フール・キャンプでダーイシュのスリーパーセルと思われる武装グループがアサーイシュに発砲し、隊員1人負傷(2022年2月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装したグループが内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員に発砲、1人が負傷した。

AFP, March 1, 2022、ANHA, March 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2022、Reuters, March 1, 2022、SANA, March 1, 2022、SOHR, March 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県の住民がウクライナでのロシアの敗北を期待するなか、ウクライナでの戦闘参加を「名誉ある戦い」とみなす気運が高まる(2022年2月28日)

レバノンのインターネット・サイトのムドン(2月28日付)は、アレッポ県の反体制派軍事筋の話として、反体制派の支配下にあるイドリブ県中北部やアレッポ県西部・北部の住民が、ウクライナでの戦況に並々ならぬ関心を示し、あたかもそれが自分たちの戦いであるかのように感じ、ロシア軍が敗北し、ウクライナ上空でシリア軍戦闘機が撃墜され、戦車や兵員輸送車が街道や市内で焼かれるさまを目にすることを心待ちにしていると伝えた。

同筋によると、シリアの反体制派の多くは、リビアやアゼルバイジャンにシリア国民軍の戦闘員が傭兵として派遣された時のように、シリア国外での戦争に参加することを拒んできたが、ロシア軍がウクライナに侵攻したことで、反体制派の支配地域における気運に変化が見られ、多くの人々がウクライナ側に立って戦闘に参加することが、名誉ある戦いで、シリア革命に利益をもたらすと考えるようになっているという。

同筋によると、国際社会がウクライナを支援することに合意し、その意思を明確に示せば、多くの反体制派戦闘員が率先して、支援に参加することが予想されるという。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、al-Mudun, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民連合が占拠する在カタール・シリア大使館の代表らは、在カタール・ウクライナ大使館を訪問し、連帯の意思を表明(2022年2月28日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)によって占拠されている在カタール・シリア大使館(ドーハ)の代表らは、在カタール・ウクライナ大使館を訪問し、連帯の意思を示した。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、al-Mudun, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シブル大統領府特別顧問「我々はロシアが制裁を克服するため支援する。我々には過激な武装勢力が中東からウクライナに向かったとの情報がある」(2022年2月28日)

ルーナー・シブル大統領府特別顧問(政治報道局長)はロシアのスプートニク・ニュース(アラビア語版、2月28日付)のインタビューに応じ、そのなかでロシアのウクライナでの軍事作戦への支持を表明、これに先立って行われた政治・外交活動に目を向けずに語るべきではないと述べた。

シブル特別顧問の主な発言は以下の通り。

我々はこの軍事作戦を支持する。軍事行動に至る道のりについては、それに先立って行われたあらゆる政治・外交活動を見ずに語ることはできない。

ロシアは、あらゆる機会が尽き、ロシアへの軍事的脅威と危険が致命的なまでに達して初めてこの軍事作戦に踏み切った。

ナチズムに対して西側が語ってきた敵意は大嘘だ。

西側はロシアに対して科した制裁によって、モスクワ以上に苦しむことになるだろう。

我々はロシアがシリアでしてくれたように、ロシアが制裁を克服するため支援する。我々には過激な武装勢力が中東からウクライナやカザフスタンに向かったとの情報がある。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022,
Sputnik News, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)支配下のダイル・ザウル県で生活困窮、地元の自治当局の汚職、燃料配給の中止に抗議するデモ(2022年2月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるムハイミーダ村、ハワーイジュ・ブーマスア村で、生活困窮、地元の自治当局の汚職、燃料配給の中止に抗議するデモが行われ、参加者らは路上でタイヤを燃やすなどして抗議の意思を示した。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して爆撃を実施(2022年2月28日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を実施した。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合所属の武装したドローン4機がシリア政府の支配下にあるイドリブ県南部上空に飛来(2022年2月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属の武装した無人航空機(ドローン)4機が、シリア政府の支配下にある県南部の上空に飛来し、旋回を繰り返した。

ドローンが飛来・旋回した理由は不明。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナーフィア村内の学校近くで爆発が発生し、シリア政府との和解に応じた後に軍事情報局に配属されていた反体制武装集団の元メンバーが死亡した。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県北部、アレッポ県北部を砲撃(2022年2月28日)

