UNHCR「過去半年間で治安状況の改善を受けてシリア人難民・避難民約50万人が帰宅」(2017年6月30日)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、過去半年間でシリア人難民・避難民約50万人が帰宅したと発表した。

帰宅を果たしたのは、国内避難民約44万人と国外難民3万1,000人強で、治安状況が改善したことを受け、アレッポ県、ハマー県、ヒムス県、ダマスカス県・ダマスカス郊外県の自宅に戻ったという。

アンドレイ・マヘスィッチ(Andrej Mahecic)報道官は、スイスの首都ジュネーブでの記者会見で「重要な動きで、大きな数値だ…。帰宅したほとんどの人たちは、自分たちの財産を確認し、家族の消息を知ろうとして帰還している」とのべた。

ロイター通信(6月30日付)が伝えた。

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュ系のハーリド・ブン・ワリード軍内で司令官の変死を受け武力衝突(2017年6月30日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(7月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍を構成するヤルムーク殉教者旅団とイスラーム・ムサンナー運動の戦闘員が司令官の死をめぐって交戦した。

同サイトによると、両武装集団は、ダルアー県タスィール町で29日に司令官のマルワーン・ザイン・アービディーン氏の変死体が発見されたことを受け、対立を深め交戦にいたったという。

AFP, July 2, 2017、AP, July 2, 2017、ARA News, July 2, 2017、Champress, July 2, 2017、al-Hayat, July 3, 2017、Kull-na Shuraka’, July 2, 2017、al-Mada Press, July 2, 2017、Naharnet, July 2, 2017、NNA, July 2, 2017、Reuters, July 2, 2017、SANA, July 2, 2017、UPI, July 2, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動はダーイシュ系のハーリド・ブン・ワリード軍の戦闘員35人を殲滅したと発表(2017年6月30日)

ダルアー県では、シャーム自由人イスラーム運動が、SNSのアカウントを通じて、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍との県西部のハイト村での過去24時間の戦闘で、戦闘員35人を殲滅したと発表した。

Kull-na Shuraka’, July 1, 2017

AFP, July 1, 2017、AP, July 1, 2017、ARA News, July 1, 2017、Champress, July 1, 2017、al-Hayat, July 2, 2017、Kull-na Shuraka’, July 1, 2017、al-Mada Press, July 1, 2017、Naharnet, July 1, 2017、NNA, July 1, 2017、Reuters, July 1, 2017、SANA, July 1, 2017、UPI, July 1, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が包囲するラッカ市内でダーイシュが反撃、市北部の工業地区の大部分を奪還(2017年6月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって完全包囲されたラッカ市北部で、ダーイシュ(イスラーム国)が反撃、シリア民主軍が制圧していた工業地区の大部分を奪還した。

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機がダイル・ザウル県CONOCOガス精製所一帯を爆撃し、ダーイシュのメンバー20人以上が死亡(2017年6月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機がCONOCOガス工場一帯を空爆し、ダーイシュのメンバー20人以上が死亡した。

また米軍主導の有志連合はトゥーブ村を空爆し、住民3人が死亡した。

空爆はこのほかにも、ジャルズィー村に対して行われた。

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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アレッポ県北西部アフリーン市近郊にトルコ軍戦車部隊が進攻し、YPG主体のシリア民主軍と砲撃戦(2017年6月30日)

アレッポ県では、ARA News(6月30日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市近郊のカッラ・バーバー村一帯に戦車部隊を進攻させ、人民防衛隊主導のシリア民主軍が砲撃戦を行った。

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍はダルアー市、ナスィーブ国境通行所などを激しく攻撃(2017年6月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍戦闘機・ヘリコプターがダルアー市ダルアー・バラド地区(マンシヤ地区)、そして対ヨルダン国境に位置するナスィーブ国境通行所などを空爆、ダーイル町を砲撃した。

シリア軍はまた、ハッラーブ・シャフム村、サイダー町、ヌアイマ村、ヤードゥーダ村で反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(6月30日付)によると、反体制武装集団がムハルダ発電所を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバアルブー村を空爆した。

