ダマスカス郊外県東カラムーン地方ドゥマイル市での停戦合意を受け、イスラーム軍の戦闘員と家族5,000人がトルコ占領下のアレッポ県ジャラーブルス市に退去(2018年4月18日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月18日付)によると、東カラムーン地方で活動を続けてきた反体制武装集団の一つイスラーム軍の戦闘員約1,500人とその家族約3,500人が、ロシア仲介によるシリア政府との停戦合意に従い、重火器・中火器を放棄し、ドゥマイル市からシリア政府によって準備された大型バスに分乗し、トルコが実質占領するアレッポ県ジャラーブルス市方面に退去した。

SANA, April 18, 2018

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月18日付)が複数の現地消息筋の話として伝えたところによると、ロシア・シリア両軍の戦闘機が17日晩から18日にかけて、東カラムーン山地やマフサー地区一帯を激しく爆撃した。

これは、停戦受諾を拒否する反体制武装集団(シャーム解放軍、革命特殊任務軍団など)に降伏を迫るため。

また、『ハヤート』(4月19日付)が反体制派に近い複数の消息筋の話として伝えたところによると、ドゥマイル市での停戦に向けた交渉に参加していた反体制派の交渉委員会の代表を務めるシャーヒル・ジュムア氏(アブー・アフマド)が何者かに撃たれて死亡した。

同行していたフサイン・シャアバーン氏も負傷した。

これに関して、イスラーム軍のドゥマイル市広報局長を務めるマルワーン・カーディー氏は政権が送り込んだファフリー・ガドバーンなる人物の犯行だと非難した。

AFP, April 18, 2018、ANHA, April 18, 2018、AP, April 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 18, 2018、SANA, April 18, 2018、UPI, April 18, 2018などをもとに作成。

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元国防大臣の長男でビジネスマンのマナーフ・トゥラース氏、ヒムス県の反体制派を文民警察、憲兵隊、重火器部隊に再編し、ロシアがこれらを教練することを提案(2018年4月17日)

アル=カーイダ系のシャーム解放機構に近いイバー通信(4月17日付)は、故ムスタファー・トゥラース元国防大臣の長男で政権を離反したビジネスマンのマナーフ・トゥラース氏(現在ワアド潮流を名乗る反体制組織を主導)が、ヒムス県北部の処遇について語っているとする音声データ(https://vimeo.com/265240414)を公開した。

この音声データのなかで、トゥラース氏は「ヒムス県北部の問題について、決定権を握っている武装勢力と集まる必要がある、なぜなら彼らは同地の新たなヴィジョンについて協力の用意があるからだ、と話した」としたうえで、反体制武装集団を再編し、ロシアがこれを教練することを提案している。

トゥラース氏は12日、ヒムス県北部とハマー県南部の反体制派支配地域(緊張緩和地帯)をロシアとシリア政府に引き渡すためのイニシアチブを発揮したいとの意向を示していた。

AFP, April 17, 2018、ANHA, April 17, 2018、AP, April 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 17, 2018、al-Hayat, April 18, 2018、Reuters, April 17, 2018、SANA, April 17, 2018、UPI, April 17, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, April 17, 2018などをもとに作成。

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東グータ地方から退去したラフマーン軍団戦闘員3人がロジャヴァに投降(2018年4月17日)

ANHA(4月17日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方を放棄し、トルコの実質占領下のアレッポ県ジャラーブルス市方面への退去を余儀なくされていたラフマーン軍団のメンバー3人が離反し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会に投降した。

ラフマーン軍団の戦闘員は、アル=カーイダ系のシャーム解放機構やシリア解放戦線の支配下にあるイドリブ県に退去したが、ANHAによると、今回離反した3人は、ラフマーン軍団司令官らにより裏切られ、アレッポ県への退去を余儀なくされたメンバーだという。

なお、SANA(4月1日付)は、4月1日にイスラーム軍支配下のドゥーマー市からラフマーン軍団戦闘員とその家族1,000人以上がジャラーブルス市方面に退去したと伝えていた。

ANHA, April 17, 2018

 

