信(9月18日付)によると、エジプトのムハンマド・アムル外務大臣は、「明確な計画に達したと言うには時期尚早」と述べ、会合では会合継続以外の具体的な決定・合意がなされなかったことを明らかにした。

トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、サウジアラビアとの協議が不可欠、との立場を示した。

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イラクの複数の高官によると、イラクは、避難民受け入れのために対シリア国境を再開した。

『ハヤート』(9月19日付)が報じた。

しかし、アル=カーイダや自由シリア軍の戦闘員の潜入を阻止するという目的から、若者の入国は認めていない、という。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、ヨルダンとトルコのシリア人非難民キャンプを視察した。

ヨルダンのキャンプでは、『ハヤート』(9月19日付)によると、「出て行け」という若者らのシュプレヒコールを浴びせられたほか、面談した避難民から「我々のキャンプから出て行くこと以外なにもあなたに望まない。あなたはコフィ・アナンと同じで犯罪の共犯者だ」、「儀礼的訪問は要らない。支援したいのなら、シリアの革命家に武器を供与しろ」といった非難を受けた。

またトルコのキャンプでは、「シリアを解放しろ」「我々は死ぬまで戦う」といったシュプレヒコールを浴びた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣がエジプトを訪問し、ムハンマド・ムルスィー大統領、ムハンマド・カーミル・アムル外務大臣と会談した。

会談後の記者会見でファビウス外務大臣は、シリア危機のレバノンへの波及への懸念を表明する一方、「バッシャール・アサドが去る以外に解決策はない」と改めて強調、「ムルスィー大統領の姿勢は我々の決意と同じように決然としている」とエジプトの姿勢を称賛した。

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シリア救済サウジ国民キャンペーンのバドル・サムハーン地域局長(ヨルダン、レバノン、トルコ担当)はトルコのガズィアンテップ空港に、サウジアラビアからシリア人非難民への救援物資が到着した、と発表した。

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国連総会では、カタール人のナースィル・アブドゥルアズィーズ・ナスル議長の任期が終了となり、セルビアの前外務大臣のヴーク・イェレミッチ氏が新議長に就任した。

『ハヤート』(9月19日付)は、この交代により、国連総会におけるシリア問題の審議の頻度は低下するだろうと報じた。

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米共和党のジョン・マケイン大統領候補は『ヒュッリイェト』(9月18日付)とのインタビューで、自由シリア軍への武器供与を改めて主張した。

AFP, September 18, 2012、Akhbar al-Sharq, September 18, 2012、al-Hayat, September 19, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 18, 2012、al-Kurdiya News, September 18, 2012、Naharnet.com, September 18, 2012、Reuters, September 18, 2012、SANA, September 18, 2012、UPI, September 18, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラアス・アイン市で穀物を運んでいたトラックの車列が200人以上の武装集団に襲撃される一方、エジプト、トルコ、イランの外相がカイロで会談しシリア情勢について協議(2012年9月17日)

シリア政府の動き

アサド大統領は、政令第333号を発し、ハサン・サーリフ・ジャラーリーをラッカ県知事に任命した。

SANA, September 17, 2012
SANA, September 17, 2012

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DamasPost(9月17日付)は、シリア・ハッジ最高委員会が、サウジアラビアのハッジ省から巡礼者受け入れに関する解答が期日までに寄せられなかったとして、シリアからの巡礼を中止することを決定したと報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月17日付)は、反体制武装勢力掃討に際して伐採されたサボテンなどが伐採されたダマスカス県ラーズィー農園地区、マッザ区、カフルスーサー区、カダム区、アサーリー地区、ダハーディール地区、ナフル・イーシャ地区、南部環状線地区、ダマスカス郊外県ダーライヤー市などの再開発を提案する、と大手不動産業者のアブドゥルファッターフ・イヤースーが発表した、と報じた。

国内の暴力

ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(9月17日付)などによると、ラアス・アイン市で、ラタキア県からハサカ県に向けて穀物を運んでいたトラックの車列が200人以上の武装集団に襲撃され、車列の警備のために同行していた治安要員2人が殺害され、3人が負傷した。

SANA, September 17, 2012
SANA, September 17, 2012

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アレッポ県では、AFP(9月17日付)によると、軍・治安部隊による「浄化」が完了したとされるアレッポ市マイダーン地区で、反体制武装勢力が再び潜入し、戦闘が発生した。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のハラブ・ジャディーダ地区にある空軍情報部施設と科学研究施設の近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦、ヘリコプターが同地区上空を旋回したのと時を一にして、科学研究施設が激しく炎上したという。

一方、SANA(9月17日付)によると、アレッポ市西ザフラー地区にある科学研究センターで、守衛が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員10人を殺害し、撃退した。

またカフルハムラ地区でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、地元調整諸委員会によると、カダム区、アサーリー地区、ハジャル・アスワド市に対して軍・治安部隊が砲撃を加えた。

シリア人権監視団によると、カダム区で処刑された遺体16体が発見される一方、カフルスーサ区では11人が射殺された。

一方、SANA(9月17日付)によると、ハジャル・アスワド市、カダム区、アサーリー地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権ネットワークによると、タマーニア町で「シャッビーハ」が一家3人を銃殺した。

またシリア殉教者大隊の戦闘員によると、同大隊がアブー・ズフール航空基地を砲撃し、空港内のMiG戦闘機一機を破壊、また上空で戦闘機複数を撃墜した(未確認情報)。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル市革命評議会報道官によると、軍が「樽爆弾」を使用し、多数の民間人が死傷した。

また軍・治安部隊は市内の橋を破壊し、人道支援の搬入を阻止している、という。

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ヒムス県では、地元調整諸委員会によると、ラスタン市に対して軍・治安部隊が砲撃を行った。

一方、SANA(9月17日付)によると、ヒムス市シャンマース地区で反体制武装勢力の86人が投降し、武器を当局に引き渡した。

またヒムス市ジャウバル区で、反体制武装勢力が製造していた爆弾が爆発し、戦闘員5人が死亡した。このほか、ヒムス市バーブ・フード地区、ナキーラ地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力が交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、地元調整諸委員会によると、タスィール町、サフム・ジャウラーン村、ジッリーン村に対して軍・治安部隊が砲撃を行った。

一方、SANA(9月17日付)によると、イズラア市、ガバーギブ町、サフム・ジャウラーン村とジッリーン村間の街道などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ハマー県では、SANA(9月17日付)によるとシーハ村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。

反体制勢力の動き

シリア共産主義者委員会は声明を出し、シリア国民救済大会の開催準備に抗議して、民主的変革諸勢力国民調整委員会から脱会すると宣言した。

声明は委員会のマンスール・アタースィー書記長が発表した。

レバノンの動き

LBCI(9月17日付)などによると、シリア軍戦闘機が発射したミサイル4発がベカーア県バアルベック郡の対シリア国境に位置するアルサール地方に着弾した。

諸外国の動き

パレスチナのイスラーム聖戦の指導者の一人ムハンマド・ヒンディーはガザで記者会見を開き、「シリアの親愛なる人民とシリアの難民キャンプでの我らがパレスチナ人民に対する暴力を非難する」と述べた。

シリア国内の本部を移転させたことに関して、「シリアにはいかなる事務所もない。またカイロにもない。我々は在外のパレスチナ難民の一部をなしている」と述べた。

シリア情勢については「我々はシリア国内の情勢には介入しない。我々は暴力の停止…、シリアの統合を維持し、シリア国民の利益実現し、外国の介入を遠ざけるような解決案の創出を呼びかけている」としつつ、「レジスタンスは人民の革命と解放によって強化される…。アラブ諸国の革命はパレスチナの利益になる」と締めくくった。

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エジプト、トルコ、イランの外相は、エジプト、トルコ、イラン、サウジアラビアによるシリア問題四カ国連絡グループの枠組みで、カイロのエジプト外務省で会談し、シリア情勢について協議した。

会談には、エジプトのムハンマド・カーミル・アムル外務大臣、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣、イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣が出席した。

サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は、「緊急の用務」のため欠席した。

エジプト外務省報道官によると、会談では、シリアの紛争の周辺諸国への波及抑止などについて話し合った。

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中国の外交部はインターネットで声明を出し、楊潔篪外務大臣が、シリアの危機解決は外国の介入ではなく、シリア国民の指導のもとになされねばならないとの述べたと発表した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はモスクワでアラブ国際関係評議会使節団と会談した。

使節団を率いたムハンマド・ジャースィム・サクル議長によると、ラブロフ外務大臣は会談で、ロシアがアサド政権存続に固執しておらず、シリアの将来はシリア国民自身が決するべきで、外国の介入には同調しないとのこれまでの立場を繰り返した。

使節団には、イラクのイヤード・アッラーウィー元首相、レバノンのフアード・スィニューラ元首相らが参加した。

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DamasPost(9月17日付)は、信頼できる匿名消息筋の話として、シリア政府が一部の西欧諸国外交関係者から、ダマスカスの大使館や外交駐在員事務所の再開に関する前向きな意思表示を受けたと報じた。

同報道によると、これらの国々は2013年初めに閉鎖中の大使館を再開することを検討しているという。

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シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)が国連人権理事会でシリア情勢について報告を行った。

そのなかでピネイロ委員長は、シリアで「戦争犯罪」を犯した個人、軍事組織の容疑者の「新極秘リスト」を作成し、国際社会においてしけるべき追究を行うための第一弾として、近く国連人権高等弁務官に提出するとの意向を明らかにした。

『ハヤート』(9月18日付)によると、このリストに反体制勢力の活動家・組織が記されているかは定かでない。

ピネイロ委員長は報告のなかで、軍および政府側の民兵が戦争犯罪を犯していると糾弾する一方、過激なイスラーム主義者がシリア国内での増加していると懸念を示した。

彼らの一部は、シリアの反体制勢力に与し、一部は独立して活動を行っているという。

一方、シリアのファイサル・ハッバーズ・ハマウィー代表大使は、西側諸国および一部のアラブ諸国が「ジハード主義者」、「傭兵」に資金と武器を支援していると非難した。

また、ピネイロ委員長の報告書が「不正確」だと指摘し、17カ国が「ジハード主義テロリスト」をシリアに派遣していると強調した。

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フランス外務省報道官は、ピネイロ委員長の報告書に関して「ダマスカスの体制に対する決定的証拠を含んでいる」とし、「戦争犯罪、人道に対する罪をシリア政府が犯している」と非難した。

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UNICEFは声明を出し、シリア国内、レバノン、ヨルダン、トルコ、イラクで避難生活を送る子供たちの教育に4000万ドル以上が必要だとの試算を発表した。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチ(9月17日付)は、反体制勢力が、身柄拘束者の拷問・殺害などの「戦争犯罪」を犯していると発表した。

AFP, September 17, 2012、Akhbar al-Sharq, September 17, 2012、al-Hayat, September 18, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 17, 2012, September 18,
2012、al-Kurdiya News, September 17, 2012、LBCI, September 17, 2012、Naharnet.com,
September 17, 2012、Reuters, September 17, 2012、SANA, September 17, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内で活動している与党、野党、反体制組織など24団体が変革解放人民戦線の主導のもとで記者会見を開く、ブラーヒミー共同特別代表が自由シリア軍の指導者らと会談(2012年9月16日)

国内の動き

シリア国内で活動している与党、野党、反体制組織など24団体が変革解放人民戦線の主導のもと、「平和的民主的変革のために」と銘打って、ダマスカスで記者会見を開き、反体制勢力による包括的な国民大会の開催を呼びかけた。

呼びかけを行った組織は以下の通り。

SANA, September 16, 2012
SANA, September 16, 2012

1. 変革解放人民戦線
2. 平和的変革諸勢力連立
3. 人民意志党
4. シリア民族社会党
5. シリア祖国党
6. シリア民主党
7. シリア青年公正開発党
8. シリア国民青年党
9. シリア世俗主義ムスタクバル党
10. 民主団結党
11. シリアのための第三潮流

12. 平和的変革の道潮流
13. 世俗民主主義潮流
14. 民主マルクス主義連合
15. 国民民主ブロック
16. アレッポ国民結束事務局
17. シリアの家族委員会
18. ダイル・ザウル人民民主運動委員会
19. カーミシュリー人民民主運動委員会
20. ブーカマール市民平和委員会
21. マヤーディーン平和委員会
22. アームーダー人民民主運動委員会
23. クナイニース市民平和委員会
24. アラブ民主団結党

SANA, September 16, 2012
SANA, September 16, 2012

シリア政府の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月16日付)は、ブシュラー・アサド女史が子供とともにシリアを去り、UAEのドバイ指導部の招きでアブー・ザビー市滞在を再開したと報じた。

ブシュラー・アサド女史は、2008年にアースィフ・シャウカト少将が実質的粛清を受けたあと、シャウカト少将および家族とともにUAEで「亡命生活」を送っていた。

その後、2011年にシャウカト少将とともに帰国したが、少将は7月18日にダマスカス県で爆殺されていた。

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シリア政府は国連安保理議長と国連事務総長宛てに書簡を送り、トルコによるテロリスト支援を非難し、対処を求めた。

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DamasPost(9月16日付)は、アサド大統領とアスマー夫人が、シリア軍に同行して現地取材を行う記者らと懇談したと報じた。

懇談は2時間半にわたって行われた、という。

反体制勢力の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、スカイプを通じて、自由シリア軍の指導者たちと会談した。

会談には、アレッポ軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐、自由シリア軍ダマスカス軍事評議会議長のハーリド・ハッブーシュ大佐、自由シリア軍合同司令部報道官のカースィム・サアドッディーン大佐が参加した。

アカイディー大佐は、AFP(9月16日付)に対して、ブラーヒーミー共同特別代表に信頼を寄せつつ、「前任の使節団と同様、彼は失敗するだろう。しかし我々はこの失敗の原因になろうとは考えない」と述べた。

また「我々は彼が失敗すると考えている。なぜなら国際社会がシリア国民を実際には支援したいと考えていないからだ」と付言した。

会談内容に関して、「シリア情勢全般、とりわけ政府による破壊行為」が協議されたが、ブラーヒーミー共同特別代表は、戦闘停止のための具体的な計画は持ち合わせていなかったという。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マイダーン地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

またアルクーブ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、シャッアール地区などでも軍・治安部隊と反体制武装勢力がの間で戦闘があり、サーフール地区などが空爆を受けたという。

バーブ市では、複数の活動家・住民によると、市内の野戦病院などが砲撃を受け、数十人が死傷した。

一方、SANA(9月16日付)によると、アレッポ市マイダーン地区で軍・治安部隊が「傭兵テロリスト」の完全浄化を完了した。

またフィルドゥース地区でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷、アルクーブ地区でも反体制武装勢力のアジトに突入した。

バーブ市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力に対して特殊作戦を行い、反体制武装勢力の装備(車)を破壊した。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アサーリー地区、タダームン区、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、砲撃に曝された。

またカダム区では処刑された遺体6体が発見された。

一方、複数の活動家によると、自由シリア軍はバルザ区の「シャッビーハ」の兵舎を爆破した。

これに対して、SANA(9月16日付)は、カダム区、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷したと報じた。

『クッルナー・シュラカー』(9月16日付)は、治安当局がダマスカス県ハーン・シャイフの学校に避難していた避難民を追放、学校経営者らに避難民を受け入れたら粛清すると脅迫したと報じた。

またタダームン区では、AFP(9月16日付)によると、学校は閉鎖されたままだという。

DamasPost(9月16日付)は、ヤルムーク地域にあるパレスチナ難民キャンプでの取材に向かっていたイランのアーラム・チャンネルの取材チーム(5人)が反体制武装勢力の要撃を受け、ニダール・ハマーダ支局長が軽傷を負ったと報じた。

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ダルアー県では、反体制活動家らによると、ヒルバト・ガザーラ町の陸橋が軍・治安部隊の砲撃を受け、破壊され、多数が死傷した。

またダルアー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の追跡を行い、多数が逮捕された。

一方、SANA(9月16日付)によるとヒルバト・ガザーラ町近くの高速道路で反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し、市民8人が死亡、25人が負傷した。

爆弾は600キロ相当で、車6台、バス2輌が巻き込まれ、道路が寸断された。

ダルアー市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力の残党の追跡を継続し、多数を逮捕した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市、タッルカラフ地方に軍・治安部隊が激しい砲撃を加えた。

一方、SANA(9月16日付)によると、タッルカラフ地方でレバノンからの密入国を試みた反体制武装勢力が国境警備隊に撃退された。

また軍・治安部隊はラスタン市などで反体制武装勢力の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷、大量の武器弾薬を押収した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、砲撃に曝された。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、カフル・ウワイド市が砲撃を受け、12人が死亡した。

一方、SANA(9月16日付)によると軍・治安部隊がカフル・ウワイド市、カンスフラ村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力との交戦を続けた。

諸外国の動き

SANA(9月16日付)は、トルコのアンカラの米大使館前でトルコ労働党の呼びかけのもと、シリア人避難民キャンプ閉鎖と、レジェップ・タイイップ・エルドアン内閣および米国の対シリア政策拒否を訴えるデモが発生した。

SANA, September 16, 2012
SANA, September 16, 2012

またハタイ県のアンタキア市でも同様のデモが発生し、数百人が参加した。

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トルコの『ヒュッリイェト』(9月16日付)はCIA元高官の話として、CIAの工作員15~20人がトルコ国内でシリア危機に対処するための任務についていると報じた。

