ハマー市、ダイル・ザウル市、ダマスカス郊外県などで当局による治安回復作戦が激化、「ハマー虐殺」の再発との非難を呼ぶ(2011年7月31日)

ラマダーンを間近に控え、ハマー市、ダイル・ザウル市、ダマスカス郊外県などシリア各地で軍・治安部隊による治安回復作戦が激化し、約150人が殺害、約400人が負傷、また反体制抗議行動に参加した市民ら数百人が逮捕された。

とりわけハマー市に対する軍・治安部隊の掃討作戦は激しく、欧米の政府高官、メディア、そしてシリアの反体制勢力は1982年2月から3月にかけてのいわゆる「ハマー虐殺」(15000人以上の犠牲者を出したとされるハーフィズ・アサド前政権によるシリア・ムスリム同胞団の掃討作戦)の再発との非難を強めた。

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シリア革命調整連合によると、ハマー市などで日曜日(31日)早朝から軍・治安部隊による作戦が開始され、約150人(うち民間人が約130人)が殺害、400人が負傷した。BBCが住民の話として報じたところによると、軍・治安部隊は日曜日(31日)早朝、ハマー市のサラミーヤ街道、ヒムス街道、アレッポ街道で大規模な捜索活動を展開した。戦車による激しい銃声が聞こえた。ロイター通信が目撃者の証言として報じたところによると、戦車が四方からハマー市を攻撃。負傷者が搬送されたハウラーニー病院をも包囲した。

シリア人権国民機構によると31日だけで、145人が殺害され、うちハマー市では113人が犠牲となり、数百人が逮捕された。アンマール・カルビー同機構所長によると、ハマー市以外でも、ダイル・ザウル市で19人、ダルアー県フラーク市で6人、ブーカマール市(ダイル・ザウル県)で1人が殺害された。犠牲者のほとんどが狙撃手によって頭と首を撃たれたという。なおダイルザウル市に関して、シリア革命調整連合は軍が同市を包囲し、ライフラインが遮断されていると伝えた。

シリア人権連盟のアブドゥルカリーム・リーハーウィー所長によると、ヒムス市内でハマー救済を求めて市民がデモを行ったが、5人が軍・治安部隊によって射殺され、イドリブ市郊外でも同様のデモが発生し、3人が殺害された。シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、ハマー市郊外のスーラーン市でも、ハマー救済を叫ぶ市民がデモを行ったが、2人が殺害された。同所長は、住民の話として日曜日早朝以降の逮捕者数が350人を越えたと述べた。逮捕された人々の多くが拷問にさらされているという。さらにダマスカス郊外県のドゥーマー市、アラバイン市、クドスィーヤー市では、ハマー、ダイル・ザウルなどに対する軍・治安部隊の包囲に抗議して数千人が街頭で抗議行動を行ったという。一方、アブドゥッラフマーン所長は、ヒムス市で、ラマダーン月の夜の礼拝後にワアル、ハムラー地区、ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・スィバーア、ハドル地区、クスール、インシャーアートの各地区でデモが発生したと明らかにした。

アブドゥッラフマーン所長はAFPの取材に対して、ダイル・ザウル市から35キロ離れたムサッラブ村で住民がシリア軍の車輌24輌を焼き討ちにしたと述べた。またアレッポ・ダマスカス街道が市民によって封鎖され、イドリブ市郊外のハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市、サラーキブ市の住民がデモを行った。ダマスカス郊外県ハラスター市でも約4000人がデモを行ったが、治安部隊の発砲により10人が負傷した。ダマスカス郊外県キスワ市では300人以上が逮捕されたという。

なお「アフバール・シャルク」などによると、アレッポ市内サラーフッディーン地区のアブー・ハニーファ・ニウマーン・モスク、ハドル・モスク、ズバイル・モスクで夜の礼拝の後、市民が街頭に出て抗議行動を行った。

シャーム・ニュース、シリア革命調整連合、オガレット・ニュースなどは、ハマー市で殺害された市民、「頭のない遺体」などの映像をウェブ上にアップし、公開した。

『シャルク・アウサト』(2011年8月1日付)によると、バッカーラ部族のシャイフ、ナイワーフ・ラーギブ・バシール氏の逮捕(30日)を受け、バッカーラ部族の長たちが集まり、「平和的方法による革命の追求」を確認するとともに、政権、とりわけアサド大統領の抗議行動弾圧による被害の責任を追及した。


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シリア国営のシリア・アラブ通信(SANA)によると、ハマー市、ダイル・ザウル市で武装集団が治安維持軍兵士6人、および警官8人を殺害した。武装集団はハマー市の警察署に砲火、公共財産、私有財産を破壊し、同市の入り口や街路にバリゲードを設置し、タイヤを燃やし、往来を阻止している、という。

アーディル・サファル内閣は、政党法、総選挙法に続いて、地方自治法案を閣議承認した。SANAによると、同法案は、地方分権、地方自治の効率化、地方社会の振興などを目的とするほか、地方自治最高会議設置、地方自治を県、市、村の三レベルに分割し、各レベルに局長職を設置することなどを定めている。

バッシャール・アサド大統領はシリア軍創設記念日を祝して軍・武装部隊に対して祝辞を送った。このなかで大統領は、最近のデモを暗示するかたちで、「誠実なるシリアの全国民は、我々がこれまで以上に力強く危機を克服すると確信している」と述べるとともに、「シリアは自由、民主主義、政治的多元主義に関する独自のモデルを提示し、民族の敵ではなく、シリア国民自身の信念や利益に基づき、自ら未来へと向かって進んでいく」と述べ、「上からの改革」をもって事態に対処することを改めて強調した。

米国ワシントンDCで、在米シリア人がデモを行い、バラク・オバマ政権の対シリア政策に反対し、バッシャール・アサド政権の改革路線を支持。これに対して在米の反体制シリア人が表現の自由を求めるデモを行った。

 

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バラク・オバマ米大統領はハマー市での弾圧に関して、「シリア政府が国民に対して暴力と野蛮な行為を行うことに懸念を感じる」と非難した。

フランスのアラン・ジュペ外務大臣は、シリアでの弾圧継続に関して「ラマダーン月直前という時期を踏まえると、決して受け入れられない」強く非難。また英国、ドイツ外相も同様の調子で、アサド政権による弾圧を非難した。

トルコは、民間人に対する殺戮行為を停止し、混乱を収束させるため平和的方法をとるよう呼びかけた。

レバノンのサアド・ハリーリー前首相は、「ラマダーン月を間近に控えるなかで、シリアのハマー市が曝されている虐殺、そしてヒムス、イドリブ、ダイル・ザウル、ダルアーなどで行われる血塗られた殺戮行為は…望まれているような解決策をもたらさず、姉妹国シリアの国民にさらなる犠牲を強いるだろう」と非難した。

Akhbar al-Sharq, July 31, 2011, August 1, 2011、BBC, July 31, 2011、al-Hayat,
August 1, 2011、Kull-na Shuraka’, July 31, 2011、al-Nahār, August
1, 2011、Reuters, July 31, 2011、SANA, August 1, 2011、al-Sharq al-Awsat,
August 1, 2011などをもとに作成

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ダマスカス県内の大規模捜索活動によって500人が逮捕される、「自由シリア軍」はダイル・ザウルで当局が実施する治安作戦に関し警告(2011年7月30日)

「君たちの沈黙が我々を殺す」金曜日での衝突で死亡した死者数が新たに発表された。SWASIAHなど複数の人権組織・活動家によると、死者数は20人、負傷者数は35人以上におよんだ。

またこの犠牲者たちとは別に、ダイル・ザウル市近郊で軍が市民3人を射殺した。ダイル・ザウル市から40キロ離れたタブナ村の住民が、同市への軍の進入を阻止するため土嚢やバリケードを設置しようとしていた際に、ダイル・ザウル市に向かっていた戦車、装甲車、兵員輸送車輌からなるシリア軍の車列に衝突、軍が住民に発砲し、この3人は殺害されたという。3人の葬儀には約30万人が参列した。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、軍治安部隊の戦車など約60輌がダイル・ザウル市に向かい、市周辺およびジャウラ地区に集結。

反体制活動家は名前を公表しないことを条件に「ダイル・ザウル出身の兵士15人が同市に進入しようとしていた軍師団を脱走し、住民のもとに避難した」と述べた。

なお30日未明、ブーカマールに対する軍治安部隊の治安回復作戦が開始された。ダイル・ザウル県のほぼ全域で電気、通信などが遮断。とりわけ、ダイル・ザウル市、ブーカマール市、マヤーディーン市での包囲。

軍治安部隊は早朝、ダマスカス県カダム区で大規模な捜索活動を行い、500人以上を逮捕した。シリア人権監視団が住民の話として伝えたところによると「軍はカダム区のすべての入り口に検問所を設置し、その後武装した治安部隊が家々を捜索、反体制デモに参加した容疑者リストを持っていたにもかかわらず、無差別に逮捕を行った」。また「治安部隊は扉を開けることを拒んだ住宅の扉を破壊し、塀を乗り越えて捜索し」、「この活動では住民を脅迫するために激しい発砲も行われ、約4時間続いた」と述べた。

地元調整諸委員会は、上記の犠牲者とは別に、30日未明から早朝朝にかけて8人がダマスカス郊外県キスワで殺害されたと発表した。

軍治安部隊はさらに、ヒムス市のザイル通りとスィッティーン通り間の一帯で捜索活動を行った。ヒムス市内の各地区では一昨日(金曜日)、数十万人の市民が参加したデモが行われ、体制打倒が要求された。『ザマーン・ワスル』が複数の目撃者の話として伝えたところによると、軍・治安部隊はバイヤーダ地区、ダイル・バアルバ、シャラーキス通りなどでこれまでにない厳しい捜索活動を行っている。

シリア人権監視団は、3月半ばの蜂起開始以降、軍治安部隊と反体制住民との衝突で死亡した死者数を初めて公表した。同監視団の「文書リスト」によると、1888人が死亡、うち1519人が民間人、360人が軍人および治安要員だという。

一方、「自由シリア軍」の発足を宣言した反体制派のリヤード・アスアド大佐は、対トルコ国境近くのシリア領内にある拠点でAFPのインタビューに答え、彼とともに離反した兵士の数が「数百人」にのぼると述べた。アスアド大佐は、シリア軍がダイル・ザウルでの作戦を停止しなければ、自由シリア軍を派遣して戦闘すると警告した。

反体制活動家で経済学者のアーリフ・ダリーラ氏はクウェートの日刊紙『ラアユ』のインタビューに応え、アル=カーイダのアイマン・ザワーヒリーがデモ活動への指示を表明したことに関して「シリアの抗議運動は大国であれテロ組織であれ、いかなる当事者の外部からの支援をも必要としてない」と述べた。

フェイスブックの「シリア革命2011」で「ラマダーン月は…毎日が金曜日」といったスローガンを掲げ、連日反体制抗議行動を行うよう呼びかける。

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シリア人権国民機構のアンマール・カルビー所長とアラブ人権連盟のアブドゥルカリーム・リーハーウィー所長が明らかにしたところによると、アレッポ市で、「ダマスカス宣言」執行部メンバーでバッカーラ部族のシャイフ、ナイワーフ・ラーギブ・バシール氏が逮捕された。

反体制知識人のタイイブ・ティーズィーニー氏は、バッシャール・アサド政権が「国民対話常設最高会議」(al-Majlis al-A‛lā al-Dā’im li-l-Ḥiwār al-Waṭanī)という名の国民対話評議会の設置をめざしていることを明らかにしたうえで、そのために7月の国民対話会合協議会以降、ファールーク・シャルア副大統領と「秘密裏」に会合を重ねてきたと述べた。

アラブ政治研究センターのアズミー・ビシャーラ所長がカタールの首都ドーハでシリア反体制活動家の集会(30~31日)を主催した。同集会では、バッシャール・アサド政権が抗議行動に抗しきれないと断じ、シリアにおける今後の変革の行方について議論がなされた。

 

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SANAによると、ダマスカス、クナイトラ県ハドル村、ハサカなどでアサド大統領の改革を支持する集会が行われ、それぞれ数千人が参加。

またSANAは、若い男女約150人がアレッポから自動車に分乗してダマスカスに車で行進し、アサド大統領の改革を支持したと報じた。

SANAによると、ダイル・ザウルで、武装集団が道路封鎖、バリケード設置、市民を脅迫。治安維持警察部隊、警察署を襲撃し、武器・弾薬を奪った。

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クウェートの日刊紙『ラアユ』がワシントンの信頼できる消息筋から得た情報によると、FBIは駐ワシントン・シリア大使のファイサル・ミクダード氏が、在米シリア人の活動に対するスパイ活動を行うとともに、活動家を脅迫するよう指示していたことの「確固たる証拠」を得たという。

 

AFP, July 30, 2011, July 31, 2011、Akhbar al-Sharq, July 30, 2011, July 31, 2011、Facebook、al-Hayat, July 31, 2011, August 1, 2011、al-Khalij, July 31, 2011、Kull-na Shuraka’, August 1, 2011、al-Ra’y, July 30, 2011、SANA, July 31, 2011、Zaman al-Wasl, July 30, 2011などをもとに作成。

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ラマダーン月が近づくも軍・治安部隊による弾圧が激化、元シリア軍上官によって「自由シリア軍」の発足が発表される(2011年7月29日)

ラマダーン月を間近に控え、軍治安部隊による弾圧が激しさを増している。軍治安部隊は、礼拝者のモスクへの携帯電話持ち込み禁止、検問所設置を通じた「都市間の遮断」、モスク包囲、イマーム逮捕、催涙ガス発射、50歳以下の礼拝者の(モスクでの)礼拝禁止など「一連の行為」を通じて、デモの封じ込めに躍起である。

複数の活動家によると、過去24時間に治安部隊が行った治安活動はこれまでもっとも激しく、11人が殺害されたという。シリア人権監視団とシリア人権連盟は、ラタキア県、ダルアー県、ダイル・ザウル県、そしてヒムス県クサイル市で若者4人が殺害されたと発表した。彼らは治安部隊の検問所で殺害されたか、昨日のデモに参加中に射殺されたという。

また両人権団体は、ダマスカス郊外県ザバダーニー市でも人、ダイル・ザウル市で人の市民が昨日未明の治安維持活動により殺害されたと述べた。

ダイル・ザウル市では、戦車や装甲車が展開し、戦闘機が抗議行動を行う人々の頭上を旋回、ムハーバラートと住民の間で激しい衝突があった。

治安当局によるデモ抑止措置にもかかわらず、シリア人権監視団によると、「50万人以上がハマー市中心のアースィー広場で行われたデモに参加した」。金曜礼拝を指導したシャイフが体制打倒を叫んだという。

同監視団によると、ダイル・ザウル市では、「4機の戦闘機がデモ参加者の頭上を旋回する」なか、約50000人がデモに参加した。シリア人権連盟のアブドゥルカリーム・リーハーウィー所長によると、ダイル・ザウル市では数千人がデモに参加し、またブーカマール市でもダイル・ザウル市救済を叫ぶデモが発生した。

さらに、シリア人権監視団は「デモ参加者の数を上回る治安部隊がバーニヤース市(西部)のデモを暴力によって強制排除し、参加者たちを街区、路地、自宅に追い詰めていった」ことを明らかにした。

また同監視団によると、イドリブ県でも3,000人がデモに参加し、ラタキア市クナイニス地区では4,000人が参加したデモが発生。強制排除される際、1人死亡、1人負傷したという。

複数の活動家によると、ダルアー県でもデモ排除のために実弾が用いられた。「治安部隊はダルアー市郊外のインヒル市を集中的に包囲し…通行を禁止している」という。また治安部隊は「50歳以下の礼拝者がモスクに入り、礼拝を行うことを禁じるとともに、携帯電話、なかでもデジカメ機能搭載の機種のモスクへの持ち込みを禁止した」。

ヒムス市では、シリア人権監視団によると、「包囲され、往来が阻止されているにもかかわらず、複数の地区でデモが発生した。とりわけバーブ・アムル地区、ワアル地区、ハーリディーヤ地区、バイヤーダ地区、バーブ・タドムル地区、インシャーアート地区、ハドル地区、グータ地区、マイダーン地区でデモは激しかった。またラスタン市(ヒムス郊外)でもデモがあった」。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、早朝、ダマスカス県カダム区で電話、インターネットが不通となった。またルクン・ディーン区では捜索活動が続いた。またシリア人権連盟によると、ダマスカス郊外県ハラスター市に治安部隊が展開し、15人が負傷した。

またアルバイン市、ザバダーニー市、ダーライヤー市では数千人規模のデモが発生した。そのほか、ダマスカス郊外県のキスワ市、マダーヤー町、ムウダミーヤト・シャーム市、ドゥーマー市、カーラ市、ハジャル・アスワド市、ジュダイダト・アルトゥーズ町、ダマスカス県バルザ区、カーブーン区、マイダーン区でもデモがあった。

一方、クルド人が多く住む東部でも、シリア人権機構(SWASIAH)のハサン・バッルー氏によると、カーミシュリー市、ラアス・アイン市などで複数の都市でデモが発生した。

しかし、非公認のクルディスタン労働者党(PKK)系の組織に属するデモ参加者が、クルドの旗とアブドゥッラー・オジャラン党首の写真を掲げたのを受けて参加者はデモを中止した。

バッルー氏によると、アイン・アラブでは数千人の住民がデモに参加していたが、PKKメンバーがクルド民族主義色を強めたデモを行おうとするや、デモを止めた。バッルー氏によると、デモを止めた参加者のなかにはクルド民族主義政党が動員をかけた住民もいた。

なおシリア・クルド・イェキーティー党が声明を発表し、カーミシュリー市、アームーダー市、ダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市、アイン・アラブ市などで、クルド人が「あなた方の沈黙が我々を殺す」金曜日に反体制デモを行い、クルド人の地位回復などを求めたと発表。それぞれ数百人が参加したという。

シリア人権監視団、シリア人権連盟によると、ダルアー市、ヒムス市(バーブ・アムル、ワアル、ハーリディーヤ、バイヤーダ、バーブ・タドムル地区、インシャーアート、ハドル地区、ハッターブ村マイダーンの各地区)、ラスタン市、ダマスカス郊外県でもデモがあった。

シリア軍のリヤード・アスアド大佐は、インターネットでビデオ映像を配信し、そのなかで軍を離反し、「自由シリア軍」を発足したと発表した。「民間人を殺害する治安部隊に対して、合法的な目標をもって対峙することになる」と述べたうえで、「我々はシリア領内のあらゆる場所で例外なく目標を実行する」と表明した。また、「名誉あるすべての軍人」と彼が名づけた兵士に直ちに軍を離反し、国民の胸に自らの銃を向けることを止めるよう呼びかけた。

『ハヤート』29日付に掲載されたインタビューで反体制活動家の重鎮リヤード・トゥルク氏は、現下の危機を解消するには、「家族と体制の関係を解き、そのうえで民主的市民国家への平和的以降の諸条件を検討する」ことと述べた。インタビューはシリアの反体制活動家のムハンマド・アリー・アタースィーが行った。