ラッカ県では、ANHA(2月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のファーティサ村、サファーウィーヤ村、M4高速道路沿線、ナヒール・レストランを砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(2月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が占領下のバーブ市東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のカウカリー村および同農場地帯、ライラニー村、カッラート村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北のトゥーハール村を砲撃し、住民1人が負傷した。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランのハージー外務大臣補を代表とするイランの使節団がシリアを訪問し、ミクダード外務在外居住者大臣と会談(2022年2月28日)

イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補を代表とするイランの使節団がシリアを訪問し、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談し、両国関係の現状、シリア情勢、中東地域情勢、国際情勢への対応における連携と協議の継続の方途について意見を交わした。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3209411652679273

SANA(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県、ラッカ県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年2月28日)

SANA(2月28日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、マスカナ市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

人民議会シリア・インドネシア友好協会が駐シリア・インドネシア大使と会談し、両国議会の関係強化の方途について協議(2022年2月28日)

人民議会のシリア・インドネシア友好協会がワジド・ファウズィー駐シリア・インドネシア大使と会談し、両国議会の関係強化の方途について意見を交わした。

ファウズィー大使は会談のなかで、インドネシアが国家の独立と主権を尊重し、インドネシア大使館が、シリア人ビジネスマンとの面談を通じて両国通商関係を強化するために取り組んでいると述べるとともに、コロナ禍で減退した貿易規模増大を阻害している渉外を解消する策を検討していることを明らかにした。

また、インドネシアで3月20~24日に開催が予定されている列国議会同盟(IPU)への招待状を手渡し、ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長の招待を正式に求めた。

SANA(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クナイトラ通行所前でシリア内政に干渉しようとするイスラエルの挑発的な措置を拒否するデモ(2022年2月28日)

クナイトラ県では、SANA(2月28日付)によると、イスラエル占領下のゴラン高原に面するクナイトラ市の通行所前で、バアス党クナイトラ支部指導部とクナイトラ県の呼びかけで抗議デモが行われ、参加者はシリア内政に干渉しようとするイスラエルの挑発的な措置を拒否すると訴えた。

参加者は、イスラエルからシリア領内に人道支援を行おうとしていることを拒否し、シリアが欧米諸国の経済制裁に直面し、「テロとの戦い」を続けていることを無視し、イスラエルが人道主義を弄ぼうしていると非難した。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で95人(2022年2月28日)

保健省は政府支配地域で新たに95人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者200人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、2月28日現在のシリア国内での感染者数は計54,575人、うち死亡したのは3,075人、回復したのは47,133人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/258130983161552

AFP, February 28, 2022、ACU, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

マヤーディーン:トルコがシャーム解放機構と連携し、シリア北部の多数の戦闘員をウクライナに移送する準備を統轄(2022年2月27日)

シリア人政治評論家のムハンマド・カマール・ジャファー氏はマヤーディーン・チャンネル(2月27日付)のインタビューに応じ、シリア北部の多数の戦闘員をウクライナに移送する準備が行われていると述べた。

ジャファー氏は「ロシアとシリアは、ウクライナに派遣される戦闘員についての諜報を共有している」としたうえで、「トルコがウクライナへの戦闘員の移送に全面的に関与している」と述べた。

ジャファー氏はまた「トルコのディープ・ステートは、CIAの要請を受け、戦闘員を教練し、シリアからウクライナに派遣しようとしている…。トルコはシャーム解放機構と連携し、戦闘員のウクライナへの派遣を完全に統轄している」と断じた。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Qanat al-Mayadin, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「シリア革命」を支持するイスラーム法学者は、ウクライナでロシアを打ち負かし、ロシアに復讐するよう唱道(2022年2月27日)

「シリア革命」を支持し、イスラーム過激派に近いイスラーム法学者のアイマン・ハールーシュ氏はテレグラムのアカウント(https://t.me/aymanharoush)を通じて次のように述べ、ウクライナに侵攻したロシア軍を敗北させるための支援を唱道した。

