ダマスカス県のヤルムーク区やジャウバル区で軍が反体制武装集団の追撃を継続、ハティーブ議長がインタビューのなかで体制救済を目指す「外国の陰謀」に警鐘を鳴らしつつも「解放区」に対する軍事支援に関する「外国の介入」を奨励(2013年3月31日)

国内の暴力

ダマスカス県では、反体制勢力筋によると、ヤルムーク区などに潜伏する反体制武装集団が軍の砲撃を受けた。

またサイフ・シャーム大隊と軍が激しく交戦し、戦闘員15人が死亡する一方、反体制武装集団がアッシュ・ウルール地区周辺を攻撃したという。

他方、SANA(3月31日付)によると、マッザ・ヴィーラート地区のアクラム・モスク近くで、反体制武装集団によって爆弾を仕掛けられた車が爆発し、1人が死亡した。

複数の消息筋によると、死亡したのは関税局のサーイル・シャイフハーニー氏。

反体制勢力筋によると、このテロで狙われていたのはシャイフハーニー氏ではなく、農業総同盟のハーリド・ハズアル総裁だったという。

またジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月31日付)によると、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、ダーライヤー市、ドゥーマー市郊外、アドラー市、ウタイバ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員を含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月31日付)によると、ムスリミーヤ村、アブティーン村、ダイル・ジャマール村、アルカミーヤ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、ブスターン・バーシャー地区、シュカイイフ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア人権監視団によると、反体制武装集団の侵攻に伴い戦闘状態に入ったアレッポ市シャイフ・マクスード地区で、住民数約世帯が避難を開始した。

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ヒムス県では、SANA(3月31日付)によると、反体制武装勢力がタッルカラフ市のブルジュ地区を襲撃し、女性や子供ら10人を惨殺した。

これに関して、シリア人権監視団は、女性8人を含む市民11人がタッルカラフ市のブルジュ地区で軍に殺害されたと反論した。

また、SANAによると、キースィーン村、タッルドゥー市、ラスタン市、タルビーサ市、ダール・カビーラ村、ガントゥー市、ダブア市、アルジューン市、バイト・ラービア市、カルヤ・ヒスン市、ヒムス市ハーリディーヤ地区、カラービース地区、バーブ・フード地区、ワーディー・サーイフ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、タッルカラフ市郊外では、レバノンから潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月31日付)によると、県内の油田3カ所を襲撃した反体制武装集団が、略奪した石油の分配をめぐって衝突し、油田を破壊し、石油4,670バレル/日、ガス52,000立方メートル/日の損失が出た。

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イドリブ県では、SANA(3月31日付)によると、イドリブ市・サルミーン市間の街道、マアッラトミスリーン市、サルミーン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月31日付)によると、カフルヌブーダ町などで軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長はドバイ・チャンネル(3月31日付)のインタビューに応じ、「シリアへの外国の介入の目的は国の分断、革命の流産、ないしは体制救済にある」と述べ、「外国の陰謀」に警鐘をならすとともに、アサド大統領の運命を決めるのはシリア国民自身だと強調した。

しかし、諸外国に対しては、軍事介入を拒否するとしつつ、「政権のミサイルに対する防空システムを解放区に増強することなどを通じたさまざまな手段」による軍事支援を求め、外国の介入を奨励した。

諸外国の動き

『サンデー・タイムズ』(3月31日付)は、イスラエルがタルトゥース港のロシア軍の船舶の動きを監視するための機器が沖合の無人島(ニムル島)で発見されたと報じた。

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イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、エジプトを訪問し、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長、ムハンマド・アムル外務大臣と会談し、シリア情勢などについて協議した。

アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、アラビー事務総長に対して、シリア政府、反体制勢力の双方に対してバランスのとれたかたちでの仲介を行うよう求め、連盟首脳会議でシリア革命反体制勢力国民連立をシリアの代表として受け入れたことを「性急な措置を我々は拒否する」と非難した。

一方、アムル外務大臣は「シリアでの流血停止のための政治的解決に向けた強力と貢献の必要」を強調した。

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ドイツ連邦情報局(BND)のゲルハルト・シンドラー長官は『ヴェルト』(3月31日付)に対して、反体制勢力において過激派は依然として少数派である、としつつアル=カーイダと関係のあるテロ組織がシリアで台頭している、と述べた。

AFP, March 31, 2013、Akhbar al-Sharq, March 31, 2013、al-Hayat, April 1, 2013, April 2, 2013、Kull-na Shuraka’, March 31, 2013、Naharnet,
March 31, 2013、Reuters, March 31, 2013、SANA, March 31, 2013、The Sunday Times, March 31, 2013、UPI, March 31, 2013、Die Welt, March 31, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

自由シリア軍合同司令部が「反体制勢力の分裂をもたらしている」としてシリア・ムスリム同胞団を非難するなか、サラフィー主義武装集団がアレッポ市にクルド人戦闘員とともに侵攻し人民防衛隊メンバー14人を殺害(2013年3月30日)

国内の暴力

ダルアー県では、反体制勢力筋によると、武装集団が制圧したダーイル町、ヒルバト・ガザーラ町、ヤードゥーダ地方とタッル・シハーブ町周辺の村々、第38旅団本部周辺に対して、軍が空爆を行った。

一方、SANA(3月30日付)によると、ダルアー市各所および避難民キャンプ、ウンム・マヤーズィン町、シャウマラ市、タファス市、ダーイル町などで軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、反体制勢力筋によると、カーブーン区、ジャウバル区に対して、軍が空爆を行った。

一方、SANA(3月30日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する追撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月30日付)によると、シャイフーニーヤ村郊外、ウタイバ村、カーラ市、アドラー市、ヤブルード市、ダーライヤー市、ザバダーニー市、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団に対する追撃を行い、カアカーウ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月30日付)によると、ザーキヤ町、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外・キスワ市間の街道に対して、軍の空爆を行ったほか、ムウダミーヤト・シャーム市で軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のクルド人が多く住むシャイフ・マクスード地区や、ブスターン・バーシャー地区に、サラフィー主義武装集団がクルド人戦闘員とともに侵攻し、民間人10人と民主統一党人民防衛隊メンバー14人を殺害した。

反体制武装集団側にも少なくとも7人の死者が出たという。

またシャイフ・マクスード地区防衛のため、軍が周辺に展開しているという。

一方、SANA(3月30日付)によると、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ村、ハーン・トゥーマーン村などで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区、スッカリー地区、ブスターン・バーシャー地区、ジュバイラ地区などで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、反体制勢力筋によると、第93旅団本部に駐留する軍がアイン・イーサー市を砲撃、また同旅団本部周辺、第17師団本部周辺、タブカ航空基地では軍と反体制武装集団が交戦しているという。

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ハマー県では、SANA(3月30日付)によると、カルアト・マディーク町、カフルヌブーダ町・カルアト・マディーク町間で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月30日付)によると、ブーカマール市の第2石油備蓄基地を襲撃しようとした反体制武装集団を警備部隊が撃退した。

またダイル・ザウル市内各所で軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月30日付)によると、ワーディー・マハーミール市、トゥウーム村、カフルジャーリス市、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、マアッラト・ヌウマーン市、ジダール・ブカルフーン市、アナブ村などで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

自由シリア軍合同司令部中央広報局((ファフド・ミスリー)が声明を出し、シリア・ムスリム同胞団が「革命の勝利を遅らせ、反体制勢力の分裂をもたらしていることの責任を負っている」と非難した。

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反体制組織「民主主義のためのシリア人」は声明を出し、シリア・ムスリム同胞団の独断主義的行動を非難した自由シリア軍合同司令部中央広報局の声明を支持すると発表した。

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シリア・ムスリム同胞団広報局(ウマル・ムシャウウィフ)は声明を出し、自由シリア軍合同司令部中央広報局による同胞団非難声明に関して、「自由シリア軍の見解を代表しておらず、同胞団は同軍と常に連絡を取り合っている」と反論した。

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自由シリア軍のサーリヒーヤ・ムジャーヒドゥーン大隊をなのる武装集団が声明を出し、ダマスカス県サーリヒーヤ区住民に対して、3日以内に避難するよう呼びかけ、テロを予告した。

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『シャルク・アウサト』(3月30日付)は、ブルハーン・ガルユーンの話として、離反者が相次ぐシリア革命反体制勢力国民連立が勢力拡大のための「組織改編」を準備している、と報じた。

諸外国の動き

トルコのアンカラで、シリア・トルクメン評議会なる(第2回)会合が開催され、レジェップ・タイイップ・エルドアン首相、アフメト・ダウトオール外務大臣、シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー議長が出席した。

主催者が発表した声明によると、評議会はシリアのトルクメン人の権利保護を目的とする、という。

エルドアン首相は会場で「シリアの反体制勢力は過去数ヶ月の間に統合が進み、現地でより強力になり、国際社会においてこれまで以上に正統性を享受している」と理解不能な発言を行った。

Syria News(3月31日付)によると、この会合には、350人の代表が出席し、内規を採択、評議員メンバー39人を選出した。名誉議長にはトルコ国会議員のメフメト・シャンドゥルが就任した。

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イスラエル軍報道官は、シリアの反体制武装集団の負傷者1人がゴラン高原を経てイスラエル国内の病院に搬送された、と発表した。

AFP, March 30, 2013、Akhbar al-Sharq, March 30, 2013、al-Hayat, March 31, 2013、Kull-na Shuraka’, March 30, 2013、Naharnet, March 30, 2013、Reuters, March 30, 2013、SANA, March 03, 2013、al-Sharq al-Awsat, March 30, 2013、Syria News, March 31, 2013、UPI, March 03, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ダーイル町では反体制武装集団が「解放作戦」の一環として軍検問所3カ所を制圧するなか、ダマスカス革命軍事評議会が前日に発生したダマスカス大学建築工学部への迫撃砲攻撃の実行を認める(2013年3月29日)

国内の暴力

ダマスカス県では、ジャウバル区にあるユダヤ教の教会が略奪・焼き討ちに遭い、クッルナー・シュラカー(3月28日付)は、政府支持者の犯行と断じる一方、ダマス・ポスト(3月29日付)は自由シリア軍が略奪を行ったと報じた。

Kull-na Shuraka', March 28, 2013
Kull-na Shuraka’, March 28, 2013

『ハヤート』(3月30日付)によると、インターネットでは、自由シリア軍兵士がユダヤ教の教会に侵入する映像がアップされた。

また、SANA(3月29日付)によると、ジャウバル区で軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、第155旅団本部(ダマスカス郊外県)から発射されたスカッド・ミサイルがフライターン市に着弾し、20人が死亡、多数が死傷した、と反体制勢力がインターネットにアップした映像などで発表した。

またアレッポ市では、AFP(3月29日付)によると、シャイフ・マクスード地区に迫撃砲が複数発着弾し、子供2人を含む市民5人が死亡、約30人が負傷した。

一方、SANA(3月29日付)によると、アリーターン市、ハリーバル市・ハーン・トゥーマーン村分岐点、カフルハーシル村、アルカミーヤ村、マッルアナーズ市、ムスリミーヤ村、ワディーヒー村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市で軍が住民の協力のもと、シャイフ・マクスード地区に侵入しようとした反体制武装集団を撃退した。

さらにアレッポ市シャイフ・サイード地区、ブスターン・バーシャー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、シャッアール地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA(3月30日付)は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区のハサン・モスクのイマーム、ハサン・サイフッディーン師が反体制武装集団に惨殺されたと報じた。

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ダルアー県では、28日から開始された「解放作戦」で、反体制武装集団がダーイル町の軍検問所3カ所を制圧、これに対して軍が同市を迫撃・空爆した、と反体制勢力が発表した。

インターネットにアップされたビデオなどによると、この作戦には、シャイフ・アナス・ジャームースが指揮するクライシュの鷹大隊(イスラームの暁旅団)などが参加している。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラー代表はAFP(3月29日付)に関して、ダマスカス・ダルアー間の国際幹線道路沿いに位置するダーイル町の制圧が、「ダルアー市を周辺地域やダマスカス完全に孤立させるためのステップの一つ」だと評した。

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イドリブ県では、反体制勢力によると、ビンニシュ市が軍の砲撃を受け、女性1人が死亡した。

一方、SANA(3月29日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、ナイラブ村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

またマアッル・シャムシー市では、軍が反体制武装集団のロケット弾基地を破壊した。

さらにアームーディーヤ村、ヒーシュ村などで、軍がシャームの鷹旅団、ハドラー大隊、タウヒード旅団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

このほか、カスタル・ブルジュ市、ガッサーニーヤ村、アブー・ズフール市、タッル・サラムー市、ハミーディーヤ市、ハーミディーヤ市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、サルミーン市で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、『ハヤート』(3月30日付)によると、第17師団本部周辺で軍と反体制武装集団の戦闘が激化した。

反体制武装集団は第17師団を包囲しており、これに対して軍は第93旅団を派遣している。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月29日付)によると、アッブ農場郊外、ウタイバ村、カーラ市、ヤブルード市、アドラー市、ナブク市、アルバイン市、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、2人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月29日付)によると、ダブア市、東ブワイダ市、ラドワーニーヤ市、カーディシュ市、タッル・ナビー市、タドムル市郊外の第三石油ポンプ近く、アスアディーヤ市、ジャウワーディーヤ市、アルジューン市、ブラーク市、カルアト・ヒスン市、タッルドゥー市、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月29日付)によると、マールーニーヤート村、ラフマリーヤ村、スッカリーヤ町で軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、戦闘員を殲滅、拠点を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月29日付)によると、ジュッブ・アフマル村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(3月30日付)は、イドリブ県カフルナブル市、ビンニシュ市、ハーッス村、キッリー市、ラッカ県ラッカ市などで、午後の礼拝後に反体制デモを行い、反体制勢力の統合を訴えたと報じた。

「耐える者たちに勝利を告げよ」と銘打たれたデモには、自由シリア軍やサラフィー主義者が参加し、キッリー市では軍服をまとったシャイフが説教を行ったという。

シリア政府の動き

マフムード・ズウビー情報大臣は、シリア・アラブ・テレビ(3月29日付)に対して、ダマスカス大学建築工学部テラス式食堂など、ダマスカス県への反体制武装集団の迫撃砲による攻撃に関して、「外国の命令を受けて実行された」と断じ、カタール、トルコなどを非難した。

反体制勢力の動き

ダマスカス革命軍事評議会(自由シリア軍)のバックール・サリーム大佐がフェイスブック(3月29日付)を通じて声明を出し、ダマスカス大学建築工学部テラス式食堂など、県内複数カ所に対して迫撃砲で砲撃したことを認めた。

同声明によると、ダマスカス革命軍事評議会(自由シリア軍)はダマスカス県内の治安機関の拠点しか標的にしていないという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ラマダーンはDPA(3月29日付)に対して、民主的変革諸勢力国民調整委員会などシリア国内で活動する反体制勢力の連立への参加など通じた組織改編の試みが、「連立と暫定政府そのものに有害だ」と述べ、反体制勢力の統合に消極的な姿勢を示した。

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クッルナー・シュラカー(3月29日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班は、暫定政府がシリア国内で活動し、解放区約10万平方キロメートルを実効支配する「だろう」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長は、ドーハでの在留シリア人との対話のなかで、アラウィー派に関して「シリア人である…。彼らのなかの悪しき者のみを裁く法がある…。私はあなた(アラウィー派)がイスラーム教徒なのなら拒否しない。私が信じるものを信じなくとも、あなたは祖国の同胞だ」と述べた。

フェイスブック(3月29日付)を通じて明らかにされた。

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クッルナー・シュラカー(3月29日付)は、ダーライヤー市の複数の医師が、化学兵器による中道症状だと思われる負傷者複数が市内の病院に搬送されたと主張している、と報じた。

諸外国の動き

米法務省は声明を出し、FBIが、シリアでシャームの民のヌスラ戦線に加わっていた元米兵のエリック・ハロン(30歳、2000年入隊、2003年に負傷して除隊)を、ワシントンのダラス空港を逮捕したと発表した。

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ヴィクトリア・ヌーランド米ホワイトハウス報道官は、辞任を発表したシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長に関して、「我々は、彼が責任を果たすと今言っていると理解している。彼は6ヶ月の任期で議長に選出された」と述べ、議長の辞任を認めない意向を示した。

またダマスカス大学建築工学部のテラス式食堂への迫撃砲着弾に関して、「実行犯を特定する情報を得ていない」としつつ、自由シリア軍に対して、過激な勢力(サラフィー主義者)と連携しないよう警告した。

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エジプトの「女性民族評議会」は声明を出し、「エジプト人青年と「結婚」したシリア人女性避難民の数が1年で12,000人に達している」と発表し、こうした結婚を「人身売買(買春)」だと厳しく非難した。

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ロイター通信(3月29日付)は、トルコ治安当局が対シリア国境のアクチャカレ市周辺の村々を捜索し、武器庫から5千丁以上のライフルや銃弾を押収したと報じた。

同報道によると、これらの武器弾薬はシリアに運ばれる予定だったという。

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イスラエル国防軍国内戦線司令官のエヤル・アイゼンベルグ少将は、『ハアレツ』(3月29日付)に対して、アサド政権が保有するとされる化学兵器が「誤った者の手」に渡り、イスラエルに対して使用される可能性に関して、「我々に化学兵器戦争が行われるとは思っていない」と述べた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、英国のチャンネル4(3月29日付)に対して、シリアの反体制勢力への武器供与が紛争の解決策ではない、と述べ、批判した。

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ドイツのARDテレビ(3月30日付)は、アレッポ市での取材中に、ヨルグ・アームブルスター(Joerg Armbruster)記者が銃で撃たれ負傷した、と報じた。

負傷した記者はトルコ領内に搬送され、治療を受けたという。

AFP, March 29, 2013、Akhbar al-Sharq, March 29, 2013、Damas Post, March 29, 2013、DPA, March 29, 2013、al-Hayat, March 30, 2013, April 1, 2013、Kull-na Shuraka’, March 29, 2013、Naharnet, March 29, 2013、Reuters, March 29, 2013、SANA, March 29, 2013、UPI, March
29, 2013などをもとに作成。

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ダマスカス大学建築工学部のテラス式食堂に複数発の迫撃砲が着弾し学生15人が死亡するなか、反体制武装集団がダルアー県南部の対ヨルダン国境地帯を広範囲に占拠していることが明らかに(2013年3月28日)

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(3月28日付)によると、ダマスカス大学建築工学部のテラス式食堂に迫撃砲複数発が着弾し、学生15人が死亡、約30人が負傷した。

シリア人権監視団によると、着弾した迫撃砲は3発だという。

また同監視団によると、カーブーン区、ヤルムーク区とダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市を結ぶ街道、カダム区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、シリア革命総合委員会執行委員会を名乗るアフマド・ハティーブは、アッバースィーイーン広場周辺で軍と反体制武装集団の交戦が続いていると述べた。

また、複数の活動家によると、アッバースィーイーン地区の中距離バス乗り場が反体制武装集団に制圧された(未確認)という。

これに対し、SANA(3月28日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、フバイト村、ハーン・シャイフーン市、アリーハー市などで、軍が迫撃を行い、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月28日付)によると、ヒーシュ村で軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またマアッラトミスリーン市、サルミーン市、ビンニシュ市、トゥウーム村、タフタナーズ市、ナイラブ村、ハルブヌーシュ村、フサイニーヤ村、ジュダイダ市、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(3月29日付)によると、自由シリア軍アレッポ県軍事評議会メンバーのアンマール・ワーウィー大尉の家が軍の砲撃を受け、大尉と妻子が負傷した。

一方、SANA(3月28日付)によると、アナダーン市、ハンダラート・キャンプ、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カッラーサ地区、スッカリー地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・サイード地区、アレッポ城周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、反体制勢力のSANA革命通信(3月28日付)によると、イスラームの楯旅団が、ダマスカス国際空港に着陸しようとしていたイランの航空機を攻撃、撃墜したと発表した(未確認情報)。

同報道によると、この航空機は「武器弾薬」を積んでおり、撃墜を受け、当局はダマスカス国際空港を閉鎖し、イランの航空機の着陸先をバッリー空港に変更した、という。

しかしSANA(3月29日付)は、この発表を否定し、ダマスカス国際空港は通常通り運営されている、と報じた。

また、SANA(3月28日付)によると、タッル・クルディー町、ウタイバ村、アドラー市、バフダリーヤ村、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジュダイダト・アルトゥーズ町では、反体制武装集団の発砲で子供1人を含む2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月28日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月28日付)によると、ラスタン市郊外の村々、ダブア市、カーディシュ市などクサイル市郊外、ダール・カビーラ村、カルアト・ヒスン市、マヌーフ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月28日付)によると、カフルヌブーダ町で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の武器製造工場を攻撃、破壊、またカサービーヤ村、ハウワーシュ村、ジャービリーヤ村で同戦線戦闘員を殺傷した。

シリア政府の動き

SANA(3月28日付)によると、アサド大統領はムハンマド・ズアール・アリー氏のハサカ県知事の任命式を行った。

SANA, March 28, 2013
SANA, March 28, 2013

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シリア人民議会のワリード・ズウビー議員は、反体制武装集団が、ダルアー県南部の対ヨルダン国境地帯、とりわけダマスカス県に至る国際幹線道路などを広範囲に占拠している、と議会で証言した。

ズウビー議員によると、国際幹線道路はヒルバト・ガザーラ町・ヌサイブ国境通行所間が反体制武装集団によって完全に占拠されているという。

議員はそのうえで「我々のこの言葉が関係当局に届くことを希望する。20日前から、私は関係当局に、県内の複数地点に武装集団がいると言っているが、我々は何の結論も得ていない」と述べ、窮状を訴えた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは、ダマスカス大学建築工学部に対する迫撃砲着弾に関して、ドゥンマル区(ダマスカス県)郊外の軍事拠点から「市民を脅迫」するため政府側が迫撃砲を撃ったと断じ、反体制武装集団の犯行を否定した。

SANA, March 28, 2013
SANA, March 28, 2013

しかし、ミクダードは、反体制武装集団が、「ダマスカス県解放を開始する前に体制を衰弱させるため」、県内の治安機関施設や大統領宮殿に対する「外科手術」などからなる「明確な計画」を準備したと付言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアディーブ・シーシャクリーは、アナトリア通信(3月28日付)に対して、ドーハでのアラブ連盟首脳会議後、湾岸アラブ諸国、西欧諸国が自由シリア軍への武器供与の確約を受けたとしたうえで、3週間以内にシリア情勢は大幅に変化するだろう、と述べた。

諸外国の動き

ロイター通信(3月28日付)は、トルコ高官の話として、アクチャカレ市の避難民キャンプでの暴動を受け、当局がシリア人避難民600から700人をトルコから追放した、と報じた。

同高官によると、国外追放となったシリア人は、アクチャカレ市での暴動で投石などを行った暴徒で、監視カメラの映像から身元を特定したという。

これに関して、トルコ内務省は、シリア人避難民の追放は行われてないとしたうえで、「50~60人のシリア人が自発的にシリアに戻っただけだ」と発表した。

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国連難民高等弁務官事務所の報道官は、トルコ当局によるシリア人避難民600~700人の国外追放に関して、「大きな懸念を感じる」と発表し、情報収集を行っていることを明らかにした。

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RT(3月28日付)は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が、アラブ連盟首脳会議によるドーハ宣言を「決定の本質はシリアでの平和的な事態の正常化を拒否するものだ」と非難したと報じた。

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ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、シリアの反体制勢力に国連でのシリア・アラブ共和国の代表の地位を与えるいかなる試みにも「断固として反対する」としたうえで、こうした動きが「国連の名声を貶める」と非難した。

AFP(3月28日付)が報じた。

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フランスのフランソワ・オランド大統領は、国営のフランス2チャンネル(3月28日付)で、シリア情勢が、シリアの反体制武装勢力への武器供与増加開始を妨げるほどに不確実だと述べ、慎重な姿勢を示した。

オランド大統領は、「反体制勢力が事態を完全に掌握することが確認できない限りは、それ(武器供与増加)は行わないだろう」と述べた。

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国連安保理は声明を出し、ゴラン高原の「兵力引き離し地域に反体制武装集団が存在することに大きな懸念を表明する」と発表し、「反体制武装集団を含むすべての当時者に、UNDOFの移動の自由を尊重し、隊員の安全を確保する」よう呼びかけた。

AFP, March 28, 2013、Akhbar al-Sharq, March 28, 2013、al-Hayat, March 29, 2013、Kull-na Shuraka’, March 28, 2013、Naharnet, March 28, 2013、Reuters,
March 28, 2013、SANA, March 28, 2013などをもとに作成。

 

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アラブ連盟外相会議で「ドーハ宣言」が採択されシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表の地位を得るも、民主的変革諸勢力国民調整委員会はそのプロセスを激しく非難(2013年3月27日)

アラブ連盟首脳会議

ドーハのアラブ連盟外相会議が議事を終了し、ドーハ宣言(閉幕声明)を採択した。

ドーハ宣言は「シリア危機の最優先課題として政治的解決にいたることが重要」だとする一方、「各国には、その意思に沿って、シリア国民と自由シリア軍を支援するため、軍事支援を含む自衛手段の提供を行う権利がある」と明記し、カタールなどによる反体制武装集団への武器供与、テロ支援を是認した。

またシリア革命反体制勢力国民連立が連盟におけるシリア代表の地位を得たことに歓迎の意を示し、また同地位は、移行期政府が選出されるまでとした。

一方、国連に対しては、シリア復興会議の開催を呼びかけた。

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ドーハでのアラブ連盟首脳会議の審議を終え、カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、記者会見で、「国連憲章などすべての国際的な文書に自衛権はある。シリア危機において法に違反しているのは、国民を殺し、国を破壊するシリア大統領だ」と批判した。

また「シリア国民の犠牲と比べると、アラブの指導者が行ったことは、より多くを受け取るに値するシリア国民にとってみれば、あまりに少ない」と述べた。

そのうえで、シリア政府が「力によって事態を解決しようとしているなか…、今重要なのはバランスだ。平和的、ないしは政治的対話にはバランスが作り出されることが不可欠だ…。解決策は現地で戦う者の手のなかにある」と強調した。

さらに「我々は、シリア政府による体系的な時間の浪費…、またアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表による時間の浪費があり、力で事態を制圧できるとの念があることを見出した」と批判した。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、首脳会議後の記者会見で、「アラブ諸国が軍事支援を含むあらゆる支援をシリアの反体制勢力に行う権利を得たことが、政治的解決の終わりだと解説する者がいるが、それは正しくない」と述べた。

「ジュネーブ合意が規定する…移行期開始と(移行)政府の樹立には、当時者どうしがある種のバランスが必要だ。武器補充を通じて反体制勢力を支援するという要求は、必要なバランスを実現するだろう」と強調した。

そのうえで首脳会談での「ドーハ宣言が、シリア危機の最優先事項として政治的解決を進めるための努力を何よりもまず確認しており、そのうえで各国がその意思に沿って、シリア国民と自由シリア軍を支援するため、軍事支援を含む自衛手段の提供を行う権利を確認した」と述べた。

シリア政府の動き

SANA, March 27, 2013
SANA, March 27, 2013

アサド大統領は、ワーイル・ハルキー内閣の危機解決政治プログラム実施閣僚委員会と会談し、委員会の活動の進捗状況の報告を受けた。

SANA(3月27日付)が報じた。

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アサド大統領は南アフリカで開催されているBRICs首脳会議に書簡を送り、そのなかで「シリアは2年にわたって、一部のアラブ諸国、地域諸国、西欧諸国によって支援されたテロに苦しんでいる」としたうえで、「シリアでの暴力即時停止のためにともに行動する」よう呼びかけた。

SANA(3月27日付)が報じた。

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シリア政府はSANA(3月27日付)を通じて声明を出し、アラブ連盟首脳会議のドーハ宣言に関して、「アラブ連盟憲章、内規、アラブ諸国の共同行動の原則にあからさまに反した、連盟史上前例のない決定…、連盟にとって危険かつ破壊的な先例…、暴力とテロ」を助長すると厳しく非難した。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区、アサーリー地区、タダームン区、カダム区で軍が反体制武装集団と交戦し、砲撃を加えた。

一方、SANA(3月27日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルバイン市などで軍が反体制武装集団と交戦し、砲撃を加えた。

一方、SANA(3月27日付)によると、アドラー市、ウタイバ村、フジャイラ村、ダーライヤー市、カーラ市、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ビイル・アジャム市近くの軍の連隊拠点3カ所を反体制武装集団が制圧し、これに対して軍は県内の道路を封鎖し、同市やラスム・ハラビー市を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町、ウンム・マヤーズィン市で軍が反体制武装集団が交戦し、砲撃を加えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・フード地区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(3月27日付)によると、ラスタン市、タッルドゥー市、ヒムス市バーブ・アムル地区周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月27日付)によると、ズィルバ村、マンスーラ村、ハーン・アサル市、クワイリス市、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ブスターン・バーシャー地区、ハイダリーヤ地区、サラーフッディーン地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月27日付)によると、リーハーニーヤ村、ダイル・ハンナー村で軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、戦闘員を殲滅した。

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イドリブ県では、SANA(3月27日付)によると、ナイラブ村、サルミーン市、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、マジュダリヤー村、ジスル・シュグール市、シャイフ・スィンディヤーン市、フルーズ市、シュグル市、ヒルバト・ジューズ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月27日付)によると、ヒルブナフサ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月27日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ハドラー大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

国内で反体制活動を続ける民主的変革諸勢力国民調整委員会は、声明を出し、ドーハでのアラブ連盟首脳会議にシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表としての参加を認められたことに関して、「代表ポストはシリア国家のものであり、公正な民主的選挙を通じてシリア国民から信頼されなければ、いかなる集団もそのポストを務める権利はない」と批判した。

また連盟の決定を「期待されている政治的解決に資さず、事態を複雑にするだけ」と非難した。

そのうえで連盟におけるシリア代表のポストは、2012年6月のジュネーブ合意に基づき、反体制勢力と現政権の代表からなる移行期政府が発足するまで空席だと主張した。

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シリア国内で活動するシリア国家建設潮流のルイワユ・フサイン代表は、『サフィール』(3月27日付)で、シリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表としての参加を認められたことに関して、「カタールを筆頭とする地域諸国、諸外国の間で与えられたに過ぎず…、シリア政府に対するハマド・ブン・ハリーファ首長の個人的勝利のようなものだが、その結果は国内での国際紛争の代価を払わされているシリア国民にとって否定的に作用するだろう」と批判した。

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カタールの首都ドーハでシリア革命反体制勢力国民連立の「大使館」が開設され、祝典にはカタールのアブドゥッラー・アティーヤ外務担当大臣、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ連立議長、ガッサーン・ヒートゥー連立暫定政府首班、ジョルジュ・サブラー・シリア国民評議会議長、スハイル・アタ-スィー連立副議長、アラブ・外国大使らが参列した。

米国がシリア北部領空でのNATOのパトリオット・ミサイルの使用を拒否したことに関して、ハティーブ議長は祝典で、「革命が勝利しないことを望む意思があるかのようだ…。しかしシリア国民は自らの方法を貫く」と述べた。

