米中央軍(CENTCOM)は、3月31日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は5回で、アイン・イーサー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, March 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。

また、ムスリム共同党首は、西クルディスタン移行期民政局のイニシアチブのもとで樹立宣言された「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」に関して、フランスなどに在外代表部(大使館)を樹立する意向を表明した。
**
なお、これに関して、フランス外務省報道官は、フランスにおいてシリアのクルド人によるいかなる代表部も承認する可能性はない。フランスには2012年以来、パリにシリア革命反体制勢力国民連立の政治代表部がある」と発表し、「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」在外代表部の設置を拒否した。
AFP, April 1, 2016、AP, April 1, 2016、ARA News, April 1, 2016、Champress, April 1, 2016、al-Hayat, April 2, 2016、Iraqi News, April 1, 2016、Kull-na Shuraka’, April 1, 2016、al-Mada Press, April 1, 2016、Naharnet, April 1, 2016、NNA, April 1, 2016、Reuters, April 1, 2016、SANA, April 1, 2016、UPI, April 1, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ダーイシュ(イスラーム国)の最高指導者アブー・バクル・バグダーディー氏の元妻でイラク人のサジャー・ハミード・ドゥライミー氏は、スウェーデン紙『エクスプレセン』(3月31日付)の取材に対して、「アラブの国ではなく、欧州の国で暮らしたい」、「欧州で自由に暮らしたい」と述べた。
AFP, March 31, 2016、AP, March 31, 2016、ARA News, March 31, 2016、Champress, March 31, 2016, Expressen, March 31, 2016、al-Hayat, April 1, 2016、Iraqi News, March 31, 2016、Kull-na Shuraka’, March 31, 2016、al-Mada Press, March 31, 2016、Naharnet, March 31, 2016、NNA, March 31, 2016、Reuters, March 31, 2016、SANA, March 31, 2016、UPI, March 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
英国のフィリップ・ハモンド外務大臣は、訪問先のベイルートでの記者会見で、ロシアのリヤ・ノーヴォスチとスプートニク・ニュースが行ったアサド大統領との独占インタビューに関して、アサド大統領が主唱する挙国一致内閣では紛争は解決しないと述べた。
ハモンド外務大臣は「英国および国際社会は、シリアにおける政治解決には移行期政府が必要だと考えている。アサドを指導者としないかたちですべての当事者を代表するような政府が作られねばならない。あるいは少なくとも彼は将来、政府を指導することはない」と述べた。
AFP, March 31, 2016、AP, March 31, 2016、ARA News, March 31, 2016、April 1, 2016、Champress, March 31, 2016、al-Hayat, April 1, 2016、Iraqi News, March 31, 2016、Kull-na Shuraka’, March 31, 2016、al-Mada Press, March 31, 2016、Naharnet, March 31, 2016、NNA, March 31, 2016、Reuters, March 31, 2016、SANA, March 31, 2016、UPI, March 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
『ヒュッリイェト』(3月31日付)は、2015年11月にトルコ軍機がロシア軍戦闘機をシリア・トルコ国境上空で撃墜した際に、パラシュートで脱出したロシア軍パイロットを殺害したとされる男性アルパルスラン・ジェリク容疑者を、トルコ警察当局が逮捕した、と伝えた。
ロイター通信(3月31日付)によると、この男性はイズミル市内のレストランで13人の男性と食事をしていたところ、警察当局に全員逮捕されたという。男性らの容疑は不明だという。
AFP, March 31, 2016、AP, March 31, 2016、ARA News, March 31, 2016、Champress, March 31, 2016、al-Hayat, April 1, 2016、Hurriyet, March 31, 2016、Iraqi News, March 31, 2016、Kull-na Shuraka’, March 31, 2016、al-Mada Press, March 31, 2016、Naharnet, March 31, 2016、NNA, March 31, 2016、Reuters, March 31, 2016、SANA, March 31, 2016、UPI, March 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ダマスカス県では、イスラーム軍の複数の消息筋によると、イスラーム軍の「偵察機複数機」が県内の複数の地区に、首都征服を脅迫するビラを散布した、と発表した。
ARA News(3月31日付)によると、ビラを散布したのは、無人偵察機複数機で、散布されたビラには、「イスラーム軍がやって来る。数千のムジャーヒディーンがダマスカスの門前にいる。我々は、権利をその持ち主に返す」、「あなた方の子息をムジャーヒディーン殺戮に導く屠殺人どもを許すな」などと書かれている。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(3月31日付)、クッルナー・シュラカー(3月31日付)によると、ビラは旧市街のウマイヤ・モスク一帯、ムハーリジーン地区のほか、マザーキン・バルザ地区など県東部に集中的に散布されたという。