AFP, April 17, 2018、ANHA, April 17, 2018、AP, April 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 17, 2018、al-Hayat, April 18, 2018、Reuters, April 17, 2018、SANA, April 17, 2018、UPI, April 17, 2018などをもとに作成。

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ハマー県南部・東部でのシリア軍の攻勢を受け、対立し合う二つのアル=カーイダ系組織が共闘(2018年4月17日)

ハマー県では、SANA(4月17日付)によると、シリア軍が、タッル・ダッラ村、クッバト・クルディー村、ジャルジーサ村など県南部および東部一帯に進攻したシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦、これを撃退した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月17日付)は、ハマー県南部および東部に対するシリア軍の進攻を受けて、同地で活動するシャーム解放機構、シリア解放戦線(シャーム自由人イスラーム運動)、シャーム軍団、第4軍団、バドルの兵などが共闘し、反撃していると伝えた。

al-Durar al-Shamiya, April 17, 2018

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ヒムス県では、アル=カーイダ系のシャーム解放機構に近いイバー通信(4月17日付)によると、シャーム解放機構がハムラート村一帯でシリア軍と交戦し、戦車1輌を撃破した。

AFP, April 17, 2018、ANHA, April 17, 2018、AP, April 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 17, 2018、al-Hayat, April 18, 2018、Reuters, April 17, 2018、SANA, April 17, 2018、UPI, April 17, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, April 17, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプやハジャル・アスワド市を砲撃(2018年4月17日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、ロイター通信など(4月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)およびシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプやハジャル・アスワド市に対してシリア軍が砲撃を行った。

シリア軍は、パレスチナ諸派とともに、同地での市街戦に向けて準備を続けているという。

シリア人権監視団によると、これに対して、ダーイシュは、ダマスカス旧市街やパレスチナ難民キャンプに近いザーヒラ地区などを砲撃し、複数人が死傷したという。

syria.liveuamap.com, April 17, 2018

AFP, April 17, 2018、ANHA, April 17, 2018、AP, April 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 17, 2018、al-Hayat, April 18, 2018、Reuters, April 17, 2018、SANA, April 17, 2018、UPI, April 17, 2018などをもとに作成。

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東カラムーン地方(ダマスカス郊外県)の武装集団が停戦に応じ退去を開始(2018年4月17日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月17日付)によると、ロシアの仲介によるシリア政府と東カラムーン地方で活動を続けてきた反体制武装集団との停戦合意に基づき、同地方の中心都市であるドゥマイル市から、イスラーム軍の戦闘員と家族約1,000人が、中火器・重火器を放棄し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市への退去を開始した。

また、戦闘員約60人が免罪を求めて、当局に投降した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(4月17日付)は、シリア政府と東カラムーン地方で活動する多くの武装集団がドゥマイル市での停戦に合意したと伝えた。

SANA, April 17, 2018
syria.liveuamap.com, April 17, 2018

また、東カラムーン地方でロシアおよびシリア政府の代表と停戦協議を行っていた「統一司令室」は声明を出し、停戦合意の内容を明らかにした。

合意は以下13項目からなり、その骨子は以下の通り:

1. 都市部から武器、戦闘員、軍事関連施設を排除する。
2. 軍治安部隊は進駐しない。
3. 投降・免罪希望者をリストに登録する。
4. 域外への退去希望者がいた場合、彼らをリストに登録する。
5. 投降・免罪後に、地元出身者からなる自衛部隊をロシアとの連携のもとに設置する。
6. 逮捕者にかかる問題の検討を行う。
7. 都市部の福祉を復旧させ、政府機関が入る。
8. 上記プロセスを監督する三者委員会を設置する。
9. これらすべてを希望しない者は山岳部に退去する。
10. 山岳部の武装勢力との対話を行う。

なお、この合意に対して、東カラムーン地方は19日正午までに最終回答が求められており、拒否した場合、戦闘が再開されるとしている。

al-Durar al-Shamiya, April 17, 2018


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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月17日付)によると、東カラムーン地方では、シャーム解放軍と米国の支援を受ける殉教者アフマド・アブドゥー軍団は抵抗を続け、シリア軍と交戦した。

