スノー英シリア特別代表はスワイダー市での抗議デモの関係者との電話会談の一環としてドゥルーズ派のシャイフ・アクルのトップ、ヒクマト・ヒジュリー師と話したと発表(2023年9月30日)

英国のアン・スノウ・シリア特別代表はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/uksyriarep)で、スワイダー県スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で続く抗議運動の関係者との電話会談の一環として、ドゥルーズ派のシャイフ・アクルのトップ(精神機構(シャイフ・アクル府)議長)を務めるヒクマト・ヒジュリー師と話したとしたうえで、国連安保理決議第2254号に基づく政治プロセスこそがすべてのシリア人の権利を守る唯一の方法だと主張した。

AFP, October 2, 2023、ANHA, October 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2023、‘Inab Baladi, October 2, 2023、Reuters, October 2, 2023、SANA, October 2, 2023、SOHR, October 2, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場で抗議デモが続くなか、サルハド市ではデモ参加者とバアス党員の合意に基づき党の支局が閉鎖、ワキム村ではデモ参加者がハーフィス・アサド前大統領の像を破壊(2023年9月30日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

デモは、スワイダー市マクワス地区、サルハド市、バーリク村、ワキム村、マラフ町でも行われた。

サルハド市では、デモ参加者とバアス党スワイダー支部サルハド支局の党員らとの合意に基づき、サルハド支局が閉鎖された。

スワイダー市マクワス地区では数百人が集まり抗議行動が行われた。

一方、ワキム村では、デモ参加者がハーフィス・アサド前大統領の像を破壊した。

AFP, September 30, 2023、ANHA, September 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2023、‘Inab Baladi, September 30, 2023、Reuters, September 30, 2023、SANA, September 30, 2023、SOHR, September 30, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県ミラージャ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2023年9月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に所属するアブー・バクル・スィッディーク旅団がザーウィヤ山地方のミラージャ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, September 30, 2023、ANHA, September 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2023、‘Inab Baladi, September 30, 2023、Reuters, September 30, 2023、SANA, September 30, 2023、SOHR, September 30, 2023などをもとに作成。

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親政権の武装集団が、ダイル・ザウル県アブー・ハマーム市などにあるシリア民主軍の陣地複数ヵ所を襲撃し、激しい戦闘に(2023年9月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、親政権の武装集団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のアブー・ハマーム市などにある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地複数ヵ所を襲撃し、激しい戦闘となった。

AFP, September 30, 2023、ANHA, September 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2023、‘Inab Baladi, September 30, 2023、Reuters, September 30, 2023、SANA, September 30, 2023、SOHR, September 30, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など20輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年9月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など20輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, September 30, 2023、ANHA, September 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2023、‘Inab Baladi, September 30, 2023、Reuters, September 30, 2023、SANA, September 30, 2023、SOHR, September 30, 2023などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は28日にシリア北部でダーイシュのファシリテーターを拘束したと発表(2023年9月30日)

米中央軍(CENTCOM)は声明第20230930-01号を出し、9月28日にシリア北部でのヘリコプター強襲攻撃を成功させ、ダーイシュ(イスラーム国)のファシリテーターのマムドゥーフ・イブラーヒーム・ハーッジ・シャイフ容疑者を拘束したと発表した。

攻撃による民間人の死傷者はなかったという。

AFP, September 30, 2023、ANHA, September 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2023、‘Inab Baladi, September 30, 2023、Reuters, September 30, 2023、SANA, September 30, 2023、SOHR, September 30, 2023などをもとに作成。

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シリア政府は北・東シリア自治局の支配地との境界に位置するアレッポ県のターイハト・トゥワイマート村の通行所を再開(2023年9月30日)

『ワタン』(9月30日付、テレグラム版)は、治安筋の話として、シリア政府当局が北・東シリア自治局の支配地との境界に位置するアレッポ県マンビジュ市近郊のターイハト・トゥワイマート村の通行所を30日に再開し、人や物資の自由な往来を認めると伝えた。

