YPG主体のシリア民主軍は米主導の有志連合の航空支援を受け、バーグーズ村近郊(ダイル・ザウル県)でダーイシュと激しく交戦(2019年3月31日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月1日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、県南東部のバーグーズ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

同消息筋によると、戦闘は、米主導の有志連合の偵察機が灌木地帯でダーイシュの戦闘員複数人を発見したことを受けて行われたという。

有志連合もまた、シリア民主軍を航空支援し、爆撃を行ったという。

AFP, April 1, 2019、ANHA, April 1, 2019、AP, April 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2019、al-Hayat, April 2, 2019、Reuters, April 1, 2019、SANA, April 1, 2019、UPI, April 1, 2019などをもとに作成。

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シリアのダーイシュのもとに置き去りにされていたサウジアラビア人戦闘員の息子2人が無事帰国(2019年3月31日)

アラビーヤ・チャンネル(3月31日付)は、サウジアラビアの諜報機関がシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)から少年2人を救出する作戦を成功させたと伝えた。

同チャンネルによると、救出されたのはアブドゥッラーくん(16歳)とアフマドくん(13歳)。

2人がシリアに入ったのは5年前。

「トルコへの観光」と偽って密入国した父親に連れられていた。

だが、父親はその1ヶ月後に自爆攻撃を行って死亡し、ダーイシュ(イスラーム国)に保護されていた。

2人はサウジアラビアの諜報機関によって救出され、トルコを経由し、無事サウジアラビアの首都リヤドに到着した。

リヤドに到着したアブドゥッラーくんは「私たちはサウジアラビアにいます。おかげさまで無事です」と語った。

一方、アフマドくんは目の下に傷が残っている。

リヤド国際空港で両親や親戚の出迎えを受けた2人は喜びの笑みを浮かべ、母親は泣きながら2人を抱きしめた。

AFP, March 31, 2019、Alarabia, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

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アラブ連盟首脳会議はシリア不在のままゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めたトランプ米大統領の決定を拒否する声明を採択(2019年3月31日)

アラブ連盟首脳会議(第30回)がチュニジアの首都チュニスで開かれ、アラブ民族にとってのパレスチナ問題の重要性を改めて強調する閉幕声明を採択した。

声明では、東エルサレムをパレスチナ国家の首都と位置づけ、そのアラブ性を再確認する一方、シリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めたドナルド・トランプ米大統領の決定に拒否の意思を示した。

また、エルサレムに対する法的地位を変更しようとするイスラエルの一方的な措置に対しても改めて拒否の意思を示した。

一方、イランが地域の安定を揺るがすような敵対的な行為を行おうとしていると非難、アラブ情勢への干渉を拒否することが強調された。

なお、2011年に加盟資格を凍結されたシリアは、今回も参加を求められなかった。

『ハヤート』(4月1日付)が伝えた。

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

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スワイダー市上空で人型のUFOが目撃される、グレンダイザーか?!(2019年3月31日)

スワイダー24(3月31日付)は、スワイダー市上空で、人間のかたちをした未確認飛行物体(UFO)が確認されと伝え、その画像を公開した。

このUFOは、気象観測のための気球だと思われるが、公式筋はその真偽について何ら発表は行っていない。

インターネット上では、「クレンダイザーだ」、「スーパーマンだ」などといった冗談交じりのコメントが散見された。

https://www.facebook.com/Suwayda24/videos/1538282802975661/

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

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アレッポ県北部に駐留するトルコ軍の拠点が砲撃を受け、兵士1人死亡(2019年3月31日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月31日付)によると、アフリーン市近郊のトルコ軍拠点が迫撃砲による攻撃を受け、トルコ軍兵士1人が死亡、1人が負傷した。

アナトリア通信(3月31日付)によると、トルコ軍は、迫撃砲が発射されたジャラーブルス市東部のズール・マガール村にある人民防衛隊(YPG)の拠点複数カ所に対して反撃を行った。

一方、ANHA(3月31日付)によると、シャッラー村近郊のマリーミーヤ村でトルコ軍部隊が何者かの攻撃を受け、兵士3人が死亡、3人が負傷した。

AFP, March 31, 2019、Anadolu Ajansı, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

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シリア各地でクナイトラ県住民が、ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めたトランプ米大統領の決定に抗議するデモを続ける(2019年3月31日)