AFP, April 17, 2018、ANHA, April 17, 2018、AP, April 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 17, 2018、al-Hayat, April 18, 2018、Reuters, April 17, 2018、SANA, April 17, 2018、UPI, April 17, 2018などをもとに作成。

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イッザ軍はシャーム解放機構に自制とシリア解放戦線との対立解消を呼びかける(2018年4月16日)

アル=カーイダ系のシャーム解放機構と共闘するイッザ軍(自由シリア軍)の司令官を務めるジャミール・サーリフ少将はツイッターのアカウント(https://twitter.com/jamelalsaleh0?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=https%3A%2F%2Feldorar.com%2Fnode%2F121095)を通じて、同委員会に対して自制を呼びかけ、シリア解放戦線との対立を解消するよう呼びかけた。

この呼びかけは、シャーム解放機構が15日にイドリブ県のハーン・シャイフーン市などを制圧し、ハマー県北部のムーリク市一帯に進攻したのを受けたもの。

AFP, April 16, 2018、ANHA, April 16, 2018、AP, April 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2018、al-Hayat, April 17, 2018、Reuters, April 16, 2018、SANA, April 16, 2018、UPI, April 16, 2018などをもとに作成。

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東カラムーン地方では、親米の殉教者アフマド・アブドゥー軍団が米国の通達を無視してシリア軍を襲撃する一方、砂漠特殊任務旅団はシリア政府との停戦を受諾(2018年4月16日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月16日付)によると、米国の支援を受ける殉教者アフマド・アブドゥー軍団が、シャーム解放軍とともに東カラムーン地方でシリア軍の拠点複数カ所を奇襲、これを制圧した。

なお、『ウォール・ストリート・ジャーナル』(4月15日付)は、14日の米英仏によるシリア攻撃の実施の前後、米主導の有志連合がシリアの反体制武装集団に、爆撃の詳細を説明しない旨通知していたと伝えた。

米国の支援を受ける革命特殊任務軍の司令官の一人ムハンナド・タッラー氏の話として同誌が伝えたところによると、「有志連合は、反体制派が政権を攻撃することを懸念していた」という。

また革命特殊任務軍の報道官を務めるマザーヒム・サッルーム氏も「グループのメンバーに対して同様のメッセージが、フェイスブック、ツイッター、ワッツアップを通じて回付された」と証言した。

サッルーム氏によると、有志連合のメッセージは「我々(有志連合)は政権軍と戦争状態にはない…。政権軍を攻撃するな。誰であれ、政権軍を攻撃した場合、有志連合の支援を受けることはできなくなるだろう」と警告していたという。

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一方、東カラムーン地方で活動を続けてきた砂漠特殊任務旅団の司令官を務めるムハンマド・シャアバーン氏は、ディマシュク・アーン(4月16日付)が配信したビデオ声明(https://www.facebook.com/dimashq.now/videos/1609065192552420/)で、シリア政府との停戦に応じると表明した。

東カラムーン地方で活動を続ける武装集団のなかで停戦に応じたのはシャアバーン氏が初めて。

『ハヤート』(4月17日付)が複数の消息筋から得た情報によると、停戦合意は①東カラムーン地方への「イランの民兵」の進入を認めないこと、②ロシア軍憲兵隊はドゥマイル市の治安監視のみを行うこと、③希望者が同地を退去することを認めること、などを骨子としているという。

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なお、東カラムーン地方には、ドゥマイル市、ルハイバ市、ナースィリーヤ村、アトナ村、マンスーラ村などに約8万人が暮らしている。

AFP, April 16, 2018、ANHA, April 16, 2018、AP, April 16, 2018、Dimashq al-An, April 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2018、al-Hayat, April 17, 2018、Reuters, April 16, 2018、SANA, April 16, 2018、UPI, April 16, 2018、The Wall Street Journal, April 15, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県とハマー県の県境で反体制武装集団への攻勢を激化(2018年4月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハマー県と接する県北部一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

この戦闘で、シリア軍はカンタラ村、クナイトラート村、ハムラート村、ダイル・フール村、カンヌ山一帯の農場地帯を爆撃・砲撃した。

これにより、シリア軍はカンヌ山、ハムラート村一帯を制圧した。

これに対して、反体制武装集団はシリア政府支配下のアシュラフィーヤ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ヒムス県と接する県南部一帯(サラミーヤ市一帯)でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