また米国、フランス、ドイツ、英国などの諜報員合わせて50人がトルコ・シリア国境で活動している、と付言した。

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トルコに亡命中のターリク・ハーシミー副大統領(死刑判決)は、イスタンブールでロイター通信(9月16日付)に対して、イラクがイランからのアサド政権への支援物資などが通過する「回廊」になっていると非難する一方、イラク兵数千人が同政権支援のためにシリアに入っている、と述べた。

 

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イラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団のムハンマド・アリー・ジャアファリー最高司令官は記者会見で「クドス軍団の要員多数がシリアとレバノンにいる。しかし、これは我々が軍を駐留させていることを意味しない。我々は自分たちの経験を活かして、アドバイスや見解を示しているだけである」と述べた。

al-Hayat, September 17, 2012
al-Hayat, September 17, 2012

AFP(9月16日付)が報じた。

AFP, September 16, 2012、Akhbar al-Sharq, September 16, 2012、DamasPost, September 16, 2012、al-Hayat, September 17, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 16, 2012、al-Kurdiya News, September 16, 2012、Naharnet.com, September 16, 2012、Reuters, September 16, 2012、SANA, September 16, 2012などをもとに作成。

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アサド大統領がブラーヒーミー共同特別代表とダマスカスで会談するなか、在アンマンのヒジャーブ前首相は身を首班とする新組織を発足・参加する意思がないことをアピール(2012年9月15日)

シリア政府の動き

アサド大統領はアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表とダマスカスで会談した。

SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012

SANA(9月15日付)によると、会談でアサド大統領は、「(共同特別代表のミッションで)中立と独立性が遵守されれば、シリアの危機解決のためのあらゆる誠実な努力にも可燃に協力し続ける」との意思を示した。

また大統領は、「シリアの真の問題は、政治的基軸と現地での事件の混同である。政治的基軸への働きかけは、とりわけ全シリア人の願望に焦点を当てた対話への真摯な呼びかけは続いている…。政治的活動の成功はテロリストへの資金援助・教練を行い、シリアに武器を密輸する諸外国に対して圧力をかけることにかかっている」と付言した。

会談には、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が同席した。

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一方、ブラーヒーミー共同特別代表は、「解決はシリア国民のみを通じてのみ可能」であることを強調したうえで、アナン特使の和平案とジュネーブ合意に従って独立性を維持して活動にあたるとの意思を示した。

会談後の記者会見で、ブラーヒーミー共同特別代表は「アサド大統領とシリア政府は活動を全面支援してくれるだろう」と述べた。

また国内での暴力停止の可否について、「シリアの当事者間の亀裂は大きい。我々は共通の基礎を作ることでこの亀裂を架橋しなければならない…。この基礎は既に存在しており、国を愛するすべての当事者のなかに体現されている」と述べた。

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シリアの学校で新学期が始まった。

SANA(9月15日付)によると、約500万人の児童・生徒、38万5000人の教員が2万2000の学校に登校した。

一方、UNICEFによると、2万2000校のうち、200校以上が軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘の被害を受け、全壊・半壊し、800校以上が避難民の家族を収容している。

反体制勢力の動き

民主的諸勢力国民調整委員会は声明を出し、9月23日開催予定の国民救済大会に向けて「本格的に準備を進めており、準備委員会は各派の対立を最善のかたちで解決すべく努力をする」ことを明らかにした。

Kull-na Shuraka', September 15, 2012
Kull-na Shuraka’, September 15, 2012

また「最近発表された(救済大会への参加)辞退は最終的なものではなく、見解をすり合わせるための会談や連絡は続いている」と付言した。

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シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は、シリア国民救済大会への準備への参加を辞退すると発表した。

辞退の理由として、フサイン代表は「大会を呼びかけた一部のパートナーが多くの措置を個人的に進めている」ことで、「民主的諸勢力の協力を通じて現下の危機に対処する」という会合の目的が達成されない状況が生じたと述べた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月15日付)によると、シリア国家建設潮流の使節団がアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談した。

使節団はルワイユ・フサイン代表、アナス・ジャウダ、ハサン・ムハイドゥーシュからなっていた。

会談では、アナン前特使の停戦案に基づく暴力停止、体制転換の方法などが協議されたという。

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アンマンのリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相事務所は声明を出し、反体制勢力の政治的、軍事的統合に関して、「この目的実現に資するべく、関係機関と会合を行い活動している」としつつ、前首相が「今も昔もシリア革命に奉仕しようとする一兵卒だと考えている」とし、自身を首班とする新組織を発足・参加する意思がないことをアピールした。

国内の暴力

アレッポ県では、AFP(9月15日付)によると、バーブ市に軍が未明に夜間空爆を行い、少なくとも12人が死亡、60人が負傷した。

現地の医療筋からの話によると、空爆は2機の戦闘機によって行われ、無人の学校や建物が空爆を受けたという。

一方、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ市のマイダーン地区、サーフール地区、マサーキン・フィルドゥース地区、ダーラ・イッザ市などで反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月15日付)によると、ラスタン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員数十人を殺傷した。

またヒムス市内、カルヤ・ヒスン市内、タッルカラフ地方の複数カ所で反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がスバイナ町で反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員多数を殺害した。

この作戦中、軍・治安部隊は、反体制武装勢力が殺害した市民の遺体17体を発見した、という。

一方、ヤルダー市の野戦病院で軍・治安部隊は盗まれた大量の医薬品を発見、押収した。

さらに、ハジャル・アスワド市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、数十人の戦闘員を殺害した。

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ダルアー県では、SANA(9月15日付)によると、ダルアー市、ラジャート高原などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追跡、多数の戦闘員を逮捕、武器弾薬を押収した。

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イドリブ県では、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がヒルバト・ジャウズ村地点からの潜入を試みる反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷、拘束した。

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ハマー県では、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がハマー市郊外などで反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷、その装備を破壊した。

レバノンの動き

ローマ法皇ベネディクト16世は訪問中のレバノンで「若きキリスト教徒とともに、レバノンと中東の未来を…ともに築くことをめざそう」と述べた。

またシリア人キリスト教徒に向けて「私はあなたたちの勇気をどんなに称賛しているかと言いたい…。あなたたちの苦しみと死が悲しい」と述べた。

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ナハールネット(9月15日付)によると、偽のフランス・パスポートを所持していたシリア人がベイルート国際空港で逮捕された。

AFP, September 15, 2012、Akhbar al-Sharq, September 15, 2012、al-Hayat, September 16, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 15, 2012、al-Kurdiya News,
September 15, 2012、Naharnet.com, September 15, 2012、Reuters, September
15, 2012、SANA, September 15, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県ラウダ地区で数百人がシリア国旗を掲げながら米大使館前で抗議デモ、一方ハサカ市、ラアス・アイン市、ダルバースィーヤ市、アームーダー市、ダイリーク市では数千人のクルド人が反体制デモに参加(2012年9月14日)

アサド政権の動き

各紙によると、ダマスカス県ラウダ地区にある米大使館前で数百人が、イスラーム教を冒涜したと非難されている映画の上映に抗議するデモを行った。

DamasPost, September 15, 2012
DamasPost, September 15, 2012

デモ参加者は、シリア国旗、アサド大統領の写真、そして反体制運動がシンボルとして用いている委任統治時代の旗を掲げて抗議行動を行った。

シリア・アラブ・テレビ(9月14日付)によると、デモは13日もあったという。

なお「アフバール・シャルク」(9月14日付)によると参加したのは約200人。

国内の暴力

ダマスカス県およびダマスカス郊外県では、ロイター通信(9月14日付)によると、軍戦闘機やヘリコプターがダマスカス県東部(タダームン区)、ザマルカー町を空爆した。

住民の一人によると、「自由シリア軍と関係あったすべての建物が完全に破壊された」。

また別の住民によると、「自由シリア軍は昨日からまったく見られない」という。

シリア人権監視団によると、ルクンッディーン区で車が爆発、また地元調整諸委員会によるとカーブーン区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した、という。

『ハヤート』(9月15日付)によると、ヤルムーク区でパレスチナ人の遺体15体が発見された。

同報道によると、彼らはバービッラー市で軍に処刑されたという。

一方、ダマスカス郊外県では、SANA(9月14日付)によると、軍・治安部隊がサイイダ・ザイナブ町、フジャイラ村で反体制武装勢力の追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権ネットワークによると、ブスラー・シャーム市では12人が死亡、反体制活動家はこれを「虐殺」と断じた。

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アレッポ県では、『ハヤート』(9月15日付)によると、アレッポ市シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区が軍・治安部隊の砲撃を受け、サーフール地区、マイサル地区、フィルドゥース地区、マーリア市、バーブ市が軍の空爆を受けた。

AFP(9月14日付)は、軍が高度からの空爆を行っており、自由シリア軍は反撃できない、という。

一方、アレッポ市マイダーン地区では、軍・治安部隊と反体制武装勢力が一進一退の戦闘を続けている、という。

これに対して、SANA(9月14日付)は、アレッポ市マイダーン地区にあるタウリード病院など反体制武装勢力が拠点として使用としていた施設複数を軍・治安部隊が「浄化」したと報じた。

またブスターン・バーシャー地区、ジャービリーヤ地区、ハナーヌー地区、ジャズマーティー地区などで、軍・治安部隊と反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺害した、という。

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ヒムス県では、『ハヤート』(9月15日付)によると、ラスタン市、クサイル市が軍・治安部隊の砲撃を受け、多数が負傷した。

一方、SANA(9月14日付)によると、タルビーサ市とラスタン市で軍・治安部隊が特殊作戦を断行し、反体制武装勢力の戦闘員多数を殺傷した。

またヒムス国民和解委員会が、ラスタン市、アイン・ナスル市、タルビーサ市、マシュラファ村、サアン村で女性2人を含む市民19人の釈放に成功した。

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ラタキア県では、シリア革命総合委員会によると、マルジュ・ザーウィヤ村で軍・治安部隊が「樽爆弾」を使用し、少なくとも6人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(9月14日付)によると、ハマー市内で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、戦闘員多数を逮捕、武器弾薬を押収した。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、AFP(9月14日付)に、委員会の代表がアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談し、シリアの危機への視点や解決に向けた方策について協議したと語った。

会談は「重要で、有益で、実り多かった」という。

Kull-na Shuraka', September 15, 2012
Kull-na Shuraka’, September 15, 2012

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中国外交部報道官は、9月16日から20日に民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表が北京を訪問すると発表した。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相はシリア国民評議会在米加渉外局長のマフムード・ダッハーム・ムスラト局長を団長とするシリアの反体制勢力使節団とバグダードで会談したと発表した。

首相広報局の声明によると、会談でマーリキー首相は、「過渡期におけるイラクの経験を活用」するよう呼びかけるとともに、イラク政府がシリアの統合維持と内戦突入阻止を支持するとの立場を伝えた。

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自由民主シリアのための「共に」運動は声明を出し、「運動内の大多数の意思を反映」し、民主的変革諸勢力国民調整委員会からの脱会を決定したと発表した。

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『ハヤート』(9月15日付)によると、ハサカ県では、カーミシュリー市、アームーダー市、カフターニーヤ市で反体制デモが行われた。

またアレッポ県アレッポ市各地区、アイン・アラブ市などでも反体制デモが行われた。

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反体制活動家はフェイスブックなどで、ダマスカス郊外県ドゥーマー市などでの反体制デモの画像を配信した。

クルド民族主義勢力の動き

ハサカ県では、『クッルナー・シュラカー』(9月15日付)によると、ハサカ市、ラアス・アイン市、ダルバースィーヤ市、アームーダー市、ダイリーク市で、金曜礼拝後に数千人のクルド人が反体制デモを行った。

Kull-na Shuraka', September 14, 2012
Kull-na Shuraka’, September 14, 2012

また同日夕方、トルコ西部イズミル県沖のエーゲ海での小型漁船沈没の犠牲者の遺体が到着すると、ハサカ市、ラアス・アイン市、ダルバースィーヤ市、アームーダー市で再び追悼デモが発生した。

レバノンの動き

軍は声明を出し、シリア人質8人と武器弾薬を積んだ軽トラックを差し押さえた、と発表した。

諸外国の動き

ローマ法皇ベネディクト16世はレバノンに向かう特別機のなかで記者団に対して、「数千人の命を奪う武装紛争」を停止させるため、シリアへの武器供与を停止するよう呼びかけた。

AFP(9月14日付)が報じた。

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ハマースのイスマーイール・ハニーヤ首相は、ガザのウマリー・モスクの演説で、ダマスカス県ヤルムーク区でのパレスチナ人殺害に触れ、「こうした方法でパレスチナ人の血を侮辱することに沈黙はできない」と批判した。

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エジプトのムスリム同胞団のムハンマド・バディーウ最高導師は、「国際的な談合」がシリアに対して行われ、「すべての者が勇敢なるシリア国民の勝利を恐れている」と述べ、シリアの反体制運動への支援をアラブ諸国の政府と国民に呼びかけた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、訪問先のウクライナで「アサド体制は必然的終焉に近づいている」との挑発的発言を行った。

AFP, September 14, 2012、Akhbar al-Sharq, September 14, 2012、ʻAks al-Sayr, September 14, 2012、al-Hayat, September 15, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 14, 2012, September 15, 2012、al-Kurdiya News, September 14, 2012、Naharnet.com, September 14, 2012、Reuters, September 14, 2012などをもとに作成。

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ブラーヒーミー共同特別代表がシリアを訪問しムアッリム外相と会談する一方、仏国防相がシリアの反体制勢力に武器供与する意思がないことを明言(2012年9月13日)

国内の暴力

アレッポ県では、『ハヤート』(9月14日付)によると、アレッポ市マイダーン地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

同地域は双方が制圧したと主張している。

SANA, September 13, 2012
SANA, September 13, 2012

またバーブ街道地区に軍のヘリコプターが空爆を行い、11人が死亡した、という。

さらに『クッルナー・シュラカー』(9月13日付)は、アレッポ市のバーブ・ハディード地区に対する軍の空爆でアフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーの父ムハンマド・アディーブ・ハッスーン師の墓が破壊されたと報じた。

このほか、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、サイフ・ダウラ地区、フィルドゥース地区などでも戦闘があった。

一方、SANA(9月13日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、スワイカ地区、カフルハムラ街道、ハーン・アサル村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月14日付)が、地元の活動家の証言として、サイイダ・ザイナブ地区で「シーア派民兵」と反体制武装勢力が激しく交戦したと報じた。

シリア人権監視団によると、この戦闘において、3人が砲撃で死亡、16人が負傷した、という。

この「シーア派民兵」は市民の間では「人民諸委員会」と呼ばれており、各地域の設置されており、反体制武装勢力に対峙している、という。

またハラスター市では、シリア情報センターなどによると、アフマド・トゥルク元人民議会議員が殺害された。

同センターは軍の犯行と断じている。

一方、SANA(9月13日付)は、軍・治安部隊がヤルダー市の「浄化」を完了したとしたうえで、その写真を公開した。

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ダマスカス県では、地元調整諸委員会によると、カーブーン区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

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ヒムス県では、SANA(9月13日付)によると、タッルカラフ市、クサイル市、ラスタン市および各市郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またヒムス市のバーブ・フード地区では反体制武装勢力の追撃が行われた。

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ダルアー県では、SANA(9月13日付)によると、軍・治安部隊がカーシフ地方、インヒル市などで反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハサカ県では、SANA(9月13日付)によると、治安当局がハサカ市で反体制武装勢力のアジトに突入し、16人を逮捕した。

シリア政府の動き

外務在外居住者省は声明を出し、アレッポ市マルアブ・バラディー地区での9月9日の反体制武装勢力による爆弾攻撃を受けて、ロシアが国連安保に対して提出した非難決議案が採択を阻止されたとして、非難の意を示した。

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ワーイル・ナーディル・ハルキー首相は、『イクティサーディー』(9月13日付)に対して、フアード・シュクリー・クルディー工業大臣とラドワーン・ハビーブ法務大臣を組閣時に交代した理由に関して、前者が「過度に中立的」で、後者が省内の腐敗やスタッフの無能を前に「絶望的」になっていたためだと述べた。

反体制勢力の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月13日付)は、特派員がダマスカス県ジャウバル区で監視していたロシア軍の狙撃兵が毎日数十人の市民を射殺していた、と報じた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月14日付)は、シリア国民評議会メンバーでクルド人のイブラーヒーム・ズールーが脱会を発表したと報じた。

ズールーはカーミシュリー市で活動するシリア革命アーヴァーヒー連立の代表で、シリア国民評議会事務局メンバーでもあった。

脱会の理由として、ズールーは、クルド人の実情へのシリア国民評議会の無責任をあげている。

ブラーヒーミー共同特別代表の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表が、シリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談し、シリア情勢について協議した。

SANA, September 13, 2012
SANA, September 13, 2012

SANA(9月13日付)によると、会談は終始和やかで建設的で、ムアッリム外務在外居住者大臣はブラーヒーミー共同特別代表に対して困難なミッションの成功を期待しているとの意思を伝えた。

会談には、ファイサル・ミクダード副大臣、アフマド・アルヌース次官、リヤード・ダーウーディー法務顧問らが同席した。

ブラーヒーミー共同代表は、会談前、ダマスカス国際空港で、「流血停止と国民の調和回復が必要だという点で意見を異にする者はいないと思う。我々はこのことで合意に達したい」と述べた。