通行所が2年あまりにわたって閉鎖されていた間、人や物資の往来は、ラッカ県のタブカ市に設置されている通行所を経由して行われていた。

北・東シリア自治局からの声明、対応は今のところない。

AFP, September 30, 2023、ANHA, September 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2023、‘Inab Baladi, September 30, 2023、Reuters, September 30, 2023、SANA, September 30, 2023、SOHR, September 30, 2023、al-Watan, September 30, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を6件確認したと発表(2023年9月30日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に6件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月30日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 30, 2023をもとに作成。

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中国中央電視台がアサド大統領のインタビューを放送:「戦争が終わればシリア国民は国を復興させられる…。我々の地域はネオ・リベラリズムと過激主義という二つの脅威に直面している」(2023年9月29日)

中国中央電視台(CCTV、9月29日付)は、中国訪問中(9月20~28日)のアサド大統領に対して行ったインタビューを放映した。

また、大統領府はインタビューの映像(https://www.facebook.com/SyrianPresidency/videos/1429610380936514/)を公開、SANAも映像とインタビューの全文(https://sana.sy/?p=1971926)を配信した。


https://youtu.be/a_M9DKmm41M

インタビューでのアサド大統領の発言は以下の通り。

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(2004年以来2度目となる公式訪問について)まず、今日はインタビューをして頂けることに感謝します、中国訪問について、我々は中国を訪問した19年前から今日までの間に、非常に大きな飛躍が見て取れる。比較しようとしても、それは難しいと言える。なぜなら、多くの変化があったからだ。当時、中国は世界の工場、世界の製品工場と呼ばれていた。だが、今日中国は創造性の工場であると言える。これが一つだ。一方、中国の国民について知られているのは、自分の国をとても愛しているということだ。どのような国民であれ祖国に対して常に誇りを持つのは当然だ。だが、非常に明らかなのは、中国の実績によって、この誇りがさらに大きなレベルに達したということだ。だが、私が注目したいのは、おそらくこれと同じくらいに重要なこと、功績の意義だ。あるいは、これよりも重要なことは、中国において変化しなかったものだ。ここが最大の課題だ。なぜなら、変化は常にネガティブな側面を伴うからだ。中国で変わらなかったもののなかでもっとも重要なのは文化だ。それは、中国という祖国、社会、習慣、伝統への帰属であり、これこそが最大の成功なのだ。
多くの国が技術的、経済的、さまざまな科学分野で発展することができる。だが、アイデンティティを維持できる国はほとんどない。今日の中国のアイデンティティは20年前と同じく明確だ。
