ヒムス県北部、ハマー県南部でシリア軍がアル=カーイダ系のシャーム解放機構と交戦(2018年4月24日)

ヒムス県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(4月24日付)によると、シャーム解放機構は、県北部のサリーム村一帯でシリア軍と交戦、これを撃退した。

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ハマー県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(4月24日付)によると、シャーム解放機構は、県南部のクッバト・クルディー村一帯でシリア軍と交戦、これを撃退した。

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クナイトラ県では、SANA(4月24日付)によると、反体制武装集団がバアス市を砲撃し、住民12人が負傷した。

また砲撃により殉教者マムドゥーフ・アバーザ病院近くで火災が発生した。

SANA, April 24, 2018

AFP, April 24, 2018、ANHA, April 24, 2018、AP, April 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2018、al-Hayat, April 25, 2018、Reuters, April 24, 2018、SANA, April 24, 2018、UPI, April 24, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, April 24, 2018などをもとに作成。

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反体制系NGOシリア人権監視団のアブドゥッラフマーン代表はドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑事件に関してシリア軍犯行説に疑義(2018年4月23日)

英国で活動する反体制系NGOシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は21日、訪問先のエジプト(カイロ)で『東京新聞』のインタビューに応じた(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201804/CK2018042302000123.html)。

米英仏のシリア攻撃を招いた7日のダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑事件に関して、アブドゥッラフマーン代表は、シリア軍が使用したとの見方に疑念を示すとともに、米英仏の攻撃がシリア軍に「打撃を与えていない」と断言した。

アブドゥッラフマーン代表は、「化学兵器が使用されたかどうか断定も否定もできない…。ホワイト・ヘルメットの映像は不自然。遺体をすぐに埋めたことにも疑問が残る」と指摘、「政権軍もホワイト・ヘルメットもプロパガンダが多く信用できない」として、化学兵器禁止機関(OPCW)が現場で試料採取した検査結果を待つ立場だ。

アブドゥッラフマーン代表によると、ドゥーマー市で最後まで抵抗した反体制武装集団のイスラーム軍は事件発生直後に撤退に最終合意しており、「政権軍は過去に化学兵器の使用歴があるのは確かだが、今回は必然性がない」と述べるとともに、東グータ地方に対する爆撃の拠点だったドゥマイル航空基地では「7日は政権軍の航空機が離着陸をしていない」と付言した

一方、米英仏の攻撃に関して、アブドゥッラフマーン代表は、米英仏のミサイル65発以上が迎撃されたとしたの見方を示し、「米国は世論に配慮し、化学兵器に関わる3施設だけしか言及していない」と指摘した。

そのうえで「製造貯蔵施設が攻撃されれば周囲に流出したはずだが、そのような情報はない。そもそも事前に政権側は軍関連施設から武器を避難させ、2日後には航空基地の戦闘機使用が再開した」として、シリア軍の攻撃能力に影響は少ないとの見方を示した。

東京新聞、2018年4月23日

『東京新聞』2018年4月23日付朝刊、AFP, April 27, 2018、ANHA, April 27, 2018、AP, April 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2018、al-Hayat, April 23, 2018、Reuters, April 27, 2018、SANA, April 27, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

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イスラーム軍「ダマスカス郊外県東カラムーン地方の敗北は、ダーイシュの攻撃、ロシアの圧力、そして大衆基盤の欠如が原因」(2018年4月23日)

イスラーム軍は声明を出し、ダマスカス郊外県東カラムーン地方からの反体制武装集団の退去に関して、ダーイシュ(イスラーム国)の存在、大衆基盤の欠如、ロシアの圧力が敗因だとの見方を示した。

声明によると、反体制武装集団の支配下にあった東カラムーン地方がシリア軍の包囲を受けていた過去3年間、ダーイシュが反体制武装集団数百人を殺害する一方、大衆基盤の欠如が、解囲に向けた戦いを阻止、またロシアが武器の引き渡しや退去に応じなければ都市部を攻撃すると圧力をかけたことで、敗北を余儀なくされたという。

al-Durar al-Shamiya, April 24, 2018

AFP, April 24, 2018、ANHA, April 24, 2018、AP, April 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2018、al-Hayat, April 25, 2018、Reuters, April 24, 2018、SANA, April 24, 2018、UPI, April 24, 2018などをもとに作成。

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ハリーリー最高交渉委員会代表「サウジアラビアなどアラブ諸国は米国の決定に従い、反体制派への軍事支援を停止した」(2018年4月23日)