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SANAは、武装集団が、ラタキア市、ダイル・ザウル市、ブーカマール市で治安維持部隊や民間人に「発砲し、ダイナマイトを投げてきた」と報じた。またラタキア市クナイニス地区、ヒムス市バーブ・ドゥライブ地区、ブーカマール市で治安維持部隊隊員1人が殺害される。また市民、警官が多数負傷した、という。

SANAによると、早朝、ヒムス県タッルカラフ地区の石油パイプラインが武装破壊集団によって破壊される。この破壊行為によって、パイプラインが約15メートルにわたり寸断され、原油が流出した。23日にも、ダマスカス・アレッポ間で列車が「武装集団」によって脱線されられた。

アレッポでアサド大統領の改革路線を支持する祝典が開催される「アレッポよりシリアへの忠誠の挨拶を」と題した祝典では、全長1キロにおよぶシリア国旗がアレッポ砦に掲げられた。

祝祭にはブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官、アフマド・バドルッディーン・ハッスーン師(共和国ムフティー)、ユーハンナー・イブラーヒーム大司教(シリア正教会)、カリーム・バクダドゥーニー氏(レバノン・カターイブ党)らが参加した。

一方、ダマスカス県バーブ・トゥーマ区、ラタキア市、タルトゥース市でも数千人が集まり、アサド大統領の改革路線を支持した。

他方、SANAは、ダマスカス郊外県各地、ハマー県郊外、ヒムス県郊外、イドリブ県郊外で金曜の礼拝後集会が行われた、と報じた。

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国際人権NGOのFIDHはアサド政権が人道に対する罪を犯していると非難、報告書を公開した。

FIDH, “Bashar Al Assad: Criminal Against Humanity: Report of Human Rights Violations Committed in Syria March – July 2011,” AFP, July 29, 2011、AP, July 29, 2011、Akhbar al-Sharq, July 29, 2011、al-Hayat, July 29, 2011、July 30, 2011, July 31, 2011、SANA, July 29, 2011などをもとに作成。

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EUはアサド政権高官に対する制裁を「拡大」することで合意、ヒズブッラーは同政権によるデモ弾圧への非関与を改めて表明(2011年7月28日)

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フェイスブックで反体制活動家が「君たちの沈黙が我々を殺す金曜日」と銘打ったデモが呼びかけられるなか、シリアの軍治安部隊はダマスカス郊外での治安維持活動を強化した。

複数の人権活動家によると、一昨日晩から昨日にかけて、ダマスカス郊外県カナーキル村との連帯を求めるデモがダマスカス郊外県各地で発生した。

デモには各地で数千人が参加した。カナーキル村での軍治安部隊による治安維持活動は続いており、少なくとも100人が逮捕されたという。

活動家らによると、カタナー市、ダマスカス県ジャウバル区、バルザ区でも家宅捜索と逮捕が行われており、この治安維持活動は、当局がいわゆる「武装テロ集団」掃討の一環として行っているものである。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長がAFPに述べたところよると、ザバダーニー市(2人)、ダイル・ザウル市(4人)で軍治安部隊の治安回復作戦により、6人が殺害された。ダイル・ザウル市の死者のうち一人は、銃撃を受けて重体だった子供である。また同市での攻撃で12人が負傷した。負傷者のなかには13歳の少年1人、女性1人が含まれている。

複数の情報によると、ダイル・ザウル市で激しい銃撃があり、複数の死者が出た。

シリア事件監視団によると、軍治安部隊はジスル・シュグールで大規模な逮捕を行い、少なくとも14人を逮捕。近くのカスタン村でも6人逮捕。

シリア革命調整連合は、「リーフレット配布の木曜日」と銘打って、治安部隊が行っている人権侵害、法律違反のリストを各地で配布した。

ダルアーでの反体制デモや軍治安部隊による弾圧をビデオで撮影し、インターネットで配信してきた「アブドゥッラー・アバーズィード」氏が、実名を公開、『シャルク・アウサト』で活動のありようを証言した。

アブドゥッラー・アバーズィード氏は本名をウマル・アッラルー氏といい。ヨルダンの民間航空会社に勤務していたが、現在ヨルダン経由でトルコに逃れ、国外においてデモ調整の指導的役割を果たしている、という。アッラルー氏は、デジカメ、携帯電話などの機器は私物であり、外国の支援・指示を受けていないことを強調した。

変革解放青年戦線はアーディル・サファル内閣が閣議承認した政党法案を拒否する声明を発表。同戦線は、シリア民族社会党(反マハーイリー派)、シリア共産主義者統一国民委員会、無所属の活動家(イブラーヒーム・ラウザ、ニザール・ディーブ、ムハンマド・ガファル、フスニー・アズマなど)からなる組織。

シリア革命支援国民連立は政党法案閣議承認に関して、国内外の世論を体制の目的に従属させようとする徒労の試み、と非難。

地元調整諸委員会のフェイスブック上のページによると、軍治安部隊による弾圧は、これまでの無差別発砲から、特定の活動家を標的として暗殺へと転じつつある。

このことを示すかのようにヒムス市で最近、活動家のハーディ・ジュンディー氏、ハーリド・アフナーン氏、ディヤー・ナッジャール氏が次々と殺害された。

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Kull-na Shuraka’がダマスカス特派員の話として伝えたところによると、弁護士組合がダマスカスの裁判所内弁護士会館で7月25日にデモを行ったことを受け、当局は「メンテナンスを行うため」、弁護士会館を閉鎖。

AKIが国内の反体制勢力の話として伝えたところにようと、治安当局は各地の反対勢力代表者に対して、体制打倒のシュプレヒコールを叫ばないよう求めた。

バアス党シリア地域指導部のムハンマド・サイード・バヒーターン副書記長は、今年末に地域大会を開催すると述べた。

SANAによると、アレッポ、クナイトラ、ダマスカス、タルトゥース、ラタキア、ジスル・シュグール、ダイル・ザウル、ハサカなどシリア各地でアサド大統領の改革路線を支持する集会。それぞれ数千人が参加した。

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国際機関はシリアで3000人が行方不明になっており、その多くの消息がわからないままになっていると発表し、デモ開始(2011年3月半ば)以降の逮捕者総数が26000人に達したと明らかにした。

国際人権NGOのFIDHは、シリアで3000人が行方不明になっており、その多くの消息がわからないままになっていると発表した。

FIDHは治安部隊が3月15日以降に逮捕した2918人の消息が不明だとし、行方不明者リストを用意していることを明らかにした。

また先週だけで1000人以上が逮捕され、来週に「ラマダーン月が始まる前に体制は抗議行動を弾圧しようと努力を強めている」と指摘した。

そのほか、FIDHは抗議行動開始以降1634人が殺害されたとの統計を発表した。また26000人が逮捕され、12617人が依然として身柄拘束中であることを明らかにした。さらに、二つの人権団体とともに、この統計を作成し、行方不明者の写真、個人情報、逮捕の日付を入手しようとしている、と述べた。

EUはシリアのアサド政権高官に対する制裁を「拡大」することで原則合意した。これにより、5人の高官が制裁対象者のリストに加えられ、EUへの入国禁止、口座凍結を受けることになる。欧州高官は制裁リストに加えられた高官の身元を明らかにすることを拒否したが、ブリュッセルの複数の外交筋は『ハヤート』に対して、「追加制裁は金曜日から月曜日にかけて実施されるだろう」と述べた。

EUはこれまでにも5月と6月にかけてアサド大統領をはじめとする30人、四つの経済機関などに対して3回にわたって制裁を発動していた。

ワシントンでは、バラク・オバマ米大統領がレバノンの安定を脅かす(と米国が断じるシリア人およびレバノン人の)高官らに対して2007年以来行われている資産凍結を継続する決定を下した。

オバマ大統領が議会に送った大統領令には、「ヒズブッラーへの近代的武器システムなどの武器搬入の継続などといった活動のなかには、レバノンの主権を侵害し、地域の政治・経済的安定を揺るがし、米国の国家安全保障と外交政策に多大な脅威を与え続けるものがある」とされている。

またジェフリー・フェルトマン米国務次官補がシリアに「変革が生じつつある」と述べることで、米政権がシリアをめぐる米国の態度を改めて示した。

ヒズブッラーは声明で、アサド政権によるデモ弾圧に参加していない、とあらためて述べた。

レバノンのシーア派イスラーム最高会議のアブドゥルアミール・カバラーン副議長は、「シリア防衛はレバノン防衛である」としたうえで、「レバノンとシリアは一つのくに、二つの人民であり…、分かつことなどできない。それゆえ、シリアを標的とすることは、レバノンとその国民および諸機関を標的にすることであり、シリアが害を受ければ、レバノン自身にも害は及ぶ」と述べ、「アラブ・イスラーム教徒を防衛する戦線を構成する…シリアが陰謀にさらされている」と述べた。アリー・アブドゥルカリーム駐ベイルート・シリア大使との会談で。

AFP, July 28, 2011、Akhbar al-Sharq, July 28, 2011, July 29, 2011、AKI, July 28, 2011、AP, July 28, 2011、al-Hayat, July 29, 2011、Kull-na Shuraka’, July 28, 2011、SANA, July 29, 2011、al-Sharq al-Awsat, July 29, 2011をもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

サファル内閣が総選挙法案を閣議承認、仏大統領は「シリアの体制には今や何らの希望もない」と述べる(2011年7月27日)

シリア人権国民機構のアンマール・カルビー所長によると、ダマスカス郊外県カナーキル村は早朝から村内で家宅捜索・逮捕が行われ、7歳と11歳の子供2人を含む少なくとも住民11人が殺害され、250人以上が逮捕された。またカルビー所長は「捜索活動は、カナーキル村がダルアー市に電力を供給していることに対する報復として行われた」ことを明らかにした。

シリア革命調整連合によると、カナーキル村は完全に封鎖され、負傷者数は100人を越え、「負傷者の一部は重体で、村のモスクは野戦病院と化している」という。

シリア人権監視団によると、「キスワを包囲していた軍治安部隊が早朝、カナーキル方面に向かい、激しい銃声とともに市内に突入した」。また「カナーキル住民は投石やタイヤを燃やして戦車に抵抗した」という。そして「村の西側に戦車7輌、村内には7輌、そして東側には4輌がいる」と指摘、「戦車4輌は、バリゲードを再び設置した“革命戦士たち”が投げた投石によって村の東側の入り口まで退却した」と述べた。

ザバダーニー市、バルザ市、ハジャル・アスワド市、サイイダ・ザイナブ町、キスワ市、ハラスター市など、ダマスカス郊外県の他の町でも治安作戦は続き、軍治安部隊が街路に展開し、数百人を逮捕、家々の壁を破壊し、電気、電話、インターネットは遮断された。

シリア革命調整連合は、カナーキルをはじめとするダマスカス郊外県の各都市で「集団処罰」が行われていると述べた。バルザ市では治安部隊が体制を批判することばなどが書かれた家々の壁を破壊し、200人以上を逮捕した、という。シリア人権監視団によると、バルザ区に早朝、軍・治安部隊が緑色のバス14台に乗り進入してきた、という。

一方、シリア人権連盟のアブドゥッカリーム・リーハーウィー所長はダマスカス郊外県の状況に関して、「約300人が一昨日と昨晩にサイイダ・ザイナブ町で逮捕され、ハジャル・アスワド市でも数百人が逮捕された」ことを明らかにした。

ザバダーニー市では、複数の活動家によると、治安部隊が大規模な家宅捜索を行い、井戸水汲み上げ機のバッテリーを奪い取り、農民が農地に水を与えられないようにしている。また少なくとも170人が逮捕された。

シリア人権監視団によると、「軍治安部隊の車多数がダマスカス郊外県のサブーラからザバダーニーに向かっている」。

同監視団はまた「軍治安部隊の車が途中の街路や検問所で人々を逮捕、PCを没収している。ザバダーニー市内では治安部隊の検問所の増加が顕著である」と述べた。

またダマスカス郊外県カタナー市で夜間デモが発生し、数百人が逮捕されたことを明らかにした。

このほかダマスカス県内ハーリド・ブン・ワリード通りで若者がデモを行い、マッザ区でも数百人がデモを行った。バルザ区でも同様の動きがあったという。

一方、ダルアーの複数の活動家は、ダルアー市が「沸騰状態」にあると述べた。シリア革命調整連合は、同市の「主な市場、とりわけサラーヤー広場(自由広場)で多数の治安要員が展開している」と述べた。

また治安部隊の展開は、ダルアー住民がヒムスなど軍によって包囲されている都市との連帯をめざしてゼネストを行うよう呼びかけ、市内各地区で夜間デモが発生したことを受けた措置だという。

シリア革命調整連合によると、ヒムス市では、朝、アシーラ地区で家宅捜索と逮捕が行われた。「アシーラ地区は軍・治安当局によって、早朝から閉鎖され、出入りが禁じられている」という。

また同連合は、ハサカ刑務所でゼネストが行われ、ハマーとアレッポでは弁護士と医師が座り込みを行ったと述べた。

シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市でもデモが発生、住民が複数地区でバリゲードを築き、治安部隊と対決。これにより2人が逮捕される。

アレッポ市の裁判所前で弁護し数百人が座り込み。弁護士組合の独立性を求める。

イスタンブールで反体制活動家が会合。米国、欧州、サウジなどに在住の約200人のシリア人が集まる。反体制運動の調整などをめぐって協議。

ダマスカス第1裁判所で、芸術家・有識者・活動家28人の公判が開始される。彼らは2011年7月半ばにダマスカス県マイダーン地区でデモを行い逮捕され、7月16日に保釈されていた。容疑は平和的デモ調整法違反。

シリア人権監視団によると、治安機関はダマスカスで、アドナーン・ワフバ氏、ニザール・サマーディー氏の2人の身柄を拘束した。両名はシリア国民民主変革諸勢力国民調整委員会のメンバー。

シリア・アラブ社会主義連合民主党は声明を出し、アーディル・サファル内閣による政党法案閣議承認を、全体主義体制のもとでの政党法に意味はない、と非難。治安国家の廃止、バアス党のヘゲモニー廃止、民主的新憲法の制定などを求める。

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アーディル・サファル内閣は総選挙法案を閣議承認した。来月予定の人民議会と地方自治体の選挙はこの法律に基づいて進められることになる。しかし複数の反体制活動家は同法案が「情報の浪費に過ぎない」と批判した。しかし反体制活動家らは新法に否定的で、「形式的で情報の浪費」と評している。同様の批判は2日前にも政党法案に対して行われた。

なお法律の骨子については、本ウェブサイト2011年8月4日を参照のこと。

AKIがバアス党高官筋の話しとして報じたところによると、近く開催予定のバアス党第11回地域大会において、「バアス党は社会と国家を指導する党である」という憲法第8条の改正を求める反体制勢力の圧力に対抗するため、強硬派を地域指導部副書記長に選出しようとする動きが強まっている。

『ワタン』によると、バアス党民族指導部の民族研究委員会がワークショップを行う。座長はダール・バアス総裁兼『バアス』編集長のトゥルキー・サクル氏。「国家安全保障保護のためのメディアの役割」と題したワークショップでは、バアス党および同党のメディアが、衛生テレビ放送による「扇動」などの虚偽の情報発信にいかに対処し得るかが議論された。

『ワタン』が96,000人を対象に行った世論調査によると、回答者の100%がシリアにおいて危機が存在すると回答。99%が危機の原因は腐敗にあると回答。改革を支持しないのは0.27%。98.13%が平和的な改革を支持。99%以上が憲法の改革を支持。96.8%がバッシャール・アサド大統領による改革の指導を支持。

SANAによると、スワイダー、ハサカ、アレッポ、ダマスカス、ダルアー、ダマスカス郊外、ブスラー・シャーム市など各地でアサド大統領の改革を支持する集会が実施される。

アサド大統領、サウジ在住のシリア人使節団と会談。改革の方針などをめぐり意見を交換。

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複数の信頼できる消息筋が『ハヤート』に述べたところによると、フランスのニコラ・サルコジ大統領がヨルダンのアブドゥッラー国王との電話会談で、「多数の犠牲と弾圧の継続にショック」を感じていると述べたうえで、「シリアの体制には今や何らの希望もない」と述べた。

一方、アブドゥッラー国王はシリアの体制が「真の対話」を行うことを支持し、「現状以外のオルターナティブはない」と明言した。

アル=カーイダのアイマン・ザワーヒリー氏は一昨日公開されたビデオで、シリアでのデモを賞賛。シリア政府に対するデモ参加者を「ムジャーヒドゥーン」と評する。

AFP, July 27, 2011、Akhbar al-Sharq, July 27, 2011, July 28, 2011、AKI, July 27, 2011、AP, July 27, 2011、al-Hayat, July 28, 2011, July 29, 2011、SANA, July 28, 2011、al-Waṭan, July 27, 2011などをもとに作成。

 

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イドリブ県で治安維持作戦が強化、ダマスカス、ダルアー、ラタキア、ハサカなどでアサド大統領を支持するデモ(2011年7月26日)

シリア革命調整連合は、首都ダマスカス中心部のウマイヤ・モスク近くのブズーリーヤ市場で昨日初めて数百人がデモを行ったと述べた。

 

デモにはダマスカス県内のマイダーン地区、バグダード通り、ミドハト・パーシャー通りで抗議行動を行ってきた人々が参加したと明かした。

 

デモはハサン・ハッラート通りに向かったが、まもなく多数の治安部隊が到着し排除された。

 

また同連合は、治安部隊がハミーディーヤ市場(ハミーディーヤ地区)に結集し、別の街区にデモ参加者を追い詰めたが、逮捕者が出たとの情報はない、と述べた。

 

一方、シリア調整連合など複数の活動家によると、イドリブ県では、軍の増援部隊がイドリブ市郊外のイフスィム村、ファクリヤー村、ラーミー村に到着したのを受け、治安維持作戦が強化され、「これらの地域では非常に激しい追跡・逮捕が行われている」という。

 

複数の活動家によると、軍部隊が戦車とともにイドリブ県ザーウィヤ山のサルジャ村に進入した。進入の目的は電話料金の徴収だという。

 

反体制勢力が呼びかけた市民的不服従の一環として、多くのシリア人が公共料金の支払いを行っていない。同活動家によると、市民が再びトルコに避難した。これは国境近くのジスル・シュグール一帯での軍の作戦に伴うものだという。

 

複数の活動家によると、ザバダーニー、ドゥーマー、ハマー、ヒムス、ダイル・ザウル、ラタキアでも大規模な夜間デモが行われた。ダマスカス郊外県、ヒムス、イドリブで継続される無差別逮捕と治安作戦への抗議が行われた。もっとも大規模なデモが行われたのはハマーで、数万人が参加した。

 

ザバダーニー市で夜間に女性がデモを行い、逮捕者の即時釈放を求めた。

 

同デモは治安部隊によって強制排除されたが、その後、治安部隊と軍との間で「緊張状態」が生じ、約15分にわたって激しい銃撃があったという。

 

