シリア軍は、ヒズブッラーやその他の武装勢力がシリア領内に浸透するのを阻止するためとして、レバノンとイラクの国境地帯に展開

SANAによると、シリア軍作戦委員会は4日未明、同軍部隊がレバノン、イラクとの国境全域における展開を強化したと発表した。

この増強は、米国・イスラエルによるイランへの先制攻撃とこれに対するイランのアラブ諸国、イスラエルへの報復攻撃の激化を受けたもの。

展開している部隊は、国境警備隊および偵察大隊に所属しており、国境活動の監視および密輸対策を任務としている。

**

ロイター通信は3日、シリアとレバノンの8人(シリア軍士官5人と治安当局者1人、レバノンの治安当局者2人)の関係筋の話として、シャルア移行期政権の部隊が、レバノン国境にロケット弾部隊と数千人の兵士を増派したと伝えた。

増派はイスラエル軍とヒズブッラーの戦闘再開を受けた措置。

増派そのものは2月に開始されたが、ここ数日で大きく加速、武器や麻薬の密輸を防ぐとともに、ヒズブッラーやその他の武装勢力がシリア領内に浸透するのを阻止することが目的だという。

増派されたのは、シリア軍の第52師団、第84師団などで、ヒムス県やタルトゥース県南部の国境地帯に配置された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はレバノン南部への爆撃を続けるとともに、同地に侵攻、安全地帯を拡大:ヒズブッラーもイスラエル北部を攻撃

レバノンのイスラーム抵抗戦争広報局(ヒズブッラー)は、テレグラムを通じて、2日にレバノンの数十の都市および町、ベイルート南部郊外がイスラエルの爆撃を受けたことに対抗して、3日にイスラエルに対して13件の攻撃を行ったと発表し、その詳細を明らかにした。

**

一方、イスラエル軍は、Xを通じて、過去24時間の間に、数百機の戦闘機および航空機がイランおよびレバノンの数百の目標を同時に攻撃したと発表した。

イスラエル軍はまた、Xを通じて、ヒズブッラー関連の目標約60ヵ所を爆撃したと発表した。

標的としたのは、南部県のティール郡、サイダー郡にある武器貯蔵施設、ミサイル発射装置、指揮所ー、ヒズブッラーとハマースのテロ・インフラなど。

ナハールネットによると、イスラエル軍が爆撃では、サイダー市にあるイスラーム集団の本部も標的となった。

**

『エルサレム・ポスト』によると、イスラエル軍は、2024年11月以降にレバノン南部で維持してきた5ヵ所の拠点に加えて、同地における安全地帯を若干拡大したと発表した。

この措置は、ヒズブッラーによる差し迫った侵攻の可能性を抑止するのが目的で、現時点においては、2024年9月に行ったような大規模侵攻を意図するものではないという。

AFP(転載)によると、イスラエル軍は緩衝地帯を構築するため、レバノン南部のナバティーヤ県カフル・キラー村、ヒヤーム村の平原に侵攻した。

ナハールネットによると、これを受けて、ヒズブッラーはカフル・キラー村郊外でイスラエル軍戦車を迎撃した。

**

ナハールネットによると、ヒズブッラーのマフムード・クマーティ0政治評議会副議長は、レバノン南部住民に向けた声明を発表し、「忍耐の時代は終わった。我々には抵抗に戻る以外の選択肢はない」、「「敵は全面戦争を望んでいる。停戦合意以来それを止めていない。ならば全面戦争にしよう。アッラーは我々の支えであり、勝利は祖国と人民、そして抵抗に属する」と表明した。

**

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、Xを通じて、イランの首都テヘランに対する爆撃で、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団に所属するレバノン軍団ダウード・アリー・ザーデ司令官と呼ばれる人物を殺害したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

エネルギー省はエネルギー供給が影響を受ける可能性があるとの噂を否定

エネルギー省は、米国・イスラエルによるイランへの先制攻撃とこれに対するイランのアラブ諸国、イスラエルへの報復攻撃に伴いエネルギー供給が影響を受ける可能性があるとの噂が広まるなか、フェイスブックを通じて、これをを否定した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民間航空総局はシリア北部の空域を開放し、ダマスカス国際空港の運用を4日午前0時から再開すると発表

民間航空総局は、フェイスブックを通じて、シリア北部の空域における一部の航空回廊をトルコ方面に向けて開放し、ダマスカス国際空港の運用を4日午前0時から再開すると発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