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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大統領の実弟マーヒル・アサド准将が少将に昇進か?(2017年6月30日)

レバノン日刊紙『ディヤール』(6月30日付)は、アサド大統領の弟マーヒル・アサド准将が少将に昇進したと伝えた。

また、アーラム・チャンネル(6月30日付)などは、俳優のムスタファー・ハーニー氏が、マーヒル・アサド少将の昇進を祝して、ツーショット写真を公開したと伝えた。

だが、公開された写真に写っているマーヒル・アサド少将の肩章は准将のままである。

Qanat al-‘Alam, June 30, 2017
Qanat al-‘Alam, June 30, 2017
Qanat al-‘Alam, June 30, 2017

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なお、RTアラビア語版(1月1日付)は、2017年1月1日にマーヒル・アサド准将が少将に昇進したと伝えている。

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Diyar, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Qanat al-‘Alam, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、RT, January 1, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

 

 

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ダルアー県で戦闘を続ける南部戦線(自由シリア軍)はアスタナ5会議への代表者派遣取りやめを決定(2017年6月30日)

ダルアー県一帯で活動を続ける南部戦線(自由シリア軍)は声明を出し、7月4~5日に開催が予定されているアスタナ5会議への代表者の派遣を取りやめる決定を下したことを明らかにした。

クッルナー・シュラカー(6月30日付)が伝えた。

代表者派遣取りやめは、保障国であるロシア、トルコ、イランが緊張緩和地帯における戦闘を抑止できず、アサド政権に殺戮の余地を与え続けているなどが理由だという。

声明に署名した南部戦線所属組織は、南部の鷹旅団、砲兵ミサイル連隊、ウマリー旅団、ハスム部隊、スンナ青年部隊、スンナの獅子師団、ファッルージャト・ハウラーン師団、第46旅団、ハック師団、南部部隊連合、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、カーディスィーヤ師団、征服者アッラーの獅子旅団、南部タウヒード旅団、アバービール軍、タウヒード・ウンマ連合、部族師団、フルカーン旅団、アームード・ハウラーン師団、3月18日師団、クナイトラ軍事評議会、ハムザ師団、使徒末裔旅団、シリア革命家戦線、ハウラーン・ムジャーヒディーン旅団、南部部族自由人軍、革命軍。

南部戦線は、ダルアー市マンシヤ地区一帯で抵抗を続けるシャーム解放機構主導の「堅固な建造物」作戦司令室と連動するかたちで同県南部などで戦闘を続けている。


AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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イスラエル軍はクナイトラ県バアス市、東サムダーニーヤ村にあるシリア軍・親政権武装勢力の拠点を再び越境爆撃・砲撃(2017年6月30日)

クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(6月30日付)によると、占領下のゴラン高原に展開するイスラエル軍砲兵部隊が、東サムダーニーヤ村にある親政権武装勢力のゴラン連隊の拠点、バアス市一帯のシリア軍の砲台を砲撃した。

またイスラエル軍戦闘機がシリア軍の拠点複数カ所を空爆した。

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はラサーファ通行所とイスリヤー村(ハマー県)を結ぶ街道を制圧し、同地北部のダーイシュ支配地域を包囲・孤立化(2017年6月30日)

アレッポ県では、SANA(6月30日付)によると、シリア軍は、ラッカ県西部のラサーファ市とハマー県イスリヤー村を結ぶ県南東部の街道地帯に位置する13の村・農場、丘陵地帯(第413、406、384、390、409、403、394、443、421、433地点)からダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同街道を制圧、またイスリヤー村、ラサーファ市、そしてユーフラテス川右岸(南岸)を結ぶダーイシュの支配地域を包囲・孤立化させた。

Kull-na Shuraka’, June 30, 2017

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、パノラマ交差点、ブガイリーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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OPCWの事実調査団は4月にハーン・シャイフーン市で発生した化学兵器使用疑惑事件に関してサリンが使用されたと判断(2017年6月30日)

化学兵器禁止機関(OPCW)のアフメト・ウズムジュ事務総長は、2017年4月4日にイドリブ県ハーン・シャイフーン市で発生した化学兵器使用疑惑事件に関して、事実調査団(FFM)が化学兵器が使用されたことを確認したとする報告書を作成したことを明らかにした。