この戦闘で、シリア軍はトゥルール・ハムル村、イッズッディーン村一帯を爆撃・砲撃した。

一方、SANA(4月16日付)によると、シリア軍が県南部(サラミーヤ市一帯)のカンヌ山、ワーディー・ハッビーヤ、カブル・シャイハ、アルド・ザフラト・ジャッバービー、ザフラト・ジャースィーヤ、アルド・ジャースィーヤ、ワーディー・カルバート、クッバト・クルディー村一帯に進攻し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, April 16, 2018、ANHA, April 16, 2018、AP, April 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2018、al-Hayat, April 17, 2018、Reuters, April 16, 2018、SANA, April 16, 2018、UPI, April 16, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のラッカ市で米英仏のシリア攻撃に抗議し、米軍撤退を求めるデモ(2018年4月16日)

ラッカ県では、SANA(4月16日付)によると、14日の米英仏のシリア攻撃に反対するデモが西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)実効支配下のラッカ市内で発生し、数十人が参加、同市からの米国の撤退などが主唱された。

SANA, April 16, 2018

AFP, April 16, 2018、ANHA, April 16, 2018、AP, April 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2018、al-Hayat, April 17, 2018、Reuters, April 16, 2018、SANA, April 16, 2018、UPI, April 16, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合は米英仏のシリア攻撃の前後に、反体制派に対して「アサド政権を攻撃すれば、支援を停止する」と警告(2018年4月15日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(4月15日付)は、14日の米英仏によるシリア攻撃の実施の前後、米主導の有志連合がシリアの反体制武装集団に、爆撃の詳細を説明しない旨通知していたと伝えた。

米国の支援を受ける革命特殊任務軍の司令官の一人ムハンナド・タッラー氏の話として同誌が伝えたところによると、「有志連合は、反体制派が政権を攻撃することを懸念していた」という。

また革命特殊任務軍の報道官を務めるマザーヒム・サッルーム氏も「グループのメンバーに対して同様のメッセージが、フェイスブック、ツイッター、ワッツアップを通じて回付された」と証言した。

サッルーム氏によると、有志連合のメッセージは「我々(有志連合)は政権軍と戦争状態にはない…。政権軍を攻撃するな。誰であれ、政権軍を攻撃した場合、有志連合の支援を受けることはできなくなるだろう」と警告していたという。

AFP, April 15, 2018、ANHA, April 15, 2018、AP, April 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2018、al-Hayat, April 16, 2018、Reuters, April 15, 2018、SANA, April 15, 2018、UPI, April 15, 2018、The Wall Street Journal, April 15, 2018などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東カラムーン地方で活動を続けるシャーム解放軍はロシア、シリアとの停戦交渉を拒否(2018年4月15日)

ダマスカス郊外県東カラムーン地方で活動を続けるシャーム解放軍は声明を出し、同地の処遇をめぐってロシアやシリア政府との協議に応じている「統合司令部」と一線を画し、停戦交渉には応じないとの姿勢を明示した。

AFP, April 15, 2018、ANHA, April 15, 2018、AP, April 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2018、al-Hayat, April 16, 2018、Reuters, April 15, 2018、SANA, April 15, 2018、UPI, April 15, 2018などをもとに作成。

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武装集団がロジャヴァ傘下のマンビジュ軍事評議会の拠点襲撃を試みる(2018年4月15日)

アレッポ県では、ANHA(4月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の拠点を襲撃しようとした武装集団を同評議会の部隊が撃退、戦闘員1人を殺害した。

AFP, April 15, 2018、ANHA, April 15, 2018、AP, April 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2018、al-Hayat, April 16, 2018、Reuters, April 15, 2018、SANA, April 15, 2018、UPI, April 15, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュが首都ダマスカスを砲撃し、女児1人が死亡、住民9人が負傷(2018年4月15日)

ダマスカス県では、SANA(4月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタダームン区の住宅街を砲撃し、女児1人が死亡、住民9人が負傷した。