最高交渉委員会のナスル・ハリーリー代表は、サウジアラビアをはじめとするアラブ諸国が反体制武装集団に対する軍事支援を停止していたことを明らかにした。

ハリーリー代表は、ロイター通信(4月23日付)に対して、「昨年末に軍事支援は停止された。これはサウジアラビア、トルコ、ヨルダンの決定によるものではない…。軍事支援は国際的決定に基づいており、米国の決定によって停止された」と述べた。

ハリーリー代表はまた「サウジアラビアをはじめとするアラブ諸国は今も政治的解決を欲していると思うが、米国の政策が原因で武装勢力への軍事支援は停止されてしまった」と付言した。

そのうえで、ジュネーブ会議を通じた政治的解決を支持すると強調、「我々、そしてシリア国民は、米国が政治的解決や、対話に比重が置かれ、変化がもたらされるのを望んでいないことを知っている…米国は、この地域で何らの目的も実現しておらず、シリア撤退によって生じる悪影響に責任を果たすことなどできない」と批判した。

al-Durar al-Shamiya, April 23, 2018

AFP, April 23, 2018、ANHA, April 23, 2018、AP, April 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2018、al-Hayat, April 24, 2018、Reuters, April 23, 2018、SANA, April 23, 2018、UPI, April 23, 2018などをもとに作成。

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ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市でシリア軍とパレスチナ人民兵がダーイシュ、シャーム解放機構と激しく交戦(2018年4月23日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月23日付)によると、シリア軍がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市にあるダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の拠点に対する爆撃・砲撃を継続した。

SANA, April 23, 2018

またドゥラル・シャーミーヤ(4月23日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ北部、カダム区一帯、ハジャル・アスワド市南部でシリア軍、パレスチナ人民兵とダーイシュが激しく交戦した。

『ハヤート』(4月24日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、これにより、シリア軍兵士25人、ファタハ・インティファーダ戦闘員3人、サーイカの戦闘員10人が戦死した。

AFP, April 23, 2018、ANHA, April 23, 2018、AP, April 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2018、al-Hayat, April 24, 2018、Reuters, April 23, 2018、SANA, April 23, 2018、UPI, April 23, 2018などをもとに作成。

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東カラムーン地方ルハイバ市から反体制武装集団戦闘員とその家族数百人が退去(2018年4月23日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月23日付)によると、東カラムーン地方のルハイバ市で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員およびその家族数百人が、21、22日に引き続き、停戦合意に従ってシリア政府によって準備された大型バス12台で同地からの退去を開始し、シリア北部(イドリブ県、アレッポ県)に向かった。

al-Hayat, April 24, 2018
SANA, April 23, 2018

また、ルハイバ市では、「テロリストの退去」を歓迎するデモが行われ、住民数百人が参加した。

SANA, April 23, 2018

AFP, April 23, 2018、ANHA, April 23, 2018、AP, April 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2018、al-Hayat, April 24, 2018、Reuters, April 23, 2018、SANA, April 23, 2018、UPI, April 23, 2018などをもとに作成。

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停戦交渉が決裂したヒムス県北部とハマー県南部でシリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦(2018年4月23日)

ハマー県では、『ハヤート』(4月24日付)によると、シリア軍が県西部のガーブ平原にあるサルマーニーヤ村、県南部のヒルブナフサ村、カフルズィーター市、ラターミナ町を砲撃した。

シリア軍はまた、カフルズィーター市とラターミナ町を戦闘機とヘリコプターで爆撃した。

一方、SANA(4月23日付)によると、シリア軍がアイドゥーン村、サトヒーヤート村、アーミリーヤ村でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点複数カ所を集中的に攻撃、これを破壊した。

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ヒムス県では、県北部およびハマー県南部で活動を続ける反体制武装集団の一つ祖国解放運動のアーミル・アシュカル少佐が『ハヤート』(4月24日付)に対して、シリア軍兵士5人を捕捉、18人を殲滅したと述べた。。

また、『ハヤート』によると、タウヒード軍はシリア軍の進攻を3度撃退したと発表、シャーム解放機構はシリア軍の車輌3台を破壊したと発表した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月23日付)によると、シリア軍がサリーム村、ハムラート村一帯に進攻し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

al-Durar al-Shamiya, April 23, 2018

AFP, April 23, 2018、ANHA, April 23, 2018、AP, April 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2018、al-Hayat, April 24, 2018、Reuters, April 23, 2018、SANA, April 23, 2018、UPI, April 23, 2018などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県北部の反体制武装集団への攻撃を再開(2018年4月22日)