FFMは、化学兵器使用の有無を調査することを目的としており、誰が使用したかを特定することを目的とはしていない。

FFMは、ハーン・シャーフーン市での調査を行うことはできなかったが、近隣諸国に搬送された被害者とされる人々のサンプル解析、目撃者とされる人々の証言などをもとに、サリン・ガスが使用されたと判断したという。

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、OPCW, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年6月30日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月30日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、アレッポ県1件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(ダルアー県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 30, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月29日、ダイル・ザウル市近郊、ラッカ市近郊で30回の爆撃を実施(2017年6月30日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月29日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して34回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は30回で、ブーカマール市近郊(4回)、シャッダーディー市(1回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)、ラッカ市近郊(20回)で実施された。

CENTCOM, June 30, 2017をもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県南東部の3カ村をダーイシュから奪取(2017年6月29日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(6月30日付)によると、シリア軍、親政権武装勢力が、ハナースィル市東部に位置するジャディーダ村、ラスム・アスカル村、シャリーマ村の3カ村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

Kull-na Shuraka’, June 30, 2017

AFP, June 30, 2017、AP, June 30, 2017、ARA News, June 30, 2017、Champress, June 30, 2017、al-Hayat, July 1, 2017、Kull-na Shuraka’, June 30, 2017、al-Mada Press, June 30, 2017、Naharnet, June 30, 2017、NNA, June 30, 2017、Reuters, June 30, 2017、SANA, June 30, 2017、UPI, June 30, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構は「悪魔の詩(音楽)が流されていたとして、イドリブ市郊外の避難民キャンプでの児童向けの催し物会場を襲撃し、児童に暴行を加える(2017年6月29日)

イドリブ県では、ARA News(6月29日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が、イドリブ市郊外の避難民キャンプで慈善団体が児童向けに行っていた催し物を襲撃し、児童らに暴行らを加え、機材などを破壊した。

シャーム解放機構メンバーは、襲撃の理由に関して、会場で「悪魔の詩」(音楽)が流されていたためでと主張しているという。

AFP, June 29, 2017、AP, June 29, 2017、ARA News, June 29, 2017、Champress, June 29, 2017、al-Hayat, June 30, 2017、Kull-na Shuraka’, June 29, 2017、al-Mada Press, June 29, 2017、Naharnet, June 29, 2017、NNA, June 29, 2017、Reuters, June 29, 2017、SANA, June 29, 2017、UPI, June 29, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のアレッポ県アフリーン市一帯へのトルコ軍の増援、砲撃頻発化を受け、ロシア軍が同地に展開(2017年6月29日)

アレッポ県では、オリエント・ニュース(6月29日付)によると、県アアザーズ市、マーリア市一帯の反体制武装集団支配地域へのトルコ軍による地上部隊増派と西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市一帯への砲撃激化を受け、アレッポ市郊外のカフル・ジャンナ村の基地に駐留していたロシア軍部隊が同地を撤収し、アフリーン市一帯に移動した。

AFP, June 29, 2017、AP, June 29, 2017、ARA News, June 29, 2017、Champress, June 29, 2017、al-Hayat, June 30, 2017、Kull-na Shuraka’, June 29, 2017、al-Mada Press, June 29, 2017、Naharnet, June 29, 2017、NNA, June 29, 2017、Orient News Net, June 29, 2017、Reuters, June 29, 2017、SANA, June 29, 2017、UPI, June 29, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は首都ダマスカス中心街に配置していたコンクリート製の検問所の一部を撤去(2017年6月29日)

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(6月29日付)によると、シリア軍が中心街のサウラ通りと県庁前に配置されていたコンクリート製の検問所を撤去した。