また「善意の殉教者数万人」に哀悼の意を示すとともに、「カタールの主張、政府、国民」の支援に謝意を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長はロイター通信(3月27日付)に対して、米国がシリア北部領空でのNATOのパトリオット・ミサイルの使用を拒否したことに関して、「シリア政府にやりたいことをやっていいというメッセージを与えることを恐れている」と批判した。

また「私は辞表を提出した。撤回はしない。しかし(連立の)総合委員会の会合が行われるまで、任務は続ける」と述べた。

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『ハヤート』(3月28日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の在米英仏代表らが、アラブ連盟に続いて国連におけるシリアの代表権を獲得するための活動を開始した、と報じた。

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AFP(3月27日付)は、イスラエルの複数の医療筋の話として、ゴラン高原での軍との戦闘中に負傷し、イスラエルの病院へ搬送されていた反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した、と報じた。

同報道によると、この戦闘員は、27日早朝にイスラエル領内に搬送されたという。

クルド民族主義勢力の動き

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月27日付)によると、アームーダー市で、民主統一党の実効支配に抗議するデモが発生し、数十人の市民が参加した。

諸外国の動き

ヨルダン国会で、シリア問題、とりわけ避難民問題に関する審議が行われた。

審議では、アサド政権を支持する多くの議員が、シリア・ヨルダン国境の封鎖、女性と子供以外の避難民受け入れ停止、さらにはシリアの混乱を助長する湾岸諸国への避難民の追放を主唱し、アラブ連盟首脳会議、シリアの反体制勢力、そして湾岸諸国の姿勢を非難した。

一方、ナスール首相を支持する議員は、避難民受け入れ継続を主唱、審議は混乱した。

ムスタファー・ヤーギー議員は、「カタールがシリア北部での戦争において役割を果たしている」と批判、ヨルダンのシリア人避難民をカタールに追放すべきだと主張した。

アブドゥルカリーム・ダグミー議員は、「違法な国境通行所の閉鎖を求める」としたうえで、「シリアをもてあそぶ国々が避難民に対して責任を負うべきだ」と主張した。

タラール・シャリーフ議員は、「対シリア国境の完全封鎖と、アラブの血をもてあそぶ国の一つに避難民を送ることを求める」と訴えた。

ジャミール・ニムリー議員は、シリア領内の対シリア国境地帯に緩衝地帯を設けて、国連に警備を行わせるべきだと主張した。

イスラーム中心ブロック(15議員)のムハンマド・ハーッジ代表は、「政府は国境管理を行い、違法な移民の流入を止め、避難民を「密輸」する勢力を監視しなければならない」と主張した。

『ハヤート』(3月28日付)が報じた。

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ロシア外務省は声明を出し、ドーハでのアラブ連盟首脳会議にシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表としての参加を認められたことに関して、「国際法に従うと、シリアに関するアラブ連盟の決定は違法で不当である。なぜならシリア・アラブ共和国政府は依然として国連における合法的な代表だからだ」と非難した。

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イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、ドーハでのアラブ連盟首脳会議にシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表としての参加を認められたことに関して、「アラブ連盟にとって危険な先例だ…。こうした過ちは、問題をさらに複雑にするだけだ」と非難した。

またホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、「アラブ連盟の措置は地域における連盟の役割の実質的な終わりを意味する」と述べた。

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ロイター通信(3月27日付)は、トルコのアクチャカレ市に設置されたスレイマン・シャー避難民キャンプで、シリア人避難民が暴徒化し、トルコ軍警察に投石、これに対して当局が催涙弾や放水で強制排除したと報じた。

キャンプ住民は、電気配線の工事で発生した火災が暴動の原因で若者が抗議を行ったと証言したが、トルコ高官によると、シリアからの避難民200人の入国を当局が阻止したことへのキャンプ居住者の怒りが原因だという。

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クッルナー・シュラカー(3月27日付)は、イラクの携帯電話会社Korekが、シリア北東部(西クルディスタン)地域への受信エリアの拡大を検討していると報じた。

AFP, March 27, 2013、Akhbar al-Sharq, March 27, 2013、al-Hayat, March 28, 2013、Kull-na Shuraka’, March 27, 2013、al-Kurdiya News, March
27, 2013、Naharnet, March 27, 2013、Reuters, March 27, 2013、al-Safir, March 27, 2013、SANA, March 27, 2013などをもとに作成。

 

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アラブ連盟首脳会議が開催されシリア革命反体制勢力国民連立のハティーブ議長とヒートゥー暫定政府首班がシリア代表の席に(2013年3月26日)

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(3月26日付)によると、バラームカ地区の学校が密集する街区(SANA周辺)、バーブ・シャルキー地区近くの産婦人科病院、ダラール・モスク、ダマスカス大学法学部キャンパスに、反体制武装集団が撃った迫撃砲が複数発着弾し、少女1人を含む3人が死亡、また学生など複数が負傷した。

またイフバーリーヤ・テレビ(3月26日付)によると、ルクンッディーン区で、反体制武装集団が爆弾を搭載したマイクロバスを自爆させ、複数の市民が死傷した。

この自爆テロに関して、シリア人権監視団は軍人2人が死亡したと発表した。

さらに、イフバーリーヤ・テレビ(3月26日付)によると、ウマイーイーン広場にも迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、複数が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、バルザ区の治安機関施設で爆弾3発が続けて爆発し、軍兵士19人を含む22人が死亡した。

このほか、SANA(3月26日付)によると、バーブ・ムサッラー地区のダルアー行きバス乗り場裏で、爆弾が仕掛けられた車が爆発したが、負傷者はなかった。

他方、SANA(3月26日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、カフルバトナー町、アイン・タルマー村、ダイル・アサーフィール市、ジャルマーナー市郊外、ハジャル・アスワド市などに軍が砲撃を加え、カフルバトナー町では子供1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がヒムス市バーブ・アムル地区を完全制圧、クッルナー・シュラカー(3月26日付)によると、同地区に潜入していた反体制武装集団は撤退した。

また監視団によると、ヒムス市郊外のアーバル市で、子供4人、女性5人を含む市民13人の遺体が発見された。

遺体はナイフでのどを斬られていたという。

一方、SANA(3月26日付)によると、反体制武装集団がタドムル中央刑務所およびタドムル市南西部を襲撃したが、軍が撃退し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

また、ダール・カビーラ村、ハミーディーヤ村、ラスタン市、ヒムス市バーブ・フード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町、ジャースィム市、インヒル市などに軍が砲撃を行った。

一方、SANA(3月26日付)によると、ダルアー市アルバイーン地区で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷し、装備を破壊した。

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ハサカ県では、複数の反体制活動家によると、ミールビーヤ検問所で、ダイル・ザウル県出身の市民8人の遺体が発見された。

遺体には拷問の跡があったという。

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アレッポ県では、SANA(3月26日付)によると、アレッポ市サーフール地区、ライラムーン地区でスィムアーン山のイブラーヒーム・アブドゥルカリーム民事裁判所判事が反体制武装集団に暗殺された。

また、ムスリミーヤ村、マンナグ村、フライターン市、マアーッラト・アルティーク村、サッハーラ村、カフルハーシル村、カフルダーイル村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区、ブスターン・バーシャー地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県、カフルタハーリーム町に対して、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(3月26日付)によると、ラーミー村、ヒッラ市・カフルズィーター市間、カフルタハーリーム町、サルキーン市、ワーディー・ダイフなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月26日付)によると、アルバイン市、ザマルカー町、ウタイバ村、ドゥーマー市、フジャイラ村、ブワイダ市、ダーライヤー市、ナースィリーヤ村、ヤブルード市、アドラー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月26日付)によると、フール村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、戦闘員を殲滅した。

アラブ連盟首脳会議

ドーハでアラブ連盟首脳会議が開催され、議長を務めるカタールのハマド・ブン・ハリーファ首長が、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長とガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班をシリア代表の席に着かせた。

一反体制組織の代表が首脳会談の代表席に就くのは、前例がない。

シリアの代表席についたハティーブ議長は、シリア代表としての参加を認められたことを「勇気あるイニシアチブ」と述べ、謝意を示した。

「この席は、シリア国民が長らく剥奪されてきた正統性の一部をなす」と述べたうえで、米ジョン・ケリー国務長官に対して、シリア北部全土をNATOのパトリオット・ミサイルによる迎撃対象に含むよう求めたことを明らかにした。

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サウジアラビアのサルマーン・ブン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣はアブドゥッラー国王のメッセージを代読、そのなかでアサド政権がさまざまな武器を用いて国民の殺戮を続けていると一方的に非難、また「シリア危機が地域の治安と安定に深刻な影響」をもたらすと警鐘を鳴らし、国際社会に意見対立を解消するよう呼びかけた。

シリア政府の動き

『ティシュリーン』(3月27日付)は、ドーハでのアラブ連盟首脳会議でシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表のポストを与えられたことに関して、「カタールの行った強盗」、「法的、政治的、道徳的犯罪」と非難した。

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アラブ連盟シリア代表のユースフ・アフマド大使は、ドーハでの連盟首脳会談でシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表のポストを与えられたことに関して、「すべてのアラブ諸国の反体制組織が(連立と同様の)要求を許す違法な先例となった」と非難した。

反体制勢力の動き

シリア国外で活動する主な反体制活動家たちが共同声明「シリアのための声明」を出し、シリア革命反体制勢力国民連立に暫定政府樹立の試みを止め、「一勢力だけの支配からの脱却」を求めた。

Kull-na Shuraka', March 26, 2013
Kull-na Shuraka’, March 26, 2013

共同声明を出したのは、シリア革命反体制勢力国民連立を脱会したカマール・ルブワーニー、ワリード・ブンニー、シリア民主フォーラムのミシェル・キールー、シリア国民評議会を脱会したバスマ・カドマーニー前報道官、「我らみなシリア人」大会主催者のバッサーム・ユースフ、在米研究者のラドワーン・ズィヤーダ、ジャーナリストのファーイズ・サーラ、フアード・ハミーラら。

声明において活動家らは、暫定政府樹立が、「国内の分裂をもたらし、自由シリア軍司令部や戦闘員から厳しい批判を受けている」として、その中止を求めた。

また「一勢力、一潮流の支配の脱却」を求め、シリア・ムスリム同胞団の独断主義を批判、民主的市民潮流の代表者25人の参加、女性の代表者の増加を求めた。

一方、反体制勢力と自由シリア軍の関係強化のための基礎を構築し、「国民統合の枠組み」のもとでの武装闘争の規律向上の必要を強調した。

http://all4syria.info/Archive/76451

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サウジアラビア紙『ウカーズ』(3月26日付)は、自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐暗殺未遂に関して、同大佐の運転手をしていたムッラー・フワイクが、「外国勢力と関係のある自由シリア軍内の誰かが車に爆弾をしかけた」と報じた。

フワイクは離反兵で、ウィーンを拠点としているという。

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反体制活動家のハーリド・サーリフは、UPI(3月26日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班が「ドーハでのアラブ連盟首脳会議後にトルコに戻るだろう…。活動拠点はアサド大統領が政権の座を去るまでの暫定的なものとなろう」と述べ、同首班がシリア国内で活動しないことを明らかにした。

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シリアのための第三潮流は声明を出し、3月24~25日にダマスカス県で開催された国民対話会合に参加しなかったとしたうえで、潮流のメンバーは組織を代表せず、個人として参加したと発表した。

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シリア国民変革潮流は、声明を出し、自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐暗殺未遂をアサド政権による犯行と断じ、非難した。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、アキ・セルストロム氏(スイス人)をシリアでの化学兵器使用に関する調査委員会の委員長に任命した。

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ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長が米ジョン・ケリー国務長官に対して、シリア北部全土をNATOのパトリオット・ミサイルによる迎撃対象に含むよう求めたと述べたことに関して、「我々はこの要請を検討したが、NATOはシリアに軍事介入する意思はない」と述べ、拒否したことを明らかにした。

AFP, March 26, 2013、Akhbar al-Sharq, March 26, 2013、al-Hayat, March 27, 2013、Kull-na Shuraka’, March 26, 2013、al-Kurdiya News, March 26, 2013、Naharnet, March 26, 2013、Reuters, March 26, 2013、SANA, March 26, 2013、Tishrin, March 27, 2013、ʻUkaz, March 26, 2013などをもとに作成。

 

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ダイル・ザウル県で発生した爆弾攻撃により自由シリア軍創設者のアスアド大佐が足を切断する負傷、ドーハで開催予定のアラブ連盟首脳会議で辞任を一時猶予したハティーブ議長が演説を行うことが決定(2013年3月25日)

国内の暴力

自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官を名乗るルワイユ・ミクダードは、CNN(3月25日付)に対して、ダイル・ザウル県のマヤーディーン市で24日夜、自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐が乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、同大佐が負傷したと述べた。

al-Hayat, March 26, 2013
al-Hayat, March 26, 2013

アスアド大佐は、反体制武装集団の拠点を視察するために、ダイル・ザウル県を訪れていた。

ミクダード調整官によると、アスアド大佐は治療のためトルコに搬送されたという。

ミクダード調整官は、アスアド大佐が爆発で右脚を失っていないと述べたが、『ハヤート』(3月26日付)などに掲載された写真では、アスアド大佐の右脚は切断されていた。

http://www.youtube.com/watch?v=kc_hr4zlt-M

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ダマスカス県では、SANA(3月25日付)によると、ウマイーイーン広場のオペラ・ハウス周辺に反体制武装集団が発射した迫撃砲が複数発着弾し、市民1人が死亡、7人が負傷した。

この事件に関して、イフバーリーヤ・チャンネル(3月25日付)は、カメラマンと助手の合わせて2人が負傷したと報じた。

またバグダード通り(アズバキーヤ地区)で、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆発させ、運転手が死亡したほか、ウマイヤ学校近くに迫撃砲を撃った。

これに関連して、シリア人権監視団は、ダマスカス県の書記官の車に仕掛けられた爆弾が爆発し、この書記官が負傷した、と発表した。

このほか、SANA(3月25日付)によると、ハルブーニー地区でも、反体制武装勢力が即席爆弾を爆破し、市民1人が死亡した。

さらに、アダウィー地区のダール・シファー病院裏にも迫撃砲弾が複数発着弾したが、負傷者は出なかったという。

一方、ジャウバル区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、対ヨルダン国境の自由貿易区を管理するファイサル・イブラーヒーム大佐を含む兵士数十人、第52旅団の兵士約250人、シャルキー検問所の兵士12人が離反した。

またバーリド検問所が反体制武装集団に制圧されたという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍が各地に空爆を行った。

一方、SANA(3月25日付)によると、ナイラブ村、マクラン市、サルミーン市、ビンニシュ市、カフルワジーン市、マジュダリヤー村、トゥウーム村、タフタナーズ市、ハルス市、ルージュ平原などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、軍がラッカ市に空爆を行った。

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ヒムス県では、SANA(3月25日付)が、軍消息筋の話として、ヒムス市バーブ・アムル地区で反体制武装集団を殲滅し、治安と安定を回復したと報じた。

軍は、ヒムス市スルターニーヤ地区など、バーブ・アムル地区周辺で、反体制武装集団の追撃を続けているという。

また、カマーム村、サアン・アスワド市、ガントゥー市、タルビーサ市、ウンム・シャルシューフ村、スィール市、タドムル市、ダール・カビーラ村、アーバル市、ブワイダ市、ダブア市、ハミーディーヤ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月25日付)によると、ダーライヤー市、ウタイバ村、ジスル・ガイダ市、ジスリーン町など軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月25日付)によると、アフタリーン市・アレッポ市街道、アターリブ市、アウラム・スグラー市、ドゥワイリーナ市、マーリア市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、バニー・ザイド地区、マサーキン・ハナーヌー地区、旧市街、などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月25日付)によると、ビッラ村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月25日付)によると、タイバト・イマーム市で軍が反体制武装集団に対して特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線の指導者の一人、アビー・バッラー・ジャズラーウィーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ニューヨーク・タイムズ』(3月25日付)は、匿名高官筋や反体制勢力指導者らの話として、CIAが、アラブ湾岸諸国やトルコによるシリアの反体制武装集団への武器供与(クロアチアからのトルコ、ヨルダンへの武器空輸)に対する支援を強化している、と報じた。

国内の動き(シリア政府の動き)

アサド大統領は政令第119号を発し、ムハンマド・ザアール・アリーをハサカ県知事に任命した。

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ダマスカスで開催されていたシリア国民対話会合が2日間の予定を終え、閉幕した。

閉幕声明において、参加者は「シリアの危機に関与するすべての当時者の対話への参加努力、出席希望者への門戸開放原則に基づく早急な対話の実施」の必要を確認した。

また、シリアに対する経済制裁を続ける米国およびEUの姿勢を非難し、国際社会において制裁に関与した者の裁判を求め、外国による直接、間接の被害の特定をめざすとの意思を示した。

一方、アラブ連盟に関しては、反体制武装集団を支援し、憲章から逸脱していると非難した。

さらに、危機解決政治プログラムに関して、国民憲章、新憲法、三権、挙国一致内閣、移行期政府の活動機関などに関わる諸原則に関して合意したことを明らかにした。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、3月26日にドーハで開催されるアラブ連盟首脳会議に、アフマド・マアーッズ・ハティーブ議長、スハイル・アタースィー(前)副議長、ムスタファー・サッバーグ事務局長、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班、シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー議長、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長、スライマーン・ヒラーキーがシリアの代表として参加すると発表した。

またアラブ連盟、国連などに対して、アサド政権との外交・政治関係と断行し、シリア革命反体制勢力国民連立をシリア国民の唯一の正統な代表として承認するよう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長は、フェイスブック(3月25日付)で、「ドーハでの会議(アラブ連盟首脳会議)でシリア国民の名のもとに演説することを決心した。どうか幸運を祈って欲しい。このことは、辞任とは無関係で、辞職については今後議論されるだろう」と述べ、辞任を猶予したことを明らかにした。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長の辞任発表を「勇敢な姿勢に…挨拶の言葉を向けねばならない」と歓迎の意を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長は、マヤーティーン市でのリヤード・アスアド大佐の負傷を「解放指導者を抹殺しようとする試みの一環」と非難した。

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自由シリア軍アレッポ県軍事評議会のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐は、マヤーティーン市でのリヤード・アスアド大佐を「兄弟、指導者、栄光と尊厳を貫く戦闘員」と評し、回復を祈るとともに、襲撃を「処罰を免れない」と非難した。

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自由シリア軍国内合同司令部のファフド・ミスリー報道官(在レバノン)は、レバノンの声ラジオ(3月26日付)で、リヤード・アスアド大佐暗殺未遂が、「シリア政府は多数のスパイ、密偵を送り込んできた。ヒズブッラーやイランが何らかの役割を果たしていたかもしれない」と述べ、ヒズブッラーやイランの関与を疑った。

諸外国の動き

ヨルダンのサミーフ・マアーイタ情報通信大臣(内閣報道官)は、23日からの軍と反体制武装集団の国境地帯での戦闘激化を受け、ラムサー市の対シリア国境通行所を閉鎖したと発表した。

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イスラエル国防軍の北部司令部のヤイル・ゴラン司令官は、イスラエル紙に対して、アサド政権が崩壊した際のジハード主義者の活動激化に懸念を抱く域内の複数の勢力との協力のもと、レバノン内戦時にレバノン南部に設置したのと同様の「緩衝地帯」、「安全地帯」をシリア国内に設置するかもしれない、と述べた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は『ハヤート』(3月26日付)に対して、「(シリアの)反体制勢力は(シリア革命反体制勢力国民)連立を発足した。それは政党、ないしは政党連合のようなもので、行政府ではない。国際社会、国外で国を代表するのは、行政府、すなわち政府だ。反体制勢力は今、政府の発足を始めた。反体制勢力には首相がいる。私はこの首相(ヒートゥー)と連立議長に(アラブ連盟首脳会議の)招待状を送った。ハティーブ議長は出席するだろう」と述べた。

アフマド・ベン・フッリー事務副長によると、アラブ連盟首脳会議の議長国であるカタールとアラビー事務総長は、ハティーブ議長の出席を促したという。

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イラクのホシェリ・ゼバリ外務大臣は、テレビのインタビューで「イラクはシリア国民が決定していないいかなる勢力を承認する方向には向かわない。我々は自らの姿勢と留保を維持する」と述べ、シリア革命反体制勢力国民連立にアラブ連盟のシリア代表としての資格を与えることに異議を唱えた。

SANA(3月25日付)が報じた。

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国連が事務所を構えるシェラトン・ホテルから近いオペラ・ハウスへの迫撃砲着弾を受けるかたちで、国連のマーティン・ニスルキー報道官は、シリアに駐在する国連の外国人職員100人のうち50人をベイルートとカイロに待避させることを決定したと発表した。

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フランスのロラン・ファビウス外務大臣はEuro 1のインタビューに応じ、「シリアの分裂と過激派の最終的な勝利を避けたいのなら…、反体制勢力は改めて統合せねばならない」と述べた。

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ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、常任理事国のシリアでの化学兵器使用に関する調査委員会への参加を除外するとした潘基文事務総長の決定を非難した。

またゲンナージー・ガティロフ外務次官もツイッターで「常任理事国の化学(兵器)の専門家が参加する必要があると考えている」と綴り、中国、ロシア、そして英米仏の代表が化学兵器使用に関する調査委員会に参加すべきと主張した。

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AFP(3月25日付)は、ベルギーで、自国民(イスラーム教徒)がシリアでの戦闘に参加するために出国するのを阻止するため、民間人や軍人からなる専門家チームが設置されたと報じた。

AFP, March 25, 2013、Akhbar al-Sharq, March 25, 2013、CNN, March 25, 2013、al-Hayat, March 26, 2013、Kull-na Shuraka’, March 25, 2013、al-Kurdiya News, March
25, 2013、Naharnet, March 25, 2013、The New York Times, March 25, 2013、Reuters, March 25, 2013、SANA, March 25, 2013などをもとに作成。

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アサド大統領が主導するシリア国民対話会合が開催され500人あまりが参加するなか、シリア革命反体制勢力国民連立のハティーブ議長が「事態がレッド・ラインに接触した」として辞任する意向を発表(2013年3月24日)

国内の動き(シリア政府の動き)

ダマスカス県のダーマー・ローズ・ホテルで、アサド大統領が1月に示した危機解決政治プログラムに沿って、シリア国民対話会合が2日間の予定で開催され、進歩国民戦線加盟政党、変革解放人民戦線、野党の代表、親体制、反体制双方の無所属活動家らが参加した。

大会は、経済問題、情報問題、社会問題、人権問題、そして国民憲章作成を担当する五つの分科会から構成され、招聘された約800人のうち500人あまりが出席した。

国内で活動する反体制組織の民主的変革諸勢力国民調整委員会は大会をボイコットした。

大会にはアズマトゥッラー・クルモハンマドヴ駐シリア・ロシア大使、アッバース・カルルー駐シリア・イラン大使も参列した。

国内の暴力

ダルアー県では、反体制武装集団が、スィヒム・ジャウラーン市東部の軍検問所を制圧し、ムザイリーブ町からゴラン高原に近いアービディーン市にいたる全長25キロの対ヨルダン国境地帯が政府の支配を脱した、とシリア人権監視団が発表した。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(3月24日付)によると、ウマウィーイーン広場に面するラジオ・テレビ機構、マッザ区入り口に位置する高等教育省、軍事情報局施設、カフルスーサ区の内務省施設近くに、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾した。

一方、SANA(3月24日付)は、カイワーン地区の高等教育省に近い銃学外に複数の迫撃砲が着弾し、10人の市民が負傷したと報じた。

またアッバースィーイーン地区のショッピング・モール近くにも複数の迫撃砲が着弾したが、死傷者は出なかったという。

このほか、ジャウバル区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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湾岸諸国で活動する非合法組織のウンマ党は声明を出し、ラッカ県の先頭でUAE(フジャイラ村)出身のムハンマド・アブドゥーリーなる戦闘員が死亡したと発表した。

アブドゥーリーはUAE軍の退役士官で、ウンマ党の党首を務めていたという。

AFP(3月24日付)が報じた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月24日付)によると、ドゥーマー市、アドラー市、ウタイバ村、ジスル・ガイダ市、フジャイラ村、ダーライヤー市、ヤブルード市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ズバイル大隊、イスラーム旅団、アッラーの獅子大隊、首都の楯旅団メンバー、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月24日付)によると、マンナグ村、アイン・ダクナー市、カフルハーシル村、サワーリガ市、アルカミーヤ村、マッルアナーズ市、アフタリーン市、ハイヤーン町、ダイル・ジャマール村、アナダーン市、アンジャーラ村、カフルダーイル村、マンスーラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サラーフッディーン交差点、ハーウーズ交差点、カーディー・アスカル地区、シャッアール地区、マルジャ地区、ブスターン・バーシャー地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月24日付)によると、ワーディ・ダイフ軍事基地周辺、カフルナジャド市、ナフラ市、クーリーン市、サルミーン市、アブー・ズフール町、ナイラブ軍事基地周辺、アルマラ市などで、軍が反体制武装集団を追撃・攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月24日付)によると、ブルジュ・カーイー村、タッルドゥー市、タッル・ザハブ町、ラスタン市、ヒムス市旧市街、バーブ・アムル地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月24日付)によると、ダグマシュリーヤ村で、軍が反体制武装集団と交戦、殲滅した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月24日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官を名乗るルワイユ・ミクダード(レバノンで活動)は、AFP(3月24日付)に対して、「我々自由シリア軍は、ガッサーン・ヒートゥーを首班として承認しない。なぜなら、反体制勢力の(シリア革命反体制勢力国民)連立は彼の選出に関して合意に達していなかったらだ」と述べ、暫定政府首班選出を拒否した。

ミクダードはまた「コンセンサスではなく、シリア革命反体制勢力国民連立に押しつけられた首班を承認しないという時、私は各軍事評議会、参謀委員会を代表して話している」と付言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長が、議長職を辞任すると発表した。

フェイスブックを通じて発表した声明において、ハティーブ議長は「事態はレッドラインに抵触した。今日、私は自分の約束に従う」と述べただけで、辞任の理由を明かさなかった。

だが、一部の支援国が「シリア国民をもてあそび、その革命を包囲・支配しようとしている」と述べ、批判した。

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反体制消息筋はAFP(3月24日付)に対して、「ハティーブ議長は反体制勢力に緩衝する湾岸諸国、とりわけカタールの政策を隠蔽する存在になりたくないと考えている」と述べた。

また「ハティーブは、ムスリム同胞団に近いヒートゥーの首班選出に批判的だった」と付言した。

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シリア民主フォーラムのミシェル・キールー代表は、アラウィー派による「我らはみなシリア人」大会に出席するために訪問中のカイロで、アラビーヤ(3月24日付)の取材に応じ、シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府首班選挙で、「カタールがガッサーン・ヒートゥーを押しつけた」と述べた。

また「(暫定)政府は、自由シリア軍が同意しなかったので失敗すると思う」と付言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立の広報局は声明を出し、連立議長局は総合委員会にアフマド議長の辞任発表を付託し、総合委員会のメンバーのほとんどが辞任を拒否した、と発表した。

拒否の理由に関して、広報局のサーラ・カルクールは、ドーハで3月26日から開催されるアラブ連盟首脳会議に連立がシリアの代表として参加するためだとしたうえで、ハティーブが議長として会議に参加するだろうと述べた。

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シリア国民評議会は声明を出し、ドーハでのアラブ連盟外相会議で、シリア革命反体制勢力国民連立への連盟代表資格付与が確認されたことに歓迎の意を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府は声明を出し、ガッサーン・ヒートゥー首班が、アレッポ県地元評議会(駐トルコ・ガジアンテップ)のジャラールッディーン・ハーンジー議長とともにアレッポ県に潜入し、アレッポ県地元評議会や統一司法評議会の代表と2時間にわたり会談したと発表、写真や映像を公開した。

またヒートゥー首班は、シリア解放戦線タウヒード旅団の本部を訪問し、アブドゥルカーディル・サーリフ司令官らと会談した。

https://www.dropbox.com/s/iukdaer1q5cs731/917_0379_01.wmv
https://www.dropbox.com/s/jgjvqyi8gjdpfce/917_0348_01.wmv
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https://www.dropbox.com/s/krwb6xwo5drf0n9/917_0357_01.wmv

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クッルナー・シュラカー(3月24日付)は、シリア・クルド民主党(アル・パールティ)バッシャール派筋の話として、ハサカ県シャバク村で、民主統一党人民防衛隊が、バールザーニー末裔調整のメンバー9人を逮捕したと報じた。

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カイロでのアラウィー派反体制活動家による「我らはみなシリア人」大会が閉幕し、閉幕声明で「アサド政権とアラウィー派を同一視することが、政治的・道徳的な誤りであると指摘し、現体制はアラウィー派体制ではなく、「アラウィー派が体制の人質となっている」と主張した。

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ドゥーマ市および同郊外統合医務局を名乗る組織が、アドラー市で3月24日晩に化学兵器による中毒症状を起こした患者23人が搬送され、うち2人が死亡したとする報告書を発表した。

諸外国の動き

アラブ連盟首脳会議(3月26、27日)の準備のためのアラブ外相会議がカタールの首都ドーハで開かれ、シリア情勢、パレスチナ情勢などについて協議が行われた。

会議では、サウジアラビアとカタールの外相が、シリア革命反体制勢力国民連立とガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班への全面支援の意思を示し、同連立に連盟におけるシリアの代表資格を与えるとした3月6日の第139回定例外相会議での決定が再確認された。

しかし、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長の辞任発表もあいまって、外相会議は、シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府の連盟首脳会議への出席に関して、何らの具体的な合意を得られないままに閉幕した(イラク、アルジェリアが態度を保留、レバノンは不関与政策に基づき棄権した)。

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カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長の辞任発表に関して、「我々はハティーブ氏が辞任を再考することを希望する。なぜなら、辞任がきわめて重要な時期に行われてしまったからだ…。現在、シリア人(反体制阻組織)を(連盟における)シリア代表のいすに受け入れる準備を進めている」と遺憾の意を示した。

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ジョン・ケリー国務長官が突如イラクの首都バグダードを訪問し、ヌーリー・マーリキー首相と会談、シリア情勢などを協議した。

会談後に米大使館で開いた記者会見で、ケリー国務長官は、米国がイランからイラク(領空)経由でのシリアへの武器の流入を中止しており、イラク側に武器流入を黙認する理由を問いただしたと述べた。

またマーリキー首相に「イランのヘリコプターがイラク領空を経て、武器を運んでいることが問題だ」と伝えたことを明らかにした。

AFP, March 24, 2013、Akhbar al-Sharq, March 24, 2013、Alarabia.net, March 24, 2013、al-Hayat, March 25, 2013, March 26, 2013、Kull-na Shuraka’, March 24, 2013, March
25, 2013、al-Kurdiya News, March 24, 2013、Naharnet, March 24, 2013、Reuters,
March 24, 2013、SANA, March 24, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制武装集団がダマスカス県・ダルアー県を結ぶ国際幹線道路に近い第38防空旅団基地などの複数拠点を制圧、自由シリア軍参謀委員会のイドリース参謀長はヒートゥー暫定政府首班を「条件付きで承認」(2013年3月23日)