複数の反体制活動家らによると、対立は、女性のデモへの対応をめぐる意見の相違が原因だったという。

 

ドゥーマーでも女性がデモを行い、逮捕者の釈放を求めた。治安部隊による攻撃を恐れた若者が女性たちを守るため取り囲み、市内のイマームの一人が説得し、解散した。

 

一方、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長が明らかにしたところによると、「装甲車、武装し、民間人の衣服をまとった兵員を乗せた車輌からなる軍・治安機関の増援部隊が目撃された。増援部隊はザバダーニー市、ムウダミーヤト・シャーム市に向かっていった」。APによると数十人が逮捕された。

 

同監視団はまた、治安部隊の検問所でこの2日の間に3人が殺害されたと述べ、青年1人がヒムス市バイヤーダ地区の検問所で治安部隊に銃殺されたことを明らかにした。

 

またイドリブの検問所を通ろうとした女性1人が殺害され、ヒムス市郊外のタルビーサ市でも検問所で青年1人が殺された、という。

 

複数の情報によると、アレッポ県アターリブ市でも逮捕が行われ、約50人が拘束された。

 

なおダマスカス県ルクンッディーン地区、バルザ区、カダム区では引き続き軍治安部隊が重点的に展開しているという。

 

ヒムス市のアブドゥルカーディル・ジーラーニー・モスクのイマーム、ムハンマド・ムスタファー氏がモスク前で治安機関の尋問を受け、殴打される映像がインターネット上にアップされ、政権が宗派主義的内乱を助長しようとしている、との非難が続出した。

 

複数のインターネット・サイトなどによると、ダイル・ザウル市でデモ参加者が、ダマスカス大学シャリーア学部長ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー氏の著書を焼いて抗議。

 

シリア人権国民機構のアンマール・カルビー氏は声明を出し「シリアが巨大な刑務所と化した」と述べた。

 

またダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ダルアー市、ダルアー郊外、ヒムス市、ハサカ、ラタキア、イドリブなどでの逮捕者の氏名をリストで公開。

 

また同氏は、アレッポで弁護士組合がデモを行い、複数の弁護士が逮捕されたことを明らかにした。

 

アラブ言論表現の自由擁護委員会のバヒーヤ・マールティーニー会長が声明を発表。トルコのイスタンブールで国内でもデモ調整のありようなどを協議する大会を開催すると発表。大会は26日から30日までの予定。

 

ルワイユ・フサイン氏のフェイスブックのページで「シリアの未来を作る大会」が呼びかけられた。大会は82日に開催を予定されている。

 

アフバール』紙によると、反体制活動家のミシェル・キールー氏がベイルートを訪問。38日勢力の高官やジャーナリストと会見。

 

ラッカ中央刑務所に収監中の約50人が身柄拘束に抗議してハンストを開始。

 

アーディル・サファル内閣が閣議承認した政党法(後述)に関して、ルワイユ・フサイン氏ら反体制活動家は既存の闘争の基軸をなくそうと政権がしていることは明らかと非難し、「我々が必要としているのは政党法ではなく、自由な政治生活」と主張。そのほか、タイイブ・ティーズィーニー、ハサン・シブリー(シリア国民救済大会メンバー、アンワル・ブンニー弁護士らも非難。

 

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SANAによると、ダマスカス、ダルアー、ラタキア、ハサカなど各地で、バッシャール・アサド政権の改革路線を支持する集会が開催された。ダマスカス県のヒジャーズ広場、バーブ・シャルキー地区では数千人が参加。

 

SANA, July 27, 2011
SANA, July 27, 2011

アーディル・サファル内閣は政党法案を閣議承認。政党法案の内容については本ウェブサイト201184を参照。

 

CNN(ドバイ)が複数のデモ参加者の話として報じたところによると、イランがシリアの治安部隊を直接支援している。参加者のムハンマド・アラブ氏によると「イラン製のスタンガンが使用されている」。

 

アレッポの宗教関係局は、アレッポ市内のアーミナ・ビント・ワフブ・モスクを閉鎖。ラマダーンを控え、反体制デモの動員場所として利用されることを警戒した措置とみられる。

 

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ローズマリー・ディカルロ米国連次席代表は安保理でシリア情勢に関して「シリアは新たな政治体制への途上にあり、同体制はシリア国民が描いている」とし、「民主化への移行」が始まっているとの見方をしめした。また「バッシャール・アサド大統領は、変革を遅らせようとしているが、それを止めることはできず、シリアは後戻りすることは決してない」と述べた。

 

米国務省報道官は声明を出し、タルハト・ダッラールくん(12歳)が23日のデモで治安部隊の発砲を受けて負傷し、死亡したとの人権団体の発表を受け、シリアでのデモ弾圧を「蛮行」と非難。

 

AFP, July 26,2011Akhbar al-Sharq, July 26, 2011al-Akhār, July 26,
2011
AP, July 26, 2011CNN, July 26, 2011al-Hayat, July 27, 2011Kull-na Shurakā’, July 26, 2011SANA, July 27, 2011などをもとに作成。

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サファル内閣が政党法案を閣議承認する一方、イラクのジハード主義者たちがシリアの反体制運動を支持していると報じられる(2011年7月25日)

反体制勢力の動き

シリア・クルド人権一般的自由擁護機構(DAD)、シリア人権国民機構、シリア人権機構(Maf)、シリア・アラブ人権機構、シリア・クルド人権委員会(監視団)、シリア民主的自由人権擁護諸委員会(CDF)が共同声明を発表し、市民の無差別逮捕を非難した。

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シリア・クルド国民運動諸政党は声明を出し、各地でのデモ弾圧を非難した。

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アーディル・サファル内閣が閣議了承した政党法案に関して、反体制活動家のアンワル・ブンニー弁護士は「罠だ」と評した。

ブンニー弁護士は同法案が「シリア当局が依拠しているヘゲモニー精神に基づいて」作られたと述べ、「シリアの政治的自由の次元に何ら付け加えるものではない」と強調した。

またこの法律が「人権活動家、反体制活動家のいずれからも拒否されるだろう」と表明した。

シリア政府の動き

SANA(7月25日付)によると、アーディル・サファル内閣は政党法案を閣議承認した。

同法案は「政党活動を行う際の目的、基本原則、政党設立・認可の条件と措置、政党の収入、活動資金、権利・義務に関する規定を定めている」ものだという。

複数のバアス党筋は『ハヤート』(7月26日付)に対して、同法が現行憲法と矛盾しないと述べ、憲法第8条(「バアス党は社会と国家を指導する党である」と規定)の是非が広範な国民的議論を要すると指摘した。

一方、複数の高官は同法案に関して、複数政党制を保障すると述べた。

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クッルナー・シュラカー(7月25日付)は、「シャッビーハ」の事情に精通した消息筋の話として、「シャッビーハ」が週末のデモ弾圧への追加報酬がなければ、治安当局への協力を行わないとして、ラタキア県などに撤収したと報じた。

「シャッビーハ」のリーダーの一人によると、彼らはデモ弾圧の報酬として約2,000シリア・ポンドを得ているが、デモがもっとも激しい金曜日には7,000~1万シリア・ポンドの報酬が必要だと主張している、という。

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Damas Post(7月25日付)は、信頼できる消息筋の話として、ファールーク・シャルア副大統領が、ミシェル・キールー氏、アーリフ・ダリーラ氏、カドリー・ジャミール氏、アニース・カンフー氏、タイイブ・ティーズィーニー氏ら反体制知識人と会談し、国民対話会合開催の是非などについて意見を交換したと報じた。

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SANA(7月17日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール市の住民255人が避難先のトルコから自宅に帰宅した。

国内の暴力

ダマスカス県およびダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ルクン・ディーン区、ハジャル・アスワド市、サフナーヤー市で治安部隊が逮捕摘発活動を行い、市民数十人が逮捕された。al-Hayat, July 26, 2011

またクッルナー・シュラカー(7月25日付)によると、弁護士組合がダマスカス裁判所内の弁護士会館でデモを行い、約300人の弁護士が参加した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市で治安部隊が逮捕摘発活動を継続、またバーブ・スィバーア地区、バーブ・ドゥライブ地区、ハーリディーヤ地区、クスール地区、バイダー地区スィッティーン通りに戦車や治安部隊車輌が結集した。

シリア革命調整連合によると、バーブ・アムル地区近くのスルターニーヤ地区、そしてバーブ・アムル地区内で機関銃による銃撃があり、ハーリディーヤ地区は治安当局の検問が増設されているという。

イラクの動き

『ハヤート』(7月26日付)は、イラクのジハード主義者たちが、シリアでの反体制運動への支持を表明していると報じた。

同報道によると、インターネット・サイトの「フナイン」上に設けられた「シリア革命」というコーナーでは、サラジハード主義者たちが、アサド政権を非難し、反体制デモに異議を唱える高位のシャイフたちに異議を唱えているという。

イブン・アルド・ナフワを名乗るイラク人は「シリアの体制は…シャーム(東アラブ地域)の地を荒廃させた」と述べている。

また「(シリアの)体制がレジスタンスを支援しているという者がいる。腐敗を蔓延させた…あいつらが支援するレジスタンスをアッラーが祝福しませんことを」と付け加えている。

また同サイトへの書き込みのなかには、イラク・スンナ派布教指導ファトワー最高委員会事務局長のマフディー・スマイダイー師が発したファトワーへの批判もある。

スマイダイー師は「シリアの支配に反対するデモを行うことはハラームである」と述べた人物である。

スマイダイー師はこのデモが「アラブ地域で起きている事態とはかけ離れた政治的・法的側面を持っているため、内乱の扉を開くことは決して許されず、イスラーム教徒は不必要な内乱を発生させてはならない」と述べた。

これに対して、アブー・ウバイダ・アッザーウィーを名乗る人物は「マフディー・スマイダイー師は優れたウラマーで、イラクの占領状態、占両政府、ジハード支援において優れた立場を持っているが…、その知識がどれほど高かろうと、間違いを犯さないわけではない」と非難している。

諸外国の動き

ドイツ外務省報道官は、ドイツ政府がダマスカスとベルリンで活動するシリアの反体制活動家と最近ベルリンで接触したことを明らかにした。

同報道官はしかし、ドイツ政府が「中東地域におけるシリアの立場、シリアがさまざまな当事者との関係において演じている多元的役割を踏まえて、シリアとの連絡を継続している」と付言した。

AFP, July 25, 2011、Akhbar al-Sharq, July 25, 2011、Damas Post, July 25, 2011、al-Hayat, July 26, 2011、Kull-na Shuraka’, July 25, 2011、July 28, 2011、Naharnet, July 25, 2011、Reuters, July 25, 2011、SANA, July 25, 2011などをもとに作成。

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ヒムス市に軍部隊が重点的に展開、市内の人権状況は「劣悪」に(2011年7月24日)

シリア政府の動き

SANA(7月24日付)によると、シリア大統領は、ダイル・ザウル県のフサイン・アルヌース県知事をクナイトラ知事に異動し、サミール・ウスマーン・シャイフ氏をダイル・ザウル県新知事に任命した。

SANA, July 24, 2011
SANA, July 24, 2011

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シリア・アラブ・テレビ(7月24日付)は、22日のダイル・ザウルでの反体制デモに関して、「55万人以上」が参加したとのシリア人権監視団の発表を否定、「デモにはせいぜい2,000人が参加しただけだ」と伝えた。

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SANA(7月17日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール市の住民273人が避難先のトルコから自宅に帰宅した。

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SANA(7月25日付)によると、アレッポ市、タルトゥース市などで、アサド大統領の包括的改革プログラム支持、外国の干渉拒否を訴える集会が開かれ、多数の市民が参加した。

国内の暴力

アレッポ県では、アフバール・シャルク(7月25日付)によると、タッル・リフアト市で早朝、25人が逮捕された。

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ヒムス県では、シリア人権連盟によると、ヒムス市ファーフーラ地区、ナーズィヒーン地区周辺に軍部隊が重点的に展開し、軍事・治安作戦の準備を進めた。

また複数の人権活動からによると、戦車9輌が空軍情報部交差点方面からヒムス市内に進入し、ハーリディーヤ地区とクスール地区間に結集した。

シリア人権監視団によると、医療物資、食糧物資、人道支援を包囲された住民に提供することが困難ななか、市内の多くの地区、とりわけバーブ・スィバーア地区、ハーリディーヤ地区の人権状況は「劣悪」となっている。複数の住民によると、ヒムス市は実質的に「孤立地域」に分断され、治安部隊が大規模に展開し、逮捕が続けられるなかで市内に入ることは困難となっているという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、数百人がルクン・ディーン区、カーブーン区で逮捕された。

またマイダーン地区で未明に三つの夜間デモが発生した。

デモが行われたのは、マージド・モスク、ダカーク・モスク、マンスール・モスク近くで数千人が参加した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市の入り口で住民がデモを行い、国際幹線道路を閉鎖しようとしたが、軍部隊が発砲、強制排除した。

その後、治安部隊が家宅捜索を行い、15人以上を逮捕した。

シリア人権監視団によると、サラーキブ市では連日反体制デモが行われてるという。

レバノンの動き

ナハールネット(7月24日付)によると、ベイルート県のクウェート大使館前で、アサド政権を支持するシリア人と、反体制運動を支持するシリア人がデモを行い、衝突した。

AFP, July 24, 2011、Akhbar al-Sharq, July 24, 2011、July 25, 2011、July 25, 2011、al-Hayat, July 25, 2011、Kull-na Shuraka’, July 24, 2011、Naharnet, July 24, 2011、Reuters,
July 24, 2011、SANA, July 24, 2011などをもとに作成。

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ヒムス県で「テロ破壊集団による」列車脱線事故が発生、国連事務総長特別顧問らがシリアにおける「人道に対する罪」に関して警告(2011年7月23日)

シリア政府の動き

SANA(7月23日付)によると、ヒムス県で「武装テロ集団」に殺害された兵士の葬儀がヒムス軍事病院で行われた。

国内の暴力

ヒムス県では、内務省声明によると、ヒムス市北西に位置するスーダー地方を走る列車(アレッポ・ダマスカス線)が脱線し、運転手が死亡した。

列車には乗客500人が乗っていたが、その安否については明らかにしなかった。

内務省は事故の背後に「テロ破壊集団」がいると断じている。

一方、ロイター通信(7月23日付)によると、ヒムス市では22日夜から23日早朝にかけて激しい銃声などが聞こえ、ワアル・カディーマ地区にある軍事アカデミーの複合施設方面に救急車が向かっていったという。

市民の一人によると「煙が建物から上がり、負傷者が軍事病院に搬送された」と語ったうえで、「何らかの行為」がアカデミー内で起きたと指摘した。

シリア当局は事件についてコメントしていないが、活動家や外交官らは「アカデミー内での反乱か限定的な離反を弾圧するための作戦」が行われたと推測している。

またシリア人権連盟のアブドゥッカリーム・リーハーウィー代表によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区で治安部隊が逮捕摘発活動を行い、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、女性らが逮捕された

なおアブドゥッラフマーン代表によると、ヒムス市バーブ・アムル地区で未明に6回爆発音が聞こえたという。

SANA, July 23, 2011
SANA, July 23, 2011
SANA, July 23, 2011
SANA, July 23, 2011
SANA, July 23, 2011
SANA, July 23, 2011

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山のサルジャ村など村々で、軍用車輌が進入、活動家が潜伏する洞窟が破壊された。

Facebook
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ダマスカス県では、シリア人権連盟のアブドゥッカリーム・リーハーウィー代表によると、クルド人が多く暮らすルクン・ディーン区、カーブーン区でも治安部隊による逮捕が行われた。

諸外国の動き

国連のフランシス・デン「ジェノサイド防止」担当事務総長特別顧問と、エドワード・ラック「保護する責任」担当事務総長特別顧問は共同声明を出し、「我々が入手した情報によると、人権侵害の規模と深刻さは、人道に対する罪がシリアでこれまでに行われ、今後も行われるということを示している」と発表した。

両特別顧問は、事態に関する「独立して、正確で客観的な調査」を呼びかけるとともに、国連事務総長がシリア政府に対して、暴力による被害が甚大な地域への人道支援の許可、国連人権理事会が提言した調査団訪問を求めていると改めて述べた。

AFP, July 23, 2011、Akhbar al-Sharq, July 23, 2011、al-Hayat, July 24, 2011、Kull-na Shuraka’, July 23, 2011、Naharnet, July 23, 2011、Reuters, July 23, 2011、SANA, July 23, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

各地でヒムス市との連帯を訴える反体制デモが起こるなか、カーミシュリー市ではデモ参加者と治安部隊で「初めて」衝突が発生(2011年7月22日)

シリア政府の動き

ファールーク・シャルア副大統領は、『ハヤート』のダマスカス支局長ら記者4人と懇談し、シリア国内情勢などについて語った。

シャルア副大統領は懇談のなかで、アサド大統領による包括的改革プログラムの行程に沿って、改革が年末までに完了だろうと述べた。

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SANA(7月22日付)によると、ダマスカス県ダマスカス砦前、バーブ・トゥーマー前、ハサカ市、タルトゥース市などで、アサド大統領の包括的改革プログラム支持、外国の干渉拒否を訴える集会が開かれ、多数の市民が参加した。

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SANA(7月22日付)は、メディア筋の話として、一部衛星テレビで報じられたシリア軍分裂の情報に関して、事実に反すると否定した。

国内の暴力

al-Hayat, July 23, 2011
al-Hayat, July 23, 2011

『ハヤート』(7月23日付)によると、各地で治安部隊が厳戒態勢を敷くなか、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ヒムス県、イドリブ県、ダイル・ザウル県、ダルアー県、ラタキア県、ハサカ県で金曜礼拝後に反体制デモが発生した。

シリア人権監視団によると120万人以上がデモに参加し、うち「ダイル・ザウル(県か市かは不明)ではデモ終了時には55万人以上が、ヒムス(県か市か不明)でも65万人以上が参加していた」という。

デモ参加者は「殺戮はたくさんだ」、「宗派戦争煽動に反対」といったシュプレヒコールを連呼、ヒムス市との紐帯を訴えた。

複数の活動家・目撃者によると、治安部隊は昨日、デモ参加者への発砲によって少なくとも11人を殺害した。

シリア人権監視団とシリア人権国民機構は、これ以外にも6人がダマスカス郊外、アレッポ、そして北西部のイドリブでの抗議行動で殺害されたと述べた。

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ヒムス県では、複数の目撃者によると、ヒムス市で夜、5人の民間人が殺害された。

同市内には、抗議行動に対抗するために戦車が展開していた。

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ダマスカス県では、複数の活動家によると、治安部隊の展開により、ルクン・ディーン区、カーブーン区などが完全に孤立し、バルザ区で家宅捜索が断交されるなか、マイダーン地区などで反体制デモが発生した。

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ダマスカス郊外県では、複数の活動家によると、ドゥーマー市、ムライハ市で治安部隊による家宅捜索が行われた。