検問所は2016年に設置され、道路を封鎖していた。

AFP, June 29, 2017、AP, June 29, 2017、ARA News, June 29, 2017、Champress, June 29, 2017、al-Hayat, June 30, 2017、Kull-na Shuraka’, June 29, 2017、al-Mada Press, June 29, 2017、Naharnet, June 29, 2017、NNA, June 29, 2017、Reuters, June 29, 2017、SANA, June 29, 2017、UPI, June 29, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァを主導するPYDのムスリム共同党首はイラク人民動員隊のシリアへの進攻を拒否(2017年6月29日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)のサーリフ・ムスリム共同党首は、ニナワ県を西進し、対シリア国境地帯に到達したイラクの人民動員隊に関して、シリア領内に進攻しないよう警告した。

ムスリム共同党首は「人民動員隊の居場所はイラクで、シリアではない。彼らはイラク領内の自分たちの両地で何を決定しようと自由だが、彼らはシリアと無関係だ」と述べた。

クッルナー・シュラカー(6月29日付)が伝えた。

AFP, June 29, 2017、AP, June 29, 2017、ARA News, June 29, 2017、Champress, June 29, 2017、al-Hayat, June 30, 2017、Kull-na Shuraka’, June 29, 2017、al-Mada Press, June 29, 2017、Naharnet, June 29, 2017、NNA, June 29, 2017、Reuters, June 29, 2017、SANA, June 29, 2017、UPI, June 29, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ主導の反体制派はクナイトラ県バアス市一帯から撤退する一方、ダルアー市一帯でシリア軍との戦闘を続ける(2017年6月29日)

クナイトラ県では、イナブ・バラディー(6月29日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構と「自由シリア軍」諸派からなるムハンマド軍が、侵攻していたバアス市一帯から撤退した。

撤退は、ムハンマド軍を構成する「自由シリア軍」諸派が、ダマスカス郊外県、クナイトラ県、ダルアー県の県境が接するいわゆる「死の三角地帯」を掌握するための戦闘に充分参加しなかったことが理由だという。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月29日付)によると、シャーム解放機構などからなる「堅固な建造物」作戦司令室がダルアー市内東部の空軍情報部施設を攻撃した。

これに対して、シリア軍はダルアー市マンシヤ地区などを「樽爆弾」で空爆、ロシア軍もナスィーブ国境通行所、ウンム・マヤーズィン町、ムザイリーブ町を空爆した。

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ダマスカス郊外県・ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力がアイン・タルマー村の回廊地帯、アイン・タルマー渓谷一帯、ジャウバル区一帯でラフマーン軍との戦闘を続けた。

この戦闘でシリア軍は、アイン・タルマー村近郊の自動車運転学校を制圧した。

一方、SANA(6月29日付)によると、シリア軍がバイト・ジン村、ハラファー村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、ARA News(6月29日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ガントゥー市、ティールマアッラ村を砲撃し、女性1人、子供1人の合わせて2人が死亡、住人以上が負傷負傷した。

AFP, June 29, 2017、AP, June 29, 2017、ARA News, June 29, 2017、Champress, June 29, 2017、al-Hayat, June 30, 2017、Kull-na Shuraka’, June 29, 2017、al-Mada Press, June 29, 2017、Naharnet, June 29, 2017、NNA, June 29, 2017、Reuters, June 29, 2017、SANA, June 29, 2017、UPI, June 29, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダーイシュの支配下に留まるラッカ市を完全包囲(2017年6月29日)

ラッカ県では、ARA News(6月29日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市の南部入口に隣接するカスラト・アフナーン(カフラト・アッファーン)村を制圧し、ラッカ市を完全に包囲した。

『ハヤート』(6月30日付)が複数の反体制筋の話として伝えたところによると、同村を制圧したのはマンビジュ軍事評議会に所属する部隊。

syria.liveuamap.com, June 29, 2017

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月29日付)によると、米軍主導の有志連合がスワル町の民家二棟を空爆し、民間人8人を殺害、複数を負傷させた。

