ダマスカス郊外県ルハイバ市で停戦合意が成立(2018年2月5日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、シリア軍の包囲を受けるルハイバ市の交渉委員会が、同地で籠城を続ける反体制派とシリア軍が停戦に合意したと発表した。

停戦合意は、兵役忌避者の免罪、免罪希望者のリスト提出、ルハイバ市からの中・重火器の撤去、反体制武装集団の拠点閉鎖などを骨子とする。

AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県東部でYPG主体のシリア民主軍拠点を攻撃(2018年2月5日)

ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(2月5日付)によると、ダーイシュがハジーン市北西のバフラ村近郊にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を爆弾を仕掛けた車で攻撃し、戦闘員15人を殺害した。

al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018

AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

 

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反体制武装集団は首都ダマスカスを砲撃し民間人2人が死亡(2018年2月5日)

ダマスカス県では、SANA(2月5日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が、バーブ・トゥーマー地区を砲撃し、乗合タクシー1台、乗合マイクロバス1台、そして停留所が被弾し、民間人1人が死亡、7人が負傷した。

また迫撃砲弾は、バーブー・トゥーマー地区の聖マリア教会にも着弾し、女性1人が死亡、4人が負傷した。

さらに、シャーグール地区、ドゥワイラア地区の民家にも迫撃砲弾が着弾し、物的被害が出た。

SANA, February 5, 2018

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月5日付)によると、反体制武装集団がハラスター市郊外を砲撃し、民家が被害を受けた。

AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末18カ村を制圧(2018年2月5日)

イドリブ県では、SANA(2月5日付)によると、シリア軍が県南東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討作戦を継続し、6カ村を新たに制圧した。

シリア軍が制圧したのは、ガイタル村、ヒルバト・マラーディーシュ村、ヒルバト・ウンム・ルジューム村、ラスム・マシュアル村、ブトゥーシーヤ村、ガズィーラ村。

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ハマー県では、SANA(2月5日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県北東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、12カ村を新たに制圧した。

シリア軍が制圧したのは、ナクルーシュ村、南タラール村、東ラジュム・アビール村、西ラジュム・アビール村、小マーリハ村、ムスタリーハ村、ラスム・マフカル村、北アブー・ハナーディク村、ワサーナート・ハムラー村、タッル・シュール村、大マーリハ村、ダビーイーヤ村、ワーディー・ジャハンナム。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、「彼らが不正を働いた」作戦司令室のラフマーン軍団がアイン・タルマー村前線でシリア軍を要撃した。

AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県、ダマスカス郊外県でロシア・シリア軍が攻撃を激化させるなか、サラーキブ市でシリア軍が塩素ガスを使用か?(2018年2月5日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)が複数の現地消息筋の話として伝えたところによると、シリア軍ヘリコプター複数機が夜間にサラーキブ市に飛来し、塩素ガスを装填した爆弾を投下、民間人11人が呼吸困難などの中毒症状を訴えた。

中毒症状を訴えた11人のなかには、ホワイト・ヘルメットの隊員3人も含まれていたという。

シリア人権監視団によると、サラーキブ市ではシリア軍のヘリコプターが爆撃した直後、異臭が拡がったという。

また、ロイター通信(2月6日付)は、3日にロシア軍戦闘爆撃機がシャーム解放機構によって撃墜されたことを受けるかたちで、5日夜、シリア・ロシア両軍がイドリブ県に対して激しい攻撃を加えるなか、シリア米医療協会(SAMS)など複数の医療グループ、救急隊員の話として、化学物質が投下され、11人が「塩素ガスが使用されたことを示す」呼吸困難などの症状を訴えたと伝えた。

また、ホワイト・ヘルメットの救急隊に所属するラーディー・サアド氏は、化学物質を装填した「樽爆弾」2発がヘリコプターから投下されたと証言した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍の戦闘機がサラーキブ市、マアッラト・ヌウマーン市、イドリブ市、カフルナブル市、ムアスラーン村を爆撃、この2日で17人が死亡した。