ウクライナに対するロシアの戦争が我々に一切関係ないなどというのはおかしな話だ。それは我々と深く関係している。なぜなら、ロシアを打ち破り、敗北させることは、シリアの孤児、未亡人、破壊された都市、難民、避難民、そしてロシアに撃ち焼かれた人々のための復讐になるからだ。
ウクライナの勝利は、傷ついたシリアの奥底にまで及ぶだろう。それゆえに、私は心の底からアッラーに、ウクライナを支援し…、ウクライナをロシアの墓場、プーチンとその兵の死に場所にするよう祈っている。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機複数機がハマー県イスリヤー村一帯の砂漠地帯でダーイシュに対して6回の爆撃を実施(2022年2月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がイスリヤー村一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して6回の爆撃を実施した。

 

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

在イスラエル・ロシア大使館はシリアでのイスラエルとの軍事連携の継続を決定したと発表(2022年2月27日)

在イスラエル・ロシア大使館は声明を出し、ロシア政府がシリアでイスラエルとの軍事連携を継続することを決意したと発表した。

ロイター通信(2月27日付)が同大使館の話として伝えたところによると、ロシアはイスラエルの安全保障上のニーズをよく理解しているが、シリアの主権を侵害してはならないと改めて強調した。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県アズバ村で燃料配給の追加支給停止決定に抗議するデモ(2022年2月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアズバ村で住民や国内避難民(IDPs)が、自治当局による燃料配給の追加支給停止決定に抗議し、デモを行った。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が空砲を撃つなどして、デモの強制排除を試みた。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県アーフィス村を砲撃し、2人死亡、2人負傷(2022年2月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアーフィス村を砲撃し、2人が死亡、2人が負傷した。

シリア軍はまたザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バイニーン村、フライフィル村、バーラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

 

**

 

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、首都ダマスカスとダルアー市を結ぶ高速道路沿線のバタル宮殿近くで、ナスィーブ国境通行所の管理に携わる政治治安局の士官(少佐)が乗った車が正体不明の武装集団の襲撃を受け、車が横転し、この士官が死亡した。

車にはこの他にも複数が同情していたが、安否は不明。

また、サナマイン市では、密輸業者と疑われていた男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

さらに、ナイーマ村でも、シリア軍第5軍団の兵士と空軍情報部の要員が正体不明の武装集団の銃撃を受けて死亡した。

 

 

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がハサカ県を砲撃し女性1人負傷、アレッポ県をドローンで攻撃(2022年2月27日)

ハサカ県では、ANHA(2月27日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・シャンナーン村、ウンム・ハイル村、ダシーシャ村を砲撃し、女性1人が負傷した。

3カ村はいずれもアッシリア教徒が暮らしている。

また、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町に近いタッル・タウィール村一帯で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会とトルコ軍・シリア国民軍が交戦した。

 

**

 

アレッポ県では、ANHA(2月27日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市を自爆式の無人航空機(ドローン)で攻撃した。

シリア人権監視団によると、攻撃は自爆型のドローンによるものではなく、ドローンが投下した爆弾によるもの。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市の国立病院にシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマルアナーズ村から発射された迫撃砲弾複数発が着弾し、男性1人が負傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジャラーブルス市に近いユーフラテス川河畔で釣りをしていた若者が狙撃を受けて死亡した。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

外務在外居住者省は声明で米国をはじめとする西側諸国のロシアに対するヒステリックな対応を厳しく非難(2022年2月27日)

外務在外居住者省は声明を出し、米国をはじめとする西側諸国のロシアに対するヒステリックな対応を厳しく非難した。

同省公式筋が発表した声明は以下の通り。

シリア・アラブ共和国は、ロシアが完全なる自衛権を有し、西側、米国がその国家安全保障を脅かし、安定を脅かそうとするなか、差し迫った脅威を同国民から排除する権利があると断言する。

米国をはじめとする西側諸国は、朝鮮戦争に始まり、ヴェトナム、アフガニスタン、イラクを経て、シリアなどに至る一連の戦争で、これまでにも法律に違反し、数百万という無垢の人々を殺害してきた。これらの国に、国際法や憲章違反について話す権利などない。

シリアは、米国が主導し、国際の平和と安定への深刻な脅威となった西側の政策にすべての国が立ち向かわねべならないと明言する。

米国、西側の侮蔑的態度、自らのアジェンダを押し通し、歴史と現在を歪めようとする虚偽、偽善、欺瞞といったそのツールは、これらの国の無謀な政策の代名詞となった。西側と米国のメディアでの政治的な主張は、世界を混乱させ続け、テロリストであれ、ネオナチであれ、無法者に奉仕するものである。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3208619139425191

