シャーム解放機構とシリア解放戦線の停戦が再び破談(2018年4月2日)

アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構の幹部の一人アブー・ファトフ・ファルガリー氏はテレグラムで、1日に発表されたシャーム軍団仲介によるシリア解放戦線との停戦が再び破談したことを明らかにした。

破談の理由は、シリア解放委員会側が2日午前に予定されていた協議への出席を拒否したためだという。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月2日付)が伝えた。

AFP, April 2, 2018、ANHA, April 2, 2018、AP, April 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2018、al-Hayat, April 3, 2018、Reuters, April 2, 2018、SANA, April 2, 2018、UPI, April 2, 2018などをもとに作成。

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ハマー県南部の10カ村がシリア政府との停戦に合意、反体制武装集団が退去した同地にシリア軍が進駐(2018年4月2日)

ハマー県では、SANA(4月2日付)によると、シリア軍部隊が県南部のタクスィース・ズール村、アマーラ村、マシュダーフ村、ジャマクリーヤ村、ジュール・ジャマクリーヤ村、ジュール・アブー・ダルダ村に入った。

これらの村は反体制武装集団(「テロ集団」)の支配下にあったが、彼らが撤退したのを受けてシリア軍部隊が進駐した。

なお、ロシア国防省は声明を出し、過去24時間にハマー県の10カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名したと発表していた。

10カ村とは、タクスィース・ズール村、ジャマクリーヤ村、ジュール・アブー・ダルダ村、マシーヤ村、カビーハ村、アマーラ村、アクシャーン村、ズール・マラーン村、ラムリーヤ村、ハニーファ村。

SANA, April 2, 2018
syria.liveuamap.com, April 2, 2018

AFP, April 2, 2018、ANHA, April 2, 2018、AP, April 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2018、al-Hayat, April 3, 2018、Reuters, April 2, 2018、SANA, April 2, 2018、UPI, April 2, 2018などをもとに作成。

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東グータ地方ドゥーマー市を支配していたイスラーム軍の戦闘員ら1,130人がトルコが実質占領するジャラーブルス市(アレッポ県)に退去開始(2018年4月2日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月2日付)によると、東グータ地方ドゥーマー市の処遇をめぐるロシアおよび「文民委員会」仲介によるシリア政府とイスラーム軍の停戦合意に従い、同市で活動を続けていたイスラーム軍の戦闘員1,130人とその家族が、シリア政府によって用意された大型バスに分乗し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市に向かった。

SANA, April 2, 2018
al-Durar al-Shamiya, April 2, 2018

AFP, April 2, 2018、ANHA, April 2, 2018、AP, April 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2018、al-Hayat, April 3, 2018、Reuters, April 2, 2018、SANA, April 2, 2018、UPI, April 2, 2018などをもとに作成。

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シリア政府は東カラムーン地方で活動を続けるラフマーン軍団、イスラーム軍、親米反対武装集団に最後通告(2018年4月1日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月2日付)は、複数の地元消息筋の話として、ダマスカス郊外県東グー地方の反体制派支配地域での停戦を協議するため、ジャイルード市の発電所で、ロシア軍およびシリア政府の代表と、東カラムーン地方の「市民社会代表」が会合を開いた、と伝えた。

同消息筋によると、この会合で、シリア政府側は、東カラムーン地方で活動を続ける反体制武装集団に武器の引き渡し、居住地域からの撤退、投降(放免)ないしは退去を迫り、これを拒否した場合、攻撃も辞さないとの姿勢を示した。

なお、東カラムーン地方では、ラフマーン軍団、イスラーム軍のほか、米国の支援を受けてきた殉教者アフマド・アブドゥー軍団、東部獅子軍が、ドゥマイル市、ルハイバ市、ジャイルード市を拠点として活動を続けている。

al-Durar al-Shamiya, April 2, 2018
syria.liveuamap.com, April 2, 2018

AFP, April 2, 2018、ANHA, April 2, 2018、AP, April 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2018、al-Hayat, April 3, 2018、Reuters, April 2, 2018、SANA, April 2, 2018、UPI, April 2, 2018などをもとに作成。

東グータ地方で反体制派のアイコンだった片目の乳幼児がトルコに移動(2018年4月1日)

アナトリア通信(4月1日付)は、反体制活動家が、ダマスカス郊外県東グータ地方に対するシリア軍の「無差別」攻撃を非難するためのアイコンとして2017年12月で写真を拡散して、一時話題となった片目の乳幼児カリーム・アブドゥッラフマーンくんが、トルコに到着したと伝えた。

