米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ一帯爆撃(2014年9月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団と地元調整委員会によると、米軍など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が接近するアイン・アラブ市東部および南部郊外を空爆した(ただし米中央軍による発表なし)。

ARA News(9月30日付)によると、この空爆でダーイシュのアミールの一人ウスマーン・サーリフ・シュアイビー氏が死亡した。

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ウンマ軍副司令官暗殺(2014年9月30日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(10月1日付)によると、ハラスター市で、ウンマ軍副司令官でファトフ・シャーム旅団司令官のファフド・マフムード・クルディー氏(アブー・マフムード)が何者かに撃たれて死亡した。

またマサール・プレス(9月30日付)によると、ハラスター市、アルバイン市一帯で、シリア軍と反体制武装集団が交戦し、シリア軍兵士11人、戦闘員5人が死亡した。

一方、SANA(9月30日付)によると、ハラスター市、アルバイン市、シャイフーニーヤ村、フーシュ・アシュアリー農場、タッル・クルディー町郊外、ドゥッハーニーヤ町、アイン・タルマー渓谷、ザマーニーヤ村郊外、ビラーリーヤ村郊外、カースィミーヤ町郊外、ザブディーン村南西部郊外、ダーライヤー市、カラムーン山地無人地帯、サアサア町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', September 30, 2014
Kull-na Shuraka’, September 30, 2014

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ハマー県では、マサール・プレス(9月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がズグバ村、ラスム・ガジーヤ村、ウンム・トゥータ村を襲撃し、シリア軍兵士25人を殺害、同地を制圧した。

この戦闘でダーイシュ戦闘員8人も死亡したという。

一方、SANA(9月30日付)によると、ムーリク市、ブワイダ村、カフルズィーター市、ラハーヤー村、ザカート村、マサースィナ村、中カスタル村、南カスタル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(10月1日付)によると、アイン・アラブ市郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がイスラーム(ダーイシュ)と交戦し、戦車2輌を破壊した。

また、ARA News(9月30日付)によると、ダーイシュは8月に拘束したクルド人学生(アイン・アラブ市出身者)75人を解放した。

一方、SANA(9月30日付)によると、アレッポ市航空士官学校一帯、自由貿易区、インザーラート地区、歩兵士官学校周辺、バーブ・ハディード地区、旧市街、バーブ・ナイラブ地区、ラーシディーン地区、ハルワーニーヤ地区、シュカイフ地区、サーフール地区、フライターン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(9月30日付)によると、イラク国境に面するヤアルビーヤ市の東部一帯と南部郊外の11カ村(西クルディスタン移行期民政局が実効支配)をダーイシュ(イスラーム国)が制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(9月30日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月30日付)によると、ハッラーブ・シャフム村、ダーイル市・タファス市街道、アトマーン村・タファス市街道、ナワー市、インヒル市、シャイフ・マスキーン市、カルファ村、スーラ村、ブスラー・シャーム市、カムーナ村、ヒルバト・ガザーラ町周辺、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ムハージリーン・ワ・アンサール軍の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(9月30日付)によると、マスハラ村、ルワイヒーナ村、カフル・ナースィジュ村、タルジャナ村、西サムダーニーヤ村、ヒルバト・スルターナ村、スワイサ村、ハミーディーヤ村、アジュラフ村、ナブア・サフル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月30日付)によると、シャンダーヒーヤ村、ジバーブ・ハマド村、ダブアト・ムライハ村、ウンム・リーシュ村、ズマイミール村、ムシャイリファ村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月30日付)によると、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市、カフル・アイン村、タッル・トゥーファーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月30日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、運マール地区、工業地区、ハウィーカ地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市、ジュダイド・アカイダート市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Masar Press Agency, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:アサド大統領がイラン国家安全保障最高評議会事務局長と会談(2014年9月30日)

アサド大統領は、ダマスカスを訪問中のイラン国家安全保障最高評議会のアリー・シャムハーニー事務局長と会談し、「テロとの戦い」への対応などについて意見を交わした。

会談では、国際法に則した「テロとの戦い」や、国際社会による協調の必要が確認された。

SANA(9月30日付)が伝えた。

SANA, September 30, 2014
SANA, September 30, 2014

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:民主統一党党首、トルコによるクルド人への武器供与阻止を非難(2014年9月30日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリム・ムスリム共同党首は、ロイター通信(9月29日付)に、ダーイシュ(イスラーム国)を撃退するために武器支援が必要と述べるとともに、さもなくば、アイン・アラブ市でダーイシュが虐殺に及ぶと警鐘を鳴らした。

ムスリム共同党首は「戦車や迫撃砲に対抗する人々に武器を供与することを、支援可能なあらゆる人に求めているが、誰も何もしない。多くの人々が死んでしまうだろう…。欧州、米国にメッセージを送ったが、障害があるように思う…。トルコなど一部の国が、これ(武器支援)を阻止している。なぜならこれらの国は、クルド人が自衛のための力を得ることを望んでいないからだ」と述べた。

また「(アイン・アラブ市一帯で)激しい戦闘が行われている。クルド人戦闘員は虐殺を回避するため、持てるすべてをもって自衛を行っている…。しかし、ダーイシュが市内に入れば、すべてを破壊し、人々を虐殺するだろう」と付言した。

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アイン・アラブ市で活動するシリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うための民兵を組織すると発表した。

ARA News(9月30日付)が伝えた。

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クッルナー・シュラカー(9月30日付)によると、アレッポ県南部、イドリブ県南東部、ハマー県北東部の部族長(ハッダーディーン部族、マワーリー部族)が共同声明を出し、「スンナの民部族軍事連合」の名で民兵を統合し、イスラーム法の遵守とアサド政権に対する武装闘争を行うと発表した。

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:4県を爆撃(2014年9月29日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ラッカ市各所、タッル・アブヤド市近郊のアイン・アルース学校などのダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