レバノンの動き

米財務省は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長、ムスタファー・バドルッディーン、タラール・ハーミヤをアサド政権への支持を理由に制裁リストに加えた。

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8月半ばに誘拐されていたトルコ人のアブデルバセト・オルソラン氏が、イマーム・リダー団を名のる集団から治安当局に引き渡され、無事解放された。

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レバノン国軍は、ジャーン・カフワジー司令官の命令のもと、ベイルート郊外で作戦を実施、ミクダード家連盟のマーヒル・ミクダード代表を逮捕した、と発表した。

諸外国の動き

ロシア外務省報道官は、イラン、エジプト、サウジアラビア、トルコ四カ国によるシリア問題連絡グループに関して、ロシアが強い関心をよせていると述べるとともに、「シリアの軍事対立を政治プロセスへの移行しようとする国連の努力に具体的に寄与するだろう」と期待感を示した。

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ヨルダンのアブドゥッラー国王は、フランスのジャン・イヴ・ルドリアン国防大臣とアンマンで会談した。

会談後の声明で、国王はシリア問題の政治的解決の必要を改めて強調した。

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フランスのジャン・イヴ・ルドリアン国防大臣は、ベイルートで記者会見を開き、「我々には、教も明日も、シリアの反体制勢力に武器供与する意思はない」と述べた。

また「シリア領空全土、ないしは一部に飛行禁止空域を設定することは、多大な手段を動員することを意味し、それは戦争状態に入るようなものだ」と付言した。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領は、ブリュッセルのEU本部を訪問、シリア情勢に関して「大統領が国民を殺すことは受け入れられない」、「アサド政権が去れねばならない」と述べ、シリアの体制転換を支持する姿勢を改めて示した。

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ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーUNICEF親善大使がトルコを訪問、シリア人避難民キャンプを慰問した。

しかしシリア国内の避難民は慰問していない。

AFP, September 13, 2012、Akhbar al-Sharq, September 13, 2012, September 14, 2012、al-Hayat, September 14, 2012、al-Iqtisadi, September 13, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 13, 2012、al-Kurdiya News,
September 13, 2012, September 14, 2012、Naharnet.com, September 13, 2012、Reuters,
September 13, 2012、SANA, September 13, 2012などをもとに作成。

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アンマンでヒジャーブ前首相をトップに据える反体制勢力統合に向けた新たな動きが活発化、ブラーヒーミー共同特別代表がアラブ連盟事務総長およびカタール首相兼外相と会談(2012年9月12日)

国内の暴力

ハマー県では、『ハヤート』(9月13日付)によると、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表のシリア訪問と時を一にするかのように、ハルファーヤー市郊外で子供2人を含む13人の惨殺遺体が発見された。

地元調整諸委員会、シリア革命総合委員会はこの遺体発見を「虐殺」、「戦場処刑」と断じた。

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同じくハマー県では、『ハヤート』(9月13日付)によると、ラターミナ町で軍・治安部隊による砲撃によって子供2人が死亡、市民数十人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市で軍の複合施設を標的とした爆弾テロが発生し、兵士18人が死亡、数十人が負傷した。

この爆弾攻撃に続いて、反体制武装集団が同施設を攻撃し、市内では複数の検問所が破壊された、という。

検問所の攻撃には、ロケット砲が使用されたという。

一方、SANA(9月12日付)によると、アリーハー市・サラーキブ市を結ぶ街道にある軍・治安部隊の検問所を反体制武装勢力が自爆攻撃し、多数の軍・治安部隊兵士、民間人が犠牲となった。

また軍・治安部隊はサラーキブ市で放送局を攻撃しようとした反体制武装勢力と交戦し、撃退した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アルメニア教徒が乗っていた車が未明にアレッポ国際空港に向かう途中に襲撃され、3人が死亡した。

死者数は4人との情報もあり、また13人が負傷した。

アルメニア教徒は国内の暴力を避けて、シリア国外に避難しようと空港に向かっていたという。

『ハヤート』(9月13日付)によると、すでに数千人のアルメニア教徒が暴力激化を避けて、シリアを去り、アルメニアなどに避難しているという。

シリアのアルメニア教徒は、第一次大戦後のトルコからのアルメニア教徒やクルド人のシリアへの避難を受け入れたシリアへの「返礼」として、(もともとシリア国内にいたアルメニア教徒も含め)経済活動に専念し、政治参加を控える傾向にある、と言われており、このことがアサド政権支持としばしばみなされることもある。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ空港近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

またアレッポ市ナイラブ地区で反体制武装勢力が拠点としていた工場などが軍の空爆を受けた。

このほか、ブスターン・バーシャー地区、フィルドゥース地区、カーディー・アスカル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、サーフール地区でも砲撃・交戦があったという。

アレッポ市での戦闘で反体制武装勢力戦闘員3人、市民3人が死亡したという。

一方、SANA(9月12日付)によると、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、マイダーン地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を継続し、戦闘員に甚大な打撃を与えた。

また軍・治安部隊はアターリブ市、アフタリーン市、タッル・ジャビーン村などでも反体制武装勢力と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区で軍・治安部隊の検問所から発砲があり、少女1人が死亡、複数が負傷した。

また同地区のほか、カダム区、ヤルムーク区で砲撃・交戦があり、3人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市が砲撃に加えられる一方、ブーカマール市が空爆を受け、複数が死傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月12日付)によると、ラスタン市、タルビーサ市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、甚大な打撃を与えた。

またクサイル市郊外でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月12日付)によると、軍・治安部隊がヤルダー市、フジャイラ村、ハジャル・アスワド市などで反体制武装勢力の「残党」の追撃を継続した。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(9月13日付)は、ヨルダンのアンマンで政権を離反した高官や離反兵のイニシアチブのもと、反体制勢力統合に向けた新たな動きが活発化していると報じた。

自由シリア軍南部地方野戦司令官だというヤースィル・アッブードによると、この動きを進めるための会合は現在も行われており、アサド政権を離反した政治家、軍人、そしてシリア国民評議会のメンバーも個人資格で参加している。

また「リヤード・ファリード・ヒジャーブ首相が新たなシリアの政治指導部を率い、離反したムハンマド・ハーッジ・アリー少将が自由シリア軍事野戦司令部などの軍事・革命評議会を指揮する。これらの司令部、評議会は政治指導部の指導を受け、シリア国民軍という名がつけられる」という。

また「我々は次の段階の全体的な計画に関して合意し、詳細を検討している…。現下の関心は早期に体制を打倒することで、シリアの今後の段階についてはいずれ決定するだろう」と付言した。

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シリア国民評議会メンバーで革命指導最高評議会なる組織の前議長を名のるムハンマド・イナードは『ハヤート』(9月13日付)に対して、アンマンでの離反兵・高官の会合を「暫定的な国民評議会の再編をめざすもの」としたうえで「変革を疎外してきた個人、指導者」は参加を認められないと述べた。

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一方、シリア国民評議会のアブドゥッサラーム・ビータールは、『ハヤート』(9月13日付)に対して、アンマンでの離反兵・高官の会合が「外国によって運営されている」と非難し、ヒジャーブ首相を首班とする暫定政府発足をめざす動きが「真っ赤な嘘」だと断じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月12日付)は、8月23日にダマスカス国際空港で逮捕されたドキュメンタリー映画監督のウルーワ・ニールビーヤ氏が釈放されたと報じた。

レバノンの動き

レバノンの軍事裁判所検事は、北部県トリポリ市でシリアの反体制活動家らの誘拐を支援したとされる8人を起訴した。

起訴された8人のうち1人はシリア人士官。

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ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーUNICEF親善大使がヨルダンに続いてレバノンにあるシリア人避難民キャンプを慰問した。

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サウジアラビアで暮らすサアド・ハリーリー前首相は、『ル・モンド』(9月12日付)で、ヒズブッラーがシリアに自らの戦闘員を派遣し、反体制運動弾圧に参加している、と述べた。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長、シリア問題閣僚委員会議長のハマド・ブン・ジャースィム・カタール首相兼外務大臣と会談し、シリア情勢について協議した。

al-Hayat, September 13, 2012
al-Hayat, September 13, 2012

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イラクのカイス・アッザーウィー・アラブ連盟代表は、連盟本部で、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の任務に期限を設定すべきだとの湾岸諸国などの主張を拒否する姿勢を明示した。

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「アフバール・シャルク」(9月12日付)は、トルコのハタイ県の当局が、シリアにほぼ自由に密入国していたシリア人避難民の活動の監視を強化している、と報じた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、カザフスタンの首都アスタナで開催中のアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)で「シリア情勢はもっとも注目されている国際問題の一つとなった。この問題を軽率にフォローアップしたり、当事者を一方的に支援し、それ以外の当事者を犠牲にするような介入は受け入れられない」と述べた。

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ロシア議会上院(連邦会議)のイリヤス・ウマハノフ副議長は国内の反体制勢力が野党とともに開催を目指しているシリア国民救済大会に関して、「この会談が開催されれば、正常化に関心がなく、国民対話の開始を妨害する者たちの足下を揺るがすことになるだろう」と述べた。

UPI(9月12日付)が報じた。

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ヴェネズエラのウーゴ・チャベス大統領は、記者会見で、イランに対してシリア情勢に関する四カ国連絡グループ会合への参加を申し出るとの意思を示した。

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ヨルダンのアブドゥッラー国王はAFP(9月12日付)に対して、シリアのムハーバラートの「細胞」が避難民とともにヨルダン国内に入り、避難民に関する情報、ないしはヨルダンの治安や安全を標的とするための情報を収集している、と述べた。

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EUのクリスティナ・ゲオルギエヴァ国際協力・人道援助・危機対応担当委員は、ニューヨークで記者団に対して、「これ(シリア情勢)は非対称戦争で、当事者双方に国際法違反が広く見られ、それはエスカレートしている…。こうしたことがなされてはならず、もししてしまえば、必ず結果(処罰)が与えられるだろう」と述べた。

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『ヒュッリイェト』(9月12日付)は、米ジャーマン・マーシャル基金が各国で行った世論調査の結果を報じた。

それによると、トルコでは57%の回答者が、シリアへの軍事介入へのトルコの参加に反対した、という。また米国では55%、欧州で59%がシリアへの軍事介入に反対した。

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イドリブ県サルマダー市に不法入国したクウェート国会議員だというワリード・タブタバーイーは、『ラアユ』(9月12日付)日して、自由シリア軍が最近対空兵器を入手したと述べた(未確認情報)。

AFP, September 12, 2012、Akhbar al-Sharq, September 12, 2012、al-Hayat, September 13, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 12, 2012、al-Kurdiya News,
September 12, 2012、Naharnet.com, September 12, 2012、al-Ra’y, September 12, 2012、Reuters, September 12, 2012、SANA, September 12, 2012などをもとに作成。

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アレッポ市各地区で激しい交戦が続くなか同地で反体制武装闘争を行っている戦闘員が「アレッポ県革命軍事評議会」の結成を発表、シリア国民評議会は歓迎(2012年9月11日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のシャッアール地区、ハナーヌー地区、マイサル地区、サーフール地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

またバーブ市、ダーラト・イッザ市、カフルハムラ村、ハフサ町、カフル・ハラブ村が砲撃に曝された。

一方、SANA(9月11日付)によると、アレッポ市のブスターン・バーシャー地区、ブスターン・カスル地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のための特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルトゥーズ町で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

またヒジャーリーヤ市とドゥーマー市での砲撃により2人が死亡した。

一方、SANA(9月11日付)によると、ヤルダー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷し、甚大な損害を与えた。

またジャルマーナー市では、反体制武装勢力のアジトに突入し、複数の戦闘員を逮捕した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

また『クッルナー・シュラカー』(9月11日付)によると、アリー・ムハンマド・アッブード医療センター所長がバルザ区で武装した2人組に撃たれ、死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、スィンジャール町に対する軍の空爆で1人が死亡した。

またザーウィヤ山、サルジャ村などが砲撃に曝された。

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ヒムス県では、SANA(9月11日付)によると、軍・治安部隊がカルアト・ヒスン市で反体制武装勢力を攻撃し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

またダール・カビーラ村、ヒムス市バーブ・フード地区、トゥルクマーン地区などで反体制武装勢力の武器弾薬が押収された。

さらにタッルカラフ地方では、レバノン領からの潜入を試みた戦闘員を国境警備隊が撃退した。

一方、DamasPost(9月11日付)によると、ヒムス市でアサド政権が主導する国民和解委員会のサーリフ・ヌアイミー委員長が、ズー・ヌーライン大隊を名のる反体制武装集団に拉致された。

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ラッカ県では、SANA(9月11日付)によると、対トルコ国境のタッル・アブヤドで反体制武装勢力戦闘員2人が逮捕された。

シリア政府の動き

ワーイル・ナーディル・ハルキー内閣が閣議を開き、10日のアレッポ市マルアブ・バラディー地区での爆破テロを強く非難した。

SANA(9月11日付)が報じた。

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SANA(9月11日付)は、イドリブ県とヒムス県での「最近の事件」に関連して逮捕された逮捕者のうち、殺人を犯していない44人を釈放したと報じた。

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アサド大統領が47歳の誕生日(1965年9月11日生まれ)を迎えた。

反体制勢力の動き

アレッポ県で反体制武装闘争を行っている戦闘員がユーチューブ(9月11日付)で声明を出し、「アレッポ県革命軍事評議会」を結成し、同県の反体制武装組織を統合したと宣言した。

Youtube, September 11, 2012
Youtube, September 11, 2012

声明はアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐(自由シリア軍アレッポ軍事評議会)が読み上げた。

参加組織は、タウヒード、ファトフ、シャフバーの鷹、ムウタスィム・ビッラー、シリア自由人、征服者ムハンマド、シャームの鷹、アレッポ・シャフバー、アレッポ革命、使徒末裔諸大隊連合、ウンマの甲冑、ハックを名のる武装集団(のみ)。

声明によると、評議会はアカイディー大佐と、2人の民間人出身の戦闘員アブドゥルカーディル・サーリフ、ラドワーン・カルナディルが議長を務める。

https://www.youtube.com/watch?v=Czf08R12Ye0&feature=player_embedded

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反体制勢力の糾合に事実上失敗したシリア国民評議会は、アレッポ県革命軍事評議会の発足に関して「大いなる安堵」の意を表明した。

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シリア社会主義者運動アブドゥルガニー・アイヤーシュ派は、民主的変革諸勢力国民調整委員会からの脱会を発表し、反体制組織・活動家に対して統一的・国民的な評議会への参加を呼びかけた。

声明の日付は2012年8月1日となっている。

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シリア民間行政諸委員会は、反体制武装勢力が解放した都市・農村において自治を進めると発表した。

http://www.cac-sy.com/

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シリア国民評議会は声明を出し、アレッポ市での「革命勢力」による軍兵士の処刑を「正当化できない犯罪」と非難した。

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『クッルナー・シュラカー』(9月11日付)はピエール・ムルジャーナ人民議会議員夫妻がフランスに逃亡した、と報じた。

しかしピエール・ムルジャーナという人民議会議員はいない(ブトルス・ユースフ・ムルジャーナという名の議員はいる)。

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『ハヤート』(9月15日付)はシリア国民評議会のジョルジュ・サブラー報道官が、フェイスブックでキリスト教徒に離反を呼びかけたと報じた。

シリア民主人民党の重鎮でマルクス主義者のサブラー報道官がキリスト教徒だけに対して政治的なメッセージを発信するのは異例。

レバノンの動き

LBCI(9月11日付)は、ベイルート南部郊外サッルーム地区でミクダード家連盟が拉致していたシリア人4人とトルコ人1人をレバノン国軍が解放した、と報じた。

また解放作成の際、トルコ人が負傷したと報じたが、トルコ大使館はこれを否定した。

同報道によると、解放作戦はハーラト・フライク地区でも行われ、またマーヒル・ミクダード代表によると、グバイリー地区、ルワイス地区でも軍による突入があった、という。

諸外国の動き

ロイター通信(9月11日付)は、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣が声明で、「アサド大統領はシリア国民が選挙で他の指導者を選べば退任する用意があると約束した」と述べたと報じた。

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ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は『ル・フィガロ』(9月11日付)に対して、ロシアが西側諸国に対して、シリアの「ソマリア化」を回避するため、レバノン内戦終結をもたらしたサウジアラビアのターイフでの会議のように、すべての紛争当事者を一堂に会した国民和解会議を開催することを提案したことを明らかにした。

またボグダノフ外務副大臣は、シリア政府が依然として強固で多数の国民の支持を得ているとの見方を示した。

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ヨルダンのアブドゥッラー国王はウィリアム・バーンズ米国務副長官と会談し、シリア情勢について協議した。

アブドゥッラー国王は会談で、「平和的解決策案出への支持」を改めて表明した。

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トルコの首相顧問イブラヒム・カルン氏は、ロイター通信(9月11日付)に対して、アサド大統領が支配を失いつつあるなかで、国内の紛争をスンナ派とシーア派の闘争だと考えるようになっているとの暴論を展開、宗派主義的感情を煽った。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領、ムハンマド・アムル外務大臣は英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣とカイロで会談した。

会談後の記者会見で、エジプト・英国がシリアの反体制勢力を支援することで合意したと発表した。

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カタールにあるアラブ政治研究調査センターはパレスチナとレバノンでシリア情勢などに関する世論調査を実施し、その結果を発表した。