AFP, April 15, 2018、ANHA, April 15, 2018、AP, April 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2018、al-Hayat, April 16, 2018、Reuters, April 15, 2018、SANA, April 15, 2018、UPI, April 15, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県で二つのアル=カーイダ系組織が交戦、シャーム解放機構がシリア解放戦線支配下のハーン・シャイフーン市を制圧し、ハマー県北部に進軍(2018年4月15日)

イドリブ県では、ANHA(4月15日付)、『ハヤート』(4月16日付)などによると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構とシリア解放戦線(シャーム自由人イスラーム運動)が県南部一帯で交戦した。

シリア人権監視団によると、交戦はハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市で激しく行われ、多数が死傷したという。

この戦闘で、シャーム解放機構は、ハーン・シャイフーン市を含むイドリブ県南部(タッル・アース村、マアッルタマーティル村、ジャバーラー村、マアッルズィーター村、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、サジュナ村、ヒーシュ村、サフヤーン村、シャイフ・ダーミス村、カフルマスダ村、マダーヤー村、アーミリーヤ村)を制圧するとともに、ハマー県北部にも進軍、ムーリク市およびシリア政府支配地域に面する一帯を制圧、マアッラト・ヌウマーン市からムーリク市に至る街道を遮断した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月15日付)によると、シリア・ロシア両軍が県北部のハムラート村、クナイトラート村、サリーム村一帯への攻撃を激化させた。

一方、SANA(4月15日付)によると、反体制武装集団がヒムス市アッバースィーヤ地区を砲撃し女性1人と女児1人が負傷した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月15日付)によると、シリア・ロシア両軍が県南部のワーディー・ジャイスィーヤ一帯への攻撃を激化させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー・パレスチナ難民キャンプを砲撃し、パレスチナ人複数を含む10人が負傷した。

AFP, April 15, 2018、ANHA, April 15, 2018、AP, April 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2018、al-Hayat, April 16, 2018、Reuters, April 15, 2018、SANA, April 15, 2018、UPI, April 15, 2018などをもとに作成。

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ナワー市で活動する複数の武装集団はナワー自由人軍団として統合し、革命軍に所属(2018年4月14日)

ダルアー県のナワー市で活動する複数の武装集団はナワー自由人軍団として統合し、革命軍に所属すると発表した。

AFP, April 14, 2018、ANHA, April 14, 2018、AP, April 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2018、al-Hayat, April 15, 2018、Reuters, April 14, 2018、SANA, April 14, 2018、UPI, April 14, 2018などをもとに作成。

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ラッカ県の反体制武装集団はロジャヴァとアサド政権から同県の解放をめざす軍事評議会を結成(2018年4月14日)

ラッカ県で活動を続けているという反体制武装集団は、ラッカ軍事評議会の結成を発表、西クルディスタン移行期民政局やアサド政権からのラッカ県解放をめざすと表明した。

al-Durar al-Shamiya, April 14, 2018

AFP, April 14, 2018、ANHA, April 14, 2018、AP, April 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2018、al-Hayat, April 15, 2018、Reuters, April 14, 2018、SANA, April 14, 2018、UPI, April 14, 2018などをもとに作成。

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トルコとその支援を受ける反体制武装集団の実質占領下にあるバーブ市近郊(アレッポ県)で爆発発生(2018年4月14日)

アレッポ県では、ANHA(4月14日付)によると、トルコとその支援を受ける反体制武装集団の実質占領下にあるバーブ市近郊のカッバースィーン村で爆発が発生した。

AFP, April 14, 2018、ANHA, April 14, 2018、AP, April 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2018、al-Hayat, April 15, 2018、Reuters, April 14, 2018、SANA, April 14, 2018、UPI, April 14, 2018などをもとに作成。

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反体制派の人権団体幹部(匿名)「東グータ地区ドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑事件はでっちあげ」(2018年4月13日)

シリア反体制派の人権団体幹部は12日、共同通信の取材に対し、ダマスカス郊外県東グータ地区ドゥーマー市で7日に発生した塩素ガス使用疑惑事件について「アサド政権に抵抗する反体制派への支持を結集するため、でっちあげられた」と主張し、政権側が使用したとの見方に強い疑念を表明した。