(第19回アジア競技大会開会式にアサド大統領が出席したことに対するSNSでの反応について)もちろん、この瞬間のことは正確に覚えている。なぜなら、中国国民、あるいはスタジアムにいた中国の観客が、シリアのチームの入場を大歓声で迎えてくれた感動的な瞬間だからだ。つまり、このような状況は、それが自発的に生じた瞬間であるがゆえに、大きな意味がある。これこそが中国の国民なのだ。我々は、距離のせいで、感情的に互いが遠いい存在だと考えることもある。あるいは、別の言葉で言えば、あの瞬間は、中国とシリアが国民レベルで互いにに近い存在だったと言うに十分なものだった。だが、インターネットの利用者、そしてこのイベントそのものに関しても、彼らの関心と、我々が目にした非常に感動的なコメント、そしてシリアと中国の歴史的関係や現在の関係、シリアの現状についての知識、そしてシリアへの愛に対して感謝したい。だが、開会式そのものについて言いたいのは、式やSNSを通じて届いたメッセージが互いに交差し合い、リンクし合っているということだ。これが中国の偉大さ、中国の誇り、そして中国人の謙虚さなのだ。
(シリアと中国の戦略的パートナーシップ合意締結について)中国は今日、世界で非常に重要な役割を果たしている超大国だが、パートナーシップについて語る時、中国は新たな原則について語っており、覇権については語らない。それは世界の多くの国々において欠けているものだ。シリアに限らず小国は、こうしたパートナーシップ、こうした役割を必要としている。中国はこの役割を果たしている。なぜなら、中国は安全保障理事会やさまざまな国際フォーラムにおいて役割を果たし、政治的にシリアに寄り添ってきてくれた。さらに、美辞麗句抜きで明白な政治的立場を示してくれた。つまり、政治的側面が基本的に発展すれば、世界が直面している現状をめぐって、より広範な対話が当然のこととして行われることになる。我々にとって、経済的側面、開発といった側面は大きな関心事だ。なぜなら、シリアは現在、シリア国民を飢餓に追い込もうとする西側の過酷で危険な経済包囲に晒されているからだ。これは我々にとって重要な側面だ。それは我々が、中国の首脳らに対して提案した大きな主題の一つであり、そこには多くの側面がある。もちろん、中国はシリアに人道支援を提供し、苦難を軽減するうえで重要な役割を果たしている。我々はさまざまな主題を示した。ダマスカスに戻ったら、これらの主題を実施に向けた行動計画に転じるための仕組みを策定するための会合が行われるだろう。
(習近平国家主席との会談で、シリア側が中国の開発の経験を学ぶ姿勢を示したことに関して)まず、工業関連のプロジェクトにおいて、共同プロジェクトや、中国の経験とシリアの経験を擦り合わせが行われるべきだ。なぜなら、第1に、過去数十年前の中国の状況は、第三世界の多くの諸国の状況と似ているからだ。また、第2に、社会的概念や価値観が開発プロセスにおいて基本的な役割を果たすからだ。技術開発と社会状況を切り離すことはできない。それゆえ、多くの面で中国の経験から恩恵を受けられる。おそらく、西側諸国から同じように恩恵を得ることはできないだろう。我々、そして多くの域内諸国が、西側の取り組みの恩恵を受けようとしてきたし、今もしている。だが、それは失敗しただけでなく、さまざまな実験や模倣の結果、それらの国々に悪影響を及ぼしてしまった。
(シリアが2022年1月に一帯一路構想への参加を宣言したことについて)一帯一路構想を、習近平国家主席が提案する他の構想、つまりグローバル地球文明、グローバル開発、グローバル安全保障といった構想から切り離すことはできない。なぜなら、安全保障なくして開発はあり得ず、国家間の関係において、文明、道徳、文化といった側面を維持しなければ、発展も安全もあり得ないからだ。発展が他国のアイデンティティを打ち砕くことを意味してはならない。それは不可能だ。それゆえ、このイニシアチブが中国のイニシアチブだとは言いたくない。それはグローバルなイニシアチブになったと言いたいからだ。一帯一路は現在進められているこうしたイニシアチブのなかでもっとも重要な実践だ。だが、これを実行する機関を探し、他の機関と交流させる必要がある。これらのイニシアチブは、こうした機関とともに、世界レベルでの現実的な実践に向けたネットワークを構築していくのだ。
