イスラエル軍部隊がクナイトラ県ウンム・アザーム村に侵入し、通行中の住民4人を一時拘束(2025年7月31日)

クナイトラ県では、イナブ・バラディーによると、車輛2台からなるイスラエル軍の部隊がウンム・アザーム村に侵入し、通行中の住民4人を拘束した。

4人は2時間あまりの聴取の後、解放された。

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スフヤーン・サルマーン・カダート氏が駐シリア・ヨルダン特命全権大使に正式に任命される(2025年7月31日)

ヨルダンのマムラカ・チャンネルによると、スフヤーン・サルマーン・カダート氏の駐シリア・ヨルダン特命全権大使への任命が、閣議決定を経て、ヨルダン国王の勅令によって正式に発出された。

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米主導の有志連合所属の貨物機がハサカ県ハッラーブ・ジール村に設置されている基地に着陸(2025年7月31日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、野戦砲、レーダーシステム、その他の兵站物資などを積んだ米主導の有志連合所属の貨物機がハッラーブ・ジール村に設置されている基地に着陸した。

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内務省報道官は、ドイツから一時帰国中に首都ダマスカス旧市街のウマイヤ・モスクで拘束され、その後死亡したユースフ・ラッバード氏について、治安部隊の拷問により死亡したとの疑惑を否定(2025年7月31日)

イナブ・バラディーによると、内務省のヌールッディーン・バーバー報道官は、ドイツから一時帰国中に首都ダマスカス旧市街のウマイヤ・モスクで拘束され、その後死亡したユースフ・ラッバード氏について、治安部隊の拷問により死亡したとの疑惑を否定した。

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ムラースィルーンなどによると、アナス・ハッターブ内務大臣は、ラッバード氏の母親に直接電話で哀悼の意を伝え、事件の経過を精査し、あらゆる詳細について彼女に逐一報告することを約束した。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県で若い男性が殺害される(2025年7月31日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市近郊のラウダ村で、治安部隊が家宅捜索を実施、逃走を試みた若い男性が射殺した。

男性は2012年に旧シリア軍を離反した元兵士。

また、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が8月1日に発表したところによると、ナブク市で、内務省総合治安局のパトロール部隊がフライタ村出身の男性を銃で撃ち、殺害した。

パトロール部隊は、男性が車を停車させなかったために、妻、子供、義理の兄弟が同乗していた車に向けて発砲、うち1人も負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ルクンッディーン区で、ダルアー県マアルバ町出身の若い男性が治安部隊の銃撃により死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市フィルドゥース地区の店舗内で、前政権の有力支持者でシャッビーハと呼ばれていた人物が何者かによって殺害された。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市のカルム・マイサル地区で、前政権のシャッビーハと見られるグループの発砲で、民間人1人が死亡、1人が重傷を負った。

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ダイル・ザウル県シャアファ村でダーイシュのスリーパーセルと見られる正体不明の武装グループがシリア民主軍の車輛を襲撃(2025年7月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャアファ村で、オートバイに乗ったダーイシュのスリーパーセルと見られる正体不明の武装グループがシリア民主軍の車輛を襲撃、兵士1人と同行していた民間人1人を殺害、運転手を負傷させた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市とフール町を結ぶ街道で、正体不明の武装グループが民間人に対して強盗を試みたが、標的となった人物が自衛のため発砲、襲撃者1人が死亡、他2人が負傷した。

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ハサカ県のフール・キャンプ、ロジュ・キャンプに収容されていたイラク人約250世帯が北・東シリア地域民主自治局とイラク国民議会との連携のもとイラクに帰国(2025年7月31日)

ANHAによると、ハサカ県のフール・キャンプに収容されていたイラク人233世帯812人が北・東シリア地域民主自治局とイラク国民議会の治安委員会、移民避難民委員会との連携のもと、イラクに帰国した。

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また、ANHAによると、ロジュ・キャンプに収容されていたイラク人15世帯67人も帰国した。

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移行期国民委員会委員長は、一部の人権侵害加害者を検察に送致し、法務大臣および検事総長との協議を経て、公訴を提起する手続きを行ったと発表(2025年7月31日)

SANAによると、移行期国民委員会のアブドゥルバースィト・アブドゥッラティーフ委員長は声明を出し、一部の人権侵害加害者を検察に送致し、法務大臣および検事総長との協議を経て、公訴を提起する手続きを行ったと発表した。

イナブ・バラディーなどによると、声明は、ハッサーン・アル=トゥルバ検事総長が30日に、以下4名を国民に対する犯罪および人権侵害の容疑で公訴したと発表していた。

・アーティフ・ナジーブ:1960年、ラタキア県ジャブラ市生まれ。
・アフマド・バドルッディーン・ハッスーン:1949年、アレッポ県生まれ。
・ムハンマド・シャッアール:1950年、ラタキア県ハッファ市生まれ。
・イブラーヒーム・アル=フワイジャ:1940年、ジャブラ市生まれ。

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司法省はスワイダー県で発生した最近の事件を調査するための委員会を設置:財務省はスワイダー市の公務員の給与送金手続きを開始したが、一部資金が法を逸脱した武装集団によって強奪される事件が発生していると発表(2025年7月31日)