このうち9人(子供4人を含む)カフルナブル市に対するロシア軍と思われる戦闘機の爆撃で死亡したという。

また、ムアスラーン村では子供2人が、イドリブ市では3人が死亡、マアッラト・ヌウマーン市では、地対地ミサイルの攻撃で2人が死亡した。

さらに、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市の中央病院を夜間爆撃し、利用不能になった。

al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、シリア軍はバイト・サワー村の大衆市場を爆撃し、民間人9人を殺害、アルバイン市の大衆市場も爆撃、民間人9人を殺害、ハッザ町の住宅街を爆撃し、民間人6人を殺害、ザマルカー町を爆撃し、民間人5人を殺害した。

シリア人権監視団によると、シリア軍の爆撃で子供4人を含む28人(バイト・サワー村で10人、アルバイン市で9人、ハッザ町で6人、ザマルカー町で2人、ハムーリーヤ市で1人が死亡したという。

AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

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アフリーン市一帯でYPG主体のシリア民主軍とトルコ軍の一進一退の攻防続く(2018年2月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ブルブル町近郊のシャイフ・フールズ村一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦し、シリア民主軍が複数拠点を奪還した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団が、シリア民主軍との戦闘の末にディークマダーシュ(ディクム・ターシュ)村、同村近郊のディークマダーシュ山、サルガーヤー山、スールカ村を制圧した。

ANHA(2月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)がシーヤ(シャイフ・ハディード)村近郊のハッジ・ビラール村でトルコ軍戦車を、ムーバーター村近郊のハリール村でトルコ軍の装甲車を攻撃、これらを破壊した。

ANHA, February 5, 2018


また、シャッラー村近郊のディークマダーシュ村でYPG主体のシリア民主軍がトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

シリア民主軍広報センターによると、シーヤ町近郊の(シャイフ・)ビラール村、ラージュー町および同地近郊のハラールカー村、ブルブル町近郊のシールタアティー(シャルターフ)村、ジューラーカー村、ブーキー村、ブーキー丘、シャッラー村近郊のカスタル・ジャンドゥー村一帯、ディクマダーシュ村、ディークマダーシュ丘、ジャンディールス市近郊のフサイリカ村を、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が爆撃・砲撃を行い、シリア民主軍と交戦した。

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ハーブール(2月5日付)によると、ハサカ県に展開する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の部隊が、トルコ軍が侵攻しているアレッポ県アフリーン市一帯とユーフラテス川右岸の拠点都市マンビジュ市一帯に増援部隊を派遣した。

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SANA(2月5日付)は、トルコ軍が「オリーブの枝」作戦を開始した1月20日以降、トルコ軍の攻撃により死亡した民間人の数が142人に達した、と伝えた。

また負傷者も345人に達しているという。

一方、シリア人権監視団によると、「オリーブの枝」作戦開始以降の、反体制武装集団戦闘141人、シリア民主軍114人、民間人68人(うち女性21人)が死亡した。

また、トルコ軍によると、戦闘で死亡したトルコ軍兵士は16人に達したという。

al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018

AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、al-Khabur, February 5, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県でダーイシュから3カ村を奪還(2018年2月4日)

ハマー県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、県北東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、ジャディーダ村、ウンム・フライザ村、サミーリーヤ村を制圧した。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県南東部で拠点5カ所を奪還する一方、ロシア軍がカフルナブル市を爆撃し、10人死亡(2018年2月4日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月4日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアブー・ズフール町一帯でシリア軍と交戦し、拠点5カ所を奪還した。

al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018

これに対して、ロシア軍がカフルナブル市を爆撃し、民間人10人が死亡、20人が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018
al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018
al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018

 

