国民防衛部隊はフェイスブックを通じて声明を発表し、同部隊内に混乱を引き起こし、その結束を損なおうとすることを目的とした流言や偽情報の拡散を注視しているとしたうえで、部隊や戦闘員に関するいかなる配置転換や移動も一時的かつ純粋に組織上の措置であると強調した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ANHAによると、ハサカ長老評議会は、昨年4月に暫定政権当局により息子2人とともに拘束され、5月20日に刑務所内で死亡したサーダ・ブー・サラーマ部族の有力者の1人で同評議会メンバーのファーイズ・ナーミス氏について、死亡事件をめぐる調査開始を要求したと発表した。
**
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナブク市近郊の国際幹線道路(M5)で正体不明の武装グループの銃撃を受け、カーラ市出身の30代の男性1人が死亡し、2人が負傷した。
**
ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市で電力網ケーブルを盗もうとしていた2人が、住民から銃撃を受け、1人が死亡、もう1人は逃走した。
**
ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍諸派の戦闘員らの遺体が埋葬されているラッカ市の殉教者廟が移行期政権の部隊(国防省・内務省部隊)やそれに忠誠を誓う部族集団によって破壊された。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部はフェイスブックを通じて、同指導部の長であるヒクマト・ヒジュリー師の声明を発信した。
声明は、イード・アドハーの到来に合わせたもので、ヒジュリー師はそのなかで、「自由と自決の選択は、取引や条件付き忠誠の対象ではない」と述べ、移行期政権による支配の押し付けを拒否する姿勢を改めて示し、この山に対する統治も指導も、その住民が選ぶ者以外には認めない。そして、我々は、自らの土地と尊厳へのいかなる侵害も許さない」と強調した。
また、自らの「要求は交渉不可能である」としたうえで、「ダマスカスのテロ政権」(移行期政権)によるあらゆる違反行為と犯罪について、国際法に基づく責任追及を堅持すると述べ、誘拐者の返還、強制失踪者の所在開示、被災した我々の村や町の解放を求めた。
そのうえで、国際社会における同盟国・保証国が、バシャン山におけるドゥルーズ派の統治と完全主権の確立に向けた支援に謝意を表した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ANHA、シリア人権監視団によると、ハマー県、ラッカ県(ラッカ市)、ダイル・ザウル県、ハサカ県(ハサカ市、アームーダー市、タッル・ブラーク町)、ダルアー県などで、移行期政権の経済産業省が小麦1トンの買い取り価格を新通貨で46,000シリア・リラ(約330米ドル)に設定したことに反対するデモが2日連続で行われた。
**
ANHAによると、クルド民主統一党(PYD)は、シリア・クルド民主党(パールティ)、シリア・クルド左派党、クルディスタン民主平和党、シリア・クルド合意党、シリア・クルディスタン・アーザーディー運動、シリア・クルド民主左派党、シリア・クルド進歩民主党と共同声明を発表し、移行期政権が硬質小麦1トンの買い取り価格を新通貨で46,000シリア・リラと定めた決定への拒否を表明し、政府に対して決定の見直しを求めた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、ANHAによると、シリア国民学生運動がアイン・アラブ(コバネ)市で抗議集会を開き、学校および大学でのクルド語教育を要求した。
**
ハサカ県では、ANHAによると、ルマイラーン町、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村で、民主統一党(PYD)などの主導のもと、5月18日の殉教者の日に合わせて集会が開催された。
ANHAによると、カーミシュリー市、ハサカ市、カフターニーヤ市、ダイリーク(マーリキーヤ)市、ダルバースィーヤ市、タッル・タムル町、そしてアレッポ県のアイン・アラブ市で殉教者の日に合わせた行事が開催され、住民らが墓参を行った。
(C)青山弘之 All rights reserved.