司法省は、フェイスブックを通じて、7月にスワイダー県で発生した最近の事件を調査するための委員会を設置したと発表した。

委員会は、1961年の立法令第98号(司法権法)およびその改正条項、大統領令第9号(2025年)、真実の解明と説明責任の確保を求める大統領府の指示、ならびに国家利益に基づく措置として設置、以下の委員より構成されている。

・ハーティム・ナアサーン判事
・ハッサーン・ムハンマド・ハマウィー判事
・マイスーン・ハンムード・タウィール判事
・ジャマール・アシュカル判事
・ムヒーッディーン・ハルムーシュ准将
・ターリク・クルディー弁護士
・アンマール・イッズッディーン弁護士

委員会は設置日から3ヵ月以内に最終報告書を提出することとされている。

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ANHAによると、シリア共産党ジャズィーラ地域委員会のメンバーらが、ハサカ県カーミシュリー市にある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)前で、スワイダー県の住民に対して行われた虐殺と人権侵害に抗議する集会を開いた。

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財務省は、フェイスブックを通じて声明を出し、スワイダー市の公務員の給与送金手続きを開始したが、一部資金が法を逸脱した武装集団によって強奪される事件が発生していると発表した。

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SANAによると、スワイダー県への人道支援物資を積んだ5回目となる車列がダルアー県ブスラ・シャーム市に到着した。

シリア・アラブ赤新月社の主導で組織され、シリア政府の便宜供与と国連の監督のもとで編成された車列は、47台の貨物車輛からなり、食料品、医療品、生活必需品を運搬、実施された。

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シリア人権監視団:アサド前政権下のシリアでのロシア軍の爆撃による死者数は21,280人(2025年7月31日)

アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣らシリアの上級使節団が、ロシアを公式訪問したことを受けて、シリア人権監視団は、アサド前政権下のシリアでのロシア軍の爆撃による死者数を発表した。

それによると、ロシア軍がシリア領内での爆撃を開始した2015年9月30日から、アサド政権が崩壊した2024年12月8日する直前の2024年11月30日までの約110ヵ月間で、ロシア軍の爆撃による死者数は21,280人に達している。

内訳は以下の通り:

・民間人8,763人(子供2,126人、女性1,330人、男性・少年5,307人)
・ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員6,244人
・反体制派、イスラーム主義勢力、シャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、その他外国人戦闘員など6,273人

同監視団によれば、ロシア軍は作戦で、テルミット焼夷剤など国際法で禁止された兵器を使用した。

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シャイバーニー外務在外居住者はロシアを訪問し、プーチン大統領、ラブロフ外務大臣と会談:上級使節団にはシャルア暫定大統領の兄マーヒル・シャルア前暫定保健大臣も参加(2025年7月31日)

アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ムルハフ・アブー・カスラ国防国防大臣、フサイン・サラーマ総合情報機関長官らからなる上級使節団を伴い、ロシアの首都モスクワを公式訪問した。

フェイスブックなどによると、使節団には、アフマド・シャルア暫定大統領の兄のマーヒル・シャルア前暫定保健大臣も参加した。

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SANAによると、モスクワを訪れたシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣とロシア外務省の迎賓館で会談した。

ラブロフ外務大臣は会談の冒頭、次のように述べた。

シリアで進行中の出来事を注視している。同国は移行期において多くの課題に直面しているが、歴史的な協力関係で結ばれてきた友好国であるシリアの国民がこれらを克服できることを心から願っている。過去にはトルコでも会談し、さまざまな分野での協力の展望を議論してきたが、今日、この議論をさらに深めたいと考えている。そして、10月15日に予定されている第1回ロシア・アラブ首脳会談に、シャルア暫定大統領が出席することを期待している。

これに対し、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は次のように述べた。

国と国の関係は本来、歴史的かつ人道的なものであり、特定の政府がこれを歪めることがあってはならない。私は新しいシリアを代表してここに来た。両国の関係を協力と相互尊重に基づいた正しい、健全なものとして再構築したいと考えている。
昨年12月8日以来、シリア国内の政治的・市民的・公共サービスの空白を埋めるために取り組んできました。民間および政府機関を維持し、地域の不安定化や混乱を煽る動きにも対処し、国内外のシリア人を再び一つにまとめる努力を進めている。
シリアは現在多くの課題を抱えているが、強力で統一されたシリアを築く大きな機会も存在する。この道のりにおいて、モスクワがダマスカスの側に立ってくれることを強く期待している。

SANAによると、会談後には共同記者会見が開かれ、シリアとロシア間の歴史的関係の深さ、相互尊重に基づく協力強化の必要性が強調されるとともに、両国民の利益に資する二国間パートナーシップの強化と、あらゆる外部干渉の拒否の姿勢が改めて表明された。

シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は会見で次のように述べた。

今日の会談は、シリア・ロシア関係において重要で歴史的な転換点にあたる。過去の経験から学び、現在の関係を構築し、未来のために明確な政治的枠組みを描くための、必要かつ慎重な対話の始まりだ。解放以来、我々は自国の力を信じ、国民の忍耐と最高の利益、そして絶対的な自己決定権に基づき、シリアの扉を世界に開いてきた。
多くの国民が過去の時代の深い傷を負ったままであり、これを責任と透明性を持って認める必要がある。真のパートナーシップには困難に立ち向かう勇気と知恵が必要であり、説明責任のプロセスへの参加は緊張緩和と包括的な国民和解につながる。
シリアの完全で絶対的かつ法的な主権は、ロシア連邦によって尊重され、我々の会談でも透明性をもって再確認された。両国は国家の主権と独立した意思決定を尊重する真の協力関係を築く新しいページを開くことを望んでいる。
イスラエルによる度重なる攻撃は国際法と国連憲章に明らかに違反し、復興を妨害し、民間人の苦難を悪化させ、暴力の連鎖を助長している。ロシアがこうした攻撃を拒否し、シリアを支援する姿勢を示したことに謝意を表したい。
シリアは特定の陣営に属さず、主権を持つ多様なパートナーシップを通じて国際社会に復帰する。ロシアはシリアの復興過程に建設的に貢献できるだろう。今回の対話はシリアの主権を守り、国家機関を強化し、未来を国民自身の手で築くための戦略的一歩だ。
スワイダー県での事件に乗じたイスラエルの内政干渉を非難する。国内の安全は国家が守るべきであり、武器は正規の治安機関に限られるべきだ。イスラエルが少数派カードを利用して混乱を生じさせようとする試みを断固拒否し、シリア国家は全ての国民を平等に保護する。

一方、ラブロフ外務大臣は、シリアの領土保全、統一、主権を支持し、経済回復を支援する用意があると表明し、以下の通り述べた。

シリアを地政学的な対立の場とすることに反対し、国際社会に対し、状況悪化を避け、緊張緩和の努力を支持するよう呼びかけている。
シリアは重要な友好国であり、協力は両国民の利益を強化する。

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SANAによると、外務在外居住者省の報道局は声明を出し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣が歴史的会談を行ったと発表した。

声明によると、会談では、シリアの主権尊重と領土一体性の支援を基礎とした、両国間の政治的・軍事的理解の新たな段階の始まりが確認された。

会談のなかで、プーチン大統領は、イスラエルによるいかなる介入やシリア分割の試みに対してもロシアは断固反対することを強調し、シリアの復興と安定回復を支援するモスクワの揺るぎない立場を表明した。

一方、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、シリアが国民の利益を尊重する新たな原則に基づき、ロシアとの関係を正すことに尽力し、バランスの取れたパートナーシップを開く用意があると表明した。

会談では、さらに、国民すべての権利と安全を守る決意を再確認するとともに、前政権の遺産を政治的・制度的に処理し、国家の未来に資する改革を進める必要性が強調された。

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SANAによると、シリアのアブー・カスラ国防大臣は、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、サラーマ総合情報機関長官とともに、ロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防大臣と会談、シリアとロシアの関係発展に資する複数の共通の軍事問題について協議した。

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外務在外居住者省はフェイスブックを通じて、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣がアラブ諸国の駐モスクワ大使らを招いた夕食会をモスクワで開催したと発表した。

SANAによると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ウラジーミル・プーチン大統領らロシアの主要高官との会談が有意義だったとしたうえで、両国間の関係強化と新たな協力の1ページを開く共通の意志に基づいていたと述べた。

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イスラエル軍がラタキア県の第107旅団司令部のミサイル倉庫を爆撃:シャルア後期政権の治安当局者はダルアー県およびクネイトラ県でイスラエル軍が展開しているとする情報を否定(2025年7月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク渓谷のマアリーヤ村で、イスラエル軍兵士の銃撃によって、住民1人が負傷した。

銃撃は、マアリーヤ村北部に位置する「ジャズィーラ兵営」に駐留するイスラエル軍部隊が行った軍事訓練中に発生したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がジャブラ市近郊のザーマー村にある第107旅団司令部のミサイル倉庫を爆撃し、大規模な火災が発生した。

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一方、イフバーリーヤ・チャンネルは、治安当局者の話として、ダルアー県およびクネイトラ県でイスラエル軍が展開しているとする情報を否定した。

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シリア・レバノン国境で密入国者の侵入を阻止しようとしたレバノン軍とシャルア移行期政権に近い武装勢力が交戦(2025年7月30日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タッルカラフ市に近いアリーダ国境通行所で、レバノン軍兵士とアフマド・シャルア移行期政権に近い武装勢力と見られるグループの間で武力衝突が発生した。

衝突の発端は、シリア側からの密入国をレバノン軍のパトロール部隊が阻止したことで、戦闘でレバノン軍兵士1人が足に銃撃を受け負傷した。

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シリア民主評議会議長評議会:「移行期は解決への道を開くどころか混乱を固定化している」(2025年7月30日)

ANHAによると、シリア民主評議会の議長評議会は、ハサカ市で定例会議を開催し、現下の課題について協議した。

会議には、ライラー・カラ・マーン共同議長、マフムード・ムスラト共同議長(ビデオ参加)、北・東シリア地域民主自治局渉外委員会のイルハーム・アフマド共同議長、ならびに議長評議会メンバーが出席した。