国内の暴力

ダルアー県では、『ハヤート』(3月24日付)などによると、反体制武装集団がダマスカス県・ダルアー県を結ぶ国際幹線道路に近い第38防空旅団基地、ジッリーン村検問所、アラーン検問所を制圧した。

反体制活動家によると、この侵攻は、「ダルアー県解放に資する」もので、戦闘では第38旅団司令官のマフムード・ダルウィーシュ准将を殺害し、32人の逮捕者を解放したという。

またこの侵攻には、シャームの民のヌスラ戦線、ヤルムーク殉教者大隊が参加しているという。

このほか、ヒルバト・ガザーラ町に対して、軍が砲撃を加えた。

一方、クッルナー・シュラカー(3月23日付)などは、反体制武装集団がダルアー市のウマリー・モスクを完全制圧し、破壊の跡が遺るモスクの映像をユーチューブで配信したと報じた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が制圧していたゴラン高原の兵力引き離し地域に近い三つの村に対して、政権を支持する民兵が激しい攻撃を加え、反体制武装集団多数を殺害、三村を奪還した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(3月24日付)によると、首都の楯旅団司令官のアリー・アフーフがウタイバ村での軍の攻撃によって死亡した。

一方、SANA(3月23日付)によると、ドゥーマー市、アドラー市、ウタイバ村、シャブアー町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月23日付)によると、カーミシュリー市のタワーブル市場で爆発が起き、子供2人と女性1人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月23日付)によると、ダール・カビーラ村、ラスタン市、アーバル市、ウブーディーヤ市、ヒムス市バーブ・フード地区、カラム・シムシム地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ワーディー・サーイフ地区、バーブ・スィバーア地区、クスール地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月23日付)によると、ナイラブ軍事基地、アリーハー市郊外、サルジャ、マジュダリヤー村、カフルルーマー村、ハーッス村、バーブーリーン市、マアッラトシャムシャ市、マアッラト・ヌウマーン市、ワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地、ヒーシュ村、アブー・ズフール市、ジャリーン市、ハミーディーヤ市、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月23日付)によると、ハイヤーン町、アターリブ市、マンスーラ村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、スッカリー地区、ブスターン・バーシャー地区、ブスターン・カスル地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月23日付)によると、バイト・ハリービーヤ村に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退、殲滅した。

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ハマー県では、SANA(3月23日付)によると、カフルヌブーダ町に対して軍が特殊作戦を行い、反体制武装集団の装備を破壊した。

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イスラエル軍は、ゴラン高原をパトロール中の軍の複数車輌がシリア領内からの発砲により、軽い損傷を受けた、と発表した。

イスラエル軍兵士に負傷者はなく、発砲が意図的なものかどうかは不明だという。

AFP(3月23日付)が報じた。

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『ウォール・ストリート・ジャーナル』(3月23日付)は、米高官の話として、CIAがシリアでのサラフィー主義反体制武装集団の台頭を押さえるため、シリアの一部の反体制武装集団に対して諜報面での支援などを強化していると報じた。

国内の動き(シリア政府の動き)

ダマスカス県では、旧市街のウマイヤ・モスクで、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師と孫のアフマド氏の葬儀が行われ、サラーフッディーン・アイユービー廟の近くに埋葬された。

SANA, March 23, 2013
SANA, March 23, 2013

葬儀での礼拝の導師は、ブーティー師の息子のムハンマド・タウフィーク・ブーティー氏が務め、ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣がアサド大統領の名代を務めた。

葬儀には、ウムラーン・ズウビー情報大臣、ウマル・ウースー人民議会議員、共和国ムフティー・アフマド・バドルッディーン・ハッスーン師、ギリシャ正教のルーカー・フーリー副主教、イラン・イスラーム革命防衛隊のムハンマド・アリー・タスヒーリー顧問、ヒズブッラーのムハンマド・ヤズバク政治会議議長(法務委員会委員長)、ヨルダンの代表らが参列した。

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外務在外居住者省は、シリアでの人権侵害を調査する国際調査委員会の任期を国連人権理事会が1年延長する決議を採択したことを、「シリアでのテロを支援する国々の非道徳的役割を無視したことによる」と厳しく非難し、任期延長を拒否すると発表した。

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クッルナー・シュラカー(3月23日付)は、ハサカ県カーミシュリー市とトルコのヌサイビン市を結ぶ国境通行所を越境しようとした離反兵1人を民主統一党人民防衛隊が拘束したと報じた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出に関して、「反体制勢力の合意とシリア国民の同意が前提になる」と述べ、条件付きでの支持表明をした。『ハヤート』(3月24日付)が報じた。

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『ハヤート』(3月24日付)は、カイロでシリア革命反体制勢力国民連立メンバーでアラウィー派のバッサーム・ユースフをはじめとする約100人のアラウィー派が24、25日の2日にわたって「我らはみなシリア人」大会を開くと報じた。

ユースフによると、大会では、アサド政権崩壊後のビジョンと現状に関する政治声明を採択・発表するという。

ユースフは、ロイター通信(3月23日付)に対して、「アラウィー派は政権が油を注いでいる宗派主義問題に対抗するよう反体制勢力に呼びかけている…。現下の体制が利用している最後の手段が内戦とシリア分割だ」と述べた。

諸外国の動き

キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師らが犠牲となったダマスカスでの自爆テロを厳しく非難し、すべての当時者に「政治的解決のための対話を行う」よう呼びかける声明を発表した。

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ヨルダンを訪問中のジョン・ケリー米国務長官は、ナースィル・ジャウダ外務大臣と会談し、シリア情勢について協議した。

会談後に国務省が発表した声明によると、ケリー国務長官とジャウダ外務大臣は、シリアの紛争の「政治的解決の重要性」を確認した。

AFP, March 23, 2013、Akhbar al-Sharq, March 23, 2013、al-Hayat, March 24, 2013、Kull-na Shuraka’, March 23, 2013、al-Kurdiya News, March
23, 2013、Naharnet, March 23, 2013、Reuters, March 23, 2013、SANA, March 23,
2013、UPI, March 23, 2013、The Wall Street Journal, March 23, 2013などをもとに作成。

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アサド大統領がブーティー師の暗殺に対して異例の声明を発表、民主統一党のムスリム共同党首がシリア・クルド民主党書記長による批判に反論(2013年3月22日)

国内の動き(シリア政府の動き)

アサド大統領は21日に暗殺されたサイード・ムハンマド・ラマダーン・ブーティー師に対して異例の声明を発表し、そのなかで同師の死に深い悲しみの念を示し、また犠牲者遺族に哀悼の意を示した。

またブーティー師の姿勢を「イスラームの真の声を表していた…。あなたの言葉は…信仰がイスラームの本質を方言する最善の方法であり、不正や過激なタクフィール思想がその怒りに反する(ことを説いていた)」と賛美した。

そのうえで「あなたの思想に基づき、彼らの不正とタクフィールを根絶し、彼ら(暗殺者)を我々の国から浄化する」と誓った。

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ワーイル・ハルキー内閣首相府は、アサド大統領の指示を受け、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師の死に哀悼の意を表するため、3月23日を服喪のための休日とすると発表した。

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この決定を受け、ビラード・シャーム・ウラマー連合はダマスカス県旧市街のウマイヤ・モスクで23日午後に、服喪の礼拝を行うと発表、市民に参加を呼びかけた。

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ダマスカス県では、SANA(3月22日付)によると、BASMAのメンバー数十人がダマスカス県人民議会議事堂前で座り込みを行い、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師らが犠牲となったダマスカス県マズラア地区のイーマーン・モスクでの自爆テロに抗議の意思を示した。

またヤルムーク区でパレスチナ諸派が座り込みを行い、パレスチナ難民キャンプの中立化を求めた。

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一方、『ハヤート』(3月23日付)は、複数の活動家の話として、ダマスカス郊外県東グータ地方各地、ラッカ県ラッカ市など各地、アレッポ県アレッポ市カーディー・アスカリー地区、イドリブ県カフルナブル市、ビンニシュ市、カフルタハーリーム町、ハマー県ラターミナ町、カフルズィーター市、ヒムス市ラスタン市、クサイル市などで「おまえらの化学兵器は自由の波を止められない金曜日」と銘打って、反体制デモが行われ、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出指示、連立メンバー12人の離反反対、「おまえの番が来た、(共和国ムフティー・アフマド・バドルッディーン・)ハッスーン」などを主唱した、と報じた。

同報道によると、イドリブ県のデモ参加者は武装集団に護られていたという。

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シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出、そのなかでムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師らが犠牲となったダマスカス県マズラア地区のイーマーン・モスクでの自爆テロに「アル=カーイダやその同盟者の指紋がついたテロ行為」と非難、国連に対して「このテロ行為を非難し、これらのテロリストと、彼らに兵站・物資の支援をする者たちに明確なメッセージを発する」よう求めた。

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サイード・ナーイフ保健大臣は、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師らが犠牲となったダマスカス県マズラア地区のイーマーン・モスクでの自爆テロで重傷を負っていた市民7人が死亡、犠牲者の数が49人に達したと発表した。

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赤十字国際委員会は、委員会とシリア赤新月社のスタッフが、反体制勢力が支配するアレッポ県アレッポ市内の街区とマンビジュ市を5日間にわたって訪問し、同地の人道状況を調査したと発表した。

『ハヤート』(3月23日付)によると、委員会の使節団長は「反体制勢力が制圧する地域を含むすべての地域において人道支援を必要とする人々にどうアクセスするかを示す…よい前例となった」と述べた。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(3月23日付)によると、軍がダーライヤー市に増援部隊を派遣し、市内への砲撃を激化した。

一方、SANA(3月22日付)によると、シャイフーニーヤ村郊外、アーリヤ市、ミスラーバー市郊外、ハラスター市、ウタイバ村、アドラー市および郊外、ダーライヤー市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、フダー青年大隊、ドゥーマー自由人大隊のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市で、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、6人が負傷した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(3月23日付)によると、マサーキン・バルザ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

一方、SANA(3月22日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団、ドゥーマー殉教者旅団のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、複数の反体制筋によると、フラーク市、ラジャート市などが軍の砲撃を受け、ヒルバト・ガザーラ町で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(3月23日付)によると、ダイル・ザウル市各所に軍が砲撃を加えた。

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ラッカ県では、『ハヤート』(3月23日付)によると、シャーム自由人大隊を含む武装集団が、第17師団「化学大隊」拠点、タブカ航空基地、第93旅団本部を制圧した。

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アレッポ県では、SANA(3月22日付)によると、ワディーヒー村、ハーン・アサル村、ハイヤーン町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、旧市街、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月22日付)によると、ズィラーア村(クサイル市郊外)などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月22日付)によると、サラーキブ市、サルミーン市、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、ハーン・スブル村、イブリーン村、ナイラブ村、ハーッジ・バクリー市郊外、ハーッジ・ハンムード市、ジャミーリーヤ市、ズアイニーヤ市、アブーズフール市、ダブシーヤ市、タッル・サラムー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月22日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村、バイト・ジン村、トゥルナジャ村を襲撃しようとした反体制武装集団に、軍が応戦、撃退した。

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ラタキア県では、SANA(3月22日付)によると、バイト・ハビービーヤ村、クーム・ハトブ村に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月22日付)は、シリア・アラブ・テレビなどが放映したムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師暗殺事件の犠牲者の映像について、遺体のほとんどが、損傷しておらず、頭を銃で撃たれていたと報じた。

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ガッサーン・ヒートゥー・シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府首班は、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣と会談し、レジェップ・タイイップ・エルドアン政権による支援に謝意を示した。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師らが犠牲となった自爆テロに関して、「その責任は犯罪者アサド政権、シャッビーハ、ムハーバラート、そして彼らを利用する悪の勢力にある」と非難した。

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シリアイスラーム解放戦線が、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師を暗殺したとする犯行声明を発表した。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、シリア・クルド民主党(アル・パールティ)のアブドゥルハキーム・バッシャール書記長による批判に反論する声明を出し、イラクなど外国で活動するバッシャール書記長らに「(西クルディスタンにおける)我々の問題(自治)に介入する資格はない」と非難した。

またバッシャール書記長の批判が「クルド人民とその前衛なかに衝突の機運」を高め、「クルド最高委員会の指導のもと西クルディスタンのクルド人民の意思のもとに発足した諸機関への信頼を奪う」ものだと糾弾した。

そのうえで、バッシャール書記長ら在外のクルド民族主義指導者に対して「理性と尊厳」を回復するよう諭した。

レバノンの動き

レバノンのサラフィー主義指導者のダーイー・イスラーム・シャッハールは『ジュムフーリーヤ』(3月22日付)に対して、「もしシリア革命を支援したいと私が考えれば、数千人をレバノンや外国から送り、シリアで戦わせるためのファトワーを発することもできた」と述べ、シリアからレバノン当局に引き渡されたハッサーン・スルールの証言を否定した。

諸外国の動き

国連安保理は、プレス向け声明を発表し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師ら49人が犠牲となったダマスカス県での自爆テロに関して、「動機にかかわらず、犯罪的で正当化し得ない」行為だとして「もっとも強い調子」で非難した。

また2年間に及ぶ紛争で70,000人以上が犠牲となったことに触れ、「民間人に対するあらゆる暴力行為を非難する」と付言した。

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潘基文国連事務総長も、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティーら49人が犠牲となったダマスカス県での自爆テロに関して、「もっとも強い調子」で非難した。

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『ハヤート』(3月22日付)は、イスラエルの複数の諜報筋の話として、イスラエル訪問中のバラク・オバマ米大統領が、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と、シリアへの不干渉と、シリア危機に対して共同歩調をとることで合意したと報じた。

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バラク・オバマ米大統領は、イスラエルに次ぐ訪問地であるヨルダンで、アブドゥッラー国王と会談した。

会談後の記者会見で、オバマ米大統領は、「シリアが過激主義の潜伏先になることを非常に懸念している。なぜなら過激派は混乱を利用し、権力の真空が生じた失敗国家において繁栄するからだ」と述べた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官は声明を出し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師暗殺に関して「最近の卑劣なテロ犯罪を激しく非難し、すべてのイスラーム教徒の哀悼の意を表す」と表明した。

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イラン外務省は声明を出し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師暗殺に関して、「人間性を欠き、宗教に敵対する犯罪」と厳しくしたうえで、「米国とシオニスト政体、そして地域におけるその手先の陰謀」と断じた。

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国連人権理事会は、シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会の1年の任期延長の採決が行われ、承認された。

採決ではヴェネズエラが反対したほか、5カ国が棄権、シリアは採決を拒否した。

AFP, March 22, 2013、Akhbar al-Sharq, March 22, 2013、al-Hayat, March 22, 2013, March 23, 2013、al-Juhmuriya, March 22, 2013、Kull-na Shuraka’, March 22, 2013, March 23, 2013, March
24, 2013、al-Kurdiya News, March 22, 2013、Naharnet, March 22, 2013、Reuters,
March 22, 2013、SANA, March 22, 2013などをもとに作成。

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ダマスカス県のイーマーン・モスクで発生した自爆テロで「大統領の養育係」であったブーティー師を含む42人が死亡するも自由シリア軍は関与を否定、国連がハーン・アサル村での化学兵器使用に関して調査を行うことを決定(2013年3月21日)

ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー暗殺

ダマスカス県マズラア地区のイーマーン・モスクに対して自爆テロが行われ、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師を含む42人が死亡、84人(SANA発表)が負傷した。

al-Hayat, March 18, 2013
al-Hayat, March 22, 2013

自爆テロ発生時、ブーティー師はモスク内で学生らに宗教の授業を行っていた。

犠牲者のなかにはブーティー師の孫も含まれている。

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ブーティー師は、1929年に現在のトルコ領内に位置するジャズィーラ・ブータン(ジャズィーラ・イブン・ウマル)地方のジルカー村で生まれた。クルド人。1933年に家族とともにトルコを逃れ、ダマスカスに移住、アズハル大学での修学後、ダマスカス大学シャリーア学部長などを歴任、2012年の退官後はビラード・シャーム・ウラマー連合の代表を務めてきた。

シリアでもっとも著名なシャイフで、故バースィル・アサド准将、アサド大統領の「養育係」として、宗教やアラビア語を教授した人物で、ハーフィズ・アサド前政権および現政権を一貫して支持してきた。

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ブーティー師が犠牲になったイーマーン・モスクに対する自爆テロに対して、ワーイル・ハルキー内閣は声明を出し、「臆病で卑劣な行為」と非難した。

またムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣も声明を出し、ブーティー師暗殺を「憎しみ、犯罪、裏切り、計略、そしてタクフィールを認めるファトワーの手先が、言葉、思考、対話の男、慈愛と決意の男を暗殺した」と非難した。

このほか、バアス党シリア地域指導部、統一社会民主党、アラブ社会主義連合党、変革解放人民戦線、シリア改革党(野党)が相次いで非難声明を出した。

SANA, March 21, 2013
SANA, March 21, 2013

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自由シリア軍は、アラビーヤ(3月21日付)に対し、ブーティー師暗殺への関与を否定した。

『ハヤート』(3月22日付)によると、複数の反体制筋が「彼の姿勢は学生など多くの人々の(革命に対する)感情に反していた」とし非難しつつ、偉大なシャイフの死に哀悼の意を評したという。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長は声明を出し、ブーティー師暗殺を「あらゆる尺度においても完全に拒否されるべき犯罪」と強く非難、その背後にアサド政権がいると思われると断じた。

SANA, March 21, 2013
SANA, March 21, 2013

自由シリア軍合同司令部中央広報局は声明を出し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師暗殺に関して、「明らかになっていない多くの曖昧な点があるが」としたうえで「こうした行為はシリア革命と自由シリア軍の道徳、原則、目的と無縁だ」と関与を否定した。

そのうえで「こうした行為は、シリア革命を失敗させようとする計略の一部をなす」とし、その背後に「一部の居住地や巡礼地を保護する口実で近隣諸国からの戦闘員流入を正当化しようとする…第一歩だ」と指摘、イランとヒズブッラーに嫌疑を向けた。

その他の国内の暴力

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が、マシャーティー・ハドル地区、ダウワール・バラド・ハーン・アルナバ地区、および県内の砲兵大隊拠点2カ所を戦闘の末に制圧し、またハーン・アルナバ市とジュバーター・ハシャブ村間の砲兵大隊拠点周辺や検問所で軍と交戦、これに対して軍はタラール・ハムル市に砲撃を加えたという。

一方、SANA(3月21日付)によると、タラール・ハムル市、ハーン・アルナバ市、ハドル村で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ゴラン高原に近いスィヒム地方、ワーディ・ヤルムーク地方で軍と反体制武装集団が交戦した。

同監視団によると、反体制武装集団はジッリーン村の士官クラブを占拠、これに対して軍はサフム・ジャウラーン村、タスィール町、シャジャラ町、ナーフィア村、ジャムラ村などに砲撃・空爆を行ったという。

クナイトラ県とダルアー県での反対武装集団と軍の戦闘激化に関して、AFP(3月21日付)はシリア治安筋の話として、「2,000人から2,500人の戦闘員がヨルダン領内からシリアに潜入し…、彼らはよく訓練され、十分な装備で武装している」と報じた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月21日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市郊外、ダーライヤー市、フジャイラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、バッラー大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月21日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月21日付)によると、マンナグ村および同市郊外、アイン・ダクナ村、カフルハースィル市、ハーン・アサル村、カフルナーハー村、フライターン市、アターリブ市、マンスーラ村、アルカミーヤ村、ダーラト・イッザ市、マアーッラ・アルティーク村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

またアウラム・クブラー町では、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐり衝突し、双方に複数の死傷者が出た。

アレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・バーシャー地区、ブスターン・カスル地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月21日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、マガーラ村、サラーキブ市・タッル・サラムー市間の街道、ブワイティー市、タッル・サラムー市、ウンム・ジャリーン村、マアッラト・ヌウマーン市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、サルミーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月21日付)によると、ラフジャーン市を襲撃しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ヒムス県では、SANA(3月21日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

またヒムス市ワーディー・ザハブ地区で、反体制武装集団が車に爆弾を仕掛けて爆破、市民2人が死亡した。

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ラタキア県では、SANA(3月21日付)によると、カフルティー村で軍がシャームの民のヌスラ戦線を追撃、戦闘員を殲滅、装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立の駐英代表大使を名のるワリード・サフールは『ハヤート』(3月22日付)に対して、「シャームの民のヌスラ戦線はシリアの組織ではない。そのメンバーはシリア人ではなく、外国人だ…。その数は膨大だが、戦闘員全体の5~10%を占めるに過ぎない」と述べた。

またサフール大使は、シリアでのカリフ制の樹立を求めているヌスラ戦線が「危機が終わり、アサド政権が倒れればシリアを去るだろう」と楽観的に述べた。

しかし「我々が彼ら(ヌスラ戦線)がテロリストだというアメリカの指定を受け入れるのであれば、それはつまり、我々がシリアの革命家のなかに紛争を持ち込むことを意味する」と述べ、シャームの民のヌスラ戦線をテロ組織とみなすことを拒否した。

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スハイル・アタースィーはフェイスブック(3月21日付)で、シリア革命反体制勢力国民連立のメンバーシップ凍結(20日発表)を撤回し、組織に復帰すると綴った。

アタースィーは「チームワーク欠如に関する深淵で真摯な対話に基づき」凍結を撤回したという。

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アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は、アラビーヤ(3月21日付)に対して、アサド政権が大量の化学兵器を備蓄していると述べた。

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トルコで活動する反体制組織、シリア国民変革潮流(アンマール・カルビー代表)は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出について「シリアの悲惨な現状を踏まえない独断的な行為」、「シリア・ムスリム同胞団の独断」と厳しく批判した。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド民主党(アル・パールティー)のアブドゥルハキーム・バッシャール書記長は、クルディーヤ・ニュース(3月21日付)に対して、2011年10月のミシュアル・タンムー(シリア・クルド・ムスタクバル潮流代表)暗殺に関して、民主統一党人民防衛隊の犯行だと断じ、非難した。

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クッルナー・シュラカー(3月21日付)は、ハサカ県各所で、クルド人が街頭に出て、ノウルーズを祝ったと報じた。

しかし、ダイリーク市では、同市を実効支配する民主統一党が禁じていたたき火を市民(シリア・クルド国民評議会加盟政党支持者ら)が行うと、党の治安部隊が空砲などを撃ち、強制排除した。

ダルバースィーヤ市でも、民主統一党人民補語部隊がムスタファー・バールザーニーの写真を掲げた若者2人を逮捕した。

カーミシュリー市では、民主統一党の支持者、シリア・クルド国民評議会の支持者がそれぞれ別の会場で祝典を行った。

ラアス・アイン市では、シリア・クルド進歩民主党が祝典を主催し、民主統一党、シリア・クルド国民評議会加盟政党が参列した。

レバノンの動き

NNA(3月21日付)などは、シリアの関係当局が、ヒムス県タッルカラフ地方で、軍がレバノンから潜入する反体制武装集団に対して行った要撃で逮捕したレバノン人戦闘員のハッサーン・スルールを、レバノン治安当局に引き渡したと報じた。

スルールは2012年11月にシリア領内で反体制武装集団とともに戦っていた複数の戦闘員とともに逮捕された。

レバノン治安当局への引き渡しに先立って、スルールはシリア・アラブ・テレビ(3月21日付)に対して、「サラフィー主義者のシャイフ、ダーイー・イスラーム・シャッハールがサラフィー主義者らに政府軍(シリア軍)と戦うためにシリアに向かうよう指示していた」と証言した。

また「我々はワーディー・ハーリドから、爆弾と機関銃をもってシリア領に向かい、夜中に越境した。シリアでは、アブー・ウマルを名乗る男が我々を待っていた」と潜入時の様子を明らかにした。

さらに「夜が明け…、我々はカルアト・ヒスン方面に向かった…。だが途中で戦闘となり、逃走したが、その後、逮捕された」と述べた。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は記者団に対して、ハーン・アサル村での化学兵器使用に関して国連が調査を行うことを決定したと述べた。

調査の開始時期・対象に関して、潘事務総長は「実質的に可能になり次第」としたうえで、「シリア政府が報告した事件のみ」を調査対象とすることを明らかにした。

『ハヤート』(3月22日付)によると、米国のスーザン・ライス国連代表大使は、「シリアで化学兵器が使用されたと可能性を示す信頼できるすべての主張を調査することを支持する」と述べ、シリア政府だけでなく、反体制勢力の主張に沿って調査を行うべきだと主張した。

英仏もこうした姿勢に同調し、反体制勢力によって繰り返されるシリア軍の化学兵器使用疑惑についても調査するため、シリア全土を調査対象とするよう求めた。

一方、ロシアのヴィタリ・チュルキン国連大使は、調査がシリア政府の報告のみを対象とするよう求めていた。

AFP, March 21, 2013、Akhbar al-Sharq, March 21, 2013、Alarabia.net, March 21, 2013、al-Hayat, March 22, 2013、Kull-na Shuraka’, March 21, 2013、al-Kurdiya News, March
21, 2013、Naharnet, March 21, 2013、Reuters, March 21, 2013、SANA, March 21,
2013などをもとに作成。

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シリア革命反体制勢力国民連立では、ヒートゥー氏の暫定政府首班選出をうけアタースィー副議長を含む複数のメンバーが離反を宣言(2013年3月20日)

シリア革命反体制勢力国民連立(通称、シリア国民連合)自壊

シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出(19日)を受け、スハイル・アタースィー副議長、ワリード・ブンニー報道官、ムハンマド・カマール・ルブワーニー、マルワーン・ハーッジ・リファーイー、ヤフヤー・クルディー、アフマド・アースィー・ジャルバーら12人の幹部がメンバーシップを凍結し、連立を事実上離反した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のスハイル・アタースィー副議長は、フェイスブックを通じて声明を出し、「私たちは、連立メンバーが暫定政府におけるポストを引き受けることを禁じるよう主張してきた…。一部のメンバーが、私に連立を辞め、政府に参加するよう求めてきたが、私はこれを拒否した…。私はいかなる閣僚ポストにも就かないし、望まない辞職もしない…。しかし、制度を無視した発想に抗議して、メンバーシップを凍結する」と綴った。

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『ハヤート』(3月21日付)によると、ワリード・ブンニー報道官はメンバーシップ凍結に関して「根本的な問題は、暫定政府首班選出のタイミングと方法だ。連立は過半数を(承認を)得たことにするため、投票を行わなかった」と述べた。

また「メンバーシップを凍結した我々一人一人に異なった理由がある。近日中に皆の意見を代表する声明を発表する」と付言した。

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ヨルダンを拠点とする反体制活動家のムハンマド・カマール・ルブワーニーは声明を出し、暫定政府(首班)がシリア国内で国民によって選出されねばならないと述べ、発足当初から過ちを繰り返すシリア革命反体制勢力国民連立の枠内では活動を継続できないとしたうえで、「偽証者とならないために、首班選出の投票の場から退席し、連立のメンバーシップを凍結した」と発表した。

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アタースィー副議長の事実上の離反を受け、シリア革命反体制勢力国民連立は、暫定政府首班候補者の一人だったサーリム・アブドゥルアズィーズ・ムスラトを急遽副議長に任命した。

その他の反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハーン・アサル村での化学兵器使用を軍によるものと断じ、国際調査委員会の受け入れを認め、また国内での調査活動の安全を確保すると発表した。

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クルディーヤ・ニュース(3月20日付)は、ハサカ県ダイリーク市で、民主統一党人民防衛隊とシリア・クルド進歩民主党の民兵が、街頭で「無許可」でノウルーズを祝っていた住民に発砲、殴打して、強制排除した、と報じた。

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パリで活動するシリア民主世俗主義諸勢力連立は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出への支持を表明した。

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イスラーム解放党(シリア州)は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出を、「アッラーへの裏切り…殉教者の死に対する裏切り」と厳しく非難し、「シャームの地における革命家たちを…代表していない」と断じた。

シリア政府の動き

アサド大統領は、アスマー・アフラス夫人とともに、ダマスカス県ティジャーラ地区にある美術教育センターを突如訪問し、反体制武装集団によるテロで犠牲となった生徒の遺族や教員と面談し、励ましの言葉を贈った。

SANA, March 20, 2013
SANA, March 20, 2013

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アサド大統領は遺族に対して「シリア全土が今日、傷ついている。兄弟、父母は失っていないとしても、親戚を一人も失っていない人などいない。こうした損失は子供を失うこととは同じではない。しかし、我々が被っていることで、我々が弱者になり得るはずもない。戦いは、意志と抵抗力の戦いであり、我々は強くなればなるほど、ほかの国民を護ることができる」と述べた。

SANA(3月20日付)が報じた。

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シリア外務在外居住者省は、シリア政府が国連事務総長に対して、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用についての調査を行うための中立的な独立専門技術チームの設置を求めた。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、国連に対して書簡で「シャームの民のヌスラ戦線およびアル=カーイダと関係のある複数の集団がアレッポ市東部の民間化学物質工場を制圧し、トルコのガズィアンテップ市でこれらの物質から化学兵器を製造した」としたうえで、EUおよびアラブ諸国が武装集団への武器供与を呼びかけたことが「化学兵器による攻撃を促した」と非難した。

ジャアファリー国連代表はまた、「穏健な集団への武器供与を支援するとしたジョン・ケリー米国務長官の発言は、米国がシリアの危機の平和的解決にどの程度真剣に関与しようとしているかを疑問視させる」と非難した。

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『ワタン』(3月20日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出を、「数ヶ月にわたって続いたポストをめぐる意見対立の末、オスマン人、アール・サーニー家に支えられたムスリム同胞団は、シリア生まれの米国人ガッサーン・ヒートゥーを暫定政府首班に任命することに成功した」と評した。

また「17歳の時に兵役を逃れて国を去り、シリアについて何も知らない人間がパラシュートで降りてきた」と批判した。

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『ティシュリーン』(3月20日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出が「カタールのヴィジョンに基づいた新たな役割分担」としたうえで、「連立が発足した政府は、シリア国内でのテロリストの行為を隠蔽しようとする…トルコ・カタールの策略のもとに生み出された」と非難した。

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(3月20日付)によると、アッバースィーイーン地区のサイイダ・ディマシュク教会裏に、反体制武装集団が撃った迫撃砲2発が着弾し、複数の市民が負傷した。

またジャウバル区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、バイト・ジン市などに軍が砲撃を行った。