複数の地元筋によると、この空爆でラッカ市に停電が発生した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているマンビジュ市の穀物庫を空爆し、ダーイシュ戦闘員だけでなく、民間人も死亡した模様。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているヒシャーム村近郊のCONOCOガス工場を空爆した。

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ハサカ市郊外(ARA News(9月29日付)によると、対イラク国境のハムダーン村など)を空爆した。

AFP, September 29, 2014、AP, September 29, 2014、ARA News, September 29, 2014、Champress, September 29, 2014、al-Hayat, September 30, 2014、Kull-na Shuraka’, September 29, 2014、al-Mada Press, September 29, 2014、Naharnet, September 29, 2014、NNA, September 29, 2014、Reuters, September 29, 2014、SANA, September 29, 2014、UPI, September 29, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダーイシュがアイン・アラブ5キロの地点まで進軍(2014年9月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市南部・南東部5キロの地点まで進軍し、同市に迫撃砲を撃ち、住民5人が死傷した。

またアイン・アラブ市郊外では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュが交戦し、双方に57人の死者が出た。

なお、ダーイシュの進軍を受け、トルコ軍の戦車、装甲車約40輌がアイン・アラブ市北部の丘陵地帯(トルコ領内)に展開した。

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ラッカ県では、ARA News(9月29日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のアイン・イーサー市で、ダーイシュ(イスラーム国)がクルド人住民約100人を拘束した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月29日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、タカーヤー通り、ムーハサン市およびその周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団などによると、ドゥーマー市で、ウンマ軍司令官の車に仕掛けられた爆弾2発が爆発し、司令官護衛のアブー・マフムード・シャイフ・バクリー氏が負傷した。

Kull-na Shuraka', September 29, 2014
Kull-na Shuraka’, September 29, 2014

またタッル・クルディー町およびドゥーマー市周辺で、シリア軍がジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍兵士2人が死亡した。

また両者は、ハーン・シャイフ・キャンプ近郊、ドゥッハーニーヤ町一帯で、シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、同地を砲撃、線党員複数が死亡した。

一方、SANA(9月29日付)によると、シリア軍が反体制武装集団との戦闘の末、タッル・サワーン町およびその周辺の工場、農園一帯を制圧した。

またシリア軍は、タッル・クルディー町郊外、アイン・タルマー渓谷、ザマーニーヤ村、カースィミーヤ町、ビラーリーヤ村、ドゥーマー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市北西部、西ガーリヤ村一帯をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ダーイル町、ヌアイマ村、タファス市、ヤードゥーダ村にある「自由シリア軍」やハウラーン・ファッルージャ旅団の拠点などに対して、シャームの民のヌスラ戦線が爆弾を仕掛けた車を突入させ、多数の戦闘員、住民が死傷した。

ダイル・アダス村、ティースィヤー村、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区一帯をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ラスタン市、ウンム・リーシュ村、ドゥワイビーヤ村、ガジャル村、ブルジュ・カーイー村、アブー・サナースィル、ジャッブーリーン村、ウンム・シャルシューフ村、ガントゥー市、シャーイル山(ハマー県)西部一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、サイヤード村をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ムーリク市、ラターミナ町、カフルズィーター市一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区の空文情報部近くで、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員が、アンサール・ディーン戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

アンサール・ディーン戦線は、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、シャームの暁イスラーム運動、シャーム・イスラーム運動、ハドラー大隊などからなる。

一方、SANA(9月29日付)によると、ハーン・アサル村、ダイル・ハーフィル市、アウラム・クブラー町、アルド・マッラーフ地区、アレッポ市ハナーヌー地区、旧市街、ライラムーン地区、ザフラト・シャルファ地区、サラーフッディーン地区、アアザミーヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市、タマーニア町、タフタナーズ市、マアッラトミスリーン市、フバイト村、ジャルジャナーズ町、タルマナス町、シャイフ・ムスタファー村一帯を空爆し、子供2人を含む8人が死亡した。

一方、SANA(9月29日付)によると、マアッラトミスリーン市、マアッラト・ヌウマーン市、カフルラーター村、フバイト村、ヒーラ村、クーリーン村、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、バッタール旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 29, 2014、AP, September 29, 2014、ARA News, September 29, 2014、Champress, September 29, 2014、al-Hayat, September 30, 2014、Kull-na Shuraka’, September 29, 2014、al-Mada Press, September 29, 2014、Naharnet, September 29, 2014、NNA, September 29, 2014、Reuters, September 29, 2014、SANA, September 29, 2014、UPI, September 29, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:ムアッリム外相が国連総会で演説(2014年9月29日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)は、国連総会で一般討論演説を行った。

演説のなかで、ムアッリム外務在外居住者大臣は「シリアはテロとの戦いに向けた国際社会のあらゆる努力と戦いを、無実の民間人の声明に重きを置き、また主権のもと、国際法に従って支持する」と述べた。

ムアッリム外務在外居住者大臣はまた「我々は、タクフィール主義テロ理想の世界への危険な拡散に一致団結して対抗する時は来ていないのか?…。国連安保理決議第2170号が採択されて以降、その実施に向けた真摯な行動に未だ接していない…。これらのテロ組織へのあらゆる支援がいまだに行われている。我々が目にしてきたのは、自国の政策課題を実現しようとする米国の二重基準や同盟であり、米国が言うところの「穏健」なグループに武器、資金、教練を提供している」と述べ、米国を批判した。

そのうえで、国際社会に対して「多元的選挙において自らの大統領を選出したシリア国民の意思」を尊重し、シリア政府と協力する必要があると呼びかけた。

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ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣(兼軍武装部隊副司令官)は、総司令部将官らとともに、軍によって完全制圧されたダマスカス郊外県アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区を視察した。