会議のなかで、カラ・マーン共同議長は「移行期は解決への道を開くどころか混乱を固定化している」と指摘、「排除は国民を団結させず、暴力は国家を築かない。今必要なのは、支配ではなくパートナーシップに基づいた包括的な国家プロジェクトだ」と強調した。

カラ・マーン共同議長は、最近のスワイダー県の情勢についても触れ、「部族が自らの歴史に反する紛争に巻き込まれることはあってはならない」と述べ、とりわけ女性や子どもに対する違反行為について独立調査を求めるとともに、「シリア国民の尊厳は取引の対象ではない。新たなシリア建設の基盤は正義であるべきだ」と述べた。
さらにカラ・マーン共同議長は、フランスの首都パリでのトーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使、フランスのジャン=ノエル・バロ外務大臣、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣らが参加した会合に言及、「国際社会からのメッセージは明確だった。権力側は駆け引きや妨害をやめ、本気で政治プロセスに戻るべきだ」と強調した。

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ドイツから一時帰国していた若者が首都ダマスカスのウマイヤ・モスクで治安部隊に逮捕され、その後死亡(2025年7月30日)

シリア人権監視団によると、ダマスカス県カーブーン区出身の青年ユースフ・ラッバード氏が、旧市街中心に位置する大ウマイヤ・モスク周辺で数日前に治安部隊によって逮捕され、その後、理由や罪状が明らかにされないまま拷問を受けて、死亡した。

青年はドイツから短期間の家族訪問のためにシリアへ帰国していたが、拘束され、数日後に家族に遺体が引き渡された。

遺体には複数の打撲や傷跡があったという。

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これに関して、内務省はフェイスブックを通じて、ダマスカス県内務治安司令官のウサーマ・ムハンマド・ハイル・アーティカ准将による声明を発表した。

アーティカ准将は声明のなかで以下の通り述べた。

7月29日(火)、精神的に不安定な状態にあったとされる若者がウマイヤ・モスクに入り、監視カメラ映像に記録されているように、平衡感覚を失った状態で徘徊し、意味不明の言葉を発していた。モスクの警備員が、本人が自傷行為や他者への危害を加えるのを防ぐために対応した。
その後、警備室内において、彼は激しく自傷行為を行い、頭を硬い物に打ち付けるなどして重傷を負った。すぐに救急車が呼ばれたが、救命処置の甲斐なく死亡した。
我々はこの事件の深刻さを認識しており、関係当局と協力して全ての状況を明らかにするため、包括的かつ透明な調査を進めている。新たな情報が得られ次第、改めて公表する予定である。
遺族に心より哀悼とお悔やみを申し上げる。

ムラースィルーンは、フェイスブックを通じて、ラッバード氏が拘束される逮捕の瞬間の監視カメラの映像を転載した。

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シリア民主軍、アサーイシュはハサカ県でダーイシュのメンバーらを逮捕(2025年7月30日)

ハサカ県では、ANHAによると、人民防衛部隊(YPG)の広報センターは、シリア民主軍所属の作戦司令室師団(TOL)が米主導の有志連合の支援を受けて、フール・キャンプ内で精密治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー2人を逮捕したと発表した。

また、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、緊急対応部隊(HAT)がシャダーディー市郊外でダーイシュのスリーパーセルに属する3人を逮捕、武器などを押収したと発表した。

さらに、ANHAによると、アサーイシュの広報センターは、ユーフラテス地区で麻薬密売業者1人を逮捕し、カプタゴン錠剤を押収したと明らかにした。

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フール・キャンプに収容されていたラッカ県・アレッポ県、イドリブ県出身の国内避難民(IDPs)36世帯127人の自主帰還が実施される(2025年7月30日)

ハサカ県では、ANHAによると、フール・キャンプに収容されていたラッカ県・アレッポ県、イドリブ県出身の国内避難民(IDPs)36世帯127人の自主帰還が実施された。

自主帰還の試みは、北・東シリア地域民主自治局傘下のフール・キャンプ管理局が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協力して実施したもので、今回で2回目。

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バシール・エネルギー大臣は、8月2日からトルコ経由でアゼルバイジャン産のガスを日量340万m³の受け入れを開始すると発表(2025年7月30日)

SANAによると、ムハンマド・バシール・エネルギー大臣は、8月2日からトルコ経由でアゼルバイジャン産のガスを日量340万m³の受け入れを開始すると発表した。

これにより、約900メガワットの電力が発電可能になるという。

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イドリブ県の内務治安司令部は旧シリア軍第25特殊任務師団のアブドゥッラッザーク・ムトリク容疑者を逮捕(2025年7月30日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市ダアトゥール地区で29日深夜から30日未明にかけて、私服姿の武装グループがアラウィー派の若者1人を誘拐した。