こうしたなか、シャーム解放機構に近いイバー通信(2月4日付)によると、同委員会幹部のアブー・ムスリム・シャーミー氏が、イドリブ県で活動するすべての反体制武装集団に対して、シリア軍の進攻に応戦するよう呼びかけた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月4日付)によると、反体制武装集団がハラスター市郊外の住宅街を砲撃し、7人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月4日付)によると、反体制武装集団がバルザ区のアッシュ・ウルール地区を砲撃し、8人が負傷した。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, February 4, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県南部でシリア軍に対する「侵略者撃退」作戦の開始を宣言したばかりのシャーム軍団、ヌールッディーン・ザンキー運動がアレッポ県でロジャヴァと戦うためにトルコに撤退(2018年2月4日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月4日付)は、複数の消息筋の話として、3日にイドリブ県南東部とハマー県北東部に進攻するシリア軍に対する「侵略者撃退」作戦の開始したばかりの反体制武装集団の一部が、同地からトルコ領内に撤退した、と伝えた。

al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018

トルコ領内に撤退したのは、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、シャーム解放機構から離反しつつも同組織と共闘を続けるヌールッディーン・ザンキー運動で、戦闘員数百人と重火器を搭載した約40輌の連ねてトルコ領内に入った。

これらの戦闘員は、トルコ軍が1月20日に開始を宣言した西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ県アフリーン市一帯での「オリーブの枝」作戦に投入されるという。

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こうしたなか、ヌールッディーン・ザンキー運動の治安局広報事務室の高官がビデオ声明を出し、アレッポ県西部のアキール山の検問所で武器を密輸しようとしていた車輌1台を拘束、武器弾薬を押収したと発表した。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018などをもとに作成。

 

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トルコ軍はアフリーン市北の戦略的要衝シャイフ・ハルーズ山を制圧(2018年2月4日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局広報センターによると、マアバトリー町近郊のマアムラー村、ハリール村、アールカーナ村、シャッラー村近郊のアラブ・ワイラーン村、ディークマーシュ村、バーフルーン村、ブルブル町近郊のシャイフールザ村、ウバイダーン村、バリールカー村、アリー・カッラー村、ジャンディールス市近郊のハマーム村などで、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が爆撃・砲撃を行い、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

一方、トルコの支援を受ける反体制武装集団のメンバー6人が離反した。

離反したのはいずれもダイル・ザル県出身者だという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月4日付)によると、「オリーブの枝」作戦を続行するトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が、アフリーン市北部の戦略的要衝であるシャイフ・ハルーズ山を制圧した。

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ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍広報局によると、トルコ軍国境警備隊がスーサク村内を走行中の車輌複数台に発砲、シリア民主軍がただちに応戦した。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン市でトルコの侵攻を非難する大規模デモ(2018年2月4日)

アレッポ県では、ANHA(2月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市で、トルコ軍による同地一帯への侵攻に反対するデモが行われ、同市一帯およびタッル・リフアト市一帯の住民数千人の住民が参加した。

ANHA, February 4, 2018

デモには、北シリア民主連邦樹立評議会のハディーヤ・ユースフ共同議長も参加したほか、ハサカ県(ジャズィーラ地方)やイラクのシンジャール山一帯の住民らが、アフリーン市にバスで駆けつけ、デモに参加した。

ANHA, February 4, 2018

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西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区は声明を出し、「アフリーンの住民に対してトルコの国家が行うテロに対する支援姿勢を撤回」するようロシアに呼びかけた。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県南東部とハマー県北東部で活動する武装集団11組織が「侵略者撃退」作戦司令室を新たに発足(2018年2月3日)

イドリブ県南東部とハマー県北東部でシリア軍との戦闘を続ける反体制武装集団11組織が共同声明を出し、「侵略者撃退」作戦司令室を発足したと発表した。

「侵略者撃退」作戦司令室に参加したのは、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団、アフラール軍、自由イドリブ軍、イッザ軍、ナスル軍、ヌールッディーン・ザンキー運動、精鋭軍、第2軍、アルバイーン旅団、第1歩兵師団。