SANA(9月29日付)が伝えた。

SANA, September 29, 2014
SANA, September 29, 2014

AFP, September 29, 2014、AP, September 29, 2014、ARA News, September 29, 2014、Champress, September 29, 2014、al-Hayat, September 30, 2014、Kull-na Shuraka’, September 29, 2014、al-Mada Press, September 29, 2014、Naharnet, September 29, 2014、NNA, September 29, 2014、Reuters, September 29, 2014、SANA, September 29, 2014、UPI, September 29, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ヌスラ戦線指導者ジャウラーニー氏の音声声明(2014年9月28日追記)

シャームの民のヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏によるとされる音声声明(http://www.youtube.com/watch?v=IJIl9zCb7IM)がユーチューブにアップされ、米国など有志連合によるシリア空爆に関して、「アフガニスタン、イラク、ソマリア、9・11から教訓を得ねばならない」と警告した。

ジャウラーニー氏は声明で、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)だけでなくヌスラ戦線の拠点を攻撃したことで「都市内に戦争(の場)を移動させようとしている」と非難した。

また「ダーイシュがシリアへの同盟国(米国など)の干渉の根拠を与えてしまった」としたうえで、ダーイシュと戦う反体制勢力に対して「同盟軍の攻撃に参加しない」よう呼びかけた。

さらに「米国は、シリア革命当初から、そしてイスラームのジハードの旗が掲げられた当初から、革命運動を無に帰そうとして、ヌスラ戦線がアル=カーイダに属していることを発表する前に戦線をテロ組織リストに加え、西欧のアジェンダを実行するため、シリア革命反体制勢力国民連立の面々をシャームの民の支配者に任命した」と批判した。

そのうえで「ムジャーヒディーンとの戦争を避ける唯一の方法は、この地域から手を引き、ユダヤ人を支援・保護することを止めることだ」と主張した。

一方、レバノン情勢に関しては、レバノンのスンナ派に向けて「子息がレバノン軍に従軍することを阻止し、彼らをムジャーヒディーンに参加させよ。なぜならレバノン軍はヒズブッラーの覇権のもとにあるからだ」と述べた。

Kull-na Shuraka’, September 29, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:オバマ米大統領「我々はアサドの支配下にあるシリアを安定させることはない」(2014年9月28日追記)

バラク・オバマ米大統領はCBS(9月28日付)のインタビューに応じ、「我々はアサドの支配下にあるシリアを安定させることはない」と述べる一方、シリアとイラクでのダーイシュ(イスラーム国)の勢力拡大に関して「シリアで起きていたことを過小評価したと思う」と認めた。

オバマ米大統領はシリア情勢に関して次のように述べた。

「シリアはより困難だ。なぜなら米国には現地に有力な同盟者がいないからだ。アサド政権はISISと戦っているが、米国は、国民に対して恐るべき犯罪を行ったアサドを、ヌスラ戦線やいわゆるホラサンとともに…退陣させたいと思っている。同盟国はサウジアラビアで穏健なシリア人戦闘員5,000人を教練しようとしている」。

(穏健な反体制派はいるのかとの質問に対して)「いる。しかし現在、多くの領域を支配していない。ISILとアサド政権の間で板挟みになっている」。

(シリア空爆がアサド政権を利するとの記者のコメントに対して)「分かっている…。我々はアサドの支配下にあるシリアを安定させることはない。シリア国内のスンナ派地域はアサドが残虐行為を行っていると見ている。世界はそう見ている」。

CBS, September 29, 2014
CBS, September 29, 2014

CBS, September 28, 2014をもとに作成。

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諸外国の動き:サウジアラビアがシリア人活動家をトルコに強制送還(2014年9月28日)

自由シリア軍イドリブ軍事評議会のアフィーフ・スライマーン大佐は、アラビー・ジャディード(9月28日付)に対して、トルコで活動する複数の活動家がサウジアラビアのアブドゥルアズィーズ空港に到着直後に当局に拘束、パスポートを没収され、トルコに強制送還されていると述べた。

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スーザン・ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官は、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長と会談した。

ホワイト・ハウスが発表した声明によると、会談では、ダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた米軍などによる空爆、「穏健な反体制派」への支援などについて、意見が交わされた。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、al-‘Arabi al-Jadid, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:ハリーリー元首相がシリア国民連合を批判(2014年9月28日)

ムスタクバル潮流代表のサアド・ハリーリー元首相は、レバノン軍によるシリア人避難民への処遇を批判する書簡を国連安保理宛に提出したシリア革命反体制勢力国民連立の対応に関して、「連立は避難民の人権を擁護する権利があるかもしれないが、避難民や反乱軍に関心を示すなら…、8月にイスラーム主義者に拉致されたレバノン軍兵士や治安部隊隊員の釈放を求めるべきだ」と批判した。

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「オメガ・チーム」を名乗る若者グループが、ベイルート県内にあるジャズィーラ・チャンネルの支局で、座り込みのデモを行い、ツイッターを通じてレバノン軍を侮辱した同チャンネルの名物アナウンサーのファイサル・カースィム氏の解任を求めた。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:トルコ国境近くでダーイシュ製油所を爆撃(2014年9月28日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属する戦闘機が、トルコ国境に面するタッル・アブヤド市(ダーイシュ(イスラーム国)の拠点)郊外にある自家製の石油精製所1カ所を含む4カ所を空爆した。

米軍などはまた、ラッカ市郊外のプラスティック工場、ラッカ市裁判所近くに対しても空爆を行い、民間人1人が死亡した。

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SITE(9月28日付)は、ツイッターなどでの活動家らの書き込みから、ホラサンの幹部、ムフスィン・ファドリー氏、アブー・ユースフ・トゥルキー氏が米軍など有志連合のシリア空爆で死亡したと思われると伝えた。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、SITE, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:シリア軍がダーイシュ掃討のため毒ガス使用か?(2014年9月28日)