一方、シリア人権監視団によると、カルダーハ市郊外で若い男性(ファイサル・アズィーズ・イブラーヒーム氏(通称ファイサル・アティーラ)が射殺された。

内務治安総局のアブドゥルアズィーズ・ヒラール・アフマド准将が発表した公式声明によれば、この男性は、武装勢力への武器供与、武器薬物取引、3月沿岸部の事件に関与していた「危険な指名手配者」で、検問所を突破し、逃走の際に警備員を車で轢いた後、発砲を受け死亡した。

だが、シリア人権監視団が得た地元情報筋はこの発表を否定しているという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフィーン村で、29日深夜から30日未明にかけて、武装グループが村の学校の校長の自宅を襲撃し、老女1人を殺害、子ども3人を負傷させた。

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ヒムス県では、SANAによると、県の内務治安司令部の部隊が、クサイル郡にある旧シリア軍の准将だったアフマド・アブドゥンナビー容疑者所有の農場周辺で武器や弾薬を収めた武器庫を押収した。

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イドリブ県では、フェイスブックによると、県の内務治安司令部が精密な治安作戦を実施し、前政権において複数の民兵に所属し、その後第25特殊任務師団の一員となったアブドゥッラッザーク・ムトリク容疑者を逮捕した。

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内務省はフェイスブックを通じて、イラクとの合同作戦で135万錠のカプタゴン押収、複数の関係者を逮捕とする麻薬対策局のハーリド・イード准将の声明を発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が8月1日に発表したところによると、イドリブ県出身の武装グループが、フジャイラ村に住むシーア派の一家を自宅から強制的に追放する事件が発生した。

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内務省報道官:「シャルア移行期政権がスワイダー県を包囲しているとの一部主張は完全な虚偽であり、事実を歪めるもの」(2025年7月30日) #シリア

内務省はフェイスブックを通じて、アフマド・シャルア移行期政権がスワイダー県を包囲しているとの一部主張に関して、「完全な虚偽であり、事実を歪めるものである」とするヌールッディーン・バーバー報道官の声明を発表した。

バーバー報道官は声明のなかで、以下の通り述べた。

政府は地元および国際的人道組織と協力し、県内の民間人に対して人道支援物資を搬入し、無法集団が支配する地域から希望者が一時的に退避できるよう人道回廊を開放している。
「包囲」という主張は、無法集団がスワイダー市周辺や国境を通じて非公式な検問所を開設し、武器やカプタゴン取引を活性化させるために意図的に広めたプロパガンダだ。これらの集団は、シリアの合法的な国家機関がスワイダー県で法秩序を回復することが、自らの非合法資金源を脅かすため、虚偽情報を流し、現地の人道危機を利用し、民間人の苦しみを拡大させながら自らの犯罪活動を維持しようとしている。

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シリア人権監視団は、スワイダー県の「包囲」が開始されてから15日目となり、同県の400家族以上が住居を失い、燃料、食料などが不足、送金ルートが遮断され、教育の機会も失われ、支援は県の需要を満たせていない状態が続いていると発表した。

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シリア人権監視団によると、7月13日にスワイダー県で発生した武力衝突から停戦発効までの間に死亡した犠牲者の数が1,470人を記録した。

内訳は以下の通り:
・スワイダー県民698人(うち民間人145人、子ども21人、女性56人)
・国防省・内務省総合治安局要員469人(うちベドウィン部族出身40人、レバノン人戦闘員1人を含む)
・イスラエルの爆撃で死亡した国防省・内務省要員15人
・国防省庁舎へのイスラエルの爆撃で死亡した民間人3人(女性1人、身元不明2人)
・報道関係者2人
・国防省・内務省要員による現場処刑での死者280人(うち女性15人、子ども10人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力による現場処刑での死者3人(女性1人、子ども1人を含む)

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SANAによると、スワイダー県からの退避を希望する住民や外国人ら280人を乗せた車列が、2回に分けてブスラー・シャーム市に設置されている人道回廊に到着した。

最初の車列には200人の民間人が、続く車列には米国、ドイツ、ヨルダンの国籍を持つ80人80人が乗車していた。

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ペトラ通信によると、ヨルダンの外務省は、スワイダー県から、ヨルダン国民および友好国の国民112人がナスィーブ国境通行所(ジャービル国境通行所)を経由してヨルダンへ避難したと発表した。

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SANAによると、総量12万リットルを超える燃料を積んだタンクローリー4台からなる車列がブスラー・シャーム市の人道回廊を経由して、スワイダー県に向かった。

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尊厳のシャイフ軍団の指導者で、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師への批判を強めていたライス・バルウース氏は、ハダス・チャンネルのインタビューに応じ、自身がレバノンに滞在しているとの情報を否定、スワイダー県内に留まり、現地情勢を注視していると述べた。

また、自身がレバノンに移動したとの情報については、アサド前政権、イラン、ヒズブッラーとつながりがある勢力が発信したものだと主張した。

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イスラエル軍はスワイダー県でベドウィン系武装勢力とシャルア移行期政権の国防省傘下の部隊の集結地点や車輌を爆撃(2025年7月29日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛4台からなるイスラエル軍部隊がハミーディーヤ村に新設された医療拠点に向かって侵入した。

