シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は声明を出し、ダルアー県で武装解除を拒否して蜂起した元反体制武装集団メンバーに連帯の意思を示す(2021年7月31日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は声明を出し、ダルアー県でのシリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーの衝突について以下の通り発表し、連帯の意思を示した。

我々シャーム解放機構は、ダルアー県で起きていることを最初から注視し、我々の首に義務として課せられている我らが住民に対する救いの手を緩めることはない。だから、我はただちに、「ザーウィヤ山とダルアーの救済」と銘打った一連の作戦で、犯罪者体制とその同盟者どもの生活拠点と戦略居を狙った砲撃を激化させた。この作戦は、アッラーが望めば、強化・継続される。ダルアーの住民における傷は我々の傷だ。彼らの勝利は我々の勝利だ。彼らの誇りは我々の誇りだ。

AFP, July 31, 2021、ANHA, July 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2021、Reuters, July 31, 2021、SANA, July 31, 2021、SOHR, July 31, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県でシリア軍と武装解除を拒否して蜂起した元反体制武装集団が停戦に向けて協議を続けるなか、ヨルダンなジャービル国境通行所の閉鎖を決定(2021年7月31日)

ダルアー県では、HFL(7月31日付)などによると、シリア軍が早朝、ダルアー市のダルアー・バラド地区、ダム街道地区を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、武装解除を拒否して蜂起した元反体制武装集団メンバーを代表するハウラーン中央委員会とシリア軍の代表がロシアの仲介によりダルアー市の国立競技場で停戦について協議した。

アラビーヤ・チャンネル(8月1日付)などによると、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領の特使で、シリア国内で紛争当事者どうしの停戦・和解交渉を仲介し、「困難な任務の男」の異名で知られるアレクサンドル・ゾリン氏が、ラタキア県のフマイミーム航空基地からダルアー県に秘密裏に派遣され、交渉の仲介を開始した。

シリア人権監視団によると、協議された停戦合意案は、①元反体制武装集団メンバーが捕捉したシリア軍兵士を解放する、②ロシアが支援するシリア軍第5軍団第8旅団(アフマド・アウダ指揮)にシリア軍(第4師団、空軍情報部、軍事情報局など)の拠点を移譲する、③政府側が指名手配する132人をシリア北部に退去させる、ことを骨子としているという。

また、停戦協議の進展を受けて、元反体制武装集団メンバーが戦闘で捕捉していたシリア軍第4師団の兵士5人(うち士官1人)を解放した。

元反体制武装集団メンバーは7月30日にも、戦闘で捕捉していたシリア軍第4師団の兵士24人を解放している。

HFL(8月1日付)によると、シリア軍の代表は1日早朝までに反体制武装集団メンバー側から回答がない場合、ダルアー市ダルアー・バラド地区などに対する攻撃を継続するとして、ハウラーン中央委員会に合意案を受け入れるための期限を切り、圧力をかけているという。

なお、7月29日以降の戦闘での死者は32人(うち住民12人、元反体制武装集団メンバー11人、シリア軍9人。

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ヨルダン通信(7月31日付)は、ヨルダン内務省高官の話として、当局がダルアー県のナスィーブ国境通行所に面するジャービル国境通行所を一時閉鎖することを決定したと伝えた。

この高官によると、「閉鎖措置はシリア側の治安状況の進展を受けたもの」だという。

AFP, July 31, 2021、Alarabia, August 1, 2021、ANHA, July 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2021、HFL, July 31, 2021、August 1, 2021、Reuters, July 31, 2021、SANA, July 31, 2021、SOHR, July 31, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県ダルダーラ村を砲撃(2021年7月31日)

ハサカ県では、ANHA(7月31日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルダーラ村を砲撃した。

AFP, July 31, 2021、ANHA, July 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2021、Reuters, July 31, 2021、SANA, July 31, 2021、SOHR, July 31, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で9人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で15人(2021年7月31日)

保健省は政府支配地域で新たに9人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、7月31日現在の同地での感染者数は計25,963人、うち死亡したのは1,914人、回復したのは21,987人となった。