それによると、パレスチナ人のうちアサド大統領の退任を支持するのは81%、体制転換による問題解決を理想的とするのが75%に及んだ。「革命」に反対したのは1.1%だけだった。

一方、レバノンでは、キリスト教徒の44%がアサド大統領の退任を支持、46%が反対した。またレバノン人全体の40%しかシリアの体制転換を支持しない一方、「革命」の根絶を望むのも24%しかいなかった。

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UNHCRは周辺諸国に避難したシリア人避難民の数が25万人以上に達していると発表した。

UNHCR報道官によると避難民の数は25万3106人で、うち8万5197人がヨルダンに避難している、という。

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WHO使節団がヒムス市を訪問、視察した。

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ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーUNICEF親善大使がヨルダンにあるシリア人避難民キャンプを慰問した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリアの反体制勢力への支援に関して、「武器供与に関して、我々は明確にこう述べねばならない。(反体制勢力は)対空兵器の供与を求めたが、我々は、武器に関する(欧州)禁輸策を尊重すると言った、と」と述べた。

また離反兵脱出の支援に関しては、「詳細については言えないが…多くの離反兵を…支援した」と答えた。

AFP, September 11, 2012、Akhbar al-Sharq, September 11, 2012, September 12, 2012、DamasPost, September 11, 2012、al-Hayat, September 12, 2012, September 15, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 11,
2012、al-Kurdiya News, September 11, 2012、LBCI, September 11, 2012、Naharnet.com,
September 11, 2012、Reuters, September 11, 2012、SANA, September 11, 2012、Youtube,
September 11, 2012などをもとに作成。

写真はYoutube, September 11, 2012。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市で軍兵士20人が反体制武装集団によって処刑されるなか、離反したトゥラース准将がヨルダンを秘密裏に訪問しヒジャーブ前首相と会談したと報じられる(2012年9月10日)

国内の暴力

『ハヤート』(9月11日付)は、複数の活動家の話として、自由シリア軍のアンサール・イスラーム連合なる組織が、ダマスカス郊外県アドラー市の防空大隊とダイル・ザウル県ブーカマール市の軍事情報局施設に対して「特殊作戦」を行い、数十人の兵士を殺傷した、と報じた。

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『ハヤート』(9月11日付)は、複数の活動家の話として、アレッポ県アレッポ市で、軍の複合施設2カ所で連続して爆弾が爆発し、数十人の兵士が死亡した、と報じた。

同報道によると、標的となったのは、軍の仮設兵舎と軍警察本部。

これに対して、SANA(9月10日付)は、国立競技場(マルアブ・バラディー)国立競技場)地区の病院と学校の近くで爆発があり、17人が死亡、40人が負傷した、と報じた。

住民によると、爆破された学校と競技場はいずれも軍の待避所として使用されていた、という。

自由シリア軍に属する大隊がその後声明を出し、マルアブ・バラディー地区を攻撃し、200人以上を殺傷したと発表した。

同声明によると、爆弾は軍内の協力者が爆弾2発を仕掛けた、という。

シリア人権監視団は、この爆発での死者が27人に上り、その多くが軍人だったと発表した。

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シリア人権監視団は声明を出し、アレッポ市で軍兵士20人が反体制武装集団によって処刑されたと発表した。

同声明によると、処刑された兵士20人は先週、ハナーヌー地区に突入し、捕捉され、処刑は7、8日に行われたものと思われる。

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アレッポ県では、『ハヤート』(9月11日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ指導部のアレッポ市の住宅地に対して空爆を加えた。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のマルジャ地区、サーフール地区、ハナーヌー地区、バーブ街道地区、シャイフ・ヒドル地区などに軍・治安部隊が砲撃を加え、少なくとも5人が死亡した。

またブスターン・カスル地区、ファイイド地区、ザフラー地区、ジャミーリーヤ地区で爆発があり、サイフ・ダウラ地区、サラーフッディーン地区、シャッアール地区、カッラーサ地区、イザーア地区、ハイダリーヤ地区に、軍・治安部隊が砲撃を加えた、という。

『クッルナー・シュラカー』(9月10日付)は、複数の活動家の話として、軍・治安部隊がMiG23戦闘機でアレッポ市内の国産たばこ(ハムラー地区)の製造工場を誤爆・破壊した、と報じた。

一方、映画監督のターミル・アワーム氏が、アレッポ市で撮影中に銃で撃たれて死亡した。

シリア国民評議会は、アワーム氏が軍・治安部隊の発砲で死亡したと発表した。

これに対して、SANA(9月10日付)によると、アレッポ市のアルクーブ地区、サーフール地区、ブスターン・バーシャー地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月11日付)によると、サイイド・ザイナブ市での砲撃により、民間人5人が死亡した。

一方、SANA(9月10日付)によると、ザマルカー町、ヤルダー市、バービッラー市、アイン・タルマー村、バイト・サフム市、アクラバー村、フタイタト・トゥルクマーン市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。

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ダマスカス県では、SANA(9月10日付)によると、タダームン区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村などで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、戦闘員1人、市民(子供)1人が死亡した。

一方、SANA(9月10日付)によると、軍・治安部隊がヤードゥーダ村にある反体制武装勢力のアジトを襲撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

またラジャート高原などで反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市に対して軍・治安部隊が砲撃を続けた。

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ハマー県では、SANA(9月10日付)によると、サラミーヤ市西部で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。

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ヒムス県では、SANA(9月10日付)によると、軍・治安部隊がヒムス市で反体制武装勢力を要撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

シリア政府の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月10日付)は、財務省がリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相、フィラース・トゥラース、および両名の家族の動産・不動産などの資産凍結を決定した。

この措置は2012年8月28日、両名が国家反逆罪などで起訴したことを受けた措置だという。

反体制勢力の動き

シリア国民救済大会の開催を準備している国内の反体制活動家(大会準備委員会のラジャー・ナースィル委員長)は声明を出し、9月23日に予定されていた同大会を9月23日に延期すると発表した。

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AKI(9月10日付)によると、アッシリア人権ネットワークは、アサド政権が宗派主義的内紛を助長するため、キリスト教徒の兵士を各地での軍事作戦に投入していると発表し、宗派主義感情を煽った。

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シリア・ムスリム同胞団のリヤード・シャカファ最高監督者はトルコのイスタンブールで、アミーン・ジュマイイル元レバノン大統領、シーア派のハーニー・ファフス師ら、3月14日勢力の指導者と会談し、シリア情勢について協議した。

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反体制のウラマーらがカタールの首都ドーハでシャーム・ウラマー連盟の結成を発表し、反体制運動への支援の意思を示した。

連盟はカリーム・ラージフ師が代表を、ウサーマ・リファーイー師を副代表とする。

連盟は、シリア・ムスリム同胞団との関係を否定している。

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マナーフ・トゥラース准将がBBC(9月10日付)のインタビューに応じ、フランスの諜報機関の支援によって国外逃亡に成功したことを明かした。

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『クッルナー・シュラカー』(9月10日付)は、7月18日のダマスカス県での爆破テロで重傷を負い、搬送先のモスクワで死亡したと噂されるハーフィズ・マフルーフ准将の遺体を父親でビジネスマンのムハンマド・マフルーフが7月下旬に引き取りに来ていた、と報じた(未確認情報)。

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トルコで避難生活を送る自由シリア軍最高軍事評議会議長のムスタファー・シャイフ准将はサウジアラビアの『ワタン』(9月10日付)に対して、「シリアは現状を利用され、新たなアフガニスタンになることを許さない」と述べ、「自由シリア軍はシリア国内で武器を持つすべての外国人に対処するだろう」と述べ、外国人戦闘員排除に動く意思を示した。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド進歩民主党のアブドゥルハミード・ダルウィーシュ書記長は、クルディーヤ・ニュース(9月10日付)に対して、シリア・クルド国民評議会内の「西側の手」がクルド最高委員会への協力を妨げている、と述べた。

シリア・クルド進歩民主党はシリア・クルド国民評議会参加政党。

al-Kurdīya News, September 10, 2012
al-Kurdiya News, September 10, 2012

レバノンでの動き

「アフバール・シャルク」(9月10日付)によると、レバノン軍の北部県トリポリ市の軍事情報局は、シリア人活動家を拉致しようとしたレバノン人記者2人を逮捕したと発表した。

逮捕されたのは『ディヤール』紙の記者。

諸外国の動き

フランスの複数の消息筋が『ハヤート』(9月11日付)に明らかにしたところによると、ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣が9、10日にフランス高官と会談し、シリア作業グループのジュネーブでの合意を「活性化」するために協議した。

またボグダノフ外務副大臣は、アブドゥルバースィト・スィーダー事務局長らシリア国民評議会の使節団、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領と個別に会談した。「アフバール・シャルク」(9月10日付)が報じた。

ボグダノフ外務副大臣が会談したのは、シリア国民評議会のスィーダー事務局長、ジョルジュ・サブラー報道官、リヤード・サイフ。

シリア国民評議会が会談後に発表した声明によると、現下の危機からいかに脱却するかをめぐる意見の対立は平行線をたどった、という。

一方、AKI(9月10日付)によると、ハッダーム前副大統領との会談は9日に行われたが、ロシアが政権との対話に固執し、物別れに終わったという。

さらに、シリア民主フォーラムは9月13日に声明を出し、ミシェル・キールー、サミール・イータ、ムハンマド・マフルーフがロシアの副大臣と会談したと発表した。

会談では、ロシアに対して、自由シリア軍の統合と、アサド政権による暴力を停止させるため軍の離反を呼びかけるよう求めた、という。

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『ハヤート』(9月11日付)は、ヨルダンの複数の公式筋の話として、マナーフ・トゥラース准将がヨルダンを秘密裏に訪問、リヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相と会談したと報じた。

トゥラース准将はまた、アブドゥッラー国王とも会談した模様で、ヨルダン政府は会談を否定も肯定もしていない。

トゥラース准将はさらに、対シリア国境のマフラク市にある離反兵のキャンプを訪問、数百人の士官と会談し、現地情勢などについて意見を交換したという。

トゥラース准将の訪問(9~10日)は、反体制勢力統合が目的と見られ、ヨルダン政府が非公式に後押ししていると思われる。

サミーフ・マアーイタ内閣報道官は記者声明で「アンマンでのシリア反体制勢力の会合は非公式のものであり、王国は政治的に関与していない」と述べた。

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イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、シリア情勢への対応を協議するため、9月17日にカイロで開催されるエジプト、サウジ、トルコ、イランの四カ国連絡グループ高官会合に出席するため、カイロに向かった。

イラン国営放送が報じた。

イラク政府報道官によると、イランは四カ国が主導する連絡グループの拡大、とりわけイラクの参加を望んでいる、という。

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ヨルダン大学戦略研究センターは、ヨルダン国内でシリア情勢に関する世論調査を行い、その結果を発表した。

それによると、シリアでの政治変動をアサド政権に対する革命と捉えているのは45%、外国の陰謀と捉えているのが41%とほぼ拮抗した。

また回答者の57%が、シリアの反体制勢力が諸外国と結びついていると考えており、ほぼすべての回答者が外国の軍事干渉に反対した。

さらに67%がシリア人避難民の受け入れ継続への拒否の意思を示し、80%がシリア人避難民をキャンプに隔離すべきだと考えていることが明らかになった。

このほか、74%がシリア人避難民がヨルダンの治安と安定を脅かすと考えており、88%がヨルダンの経済と福祉に圧力をかけていると考えていることがわかった。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、カイロでアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長、ムハンマド・ムルスィー大統領らと会談した。

会談後、ブラーヒーミー共同特別代表は、自身のミッションに関して「非常に困難だと思う」としたうえで、「シリア国民を支援するため最善を尽くす」との意思を示した。

また近日中にダマスカスを訪問することを改めて明らかにした。

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国連人権理事会の定例会合が開会され、ナバネセム・ピレイ人権高等弁務官が演説、シリアの紛争の「両当事者」による人権侵害を非難、安保理によるシリアの国際刑事裁判所への提訴を改めて求めた。

また潘基文事務総長も演説し、シリア政府による民間人への空爆と暴力激化による「宗派間の緊張増大」に懸念を表明した。

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オランダ外務省は、シリアの友連絡グループ会合を来週開催し、アサド政権への制裁強化を審議すると発表した。

AFP, September 10, 2012、Akhbar al-Sharq, September 10, 2012、AKI, September 10, 2012、BBC, September 10, 2012、al-Hayat, September 11, 2012, September 13, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 10, 2012, September 13, 2012, September 16, 2012、al-Kurdiya News, September 10, 2012、Naharnet.com, September 10, 2012、Reuters, September 10, 2012、SANA, September 10, 2012、al-Watan (Riyad), September 10, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

タルトゥース市でシリアのメディアとの連帯を求める親体制集会が行われ数万人が参加、アレッポ国立競技場地区では反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し市民27人が死亡(2012年9月9日)

シリア政府の動き

SANA(9月9日付)によると、タルトゥース市コルニーシュ地区でシリアのメディアとの連帯を求める集会が行われ、多数の市民が参加した。

SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012

集会では、シリア国旗や、外国メディアの「煽動放送」拒否、シリアの治安、安定を標的とした陰謀との対決を訴えるプラカードが掲げられた。

西側諸国の制裁や国内の治安悪化によってアサド政権の疲弊が指摘されるなか、同政権支持を訴える大規模集会が行われるのは数ヶ月間ぶり。

映像などを見る限り、数万人が参加した(動員された)と思われる。

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ダマスカス県・ダマスカス郊外県で、反体制運動に参加して逮捕されていた市民のうち、殺人を犯していない35人が釈放された。

またヒムス県でも7人が釈放された。

SANA(9月9日付)が報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、SANA(9月9日付)によると、アレッポ国立競技場(マルアブ・バラディー)地区にあるハヤート病院と中央病院の近くで反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し、市民27人が死亡、64人が負傷、両病院の施設などが損害を受けた。

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同じくアレッポ県では、SANA(9月9日付)によると、アレッポ市マイサルーン地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力によって拉致された市民30人の解放に成功した。

またマイサルーン地区、アルクーブ地区、スライマーニーヤ地区、バーブ街道地区などで軍・治安部隊は反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。

一方、シリア人権監視団は、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区で上水道パイプが破壊され、飲料水の供給がストップしている、と発表した。

同監視団によると、同監視団によると、同地区の水道公社施設近くの主水道が破壊されたという。しかしSANA(9月9日付)はこの発表をただちに否定した。

また同監視団によると、アレッポ市マイダーン地区、スーク・ハール地区、バーブ街道地区、シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、スッカリー地区、ザバディーヤ地区、イザーア地区、サーフール地区などに軍・治安部隊が砲撃を加え、反体制武装勢力と交戦、多数の家が破壊され、7人が死亡したという。

『ハヤート』(9月10日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区に対する軍の空爆で住宅が破壊された。

同地区は反体制勢力が占拠しており、死者数は不明。

ロイター通信(9月9日付)によると、「反体制武装勢力がハナーヌー地区の兵舎を砲撃し、多数の兵士が離反して以降」、アレッポ市東部の商業・工業地区への軍の空爆が行われている、という。

また『ハヤート』(9月10日付)は、ハナーヌー地区の兵舎を自由シリア軍が制圧した直後、アアザミーヤ地区で軍・治安部隊を処刑、反体制活動家によるとジャーダ・ハンダク地区で17人の遺体が発見されたと報じた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ガジャル村、ハウラ地方に軍・治安部隊が砲撃を加え、女性5人を含む12人が死亡した。

またヒムス市旧市街などで、反体制武装勢力の戦闘員3人が殺害された。

一方、SANA(9月9日付)によると、ズライク村近くを走行中の大型旅客バス(ボールマーン)の近くで反体制武装勢力の仕掛け爆弾が爆発し、乗客4人が死亡、35人が負傷した。

バスはダマスカス県に向かっていた。

またヒムス市では、軍・治安部隊がジャウラト・シヤーフ地区で住民通報を受け反体制武装勢力のアジトに突入し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

クサイル市郊外のバラカ・ハムザ市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員14人を殺害、車やバイクなどを破壊した。

さらに同市郊外の東ブワイダ市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(9月9日付)によると、ハマー市南部郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入、多数の戦闘員を殺傷し、武器弾薬を押収した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町、カティーバ村、ラジャート高原、ハイト村、サフム・ジャウラーン村が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

これらの都市では反体制武装勢力戦闘員が軍・治安部隊の検問所を襲撃し、兵士7人を殺傷していた。

一方、ナーフィア村では離反兵1人を含む反体制武装勢力戦闘員3人が軍・治安部隊の要撃により死亡した。

これに対し、SANA(9月9日付)によると、ダルアー市周辺、フラーク市、ブスル・ハリール市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入、多数の戦闘員を殺傷し、武器弾薬を押収した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ガール村、サルキーン市などが軍・治安部隊の激しい砲撃に曝され、3人が死亡した。

一方、SANA(9月9日付)によると、軍・治安部隊がザーウィヤ山に近いサルジャ村、ダイル・サンバル村で反体制武装勢力の追跡を継続し、戦闘員数十人を殺傷した。

SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、ジャウバル区で身元不明の遺体3体が発見された。

またカダム区、カーブーン区、カフルスーサ区、タダームン区、アサーリー地区、ヤルムーク区、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊が砲撃、反体制武装勢力と交戦した。