シリア各地で、クナイトラ県住民、人民諸組織、組合諸組合の呼びかけで、ドナルド・トランプ米大統領が25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモが行われ、多くの住民が参加した。

抗議デモが行われたのは、クナイトラ県出身者の居住区があるダマスカス県ダハーディール地区、ナフル・イーシャ地区、フジャイラ交差点(ダマスカス県・ダマスカス郊外県境)、ダマスカス郊外県クドスィーヤー市。

またダマスカス郊外県東グータ地方のサクバー市、スワイダー市、ダイル・ザウル市、ヒムス県ハウラ地方のカフルラーハー市、タッル・ダハブ町、タッルドゥー市、タイバ村でも抗議デモが行われた。

ダマスカス県内のクナイトラ県出身者居住区
スワイダー市
ハウラ地方(ヒムス県)
サクバー市

SANA(3月31日付)が伝えた。

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県でイッザ軍などと交戦(2019年3月31日)

ハマー県では、SANA(3月31日付)によると、シリア軍がラターミナ町一帯を移動するイッザ大隊(イッザ軍)に対して攻撃を行った。

シリア軍はまた、マアルカバ村南部を移動する反体制武装集団に対しても攻撃を行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県2件、ハマー県1件)確認した。

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 31, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから248人、ヨルダンから675人の難民が帰国、避難民132人が帰宅(2019年3月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月31日付)を公開し、3月30日に難民924人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは248人(うち女性80人、子供137人)、ヨルダンから帰国したのは675人(うち女性182人、子供310人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は173,386人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者62,638人(うち女性18,859人、子ども31,739人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者110,748人(うち女性33,048人、子ども56,125人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 402,666人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民132人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは34人(うち女性13人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは37人(うち女性15人、子供12人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは61人(うち女性18人、子供29人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は14,974人(うち女性5,094人、子供6,439人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,283,570人(うち女性386,608人、子供648,818人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 31, 2019をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「選挙後に、交渉によって、あるいは戦場でシリア問題を必ず解決する」(2019年3月30日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、統一地方選挙投票日(31日)を前日に控えて、「選挙後に、我々は、可能であれば交渉によって、あるいは戦場で、シリア問題を必ず解決する」と述べた。

アナトリア通信(3月30日付)が伝えた。

AFP, March 30, 2019、Anadolu Ajansı, March 30, 2019、ANHA, March 30, 2019、AP, March 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2019、al-Hayat, March 31, 2019、Reuters, March 30, 2019、SANA, March 30, 2019、UPI, March 30, 2019などをもとに作成。

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イスラエル占領下のクナイトラ県バクアーサー村で、トランプ米大統領によるゴラン高原に対するイスラエル主権承認決定に抗議するデモ(2019年3月30日)

SANA(3月30日付)によると、イスラエル占領下のクナイトラ県バクアーサー村で、住民が、ドナルド・トランプ米政権がゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に著名したことに攻撃するデモを組織し、バクアーサー村、マジュダル・シャムス村、マスアダ村、アイン・カニーヤ村の住民のほか、ドゥルーズ派の聖職者らが参加した。

AFP, March 30, 2019、ANHA, March 30, 2019、AP, March 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2019、al-Hayat, March 31, 2019、Reuters, March 30, 2019、SANA, March 30, 2019、UPI, March 30, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県出身の兵役忌避者数十人の免罪手続きが終了(2019年3月30日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月30日付)によると、同県出身の兵役忌避者数十人の免罪手続きが終了し、全員が社会復帰を果たした。

AFP, March 30, 2019、ANHA, March 30, 2019、AP, March 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2019、al-Hayat, March 31, 2019、Reuters, March 30, 2019、SANA, March 30, 2019、UPI, March 30, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県で反体制武装集団と交戦(2019年3月30日)

ハマー県では、SANA(3月30日付)によると、シリア軍がラターミナ、およびその一帯から攻撃を加えてきた反体制武装集団に砲撃で応戦した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県1件、ラタキア県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を20件(アレッポ県3件、イドリブ県9件、ラタキア県7件、ハマー県1件)確認した。