ヒムス県で、『ハヤート』(4月22日付)によると、県北部でシリア軍が反体制武装集団に対する攻撃を再開した。

攻撃は、ラスタン市の処遇などをめぐる「ヒムス県北部とハマー県南部の交渉委員会」とロシアの停戦交渉が決裂したことを受けたもの。

AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 23, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

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反体制武装集団が退去した東カラムーン地方のシリア軍拠点をダーイシュが奇襲(2018年4月22日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、反体制武装集団が退去を続けている東カラムーン地方のシリア軍拠点複数カ所を奇襲し、ビイル・アファーイー地区、マンクーラ地区、サフラ地区、ズバイダ山一帯を制圧した。

AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 23, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

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東カラムーン地方(ダマスカス郊外県)からの反体制武装集団の退去続く(2018年4月22日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月22日付)によると、東カラームーン地方のルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員と家族が、前日に引き続き、シリア政府によって用意された大型バス30台に分乗して、シリア北部(イドリブ県、アレッポ県)に退去した。

『ハヤート』(4月23日付)によると、搬送された戦闘員と家族の数は3,200人(シリア人権監視団によると、2,500人)。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月22日付)によると、彼らを乗せた大型バスの車列は、トルコの実質占領下にあるバーブ市を経由し、ジンディールス市方面に向かったという。

SANAによると、同地から退去する戦闘員と家族は5,000~6,000人に及ぶ見通し(『ハヤート』(4月22日付)によると、7,000人)。

またバトラー山、ガリーザ地区、ガール山で活動を続けてきた武装集団戦闘員が、退去に先立ち、シリア政府に重火器・中火器、武器弾薬庫を引き渡した。

SANA, April 22, 2018
SANA, April 22, 2018
SANA, April 22, 2018
SANA, April 22, 2018


AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 22, 2018, April 23, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市への攻撃を続ける(2018年4月22日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月22日付)によると、シリア軍がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市にあるダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の拠点に対する爆撃・砲撃を継続した。

シリア人権監視団によると、攻撃で3人が死亡した。

SANA, April 22, 2018

AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 23, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊でダーイシュがシリア軍拠点を攻撃(2018年4月21日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市近郊のラフバ城、ドゥワイル村、ガブラ村にあるシリア軍拠点を攻撃し、シリア軍兵士複数が死傷した。

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県北部、ハマー県南部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦(2018年4月21日)

ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月21日付)によると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構が第4軍団とともに、県北部のハムラート村一帯でシリア軍と交戦、これを撃退した。

また、シリア人権監視団によると、県北部のイッズッディーン村一帯、ヒムス市とサラミーヤ市(ハマー県)を結ぶ高速道路一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市、ジャイサート村を砲撃した。

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ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月21日付)によると、ミクダード・ブン・アムル旅団を名乗る武装集団が声明を出し、県北部のラシュー丘にあるシリア軍拠点を攻撃し、兵士15人を殺害したと発表した。

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

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トルコとその支援を受ける反体制武装集団は旧ロジャヴァ支配地域に戦闘員の家族を移住させる(2018年4月21日)

アレッポ県では、ANHA(4月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、アフリーン郡シャッラー村近郊にあるバルアファー村の住民を追放し、同地に武装集団戦闘員の家族を移住させた。

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ハサカ県では、ANHA(4月21日付)によると、トルコ軍がカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェフ)市近郊のカルディーム村の石油採掘ステーションを越境砲撃した。

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市への攻撃を続ける(2018年4月21日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市にあるダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の拠点に対する爆撃・砲撃を継続した。

『ハヤート』(4月22日付)によると、これにより住民6人が死亡した。

SANA, April 21, 2018

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構の幹部でサウジアラビア人説教師のムハイスィニー氏は東カラムーン地方で活動を続けてきた反体制武装集団による武器引き渡しを「裏切り」と非難(2018年4月21日)

シャーム解放機構の幹部でサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏は、ダマスカス郊外県東カラムーン地方で活動を続けてきた反体制武装集団がシリア北部への退去に先立って、大量の武器弾薬をシリア軍に引き渡したことに関して、シリア北部にテレグラムのアカウント(https://telegram.me/mhesne)を通じて、「シャームのイスラーム教徒は今日、武器引き渡しという裏切りの典型のなかに身を置いている」と非難した。

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

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東カラムーン地方(ダマスカス郊外県)の戦闘員はイドリブ県のほか、トルコの実質占領下にある旧ロジャヴァ支配地域に退去(2018年4月21日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月21日付)によると、東カラムーン地方のルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員と家族が、シリア政府によって用意された大型バス35台に分乗して、シリア北部(イドリブ県、アレッポ県ジャラーブルス市)に退去した。