反体制武装集団がビラ散布という神経戦を行うのはこれが初めて。

イスラーム軍はサウジアラビアが交戦する非アル=カーイダ系の過激派組織で、リヤド最高交渉委員会に参加している。
一方、シリア人権監視団によると、これに対して、シリア軍もジャウバル区を空爆するとともに、投降を呼びかけるビラを散布したという。
**
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、反体制派の支配下にあるダイル・アサーフィール市を14回以上にわたって空爆し、子供4人、女性4人、自警団隊員2人、ホワイト・ヘルメット隊員1人を含む23人が死亡した。
ドゥラル・シャーミーヤ(3月31日付)によると、空爆を行ったのはシリア軍で、市内の中央医療センター、学校、民家、ホワイト・ヘルメットの車輌などが狙われたという。
またクッルナー・シュラカー(3月31日付)によると、シリア軍の戦闘機およびヘリコプターはドゥーマー市、バーラー村、ザブディーン村、ハラスター市、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯に対しても空爆を行った。
なおクッルナー・シュラカー(3月31日付)によると、ダマスカス郊外県各所への空爆は、イスラーム軍が首都ダマスカスにビラを散布したことへの報復として実施されたという。
**
ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(3月31日付)によると、ヒムス市のハダーラ地区、ナズハ地区、アクラマ地区で爆弾が仕掛けられた車5台が相次いで爆発し、5人が負傷した。
**
アレッポ県では、ARA News(3月31日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部のハーディル村、ハーン・トゥーマーン村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イッザ軍などからなる反体制武装集団と交戦した。
一方、アレッポ県で活動する反体制武装集団9組織は共同声明を出し、イスラーム覚醒大隊に参加すると発表した。
イスラーム覚醒大隊への合流を表名したのは、ミンハージュ・スンナ大隊、リジャール・アッラー大隊、マッカ大隊、クーワ・ムワッハダ大隊、ユースフ・ハラビー大隊、アンサーリー大隊、ウマル・ブン・アブドゥルアズィーズ大隊、ハンダサ大隊、アッラーの剣大隊。
**
ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に位置するカーミシュリー市にトルコ軍が越境砲撃した迫撃砲弾1発が着弾した。
AFP, March 31, 2016、AP, March 31, 2016、ARA News, March 31, 2016、Champress, March 31, 2016、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2016、al-Hayat, April 1, 2016、Iraqi News, March 31, 2016、Kull-na Shuraka’, March 31, 2016、April 1, 2016、al-Mada Press, March 31, 2016、Naharnet, March 31, 2016、NNA, March 31, 2016、Reuters, March 31, 2016、SANA, March 31, 2016、UPI, March 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハサカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機が、ダシーシャ村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。
**
アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(4月1日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市を3回にわたり空爆し、住民5人が死亡した。
**
スワイダー県では、SANA(3月31日付)によると、シリア軍がアシュハイブ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
**
ダイル・ザウル県では、SANA(3月31日付)によると、「東部地域人民抵抗」運動がサアルー村、シュハイル町でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員10人を殲滅した。
「東部地域人民抵抗」はまた、ガブラー村でダーイシュの宗教警察(ヒスバ)を要撃し、メンバー5人を、またブーカマール市、マヤーディーン市、アシャーラ市、ダイル・ザウル市工業地区などでもダーイシュ・メンバー24人を、殺害した。
一方、ARA News(3月31日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に、マルカダ町西方のダイル・ザウル市とラッカ市を結ぶ街道(アブー・ハシャブ街道)にあるルワイシド村の石油配給ステーションを制圧した。
**
ハマー県では、SANA(3月31日付)によると、シリア軍、人民防衛諸集団がシャイフ・ハラール村、ワーディー・アズィーブ一帯、タッバーラト・ディーバ丘周辺の丘陵地帯、でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ラジャート高原のジュバイブ村にあるウマリー旅団の本部に対して男性1人が自爆攻撃を行った。
AFP, March 31, 2016、AP, March 31, 2016、ARA News, March 31, 2016、Champress, March 31, 2016、al-Hayat, April 1, 2016、Iraqi News, March 31, 2016、Kull-na Shuraka’, March 31, 2016、al-Mada Press, March 31, 2016、Naharnet, March 31, 2016、NNA, March 31, 2016、Reuters, March 31, 2016、SANA, March 31, 2016、UPI, March 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月30日に10件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はラタキア県、イドリブ県、ダマスカス郊外県で確認され、その内容はいずれもリヤド最高交渉委員会に参加するシャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍による砲撃だという。