(紛争で疲弊した現在のシリアへの評価について)戦争は終わっていない。我々は今も戦争の真っ最中だ。だが、ここで言っておきたいのは、歴史が記されるようになって以来、古代史を通じて、地理的要衝としてのシリアは侵略の回廊だった。占領者が来る度に、都市を破壊していった。これがシリアの歴史だ。だが、シリアは常に再建されてきた。戦争が終わり、包囲が終わったら、シリア国民は確実に国を再建することができる。問題は、社会的影響が生じるかもしれないということだ。物質的に何かを失っても、それは再建できる。だが、知的、あるいは文化的にものを失うと、それは消えてしまい、戻ってはこない。今、我々の地域は、この戦争によって二つの脅威に直面している。米国で生まれた西側のネオ・リベラリズム、そして過激主義という脅威だ。社会は、この二つの害悪の発生を前にしている。それは異なって見えるが、実際は一つだ。我々が今注目しているのは、第1に価値観を、そして帰属を維持することだ。なぜなら、それらは自らの社会や祖国を築くのに役立つからだ。我々がこれらの価値観を失えば、誰が移民し、誰も自分の国を守ったり、社会に役立つことをしたりはしなくなるだろう。
それは大きな障害だ。これまでに何度も言ってきたが、外国の干渉を排除できれば、複雑に見えて、実は複雑ではないシリア問題は、数年ではなく数ヵ月で解決できるだろう、この言葉は事実だ。
(電力、燃料の不足について)テロリストに占領されているシリア北東部は、まさに米国が監視している地域だ。だから、問題は窃盗だけではない。テロリストと利益を分け合うために協力し合っていることが問題なのだ。超大国がテロリストと提携するのが問題だ。これがシリアの現実なのだ。だから、我々はこの地域で石油と小麦を失っている。我々はかつては小麦の輸出国だった。今では僅かな小麦しかない。電気もない。電気のない生活などあり得るのか? もちろん、最低限の電気はある。だがこれでは十分ではない。
現状はもちろん、良くない、あるいは悪い。悪い状況だと明言したい。なぜなら、シリア人にとって現在の問題は、生活の問題、つまり、経済状況にかかわる生活の問題なのだ。苦難は増大している。世界の様々な国々と常に正常な関係を保ってきたシリア国民の能力が低下しているのだ。貿易、文化、知識、その他すべてを彼らと交換できるようにすることが必要なのだ。これは、国が繁栄を続けるために必要な交流です。西側諸国によって、これまで以上に閉塞感が強まっている。だが、これは我々が何もできないことを意味しない。これが今回の訪問の主題の一つだった。友好国による生活への基本支援は必ずしも援助を通じて行われるものではない。援助は人道的理由によって行われる。だが、私が言いたいのは、門戸を広げるための支援だ。それによって、古の能力を有するシリア国民は国を築き、交流し、発展し、繁栄できるようになる。我々はこれらの能力を持っている。欠けてはいない。この種の経済的、政治的、文化的関係によって、我々の前に門戸が開かれ、我々は再始動できるのだ。
(シリアの復興について)復興が実現すれば、シリアには非常に素晴らしい未来が待っている。私は仮説や希望、期待に基づいて話しているのではない。戦前の状況に基づいて話しているのだ。戦前、シリアの成長率は最高で7%近くのレベルに達してた。これは、能力が限られている国としては非常に数値だ。債務もなかった。我々は債務国ではなかった。かつては債務を抱えていたが、直接返済した。十分な小麦があり、多くの国に輸出していた。戦争が始まっても、我々は野菜や果物を輸出し、産業を発展させていた。だから、自信を持って言える。戦争が終わり、シリアが復興すれば、シリアは戦前よりもはるかに良くなると。
もちろん、我々は現在、戦争や封鎖に関連した国内の課題に直面している。さらに、世界経済に関連した国外の課題、コロナ禍の影響、ウクライナでの戦争の影響に関連する外部の課題にも直面している。これらすべてが、ドルへの関心を高めるとともに、物価上昇を引き起こし、その結果、すべての国にとって困難が増大した。こうした状況に対する基本的な処方箋は、もちろんシリアだけでなく、すべての国が、ドル取引から他の通貨、特に人民元による取引に移行することだ。
(中東の和平や安定における中国の役割について)サウジアラビアとイランの和解については、予期していなかった大きな成果で、非常に嬉しい驚きだった。なぜなら、この問題は、我々の地域では40年以上前から続いており、しかも複数の当事者間で複数の問題を引き起こすという西側、とくに米国の(政策)モデルを代表していたからだ。米国は、自国の利益を達成するためにこれらの当事者を脅迫する。その代償は誰が支払うのか? 脅迫された国とそれらの国がある地域なのだ。
