ダルアー県での爆発でシリア軍兵士5人死亡、12人負傷(2020年7月14日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月14日付)によると、ヤードゥーダ村近郊の街道で、シリア軍兵士を乗せたバスが、道路脇に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、兵士5人が死亡、12人が負傷した。

AFP, July 14, 2020、ANHA, July 14, 2020、AP, July 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2020、Reuters, July 14, 2020、SANA, July 14, 2020、SOHR, July 14, 2020、UPI, July 14, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でロシア・トルコ合同パトロールを狙った爆発が発生、ロシア軍兵士3人負傷、ロシア・シリア軍は報復として爆撃・砲撃激化(2020年7月14日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから131日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で21回目となる合同パトロールを実施した。

部隊は、アルナバ村を出発し、ラタキア県北東部クルド山地方のアイン・フール村に至る全区間での初となるパトロールする予定だった。

だが、ムサイビーン村近くを通過しようとした際、大きな爆弾が発生した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月14日付)によると、爆発は道路脇に停車中の車に仕掛けられていた爆弾によるもの。

これに関して、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターは声明を出し、イドリブ県を通るM4高速道路でパトロールを実施していたロシア軍部隊が、「テロ集団」によって仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれ、兵士3人が負傷したと発表した。

同センターによると、パトロールは現在停止され、被害を受けた装備の撤去が行われるとともに、負傷した兵士3人はフマイミーム航空基地に搬送されたと付言した。

なお、負傷した兵士3人は、トルコ軍の装甲救急車によって近くの医療拠点に搬送されたのち、フマイミーム航空基地に移送された。

トルコ国防省も声明を出し、テロリストがイドリブ県で(ロシア・トルコ)合同パトロール部隊を爆弾を仕掛けた車で攻撃し、車輌2輌が被害を受けたが、死者は出なかった…。イドリブ県の合同パトロール部隊は必要な安全対策をとりつつ活動を継続する」と発表した。

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合同パトロール部隊への攻撃に対して、ロシア軍戦闘機は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、バイニーン村、バーラ村を11回にわたり爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍も、M4高速道路沿線に位置するアリーハー市を砲撃、子供1人を含む2人が死亡、少なくとも3人が負傷した。

シリア軍はまた、これに先立って、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村近郊で、オートバイに乗った男女2人組を無人航空機(ドローン)で攻撃、2人を負傷させたほか、ザーウィヤ山地方のバーラ村、アイン・ラールーズ村、ファッティーラ村、カンスフラ村、カフル・ウワイド村、ハルーバ村に砲撃を加えた。

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ロシア軍の爆撃とシリア軍の砲撃が激化したのを受けて、アリーハー市やザーウィヤ山の村々の一部の住民が避難を開始した。

一方、トルコ軍は、合同パトロール部隊の襲撃を受けて、コンクリート・ブロックなどを積んだ車輌15輌を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させ、M4高速道路沿線に向かわせた。

https://youtu.be/Gn6WRxZEQzc

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を12回にわたり爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, July 14, 2020、ANHA, July 14, 2020、AP, July 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 14, 2020、Reuters, July 14, 2020、SANA, July 14, 2020、SOHR, July 14, 2020、UPI, July 14, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯を爆撃、シリア軍と親政権民兵が同地でダーイシュと交戦(2020年7月13日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がスフナ市近郊の砂漠地帯を爆撃、シリア軍と親政権民兵が同地でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合のヘリコプター3機が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて、ブルトゥカール村で空挺作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバー1人を逮捕した。

AFP, July 13, 2020、ANHA, July 13, 2020、AP, July 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 13, 2020、Reuters, July 13, 2020、SANA, July 13, 2020、SOHR, July 13, 2020、UPI, July 13, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県で砲撃戦(2020年7月13日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから130日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、ルワイハ村、ダイル・サンバル村、バーラ村、アルナバ村、アイン・ラールーズ村、マウザラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約30輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

他方、シャーム解放機構は、サルミーン市の民家を急襲し、中にいたダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる指名手配者6人と交戦、1人を殺害、5人を逮捕した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカーヒラ村、クライディーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を0件(イドリブ県1件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 13, 2020、ANHA, July 13, 2020、AP, July 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 13, 2020、Reuters, July 13, 2020、SANA, July 13, 2020、SOHR, July 13, 2020、UPI, July 13, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯、アレッポ県・ラッカ県との県境に位置するハマー県のイスリヤー村一帯で、ダーイシュを爆撃(2020年7月12日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯、アレッポ県・ラッカ県との県境に位置するハマー県のイスリヤー村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対する爆撃を実施した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、カブシュ村近郊の橋に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア軍と親政権民兵の車列が兵士複数人が死傷した。

