ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから365人、ヨルダンから989人の難民が帰国、避難民33人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年5月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月6日付)を公開し、5月5日に難民1,354人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは365人(うち女性120人、子供203人)、ヨルダンから帰国したのは989人(うち女性269人、子供457人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は214,250人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者75,114人(うち女性21,873人、子ども36,854人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者139,136人(うち女性41,770人、子ども70,947人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 443,530人(うち女性129,814人、子供220,499人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,659,752人(うち女性1,997,926人、子供3,396,474人)。

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一方、国内避難民33人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは9人(うち女性2人、子供3人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは12人(うち女性4人、子供6人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは12人(うち女性1人、子供2人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は27,479人(うち女性4,124人、子供5,157人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,296,093人(うち女性386,683人、子供648,923人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した12人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 6, 2019をもとに作成。

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