クッルナー・シュラカー(9月28日付)は地元の活動家の話として、シリア軍がダイル・ザウル県のダイル・ザウル市シャイフ・ヤースィーン地区、ハミーディーヤ地区でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、毒ガスを使用し、数十人が呼吸困難などの症状を訴えたと報じた。

一方、SANA(9月28日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区、ハウィーカ地区、工業地区、カナーマート地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハナーヌー地区をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、またサラーフッディーン地区、ブスターン・カスル地区(カラージュ・ハジャズ検問所近く)で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またARA News(9月28日付)によると、アイン・アラブ市郊外のマブルーカ村でダーイシュが西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対して自爆攻撃を行い、数十人を殺害した。

一方、クウェート日刊紙『ラアユ』(9月28日付)によると、アイン・アラブ市郊外での人民防衛隊との戦闘で、ダーイシュの幹部の一人のハーリド・アンズィー氏(ハーリド・ルースィー)が死亡した。

他方、SANA(9月28日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マアーッラト・アルティーク村、アレッポ市アンサーリー地区、ラームーサ地区、バニー・ザイド地区、ライラムーン地区、カッラーサ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(9月28日付)によると、ハサカ市・カーミシュリー市間で、武装集団が旅客バスを襲撃し、運転手、乗客複数名が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月28日付)によると、シリア軍がドゥッハーニーヤ町で反体制武装集団との交戦の末、同町の大部分を制圧、その後、アイン・タルマー渓谷方面に進軍を続けた。

またシリア軍は、アッブ農場、アーリヤ農場、アルバイン市、ハラスター市、ザバダーニー市、アッサール・ワルド町無人地帯、ダーライヤー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(9月28日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月28日付)によると、ダイル・アダス村、ブスル・ハリール市、アトマーン村、アトマーン村・タファス市街道、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(9月28日付)によると、ハバーリーヤ村、ブライカ村・ビイル・アジャム村街道、ウンム・バーティナ村・ジャッバー村街道、バアス市周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月28日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、バウワービーヤ村、ナフラ村、ハッルーズ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハック旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月28日付)によると、マスアダ村、ムシャイリファ村、ラッフーム村、サアン村西部、ラスタン市、ハスヤー町南西部、ファーウシャーウィーシュ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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SANA(9月28日付)によると、ヒムス県のヒムス市ワアル地区、ダイル・バアルバ地区、インシャーアート地区、バーブ・スィバーア地区、バーブ・ドゥライブ地区、バーブ・タドムル地区、クサイル市、カーディシュ村、東ブワイダ村、ラスタン市、タッルドゥー市、ダール・カビーラ村、ラカーマ村など出身の反体制武装集団元メンバー86人、ハマー県出身者25人、ハサカ県およびダイル・ザウル県出身者17人、アレッポ市出身者85人が地元和解プロセスの一環で当局に投降後、放免となり釈放された。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、al-Ra’y, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:ムアッリム外相が潘国連事務総長と会談(2014年9月28日)

国連総会に出席するためニューヨークを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、潘基文事務総長、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表、キューバ、エクアドルの外務大臣らと相次いで会談し、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」などへの対応について意見を交わした。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ダルアーの戦闘員数十人がダーイシュに合流(2014年9月28日)

ARA News(9月28日付)は、ダルアー県で活動していた反体制武装集団メンバー数十人が同県を離れ、シリア北部やイラクで戦うダーイシュ(イスラーム国)に加わった、と報じた。

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アジュナード・シャーム・イスラーム連合は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)との同盟を行わないとの一部報道を否定、この手の報道、書き込みが、イスラーム戦線およびアジュナード・シャーム・イスラーム連合の意見を代弁していないと強調した。

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シャーム自由人イスラーム運動幹部のアッラーム・アッブード氏がトルコの病院で死亡した。

アッブード氏はイドリブ県でのシャーム自由人イスラーム運動幹部を標的とした爆発で重傷を負い、トルコに搬送されていた。

クッルナー・シュラカー(9月27日付)が伝えた。

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『ハヤート』(9月29日付)は、複数の反体制筋の話として、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏(シリア革命反体制勢力国民連立前議長)が、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、すべての「穏健な武装集団」が参加する防衛評議会の設置をめざし、活動している、と報じた。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:トルコが対シリア国境に緩衝地帯設置を主唱(2014年9月27日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア、イラクでのダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた国際的な同盟への参加の是非に関して、「空爆だけでは不充分で、こうしたテロ組織を殲滅できない。トルコ軍が補足的な役割を果たす」と述べ、トルコ・シリア国境地帯での緩衝地帯の設置に向けた計画を実施するため、国際社会、地域の理解と協力が必要だと立場を示した。

ARA News(9月27日付)が伝えた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は国連総会で一般討論演説を行った。

シリア情勢に関して、ラブロフ外務大臣は、国連憲章に基づき、シリア政府との協力のもと、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を行うべきだと主張した。

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中国の王毅外務大臣は、国連総会で一般討論演説を行った。

シリア情勢に関して、王外務大臣は、同国危機の平和的解決を求めるとともに、国連憲章、国連安保理決議に従って、すべての当事者の協調のもと、イスラーム国に対する「テロとの戦い」を推し進めるべきとの立場を示した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:「自由シリア軍」が人質解放の仲介を準備(2014年9月27日)

ムスタクバル潮流のジャマール・ジャッラーフ議員は、ムスタクバル・テレビ(9月27日付)で、「自由シリア軍」が、拘束中のレバノン軍兵士・内務治安軍総局隊員の解放のため、シャームの民のヌスラ戦線との交渉を仲介しようとしていると述べた。