AFP, July 12, 2020、ANHA, July 12, 2020、AP, July 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2020、Reuters, July 12, 2020、SANA, July 12, 2020、SOHR, July 12, 2020、UPI, July 12, 2020などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはフマイミーム航空基地に向かって飛来する「テロ組織」の無人航空機2機を撃墜したと発表(2020年7月12日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから129日目を迎えた。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターのアレクサンドル・シェルビツキー(Alexander Shcherbitsky)センター長(海軍大将)は声明を出し、11日北東部からフマイミーム航空基地に向かって飛来する「テロ組織」の無人航空機2機を、基地から5キロの上空で防空兵器で撃墜したと発表した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村を砲撃、「決戦」作戦司令室と交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約40輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団がタファス市でダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていたハーリド・ブン・ワリード軍の元メンバーを殺害した。

AFP, July 12, 2020、ANHA, July 12, 2020、AP, July 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2020、Reuters, July 12, 2020、SANA, July 12, 2020、SOHR, July 12, 2020、UPI, July 12, 2020などをもとに作成。

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イドリブ市内で地元の若者とマアッラト・ヌウマーン市からのIDPsが撃ち合いとなり、双方に死者(2020年7月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市内で地元の若者とマアッラト・ヌウマーン市からの国内避難民(IDPs)が撃ち合いとなり、双方に死者が出た。

AFP, July 11, 2020、ANHA, July 11, 2020、AP, July 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2020、Reuters, July 11, 2020、SANA, July 11, 2020、SOHR, July 11, 2020、UPI, July 11, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアルーク村にある揚水所からの水道水供給を再び停止(2020年7月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がラアス・アイン市近郊のアルーク村にある揚水所に駐留するトルコ軍部隊とその支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市およびその周辺地域への水道水の供給を再び停止した。

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アレッポ県では、SANA(7月11日付)によると、トルコ占領下のバーブ市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民4人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(7月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市西のディブス村、フーシャーン村などを砲撃した。

AFP, July 11, 2020、ANHA, July 11, 2020、AP, July 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2020、Reuters, July 11, 2020、SANA, July 11, 2020、SOHR, July 11, 2020、UPI, July 11, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室はイドリブ県とハマー県で交戦(2020年7月11日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから128日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

トルコ軍はまた、装甲車約20輌をヒルバト・ジャウズ村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がアムキーヤ町一帯で砲撃戦を行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を0件(イドリブ県1件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 11, 2020、ANHA, July 11, 2020、AP, July 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 11, 2020、Reuters, July 11, 2020、SANA, July 11, 2020、SOHR, July 11, 2020、UPI, July 11, 2020などをもとに作成。

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ヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯でシリア軍とダーイシュの戦闘再燃、ロシア軍が爆撃(2020年7月10日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スフナ市近郊の砂漠地帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が再燃、ロシア軍が同地を爆撃した。

AFP, July 10, 2020、ANHA, July 10, 2020、AP, July 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2020、Reuters, July 10, 2020、SANA, July 10, 2020、SOHR, July 10, 2020、UPI, July 10, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアルーク村の揚水所の水道水供給を再開(2020年7月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市近郊のアルーク村にある揚水所に駐留するトルコ軍部隊とその支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市およびその周辺地域への水道水の供給を再開した。

トルコ軍と国民軍は7月5日から水道水の供給を停止していた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局支配下のクール・ハサン村を砲撃した。

AFP, July 10, 2020、ANHA, July 10, 2020、AP, July 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2020、Reuters, July 10, 2020、SANA, July 10, 2020、SOHR, July 10, 2020、UPI, July 10, 2020などをもとに作成。

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ラタキア県、ハマー県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦(2020年7月10日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから127日目を迎えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるトルコマン山地方のサッラーフ村、アイン・イーサー村、ヤマディーヤ村、ザイトゥーナ村、カッバーナ村、上シャンバル村、カルズ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍筋が発表したところによると、トルコの支援を受ける「テロ組織」がラビーア町北のシリア軍拠点複数カ所を激しく攻撃、シリア軍部隊がこれに応戦し、戦闘員多数を殺傷、武器装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室が、カーヒラ村、マナーラ村(タンジャラ村)一帯で激しく交戦、双方に死傷者が出た。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、カフルナブル市、バーラ村一帯のシリア軍拠点を砲撃、バーラ村、ルワイハ村、カフルバッティーフ村でシリア軍と交戦した。

