ロイター通信:ロシア政府がシリア人や傭兵に軍事教練を行っている証拠を掴む(2018年4月25日)

ロイター通信(4月25日付)は、同通信社特派員が最近になって3度、シリアの首都ダマスカスからやって来た複数の男性がロシア南西部のモリキノにある基地に直接向かったとしたうえで、ロシアがシリア領内での空爆以外に、シリア人やロシア政府が認めた(軍に所属しない)特殊部隊に対する軍事教練という極秘任務を遂行している希有な証拠を得たと伝えた(https://www.reuters.com/article/us-mideast-crisis-syria-russia-military/exclusive-russian-civilians-helping-assad-use-military-base-back-home-witnesses-idUSKBN1HW0LX)。

同地はロシア軍の第10特殊部隊師団の基地がある地区。

同師団の士官は、取材に対し、「私が承知している限り、誰も基地には入っていない…。見たかもしれないが、すべてを信じるべきではない…。信じてもいいが、他の組織がやっていることに我々はどうしてコメントできるのか」と述べたという。

同通信社によると、ロシアの請負業者(傭兵)約2,000人がシリア国内での戦闘に参加しており、彼らはラーミー・マフルーフ氏が経営に関わっている民間航空会社のシャーム・ウィングス社の旅客機で移動しているという。

4月17日には、シャーム・ウィングス社のダマスカス国際空港を離陸したチャーター機が、ロシアのロストフ・ナ・ドヌ市に到着、「乗客」は特別ゲートを通って空港を後にしたという。

Reuters, April 25, 2018

AFP, April 25, 2018、ANHA, April 25, 2018、AP, April 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2018、al-Hayat, April 26, 2018、Reuters, April 25, 2018、SANA, April 25, 2018、UPI, April 25, 2018などをもとに作成。

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