ただし、実際の交渉はまだ行われていないという。

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ナハールネット(9月27日付)は、シャームの民のヌスラ戦線が、拘束中のレバノン軍兵士・内務治安軍総局隊員の解放をめぐる交渉に関して、「ヒズブッラーが交渉を妨害することをレバノン当局が黙認している」と非難するビデオ声明を出した、と伝えた。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、al-Mustaqbal TV, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ郊外、ラッカ、ヒムスを爆撃(2014年9月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属すると思われる戦闘機が、アイン・アラブ市南東部のスィー・タラブ村にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市およびその周辺で、米軍など有志連合に所属する戦闘機の空爆によるものと思われる爆発が31回起こった。

これに関して、ARA News(9月27日付)は、未明に行われた空爆が、ラッカ市内のダーイシュ拠点に対して15回にわたって行われた他、前哨基地、第17師団基地、マカッス検問所、タブカ航空基地なども標的となったと伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属すると思われる戦闘機が、タドムル市当方のハマード砂漠地帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(9月28日付)によると、米軍など有志連合が、シャダーディー市、マルカダ市、フール市などのダーイシュ拠点、ハートゥーニーヤ村の教練キャンプを空爆した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、September 28, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:シリア軍がアドラー市ウンマーリーヤ地区を制圧(2014年9月27日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月27日付)によると、シリア軍が、国防隊の支援のもと、アドラー市旧市街、アドラー市新市街(ウンマーリーヤ地区、スィナーイーヤ地区、周辺農園地帯)の「武装テロ集団」を放逐し、両市を制圧した。

軍武装部隊総司令部が発表した。

またレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村に面するカラムーン地方無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月27日付)によると、ダイル・ザウル市ブー・サイード通りなどで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(9月27日付)によると、ムーリク市、カフルズィーター市、ラターミナ町、マサーフィナ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月27日付)によると、ラスタン市、ラッフーム村、アイドゥーン村、ウンム・スィルジュ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月27日付)によると、アトマーン村、ヒルバト・ムライハ村、ジャダル村、ダイル・アダス村、ナワー市、インヒル市、アクラバー村、アイン・バーシャー村、ヒルバト・ガザーラ町、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月27日付)によると、マアッルディブサ村、イドリブ市・アイン・シャビーブ村街道、アルバイーン山一帯、ナイラブ村近郊、タマーニア町、サイヤード村、フバイト村、ハフサルジャ村、マアッラト・ヌウマーン市、スカイク村、タッルアース村、タイイバート村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(9月27日付)によると、アレッポ市マイサル地区、サーフール地区、バウワービーヤ地区、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、ラーシディーン地区、ヒルバト・マアージール村、アルド・マッラーフ地区、クナイトラート村、バーブ市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハック旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が撃ったと思われる迫撃砲弾複数発がアイン・アラブ市内東部に着弾した。

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ラタキア県では、SANA(9月27日付)によると、シャーキリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:ムアッリム外相がラブロフ露外相と会談(2014年9月27日)

国連総会に出席するためニューヨークを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談、イスラーム国、シャームの民のヌスラ戦線などに対する「テロとの戦い」などへの対応について意見を交わした。

ムアッリム外務在外居住者大臣はまた、スーダン、アルジェリア、北朝鮮の外務大臣らとも会談した。

SANA(9月27日付)が伝えた。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ヌスラ戦線がアラブ諸国への報復を宣言(2014年9月27日)

シャームの民のヌスラ戦線のアブー・フィラース・スーリー報道官はビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=gBkK0T5NutE)を出し、米国など有志連合によるシリア空爆がダーイシュ(イスラーム国)だけでなくヌスラ戦線も標的としていることに関して「これはヌスラ戦線に対する戦争ではない。イスラームに対する戦争だ」と主張した。

アブー・フィラース報道官は「牧畜国が指導するシオニスト・ペトロスタン同盟による悪の枢軸がシャームのくにぐにへの攻撃を行った」と述べ、米国、アラブ諸国、そしてイスラエルを非難したうえで、シリア空爆に参加しているサウジアラビアなどアラブ諸国が「恥ずべき行為を行った。これによって世界中のジハード武装勢力がこれらの国を攻撃リストに加えるになろう」と脅迫し、「我々は長い戦争のなかにいる。この戦争は数ヶ月、数年では終わらない。我々は数十年に続くであろう戦争のなかにある」と付言した。

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クッルナー・シュラカー(9月27日付)によると、アレッポ県アイン・アラブ市で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と自由シリア軍タフルール旅団が、ダーイシュ(イスラーム国)に対抗するための合同作戦司令室を設置した。

Kull-na Shuraka', September 27, 2014
Kull-na Shuraka’, September 27, 2014

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長は国連総会で演説し、アサド政権が「シリアにおけるテロを作り出した」と非難、「地域におけるテロ撲滅は、アサド政権打倒と切り離せない」と主張した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、September 28, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、September 28, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:人質釈放に向けてシリア人が仲介(2014年9月26日)

LBCI(9月26日付)は、シャームの民のヌスラ戦線が拘束中のレバノン軍・内務治安軍総局の解放をめぐって、「シリア人どうしの交渉」が行われていると報じ、ヌスラ戦線以外の武装集団が仲介にあたっていることを明らかにした。

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NNA(9月26日付)によると、レバノン山地県ジュベイル市で内務治安軍総局がレバノン人2人とシリア人1人をテロ未遂容疑で逮捕した。

AFP, September 26, 2014、AP, September 26, 2014、ARA News, September 26, 2014、Champress, September 26, 2014、al-Hayat, September 27, 2014、Kull-na Shuraka’, September 26, 2014、LBCI, September 26, 2014、al-Mada Press, September 26, 2014、Naharnet, September 26, 2014、NNA, September 26, 2014、Reuters, September 26, 2014、SANA, September 26, 2014、UPI, September 26, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:ダイル・ザウルの油田地帯を爆撃(2014年9月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属すると思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するタナク油田一帯、クーリーヤ市郊外、ヤマーディーン市郊外の油田地帯を空爆した。