またハジャル・アスワド市(とりわけヤルムーク区、カダム区に近い街区)で反体制武装集団と軍が交戦し、軍が空爆を行った。

一方、SANA(3月20日付)によると、ウタイバ村および同市郊外、ドゥーマー市、フジャイラ村、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、グータ殉教者大隊を名乗る武装集団が、ハラスター市の空軍情報部施設を砲撃し、施設で大規模な火災が発生したと発表した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市に対して軍が空爆を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルナーズ市に対して軍が空爆を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区、バーブ・アムル地区、などで軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月20日付)によると、ヒムス市バーブ・トゥルクマーン地区、ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、バーブ・アムル地区、ラスタン市、東ブワイダ市、アーバル市、ダブア市、ウユーン・フサイン市、ジュースィーヤ村郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月20日付)によると、カフルダーイル村、ナイラブ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ブスターン・バーシャー地区、アーミリーヤ地区、カルム・マイサル地区、カースティールー地区、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月20日付)によると、ブザーブール村近郊、ビンニシュ市、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、ワーディ・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、革命総合委員会なる組織が、ハーン・アルナバ市(ゴラン高原)の空軍情報部施設と警察署を占拠したと発表した(未確認情報)。

レバノンの動き

NNA(3月20日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡カスル村郊外に、シリア領内から発射された迫撃砲5発が着弾した。

しかし、地元治安当局高官は、AFP(3月20日付)に対して、着弾した迫撃砲は2発だと証言した。

諸外国の動き

イラン外務省は声明を出し、ハーン・アサル村での化学兵器使用に関して、「人類に対する敵対的行為」と厳しく非難した。

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イスラエルのユワリ・シュタイニッツ諜報戦略問題担当大臣は、ハーン・アサル村での化学兵器使用に関して「破壊分子の手によってであれ、政府の手によってであれ、民間人に対してこの兵器が使用されたことは明白だろう」と述べた。

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しかし『イディオト・アハロノト』(3月20日付)は、複数の諜報機関高官の話として、反体制武装集団が化学物質を保有している、ないしは化学兵器を装填できるミサイルや迫撃砲を獲得しておらず、ハーン・アサル村への化学兵器による攻撃は、シリア軍がサリン・ガスを使用したことによるものだと考えられると報じた。

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ロバート・フォード駐シリア米大使は議会の公聴会で、「シリアで化学兵器が使用された証拠はない」と証言し、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用を否定しつつ、「軍事バランスは体制にとって不利なかたちに展示し始めた」と述べ、その軍事力が増大していることを示唆した。

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ロシア外務省のゲンナージー・ガティロフ外務次官はツイッター(3月20日付)で、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用に関して、「正確な調査をしなければならない。現時点で、(使用を確認できる)明白な証拠はない」とつぶやいた。

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イスラエル軍は、ゴラン高原の停戦ライン近くで、シリア国内の戦闘を逃れてきたシリア人4人(うち2人は負傷者)を保護し、イスラエル国内の病院に搬送したと発表した。

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ヨルダンのサミーフ・マアーイタ内閣報道官(情報通信大臣)は、シリア情勢に関して「ヨルダンはシリアの体制存続、転換のいずれにも関与しないが…、シリアにおける政治解決の地平が見えないなか、国民、政府の双方に、シリア分裂が生じた場合、ヨルダンが多大な代価を支払わされるとの懸念がある」と述べた。

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トルコ政府は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー胃行為政府首班選出を「シリア国民の唯一の正統な代表として国民を保護しようとする決意と意思」を示すものだと高く評価した。

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国連の潘基文事務総長は安保理に報告書を提出し、そのなかでシリア国内での武装集団による攻撃でUNDOFの今後の活動が脅かされているとの懸念を表明した。

またゴラン高原の不安定化を受けて、イスラエルが数度にわたり兵力引き離し地域への領空を侵犯していると指摘した。

UNDOFの安全に関して、潘事務総長は「シリア政府が…基本的な責任を負う」としながらも、「反体制武装集団や紛争当時者に影響力を持つ国々」に、UNDOFの活動の自由と隊員の安全を保障することの重要性を改めて確認するよう求めた。

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ドイツのピーター・フリードリヒ内務大臣は、2013年中にシリア人避難民5,000人を受け入れると発表、現在シリアの周辺諸国で受け入れ候補者の選定を行っている、と発表した。

AFP, March 20, 2013、Akhbar al-Sharq, March 20, 2013、al-Hayat, March 21, 2013、Kull-na Shuraka’, March 20, 2013, March 21, 2013, March
23, 2013、al-Kurdiya News, March 20, 2013、Naharnet, March 20, 2013、NNA,
March 20, 2013、Reuters, March 20, 2013、SANA, March 20, 2013、Tishrin, March 20, 2013、UPI, March 20, 2013、Yedioth Ahronoth, March 20, 2013、al-Watan, March 20, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府首班はクルド系のヒートゥー氏に、シリアの複数メディアは反体制勢力がアレッポ県ハーン・アサル村で化学兵器を使用したと報じる(2013年3月19日)

反体制勢力による化学兵器使用疑惑

SANA(3月19日付)などシリアの各メディアは、アレッポ県ハーン・アサル村で、反体制武装集団が化学物質を充填したミサイルを使用し、25人が死亡、100人以上が重傷を負ったと報じた。

SANA, March 19, 2013
SANA, March 19, 2013

SANAによると、反体制武装集団は、この攻撃に先立って、化学物質や毒ガスでネズミを殺す、「疾風」と名付けられた実験のビデオをアップし、化学兵器による攻撃を行うと脅迫していた、という。

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シリアの外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出、そのなかで反体制武装集団が化学兵器を使用したことを報告した。

同書簡によると、反体制武装集団は、19日午前7時30分に、カフルダーイル村一帯から、約5キロ離れたハーン・アサル村に向かってミサイルを発射、約300人の市民が居住し、軍が駐留する地域が被弾した。

着弾・爆発したミサイルから出た煙を吸った市民・兵士は意識を失い、うち25人が死亡、110以上がアレッポ市内の病院に搬送されたという。

そのうえで外務在外居住者省は、シャームの民のヌスラ戦線に代表される反体制武装集団による化学兵器使用の危険に対して再三にわたって懸念を表面してきたとしたうえで、国際社会に対して、断固たる姿勢で対処するよう求めた。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用に関して、記者団に対して、反体制武装集団を支援するトルコの首相とカタールの主張に法的、道徳的、人道的責任があると厳しく非難した。

また、使用された化学兵器はシリア国外から持ち込まれたものだと断じ、非致死性兵器や非軍事支援を行っているだけだとの英仏、カタール、トルコの主張が「メディア向けの発言に過ぎない」と批判した。

さらに、こうしたテロに対して、シリア政府は、国際法に従って行動し、国際機関に対して異議申し立てを行う権利を有すると主張した。

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シリア人権監視団は、ハーン・アサル村の政府軍の拠点が地対地ミサイルで攻撃されたと発表したが、誰が攻撃したについては言及しなかった。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは滞在先のイスタンブールで「我々は、軍がハーン・アサル村を長距離ミサイルで攻撃したと理解しており、我々の一時情報によると、そのミサイルには化学兵器が積まれていた」と述べた。

そのうえで「我々は長距離ミサイルも化学兵器も保有していない。持っていたとしても、革命家を標的としない」と付言した。

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自由シリア軍参謀委員会(最高軍事評議会)報道官のカースィム・サアドッディーン大佐は、反体制武装集団が、化学兵器を装備したスカッド・ミサイルを使用して、軍がハーン・アサル村を攻撃したとの報告を受けている、と述べた。

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シリア国民評議会は声明を出し、複数の医師、軍人、市民が、ハーン・アサル村内の少なくとも1カ所で、軍が市民に対して化学兵器を使用したことを確認したと発表した。

その他の国内の暴力

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村の第99戦車大隊本部と、対ヨルダン国境に近いタッル・シハーブ町近郊の戦車大隊拠点2カ所を、反体制武装集団が軍との交戦の末に制圧した。

一方、SANA(3月19日付)によると、アイン・アファー遺跡検問所を襲撃した反体制武装集団と軍が交戦し、複数の戦闘員が死傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月19日付)によると、ラスタン市、タルビーサ市、ガントゥー市、バイト・ラービア市、アーミリーヤ市、東ブワイダ市、マスウーディーヤ村、ハミーディーヤ市、ジュースィーヤ村郊外、クサイル市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領内からタッルカラフ市郊外に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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アレッポ県では、SANA(3月19日付)によると、カフルダーイル村、ワディーヒー村、カラースィー村、ハーン・アサル村、カフルハムラ村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区、スッカリー地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月19日付)によると、ワーディー・マハーミード、ワーディー・ハーッジュ・ハーリド、マアッラト・ヌウマーン市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、フィールーン市、イドリブ市周辺、ブカフラー市、ズルズール市、ラーミー村、アブー・ズフール市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月19日付)によると、ウタイバ村、イバーダ市、ドゥーマー市、バフダリーヤ村、アドラー市郊外、ヤブルード市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またムウダミーヤト・シャーム市では、反体制武装集団が発射した迫撃砲により、女性1人が死亡、子供2人を含む3人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(3月19日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャーヒズ公園近くのサウジアラビア大使館裏に反体制武装集団が発射した迫撃砲が着弾し、市民多数が死傷した。

その他のシリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、シリア軍戦闘機がレバノン領内(ベカーア県バアルベック郡アルサール地方)に対して空爆を行ったとの一部情報が「根拠がない偽り」だと否定した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は、シリア軍によるレバノン領内への空爆に関して、「レバノンの主権を侵害する…受け入れられない」行為と厳しく非難し、シリア政府に対して文書で抗議するようアドナーン・マンスール外務大臣に指示した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は、イスタンブールでの18日からの大会で、ガッサーン・ヒートゥーを暫定政府首班に選出した。

ガッサーン・ヒートゥーは、1963年、ダマスカス生まれのクルド系。

米国籍を持ち、インディアナ大学大学院で修士号取得(1994年)後、四半世紀にわたり米国で通信テクノロジー関連の企業に務め、政治活動の経験はない。

2011年に米国で「自由シリアのための同盟」、「シャーム救済委員会」を設立、2012年にシリア革命反体制勢力国民連立の人道救済支援調整ユニットで活動してきた。

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『ハヤート』(3月21日付)によると、ヒートゥーは、投票総数49票中35票を獲得して、暫定政府首班に選出された。

ヒートゥーに投票したのは、シリア国民評議会と各県の地元評議会のシリア・ムスリム同胞団員、ムスタファー・サッバーグ連立事務局長。

また当初有力だとされていたシリア公務員国民自由連合副代表のアスアド・ムスタファー元農業大臣(元ハマー県知事)は、1980年代のハマー暴動への関与が指摘され、ムスリム同胞団からの支持をとりつけることができなかったという。

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シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府首班に選出されたヒートゥーは、記者会見で、「政府は解放区での活動を始め、シリア革命反体制勢力国民連立の保護のもと、体制打倒後に開催されるであろう国民総会を国民のために準備し、シリア国民の意思を表現するかたちで自由かつ透明な選挙をめざす」と述べた。

ヒートゥーは、暫定政府の最優先事項が「アサド政権を何よりもまず完全に打倒するため…自由シリア軍、参謀委員会、革命家たちへの軍事援助、財政支援を確保する」ことにあると強調した。

そのうえで、カタール、トルコ、サウジアラビア、フランス、英国、イタリア、米国の「政治的、財政的支援」への謝意を示した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長は、『ハヤート』(3月19日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出を「彼が誰かも知らない」としたうえで、「発足以来最大の過ち」と評し、「シリア北部にソマリランド」のような状態を作り出すと非難した。

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民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出に関して、「暫定政府首班の出自はクルドだが、ヒートゥーはクルド人のことを知らないし、クルド語すら話せない」と非難した。

また「ガッサーンはクルド人の間では無名で、クルド問題に関して何らの見解も持っていない」と付言した。

フラート通信(3月19日付)が伝えた。

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在外シリア革命支援人民委員会は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府首班の選出に関して、「国外ではなく、シリア領内で占拠が実施されること」、「閣僚の80%を国内の活動家が占めること」を求めてきたと主張、首班選出が「疎外と対立を助長する原因にならないことを望む」と警鐘を鳴らした。

諸外国の動き

ロシア外務省は声明を出し、「我々がダマスカスから得た情報によると、シリアの反体制勢力はアレッポ県で3月19日の早朝、化学兵器を使用した」としたうえで、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用を「シリア危機の文脈においてきわめて深刻な展開」、「大量破壊兵器が武装集団の手に渡っていることは、事態のさらなる混乱が原因であり、同国の対立を新たなレベルへと至らしめている」との「深刻な懸念」を表明した。

また、すべての紛争当事者に対して、暴力の停止と、ジュネーブ合意に基づいた紛争の政治解決を呼びかけた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官は、シリア革命反体制勢力国民連立による暫定政府首班選出に関して、RT(3月19日付)に対して、「さらなる不安定をもたらす。シリア危機の平和的解決に資さず、ジュネーブ合意の文言と精神に反するこのステップを遺憾に思う」と述べた。

また「この決定は、合法的なシリア現政府の支持者ではなく、(シリア革命反体制勢力国民)連立に参加していない反体制勢力において、国家分裂の危機を増大させる」と付言した。

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ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用に関して、「シリアの反体制勢力が化学兵器を使用したとの非難を裏付ける証拠を我々は持っていない」と発表した。

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フランス外務省報道官は、シリア革命反体制勢力国民連立による暫定政府首班選出に関して、「反体制勢力の統合に資する」と支持を表明した。

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フランスのフランソワ・フィヨン前首相(国民運動連合)は、シリアの反体制武装勢力に対する武器供与(武器禁輸措置解除)に関して、「洗練された武器の供与することで…際限のない内戦になる…。危険だと思う」と述べた。

その理由としてフィヨン前首相は「問題は誰に武器が供与され、彼らが明日どうなるかだ」としたうえで、「アサド政権の戦闘機の空爆を阻止したいのなら、リビアでやったこと、すなわち飛行禁止空域を設定し、戦闘機を撃墜しなければならない」と主張した。

そのうえで「アサド政権を支援しないようロシア人に説得する試みはまだ終わっていない」と述べ、ロシアを説得し、飛行禁止空域設定のための国連安保理決議の採択をめざすべきだとの見解を示した。

AFP, March 19, 2013、Akhbar al-Sharq, March 19, 2013、al-Hayat, March 19, 2013, March 20, 2013, March 21, 2013、Kull-na Shuraka’, March
19, 2013、al-Kurdiya News, March 19, 2013、Naharnet, March 19, 2013、Reuters,
March 19, 2013、SANA, March 19, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立が移行期政府首班選出のための総会を開催する一方、シリア軍がレバノン・ベカーア県の複数村を空爆し米当局による非難を呼ぶ(2013年3月18日)

国内の動き(シリア政府の動き)

SANA(3月18日付)によると、アレッポ県アレッポ市ジャービリーヤ地区で、若者らがシリア軍支持、テロリスト退去を求めるデモ行進を行った。

国内の暴力

ダマスカス県では、反体制武装集団(特殊部隊)が、カフルスーサ区の治安機関施設が建ち並ぶ街区、ティシュリーン宮殿(マッザ区・ムハージリーン区間)、ダマスカス国際空港を120ミリ迫撃砲で攻撃し、「直接の被害を与えた」とダマスカス軍事評議会が発表した。

これに対して、SANA(3月19日付)は、ダマスカス県内ティシュリーン公園、ムワーサー病院付近に迫撃砲5発が着弾したが、被害はなかったと報じた。

一方、反体制筋によると、軍がマッザ区にあるダマスカス大学の学生寮に突入し、多数の学生を逮捕した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(3月18日付)は、ダマスカス大学の学生が、都市工学部、建築工学部、理学部などで、シリア学生総連合のアンマール・サーアーティー総裁を犯罪者と非難し、体制打倒を実現するまで「革命」を続けると意志が書かれたビラを配布したと報じた。

また、スバイナ・パレスチナ人難民キャンプを軍が砲撃し、パレスチナ人12人が死亡、25人が負傷したという。

他方、SANA(3月18日付)によると、ジャウバル区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(3月19日付)などによると、ダーライヤー市が砲撃を受け、またサイイダ・ザイナブ町近郊で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月18日付)によると、アドラー市およびその周辺、カーラ市、ドゥーマー市、ハラスター市、ムライハ市、ウタイバ村、イバーダ市、アフマディーヤ市、ヤブルード市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団、ドゥーマー・シャリーア評議会メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またナジュハー市でスワイダー市発ダマスカス県行きの旅客バスが、反体制武装集団の襲撃を受け、乗客多数が死傷した。

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アレッポ県では、SANA(3月18日付)によると、アレッポ市ラームーサ地区、ライラムーン地方で、軍が反体制武装集団と交戦し、ハック旅団のメンバー20人を殲滅した。

またアレッポ市シャイフ・サイード地区、マサーキン・ハナーヌー地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、アレッポ市サーフール地区で、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員と別の反体制武装集団が略奪品の分配をめぐって衝突、双方が迫撃砲を使用するなどして、40人以上の戦闘員が死亡した。

またアフラール大隊、シャームの鷹旅団、シャームの民のヌスラ戦線が主導権争いを理由に衝突し、複数の戦闘員が死亡した。

他方、カラースィー村、ラーシディーン市、ハーン・アサル市、マンナグ村、アルカミーヤ村、ハイヤーン町、アナダーン市、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月18日付)によると、タッルカラフ市郊外で、レバノンから密入国しようとした反体制武装集団を国境警備隊が撃退した。

またクサイル市、アバル市、サッルーミーヤ市、シューマリーヤ市、ハミーディーヤ市、東ブワイダ市、サーリヒーヤ市、ダブア市、ニザーリーヤ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月18日付)によると、サルジャ村、バービラー市、ハーン・スブル村、タイイバート村、ナイラブ村、タフタナーズ市、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、マアッラト・ヌウマーン市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、アブー・ズフール市郊外などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月18日付)によると、ヒルバト・ガザーラ市および同市周辺、マハッジャ市、シューマラ市、ラジャート市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立が、トルコのイスタンブールで移行期政府首班選出のための総会を開催した。

『ハヤート』(3月19日付)によると、イスタンブールでの総会に対して、「ダマスカス宣言」運動と無所属民主主義者ブロック(ブルハーン・ガルユーン代表)は、移行期政府発足を延期し、執行委員会を設置するにとどめるよう求めた。

これに対して、シリア国民評議会を構成するそれ以外のほとんどのブロックは、移行期政府発足を支持している。

しかし、シリア・ムスリム同胞団は移行期政府樹立や執行委員会設置への態度が曖昧なままだという。

また『ハヤート』(3月19日付)は、信頼できる反体制筋の話として、「米国が総会開始直前まで、移行期政府の樹立を延期するよう圧力をかけたのに対し、湾岸諸国は移行期政府樹立をめざす反体制勢力の動きを支持した」という。

また同消息筋によると、トルコとエジプトも、シリア革命反体制勢力国民連立に対して、移行期政府を樹立するのではなく、執行委員会を設置するだけにとどめるよう求めたという。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、シリア革命反体制勢力国民連立総会への出席のために訪れたイスタンブールで、「(移行期)政府に関する合意がなされ、発足が宣言されれば、それはシリア・アラブ共和国全土における合法的政府となり、バッシャール・アサド政権は正統性のない占両政府になる」と述べ、移行期政府の樹立を支持した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、国際社会に対して、シリア危機を解決するための政治プロセス開始に向けて早急にコンセンサスに達するよう求めた。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長とシリア国家建設潮流のリーム・トゥルクマーニーが米国で、米国務省のシリア問題担当者と会談し、シリア情勢について協議した。

米国務省筋によると、マンナーアとトゥルクマーニーは個別に訪米し、近く国務省高官と会談する予定だという。

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シリア人権監視団は声明を出し、2011年3月18日から2013年3月17日にかけて、59,584人が死亡したことが確認されたと発表した。

死者の内訳は、民間人40,390人、うち4,264人が18歳以下、2,579人が18歳以上の女性、10,623人が「戦闘大隊」戦闘員。

シリア人権監視団によると、「戦闘大隊」戦闘員は民間人とみなされるという。

一方、離反兵の死亡数は1,783人、正規軍兵士の死者数は14,752人だという。

身元不明者数は1,973人で、うち1,086人が戦闘員。

この数値は国連や西側諸国の試算(8万人~9万人)に比べて2万人以上少ない。

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クルディーヤ・ニュース(3月19日付)は、自由シリア軍が民主統一党人民防衛隊のメンバー2人を釈放したと報じた。

この2人はシリア・クルド・アーザーディー党の民兵がアレッポ県アフリーン市郊外のバースータ村、ブルジュ・アブダールー村で拘束し、自由シリア軍バーブ・ハワー(イドリブ県)地域の部隊に引き渡し、トルコ領内で取り調べを受けたという。

レバノンの動き

NNA(3月18日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方のヒルバト・ユーニン村、ワーディー・ハイル村の郊外をシリア軍が空爆した、と報じた。

これに関して、マナール・チャンネル(3月18日付)は、シリアの反体制武装集団が使用していたワーディー・ハイル村内の「納屋」をシリア軍が空爆したと報じた。

AFP(3月18日付)によると、死傷者はなかったという。

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レバノンで活動する自由シリア軍国内合同司令部のファフド・ミスリー中央広報担当官は『ジュムフーリーヤ』(3月18日付)に対して、シリア国内での最近の戦闘でヒズブッラーの戦闘員38人が死亡し、レバノン国内で埋葬されている、と述べた。

諸外国の動き

オーストラリアのボブ・カール外務大臣は声明を出し、オーストラリア政府がシャームの民のヌスラ戦線を「資金提供、支援を禁じるテロ組織」に追加指定したと発表した。

SANA(3月18日付)が報じた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、連盟が「今のところ自らの責任を果たしておらず、全体未聞の停滞状態にある」と述べ、シリア情勢に対する対応の失敗を認めた。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長は、ブリュッセルのNATO本部で記者会見を開き、「英仏が提案したシリアへの武器緊急措置解除の問題はEUの問題だが、NATOの名において、私はEUでのこの議論に介入する意思はない」と述べた。

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ヴィクトリア・ヌーランド米ホワイトハウス報道官は、シリア軍によるレバノン領内への砲撃・空爆に関して「主権侵害であり、決して受け入れられない」と厳しく非難した。

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マーティン・デンプシー米陸軍参謀長は、ワシントンDCでのCSISでの講演で、「6ヶ月前から、反体制勢力のイメージは我々の目には非常に混乱したものに見えている。これまで以上に混乱したものとなっていると言えよう」と述べ、米国は反体制勢力、武装集団の実態を把握していないことを明らかにした。

デンプシー参謀長は「6ヶ月前は、(反体制勢力の)状況は若干明らかだった。組織の数もだ。しかし現在、明確ではなくなっている」と付言した。

AFP, March 18, 2013、Akhbar al-Sharq, March 18, 2013、al-Hayat, March 18, 2013, March 19, 2013, March 20, 2013、Kull-na Shuraka’, March
18, 2013, March 19, 2013、al-Kurdiya News, March 18, 2013、al-Jumhuriya, March 18, 2013、al-Manar, March 18, 2013、Naharnet, March 18, 2013、NNA,
March 18, 2013、Reuters, March 18, 2013、SANA, March 18, 2013、UPI, March
18, 2013などをもとに作成。

新体制紙が「テロの炎」がヨルダンとレバノンに波及する可能性について警鐘を鳴らす(2013年3月17日)

シリア政府の動き

『サウラ』(3月17日付)は、社説で「テロの炎で焼かれるシリア情勢は、ヨルダンとレバノンからの手が、故意にあるにせよ、そうでないにせよ、忍びよるのであれば、それだけで炎に包まれることはないだろう」と述べ、シリア国内でのサラフィー主義者のテロ活動が両国にも波及する危険があると警鐘をならし、両国政府に暗に対応を迫った。

国内の暴力

ラッカ県では、複数の反体制消息筋によると、ヒッティーン農場地区で第17師団本部を包囲する反体制武装集団に対して、軍が空爆を行った。

シリア・イスラーム戦線によると、反体制武装集団は同師団本部内の複数の拠点をすでに制圧しているのだという。

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アレッポ県では、反体制活動家らの複数のサイトによると、サラフィー主義反体制武装集団が運営するシャリーア委員会の部隊がバーブ市郊外の軍の基地に突入し、行方不明者10人の遺体、略奪品、密輸された武器などを押収した。

また、シリア・イスラーム戦線によると、反対武装集団は、このほかにも第93旅団本部、タブカ航空基地を包囲し、制圧を試みているのだという。

一方、SANA(3月17日付)によると、アターリブ市、ア

シャアバーン補佐官が南アフリカ大統領にジュネーブ合意の実施に向けて行動するよう求めるアサド大統領の親書を手渡す、レバノンのスライマーン大統領はシリア情勢をめぐって「中立を守る」必要性を強調(2013年3月16日)

シリア政府の動き

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官は、南アフリカを訪問し、ジェイコブ・ズマ大統領と会談、3月26日にヨハネスブルグで首脳会議を予定しているBRICsに対して、シリアでの暴力停止と国民対話開始など、ジュネーブ合意の実施に向けて行動するよう求めるアサド大統領の親書を手渡した。SANA(3月16日付)が報じた。

Sky News Arabic, March 17, 2013
Sky News Arabic, March 17, 2013

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『サウラ』(3月16日付)は、シリアの反体制勢力に対するEUの武器禁輸の解除を要求する独断的な英仏を「汚れた役割分担のゲームに(米国とともに)参入するというあからさまな宣言」、「シリア人どうしが対話のテーブルで危機を解消することを望んでいない」と痛烈に批判した。

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アスマー・アフラス大統領夫人が、3人の子供、マーヒル・アサド大佐の子供たち、故アースィフ・シャウカト中将の子供たちとともに、ダマスカス県ウマウィーイーン広場に面するオペラ・ハウスで開催された「戦没者の母追悼祭」に参列し、戦没者遺族に哀悼の意を示した。『ハヤート』(3月18日付)などが報じた。

これに関して、SANA(3月17日付)は、ナジャーフ・アッタール副大統領が会場を訪れたと報じたのみだった。

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(3月16日付)によると、軍が、ジャウバル区バルラマーン交差点、文化センター、警察署、庁舎一帯を制圧、治安を回復した。

ジャウバル区東部では、軍が反体制武装集団の掃討を継続しているという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月16日付)によると、ドゥーマー市、アドラー市、ハラスター市、ダーライヤー市、ザバダーニー市、ムウダミーヤト・シャーム市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月16日付)によると、ナフリーヤー村・カフルズィーバー間、タッル・サラムー市、ハミーディーヤ市、ブワイティー市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、カストゥーン村、サルミーン市、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、ズアイニーヤ市、バズィート市、ウンム・ガール市、ナイラブ村、ジュダール・ブカフルーン市、カフル・ジャーリス市、サラーキブ市、アブー・ズフール市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、軍は、ワリーディー村、マジャース村、ハマーミーヤート村での反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復したという。

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ヒムス県では、SANA(3月16日付)によると、ダール・カビーラ村、ドゥワイル市、カイスィーン市、サアン村、ハウラ地方、マヒーン町、ジュースィーヤ村、マクニー市、ドゥーサリーヤ市、タッル・ハンシュ市、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、アナトリア通信(3月16日付)は、シリア軍が対レバノン(北部県アッカール郡)国境地帯に増援部隊を派遣したと報じた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月16日付)によると、ダイル・ザウル市・ハサカ市間の街道で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダイル・ザウル市のハウィーカ地区では、軍がシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員多数を殲滅した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(3月17日付)によると、アレッポ国際空港、ナイラブ航空基地周辺で、軍と反体制武装集団が交戦を再開した。

一方、SANA(3月16日付)によると、カラースィー村、マアラーダー市、マーイル町、マンスーラ村、ドゥワイリーナ市、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ハイダリーヤ地区、ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(3月16日付)によると、ハサカ市ムフティー地区の殉教者広場交差点近くに迫撃砲2発が着弾し、女性1人、生後間もない乳児1人が死亡、2人が負傷した。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月16日付)は、移行期政府樹立に向けて3月18、19日にイスタンブールで開催予定のシリア革命反体制勢力国民連立の総会で、シリア・ムスリム同胞団をはじめとするイスラーム主義者が、ガッサーン・ヒートゥーを支持することを決定した、と報じた。

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フランスで活動する反体制組織、シリア世俗民主勢力連立は声明を出し、反体制勢力への武器禁輸の一方的解除をめざす英仏の姿勢を、「正しい方向に向けた重要かつ必要なステップ」と支持した。

レバノンの動き

レバノンのミシェル・スライマーン大統領は、訪問先のコートジボワールで声明を出し、レバノンの安定が「我々がシリアに民兵を送り込まず、また民兵を(国内に)受け入れないことにかかっている…。我々は中立を守らねばならない」と表明した。

そのうえで「シリアで戦おうとするあらゆる民兵を、反体制派であるかどうかにかかわりなく逮捕する」ようレバノン軍に指示したと付言した。

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ナジーブ・ミーカーティー首相は、レバノン領からの反体制武装集団の潜入に警鐘を鳴らした14日のシリア外務在外居住者省の声明に関して「現地および外交手段を通じてこの問題をフォローアップする」と述べた。

諸外国の動き

サウジアラビア紙『シャルク』(3月16日付)は、イエメン治安高官筋の話として、トルコの諜報機関のチームがイエメン国内でサラフィー主義戦闘員の(トルコ経由での)シリアへの派遣を監督している、と報じた。

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アラビーヤ・チャンネル(3月16日付)は、軍兵站供給委員会委員長のムハンマド・ヌール・イッズッディーン・ハルーフ少将が離反を宣言する映像を放映、またシリア政府に敵対的な複数のメディアがハイサム・フマイダーン在キューバ・シリア領事が離反したとの報道を繰り返した。

AFP, March 16, 2013、Akhbar al-Sharq, March 16, 2013、Alarabia.net, March 16, 2013、al-Hayat, March 17, 2013, March 18, 2013、Kull-na Shuraka’, March 16, 2013、al-Kurdiya
News, March 16, 2013、Naharnet, March 16, 2013、Reuters, March 16, 2013、SANA,
March 16, 2013、al-Sharq, March 16, 2013、al-Thawra, March 16, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立が移行期政府首班の候補者12名の氏名を発表、EU首脳会議では仏・英が一方的に決定した対シリア武器禁輸を解除をめぐって立場が分断(2013年3月15日)

シリア政府の動き

RT(3月14日付)は、ロシア外務省筋の話として、シリア政府が反体制勢力との交渉を行う代表団の人選を終え、反体制勢力が代表団の人選を終えるのを待っていると報じた。

同報道によると、シリア政府の代表団は、ワーイル・ハルキー首相以下5人からなっているという。

国内の暴力

イドリブ県では、SANA(3月15日付)によると、ジスル・シュグール市、カスタル・ブルジュ市、ドゥワイル・アクラード市、サルマーニーヤ村、カフルルーマー村、ハーッス村、マアッラ市、タッル・サラムー市、マアッラトミスリーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月15日付)によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、リーハーン農場郊外、ドゥーマー市、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月15日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月15日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハウラ地方、マスウーディーヤ村、ガントゥー市、サアン・アスワド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、タウヒード旅団メンバーや外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッルカラフ市郊外では、レバノン領からの潜入を試みる反体制武装集団を軍が撃退した。

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アレッポ県では、AFP(3月15日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、ムジャーヒディーン・シューラー評議会、シャーム自由人大隊、ヒッティーン旅団などからなる武装集団がハーン・トゥーマーン村の弾薬庫を制圧し、大量の戦闘機用弾薬、戦車・迫撃砲弾などを入手したと発表した。