また、これと前後して、イスラエル軍戦闘機がクナイトラ県南部からダルアー県西部のヤルムーク渓谷の上空に複数回にわたって飛来、旋回した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍はその後、無人航空機でスワイダー県西部のサアラ村一帯の複数の建物の破壊作業を行っていたベドウィン系武装勢力とアフマド・シャルア移行期政権の国防省傘下の部隊の集結地点と車輌を爆撃した。

これと前後して、イスラエルの軍用ヘリコプター、偵察機、無人航空機がシリア南部の各所上空に飛来、旋回した。

2025年に入ってからのイスラエルによるシリア領内への攻撃は、これにより87回となった。

内訳は爆撃77回、地上攻撃10回で、これにより、武器庫、軍事拠点、車両など131の標的が破壊、あるいは損傷を受けた。

人的被害は以下の通り:
・国防省および軍事作戦部門関係者:24人死亡、51人負傷
・身元不明者(うちレバノン人2名):5人死亡
・民間人:16人死亡、3人負傷
・武装した民間人:9人死亡

爆撃の県別内訳と主な人的被害は以下の通り:
・アレッポ県:7回
・ダマスカス県、ダマスカス郊外県:24回(民間人3人死亡、レバノン人含む身元不明者5人、軍人2人死亡)
・スワイダー県:17回(国防省関係者15人死亡)
・ヒムス県:8回(うち2回はシリア・レバノン国境付近の非正規ルートを攻撃)
・クナイトラ県:6回(民間人1人、軍人2人死亡、1人負傷)
・ダルアー県:17回(民間人4人、軍人1人死亡、他数名負傷)
・タルトゥース県:2回
・ラタキア県:4回(民間人1人死亡、3人負傷)
・ハマー県:2回(軍人4人死亡)

地上攻撃の県別内訳と主な人的被害は以下の通り:
・ダルアー県:5回(武装民間人16人死亡)
・ダマスカス県:1回
・クナイトラ県:4回

なお、2024年末のアサド政権崩壊以降、イスラエルはシリア軍施設に対しておよそ500回の爆撃を実施し、旧体制の武器・弾薬庫の大半を破壊している。

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レバノンのドゥルーズ派の精神的指導者サーミー・アビー・ムナー師はスワイダー県に対するシャルア移行期政権の進攻を批判(2025年7月29日)

レバノンのドゥルーズ派の精神的指導者サーミー・アビー・ムナー師は、RTアラビア語版のインタビュー番組ニュース・メーカーに出演し、スワイダー県に対するアフマド・シャルア移行期政権の進攻を批判した。

アビー・ムナー師は、以下の通り述べた。

・シャルア移行期政権は、スワイダー県住民と少数派を安心させる協定を策定すべきである。
・「シリア革命」を支援した国々は、本来国家建設と国民が安心できる社会契約の構築に努めるべきだった。
・スワイダー県の一部勢力に責任を負わせるのはおかしい。彼らは自分たちの土地を守る立場にあった。
・あたかもエルサレムを解放するかのように、部族勢力が四方八方からスワイダー県解放に集結した。この行動には違和感がある。国家が責任を取るべきだ。
・大きな責任を持つ者に対して調査と処罰を行うべきだ。スワイダー県の人々は自己防衛のために戦ったまでだ。
・どの立場であっても無辜の人々の殺害を非難する。ドゥルーズ派はシリアを解放し、独立のために闘った民であり、国民統合以外は受け入れなかった。
・停戦合意は米国の後押しのもとで実現された。これはシリアが依然として外国の庇護下にあり、自力での国家再建や国民の安心確保には支援が必要であることを示している。
・合意はイスラエルとシリアの対話によって実現された。地域では大規模な合意形成が進んでいる。スワイダー県の人々には「警戒してほしい、何かが企まれている。我々がその犠牲者になるわけにはいかない」と伝えたい。
・戦争では逸脱行為も起こるが、それは山の民(ドゥルーズ派)の本質ではない。攻撃は禁じられており、自己防衛は神聖である。
・スワイダー県の人々は自らを守る力がある。しかし我々の義務は彼らを支え、シリアが自らを再建するのを助けることだ。シリアはレバノンとドゥルーズ派の生命線である。
・精神的指導者たちとの連絡は、心を鎮め、言葉を統一し、団結を図るためである。
・ヒクマト・ヒジュリー師は大変な苦しみを味わい、標的にもなっていた。スワイダー県の宗教指導者たちには、「未来に目を向けよう」と伝えたい。未来とは、一つの統一されたシリア国家に共にあることだ。そして国家はすべての構成員を尊重する義務がある。
・犯罪を犯した責任者には処罰が必要だ。
・アゼルバイジャンでの交渉が始まった後、シャルア暫定大統領はこの立場に追い込まれたのか? イスラエルに欺かれてスワイダー県に入ったのか?
・ワリード・ジュンブラートは最高レベルで各国や国際機関と連絡を取り、スワイダー県住民の実情把握と支援を行っている。
・サウジアラビア大使館とも連絡を取り合っており、良好な関係と信頼がある。
・スワイダー県支援のための人道的キャンペーンが進められており、最初の支援はナビー・ビッリー国民議会議長から届いた。
・事態が収束した後には和解のステップが重要であり、我々は既存の関係とネットワークを通じてその準備ができている。他の関係者も和解に前向きだと思う。
・スワイダー県の同胞たちへ伝えたい。「どれほどの苦難があっても、我々の心は常にシリアと共にある。だが、真実は常に残り、ドゥルーズ派の歴史は輝かしいままであり続ける。統一とアラブ性の旗は高く掲げられ、決して手放すことはない。そして、シリア国民の絆は必ず取り戻されるであろう。