『ハヤート』(4月22日付)によると、反体制武装集団のうちイスラーム軍はイドリブ県に退去、殉教者アフマド・アブドゥー軍団、ラフマーン軍団はアレッポ県ジャラーブルス市、カルヤタイン殉教者旅団は、シリア砂漠(ヒムス県東部)に退去するという。

なお、イスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ政治委員会議長がテレグラムのアカウント(https://telegram.me/Mohammed_Aloush)で明らかにしたところによると、東カラムーン地方で活動を続けていたのは以下の10組織

1. シャーム自由人イスラーム運動
2. ラフマーン軍団サナーディード旅団
3. 東部獅子軍
4. カルヤタイン自由人(カルヤタイン殉教者旅団)
5. イスラーム軍
6. シャーム解放機構
7. 軍事評議会
8. シャーム解放軍
9. 砂漠特殊任務旅団
10. 殉教者アフマド・アブドゥー軍団

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また退去に先立ち、シリア政府に重火器・中火器、武器弾薬庫を引き渡した。

引き渡された武器弾薬なかには、T-62戦車、T-52戦車、82mm自動迫撃砲、B-10無反動砲のほか、米国製のTOW地対地ミサイルやイスラエル製の武器が含まれていた。

SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018

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ANHA(4月21日付)によると、東カラムーン地方を退去した反体制武装集団の戦闘員と家族数百人が、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡ジンディールス市一帯に到着した。

SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

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東カラムーン地方で活動を続けてきた反体制武装集団はドゥマイル市に続いて、ルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村からの退去要求を受諾(2018年4月20日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月20日付)によると、東カラムーン地方で活動を続けていた反体制武装集団が、ドゥマイル市に続いて、ルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村から退去することでシリア政府と合意した。

合意に従い、反体制武装集団は重火器・中火器、武器弾薬庫、を21日早朝からシリア政府に引き渡し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市、イドリブ県に退去する。

また、ドゥマイル市で、シリア軍がイスラーム軍が使用していた拠点で米国製の武器弾薬などを発見し、押収した。

SANA, April 20, 2018

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市を砲撃・爆撃:シリア人権監視団によるとダーイシュはシリア政府からの退去要求を受諾(2018年4月20日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月20日付)によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)やシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、タダームン区、ハジャル・アスワド市に対して激しい砲撃・爆撃を加えた。

これに対し、ダーイシュはタダームン区、ザーヒラ地区を砲撃し、住民6人が負傷した。

SANA, April 20, 2018

シリア人権監視団によると、ダーイシュは、20日にシリア政府が示した最期通告(48時間以内の退去)を受諾した旨、仲介者を通じて伝えたという。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月20日付)によると、県北部のハムラート村一帯でシリア軍と反体制武装集団(第4軍団)が交戦した。

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍とダーイシュが捕虜交換(2018年4月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)がウマル油田地区で捕虜交換を行った。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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YPGは9・11事件容疑者のドイツ系シリア人を拘束(2018年4月19日)

AFP(4月19日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)の司令官の話として、YPGが9・11事件への関与が疑われているシリア系ドイツ人のムハンマド・ハイダル・ザンマール容疑者を拘束した、と伝えた。

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マヤーディーン市近郊でシリア軍とダーイシュが交戦(2018年4月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市近郊で、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍拠点を奇襲、戦闘でシリア軍兵士と親政権民兵25人とダーイシュ戦闘員13人が死亡した。

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イドリブ県でシャーム解放機構とシリア解放戦線の戦闘停止を求める動き続く(2018年4月19日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)によると、自由イドリブ県議会、政治委員会、組合連合が共同声明を出し、シャーム解放機構とシリア解放戦線の戦闘を停止するため、シャーム軍団とアフラール軍に対して兵力引き離し部隊として展開するよう要請した。

一方、サルマダー市では、シャーム解放機構と同地の名士が、同地からの武装勢力の撤退、検問所の撤去などで合意した。

al-Durar al-Shamiya, April 18, 2018

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反体制派がダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍からダルアー県の2カ村を奪取(2018年4月19日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)によると、「抑圧者撃退」作戦司令室が県南西部でダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍と交戦、ジュライン村、シャイフ・サアド村などを制圧した。

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トルコの支援を受ける反体制武装集団がロジャヴァ支配下の村(アレッポ県)を砲撃(2018年4月19日)