14日晩から始まった反体制武装集団の総攻撃を受け、シリア軍戦闘機とアレッポ市ラームーサ地区に展開する軍が同武器庫に空爆・砲撃を行った。

しかし、SANA(3月15日付)によると、ハーン・トゥーマーン村で、軍が弾薬庫の制圧を試みようとしたシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺害、装備を破壊した。

またマンナグ村および同市周辺、マアッラータ村、カラースィー村、バヤーヌーン町、マンスーラ村、ハリーバル市、フライターン市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、カフルハムラ村では、武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

アレッポ市でもシャイフ・サイード地区、アイン・アサーフィール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ダウワール・アグユール、ブスターン・カスル地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに対し、武装集団は、スライマーン地区のシリア正教会、ギリシャ正教会周辺を迫撃し、複数の市民が負傷、近くのマアリー高等学校や民家が損傷した。

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ハサカ県では、SANA(3月15日付)によると、ウンム・ハイル村にシャームの民のヌスラ戦線が集結しているとの住民の情報を受け、軍が同村に派遣され交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月15日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷・拘束、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は「シリア革命」2周年に合わせて声明を出し、「勝利を収め、すべてのシリア人のために自由で民主的な国家を建設するまで戦闘を続ける」との意思を示し、「自由世界に武器弾薬の供与」を求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は速報で移行期政府首班(18、19日のイスタンブールでの総会で選出予定)候補者12名の氏名を発表した。

12名は以下の通り。

1. ウサーマ・カーディー(ワシントン・シリア政治戦略研究センター所長、経済学者)
2. アスアド・ムスタファー(元農業大臣、元ハマー県知事、クウェート・アラブ開発基金顧問、シリア公務員国民自由連合副代表)
3. バヒージュ・ムッラー・フワイジュ
4. ジャマール・カールサリー
5. サーリム・ムスラト(アラブ部族評議会議長)
6. アブドゥルマジード・ハミーディー
7. ガッサーン・ヒートゥー(在米、通信会社経営者)
8. カイス・シャイフ
9. ミシェル・キールー
10. ワリード・ズウビー
11. 国内で活動する活動家(氏名は未公開)
12. 国内で活動する活動家(氏名は未公開)

レバノンの動き

NNA(3月15日付)、LBCI(3月15日付)は、レバノンの軍事裁判所のサクル・サクル長官が、シャームの民のヌスラ戦線メンバー10人を起訴したと報じた。

起訴されたのは、シャーディー・マウラーウィー(2012年5月に身柄拘束後釈放)、アミーン・ハーリドら。

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ナジーブ・ミーカーティー首相は、14日の国連安保理のプレス向け声明を「建設的な声明であり、我々はみな支持している」と高く評価した。

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LBCI(3月15日付)、ジャディード・チャンネル(3月15日付)は、北部県アッカール郡の対シリア国境地帯のヌーラ村、ハクル・ジャニーン村、カシュラク村、アッブーディーヤ村に潜伏する武装集団とシリア国境地帯に展開するシリア軍が交戦、カシュラク村に迫撃砲が着弾し、2人が負傷したと報じた。

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レバノンの声(3月15日付)は、北部県のバッダーウィー市・トリポリ市間の街道で、シリアのトラック複数台が襲撃されたと報じた。しかし、NNA(3月15日付)はこれを否定した。

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レバノン赤十字社が発表したところによると、ベイルート県東部のカッハーラ村(レバノン山地県)で、ベイルート行の旅客バス(ハサカ県のナンバー・プレート)が高速道路の中央分離帯に衝突、横転し、乗客9人(シリア人)が死亡、29人が負傷した。

諸外国の動き

EU首脳会議がブリュッセルで開かれ、フランソワ・オランド仏大統領、デヴィッド・キャメロン英首相が、シリアの反体制勢力に武器を供与するため、EUの対シリア武器禁輸を解除するよう求めた。

これに対して、アンゲラ・メルケル独首相は、シリアの反体制勢力への武器供与は「慎重に検討する必要がある」と消極的な姿勢を示した。

また、ルクセンブルグ、フィンランド、オーストリア各国首脳は、「強力な外交政策の構築に資さない」、「ロシアによるシリア政府への武器供与増加を招くだけ」と反論、シリアの反体制勢力への武器供与に反対の意思を示した。

首脳会談後の記者会見で、オランド大統領は、EUが合意した準軍事支援「以上を行わねばならない」としたうえで、「フランスには過激派の手に武器が渡らないようにするための十分な保証がある」と強調した。

しかしこの保証が何なのかを具体的に述べることはなかった。

また「政治解決の試みは失敗した。軍事的圧力は、政治解決の努力を推し進めることになる」と付言した。

さらに「5月末に武器禁輸措置を廃止することができる。英仏は5月までにEU各国が…説得されることを願っている。一部の国が強く反対したら、フランスは自ら責任をとる」と述べ、リビアへの軍事介入と同様、EUの総意を経ずして、武器供与を断行する可能性を示唆した。

なお『ハヤート』(3月17日付)は、EU外交筋の話として、英仏がシリアの反体制勢力への武器禁輸の一方的解除を「脅迫したことに、多くのEU諸国の代表が不快感を示し…、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の努力を葬り去る行為とみなした」と報じた。

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シリアの治安筋はAFP(3月15日付)に対して、「10日ほど前から国境を開放し、ジハード主義者とクロアチア製武器の流入を許すようになったヨルダンの姿勢の変化をシリア当局は遺憾に感じている…。(この変化は)シリアに敵対する国が圧力をかけたためだ」と述べた。

これに関して、クロアチア日刊紙は、クロアチアが2012年11月から2013年2月にかけて、米国が同盟国とともにシリアの反体制武装集団に武器を供与する際の「橋渡し役」となっていたと報じ、トルコとヨルダンの民間機75機が首都ザグレブから武器を輸送していたと報じている。

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CNN(3月15日付)は、シリアの反体制活動家の話として、反体制武装集団の戦闘員300人がヨルダン国内で米軍・諜報機関から対空砲、対戦車砲の使用方法などの教練を受け、シリアに潜入した、と報じた。

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『ロサンジェルス・タイムズ』(3月15日付)は、米国の複数の高官からの情報といて、CIAが無人戦闘機でシリアの過激派を攻撃するための情報を収集している、と報じた。

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チュニジアの連立政権与党イスラーム・ナフダ党のラシード・ガンヌーシー代表は、記者会見で、「チュニジア人青年たちがそこ(シリア)に行ってジハードに参加しているが…、我々はこうした行為の当事者ではないし、どのようにこうした行為が行われているか分からない」と関与を否定した。

AFP, March 15, 2013、Akhbar al-Sharq, March 15, 2013、al-Hayat, March 16, 2013, March 18, 2013, March 19, 2013、Kull-na Shuraka’, March
15, 2013、al-Kurdiya News, March 15, 2013、LBCI, March 15, 2013、Los Angeles Times, March 15, 2013、Naharnet, March 15, 2013、Reuters, March 15, 2013、SANA,
March 15, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市マイダーン地区の住民らが軍支持、治安・安全回復、テロ撲滅を訴えるデモを実施するなか、仏大統領と英首相がEUの対シリア武器禁輸を解除すべきとの方針で一致(2013年3月14日)

国内の動き(シリア政府の動き)

アレッポ県では、SANA(3月14日付)によると、アレッポ市マイダーン地区の住民多数が、軍支持、治安・安全回復、テロ撲滅を訴えて、デモ行進を行った。

SANA, March 14, 2013
SANA, March 14, 2013

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クッルナー・シュラカー(3月14日付)は、ダマスカス県ルクンッディーン区のバルニーヤ通りの政治治安部近くで、「シリア革命」開始2周年に合わせてデモが行われたと報じ、写真を掲載した。

写真にはヒジャーブを身につけた女性ら十数人が写っている。

Kull-na Shurakā’, March 14, 2013
Kull-na Shuraka’, March 14, 2013

またスワイダー県スワイダー市では、シュカイブ・アルスラーン高等学校前で、若者たち(「スワイダー自由人」)が「自由」と「革命」を支持するデモを行ったという。

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シリア外務在外居住者省は声明を出し、「過去36時間の間に、多数の武装テロ集団がレバノンからシリア領内に潜入した…。シリア軍はこれらの集団と交戦、戦闘は現在も続いている」と発表した。

そのうえで「シリア軍は、これらの集団がシリアに潜入するのを阻止するため、レバノン領内を攻撃することを自制している。しかしこうした自制は無期限に続くものではない」と警告を発し、レバノン政府に暗に対応を迫った。

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アサド大統領は、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿のローマ法王への選出とフランシスコ1世への就任を祝い、法王に祝電を送った。SANA(3月14日付)が報じた。

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クッルナー・シュラカー(3月14日付)は、闇レートで1米ドルが107シリア・ポンドにまで上昇したと報じた。

シリア中央銀行は1ドル83シリア・ポンドで取引を行っている。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区、クサイル市郊外などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月14日付)によると、レバノン領内からタッルカラフ地方に潜入を試みた反体制武装集団を撃退した。

またヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・スィバーア地区、カラービース市、ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・アムル地区、バーブ・フード地区、東ブワイダ市、サッルーミーヤ市、カマーム市、ガースィビーヤト・ナイーム村、アイン・フサイン市、サアン村、タッル・シュール市、ダール・カビーラ村、シャンダーヒーヤ村、ラフール村、アブー・タバービール村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、タドムル市では、反体制武装集団が占拠していたデデマン・ホテル、セミラミス・ホテル、ハールーン・ホテルを軍が奪還した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市が軍ヘリコプターの空爆を受け、サクバー市、ドゥーマー市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月14日付)によると、カーラ市、ヤブルード市、リーマー市郊外、フジャイラ村、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港周辺での軍との戦闘で、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員少なくとも10人が死亡した。

またサフィーラ市でも軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月14日付)によると、タッル・シュガイブ村、タッル・ハースィル村、アナダーン市、マンスーラ村、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、マーイル町、アズィーザ市、マンビジュ市、ナイラブ村、フライターン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、バニー・ザイド地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市が軍の空爆を受けた。

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ダマスカス県では、SANA(3月14日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月14日付)によると、サンジャル地方、シュグル地方、ザアラーナ村、サルジャ村などで、軍が反体制武装集団の追撃・戦闘を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月14日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月14日付)によると、バイト・アワーン村、バイト・ハビービーヤ村で、反体制武装集団どうしが略奪品や外国からの資金の分配をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(3月14日付)によると、軍がタッル・ブラーク町および同市周辺の村を空爆し、15人が死亡、8人が負傷した。

同報道によると、反体制武装集団がタッル・ブラーク町制圧のため、周辺の村々に潜伏しているという。

レバノンの動き

AFP(3月14日付)、NNA(3月14日付)は、北部県トリポリ市で、バーブ・タッバーナ地区住民が、レバノンから灯油を搬出するためにシリアからやってきたトラック複数台の通行を阻止し、運転手を一時拘束、3台のトラックを焼き討ち、4台を破壊したと報じた。

同報道によると、トラックを襲撃した集団は、シャームの民のヌスラ戦線を支持するスローガンをトラックに落書きしたという。

これに関連して、レバノンの声ラジオ(3月14日付)は、シリア・ナンバーのトラック2台がトリポリ市で何者かの迫撃を受け、炎上したと報じた。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(3月15日付)によると、シャーム自由人大隊、フルサーン・スンナ大隊、スィッディーク末裔大隊がダマスカス郊外県ハーン・シャイフの軍住宅局を襲撃したとシリア・イスラーム戦線なる組織が声明を出した。

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トルコで活動する反体制組織、シリア国民変革潮流(アンマール・カルビー代表)は声明を出し、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿がローマ法王に選ばれ、フランシスコ1世となったことに祝辞を述べ、ローマ・カトリック教会が「シリアの血塗られたアサド政権をはじめとする犯罪者体制に対する伝統的な姿勢とは異なる新たな視座を示すこと」を呼びかけた。

諸外国の動き

フランスのフランソワ・オランド大統領と英国のデヴィッド・キャメロン首相がブリュッセルで会談し、シリアの反体制勢力に武器を供与するため、EUの対シリア武器禁輸を解除すべきとの認識で一致、EU首脳会議で早期解除を求めることで合意した。

オランド大統領が記者団に語った。

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イスラエル軍の情報機関トップを務めるアビブ・コハビ少将はヘルツェリア会議で、シリア情勢に関して、アサド政権が依然として化学兵器を管理していると述べつつ、それが反体制武装集団の手にわたる危険があると懸念を表明した。

また「アサドは化学兵器を使用する準備をさらに進めている。彼はまだ命令は下していないが、その準備をしている」と警鐘を鳴らした。

一方、アサド政権が崩壊すれば、「イランはシリア経由でヒズブッラーに武器を供与する能力を失うだろう…。それゆえイランとヒズブッラーは全力でアサド政権を護ろうとしている。彼らは戦略、諜報、武器などを提供することで、現地での作戦面でアサドを支援している」と指摘し、「ヒズブッラーが教練し、イランが資金援助するかたちで民兵が結成されており、その数は現在50,000人で、10万人に増員する計画だ」との見方を示した。

さらに「イランとヒズブッラーはアサドが倒れた日の準備もしており、シリアにおける資産と利益を守るためにこの民兵を使用するだろう」と付言した。

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第39回アラブ保健相会議がカイロで開かれ、イラク、レバノン、ヨルダンのシリア人避難民への80万米ドルの緊急医療支援を行うことを決定した。

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国連安保理はプレス向け声明を発表し、シリア・レバノン国境地帯でのレバノン人を巻き込んだ戦闘、拉致、武器密輸をはじめとする領土侵害に対して「深刻な懸念」を表明し、「レバノンの主権、統合、領土保全」を尊重するよう訴えた。

http://www.un.org/News/Press/docs/2013/sc10941.doc.htm

AFP, March 14, 2013、Akhbar al-Sharq, March 14, 2013、al-Hayat, March 15, 2013、Kull-na Shuraka’, March 14, 2013、al-Kurdiya News, March
14, 2013、Naharnet, March 14, 2013、NNA, March 14, 2013、Reuters, March 14,
2013、SANA, March 14, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県ハーン・シャイフ地方で反体制武装集団が共和国護衛隊と第4機甲師団の駐留する兵舎を攻撃、一方米国務長官はアサド大統領と反体制勢力にジュネーブ声明に従って対話のテーブルに付くことを求める(2013年3月13日)

国内の動き

『ハヤート』(3月14日付)は、ダイル・ザウル県のマヤーディーン市で、シャームの民のヌスラ戦線の退去を求める市民のデモが3日目を迎えたと報じた。

シリア人権監視団によると、デモは、シャームの民のヌスラ戦線のシャリーア委員会警察部隊の車列がダイル・ザウル市東部郊外で行軍を行ったことを受けて発生したという。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、ロイター通信(3月13日付)が、複数の反体制消息筋の話として、ハーン・シャイフ地方で反体制武装集団が共和国護衛隊と第4機甲師団の駐留する兵舎を攻撃した、と報じた。

同消息筋によると、この攻撃に先立って、反体制武装集団は、11日に同地方のミサイル部隊を攻撃し、30人の兵士を殺害したのだという。

この報道を受け、フェイスブックには、反体制武装集団が軍兵士や捕獲した旧式ロケット弾、装備の映像をアップし、フルカーン旅団、アブー・ドゥジャーナ大隊(使徒末裔大隊)などが防空拠点を制圧したと発表した。

『ハヤート』(3月14日付)によると、ハーン・シャイフはダマスカス県とゴラン高原を結ぶ地点に位置し、反体制武装集団はゴラン高原の兵力引き離し地域への進軍を続けており、軍は兵舎周辺に結集している反体制武装集団を撃退するため、迫撃砲などで応戦している、という。

一方、キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、アフマド・シハーダ駐シリアEU代表部顧問がダマスカス郊外県ダーライヤー市郊外で迫撃砲弾を受けて死亡したと発表し、哀悼の意を表した。

他方、クッルナー・シュラカー(3月13日付)が、ハラスター市の長距離旅客バス(ボールマン)・ターミナルが反体制武装集団によって占拠されたと報じ、その写真を公開した。

同報道によると、長距離旅客バスは現在、アッバースィーイーン立体交差点から発着しているという。

このほか、SANA(3月13日付)によると、ダーライヤー市、ドゥーマー市および郊外、シャブアー町、アドラー市、フサイニーヤ町、ズィヤービーヤ町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ファトフ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(3月14日付)は、複数の反体制消息筋の話として、自由シリア軍の戦闘員がハサカ県のヤアルビーヤ国境通行所一帯から撤退したが、同地域にはシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員が残留していると報じた。

同消息筋によると、自由シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線によるハサカ県の他の都市・農村での調整は継続しているという。

一方、クッルナー・シュラカー(3月13日付)によると、タッル・ブラーク町で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区に対して軍が空爆を行った。

また対レバノン国境のジュースィーヤ村では、レバノンから潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退、戦闘員4人が死亡した。

一方、SANA(3月13日付)によると、ヒムス市バーブ・アムル地区、ラスタン市郊外、タドムル市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領からの潜入を試みた反体制武装集団を軍が撃退した。

このほか、クッルナー・シュラカー(3月13日付)は、フェイスブックなどの情報として、イヤード・スライマーン人民議会議員がヒムス市郊外で反体制武装集団に拉致された、と報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ヒーシュ村周辺で、軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ航空基地周辺に対して軍が空爆を加えた。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、SANA(3月13日付)によると、ビフティヤール地区の住宅地に反体制武装集団が発射した迫撃砲複数発が着弾し、市民3人が死亡、50人以上が負傷した。

またハジャル・アスワド市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月13日付)によると、ドゥワイリーナ市、マンナグ村、アルカミーヤ村、カナブ市、アアザーズ市、ハイヤーン町、ジブリーン市、タッル・ハースィル村、ムスリミーヤ村、ヒーラーン村、カフルナーハー村、アウラム・スグラー村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区、ジャズマーティー地区、カルム・マイサル地区、サーフール地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月13日付)によると、サルミーン市郊外、アリーハー市、ナイラブ村、ナフリーヤ地方、マクバラ地方、ラーミー村、ダイル・サンバル村、フリーカ市、ビンニシュ市、トゥウーム村、マアッラトミスリーン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月13日付)によると、グナイミーヤ村、カサーティル村、ハーン・ジャウズ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月13日付)によると、ダイル・ザウル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバー(チュニジア人)を含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月13日付)によると、ハルファーヤー市近くで軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、4人の戦闘員を殺害した。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表はRT(3月13日付)に対して、シリア政府と反体制勢力が交渉のテーブルに着く必要を強調したジョン・ケリー米国務長官の発言(13日)に関して、「単に口が滑ったのではなく、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表が、紛争の政治的解決に向けた米・ロシアのコンセンサスに尽力した結果」としたうえで、この新方針により政権および反体制武装集団双方の暴力が軽減し、政治解決、平和的政権移譲が促されるだろうと語った。

またシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長による対話イニシアチブについても「非常に重要で前向きだ」としつつ、こうした姿勢が、外国の軍事介入に頼ろうとするシリア革命反体制勢力国民連立、シリア国民評議会のなかでは充分に浸透していないと評価した。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、シリアでの紛争が3年目を迎える3月15日(金曜日)から1週間を、「シリア各地で、シリア国民と祝福された革命を救済するため」の連帯週間と定め、祝典や行進の実施を呼びかけた。

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トルコのガズィアンテップ市で、在外反体制活動家が発足したアレッポ県評議会の議長選挙が行われ、ムハンマド・ナアナーウが議長に選出された。

諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官は「我々は、アサドと反体制勢力が、ジュネーブ声明(2012年6月)に従って、移行期政府樹立のために(対話の)テーブルに付いて欲しい」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、訪問先のロンドンで記者会見を開き、シリアの反体制武装集団への武器供与は国際法に抵触している、と厳しく非難した。

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ロシアの非常事態省報道官は、ロシア人76人、ロシア周辺国の27人が、人道支援物資輸送のためにラタキア県のバースィル・アサド国際空港を訪れていた航空機に乗って、シリアを出国したと発表した。

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ヨルダンのアブドゥッラー・ナスール首相は、ヨルダンのシリア人避難民の数が100万人を超えたと発表した。

AFP, March 13, 2013、Akhbar al-Sharq, March 13, 2013、al-Hayat, March 14, 2013、Kull-na Shuraka’, March 13, 2013、al-Kurdiya News, March 13, 2013、Naharnet, March 13, 2013、Reuters, March 13, 2013、SANA, March 13, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

各地でカーミシュリーの春の犠牲者を追悼するデモが行われるなか、イスラエルのペレス大統領は欧州議会で同国大統領として初めての演説を行い国連に平和維持軍の派遣を求める(2013年3月12日)

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出し、そのなかで、EUの反体制武装集団への準軍事支援決定を受け、シャームの民のヌスラ戦線などシリア国内でテロ活動を行う武装集団への武器供与が増加し、暴力が激化していると主張、国連安保理にテロ撲滅を徹底するよう求めた。

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『ワタン』(3月12日付)は、「シリア・アラブ軍はシリア防衛のための戦争を今後数年間続けるに充分な兵士と装備を有する。しかし、このことは、シリア国民が戦闘に参加せずに報道を追っているだけだということを意味するのか」と自問し、シリア・ファトワー評議会のファトワーに沿って、反体制武装集団掃討への国民の参加を暗に呼びかけた。

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SANA(3月12日付)は、シリア・アラブ航空がウクライナのアントノフ社から10機の旅客機を購入したと報じた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(3月12日付)は、カーミシュリーの春の犠牲者を追悼するデモが各地で行われ、ハサカ県カーミシュリー市では数万人、アームーダー市では数千人が参加、ラアス・アイン市では学生がデモ行進を行ったと報じた。

また、ハサカ県のハサカ市、タッル・タムル町、ダイリーク市、ルマイラーン町、ダルバースィーヤ市、アレッポ県のアフリーン市、アイン・アラブ市などでも合わせて数千人の市民がデモを行ったという。

一方、イラク・クルディスタン地域のエルビル市でもシリア・クルド人避難民が追悼デモを行い、約500人が参加したが、クルド人ジャーナリストのムヒーッディーン・イースー氏は、「イラク・クルディスタン地域にいるシリア・クルド人避難民15万人のうち、500人しか街頭に出なかった」と消極的な評価を下した。

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クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、ハサカ県カーミシュリー市で、シリア・クルド女性連合が、カーミシュリーの春追悼の一環として、清掃キャンペーンを呼びかけ、多数の市民が参加したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、2012年から2013年にかけて活動が確認されているシリアの31のクルド民族主義政党とその党首の指名のリストを掲載した。

シリアのクルド民族主義政党については、その数の多さから、シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーンが事務局長在任中に、いくつの党があるのか分からない、と吐露していた。

Kull-na Shuraka', March 12, 201
Kull-na Shuraka’, March 12, 201

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クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、ハサカ県アームーダー市の検問所で、民主統一党人民防衛隊とシャームの民のヌスラ戦線メンバーが合同で警備にあたっているとして、その写真を公開した。

http://all4syria.info/Archive/74670

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、軍、「外国人らからなるシャッビーハ」25,000人と戦車50輌がハーン・アサル村西部に結集し、警察学校奪還のための総攻撃を計画しており、住民約15,000人はそのほとんどが避難を完了した、と報じた。

これに関して同報道は、軍が化学兵器を使用して攻撃を行う可能性があると指摘した。

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反体制組織のシリア・ウラマー連盟は、シリア・ファトワー最高評議会の声明に対抗するかたちで声明を出し、「シリアのウラマーは非常警報を出し、シリア全土の解放、とりわけヒムスの体制からの救済を求める。また適性を満たすすべてのシリア人に対して、祖国防衛のジハードを呼びかける」と発表した。

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『ハヤート』(3月13日付)は、フェイスブックなどの映像をもとに、シャームの民のヌスラ戦線がイドリブ県ザーウィヤ山のバーラ村などで、道路修復、破壊された公共施設などの修復を行っている、と報じた。

復旧活動には、戦線の「公共事業連隊」があたっているという。

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Damas Post(3月12日付)は、民主的変革諸勢力国民調整委員会のラジャー・ナースィルが、危機解決の糸口に関して、アサド政権が対話実施に真摯に対処し、逮捕者釈放と暴力停止をまず行う必要があるとの見解を改めて示した。

また「対話は今もロシア側と続けられている…。その基軸は、国を指導するための全権をゆだねられた移行期政府の樹立にある…。これが対話の基礎となる」と付言した。

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『ハヤート』(3月13日付)は、3月18、19日にトルコのイスタンブールで予定されているシリア革命反体制勢力国民連立の大会で、移行期政府の樹立にはシリア分裂をもたらす危険があると主張し、政府樹立に疑義を呈したアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長が辞意を表明するだろうと報じた。

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シリア国民連立のムスタファー・サッバーグ事務局長は、移行期政府の樹立にはシリア分裂をもたらす危険があるとのアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長の発言に関して、「シリア人を代表する正統な政府として移行期政府を樹立しなければならず、それこそがシリア分裂を回避する唯一の保証だ」と反論した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、反体制筋によると、ダマスカス国際空港街道(東グータ地方バイト・サフム市、アクラバー村、ジャルマーナー市周辺)で反体制武装集団約30人が軍の要撃に合い、殺害された。

一方、SANA(3月12日付)によると、ザマルカー町、ハラスター市、ドゥーマー市、ダーライヤー市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、ヤルムーク区で軍と反体制武装集団が交戦した。

またバルザ区で、軍の無差別発砲により2人が死亡したという。

一方、SANA(3月12日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、ジャウバル区での戦闘で、ダマスカス県・郊外県革命軍事評議会に属する部隊が、軍のアンワル・ジャドアーン・アブドゥッラー少将を狙撃、殺害したと報じた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市、タブカ市に対して軍が空爆を加えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区、ハーリディーヤ地区、クサイル市、ラスタン市などに軍が激しい砲撃を加えた。

一方、SANA(3月12日付)によると、ハミーディーヤ村、ジュースィーヤ村郊外、クサイル市、ラスタン市、タドムル市、サーブーニーヤ村、などで、軍が反体制武装集団の追撃・交戦を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月12日付)によると、フライターン市、カフルアントゥーン市、マーイル町、ジブリーン市、マンスーラ村、タームーラ村、ハーン・アサル村、マンナグ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、サーフール地区、ハラク地区、ハイダリーヤ地区、ハーラト・シハーディーン地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月12日付)によると、反体制武装集団がイドリブ市・マストゥーマ村間の国際幹線道路で即席爆弾を爆破、これにより市民1人が死亡、複数が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(3月12日付)によると、ウンム・カイフ村で、住民が反体制武装集団と交戦、撃退した。

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ダルアー県では、SANA(3月12日付)によると、ダルアー市、ジャムラ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、フェイスブックなどの情報として、ウムラーン・ズウビー情報大臣のおいでジャーナリストのアドナーン・マフムード・ズウビー氏がダルアー県で従軍取材中に死亡した、と報じた。

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『ニューヨーク・タイムズ』(3月12日付)は、アサド政権、反体制勢力、クルド民族主義勢力の支配地域を過度に単純化して塗り分けた地図を掲載した。

The New York Times, March 12, 2013
The New York Times, March 12, 2013

この地図に基づくと、いずれの紛争当事者の面でシリア領内の一部を実効支配しているかに見える。

だが、彼らの統治能力、さらには大多数の国民がいずれの紛争当事者にも与していないことを踏まえると、こうした塗り分けに基づくシリアの紛争のパワー・バランスの評価は、実態を反映していない。

レバノンの動き

NNA(3月12日付)は、サイダー県のアイン・フルワ・パレスチナ難民キャンプで、PFLP-GCの民兵とビラール・バドル(ファタハ・イスラームの指導者の一人)の支持者が交戦し、11人が死亡したと報じた。

アクサー殉教者旅団のムニール・マクダフ司令官は、レバノンの声(3月12日付)に対して、戦闘は終わったとしたうえで、「我々はシリアのパレスチナ難民キャンプと似たような構図を(アイン・フルワ)キャンプにもたらさないよう努力を行っている」と述べ、シャームの民のヌスラ戦線の潜伏を否定した。

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NNA(3月12日付)は、北部県アッカール群アリーダ村の対シリア国境で、シリア領にからの発砲により、レバノン軍兵士1人が軽傷を負ったと報じた。

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ヒズブッラーのナイーム・カースィム副書記長は、「23ヶ月前から続くシリアの危機は、バッシャール・アサド大統領なくして政治解決はないが、こうした解決が今後数ヶ月間で実現する見込みはない」と述べた。

またカースィム副書記長は「アサド大統領は来年の大統領選挙に立候補し…、おそらく国民は彼を選ぶだろう」との見方を示した。

諸外国の動き

イスラエルのシモン・ペレス大統領は欧州議会でイスラエル大統領として初めての演説を行い、そのなかで「アラブ連盟は、シリアでの虐殺を停止し、その爆発を阻止するため、暫定政権を樹立することができ、またそうせねばならない。国連はアラブ平和維持軍を支援しなければならない」と述べた。

ペレス大統領は、「シリア大統領が国民と子供を殺害するのに我々は手をこまねいていることはできない…。シリアの悲劇を停止させる最善の解決策はアラブ連盟に介入を許すことだ」と強調した。

一方、ヒズブッラーに関して、ペレス大統領は、EUにテロ組織のブラックリストに追加指定すべきだと呼びかけた。

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ロシアの各メディアは、ロシアの非常事態省報道官の話として、11トンの人道支援物資を積んだ同省の航空機がラタキア県のバースィル・アサド国際空港に向けてロシアを出発した、と報じた。

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ロシアの複数のメディアによると、ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官は、「米国高官によるシリア革命反体制勢力国民連立へのあからさまな支援表明は、ジュネーブ合意を一方的に解釈していることを示している…。これによりシリアでの対立集結の方法を検討することがさらに困難になっている」と批判した。

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ジェームズ・クラッパー米国家情報長官は、議会に提出した世界の脅威に関する評価報告で、シリア政府が政権維持のために国民に対して化学兵器を使用する可能性があると指摘した。

また同報告書では、化学兵器が武装集団の手にわたる恐れがあるとの警戒感も示された。

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UNICEFは、シリアでの紛争発生から2年が経過したのに合わせて報告書を発表、そのなかで国際社会の財政支援がなければ、「200万人以上の子供たちが失われた世代(lost generation)になるだろう」との危機感を表明した。

AFP, March 12, 2013、Akhbar al-Sharq, March 12, 2013、al-Hayat, March 13, 2013、Kull-na Shuraka’, March 12, 2013、al-Kurdiya News, March
12, 2013、Naharnet, March 12, 2013、NNA, March 12, 2013、Reuters, March 12,
2013、The New York Times, March 12, 2013、SANA, March 12, 2013、UPI, March 12, 2013、al-Watan, March 12, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主的変革諸勢力国民調整委員会のマンナーア在外局長がモスクワでラブロフ露外相と会談、イラクのアル=カーイダは4日にイラク領で発生したシリア軍兵士への要撃をヌスラ戦線と共同で行ったと発表(2013年3月11日)