なお米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は340件。
**
ロシア国防省によると、3月7日から27日までの20日間で、ロシア空軍は500回以上の出撃を行い、ヒムス県タドムル市一帯で2,000回以上の空爆を実施したという。
AFP, March 31, 2016、AP, March 31, 2016、ARA News, March 31, 2016、Champress, March 31, 2016、al-Hayat, April 1, 2016、Iraqi News, March 31, 2016、Kull-na Shuraka’, March 31, 2016、al-Mada Press, March 31, 2016、Naharnet, March 31, 2016、NNA, March 31, 2016、Reuters, March 31, 2016、SANA, March 31, 2016、UPI, March 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(3月31日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)との関係が取りざたされているアル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構がイドリブ市で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加する革命家軍の工作員1人を逮捕した。
この工作員はイドリブ県内のファトフ軍支配地域での暗殺に関与しているという。
AFP, March 31, 2016、AP, March 31, 2016、ARA News, March 31, 2016、Champress, March 31, 2016、al-Hayat, April 1, 2016、Iraqi News, March 31, 2016、Kull-na Shuraka’, March 31, 2016、al-Mada Press, March 31, 2016、Naharnet, March 31, 2016、NNA, March 31, 2016、Reuters, March 31, 2016、SANA, March 31, 2016、UPI, March 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
AKI(3月30日付)は、シリアの複数の民間メディアからの情報として、アサド大統領が第2期人民議会の投票日を4月13日から5月7日に延期する布告を発しようとしていると伝えた。
これに関して、バアス党が主導する連立与党の進歩国民戦線の複数の消息筋は、バアス党シリア地域指導部が24日に発表した立候補者のリスト(進歩国民戦線リスト)に対して、戦線加盟政党から多数の異議が寄せられていることがその理由だと明らかにした。
なお、クッルナー・シュラカー(3月30日付)によると、バアス党シリア地域指導部が発表したリストには、加盟政党のうち3党が含まれていないという。
バアス党シリア地域指導部が24日に発表した進歩国民戦線リストはhttps://syriaarabspring.info/?p=27589を参照のこと(ただし、発表されたリストには所属政党は明記されていない)。
**
一方、最高選挙司法委員会は声明を出し、「選挙は4月13日に実施される」と発表し、一連の報道を否定した。
AFP, March 30, 2016、AKI, March 30, 3016、AP, March 30, 2016、ARA News, March 30, 2016、Champress, March 30, 2016、al-Hayat, March 31, 2016、Iraqi News, March 30, 2016、Kull-na Shuraka’, March 30, 2016、al-Mada Press, March 30, 2016、Naharnet, March 30, 2016、NNA, March 30, 2016、Reuters, March 30, 2016、SANA, March 30, 2016、UPI, March 30, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団と協力関係関係にあるイスラーム・ムサンナー運動は、南部戦線(自由シリア軍)に参加する武装集団との戦闘の末に、シャイフ・サアド村を制圧した。
AFP, March 30, 2016、AP, March 30, 2016、ARA News, March 30, 2016、Champress, March 30, 2016、al-Hayat, March 31, 2016、Iraqi News, March 30, 2016、Kull-na Shuraka’, March 30, 2016、al-Mada Press, March 30, 2016、Naharnet, March 30, 2016、NNA, March 30, 2016、Reuters, March 30, 2016、SANA, March 30, 2016、UPI, March 30, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、ARA News(3月30日付)によると、シリア軍がアレッポ市ナイラブ地区を砲撃し、住民複数人が死傷した。
AFP, March 30, 2016、AP, March 30, 2016、ARA News, March 30, 2016、Champress, March 30, 2016、al-Hayat, March 31, 2016、Iraqi News, March 30, 2016、Kull-na Shuraka’, March 30, 2016、al-Mada Press, March 30, 2016、Naharnet, March 30, 2016、NNA, March 30, 2016、Reuters, March 30, 2016、SANA, March 30, 2016、UPI, March 30, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、ARA News(3月30日付)によると、有志連合の戦闘機とヘリコプターが29日深夜から30日未明にかけて、トルコ国境のジャラーブルス市と県東部のマンビジュ市郊外でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して空爆を行った。