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ハサカ県では、『ハヤート』(7月23日付)によると、カーミシュリー市で反体制デモが発生し、参加者と治安部隊が「初めて」衝突した。

複数の目撃者によると、警官と体制支持者がカーミシュリー市でのデモを強制排除しようとして棍棒、催涙ガスを用いたことで、数十人が負傷したという。

諸外国の動き

フランス外務省のベルナール・ヴァレロ報道官は「軍とそれ以外の治安部隊は自らの行為に対して制裁を受けることを理解せねばならない」と述べ、「フランスは今日、ヒムス市での事態に対して重大な懸念を表明する」としたうえで、アサド政権に対して「民間人に恐怖を広めること」から手を引くよう警告した。

AFP, July 22, 2011、Akhbar al-Sharq, July 22, 2011、al-Hayat, July 23, 2011、Kull-na Shuraka’, July 22, 2011、Naharnet, July 22, 2011、Reuters, July 22, 2011、SANA, July 22, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県で当局による大規模逮捕作戦が実施される、仏当局は前日のムアッリム外務大臣の発言に反論(2011年7月21日)

反体制勢力の動き

反体制活動家はインターネットを通じて7月22日を「ハーリドの子孫たちの金曜日」と銘打ち、各地で反体制デモを行うよう呼びかけた。

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「ハーリド」とはヒムス市に埋葬されているアラブの指導者ハーリド・ブン・ワリードのこと。

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またシリア革命調整連合は、「ダマスカスの木曜日」を宣言し、ダマスカス郊外県の住民との連帯を呼びかけた。

シリア政府の動き

SANA(7月21日付)によると、ダマスカス県、ラタキア市、スワイダー市、ハサカ市、アレッポ市などで、アサド大統領の包括的改革プログラム支持、外国の干渉拒否を訴える集会が開かれ、多数の市民が参加した。

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SANA(7月17日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール市の住民187人が避難先のトルコから自宅に帰宅した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、複数の活動家・目撃者によると、現地では、治安部隊が昨日、ハラスター市内複数の地区を家宅捜索し、住民を逮捕、市街地の複数地点に展開し、逮捕作戦を実施した。

複数の活動家によると、当局は軍の兵士・士官の住居があるダーヒヤト・アサド町にも増援軍を派遣した。

シリア人権監視団によると、治安部隊はグータ地方で大規模な逮捕を行った。

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ダマスカス県では、複数の活動家・目撃者によると、アクラード地区、ルクン・ディーン区で大規模な逮捕が行われた。

ヒムス県では、複数の活動家・目撃者によると、ヒムス市各所で治安部隊が治安活動を継続し、家宅捜索、逮捕を行い、一部の地区を封鎖し、軍が検問所を設置した。

彼らによると、住民は激しい対立の痕が残る市の一部から避難し、また同市が「ほぼ閉鎖状態」にあり、周辺には戦車が展開し、市内には治安部隊が集中的に展開しているため、同市に入ることができないという。

また市内には多数の「シャッビーハ」がいるという。

これに関して、シリア人権連盟は「治安部隊が包囲しているハーリディーヤ地区、バーブ・アムル地区、ナズハ地区で激しい銃撃があり、治安部隊の銃弾で民間人2人が殺害された」と発表した。

住民はスィバーア地区でも銃撃や爆発の音がしたと語っており、その一人はロイター通信(7月21日付)に対して「犠牲者が出て、多数が逮捕された。我々は激しい恐怖を感じている」と述べた。

シリア人権監視団は「ヒムス市は昨日朝から、非常に激しい治安作戦に曝されている。軍の検問所がすべての通りに設置されている」と述べた。

また「人権状況は悲惨なもので、市内の多くの地区で通信は途絶えている。ほとんどの地区が軍の作戦によって困窮している。複数の戦車がヒムス城周辺を包囲し、一部の地区の入り口は封鎖されている」と続けた。

諸外国の動き

フランスは、20日のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣の発言に対して、「任国での自由な移動は大使の活動の当然の一部である…。我が国のシリア大使は好きなように移動できる」と反論、こうした発言がアサド政権の「孤立」を反映したものだと非難した。

AFP, July 21, 2011、Akhbar al-Sharq, July 21, 2011、al-Hayat, July 22, 2011、Kull-na Shuraka’, July 21, 2011、Naharnet, July 21, 2011、Reuters,
July 21, 2011、SANA, July 21, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市でアサド大統領を支持する集会に数万人が参加、国連事務総長はシリアでの「暴力の激化」を改めて非難(2011年7月20日)

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、「シリアの家族(国民)は国民統合を維持し」、その感情も穏やかであると述べた。

AFP(7月20日付)によると、ムアッリム外務在外居住者大臣は、米大使や仏大使のハマー市訪問に対して、公的許可なくダマスカスを出て外遊しないよう警告し、「こうした違反が続けば、我々は何らかの措置を講じ、(ダマスカスの)周囲25キロ以上の地域への外遊を禁じる」と述べ、「このような措置をとらせないで欲しい」と述べた。

またムアッリム外務在外居住者大臣は、駐ダマスカス・カタール大使が出国したと述べる一方、「カタール大使はシリア外務省に連絡無しにダマスカスを去った。しかしながら我々は、ジャズィーラ放送の行為のいかんにかかわらず、カタール国と良好な関係を続けている」と明言した。

また駐カタール・シリア大使が依然として任務を継続し、最近の緊張状態においても出国することはない」と付言した。

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SANA(7月20日付)によると、スワイダー市で、アサド大統領の包括的改革プログラム支持、外国の干渉拒否を訴える集会が開かれ、数万人が参加、全長2.3キロの巨大なシリア国旗が広げられた。

SANA, July 20, 2011
SANA, July 20, 2011

またタルトゥース市での同様の集会が開かれた。

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SANA(7月17日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール市の住民253人が避難先のトルコから自宅に帰宅した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、ロイター通信(7月20日付)などによると、ハラスター市入口を第4師団兵士数百人が包囲、また同市の水道、電気、電話は遮断された。

またシリア革命調整連合は、ドゥーマー市で大規模な治安作戦を展開し、多くの住民を逮捕したと述べた。

ドゥーマー市では作戦に先だって電話回線などが不通となった。

これに対して、ドゥーマー市住民はカビール・モスク前でデモを行い、逮捕者釈放を要求しているという。

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ヒムス県では、複数の活動家・目撃者によると、ヒムス市の複数地区で、治安部隊が大規模な家宅捜索を行った。

複数の目撃者によると、軍の戦車が包囲する同市は静けさに包まれる一方、治安部隊は市内でとりわけ夜間に大規模な活動を行うのだという。

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シリア人権連盟のアブドゥルカリーム・リーハーニー代表によると、シリア民主人民党のジョルジュ・サブラー書記長がダマスカス郊外の自宅で未明に逮捕された。

またアレッポ市でも、弁護士のジャマール・アッ=タッハーンが当局に逮捕されたという。

諸外国の動き

『ワシントン・ポスト』(7月20日付)はFBIから得た情報として、駐米シリア大使館が在米の反体制活動家に対して行っているスパイ活動、シリアに残る彼らの家族への脅迫についてFBIが調査しており、法的な措置もとられる模様だと伝えた。

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国連の潘基文事務総長は、シリアでの「暴力の激化」を改めて非難し、ダマスカスに反体制活動家弾圧の「即時停止」を求めた。

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キプロスの内務大臣は、ラーミー・マフルーフ氏が持っていたキプロス国籍を剥奪したと発表した。

国籍剥奪はEUの対シリア制裁の一環だという。

AFP(7月20日付)が伝えた。

AFP, July 20, 2011、Akhbar al-Sharq, July 20, 2011、al-Hayat, July 21, 2011、Kull-na Shuraka’, July 20, 2011、Naharnet, July 20, 2011、Reuters,
July 20, 2011、SANA, July 20, 2011、The Washington Post, July 20, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県内の混乱が継続、ワタン紙は「ヒムス市は悪夢のなかにいる」と報じる(2011年7月19日)

国内の暴力

ヒムス県では、『ハヤート』(7月20日付)によると、ヒムス市で18日以降、軍・治安部隊によって、少なくとも17人の民間人が殺害された。

これに関して、シリア革命調整連合に属するヒムス国内調整委員会のアブドゥッラーを名乗る活動家は、被害者のうち7人は、17日の犠牲者の葬儀の参列者だったと発表した。治安部隊によって一昨日殺害された10人の葬儀(ハーリディーヤ地区)に参列している会葬者だったと述べた。

複数の活動家らによると、市内のほぼすべての地区で電気が不通となっており、市民を無差別に狙撃する「暗殺師団」が展開、ヘリコプターが旋回しているという。

シリア人権国民機構のアンマール・カルビー代表は「ヒムス市住民は、宗派主義的対立が発生しているとの親体制勢力側の噂を非難している。実際のところ、治安機関、民間人の服装をした軍部隊が市民を攻撃している」と綴った。

これに対し、『ワタン』(7月19日付)は「ヒムス市は悪夢のなかにいる」と題した記事を掲載、「ヒムス市は日々、地区どうしが数分にわたって衝突を繰り広げている。その被害は甚大で、理由もなく血が流され、恐ろしい光景を目の当たりにしている」と報じた。

レバノンの動き

AFP(7月19日付)によると、ヒムス県から北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方にシリア人約300人が避難した。

イラクの動き

アンバル県のイラク治安筋は、シリアのダイル・ザウル県ブーカマール市とイラクのカーイム市国境を結ぶタナフ国境通行所を閉鎖したと発表した。

諸外国の動き

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、アサド大統領との会談に関して、「訪問の目的は、対話、変革・改革実施の重要性の明示にあり、この重要性は会談を通じて明示された」と述べた。

AFP, July 19, 2011、Akhbar al-Sharq, July 19, 2011、al-Hayat, July 20, 2011、Kull-na Shuraka’, July 19, 2011、Naharnet, July 19, 2011、Reuters, July 19, 2011、SANA, July 19, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クナイトラ県でアサド大統領を支持するデモが発生するなか、カタールが駐シリア大使を引き上げ(2011年7月18日)

シリア政府の動き

シリア内務省は声明を出し、ヒムス市での治安悪化に関して、「オートバイに乗った覆面集団が国民の集会に乗じて、テロ破壊行為を行い…市民の平和を乱そうとしている」と発表した。

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シリア学生国民連合のアンマール・サーアーティー総裁は、『ワタン』(7月18日付)のインタビューに応じ、「バアス党は社会と国家を指導する党である」と定めた憲法第8条の改正を「断固拒否する」と発表した。

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SANA(7月18日付)によると、クナイトラ県ハーン・アルナバ市では、アサド大統領の包括的改革プログラム支持、外国の干渉拒否を訴えるデモが行われ、数千人が参加し、全長500メートルの巨大なシリア国旗が広げられた。

またタルトゥース市でも同様のデモが行われ、数千人が参加し、全長1.5キロのシリア国旗が広げられた。

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SANA(7月17日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール市の住民198人が避難先から自宅に帰宅した。

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SANA(7月17日付)によると、ヒムス県で「武装テロ集団」に殺害された軍兵士、治安部隊隊員3人の葬儀がヒムス軍事病院で行われた。

国内の暴力

ヒムス県では、複数の目撃者と活動家が述べたところによると、軍用バス6輌が新たに混乱するヒムス市内に進入した。

同バスは兵士を載せて、スィッティーン街道からハーリディーヤ、バイヤーダ地区に向かったという。

治安部隊の増員は17日の市内での体制支持派と反体制派の衝突を受けた動きで、これに対して、『ハヤート』(7月19日付)などによると、市内では衝突で30人が犠牲となったことへの抗議としてゼネストが行われたという。

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ダマスカス郊外県では、複数の活動家・目撃者によると、ハジャル・アスワド市に治安部隊の大型バス4輌が到着した。

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ダマスカス郊外県では、地元の活動家によると、カタナー市で、軍の戦車・兵士、治安部隊が駐留を続け、パトロールを行ったという。

また軍部隊が夜間、ハーン・シャイフ・キャンプの住宅を家宅捜索した。

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ダイル・ザウル県では、シリア革命調整連合によると、ブーカマール市を包囲する軍・治安部隊司令部が同市の「革命家」と10日間の休戦を合意した。

この休戦に基づき、軍と治安部隊はブーカマール市外に撤退し、市内で犠牲となった犠牲者に哀悼の意を表して3日間喪に服し、平和的にデモを行い、住民が設置したバリケードのうち市内に設置されたものは維持して、市外に設置されたものについては撤去することが決められたという。

諸外国の動き

複数の外交筋が明らかにしたところによると、カタールはダマスカスの大使を引き上げ、大使館を閉鎖した。

大使館閉鎖は体制支持派による大使館襲撃を受けた措置である。

駐シリア・カタール大使館高官がAFP(7月18日付)に述べたところによると、ザーイド・ハイヤーリーン駐ダマスカス・カタール大使は「先日、シリアを離れ、大使館は活動を凍結した」と述べた。

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欧州諸国外務大臣は昨日、シリアの「体制転換」を呼びかけ、アラブ連盟にこの問題を推し進めるよう非難、「アラブ連盟は少なくともデモ参加者への発砲停止に向けて、シリアに対してより積極的且つ断固たる態度で臨まねばならない」と述べた。

AFP, July 18, 2011、Akhbar al-Sharq, July 18, 2011、al-Hayat, July 19, 2011、Kull-na Shuraka’, July 18, 2011、Naharnet, July 18, 2011、Reuters, July 18, 2011、SANA, July 18, 2011、al-Watan, July 19, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県で「第1回世俗主義大会」が開催、ダマスカス県ではアサド大統領を支持する数十万の市民が広場に集結(2011年7月17日)

反体制勢力の動き

『ハヤート』(7月18日付)によると、ダマスカス県で「第1回世俗主義大会」が開催され、「共生」のスローガンのもと約100人が参加した。

SANA, July 17, 2011
SANA, July 17, 2011

シリア人権ネットワークと世俗主義青年運動が主催したこの大会は「世俗主義国家(建設)を今後の段階を指導するための唯一の解決策として提示することでシリア社会の各層の結束を強化する」ことをめざしている。

シリア民主党のムスタファー・カルアジー書記長は「世俗主義は社会的要請であり、政治的なお飾りなどではない」と述べ、「世俗主義は、政治と宗教の関係を調整する手段であり、民主国家は世俗主義なしには存在し得ない」と強調した。

一方、大会主催者の一人でシリア人権ネットワークのイリヤース・フルヤーニー氏は「世俗国家はすべての宗教と思想を擁護することを保障するのに対し、宗教国家は他者を認めず、宗教的統治のもとで多元主義を敵視する」と述べ、「民主主義は世俗国家のもとでなければ実現しない」と力説した。

世俗主義青年運動を指導するリーン・ミールーさんは「イラクの多元主義がそうであったように、シリアの多元主義を擁護できるものは世俗主義以外にない」と述べた。

大会閉幕声明では、人権最高会議の結成、言論犯・政治犯、裁判を受けていないすべての逮捕者の即時釈放が確認された。

また避難民の強制帰還、職を失った人々への任意の補償を呼びかけた。

現下の危機的状況に関して、閉幕声明は、祖国救済のための対話のテーブルにつき、危機を脱却することを各団体に呼びかけるとともに、人権を口実とした外国の干渉を拒否した。

また寛容の文化、意見の相違の受容、あらゆる排他的・優越主義的な行為の停止の必要を強調し、変化を国民的ニーズとみなし、民主主義を政治体制とする必要を確認した。

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トルコのイスタンブールで反体制活動家が開催していた「国民救済大会」が閉幕声明を発表して、閉幕した。

『ハヤート』(7月18日付)によると、閉幕声明では、「政権が犯した殺戮…により、政権は正統性を失った」としたうえで、「体制打倒に向けた平和的闘争の強化」、「公正な民主国家建設のための国民的オルターナティブの提示」を行うことで合意した。

声明ではまた、移行期政府「国民救済委員会」を設置し、権力の平和的移譲を行うとのヴィジョンを明示した。

国民救済委員会は、シリアのすべての階層を代表する75人のメンバーからなり、このうち50人が国内の代表者、25人が在外活動家から構成され、治安機関の解体、立憲制の確立、民主的多元的市民国家の建設をめざすという。

しかし、変革青年運動政治局のワーイル・ハーフィズ氏によると、閉幕声明に至る議事は難航したという。

ハーフィズ氏によると、シリア・ムスリム同胞団の主導のもとで進められ、参加者は在外活動家25人の国民救済委員会代表メンバーを選出したが、その権能をめぐって議論が紛糾、一部の活動家はイスラーム主義者が大会を牛耳ろうとしていると批判、これを受け国内の代表者50人も代表メンバーにすることが取り決められたのだという。

またクルド人活動家らは、体制転換後の国号を「シリア・アラブ共和国」から「シリア共和国」に変更するよう主張し、他の参加者と対立、シリア・クルド・ムスタクバル潮流が大会を脱会した。

シリア政府の動き

ダマスカス県ウマウィーイーン広場に面するオペラ・ハウスで、アサド大統領就任宣誓演説(2000年7月17日)11周年の祝典が催され、同広場周辺に数十万の市民が集まり、包括的改革プログラム支持、外国の干渉拒否が訴えられた。

また同様の集会、祝典はダマスカス県以外の各地でも行われ、各会場には数百人から数万人が参加、全長1キロを超える巨大なシリア国旗が広げられ、改革支持が訴えられた。

SANA, July 17, 2011
SANA, July 17, 2011
SANA, July 17, 2011
SANA, July 17, 2011

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SANA(7月17日付)などシリアの国営メディアは、イスタンブールでの反体制勢力による「国民救済大会」を「祖国に対する煽動」と批判した。

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SANA(7月17日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール市の住民162人が避難先から自宅に帰宅した。

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SANA(7月17日付)によると、ヒムス県、ダイル・ザウル県で「武装テロ集団」に殺害された軍兵士、治安部隊隊員3人の葬儀が両県の軍事病院で行われた。

国内の暴力

ダイル・ザウル県では、複数の住民によると、1,000人以上の兵力、戦車、ヘリコプターからなる軍部隊(第4機甲師団)がブーカマール市を包囲し、進入の準備を進めているという。

al-Hayat, July 18, 2011
al-Hayat, July 18, 2011

またこれに先だって、住民数万人が前日の抗議デモに対する軍・治安弾圧に抗議し、治安部隊に離反を呼びかける行動を行い、数千人が街頭で「軍、民衆は手を携えて」とシュプレヒコールを連呼した。

『ハヤート』(7月18日付)によると、この呼びかけに呼応して少なくとも100人の空軍情報部員と装甲車4輌の両乗組員が離反し、デモ参加者に加わったという。

活動家の一人はロイター通信(7月17日付)に対して「デモ参加者は善意を示し、軍の兵員輸送車輌を退却させた。政権は、ブーカマール市を攻撃すれば激しい抵抗に遭い、イラクの部族が住民を支援するために国境の向こう側に控えていることを知っている」と語った。