空爆は建設中の施設に対しても行われたという。

ライス・ダイリーを名乗る活動家は、AFP(9月26日付)に対して、米軍などの空爆によって、ダイル・ザウル県にあるダーイシュ制圧下のすべての油田で、「治安上の理由」により石油の採掘が停止していると述べた。

また米軍など有志連合は、ダイル・ザウル市西部でオートバイを空爆し、バイクに乗っていたダーイシュの「重要な幹部の一人」を含む2人を殺害した。

この幹部は、自宅を出たところを攻撃されたという。

米国防総省は、ダイル・ザウル県での米軍の空爆により、戦車2輌を破壊したと発表した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属すると思われる戦闘機が、ハサカ市南東部にあるダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、外国人戦闘員などの拠点を空爆した。

AFP, September 26, 2014、AP, September 26, 2014、ARA News, September 26, 2014、Champress, September 26, 2014、al-Hayat, September 27, 2014、Kull-na Shuraka’, September 26, 2014、al-Mada Press, September 26, 2014、Naharnet, September 26, 2014、NNA, September 26, 2014、Reuters, September 26, 2014、SANA, September 26, 2014、UPI, September 26, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アイン・アラブ市郊外でYPGとダーイシュが交戦(2014年9月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市東部の対トルコ国境に位置する戦略的要衝のアイン・シャール村で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、ダーイシュが同村を制圧した。

またダーイシュと人民防衛隊の交戦で、迫撃砲弾2発がトルコ領内に着弾した。

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ハサカ県では、ARA News(9月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がイラク国境に面するヤアルビーヤ町(タッル・クージャル)を襲撃した。

攻撃に先立って、ダーイシュはイラク国境側のラビーア国境通行所でトレーラーを自爆させたという。

またこれと併せて、ダーイシュはヤアルビーヤ町郊外のカナーナ村、カンフー村、ハムダーン村を襲撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、カラーマ軍(シャンマル部族民兵)を放逐し、同地を制圧した。

このほか、カーミシュリー市南部から発射された迫撃砲弾が同市アラーヤー地区、ヒラーリーヤ地区に着弾した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アジュナード・シャーム・イスラーム連合が、撃った迫撃砲がアッバースィーイーン地区に着弾した。

またジャウバル区では、シリア軍が空爆を行う一方、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

このほかマイダーン地区(スハーナ地区)の住宅地でシリア軍が強制捜査を行った。

一方、SANA(9月26日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村一帯に面する無人自体をシリア軍が5回にわたって空爆した。

またシリア軍はバイト・ジン村の農地に「樽爆弾」4発を投下した。

一方、SANA(9月26日付)によると、アッサール・ワルド町無人地帯、ドゥッハーニーヤ町、ハムーリーヤ市、ドゥーマー市およびその郊外、ザマーニーヤ村郊外、ビラーリーヤ村郊外で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アブー・フバイラート村をシリア軍が空爆する一方、フワイジーヤ村、ハウワーシュ村に「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(9月26日付)によると、ムーリク市、ラターミナ町、カフルズィーター市、カスル・イブン・ワルダーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市に「樽爆弾」4発を投下し、5人が死亡、5人が負傷した。

一方、SANA(9月26日付)によると、アッブ・ガジャル村、キースィーン湾、フーシュ・ハッジュー村、アブー・サナースィル丘、ラッフーム村、スルターニーヤ村、アブー・アラーヤー村、アイン・フサイン村、ハワーヤー・シャムス村、カディーム村、ラスム・アブド村、マジュバル村、トゥーヤーン村、アブー・ラジャマイン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカンスフラ村、マアッルダブサ村、バーラ村、ダブシーヤ村、タッル・ファッハール村、アブー・ズフール航空基地周辺を空爆した。

一方、SANA(9月26日付)によると、ビダーマー町、アイン・シャビーブ村、ハーン・シャイフーン市、ジャバーラー村、ハラーズィーン村、ジャルジャナーズ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サーフール地区の市場などにシリア軍が「樽爆弾」を投下し、女性、子供を含む9人が死亡、またアレッポ氏サラーフッディーン地区では、郡、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

さらにシリア軍はズィルバ村、ハンダラート・キャンプを空爆した。

一方、SANA(9月26日付)によると、アレッポ市ジャンドゥール交差点、アーミリーヤ地区、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、シュカイフ地区、サーフール地区、カフルナーン村、カフルダーイル村、タッル・バトナーン村、ダイル・ハーフィル市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月26日付)によると、カラク村、ダルアー市・ヒルバト・ガザーラ町街道、スーラ町、ダイル・アダス村、アトマーン村、タファス市、ブスル・ハリール市、ダルアー市旧税関地区、マンシヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(9月26日付)によると、マスハラ村、ジャッバー村、ハッバーリーヤ村、スワイサ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月26日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、旧空港地区、ラサーファ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(9月26日付)によると、県郊外で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 26, 2014、AP, September 26, 2014、ARA News, September 26, 2014、September 27, 2014、Champress, September 26, 2014、al-Hayat, September 27, 2014、Kull-na Shuraka’, September 26, 2014、al-Mada Press, September 26, 2014、Naharnet, September 26, 2014、NNA, September 26, 2014、Reuters, September 26, 2014、SANA, September 26, 2014、UPI, September 26, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:ムアッリム外務大臣がトルコの「テロ支援」を非難(2014年9月26日)

シリアのワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、マヤーディーン(9月26日付)に、「トルコはシリア北部に、そしてイスラエルはシリア南部に緩衝地帯を設置すると述べているが…いずれもシリア領への敵対行為に相当する。トルコが安定に向けて…真摯でありたいのなら、挑発的な行為を停止すべきだ」と述べ、トルコに対して外国人戦闘員の教練停止と潜入阻止を求めた。