(中国による)この取り組みは、単なる二者間の和解ではない。敵だった相手どうしが友人になるとしよう。問題は安定の問題だが、それは一側面に過ぎない。この側面は、中東にいる我々全員に良い効果をもたらすのだ。なぜなら、この問題によって、我々は数十年にわたって代償を払わされてきたからだ。我々は今日、このことに関して安堵を感じている。一方、中国がこの和解を発表したということは、政治が、西側の空虚な言葉、演説、プロパガンダではなく、行動によっていることを意味するものだ。真の政治的行動、真の成果がそこにはあった。
(グローバル開発、グローバル開発、グローバル文明構想への評価)我々は、常に目にしている通り、中国が政治的役割を果たし続けることを期待している、なぜなら、我々が述べたように、この政治的役割は、安定を生み出そうとするグローバル安全保障イニシアチブを含む取り組みと切り離せないからだ。我々はこれらのイニシアチブを新たな世界への基礎だと見ている。我々が生きているこの時代は、古い世界から新しい世界への移行期だと見ている。の時代だと言いたい。だが、ここでいう古い世界とは数千年前を意味しているのではない。15世紀のアメリカ大陸発見に伴う植民地主義の時代に始まった古い世界を指している。それ以来、今日に至るまで、6世紀にわたる植民地支配、殺人、略奪が行われてきた。これに対して、これらのイニシアチブは何を意味するのか? 今日の世界の政治は、他人を犠牲にして利益を得たり、人を殺したり、占領したりするものではない。我々が必要としている政治、あるいは新しい政治とは、道徳に基づいた政治、協力に基づいた政治、原則に基づいた政治、相互利益に基づいた政治なのだ。それゆえ、新たな世界に即した原則が、古い世界に徐々に取って代わると言いたいし、そう見ている。
(これまでの苦難における精神の支えは何だったかとの問いに対して)世界の大国、富裕国、強国が敵となっている時、国民だけが自分を持ちこたえさせてくれる。こうした状況で国民が自分とともにいてくれないのなら、他の何ものも戦争を戦うなかでこうしたインスピレーションを与えてはくれない。戦争が軍事的な戦闘である時も、今日のように経済的なものである時もだ。個人レベルで言うと、それは、どんなに困難な状況でも、それを乗り越えるためにしっかりと団結し、国を守り、維持しようとする家族だった、を固守するのは、団結した家族である。これがもっとも重要な理由、あるいは要素だった。
(子供の養育について)シリア社会は、一部の人がイメージさせようとしているものとは異なり、総じて開明的な社会だ。それは歴史に由来する。同じ場所に異なった文明が存在する場合、人は開明的にならねばならない。こうした環境が我々の家族の環境で、それは他のシリア人の家族も同じだ。私と家族、あるは両親と私の関係で違うのは、世界情勢の変化だ。両親の時代、つまり私が若かった頃は、SNSはおろか、衛星放送もなかった。それゆえ、シリアの文化、思想、国民性への外部からの影響は非常に限られていた。リスクはなかった。今はまったく逆だ。だから、私と子供たちの基本的な関係は、まず価値観、つまりは西洋的な価値観ではない集団の価値観、個人の価値観、さらには主にアイデンティティの維持に基づく愛国的価値観、発展する能力、他の文化と交流しつつも国民性を維持する能力、を重視して構築されていった。これが、今日我々が家族として子供たちと直面している課題だと考えている。
(子息が中国語を学んでいるのかとの問いに対して)はい、彼(息子)は7、8年前、あるいはそれ以上前だが、戦争当初中国語を学んでいた。もちろん、中国の基礎をだ。当初は深くは考えていなかったようだが、誰からの影響という訳でもなくこの言語(中国語)を選んだ。彼は言語や文化など、自分から非常に遠いものについて学びたいと考えていた。
(今回の中国訪問の成果について)今回の訪問において、我々は、過去10年間に中国が経済発展、政治・開発イニシアチブを通じて果たしてきた大きな役割、そして我々の訪中に際しての習近平国家主席の役割から成果を得ようとした。非常に実りの多い訪問だったと言えるし、どの基準に照らしても本当に成功した訪問だったと思う。