この幹部は反体制派の闘争を一貫して支援してきた人物。

匿名を条件に電話取材に応じ、異例の身内批判を展開した。

AFP, April 13, 2018、ANHA, April 13, 2018、AP, April 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2018、al-Hayat, April 14, 2018、Reuters, April 13, 2018、SANA, April 13, 2018、UPI, April 13, 2018などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県を砲撃・爆撃(2018年4月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(シリア・ロシア両軍)が県南部のナキール村、アービディーン村一帯を爆撃、またシリア軍がタマーニア町を砲撃した。

AFP, April 13, 2018、ANHA, April 13, 2018、AP, April 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2018、al-Hayat, April 14, 2018、Reuters, April 13, 2018、SANA, April 13, 2018、UPI, April 13, 2018などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市(アレッポ県)で暫定自治評議会が発足(2018年4月13日)

アレッポ県では、トルコとその支援を受ける反体制武装集団の実質占領下にあるアフリーン市の自治を担う「アフリーン市暫定自治地元評議会」の発足が宣言された。

アナトリア通信(4月14日付)によると、アフリーン市暫定自治地元評議会は、クルド人11人、アラブ人8人、トルコマン人1人の市民20人から構成され、クルド人のズハイル・ハイダル氏が議長に就任した。

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アサド大統領の元友人で元国防大臣の次男フィラース・トゥラース氏はヒムス県北部とハマー県南部のシリア政府支配地域への復帰と自治に向けてイニシアチブを発揮すると表明(2018年4月12日)

故ムスタファー・トゥラース元国防大臣の次男で政権を離反した元共和国護衛隊准将でアサド大統領の元友人フィラース・トゥラース氏(現在ワアド潮流を名乗る反体制組織を主導)は、ワッツアップを通じて音声声明を出し、ヒムス県北部とハマー県南部の反体制派支配地域(緊張緩和地帯)をロシアとシリア政府に引き渡すためのイニシアチブを発揮したいとの意向を示した。

トゥラース氏は「中部地区の合同軍事司令部とフマイムーム航空基地のロシア軍司令部に提示するまで、(ロシアとシリア政府への引き渡しにかかる文書の)内容を明らかにはしない」としたうえで、「この地域の治安と安全を回復するためにイニシアチブを発揮し…、シリアが、ダマスカスの中央政府とつながりのある高い権限を有する地方から構成される国になる手本としたい」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月12日付)が述べた。

al-Durar al-Shamiya, April 12, 2018

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アレッポ県北部の反体制派の拠点都市アアザーズ市で爆弾が仕掛けられた車が爆発(2018年4月12日)

アレッポ県では、ANHA(4月12日付)によると、県北部の反体制派の拠点都市アアザーズ市で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

ANHA, April 12, 2018

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イスラーム軍はダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市から完全退去(2018年4月12日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月12日付)によると、東グータ地方ドゥーマー市で活動を続けていたイスラーム軍戦闘員と家族をアレッポ県ジャラーブルス市方面に退去させる作業が続き、彼らを乗せた大型バス複数台がワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプを経由して、同地を後にした。

ロシア外務省によると、12日に退去した戦闘員と家族は1,521人に及ぶという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月12日付)によると、11日にドゥーマー市を退去していたイサーム・バワイダーニー氏らイスラーム軍の幹部が11日晩、アレッポ県に到着した。

al-Durar al-Shamiya, April 12, 2018

またシリア軍は、ザマルカー町で、反体制武装集団の武器弾薬庫、爆弾製造所を発見し、武器弾薬、サウジアラビア製の爆発物質などを押収した。

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ヒムス県では、SANA(4月12日付)によると、反体制武装集団がカニー・アースィー村を砲撃し、3人が負傷した。

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ダマスカス郊外県東グータ地方で退去を希望する武装集団戦闘員のリストを作成することで反体制派とロシアが合意(2018年4月11日)

ダマスカス郊外県東カラムーン地方の反体制派支配地域の処遇をめぐって、ロシアの使節団と交渉を続けるドゥーマー市交渉委員会は声明を出し、ドゥーマー市の処遇について合意に達したと発表した。