スワイダー県では、シリア人権監視団によると、国民防衛部隊所属のハムザ騎士団第501大隊の隊員4人が、スワイダー市西部郊外で、移行期政権の内務治安局部隊の中火器での攻撃により負傷した。
スワイダー24によると、攻撃を受けた拠点にはハムザ騎士団のヤーミン・ズガイル司令官がいた。
**
これに関して、国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて、北西軸線上の拠点の1ヵ所が武装集団の攻撃を受け、複数の隊員が負傷したと発表した。
**
国民防衛部隊のタラール・アーミル報道官は(フェイスブック)を通じて声明を発表し、「人間・土地・尊厳を守り、安全と安定を確立し、恐怖・暴力・過激主義から離れた自由で安全な生活を我々の人々が送る権利を守るという、山地(ドゥルーズ山)の住民らが選び取った道が揺るぎなく明確なものである」ことを確認した。
そのうえで、優先事項として、移行期政権に捕らえられた捕虜および行方不明者の問題をあて、彼らすべてが家族のもとへ戻るまで努力を継続すると強調した。
また、住民の不屈の姿勢と国際社会の関係者らの取組により、移行期政権によって「占領」された村々の回復は近いと付言した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
NPRは、ウイグル人戦闘員がアサド政権の打倒に参加した経緯、現在の状況について、彼らへのインタビューに基づいたリポートを掲載した。
リポートによると、彼らは中国で弾圧を受けるなかで、シリアに渡ったが、当初は、軍事訓練を目的としており、アサド政権をはじめとするシリア内戦のいかなる当事者に対しても戦闘を仕掛けようとはしてなかったが、反体制派が戦闘員を必要とするなかで、「不可避的」に、内戦に巻き込まれていったという。
当初、彼らの教練はアレッポ県で行われていたが、その後イドリブ県に移り、2016年春にジスル・シュグール市一帯から前政権軍の放逐に参加、同地を拠点化した。
大多数のウイグル人はトルキスタン・イスラーム党に所属、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動などスンナ派のイスラーム主義武装組織とともに活動、戦闘技術を学ぶ一方、海外のウイグル人ディアスポラからの寄付や、シリア国内で立ち上げた事業によって資金を調達していたという。
ウイグル人のなかには、イスラーム国に参加した者が数百人いたが、民族主義的傾向を持つトルキスタン・イスラーム党と競合関係にあり、トルキスタン・イスラーム党は、ウイグル人に対して、政治的にイスラーム国に反対するだけでなく、宗教的にも「これは我々の道ではない」と説明しなければならなかったという。
トルキスタン・イスラーム党の幹部らはまた、空き時間に米軍、シリア軍、ドイツ軍、イギリス軍の軍事ドクトリンを詳細に研究し、組織の規律や戦闘基準の改革に役立てたという。
アサド政権を打倒した「侵略抑止」の闘においては、アレッポ県のバーブ・ハワー村に招集され、アレッポ市攻略に参加、その後首都ダマスカス、ラタキア県に進撃した。
約2万人規模に達しているシリアのウイグル人コミュニティは、移行期政権のもとで、国家の制約を受けることなく、ウイグル文化を保持し、イスラームを実践したいと考えており、自動車輸入、ガソリン・スタンド経営などを行っている。
ウイグル語学校も設立したが、多くの親たちは、子どもを地元の学校や公立大学へ進学させる道を選択している。
一方、多くのシリア人、とりわけマイノリティ宗派は、ウイグル人を含む外国人戦闘員が今後もシリア国内に存在し続けることに反対している。
また、中国は、移行期政権下のシリアにウイグル人が残留し、中国の利益を損なうとする動きを警戒している。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハサカ県では、ANHAによると、カーミシュリーでクルド語による母語教育の重要性に関する討論会が開催された。
また、ANHAによると、ダルバースィーヤ市で、デルバシヤ市文化芸術運動がクルド語の日に合わせてデモ行進を行い、シリア憲法におけるクルド語の公式承認と母語教育の権利保障を求めた。
されに、ANHAによると、カーミシュリー市で住民らが移行期政権によって捕らえられている捕虜の解放を求める抗議デモを行った。
**
ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市西のフーシャーン村の住民数人が、戦争残存物、地雷、不発弾の残存を口実にM4高速道路を遮断し、アイン・アラブ市から来たクルド人の住民に属するトラックや車両の通行を阻止した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、SANAによると、移行期政権はアイン・アラブ(コバネ)郡の行政権限を引き継いだ。
ANHAによると、以降政府の代表団がアイン・アラブ郡を訪問、行政業務整備の仕組みを協議した。
**
シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官はXを通じて、コバネ郡の行政担当官のイブラーヒーム・ムスリム氏、コバネ地区のアンワール・ムスリム前共同代表とともに、コバネ郡のマジドッディーン・シャイフ内務治安局司令官と会談したと発表した。
استقبلنا مدير منطقة كوباني، السيد إبراهيم مسلم، برفقة السيد أنور مسلم، الرئيس الأسبق لمقاطعة كوباني، ومدير مديرية الأمن الداخلي في منطقة كوباني، السيد مجد الدين الشيخ.