AFP, March 30, 2019、ANHA, March 30, 2019、AP, March 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2019、al-Hayat, March 31, 2019、Reuters, March 30, 2019、SANA, March 30, 2019、UPI, March 30, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから223人、ヨルダンから643人の難民が帰国、避難民93人が帰宅(2019年3月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月30日付)を公開し、3月29日に難民866人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは223人(うち女性67人、子供113人)、ヨルダンから帰国したのは643人(うち女性193人、子供328人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は172,463人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者62,390人(うち女性18,859人、子ども31,739人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者110,073人(うち女性33,048人、子ども56,125人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 401,743人(うち女性120,565人、子供204,786人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民93人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは31人(うち女性15人、子供9人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは42人(うち女性18人、子供10人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは20人(うち女性4人、子供8人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は14,842人(うち女性5,048人、子供6,386人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,283,438人(うち女性387,607人、子供650,152人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 30, 2019をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センター司令官「イドリブ県にフランスとベルギーの諜報機関が到着、シリア軍による化学兵器攻撃を偽装しようとしている」(2019年3月29日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのヴィクトール・クプチシン(Viktor Kupchishin)司令官(少将)は記者会見で、イドリブ県にフランスとベルギーの諜報機関が到着、シリア軍による化学兵器攻撃を偽装しようとしているとの情報を得たと述べた。

クプチシン司令官によると、塩素ガスと思われる有毒ガスを詰めたボンベが、3月23日にサラーキブ市からハーン・シャイフーン市、マアッラト・ハルマ村、カフルズィーター市に移送されたという。

スプートニク・ニュース(3月29日付)が伝えた。

なお、ベルギー、フランスの外務省はこれを強く否定している。

AFP, March 29, 2019、ANHA, March 29, 2019、AP, March 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2019、al-Hayat, March 30, 2019、Reuters, March 29, 2019、SANA, March 29, 2019、Sputnik News, March 29, 2019、UPI, March 29, 2019などをもとに作成。

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チャヴシュオール外務大臣「米国はシリア軍がイドリブ県を解放した場合、シリアから部隊を撤退させない」(2019年3月29日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、トルコのアンタリヤ市を訪問し、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談し、シリア情勢、とりわけイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーンの処遇について意見を交わした。

会談後の記者会見で、ラブロフ外務大臣は、「ロシアはイドリブ県をめぐるトルコとの合意を遵守する…。イドリブ県にかかる合意を実行するうえで決定的な役割を果たすロシア・トルコ両軍の連絡は常に行われている。この地域が困難に直面しているとはいえ、私は我々が一歩ずつ前に進んでいると信じている。両国首脳が定めた目標実現に向けて進み始めた。そのなかには、第1段階として三つの地区でのパトロール実施が含まれている」と述べた。

一方、ユーフラテス川以東地域の処遇については「撤退についての発言を受けるかたちで、米国は実際に撤退しなければならない」と強調し、シリアの主権尊重、領土統一のために同地の問題に対してトルコと共通姿勢をとると述べた。

そのうえで、すべての当事者がユーフラテス川以東地域の事態を収拾し、国境地帯の安全を保障するために参加する必要があり、アダナ合意がその基礎をなすべきとの見方を示した。

これに対して、チャヴシュオール外務大臣も、ロシアとの協力がイドリブ県の事態収拾において重要だと確認する一方、シリア軍の砲撃により、民間人に犠牲が出ていることに懸念を示した。

また「米国は、シリア軍がシリア北部を解放した場合、シリアから部隊を撤退させないだろう」と述べ、イドリブ県の支配をシリア政府が回復させないことを、シリアからの撤退の条件としていると述べた。

RT(3月29日付)、スプートニク・ニュース(3月29日付)などが伝えた。

AFP, March 29, 2019、ANHA, March 29, 2019、AP, March 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2019、al-Hayat, March 30, 2019、Reuters, March 29, 2019、RT, March 29, 2019、SANA, March 29, 2019、Sputnik News, March 29, 2019、UPI, March 29, 2019などをもとに作成。

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シリア政府と和解したダマスカス郊外県バラダー渓谷出身の元反体制武装集団メンバー約200人が帰還を認められず(2019年3月29日)

サウト・アースィマ(3月29日付)は、国民安全保障会議(アリー・マムルーク議長)がダマスカス郊外県のバラダー渓谷の村長らに対して、帰還が認められない同地出身者のリストを開示したと伝えた。

リストは3部あり、それぞれ115人、68人、23人の氏名が記載されているという。

そのほとんどが、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元メンバーだが、「治安上の理由」で帰還が認められないという。