国内の暴力

2012年10月に自由シリア軍を名乗る武装集団によって拉致されたウクライナ人女性記者のアンハル・コシュネヴァ氏が逃走に成功し、ダマスカス県内の安全な場所に避難した。

AP(3月11日付)などが報じた。

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ダマスカス県では、SANA(3月11日付)によると、バーブ・シャルキー地区に反体制武装集団が発射した迫撃砲が複数発着弾し、市民3人が死亡、複数が負傷した。

迫撃砲は、ドゥワイラア通りの商店街の裏、ハーラト・マサクの民家、そしてサッカーの試合(バーニヤース精製所対ウマイヤ)が行われていたティシュリーン競技場に着弾した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区に対して軍が空爆を加えた。

一方、SANA(3月11日付)によると、クサイル市、ジュースィーヤ村、アイン・フサイン村、ダミーナ村、ダール・カビーラ村、ガントゥー市、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、バルーザ村、ハーウィーク村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市では、バーブ・アムル地区に潜入した反体制武装集団と軍が交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。軍は現在も潜入した武装集団の掃討を継続中だという。

このほか、軍は、ヒムス市バーブ・フード地区で反体制武装集団の拠点、地下トンネルなどを発見し、破壊、同地区およびカラム・シムシム地区などで反体制武装集団と交戦した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市に対して軍が空爆を加えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーミディーヤ航空基地、ワーディー・ダイフ軍事基地への兵站路を確保するため、ヒーシュ村周辺に対して軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、SANA(3月11日付)によると、ラーミー村、マルイヤーン村、アルマナーズ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月11日付)によると、ダーライヤー市、フジャイラ村、バフダリーヤ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月11日付)は、反体制武装集団がハーン・シャイフ・キャンプの第137大隊本部を制圧し、キャンプに近い第68旅団本部に向かって進軍を続けた、と報じた。

これを受け、軍はハーン・シャイフおよび近隣の農村に激しい砲撃を加えたという。

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アレッポ県では、SANA(3月11日付)によると、ハーン・アサル村郊外、マンナグ村および郊外、マンスーラ村、ジブリーン市、バウワービーヤ市、ジスル・アッサーン村、アズィーザ市、バヤーヌーン町、カフルハムラ村、クワイリス市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カルム・ジャズマーティー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月11日付)によると、ダイル・ザウル市のラシーディーヤ地区、旧空港地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月11日付)によると、ダルアー市、マアルバ町、ジャムラ村で軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

国内の動き(シリア政府の動き)

『ディヤール』(3月11日付)は、ラーミー・マフルーフが滞在先のベラルーシからレバノンのベイルート国際空港に到着、その後陸路でダマスカス県に戻ったと報じた。

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『イクティサーディー』(3月11日付)は、ラーミー・マフルーフがシリアテル社のすべての持ち株をラーマーク社に譲渡した、と報じた。

譲渡は、シリアテル社の配当金を人道活動に活用するためだという。

反体制勢力の動き

ロシア訪問中の民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長はモスクワでロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

『ハヤート』(3月12日付)によると、会談冒頭で、ラブロフ外務大臣は、「シリアの反体制勢力を支援する外国の資金提供者の多くが、対話の開始と暴力停止を妨害している」と警鐘を鳴らした。

また民主的変革諸勢力国民調整委員会のジュネーブでの大会開催と対話に向けた動きを「建設的なステップ」と高く評価し、「シリア政府は対話開始に関する考え方を発表した。我々はこの二つのプロセスの統合に努力したい」と述べた。

一方、マンナーア在外局長は、シリアの反体制勢力が「政府との対話を行うための共通の基盤の構築」を行う必要があると述べ、2012年6月のジュネーブ合意に依拠する必要を強調する「ロシアと多くの共通点」があると指摘した。

またシリア革命反体制勢力国民連立の活動については、「イスタンブールの計略は連立内でさえも合意を得ていない」と述べ、暫定政府発足の延期を繰り返すその姿勢を批判した。

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シリア・クルド国民評議会は声明を出し、「シリアのクルド人」に対してカーミシュリーの春(2004年)の犠牲者を追悼するため、自宅や店舗のバルコニーや街路にろうそくを灯すよう呼びかけた。

また同声明では、イラク・クルディスタン地域のエルビルで12日に「平和的デモ」を行うと発表、クルド人に参加を呼びかけた。

レバノンの動き

NNA(March 11, 2013)は、サイダー県のアイン・フルワ・パレスチナ難民キャンプで、ファタハ・イスラームの指導者の一人ビラール・バドルが何者かに狙撃され、負傷したと報じた。

この襲撃により、パレスチナ人1人が死亡、ビラールの兄カマール、子供1人、女性1人の合わせて3人が負傷した。

事件を受け、ファタハ・イスラームとファタハの民兵が交戦した。

諸外国の動き

トルコのムアンメル・ギュネル内務大臣は、トルコの警察当局が、「諜報機関およびシリア軍と関係があるシリア人4人」を、2月のシリア・トルコ国境地帯(バーブ・ハワー国境検問所)でのバス爆破事件の容疑者として逮捕した、と発表した。

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イラクのアル=カーイダ(二大河のくにのアル=カーイダ機構)は、3月4日のワリード国境通行所(イラク領)でシリア軍兵士を乗せた車列を要撃し、シリア軍兵士、イラク軍兵士合わせて49人を殺害した事件の犯行を認める声明を出した。

同声明によると、アル=カーイダはこの攻撃を「祝福のアカシャート攻撃」と名付け、「シャームの同胞たちがヌサイリー派(アラウィー派)の汚れを浄化するために開始した一連の祝福された作戦を受けるかたちで準備された」と主張した。

またこの攻撃は、シャームの民のヌスラ戦線と共同で行われたという。

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ヴィクトリア・ヌーランド米ホワイトハウス報道官は、イラクのアル=カーイダ(二大河のくにのアル=カーイダ機構)が、3月4日のワリード国境通行所(イラク領)でのシリア軍兵士、イラク軍兵士の要撃殺害を認める犯行声明を出したことに関して、「こうした攻撃のすべて、すべてのテロは我々が非難すべきものである」と述べた。

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ジル・ド・ケルショヴEUテロ対策調整官は、「テロリストは、自らの活動の場を常に探し、紛争状況を利用しようとしている」としたうえで、「シリアもまた、(紛争)状況を利用しようとする欧州のジハード主義者の行く先となったが、彼らがもし戻ってきたら我々の社会を脅威にさらすことになろう」と述べた。

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イスラエルのベニ・ガンツ参謀長は、「シリアの反体制勢力とともに戦っているテロ集団が現地でそのプレゼンスを強めている。これらの組織は現段階でアサド政権と戦っているが、将来は我々に対抗するようになるだろう」と述べた。

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ベルギー日刊紙『ラ・リブレ・ベルジーク』(3月11日付)は、ベルギー治安当局筋の話として、約70人のベルギー人戦闘員がシリア国内で活動している、と報じた。

同消息筋によると、ベルギー人戦闘員は自由シリア軍ではなく、「過激なサラフィー主義」集団とともに行動しているという。

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シリアでの人権侵害を調査する国際調査委員会は、国連人権理事会に最新の調査報告書を提出した。

また委員会は、同報告書の国連安保理および総会での審議を求めるとともに、安保理に対して、シリア問題の国際刑事裁判所への付託を改めて要求した。

これに対して、シリアのファイサル・ハマウィー代表大使(在スイス・シリア大使)は国連人権理事会で、シリアでの人権侵害を調査する国際調査委員会がシリア政府の提示した情報や文書を無視し、国内外の「反体制活動家」を名乗る人物による変更した情報に依拠して報告書を作成していることに遺憾の意を示した。

AFP, March 11, 2013、Akhbar al-Sharq, March 11, 2013、al-Diyar, March 11, 2013、al-Hayat, March 12, 2013、Kull-na Shuraka’, March 11, 2013、al-Kurdiya News, March
11, 2013、La Libre Belgique, March 11, 2013、Naharnet, March 11, 2013、NNA, March 11, 2013、Reuters,
March 11, 2013、SANA, March 11, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

英国が反体制武装集団に2000万ポンド相当の武器を秘密供与したと報じられるなか、軍は反体制武装集団によって制圧されたラッカ市奪還のための新たな戦線を開く意思が現状ないことを明らかに(2013年3月10日)

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区に軍が空爆を行った。

『ハヤート』(3月11日付)は、ウマルを名乗る活動家の話として、反体制武装集団が未明に、検問所に気づかれずにバーブ・アムル地区に潜入したのを受けて、軍の攻勢が強まったという。

一方、SANA(3月10日付)によると、ヒムス市で、バーブ・アムル地区に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退、複数の戦闘員を殺傷した。

またタッルカラフ市郊外では、レバノンから潜入を試みた反体制武装勢力を軍が撃退した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が占拠を続けるアレッポ市ブスターン・カスル地区のクワイク川周辺で男性の遺体20体が発見された。

一方、SANA(3月10日付)によると、ラトヤーン村、マンナグ村、マッルアナーズ市、タッルアジャール市、ラフィーア市、アナダーン市、カフルダーイル村、マンスーラ村、アウラム・スグラー村、ラーシディーン市、ハーン・アサル村、バーブ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マイサル地区、シャッアール地区、バーブ街道、カーディー・アスカル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ハイダリーヤ地区、バニー・ザイド地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市近くで、一家14人の惨殺体が発見された。14人のうち7人が高齢の女性、3人が子供、4人が高齢の男性だったという。

一方、SANA(3月10日付)によると、アーリヤ市、ドゥーマー市、アドラー市、ヤブルード市、フジャイラ村、ダーライヤー市、ヒルバト・ワルド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市郊外のダーヒヤ・アサド交差点近くで、子供たちを乗せた幼稚園のバスが反体制武装集団によって襲撃され、子供1人が死亡、複数が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(3月10日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月10日付)によると、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月10日付)によると、ダイル・ザウル市のハミーディーヤ地区、旧空港地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月10日付)によると、ダルアー市、ハイト村、ビイル・アジャル市、スッカリーヤ町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き(国内の動き)

『ワタン』(3月10日付)は、反体制武装集団が事実上制圧したラッカ市奪還のための軍の介入の是非に関して、「ほかの地域の戦闘の決着を遅らせるような新たな戦線をひらくべきでない」としたうえで、「ラッカの部族は、数ヶ月前から自らの地域、都市を護るための武器提供を要求しており、シリア・アラブ軍の軍事介入なくしても、ラッカをはじめとする都市を防衛できる」と論じた。

SANA, March 10, 2013
SANA, March 10, 2013

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SANA(3月10日付)は、スワイダー県スワイダー市で、バアス革命(3月8日)記念日を祝い、人民・青年・党組織が大規模行進を行い、シリア軍によるテロ掃討と治安・安定回復支持を訴えた。

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アサド大統領は2013年政令第96号を発し、2月25日に反体制武装集団によって殺害されたヤースィーン・バクーシュ氏に有功勲章を授与することを決定した。

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シリア・ファトワー最高評議会が声明を出し、「シリアの統合とシリア国民の防衛は、シリア人およびすべてのアラブ・イスラーム諸国の国民にとっての個人的義務である」とするとのファトワーを発した。

同声明はまた「我らがシリア・アラブ軍および武装部隊に対抗することは裏切りであり、シオニストおよびその背後にいる者との戦いを続けている軍を弱体化させることに資する行為」だと非難した。

シリア・アラブ・テレビ(3月10日付)が報じた。

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ムハンマド・ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣は、宗教関係局長やモスクの説教師らに対して政令(宗教関係省政令第37号(3月10日付)を出し、金曜礼拝後の説教などで国民に対して軍への積極的な参加を呼びかけるよう指示した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は、12日にトルコのイスタンブールで予定されていた移行期政府樹立のための会合の延期を決定した。

同連立メンバーのサミール・ナッシャールは、延期の理由に関して、「内閣の問題をめぐってさまざまな意見があった…。意見対立が激しく、この問題はさらなる時間と協議を必要とすると言える」と述べた。

ナッシャールによると、意見対立は「当事者どうしの対立ではなく、内閣そのもの考え方をめぐる」ものだったという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長は、インターネットで声明を出し、移行期政府樹立のための会合延期に関して「政権があることは非常に重要だ。しかし、政府という名前だけあればいいなどと誰が言っただろうか?行政府であれ、国民政権であれ、何であれ、目的を達成するものとしよう。その目的とは、混乱を収束させ…、シリア分割という起きてはならない失敗を回避することだ」と述べた。

ハティーブ議長は「(内閣への参加を求める)立候補者たちは誰なんだ?彼らの経歴はどこにあるのか?…政権、ないしはその他の同胞たちが呼びかけている政府の選出という案に、私は賛成票など投じていない。なぜならそれはシリア国民の権利であって、国民不在で行われてはならない」と付言し、反体制組織のみによる移行期政府発足そのものに疑義を呈した。

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シリア人権監視団は、シリア東部シャリーア委員会を名乗る組織の声明を回付した。

同声明によると、委員会はサラフィー主義武装集団によって結成され、「解放区」における自治や治安活動を行うのだという。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド・イェキーティー党はアレッポ県アフリーン市郊外での党民兵と民主統一党人民防衛隊の戦闘(7日)に関して声明を出し、「民主統一党民兵がバースータ村、ブルジュ・アブダールー村の検問所に発砲し、青年2人を殺害、その後、シリア・クルド・イェキーティー党政治局メンバーでシリア・クルド国民評議会アフリーン市メンバーのアブドゥッラフマーン・アーブー氏に自宅に突入、同氏を逮捕した」と非難した。

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民主統一党のアフリーン地区指導部はアフリーン市郊外での人民防衛隊とシリア・クルド・イェキーティー党民兵の戦闘(7日)に関して声明を出し、「トルコの支援を受けた武装集団がブルジュ・アブダールー村、バースータ村で内乱を煽動し、混乱を醸成しようとしているとの情報を得た…。武装テロ集団が村で、無差別に発砲している…との住民の苦情を受けた」とし、両村で治安維持活動を行ったことを明らかにした。

諸外国の動き

『デイリー・スター・ザンデー』(3月10日付)は、英国政府筋の話として、英国がシリアの反体制武装集団に2000万ポンド相当の武器(機関銃、対戦車砲、手榴弾など)を秘密裏に供与したと報じた。

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『シュピーゲル』(3月10日付)は、米国がヨルダンでシリアの反体制活動家に軍事教練を行っている、と報じた。

この教練に参加したとい人物の証言によると、約200人が3ヶ月にわたって訓練を受け、近い将来、ヨルダン北東部のキャンプにいる自由シリア軍メンバー1,200人をさらに教練する、という。

同報道によると、この軍事教練には、ヨルダンの諜報機関も参加しており、約10,000人からなる12の部隊を養成し、サラフィー主義者の台頭を阻止しようとしているという。

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アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、訪問先のトルコ(アンカラ)で記者団に対して、「事態がエスカレートを続け、問題解決がなければ、今年末には、現在の2倍、ないしは3倍の数の…避難民が発生するだろう」と述べた。

AFP, March 10, 2013、Akhbar al-Sharq, March 10, 2013、The Daily Star Sunday, March 10, 2013、al-Hayat, March 11, 2013、Kull-na Shuraka’, March 10, 2013, March 15, 2013、al-Kurdiya
News, March 10, 2013、Naharnet, March 10, 2013、Reuters, March 10, 2013、SANA,
March 10, 2013、Die Spiegel, March 10, 2013、al-Watan, March 10, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領いわく「シリア・トルコ国境地帯の25%を民主統一党が、75%をアル=カーイダが制圧」、民主的変革諸勢力国民調整委員会は政府の呼びかけに対し「アサド政権との対話を行う準備は十分でない」と返答(2013年3月9日)

SANA, March 9, 2013
SANA, March 9, 2013
SANA, March 9, 2013
SANA, March 9, 2013

国内の動き(シリア政府の動き)

シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てた書簡で、反体制武装集団が誘拐したUNDOF要員21人の釈放にシリア政府が全面協力してきたと強調する一方、国連に対して兵力引き離し地域の住民およびUNDOFに対するテロ集団への敵対行為を非難するよう求めた。

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SANA(3月9日付)はアレッポ県アレッポ市ハムダーニーヤ地区で、住民がデモ行進を行い、軍支持、武装テロ集団の退去を求めたと報じた。

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『ジュムフリイェト』(3月9日付)は、共和人民党(CHP)のハサン・アクギョル議員を団長とするトルコ国会使節団とのダマスカスでの会談(7日)で、アサド大統領が、対シリア国境地帯の25%を民主統一党が、75%をアル=カーイダが制圧していると述べた、と報じた。

国内の暴力

ダイル・ザウル県では、複数の反体制活動家によると、使徒末裔大隊が、第113旅団との1ヶ月にわたる戦闘の末、同旅団本部を制圧した。

シリア人権監視団によると、第113旅団の本部にいた士官は逃走し、残った兵士は殺害されるか、捕捉されたという。

同旅団が保有していたミサイルのほとんどは戦闘で使用されていたという。

また同監視団によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ジュバイラ地区などで軍が反体制武装集団と交戦、対イラク国境地帯でも、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月9日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、旧空港地区、労働者住宅地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、タブカ航空基地と第17師団本部の周辺で、軍と反体制武装集団が交戦し、ラッカ市郊外のブーハミード村に対する軍の空爆で多数の犠牲者が出た。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のハーリディーヤ地区などに対して、軍が砲撃を加えた。

また、ヒムス市郊外のサムイール市では、軍が「アドナーン・ウクラ大隊」を名乗る反体制武装集団が交戦した。

アドナーン・ウクラは1980年代にシリア国内での武装闘争を主導したシリア・ムスリム同胞団戦闘前衛隊司令官の一人。

一方、SANA(3月9日付)によると、レバノン領内からジュースィーヤ村方面に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハフィール市に対して、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(3月9日付)によると、ドゥーマー市周辺、アドラー市郊外、ダーライヤー市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月9日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月9日付)によると、ハーン・アサル村、マンナグ村、カフルハーシル村、マッルアナーズ市、シャワーリガート市、ラスム・アッブード村、ブシャークティーン市、ナイラブ村、ドゥワイリーナ市、マンスーラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、旧市街のウマイヤ・モスク、アレッポ城周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、アリーハ市郊外の煉瓦工場、ザーウィヤ山が軍の砲撃・空爆を受けた。

一方、SANA(3月9日付)によると、ナイラブ村、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、アブー・ズフール市、タッル・サラムー市、シャビーバ軍事基地、マジュダリヤー村などで、軍が反体制武装集団の追撃・攻撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ロイター通信(3月9日付)は、ベイルート在住のシリア人反体制活動家の話として、反体制武装集団が拉致していたUNDOF要員(フィリピン軍兵士)21人が、ヨルダン領内に入ったと報じた。

ヤルムーク殉教者旅団のアブー・マフムードを名乗る活動家は3月6日に、UNDOF要員が「ヨルダン領内におり、健康状態は良好だ」と述べていた。

ヨルダンのサミーフ・マアーイタ内閣報道官は『ハヤート』(3月9日付)に、UNDF要員が「9日晩にヨルダン領内に入り、アンマンへの途上にある。彼らは国連に引き渡されるだろう」と述べた。

ヨルダン軍国境警備隊のフサイン・ズユード司令官によると、「(ヨルダン軍は)自由シリア軍司令部と数時間にわたり連絡を行い、国際社会の要請に添って、拉致された要員の身柄を引き取った」。

UNDOF要員の引き渡しについては、8日に国連が、ダルアー県ジャムラ村に移送用の車列を派遣することで反体制武装集団と合意していたが、軍と反体制武装集団の戦闘で車列の派遣は中止されていた。

反体制勢力の動き

ハサカ県の複数の活動家は、ザマーン・ワスル(3月9日付)に対して、自由シリア軍がシャッダーディー市、ハサカ市周辺および県北部・東部の農村を、民主統一党人民防衛隊がアームーダー市、ダルバースィーヤ市、カフターニーヤ市、マアブダ市、ルマイラーン町などを制圧したことで、同県の80%が政府の支配下を事実上脱した(未確認情報)と語った。

政府はハサカ県、カーミシュリー市の支配を維持しているのみ(未確認情報)だという。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長は訪問先のロシアでイタルタス通信(3月9日付)に対して、「バッシャール・アサド政権と対話を行う環境はまだ充分でない」と述べた。

またアサド大統領の進退については「シリアで代議制共和政体が樹立されれば、バッシャール・アサドが残るか去るかはまったく重要ではない」と述べた。

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パリで活動するシリア民主世俗主義諸勢力連立は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立の最近の活動の迷走、反体制武装集団への順軍事支援の公言を通じた西側諸国の姿勢の過激化を非難した。

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ユーチューブ(3月9日付)に、シャームの民のヌスラ戦線の、「シャリーア委員会」警察部隊の車列多数がダイル・ザウル県ダイル・ザウル市の東部郊外を行軍する映像がアップされた。

http://www.youtube.com/watch?v=6Zo7IW9EPK8

諸外国の動き

ヨルダンのインマール・ハムード・シリア避難民問題担当報道官によると、ザアタリー避難民キャンプで火災が発生し、40歳の男性1人が死亡、子供2人が重傷を負った。

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国連の潘基文事務総長は、オーストリア『プロフィル』誌(3月9日付)に対して「シリアでのおそるべき人権侵害は、戦争犯罪、人道に対する罪とみなし得る」と述べた。

またシリアの反体制武装集団への武器供与に関して、「紛争当事者に武器がもたらされれば、戦闘の長期化と犠牲者の増大以外の何にも資さない」と警鐘を鳴らした。

さらに「ナバネセム・ピレイ人権高等弁務官は、こうした事態が国際刑事裁判所に付託されなければならないと述べた。私もこの問題を議論することを支持している」と付言した。

AFP, March 9, 2013、Akhbar al-Sharq, March 9, 2013、Cumhuriyet, March 9, 2013、al-Hayat, March 10, 2013, March 11, 2013、Kull-na Shuraka’, March 9, 2013, March
11, 2013、al-Kurdiya News, March 9, 2013、Naharnet, March 9, 2013、Reuters,
March 9, 2013、SANA, March 9, 2013、Youtube, March 9, 2013、Zaman al-Wasl,
March 10, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャアバーン補佐官がインド外相と会談し「西側諸国による軍事介入を回避」しようとするBRICs諸国の姿勢に謝意を示すなか、ヒジャーブ前首相率いるシリア公務員国民自由連合がドーハで第1回拡大大会を開催、自由シリア軍への武器供与を求める(2013年3月8日)

シリア政府の動き

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官は訪問先のインド(ニューデリー)でサルマーン・クルシード外務大臣と会談し、シリア・インド二国間関係、シリア情勢などについて協議した。

シャアバーン補佐官は、「西側諸国のシリアへの軍事介入を回避」しようとするBRICs諸国の姿勢に謝意を示した。

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バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、ヤルムーク殉教者大隊によるUNDOF要員の拉致に関して、「UNDOF要員を拘束したテロ集団は、イスラエルと協力している…。イスラエルが国境地帯に民兵が支配する(緩衝)地帯を設置したら、南レバノンと同じ失敗を繰り返すことになろう」と警告した。

国内の動き

『ハヤート』(3月8日付)によると、反体制勢力は「シリア女性の金曜日」と銘打って反体制デモを呼びかけ、複数の地区で金曜礼拝後にデモが行われた。

アレッポ県アレッポ市ブスターン・カスル地区では、自由シリア軍アレッポ軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐ら武装集団がデモに参加した。

またダマスカス県アサーリー地区、ヒムス県ヒムス市ワアル地区でも反体制デモが発生した。

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SANA(3月8日付)は、アレッポ県アレッポ市アシュラフィーヤ地区で、住民がデモを行い、軍支持、テロ集団排除を訴えたと報じた。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス県ハーリディーヤ地区、旧市街などが軍の砲撃を受け、軍と反体制武装集団が交戦した。

またヒムス市郊外のダール・カビーラ村が軍の空爆を受けたという。

一方、SANA(3月8日付)によると、クサイル市、ガントゥー市、タルビーサ市、アーミリーヤ市、マクラミーヤ市、アシュラフィーヤ市、ラスタン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領内からクサイル市郊外への潜入を試みた反体制武装集団を、軍が撃退した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アターリブ市、バーブ市、アナダーン市などが、軍の砲撃を受けた。

またアレッポ市旧市街のウマイヤ・モスク周辺、ブスターン・カスル地区、マルジャ地区、ブアイディーン地区などで、軍と反体制武装集団が交戦し、反体制武装集団は旧市街のハーン・シャイフ地区を占拠したという。

一方、SANA(3月8日付)によると、ハーン・アサル村、アンジャーラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア・アラブ・テレビ(3月7日付)などによると、マシュルーウ・ドゥンマル地区で、アスアド・マフナー・ダマスカス県知事事務局長が乗った車が、反体制武装集団の仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれ、同局長が死亡した。

一方、SANA(3月8日付)によると、アーブ市郊外、フジャイラ村、ザバダーニー市、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サイフッラー大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月8日付)によると、ジャウバル区、ドゥンマル区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またバーブ・サギール近くの墓地に、反体制武装集団が発射した迫撃砲が着弾し、市民2人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、UNDOF要員が誘拐された現場に近いアービディーン村で、軍と反体制武装集団が激しく交戦、軍はヘリコプターを投入し、空爆を行った。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市が軍の空爆を受けた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市、カフルナブル市、ハーッス村、フバイト村、ヒーシュ村などが、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(3月8日付)によると、ビンニシュ市、ハーン・シャイフーン市、ハミーディーヤ市、ヒーシュ村、ナージヤ村、アブー・ズフール市、タッル・サラムー市、ウンム・ジャリーン村、ブワイティー市、ハミーディーヤ市、トゥウーム村、タルヒーヤ市、サルジャ村、マガーラ村、ナイラブ村、マジュダリヤー村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシャビーバ軍事基地、カルミード軍事基地を襲撃しようとした反体制武装集団を軍が撃退し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、SANA(3月8日付)によると、グナイミーヤ村で、略奪を行っていたシャームの民のヌスラ戦線を軍が殲滅した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月8日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、タウヒード旅団、正統カリフ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

リヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相が率いるシリア公務員国民自由連合はカタールの首都ドーハで第1回拡大大会を開いた。

大会で、ヒジャーブ前首相は、ロシア、イラン、ヒズブッラー、そしてイラクのヌーリー・マーリキー内閣によるアサド政権支持を厳しく非難する一方、「姉妹国(アラブ諸国)、友好国」に対して、「シリア革命」支持を訴えた。

またアスアド・ムスタファー副代表は、体制打倒、自由シリア軍への武器供与、シリアの友連絡グループとの連絡強化などを骨子とする基本方針を示し、国連決議に基づく体制転換を前提とした政治解決を訴え、国際社会に「責任を果たす」よう求める一方、「多元的民主制」の樹立を主唱した。

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シリア国民民主同盟はカイロで第2回定例大会を開き、シリア国内で活動するすべての武装集団に自由シリア軍の傘下に入るよう呼びかける一方、国内外の反体制組織に対して、2012年7月にカイロで採択された「国民誓約文書」、「移行期間概要に関する共同政治ビジョン」に基づく統合と多元的市民国家建設に向けた対話を行うよう主唱した。

諸外国の動き

『ガーディアン』(3月8日付)は、ヨルダンの治安消息筋の話として、米国、英国、フランスが、シリアの世俗的な反体制武装集団に教練を行い、サラフィー主義武装集団に代わる反体制武装闘争と政権打倒後の治安維持の担い手を作り出そうとしていると報じた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は訪問先の英国で記者団に対して、英独両外相とシリアへの武器禁輸措置をめぐって協議し、「一方の当事者だけが武器を持っていなかったら、最終的にこの当事者は相手を殺害するすべての機会を有することになろう」と述べ、反体制武装集団への武器供与と紛争のさらなる軍事化の必要を訴えた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はBBC(3月7日付)に対して、「我々の原則は、いかなる体制の転換にも介入しないというものだ。我々は国内紛争への介入に反対している…。我々は、暴力停止と対話開始に前提条件を設けることに反対している。なぜなら、最優先事項は生命を守ることだからだ」と述べた。

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ヤルムーク殉教者大隊によるUNDOF要員の拉致に関して、各紙は、国連外交筋の話として、国連が人質引き渡しのため、ゴラン高原付近での攻撃を数時間停止するよう求めたが、最終的な結論には至っていないと報じた。

またヤルムーク殉教者旅団の報道官は、国連との間でUNDOF要員の引き渡しの合意が成立したが、ジャムラ村に近いナーフィア村が軍の攻撃にさらされており、国連の車輌が入ってこられない、と述べた。

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ヨルダン北部のザアタリー避難民キャンプでは、AFP(3月7日付)によると、火災が発生し、テント35張が焼失した。死傷者はなかった。

AFP, March 8, 2013、Akhbar al-Sharq, March 8, 2013、The Guardian, March 8, 2013、al-Hayat, March 9, 2013、Kull-na Shuraka’, March 8, 2013、al-Kurdiya News, March 8, 2013、Naharnet, March 8, 2013、Reuters, March 8, 2013、SANA, March 8, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの野党共和人民党がアサド大統領と会談し「トルコ国民がシリア内政干渉を拒否している」と伝えるなか、アフリーン市付近の2村で民主統一党人民防衛隊とシリア・クルド・アーザーディー党の民兵が交戦(2013年3月7日)

国内の動き(シリア政府の動き)

SANA(3月7日付)は、アサド大統領がトルコの野党、共和人民党(CHP)のハサン・アクギョル議員を団長とするトルコ国会使節団とダマスカスで会談したと報じた。

SANA, March 7, 2013
SANA, March 7, 2013

会談で、議員団は、トルコ国民がシリア内政干渉を拒否していると伝える一方、アサド大統領は、シリアの安定を支持するトルコ国民の姿勢と、テロ・過激派支援を続け、地域の安定を揺るがすことに固執するレジェップ・タイイップ・エルドアン内閣の姿勢を区別すると強調した。

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シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出し、そのなかでトルコ政府をはじめとする一部の外国が直接、間接に、アル=カーイダと関係のある武装テロ集団のシリア国内での活動を支援し、あからさまな内政干渉を行っている、と指摘し、国際社会にこうした国の行為を非難し、断固たる対応をとるよう求めた。

また、2013年1月に400トンの武器弾薬とリビア人テロリスト250人を載せたリビア船籍が、トルコ政府の許可を得て、アレキサンドレッタ港に入ったとの情報など、レジェップ・タイイップ・エルドアン内閣がシリアの紛争に関与している確固たる証拠を、ダマスカス訪問中の共和人民党議員使節団から得たことを明らかにした。

また声明によると、トルコ政府は、サウジアラビアの輸送機3機がトルコ領空を通過して、シリア国内に武器、装備、戦闘員を派遣するのを認めている、という。

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SANA(3月7日付)は、アサド大統領の危機解決政治プログラムに沿うかたちで、レバノンに避難していたシリア人が、ダマスカス郊外県のジュダイダ・ヤーブース国境通行所を通ってシリアに帰国した、と報じた。