人民議会選挙高等委員会はラッカ県の住民に2日までに選挙人団の名簿案への異議申し立てを提出するよう改めて呼びかける

人民議会選挙高等委員会は、テレグラムを通じて、ラッカ県の住民に対し、2日までに選挙人団の名簿案への異議申し立てを提出するよう改めて呼びかけた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍関係者はシャルア移行期政権の部隊がシリア側のゴラン高原の丘陵地帯に武器と兵力を移送していると指摘


イスラエルのワッラは、イスラエル軍北部司令部の関係者の話として、アフマド・シャルア移行期政権の部隊が、シリア側のゴラン高原の丘陵地帯に武器と兵力を移送していると伝えた。

この軍事行動は、国境地域における部隊配置について、イスラエルとシリアの間で事前に交わされていた合意に反したものだとう。

事態を受けて、イスラエル側は、シャルア移行期政権に対して、イランおよびヒズブッラーとの戦闘状況に乗じて、シリア南部のドゥルーズ派に危害を加えることは許さないとのメッセージを伝えるとともに、シリア領を通過して、イラクの民兵が移動するのを防ぐよう求めた。

これらの民兵は現在、イラクで米軍部隊に対して攻撃を行っているとされる。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの実効支配下にある「平和の泉」地域の境界地域の軍事基地に駐留するトルコ軍部隊が東部自由人運動のメンバー300人以上を解任

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの実効支配下にある「平和の泉」地域の拠点都市ラアス・アイン市近郊のマアシャバ村、ダーウーディーヤ村、カースィミーヤ村、バーブ・ハイル村一帯のシリア民主軍諸派の支配地に接する地域の複数ヵ所に設置されていた軍事基地に駐留するトルコ軍部隊が、東部自由人運動のメンバー300人以上を解任した。

解雇されたメンバーの多くはダイル・ザウル県とラッカ県の出身者で、トルコ軍と共に基地の警備・防護任務を担当していた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県アイン・タルマー町で指名手配者の家族が警察官の暴行や恐喝を受けたとして、警察署を襲撃

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団ムラースィルーンによると、アイン・タルマー町で、指名手配者の家族が警察官の暴行や恐喝を受けたとして、警察署を襲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、スィッリーン町近郊のヒルバト・ハドラ村東の農地で、正体不明の武装グループの銃撃を受けて、若者1人が死亡し、1人が負傷した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県の内務治安局がアブー・ハマーム市など2ヵ所で簡易原油精製炉を押収、焼却した。

また、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町でも内務治安局が精製施設を焼却した。

一方、シリア人権監視団によると、内務治安局がムハイミーダ村でシリア民主軍の元司令官の1人ハーリド・アブー・アンタル氏を住民に対する人権侵害の疑いで拘束した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市で武装グループが「旧体制残党との戦い」を口実に、地元住民に金銭的な上納金を課し始めた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ市、ダマスカス郊外県ハラスター市で青年雇用プログラムや職員らが未払い給与の支払いを求めてデモ

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、青年雇用プログラムの職員数十人がラッカ市の県庁舎前で抗議集会を行い、職場復帰と未払い給与の支払いを求めた。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のダルアー・バラド地区で、県当局の汚職や縁故主義の拡大に抗議するデモを呼び掛ける動きが高まるなか、若者たちが地区内の学校の壁に「知事と40人の盗人は退陣せよ」などといった落書きを欠いた。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市で、臨時任用の女性教師が5ヵ月間にわたる給与未納に抗議するデモを行った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県のアフマド知事は県庁舎でシャルア移行期政権のアブドゥッラー県民事局長および関係機関の担当者らと会合

ANHAによると、ハサカ県のヌールッディーン・アフマド知事は県庁舎で、アフマド・シャルア移行期政権のハサカ県アブドゥッラー・アブドゥッラー民事局長および関係機関の担当者らと会合を開いた。

会議では、クルド系市民へのシリア国籍の回復などを規定した2026年大統領令(司令)第13号の実施方法が議論された。

ANHAによると、代表団には政治問題総局のアッバース・フサイン総局長、シリア郵便公社のイマードッディーン・ハマド総裁も参加しており、アフマド知事はまた、ハサカ県の郵便総局の再稼働に向けた手続きを完了させた。