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

マムルーク国民安全保障会議議長がイランでシャムハーニー国家安全保障最高評議会事務局長と会談、シリアでの米国によるテロ再生の試みを批判(2022年2月27日)

アリー・マムルーク国民安全保障会議議長は、イランを訪問し、首都テヘランでアリー・シャムハーニー国家安全保障最高評議会事務局長と会談し、最近の国際情勢の変化や中東地域への影響、「テロとの戦い」や、シリア国内での米国によるテロ組織再生の試みに対するシリアとイラクの協力のありようについて意見を交わした。

SANA(2月27日付)によると、マムルーク議長は会談で、「テロとの戦い」におけるシリアとイランの協力が中東地域の地域安全保障を支えるとしたうえで、地域諸国が一丸となって過激派の根絶にむけた取り組むよう呼び掛けた。

また、シリアでの「テロとの戦い」に対するイランの役割を高く評価し、両国の殉教者の血にかけて協力を継続することが重要だと強調した。

これに対して、シャムハーニー事務局長は、シリアでの「テロとの戦い」を改めて支援すると表明する一方、米国がシリア国内でテロ組織への武器供与、教練、指導などの動きを強めていると指摘、こうした動きがシリアだけでなく、地域の安全保障を揺るがすと非難した。

また、米国は世界の国々に対する覇権を確立し、その富を奪おうと国際社会や中東地域の危機を作り出していると指弾、シリアの国土の一部を米国が占領していることが、同国の治安と安定回復における最大の障害となっているとの見方を示した。

そのうえで、イランがシリアの国民と政府に寄り添い続けることを確認し、さまざまな分野でさらなる二国間合意を交わしていく必要があると述べた。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市、ラッカ県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年2月27日)

SANA(2月27日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、マスカナ市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県の社会問題労働局:グワイラーン刑務所の襲撃・脱獄事件に際して、米軍は混乱を制圧するとして民家62棟を爆撃で破壊(2022年2月27日)

ハサカ県の社会問題労働局は、1月20日に発生したダーイシュ(イスラーム国)によるハサカ市グワイラーン刑務所の襲撃・脱獄事件に際して、シリア国民軍を支援する米軍が混乱を制圧するとして実施した爆撃の被害状況を調査した。

SANA(2月27日付)によると、同調査により、民家数50棟が全壊、12棟が半壊、住民が依然として避難生活を余儀なくされていることが確認された。


AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で100人、北・東シリア自治局支配地域で19人(2022年2月27日)

保健省は政府支配地域で新たに100人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者205人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月27日現在のシリア国内での感染者数は計54,480人、うち死亡したのは3,071人、回復したのは46,933人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/257375813237069

 

**

 

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治したと発表した。

これにより、2月25日現在のシリア国内での感染者数は計38,394人、うち死亡したのは1,552人、回復したのは2,556人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性11人、女性8人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市5人、カーミシュリー市1人、マアバダ(カルキールキー)町4人、ルマイラーン町1人、アリーシャ・キャンプ1人、ラッカ県のラッカ市5人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市2人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1798329003690362

AFP, February 27, 2022、ACU, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構のイラク人幹部カフターニー氏はウクライナのイスラーム教徒にロシア軍と戦うよう呼び掛ける(2022年2月26日)

シャーム解放機構のイラク人幹部のアブー・マーリヤー・カフターニー氏は次のように述べ、ウクライナのイスラーム教徒にロシア軍と戦うよう呼びかけた。

ウクライナのイスラーム教徒は、ロシアの犯罪者どもに立ち向かい、彼らの刺を折ることで、アッラーに献身しようとする純粋な意思を持っているのなら、報われるだろう。殺されたとしても、崇高なるアッラーのお許しを得て、殉教者となる。なぜなら、シャームをはじめ多くのイスラーム教徒の国々を蹂躙したロシア人の刺を折ることはイスラーム教徒の利益になるからだ。

レバノンのインターネット・サイトのムドゥン(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、al-Mudun, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民連合は、ウクライナと同様にシリア国民軍に高性能兵器を供与するよう国際社会に呼び掛ける(2022年2月26日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)は、欧州がロシアに対抗するためにウクライナに支援しているのと同じように、シリア国民軍に高性能の軍事装備を供与するよう国際社会に呼び掛けた。