これらの武装集団が同地で共闘するシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党は参加していない。

al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018

AFP, February 3, 2018、ANHA, February 3, 2018、AP, February 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018、al-Hayat, February 4, 2018、Reuters, February 3, 2018、SANA, February 3, 2018、UPI, February 3, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県ビンニシュ市でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の退去を求めるデモが発生し、デモ参加者が逮捕(2018年2月3日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月3日付)によると、2日から3日にかけて、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるビンニシュ市で、武装集団の退去を求める抗議デモが発生し、数十人が参加した。

デモ参加者の一部は、アフラール軍の本部、シリア救国内閣内務省所轄の警察署を襲撃し、これを占拠した。

al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018
al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018

同市を支配する武装集団は事態を収拾するため、検問を強化するなど厳戒態勢を敷くとともに、アフラール軍本部や警察署に突入し、両施設を占拠していたデモ参加者を逮捕した。

また、市内では事態収拾を試みる武装集団の治安部隊とデモ参加者が撃ち合いとなり、1人が死亡した。

一方、「シャーム解放機構のビンニシュにおける活動家たち」の名で声明が発表され、デモ参加者たちの自宅を強襲したと発表した。

これに対して、「イドリブ活動家たち」やシャーム自由人イスラーム運動も声明を出し、ビンニシュ市でのデモ参加者の逮捕を停止するよう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018
al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018

AFP, February 3, 2018、ANHA, February 3, 2018、AP, February 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018、al-Hayat, February 4, 2018、Reuters, February 3, 2018、SANA, February 3, 2018、UPI, February 3, 2018などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍はSu-25撃墜を受けてイドリブ県に対する攻勢を強化、サラーキブ市に向けさらに進軍(2018年2月3日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月3日付)によると、シャーム解放機構がロシア空軍のSu-25を撃墜、パイロットを殺害したことを受け、地中海沖に配備されているロシア海軍の艦艇が弾道ミサイル4発を発射、ハーン・スブル村を攻撃、ホワイト・ヘルメットによると、民家人10人が死亡した。

al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018

また、『ハヤート』(2月4日付)が地元の救急隊員の話として伝えたところによると、ロシア軍所属と思われる戦闘機2機が県南東部の街道を移動中の車列を爆撃し、乗っていた民間人7人が死亡、12人が負傷した。

乗っていたのは、アレッポ県南西部の戦闘激化を受け、イドリブ県を北に向かって避難していた住民で、その多くが子供や老人だったという。

シリア軍、ロシア軍はこのほかにも、シャアッラ村、ジャルジャナーズ町、ガトファ村、カフルアミーム村、ライヤーン村、シャイフ・イドリース村、ブライサ村、ブジャガーフ村、タッル・マルディーフ村などに対しても爆撃を行った。

また、県南東部のタッル・トゥーカーン村一帯では、シリア軍、ヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける民兵が、シャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、シャーム自由人イスラーム運動、自由イドリブ軍、イッザ軍、ナスル軍などからなる反体制武装集団と激しく交戦した。

SANA(2月3日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、県南東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討作戦を継続し、ムアスラーン村、タッル・トゥーカーン村を制圧した。

タッル・トゥーカーン村の制圧により、シリア軍は、アブー・ズフール町とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるサラーキブ市を結ぶ幹線道路の遮断に成功した。

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ハマー県では、SANA(2月3日付)によると、シリア軍が県北東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する追撃作戦を継続し、アブヤーン村、アブー・クスール村、トゥライハーン丘を制圧した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月3日付)によると、県南西部のジャズラーヤー村一帯で、シリア軍、ヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける民兵が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と激しく交戦した。

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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、シリア軍がイッズッディーン町からタルビーサ市に武器を密輸しようとしていた武装集団を要撃し、大量の武器弾薬、爆発物を押収した。

AFP, February 3, 2018、ANHA, February 3, 2018、AP, February 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018、al-Hayat, February 4, 2018、Reuters, February 3, 2018、SANA, February 3, 2018、UPI, February 3, 2018などをもとに作成。