カリームくんのトルコ入国は、東グータ地方アルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ダマスカス県ジャウバル区からの反体制武装集団(ラフマーン軍団)の戦闘員と家族の退去を受けたものと思われる。

al-Hayat, December 19, 2017

AFP, April 1, 2018、Anadolu Ajansı, April 1, 2018、ANHA, April 1, 2018、AP, April 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018、al-Hayat, April 2, 2018、Reuters, April 1, 2018、SANA, April 1, 2018、UPI, April 1, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構とシリア解放戦線がシャーム軍団を保証人として停戦に合意(2018年4月1日)

イドリブ県とアレッポ県で衝突を続けていたアル=カーイダの系譜を汲む二つの組織、シャーム解放機構とシリア解放戦線が停戦合意を交わした。

停戦合意は、トルコの支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団を保証人とし、「解放区」(反体制派支配地域)での戦闘停止などが定められているという。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月1日付)が伝えた。

AFP, April 1, 2018、ANHA, April 1, 2018、AP, April 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018、al-Hayat, April 2, 2018、Reuters, April 1, 2018、SANA, April 1, 2018、UPI, April 1, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍とともにアレッポ県アフリーン市を占領する反体制武装集団は、住民に略奪、強盗の被害を告発するよう通達(2018年4月1日)

トルコ軍とともにアレッポ県アフリーン市を占領する反体制武装集団は、自由シリア軍軍事法廷の名で布告を発し、同市住民に略奪、強盗などの被害を告発するよう通達した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月1日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018

AFP, April 1, 2018、ANHA, April 1, 2018、AP, April 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018、al-Hayat, April 2, 2018、Reuters, April 1, 2018、SANA, April 1, 2018、UPI, April 1, 2018などをもとに作成。

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シリア人権監視団はシリア国内での3月の死者数が3,673人を記録したと発表し、その内訳を明らかにする(2018年4月1日)

英国で活動する反体制系NGOのシリア人権監視団は、2018年3月のシリア国内での死者数が3,673人を記録した発表した。

それによると、民間人の死者総数は1,460人(うち子供295人、女性174人)。

このうち、ロシア軍の爆撃による死者は938人(うち子供179人、女性101人)、シリア軍の爆撃による死者は229人(うち子供76人、女性45人)、シリア軍の砲撃による死者は43人(うち子供5人、女性3人)、シリア治安当局の拷問による死者は1人、反体制武装集団およびイスラーム過激派の砲撃による死者は66人(うち子供13人、女性10人)、トルコ軍の爆撃・砲撃による死者は133人(うち子供16人、女性12人)、トルコ国境警備隊の狙撃による死者は1人、ダーイシュ(イスラーム国)の処刑による死者は3人(うち子供1人)、米主導の有志連合の爆撃による死者は5人、爆弾をしかけた車の爆発に巻き込まれた死者は6人、シャーム解放機構などのイスラーム過激派によって殺害された死者は8人(うち子供1人)、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって殺害された死者は4人、地雷の爆発による死者は4人(うち女性1人)、死因不明の死者は14人(うち子供2人)、イスラーム国の砲撃による死者は15人(うち子供1人、女性1人)だという。

一方、戦闘員の死者は、反体制武装集団、イスラーム過激派、シリア民主軍が1,026人、シリア軍が391人、人民諸委員会、国防隊、シリア民兵が489人、レバノンのヒズブッラーが8人、親政権外国人民兵が47人、身元不明が28人、ダーイシュ、シャーム解放戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、トルキスタン・イスラーム党など外国人戦闘員が224人。

AFP, April 1, 2018、ANHA, April 1, 2018、AP, April 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018、al-Hayat, April 2, 2018、Reuters, April 1, 2018、SANA, April 1, 2018、UPI, April 1, 2018などをもとに作成。

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アフリーン郡(アレッポ県)でYPG、YPJがトルコ軍、反体制武装集団への抗戦を続ける(2018年4月1日)

アレッポ県では、ANHA(4月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)と女性防衛隊(YPJ)がアフリーン市内でトルコ軍の車輌を攻撃し、兵士多数を殺傷した。

YPGとYPJはまた、市内のムハンマディーヤ地区にあるリワー・ファトフ大隊の拠点と、カーワー・ハッダード交差点一帯の武装集団に対して攻撃を加え、戦闘員12人を殺害した。