別の活動家は「ブーカマール市すべてが殺戮行為後、街頭に出た。装甲車両が街の中心に入り、彼らを阻止しようとしたが、人の波に飲み込まれて、ことは終わった」と述べた。

一方、SANA(7月17日付)によると、「武装テロ集団」がブーカマール市で土曜日夜、治安要員3人を殺害した。

また『ワタン』(7月17日付)は、「武装テロ集団」がイラク国境地域で混乱を煽り、一色触発の状態に陥ったブーカマール市を攻撃する準備を行っている、と報じた。

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ダマスカス郊外県では、ザバダーニー市で住民が『ハヤート』(7月18日付)に明らかにしたところによると、軍・治安部隊が家々を家宅捜索し、数十人を逮捕した。

ザバダーニー市内の医師はロイター通信(7月17日付)に電話で「治安部隊が住民を輸送車輌に押し込んでいった。逮捕は無差別で、その多くがデモとは無関係だった。障害者の男性や15歳になるその息子も逮捕された」と述べた。

一方、シリア人権連盟によると、作家で反体制活動家のアリー・アブドゥッラー氏がダマスカス南部のカタナー市での治安維持活動のなかで逮捕された。

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ヒムス県では、複数の目撃者によると、ヒムス市に戦車4輌と兵員輸送車輌が進入し、市内中心部のハーリディーヤ交差点に集結しているという。

またシリア人権監視団によると、体制支持派と反体制派がヒムス市内街区で衝突した。

この衝突は、体制支持者3人が先週、何者かに誘拐され、一昨日、家族が彼らの遺体を引き取ったことを受けて発生した。

『ハヤート』(7月18日付)によると、この衝突で少なくとも30人が死亡した。

これに関して、人権活動家は、親体制派と反体制派が市内中心部のハダーラ通りで始まり、その後周辺地区で対立が拡大したとしたうえで、犠牲者のほとんどが「狙撃兵の銃弾」で死亡したと断じた。

レバノンの動き

SANA, July 17, 2011
SANA, July 17, 2011
SANA, July 17, 2011
SANA, July 17, 2011

レバノン人女性400人以上が8台のバスに分乗し、シリアを訪問した。

これは「レバノンのマリアム夫人」キャンペーンの一環で、「国家、国民、そして愛国的立場が立ち向かっている混乱と国際社会の陰謀に直面するシリアを支援する」ことをめざしているという。

AFP, July 17, 2011、Akhbar al-Sharq, July 17, 2011、al-Hayat, July 18, 2011, July 19, 2011、Kull-na Shuraka’, July 17, 2011、Naharnet,
July 17, 2011、Reuters, July 17, 2011、SANA, July 17, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスタンブールで「国民救済大会」が開催され、反体制派内の潮流の対立が浮き彫りに(2011年7月16日)

反体制勢力の動き

トルコのイスタンブールで反体制活動家が「国民救済大会」を開催した。

しかし、『ハヤート』(7月17日付)などによると、会合では主席者の間で意見の相違が露呈した。

対立は、反体制活動家の会合にオブザーバーとして初参加したブルハーン・ガルユーン氏が、シリアのすべての反体制勢力を代表する発足会議、ないしは国際社会の承認を念頭において「影の内閣」を設置しようとすることでもたらされる「結果」に警鐘をならしたことを受けたものだった。

ガルユーン氏は「反体制勢力全体を代表できる者など誰もいない」と指摘し、出席者のなかから調整委員会を結成し、これまでの大会で発足した諸々の委員会とともに活動すべきだと提案し、大会を主催したハイサム・マーリフ氏らに疑義を呈した。

また大会では二つの潮流の対立も顕著だった。

第1の潮流は、アサド政権とのいかなる対話の可能性も絶とうとする潮流である。

第2の潮流は、対話が時期尚早とみなすとともに、アサド政権が弱体化していると考えつつも、反体制勢力もまたその言説や方針を統一するための充分なレベルに達していないとみなす潮流である。

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シリアの反体制活動家のワリード・ブンニー氏は、15日の各地での抗議デモ弾圧を受け、国内の反体制勢力が、ダマスカス県カーブーン区の「ムハンナド式場」で予定されていた国民救済大会を中止したと発表した。

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複数の人権団体と活動家たちは昨日、インターネットなどを通じて「服喪の土曜日」を宣言した。

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ダマスカス県マイダーン地区での13日の反体制デモで逮捕された女優のマイ・スカーフさん、女流作家のリーマー・フライハーンさんら28人が釈放された。

シリア政府の動き

SANA(7月16日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール市住民183人が15、16日に避難先から自宅に帰宅した。

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SANA(7月16日付)によると、ダマスカス県バーブ・ムサッラー地区からマイダーン地区に向けて、アサド大統領の包括的改革プログラム支持者がデモ行進を行った。

またアレッポ市からラタキア市に向けて、アサド大統領の包括的改革プログラム支持者数百人が車に分乗しデモを行った。

デモ参加者はラタキア県カルダーハ市のハーフィズ・アサド廟を経由して、ラタキア市に向かった。

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SANA(7月16日付)によると、ヒムス市で「武装テロ集団」に殺害された警官の葬儀がヒムス軍事病院で行われた。

国内の暴力

al-Hayat, July 17, 2011
al-Hayat, July 17, 2011

ダマスカス県では、前日のカーブーン区での抗議デモ弾圧で死亡した18人の葬儀が行われ、複数の目撃者によると、数十万人が参列した。

複数の活動家によると、犠牲者の弔問会が、カーブーン区のほか、ルクン・ディーン区、カダム区、バルザ区、ダマスカス郊外県ドゥーマー市なども行われたという。

慰問会はシリア革命調整連合が呼びかけたという。

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『ハヤート』(7月17日付)によると、イドリブ県、ダイル・ザウル県ブーカマール市で、大規模な治安維持作戦が行われ、複数の活動家によると、治安部隊の発砲で2人が死亡した。

これに関して、『ハヤート』(7月18日付)は、ブーカマール市で軍事情報局が14歳の少年1人を含む5人のデモ参加者を殺害したと伝えた。

一方、SANA(7月16日付)によると、ブーカマール市で、治安部隊隊員3人が「武装テロ集団」の襲撃により死亡、2人が拉致された。

諸外国の動き

トルコ訪問中のヒラリー・クリントン米国務長官は、「国外からシリア情勢に影響を及ぼすことは不可能だ」と述べた。

CNN-トルコ(7月16日付)とのインタビューで、クリントン国務長官は「真の影響力を持っている者は我々のなかにはいない。我々には自分たちの考えを述べ、我々が望む変化を奨励することしかできない」と語った。

そのうえで「シリアで起きていることは先行き不透明で、混乱を呼ぶものである。なぜなら我々の多くが、アサド大統領が不可欠な改革を実行するとの希望に依然として突き動かされているからだ」と続けた。

クリントン国務長官はさらに、金曜日の抗議行動がこれまで「最大規模だった」と述べ、アサド政権による平和的抗議行動の弾圧が「懸念を呼ぶ」と非難した。

クリントン国務長官はまた、イスタンブールのカフェでのトルコ人青年たちとの会談で「蛮行は停止されねばならない」と強調した。

そのうえで、国民とシリア政府が共同行動を行うために「和解を実現する」可能性があるとの希望を表明し、「これこそがシリア国民が行っていることであり、よりよい未来のために政府との平和的協力を我々が希望しているなかで、彼らは方針を提示することのできる反体制勢力を結成しようとしている」と述べた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、シリア政府に対して改革実施か民主勢力によって退陣の危機に直面するかしかないと改めて警告した。

そのうえで「社会の要求を考慮しない政府は続かない」と述べ、「アサド大統領は、国会でさまざまな政党組織が結成されるだろうと述べた…。私はシリアに野党が作られ、それらが自らの声を上げることを望んでいる」と付言した。

AFP, July 16, 2011、Akhbar al-Sharq, July 16, 2011、al-Hayat, July 17, 2011、July 18, 2011、Kull-na Shuraka’, July 16, 2011、Naharnet,
July 16, 2011、Reuters, July 16, 2011、SANA, July 16, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制活動家らが「国民救済大会」の開催を宣言するも、シリア革命調整連合がボイコットを表明(2011年7月15日)

反体制勢力の動き

「影の内閣」発足をめざすハイサム・マーリフ弁護士ら「国内外のシリア愛国主義者たち」を名乗る反体制活動家が声明を出し、「国民救済大会」を7月16日土曜日にダマスカス(カーブーン区)とイスタンブールで同時開催し、国を専制状態から民主制へと脱却させるための行程表を案出し、体制打倒というシリア世論の明確な要求に応える仕組みを検討する」と発表した。

同声明はまた、「国民救済発足委員会が大会で設置され、民主制への移行と、シリア世論が闘っている問題に対処するための行程表を策定する」と明言するとともに、同委員会が「反体制勢力の代表と革命を行う若者たち」から構成されるだろうと述べた。

『ハヤート』(7月16日付)によると、「国民救済大会」には500人以上が出席予定だという。

大会準備委員委員長兼報道担当者のハイサム・マーリフ弁護士は国内の反体制勢力代表としてイスタンブールを訪問することが決まっている。

大会には、さまざまな反体制勢力の代表が出席する予定で、そのなかには共産主義者、シリア・ムスリム同胞団、リベラル勢力、人権活動家、青年活動家などが含まれている。

出席する主な反体制活動家、活動家、作家は以下の通り:ラドワーン・ズィヤーダ、ウバイダ・ナッハース、ナジーブ・ガドバーン、イマード・ラシード、フィダー・マジュズーブ、ムハンマド・アブドゥッラー、イサーム・アッタール(元シリア・ムスリム同胞団最高監督者)。

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シリア革命調整連合はフェイスブックで声明を出し、国民救済大会が「体制に利するものであり、体制によいイメージを与えようとするものである」と非難し、大会をボイコットすると宣言した。

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市民社会再生諸委員会のファーイズ・サーラ氏はダマスカスでの国民救済大会に参加しないと述べ、委員会の他のメンバーも、参加するかしないかを自身で決める権利があると述べた。

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ダマスカス宣言執行部のサミール・ナッシャール委員長は、執行部会合で国民救済大会に参加しないことを決定したと述べた。

ナッシャール委員長は「我々は参加できないと謝罪しつつ、大会の成功を望む旨伝えた。我々は彼らに状況は現実的でなく、影の内閣構想は現実にそぐわないと伝えた。だが我々はダマスカスではなく、イスタンブールの大会にオブザーバーを1名派遣する予定である」と述べた。

国内の暴力

複数の活動家によると、各地で合わせて100万人以上が街頭に出て、政治犯の即時釈放を当局に求めた。

シリア人権監視団によると、デモ参加者数はハマー市およびその近郊で50万人を超え、ダイル・ザウル県では45万から50万人に達したという。

またダマスカス県ではカーブーン区のデモに約2万人が参加したという。

これに対し、治安部隊はデモ参加者を排除するために発砲し、少なくとも27人が死亡、数十人が負傷した。

主な犠牲者はダマスカス県カーブーン区で14人、ルクン・ディーン区で3人、ダマスカス郊外県ドゥーマー市で3人、イドリブ市で3人、ダルアー市で2人など。

レバノンの動き

『ハヤート』(7月16日付)によると、北部県トリポリ市クッバ地区のハムザ・モスク前でアサド政権退陣を求めるデモが行われ、数十人が参加した。

諸外国の動き

ヒラリー・クリントン国務長官はシリアの情勢が「依然として未決のまま」と強調した。

イスタンブールでのリビア情勢連絡グループ会合に出席したクリントン国務長官は、「シリアの体制とシリア国民の最終的な運命は国民次第だ」と述べ、「シリアは後戻りできない」と改めて明言した。

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『ハヤート』(7月16日付)は、イスタンブールの西側外交筋の話として、西側の治安機関は、イラン政府がシリア政府によるデモ弾圧に全面支援している証拠を持っていると伝えた。

これに関連して、フランスの経済紙『Les Echos』は、イランの最高指導者アリー・ハーメネイー師が58億米ドルの資金援助を支援し、シリア経済を支えようとしているとの報告書をイラン指導部と関係があるイランのシンクタンクがまとめたと報じた。

同紙によると、ダマスカスが直面する困難な状況のなかで、イラン指導部は58億ドルの資金援助を検討、このなかには、ただちに利用可能な15億米ドル分の3ヶ月融資なども含まれているという。

AFP, July 15, 2011、Akhbar al-Sharq, July 15, 2011、al-Hayat, July 16, 2011、Kull-na Shuraka’, July 15, 2011、Naharnet, July 15, 2011、Reuters, July 15, 2011、SANA, July 15, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国務省高官がムアッリム外務在外居住者大臣と電話会談し、米国大使館襲撃の責任をめぐってシリア政府を非難(2011年7月14日)

反体制勢力の動き

シリア革命調整連合は7月15日を「自由の捕虜たちの金曜日」と銘打って、各地で反体制デモを行い、逮捕者数千人の即時釈放を求めるよう呼びかけた。

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『ハヤート』(7月15日付)によると、反体制活動家のハイサム・マーリフ弁護士は、7月16日に予定されている反体制勢力の会合で「影の内閣」発足宣言を準備していると発言した。

この発言に対し、仏ソルボンヌ大学のブルハーン・ガルユーン教授はフェイスブックで「この問題に関して、反体制勢力内では何らの議論も行われていない。それゆえ、影の内閣発足宣言は、シリアの反対勢力がどのように互いに関わり合うかを決するうえでの重大な先例となるだろう」と批判した。

ガルユーン教授は「このような決定が(デモを)調整する活動家、さらには他の反体制各派をおざなりにして決せられてはならない」としたうえで「内閣発足宣言は時期尚早であり、もし発足されれば、民衆運動や現地での活動に悪影響を与えるだろう」と強調した。

シリア政府の動き

ワシントンの国務省高官が『ハヤート』(7月15日付)に述べたところによると、ウィリアム・バーンズ米国務次官がワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と電話会談を行った。

電話会談でバーンズ米国務次官は、以下3点を伝えたという。①米国大使館への襲撃は受け入れられず、繰り返されてはならず、ワシントンはシリア政府の責任を非難する。②シリアの現状は持続するものではなく、政府はシリア国民の民主的要求に耳を傾けるべき。③ロバート・フォード米大使のハマー市訪問をホワイトハウスおよび国務省は完全に支持している。またEUは「シリアでの人道被害は許されざるものとなっている」と述べた。

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SANA(7月14日付)によると、アレッポ市サアドゥッラー・ジャービリー広場(サアドゥッラー・ジャービリー地区)、アレッポ大学、ダイル・ザウル市、ハサカ市、タッル市(ダマスカス郊外県)、タルトゥース市、ラタキア市などで、アサド大統領の包括的改革プログラム支持、外国の干渉拒否を訴えるデモ集会が行われ、多数の市民が参加した。

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SANA(7月14日付)は、ハマー市で武装集団が12、13日に治安部隊隊員2人と高校生1人を拉致したと報じた。

SANA, July 14, 2011
SANA, July 14, 2011

またSANAによると、ダマスカス郊外県カタナー市では、改革を求める市民のデモに乗じて、武装集団が破壊行為を行ったと報じ、その写真を掲載した。

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SANA(7月14日付)によると、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ダルアー県、クナイトラ県、スワイダー県の若者150人が集まり、「国民青年対話センター」を立ち上げ、包括的改革プログラムへの支援方法などを協議した。

国内の暴力

ヒムス県では、複数の目撃者によると、治安部隊が早朝からヒムス市バーブ・スィバーア地区で大規模な家宅捜索を開始し、同地区では激しい銃声音が聞こえた。

シリア人権監視団によると、市内で兵士1人が殺害され、市民11人がバーブ・スィバーア地区とファーフーラ交差点地区で治安部隊によって銃殺された。

また「負傷者のほとんどが重態で、死者が出たとの情報もある」という。

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ダイル・ザウル県では、複数の目撃者によると、ダイル・ザウル市で発生したデモに対し、治安部隊が発砲し、参加者2人が死亡、7人が負傷した。

ロイター通信(7月14日付)によると、「約1,500人が猛暑にもかかわらず昼間のデモに集まった。またこれとは別に数千人が2人の殺害を受けて広場に集まった。約1万人が会場にはいた」と語った。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、シリア軍がザーウィヤ山で作戦を継続し、7人を殺害した。

レバノンの動き

NNA(7月14日付)は、ナバティーヤ県に過去数日間でシリア人25世帯以上が避難してきた、と報じた。

諸外国の動き

フランスのニコラ・サルコジ大統領は、フランス革命記念日を記念とした恒例の軍事パレード後に行ったTV1、TV2とのインタビューで、「シリア大統領の態度は決して受け入れられない。だが…国連は干渉を求めるいかなる決議も採択していない」と述べた。

サルコジ大統領はそのうえで、「国民に対してきわめて野蛮な措置をとる体制に対して、私は制裁が強化されねばならないと考えている」と答えた。

また「我々は今日、新たな世界に生きており、どこの独裁者であれ免罪されることはなく、世界の大国はそのことに関して責任を果たすべきである」との見方を示し、「流血を引き起こすすべての独裁者は」国際刑事裁判所で「制裁を受けねばならない」と強調した。

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ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領は、アラブ世界の抗議運動をベルリンの壁崩壊に例え、「中東・北アフリカで起きている変化は…歴史的性格を持っている。それは、ベルリンの壁崩壊後の中部ヨーロッパで起きたのと同様の変化に道を開くかもしれない」と述べた。

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ジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾ欧州委員会委員長は、シリア政府による改革と対話の約束が「弱く、まだ履行されていない」との見解を示し、欧州はシリアでの「早急な変革」を求めて圧力をかけ続けるだろうと強調した。

また人道被害が「受け入れられない状態になる」とも述べた。

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SANA, July 11, 2011
SANA, July 11, 2011

『ガーディアン』(7月14日付)は、11日にSANAが配信したアナス・アブドゥッラッザーク・ナーイム・ハマー県知事の認証式の写真が合成写真だと報じた。

AFP, July 14, 2011、Akhbar al-Sharq, July 14, 2011、The Guardian, July 14, 2011、al-Hayat, July 15, 2011、Kull-na Shuraka’, July 14, 2011、Naharnet, July 14, 2011、Reuters, July 14, 2011、SANA, July 14, 2011などをもとに作成。

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アラブ連盟事務総長がダマスカスでアサド大統領と会談、会見で「指導者の正統性を奪う権利など誰にもない」と明言(2011年7月13日)

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、11日の米仏大使館襲撃事件に関して、「デモ参加者は大使館の境界を越えてはならない。そうする者は過ちを犯したことになる。越えてはならなかった。抗議の意思表示は合法的だが、平和的な方法でなければならない」と批判した。

国内の暴力

シリア人権国民機構のアンマール・カルビー代表は声明(14日)を出し、ダマスカス県マイダーン地区でハサン・モスク前で反体制デモを行った同機構メンバーの弁護士ら約30人が当局に逮捕されたと発表した。