アレッポ県では、ANHA(4月19日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が拠点都市アアザーズ市方面から西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のアルカミーヤ村(タッル・リフアト市近郊)を砲撃した。

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シリア軍が東カラムーン地方ドゥマイル市を完全制圧、ルハイバ市一帯で反体制派への攻撃を激化(2018年4月19日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月19日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦合意に従い、ドゥマイル市からイスラーム軍の戦闘員と家族約5,000人が退去したのを受け、シリア軍および警察が同市に進駐、同市制圧を宣言した。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)によると、イスラーム軍の戦闘員と家族を乗せた大型バス20台がアレッポ県北部に到着した。

SANA, April 18, 2018

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ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)によると、シリア軍はまた、東カラムーン地方のルハイバ市方面に進攻し、同地近郊のハルヌーバ丘、アルド・ムサイリハ地区などを制圧した。

al-Durar al-Shamiya, April 18, 2018

 

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス県南部で活動を続けるダーイシュとシャーム解放機構を攻撃、48時間以内の退去を最後通告(2018年4月19日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月19日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプとハジャル・アスワド市で活動を続けるダーイシュ(イスラーム国)とシャーム解放機構の拠点に対して、シリア軍が爆撃、砲撃を行った。

これに対し、ダーイシュとシャーム解放機構はマイダーン区、オートストラード・ダルアー地区を砲撃した。

SANA, April 18, 2018

『ワタン』(4月19日付)は、シリア政府がこれらの地域で活動を続けるダーイシュおよび反体制武装集団に対して、48時間以内に同地から退去するよう最期通告を行ったと伝えた。

この最期通告が拒否された場合、シリア軍および予備部隊は同地制圧に向けた軍事作戦を開始するという。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018、al-Watan, April 19, 2018などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットのサーリフ代表「ドゥーマー市での化学兵器攻撃の犠牲者の埋葬場所を調査委員会に伝えた。遺体の身元を明らかにし、死亡を記録する時間的余裕はなかった」(2018年4月18日)

トルコで暮らすホワイト・ヘルメット代表のラーイド・サーリフ氏は、4月7日に発生した塩素ガス使用疑惑事件の被害者を埋葬した場所を含む「すべての情報を調査委員会に開示した」ことを明らかにした旨、ロイター通信(4月18日付)の取材に対して文書で答えた。

サーリフ氏によると、遺体は直ちに埋葬されたが、証拠隠滅を回避するためその場所は伏せられているとしたうえで、犠牲者の身元については「破壊されたドゥーマー市は、爆撃が続くなか攻撃前日から悲劇的な状態にあり、犠牲者の身元を明らかにし、死亡を記録するための時間的余裕などなかった…。犠牲者を早急に瓦礫のなかから救出することを優先していた」と述べた。

事件では、当初1,000人が負傷し、70人以上が死亡したとされていたが、埋葬前の遺体の映像がないなどとの指摘がなされていた。

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ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでシリア軍とダーイシュの砲撃戦続く(2018年4月18日)

ダマスカス県では、SANA(4月18日付)によると、県南部のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプなどで活動を続けるダーイシュ(イスラーム国)が撃った迫撃砲が、新ザーヒラ地区、ブスターン・ダウル地区に着弾した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプをシリア軍が激しく砲撃し、複数人が死傷した。

同監視団はまた、同地からのダーイシュ退去に向けて地元名士を仲介者とする間接交渉がシリア政府とダーイシュの間で行われていると指摘した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月18日付)によると、スンナ青年軍団がブスラー・シャーム市一帯に進攻しようとしたヒズブッラーを要撃、これを撃退した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月18日付)によると、アブー・アマーラ特殊任務中隊が県北部のカムハーナ町にあるシリア軍の倉庫を爆破したと発表した。

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ヒムス県北部とハマー県南部の交渉委員会はロシアと停戦に合意(2018年4月18日)

ヒムス県北部とハマー県南部の交渉委員会は、テレグラムのアカウント(4月18日付)を通じて、ヒムス県ダール・カビーラ村に設置された通行所で、ロシア側と交渉を行い、停戦に合意したことを明らかにした。

交渉では、次回の会合まで停戦を維持すること、双方が事態正常化に向けたヴィジョンを提示することに合意したという。

ロシア側は、次回の会合をシリア政府支配下のヒムス市サフィール・ホテルで行うことを提案したが、交渉委員会はこれを拒否したという。

また、交渉委員会に参加するラスタン市の代表20人は、同市に対するシリア・ロシア両軍の攻撃に抗議し、退場した。

al-Durar al-Shamiya, April 18, 2018

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