AFP, April 1, 2018、ANHA, April 1, 2018、AP, April 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018、al-Hayat, April 2, 2018、Reuters, April 1, 2018、SANA, April 1, 2018、UPI, April 1, 2018などをもとに作成。

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ロシアの仲介でイスラーム軍とシリア政府がドゥーマ市での停戦合意が成立、同市から「市民」(ラフマーン軍団戦闘員とその家族)1,000人以上が退去(2018年4月1日)

スプートニク・ニュース(4月1日付)、SANA(4月1日付)などは、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で活動を続けてきたイスラーム軍が、ロシア仲介による停戦に応じ、①投降を拒否する戦闘員とその家族を、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面に退去させること、②イスラーム軍が拘束していた人質捕虜全員を釈放すること、③戦闘員は重火器・中火器をシリア軍に引き渡すこと、などで合意したと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月1日付)によると、イスラーム軍とシリア政府との停戦合意を受けるかたちで、イスラーム軍の支配下にある東グータ地方ドゥーマー市から、ラフマーン軍団の戦闘員とその家族1,146人がシリア政府によって用意された大型バス24台に分乗して退去を開始、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプの人道回廊を経由してイドリブ県方面に向かった。

これに関して、シリア人権監視団は、東ドゥーマー市の処遇をめぐるロシアと同市の「文民委員会」仲介によるイスラーム軍とシリア政府の停戦交渉で、イスラーム軍が、シリア政府への投降を拒否する「市民」1,300人のイドリブ県に退去させることで部分合意したと発表した。

SANA, April 1, 2018

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月1日付)は、戦闘員と家族を乗せた車列がハマー県バイト・ヤーシュート村を通過中に「アサド体制のシャッビーハ」の発砲を受け、子供2人と女性1人を含む6人が負傷したと伝えた。

AFP, April 1, 2018、ANHA, April 1, 2018、AP, April 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018、al-Hayat, April 2, 2018、Reuters, April 1, 2018、SANA, April 1, 2018、Sputnik News, April 1, 2018、UPI, April 1, 2018などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でダーイシュとシリア軍が激しく交戦し、イラク人民兵が死亡(2018年4月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦し、親政権民兵(イラク人)9人が死亡した。

AFP, April 1, 2018、ANHA, April 1, 2018、AP, April 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018、al-Hayat, April 2, 2018、Reuters, April 1, 2018、SANA, April 1, 2018、UPI, April 1, 2018などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でダーイシュが油田地帯のシリア軍、シリア民主軍の拠点を攻撃するなか、シリア軍とシリア民主軍が交戦(2018年3月31日)

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(4月1日付)は複数の活動家の話として、ダーイシュ(イスラーム国)がブーカマール市西のアカシュ村の油田地帯一帯(ムターラダ村、スッカリーヤ村、ワーディー・バキーア)にあるシリア軍拠点を攻撃した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(3月31日付)によると、ダーイシュが30日深夜、ハリージー村の油田地帯に近い西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を襲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤによると、ブガイリーヤ村に展開するシリア軍とヒサーン村に展開するシリア民主軍が交戦した。

AFP, March 31, 2018、ANHA, March 31, 2018、AP, March 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2018、al-Hayat, April 1, 2018、Reuters, March 31, 2018、SANA, March 31, 2018、UPI, March 31, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン郡でYPGとYPJが反体制武装集団の拠点を攻撃(2018年3月31日)

アレッポ県では、ANHA(3月31日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)と女性防衛隊(YPJ)がシャッラー村近郊のダイル・サワーン村でスルターン・ムラード師団の拠点を攻撃し、戦闘員30人を殲滅した。

YPGとYPJはまた、シャッラー村とアフリーン市を結ぶ街道で反体制武装集団を要撃し、戦闘員7人を殺害した。

AFP, March 31, 2018、ANHA, March 31, 2018、AP, March 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2018、al-Hayat, April 1, 2018、Reuters, March 31, 2018、SANA, March 31, 2018、UPI, March 31, 2018などをもとに作成。

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ラフマーン軍団支配下の東グータ地方アルバイン市一帯から戦闘員ら2,935人が退去(2018年3月31日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月31日付)によると、東グータ地方のアルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ダマスカス県ジャウバル区で活動を続けていた反体制武装集団(ラフマーン軍団)の戦闘員927人を含む2,935人が、シリア政府によって用意された大型バス65台に分乗し、イドリブ県に向けて退去した。