また「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線は、カフルバッティーフ村上空でロシア軍の無人偵察機(ドローン)を撃墜した。

こうしたなか、「決戦」作戦司令室は声明を出し、シリア政府支配地域と「解放区」が接する境界地域に立ち入らないよう住民に呼びかけた。

一方、イドリブ市東部の武器製造工場で爆発が発生し、2人が死亡した。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町でヒズブッラーのメンバーの車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

また、同町に設置されている検問所の近くに仕掛けられていた爆弾が爆発し、空軍情報部のメンバー1人が死亡、3人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県4件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 10, 2020、ANHA, July 10, 2020、AP, July 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 10, 2020、Reuters, July 10, 2020、SANA, July 10, 2020、SOHR, July 10, 2020、UPI, July 10, 2020などをもとに作成。

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『シャルク・アウサト』:マーヒル・アサド少将に近い士官7人が相次いで死亡(2020年7月9日)

『シャルク・アウサト』(7月9日付)は、マーヒル・アサド少将に近い士官の暗殺が相次いでいる、と伝えた。

同紙によると、この2週間で准将5人、大佐2人が相次いで死亡していると伝えた。

暗殺された士官は以下の通り:

アリー・ジュムブラート大佐:アサド少将の護衛。7月4日、ダマスカス郊外県ヤアフール町の自宅前で射殺される。

ジハード・ザアル准将:空軍情報部東部地区(ダイル・ザウル県、ハサカ県)支部長。イラン・イスラーム革命防衛隊に近いとされる。7月4日深夜から7月5日未明にかけて、護衛複数人とともに殺害される。

サーイル・ハイル・ビーク准将:空軍情報部。7月5日、ダマスカス県ザーヒラ地区の自宅前で射殺。

ニザール・ザイダーン大佐:7月6日、ダマスカス郊外県バラダー渓谷で、乗っていた車が爆弾の爆発に巻き込まれて死亡。

マアン・イドリース准将:アサド少将に近いとされる。7月1日、ダマスカス県マシュルーウ・ドゥンマル地区の自宅前で射殺される。

スーマル・ディーブ准将:サイドナーヤー刑務所の捜査官。6月29日、ダマスカス県ティジャーラ地区の自宅前で射殺される。

なお、このほかに、7月2日、軍事工科アカデミーのハイサム・ウスマーン准将が、新型コロナウイルスに感染後に死亡したとされる。

AFP, July 9, 2020、ANHA, July 9, 2020、AP, July 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2020、Reuters, July 9, 2020、SANA, July 9, 2020、SOHR, July 9, 2020、UPI, July 9, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年7月9日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから126日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、スフーフン村、ファッティーラ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村、ルワイハ村、マンタフ村、サルジャ村を砲撃し、ファッティーラ村などで交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約70輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、麻薬密輸業者1人がダルアー市のダム街道地区の路上に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれて、死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(イドリブ県1件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 9, 2020、ANHA, July 9, 2020、AP, July 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 9, 2020、Reuters, July 9, 2020、SANA, July 9, 2020、SOHR, July 9, 2020、UPI, July 9, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下のアブー・ハマーム市(ダイル・ザウル県)で教師数十人が生活状況改善や給与引き上げを訴える抗議デモ、自治局傘下のアブー・ハマーム教育連合の代表が乱入し、プラカードを破り捨てるなどの暴行(2020年7月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市で教師数十人が生活状況改善や給与引き上げを訴える抗議デモを行った。

だが、北・東シリア自治局の傘下にあるアブー・ハマーム教育連合の代表が乱入し、プラカードを破り捨てるなどの暴行を加えた。

AFP, July 9, 2020、ANHA, July 9, 2020、AP, July 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2020、Reuters, July 9, 2020、SANA, July 9, 2020、SOHR, July 9, 2020、UPI, July 9, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年7月8日)

ラッカ県では、ANHA(7月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊に位置するシリア軍と北・東シリア自治局の共同統治下のクール・ハサン村、ヒルバト・バカル村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がタッル・タムル町一帯地域で単独パトロールを実施した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で、治安活動を行い、覆面をした武装グループを摘発しようとしていた国民軍憲兵隊を地元の武装集団が襲撃した。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県での戦闘でシリア軍兵士1人、国民解放戦線戦闘員1人が死亡(2020年7月8日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから125日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯、シャフシャブー山一帯を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、ルワイハ村一帯に展開するシリア軍を狙撃、兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が第46連隊基地一帯を砲撃し、国民解放戦線の戦闘員1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県フーア市でフッラース・ディーン機構の司令官が暗殺される(2020年7月7日)

