ロシア外務省は米国がタンフ国境地帯を違法に占領し、ヨルダンにあるルクバーン・キャンプの難民の帰国を妨害していると改めて非難(2019年3月6日)

ロシア外務省は、「ロシア連邦シリア・アラブ共和国合同調整本部」の名で声明を出し、米国がヒムス県南西部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を2014年春以降違法に占領し、その南側に位置するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで暮らすシリア難民の帰国を妨害していると批判した。

声明によると、キャンプには現在約4万人が暮らしており、そのうちの3万5000人以上がシリア政府支配地域に帰還する意思を示している。

こうした事態を鑑み、ロシア・シリア両政府は、ヒムス県、アレッポ県、ダマスカス郊外県に難民で受け入れる準備を整えるとともに、3月1日に「人道移送団」を発足させ、55キロ地帯を経由して難民の移送を行おうとしている。

しかし、米国、そしてその支援を受ける反体制武装集団(革命特殊任務軍)がこれを阻止しているという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 6, 2019をもとに作成。

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