وقد لمسنا في رؤية السيد إبراهيم حرصاً واضحاً على خدمة أهالي كوباني وتنمية المنطقة، ونثمّن هذه الرؤية… pic.twitter.com/RmhBrO3Da3
— Mazloum Abdî مظلوم عبدي (@MazloumAbdi) May 17, 2026
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハサカ県のヌールッディーン・イーサー・アフマド知事は「クルド語の日」を記念して、Xを通じて以下の通り発表した。
クルド語の日にあたり、我々は、自らの母語が単なる文化的遺産ではなく、周縁化や排除を受け入れない本源的権利であり、我々のアイデンティティと存在の不可分の一部であることを強調する。
クルド語は、抹消の試みに対して数十年にわたり耐え抜き、人民の意思によって生き続けてきた。そして今後も、生活のあらゆる分野において確固として存在し続けるだろう。
我々は、クルド語を支援し、その存在感を強化し、未来の世代のために守り続けることに尽力している。
**
アレッポ県では、ANHAによると、ライルーン人道地域活動協会が県文化局と協力し、アレッポ市のシャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区で文化イベントを開催し、クルド語の日を祝った。
**
ハサカ県では、ANHAによると、ロジャヴァ文化芸術協会がハサカ市でクルド語の日に合わせて討論会を開催、憲法でクルド語を承認する必要を訴えた。
ANHAによると、カーミシュシー市でクルド語の日を祝う行事が開催された。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ヒムス県では、シリア人権監視団によると、数日前に内務治安局によって拘束されていた少女ザイナブ・アリー・サッダームさん(記憶喪失症を患っていた)がヒムス中央刑務所から釈放された。
**
シリア人権監視団によると、農業省畜産公社がハマー県とラタキア県で勤務していたアラウィー派の年次契約職員100人以上の契約を終了した。
**
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナジュハー村で、内務治安局部隊が、スワイダー県から避難してきた部族系の住民と口論となり、住民に向けて発砲した。
**
内務省(テレグラム)によると、内務治安局部隊は、前政権下の総合情報学部の士官だったウマル・アフマド・マタル容疑者を逮捕した。
**
ムラースィルーンによると、ラタキア県で拉致され、その後イスラーム教に強制的に改宗されたとされるアラウィー派女性のバトゥール・スライマーン・アッルーシュさんの両親が、娘の行方を解明するよう国際社会および人権団体へ訴える新たな映像を公開した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、ANHAによると、アフリーン市の文化センターで開催予定だったクルド語の日の記念行事は、センター内のトルコ国旗の撤去が拒否されたため中止された。
地元筋によると、記念行事は午後1時にアフリーン市中心部の文化センターで予定されていたが、参加者の一部が移行期政権文化省管轄の講堂内に掲げられているトルコ国旗の撤去を求めた。
だが、これに対してトルコのガズィアンテプ大学の責任者らが要求に応じることを拒否したため、主催者はイベントを中止し、参加者は会場から退去した。
なお、アフリーン市の文化センターは、2017年のトルコ軍による「オリーブの枝」作戦で、アフリーン郡がトルコの実効支配下に入って以降、ガズィアンテプ大学教育学部に所属していたが、前政権崩壊と移行期政権の発足を受けて、アレッポ県文化局に移管されていた。
だが、移管後も、講堂からトルコ国旗は掲揚されたままで、その撤去を求める声が上がっていた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア民主軍総司令部メンバーで人民防衛隊(YPG)の総司令官を務めるスィーバーン・ハンムー国防副大臣(東部地区担当)は、フェイスブックおよびXで以下の通り綴り、クルド語の日への祝意を示した。
1932年、ダマスカスで『ハーワール』という名の最初のクルド語雑誌が刊行された。これは、シリアにおけるクルド人の文化的・言語的遺産の証人である。
クルド語の日に際し、我々はクルド人民にこの日を祝福するとともに、クルド語が、すべてのシリア諸言語と並んで、シリアのアイデンティティおよびその文化的・民族的多様性の真の一部を代表するものであることを確認する。
また我々は、クルド語の保護と発展における母親たち、生徒たち、教師たち、そしてすべてのクルド人民の役割を高く評価する。
من دمشق صدرت عام 1932 أول مجلة كردية باسم “هوار”، شاهدة على الإرث الثقافي واللغوي الكردي في سوريا.
بمناسبة عيد اللغة الكردية، نبارك لأبناء الشعب الكردي هذا اليوم، ونؤكد أن اللغة الكردية، إلى جانب جميع اللغات السورية، تمثل جزءاً أصيلاً من هوية سوريا وتنوعها الثقافي والقومي.
ونثمّن…— سمير علي أوسو ( Sîpan Hemo) (@SipanHemoo) May 14, 2026
(C)青山弘之 All rights reserved.