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YPJ、YPG主体のシリア民主軍はアレッポ県アフリーン市一帯に侵攻したトルコ軍戦車2輌を撃破(2018年2月3日)

アレッポ県では、ANHA(2月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の女性防衛部隊(YPJ)が、ブルブル町近郊のハフタールー村に侵攻したトルコ軍戦車を攻撃、これを破壊した。

ANHA, February 3, 2018

また人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍も、ラージュー町近郊のマアマラー村に侵攻したトルコ軍戦車を攻撃、これを破壊、乗っていたトルコ軍兵士と戦車の近くにいた反体制武装集団多数を殺害した。

シーヤ町近郊のハリール村でも、シリア民主軍はトルコ軍の装甲車を破壊した。

これに関して、トルコ軍参謀本部は、「クルド人民兵とダーイシュ(イスラーム国)」がアフリーン市北東部のシャイフ・フールズ地区でトルコ軍戦車1輌を撃破し、兵士5人を殺害したことを認めた。

アナトリア通信(2月3日付)が伝えた。

なお、シリア民主軍広報センターによると、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団の爆撃・砲撃および戦闘は、ラージュー町、ジャッラー村、ジャーンカー村、ジャクマーマク村、ビーラー山、ラージュー町一帯、ジャンディールス市近郊の西アーシュカーン村、ハマーム村、ビークダール山、シャッラー村一帯、ブルブル町近郊のハフタールー村、カフリー・カッル丘一帯で発生した。

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ラッカ県では、ANHA(2月3日付)によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市西方のスーサク村を越境砲撃、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がただちに応戦した。

AFP, February 3, 2018、Anadolu Ajansı, February 3, 2018、ANHA, February 3, 2018、AP, February 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018、al-Hayat, February 4, 2018、Reuters, February 3, 2018、SANA, February 3, 2018、UPI, February 3, 2018などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダ「シャーム解放機構」はロシア空軍Su-25を撃墜し、パイロットを殺害(2018年2月3日)

ロシア国防省は声明を出し、イドリブ県でロシア空軍のSu-25戦闘爆撃機が反体制武装集団の攻撃を受けて墜落、パイロットは墜落後に投降を拒否し、武装集団との戦闘で死亡したと発表した。

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令室は現在、トルコを通じて遺体返還のため折衝を行っているという。

RT(2月2日付)が伝えた。

これに関して、シャーム解放機構に近いイバー通信(2月2日付)は、シャーム解放機構がサラーキブ市近郊(ムアスラーン村近郊)でSu-25を撃墜したと伝えた。

シャーム解放機構の防空大隊を指揮するマフムード・トゥルクマーニー司令官がイバー通信(2月3日付)に明らかにしたところによると、Su-25撃墜に使用されたのは、携帯式防空ミサイル・システムだという。

al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018
al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018
al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018

AFP, February 3, 2018、ANHA, February 3, 2018、AP, February 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018、al-Hayat, February 4, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 3, 2018、Reuters, February 3, 2018、RT, February 3, 2018、SANA, February 3, 2018、UPI, February 3, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, February 3, 2018などをもとに作成。

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サウジアラビアが後援する最高交渉委員会のアリーディー書記長「アサド政権が化学兵器を使用した証拠を握っている」(2018年2月2日)

サウジアラビアの後押しを受け、ジュネーブ会議に参加する反体制派の一つ最高交渉委員会(シリア交渉委員会)のヤフヤー・アリーディー報道官はロイター通信(2月2日付)に対して、ダマスカス郊外県東グータ地方での戦闘でシリア軍が化学兵器を使用しているとしたうえで、「我々は証拠を握っている」と述べた。