またトルコ軍は、県北西部のアアザーズ市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点を越境砲撃した。
これに対し、ダーイシュはアイン・アラブ市西部郊外を砲撃し、女性と子供複数人が死傷した。
なお、ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合に所属すると思われる無人戦闘機がラッカ市を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)幹部の一人でチュニジア人のアブー・ハイジャー・トゥーニースィー氏が死亡した。
トゥーニースィー氏はアレッポ県アアザーズ市一帯地域の「ワーリー」を務めていた。
AFP, March 30, 2016、AP, March 30, 2016、ARA News, March 30, 2016、Champress, March 30, 2016、al-Hayat, March 31, 2016、April 1, 2016、Iraqi News, March 30, 2016、Kull-na Shuraka’, March 30, 2016、al-Mada Press, March 30, 2016、Naharnet, March 30, 2016、NNA, March 30, 2016、Reuters, March 30, 2016、SANA, March 30, 2016、UPI, March 30, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月29日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反の内訳はアレッポ県5件、ラタキア県1件。
またフマイミーム航空基地に駐留するロシア軍戦闘機は過去24時間で23回の出撃を行い、シリア領内のテロ組織の拠点54カ所を空爆した。
**
ヒムス県では、AFP(3月30日付)によると、タドムル市を解放したシリア軍は、同市の西部に位置するカルヤタイン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して激しい攻撃を加えた。
**
ハマー県では、SANA(3月30日付)によると、シリア軍と人民防衛諸集団がサラミーヤ市東部のタッバーラト・ディーバ丘一帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。
**
ダイル・ザウル県では、SANA(3月30日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市旧空港地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
**
スワイダー県では、SANA(3月30日付)によると、シリア軍がビイル・タンミヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。
**
ダルアー県では、SANA(3月30日付)によると、シリア軍がウンム・ワラド村に近い丘陵地帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
AFP, March 30, 2016、AP, March 30, 2016、ARA News, March 30, 2016、Champress, March 30, 2016、al-Hayat, March 31, 2016、Iraqi News, March 30, 2016、Kull-na Shuraka’, March 30, 2016、al-Mada Press, March 30, 2016、Naharnet, March 30, 2016、NNA, March 30, 2016、Reuters, March 30, 2016、SANA, March 30, 2016、UPI, March 30, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
インテルファクス通信(3月30日付)は、ロシアのオレグ・シロモロトフ外務副大臣の話として、ロシアと米国が、ダーイシュ(イスラーム国)の本拠地ラッカ市の解放に向けた軍事的連携について具体的に協議していると伝えた。
AFP, March 30, 2016、AP, March 30, 2016、ARA News, March 30, 2016、Champress, March 30, 2016、al-Hayat, March 31, 2016、Interfax, March 30, 2016、Iraqi News, March 30, 2016、Kull-na Shuraka’, March 30, 2016、al-Mada Press, March 30, 2016、Naharnet, March 30, 2016、NNA, March 30, 2016、Reuters, March 30, 2016、SANA, March 30, 2016、UPI, March 30, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハサカ県では、ARA News(3月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が、カーミシュリー市、カフターニーヤ市、マアバダ町、マーリキーヤ市、アームーダー市、タルバースィーヤ市で、「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言を支持するデモを組織し、数百人が参加した。
**
シリア正教国民評議会、シリア正教女性連合、スィルヤーニー連合党は共同声明を出し、「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言に関して「シリア正教徒の権利を保障し、そのほかの社会成員とともに、平和且つ安全に、平等の原則のもとに共存する可能性を有する」として、支持を表明した。
ARA News(3月30日付)が伝えた。