逮捕者のなかには女優のマイ・スカーフさん、女流作家のリーマー・フライハーンさんら芸術家・作家が含まれており、彼女らは暴力停止、数千人の逮捕者釈放、「時代に合った現代的・文明的憲法」起草を求めた。

カルビー代表によると、デモには200人の有識者、芸術家らが参加していた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊のザーウィヤ山での治安維持作戦により、4人が射殺された。

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在外反体制活動家らがトルコのイスタンブールで会合を開き、軍に国民を保護し、反体制抗議行動を行う人々の側につくよう呼びかける声明を発表した。

同声明はまた、軍部隊の都市・農村からの撤退を要求した。

諸外国の動き

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長はシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

会談後、ダマスカスで記者団に対して、「アラブ連盟はアラブ諸国へのいかなる内政干渉をも拒否する。指導者の正統性を奪う権利など誰にもない。なぜならそれを決めるのは国民だからである」と述べた。

また「シリアの安定は他のアラブ諸国の安定にとって必要である」と指摘した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、水曜日夜のヒラリー・クリントン米国務長官とのワシントンでの記者会見で、外交は「ポイントを重ねることを意味しない…。我々の目的は問題解決である。しかし解決策を提示せずに一部の人々を非難することは、我々にいかなる決着をももたらさない」と述べた。

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ロシア外務省は声明を出し「モスクワにおいて、我々はシリアでの国民対話の実質的開始を歓迎する」との意思を示した。

そのうえで「我々は、この対話が最大限広範に行われなければならず、シリアの指導部が宣言した民主的改革実施における重要なステップとならねばならないと考えている」と付け加えた。

AFP, July 13, 2011、Akhbar al-Sharq, July 13, 2011、al-Hayat, July 15, 2011、July 14, 2011、Kull-na Shuraka’, July 13, 2011、July 14,
2011、Naharnet, July 13, 2011、Reuters, July 13, 2011、SANA, July 13, 2011などをもとに作成。

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閉幕した国民対話委員会のなかで国民対話や外国による干渉への拒否の重要性が改めて強調される、米ホワイトハウス報道官によればアサド大統領は「正統性を失った」(2011年7月12日)

反体制勢力の動き

『ティシュリーン』のウェブサイトが何者かのサイバー攻撃を受け、閲覧不能となった。

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アラブ社会主義連合党の青年党員が「サフワーン・クドスィー打倒を求める党」を結成した。

クッルナー・シュラカー(7月12日付)が報じた。

シリア政府の動き

10日からダマスカス郊外県ディーマース町のサハーラー・ホテルで続けられてきた国民対話委員会協議会が声明を発表し、閉幕した。

閉幕声明は、「対話、安定、寛容、法治国家建設、公正、多元主義、民主主義」の必要を確認するとともに、「すべての政治犯・言論犯、最近の事件(デモ)での全逮捕者の釈放、汚職撲滅の仕組みの迅速な構築」を呼びかけ、「いかなる外国の干渉をも拒否する」ことを強調した。

閉幕声明全文は以下の通り:

バッシャール・アサド大統領の決定のもと設置された国民対話委員会は、7月10、11、12日に協議会を呼びかけ、国内のさまざまな階層・政治潮流に属する政治家、思想家、社会運動家、青年活動家が参加し、検討・協議を行い、国民対話を通じて期待される成果を上げるための青写真、提案を案出した。協議会は国が現在辿っている段階の具体的な性格、政治的・経済的・社会的に求められている対応策を審議し、将来的な見込み、国民の生活に関わる問題への関心を展望した。

協議会は、国民対話大会開催に備えるなかで、国内外のすべての階層、社会成員、政治勢力との連絡の継続を強化しつつ、これらの連絡調整を可能な限り早急に完了させたうえで開催される同大会に向けてともに準備を行う。

協議会出席者は以下の共通項目について確認した。

1. 対話は国が危機を終わらせるための唯一の方法である。

2. 国の安定は、至上の国民的必要条件であり、改革深化を保障する。

3. 寛容は、現状を脱却するうえでもっとも理想的な価値観である。

4. 個人、公共・私有財産への攻撃は、いかなる勢力が行うものであれ拒否する。

5. これまでの恩赦の対象とならず、また法律によって罰せられるべき罪を犯していないすべての政治犯、言論犯を即時釈放する必要がある。また意見を表明する権利が侵害されてはならず、祖国と憲法の枠のなかで護られるべきで、一般的諸自由がすべての国民に保障される権利であることを確認する。

6. 最近の事件でのすべての逮捕者のなかで司法府において有罪が確定していない人々の釈放を提言する

7. 至上の憲法の基準と近代的な人道基準に従って人権の価値を維持・強化し、シリア最高人権会議の発足を提言する必要がある

8. 愛国的な反体制勢力は、シリアの国民的構成における不可分な一部をなす。

9. 国家の威信は国民的信託の一部をなし、祖国と市民の尊厳と安全を維持することをめざすものである。

10. 権利、法律、構成、市民性、多元主義、民主主義に基づく国家建設に向けて会合を行う。この国家は投票箱を政治的権威の基礎とする。

11. シリアは万人の祖国であり、理想的な形態の多元主義国家である。

12. シリアの内政に対するあらゆる外国の干渉を拒否する。これらの干渉の筆頭として、主権に侵害への口実として用いられる人道的干渉の原則と呼ばれているものがある。しかし主権は決して抵触されることが許されない神聖な原則である。

13. 法の支配の原則を採用し、法律によって罰せられるべき罪を犯したすべての者に対してそれを実行し、例外なく制裁を科す。

14. 汚職撲滅の仕組みを早急に構築する。

15. これまで達成された成果を歴史的責任感のもとに確認・依拠する。

16. シリアの若い世代に関心を払い、彼らの声や要求に耳を傾ける。

17. 国民的合意を体現した基本的問題にして国民的目標であるゴランの解放。

18. アラブ・シオニスト闘争に関わる国民的・民族的な諸原則を確認し、占領されたアラブの土地の解放、アラブ・パレスチナ人民の合法的諸権利の保障をめざす。

協議会は、議題として提示された複数の法案、すなわち政党法、選挙法、情報法について審議した。またこれらの法律に関する諸々のコメントを考慮し、国民的コンセンサスに達することをめざした。審議の結果、担当する諸委員会に対して、国民対話委員会がこれまでの発言を踏まえ、早急にこれらの三つの法案を準備し、最終案を提示することで、法制定を促進する点で合意が成立した。

協議会はまた憲法条文についても検討を加えた。審議には健全かつ愛国的な多くの視点が反映され、そのなかでは、憲法第8条に関するものも含まれた。その結果、憲法第8条の改正が、全文を含む憲法の各条項の修正を必然的に伴うことを確認した。ゆえに、協議会は、憲法のすべての条文を再検討し、シリア・アラブ共和国の現代的な新憲法起草を保障する提案を提示するための法務・政治委員会設置を提言した。この新憲法は、政治的多元主義、社会的公正、法の支配、基本的人権を保障し、女性の役割や子供の権利が擁護され、万人の平等の原則のもと国民の権利と義務が設定される。

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外務在外居住者省は声明を出し、アサド大統領が「正統性を失った」とするクリントン米国務長官の11日の発言に関して、「あからさまな干渉の証拠」と非難した。

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クッルナー・シュラカー(7月12日付)は、ラーミー・マフルーフ氏がダマスカス県マッザ86地区で、ブスターン慈善協会を通じて慈善事業を本格始動したと報じた。

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SANA(7月12日付)によると、ダマスカス県バーブ・トゥーマ前、ダマスカス郊外県ドゥーマー市、アレッポ市、ハサカ市などでアサド大統領の包括的改革プログラム支持、外国の干渉拒否を訴える集会が開かれ、多数の市民が参加した。

諸外国の動き

米ホワイトハウスのジェイ・カーニー報道官はダマスカスでの米大使館への「襲撃」(11日)を「受け入れられない」と非難した。

カーニー報道官は「我々はこのことを明確にシリア政府に伝えた」としたうえで、アサド大統領がみはや「欠くことのできない人物」ではなく「正統性を失った」と断じた。

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米議会公聴会で、マイケル・ポスナー国務次官補(民主主義・人権・労働担当)は、アサド大統領が「正統性を失った」と繰り返し述べた。

またポスト・アサド段階への米政府の見解を明確に表現するかたちで、ポスナー国務次官補は「多元的、民主的な統一されたシリアは、地域において積極的且つ指導的役割を演じることができるが、アサド体制のもとでは、さらなる不安定要因でしかない」と述べた。

さらに「米政権はデモ開始当初から、シリアが新たな政治体制に向かっており、それはシリア国民が決することだを明言してきた」と付言した。

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フランスのフランソワ・フィヨン首相は、ダマスカスの仏大使館「襲撃」(11日)に関して、フランスは「脅しに屈することはない」と述べ、「シリア当局は自らの行為に責任を負っている」と非難した。

そのうえで「フランスは従来の路線を逸れることはなく、断固として弾圧を非難し続けるだろう」と述べ、「ダマスカスにおける深淵な政治改革の実施」を求めた。

しかし、アラン・ジュペ仏外務大臣とジェラール・ロンゲ国防大臣はいずれも「シリアとリビアの情勢は異なっている」との理由で、シリアへの軍事介入の可能性を否定した。

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国連安保理では、ダマスカス県での米仏大使館「襲撃」事件に関して、安保理議長がシリア政府を厳しく非難し、国際的な合意に従って責任を果たすよう呼びかけた。

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ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は、ドイツと欧州諸国が「ともにシリアの体制に反対する共同決議案を提示するために行動するだろう」と述べるとともに、決議案が米仏大使館での事件に限られるものでないとしたうえで、「自由を求める数十万のデモ参加者を忘れてはならない」と述べた。

AFP, July 12, 2011、Akhbar al-Sharq, July 12, 2011、al-Hayat, July 13, 2011、Kull-na Shuraka’, July 12, 2011、Naharnet, July 12, 2011、Reuters,
July 12, 2011、SANA, July 12, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国民対話委員会協議会のなかで憲法改正にあたっての二つの選択肢が示される、タルトゥース県では政権を支持する大規模デモ(2011年7月11日)

シリア政府の動き

国民対話委員会協議会がダマスカス郊外県ディーマース町のサハーラー・ホテルで続けられ、約180人が出席した。

al-Hayat, July 12, 2011
al-Hayat, July 12, 2011

2日目の会合は、憲法改正の是非や新憲法のあるべき形態(バアス党を「国家と社会を指導する政党」と規定する第8条の今後など)、情報法、政党法、選挙法、国民対話の仕組みなどが議論された。

憲法をめぐる審議では、サーム・ディッラ博士が憲法改正案を提示した。

現状を踏まえ、ディッラ博士は、二つの選択肢が提示されていると述べた――第1に憲法改正、第2に新憲法起草。

第1の選択肢については、8月6日に召集予定の人民議会で承認するか、国民投票を呼びかけるという二つの方法があると述べた。

そのうえでディッラ博士は、新憲法起草を呼びかけ、そうすることで、憲法に関わる様々な(国家)機関を再検討し、外国にメッセージを送る機会が得られると主張、この作業は、憲法制定委員会ないしは憲法作成委員会設置を通じて実現されるべきと指摘した。

また第1の選択肢は、通常であれば、6ヶ月の審議の後に完了し、第2の選択肢は、国家において最高権限を有し、法律家および政治家から構成される委員会を設置し、新憲法起草を行うことになると提言した。

一方、政党法に関する審議では、政党法委員会委員長が法案およびこれまでになされた提案の要約を提示した。

そのなかには、政党結成の最低条件を、党員5,000人から2,000人に軽減することのほか、委員長を内務大臣でなく法律家とすること、さらには憲法第8条を修正する必要があることなどが提言された。

他方、選挙法に関する審議では、選挙法委員会のナジュム・アフマド委員長が、法案には司法が選挙のすべての段階を監視することなどが盛り込まれていると述べた。

また、関係各省や行政府ではなく、司法委員会が「完全に監督」すると強調した。

その後、閉幕声明の草案が審議され、「外国の干渉拒否」などが確認された。

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アフバール・シャルク(7月11日付)などによると、ダマスカス県ラウダ地区の米大使館、ジスル・アブヤド地区のフランス大使館前で、外国の内政干渉と両国大使のハマー市訪問に抗議するデモが行われ、参加者が建物にトマトや卵を投げて抗議した。

デモはまたラウダ地区のカタール大使館、米大使公邸前でも抗議行動を行われた。

フランス外務省によると、この抗議行動で、フランス大使館の職員3人が負傷したという。

しかし、シリアの主要メディアは、フランス大使館前で行われたデモの参加者に向かって大使館内から発砲があったと報じた。

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SANA, July 11, 2011
SANA, July 11, 2011

アサド大統領は2011年政令第254号を発し、バアス党ハマー支部書記長のアナス・アブドゥッラッザーク・ナーイム氏をハマー県知事に任命した。

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SANA(7月11日付)によると、タルトゥース県シャイフ・バドル市で、アサド大統領の包括的改革プログラムを支持するデモ集会が行われ、全長1キロのシリア国旗が広げられた。

またラッカ市でも同様の集会が行われ、全長1.1キロのシリア国旗が広げられた。

さらにアレッポ市では、30人の市民が外国の内政干渉拒否を訴える行脚を開始した。30人は10日の旅程でダマスカスに徒歩で向かうという。

諸外国の動き

ヒラリー・クリントン米国務長官は、記者会見でアサド大統領が「正統性を失った。彼は約束を破り、国民を弾圧するため…イランに助けを求めようとしている」と発言した。

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アフバール・シャルク(7月11日付)によると、フランス外務省は、ラーミヤー・バックール在仏シリア大使を呼び出し、11日にダマスカスの米仏大使館前で行われたデモで、参加者が大使館施設を「襲撃」「侮辱」したと抗議した。

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イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は、テヘランを訪問中のトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣と会談し、シリア情勢などについて協議した。

AFP(7月12日付)によると、会談でアフマディーネジャード大統領は「いかなる政府も、国民の自由と公正を禁じることはできず、その要求に応えなければならない」と述べ、「国民の合法的な要求実現に向けて進み、外国の介入を…回避する」べきだとの見解を示したという。

AFP, July 11, 2011、July 12, 2011、Akhbar al-Sharq, July 11, 2011、al-Hayat, July 12, 2011, July 13, 2011、Kull-na Shuraka’, July 11, 2011、Naharnet,
July 11, 2011、Reuters, July 11, 2011、SANA, July 11, 2011などをもとに作成。

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国民対話会合協議会が開催、さらに非公認組織や無所属活動家らが体制内改革を支持する「変革解放人民戦線」の結成を発表(2011年7月10日)

反体制勢力の動き

シリア国内で活動する非公認組織や無所属活動家がダマスカスで共同声明を出し、変革解放人民戦線の結成を発表した。

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結成声明に署名した組織、活動家は以下の通り:

シリア共産主義者統一国民委員会(シリア共産党カシオン派、カドリー・ジャミール代表)

シリア民族社会党インティファーダ派(アリー・ハイダル代表)

フスニー・ウズマ氏(研究者)

イブラーヒーム・ルーズ氏(ビジネスマン)

ムハンマド・ガフル(博士)

ニザール・ディーブ(ビジネスマン)

アーディル・ナイーサ(活動家)

声明において、変革解放人民戦線は、外国の内政干渉拒否、暴力停止、汚職撲滅、シリア軍支持、対イスラエル抵抗運動継続を基本原則とし、宗教、宗派、民族感の差別のなく、すべて国民に完全な市民権を保障した新憲法の制定、政党法制定、新選挙法制定、メディア改革、経済格差是正、貧者救済、包括的開発プロジェクトの策定などをめざすと表明した。

シリア政府の動き

SANA, July 10, 2011
SANA, July 10, 2011

ダマスカス郊外県ディーマース町のサハーラー・ホテルで、国民対話会合協議会が開催され、進歩国民戦線加盟政党メンバー、無所属活動家、反体制活動家、青年活動家ら180人が出席した。

協議会は殉教者の魂への1分間の黙祷と国歌斉唱をもって開始され、続いて国民対話委員会メンバーのムニール・ハムシュー氏が、バアス党シリア地域指導部メンバーのハイサム・サターイヒー博士とヤースィル・フーリーヤ氏ら9人の委員会メンバーとともに開会を宣言した。

国民対話委員会の委員長を務めるシャルア副大統領は開会演説で次のように述べた。

「今日は国民対話のまさに始まりの日である。我々はこの日が最終的に包括的な大会へと至り、そこでシリアの多元的民主国家への移行が宣言され、すべての国民がそのもとで平等に暮らし、将来の建設に参加することを望んでいる」。

「対話は、国内であれ国外であれ、必ずしも快適な雰囲気のなかで始まってはいない。多くの疑念や恐怖に包まれており、その根底には、ここかしこで無視し得ない拒否感や懸念が潜んでいる…」。

そのうえで協議会が「シリア人民がその血を捧げた犠牲なくして」始まることのなかったと指摘、現下において選択肢は「対話しかない」と強調した。

シャルア副大統領の演説に続いて、ハムシュー議長が出席者の意見を求め、反体制思想家のタイイブ・ティーズィーニー氏が最初にコメントした。

ティーズィーニー氏は「発砲禁止」必要を強調、暴力停止を望むと発言した。

また(健全な)政治社会を確立するには、治安当局の役割限定、収監者の釈放、報道機関のありようの改善が必要だと付言した。

そのうえで国民対話成功に向け2点の提案を行った――第1に、国民対話委員会が民主的国民対話をもたらし、対話そのものを無に帰さないこと。第2に、手本となるべき行動計画の策定。

しかし、ティーズィーニー氏は、協議会開催がこれらの提案に反しており、「政策決定におけるヘゲモニーの維持をめざす政権の延長線上に位置づけられている」と批判した。

続いてムハンマド・ハバシュ人民議会議員は、「発砲禁止」の必要、市民国家への移行、一党支配の終焉に同意し、憲法、とりわけバアス党を社会と国家の指導党と規定する第8条の改正を求めた。

また人権委員会の設置、国民生活への治安機関の介入の停止、周知の民主的方法を通じたデモへの対処を要求した。

そのうえで「いかなる形態であれ外国の支援や制裁を拒否する」と強調し、大統領を議長とし、「内外のいかなる個人も除外されることのない」包括的国民対話大会開催を呼びかける必要、「憲法に基づいた正統性の維持、アサド大統領とともに改革を継続すること」を力説した。

次にアニース・カンジュー氏は、反体制活動家の参加に関して「条件が実現したことを確認したら、対話に参加するだろう」と述べ、国軍の役割について強調し、反体制派に対して「変革に情熱を燃やさない者ではなく、アサド大統領が体現している変革の論理を重んじるよう」呼びかけた。

一方、イリヤース・ザフラーウィー神父は現在発生している事態に関して「古い帝国主義的攻撃の一環」をなすとみなしたうえで、汚職撲滅を要求した。

神父は「対話というものは、他者の人格を完全に承認し、法の下での権利と義務のすべてを実質的に承認することを意味する」と述べ、「恣意的逮捕の制限、政治犯釈放」を強調した。