SANA(9月29日付)が伝えた。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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国防省はラタキア県とアレッポ県の農村地帯で「テロ組織」のドローン3機を撃墜したと発表(2023年9月29日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、ラタキア県とアレッポ県の農村地帯で「テロ組織」の無人航空機(ドローン)3機を撃墜したと発表した。

声明によると、うち2機はラタキア県北部、1機はアレッポ県西部で撃墜、シリア軍はまた同地にあるこれらの組織の複数の指揮所を砲撃、これによりアレッポ県西部でアブー・マルワーン・アッズーらを含むテロリスト多数を殺傷、四輪駆動車1輌を破壊した。

https://youtu.be/QtWQKHChDqI

SANA(9月29日付)が伝えた。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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親政権民兵がダイル・ザウル県のユーフラテス川西岸から東岸を砲撃(2023年9月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、親政権民兵がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある東岸のシュハイル村のシャバカ学校を砲撃した。

シャバカ学校は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が指揮所として使用しており、この砲撃と合わせて、親政権民兵、地元の武装集団とシリア民主軍の間で銃撃戦が発生した。

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ANHA(9月29日付)は、バッカーラ部族に所属するマナースィラ氏族が声明を出し、ダイル・ザウル県の治安と安定の回復をめざすシリア民主軍への支持を表明したと伝えた。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるハサカ県ラアス・アイン市で、シリア国民軍憲兵隊とハムザ師団メンバーが激しく交戦(2023年9月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「平和の泉」地域の拠点都市の一つラアス・アイン市で、シリア国民軍の憲兵隊が、麻薬密売への関与が疑われる同軍所属のハムザ師団のメンバーの自宅を強襲し、このメンバーの妻と子供を殺害した。

これを受けて、メンバーの所属するカルアーン部族が憲兵隊を襲撃、激しい戦闘となった。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がラッカ県、アレッポ県を砲撃(2023年9月29日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のビール・アリー村、ビール・ハバシュ村、カズアリー村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(9月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村を砲撃した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍の戦車複数輌が占領下のゴラン高原から停戦ラインを越えてシリア政府の支配下にあるクナイトラ県ハドル村西に侵入(2023年9月29日)

クナイトラ県ではシリア人権監視団によると、イスラエル軍の戦車複数輌が占領下のゴラン高原から停戦ラインを越えてシリア政府の支配下にあるハドル村西に侵入した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関がイドリブ市で外国勢力に内通していたとされる5人を逮捕(2023年9月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が同機構の支配下にあるイドリブ市のサラースィーン通りにある民家複数棟を強襲、外国勢力に内通していたとされる5人を逮捕した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く一方、ダルアー県でも同様のデモ(2023年9月29日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

デモには、スワイダー県南部、南東部からサイル広場を訪れた数百人が参加した。

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シリア人権監視団によると、ダルアー県のダルアー市ダルアー・バラド地区、カラク村でも同様のデモが発生した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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レバノン軍はシリアからレバノンへの不法入国を試み、国境で入国を阻止されたシリア人の数が1300人あまりに上ったと発表(2023年9月29日)

レバノン軍は声明を出し、この1週間にシリアからレバノンへの不法入国を試み、国境で入国を阻止されたシリア人の数が1300人あまりに上ったと発表した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍は米主導の有志連合とラッカ県でダーイシュのスリーパーセルを追跡するための合同空挺作戦を実施したと発表(2023年9月29日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/QSDMEDIA/)を通じて、9月28日に同軍のテロ撲滅部隊(YAT)と米主導の有志連合がラッカ県でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを追跡するため合同空挺作戦を実施するとともに、タブカ市一帯、ラッカ市一帯、および両市を結ぶ沿線一帯の上空でヘリコプターを重点的に巡回させたと発表した。

ユーフラテス・ポスト(9月29日付)によると、空挺作戦が行われたのは、県西部のヤアラブ農場。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市とタッル・サマン村を結ぶ街道で、シリア民主軍の車輌の通過に合わせて、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが仕掛けた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡、3人が負傷した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、Euphrates Post, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を11件、55キロ地帯への侵犯を13件確認したと発表(2023年9月29日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に11件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-16戦闘機3機、タイフーン戦闘機1機、ラファール戦闘機1機、MQ-1C無人航空機3機による領空侵犯を13件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月29日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 29, 2023をもとに作成。