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国連総会に出席するためニューヨークを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣、レバノンのジュブラーン・バースィール外務大臣らと相次いで会談し、イスラーム国、シャームの民のヌスラ戦線などに対する「テロとの戦い」などへの対応について意見を交わした。

SANA(9月26日付)が伝えた。

AFP, September 26, 2014、AP, September 26, 2014、ARA News, September 26, 2014、Champress, September 26, 2014、al-Hayat, September 27, 2014、Kull-na Shuraka’, September 26, 2014、al-Mada Press, September 26, 2014、Qanat al-Mayadin, September 26, 2014、Naharnet, September 26, 2014、NNA, September 26, 2014、Reuters, September 26, 2014、SANA, September 26, 2014、UPI, September 26, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ダーイシュとヌスラ戦線が捕虜交換の準備(2014年9月26日)

Syria-news(9月26日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線が2日前から捕虜交換の準備を開始したと報じた。

両者が捕虜交換の準備を行うのはこれが初めてだという。

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シリア人権監視団は、9月10日のバラク・オバマ米大統領の国民向け演説以降、アレッポ県で200人以上の戦闘員がダーイシュ(イスラーム国)に参加した、と発表した。

うち73人は23日の米軍などによるシリア空爆を受け、新たに参加したという。

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自由シリア軍参謀委員会のマーリク・クルディー大佐はフェイスブックで、シリア、イラク領内でダーイシュ(イスラーム国)掃討を進める米軍などの有志連合にシリア人士官が参加するとの一部情報に関して、「シリア政府の諜報機関のやり口」と批判、参加を否定した。

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シリア・クルド国民評議会の事務局は声明を出し、米国などによるシリア空爆に歓迎の意を示すとともに、「シリア・クルディスタン」でのダーイシュ(イスラーム国)の虐殺行為を阻止するために必要な措置を国際社会に講じるよう呼びかけた。

AFP, September 26, 2014、AP, September 26, 2014、ARA News, September 26, 2014、Champress, September 26, 2014、al-Hayat, September 27, 2014、Kull-na Shuraka’, September 26, 2014、al-Mada Press, September 26, 2014、Naharnet, September 26, 2014、NNA, September 26, 2014、Reuters, September 26, 2014、SANA, September 26, 2014、Syria-news, September 26, 2014、UPI, September 26, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:米国がシャーム・イスラーム運動、ムジャーヒディーン・ワ・アンサール軍をテロ組織に追加指定(2014年9月25日)

米国務省は声明(24日)を出し、シリア国内で活動するシャーム・イスラーム運動、ムジャーヒディーン・ワ・アンサール軍の2組織、そしてダーイシュ(イスラーム国)活動家10人を「国際テロ組織」のリストに追加し、資産凍結、商取引禁止の対象としたと発表した。

リストに追加された2組織と活動家10人は以下の通り:

1. シャーム・イスラーム運動

2. ムハージリーン・ワ・アンサール軍

3. アムル・アブスィー(ダーイシュのヒムス県指導者)

4. サリム・ベンガレム(ダーイシュ・メンバー、フランス人、シリアで活動)

5. ムハンマド・アブドゥルハリーム・ムマイダ・サーリフ(アル=カーイダ、シリアで活動)

6. ラヴドリム・ムハクセリ(Lavdrim Muhaxheri、ダーイシュ・メンバー、コソヴォ系アルバニア人、シリアで活動)

7. ムラード・マルゴシュヴィリ(チェチェン人、シリアで活動)

8. ヌスレト・イマモヴィッチ(ボスニア人、シリアで活動)

9. ムハンナド・ナジュディー(サウジ人、アル=カーイダ・メンバー、シリアで活動)

10. アブドゥッサマド・ファトフ(アル=カーイダ・メンバー、スカンジナビアが拠点)

11. アブドゥルバースィト・アッズーズ(アイマン・ザワーヒリーによってリビアに派遣)

12. マアーリム・サルマーン(シャバーブ・メンバー、アフリカ人)

また米財務省は、インドネシア人3人、ヨルダン人2人、グルジア人1人を含む11人を、アル=カーイダ系組織への資金提供に関与したとして、資産凍結などの制裁対象リストに加えた。

『ハヤート』(9月26日付)が伝えた。

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シャーム自由人イスラーム運動政治局メンバーのアブー・ウマル氏はジャズィーラ(9月25日付)に対し、ダーイシュ(イスラーム国)との同盟を結ぶ意思はないとしたうえで、米国が主導する有志連合もシャーム自由人イスラーム運動の拠点を攻撃対象とはしていないと述べた。

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シリア人権監視団は、23日以降のシリア領内に対する米軍主導の空爆でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員84人、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員57人、民間人13人が死亡していると発表した。

なお同監視団によると、9月23日の米軍などによるシリア空爆での死者総数は141人、でうち外国人は129人だという。

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「シリアの友連絡グループ」9カ国外務大臣は、ニューヨークでシリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長と会談し、ダーイシュ(イスラーム国)などへの対応などについて協議した。

会談に参加したのは、米英仏、トルコ、サウジアラビア、ドイツ、イタリア、ヨルダン、UAEの外務大臣。

会談後、声明を出し、ダーイシュとアサド政権の双方に対抗するため、「シリア革命反体制派国民連立が指導する穏健な反体制派」を共同支援するとの意思を表明した。

声明では、「アサドには過激派と積極的に戦う意思も能力もない」と断じる一方、「アサドの政策はシリアの問題の原因であって、解決策ではない」と主張した。

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AFP(9月25日付)は、UAE筋の話として、23日の米軍主導によるシリア空爆に女性パイロットのマリヤム・マンスーリー空軍大佐が参加していた、と報じた。