AFP, March 29, 2019、ANHA, March 29, 2019、AP, March 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2019、al-Hayat, March 30, 2019、Reuters, March 29, 2019、SANA, March 29, 2019、Sawt al-‘Asima, March 29, 2019、UPI, March 29, 2019などをもとに作成。

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自由シリア軍幹部は「米国とシリアのスンナ派の同盟」を主唱するも、活動家の非難を浴びる(2019年3月29日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月29日付)は、トルコ占領下のアレッポ県北部で活動を続けるムウタスィム旅団(いわゆる自由シリア軍諸派)のムスタファー・スィージャリー政治局長は、ツイッターのアカウントで、シリアの革命勢力は米国と同盟を結ぶべきだとと綴り、活動家の反感を買っていると伝えた。

スィージャリー政治局長は「米国は我が国民の敵ではない。我々の呼びかけは公然たるもので、明白だ。国際的な別動部隊を獲得するために取り組み、ワシントンとシリアのスンナ派の協力な同盟を作るべきだ」と綴った。

スィージャリー政治局長はまた「トルコは、シリアに対するイランの計画やロシア人に対抗するうえでの、我々の戦略的な本陣、我が地域人民の別動部隊である。我々は、そのトルコに、米国との協力な同盟を結ぶ努力を行うよう強いられている」と付言した。

このツイートに対して、活動家らは「米国が行ったのは革命と国民を敗北させることだ」、「米国はシリア革命根絶の公式スポンサーだ」などとの批判のコメントが相次いだ。

AFP, March 29, 2019、ANHA, March 29, 2019、AP, March 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2019、al-Hayat, March 30, 2019、Reuters, March 29, 2019、SANA, March 29, 2019、UPI, March 29, 2019などをもとに作成。

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アレッポ県北部ではトルコの支援を受ける反体制武装集団がPKKのメンバー4人を逮捕、武器弾薬を応酬(2019年3月29日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月29日付)によると、国民軍第1軍団第1旅団が、アフリーン市内でクルディスタン労働者党(PKK)のメンバー4人を逮捕した。

国民軍第111旅団のムスタファー・シュユーヒー大尉によると、4人は市内で地雷を敷設しようとしていたという。

また、トルコ占領下にあるラーイー村の警察および治安部隊が、北・東シリア自治局支配地域に密輸されようとしていた大量の武器弾薬を応酬した。

一方、人民防衛隊(YPG)に近いオリーブの怒り作戦司令室は声明を出し、ジュワイク村にあるハムザ師団の検問所を攻撃し、戦闘員6人を殺害したと発表した。

またアフリーン解放軍団も声明を出し、26日にカルジャブリーン村でシャーム軍団のメンバーを狙撃し、殺害した。

ANHA(3月29日付)が伝えた。

AFP, March 29, 2019、ANHA, March 29, 2019、AP, March 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2019、al-Hayat, March 30, 2019、Reuters, March 29, 2019、SANA, March 29, 2019、UPI, March 29, 2019などをもとに作成。

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「土地の日」43周年に合わせて、シリアのパレスチナ・キャンプでトランプ米大統領によるゴラン高原のイスラエル主権承認決定に抗議するデモ(2019年3月29日)

シリア各所のパレスチナ・キャンプで、「土地の日」(3月30日)43周年に合わせて、パレスチナ諸派が、ドナルド・トランプ米大統領が25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモを呼びかけ、パレスチナ人が参加した。

抗議デモが行われたのは、首都ダマスカスのヤルムーク区、ダマスカス郊外県バッティーハ村、ジャルマーナー市のキャンプ。

SANA(3月29日付)が伝えた。

ヤルムーク・キャンプ(ダマスカス郊外県)
バッティーハ村(ダマスカス郊外県)
ジャルマーナー・キャンプ(ダマスカス郊外県)

AFP, March 29, 2019、ANHA, March 29, 2019、AP, March 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2019、al-Hayat, March 30, 2019、Reuters, March 29, 2019、SANA, March 29, 2019、UPI, March 29, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県でシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党と交戦(2019年3月29日)