同地から退去した戦闘員と家族の総数は4万1,000人以上にのぼった。

また、イスラーム軍の支配下にあるドゥーマ市から住民多数がワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプの人道回廊を経由して、シリア政府支配地域に脱出した。

シリア軍はさらに、東グータ地方で活動を続けていた反体制武装集団に拘束されていた人質(捕虜)8人を解放した。

人質解放は、東グータ地方アルバイン市などからの反体制武装集団(ラフマーン軍団)の戦闘員と家族のイドリブ県への退去に伴うもの。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月31日付)によると、シリア軍ヘリコプター複数機が県北部で「国民和解」を呼びかけるビラを散布した。

al-Durar al-Shamiya, March 31, 2018
al-Durar al-Shamiya, March 31, 2018
al-Durar al-Shamiya, March 31, 2018
al-Durar al-Shamiya, March 31, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月31日付)によると、ロシア軍戦闘機がブサンクール村、アリーハー市、ダーナー市、ムハムバル村、アービディーン村、ジスル・シュグール市、スフーフン村、マルジュ・ズフール村を爆撃し、12人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と反体制武装集団がダルアー市のマンシヤ地区などで激しく交戦した。

AFP, March 31, 2018、ANHA, March 31, 2018、AP, March 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2018、al-Hayat, April 1, 2018、Reuters, March 31, 2018、SANA, March 31, 2018、UPI, March 31, 2018などをもとに作成。

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シリア民主軍報道官が「シリアからすぐに出て行くだろう」とのトランプ米大統領の発言にコメント(2018年3月30日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のキーヌー・ガブライール報道官は、ドナルド・トランプ米大統領が「シリアからすぐに出て行くだろう」と述べたことに関して、ロイター通信(3月30日付)に対して、「明確ではなく、米政権の他の高官は否定も肯定もしていない」としたうえで、「我々の活動と(米主導の有志連合との)連携は、支援プログラム、そして合同作戦の一環としてすべての地域で継続されている」と書面でコメントした。

AFP, March 30, 2018、ANHA, March 30, 2018、AP, March 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2018、al-Hayat, March 31, 2018、Reuters, March 30, 2018、SANA, March 30, 2018、UPI, March 30, 2018などをもとに作成。

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シャーム戦線はアフリーン郡で略奪を行った戦闘員52人を解任(2018年3月30日)

トルコ軍が続行する「オリーブの枝」作戦に参加する反体制武装集団の一つ、シャーム戦線は声明を出し、アレッポ県アフリーン市などで略奪を行ったメンバー52人を解任した、と発表した。

シャーム戦線が解任したのは、アブー・ザイド・マンナグを名乗る活動家が指揮するシュウース・ハック大隊のメンバー52人。

al-Durar al-Shamiya, March 30, 2018

AFP, March 30, 2018、ANHA, March 30, 2018、AP, March 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2018、al-Hayat, March 31, 2018、Reuters, March 30, 2018、SANA, March 30, 2018、UPI, March 30, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン郡でYPGがトルコ軍、反体制武装集団を攻撃(2018年3月30日)

アレッポ県では、ANHA(3月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)がブルブル町近郊のマーミー・グール丘でトルコ軍と反体制武装集団を攻撃した。

AFP, March 30, 2018、ANHA, March 30, 2018、AP, March 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2018、al-Hayat, March 31, 2018、Reuters, March 30, 2018、SANA, March 30, 2018、UPI, March 30, 2018などをもとに作成。

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ラフマーン軍団支配下の東グータ地方アルバイン市一帯から4,849人が新たに退去、イスラーム軍支配下のドゥーマー市から住民数百人が新たに脱出(2018年3月30日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月30日付)によると、東グータ地方アルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ダマスカス県ジャウバル区で活動を続けていた反体制武装集団(ラフマーン軍団)戦闘員1,485人を含む4,849人が大型バス約100台に分乗し、イドリブ県に向けて退去した。

同地での退去は30日で7日連続となる。

SANA, March 30, 2018

また、東グータ地方ドゥーマー市からワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプの人道回廊を通じて、住民数百人が新たにシリア政府支配地域に退去し、シリア軍、シリア赤新月社によって保護された。

SANA, March 30, 2018

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月30日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方から反体制武装集団戦闘員とその家族を乗せて、イドリブ県に向かっている大型バスの車列を、ジューリーン軍事基地に展開するシリア軍部隊が砲撃した。