また憲法第8条の廃止ではなく、「近代国家に合うような憲法の抜本的な改正」を求めるとともに、人民議会を「代議員議会と名づけ、そこで任期4年で2回以上の再選不可の大統領を選出する」ことを提案した。

作家のハサン・M・ユースフ氏は、「対話の渇望」というシリア人劇作家の故サアドゥッラー・ワンヌース氏の言葉を引用し、「我々は希望に支配されている、我々は今対話によって支配されている、とワンヌースは言った」と述べた。

またシリア・クルド人国民イニシアチブのウマル・ウースー代表は、クルド語で「おはよう」と述べたうえで、シリアが「外国の陰謀に曝されている」と警鐘を鳴らした。

また最近の政府によるクルド人への措置に着目し、「政府、議会、国の機関での政治的代表権」を求め、「我々は自らのクルド性を誇っているように、シリア人であることに誇りを持っている。我々は何よりもまずシリア人である」と述べた。

9日に結成された変革解放人民戦線に参加したアリー・ハイダル氏は、シリア民族社会党の一派(反マハーイリー派)の代表として、出席者が「その場しのぎの対話でなく、本質的対話」を望んでいると述べ、シリアを「立憲国家への変革の路線」にのせるよう求めた。

また「(今回の)運動を代表しているなどは誰も言っていない」と述べ、「これらの運動を行う人々やその要求を体現する仕組みを創出する」ことが必要だと強調した。

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SANA(7月10日付)によると、外務在外居住者省はロバート・フォード在シリア米大使とエリク・シュヴァリエ仏大使を呼び出し、ハマー市への無断訪問に関して厳重注意を行った。

しかし、アフバール・シャルク(7月11日付)などは、米高官の話として、フォード大使が外務在外居住者省に呼び出され厳重注意を受けたとのSANA報道を否定した。

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SANA, July 10, 2011
SANA, July 10, 2011
SANA, July 10, 2011
SANA, July 10, 2011

SANA(7月10日付)によると、ラタキア市でアサド大統領の包括的改革プログラム支持、国民対話支持、外国の内政干渉拒否を訴えるデモ行進が行われ、数十万人の市民が参加した。

デモ行進では、全長16キロ、幅4.5メートルの巨大なシリア国旗が広げられ、アレッポ市から約1,000台の車がシリア国旗を掲げて行進に合流した。

また同様のデモ行進は、アレッポ市サアドゥッラー・ジャービリー広場(サアドゥッラー・ジャービリー地区)、サルキーン市(イドリブ県)、ナアッラ村(ヒムス県)、シャフバー市(スワイダー県)、タルトゥース市、サーフィーター市(タルトゥース県、カーミシュリー市(ハサカ県)、ハサカ市などでも行われた。

AFP, July 10, 2011、Akhbar al-Sharq, July 10, 2011、July 11, 2011、al-Hayat, July 11, 2011、Kull-na Shuraka’, July 10, 2011、Naharnet, July 10, 2011、Reuters,
July 10, 2011、SANA, July 10, 2011などをもとに作成。

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各都市でアサド大統領による包括的改革プログラム、国民対話を支持するデモが行われるなか、米国務省が駐米シリア大使を召還(2011年7月9日)

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表はAKI(7月9日付)に、「アサド政権は政治的解決を望んでいない」と述べた。

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シリア人権監視団はAFP(7月9日付)に対して、8日の反体制デモで治安当局が200人以上を逮捕したと発表した。

同監視団によると、治安当局はヒムス県、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、バーニヤース市(タルトゥース市)、イドリブ県でのデモで200人以上を逮捕したという。

シリア政府の動き

SANA, July 9, 2011
SANA, July 9, 2011

SANA(7月9日付)によると、サラミーヤ市(ハマー県)、アレッポ市、ハサカ市、タルトゥース市、ダマスカス県ティシュリーン公園など各地でアサド大統領の包括的改革プログラム、国民対話を支持するデモ集会が行われ、多数の市民が参加した。

またダマスカス県ジスル・アブヤド地区のフランス大使館前、ラウダ地区の米大使館前では、両国大使のハマー市訪問に抗議するデモが行われ、若者数百人が参加した。

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al-Hayat, July 10, 2011
al-Hayat, July 10, 2011

シリア・アラブ・テレビ(7月9日付)は、アドナーン・ディーブを名乗る市民が、「6月7日にダマスカス県で武装集団に拉致され…、ラーミー・マフルーフに協力し、金銭を受け取り、抗議デモで破壊行為を行ってきたとカメラの前で証言するよう強要された」と語る映像を放映した。

ディーブ氏によると、武装集団はまた「雇われたグループのなかにヒズブッラーがいたかどうかは分からないが、ペルシャ語を話す者がいた」と証言するよう強要されたとも付言した。

国内の暴力

ハマー県では、『ハヤート』(7月10日付)によると、ハマー市で8日のデモの犠牲者14人の葬儀が行われた。

諸外国の動き

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリアの治安部隊兵士が、命令を拒否すれば処刑されると脅されながら、追い込んだデモ参加者への発砲を余儀なくされていたとする報告書を発表した。

この報告書は、レバノンとトルコに脱走した兵士12人の証言をもとに作成され、「デモ参加者への発砲を拒否した者は自らを死に至らしめることになる」と指摘している。

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米国務省は声明を出し、「駐米シリア外交使節団が米国内で平和的デモに参加したシリア人を監視していたとの報告書を受け取った」と発表、イマード・ムスタファー駐米シリア大使を呼び出したと発表した。

声明によると、エリック・ボスウェル国務次官補(安全保障担当)が7月6日、ムスタファー大使を国務省に呼び出し、「シリア大使館職員の活動にかかる懸念すべき問題について解答を求めた」という。

そのうえで声明は、国務省が「シリア大使館職員が、ムスタファー大使の指示のもと、米国で平和的デモに参加するシリア人をビデオや映像を駆使して監視しているとの報告を受けた」と続けた。

『ハヤート』(7月10日付)が得た情報によると、ムスタファー大使は7日に「年休」でシリアに一時帰国した。

シリアには数週間滞在するものと見られる。

AFP, July 9, 2011、Akhbar al-Sharq, July 9, 2011、AKI, July 9, 2011、al-Hayat, July 10, 2011, July 11, 2011、Kull-na Shuraka’, July 9, 2011、Naharnet,
July 9, 2011、Reuters, July 9, 2011、SANA, July 10, 2011などをもとに作成。

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政府高官が米大使ら一行によるハマー市訪問に対し抗議の意を表明、各地で対話拒否を訴える反体制デモに「合わせて数十万人」が参加(2011年7月8日)

シリア政府の動き

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官は、BBCアラビア語放送(7月8日付)に大使、ロバート・フォード米大使ら一行が「シリア政府に無許可で」ハマー市を訪問したことに対して抗議の意と不快感を表明した。

シャアバーン報道官は、米政権との「ボールのやりとり」を断絶したくないと述べつつ、「シリアのすべての階層が国民対話に臨もうとしている矢先に、フォード大使がハマー市を訪れ、昨日まで滞在することを決めたとの米国務省声明に対するシリア国民の激しい抗議の意と不快感」を伝えると述べた。

SANA, July 8, 2011
SANA, July 8, 2011

また「こうした行為は、米国が「対話反対」と言っているとのメッセージに思える」としたうえで、「もし米国がシリアでの民主改革路線を望んでいるのなら、なぜ我々が臨もうとしている対話を支持するとの見解を示さないのか?」と疑義を呈した。

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内務省は声明を出し、ロバート・フォード在シリア米大使らのハマー市訪問に関して「破壊分子が検問所を設け、道路を閉鎖し、市民が仕事場に行くことを妨害されているなかでの外交儀礼を無視した行為」としたうえで、「破壊分子と会見し…彼らにデモ、暴力、対話拒否を煽動した」と非難した。

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SANA(7月8日付)によると、ダマスカス県ヒジャーズ駅前、ティシュリーン公園、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、カーディー・アスカル地区、ハサカ市など各地でアサド大統領の包括的改革プログラム支持と諸外国の内政干渉拒否(米大使のハマー市訪問反対)を訴えるデモ集会が行われ、多数の市民が参加した。

また、ハマー市でも、ロバート・フォード在シリア米大使の訪問に抗議するデモが行われた。

国内の暴力

『ハヤート』(7月9日付)によると、ハマー県、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ダイル・ザウル県、ダルアー県、ヒムス県、アレッポ県、ハサカ県(カーミシュリー市)、イドリブ県、タルトゥース県(バーニヤース市)、ラタキア県の複数の都市で、「合わせて数十万人」がデモを行い、軍・治安部隊による市民への暴力行使に抗議する一方、アサド政権との「対話」拒否を訴えた。

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複数の活動家によると、治安部隊がほとんどの都市に重点的に展開し、ダマスカス県(カーブーン区など)、ハラスター市(ダマスカス郊外県)、イドリブ県、ヒムス県では、デモ参加者や活動家に対する摘発活動で、少なくとも14人(ダマスカス郊外県ドゥマイル市で6人、ヒムス県で5人、ダマスカス県マイダーン地区で2人、ハマー市で1人)が死亡、数十人が負傷し、逮捕した。

シリア人権国民連盟によると、45万人以上がハマー市内のアースィー広場および同広場に至る街頭でデモを行ったという。

また同監視団によると、ダイル・ザウル市では約10万人、マヤーディーン市では数千人がデモに参加した。

al-Hayat, July 9, 2011
al-Hayat, July 9, 2011

諸外国の動き

米国務省ビクトリア・ヌーランド報道官は「ロバート・フォード米大使は、多数のデモ参加者と会見した後、同市(ハマー)を離れ、昨日ダマスカスに帰任した」と述べた。

そのうえで米政府がシリア政府に事前に今回の訪問を通知していたと改めて主張した。

ヌーランド報道官は「我々は正直、シリア側の反応に若干不快に感じている」と述べ、フォード大使がハマー市を突然訪問したとのシリア政府の見解が「ナンセンスだ」と強調した。

AFP, July 8, 2011、Akhbar al-Sharq, July 8, 2011、al-Hayat, July 9, 2011、Kull-na Shuraka’, July 8, 2011、Naharnet, July 8, 2011、Reuters,
July 8, 2011、SANA, July 8, 2011などをもとに作成。

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反体制派クルド人らによって「シリア・クルド青年調整連合」の結成が宣言されるなか、米・仏両大使がハマー市を視察訪問(2011年7月7日)

反体制勢力の動き

AKI(7月7日付)によると、民主的変革諸勢力国民調整委員会は7日晩に会合を開き、10日にアサド政権が開催を予定している国民対話会合協議会への不参加を決定した。

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「危機解決のため、政権が依然として暴力に依存しようとしており、こうしたありようは対話の呼びかけと矛盾している」というのが不参加の理由。

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クウェート紙『カバス』(7月7日付)は、複数の消息筋の情報として、政権打倒、対話拒否を求めて抗議デモを呼びかける反体制活動家のほとんどが国外におり、インターネットなどを通じて唱導している、と報じた。

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アラブ言論表現の自由擁護委員会代表のバヒーヤ・マールディーニー女史は、アサド政権が開催準備を進める国民対話会合協議会に関して「協議会に出席する者は民衆の支持を失うだろう」との見方を示し、「問題とされるべきは、反体制派と体制、体制と国民の間の信頼の危機である」と述べた。

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反体制デモを行うとされるクルド人の調整諸組織が声明を出し、「シリア・クルド青年調整連合」を結成すると発表した。

連合への参加を表明した調整は以下の通り:

1. カーミシュロー調整(カーミシュロークルド青年運動総合評議会)

2. ダルバースィーヤ調整(ダルバースィーヤ革命青年連立)

3. スィリー・カーニヤ調整(クルド・インティファーダ青年運動)

4. アフリーン調整(アフリーン青年調整)

5. コバネ調整(コバネ・クルド青年)

6. アレッポ調整(アレッポクルド青年)

7. ダマスカス調整(ダマスカス・クルド革命代表、ダマスカス大学クルド人学生調整)

8. ラッカ調整

9. タッル・アブヤド調整

10. ディルベ・スピーイェフ(カフターニーヤ)調整

11. ジル・アーガー(ジュワーディーヤ)調整

12. ハサカ調整

シリア政府の動き

SANA(7月7日付)によると、タルトゥース市、バーニヤース市(タルトゥース県)、ジャラーブルス市(アレッポ県)、ハラファー村(ダマスカス郊外県)、スワイダー市、ラタキア市などでアサド大統領の包括的改革プログラム支持するデモ集会が行われ、多数の市民が参加した。

このうち、タルトゥース市の集会では全長1キロのシリア国旗が、またスワイダー市の集会では全長500メートルのシリア国旗が広げられた。

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SANA(7月7日付)によると、トルコに避難していた市民100人がイドリブ県ジスル・シュグール市に帰宅した。

国内の暴力

『ハヤート』(7月8日付)によると、ヒムス県、ハマー県での軍・治安部隊の増強に対抗するかたちで、ハマー市、ヒムス市、ラスタン市(ヒムス県)、ハウラ地方(ヒムス県)の住民がゼネストを敢行し、商店、学校、民間・公営企業などが閉められた。

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シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ハラスター市(ダマスカス郊外県)、ダイル・ザウル市、ナワー市(ダルアー県)、ラタキア市、ハサカ県、ヒムス市、ブーカマール市(ダイル・ザウル県)、マアッラト・ヌウマーン市(イドリブ県)で数千人が夜間デモを行った。

一方、アフバール・シャルク(7月7日付)によると、シリア・アラブ・テレビでラタキア県での民衆襲撃について証言した元武装集団メンバーのアビー・ナズィール・サルワーヤ氏の兄弟が逮捕された。

サルワーヤ氏が精神病だったことを示す文書を反体制派が公開した直後の動きだという。

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ヒムス県では、複数の活動家・目撃者によると、兵員輸送バス4輌、貨物車輌5輌以上からなる治安増援部隊がタルビーサ市に到着した。

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ハマー県では、複数の活動家・目撃者によると、軍の戦車がハマー市入り口に再展開し、治安部隊が活動家数十人を逮捕した。

また100世帯以上の家族が、ハマー市での治安・福祉サービス状況、インフラ状況の悪化を受け、サラミーヤ市に避難した。

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イドリブ県では、複数の活動家らによると、治安部隊がカンスフラ村、バルユーン村から撤退し、イブリーン村に向かうとともにアブティーター村を包囲した。

また、マガーラ村、ファルキヤー村、ダイル・サンバル村で、治安部隊による逮捕摘発活動が続いたという。

諸外国の動き

米国務省は、ロバート・フォード大使が米大使館員とともにハマー市を視察訪問し、同市の「12人」と会見し、「合衆国がシリア国民とその表現の権利を支持していることを表明した」と発表した。

国務省によると、フォード大使らは9日までハマー市に滞在する予定。

米国務省高官は『ハヤート』(7月8日付)に、フォード大使ら一行のハマー市訪問に関して、「シリア政府に通達済みである」と述べた。

同高官はまた、視察訪問が「同市の状況を直接視察し、自らを表現し、権利を得ようとするシリア国民への合衆国の支持を表明することにある」と付言した。

なおフォード大使一行には、エリク・シュヴァリエ仏大使らフランス大使館員も同行した。

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フランスのアラン・ジュペ外務大臣は、アサド政権が改革を行い得る機会が「ない」と述べた。

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国連の潘基文事務総長は、シリア国内での「殺戮行為の停止」と、人道・人権を評価するための使節団の受け入れをアサド政権に求めた。

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EU加盟諸国もまたレバノン、トルコのシリア人避難民への支援のための「人道的回廊の設置」を呼びかけた。

AFP, July 7, 2011、Akhbar al-Sharq, July 7, 2011、AKI, July 7, 2011、al-Hayat, July 8, 2011、Kull-na Shuraka’, July 8, 2011、Naharnet, July 7, 2011、al-Qabas, July 7, 2011、Reuters, July 7, 2011、SANA, July 7, 2011などをもとに作成。

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地元調整委員会が声明のなかでアサド政権による国民対話会合協議会を拒否する意思を示す一方、各地で「包括的改革プログラム」を支持するデモが行われる(2011年7月6日)

反体制勢力の動き

反体制活動家は、フェイスブック上の「シリア革命2011」などで、7月8日を「対話反対の金曜日」と銘打って、デモを呼びかけた。

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地元調整委員会は声明を出し、アサド政権が開催準備を進める国民対話会合協議会に関して「国民対話会合、そしてそこから派生するすべては、国民対話を成り立たせるような基礎をなさない」と拒否の姿勢を示した。

声明ではまた、「政権のこの措置は、一方で民衆による抗議行動に圧力をかけつつ、他方でいわゆるシリア危機への政治的解決を求める国際的な要求に応えようとして進められている。だが、最後の瞬間まで体制維持をめざしており、統治の正統性が奪われることを拒否している。平和的デモ参加者に組織的暴力を行使した4ヶ月前にすでに正統性は失われている…体制はこの形式的な措置を進めると同時に、都市を包囲し、戦車で砲撃し続けている」と非難した。

シリア政府の動き

ファールーク・シャルア副大統領は『ハヤート』(7月7日付)に対して、7月10日に開催予定の国民対話会合協議会に関して、反体制勢力の代表らと非公式会合を持ったことを明らかにした。

シャルア副大統領はこの会合で「いかなる当事者に対しても前提条件を設けないことを確認し。あらゆる問題が、一括して、「祖国の屋根」のもと、批判や中傷とは縁遠い節度ある言葉のもとに円卓に提示される」だろうと述べた。

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SANA(7月6日付)によると、各地でアサド大統領の包括的改革プログラムを支持するデモが行われ、多数の市民が参加した。

このうちアレッポ市の集会では、100万人以上の市民が参加するなか、全長2.3キロ、幅18メートルの巨大なシリア国旗が広げられた。

またアフラフィーヤト・サフナーヤー市(ダマスカス郊外県)の集会でも、数千人の市民が参加するなか、全長250メートルのシリア国旗が広げられた。

さらにシーン町(ヒムス県)の集会でも、数千人の住民が参加するなかで、全長1.4キロのシリア国旗が広げられた。

SANA, July 6, 2011
SANA, July 6, 2011
SANA, July 6, 2011
SANA, July 6, 2011
SANA, July 6, 2011
SANA, July 6, 2011

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SANA(7月6日付)によると、ハマー県、イドリブ県、ダマスカス郊外県での6日の抗議デモで「武装テロ集団」に殺害された軍兵士の葬儀がダマスカス県、ヒムス県、アレッポ県の軍事病院で行われた。

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SANA, July 6, 2011
SANA, July 6, 2011