アリーディー報道官によると、化学兵器は1日にも使用されたという。

AFP, February 2, 2018、ANHA, February 2, 2018、AP, February 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2018、al-Hayat, February 3, 2018、Reuters, February 2, 2018、SANA, February 2, 2018、UPI, February 2, 2018などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県南部、ダマスカス郊外県東グータ地方で攻撃を激化させるなか、反体制派が首都ダマスカス、アレッポ市を砲撃、ジュナイダト・アルトゥーズ町では学校の校庭で謎の爆発(2018年2月2日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月2日付)によると、シリア軍が県南部のタッル・ハディーヤ村近郊の高速道路で難民を乗せた車複数台を狙って爆撃を行い、7人が死亡、多数が負傷した。

また、『ハヤート』(2月3日付)によると、シリア軍は、カフル・ハラブ村を爆撃し、2人が死亡した。

一方、SANA(2月2日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県南部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討作戦を継続し、カフル・ハッダード村、ズィヤーラト・マタフ村、ザンマール村、ワリーダ丘を制圧した。

SANA, February 2, 2018

これに対して、シャーム解放機構は、アレッポ市西部郊外から同市に向けて迫撃砲を発射、うち1発がスライマーニーヤ地区に着弾した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月2日付)によると、ジュダイダト・アルトゥーズ町内の学校の校庭に置かれていた爆発物が爆発し、子供8人が負傷した。

SANA, February 2, 2018

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月2日付)によると、シリア軍がハラスター市近郊の車輌管理局一帯で「彼らが不正を働いた」作戦司令室と交戦した。

また、『ハヤート』(2月3日付)によると、シリア軍がマディーラー市、ドゥーマー市、ハラスター市、アルバイン市、サクバー市、ジスリーン町、カフルバトナー町、ハムーリーヤ市に対して激しい爆撃・砲撃を行い、マディーラー市で3人が死亡、8人が負傷、ドゥーマー市で12人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月2日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がドゥワイラア地区に着弾した。

『ハヤート』(2月3日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾はまた、バーブ・シャルキー地区にも着弾した。

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シャーム解放機構幹部メンバーの一人でサウジアラビア人説教師のアウドゥッラー・ムハイスィニー氏は、テレグラムの自身のアカウントを通じて、アル=カーイダ系のシャーム解放機構と、バラク・オバマ前米政権の支援を受けていた「穏健な反反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動の和解を仲介し、両組織の幹部が会談したことを明らかにした。

AFP, February 2, 2018、ANHA, February 2, 2018、AP, February 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2018、al-Hayat, February 3, 2018、Reuters, February 2, 2018、SANA, February 2, 2018、UPI, February 2, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のアラブ系部族がトルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への侵攻を非難(2018年2月2日)

ハサカ県では、ANHA(2月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局支配下のタッル・ハミース市、タッル・ブラーク町、ハサカ市一帯のシャッラービーン部族(アラブ系部族)の部族長や名士がウンム・ファキーク村(フール町近郊)で会合を開き、トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への侵攻を非難する声明を発表した。

ANHA, February 2, 2018

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アレッポ県では、ANHA(2月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区で、トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への侵攻に反対するデモが行われ、住民数千人が参加した。

ANHA, February 2, 2018

AFP, February 2, 2018、ANHA, February 2, 2018、AP, February 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2018、al-Hayat, February 3, 2018、Reuters, February 2, 2018、SANA, February 2, 2018、UPI, February 2, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍特殊部隊がキリス市を越境砲撃するYPG主体のシリア民主軍のダールマク山拠点を制圧(2018年2月2日)

アレッポ県では、アナトリア通信(2月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン市一帯での「オリーブの枝」作戦を続行し、トルコ軍特殊部隊が、トルコ領内のキリス市に対して砲撃を行ったとされる西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が展開していたダールマク山を制圧した。

これに先立って、トルコ軍航空部隊は、シリア民主軍の拠点9カ所を爆撃した。

また、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が1日に制圧したブルブル町で、シリア民主軍との戦闘を続けた。