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アスマー大統領夫人はアサド大統領とともに、タルトゥース県タルトゥース市にある殉教者子息のためのダール・アマーン学校を訪問(2023年9月28日)

アスマー・アフラス大統領夫人はアサド大統領とともに、タルトゥース県タルトゥース市にある殉教者子息のためのダール・アマーン(安全の館)学校を訪れ、生徒たちと交流した。

https://youtu.be/OZtQMjG_CtM

 














SANA(9月28日付)が伝えた。


AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はラタキア県ラタキア市のウマル・ブン・ハッターブ・モスクでの預言者生誕祭の祝典に出席し、午後の集団礼拝に参加(2023年9月28日)

アサド大統領は、宗教関係省がラタキア県ラタキア市のウマル・ブン・ハッターブ・モスクで主催した預言者生誕祭の祝典に出席し、午後の集団礼拝に参加した。

集団礼拝は、アサド大統領のほか、ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、イスラーム教法曹界の要人、政府・議会高官、バアス党幹部らが出席、サイイド宗教関係大臣は、説教のなかで以下の通り述べた。

預言者のメッセージは、慈悲のメッセージであり、残虐行為、殺人、テロリズム、破壊、ブービートラップ、妨害行為、あるいは正義の道を逸脱した政治的イスラームが主張していることではない。それは、信仰、価値観、祖国、国民への忠誠のメッセージだ。アッラーの使徒が遣わしてくれた価値観のなかでもっとも重油なのは、正義、平等、対話への呼びかけ、知恵、戒めだ。
シリアは、軍と国民の勇気と犠牲、そして指導者であるアサド大統領の知恵によって持ちこたえた。我々は大統領の無事をアッラーに感謝し、祖国と国民のため彼を支えるようアッラーに願っている。我々は、中国から帰国してからわずか数時間で、このモスクで彼を目にし、最上の忠誠の姿を目にしている…。私はこれからもあなたの国民に忠誠を尽くします。あなたの国民もあなたの忠誠を尽くすでしょう。私は殉教者、そして国の負傷者、そしてあなたが掲げる忠誠、道徳、そしてウルーバに忠誠を尽くします。














SANA(9月28日付)が伝えた。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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アカイダート部族とバキール部族の部族長と名士らが世論向け声明を発表し、ダイル・ザウル県での内乱を打破しようとするシリア民主軍、北・東シリア自治局への支持を表明(2023年9月28日)

ANHA(9月28日付)は、アカイダート部族とバキール部族の部族長と名士らが世論向け声明を発表し、ダイル・ザウル県での内乱を打破しようとしている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、北・東シリア自治局への支持を表明したと伝えた。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県タッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村にある穀物サイロを砲撃(2023年9月28日)

ハサカ県では、ANHA(9月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村にある穀物サイロを砲撃した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍ダイル・ザウル県で発生したダイル・ザイル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関与し、その後シリア政府支配地に逃走したすべての戦闘員を対象とする社会復帰手続きを開始すると発表(2023年9月28日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、8月末から9月初めにかけてダイル・ザウル県で発生したダイル・ザイル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関与し、その後シリア政府支配地に逃走したすべての戦闘員を対象とする社会復帰手続きを開始すると発表、戦闘員らに対して、10日以内に北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)にワッツアップで連絡をとるよう呼びかけた。

アサーイシュが解説したモバイル回線は以下の通り。

0980-988 356
0990-025 361
0987-390 379
0983-298 866

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はまた、武器を携帯しているダイル・ザウル県住民に対して、10日以内に武器を引き渡し、必要な法的手続きをとるよう呼びかけた。

ANHA(9月28日付)が伝えた。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ県ザーウィヤ山地方のカンスフラ近郊でシリア軍のドローン1機を撃墜(2023年9月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がザーウィヤ山地方のカンスフラ近郊でシリア軍の無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

