『ニューヨーク・タイムズ』:シリア人傭兵の第一陣がウクライナでロシア軍とともに戦闘に参加するためにロシア入り(2022年3月31日)

『ニューヨーク・タイムズ』(3月31日付)は、アサド政権に近い西側外交筋の話として、シリア人傭兵の第一陣が、ウクライナでロシア軍とともに戦闘に参加するためにロシア入りしたと伝えた。

同筋によると、ロシア入りした第一陣は300人以上の戦闘員からなり、ロシア国内で教練を受けたのち、ウクライナに移送されるという。

複数筋によると、シリア政府支配地域で動員された傭兵の一部は、ロシアへの「恩返し」として戦闘に参加することを望んでいるが、それ以外は金銭目当てで傭兵となっているという。

AFP, April 1, 2022、ANHA, April 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2022、The New York Times, March 31, 2022、Reuters, April 1, 2022、SANA, April 1, 2022、SOHR, April 1, 2022などをもとに作成。

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欧州への移住を希望していたアフガニスタン人がトルコで拘束され、シリアのイドリブ県に強制的に出国させられ、1カ月拘留の末、なす術もないまま同地に留まる(2022年3月31日)

ミドル・イースト・アイ(3月31日付)は、アフガニスタンのジャララバードから欧州に向かおうとしていたアフガニスタン人4人が、経由地のトルコのアンカラで当局に拘束され、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るシリア北西部のイドリブ県に強制出国させられていたと伝えた。

ナスルッラーを名乗る4人のうちの1人は、自分たちがアフガニスタン人であると伝えたにもかかわらず、トルコ当局はイドリブ県のヒルバト・ジャウズ村にトルコ側が違法に設置している国境通行所からシリア領内に強制的に出国させられたと証言している。

ナスルッラー氏は、アターッラー、ハヤーリー・ジュール、サクヤーッラーを名乗る3人の仲間とともに、ターリバーンの支配を逃れてトルコに向けて脱出、その際に1人につき、1,100米ドルを支払わされたという。

4人は当初、当局からギリシャ経由でアフガニスタンに強制送還されると聞かされていたが、騙されてシリアに強制的に入国させられた。

シリアのイドリブ県では、イランとつながりがあると疑われ、シャーム解放機構の総合治安機関のもとで1カ月にわたり拘留されたという。

彼らは現在、トルコに戻ったのち、欧州に移住することを望んでいるが、シリア北部で職を得る機会がないために、そのための資金が得られないでいるという。

AFP, April 1, 2022、ANHA, April 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2022、Middle East Eye, March 31, 2022、Reuters, April 1, 2022、SANA, April 1, 2022、SOHR, April 1, 2022などをもとに作成。

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米『タイム』誌:シリア人医師が化学兵器攻撃などに対処するためウクライナ人医師・看護師を医療研修(2022年3月31日)

米『タイム』誌(3月31日付)は、シリア人医師が化学兵器攻撃などに対処するための医療研修をウクライナ人に対して行っているとする記事を掲載した。

記事はオルガ・トカリュクを名乗るウクライナの女性フリー・ジャーナリストによるもの。

同誌によると、医療研修を行っているのは、2011年に地元医師や民間人に医療研修を行うための保健科学アカデミーなる組織を設立し、現在も代表を務める外科医のアブドゥッラー・アブドゥルアズィーズ・ハーッジー氏をリーダーとするシリア人医師ら。

保健科学アカデミーは、シリアに「アラブの春」が波及した直後に、多数の医療が当局に逮捕されたのに対処するため、イドリブ県で設立されたという。

副代表を務めるムスタファー・カヤーリー氏が、ロシア軍によるウクライナ侵攻(特別軍事作戦)開始の数日後に、ウクライナ人医師への支援を求めるメッセージをツイッターで受け、研修を始めたという。

アカデミーには、ウクライナで学んだスタッフも多くいるという。

研修は録画され、フェイスブックやYouTubeを通じて配信し、3万回以上も視聴されているという。

彼らはウクライナの医療スタッフと会合を重ね、応急処置、さまざまな兵器での攻撃による負傷への対応について研修を行っているという。

研修を受けたウクライナ人医療スタッフの数は1,000人で、化学兵器攻撃への対応についても学んだという。

AFP, April 2, 2022、ANHA, April 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2022、Reuters, April 2, 2022、SANA, April 2, 2022、SOHR, April 2, 2022、The Time, March 31, 2022などをもとに作成。