AFP, June 29, 2017、AP, June 29, 2017、ARA News, June 29, 2017、Champress, June 29, 2017、al-Hayat, June 30, 2017、Kull-na Shuraka’, June 29, 2017、al-Mada Press, June 29, 2017、Naharnet, June 29, 2017、NNA, June 29, 2017、Reuters, June 29, 2017、SANA, June 29, 2017、UPI, June 29, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダイル・ザウル市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年6月29日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月29日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のパノラマ交差点、第137旅団基地、バルーク丘、運転学校でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍はまた、パノラマ交差点、運転学校、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、フワイジャト・サクル、旧空港地区、マワーリド地区、工業地区、ウルフィー地区、ハミーディーヤ地区、アルディー地区、墓地地区、アイヤーシュ村のダーイシュ拠点を空爆した。

AFP, June 29, 2017、AP, June 29, 2017、ARA News, June 29, 2017、Champress, June 29, 2017、al-Hayat, June 30, 2017、Kull-na Shuraka’, June 29, 2017、al-Mada Press, June 29, 2017、Naharnet, June 29, 2017、NNA, June 29, 2017、Reuters, June 29, 2017、SANA, June 29, 2017、UPI, June 29, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2017年6月29日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月29日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ラタキア県5件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(ダルアー県2件、ハマー県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にイドリブ県、アレッポ県、ヒムス県の32カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は1,864市町村、武装組織の数は223組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 29, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月28日、ダイル・ザウル市近郊、ラッカ市近郊で20回の爆撃を実施(2017年6月29日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月28日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は20回で、ブーカマール市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)、ラッカ市近郊(13回)で実施された。

CENTCOM, June 29, 2017をもとに作成。

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イスラエル軍は占領下のゴラン高原からシリア領内のシリア軍拠点を再び砲撃(2017年6月28日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官は、「ゴラン高原北部」に配置されているシリア軍の迫撃砲台からイスラエル領内(占領下ゴラン高原)に対して砲撃が行われたことへの報復として、同砲台を攻撃したと発表した。

バアス市一帯では、シャーム解放機構や「自由シリア軍」からなるムハンマド軍による攻撃が激化しており、イスラエル軍はシリア軍と戦うムハンマド軍を支援するかたちでシリア領内に対して散発的な攻撃を繰り返す一方、28日には占領下のゴラン高原一帯を「軍事閉鎖地域」に指定している。

これに関して、ARA News(6月29日付)は、イスラエル軍が28日夜、クナイトラ県東サムダーニーヤ村にあるシリア軍とヒズブッラーの砲台複数基を砲撃した、と伝えた。

イスラエル軍が、クナイトラ県北部でムハンマド軍と戦闘を続けるシリア軍を攻撃したのは過去1週間でこれが3回目。

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なお、『ハヤート』(6月30日付)によると、シリア領内からの砲弾が着弾したとき、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、戦闘地域から約20キロの距離に位置する入植地カツリーン村に滞在していた。

AFP, June 29, 2017、AP, June 29, 2017、ARA News, June 29, 2017、Champress, June 29, 2017、al-Hayat, June 30, 2017、Kull-na Shuraka’, June 29, 2017、al-Mada Press, June 29, 2017、Naharnet, June 29, 2017、NNA, June 29, 2017、Reuters, June 29, 2017、SANA, June 29, 2017、UPI, June 29, 2017などをもとに作成。

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ヒムス市郊外で大きな爆発、反体制派はシリア軍・ヒズブッラー拠点に対する米軍のミサイル攻撃だと主張(2017年6月28日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(6月28日付)によると、ヒムス市東部郊外のウーラース地区で大きな爆発が発生した。

爆発の原因は不明だが、ドゥラル・シャーミーヤ(6月28日付)は複数の反体制派消息筋の話として、爆発は米軍が撃ったトマホーク・ミサイルによるもので、ヒズブッラーやシリア軍防空大隊が展開する地域が標的となったと伝えた。

AFP, June 28, 2017、AP, June 28, 2017、ARA News, June 28, 2017、Champress, June 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2017、al-Hayat, June 29, 2017、Kull-na Shuraka’, June 28, 2017、al-Mada Press, June 28, 2017、Naharnet, June 28, 2017、NNA, June 28, 2017、Reuters, June 28, 2017、SANA, June 28, 2017、UPI, June 28, 2017などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動はイドリブ県でダーイシュの細胞を摘発(2017年6月28日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月28日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動報道官のウマル・ハッターブ氏がテレグラムを通じて、イドリブ県東部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)の細胞を壊滅したことを明らかにした。