一方、シリア軍は、カンスフラ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のトゥーハール村を砲撃した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年9月28日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を9件、55キロ地帯への侵犯を11件確認したと発表(2023年9月28日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に9件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、タイフーン戦闘機2機、ラファール戦闘機2機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を11件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 28, 2023をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは27日にイドリブ県とハマー県にある「テロリスト」のドローン製造工場、保管施設、地下シェルターを攻撃したと発表(2023年9月28日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア軍がイドリブ県にある「テロリスト」の無人航空機(ドローン)製造工場、保管施設、地下シェルターを攻撃したと発表した。

クリット副センター長は以下の通り述べた。

ロシア航空宇宙軍は9月27日、武装集団がシリア軍の陣地や民間人を攻撃するために使用するドローンの生産工場、保管施設、そしてテロリストの地下シェルターなど、イドリブ県のハルーバ村と(ハマー県の)アンカーウィー村にあるテロ標的を攻撃した。

RIAノーヴォスチ通信(9月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 28, 2023をもとに作成。

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国連安保理でシリア情勢への対応を協議するための会合開催:9月19日に再開された越境(クロスボーダー)人道支援で貨物車輌65輌がシリアに物資を輸送(2023年9月27日)

国連安保理でシリア情勢への対応を協議するための会合が開かれた。

会合では、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表が、スワイダー市で続く抗議デモなどシリアの現状について言及、同国経済が「自由落下」していると警鐘を鳴らした。

一方、エデム・ウォソルヌ人道問題調整局運営・権利擁護担当官は、国連安保理決議第2672号の失効に伴う越境(クロスボーダー)人道支援の終了後の状況について説明、9月19日にイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所経由での支援再開以降、貨物車輌65輌が医療物資、食料物資などをシリアに輸送したとしつつ、シリアへの支援が2023年のシリアへの人道対応計画が定めた予算の30%にも達していないと警鐘を鳴らした。

米国のリンダ・トマス=グリーンフィールド国連大使は、シリア政府には人道支援を操作してきた歴史があると主張、米主導の有志連合が違法に占領するヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプへの国連の立ち入りを拒否してきたと避難、測定可能な解決策に向けて具体的な進展が見られるまで、シリアへの制裁を継続すると表明した。

ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連大使は、バーブ・ハワー国境通行所が2024年3月13日までは開放されるだろうとしたうえで、シリアの一部地域における情勢不安が米政府とその同盟国の外部介入によるものだと非難した。

また、米国がシリアで原油を略奪し、シリアの石油部門に推定1152億米ドルの損失をもたらしたと指弾した。 バッサーム・サッバーグ外務在外居住者副大臣は、米国による違法且つ不当な部隊駐留と「分離主義民兵」への支援を非難、理事会に対して、石油部門の損失に対する責任を負って、米国に賠償を支払わせる義務があることを保証するよう求めた。

また、米国とEUがシリアに課ししている経済制裁と一方的な強圧措置について、シリア国民に貧困をもたらし、未曾有の経済的・人道的苦痛を与えていると非難した。

その一方、国連主導による対話プロセスに向けたペデルセン氏の調整を引き続き支援しており、その努力によって制憲委員会の会合ができるだけ早く再開されることを期待していると付言した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合に所属するレバント統合特殊作戦統合任務部隊は、ダイル・ザウル県で発生したダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関して、シリア民主軍を支援すると改めて表明(2023年9月27日)

米主導の有志連合に所属するレバント統合特殊作戦統合任務部隊(Combined Special Operations Joint Task Force-Levant)はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/SOJTF_LEVANT/)を通じて声明を出し、8月末から9月初めにかけてダイル・ザウル県で発生したダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関して、「地元の指導者が悪意のある勢力の影響に抵抗することが不可欠だ」で、こうした勢力が「重大な結果」をもたらし、ダーイシュ(イスラーム国)の再興以外に資さないとしたうえで、「協力部隊」(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)を支援すると改めて表明した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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