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ハッダード駐ロシア・シリア大使は、世界に向けて米ドルでの取引を止め、世界経済に対する米国の覇権を打ち崩すよう呼び掛け(2022年3月31日)

リヤード・ハッダード駐ロシア・シリア大使は、世界に向けて米ドルでの取引を止め、世界経済に対する米国の覇権を打ち崩すよう呼び掛けた。

ハッダード大使は2011年以来、ロシア・ルーブル、中国元を外貨準備金として保有し、ロシアとの協力関係を継続していると強調した。

タス通信(3月31日付)が伝えた。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022、TASS, March 31, 2022などをもとに作成。

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シュアイタート部族が暮らすダイル・ザウル県内の地域で教職員がデモ(2022年3月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュアイタート部族が暮らす県内の地域(アブー・ハマーム市、ガラーニージュ市)などで教職員がデモを行い、給与引き上げ、各学校への守衛の配置、教育セクターへの支援を求めた。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域から武装グループが政府地に潜入、シリア軍と交戦、5人死亡(2022年3月31日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)から、武装グループがシリア政府の支配下にあるハマード砂漠に偵察の為に潜入、シリア軍と戦闘となった。

この戦闘で、シリア軍兵士4人と武装グループのメンバー1人が死亡した。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県タドムル市近郊の砂漠地帯でダーイシュに対して4回の爆撃を実施(2022年3月31日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がタドムル市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して4回の爆撃を実施した。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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シリア軍第25師団がロシア軍の要請を受けてイドリブ県、ヒムス県東部、ハマー県で、高度な軍事教練を実施:ウクライナへの派兵を準備か?(2022年3月31日)

シリア人権監視団は、複数筋からの情報として、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が司令官を務めるシリア軍第25師団がロシア軍の要請を受けて、「決戦」作戦司令室の支配地域に近いイドリブ県、ヒムス県東部、ハマー県で、高度な軍事教練を実施していると発表した。

教練は3日続けて実施され、ロシア軍の指導や資金提供を受けて行われており、ウクライナへの部隊派遣に備えたものだと見られるという。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室による狙撃で過去72時間でシリア軍兵士5人死亡(2022年3月31日)

シリア人権監視団によると、過去72時間で、「決戦」作戦司令室による狙撃で、シリア軍兵士5人が殺害された。

5人は、アレッポ県(少尉)、イドリブ県(少尉と兵卒)、ラタキア県カッバーナ村一帯(兵卒2人)で殺害された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルマーニーヤ村一帯、ドゥワイル・アクラード村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県南部シャフシャブー山のカウカバー村近くを砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムサイフラ町で正体不明の武装集団が、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバーを銃で撃ち、殺害した。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局渉外関係局はドイツ外務省使節団にダーイシュのドイツ人メンバーの妻ら10人とその子供27人の身柄を引き渡す(2022年3月31日)

ハサカ県では、ANHA(3月31日付)によると、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)がカーミシュリー市の本部を訪問したドイツ外務省使節団に、ダーイシュ(イスラーム国)のドイツ人メンバーの妻ら10人とその子供27人の身柄を引き渡した。

ドイツ外務省使節団は3月30日に渉外関係局を訪問し、身柄引き渡しにかかる文書に正式に調印していた。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村一帯を砲撃(2022年3月31日)

アレッポ県では、ANHA(3月31日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村一帯を砲撃した。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル市スポーツ・サロンの和解センターがマヤーディーン市に移設(2022年3月31日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月31日付)によるとダイル・ザウル市スポーツ・サロンに設置されていた和解センターが閉鎖された。

閉鎖は4月2日まで、センターをマヤーディーン市に移設するための措置。

また、ラッカ県のサブハ町、ディブスィー・アフナーン村、アレッポ県タッル・アラン町、ハイヤーン町に設置された和解センターで、は、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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バスリン・ドネツク人民共和国軍副司令官:「拘束した外国人傭兵は戦争捕虜として取り扱われることはなく、法廷に立たされる」(2022年3月31日)

ドネツク人民共和国のエドワルド・バスリン軍副司令官は記者団に対して、これまでに拘束した外国人傭兵の処遇について、法廷で裁くと述べた。

RIAノーヴォスチ通信(3月31日付)によると、バスリン副司令官は以下の通り述べた。

外国人傭兵がマリオポリから脱出することは許されない。また、戦争捕虜として取り扱われることはなく、法廷に立たされることになる。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、RIA Novosti, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で7人(2022年3月31日)