砲撃は、車列が、ズィヤーラ村、ザイスーン村を通過する際に行われたが、死傷者はなかった。

AFP, March 30, 2018、ANHA, March 30, 2018、AP, March 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2018、al-Hayat, March 31, 2018、Reuters, March 30, 2018、SANA, March 30, 2018、UPI, March 30, 2018などをもとに作成。

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イスラーム軍はドゥーマー市からの退去に関する合意締結を否定(2018年3月30日)

イスラーム軍のハムザ・ビールクダール報道官は、ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長が記者会見でダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市からのイスラーム軍の田居に関する合意を締結したと述べたことを受けて、報道声明を出し、「イスラーム軍がドゥーマー市から退去するとの合意がなされたとのメディアの報道には根拠がない」と否定した。

ビールクダール報道官はまた、「交渉は特定の条件をめぐって行われている訳ではない…。イスラーム軍とドゥーマー市の住民は、強制退去や人口動態の変化の目論みを拒否している…。(交渉の)主な目的は、戦闘員と住民を家にとどめることだ」と付言した。

ルドスコイ局長は「今日までに、戦闘員を家族とともにドゥーマー市から近く退去させることで、武装集団の司令官らと合意に達した」と述べた。

AFP, March 30, 2018、ANHA, March 30, 2018、AP, March 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2018、al-Hayat, March 31, 2018、Reuters, March 30, 2018、SANA, March 30, 2018、UPI, March 30, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県でアル=カーイダの系譜を汲む二つの組織が交戦(2018年3月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダの系譜を汲む二つの武装集団、シャーム解放機構とシリア解放戦線(シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動)がハーン・スブル村一帯、イフスィム町一帯、マルイヤーン村一帯で交戦し、双方に死傷者が出た。

戦闘には、シャームの鷹旅団もシリア解放戦線側について参戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ県と同じく、シャーム解放機構とシリア解放戦線が県西部のマカルビース村、アンジャーラ村、タカード村一帯で交戦した。

AFP, March 29, 2018、ANHA, March 29, 2018、AP, March 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2018、al-Hayat, March 30, 2018、Reuters, March 29, 2018、SANA, March 29, 2018、UPI, March 29, 2018などをもとに作成。

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ドゥーマー市の処遇をめぐってロシアとイスラーム軍の交渉続き、イスラーム軍は同市残留に固執(2018年3月29日)

『ハヤート』(3月30日付)は、イスラーム軍の支配下にあるダマスカス郊外県東グータ地方の処遇をめぐって、ロシアとドゥーマー市の「文民委員会」が停戦に向けた交渉を続けたと伝えた。

同紙などによると、交渉では、ドゥーマー市および同市一帯での停戦、投降を拒否するイスラーム国戦闘員の退去、イスラーム軍が保有している重火器の取り扱い、負傷者・病人の搬出、捕虜・人質の解放などについて協議がなされているが、イスラーム軍はドゥーマー市への残留とに固執する一方、ロシアは同地一帯での停戦について、交渉を委任されている「文民委員会」には対処できないとの姿勢をとっているという。

AFP, March 29, 2018、ANHA, March 29, 2018、AP, March 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2018、al-Hayat, March 30, 2018、Reuters, March 29, 2018、SANA, March 29, 2018、UPI, March 29, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が反体制武装集団と交戦(2018年3月29日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月29日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍がバカーラ村に潜入を試みたが、反体制武装集団がこれを迎撃した。

AFP, March 29, 2018、ANHA, March 29, 2018、AP, March 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2018、al-Hayat, March 30, 2018、Reuters, March 29, 2018、SANA, March 29, 2018、UPI, March 29, 2018などをもとに作成。

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東グータ地方ではラフマーン軍団支配地域からの戦闘員退去とイスラーム軍支配下のドゥーマー市からの住民脱出続く(2018年3月29日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月29日付)によると、ラフマーン軍団、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)の支配下にあった東グータ地方南東部のアルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ダマスカス郊外県ジャウバル区から、戦闘員2,143人を含む7,003人が大型バス128人に分乗し、同地をあとにし、イドリブ県方面に向かった。

SANA, March 29, 2018

また東グータ地方ドゥーマー市からワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプの人道回廊を経由して、住民数百人が新たにシリア政府支配地域に退去し、シリア軍、シリア赤新月社によって保護された。