同報道によると、帰国した避難民は、出迎えたジョゼフ・スワイド国務大臣(シリア赤新月社担当)、キンダ・シャンマート社会問題大臣、フサイン・マフルーフ・ダマスカス郊外県知事らとともに、クドスィーヤー市郊外に設置された仮設住宅に向かったという。

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バアス党民族指導部は「バアス革命」(3月8日付)に合わせて声明を出し、米国とシオニズム、そして国内外のその手先との対決を続けることで、暴力を征し、また政治的解決に向けたシリア人どうしの対話を開始することで、危機を解決し、シリアをこれまで以上に強力な国家とするとの意思を示した。

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シリア・アラブ・テレビ(3月7日付)は、イスラエルのスパイ機器が地中海岸地方で破壊・押収されたと報じ、その映像を公開した。

同機器は、イスラエルに映像や情報を送信するために設置されたものだという。

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クッルナー・シュラカー(3月7日付)は、シリア最大のNGO、シリア開発信託のアブドゥルアズィーズ・ハッラージュ事務局長(2010年1月就任)が辞任していたと報じた。

反体制勢力の動き

ハマー県のサラミーヤ調整は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立に対して、フェイスブックの「シリア革命2011」などで、金曜日の反体制デモに宗派対立を煽るような呼称をつけないよう促すよう呼びかけた。

国内の暴力

イドリブ県では、SANA(3月7日付)によると、ビンニシュ市、マジュダリヤー村、ナイラブ村、ダウニーン市郊外などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月7日付)によると、ドゥーマー市、タッル・クルディー町、アドラー市、ザバダーニー市、リーマー市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月7日付)によると、マンナグ村、マッルアナーズ市、アルカミーヤ村、ダイル・ジャマール村、ズィヤーラ村、マーイル町、ハイヤーン町、カフル・アントゥーン村、アナダーン市郊外、タッル・シュガイブ村、カフルダーイル村、アンジャーラ村、ハーン・アサル村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ブスターン・カスル地区、カーディー・アスカル地区、ハーウーズ地区、マサーキン・ハナーヌー地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クルディーヤ・ニュース(3月8日付)は、アレッポ県アフリーン市郊外のバースータ村、ブルジュ・アブダールー村の検問所で、民主統一党人民防衛隊とシリア・クルド・アーザーディー党の民兵が交戦し、複数の死傷者が出た模様と報じた。

これに関して、『ディヤール』(3月8日付)は、民主統一党人民防衛隊と自由シリア軍が激しく交戦し、15人が死亡した、と報じた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月7日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、『ハヤート』(3月8日付)などによると、ラッカ市に対して軍が空爆を続けた。

反体制勢力の動き

シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は『ハヤート』(3月8日付)に対して、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長がパリで結成を発表した、民主市民同盟に関して、「結成の努力」を行っていると述べた。

レバノンの動き

ヒズブッラーが主導する国会会派、抵抗への忠誠ブロック代表のムハンマド・ラアド議員は、アラブ連盟外相会議でシリア政府の代表資格停止解除を主唱したアドナーン・マンスール外務大臣の発言を「シリアに対するレバノンの公的な姿勢を適切に反映している…。地域全体の安全とそこで暮らす人々の利益を守ろうとする熱意の表れだ」と支持した。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は『シャルク・アウサト』(3月7日付)のインタビューに応じ、そのなかで「(アサド政権の)時代を長引かせることで、宗派対立が生じる。シリアの統合に対する陰謀があると確信している」と述べた。

ジュンブラート党首はこの「陰謀」に関して、「米国の最大の関心事はイスラエルだ。シリアは…アラブ・イスラエル間の均衡点だったが、今や破壊されようとしている。米国とイスラエルはそれを見守っている」と述べた。

またアサド大統領については「統合失調症」と中傷、「数万人が死亡、失踪という事実を無視し、彼らをテロリストだという。体制転換以外に解決策はない」と断じた。

諸外国の動き

イスラエル国防省のアモス・ゲラルド政治問題担当官は、シリアの反体制武装集団によるUNDOF要員拉致に関して、「国連が釈放できることを信じている」と述べた。

また「外国の支援を望む反体制派は国際社会との対決を望んでいないだろう」としたうえで、「イスラエル軍は事態に介入しないが、シリアでの出来事を重点的にフォローしている」と付言した。

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新華社通信(3月7日付)は、中国外務省報道官が、シリアの反体制武装集団によるUNDOF要員(フィリピン人)の拉致を厳しく非難すると述べたと報じた。

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『ハヤート』(3月8日付)は、イラクのテロ対策部隊高官の話として、イラク軍の機甲旅団が、ハサカ県ヤアルビーヤ市に面するニネベ県ルバイア国境検問所に展開したが、その後、国境地帯から100キロ以上離れた県内のシンジャール地方に再集結した、と報じた。

同高官によると、イラク軍の特殊部隊が、対シリア国境地帯の村々でシリアからイラクへの潜入者を捜索するための活動を行っているという。

しかし、ヤズィード派、アラブ人、クルド人、トルクメン人が混住するシンジャール地方へのイラク軍の再展開に関して、イラクのクルディスタン同盟幹部でクルディスタン民主党員のシャワーン・ムハンマド・ターハーは「シンジャール地方にイラク政府軍が結集することを認めない…。イラク軍はシンジャール地方に終結せずとも、国境を監視・保護できる」と述べ、反発した。

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UNICEFは声明を出し、ヨルダンでのシリア人避難民への支援活動を6月まで継続するには、8,000万米ドルの資金が必要だと発表した。

AFP, March 7, 2013、Akhbar al-Sharq, March 7, 2013、al-Diyar, March 8, 2013、al-Hayat, March 8, 2013、Kull-na Shuraka’, March 7, 2013、al-Kurdiya News, March
7, 2013、Naharnet, March 7, 2013、Reuters, March 7, 2013、SANA, March 7, 2013、al-Sharq al-Awsat, March 7, 2013、UPI, March 7, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県で反体制武装集団「ヤルムーク殉教者旅団」がUNDOFの要員21人を拘束、アラブ連盟の第139回定例外相会議でレバノンのマンスール外相がシリアの同連盟参加資格凍結を解除するよう求める(2013年3月6日)

国内の暴力

国連は、イスラエル占領下のゴラン高原に隣接する地域(ダルアー県)で反体制武装集団約30人がUNDOFの要員21人を拘束したと発表した。

これに関して、「ヤルムーク殉教者旅団」を名のる集団が、ユーチューブ(3月6日付、http://www.youtube.com/watch?v=aQMEtlHAPro)を通じて犯行を認める声明を出した。

http://www.youtube.com/watch?v=aQMEtlHAPro

声明で反体制武装集団は、シリア軍に対して24時間以内にゴラン高原近くのジャムラ村(ダルアー県)から撤退するよう要求、米国や国連に対しても、アサド政権に撤退を働きかけるよう求めた。

また要求に応じない場合、拘束された国連要員を囚人として扱うと警告した。

一方、国連安保理はただちにプレス向け声明を出し、シリアの反体制武装集団によるUNDOF要員の拉致を厳しく非難、即時釈放を求めた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が制圧したラッカ市に対する軍の空爆により、数十人が死傷した。

空爆は治安機関や政府関連の施設に対して行われたという。

ラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、総合情報部、県知事公邸を含むほとんどの政府関連施設が反体制武装集団に制圧され、軍事情報局周辺で激しい戦闘が行われているという。

また政治治安部施設が制圧されたかどうかは不明だという。

しかし、シリア・クルド青年調整連合広報局は、ラッカ市の政治治安部支部施設が反体制武装集団に制圧された、と発表した。

また反体制武装集団は、軍、バアス大隊、国防隊の兵士300人以上を捕虜として拘束している、という。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市旧市街、ハーリディーヤ地区などに軍が砲撃を加えた。

また同市ワアル地区では、国防隊兵士3人が誘拐され、数時間後に遺体で発見された。

一方、SANA(3月6日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ワリード大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市、ダーライヤー市などの郊外に対して、軍が空爆を加えた。

一方、SANA(3月6日付)によると、ダーライヤー市、リーマー市郊外、マアルーラー市郊外、ドゥーマー市、リーハーン農場郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月6日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、SANA(3月6日付)によると、ラスム・アッブード村、タッル・ハースィル村、マンナグ村、マルアナーズ村、カフルハムラ村、フライターン市、ハーン・アサル村、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、旧市街(ウマイヤ・モスク周辺)、マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月6日付)によると、アブー・ズフール市郊外、タッル・サラムー市、ウンム・ジャリーン村、マジャース市、シャマーティヤ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘を含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月6日付)によると、ハサカ市ムシャイリファ地区の紡績工場が反体制武装集団の襲撃を受け、炎上した。

同報道によると、襲撃は、ハサカ市と県北東部の都市を結ぶ検問所が近くにあったためだという。

またクルディーヤ・ニュース(3月6日付)は、ハサカ市の軍事情報局施設とバアス党ハサカ支部施設が未明に何者かの襲撃を受け、党施設の守衛1人が死亡、武装集団メンバー1人が負傷したと報じた。

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ハバル・プレス・ネット(3月6日付)は、シリアでテロ活動を行うサラフィー主義戦闘員数千人(SANA、3月7日付)のなかで、死亡した外国人戦闘員の顔写真、氏名などを公開した。

http://alkhabarpress.com/%d8%a7%d9%84%d8%ae%d8%a8%d8%b1-%d8%a8%d8%b1%d8%b3-%d8%aa%d9%81%d8%b6%d8%ad-%d8%a8%d8%a7%d9%84%d8%b5%d9%88%d8%b1-%d9%88%d8%a7%d9%84%d8%a3%d8%b3%d9%85%d8%a7%d8%a1-%d9%88%d8%a7%d9%84%d9%88%d8%ab%d8%a7/

 

シリア政府の動き(国内の動き)

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立にシリアの代表権を与えるとしたアラブ連盟外相会議の決定を「あらゆる代償を払ってでもシリアに軍事的介入を招き入れようと執着している」と厳しく非難した。

同声明で、外務在外居住者省は、アラブ連盟が紛争当初から、軍事介入をめざし、政治的解決を阻害しようとする一部のアラブ諸国、諸外国の利益に偏った姿勢をとってきたと非難した。

また「シリアの反体制勢力の限られた当事者」への代表権の付与が、カタールとサウジアラビアの偏った姿勢に依拠していると糾弾、シリアはこうした決定を拒否すると表明した。

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マフムード・ズウビー情報大臣は、ダマスカス県のアサド図書館でのシンポジウムで、「シャームの民のヌスラ戦線によるラッカ県への襲撃と犯罪行為は、彼らがアレッポ、ダマスカスでシリア・アラブ軍に敗北した結果としての動きで、市民に恐怖を与え、その愛国的な姿勢に復讐しようとするものだ」と述べた。

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SANA(3月6日付)によると、ヒムス県タッルカラフ市郊外のハーラート村、ハマー県ムハルダ市郊外のトゥライミサ市で、住民が、軍支持、テロ根絶、治安回復を訴えるデモを行った。

反体制勢力の動き

反体制ストリーミング放送オリエント・テレビ(3月6日付)は、ラッカ市県知事公邸で身柄を拘束されたハサン・ジャリーリー県知事、バアス党ラッカ支部指導部のスライマーン・スライマーン書記長、そして公邸を制圧した反体制武装集団へのインタビュー映像を公開した。

映像によると、公邸を制圧したのはイスラーム統一解放戦線とシューラー戦線で、前者のアミールを名のる人物は、その話し方(方言)からシリア人でないことが分かる。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=HE0Zask4qiw

 

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、訪問先のブリュッセルでEU議会の中道政党代表らに対して、「支援が受けられればアサド政権を1ヶ月で退陣させることができる」と述べ、外国の武器供与だけが頼みの綱であることを吐露した。AFP(3月6日付)が報じた。

またアラビーヤ(3月6日付)によると、イドリース参謀長は「我々は紛争を停止したいが、政府がそれを拒否している」としたうえで、「体制はダマスカスでの戦闘に負ければ崩壊するだろう」と自明の理を述べた。

Youtube, March 6, 2013
Youtube, March 6, 2013

イドリース参謀長はまた、いかなるアラブ諸国とも紛争を行いたくないと述べ、イラク軍との戦争が不本意であること暗示しつつ、イランとヒズブッラーについてはアサド政権を支援し、紛争に介入していると非難した。

一方、自身の離反に関して、イドリース参謀長が自分の故郷の村が軍の攻撃を受け、4人の村人が殺害され、家々が略奪されたことが主な理由だと述べる一方、政府がモスクを砲撃し、キリスト教徒の村や教会していると主張、自由シリア軍はこうしたことは行わないと強調した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアブドゥルアハド・アスティーフー(アッシリア教徒)は、AKI(3月6日付)に対して、トルコのガズィアンテップ市で選出されたアレッポ県地元評議会およびアレッポ市議会に関して、「民主的に選出された」と評価しつつ、キリスト教徒と女性が選出されなかったことに「憤り」を感じると述べた。

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ハサカ県のタッル・タムル町では、「タッル・タムル町のアラブ諸部族」が声明を出し、3月2日に同市郊外の民主統一党人民防衛隊検問所で発生したシャッラービーン部族子息の殺害事件に関して、シリア・クルド国民評議会、アッシリア民主機構などの仲介により、民主統一党とシャラービーン部族が以下の点を合意したと発表した。

1. 責任者の処罰。
2. タッル・タムル町内の民主統一党人民防衛隊の検問所撤廃。
3. 市内での党旗などの掲揚の禁止。
4. 地元評議会を再編し、軍事情報局施設を評議会本部とすること。

諸外国の動き

アラブ連盟の第139回定例外相会議がカイロで開催され、シリア情勢などへの対応が協議された。

『ハヤート』(3月7日付)などによると、シリア情勢への対応をめぐっては、反体制武装集団を支援するカタールを中心とする国々と、イラク、アルジェリア、そしてレバノンなど内政干渉に反対する国々との間で激しい対立が生じた。

この会議で議長国の任期を終えるレバノンは、アドナーン・マンスール外務大臣が開会の辞で、「我々の会合へのシリアの参加資格凍結を解除しよう」と呼びかけ、「政治的解決を実現するには、シリアと改めて連絡を取り合い、同国を救済し、抱擁することが必要だ」と訴えた。

また「今日シリアを包む戦争の炎、おしてあらゆる場所を打ち壊しているタクフィール主義運動の炎は、我々が沈め、抑制しなければ、明日には我々の家すべてを焼き尽くすだろう」と警鐘を鳴らした。

さらに「アラブの現体制は、我々すべてを苦しめているシリア危機の前に立ちながら、当事者どうしの国民対話を通じた政治的解決を実現することができなかった。我々がそのことに失敗したことは、世界において明らかとなっている。我々が成功したことといえば、連盟会合におけるシリアの参加資格を凍結することぐらいだった」と述べた。

複数の外交筋によると、イラクのホシェリ・ゼバリ外務大臣も、シリアの反体制組織にアラブ連盟の代表権を与えることは危険だと述べ、こうしたことをすれば近い将来、エジプトの代表権を野党連合の国民救済戦線が要求することになる、と警鐘を鳴らした、と報じた。

これに対して、カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、「シリアの流血の責任はバッシャールにある」とマンスール外務大臣の発言に反論し、自由シリア軍やシリア革命反体制勢力国民連立への軍事支援を提案した。

しかし、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、カタールのこの提案を却下し、「戦争によって対立は終わらない、我々は殺戮と破壊を止めるため対話を呼びかけねばならない」と述べた、という。

またアラビー事務総長は開会の辞で、「シリア危機の解決に向けた政治的トラックを活性化させるための希望の光はある」と述べたうえで、「アサド政権がめざしている軍事的解決という幻想のもと、この光を打ち消さないようにする必要がある」と強調、そのうえで、シリア政府に対して、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長のイニシアチブに応えるよう求めた。

なお、外相会合に先立って、サウジアラビア、エジプト、カタールの外相とアラビー事務総長が非公式会合を行い、シリア政府の連盟代表権資格停止の解除を阻止することで合意していたという。

最終的に、アラブ連盟外相会議は、在外の反体制活動家のみによって構成されるシリア革命反体制勢力国民連立に、連盟およびその下部組織におけるシリアの代表としての参加資格を与えることを決定し、ドーハで今月に予定されている連盟首脳会談に参加するための執行委員会の設置を呼びかけた。

これに関して、アラビー事務総長は、シリア革命反体制勢力国民連立にシリアの代表権を与えるとのアラブ連盟外相会議の合意は、同連立がこの代表権を行使するための執行委員会を設置し、来月末のカタールの首都ドーハでの首脳会談に出席できるようになるまで凍結されるだろう、と述べた。

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ジョン・ケリー米国務長官は、カタール滞在中にフォックスTV(3月6日付)のインタビューに応じ、そのなかで「多くの国が(軍事)教練を行っている」と述べた。

ケリー国務長官は「重要なのは、アサド大統領が…現下の方法を改め、自らの同盟者たちにこう言うことだ。交渉のテーブルに着き、平和的解決にいたらねばならない、と」と述べた。

ケリー国務長官は、欧州・中東諸国の歴訪を終え、6日に米国(ワシントンDC)に帰国した。

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『ハヤート』(3月6日付)は、イスラエル諜報筋の話として、エフード・バラク国防大臣がチャック・ヘーゲル米国防長官、マーティン・デンプスィー米陸軍参謀長との会談で、イスラエルがシリアの化学兵器の使用に充分備えていないとの非難を受けたと報じた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は議会で、シリアの反体制武装集団への護身用装備、装甲車両の供与を増大させると述べる一方、危機の平和的解決がもたらされなければ、英国とEUはさらなる措置を行うべきだと強調した。

ヘイグ外務大臣は、2,000万米ドル(154万ユーロ)相当の準軍事支援が、シリアで人道被害が激化するなかでの「必要、適切、法的な要請」によると主張した。

外務大臣によると、英国は「民間人を保護するための新たな非戦闘的装備」を供与する予定で、そのなかには四輪駆動の装甲車や防護服が含まれるという。

その一方で、「シリアの紛争への西側諸国の軍事介入を呼びかける西側政府はない」と述べた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェビィッチ報道官は声明を出し、「国際社会は、軍事的方法によるシリアの紛争の解決が不可能だと理解している…。軍事的シナリオ実施の試みは…惨劇をもたらす」と述べ、反体制武装集団への支援を強めようとする欧米諸国、湾岸アラブ諸国を案に非難した。

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アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、声明を出し、シリア国内外の避難民に関して、「100万人が国外で、数百万人が国内で」避難生活を送っており、また「毎日数千人が国境を越えて」避難していると述べた。

レバノンの動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、『アフバール』(3月6日付)のインタビューに応じ、そのなかで「私はシリア政府に対抗するシャームの民のヌスラ戦線を支持している…。シリア国民は体制に反対するため、イスラエル以外の悪魔と与する権利がある」と述べた。

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ナジーブ・ミーカーティー首相は、アラブ連盟外相会議でのアドナーン・マンスール外務大臣の発言に関して、「レバノン政府は依然として不関与政策を続けている」と述べ、牽制した。

なおミーカーティー首相は5日、テレビのインタビューに対して「(マンスール外務大臣)は政府の立場を代表していない…。シリアに関する外務大臣の姿勢に私は同意していない」と述べた。

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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るレバノンのサアド・ハリーリー前首相は、アラブ連盟外相会議でのアドナーン・マンスール外務大臣の発言に関して、「シリアでの流血事態に関して、レバノン政府が果たしてきた真の醜い役割の極みだ」と非難した。

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レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、アラブ連盟外相会議でのアドナーン・マンスール外務大臣の発言に関して、「シリア問題について発言する前にまず大多数のレバノン国民の姿勢を考慮すべきだった…。少なくとも政府の同意を得るべきだった」と批判した。

AFP, March 6, 2013、al-Akhbar, March 6, 2013、Akhbar al-Sharq, March 6, 2013、AKI, March 6, 2013、Alarabia.net,
March 6, 2013、al-Hayat, March 6, 2013, March 7, 2013、Alkhabarpress, March 6, 2013、Kull-na Shuraka’,
March 6, 2013、al-Kurdiya News, March 6, 2013、Naharnet, March 6, 2013、Reuters,
March 6, 2013、SANA, March 6, 2013、UPI, March 6, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジャミール副首相が「外国の干渉を拒否する愛国的な勢力」としての民主的変革諸勢力国民調整委員会に歩み寄りを求めるなか、カタール首相がシリアの反体制武装勢力にRPGやカラシニコフを供与していることを暗に認める(2013年3月5日)

国内の暴力

ラッカ県では、『ハヤート』(3月6日付)などによると、ラッカ市を制圧した反体制武装集団が、ハサン・ジャリーリー県知事、バアス党ラッカ支部指導部のスライマーン・スライマーン書記長を捕捉した。

シリア人権監視団によると、両名の捕捉は、市内の県知事公邸周辺での「戦闘大隊戦闘員と、軍、バアス大隊、国防隊の交戦後」に行われ、その際、警察幹部1人が殺害され、また総合情報部の上級士官1人も捕らえられたという。

これに対して、軍は、政治治安部、総合情報部の施設に対して空爆を行った。

また複数の活動家によると、ヒムス県方面からラッカ市に向かって軍の増援部隊が向かっているという。

両施設は、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人大隊などが占拠していた。

『ワタン』(3月5日付)によると、軍と治安機関は「数千人の戦闘員」が押し寄せたラッカ市で「壮絶な戦い」を繰り広げている、という。

『ハヤート』(3月6日付)は、「ラッカ市攻略は予想していたよりも容易だった。なぜなら、同市はアレッポ市やヒムス市のように、体制がさほど重視していなかったからだ」、「(ラッカ市制圧は)軍事的な重要性はないが…、革命を勢いづかせる象徴的な次元がある」との複数の活動家の話を伝えた。

一方、シャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人大隊は、タブカ市および第17師団司令部への攻撃を続けた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のハーリディーヤ地区、旧市街などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月5日付)によると、リーハーン農場郊外、アドラー市郊外、ヤブルード市郊外、ダーライヤー市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月5日付)は、シリア軍の複数筋の話として、ダーライヤー市入り口で、国防省高官や軍司令官からなる使節団が自由シリア軍の指導者らと会談したと報じた。

会談で、国防省・軍の使節団は、反体制武装集団に撤退の条件を提示するよう求め、反体制武装集団は、ダルーシャー村とハーン・シャイフ・キャンプに隣接する農場からの軍の完全撤退を求めたが、使節団はこれを拒否したという。

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ダマスカス県では、SANA(3月5日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月5日付)によると、ハーン・アサル村、マーイル町、タッル・ハースィル村、ナイラブ村郊外、アンジャーラ村、カフルダーイル村、マンナグ村、アイン・ダクナ村、ダーラト・イッザ市、マンスーラ村、バーブ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ハイダリーヤ地区、ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月5日付)によると、ダイル・ザウル市に潜入を試みたシャームの民のヌスラ戦線メンバーを軍が撃退、殲滅した。

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イドリブ県では、SANA(3月5日付)によると、カニーヤ村、ザルズール市、カスタン村、ミシュミシャーン村、タッル・サラムー市、ハミーディーヤ市、ウンム・ジャリーン村、クマイナース村、ナイラブ村、ビンニシュ市、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、ヒーシュ村、マアッラト・ヌウマーン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月5日付)によると、シャイフ・マスキーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

カドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣は、シリア・アラブ・テレビ(3月5日付)で、国内最大の反体制政治同盟である民主的変革諸勢力国民調整委員会に歩み寄りを求めた。

ジャミール副首相は「反体制勢力には二種類ある。外国の干渉を拒否する愛国的な勢力と、それとは逆のことを要求する勢力である」としたうえで、「反体制勢力は大衆の一部を反映しているが、我々は政治的反体制勢力と反体制的な世論を区別しなければならない」と指摘した。

そのうえで「我々は民主的変革諸勢力国民調整委員会が、外国の介入を拒否していると見ているが、幾つかの姿勢をより明確に示して欲しい。例えば、彼らは外国の干渉を拒否しながら、ロシアと中国の拒否権発動を拒否している。これは理解できない」と述べた。

一方、国内の武力紛争に関して、「2年が経ち、反体制武装集団も体制も殲滅できないことが分かった。軍事的解決は不可能だ。反体制勢力は体制打倒を掲げて目標を実現することは不可能だ。なぜなら強力で愛国的で統一された軍があり、また現在もなお…国民的結束が強いからだ」と指摘した。

さらに「キッシンジャーはかつてこう言った。我々はシリアを炎上させねばならない。しかし異なった方法でだ。二つの当事者を作り、一方が他方を打ちのめせないようにせざるを得ない、と。これはシリアで今日起きていることだ。それゆえ、我々には、流血を止めるための対話しか道はない」と強調した。

反体制武装集団については「一部の武装集団は、対話をしたいと考えている。しかしそれは降伏ではなく、コンセンサスに至るための対話だ。それゆえ我々はシリア人どうし対話と寛容の文化をはぐくまなければならない。しかしこれはシリア人以外に対する寛容ではない」と付言した。

反体制勢力の動き

トルコを拠点とするシリア国民変革潮流(アンマール・カルビー代表)は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団によるラッカ市制圧を「シリア全土解放への道を開くことに資する勝利」と位置づけ、賞賛した。

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自由シリア軍合同司令部は声明を出し、ヒズブッラーがベカーア県西ベカーア郡で3日に党員への軍事教練を行い、シリアへの新たな戦闘員約5,000人の派遣を準備していると主張した。

同声明によると、ヒズブッラーは、「ヒズブッラーが占領した」というヒムス県内の8つの村などの近くに監視所、検問所を設置し、ダマスカス県からヒム図研を経由して地中海岸に至る国際幹線道路の防衛・管理をめざしているのだという。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長は、パリで反体制組織・活動家が「民主市民同盟」と称する新たな政治同盟を結成し、指導者の一人がシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長と会談したと発表した。

マンナーア在外局長によると、民主市民同盟には、民主的変革諸勢力国民調整委員会、シリア国家建設潮流などの組織・活動家からなり、シリアに対して影響力を行使し得る諸外国との協議などを通じて、紛争の政治的解決をめざすという。

UPI(3月7日付)が報じた。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の広報局は声明を出し、民主市民同盟が結成されたとのハイサム・マンナーア在外局長の発言が事実に反するとして否定し、委員会が同盟には参加していないと発表した。

諸外国の動き

アンバール県議会のサアドゥーン・シャアラーン副議長は、『ハヤート』(3月6日付)の取材に応え、ワリード国境通行所(イラク領)近くでのシリアの反体制武装集団によるシリア軍およびイラク軍に対する要撃に関して、「シリア軍兵士が(イラク領に)放逐されようとしていた際、イラク軍が自由シリア軍の戦闘員に発砲していた」と述べ、イラク軍がシリアの紛争に介入しようとしていると警鐘を鳴らした。

また「イラク政府は、先週金曜日にシリア軍兵士数十人がイラク領内に避難した際に沈黙し、要撃でそのほとんどが死亡したことを受けて初めて発表した」と、イラク政府の姿勢を非難した。

そのうえで「イラク政府はシリア政府とシリア軍兵士の送還に合意していたが、シリア軍兵士は帰国したくないと求めていた」と述べ、シリア軍兵士が亡命を望んでいたと主張した。

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ジョン・ケリー米国務長官はカタールでハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣と会談し、シリア情勢への対応について協議した。

会談後の共同記者会見で、ケリー国務長官は、アサド政権の正統性を一方的に否定するとともに、カタールなどによる反体制勢力への武器供与に関して「反体制勢力を大いに信頼している。しかし我々が望まない勢力に武器がわたることを保証するものではない。我々の支援が穏健な反体制勢力を強化することを確認しなければならない」と述べた。

また「アサドは支配を続けるために国を破壊することを決心した。我々は彼を支援するイラン人、ヒズブッラー、そしてアル=カーイダと関係のある勢力と反対している」と付言した。

さらに「シリア国民が自らの運命を決定するのであって、イランとロシアはそれを支援しなければならない…。我々はジュネーブ合意を通じて平和的なプロセスを採用している」と述べた。

一方、ハマド首相は、カタールがシリアの反体制武装集団に武器供与を行っているかとの問いに、「誇張されている。私はRPGやカラシニコフが世界のシステムを脅かすとは考えていない。重要なのは、一部の体制が民間人を殺していることだ…。バッシャールが今やテロリストなのだ。彼が自らの国民を殺している」と述べ、カタールが民間人殺害に使用されているRPG、カラシニコフを供与していることを暗に認めた。

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ヨルダン国王アブドゥッラー2世がトルコを訪問し、アブドゥッラ・ギュル大統領、レジェップ・タイイップ・エルドアン首相と会談、シリア情勢への対応について協議した。

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ドイツ外務省報道官は、『ユンゲ・フライハイト』紙の記者でシリア国内で取材中に身柄拘束されていたビリー・スィクス氏が、シリア当局からダマスカスのロシア大使館に引き渡され、その後、ベイルートのドイツ大使館に引き渡されたと発表した。

スィクス氏は、2012年8月にシリア国内で失踪、その後12月にシリア軍に身柄拘束されていることが判明していた。

AFP, March 5, 2013、Akhbar al-Sharq, March 5, 2013、al-Hayat, March 6, 2013、Kull-na Shuraka’, March 5, 2013、al-Kurdiya News, March
5, 2013、Naharnet, March 5, 2013、Reuters, March 5, 2013、SANA, March 5, 2013、Syria
Steps, March 5, 2013、UPI, March 7, 2013、al-Watan, March 5, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線を筆頭とする反体制武装集団がラッカ市を「完全制圧」、反体制武装集団の要撃によりイラク人兵士が犠牲になるなかイラク高官が「一部の者がイラクに紛争を輸出しようとしていることへの懸念が確かになった」との見解を示す(2013年3月4日)

国内の暴力

ラッカ県では、反体制武装集団がラッカ市をほぼ完全制圧した、とシリア人権監視団、シリア国民評議会などが発表、インターネット上には、市内のハーフィズ・アサド前大統領の銅像が倒される映像(http://www.youtube.com/watch?v=L6Urzh3VXG4&feature=player_embedded#t=0s)がアップされた。

al-Hayat, March 5, 2013
al-Hayat, March 5, 2013

シリア人権監視団によると、市内の軍事情報局支部、バアス党支部など複数カ所には軍が依然として駐留しているが、同市周辺に位置するスィバーヒーヤ検問所、マカッス検問所などすべての検問所、さらには保険局を制圧したという。

ラッカ市制圧は、シャームの民のヌスラ戦線を含む複数の武装集団によって行われ、市内の3日夜から、イトファーイーヤ広場、ダウワール・ディッラ、出入国管理局施設周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、この戦闘で、軍兵士8人が死亡、またシャームの民のヌスラ戦線のアミール、アブー・ムハンマド・ガリーブも死亡した。