SANA(7月31日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月31日に新たに15人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、9人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡3人、ハーリム郡1人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡3人、バーブ郡0人、アフリーン郡5人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計26,432人、うち回復したのは23,233人、死亡したのは722人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1632805556924329/

AFP, July 31, 2021、ACU, July 31, 2021、ANHA, July 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2021、Reuters, July 31, 2021、SANA, July 31, 2021、SOHR, July 31, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県西部を砲撃(2021年7月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマアーッラト・ナアサーン村一帯、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・ヌーラーン村、カフル・アンマ村、カフルタアール村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県19件、ラタキア県6件、アレッポ県4件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は27件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 31, 2021、ANHA, July 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 31, 2021、Reuters, July 31, 2021、SANA, July 31, 2021、SOHR, July 31, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民296人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は689,225人に(2021年7月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月31日付)を公開し、7月30日に難民296人(うち女性88人、子供151人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民296人(うち女性88人、子供151人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は689,225人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者293,977人(うち女性88,354人、子ども149,650人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は918,505人(うち女性275,630人、子供468,141人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,676人(うち女性35,867人、子供32,848人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,363,272人(うち女性418,426人、子供676,614人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 31, 2021をもとに作成。

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シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会はダルアー県の元反体制武装集団メンバー制圧をめざすシリア政府を批判(2021年7月30日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は、ダルアー県ダルアー市などで発生しているシリア軍と元反体制武装集団メンバーの衝突に関して声明を出し、「革命運動のゆりかごであるシリア南部での深刻な混乱」に懸念を表明した。

声明でシリア民主評議会は、「住民の代表と(シリア政府側が)1か月以上におよぶ封鎖を解除することを合意したにもかかわらず、その権威を押し付けようとしている」と非難、「今回の事態悪化は、ダルアー県、クナイトラ件で、ロシアの後援と保証のもとに、事態収拾といわゆる「和解」が合意されてから3年を経て発生したものだが、体制が軍事的選択肢に固執したことでその失敗が明らかとなった…。いわゆる「和解」は危機を収束させるためのふさわしい選択肢ではない。政治的対話が真の問題解決と安定に向けた唯一の解決策だと見ている」と主張した。

https://www.facebook.com/SDCPress/posts/3980956025364112

AFP, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県各所とトルコ占領下のアレッポ県各所でダルアー市との連帯を訴えるデモ(2021年7月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握り、「決戦」作戦司令室が活動を続けるイドリブ市、サルキーン市、アティマ村などで、ダルアー市との連帯を求める抗議デモが行われた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1184790925320863

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1184799265320029

 

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市、バーブ市などで、ダルアー市との連帯を求める抗議デモが行われた。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1184800558653233

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1184822638651025

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、政府の支配下にあるフラーク市で、ダルアー市ダルアー・バラド地区との連帯を訴える抗議デモが行われた。

AFP, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県各所でシリア軍が元反体制武装集団メンバーらによる蜂起を制圧するため砲撃を続ける(2021年7月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が元反体制武装集団メンバーらによる蜂起を制圧するため、ジャースィム市の住宅街、ムザイリーブ町東の灌漑機構前の検問所、タッル・サマン村一帯などを砲撃した。

また、シャジャラ町では、親政権民兵によって住民の外出が制限された。

ダルアー市ダルアー・バラド地区と難民キャンプ地区では、シリア軍と元反体制武装集団メンバーとの戦闘に巻き込まれるのを避けるため、シリア軍の検問所を経由して、住民数千人が同市のマハッタ地区などより安全な場所に避難した。

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29日以降の戦闘での死者は以下の通り。

元反体制武装集団メンバー9人:ダルアー・バラド地区4人、ジャースィム市1人、ムザイリーブ町1人、タファス市一帯3人(うち司令官1人)。

シリア軍8人

民間人11人:ダルアー市ダルアー・バラド地区3人(うち子供1人)、ジャースィム市1人、ヤードゥーダ村5人(女性1人、子供4人)。

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ダルアー県各所でのシリア軍と元反体制武装集団メンバーの衝突を受けて、シリア軍と武装集団側(ハウラーン中央委員会)がロシアの仲介のもとに事態の打開に向けた交渉を続け、平和的解決を合意したとの情報も流れた。