一方、UNRWAによると、ヤルムーク区近くでUNRWA職員1人が胸を撃たれ死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市での軍・治安部隊と反体制武装勢力との戦闘で子供2人を含む6人が死亡した。

反体制勢力の動き

トルコで避難生活を送り、国内の自由シリア軍からも排除されている自由シリア軍事評議会司令官のムスタファー・シャイフ准将はアラビーヤ(9月9日付)に対して、アサド政権打倒まで長くて4ヶ月しかかからない、と豪語した。

レバノンの動き

レバノン国軍は声明を出し、北部県トリポリ市などでシリア人反体制活動家を拉致・誘拐した2グループ6人を逮捕したと発表した。

諸外国の動き

米共和党のジョン・マケイン上院議員はCNN(9月9日付)でバラク・オバマ米政権の対シリア政策を「遅い」と批判、反体制武装勢力への武器供与、安全地帯の設置を行うべきと主張した。

AFP, September 9, 2012、Akhbar al-Sharq, September 9, 2012、Friendsofsyria, September 9, 2012、al-Hayat, September 10, 2012, September 11, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 9,
2012、al-Kurdiya News, September 9, 2012、Naharnet.com, September 9, 2012、Reuters,
September 9, 2012、SANA, September 9, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍・治安部隊がアレッポ市ハナーヌー地区で発生した戦闘に戦車やヘリコプターを投入、カナダがイランとの外交関係を断絶し同国とシリアを「テロ支援国家」のリストに加える(2012年9月8日)

国内の暴力

アレッポ県では、AFP(9月9日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区で、軍・治安部隊が戦車、ヘリコプターを投入し、反体制武装勢力が奪還した兵舎を攻撃、兵舎から出てきた戦闘員と交戦した。

戦闘により、軍・治安部隊は戦闘員が乗っていた四輪駆動車6輌を破壊、大量の武器弾圧を押収した。

SANA, September 8, 2012
SANA, September 8, 2012

反体制武装勢力は、武器製造所があるこの兵舎の一部を制圧したことを明らかにしたが、軍はこれを否定した。

反体制武装勢力は7月からハナーヌー地区を占拠していたが、この兵舎は制圧できずにいた、という。

シリア人権監視団によると、この戦闘で軍・治安部隊兵士18人、反体制武装勢力戦闘員4人が死亡した。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザバディーヤ地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、反体制武装集団の司令官1人が殺害された。

またカーディー・アスカリー地区、カルラク地区が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

またフルワーニーヤ地区での砲撃で数十人が死傷した。

さらにアレッポ市ライラムーン地区でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、前者の兵士5人、後者の戦闘員複数が死亡した。

戦闘では、軍が同市の検問所を空爆した。

軍消息筋によると、反体制武装勢力は同市入口にある教会を占拠し、拠点としている、という。

一方、SANA(9月8日付)によると、アレッポ市アズィーズィーヤ地区のマール・ミハイル教会、マウーナ修道教会に反体制武装勢力が発射した迫撃砲3発が着弾し、建物の一部が破損した。

また、ジュダイダ地区のアラブ福音教会も砲撃を受けたが被害はなかった。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で軍・治安部隊が砲撃を加え、反体制武装勢力が交戦した。

また軍・治安部隊はヤルムーク区の反体制武装勢力戦闘員を探して、バースィル病院に突入した。同地区の攻撃ではヘリコプターが投入されている、という。

このほかカダム区で1人が射殺される一方、市民の遺体4体が発見された。

一方、SANA(9月8日付)によると、タダームン区、パレスチナ街道で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を継続した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハジャル・アスワド市を砲撃し、反体制武装集団と交戦、またドゥーマー市で男性1人が射殺された。

また各地で身元不明の遺体4体が発見された。

このほかサイイダ・ザイナブ町が砲撃を受けた。

一方、SANA(9月8日付)によると、ダイル・アサーフィール市で軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のための作戦を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

またドゥマイル市で軍・治安部隊は反体制武装勢力の武器弾薬を押収した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍の兵士1人が死亡した。

一方、SANA(9月8日付)によると、ヒムス市ハミーディーヤ地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力の戦闘員7人を射殺した。

クサイル地方では、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、甚大な損害を与えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍の兵士12人が死傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。砲撃はハマダーン航空基地近くに集中した。

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イドリブ県では、SANA(9月8日付)によると、マアッラト・ニウマーン市で反体制武装勢力の戦闘員多数が当局に投降した。

シリア政府の動き

ロイター通信(9月8日付)は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県のキリスト教徒、ドゥルーズ派、シーア派などのコミュニティが自衛のための武装を強化している、と報じた。

同記事によると、旧市街にあるこれらの地区の出入り口には検問所が設けられ、武装した若者が「自分たちの地域をテロリストから守る」ため、「疑わしい車、人をすべて検査している」という。

またダマスカス郊外県ジャルマーナー市に住むドゥルーズ派住民は「治安部隊は人民委員会を設置し…、同委員会が我々の身を守ってくれると言うが、実際にはダマスカスの宗派対立の火を煽っているだけだ」と述べた。

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ヒムス県で、反体制運動に参加して逮捕されていた市民のうち、殺人を犯していない277人が釈放された。

SANA(9月8日付)が報じた。

反体制勢力の動き

シリア革命評議会のハイサム・マーリフ暫定政府首班はアラビーヤ(9月8日付)に対して、シリア政府とイラク政府がイラク国内に逃走したシリア軍離反兵の引き渡しの調整を行っている、と述べた。

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イマード・アフマル駐マレーシア・シリア領事とマフムード・ウバイド外交官(駐マレーシア)はアラビーヤ(9月8日付)に対して、アサド政権の弾圧に抗議し、離反と反体制運動への参加を宣言した。

アブドゥッラー・アフマル民族指導部副書記長の甥。

なおアフマル家はダマスカス郊外県タッル市出身で、アブドゥッラー・アフマル民族指導部副書記長については、クリルク(2012年8月18日付、http://kulilk.com/portal/node/29218)が逮捕された(未確認情報)と報じていた。

レバノンの動き

自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官は、マトン郡支部での晩餐会で「新たな支配体制がどうなるか分からないままにシリアで変化が生じたら、我々とレバノンが破壊されてしまう」と述べた。

Naharnet.com, September 8, 2012
Naharnet.com, September 8, 2012

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サウジアラビアで避難生活をするサアド・ハリーリー前首相は、『ハヤート』(9月8日付)に対して、「我々は人道的、政治的支援を行っている」と述べ、3月14日勢力がシリアの反体制武装勢力に武器供与を行っているとの批判を否定した。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はウラジオストクでのAPEC首脳会議でヒラリー・クリントン米国務長官と会談し、シリア情勢などについて協議した。

ラブロフ外務大臣は会談後、国連安保理で9月末にシリア問題に関する外相級会合を開催する計画があるとしたうえで、6月末のジュネーブでのシリア作業グループ合意の承認を求める意向を示した。

そのうえで、「シリアとイランに対する米国の一方的な制裁は国外に大きな影響を与え、ロシア企業の利益に損害をもたらす」と非難、アサド政権への制裁に関して「制裁は何の結果ももたらさない」と拒否した。

一方、米高官によると、対するクリントン米国務長官は、国連での決議は、アサド政権が遵守しない場合の制裁を伴わねばならないとの立場を示した、という。

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イラクの法治国家連立(ヌーリー・マーリキー首相が代表)は声明を出し、イラク政府がシリア政府と反体制活動家や離反兵の引き渡しを調整しているとのハイサム・マーリフ弁護士の批判に関して、「事実無根」と否定したうえで、「イラクはシリア人避難民の受け入れと保護を遵守しており、その帰属や政治的立場を聴取していない」と反論した。

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イラクの内務省は、ダイル・ザウル県ブーカマール市に接する国境のカーイム市にシリア領からのロケット弾が7日に4発着弾したと発表し、シリアからの敵対行為に報復する用意があると警告した。

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AFP(9月8日付)は、反体制武装勢力が占拠した地域に対して、フランスが人道支援を開始したと報じた。

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ヨルダンのアブドゥッラティーフ・ウライカート保健大臣は、シリア人避難民の流入急増に関して「王国北部の病院、医療センターに強い圧力」となっているとしたうえで、医療物資、医薬品が必要となっていると訴えた。

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EU理事会議長(キプロス外務大臣)は記者会見で、8日の会合でEU諸国はシリアへの制裁を強化するとのコンセンサスに達したと述べた。

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カナダ外務省は声明を出し、イランとの外交関係を断絶、外交官を国外追放することを決定するとともに、イランとシリアをテロ支援国家のリストに加えたと発表した。

AFP, September 8, 2012、Akhbar al-Sharq, September 8, 2012、Alarabina.net, September 8, 2012、al-Hayat, September 9, 2012、Kulilk.com, August 18, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September
8, 2012、al-Kurdiya News, September 8, 2012、Naharnet.com, September 8, 2012、Reuters,
September 8, 2012、SANA, September 8, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県内のモスクで金曜礼拝から出てきた市民を狙った爆弾テロが発生し6人が死亡、アレッポ県アイン・アラブ市ではクルド最高委員会の決定に背くかたちで反体制デモが断行される(2012年9月7日)

シリア政府の動き

SANA(9月7日付)は、ヒムス県のアフマド・ムニール・ムハンマド知事の話として、ヒムス市での軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘の被害総額が6000億シリア・ポンドに相当する、と報じた。

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SANAなどシリアの各メディアは、金曜礼拝後の市民を狙った反体制武装勢力による爆弾テロが、ダマスカス県、ヒムス県、イドリブ県で多数発生したと大々的に報じ、アレッポ市から放逐されつつある反体制武装勢力の「劣勢」(優勢ではない)を暗に宣伝した。

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(9月7日付)によると、ルクンッディーン区のルカイナ・モスク近くで、反体制武装勢力が電動式自転車に仕掛けた爆弾が爆発し、市民と治安維持部隊兵士6人が死亡、多数が負傷した。

爆発は金曜礼拝から出てきた市民を狙ったものと思われる。

またマッザ区オートストラード・マッザにある裁判所と情報省の近くでも、反体制武装勢力が車に仕掛けた爆弾が爆発し、近くに駐車されていた車や周辺の建物が被害を受けた。

さらにヤルムーク区では、反体制武装勢力の砲撃によって多数の民間人が死傷、負傷者を搬出しようとした救急車両も発砲を受けた。

一方、シリア人権監視団によると、カッザーズ地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦し、若者数十人が逮捕された。

SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012

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ヒムス県では、SANA(9月7日付)によると、またヒムス市では、バーブ・フード地区を占拠している反体制武装勢力がマイダーン地区を砲撃し、市民15人が負傷した。

またクサイル地方で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、拠点を破壊、多数の戦闘員を殺傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ヒムス市などが軍・治安部隊の砲撃に曝され、多数が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(9月7日付)によると、イドリブ市ガルビー地区にあるシュアイブ・モスク近くで、反体制武装勢力が仕掛け爆弾を爆発させ、清掃労働者1人が死亡、子供を含む多数が負傷した。

またイドリブ市、アブー・ズフール町、ハーリム地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃、多数の戦闘員を殺傷した。

一方、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、タフタナーズ市、バーラ村、タヒーナ市が軍・治安部隊の砲撃に曝され、多数が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(9月7日付)によると、アレッポ市ブアイディーン地区、マイサル地区、バシュカーティーン村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、甚大な損害を与えた。

一方、シリア人権監視団によると、離反兵1人がアレッポ市で死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊の兵士数百人がバービッラー市に突入した。

またドゥーマー市では反体制武装勢力の戦闘員3人が殺害された。さらにハラスター市、ダイル・アサーフィール市では民間人の遺体16体が発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市とダイル・ザウル市に軍・治安部隊が砲撃を加え、子供2人を含む3人が殺害された。

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『ハヤート』(9月8日付)は、反体制デモに数千人が参加したと報じた。

またフェイスブックでは「包囲されたヒムスはあなたたちに呼びかけている」金曜日と銘打って反体制デモが呼びかけられた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月7日付)によると、アレッポ県アイン・アラブ市(コバネ市)で6日晩から未明にかけて、クルド最高委員会の決定に背くかたちで反体制デモが実施された。

al-Kurdīya News, September 7, 2012
al-Kurdiya News, September 7, 2012
al-Kurdīya News, September 7, 2012
al-Kurdiya News, September 7, 2012

デモではアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対する軍・治安部隊の空爆で死亡したクルド人(その後死者数は25人に増加)との連帯が訴えられた。

インターネットなどでは、反体制活動家が「徴兵拒否」の金曜日と銘打って反体制デモを呼びかけていた。

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西クルディスタン人民議会議長でクルド最高委員会メンバーのサイナム・ムハンマド女史はクルディーヤ・ニュース(9月7日付)に対して、「トルコはクルド地域に緩衝地帯を設置しようとしているが、我々はこれを拒否する。クルド最高委員会はこの問題に関して何の決定も下していない。しかし、それはクルド人民の利益に反する。なぜならクルド地域に自由シリア軍が入ってくるからだ」と述べた。

またクルド地域の自治を民主統一党が独占し、クルド最高委員会結成に関する合意を遵守していないとの(シリア・クルド国民評議会などからの)一部批判に関して、「それは正しくない。我々はシリア・クルド国民評議会と協力し、クルド最高委員会のもとに治安・福祉に関する委員会を設置する準備はできている…。しかしシリア・クルド国民評議会の側に落ち度や遅延が見られる」と述べた。

さらにアームーダー市などでの民主統一党の支持者とクルド人の調整との対立が激化していることに関して、「クルド人地域を窃盗や密輸から保護するという都市における問題に比べて微々たる問題」と答えた。

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クルド最高委員会は、トルコ西部イズミル県沖のエーゲ海での小型漁船沈没の犠牲者に哀悼の意を示すため、クルド旗の掲揚を呼びかけた。

レバノンの動き

LBCI(9月7日付)は、ベイルート県郊外のルワイス地区で軍がハサン・ミクダードら数名を逮捕した、と報じた。

ハサン・ミクダードはミクダード家連盟のマーヒル・ミクダード代表の弟で、トルコ人(アブデルバセト・オルソラン氏)の拉致への関与を疑われているという。

しかし、マーヒル・ミクダード代表は、ジャディード・チャンネル(9月7日付)に対して、「トルコ人の人質はルワイスでの戦闘の最中に姿を消した。我々は現在彼を拘束していない。彼の行方を捜索している」と述べた。

また逮捕時に銃撃戦が発生したことについては、「第三者が介入し、軍に発砲した」と述べた。

ムスタクバル・チャンネル(9月7日付)は、トルコ人質が解放され軍に保護されていると報じた(未確認情報)。

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『アフバール』(9月7日付)は、イランでの非同盟中立首脳会議に出席したミシェル・スライマーン大統領が、テヘランでシリアのワーイル・ナーディル・ハルキー首相、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談し、テロ容疑で逮捕されたミシェル・サマーハ元情報大臣に関して意見を交わしたと報じた。

アリー・マムルーク国民治安会議議長と「アドナーン」という名の上級士官の関与が疑われている同事件をめぐる意見交換で、シリア側は「平静」「快活」だったという。

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アドナーン・マンスール外務大臣はアラブ連盟外相会議への参加を終え、レバノンに帰国、NBN(9月7日付)に対して、「レバノンはアラブ政治の迷路に入ることはなく、他者を攻撃する陣営を支持しないだろう」と述べ、シリア・バッシングを続ける湾岸諸国と与しないとの意思を示した。

諸外国の動き

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、シリア情勢に関して「一部の国は沈黙を護り、宗派的志向のみを理由として(アサド)体制(の弾圧)を奨励している」と述べ、イランを暗に批判した。

そのうえでエルドアン首相は「シリアで起きていることは、1332年前にカルバラーで起きたことと全く同じだ」と述べ、イマーム・フサインがウマイヤ朝のカリフ・ヤズィードの軍に殺されたように、アサド大統領が抹殺されてしかるべきとの常軌を逸した低俗な例え話を行い、宗派主義を唱導した。

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クウェートのワリード・タブタバーイー国会議員がシリアに不法入国し、イドリブ県サルマダー市でシリア人群衆を前に説法を行う映像がユーチューブ(9月7日付)にアップされた。

http://www.youtube.com/watch?v=iBbvoYzaZVs

Youtube, September 6, 2012
Youtube, September 6, 2012
Youtube, September 6, 2012
Youtube, September 6, 2012

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UPI(9月7日付)は、米国がトルコ領内の対シリア国境地域に諜報員、外交官を増員し、反体制勢力への指導を強化していると報じた。

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シリア訪問を終え、スイスに帰国した赤十字国際委員会のペーター・マウラー会長は、「アサド大統領は、救援物資の搬入を円滑化することで人道支援を早急に増加させる必要について同意した…。また政治犯の訪問について大統領は議論する準備があるようだ…。会談で得られた前向きな誓約はもちろんその実施の有無をフォローアップ・評価されねばならない」と述べた。

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国連難民高等弁務官は、シリア人非難民の急増を受け、シリアへの人道支援計画における予算割り当てが、4170万ドルとこれまでの支援額の倍に増やされたことを明らかにした。