SANA(7月6日付)によると、トルコに避難していた市民340人がイドリブ県ジスル・シュグール市に帰宅した。

国内の暴力

ハマー県では、シリア人権国民機構によると、ハマー市の住民数千人が市内での暴力の激化を避けるため、同県のサラミーヤ市やダマスカス県・ダマスカス郊外県に避難した。

al-Hayat, July 7, 2011
al-Hayat, July 7, 2011

また複数の活動家・目撃者によると、ハマー市入り口でシリア軍戦車・装甲車輌が展開・待機するなか、同市内で治安維持活動により、過去24時間で22人が死亡、数百人が逮捕されたという。

さらに、多くの負傷者が治療を受けているハウラーニー病院も軍・治安部隊の攻撃を受けたという。

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イドリブ県では、複数の活動家・目撃者によると、軍がカンスフラ村、カフル・ウワイド村に突入した。

諸外国の動き

ジュネーブでは、国際赤十字委員会のヒシャーム・ハサン報道官が、軍と治安部隊の攻撃の被害がもっともひどいダルアーとイドリブに医療チームが入ったと発表した。

ハサン氏は「我々は先週、南部のダルアーと北部のイドリブに入ることができた。両市は暴力の被害がもっとも深刻な地域である」と述べ、訪問中に住民に救急医療薬品を提供したことを明らかにした。

AFP, July 6, 2011、Akhbar al-Sharq, July 6, 2011、al-Hayat, July 7, 2011、Kull-na Shuraka’, July 6, 2011、Naharnet, July 6, 2011、Reuters,
July 6, 2011、SANA, July 6, 2011などをもとに作成。

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ダマスカス県で予定されていた「救国内閣」発足に向けた大会の開催許可が当局に却下される、イドリブ市ではアサド大統領を支持する大規模デモ(2011年7月5日)

反体制勢力の動き

『ハヤート』(7月6日付)は、ダマスカス県で16日に予定されていた「救国内閣」発足に向けた大会が開催許可申請を当局に却下されたと伝えた。

こうしたなか同大会発起人の一人でムハンマド・ハバシュ人民議会議員は、ダマスカス郊外県で開かれた無所属の人民議会議員ら62人による会合に出席し、「我々はシリアで、危機のなかに暮らしている。社会のあらゆる場所で活動する権利がある。バッシャール・アサド大統領が立ち上げた国民対話への呼びかけもなされている」と述べた。

また「無所属議員が祖国の問題(解決)のために支援しつつも、一つの枠組みにとらわれず、無所属として自ら、シリアの将来のための枠組みを打ち出す」べきだと主張、「我々の目標は、アサド大統領の指導を支持することで平和的・民主的市民国家をめざすことにある」と付言した。

マフディー・ハイル・ビク議員は、会合が「現在、経済、行政、情報、政治といった分野で提示されている改革について議論するための国民対話の原則のもとに」あると述べた。

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シリア人権ネットワークのアフマド・ハーズィム報道官は、「共同の暮らし」の名で今月17日に大会を呼びかけ、「祖国を侵略しようとする原理主義の波、あらゆる暴力破壊行為に対抗するための大いなる世俗主義ブロックを立ち上げ」、市民権、人権のしくみを検討することを主唱した。

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クルド人権一般的自由擁護機構(DAD)、シリア・アラブ人権機構、シリア人権機構(Maf)、シリア人権機構(SWASIAH)、シリア人権国民機構、シリア・クルド人権委員会、シリア民主的自由人権擁護諸委員会は共同声明を出し、アサド政権によるデモ弾圧を批判した。

シリア政府の動き

『ハヤート』(7月6日付)は、国民対話委員会が主催する協議会(10日)招待者のリストには、150人以上が記され、そのなかには、ハイサム・マーリフ弁護士、アンワル・ブンニー弁護士、作家のアクラム・ブンニー氏、思想家のタイイブ・ティーズィーニー氏、ハサン・アブドゥルアズィーム民主的変革諸勢力国民調整委員会代表、フサイン・アウダート同副代表、ブルハーン・ガルユーン副副代表、ハイサム・マンナーア氏、サミール・アティーヤ氏といった内外の著名な活動家が含まれていると報じた。

このうち、出席者の3分の1以上をなすとされるエコノミスト、ジャーナリスト、有識者、アスリートなど無所属の活動家は全員出席することで合意しているという。

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SANA(7月5日付)によると、イドリブ市クスール地区で、アサド大統領の包括的改革プログラムを支持するデモが行われ、全長700メートルのシリア国旗が広げられた。

SANA, July 5, 2011
SANA, July 5, 2011

またタッル・アブヤド市(ラッカ県)、マンビジュ市(アレッポ県)、ハワーシュ町(ヒムス県)、ダマスカス県旧市街のダマスカス城前、ナシャービーヤ町(ダマスカス郊外県)、シャフバー市(スワイダー県)などでも同様のデモが行われ、各会場に数千人が集まった。

国内の暴力

ハマー県では、複数の目撃者によると、ハマー市内の市場、駅前の交差点、ナズラ・ジャズダーン地区、アラマイン地区、フィラーヤ地区、アレッポ街道、ハーディル地区から北部のアースィー川流域などで、治安部隊が逮捕・摘発活動を行い、少なくとも11人が死亡、数十人が負傷した。

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シリア人権連盟によると、ダマスカス郊外県アルバイン市で、4日に治安部隊によって殺害された2人の葬儀が行われ、約1万4,000人が参列、同市、ハジャル・アスワド市、ダマスカス県のカーブーン区で数千人が反体制デモを行った。

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イドリブ県では、『ハヤート』(7月6日付)によると、軍がカフルナブル市に進入、シリア人権連盟によると、同村およびヒッラ村で治安部隊が逮捕摘発活動を行った。

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クッルナー・シュラカー(7月5日付)は、6月27日にダマスカスで開催された「民主的市民国家のもと、シリアはみんなのもの」大会に出席した作家のナビール・スライマーン氏の自宅(ラタキア市)が何者かによって襲撃されたと報じた。

諸外国の動き

ビクトリア・ヌーランド米国務省報道官は「合衆国は、平和的デモ参加者への攻撃継続に対して大きな懸念を表明する」と述べ、ハマー市などからのシリア軍・治安部隊の撤退を要求した。

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ウィリアム・ヘイグ英外務大臣は、ハマー市での軍の治安維持活動に関して、「弾圧は(アサド政権の)正統性を低下させるだけ」と批判した。

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AFP(7月5日付)は、7月4日にトルコに避難していたシリア人267人が帰国、トルコ国内にとどまっているシリア人避難民の数は9,678人、帰国したシリア人の数は5,673人になったと報じた。

AFP, July 5, 2011、Akhbar al-Sharq, July 5, 2011、July 6, 2011、al-Hayat, July 6, 2011、Kull-na Shuraka’, July 5, 2011、Naharnet, July 5, 2011、Reuters, July 5, 2011、SANA, July 5, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハヤート紙が活動家らの証言をもとにシリア国内での反体制デモ発生のメカニズムを掲載(2011年7月4日)

反体制勢力の動き

『ハヤート』(7月4日付)は、BBCが行ったネット活動家らへの取材を通じて、シリア国内での反体制デモの発生のメカニズムをまとめた。

それによると、イブン・タッルカラフ(タッルカラフの息子)を名のる活動家の一人はBBCに「デモは(抗議行動の最初の月に発生した)ダルアーやバーニヤースでの事件を人々が目の当たりにすることで発生した」と述べたうえで、別の都市へのデモの拡大・継続は、治安部隊による暴力の過度の行使に起因すると明言した。

また「人々はインターネットでビデオ映像を観た。映像は起きていることの一部に過ぎない。おそらく実際に起きていることの5%程度に過ぎない。シリア国内で起きていることはもっとひどいものだ…。彼らは初めて我々に実弾で応えた。治安部隊が人々を挑発したので、デモ参加者は丸腰で街頭に出て、彼らにこう言った。『お前たちが発砲するなら、我々はお前たちに丸腰で対峙する。我々はダルアーの住民ほど優れてはないが、彼らと同じように死ぬだろう。我々は自由が欲しいだけだ』」と続けた、という。

一方、ダマスカスの活動家だというムスタファー氏はBBCに対し、自らの活動が「三つの活動家層」の分業体制のもとに進められていることを明かした。

この分業体制は、3ヶ月以上続く反体制デモにおける責任や任務を分担する必要から確立したという。

ムスタファー氏によると「最前線、すなわちデモ参加者がいる。次に調整者たちがおり、フェイスブックやツイッターといったSNSを通じて活動を行っている。さらにアジテーターがおり、水面下で活動家が何を行うかを連絡・通達している」。

また「ときどき、私は最前線のデモ参加者のところに赴き、現地で何が起きているのかを自分の目で見ている。そして家に戻って、目撃したことをニュースや映像で配信する。目にしたすべて、そして得たものすべてをインターネットのページ上で『シリアでのデモ監視団』の名で公開している」という。

しかし、シリアの当局にその存在を知られた多くの活動家はレバノンに逃れざるを得なくなっており、現在、数千人のシリア人が国外でデモを唱道、その多くはトルコ、レバノン、エジプト、米国、フランスで活動しているという。

なお、『ハヤート』(7月4日付)によると、ラーミー・ラフマ氏やウマル・イドリビー氏といったネット活動家らは、抗議行動開始から数週間後にレバノンに逃れたシリア人で、2人はニュースや映像を入手し、レバノンの滞在先から発信するという活動を行うとともに、報道機関や国際人権団体と連絡をとっているという。

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フェイスブックの「シリア革命2011」は、「我々は銃弾の代償を払わない」と銘打って、「体制の経済的資源をボイコット」するためのキャンペーンを呼びかけた。

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シリア政府の動き

SANA(7月4日付)によると、アイン・アラブ市(アレッポ県)、ダーライヤー市(ダマスカス郊外県)、アルトゥーズ町(ダマスカス郊外県)、ヒムス市でアサド大統領の包括的改革プログラムを支持するデモ行進が行われ、各会場に数千人の市民が参加した。

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SANA, July 4, 2011
SANA, July 4, 2011

ダマスカス県では、SANA(7月4日付)によると、ダマスカス大学学生の主導のもと、「シリア・ポンド支援キャンペーン」が行われ、シリア・ポンドの下落を防ぐため、不動産銀行ダマスカス支店で米ドルをシリア・ポンドに換金、同支店長によると800万米ドル/27万8,000シリア・ポンドの売買が行われた。

国内の暴力

ハマー県では、複数の活動家・目撃者によると、シリア軍戦闘機が早朝から日中にかけてハマー市上空で低空飛行を繰り返した。

また市内各所では治安部隊の治安維持活動により、子供1人が死亡、20人以上が負傷、数百人が逮捕された。

シリア人権監視団によると、これに対して「ハマー市住民は、治安部隊に投石で応戦し、市内各所に検問所を設置し、タイヤを燃やし」、軍の戦車や装甲車の進入を阻止しようとしているという。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、軍がマアッラト・ヌウマーン市とハーッス村に進入した。

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『ハヤート』(7月5日付)によると、ダマスカス郊外県、ヒムス市、ダイル・ザウル市、ラタキア市、ハマー市で夜間にデモが発生し、2人が死亡、数十人が負傷した。

ハマー市では約5万人がデモに参加したという。

諸外国の動き

UPI(7月4日付)は、ヨルダンの人権団体の情報として、シリア人150人がヨルダンに避難し、マフラク県で困難な避難生活を強いられていると報じた。

AFP, July 4, 2011、Akhbar al-Sharq, July 4, 2011、al-Hayat, July 4, 2011, July 5, 2011、Kull-na Shuraka’, July 4, 2011、Naharnet, July
4, 2011、Reuters, July 4, 2011、SANA, July 5, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県で人民議会議員らも参加する「シリアの未来のための国民イニシアチブ」が開催(2011年7月3日)

al-Hayat, July 4, 2011
al-Hayat, July 4, 2011

反体制勢力の動き

ダマスカス県セミラミス・ホテルで、ムハンマド・ハバシュ人民議会議員、ズハイル・ガンヌーム人民議会議員、フサイン・ハンマーシュ博士の呼びかけのもと、「シリアの未来のための国民イニシアチブ」が開催され、無所属活動家数十人が参加した。

大会は、シリアの「サイレント・マジョリティ」を代表し、彼らと国家の「橋渡し役」となることを目標としているという。

当初は2日の開催を予定していたが、ホテルの運営者から「開催許可が下りていない」と告げられたことで開始が遅れていた。

ハバシュ議員は、「我々が来たのは、対話を強化し、アサド大統領の改革を支持し、全世界に対話の機会があると告知するためだ」と述べた。

出席者は、国民統合の維持、言論犯の逮捕停止、政治犯の即時釈放、平和的デモの保障といった問題を議論した。

また「民主的市民国家への平和的移行の仕組み」、「祖国の枠組みのもと、すべての政治的動向を包摂するような法律(制定)を通じて複数政党制を保障する」政党法の制定を検討した。

大会運営者らによると、議論の結果は、アサド政権が準備している国民対話委員会に提言として示され、外国の干渉拒否という姿勢も伝えられるという。

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シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー前総合監督者は、AKI(7月3日付)に、同胞団が民主的変革諸勢力調整委員会に対する姿勢を決するため、同委員会の方針を精査していることを明らかにした。

シリア政府の動き

SANA(7月3日付)によると、アサド大統領が在米シリア人使節団と会談し、シリア情勢や在外シリア人の支援のありようなどについて協議した。

国内の暴力

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市入り口に戦車複数輌が展開し、治安部隊が市内各所で数十人を逮捕した。

また複数の市民によると、ハマー市内の通信回線が不通となった。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、戦車97輌がカフルルーマー村に向かった。

シリア人権監視団によると、これを受け、「村人数百人が夜間、抵抗するために村を離れ、装備の補給を断とうとしたが、戦車は進軍を続け、同地区での軍事作戦を行った」という。

また同監視団によると、軍はバーラ村を制圧、またザーウィヤ山の複数の村で治安機関が住民の逮捕摘発を行った。

ある女性活動家によると、バーラ村への軍の包囲を解除するために、カフルナブル市の住民が入ろうとしたが、軍によって阻まれ、同村は終結したシリア軍部隊の「基地と化している」という。

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ダマスカス郊外県では、BBC(7月3日付)によると、ハジャル・アスワド市で夜間デモが行われ、治安部隊の発砲により2人が死亡した。

諸外国の動き

スイス経済省は、シリア現政権と関係のあるスイス国内の口座に預金されている3,180万ドルを凍結したと発表した。

スイスのATS通信(7月3日付)によると、「この措置はアサド大統領の口座を対象としているかどうかは今のところ明らかでない」。

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アナトリア通信(7月3日付)によると、トルコの内閣非常事態災害局は、トルコ領内に避難したの数1万5,205人のうち、4,658人が2日までに帰国、また2~3日にかけて、131人がシリアに帰国、81人がトルコに避難し、3日現在のシリア人避難民の数が1万547人になると発表した。

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『ハヤート』(7月4日付)は、カイロのアラブ連盟正門前で、アサド政権の弾圧や連盟の消極的対応を批判するシリア人らデモ参加者の抗議行動により、ナビール・アラビー事務総長が登庁できなかったと報じた。

AFP, July 3, 2011、Akhbar al-Sharq, July 3, 2011、AKI, July 3, 2011、BBC, July 4, 2011、al-Hayat, July 4, 2011、Kull-na Shuraka’, July 3, 2011、July 4, 2011、Naharnet, July 3, 2011、Reuters, July 3, 2011、SANA, July 3, 2011などをもとに作成。

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反体制活動家らがダマスカス県で「救国内閣」発足に向けた会合の開催を発表、シリア・ムスリム同胞団最高監督者はアサド政権との対話を拒否(2011年7月2日)

反体制勢力の動き

国内で活動する反体制活動家約50人は共同声明を出し、16日にダマスカス県で「救国内閣」発足に向けた会合を開催すると発表、参加を呼びかけた。

声明のなかで彼らは「治安・軍事的解決以外受け入れようとしない体制のもと、この文書は、過渡期を通じて現下の危機を脱するためヴィジョンの一般原則を示すことをめざしている。この原則に関して、シリア人がコンセンサスに達し、大衆運動がこれを遵守し、新憲法制定、近代的市民国家建設、国会選挙と大統領選挙の指定期間内の実施を行う救国内閣がこの原則を指導する」と発表した。

同声明には、クルド人指導者のミシュアル・タンムー氏(シリア・クルド・ムスタクバル潮流)、反体制活動家のハイサム・マーリフ氏、アーリフ・ダリーラ氏、ワリード・ブンニー氏が名を連ねている。

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シリア人権国民機構のアンマール・カルビー代表は、7月1日の反体制デモに関して、「デモ参加者の数、実施範囲において最大規模だった。デモ実施カ所は先週がシリア各都市202カ所だったのに対して、約268カ所だった」と発表した。

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カルビー代表によると、しかし、このデモで28人が殺害されたという。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャファカ最高監督者は『クドス・アラビー(7月2日付』に、アサド政権との対話を拒否すると明言した。

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アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は『シャルク・アウサト』(7月2日付)に、シリア国内で軍事クーデタが起きる可能性は少ないが、軍は解体しつつある、との見方を示した。

シリア政府の動き

SANA(7月2日付)は、アサド大統領が、ハマー県のアフマド・ハーリド・アブドゥルアズィーズ知事を解任した、と報じた。

アブドゥルアズィーズ知事解任に関して、『ハヤート』(7月3日付)は、1日のハマー市での大規模デモ発生を受けた引責解任だと見方を示した。

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SANA(7月2日付)によると、ダマスカス県タダームン区、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプ(ダマスカス郊外県)、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプ、バーブ市(アレッポ県)、アターリブ市(アレッポ市)、ハサカ市、ダイル・ザウル市、タルトゥース市で、アサド大統領の包括的改革プログラムを支持するデモが行われ、それぞれの会場に住民数千人が集まった。

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Syria-News(7月5日付)は、アスマー・アフラス大統領夫人がアレッポ県郊外の「再貧困地域」を慰問し、住民らと懇談したと報じた。

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、早朝に軍・治安部隊がバーラ村に突入し、カビール・モスクのイマームや村の名士など数十人を逮捕した。

またイフスィム村でも、軍・治安部隊は18人を逮捕したという。

これに関連して、『サウラ』(7月2日付)は、ザーウィヤ山で、軍特殊部隊による「特殊作戦で、武装組織に拘束されていた複数の将兵が解放されたと報じた。

諸外国の動き

ヒューマン・ライツ・ウォッチは声明を発表し、シリアの治安機関によるデモ弾圧を非難し、「複数政党制を許可し、より広範な政治参加を認めるとのアサド大統領の約束は、治安機関があらゆる場所に展開するなかでは何の意味もない」と指摘した。

AFP, July 2, 2011、Akhbar al-Sharq, July 2, 2011、al-Hayat, July 3, 2011、Kull-na Shuraka’, July 2, 2011、Naharnet, July 2, 2011、al-Quds
al-‘Arabi, July 2, 2011、Reuters, July 2, 2011、SANA, July 2, 2011、al-Sharq al-Awsat, July 2, 2011、Syria News, July 5, 2011、al-Thawra, July 2, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.