AFP, June 28, 2017、AP, June 28, 2017、ARA News, June 28, 2017、Champress, June 28, 2017、al-Hayat, June 29, 2017、Kull-na Shuraka’, June 28, 2017、al-Mada Press, June 28, 2017、Naharnet, June 28, 2017、NNA, June 28, 2017、Reuters, June 28, 2017、SANA, June 28, 2017、UPI, June 28, 2017などをもとに作成。

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マクガーク米大統領特使はトルコの圧力が強まるなかラッカ県北部に入り、YPG主体のシリア民主軍、ラッカ文民評議会と非公開会合(2017年6月28日)

トルコが、ラッカ市解放後に西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊主導のシリア民主軍に供与した武器の回収を米国に強く求め、アレッポ県北西部の軍備を増強するなか、ブレット・マクガーク米大統領特使がシリア領内に入り、ラッカ県北部のアイン・イーサー市にあるシリア民主軍の本部で、同軍司令官、ラッカ文民評議会メンバーと2時間にわたり非公式会合を行った。

マクガーク特使には、ロバート・ジョーンズ有志連合副司令官らが同行した。

ラッカ文民評議会のアブドゥッラー・アルヤーン共同議長は、ARA News(6月28日付)に対して、「28日に予定されている会合は公開されるだろう」としつつ、会合での協議内容については「重要な議題が議論された」と述べるだけで、言及を避けた。

ARA News, June 28, 2017

 

AFP, June 28, 2017、AP, June 28, 2017、ARA News, June 28, 2017、Champress, June 28, 2017、al-Hayat, June 29, 2017、Kull-na Shuraka’, June 28, 2017、al-Mada Press, June 28, 2017、Naharnet, June 28, 2017、NNA, June 28, 2017、Reuters, June 28, 2017、SANA, June 28, 2017、UPI, June 28, 2017などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「米国がシリア政府軍を先制攻撃したら、適切且つ威厳をもって対応する」(2017年6月28日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ドイツのグマール・ガブリエル外務大臣との会談後の記者会見で、シリア情勢について触れ、そのなかでアサド政権が新たな化学兵器攻撃を準備しているとの米ホワイト・ハウス報道官の発言に関して、「挑発行為」と非難、「米国がシリア政府軍に対して先制攻撃を行ったら、適切に、そして威厳をもって対応する」と述べた。

ARA News(6月28日付)が伝えた。

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またロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は、ホワイト・ハウス報道官の発言に関して、「米国は世論に自らの主張の真相について開示していない…。イラクでも前例がある…。世界はブッシュ政権が国民を騙して、イラク政府が大量破壊兵器を保有していると主張したのを目の当たりにしている」と述べた。

AFP, June 28, 2017、AP, June 28, 2017、ARA News, June 28, 2017、Champress, June 28, 2017、al-Hayat, June 29, 2017、Kull-na Shuraka’, June 28, 2017、al-Mada Press, June 28, 2017、Naharnet, June 28, 2017、NNA, June 28, 2017、Reuters, June 28, 2017、SANA, June 28, 2017、UPI, June 28, 2017などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機がダルアー県西部でダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の拠点を爆撃(2017年6月28日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月28日付)によると、所属不明の戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓い、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動を含む反体制武装集団と抗争を続けるハーリド・ブン・ワリード軍の支配下にあるジッリーン村を空爆、ハーリド・ブン・ワリード軍の戦闘員多数が死傷、拠点複数カ所が破壊された。

この空爆でハーリド・ブン・ワリード軍司令官のアブー・ハーシム・リファーイー氏が死亡した。

AFP, June 28, 2017、AP, June 28, 2017、ARA News, June 28, 2017、Champress, June 28, 2017、al-Hayat, June 29, 2017、Kull-na Shuraka’, June 28, 2017、al-Mada Press, June 28, 2017、Naharnet, June 28, 2017、NNA, June 28, 2017、Reuters, June 28, 2017、SANA, June 28, 2017、UPI, June 28, 2017などをもとに作成。

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