同監視団によると、バースィル通りや政治治安部支部近くで、現在も軍と反体制武装集団が交戦中で、ラッカ市北部のラッカ中央刑務所などに対して、軍が空爆を開始したという。

ラッカ市は人口は約24万人。

クルディーヤ・ニュース(3月4日付)は、ラッカ市を反体制武装集団が占拠したことを受け、軍の砲撃・空爆を避けるためクルド人住民らが市外に避難していると報じた。

クルド人住民はラアス・アイン市方面に避難している。

また同報道によると、反体制武装集団の侵入により、クルド人青年2人が何者かに誘拐された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス県カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハーリディーヤ地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月4日付)によると、ラスタン市、クサイル市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イラクのアリー・ムーサウィー首相付広報顧問は、シリア軍の負傷兵がイラク領内から経由してシリアに帰国する途中、ワリード国境通行所(イラク領内)で反体制武装集団の要撃を受け、シリア軍兵士48人とイラク軍兵士9人が死亡した、と発表した。

またムーサウィー顧問は「一部の者がイラクに紛争を輸出しようとしていることへの懸念が確かになった。しかし我々は全力で、あらゆる当事者によるこうした試みに対抗する」との意思を示した。

イラク国防省も声明を出し、シリアから潜入したテロ集団がイラク領内でシリア軍とイラク軍の兵士を殺害したと発表した。

同声明は「シリア当局に引き渡すため、ワリード国境通行所に移動中だったシリア軍兵士がシリアからイラク領内に潜入したテロ集団の攻撃を受けた」としたうえで、「シリア領内で戦闘を行うすべての当事者で、イラク領内に武装闘争を持ち込み、イラクの国境を侵害する者に対して、あらゆる手段を通じて断固たる厳しい対応をとる」と警告した。

一方、イラク国境警備隊のムハンマド・ハルフ・ドゥライミー中佐は、殺害されたシリア軍兵士に関して、ハサカ県ヤアルビーヤ市での戦闘を逃れて、3月2日にイラク領内に避難した脱走兵だったとしたうえで、「戦闘はマナージム・アクシャート地方で発生し…、何者かが(シリア軍兵士を乗せたバス)の左右から発砲し、迫撃砲、即席爆弾…により軍用車輌3台が炎上した」という。

同中佐によると、この戦闘でシリア軍兵士42人、イラク人兵士7人が死亡したという。

さらにアンバール県の作戦司令部士官によると、シリア側に引き渡されようとしていたシリア軍兵士の数は65人。

AFP(3月4日付)が報じた。

イラクのファーリフ・ファイヤード国家安全保障担当首相顧問は、訪問先の米国で、カタールをはじめとする一部のアラブ諸国が、非政府団体とともに、トルコの同意のもと、シャームの民のヌスラ戦線に資金を提供していると非難した。『フォーリン・ポリシー』(3月4日付)が伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスクを占拠する反体制武装集団と軍が交戦した。

またマンナグ航空基地周辺でも軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月4日付)によると、マンスーラ村、ハーディル村、ダイル・ジャマール村、カフルダーイル村、ダーラ・イッザ市、タッル・リフアト市、バーブ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、カラム・トゥラーブ地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、ハール市場地区、アカバ地区、バーブ・アンターキヤー地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月4日付)によると、リーハーン農場郊外、アドラー市郊外、ダーライヤー市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月4日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(3月4日付)によると、イドリブ市郊外、ジスル・シュグール市郊外の村々、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、ビンニシュ市、ナイラブ村、ルーマー市、カフルワヒーン市、タフタナーズ市、アリーハー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月4日付)によると、ダイル・ザウル市旧空港地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サラーヤー・ナスル大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月4日付)によると、ジャルスィーサ市で、市民が街頭デモを行い、軍支持、テロ撲滅、治安回復を訴えた。

一方、カルマス村では、ハマー水利機構の職員3人が飲料用井戸のメインテナンス作業中に、近くに仕掛けられた爆弾が爆発し、死亡した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月4日付)が、シャラービーン部族に近い消息筋の話として、タッル・タムル町でシャラービーン部族(アラブ人)と民主統一党人民防衛隊の緊張が高まっていると報じた。

民主統一党人民防衛隊の検問所で2日にシャラービーン部族の子息が殺害されたことが原因だという。

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『ハヤート』(3月5日付)は、サウジアラビア人のヤズィード・ムハンマド・シャフリー(18歳)、通称「アブー・ハフス」がシリアで死亡したとの連絡をサウジアラビアの家族が受けたと報じた。

家族によると、シャフリーは友人とともに週末をキャンプで過ごすと言って家を出たが、翌日、シリアに入ると電話で伝えてきたという。

祖母によると、シャフリーは、1ヶ月間軍事教練を受けて、戦場に入ると語り、その1週間後、サウジ人風の何者かが、彼が死亡し、埋葬されたことを連絡してきたという。

シャフリーの叔父は、パキスタンでアル=カーイダから戦闘員の軍事教練を任されていたウサーマ・シャフリー。

反体制勢力の動き

アレッポ県地元評議会は、トルコのガジアンテップ市で実施していた評議会選挙の結果を発表した。

評議会はアレッポ市(13議席)、北部農村地域(7議席)、東部農村地域(5議席)、西部農村地域(3議席)、南部農村地域(1議席)。

諸外国の動き

ジョー・バイデン米副大統領はAIPACで演説し、シリア情勢に関して「悲劇に対する我々の姿勢は…アサドは去らねばならないが、犯罪集団を支援し、ダマスカスの別の犯罪集団(アサド政権)と取りかえることはしない、というものだ」と述べた。

バイデン副大統領はまた「我々が力点を置いているのは、合法的な反体制勢力を支援することであり…、我々が支援を行うこれらの勢力を厳しくチェックしている」と付言した。

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イスラーム諸国会議機構(OIC)のエクメレッディン・イフサン・オグル事務局長は、シリア情勢に関して、国連安保理が責任を果たさないことで、国際社会が「完全に無力」な状態にあると指摘した。

またオグル事務局長は、「平和的解決」の必要を強調し、「平和的な政権移譲と危機終結の基礎を確立するため、当事者どうしが国際社会の保護のもとに一つのテーブルに着くべき」と述べた。

AFP, March 4, 2013、Akhbar al-Sharq, March 4, 2013、The Foreign Policy, March 4, 2013、al-Hayat, March 5, 2013、Kull-na Shuraka’, March 4, 2013、al-Kurdiya News, March
4, 2013、Naharnet, March 4, 2013、Reuters, March 4, 2013、SANA, March 4, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県内の警察学校をめぐって軍と反体制武装集団の間で激しい戦闘が繰り広げられるなか、アサド大統領が英日刊紙によるインタビューに応え英国含む西側諸国のダブル・スタンダードを厳しく批判(2013年3月3日)

アサド大統領のインタビュー

アサド大統領は英日刊紙『サンデー・タイムズ』(3月3日付)のインタビューに応じた。

アサド大統領の主な発言は以下の通り。

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『サンデー・タイムズ』の記事はhttp://www.thesundaytimes.co.uk/sto/news/world_news/Middle_East/article1224162.eceを参照。

SANA, March 3, 2013
SANA, March 3, 2013

全文はhttp://www.voltairenet.org/article177726.htmlに掲載。

またインタビュー映像はhttps://www.youtube.com/watch?v=wtmb_fkyJHMを参照。

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「第1に、私が計画(危機解決政治プログラム)を発表したとき、それが対話に関心のあるすべての人に向けられていると述べた。なぜなら対話を信じていない者と、対話に基づて計画を立てることなどできないからだ…。第2に、この公開対話は、排他的な集団どうしではなく、すべてのシリア人の間でなされるべきである…」。

「(危機解決政治プログラムを)政府と一部の反体制勢力との対話と見る者もいる…。しかしそれはもっと包括的なものだ…。シリアの将来は、一部の指導者だけでなく、すべての国民の希望をもとに決せられるものだ」。

「対話のもう一つの側面は、武器を蜂起した民兵に門戸を開いている点であり、我々はこれを促すためにさまざまな恩赦を認めてきた。これはこうした集団との対話を行う唯一の方法だ…。一部の者は武器を蜂起し、通常の生活を送っている」。

「彼ら(西側諸国)は、一様でないにもかかわらず、すべての組織を一つのカゴに入れようとする。あたかも政府に反対するすべてが反体制勢力であるかのようにだ…。(しかし)政治組織もあれば武装テロリストもいる。我々は反体制勢力と対話はできるが、テロリストとはできない。我々はテロと戦っている」。

「私は、シリア国外のいわゆるシリア人組織が何なのかをコメントするつもりはない。こうした組織は自立していない…」。

「現実離れしている。英国の最近の調査では、比較的多くの英国民が「シリアに関与しない」こと望んでおり、英国政府がシリアの反乱軍に軍事供与を送るべきではないと考えている。にもかかわらず、英国政府はEUにシリアへの武器禁輸措置を解除するよう迫り続け、武装集団に重火器を供与しようとしている」。

「英国は、シリアの穏健な集団に軍事支援を行いたいと考えている。シリアにそうした穏健な集団などいないことを充分に知っているにもかかわらずである。我々は今、アル=カーイダ、ないしはその分派であるヌスラ戦線、さらには過激なイデオロギーを持つ集団と戦っている…。偽善どころではない!表現の自由を語りながら、欧州の衛星放送でシリアのテレビ・チャンネルを禁止するというのは、偽善の域を超えている。あなたがたは、テロ行為でシリアで誰かが殺されているのに涙を流しておいて、ダマスカスで先週起きた爆弾テロを非難する国連安保理声明を拒否している…。偽善だ!」。

「いわゆる自由シリア軍は、西側が読者に信じ込ませようとしているような組織ではない。数百の小さな集団で…、組織の体をなしておらず、指導部、指揮系統もない。さまざまな理由で活動するギャング集団だ。自由シリア軍は単なる見出しで、こうした組織を正当化するための傘に過ぎない」。

「むろん、紛争当初、自発的な運動がなかったわけではない。シリアで変革をめざす人々はいたし、そのことを私は何度も認めてきた。だから私は対話が紛争解決のためだけでなく、シリアの未来のためのものだと言っているのだ。なぜなら、変革を望む多くの集団が今やテロリストに反対しているからである」。

「この計画(危機解決政治プログラム)のもっとも主要な条項とは対話で、この対話によってすべての期限、計画の手順や詳細が定められる。私の計画の第1条は暴力停止だ。もし暴力を停止できなければ、国民投票や選挙などに関する条項を実現できるのか?」

「私は先ほど、多くの集団に指導部がないと述べた。しかし、真の指導部が彼らに武器や装備を供与する国、すなわち、トルコ、カタール、サウジアラビアであることを我々は知っている。もし部外者がプロセスを真に支援したいのなら、これらの国がテロリストに支援を行うのを停止するよう圧力をかけるべきだ」。

「彼ら(反体制勢力を支援する国々)は、いわゆる「在外反体制組織」が対話に参加することを妨げている…。なぜなら、彼らはこの対話が私の退任をもたらすのではなく、実はシリアをより強力にすることを知っているからだ…。対話は、シリア、テロ、シリアの将来をめぐるものであって、地位や人物をめぐるものではない。対話について語ること、そして対話によって大統領がどうなるかを語ることで人々の関心をそらすべきではない。私自身もそうしたことはしてこなかった」。

「もし誰かが、シリアを「本当に」助けたいと考え、我々の国の暴力を停止させたいのなら、彼にできることは一つだけだ。トルコに行って、エルドアンと席をともにし、彼にシリアへのテロリストの潜入を止め、装備を送るのを止め、テロリストに兵站支援を行うのを止めるよう告げることだ。サウジアラビアとカタールに行き、シリアのテロリストに資金援助をするのを止めるよう告げることだ」。

「(ジョン・ケリー米国務長官にメッセージはあるかとの問いに対して)シリア国民だけが大統領が、とどまるのか去るのかを話題にできる」。

「この政府(英国政府)との問題は、その浅はかで未熟なレトリックが、弱い者いじめと覇権主義の伝統を目立たせるだけだということだ…。問題を軍事化させようとしている英国に、何らかの役割を演じることをどうして期待できるのか?…もし役割を演じたいのであれば、こうした態度を改めねばならない。より分別のある責任をともなった行動をとらねばならない。それまでは、放火魔が消防士になることを我々は期待しない」。

「これらの数字(犠牲者数、避難民数)をどのように検証したのか?…我々は人道的介入への道を切り開くため、過去において死者数、人的被害に関する数値が操作されてきたことを知っている」。

「(一部の犠牲者は軍事攻撃によって今も殺害されているとの記者の発言を受けて)我々はまず、具体的な名前をあげずに数字について語ることはできない。殺された人には名前がある。次に、なぜ彼らは死んだのか?どこでどのように殺されたのか?誰が殺したのか?武装ギャングか、テロ集団か、犯罪者か、誘拐者か、軍か、誰なのか(答えてください)?」

「(市民の被害がこうしたすべての集団によるとの記者の発言に対して)しかしあなたは現下の状況の責任を一人の人間が負っていると含意しているかのようだ」。

「シリアでのアル=カーイダの役割は世界の他の場所と同じだ。殺人、首斬り、拷問、そして子供たちを学校に行かせないこと。なぜならアル=カーイダのイデオロギーは無知が存在する場所で栄えるからだ」。

「シリアについて心配するのであれば、それは「マイノリティ」の問題ではない。こうした考え方は浅はかだ。なぜならシリアは、宗教、宗派、エスニック集団、イデオロギーのるつぼであり、それらが混ざり合うことで均質的な社会となっているからだ…。我々は、大多数をなす穏健なシリア人のことを心配すべきだ。なぜならもし我々が(アル=カーイダの)過激主義と戦わなければ、彼らはマイノリティとなり、その存在をやめてしまうかもしれないからだ…。(アル=カーイダは)殺戮以上にイデオロギーで(シリアを)脅かしている」。

「シリアの化学兵器に関するメディアでの報道や高官のレトリックはすべて憶測に過ぎない…。世界が心配すべきは化学物質がテロリストの手にわたることだ」。

「兵器に関するロシアの姿勢はきわめて明確だ。彼らは国際法に沿って自衛のための兵器をシリアに供与している。ヒズブッラー、イラン、ロシアは、テロと戦うシリアを支援している。ロシアはきわめて建設的で、イランは支援してくれている。ヒズブッラーの役割はシリアでなくレバノンの防衛だ。我々は強力な軍と警察組織を持つ2,300万人からなる国だ。我々の国を守るために外国の戦闘員など必要としていない。我々は問わねばならないのは、それ以外の国の役割だ。カタール、トルコ、サウジアラビア、フランス、英国、米国。これらの国はシリアのテロを直接、間接、軍事的、そして非軍事的に支援している」。

「(亡命の意思があるかとの記者の問いに関して)それは大統領とは関係のない問いだ。愛国的な個人、愛国的な市民が国を去ろうと決心するとは思わない…。私は他の愛国的シリア人と同じだ」。

「(義兄のアースィフ・シャウカト副参謀長暗殺に関して)義理の兄について言及したが、これは家族の問題ではない。上級士官が暗殺されれば、国家に関わる問題となる。こうした犯罪は、テロと戦うことをより決心させる」。

国内の暴力

ダマスカス県では、ムワーサー地区とマッザ区に隣接する自由貿易区に迫撃砲2発が、またウマウィーイーン広場近くの軍武装部隊参謀本部に迫撃砲1発が着弾した、とシリア人権監視団が発表した。

これに対して、SANA(3月3日付)は、税関公社施設と自由貿易区公社倉庫に迫撃砲2発が着弾し、近くに駐車されていた車などに被害が出た(のみ)と報じた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月3日付)によると、ハラスター市、バストラ市郊外、アッブ農場郊外、ザバダーニー市、リーマー市郊外、アドラー市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、SANA(3月3日付)によると、ラッカ市への潜入を試みた反体制武装集団を軍が対峙した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、旧市街などに軍が砲撃を行った。

一方、SANA(3月3日付)によると、ヒムス市ジャウバル区、スルターニーヤ地区、カフル・アーヤー村、アービル村、ラスタン市、東ブワイダ市、ガントゥー市、ラービア市、ハイダリーヤ村、ブルジュ・カーイー村、タッル・ザハブ町、サアン村、ザアフラーナ村、タドムル市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・アサル村の警察学校をめぐる軍と反体制武装集団の攻防戦で、軍兵士、戦闘員が少なくとも120人死亡した。

同監視団によると、反体制武装集団は警察学校をほぼ完全に制圧し、軍はアレッポ市西部最大の拠点を失ったのだという。

これに対して、AFP(3月3日付)は、軍消息筋の話として、反体制武装集団戦闘員300人がこの攻防戦で死亡した、と報じた。

一方、SANA(3月3日付)によると、ダイル・ジャマール村、マンスーラ村、カフルダーイル村、バービース村、ハーン・アサル村、カフルナーハー村、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区、マサーキン・ハナーヌー地区、旧市街、バニー・ザイド地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月3日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月3日付)によると、ムハルダ市郊外のタッル・マラフ市で、検問所を襲撃しようとしたシャームの民のヌスラ戦線メンバーら戦闘員を軍が撃退、殲滅した。

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イドリブ県では、SANA(3月3日付)によると、タッル・サラムー市、ビンニシュ市、ナイラブ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ゴラン高原に近いジャムラ村の機甲連隊の拠点を反体制武装集団が襲撃・占拠し、連隊司令官の少佐を「処刑」した。

またゴラン国境に近いマアリーヤ村の検問所も、反体制武装集団が襲撃・制圧し、軍の大尉を「処刑」し、同村に対する砲撃で、市民6人が死亡したという。

一方、SANA(3月3日付)によると、ジャムラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラームの曙旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルクメン山(ラビーア町一帯)各所で、軍と反体制武装集団が交戦し、15人の戦闘員が死亡した。

これに関して、AFP(3月3日付)は、軍消息筋の話として、「シリア・イスラーム解放戦線」を名のる武装集団が活動していた軍がバイト・アワーン村をはじめとする8村を制圧した、と報じた。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(3月3日付)によると、タッル・ハミース市に軍が空爆し、自由シリア軍の戦闘員6人が死亡した。

これを受け、複数の消息筋によると、民主統一党人民防衛隊がタッル・マアルーフ町への部隊を強化した。

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『サンデー・タイムズ』(3月3日付)は、シリア国内での戦闘に参加している英国人戦闘員1人が軍との戦闘で死亡したと報じた。

同報道によると、死亡したのはイブラーヒーム・マズワージー。シリアでテロ活動を行う、サラフィー主義戦闘員に参加し、シリアで2週間前に死亡したという。

なお同報道によると、シリアでの戦闘に参加している英国人サラフィー主義戦闘員の数は80人に及ぶという。

国内の動き

『ワタン』(3月3日付)は、シリアの穀物公社のアブー・ザイド・カーティビー代表の話として、イランからシリアへ毎日500~800トンの穀物が供与されていると報じた。

反体制勢力の動き

レバノンのジャディード・チャンネル(3月3日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長がトルコからシリアに密入国し、アレッポ県マンビジュ市、ジャラーブルス市などに数時間滞在したと報じ、その映像を公開した。

http://www.youtube.com/watch?v=gNxGUtvyAII

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アブー・ファドル・アッバース旅団を名のる武装集団は、ロイター通信(3月3日付)に対して、イラクとレバノンのシーア派戦闘員がアサド政権を支援するかたちで戦闘に参加していると断じた。

同旅団は、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町周辺で、「スンナ派を保護するため」に戦闘を行っているのだという。

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自由シリア軍国内合同司令部中央広報局のファフド・ミスリー(在レバノン)は声明を出し、重武装したヒズブッラーの戦闘員数千人がベカーア県(バアルベック、ヘルメル郡)からヒムス県クサイル、ハマー県ガーブ地方に対して「軍事侵攻」を準備していると主張した。

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シリア国民評議会は声明を出し、ハサカ県ヤアルビーヤ市での軍と反体制武装集団の戦闘にイラク軍が参加するとともに、シリア軍のイラク領からの砲撃を認めたと断じ、ヌーリー・マーリキー内閣を強く非難するとともに、アラブ連盟と国連に対してイラクの主権侵害を非難するよう求めた。

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AFP(3月3日付)は、トルコのガズィアンテップ市で、在外反体制活動家が、アレッポ県内の反体制勢力の解放区の自治を担当するための地元評議会メンバー29人を選出したと報じた。

地元評議会は、シリア国内の自治組織だと考えることが多いが、今回の選挙では、シリア国外に逃れた各地地域の活動家約240人が立候補した。

選挙結果は3月4日に正式に発表されるという。

諸外国の動き

イラクのニネベ県報道官は『ハヤート』(3月3日付)に対して、ハサカ県ヤアルビーヤ市に面するラビーア町の国境検問所を国境地帯での戦闘激化を受けて閉鎖した、と述べた。

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英国のアリスター・バート中東問題担当大臣は『ハヤート』(3月4日付)に対して、「非常に激しい暴力行為が行われている現状において、シリアにさらなる武器供与を行うことは(紛争解決に)資さない。しかし我々は広範な措置を講じることで、アサドに、こうした姿勢(弾圧)に決して依存することなどできないということが伝わるだろう」と述べた。

また「アサド大統領にできる最善策は、国連が提示した解決策を即時受諾することだ」と付言した。

AFP, March 3, 2013、Akhbar al-Sharq, March 3, 2013、al-Hayat, March 3, 2013, March 4, 2013、Kull-na Shuraka’, March 3, 2013、al-Kurdiya
News, March 3, 2013、Naharnet, March 3, 2013、Reuters, March 3, 2013、SANA,
March 3, 2013、The Sunday Times, March 3, 2013、Youtube, March 3, 2013、al-Watan, March 3, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍がサラフィー主義武装集団によって前日から占拠されていたヤアルビーヤ市の半分以上を制圧、人民防衛隊がルマイラーン町およびカフターニーヤ市の掌握を発表するも制圧に際し戦闘は起こらず(2013年3月2日)

シリア政府の動き

シリアのワリード・ムアッリム外務在外居住大臣がイランを訪問、マフムード・アフマディーネジャード大統領、アリー・アクバル・サーレヒー外務大臣と会談した。

SANA(3月2日付)によると、アフマディーネジャード大統領は、「生存をかけた戦争を行うシリアとともにある」と表明するとともに、暴力の停止、対話を通じた危機解決を支持することを改めて確認した。

SANA, March 2, 2013
SANA, March 2, 2013

一方、サーレヒー外務大臣は会談後の記者会見で、「次期選挙で、アサド大統領は他の候補者とともに参加し、国民が望む者を選出するだろう」と述べた。

サーレヒー外務大臣は、「なぜ彼を排除するのか?…アサド大統領も他の立候補者も国民に向かって、自らのプログラムを提示し、国民が彼らを選ばねばならない。投票箱がシリアの将来を決めるのだ」と付言した。

さらに6日間にわたるロシア訪問を終えて帰国したサーレヒー外務大臣は、「ロシアがイランに対して述べた姿勢とは、アサド大統領が(2014年の)次期大統領選挙まで正統な大統領であるというものだ」と強調した。

そのうえで「シリアの危機に軍事的解決はなく、唯一の解決策は政府と反体制勢力の対話だ…。だれもシリアの政府に武装放棄を求めることなどできず、平静を回復するため、傭兵に対抗する以外に選択肢はない」と述べた。

これに対し、ムアッリム外務在外居住者大臣は、米国が反体制武装集団への兵器以外の直接支援を決定したことに関して、「反体制勢力が人々を殺戮するなかで、このイニシアチブを理解できない」と批判した。

また反体制勢力を支援する「トルコとカタールに圧力をかける」よう呼びかけた。

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『サウラ』(3月2日付)は、米国が反体制武装集団への兵器以外の直接支援を決定したことに関して、「裏切りの政策」と非難、政治的解決策を案出するとの欧州歴訪時のジョン・ケリー米国務長官の発言と矛盾している」と指弾した。

また「テロ集団への軍事・兵站支援、さらにはエルドアン基地など近隣諸国での軍事教練は、傭兵集団に暴力、殺戮、破壊をエスカレートさせるよう呼びかけていることを意味する」と批判した。

国内の暴力

軍武装部隊総司令部は声明を出し、ハマー県サラミーヤ地方からアレッポ県アレッポ国際空港にいたる国際幹線街道一帯における反体制武装集団の浄化を完了し、治安と安全を回復したと発表した。

治安回復が発表されたのは、サラミーヤ、アスラヤー、ハナースィル、マズラア、ラスム・ナクル、ウンム・アームード・サギール、ウンム・アームード、ジュナイド、カブタイン村フライリシュ、サフィーラ、防衛工場機構、科学研究センター、バーシュクワー、タッル・アーブール村トゥルクマーン、タッル・シュガイブ、ナイラブ、ナイラブ・キャンプ、アレッポ国際空港。

これに関して、ロンドンを拠点とする反体制組織のシリア人権監視団は、「軍が金曜晩、数日間にわたる戦闘で、(アレッポ国際空港、ナイラブ航空基地にいたる)街道の制圧を完了した」と認めた。

同監視団によると、これにより、軍はハマー県からアレッポ県にいたる兵站路を確保し、反体制武装集団の浄化を加速させると見られる一方、反体制武装集団がアレッポ市での戦闘を激化させることが懸念される。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、軍がヤアルビーヤ国境通行所を奪還、またヤアルビーヤ市の半分以上を制圧した。

対イラク国境に位置するヤアルビーヤ国境通行所は、前日にシャームの民のヌスラ戦線などによって一時占拠されていた。

これに関して、ジャズィーラ自由人旅団参謀長のジャースィム・シャムリーはクルディーヤ・ニュース(3月2日付)に対して、イラク軍のヘリコプターがヤアルビーヤ国境検問所上空を通過し、シリア領内の通関事務所を攻撃したと主張した。

シャムリーによると、反体制武装集団はヤアルビーヤ国境検問所を一時完全に掌握し、シリア軍兵士はイラク領内のラビーア町方面に逃走したが、その後、イラク軍の支援を受けた軍の反撃に遭ったのだという。

なおこの戦闘で、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員1人を含む2人が死亡した。

一方、AFP(3月2日付)は、イラク国防相報道官の話として、ハサカ県ヤアルビーヤ市での反体制武装集団との戦闘で負傷したシリア軍兵士4人が、イラク領内のルバイア病院(ニネベ県)に搬送されたと報じた。

同報道官によると、シリア領内での戦闘で、イラク領内に双方の砲弾・銃弾が着弾しているが、イラク側は自制を続けているという。

このほか、クルディーヤ・ニュース(3月2日付)は、タッル・ハミース市が軍の空爆を受けたと報じた。

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同じく、ハサカ県では、民主統一党人民防衛隊が声明を出し、ルマイラーン町、カフターニーヤ市(クルド語名ディルベ・スピーイェ)の両市を制圧した、と発表した。

複数の反体制勢力筋によると、民主統一党人民防衛隊が、ルマイラーンの油田地帯に侵入、またルマイラーン町の政府、治安機関、バアス党の施設を制圧したという。

またシリア人権監視団によると、民主統一党人民防衛隊は、軍・治安部隊が撤退したカフターニーヤ市を制圧した。制圧に際して交戦はなかったという。

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イスラエル軍報道官は、占領下ゴラン高原南部の非居住地域に複数の迫撃砲が着弾した、と発表した。

同報道官によると、迫撃砲は「シリアでの戦闘によるものと思われ…、犠牲者、被害は出なかった」。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市郊外(マシュラブ、フルースィーヤ検問所周辺)で、正規軍、国防隊、親体制派民兵と反体制武装集団が激しく交戦した。

数時間続いたこの戦闘で、反体制武装集団の戦闘員16人、軍などの兵士10人が死亡した。

SANA(3月2日付)によると、反体制武装集団はラッカ中央刑務所近くおよびフルースィーヤ市の軍の検問所を襲撃、武装集団の一部がマシュラブ市を経由して北方からラッカ市内に侵入した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・アサル村(警察学校周辺)で、軍と反体制武装集団の交戦が続いた。

一方、SANA(3月2日付)によると、マンナグ村、マンビジュ市、ダイル・ジャマール村、フライターン市、ラトヤーン村、バルクーム市、マンスーラ村、カフル・アントゥーン村、タッル・アッジャール村、ジスル・アッサーン村、アズィーザ市、アウラム・クブラー町、カラースィー村、ハーン・アサル村(警察学校)、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、装備・拠点を破壊した。

またアレッポ市では、旧市街、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、ハナーヌー地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、装備・拠点を破壊した。

このほか、アレッポ情報センターなる組織は、ユーチューブなどを通じて、マンナグ航空基地周辺でヘリコプターを撃墜したとする映像をアップした。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ドゥーマー市、ヤブルード市などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(3月2日付)によると、アッブ農場、スバイナ町、アドラー市、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、装備・拠点を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月2日付)によると、バルザ区郊外に、反体制武装集団の迫撃砲が着弾し、市民2人が死亡、子供1人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(3月2日付)によると、ダルアー市アルバイーン地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月2日付)によると、タッル・サラムー市、バラーギーティー村、ハマーマート・ダーイル村、ワリーディー村、ナイラブ村、クマイナース村、アイン・バーリダ村、ミンタール村、アルマラ村、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、装備・拠点を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月2日付)によると、ラスタン市および同市郊外、クサイル市、東ブワイダ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、装備・拠点を破壊した。

反体制勢力の動き

ザマーン・ワスル(3月3日付)によると、トルコのガズィアンテップ市で、アレッポ市議会選挙が実施された。

同報道によるとによると、イスラーム主義者のリスト二つと世俗主義者のリストが議席を争い、イスラーム主義者の若者らからなる忠誠リストが全議席を獲得したという。

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ザマーン・ワスル(3月3日付)によると、トルコのガズィアンテップ市で、アレッポ県地元評議会(ジャラールッディーン・ハーンジー議長)大会が開催された。

大会には、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長が出席し、3日に新評議員を選ぶ選挙が実施されるという。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(3月2日付)によると、アレッポ県コバネ(アイン・アラブ市)のクルド人自治評議会が声明を出し、イラク・クルディスタン地域からコバネ地方、アフリーン地方に配給されるはずの人道支援物資が届いていないと発表した。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長はジュネーブでアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談した。

国連が発表した声明によると、会談では、政府と反体制勢力双方による対話実施の意思表明を歓迎、国際機関が対話を促す用意があると表明した。

その一方、潘事務総長は、「シリアの紛争の両当事者が人名を尊重していない」と懸念を表明し、「戦争犯罪、人道に対する罪の責任者の処罰が肝要」と強調した。

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チャック・ヘーゲル米国防長官は記者団に対して「(オバマ)政権のシリア政策は明確だ。非戦闘的な支援である。米国が採用している政策は平和的なものだ」と述べた。

AFP, March 2, 2013、Akhbar al-Sharq, March 2, 2013、al-Hayat, March 3, 2013、Kull-na Shuraka’, March 2, 2013, March 3, 2013、al-Kurdiya
News, March 2, 2013、Naharnet, March 2, 2013、Reuters, March 2, 2013、SANA,
March 2, 2013、al-Thawra, March 2, 2013、Zaman al-Wasl, March 3, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.