AFP, March 30, 2016、AP, March 30, 2016、ARA News, March 30, 2016、Champress, March 30, 2016、al-Hayat, March 31, 2016、Iraqi News, March 30, 2016、Kull-na Shuraka’, March 30, 2016、al-Mada Press, March 30, 2016、Naharnet, March 30, 2016、NNA, March 30, 2016、Reuters, March 30, 2016、SANA, March 30, 2016、UPI, March 30, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アサド大統領は、国連の潘基文事務総長に宛てて書簡を送り、シリア軍によるヒムス県タドムル市奪還に歓迎の意を示した事務総長の姿勢を高く評価するとともに、国連の関連機関などと連携し、同市が擁するUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡の修復に向けて取り組むよう呼びかけた。
アサド大統領はまた、「テロとの戦い」を加速させるよう主唱、シリアが「テロとの戦い」に対して誠実且つ真摯に取り組むすべての当事者と協力する用意があると表明した。
SANA(3月30日付)が伝えた。
AFP, March 30, 2016、AP, March 30, 2016、ARA News, March 30, 2016、Champress, March 30, 2016、al-Hayat, March 31, 2016、Iraqi News, March 30, 2016、Kull-na Shuraka’, March 30, 2016、al-Mada Press, March 30, 2016、Naharnet, March 30, 2016、NNA, March 30, 2016、Reuters, March 30, 2016、SANA, March 30, 2016、UPI, March 30, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アルジェリアを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、首都アルジェでアブドゥルアズィーズ・ブーティフリーカ大統領と会談、アサド大統領の親書を手渡した。
両者は会談で、シリア情勢などについて意見を交わした。
SANA(3月30日付)が伝えた。

AFP, March 30, 2016、AP, March 30, 2016、ARA News, March 30, 2016、Champress, March 30, 2016、al-Hayat, March 31, 2016、Iraqi News, March 30, 2016、Kull-na Shuraka’, March 30, 2016、al-Mada Press, March 30, 2016、Naharnet, March 30, 2016、NNA, March 30, 2016、Reuters, March 30, 2016、SANA, March 30, 2016、UPI, March 30, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アサド大統領は、ロシアのリヤ・ノーヴォスチとスプートニク・ニュースが行った独占インタビューに応じた。
インタビューのなかでアサド大統領は、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するヒムス県タドムル市の解放をはじめとするシリア軍の勝利が、シリアの危機解決を妨害する国や勢力に影響を与えるだろうとしたうえで、サウジアラビア、トルコ、フランス、英国といった国が、シリア領内での自らの敗北を逆手にとって、紛争解決に向けた政治的協議に条件を課そうとしていると非難した。
アサド大統領はまた、ロシアをはじめとするシリアの友人の軍事支援とシリア軍の戦果が紛争の政治的解決を加速することはあっても、それを鈍化させることはない、と強調した。
さらに、ロシアが軍事支援を行る以前も、以後も紛争解決への姿勢に変化はなく、柔軟な姿勢をとり続けると付言した。
SANA(3月29日付)が伝えた。
なおインタビュー全文は3月30、31日に公開予定だという。

AFP, March 29, 2016、AP, March 29, 2016、ARA News, March 29, 2016、Champress, March 29, 2016、al-Hayat, March 30, 2016、Iraqi News, March 29, 2016、Kull-na Shuraka’, March 29, 2016、al-Mada Press, March 29, 2016、Naharnet, March 29, 2016、NNA, March 29, 2016、Reuters, March 29, 2016、SANA, March 29, 2016、UPI, March 29, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣はアルジェリアを訪問し、首都アルジェでアブドゥルマーリク・スィラール外務大臣と会談し、シリア紛争の政治的解決に向けた取り組み、「テロとの戦い」などについて意見を交わした。
『ハヤート』(3月30日付)などが伝えた。
AFP, March 29, 2016、AP, March 29, 2016、ARA News, March 29, 2016、Champress, March 29, 2016、al-Hayat, March 30, 2016、Iraqi News, March 29, 2016、Kull-na Shuraka’, March 29, 2016、al-Mada Press, March 29, 2016、Naharnet, March 29, 2016、NNA, March 29, 2016、Reuters, March 29, 2016、SANA, March 29, 2016、UPI, March 29, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
中国外交部の洪磊報道官は、定例記者会見で、駐シリア特使に解晓岩(Xie Xiaoyan)氏を任命したと発表した。
解氏は駐イラン大使、駐エチオピア大使、アフリカ連合大使を歴任してきた。