合意は、元反体制武装集団メンバーの一部をシリア北部に強制退去させることなどを骨子とするものだが、武装集団側がこれを拒否したため、停戦には至らなかった。

また、シリア軍はジャースィム市などへの部隊の増派を続けた。

AFP, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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アサーイシュがフール・キャンプでダーイシュのメンバー・協力者15人をキャンプ内での犯罪に関与した容疑で一斉摘発(2021年7月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第4区と第6区に、内務治安部隊(アサーイシュ)が突入し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー・協力者と思われる15人をキャンプ内での犯罪に関与した容疑で一斉摘発した。

AFP, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ市とアイン・アラブ(コバネ)市を結ぶ街道沿線に位置するクーマジー村で民間の車輌2台を無人航空機(ドローン)で攻撃(2021年7月30日)

アレッポ県では、ANHA(7月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村、マルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

一方、トルコ軍はアレッポ市とアイン・アラブ(コバネ)市を結ぶ街道沿線に位置するクーマジー村で民間の車輌2台を無人航空機(ドローン)で攻撃した。

死傷者はなかったが、攻撃を受けた車は大破した。

AFP, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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シリア政府の復旧チームがトルコ占領下のアルーク村揚水所に入り保守点検を行う(2021年7月30日)

ハサカ県では、SANA(7月30日付)によると、7月25日にシリア政府支配地域からロシア軍とトルコ軍の護衛を受けてトルコの占領下にあるアルーク村の揚水所に入っていた復旧作業チームが揚水施設の保守点検を行った。

アルーク村揚水所は、6月26日以降、トルコ軍が閉鎖し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市および同市一帯地域への水道水供給を停止していた。

AFP, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方を爆撃(2021年7月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマシューン村、カンスフラ村、マルイヤーン村、ファッティーラ村に対して7回以上の爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザイズーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアターリブ市一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県14件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で35人(2021年7月30日)

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月30日に新たに35人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、6人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡2人、ハーリム郡8人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡3人、アフリーン郡17人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計26,417人、うち回復したのは23,224人、死亡したのは722人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1632132510324967/

 

AFP, July 30,  2021、ACU, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民337人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は688,929人に(2021年7月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月30日付)を公開し、7月29日に難民337人(うち女性102人、子供172人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民337人(うち女性102人、子供172人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は688,929人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者293,681人(うち女性88,266人、子ども149,499人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は918,209人(うち女性275,542人、子供467,990人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,674人(うち女性35,866人、子供32,847人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,363,270人(うち女性418,425人、子供676,613人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 30, 2021をもとに作成。

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ダルアー県各所で武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーらが蜂起、シリア軍の検問所多数を制圧、シリア軍は砲撃で対処、住民にも犠牲者が(2021年7月29日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市、ジャースィム市、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町で、シリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーが激しく交戦した。

戦闘は、元反体制武装集団メンバーが県内各野のシリア軍拠点を襲撃したことを受けたもの。

27日以降のダルアー市ダルアー・バラド地区に対するシリア軍の砲撃への報復だという。

HFL(7月29日付)によると、元反体制武装集団メンバーは、インヒル市にある文化センター、総合情報部傘下の民兵の本部、ナワー市の入り口に設置されているシリア軍の検問所、ジーザ町とガサム村を結ぶ街道に設置されている軍治安部隊の合同検問所、アルマー町の入口に設置されている空軍情報部の検問所などを襲撃した。

また、サイダー町では、軍事情報局の分所、サイダー病院の検問所を襲撃、シリア軍との戦闘の末、兵士25人を捕捉した。

さらに、バッカール村・タスィール町間に設置されているシリア軍の検問所、シャジャラ町にある軍事情報局の分所、西ムライハ村にあるシリア軍の検問所、ウンム・マヤーズィン町の軍事情報局の検問所2か所を制圧した。

タファス市、タイバ町、タスィール町、東ムライハ町、サフム・ジャウラーン村、ヤードゥーダ村でも検問所が制圧され、捕捉したシリア軍兵士の数は70人に上っているという。