イドリブ県では、ザマーン・ワスル(7月7日付)やステップ・ニュース(7月7日付)によると、フーア市にある新興のアル=カーイダ系組織の一つであるフッラース・ディーン機構の司令官の自宅で6日夜、爆発が発生し、自宅にいた司令官1人が死亡、家族1人が負傷した。

死亡したのは、「アブー・ハーリド・トゥルキーム」として知られるムハンマド・ハーリド氏。

ハーリド氏は、フッラース・ディーン機構のメンバーに重火器の使い方を教える教官を務めていた。

また、負傷したのは、「アブー・ムワッハド」を名乗るハーリド氏の娘婿。

イスラーム法学者で、シャーム解放機構のメンバーだった。

ステップ・ニュースによると、爆発の直後、シャーム解放機構がアブー・ハーリドの自宅に 押し入り、ハーリド氏や娘の持ち物、金品を略奪した。

なお、複数の情報筋によると、事件発生を受けるかたちで、シャーム解放機構とフッラース・ディーン機構がフーア市内で散発的に交戦、それぞれが戦闘員を派遣し、検問所を設置するなどして緊張が高まっている。

AFP, July 7, 2020、ANHA, July 7, 2020、AP, July 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2020、Reuters, July 7, 2020、SANA, July 7, 2020、SOHR, July 7, 2020、Step News, July 7, 2020、UPI, July 7, 2020、Zaman al-Wasl, July 7, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のタッル・アブヤド市での爆発で子供3人を含む6人死亡(2020年7月7日)

ラッカ県では、ANHA(7月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の支配下のクール・ハサン村を砲撃した。

一方、トルコ占領下のタッル・アブヤド市では車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア人権監視団によると、子供3人を含む6人が死亡、15人以上が負傷した。

AFP, July 7, 2020、ANHA, July 7, 2020、AP, July 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2020、Reuters, July 7, 2020、SANA, July 7, 2020、SOHR, July 7, 2020、UPI, July 7, 2020などをもとに作成。

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ハマー県でシリア軍とダーイシュが激しく交戦し、ロシア軍が爆撃する一方、ハサン准将がラッカ県西部を視察(2020年7月7日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、アレッポ県とラッカ県の県境に近いイスリヤー村一帯の三角地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍と親政権民兵を攻撃し、激しい戦闘となった。

この戦闘で、シリア軍兵士11人、ダーイシュ戦闘員13人が死亡した。

戦闘激化を受けて、ロシア軍戦闘機が出撃し、同地一帯を爆撃した。

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ヒムス県では、SANA(7月6日付)によると、タドムル市の関係当局が、スフナ市北西の砂漠地帯で「テロリスト」3人を要撃し殺害、また3人を逮捕、武器や装備を押収した。

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ロシアのANNA通信(7月7日付)は「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将(第25師団)がシリア政府支配下のラッカ県西部砂漠地帯のを突如訪問した。

またスプートニク・ニュース(7月7日付)は、この訪問と合わせてシリア軍の増援部隊が派遣されたと伝えた。。

AFP, July 7, 2020、ANHA, July 7, 2020、ANNA, July 7, 2020、AP, July 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2020、Reuters, July 7, 2020、SANA, July 7, 2020、SOHR, July 7, 2020、Sputnik News, July 7, 2020、UPI, July 7, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路で20回目となる合同パトロールを実施、ビダーマー町に初めて到達(2020年7月7日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから124日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路で20回目となる合同パトロールを実施した。

合同パトロールはタルナバ村からジスル・シュグール市近郊のビダーマー町にいたる全長約60キロの区間で行われた。

両軍合同部隊がビダーマー町に到達したのは今回が初めて。

一方、トルコ軍は兵站物資を積んだ車輌複数輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

他方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマウザラ村、バーラ村、バルユーン村、ルワイハ村、カンスフラ村などを砲撃し、住民5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村の丘陵地帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、スカイラビーヤ市近郊で国防隊の車列が路上に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれ、1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 7, 2020、ANHA, July 7, 2020、AP, July 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 7, 2020、Reuters, July 7, 2020、SANA, July 7, 2020、SOHR, July 7, 2020、UPI, July 7, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県とラッカ県でダーイシュが3人を殺害(2020年7月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)と思われる2人組の武装集団が、シュハイル村で若者1人を射殺した。