ただし、マンスーリー大佐が司令官を務める飛行連隊が作戦に参加したもの、彼女自身が戦闘に参加したかは不明だという。

AFP, September 25, 2014、AP, September 25, 2014、ARA News, September 25, 2014、Champress, September 25, 2014、al-Hayat, September 26, 2014、Aljazeera.net, September 25, 2014、Kull-na Shuraka’, September 25, 2014、al-Mada Press, September 25, 2014、Naharnet, September 25, 2014、NNA, September 25, 2014、Reuters, September 25, 2014、SANA, September 25, 2014、UPI, September 25, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:ヌスラ戦線メンバーら80人が逮捕(2014年9月25日)

NNA(9月25日付)によると、レバノン軍はベカーア県バアルベック郡アルサール村および北部県トリポリ市で強制捜査・摘発を行い、シリア人、レバノン人を約80人(アルサール村で約60人、トリポリ市で約20人)を逮捕した。

逮捕者の容疑は、シャームの民のヌスラ戦への所属、公文書偽造などだという。

なお逮捕に際して、レバノン軍の発砲で1人が死亡、数人が負傷した。

Naharnet, September 25, 2014
Naharnet, September 25, 2014

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シリア革命反体制勢力国民連立は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村一帯のシリア人避難民キャンプへのレバノン軍の突入と、シリア人数百人の拘束を「蛮行」と非難した。

AFP, September 25, 2014、AP, September 25, 2014、ARA News, September 25, 2014、Champress, September 25, 2014、al-Hayat, September 26, 2014、Kull-na Shuraka’, September 25, 2014、al-Mada Press, September 25, 2014、Naharnet, September 25, 2014、NNA, September 25, 2014、Reuters, September 25, 2014、SANA, September 25, 2014、UPI, September 25, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ヌスラ戦線は米軍の爆撃を受けて潜伏・逃亡/シリア軍がアドラー市ウンマーリーヤ地区を制圧(2014年9月25日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(9月25日付)が、信頼できる消息筋の話として、23日の米国などによる空爆を受け、シャームの民のヌスラ戦線のメンバー多数が「髭を剃り、軍服を脱ぎ、一般住民のなかに潜伏するか、どこかに立ち去った」と報じた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアドラー市旧ウンマーリーヤ地区で、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘の末、武装集団を撤退させ、同地を完全制圧した。

アドラー市ウンマーリーヤ地区は2013年12月にイスラーム戦線などの襲撃を受け、反体制武装集団の手に落ちていた。

アドラー市はウンマーリーヤ地区(労働者住宅地区)、スィーナーイーヤ(工業地区)、旧市街から構成されている。

一方、SANA(9月25日付)によると、シリア軍が特殊作戦を敢行し、アドラー市ウンマーリーヤ地区を制圧、爆発物などを撤去し、同地の治安と安定を回復した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾した。

SANA, September 25, 2014
SANA, September 25, 2014

またヤルムーク区では女性が何者かに狙撃された。

さらにジャウバル区では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(9月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市への侵入を試みたが、西クルディスタン移行期民政局文民保護部隊がこれを撃退した。

この戦闘でダーイシュ戦闘員12人が死亡(ARA News(9月25日付)によると、ダーイシュ戦闘員の死者数は19人)、またシリア人権監視団によると人民防衛隊側にも未明の戦闘で8人が死亡したという。

一方、SANA(9月25日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、ラーシディーン地区、ジャンドゥール地区、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、マンスーラ村、アウラム・クブラー町、ハンダラート・キャンプ、バーブ市、アレッポ中央刑務所周辺、航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)らの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月25日付)によると、フーシュ・ハッジュー村、ガジャル村、アッブ・ガジャル村、ウンム・ジャーミア村、マスアダ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月25日付)によると、アトマーン村、タファス市・アトマーン村街道、西ガーリヤ村、インヒル市、ダイル・アダス村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(9月25日付)によると、マスハラ村、トゥルナジャ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月25日付)によると、アブー・ズフール町、マルダハーナ村、タッル・アウジャ村、ワースィタ村、カフルルーマー村、イブリーン村、アルバイーン山周辺、マアッルザーフ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(9月25日付)によると、シャムスィーヤ村、カスブ村、カディーン村、カッバーナ村、アーラー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 25, 2014、AP, September 25, 2014、ARA News, September 25, 2014、Champress, September 25, 2014、al-Hayat, September 26, 2014、Kull-na Shuraka’, September 25, 2014、al-Mada Press, September 25, 2014、Naharnet, September 25, 2014、NNA, September 25, 2014、Reuters, September 25, 2014、SANA, September 25, 2014、UPI, September 25, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:反体制ジハード主義組織はこぞって米軍による爆撃を批判(2014年9月25日)

イスラーム戦線は声明を出し、23日に開始された米軍などによるシリア空爆に関して「シリア革命に参加する実働部隊を標的にしており、アサド政権にさらなる虐殺を犯す機会を与える」と非難した。

また声明では、空爆が「アサド政権の基地や司令部を空爆していない」と付言した。

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ムジャーヒディーン軍のアブー・バクル・バックール司令官はビデオ声明(http://www.youtube.com/watch?v=9ClRaIMESbk&feature=player_embedded#t=0)を出し、23日から始まった米国などによるシリア空爆に関して、「住民の流血は越えてはならないレッドライン」と述べ、反対の意を表明した。

クッルナー・シュラカー(9月25日付)が伝えた。

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クッルナー・シュラカー(9月25日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のナスル・ハリーリー書記長、ムハンマド・カッダーフ副議長が、イドリブ県サラーキブ市を訪れ、連立の事務所を開設したと報じた。

AFP, September 25, 2014、AP, September 25, 2014、ARA News, September 25, 2014、Champress, September 25, 2014、al-Hayat, September 26, 2014、Kull-na Shuraka’, September 25, 2014、al-Mada Press, September 25, 2014、Naharnet, September 25, 2014、NNA, September 25, 2014、Reuters, September 25, 2014、SANA, September 25, 2014、UPI, September 25, 2014などをもとに作成。

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