AFP, March 29, 2016、AP, March 29, 2016、ARA News, March 29, 2016、Champress, March 29, 2016、al-Hayat, March 30, 2016、Iraqi News, March 29, 2016、Kull-na Shuraka’, March 29, 2016、al-Mada Press, March 29, 2016、Naharnet, March 29, 2016、NNA, March 29, 2016、Reuters, March 29, 2016、SANA, March 29, 2016、UPI, March 29, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
イェニ・シャファク(3月29日付)は、でシリア軍とともに反体制武装集団と戦う人民防衛諸集団の一つアレキサンドレッタ地方解放人民戦線のアリー・カヤーリー氏(別名ミフラチュ・ウラル)が戦死したと伝えた。
アレキサンドレッタ地方解放人民戦線は、ラタキア県北部やイドリブ県北東部の対トルコ国境地帯で活動する民兵組織で、正式名称は「シリア抵抗・アレキサンドレッタ地方解放人民戦線」。
**
これに関して、リヤド最高交渉委員会に属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のアブー・ユースフ・ムハージル報道官はツイッターを通じて、カヤーリー氏を殺害したと発表、犯行を認めた。
シャーム自由人イスラーム運動はしかし、殺害場所、日時などの詳細については言及していない。
AFP, March 29, 2016、AP, March 29, 2016、ARA News, March 29, 2016、Champress, March 29, 2016、al-Hayat, March 30, 2016、Iraqi News, March 29, 2016、Kull-na Shuraka’, March 29, 2016、March 30, 2016、al-Mada Press, March 29, 2016、Naharnet, March 29, 2016、NNA, March 29, 2016、Reuters, March 29, 2016、SANA, March 29, 2016、UPI, March 29, 2016、Yeni Safak, March 29, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、ARA News(3月29日付)によると、県北西部のアアザーズ市郊外のマーリキーヤ村、マルアナーズ村などで西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」と目されるシャーム軍団、イスラーム覚醒大隊と交戦した。
一方、シリア軍はアナダーン市、ハイヤーン町、バヤーヌーン町の反体制武装集団拠点を砲撃した。
ダーイシュの広報部門アアマーク通信によると、この戦闘でダーイシュはヌスラ戦線戦闘員17人を殲滅したという。
**
イドリブ県では、ARA News(3月29日付)によると、シリア軍がビンニシュ市、カスタン村、ハーリム市、ジスル・シュグール市、アリーハー市を空爆する一方、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ背年、ジュンド・アクサー旅団はフーア市、カファルヤー町を砲撃した。
**
ダマスカス郊外県では、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の司令官の一人アブー・アドナーン・ザイトゥーン氏はツイッターを通じて、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員の包囲を受けるザバダーニー市内でヒズブッラー戦闘員4人を殺害したと発表した。
ヒズブッラー戦闘員が停戦に違反し、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員1人が負傷したことへの報復だという。
**
ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月28日に11件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反の内訳はアレッポ県5件、その他(ラタキア県、ダマスカス郊外県)6件。
なお米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は324件。
AFP, March 29, 2016、AP, March 29, 2016、ARA News, March 29, 2016、Champress, March 29, 2016、al-Hayat, March 30, 2016、Iraqi News, March 29, 2016、Kull-na Shuraka’, March 29, 2016、al-Mada Press, March 29, 2016、Naharnet, March 29, 2016、NNA, March 29, 2016、Reuters, March 29, 2016、SANA, March 29, 2016、UPI, March 29, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がロシア軍の航空支援を受け、カルヤタイン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同市周辺の山岳一帯を制圧した。
シリア軍はまた、ロシア軍とともに、タドムル市東部郊外一帯、スフナ市一帯を空爆した。
一方、SANA(3月29日付)によると、シリア軍と人民防衛諸集団がカルヤタイン市郊外でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中攻撃を行い、同市南部の農場地帯、第861地点を制圧した。
シリア軍はまたカルヤタイン市一帯、ブサイリー村、タフハ村でダーイシュの拠点を空爆した。
他方、ロシア軍はタドムル市内に敷設された地雷を撤去するためのチームを派遣した。
**
アレッポ県では、ARA News(3月29日付)によると、シャーム軍団、ムウタスィム・ビッラー旅団、スルターン・ムラード旅団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ムライギル村を制圧した。