ダーイシュはまた、アブー・ハシャブ村近郊の街道で内務治安部隊(アサーイシュ)の車を襲撃し、女性隊員1人を殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市近郊の街道に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を襲撃し、戦闘員1人を殺害した。

AFP, July 6, 2020、ANHA, July 6, 2020、AP, July 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2020、Reuters, July 6, 2020、SANA, July 6, 2020、SOHR, July 6, 2020、UPI, July 6, 2020などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機がラッカ県とハサカ県のトルコ占領地を爆撃(2020年7月6日)

ラッカ県では、ANHA(7月6日付)によると、所属不明の戦闘機複数機が、トルコ占領下の「平和の泉」地域上空に飛来、タッル・アブヤド市近郊のハマーム・トゥルクマーン村を爆撃した。

投下された爆弾は民家に着弾したが、不発弾で爆発や火災は発生しなかった。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機がトルコ占領下のラアス・アイン市近郊の上空に飛来し、マブルーカ村一帯を爆撃した。

AFP, July 6, 2020、ANHA, July 6, 2020、AP, July 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2020、Reuters, July 6, 2020、SANA, July 6, 2020、SOHR, July 6, 2020、UPI, July 6, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がハサカ県とラッカ県の国境地帯を砲撃(2020年7月6日)

ハサカ県では、ANHA(7月6日付)やSANA(7月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯の農地、ヌワイハート・ダーダー村、アブダーン村、ハドラーウィー村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(7月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の支配下のビールキータク村、イブラーヒーム・カルドゥー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、イブラーヒーム・カルドゥー村に対する砲撃で、住民2人が負傷した。

また、この砲撃と前後して、トルコ軍戦闘機複数機がアイン・イーサー市一帯に上空に飛来、低空で旋回を続けた。

AFP, July 6, 2020、ANHA, July 6, 2020、AP, July 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2020、Reuters, July 6, 2020、SANA, July 6, 2020、SOHR, July 6, 2020、UPI, July 6, 2020などをもとに作成。

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シリア軍は「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県を攻撃(2020年7月6日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから123日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、カンスフラ村、バーラ村、マウザラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌25輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県1件、ラタキア県4件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県0件、ラタキア県3件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, July 6, 2020、ANHA, July 6, 2020、AP, July 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 6, 2020、Reuters, July 6, 2020、SANA, July 6, 2020、SOHR, July 6, 2020、UPI, July 6, 2020などをもとに作成。

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マーヒル・アサド少将の側近と目されるアリー・ジュンブラート大佐が何者かに狙撃され、死亡(2020年7月5日)

ドゥラル・シャーミーヤ(7月5日付)は、ダマスカス郊外県ヤアフール町でマーヒル・アサド少将の側近と目されるアリー・ジュンブラート大佐が何者かに狙撃され、死亡したと伝えた。

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また、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県カフル・アワーミード村で、シリア政府との和解に応じ、第4師団に協力している元反体制武装集団の司令官が乗っていた車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この司令官1人が死亡した。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、July 6, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県アルーク村の揚水場を止水(2020年7月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市近郊のアルーク村にある揚水所に駐留するトルコ軍部隊とその支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市およびその周辺地域への水道水の供給を停止した。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプターの支援を受けて、ダイル・ザウル県スワル町でダーイシュ・メンバー4人を逮捕(2020年7月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプターの支援を受けて、スワル町で強制捜査を実施、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー4人を逮捕した。

その一方で、ハワーイジュ村近郊の街道に設置されているシリア民主軍の検問所が何者かの襲撃を受け、戦闘員2人が殺害された。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年7月5日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから122日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバーラ村、フライフィル村、ファッティーラ村を砲撃し、「決戦」作戦司令室もシリアの拠点に砲撃を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県タッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年7月5日)

ラッカ県では、ANHA(7月5日付)によると、トルコ軍がフーシャーン村に近いM4高速道路を走行中の大型ダンプを砲撃、運転手が負傷した。

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍はまた、タッル・アブヤド市近郊のフール・ハサン村、カズアリー村、フッリーヤ村、アイン・イーサー市西郊外のサクル・レストラン、ハーリディーヤ村、アブー・スィッラを砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(7月5日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、1人が負傷した。


AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

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