一方、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)のマフムード・ハリール・アリー司令官とシャルア移行期政権内務省のハサカ県内務治安司令部のマルワーン・アリー司令官(准将)、陸路海路出入国管理総局のクタイバ・バダウィー総局長らからなる代表団とともにスィーマルカー国境通行所で会合を行い、同通行所の管理方法について協議した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルとヒズブッラーの戦闘再開を受けて2日に約11,000人がレバノンからシリアへ越境


国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のゴンサロ・バルガス・リョサ在シリア代表は、Xを通じて、レバノンのヒズブッラーによるイスラエル北部へのミサイル・無人航空機による攻撃を受けて、イスラエルによるレバノンへの爆撃が再開されたことを受けて、3月2日に約11,000人がレバノンからシリアへ越境したと発表した。

リョサ代表によると、シリアに入国した人々の大半はシリア人世帯だが、レバノン人世帯も若干含まれる。

**

SANAも、過去24時間に10,000人以上のシリア人がダマスカス郊外県ジュダイダト・ヤーブース国境通行所を越境したと伝えた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はクナイトラ県南部で3人を拘束

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が県南部のクードナ村とアスバフ村付近で父親と2人の子どもを拘束した。

また、アスバフ村では、羊を放牧していた若者1人がイスラエル軍に拘束された。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、軍用車両7台からなるイスラエル軍部隊がアブー・ギーサール丘から侵入し、ワーディー・ラカードの橋の近くに検問所を設置した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県サイドナーヤ市近郊、ダルアー県ヤルムーク大学近く、ムサイフラ町西ミサイルと無人航空機の残骸が落下

ダマスカス郊外県では、SANAによると、米国・イスラエルによるイランへの先制攻撃とこれに対するイランのアラブ諸国、イスラエルへの報復攻撃が続くなか、サイドナーヤ市近郊の農地にミサイルの残骸が落下した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、によると、首都ダマスカスとダルアー県を結ぶ街道沿線のヤルムーク大学近くに、撃墜された無人航空機の残骸が落下した。

また、ムサイフラ町西の農地にも別の無人航空機が墜落した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア移行期政権の軍部隊およびこれを支持する武装勢力がスワイダー市北西一帯を無人航空機で攻撃

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の軍部隊およびこれを支持する武装勢力が午後、スワイダー市北西一帯を無人航空機で攻撃した。

これに関して、国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて声明を発表し、攻撃による被害は物的損害のみにとどまったことを明らかにしつつ、これを非難した。

**

一方、SANAによると、世界食糧計画(WFP)の支援のもと、シリア・アラブ赤新月社のトラック34台が小麦粉、医療物資、飲料水タンク、電気設備などを運んでスワイダー市に到着した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

保健省の関係当局はラタキア県の国立病院・医療センターに勤務していた100人以上の医師を解雇、ほとんどがアラウィー派

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、保健省の関係当局は、同県の国立病院・医療センターに勤務していた100人以上の医師を解雇する決定を発表した。

対象となった医師や職員は大半がアラウィー派だという。

**

この措置に対して、中・西部シリア政治評議会(PCCWS)はフェイスブックを通じて声明を発表し、昨年3月に発生したアラウィー派住民らへの「虐殺」の延長にほかならないと非難、恣意的解雇の即時撤回を求めるとともに、国内外で調査委員会を設置し、世界保健機関をはじめとする国際機関に対して、医療従事者に対して行われている、飢えか服従かを迫る政策から医師らを保護するため介入するよう求めた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍第54師団のフサイン・アブドゥッラー・ウバイド司令官が心臓発作で急逝

国防省は、テレグラムを通じて、第54師団のフサイン・アブドゥッラー・ウバイド司令官(准将)(アブー・スハイブ)が心臓発作で急逝したことに対して、哀悼の意を示した。

国防省(テレグラム)によると、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣、アリー・ナアサーン参謀総長は、多くの将校や関係者とともに最後の別れを告げた。

また、国防省(テレグラム)によると、同司令官の葬儀が軍によって執り行われ、遺体は故郷であるハマー県のカフルズィーター市に埋葬された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャイバーニー外務在外居住者大臣、ハッターブ内務大臣は国連のシリアに関する独立国際調査委員会のアンマール委員を団長とする代表団とそれぞれ会談

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、首都ダマスカスで、国連のシリアに関する独立国際調査委員会のムーニヤー・アンマール委員を団長とする代表団と会談した。

**

内務省(テレグラム)によると、アナス・ハッターブ内務大臣も同代表団と会談した。

(C)青山弘之 All rights reserved.