AFP, September 7, 2012、al-Akhbar, September 7, 2012、Akhbar al-Sharq, September 7, 2012、al-Hayat, September 8, 2012、al-Jadeed, September 7, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September
7, 2012、al-Kurdiya News, September 7, 2012、LBCI, September 7, 2012、al-Mustaqbal
TV, September 7, 2012、Naharnet.com, September 7, 2012, September 8, 2012、NBN,
September 7, 2012、Reuters, September 7, 2012、SANA, September 7, 2012、UPI,
September 7, 2012などをもとに作成。

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シリア外務省がエジプト大統領による前日の演説を「あからさまな内政干渉」であるとして非難、フランスが反体制武装勢力の支援のために対空砲などの供与を検討していると報じられる(2012年9月6日)

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、5日のアラブ連盟外相会議でのエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領の演説に関して、「あからさまな内政干渉」と非難し、「シリア国内の暴力を煽ることを目的とした煽動の一種」と断じた。

またトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相に関して、「彼の政府がテロ集団への支援…を通じて、シリア国民へのあからさまなテロ行為を行っているなかで、シリアがテロ国家だと非難した」と反論した。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣はシリア・アラブ・テレビ(9月6日付)で、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領が危機解決のイニシアチブを「自ら葬り去った」と非難、同大統領がシリア国内の流血を助長していると断じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月6日付)は、7月のダマスカス県でのアースィフ・シャウカト副参謀長らが犠牲となった爆破テロで死亡したと噂されているアミーン・シャラービー少将(国民安全保障会議副議長)が死亡していないと報じた。

シャラービー少将は事件後、解任され、国民安全保障会議副議長にはアブドゥルファッターフ・クドスィーヤ総合情報部第2次長が就任した、という。

国内の暴力

ダマスカス県では、『ハヤート』(9月7日付)によると、ヤルムーク区で迫撃砲による砲撃がありパレスチナ人20人が死亡した。

またシリア人権監視団によると、カダム区で、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。また同地区では市民2人が拉致、処刑された。

一方、地元調整諸委員会とシリア革命総合委員会は、アサーリー地区、カダム区が軍・治安部隊の砲撃を受けたと発表した。

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アレッポ県では、SANA(9月6日付)によると、アレッポ市のブスターン・バーシャー地区、スライマーン・ハラビー地区、マサーキン・ハナーヌー地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

またサイフ・ダウラ地区では、反体制武装勢力が仕掛けた爆弾多数を発見、撤去した。

一方、クルディーヤ・ニュース(9月6日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区への軍の空爆で、16人が死亡した。犠牲者のほとんどがクルド人だという。

シリア人権監視団によると、アレッポ市アンサーリー地区で市民1人が狙撃され、死亡した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月6日付)によると、ダイル・アサーフィール市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(9月6日付)によると、ハーリム市、イドリブ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月6日付)によると、ヒムス市のバーブ・フード地区、カルアト・ヒスン市、ダイル・バアルバ市、ナザーリーヤ村、ハウラ地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への掃討を継続し、甚大な打撃を与えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、対ヨルダン国境で激しい爆発音が複数回聞こえ、時を一にしてタッル・シハーブ町に「兵士数百人が戦車20輌に援護されて突入し、奪還した」。

一方、SANA(9月6日付)によると、ウンム・ワラド村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と応戦、戦闘員複数名を殺傷、逮捕した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市で軍・治安部隊の砲撃により離反兵1人を含む3人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で反体制武装勢力の戦闘員1人を含む3人が死亡した。

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AFP(9月6日付)は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県およびゴラン高原に駐留する共和国護衛隊の(精鋭)部隊を対トルコ国境地域に展開した、と報じた。

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アレッポ市での戦闘に関して、AFP(9月6日付)は、サイフ・ダウラ地区を攻略した共和国護衛隊少将が、iPadを携帯し、グーグル・アースで同地区の家々を表示、また反体制勢力の通信を傍受するための機器を使用し、前線の士官に指示を出していた、と報じた。

この少将は、士官に対して、「四つ先のブロックまで前進しろ。ただし、右側には発砲するな。彼らを包囲するためこちらの地区から別の部隊を送ったから」と指示をだしていた、という。

同報道によると、アレッポ市での反体制武装勢力の掃討は、砲撃を継続した後に部隊が突入したのとは異なり、戦車やヘリコプターによる砲撃と並行して地上部隊が進軍しており、「真の地上戦」を行っている、という。

なおアレッポ市に8月以降展開している共和国護衛隊の部隊はもっとも装備に優れ、戦闘能力の高い部隊だという。

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反体制武装勢力のアレッポ市の街区の進入と制圧の経緯に関して、AFP(9月6日付)は異なる二つの見解を紹介した。

Naharnet.com, September 6, 2012
Naharnet.com, September 6, 2012

第1の見解は、イドリブ県での戦闘を逃れて、戦闘員がまず進入し、その後に装備を搬入、さらに妻子も呼び寄せたというもの。第2の見解は、ムハンマド・ムフリフ少将(ムハーバラートの高官)が反体制武装勢力に都市進入の「カギ」を与え、同少将はその後、トルコに脱走しようとしたが、殺害されたというもの。

反体制勢力の動き

地元調整諸委員会は、トルコ西部イズミル県沖のエーゲ海での小型漁船沈没で死亡したアラブ人のなかに、地中海から300キロ以上離れた内陸のハサカ県から国外に避難しようとていたシリア人約60人が乗っていたと発表した(未確認情報)。

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ダマスカス刑事保安局(通称バーブ・ムサッラー地区支部)のアワド・アフマド・アリー准将がアラビーヤ(9月6日付)に出演し、離反を宣言した。

 

 

レバノンの動き

Naharnet.com, September 6, 2012
Naharnet.com, September 6, 2012

レバノンのマロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教はAFP(9月6日付)に対して、「我々(キリスト教徒)がシリアの体制を支持ししていると言う西欧人に言いたいのは、我々が体制ではなく国家を支持しているということだ…。イラクでサッダーム・フセインが排除され、100万のキリスト教徒が失われた…。なぜか?体制が倒れたからではなく、政府がなくなり、真空が生じたからだ…。シリアでも同じだ。キリスト教徒は体制崩壊後に生じる事態を恐れている」と述べた。

諸外国の動き

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はRT(9月6日付)に対して、「なぜロシアだけが(シリアへの)姿勢を再検討しなければならないのか?我々のパートナー(西側)も彼らの姿勢を再検討しなければならない」と述べ、アサド大統領を初め「国内の政治プロセスに参加する全員の身の安全を保障」すべきだと述べた。

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「アフバール・シャルク」(9月6日付)は、フランス外交筋の話として、フランスが他の西欧諸国とともに、反体制武装勢力が「解放」(占拠)した地域の自治を支援するため、対空砲などの供与を検討するだろうと述べた、報じた。

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シリア人権委員会は、イラクに避難し、拘束された離反兵をはじめとするシリア人複数名をイラク政府がシリアに追放しようと検討していると発表した。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、ナースィル・カドワ・シリア危機担当国連・アラブ連盟副代表、オマーンのユースフ・ベン・アラウィー外務大臣とアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の任務とシリア情勢について協議した。

会談で、アラビー事務総長は、ブラーヒーミー共同特別代表の任務に関して、任務遂行のため充分な時間を与えるべき、との立場を示した。

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ヨルダンのファーイズ・タラーウィナ首相は、シリアからの避難民の急増に関して、「我々の能力と予想を超えている」と述べた。

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クラスター爆弾連合は2011年3月以降の反体制運動弾圧の画像・写真などの資料をもとに、シリア政府がクラスター爆弾を使用していると発表した。

AFP, September 6, 2012、Akhbar al-Sharq, September 6, 2012, September 7, 2012、Alarabia.net, September 6, 2012、al-Hayat, September 7, 2012, September 8, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 6, 2012、al-Kurdiya
News, September 6, 2012、Naharnet.com, September 6, 2012、Reuters, September
6, 2012、SANA, September 6, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アラブ連盟外相会議がカイロの連盟本部で開催されるなか、自由シリア軍軍事評議会のシャイフ議長が同軍内の「隊列の統一、支援の窓口の一本化」を目指すことを発表(2021年9月5日)

国内の暴力

イドリブ県では、アブー・ズフール航空基地から離陸した空軍戦闘機を反体制武装勢力が4日に14.5ミリ対空機関砲で攻撃・撃墜した、と自由シリア軍のシャーム自由人大隊のアブー・マジド報道官なる活動家が発表した(未確認情報)。

al-Hayat, September 5, 2012
al-Hayat, September 5, 2012

アブー・マジド報道官はまたシャーム自由人大隊とシリア殉教者大隊がアブー・ズフール航空基地を包囲し、軍による反体制武装勢力への空からの攻撃を阻止しようとしている、と付言した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のマルジャ地区、ハナーヌー地区、ブアイディーン地区に対する軍の砲撃で、子供9人を含む9人が死亡、またブスターン・バーシャー地区の砲撃で10人が死亡した。

一方、SANA(9月5日付)によると、アレッポ市のハラク地区、シャイフ・サイード地区、ナイラブ地区、ブスターン・カスル地区、ハナーヌー地区、サフィーラ地区、カッラーサ地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、その装備を破壊した。

また軍・治安部隊が完全制圧したサイフ・ダウラ地区では清掃・復興作業が開始された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市内の軍事情報局施設近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力の交戦が続き、反体制武装集団戦闘員6人と軍・治安部隊の兵士複数が死亡した。

一方、SANA(9月5日付)によると、ダイル・ザウル市各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員複数名を殺害した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤルダー市などに軍・治安部隊が砲撃を加えた。

一方、SANA(9月5日付)によると、ヤルダー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またムライハ市・ザバダイン市間などで反体制武装勢力の「残党」を追撃し、武器弾薬を押収した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区に軍・治安部隊が砲撃を加えた。

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ヒムス県では、SANA(9月5日付)によると、ヒムス市のバーブ・スィバーア地区、バーブ・トゥルクマーン地区、クサイル市郊外(ガッサーニーヤ村など)で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

一方、反体制武装勢力はヒムス市郊外で、ハマー県のマウバ村の住民が乗った車を襲撃し、4人を殺害した。

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『クッルナー・シュラカー』(9月5日付)は、クナイトラ県の軍事情報局がリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相の離反・逃走に関与したとされる士官3人の身柄を拘束と報じた(未確認情報)。

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣がシリア訪問中の赤十字国際委員会ペーター・マウラー会長らと会談した。

SANA, September 5, 2012
SANA, September 5, 2012

SANA(9月5日付)によると、ムアッリム外務在外居住者大臣は会談で、西側諸国の制裁によるシリア国民の生活への悪影響を訴えるとともに、制裁が人道支援を妨げている実態を指摘した。

また周辺諸国など一部の国がテロ集団に武器資金を支援しており、そのことがシリアでの流血をもたらしていると非難した。

一方、マウラー会長は、赤十字国際委員会が「中立と独立を遵守する」ことを確認し、あらゆる側面からの人道支援の重要性を強調した。

会談には、アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣らも同席した。

会談後、アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣は記者団に対して、赤十字国際委員会の活動は「独立的、中立的」である限りその自由を認められるだろう、と述べた。

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シリア情報省はナイルサットによるシリアの民間衛星テレビ放送配信停止を受けて声明を出し、アラブ諸国放送連合の法規とシリア国民の権利の侵害と非難し、決定をシリアの国家と国民に対する敵対行為に与し、シオニストの計略に奉仕するものだと断じた。

また視聴者に対しては、シリアの地上放送、ないしはEutelsat、Hot Birdでの衛星放送を視聴するよう呼びかけた。

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バアス党民族指導部の機関紙『バアス』(9月5日付)の社説は、アラブ諸国での「アラブの春」を「破壊の春」と形容し、「帝国主義、退行主義、傭兵」による殺戮を助長したと非難した。

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アラビーヤ(9月5日付)は、ダマスカス刑事保安局のアワド・アフマド・アリー局長が離反したと報じた(未確認情報)。

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『クッルナー・シュラカー』(9月5日付)は、ラーミー・マフルーフに次ぐ体制派のビジネスマン、ムハンマド・ハムシューやニザール・アスアドが離反したとの未確認情報がフェイスブック上で飛び交っている、と報じた。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(9月5日付)は、アサド大統領のE-mailのアカウントに侵入し、メッセージを入手したというアブドゥッラー・ハージム・シャムリーなる活動家のインタビュー記事を掲載した。

シャムリー氏は45歳でブルガリアで医学を学んだ経歴を持ち、「ダマスカス郊外県でデモが始まったとき、友達に対してデモ支援の方法を考えることを提案し…、私たちはバッシャールのE-mailのパスワードを探り当てて、それに侵入することを決心」、2011年3月18日から活動を始めたという。

ダマスカスで活動していたシャムリー氏は2011年4月16日にパスワード(1234だという)を探り当てたが、当局の摘発を恐れ、同年5月にレバノンを経由し、メキシコに移動、外国のサーバーを経由してE-mailにアクセスした、という。

アサド大統領は受け取ったメールを読んだあとに必ず破棄することを発見した彼らは、未読のメッセージへのアクセスを試み、約7,500通のメールを入手した、という。

これらのメールは「秘密、スキャンダルの宝庫」でいずれ公開するとしている。

インタビューはカタールの首都ドーハで行われた。

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自由シリア軍事評議会のムスタファー・シャイフ議長(准将、駐トルコ)は、反体制武装勢力が近く「シリア国民軍」の名で新たな軍事連合体を結成するだろうと述べた。

また、ムハンマド・フサイン・ハーッジ・アリー少将の「総司令官」就任など一連の人事が10日以内に発表されるだろう、と付言した。

シャイフ議長によると、2011年9月の自由シリア軍結成から「長い時間を経て、同軍の再編が必要となった…。その組織構築はシリアでの民兵の展開や国の未来への懸念による」という。

組織改編では、「隊列の統一、支援の窓口の一本化」がめざされる、という。

シャイフ議長は「多くの集団が自由シリア軍を名のっているが、それぞれが勝手な活動をしている…。組織再編は質的な転換になる」と述べている。

またシャイフ議長によると、自由シリア軍を名のる反体制武装勢力は現在7000人の戦闘員を要し、そのなかには離反兵だけでなく武装した民間人もいるという。

加えて少将・准将17人など士官3000人もいるという。

AFP(9月5日付)が報じた。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のメンバー11人が共同声明を出し、委員会からの脱会を宣言した。

脱会したのは以下の11人。

マアムーン・ハリーファ(在外局前書記長)
マンスール・アタースィー(中央執行部メンバー)
ナウワール・アトファ(在外局前執行部メンバー)
サルキース・ファリード・サルキース(在外局中央委員会メンバ-)
アラブ社会主義者運動アブドゥルガニー・アイヤーシュ派メンバー11人

脱会の理由は、委員会がその「中庸」の姿勢ゆえに、過激化(軍事化)する「革命」に適切に対処できず、国民救済大会の開催を計画することでアサド政権との対話をめざしたこと、だという。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、国連総会で演説し、シリア情勢が「依然として混迷」しているとしたうえで、自身の任務を「困難」だと改めて強調、各国に支援を求めた。

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国連の潘基文事務総長は、国連総会で演説し、「どちら側に対してであれ武器を供与する者たちはシリア人をさらに苦悩させている」と諸外国による武器供与を非難した。

潘事務総長はそのうえで、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表への各国の支援と、シリアへの人道支援を求めた。

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中国の楊潔チ外務大臣は、ヒラリー・クリントン米国務長官との会談後の記者会見で、シリア問題に触れ、「我々と多くの国は、シリアの政治的転換の開始を支持している。しかし我々はまたいかなる問題解決もシリア国民によってもたらされ、彼らの意思を反映したものでなければならない…。外国が押しつけてはならない」と述べた。

またアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表を全面支持するとしたうえで、「仲介努力を行うすべての当事者を支持する」と述べた。

一方、クリントン国務長官は、ロシアと中国の姿勢に対する米国の不満が「もはや秘密ではない」としたうえで、アサド政権が暴力を停止しない場合、安保理で現実的な制裁発動を決議するのが最善の方途だと述べた。

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アラブ連盟外相会議がカイロの連盟本部で開かれた。

会議でエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領は「変革が求められている…。あなたたちが何もしなくても、歴史の車輪は周り、人民の意思が勝つ。アッラーの意思はすべての人々のうえにあり、我々はシリア国民を支持する」と述べた。

また、サウジアラビア、トルコ、イランとの四カ国委員会に関して、「シリア国民の血を護るため積極的に行動しなければならない」と述べた。

一方、アサド政権に対しては「古今の歴史から教訓を学ぶ」べきだとしたうえで、「シリア国民が自らの運命を決し、自らの指導者を選び、自らの未来を決める」と訴えた。

そのうえでアラブ連盟に対してシリアでの暴力停止と反体制勢力統一のために働きかけを行うよう求める一方、内戦の深刻化や外国の軍事介入を回避するべきだとの姿勢を示した。

これに対して、外相会議議長(任期半年)となったレバノンのアドナーン・マンスール外務大臣は「最終的な解決策が軍事的解決であってはならない」と述べ、平和的・政治的解決の必要を強調した。

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『ハヤート』(9月6日付)などは、シリアの民間衛星テレビチャンネル、ドゥンヤー、イフバーリーヤ、ファダーイーヤの配信停止をエジプトのナイルサット(衛星放送会社)が決定したと報じた。