ハマー県では、SANA(3月29日付)によると、シリア軍がシャリーア村、ジスル・バイト・ラース村にあるトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、サフル丘、ジャイサート村一帯にあるシャーム解放機構の拠点を攻撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(アレッポ県8件、ラタキア県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(アレッポ県8件、イドリブ県6件、ラタキア県1件、ハマー県2件)確認した。

AFP, March 29, 2019、ANHA, March 29, 2019、AP, March 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2019、al-Hayat, March 30, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 29, 2019、Reuters, March 29, 2019、SANA, March 29, 2019、UPI, March 29, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア空爆で「意図せず死亡したとされる民間人」は2019年2月末の段階で1,257人のまま(2019年3月28日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2014年8月から2019年2月までにシリア、イラク両国領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる6件の新たな報告を受け、すでに報告されている141件と併せて調査を行い、1件の調査を完了、本件に関する情報が信用にたることを確認した。

ただし、本件での死者数は示されなかった。

これにより、2014年8月から2019年2月までに有志連合が実施した空爆34,038回によって、意図せず犠牲となったことが確認される民間人の数は1,257人と前月発表と同じとなった。

この数値は先月の発表と同じ。

なお、146件については調査が継続される。

CENTCOM, March 28, 2019をもとに作成。

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シリア各地で3日連続となる抗議デモ…ゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認したトランプ米大統領の決定に抗議(2019年3月28日)

シリア各地で26、27日に続き、バアス党、人民諸組織、組合諸組合の呼びかけで、ドナルド・トランプ米大統領が25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモが行われ、多くの住民が参加した。

抗議デモが行われたのは、首都ダマスカスの国連事務所前、ハサカ市、カーミシュリー市(ハサカ県)、スワイダー市、ハッファ市(ラタキア県)、ダイル・ザウル市、ナブア・サフル村(クナイトラ県)、アレッポ市、シャイフ・マスキーン市(ダルアー県)、ジーザ町(ダルアー県)。

首都ダマスカス
ハサカ市
カーミシュリー市
スワイダー市
ナブア・サフル村(クナイトラ県)
アレッポ市
シャイフ・マスキーン町(ダルアー県)

SANA(3月28日付)が伝えた。

AFP, March 28, 2019、ANHA, March 28, 2019、AP, March 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2019、al-Hayat, March 29, 2019、Reuters, March 28, 2019、SANA, March 28, 2019、UPI, March 28, 2019などをもとに作成。

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スワイダー県で「ゴラン高原はアサドが売った」などと書かれた落書きが発見される(2019年3月28日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月28日付)は、スワイダー県東部タルバー村のバアス党施設の壁に、アサド大統領を非難する落書きが書かれているのが発見されたと伝え、その写真を公開した。

写真には、「アサドは倒れる」、「アサドは裏切り者」、「ゴラン(高原)はアサドが売った」などといった落書きが写っている。


AFP, March 28, 2019、ANHA, March 28, 2019、AP, March 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2019、al-Hayat, March 29, 2019、Reuters, March 28, 2019、SANA, March 28, 2019、UPI, March 28, 2019などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「米国はシリアから部隊を撤退させるとの約束に忠実であるべき」(2019年3月28日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は、米軍のシリア駐留が、シリアの主権と領土保全を確認した国連安保理決議第2254号への違反だとしたうえで、米国はシリアから部隊を撤退させるとの約束に忠実であるべきだと述べた。

発言は、ドナルド・トランプ米大統領がロシアはヴェネズエラから出て行くべきだと述べたことへの反論。

AFP, March 28, 2019、ANHA, March 28, 2019、AP, March 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2019、al-Hayat, March 29, 2019、Reuters, March 28, 2019、SANA, March 28, 2019、UPI, March 28, 2019などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相「シリア領内にイランがミサイルを持ち込むことを許さない」(2019年3月28日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はツイッターのアカウントで、27日のアレッポ市郊外に対するイスラエル軍戦闘機のミサイル攻撃に関して、シリア領内にイランがミサイルを持ち込むことを許さないと綴った。

ネタニヤフ首相は「イランは長距離高性能ミサイル、破壊力のある最新型ミサイルをシリアに持ち込もうとしている」、「我々はこれを認めない。イランがシリアを軍事拠点化し、最新鋭兵器を持ち込もうとすることに対する我々の作戦は間断なく続けられる」と綴った。