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アサーイシュの報道センターはラッカ市およびその郊外に潜伏していたダーイシュのスリーパーセルのメンバー9人を逮捕したと発表(2025年7月29日)

ラッカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の報道センターが、ラッカ市およびその郊外に潜伏していたダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー9人を逮捕したと発表した。

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ダマスカス県、ヒムス県、タルトゥース県でドゥルーズ派とアラウィー派が相次いで殺害される(2025年7月29日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市の法廷近くで、3人組の武装グループが発砲、男性1人が負傷、病院に搬送された。

治安当局は現場で襲撃犯1人を逮捕したが、残る2人はオートバイで逃走した。

SANAによると、これに関して、ハマー県の内務治安司令部のマーヒル・マルイー警察担当副司令官(准将)は、裁判所に対する組織的な襲撃ではなく、個人的な犯罪に過ぎないと発表した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マサーキン・バルザ地区で、ドゥルーズ派の2人が自身が経営する店舗の前で、正体不明の武装グループによって至近距離から銃撃され、死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、数日前にスイスから帰国したばかりのスイス国籍を持つシリア人の若い男性が、ハフィール・ファウカー村の自宅で至近距離から銃撃を受け、殺害された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市近郊のタッル・アラン町で、若者1人が正体不明の武装グループにより至近距離から銃撃され、死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市の宝飾品市場にある宝石店が、覆面をした武装グループに襲撃され、店主と息子が暴行を受け、総額数千ドル相当の宝石類を強奪して、逃走した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、2024年末に内務省総合治安局によって逮捕され、その後消息を絶っていたヒムス市出身のアラウィー派の市民5人が、移行期政権当局の拘禁施設で拷問を受け死亡していたことが明らかになった。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市に住むアラウィー派の若者が、マルカブ村近郊で遺体で発見された。

遺体には、数カ所にわたる刺し傷、頭部を銃撃された跡が残っていた。

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シリア国内を自転車で旅行していたポルトガル人デジタルクリエーターがアレッポ県を移動中に、治安当局の制服を着た2人組の尋問を受け、金品を奪われる(2025年7月29日)

シリア人権監視団などによると、シリア国内を自転車で旅行していたポルトガル人デジタルクリエーターの「ヴァガムンド」は、アレッポ県を移動中に、オートバイに乗った2人組の尋問を受け、金品を奪われた。

2人組は治安部隊の制服を着ており、「ヴァガムンド」を停車させた上で、スマートフォンを検閲し、金銭を要求、「ヴァガムンド」は現金800ドルとメモリーカード数枚を渡して事なきを得た。

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内務省は、フェイスブックを通じて、アレッポ県内務治安司令官のムハンマド・アブドゥルガニー大佐が、犯人2人の身元を特定し、逮捕したと発表した。

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スワイダー県から首都ダマスカスに向かっていた国連の車輛が、ダルアー県を通過中に複数回にわたって脅迫行為や襲撃に遭い、1人の女性が首に重傷を負う(2025年7月29日)

シリア人権監視団によると、スワイダー県から首都ダマスカスに向かっていた国連とシリア・アラブ赤新月社の車輛からなる車列に乗った国連職員らが、ダルアー県を通過中に複数回にわたって脅迫行為や襲撃に遭い、1人の女性が首に重傷を負った。

この車列は、スワイダー市クスール地区にある国連事務所を出発したが、スワイダー県とダルアー県の県境で、国連職員らは民間旅客バスへの乗り換えを求められ、その後、ダルアー県内に入ると、国営メディアのクルーとともに待機していたアフマド・シャルア移行期政権の関係者と同政権に近い聖職者が、彼らをキリスト教徒だと勘違いし、「スワイダー県の住民が治安部隊の展開を望んでいる」と発言するよう強要したという。

その後、ダルアー県内を移動中、部族系武装勢力や内務省総合治安局に所属すると見られる車両が国連職員らを乗せた車を取り囲んだほか、ダーイシュ(イスラーム国)のロゴを掲げた黒塗りの車輛までもが出現、度重なる挑発・威嚇行為が行われた。

イズラー市近郊では、武装グループがバスを停車させ、乗り込み、罵倒と脅迫を浴びせたという。

さらに、ダルアー市のロータリー付近で、武装グループがバスを銃撃、若い女性が首に重傷を負った。

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SANAによると、4回目となる緊急人道支援の車列が首都ダマスカスからスワイダー県に向かった。

車列は22台の貨物車輛からなり、燃料27,000リットル、食料バスケット2,000個、衛生用品バスケット2,000個、飲料水10,000本、小麦粉40トン、医療用品一式を輸送している。