**
ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(3月29日付)によると、西カラムーン地方(レバノン国境地帯)でダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線が抗戦し、双方に30人以上の死者が出た。
AFP, March 29, 2016、AP, March 29, 2016、ARA News, March 29, 2016、Champress, March 29, 2016、al-Hayat, March 30, 2016、Iraqi News, March 29, 2016、Kull-na Shuraka’, March 29, 2016、al-Mada Press, March 29, 2016、Naharnet, March 29, 2016、NNA, March 29, 2016、Reuters, March 29, 2016、SANA, March 29, 2016、UPI, March 29, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
米国務省のジョン・カービー報道官は、シリア軍によるヒムス県タドムル市の奪還に関して「我々はダーイシュ(イスラーム国)がパルミラから掃討されたことを換言するが、反体制派と政権の双方が政治プロセスを続け、前進することを確認したいと考えている」と述べた。
**
フランス外務省報道官は、シリア軍によるヒムス県タドムル市の奪還を「良い知らせ」としつつも「紛争と27万人もの犠牲の主たる責任が現体制にあるという事実を、今日のダーイシュ(イスラーム国)に対する勝利が忘れさせるものであってはならない」と付言、アサド政権を批判した。
また「フランスは当初から、紛争当事者や国際社会に対して、ダーイシュやシャームの民のヌスラ戦線など、国連がテロリストに指定する組織と戦い、「穏健な反体制派」への攻撃を停止するよう要請してきた」と主張した。
AFP, March 29, 2016、AP, March 29, 2016、ARA News, March 29, 2016、Champress, March 29, 2016、al-Hayat, March 30, 2016、Iraqi News, March 29, 2016、Kull-na Shuraka’, March 29, 2016、al-Mada Press, March 29, 2016、Naharnet, March 29, 2016、NNA, March 29, 2016、Reuters, March 29, 2016、SANA, March 29, 2016、UPI, March 29, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハサカ県のムハンマド・ズアール・アリー県知事はシリア・アラブ・テレビ(3月28日付)のインタビュー(https://www.youtube.com/watch?v=JRBxLhTd1z0&feature=youtu.be)で、シリア政府とハサカ市、カーミシュリー市を分割統治する西クルディスタン移行期民政局が、シリア政府の経験、政府関連機関、石油資源を活かす一方、シリア政府も多くのサーヴィスを提供してきたと述べた。
アリー県知事は、西クルディスタン移行期民政局が「シリア政府側も彼らに耳を傾け、彼らと話し、一丸となって戦闘を行っているが、意見を異にすることもある」としたうえで、「シリア政府は民政局に対して、政府側が(必要だと)評価する福祉を提供してきた」と述べた。
アリー県知事はまた、「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言に関して「民政局は、統一クルディスタン国家に体現されるような夢をクルド人に抱かせることに成功せず…、道を踏み外し、衰退していった」との見方を示した。
そのうえで、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党について「いかなる政党も国家にとって代わることはできない」と付言した。
AFP, March 29, 2016、AP, March 29, 2016、ARA News, March 29, 2016、Champress, March 29, 2016、al-Hayat, March 30, 2016、Iraqi News, March 29, 2016、Kull-na Shuraka’, March 29, 2016、al-Mada Press, March 29, 2016、Naharnet, March 29, 2016、NNA, March 29, 2016、Reuters, March 29, 2016、SANA, March 29, 2016、UPI, March 29, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア文化省のマアムーン・アブドゥルカリーム遺跡博物館局長は、AFP(3月29日付)に対して、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下で損壊したパルミラ遺跡に関して、「修復には5年が必要となろう」としたうえで、「UNESCOの同意を経て1年以内に修復を開始したい」と述べた。
アブドゥルカリーム局長はまた、遺跡の「80%は良い状態だ」と付言した。
また、シリア文化省遺跡博物館局は、パルミラ遺跡群の被害状況を精査するための作業チームをタドムル市に派遣したと発表した。
一方、ロシアのエルミタージュ美術館のミハイル・ピオトロフスキー理事長は、27日にシリア軍によって奪還されたUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡群(ヒムス市タドムル市)の修復事業を支援する用意があると表明した。
SANA(3月28日付)が伝えた。

AFP, March 28, 2016、AP, March 28, 2016、ARA News, March 28, 2016、Champress, March 28, 2016、al-Hayat, March 29, 2016、Iraqi News, March 28, 2016、Kull-na Shuraka’, March 28, 2016、al-Mada Press, March 28, 2016、Naharnet, March 28, 2016、NNA, March 28, 2016、Reuters, March 28, 2016、SANA, March 28, 2016、UPI, March 28, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.