保健省は政府支配地域で新たに7人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者12人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、3月31日現在のシリア国内での感染者数は計55,695人、うち死亡したのは3,141人、回復したのは51,588人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/278850591089591

AFP, March 31, 2022、ACU, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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シリア人権監視団:シリアに駐留するロシア軍が、ロシアからのシリア軍第25師団などの代表団の帰国を受けるかたちで、イドリブ県南部、ヒムス県東部、ハマー県内で同師団に空挺作戦などの特殊教練を実施(2022年3月30日)

シリア人権監視団は、シリアに駐留するロシア軍が、イドリブ県南部、ヒムス県東部、ハマー県内で、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が司令官を務めるシリア軍第25師団に対して、空挺作戦などの特殊教練を実施したとの情報を得たと発表した。

同監視団によると、ロシア軍ヘリコプター複数機がラタキア県のフマイミーム航空基地を離陸、またロシア軍将兵約700人が教練に参加したという。

教練は、第25師団、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団、バアス大隊、シリア軍第5軍団の代表団がロシア訪問からの帰国を受けたものだと思われる。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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シリア軍ヘリコプター複数機ハマー県東部の砂漠地帯でダーイシュの拠点を爆撃(2022年3月30日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプター複数機が、県東部のラフジャーン村近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点と思われる複数カ所を爆撃した。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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ダルアー県でシリア軍兵士2人を含む5人が相次いで殺害される(2022年3月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市とダーイル町を結ぶ高速道路で、正体不明の武装集団がシリア軍部隊を襲撃し、兵士2人が死亡、2人が負傷した。

またジャースィム市とナワー市を結ぶ街道では、住民2人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

さらに、ジッリーン村でも正体不明の武装集団が住民1人を銃で撃ち、殺害した。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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ドバイ国際博覧会でシリア館が「テーマ解釈賞」の金賞を受賞(2022年3月30日)

UAEのドバイで2021年10月1日に開幕し、3月31日に閉幕するドバイ国際博覧会で、シリア館が「テーマ解釈賞」の金賞を受賞し、ガッサーン・アッバース在UAEシリア臨時代理大使が授賞式に出席した。


SANA(3月30日付)が伝えた。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領は2022年法律第16号(拷問犯罪法)を施行(2022年3月30日)

アサド大統領は2022年法律第16号(拷問犯罪法)を施行した。

拷問犯罪法は3月28日に人民議会で可決され、拷問犯罪を定義、これに対する罰則を定めている。
SANA(3月30日付)が伝えた。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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イランのニークザード国会副議長がシリアを訪問し、ミクダード外務在外居住者大臣と会談(2022年3月30日)

イラン国会(イスラーム諮問評議会)のアリー・ニークザード副議長がシリアを訪問し、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(3月30日付)によると、会談では、経済、通商面での協力関係強化の方途などについて意見が交わされた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3231618660458572

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県ハイヤーン町で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが始まる(2022年3月30日)

アレッポ県では、SANA(3月30日付)によると、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きを行うための和解センターが設置されたハイヤーン町で復帰手続きが開始され、数十人が手続きを済ませた。

また、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、ディブスィー・アフナーン村、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、タッル・アラン町に設置された和解センターでは、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県北部、アレッポ県北部を砲撃(2022年3月30日)

ラッカ県では、ANHA(3月30日付)、SANA(3月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、アイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

 

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アレッポ県では、ANHA(3月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北東のトゥーハール村、フーシャリーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のマーリア市とフール村を結ぶ街道で、トルコ軍装甲車が住民をはね、死亡させた。

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ハサカ県では、ANHA(3月30日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市の教会地区で、シリア国民軍に所属するハムザ師団と第20師団の戦闘員どうしが、交戦した。

交戦の理由は不明。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で8人(2022年3月30日)

保健省は政府支配地域で新たに8人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者13人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、3月30日現在のシリア国内での感染者数は計55,688人、うち死亡したのは3,140人、回復したのは51,576人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/278210161153634

AFP, March 30, 2022、ACU, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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『ル・フィガロ』:ロシアの民間軍事会社のワグネル・グループがリビアに派遣していたシリア人傭兵をシリアに移送、ウクライナに転戦か?(2022年3月29日)