AFP, March 28, 2019、ANHA, March 28, 2019、AP, March 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2019、al-Hayat, March 29, 2019、Reuters, March 28, 2019、SANA, March 28, 2019、UPI, March 28, 2019などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相は米国によるゴラン高原主権承認を初めて同地を訪問(2019年3月28日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ドナルド・トランプ米政権がシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認する大統領令に署名して以降初めて、ゴラン高原を訪問した。

ネタニヤフ首相は米国から帰国後、署名された大統領令の写しを持参し、国防省を訪れた後、その足でゴラン高原に向かった。

ネタニヤフ首相は、自身のツイッターのアカウントで「これがトランプ大統領が署名した大統領令だ。米国はゴラン高原に対する我が国の主権を承認した。我々は50年待った。これは、ゴラン高原に対する我が国の主権を強化する偉大なる宣言だ」と綴った。

AFP, March 28, 2019、ANHA, March 28, 2019、AP, March 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2019、al-Hayat, March 29, 2019、Reuters, March 28, 2019、SANA, March 28, 2019、UPI, March 28, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構はダイル・ザウル県で初の特殊作戦を実施、シリア軍将兵2人を殺害したと発表(2019年3月28日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構は声明を出し、ダイル・ザウル県内で3月25日に、シリア軍第4師団に対する初の特殊作戦を実施したと発表した。

声明によると、シャーム解放機構は、シリア軍第4師団の士官からなる一団を監視・追跡し、ダイル・ザウル県内のシリア政府支配地域(ユーフラテス川西岸)にあるシリア軍の兵舎に潜入、戦闘の末にシリア軍士官1人を含む2人を殺害、多数を負傷させたという。

AFP, March 28, 2019、ANHA, March 28, 2019、AP, March 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2019、al-Hayat, March 29, 2019、Reuters, March 28, 2019、SANA, March 28, 2019、UPI, March 28, 2019などをもとに作成。

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ヨルダンに逃亡していた「自由シリア軍」元司令官が帰国し、親政権民兵を組織(2019年3月28日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月28日付)は、「自由シリア軍」の元司令官で、シリア政府による南西部制圧(2018年半ば)を受けて、ヨルダンに逃亡していたイマード・アブー・ズライク氏が、シリアに帰国し、軍事情報局との連携のもとに新たな民兵を結成する準備を進めている、と伝えた。

この民兵は約1,000人の戦闘員から構成され、そのほとんどは最近になってヨルダンから帰国したダルアー県各地出身の元反体制武装集団戦闘員だという。

アブー・ズライク氏本人もダルアー県ナスィーブ村出身。

ヨルダンに逃亡後、ロシアおよびシリア政府と接触、ヨルダンの諜報機関もこれを承知していたという。
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ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(3月28日付)によると、東グータ地方のカフルバトナー町内で治安当局が強制捜査を行い、指名手配中の男性(兵役忌避者)12人を拘束した。

AFP, March 28, 2019、ANHA, March 28, 2019、AP, March 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2019、al-Hayat, March 29, 2019、Reuters, March 28, 2019、SANA, March 28, 2019、Sawt al-‘Asima, March 28, 2019、UPI, March 28, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県でシャーム解放機構などの拠点を砲撃(2019年3月28日)

イドリブ県では、SANA(3月28日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、フワイン村にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(3月28日付)によると、シリア軍がシャリーア村、サフル丘にあるシャーム解放機構などの拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県2件、イドリブ県1件、ラタキア県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(アレッポ県4件、イドリブ県6件、ラタキア県1件、ハマー県2件)確認した。

AFP, March 28, 2019、ANHA, March 28, 2019、AP, March 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2019、al-Hayat, March 29, 2019、Reuters, March 28, 2019、SANA, March 28, 2019、UPI, March 28, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから214人、ヨルダンから689人の難民が帰国、避難民214人が帰宅(2019年3月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月28日付)を公開し、3月27日に難民903人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは214人(うち女性64人、子供109人)、ヨルダンから帰国したのは689人(うち女性207人、子供351人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は170,741人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者61,913人(うち女性18,705人、子ども31,496人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者108,828人(うち女性32,674人、子ども55,490人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 400,021人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民62人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは34人(うち女性11人、子供15人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは28人(うち女性14人、子供8人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は14,657人(うち女性4,975人、子供6,336人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,283,253人(うち女性387,534人、子供650,102人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 28, 2019をもとに作成。

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