同連立のハイサム・ラフマ事務局長は、「国際社会はシリアの反体制派に武器支援をしなければならない。なぜなら、プーチンがウクライナで行っている犯罪はシリアで行われているものと同じで、それは今も続いているからだ」と述べた。

ラフマ事務局長はまた、シリアの反体制派が高性能の兵器を供与された場合、地中海でのNATOに対するロシアの脅威を抑止することになると強調した。

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、al-Mudun, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ウクライナ国籍を持つアレッポ市出身のシリア人がオデッサで民兵を結成(2022年2月26日)

シリア人ビジネスマンでウクライナ国籍のターリク・ジャースィムを名乗る人物が、黒海沿岸に位置するウクライナ南部の都市オデッサで民兵を結成したと発表、ロシア軍に抵抗する意思を示した。

ジャースィム氏はビデオ・メッセージのなかで以下のように述べた。

親愛なるウクライナ人たち。親愛なるオデッサ市民たち。私はここにいる。立ち去ってはいない。我々の土地を防衛するだろう。
ロシア人は我々の家、我々の安全に侵入した。我々は自分たちの土地を守る。私はシリアで生まれ、ウクライナで育った。
ロシアは私の母国を破壊した。だが、私はロシアがウクライナを破壊することを許さない。ここにいる男たちも用意ができている。
ウクライナよ、永遠なれ。英雄ウクライナよ。

 

https://mobile.twitter.com/dianagumarova/status/1497653796989722632

**

イナブ・バラディー(2月27日付)によると、ジャースィム氏は1985年、アレッポ市生まれ。

高校を卒業後、2005年にウクライナに留学し、首都キエフの大学で建築工学を学んだ。

その後、ウクライナ国籍を取得し、建築事務所に就職、不動産業務に携わった。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、‘Inab Baladi, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アスマー・アフラス大統領夫人が戦死者子女に通学用カバンと文具をプレゼントしたロシア人少女ディアナ・ニキティナさんとシリアで対面(2022年2月26日)

アスマー・アフラス大統領夫人は、ロシア人少女ディアナ・ニキティナさん(14歳)をシリアに招待き、アレキサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使や同大使館付武官とともに、首都ダマスカスの大統領公邸で対面、懇談した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/322545843245069

SANA(2月27日付)が伝えた。

**

ワタン・オンライン(2月26日付)によると、ディアナさんはロシア北東部のナディム市生まれ。

4年前の2018年に、戦争で親を失ったシリア人少女に通学用のカバンと文房具をメッセージを添えてプレゼントしていたのが、アスマー夫人の目に留まり、シリアに招待された。

ディアナさんは数日前に母親とシリアを訪れ、戦死者子女学校を訪問し、カバンと文房具を受け取った少女と対面していた。

**

ディアナさんと対面したアスマー夫人は、彼女を「特別大使」と評し、ロシアとシリアのさまざまな世代、とりわけ子供や若者どうしが相互訪問を通じて関係を築くことが、両国に根付いている歴史的関係を確固たるものにして、経済、政治、戦地で深みを与えるうえで重要で、両国に共通の社会的・文化的な起源を持つことが重要だと話した。

また、子供がいつも最優先で、彼らを保護することが、特に戦時下においては優先事項を決めるうえでの基礎をなすとしたうえで、「私たちみなが、権利保護や領土防衛といった原則を確立するために戦っているのは、子供たちのため、彼らが安全で尊厳ある生活を送るためです」と強調した。

アスマー夫人はさらに、シリアや世界中のさまざまな場所にはテロ組織によって占領された地域で暮らしている子供たち、テロリストによって掌握されているキャンプやテントで暮らしている子供たちがいて、ありとあらゆる最悪の抑圧と搾取に苦しんでいると指摘、こうした状況が続くことが許されてはならないと述べ、すべての国がこうした子供たちに対する責任を果たし、彼らを救出し、こうしたテント、そして安全でない地域から救い出さなければならないと明言した。






AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022、Alwatanonline, February 26, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県、ラッカ県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年2月26日)

SANA(2月26日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、マスカナ市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.