ナイルサットの高官(匿名)は、AFP(9月5日付)に対して、「アラブ連盟の(7月の)提言に従って、シリアの公営テレビチャンネルの配信を停止した」と述べた。

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『ニューヨーク・タイムズ』(9月5日付)は米政権の2人の匿名高官の話として、7月のダマスカス県中心でのアースィフ・シャウカト副参謀長らを標的とした爆弾テロ後、イランがシリアへの武器供与を倍増させ、武器の空輸は今も続いている、と報じた。

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ヨルダンのガーリブ・ズウビー内務大臣は、シリアからの避難民の数が150万人に達しつつあることを明らかにした。

また複数の消息筋が『ハヤート』(9月6日付)に明らかにしたところによると、アブドゥッラー国王を議長とする政策会議が開催され、対シリア国境の管理などへの対応を審議した。

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レジェップ・タイイップ・エルドアン首相はAKPの総会で、「シリアの体制はテロ国家になった」と非難した。

AFP, September 5, 2012、Akhbar al-Sharq, September 5, 2012 September 5, 2012、AKI, September 5, 2012、Alarabia.net, September 5, 2012、al-Hayat, September 5, 2012 September 6, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 5, 2012,
September 10, 2012、al-Kurdiya News, September 5, 2012、Naharnet.com, September
5, 2012、he New York Times, September 5, 2012、Reuters, September 5, 2012、SANA, September 5, 2012、UPI,
September 5, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領が赤十字国際委員会使節団と会談し中立的人道活動への歓迎の意を表明、自由シリア軍「ファールーク北部大隊」がバーブ・ハワー通行所でジハード主義者の外国人を殺害(2012年9月4日)

シリア政府の動き

アサド大統領は赤十字国際委員会のペーター・マウラー会長ら委員会使節団とダマスカスで会談した。

Tishrīn, September 5, 2012
Tishrin, September 5, 2012

SANA(9月4日付)によると、会談では委員会とシリア政府の協力関係について協議がなされた。

アサド大統領は会談で、委員会によるシリア国内での中立的な人道活動を歓迎するとの意思を示した。

会談にはファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、フサームッディーン・アーラー外務在外居住者省組織局長、アブドゥッラフマーン・アッタール・シリア赤十字社会長が同席した。

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ロイター通信(9月4日付)は、複数の予備役兵や士官の話として、アサド政権が予備役兵多数を召集している、と報じた。

シリア軍の予備役兵の数は30万人に達する。

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『ハヤート』(9月4日付インターネット版)は、「ラーシドゥーン」を名のるグループがジャズィーラ・チャンネルのホームページをハッキングした。

ハッキングされたページには、「シリア(国民と政府)に対するおまえたちの姿勢、そして武装テロ集団に対する特別の支援、ねつ造された嘘のニュースを発信したことへの報復として」とのメッセージとシリア国旗が映し出された。

al-Hayat, September 5, 2012
al-Hayat, September 5, 2012

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ダマス・ポスト(9月4日付)は、国内外の反体制勢力との包括的国民対話会合開催に関する合意が成立し次第、恩赦を実施するだろうと報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、『ハヤート』(9月5日付)などによると、軍・治安部隊が3日晩に奪還したアレッポ市のサイフ・ダウラ地区を記者団に公開した。

同地区に入った記者団に同行した軍の大佐は、「戦闘は非常に厳しかった。なぜならテロリストが街区の両脇の高台に位置する商業地区を占拠していたからだ」と『ハヤート』(9月5日付)などに語った。

また別の士官は、「土曜日にサイフ・ダウラ地区の高台を制圧したことで、アレッポ解放の戦況は変わった。我々はこの地域を2日以内に完全に制圧するだろう…。また10日でアレッポを制圧する…。もっとも達成が難しい任務は完了した。なぜなら(制圧されていない)残された建物はいずれに2~3階建てで、我々は迅速に進軍できるだろう」と語った。

さらに別の士官は、反体制勢力が拠点としていたアパートで押収したというノートを持って記者団に近寄り、そこに記されていた戦闘員の氏名、国籍などを示した。

それによると、戦闘員の半数が、リビア人、トルコ人、チュニジア人、チェチェン人、イエメン人だったという。

一方、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、アレッポ市サイフ・ダウラ地区各所などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、甚大な打撃を与えた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が軍・治安部隊との激しい戦闘の末、ダイル・ザウル市フアード映画館通りにある軍事情報局施設を制圧した。

この戦闘により、反体制武装勢力の戦闘員2人、軍・治安部隊兵士8人が死亡した、という。

一方、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、ダイル・ザウル市内各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力の武装した車輌2台を押収した。

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ダマスカス郊外県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、ムライハ市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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ダルアー県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、マアルバ町で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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イドリブ県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、アブー・ズフール市、アリーハー市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、甚大な打撃を与えた。

また国境警備隊はトルコ領からヒルバト・ジャウズ村に潜入しようとした戦闘員と交戦、撃退した。

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ハマー県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、アルファーン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、戦闘員2人を殺傷した。

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ヒムス県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、バーブ・トゥルクマーン地区、タッルカラフ市郊外で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

またレバノン領からタッルカラフ地方に潜入しようとした戦闘員を国境警備隊が撃退した。

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ラタキア県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、バラータ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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アッシリア人権ネットワークなる反体制組織は、ヒムス市郊外のブスターン・ディーワーン地方にある聖母教会が軍の砲撃を受け、甚大な被害を被ったと発表した。

Kull-na Shuraka', September 4, 2012
Kull-na Shuraka’, September 4, 2012

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=-qN-DdyhzUw

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『ハヤート』(9月4日付)はシリア情勢を研究するワリード・ジダーウ氏が現地調査を行い、2011年3月以降の混乱による被害総額が365億米ドルに達すると評価したと報じた。

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シリア・ステップス(9月4日付)は、アレッポ市やダマスカス県などの学校に避難している市民の数が35万人を越え、また2,000の学校が戦闘の被害を受けていると報じた。

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『アフバール・シャルク』(9月4日付)は、アレッポ市サーフール地区で反体制武装闘争を行う活動家の話として、アレッポ市内で食糧品が不足している、と報じた。

反体制勢力の動き

レバノン・イスラーム報道監視団のヤースィル・スィッリー代表は『クドス・アラビー』(9月4日付)などに対して、アレッポ県の対トルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所でシリア人の反体制武装勢力戦闘員が外国人のジハード主義者と交戦し、イスラーム国シューラー会議議長のアブー・ムハンマド・シャーミー・アブスィー博士を暗殺したことを明らかにした。

Kull-na Shuraka', September 4, 2012
Kull-na Shuraka’, September 4, 2012

暗殺したのは、自由シリア軍の「ファールーク北部大隊」なる武装勢力で、15人の戦闘員が3日に暗殺を実行、ナイフで斬り殺されたという。

同報道によると、アブスィー博士が率いる外国人ジハード主義者の部隊は依然としてバーブ・ハワー国境通行所を占拠しており、その数はフランス人記者によると約150人におよぶ、という。

複数の消息筋によると、アブスィー博士はイドリブ県タッル・カラーマ地方出身のシリア人で、遺族は遺体の引き取りを拒否しているという。

レバノンの動き

アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使はマナール・チャンネル(9月4日付)に対して、3月14日勢力がミシェル・スライマーン大統領に提出した覚書(シリア大使追放の請願書)を「実現不可能」で「非現実的」と一蹴した。

諸外国の動き

中国外交部報道官は記者団に対して、「我々は常に、唯一の正しい道が危機の政治解決でなければならないと考えている。現在情勢は悪化しているが、事態が悪化するたびに、統一的な姿勢の必要は増している」と述べた。

またアサド政権による化学兵器使用の可能性を非難する西側諸国の姿勢を受け、「中国はいかなる国であっても、化学兵器を開発・製造・使用することに厳しく反対している」と述べた。

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インテルファクス通信(9月4日付)は、軍消息筋の話として、ロシア海軍がタルトゥース港の海軍基地から「この夏に」兵士の退避を検討していたが、退避措置に踏み切るほど事態が悪化していないと判断した、と報じた。

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UNHCRは10万人以上のシリア人が8月だけで戦果を逃れ、近隣諸国に避難した、と発表した。

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エジプトの首都カイロでは、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、反体制活動家約100人がシリア大使館に侵入しようとして、エジプトの治安部隊と衝突、複数の治安要員が負傷した。

同報道によると、活動家らは、治安部隊に対して火焔ビンや石を投げて破壊行為を行おうとした、という。

AFP, September 4, 2012、Akhbar al-Sharq, September 4, 2012、Damas Post, September 4, 2012、al-Hayat, September 4, 2012, September 5, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 4, 2012、al-Kurdiya
News, September 4, 2012、Naharnet.com, September 4, 2012、al-Quds al-ʻArabi, September 9, 2012、Reuters, September 4, 2012、SANA, September 4, 2012、Syria
Steps, September 4, 2012、Tishrīn, September 5, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ズウビー情報大臣が記者会見でブラーヒーミー共同特別代表への全面支援を約束、トルコ南東部シルナク県でPKKとトルコ軍が交戦(2012年9月3日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市で、戦闘機の空爆により市民が避難していたとされるビルが破壊され、中にいた18人が死亡した。

またこれ以外にも軍・治安部隊の砲撃で合わせて50人以上が死亡したという。

SANA, September 3, 2012
SANA, September 3, 2012
SANA, September 3, 2012
SANA, September 3, 2012

一方、SANA(9月3日付)によると、アレッポ市サイフ・ダウラ地区、アンサーリー地区内、ハナーヌー地区、ブスターン・バーシャー地区、マアーディー地区、マルジャ地区、バーブ・ナスル地区などの各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、多数の戦闘員を殺害し、大量の武器弾薬を押収した。

また郊外のカフルハムラ村でも、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、戦闘員が乗っていた車などを破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジャルマーナー市近くのダウワール・ワフダで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも5人が死亡、27人が負傷した。

なおSANA(9月3日付)によると、負傷者数は23人。

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ハマー県では、SANA(9月3日付)によると、ハマー市フィラーヤ地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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ラタキア県では、SANA(9月3日付)によると、ハッファ地方のドゥーリーン村、ハズリーン村、カフルダルバ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殲滅した。

また同地方のカフリーヤ村、ズーバール村、ブルジュ・カスブ村などでも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月3日付)によると、ハウラ地方のブルジュ・カーイー村、東ブワイダ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またヒムス市ハーリディーヤ地区でも軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハサカ県では、SANA(9月3日付)によると、軍・治安部隊がダイル・ザウル県方面から反体制武装勢力をシダーディー地方で要撃し、2人を殺害、3人を逮捕した。

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ロイター通信(9月3日付)は、反体制活動家の話として、約1万人のシリア人が過去1週間にわたってトルコ当局によって、トルコ領内(キリス)への避難を阻止されている、と報じた。

またトルコへの避難ルートの途上に位置するアアザーズ市(人口約7万人)は反体制武装勢力が占拠していると言われるものの、軍・治安部隊により連日砲撃に曝されており、半分以上の住民が市外に避難している、という。

シリア政府の動き

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、記者会見を開き、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表への全面支援を約束した。

また西側諸国による「緩衝地帯」設置の動きに関しては、「シリア領への敵対行為」と断じ、「いかなる者が主権に抵触しようと、我々は報復し、その手を切り落とし、高い代償を払わせるだろう」と述べた。

そのうえで「必要なのは武器・資金援助の停止、武装集団流入阻止、煽動放送の停止、そして治安回復を受けたかたちでの包括的国民対話の開始」と述べた。

さらに「アフダル・ブラーヒーミー共同特別特使が成功する条件は、一部の国、すなわちカタール、サウジアラビア、トルコがアナン前特使の6提案を成功させることを正式に誓約し、直ちに武器供与を停止し、戦闘員たちに対して国境を閉鎖し、訓練・避難キャンプを閉鎖することだと考える」と強調した。

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シリア軍の少佐はAFP(9月3日付)に対して、「軍はアレッポを10日以内に制圧するだろう。それに先だってまず、サラーフッディーン地区を制圧し、続いてサイフ・ダウラ地区をまさに制圧しようとしている…。この二つの地区は地理的な理由でもっとも困難な地区だった…。他の地区の制圧はずっと容易だ」と述べた。

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シリアの財務省はテロ撲滅法第4条に基づき、マナーフ・トゥラース准将とその家族の資産を凍結した。UPI(9月3日付)が報じた。

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AKI(9月3日付)は、新学期開始(9月16日)を間近に控え、軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘を避け、学校で避難生活を送る人々が当局から退去の警告を受けている、と報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月3日付)は、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣がキリスト教徒、ドゥルーズ派、イスマーイーリー派、アラウィー派、クルド人といったマイノリティの予備役のみを召集するよう指示を出したとの宗派主義的な報道を流した。

またダマスカスの複数の消息筋の話として、内閣がスンナ派の公務員をキリスト教徒、クルド人、ドゥルーズ派、イスマーイーリー派に優遇させようとしている、と報じた。

反体制勢力の動き

ロンドンで活動する反体制組織のシリア人権監視団は、8月の死者数が5,440に上り、死者総数が26,283人に達したと発表した。

8月の犠牲者の内訳は、民間人4,114人、離反兵105人、軍兵士1,221人。

また犠牲者総数の内訳は、民間人18,695人、離反兵1,079人、軍兵士6,509人。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長はスペインのガルシア=マルガリョ外務大臣と会談し、民間人保護のための「早急な軍事介入」を改めて呼びかけた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月3日付)は、ハサカ県カーミシュリー市でPKK系の民主統一党の傘下団体である西クルディスタン青年機構が、市民的不服従を呼びかけるデモを行い、数百人の若者が参加した。

しかし、シリア・クルド国民評議会の支持者は参加しなかった。

デモはハサカ県で治安当局が兵役逃れをしているクルド人青年約1,000人を拘束したことへの抗議行動。

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シリア・クルド国民評議会は声明を出し、事務局定例会合でクルド最高会議に関して審議し、同委員会の枠内で共同の政治ビジョンを確定し、具体的な活動を行うことの必要を確認したと発表した。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がマヤーディーン・チャンネル(9月3日付)のインタビューに応じ、シリア情勢などについて語った。

主な発言内容は以下の通り。

「(シリア国内で)多くの犠牲者が出てしまった今でも、シリアで政治的和解と対話は可能だ…。20万人が殺されたレバノンが良い例になるだろう」。

「サウジアラビア、トルコ、カタール、エジプトといった関係国は、シリアの対話を支持しなければならない。合理的な解決策とは戦闘を終わらせ、対話に入ることで、我々はみなそうした動きを擁護するだろう」。

「シリアでの武装反乱を支援するアラブの国は、バッシャール・アサド大統領にイスラエルに脅威を及ぼすことを止め、イランやヒズブッラーとの関係を絶つよう求めた。あるサウジ高官は、イラン高官にバーレーンでの解決策は、人々が家に帰ることだと語った。我々は、シリアの体制が変化を経験してはいけないなどと言っていない…シリアの体制は進んで対話を行おうとしており、改革しようとしている。(他のアラブ諸国の反体制運動を支持している一方でアサド政権を支持するという)我々のスタンスが異なるのはまさにこのためで、シリアの体制が(他の国とは)異なっているからだ」。

「シリアへの軍事介入の結果は予想できないし、保障もできない。米国人がシリアでの事態収拾を望んでいるなどと誰が言ったのか?米国は危機がシリアで長引き、国全体が破壊されることを望んでいる…米国はシリアの現状に満足しているし、イスラエルの夢は地域が混沌とすることだ」。

「シリアでの出来事を宗派的な次元で見ることは深刻な誤りである…。宗派主義はシリアを破壊し、分断するだけだ」。

(レバノン人巡礼者の拉致に関して)「もしレバノンのシーア派とのよい関係を望むのなら、あのようにするべきではないし、特定の集団に圧力をかけてその意見を変えさせるために無実の人々を利用すべきでない」。

「シリアに対する何らかの立場を我々に納得させたい人がいるのなら、我々はそのことについて議論する準備はある。しかし人質をとって、その家族に圧力をかけ、我々の立場を変えさせようとするのは合理的でない」。

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ムスタクバル潮流のフアード・スィニューラ元首相はミシェル・スライマーン大統領と会談し、アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使の国外追放を求める請願書を手渡した。

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ナジーブ・ミーカーティー首相はミシェル・フーリー駐シリア・レバノン大使と会談し、シリア軍による最近のレバノン領侵犯(砲撃)に関して協議した。

会談でミーカーティー首相はフーリー大使に、シリアの外務在外居住者に砲撃が両国国境地域の安定に「マイナスの影響」を与えることを警告した緊急のメッセージを伝えるよう指示した。

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UNIFILのアンドレア・テネンティ報道官は、レバノン政府はUNIFILに対して対シリア国境管理の支援を要請することが可能だ、と述べた。

諸外国の動き

ロイター通信(9月3日付)は、トルコの複数の治安消息筋の話として、南東部の対シリア国境に位置するシルナク県でPKKとトルコ軍が交戦し、双方に死傷者が出たと報じた。

戦闘は続いており、トルコ治安部隊が少なくとも8人負傷した、という。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、BBC(9月3日付)に対して、「(自身の)ミッションがいかに困難かを知っている…。ほぼ不可能であるということだ。しかし不可能だとう言うことはできず、あくまでも、ほとんど不可能だと言う」と述べた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は英国下院で、シリアの反体制勢力統一に向けた支援の一環として、自由シリア軍の代表者との接触を外務省に許可したと証言した。