これに対して、シリア軍はダルアー市ダルアー・バラド地区などへの砲撃を続け、同地区でで元反体制武装集団メンバー1人を、同市西部で、戦闘員6人を殺害した。

シリア軍はまた、ダルアー市ダルアー・バラド地区、ジャースィム市、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町に対して砲撃を行い、ダルアー市で子供1人を含む2人、ジャースィム市で1人、ヤードゥーダ村で女性1人と子供4人が死亡した。

https://www.facebook.com/SyrianReporters/posts/4158920080890030

AFP, July 29, 2021、ANHA, July 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2021、HFL, July 29, 2021、Reuters, July 29, 2021、SANA, July 29, 2021、SOHR, July 29, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のハサカ県ダルダーラ村などを砲撃(2021年7月29日)

ハサカ県では、ANHA(7月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルダーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(7月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカ村、タッル・マディーク村、シャッアーラ村、ズワイヤーン村を砲撃した。

AFP, July 29, 2021、ANHA, July 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2021、Reuters, July 29, 2021、SANA, July 29, 2021、SOHR, July 29, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領が東京オリンピック2020に史上最年少で出場した女子卓球のヒンド・ザーザーさんに電話で賛意を伝える(2021年7月29日)

シリアのスポーツ総連合はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/gsf.sy/)を通じて、アサド大統領が東京オリンピック2020に史上最年少で出場した女子卓球のヒンド・ザーザーさんと電話で懇談し、その高い意志と決意に賛意を示したと発表した。

声明によると、アサド大統領は、祖国の名声を高め、オリンピックへの参加を通じて誇りに満ちたパフォーマンスを見せたザーザーさんの有望な才能をシリア人が誇りに感じていると伝えるとともに、すべてのシリア人が今後も世界大会でさらなる成果を達成することを期待していると激励した。

これに対して、ザーザーさんは、アサド大統領からの電話に大いに喜び、大統領の激励が自身を含むすべての代表選手にとって今後の大会でさらなる結果を出すための強い動機とインセンティブを与えてくれたとして謝意を示した。

https://www.facebook.com/gsf.sy/posts/4481221345273720

 

AFP, July 29, 2021、ANHA, July 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2021、Reuters, July 29, 2021、SANA, July 29, 2021、SOHR, July 29, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で12人(2021年7月29日)

保健省は政府支配地域で新たに12人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、7月29日現在の同地での感染者数は計25,942人、うち死亡したのは1,912人、回復したのは21,974人となった。

SANA(7月29日付)が伝えた。

AFP, July 29, 2021、ANHA, July 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2021、Reuters, July 29, 2021、SANA, July 29, 2021、SOHR, July 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、イフスィム町、マルイヤーン村を爆撃(2021年7月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、イフスィム町、マルイヤーン村を爆撃、1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミーズナーズ村、カフル・ハラブ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県14件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 29, 2021、ANHA, July 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 29, 2021、Reuters, July 29, 2021、SANA, July 29, 2021、SOHR, July 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民312人と国内避難民(IDPs)260人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は688,592人、2019年以降帰還したIDPsは94,674人に(2021年7月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月29日付)を公開し、7月28日に難民312人(うち女性94人、子供159人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民312人(うち女性94人、子供159人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は688,592人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者293,344人(うち女性88,164人、子ども149,327人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は917,560人(うち女性275,346人、子供467,659人)となった。

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一方、国内避難民260人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは260人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,674人(うち女性35,866人、子供32,847人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,363,270人(うち女性418,425人、子供676,613人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 29, 2021をもとに作成。

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シリア国民軍に所属する複数の武装集団がアズム統合司令室に合流(2021年7月28日)

アズム(決意)統合司令室はツイッターのアカウント(https://twitter.com/unileadership)を通じて、シリア国民軍に所属する複数の武装集団を統合したとする声明を相次いで発表した。

声明が発表されたのは、米国がシリアに対する追加制裁を発表した数時間後。

声明を出したのは、ハムザ師団、スルターン・マリク・シャー師団、北部の鷹旅団、スルターン・スライマーン・シャー師団、北部戦線、スルターン・ムラード師団、東部自由人師団(東部自由人連合)、東部軍、イスラーム軍。