声明によると、ドゥマイル航空基地で行われたロシアの使節団との交渉で、ドゥマイル市からの退去を希望する者、投降して免罪を求めることを希望する者を登録するための委員会を設置することで合意したという。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構幹部のサウジ人説教師ムハイスィニー氏は、反体制派にドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑に対する米国の報復爆撃を利用するよう呼びかける(2018年4月11日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構幹部のサウジアラビア人説教師アブドゥッラー・ムハイスィニー氏は、7日のダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑への対抗措置として、ドナルド・トランプ米政権が報復攻撃を検討していることに関してテレグラムのアカウント(https://telegram.me/mhesne)を通じて声明を出し、「すべての革命諸派とムジャーヒディーンにとってのゴールデン・チャンス」と位置づけ、「このチャンスを活かし、イニシアチブを回復し、各地を浄化し、憎きバッシャールや政権幹部を排除し、改めて革命を推し進める」よう呼びかけた。

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ドゥーマー市を退去したイスラーム軍戦闘員とその家族がアレッポ県に到着(2018年4月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で活動を続けていたイスラーム軍の戦闘員とその家族数百人を乗せた大型バス68台が、アレッポ県の反体制派支配地域に到着した。

ロシア国防省によると、この24時間で戦闘員と家族3,600人がドゥーマー市を後にしたという。

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シリア軍と親政権民兵はダーイシュ支配下のダマスカス南部制圧に向け集結する一方、反体制派は同地に接するヤルダー市などからの退去に応じる(2018年4月10日)

シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、タダームン区、カダム区、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市の攻略に向けて、シリア軍や、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団をはじめとする親政権民兵の部隊が同地一帯に結集した。

また同地に隣接するダマスカス郊外県のヤルダー市、バイト・サフム市、バービッラー市では、投降を拒否する反体制武装集団戦闘員のダルアー県ないしはシリア北部(イドリブ県)への退去を骨子とする停戦合意が成立した。

これを受け、アバービール・ハウラーン旅団はダルアー県に、シリア解放委員会(シャーム自由人イスラーム運動)、使徒シャーム旅団、イスラーム軍はシリア北部に退去するという。

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イスラーム軍戦闘員のドゥーマー市からの退去が再開(2018年4月9日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月9日付)によると、8日に改めて交わされたロシアとドゥーマー市の「文民委員会」の仲介によるシリア政府とイスラーム軍の停戦合意に従い、東グータ地方ドゥーマー市で活動を続けてきたイスラーム軍の戦闘員と家族がシリア政府によって用意された大型バス31台に分乗し、同地を後にした。

SANA, April 8, 2018

また、ドゥーマー市からの人質・捕虜の搬送も続き、イスラーム軍によって拉致・拘束されていた全員が解放された。

SANA, April 8, 2018

AFP, April 9, 2018、ANHA, April 9, 2018、AP, April 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2018、al-Hayat, April 10, 2018、Reuters, April 9, 2018、SANA, April 9, 2018、UPI, April 9, 2018などをもとに作成。

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トルコはジャラーブルス市(アレッポ県)へのイスラーム軍の受け入れを拒否、戦闘員はシャーム解放機構支配下のイドリブ県北部へ(2018年4月8日)

反体制系サイトのイナブ・バラディー(4月8日付)は、トルコ政府が、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市から退去しているイスラーム軍の戦闘員をアレッポ県ジャラーブルス市に受け入れることを拒否した、と伝えた。

同サイトによると、この決定は、トルコ政府とイスラーム軍の協議を受けたもので、これによりイスラーム軍の戦闘員は、アレッポ県ではなく、イドリブ県のザーウィヤ山一帯に移動する予定で、同地を支配するアル=カーイダ系のシャーム解放機構との衝突を回避するための調整が行われるという。

ただし、イスラーム軍とともに退去した民間人(戦闘員の家族)はアレッポ県に受け入れられるという。

AFP, April 8, 2018、ANHA, April 8, 2018、AP, April 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2018、al-Hayat, April 9, 2018、‘Inab Baladi, April 8, 2018、Reuters, April 8, 2018、SANA, April 8, 2018、UPI, April 8, 2018などをもとに作成。

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