フランス日刊紙『ル・フィガロ』(3月30日)は、ロシアの民間軍事会社のワグネル・グループが、リビアに派遣していたシリア人傭兵をシリアに移送したと伝えた。

シリアへの移送はウクライナへの転戦が目的だという。

同紙がベンガジ市近郊の石油会社に勤務するシリア人警備員の話として伝えたところによると、ロシアの士官複数人がこの会社が管理する石油施設で警備員として働くシリア人のもとを訪れ、彼らに、「第三国」に移動させると伝えたという。

この警備員によると、ベンガジ空港に配置されているシリア人戦闘員約150人が近くロシアに移送されるという。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Le Figaro, March 29、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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シリア治安当局がレバノンのドゥルーズ派指導者を拘束(2022年3月29日)

アラビー・ジャディード(3月30日付)は、シリアの治安当局がスワイダー県のスワイダー市で執り行われていたドゥルーズ派の宗教指導者の1人ヒクマト・ヒジュリー氏の母親の葬儀に参列するために、シリアに入国したレバノンのドゥルーズ派の宗教指導者の1人イルムッディーン・ザインッディーン氏を拘束したと伝えた。

これを受けて、スワイダー市のドゥルーズ派の組織「尊厳の男たち運動」がザインッディーン氏の釈放を要求、市内の治安部隊を放逐するなどして抗議の意思を示した。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, March 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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『エルサレム・ポスト』:イスラエル空軍が、複数の戦線で複数の敵に対して、過去5年間に1,000回以上の空爆を実施(2022年3月29日)

『エルサレム・ポスト』(3月29日付)は、イスラエル空軍が、複数の戦線で複数の敵に対して、過去5年間に1,000回以上の空爆を実施してきたと伝えた。

地域情勢の急激な変化、新たな国家主体、非国家主体が敵として登場したのを受けたもので、過去5年間で408回の任務を実施、5,500発以上の弾薬を使用し、1,200の標的を攻撃した。

2021年の1年間だけでも、数十回の航空作戦が実施され、586発の弾薬によって174の標的を攻撃、239発の対空ミサイルの迎撃を受けたという。

これらの作戦は、イランがレバノンのヒズブッラーに高性能兵器を供給するのを阻止するのが目的。

シリア軍はSA-2、SA-3、SA-5、SA-6、SA-8、SA-11、SA-17、SA-19、SA-22、パンツィールS1などロシア製の旧式防空システムを保有するとともに、ロシアとイランもS-300、S-400を含む高性能の防空システムをシリア領内に配備している。

S-300、S-400はシリアで使用されたことはなく、配備されているこれらの防空システムなかでは、S-300が1基だけシリア軍に供与されているのみ。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、The Jerusalem Post, March 29, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊の小カブル村でシリア軍が村に入ろうとした米軍装甲車の通行を阻止(2022年3月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊の小カブル村で、シリア軍が村に入ろうとした米軍装甲車3輌からなる車列の通行を入口に設置されている検問所で阻止し、これを退却させた。

AFP, March 29, 2022、ANHA, March 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2022、Reuters, March 29, 2022、SANA, March 29, 2022、SOHR, March 29, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県アズバ村、マイーズィーラ村でシリア民主軍がデモ参加者ら多数を逮捕(2022年3月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアズバ村、マイーズィーラ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がデモ参加者ら多数を逮捕した。

アズバ村などでは、3月28日にダイル・ザウル民政評議会議長に辞任を求めるデモが発生していた。

AFP, March 29, 2022、ANHA, March 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2022、Reuters, March 29, 2022、SANA, March 29, 2022、SOHR, March 29, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプの生活苦を逃れるため4世帯が政府支配地域に脱出(2022年3月29日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていたバニー・イッズ部族の4世帯が、キャンプ内の劣悪な生活環境から逃れるため、政府の支配下にあるハマー県に向かった。

AFP, March 29, 2022、ANHA, March 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2022、Reuters, March 29, 2022、SANA, March 29, 2022、SOHR, March 29, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍装甲車がアフリーン市近郊で国内避難民の女児をはねて、死亡させる(2022年3月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のカトマ村とカフルジャンナ村を結ぶ街道で、トルコ軍装甲車が国内避難民(IDPs)の女児をはねて、死亡させた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のダーダー・アブダール村、ハッジ・ラヒール村、タッル・タムル町近郊のシャンナーン村を砲撃した。

AFP, March 29, 2022、ANHA, March 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2022、Reuters, March 29, 2022、SANA, March 29, 2022、SOHR, March 29, 2022などをもとに作成。

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