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しかし、シリア人権監視団によると、シャーム戦線は、スルターン・スライマーン・シャー師団の加入を否定している。

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アズム統合司令室は、7月15日にシャーム戦線とスルターン・ムラード師団が数週間にわたる集中協議の末に結成された組織。

麻薬密売業者や犯罪者の摘発を主要な目的とし、アレッポ県アアザーズ市一帯、アフリーン市一帯で指名手配者の逮捕を行うほか、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘に参加している。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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ブリンケン米国務長官はサイドナーヤー刑務所、関連治安機関、親政権民兵、トルコの支援を受ける反体制派を制裁対象に追加(2021年7月28日)

アントニー・ブリンケン米国務長官は報道声明で、シリアの刑務所、刑務所の運営に関与してきた治安機関や高官、親政権民兵、反体制武装集団とその指導者を新たに制裁対象に追加すると発表した。

米財務省が発表した報道声明によると、外国資産管理室(OFAC)が制裁対象に追加したのは以下の施設、機関、個人。

  • サイドナーヤー刑務所(ダマスカス中央刑務所):大統領令第13894号に基づく制裁
  • 総合情報部第251課:大統領令第13572号に基づく制裁
  • 軍事情報局第215課、第216課、第227課、第235課、第248課、第290課:大統領令第13572号に基づく制裁
  • キファーフ・ムルヒム軍事情報局長(元第248課長)::大統領令第13894号に基づく制裁
  • ワフィーク・ナースィル軍事情報局第290課長:大統領令第13572号に基づく制裁
  • アースィフ・ダクル軍事情報局第293課長:大統領令第13572号に基づく制裁
  • マーリク・アリー・ハビーブ軍事情報局タドムル支部長:大統領令第13572号に基づく制裁
  • アフマド・ディーブ総合情報部長:大統領令第13572号に基づく制裁
  • アリーン連隊:大統領令第13894号に基づく制裁
  • 東部自由人連合:大統領令第13894号に基づく制裁
  • アフマド・イフサーン・ファイヤード・ハーイス(通称アブー・ハーティム・シャクラー)東部自由人連合指導者:大統領令第13894号に基づく制裁
  • ラーイド・ジャースィム・ハーイス(通称アブー・ジャアファル・シャクラー)東部自由人連合軍事司令官:大統領令第13894号に基づく制裁

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ブリンケン国務長官や財務省の声明によると、サイドナーヤー刑務所への制裁は、シリアでの危機発生以来、拷問をはじめとする残忍で、非人道的で、下劣な処遇や処罰、超法規的な刑の執行などの人権侵害に関与してきたのが理由。

これらの犯罪が行われたことは、「シーザー」を名乗る離反兵が撮影した、シリア国内の刑務所で11,000人が組織的に処刑されたことを示す写真、国連のシリアに関する独立国際調査委員会の報告によって示されているという。

また、アリーン連隊は2020年のシリア軍によるイドリブ県奪還作戦に参加した民兵の一つで、この作戦によって多くの市民が避難を余儀なくされたという。

一方、東部自由人連合は、トルコの支援を受けるシリア国民軍に所属する武装集団の一つで、拉致、拷問などの人権侵害、略奪といった犯罪行為に関与、とりわけシリアのクルド人がその被害を受け、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーを取り込んできたという。

アフマド・イフサーン・ファイヤード・ハーイスは、アレッポ県内の東部自由人連合の刑務所を管理、ヤズィーディー教徒の女性や子供の人身売買、ダーイシュ元メンバーの統合に関与。

ラーイド・ジャースィム・ハーイスはアフマド・イフサーン・ファイヤード・ハーイスのいとこで、略奪、略奪品の転売に関与、ダーイシュの元司令官でもあるという。

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米国がシリアに対して追加制裁を科すのは、アサド大統領の再選後初めて。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約30輌が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年7月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県やダイル・ザウル県各所に設置されている基地に向かった。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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ダルアー市ダルアー・バラド地区のカーズィーヤ交差点一帯で、シリア軍・親政権民兵が地元の武装勢力と交戦(2021年7月28日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市ダルアー・バラド地区のカーズィーヤ交差点一帯で、シリア軍・親政権民兵が地元の武装勢力と交戦した。