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英国のアリスター・バート中東問題担当大臣は、シリア領内の対トルコ国境地域への緩衝地帯設置の是非に関して、「さらなる衝突や紛争の機会を作り出すであろうから…、こうした地域について真剣に話すことはまだできない」と述べた。

またシリアへの軍事介入の可能性については、「いかなる状態になっても軍事介入がないと考える者は間違っている…。しかし我々はその段階に至っていない」と述べた。

一方、反体制勢力に関しては、「統一的な姿勢・メッセージを持つにいたる能力を欠いている」としつつ、「体制崩壊後を準備するための外交的、政治的努力を怠ることは間違えだ」と引き続き支援する意思を示した。

これに関連して、バート中東問題担当大臣は反体制勢力への武器供与は否定したが、シリア国内の軍事勢力・諜報機関の存在に関してはコメントしなかった。

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『ハヤート』(9月4日付)は、サウジアラビアのトゥルキー・ブン・タラール皇太子のイニシアチブにより、ヨルダンのラムサー市のアブドゥッラー国王公園に臨時の避難施設を設営し、シリア人避難民数百人が収容されたと報じた。

AFP, September 3, 2012、Akhbar al-Sharq, September 3, 2012, September 4, 2012、AKI, September 3, 2012、al-Hayat, September 4, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 3, 2012, September 5, 2012、al-Kurdiya News, September 3, 2012、al-Mayadeen, September 3, 2012、Naharnet.com, September 3, 2012, September 4, 2012、Reuters, September 3, 2012、SANA, September 3, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県で自由シリア軍の「使徒末裔旅団」が軍参謀本部施設を標的に作戦を実施、GCC定例外相会合では「シリアの治安、安定、統合を維持したかたちでの平和的移行実現の重要性」が強調される(2012年9月2日)

国内の暴力

ダマスカス県では、自由シリア軍の「使徒末裔旅団」なる組織が、軍参謀本部施設を標的に作戦を実行したと発表した。

SANA, September 2, 2012
SANA, September 2, 2012

軍参謀本部は8月15日にも爆破事件が発生したダーマーローズ・ホテルの近くに位置している。

一方、SANA(9月2日付)は、アブー・ルンマーナ地区のマフディー通りにある「護衛大隊」の近くで仕掛け爆弾2発が爆発し、この「テロ行為」で4人が負傷したと報じた。

『ハヤート』(9月3日付)などによると、標的となった「護衛大隊」は、ウマウィーイーン広場近くの参謀本部に配置されていたという。

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バサーティーン・マッザ区に軍の戦車が展開し、逮捕・摘発活動を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市内の軍事情報局施設と軍警察施設近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

また同市内東部でも戦闘があり、少なくとも1人が死亡、ブーカマール市でも2人死亡した。

一方、『ティシュリーン』(9月3日付)によると、ダイル・ザウル市内で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市イザーア地区、サーフール地区、シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ブライジュ村、ウンム・ハルザ村が軍・治安部隊の砲撃を受け、多数が負傷、家々が破壊された。

地元調整諸委員会によると、この攻撃で少なくとも市民4人が負傷した。

一方、『ティシュリーン』(9月3日付)によると、アレッポ市マルジャ地区、ダウワール・アグユール地区、マイダーン地区、ナーディー・ハラブ地区、ダウワール・バーブ・ハーウーズ地区、旧市街、バルクーム地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・ナッジャール市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤルダー市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍兵士多数が死傷した。

また同監視団によるとカフルバトナー町で処刑された3人の遺体が発見された。

さらに、スバイナ町で爆発が発生し、子供1人を含む市民5人が死亡した、という。

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ヒムス県では、地元調整諸委員会によると、クサイル市が軍・治安部隊の激しい砲撃を受け、パンの直売所が1カ所が破壊され、もう1カ所が軍に制圧された。

またシリア人権監視団によると、ヒムス県各地での攻撃で、少なくとも1人が死亡した。

一方、SANA(9月2日付)によると、タッルカラフ地方で軍・治安部隊がレバノンからの潜入を試みた反体制武装勢力を撃退した。

またヒムス市バーブ・フード地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷、甚大な損害を与えた。

さらに『ティシュリーン』(9月3日付)によると、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺害した。

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アクス・サイル(9月3日付)は、自由シリア軍がヒムス県クサイル市の公立病院を制圧するための大規模作戦を実行したと報じた(未確認情報)。

同報道によると、作戦はこれまでのなかで「最大規模」で、攻略にあたって、自由シリア軍は全長200メートルのトンネルを堀り、病院施設内の軍・治安部隊の検問所を爆破、「軍・治安部隊、シャッビーハ100人以上を殺害し、成功させた」という。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール町周辺で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、『ティシュリーン』(9月3日付)によると、ザーウィヤ山で軍・治安部隊が反体制武装勢力を逮捕した。

またサルキーン市郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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ハマー県では、SANA(9月2日付)によると、アルファーン地方北部で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員全員を殺害し、武器を押収した。

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ダルアー県では、『ティシュリーン』(9月3日付)によると、カルファー村、フラーク市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を死傷、逮捕した。

シリア政府の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月2日付)は、ラーミー・マフルーフ氏の一家に近い消息筋の話として、同氏の息子が、同い年の米国籍の青年のパスポートで米国に避難している、と報じた。

この青年とは、マフルーフ家の子息の教育係であるカロリン・シャーウィー女史の息子でマフルーフ氏の息子と同い年だという。

事実確認はとれていない。

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ジハード・マクディスィー外務在外居住者省報道官はNBN(9月2日付)に対して、非同盟諸国首脳会議でのエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領の「革命支持」発言を「かなり失望した。ムルスィー大統領は同胞団というバックグランドがあるにせよ、極めて重要なアラブの国の元首だ。時間の経過とともに大統領の器量と現実的態度が増すとよいのだが」と述べた。

またアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に関しては、「シリアを近く訪れるだろう。彼は歓迎されている…。我々は彼に耳を傾けるし、彼も我々に耳を傾けるだろう」と述べた。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のムンズィル・マーフース渉外局長は、民主的変革諸勢力国民調整委員会に関して、「(シリア国民評議会には)合流しない。なぜなら彼らは政府と対話できると幻想しているから」と批判した。

Naharnet.com, September 2, 2012
Naharnet.com, September 2, 2012

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シャーム・ウラマー連盟は声明を出し、アサド政権の正統性を否定、政権との戦いを「ジハード」とみなすとの見解を示した。

声明によると、連盟には、アドナーン・サカー、ジャマールッディーン・サイラワーン、サーリヤ・リファーイー、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ、ムハンマド・ラーティブ・ナーブルスィー、アブドゥルカリーム・バッカール、マムドゥーフ・ジュナイドなど70人のシャイフ、ウラマーが参加している、という。

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Syria News(9月3日付)は、シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン前事務局長が、「暫定政府が結束し、国民が供給するレベルまで向上できるよう、評議会において真剣な努力が行われている」と述べたと報じた。

またガルユーン前事務局長は、暫定政府樹立のための交渉を他の反体制組織・活動家と行っていることを認めるとともに、マーリフ弁護士(シリア革命評議会暫定政府首相)に関して「暫定政府に参加するだろうが、同政権における役割を話すのは時期尚早だ」述べた、という。

さらに今月にモロッコで予定されているシリアの友連絡グループ会合では、シリア国民評議会のメンバーを400人に拡大することの是非が審議されることを明らかにした。

諸外国の動き

GCCは定例外相会合を開き、閉幕声明で、「シリアの治安、安定、統合を維持したかたちでの平和的移行実現の重要性」を強調するとともに、「重火器を使用した政権による殺戮・虐殺継続」を非難した。

またレバノン情勢の不安定化に関しても言及、「すべての当事者に国益を優先させ、レバノンの治安、安定を乱し、シリアの危機と一体化させるような試み」を回避するよう呼びかけた。

一方、テヘランでの非同盟中立諸国首脳会談でのペルシャ語の翻訳で、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領の演説のシリアに関する批判をバーレーンに関する批判として「誤訳」されたことを強く批判した。

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CIAのデヴィッド・ペトレイアス長官がトルコのイスタンブールに到着した。『ハヤート』(9月4日付)などによると、トルコの治安当局高官とシリア危機、対テロ対策などについて協議するという。

AFP, September 2, 2012、Akhbar al-Sharq, September 2, 2012、ʻAks al-Sayr, September 3, 2012、al-Hayat, September 3, 2012, September 4, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 2, 2012,
September 3, 2012、al-Kurdīya News, September 2, 2012、Naharnet.com, September
2, 2012、NBN, September 2, 2012、Reuters, September 2, 2012、SANA, September
2, 2012、Syria News, September 3, 2012、Tishrīn, September 3, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランで開催されていた非同盟中立首脳会議が閉幕、シリア国民評議会が暫定政府発足に向け組織拡大と「民主的」な指導者選出の仕組みの修正を行うことを発表(2012年9月1日)

シリア政府の動き

ダマスカス・ティシュリーン軍事病院の委員長は、AFP(9月1日付)に対して、「私の見積もりでは、危機開始以降、軍・治安部隊兵士8,000人以上が殺害されている」と述べた。

一方、ロンドンを拠点とする反体制組織のシリア人権監視団は、犠牲者25,000人のうち6,500人が軍・治安部隊兵士だと発表している。

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シリア内閣府(統計局)は、2012年第1四半期の観光客数が前年と比べて76.4%、ホテル宿泊者数が76.6%落ち込んだと発表した。

また観光収入も52,000,000,000シリア・ポンドから12,800,000,000シリア・ポンドと75.4%落ち込んだという。

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SANA(9月1日付)は、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ヒムス県、ハマー県、ダルアー県、タルトゥース県での「最近の事件」に関連して逮捕された逮捕者のうち、殺人を犯していない341人を釈放したと報じた。

釈放者の地域別内訳はダマスカス県・ダマスカス郊外県が225人、アレッポ県が50人、ヒムス県が23人、ハマー県が19人、ダルアー県が19人、タルトゥース県が5人。

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カドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣は、変革解放人民戦線として声明を出し、ミシェル・キールー氏ら反体制活動家の資産凍結に関して、国民対話に資さないと疑義を呈した。

国内の暴力

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市で反体制武装勢力が空軍大隊基地内にある防空施設を襲撃・制圧し、士官ら少なくとも16人を拉致、対空ロケット弾多数を確保した。

同監視団のアリー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(9月1日付)に対して、制圧した施設を「最重要施設」と評した。

また同監視団によると、反体制武装勢力はブーカマール市内にあるハマダーン航空基地も攻撃した。

しかし制圧には失敗した。

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同じく、ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市で軍・治安部隊の砲撃で少なくとも5人が死亡した。

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アレッポ県では、反体制武装勢力によると、アレッポ市で軍・治安部隊が戦闘機と戦車を投入して、ハナーヌー地区、ブスターンカスル地区、スッカリー地区を攻撃した。

またシリア人権監視団によると、アレッポ市サラーフッディーン地区で2人が殺害された。

一方、SANA(9月1日付)によると、アレッポ市のカッラーサ地区、バーブ・アンターキヤー、マルジャ地区、サイフ・ダウラ地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、殺害した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で4人が射殺された。またカダム区で身元不明の遺体1体が発見された。

一方、SANA(9月1日付)によると、反体制武装勢力が軍医のターヒル・サビーラ准将をルクンッディーン区で暗殺した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カフルバトナー町、フタイタト・トゥルクマーン市で身元不明の遺体17体が発見された。

一方、SANA(9月1日付)によると、スバイナ町で、反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し、市民15人が死傷した。

またザマルカー町、ハッザ町で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、スーラーン市、ムーリク市で反体制武装瀬領が軍・治安部隊の検問所を襲撃し、軍兵士少なくとも4人を殺害した。

一方、SANA(9月1日付)によると、シャフルナーズ地方、フワイズ地方で軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、甚大な被害を与えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団にようと、ハーリム市の軍・治安部隊の検問所を反体制武装勢力が襲撃し、軍兵士少なくとも9人を殺害した。

一方、SANA(9月1日付)によると、ハーリム市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、トルコに放逐した。

またバーリーシャー山一帯の反体制武装勢力の複数のアジトを襲撃・破壊、さらにアリーハー市での「浄化」を継続した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力戦闘員4人を含む6人が死亡した。

一方、SANA(9月1日付)によると、クサイル市で軍治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市で軍・治安部隊が反体制武装勢力を要撃し、1人を殺害した。

またラジャート高原が軍・治安部隊の砲撃を受け、ザイズーン村では軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(9月1日付)によると、タファス市、ラジャート高原、ムサイナ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を死傷させた。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会はストックホルムで会合を開き、反体制組織の代表者の新規入会のための組織拡大と、選挙によるより「民主的」な指導者選出の仕組みの修正を行うことを決定した。

これは暫定政府発足に向けた措置だという。

また会合では、今月9日に任期切れとなるアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長の任期を9月末日まで延長することを決定した。

ジョルジュ・サブラー報道官が明らかにした。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、バスマ・カドマーニー報道官の脱会を受けるかたちで、ロイター通信(9月1日付)に「思っているようにことが進まないこともあるが、我々は評議会の再編を通じて事態を改善しようとしている…。(評議会に参加する)組織の数は増えるだろう」と述べた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月1日付)は、ハサカ県カーミシュリー市で、アームーダー調整の活動家3人を含む5人が、PKK系の民主統一党の民兵に対トルコ国境で逮捕されたと報じた。

8月31日にシリア最高委員会の決定を無視して、反体制デモを実施したことが理由だと考えられる。

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『クッルナー・シュラカー』(9月1日付)は、ハサカ県各地でPKK系の民主統一党が黙認するなかで、治安当局が8月30日から活動家らの逮捕を行っている、と報じた。

レバノンの動き

NNA(9月1日付)は、ベカーア県バアルベック郡カーア地方で、シリア軍がレバノン人2人を拉致した、と報じた。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、反体制武装勢力占拠地域に対するシリア軍・治安部隊の空爆を制限すべきだとしつつも、アサド政権の一方的暴力停止を求める西側諸国を「素朴」、「挑発」と評した。

ラブロフ外務大臣は、「シリア政府がまず殺戮を停止し、軍を都市部から撤退させねばならない、と我々のパートナー(西側諸国)が言うとき…、これは決して実現できない計画だ。素朴というか、ある種の挑発だ」。

また「政府軍のみに降伏を求め、武装集団の戦闘を促す者(西側諸国)の姿勢は…非常に多くの命が失われていることへの責任を負う準備があるということだ」と述べ、西側諸国にはそうした呼びかけを行う資格などないと非難した。

そのうえで、「シリア問題に関する唯一可能な解決とは、シリア人自身が決める、というものだ」と述べた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はアラビーヤ(9月1日付)に対して、シリアにおける変化を「早急に必要」と強調、「シリア国民を満足させねばならない」「受け入れられる状況のもとでシリア人を生活せしめるような政治プロセスを進めねばならない」と述べた。

またブラーヒーミー共同特別代表は、そのためにまずアサド政権が暴力を停止し、国民の治安と安全を確保すべきだと述べた。

さらに「シリアへの軍事介入は政治プロセスの失敗を意味する」と述べ、NATO軍などの外国軍の派遣を議論することが時期尚早だとの見方を示した。

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非同盟中立首脳会議の閉幕(8月31日付)を受け、イランのマフミード・アフマディーネジャード大統領が閉幕宣言を発表した。

同宣言では、シリアに関して、ゴラン高原におけるシリアの完全な主権回復、米国による対シリア制裁の国際法違反、コフィ・アナン国連特使およびアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表による危機解決に向けた努力への支持が盛り込まれた。

SANA(9月1日付)が報じた。

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国連の潘基文事務総長は、ロイター通信(9月1日付)に、ワーイル・ナーディル・ハルキー首相らシリアの代表団とのイランでの会談で、シリア側が国際人道支援機関などによる人道支援のためのシリアへの入国に積極的に協力する意思を示したと述べた。

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エジプトのヤースィル・アリー大統領報道官は、シリア情勢に関して、アラブ世界の世論はシリア政府支援を受け入れない、と述べた。

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ヨルダンのサミール・マアーイタ内閣報道官は記者会見を開き、シリア領内から発射された迫撃砲14発が31日深夜にヨルダン領内のラムサーに着弾したことを受け「ヨルダン領への侵害は揺るされず、レッドラインだ」と述べた。

迫撃砲が着弾したのは、ウンムラーワ村、ズナイバ村、タッラ村。

ヨルダンのジャアファル・ハッサーン計画国際援助大臣は記者会見で、過去数週間でシリア人避難民の数が14万人近くに急増したとしたうえで、避難民への対処に約1億6000万ドルの費用がかかり、今後支出額は3億6000万ドルに達するだろうと述べた。

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イラン・イスラーム革命防衛隊広報文化官代理のモハンマド・アリー・アスワディー氏は、米国がシリア攻撃という「愚行」を犯したら、イランは報復するだろうと述べた。

ロイター通信(9月2日付)が報じた。

AFP, September 1, 2012、Akhbar al-Sharq, September 1, 2012、Alarabia.net, September 1, 2012、al-Hayat, September 2, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 1, 2012, September 3, 2012、al-Kurdiya
News, September 1, 2012、Naharnet.com, September 1, 2012、NNA, September
1, 2012、Reuters, September 1, 2012、SANA, September 1, 2012などをもとに作成。

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