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UNHCRが実施する自主帰還プログラムの一環として72人のシリア難民が帰国(2025年7月29日)

SANAによると、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が実施する自主帰還プログラムの一環として、第1陣となる72人のシリア難民が、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所(マスナア国境通行所)を通過し、レバノンからシリアのダマスカス郊外県およびヒムス県の各地に帰還した。

UNHCRシリア事務所のセリーヌ・シュミット報道官はSANAに対して、7月14日現在、レバノンに住む17,000人超のシリア難民が自主帰還プログラムへの参加を希望し、手続きや影響に関する説明を受けていると述べた。

また、アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降、近隣諸国からシリアに戻った難民は719,801人に達し、うち205,323人がレバノンからの帰還者であると付言した。

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アブディー司令官:「シリア民主軍とシリア政府は「一つの軍、一つの国旗による統一されたシリア」という原則で一致しているが、憲法上の保障なしでシリア軍に統合されることへの懸念がある」(2025年7月29日)

シリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官は、アラビーヤ・チャンネルとハダス・チャンネルのインタビューに応じ、アフマド・シャルア移行期政権との連絡チャンネルは常に開かれているとしたうえで、「シリア民主軍とシリア政府は「一つの軍、一つの国旗による統一されたシリア」という原則で一致している」と述べた。

アブディー総司令官は、シャルア移行期政権との交渉におけるトルコの役割を否定したうえで、「シリアへの制裁解除で大きな役割を果たしたサウジアラビアが仲介者として前向きな役割を果たすことが可能である」との見解を示した。

また、シャルア暫定大統領との会談を「前向き」と評価しつつも、政権側から新たな地位への就任打診はなかったと明言した。

さらに、「国家の一部の主権機関はダマスカスに中央集権的に残されるべきである」と述べるとともに、「軍はあくまで一つであり、軍事的中央集権の枠組みで統一されるべきだ」とも語った。

その一方で、シリア民主軍の処遇については、「憲法上の保障なしでシリア軍に統合されることへの懸念がある」と述べた。

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トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、アブディー総司令官の発言に関して、Xで以下の通り綴った。

あなたのリーダーシップとシリア民主軍の粘り強い努力は、シャルア大統領のもとでシリア政府が示そうとしている包括性への断固たる姿勢とともに、「一つの軍、一つの政府、一つの国家」という安定したシリアの実現にとって極めて重要だ。
我々は統合と統一を進める建設的な対話を高く評価しており、安全な未来のために今後の対話の継続を期待している。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣が史宏微駐シリア中国大使と会談(2025年7月29日)

外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が史宏微駐シリア中国大使と会談、両国民の共通利益に資するあらゆる分野における二国間協力の強化手段について協議したと発表した。

発表によると、史大使は、中国がシリアの主権および領土の一体性を支持する立場を堅持していることを再確認し、イスラエルによるシリア領土への攻撃を中国は改めて非難すると表明した。

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スワイダー県各所でドゥルーズ派を含む住民らがシャルア移行期政権による封鎖への抗議デモ:3度目となる緊急人道支援の車列がスワイダー県に入る(2025年7月28日)

シリア人権監視団イナブ・バラディーによると、小麦粉約200トン、食料パック1,000個、避難用品2,000個、医療品や各種食料品を積んだ貨物車輛27台からなる緊急人道支援の車列がスワイダー県に向かった。

緊急人道支援の車列がスワイダー県に入るとの今回が3回目。

車列は、国際機関、アフマド・シャルア移行期政権、そして地元市民団体との協力により編成されたもので、ダルアー県ブスラー・シャーム市の検問所を通じてスワイダー県に入った。

車列にはシリア赤新月社および国際赤十字委員会が同行していた。

これに関して、ハムザ・ムスタファー情報大臣は、Xを通じて、緊急人道支援が非合法な集団によって妨害されることがないよう、切実に願っていると綴った。

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SANAが29日に伝えたところによると、アラブ国民戦線とトルコのNGO国境なき慈悲団(MWL)の代表団が、保健省の人道支援局との連携のもと、ダルアー県を訪問し、医療支援を提供するとともに、同県の保健状況の把握を目的とした現地調査を実施した。

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シリア人権監視団によると、マターン村、ジュナイナ村、クライヤー町、シャフバー町、サルハド市、バカー村、カファル村、ウンム・ルンマーン村、サフワト・フドル村、ムナイズィラ村、シャッカー町、ウルマーン村、マラフ町、ラサース村、マシュクーク村、マフアラ村、ドゥーマー村、カナワート市、マジャーディル村、バハム村、サンマー・バルダーン村、ヒブラーン村、イラー村で、ドゥルーズ派を含むさまざまな宗派の住民が、アフマド・シャルア移行期政権による人権侵害と虐殺に抗議するデモを行った。

参加者たちは、人道的回廊の即時開設、スワイダー県に対する包囲の解除、医薬品や食料の搬入のための空輸ルートの確保などを求めた。

















スワイダー24によると、参加者らは、「飢餓政策はテロ政策だ」、「粉ミルクは誰からの施しでもない」、「テロ政府打倒」などと書かれた紙を掲げるなどして抗議の意思を示した。







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