同様の戦闘は難民キャンプ地区一帯でも発生した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市で、ダルアー市との連帯を求めるデモが発生した。

ダルアー市では、7月23日に元反体制武装集団メンバーの武装解除と社会復帰を骨子とする合意が交わされたていたが、同地に新たに派遣されたシリア軍第4師団の部隊が27日に市内を砲撃するなどし、地元の若者らと衝突していた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市でも同様のデモが発生した。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県の砂漠地帯でシリア軍・親政権民兵の拠点複数カ所を襲撃し兵士約15人を殺害(2021年7月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の武装グループがラッカ県との県境に近い砂漠地帯でシリア軍・親政権民兵の拠点複数カ所を襲撃し、兵士約15人を殺害した。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県北部各所を砲撃(2021年7月28日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会によると、トルコ軍とシリア国民軍が未明に、トルコが占領するバーブ市東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のカーウカリー村、クールフユーク村、シャイフ・ナースィル村(クルト・ワイラーン村)を砲撃した。

ANHA(7月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャフバー・ダム、タッル・マディーク村、ダイル・ジャマール村、バイナ村、アキーバ村を砲撃した。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのガーリーバーフ国会議長と会談:「両国の連携は国土のすべてが解放され、テロ組織が根絶されるまで続く」(2021年7月28日)

アサド大統領は、7月27日にシリアに到着したイランのモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ国会(イスラーム諮問評議会)議長と会談した。

SANA(7月28日付)によると、会談では、両国間の緊密な関係、さまざまなレベルでの協力態勢について意見が交わされ、両国国会が経済分野などの二国間協力関係の新たな地平を切り開くうえで基本的な役割を果たすことが確認された。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4424870034223461

アサド大統領はガーリーバーフ国会議長に対して以下のように述べた。

イランはシリアの基本的なパートナーで、「テロとの戦い」においてシリア国民に寄り添い、あらゆる分野において支援を行ってくれた。
「テロとの戦い」において行われている両国間の連携は現地で良い結果をもたらした。
この連携は、国土のすべてが解放され、テロ組織が根絶されるまで続くだろう。

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ガーリーバーフ国会議長はまた、ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長と会談、国会、経済、文化などの分野にかかる両国の意見や見解を交わした。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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ハサカ市で、住民がトルコによるアルーク村揚水所からの水道水供給停止に抗議する座り込みデモ(2021年7月28日)

ハサカ県では、SANA(7月28日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市の国際赤十字赤新月社連盟本部前で、住民らが、トルコによるアルーク村揚水所からの水道水供給停止に抗議する座り込みデモが行われた。

デモ参加者は、国際赤十字赤新月社連盟の沈黙に抗議するプラカードなどを掲げて、対応を求めた。

アルーク村揚水所は、6月26日以降、トルコ軍が閉鎖し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市および同市一帯地域への水道水供給を停止している。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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「難民帰還に関する国際会議」をフォローアップするためのシリア・ロシア合同会議最終日:両国難民帰還調整委員会は共同声明でテロから解放された地域への避難民の帰還を優先課題と位置づける(2021年7月28日)

「難民帰還に関する国際会議」(2020年11月)をフォローアップするためのシリア・ロシア合同会議の分科会が首都ダマスカスのコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)で行われた。

3日目最終日となる7月28日には、法務、情報部門にかかる二つの分科会が行われ、シリア、ロシア両国の代表が出席した。

SANA(7月28日付)が伝えた。

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ロシア合同連携センター(難民受入移送居住センター)とシリア国外難民帰還調整委員会は共同声明を出し、テロから解放された地域への避難民の帰還が、インフラ復興と帰還民の雇用創出のために最大限の努力を行うシリアにとって国民的な優先事項であることを確認した。

声明ではまた、復興とテロの温床の根絶の必要を改めて強調した。

共同声明は、「難民帰還に関する国際会議」(2020年11月)をフォローアップするためのシリア・ロシア合同会議の最終日に合わせたもの。

SANA(7月28日付)が伝えた。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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