SANAによると、2月27日に設置された同人道回廊を経由して避難した住民の数は1万7,000人以上にのぼるという。

ドゥーマー市の人口は推計で13万5,000人。

SANA, March 29, 2018

AFP, March 29, 2018、ANHA, March 29, 2018、AP, March 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2018、al-Hayat, March 30, 2018、Reuters, March 29, 2018、SANA, March 29, 2018、UPI, March 29, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・サウル県ブーカマール市のシリア軍拠点を襲撃(2018年3月28日)

ダイル・ザウル県では、(3月28日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブーカマール市一帯のシリア軍拠点を襲撃し、シリア軍兵士多数が死傷した。

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放軍がダマスカス郊外県東グータ地方での抗戦再開(2018年3月28日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月28日付)によると、シャーム解放軍が「スアード・カヤーリー」の戦いと銘打って、東グータ地方でシリア軍に対する抗戦を再開した。

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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アフリーン郡ではYPGによる抵抗が続く(2018年3月28日)

アレッポ県では、ANHA(3月28日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)がジンディールス市とアフリーン市を結ぶ街道で、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、トルコ軍兵士2人を殺害、6人を負傷させた。

YPGはまた、ラージュー町近郊のディーキー村でも反体制武装集団を攻撃し、戦闘員7人を殺害した。

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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東グータ地方ドゥーマー市で籠城を続けるイスラーム軍は東カラムーン地方とダルアー県への退去をロシアに求める(2018年3月28日)

RT(3月28日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市の処遇をめぐって交渉中のロシアとイスラーム軍は停戦をめぐって「原則合意」に達したと伝えた。

交渉において、イスラーム軍は、戦闘員をイドリブ県やアレッポ県北部ではなく、ダマスカス郊外県の東グータ地方、あるいはダルアー県に退去させることを求めてきたという。

一方、『ハヤート』(3月29日付)は、ドゥーマー市内の消息筋の話として、ドゥーマー市には約1万人のイスラーム軍戦闘員が籠城を続ける一方、ロシア軍が同地一帯での軍事的圧力を強め、イスラーム軍に決断を迫っている、と伝えた。

なお、AFP(3月28日付)によると、ドゥーマー市には15万人の住民が留まっているという。

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、RT, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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ラフマーン軍団支配下の東グータ地方アルバイン市一帯から戦闘員ら5,290人が退去(2018年3月28日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月28日付)によると、ラフマーン軍団の支配下にあったアルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ダマスカスジャウバル区から、戦闘員1,374人を含む5,290人が大型バス89台に分乗し、イドリブ県に向けて退去した。

SANA, March 28, 2018

なお、SANA(3月28日付)によると、東グータ地方各所に開設された人道回廊を経由して、シリア政府支配地域に脱出した住民の数は12万8,000人以上に達しているという。

SANA, March 28, 2018

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットはFBアラビア語版アカウントで東グータ地方での死傷者数、攻撃の具体的な内容を示すインフォグラフィアを公開(2018年3月27日)

ホワイト・ヘルメット・ダマスカス郊外はフェイスブックのアラビア語のアカウント(https://www.facebook.com/SCDrifdimashq)で、ダマスカス郊外県東グータ地方に対する2月19日から3月23日にまでのロシア・シリア両軍の攻撃による犠牲者を示したインフォグラフィアを公開した。

それによると、死者は1,433人(男性907人、子供291人、女性223人、ホワイト・ヘルメット隊員12人)、負傷者は3,607人(男性、1,811人、子供975人、女性790人、ホワイト・ヘルメット隊員31人)だという。

また、同地に対する攻撃は、爆撃が3,294回、砲撃が8,070回、地対地ミサイルによる攻撃が1,615回、クラスター弾による攻撃が174回、「樽爆弾」による攻撃が1,213回、白リン弾による攻撃が506回、連装ロケット砲による攻撃が5,636回、有毒ガスによる攻撃が10回、だという。

Facebook, March 27, 2018

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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米軍がダイル・ザウル県東部の油田地帯に新たな基地を建設(2018年3月27日)

スプートニク・ニュース(3月27日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマフディー・クーバーニー報道官の話として、米軍がダイル・ザウル県のウマル油田近くに新たな基地を建設したと伝えた。

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ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月27日付)によると、マヤーディーン市にあるシリア軍および親政権民兵の拠点複数カ所をダーイシュ(イスラーム国)が襲撃し、シリア軍兵士やファーティミーユーン旅団戦闘員20人以上が死亡した。

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、Sputnik News, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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