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一方、シリア民主軍広報センター、SANA(2月2日付)などによると、ジャンディールス市および同市近郊のハマーム村、シャッラー村近郊のダイルサワーン村、アラブ・ワイラーン村、ジャバル・バーフルール村、ヴィーラー・カーディー村、ブルブル町近郊、シーヤ(シャイフ・ハディード)村および同村近郊のハリール村、マアバトリー(マーバーター)町、ラージュー町近郊のアリー・シースカー村、マイダーナー村一帯、タッル・リフアト市近郊のカルジャブリーン村一帯、シャフバー・ダム一帯などに対して、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団は砲撃を行い、シリア民主軍がこれに応戦した。

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このほか、ANHA(2月2日付)によると、ラージュー町近郊のカフリー・カッル村一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(バドル殉教者大隊)と交戦し、戦闘員4人を殺害した。

ANHAによると、バドル殉教者大隊は、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っているという。

ANHA, February 2, 2018

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トルコ軍参謀本部によると、20日以降、1日晩までにトルコ軍部隊はシリア民主軍戦闘員823人を殺害したという。

一方、シリア人権監視団によると、アフリーン市一帯での死者は、民間人が68人、トルコ軍側が110人、シリア民主軍側が102人にのぼるという。

AFP, February 2, 2018、Anadolu Ajans, February 2, 2018、ANHA, February 2, 2018、AP, February 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2018、al-Hayat, February 3, 2018、Reuters, February 2, 2018、SANA, February 2, 2018、UPI, February 2, 2018などをもとに作成。

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シリア人権監視団「2018年1月にシリア国内で2,180人が死亡」(2018年2月1日)

英国で活動する反体制組織のシリア人権監視団は、2018年1月のシリア国内での犠牲者数が2,180人を記録したと発表した。

このうち607人が民間人(うち18歳未満の子供は162人、18歳以上の女性は113人)だという。

同監視団によると、犠牲者2,180人の内訳は以下の通り:

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市民の犠牲者

ロシア軍の爆撃による犠牲者:118人(うち子供48人、女性32人)
シリア軍の爆撃による犠牲者:164人(うち子供49人、女性29人)
シリア軍の砲撃・狙撃による犠牲者:119人(うち子供21人、女性17人)
シリア治安当局の拷問による犠牲者:5人
イスラーム主義武装勢力の砲撃による犠牲者:29人(うち子供4人、女性8人)
トルコ軍の越境爆撃・砲撃による犠牲者:68人(うち子供21人、女性12人)
トルコ国境警備隊の狙撃による犠牲者:3人(うち子供2人)
ダーイシュの処刑による犠牲者:7人(うち女性1人)
ハーリド・ブン・ワリード軍の砲撃による犠牲者:3人(子供2人、女性1人)
米主導の有志連合の爆撃による犠牲者:29人(うち女性11人)
爆弾が仕掛けられた車などの爆発による犠牲者:3人
シャーム解放機構の処刑による犠牲者:7人
西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって殺害された犠牲者:4人
死因不明の犠牲者:33人(うち子供12人、女性1人)
劣悪な衛生状況、ないしは医療不足による犠牲者:3人(子供2人、女性1人)

戦闘員の犠牲者

イスラーム主義勢力および武装勢力、シリア民主軍:658人
シリア軍:246人
人民諸委員会、国防隊、シリア人親政権戦闘員:265人
レバノンのヒズブッラー:14人
シリア人以外のシーア派外国人戦闘員:74人
身元不明:25人
ダーイシュ、シャーム解放機構(ヌスラ戦線)、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、トルキスタン・イスラーム党などの非シリア人:291人

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シリア人権監視団はまた、2018年1月にシリア国内で33件の「虐殺」が発生し、市民324人(うち子供95人、女性72人)が犠牲になったと発表した。

「虐殺」の内訳は以下の通り:

ロシア軍、シリア軍の戦闘機による「虐殺」(爆撃):19件、犠牲者数は205人(うち子供69人、女性48人)
シリア軍(地上部隊)による「虐殺」:5件、犠牲者数は32人(うち子供5人、女性4人)
武装勢力による「虐殺」:2件、犠牲者数は18人(うち子供3人、女性3人)
有志連合による「虐殺」:2件、犠牲者数は20人(うち女性8人)
トルコ軍による「虐殺」:5件、犠牲者数は49人(うち子供18人、女性9人)

AFP, February 1, 2018、ANHA, February 1, 2018、AP, February 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018、al-Hayat, February 2, 2018、Reuters, February 1, 2018、SANA, February 1, 2018、UPI, February 1, 2018などをもとに作成。

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アスタナ会議に参加するシリア革命軍事諸勢力代表団の元報道官は、ソチでのシリア国民対話大会の成果を拒もうとする反体制派に苦言(2018年2月1日)

アスタナ3会議まで反体制武装集団の代表団(シリア革命軍事諸勢力代表団)の報道官を務めていたウサーマ・アブー・ザイド氏は、30日に閉幕したソチでのシリア国民対話大会に関して、ツイッターのアカウントを通じて、「失敗していない。最高交渉委員会はその成果を実施するために行動することになろう」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018

AFP, February 1, 2018、ANHA, February 1, 2018、AP, February 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018、al-Hayat, February 2, 2018、Reuters, February 1, 2018、SANA, February 1, 2018、UPI, February 1, 2018などをもとに作成。

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ジュネーブ会議に参加する反体制派の最高交渉委員会「ソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会が国連の傘下に入るのであれば前向きに対処する」(2018年2月1日)

ジュネーブ会議に参加する反体制派の一つ最高交渉委員会のナスル・ハリーリー代表はトルコのイスタンブールで記者会見を開き、1月30日に閉幕したソチでのシリア国民対話大会で設置が承認された制憲委員会に関して、「我々はソチでの制憲委員会の設置を受け容れない。シリアには新憲法が必要だ」と拒否の姿勢を示した。

しかし、ハリーリー代表は、「国連安保理決議第2254号の規定に従い、国連の傘下に置かれるのであれば、制憲委員会に対して前向きに対処する」と条件付きで、制憲委員会を認める姿勢も示し、同決議に従い、シリア軍の包囲下にある居住地への攻撃停止と人道支援物資の搬入を呼びかけた。

『ハヤート』(2月2日付)などが伝えた。

al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018

AFP, February 1, 2018、ANHA, February 1, 2018、AP, February 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018、al-Hayat, February 2, 2018、Reuters, February 1, 2018、SANA, February 1, 2018、UPI, February 1, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北東部の複数カ村をダーイシュから奪還(2018年2月1日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)によると、シリア軍が県北東部のダーイシュ(イスラーム国)支配地域(孤立地帯)に対して攻撃を激化させ、ジュッブ・ズライク村、アウウ農場、アブー・ハナーディク村を制圧した。

AFP, February 1, 2018、ANHA, February 1, 2018、AP, February 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018、al-Hayat, February 2, 2018、Reuters, February 1, 2018、SANA, February 1, 2018、UPI, February 1, 2018などをもとに作成。

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ハウラーン自由人連合などからなる反体制武装集団はダルアー県でダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍に対する「征服者たちの戦い」作戦を開始(2018年2月1日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)によると、ハウラーン自由人連合のアブー・マフムード・ハウラーニー報道官が、県南西部のヤルムーク川渓谷一帯を支配下に置くハーリド・ブン・ワリード軍(イスラーム国に忠誠を誓う組織)に対する「征服者たちの戦い」作戦を開始したと発表した。

「征服者たちの戦い」作戦に参加しているのは、ハウラーン自由人連合、革命軍、シャーム自由人イスラーム運動、砲兵連隊、ハック師団、カラーマ旅団、「土地の民」作戦司令室、「抑圧者撃退」作戦司令室。

AFP, February 1, 2018、ANHA, February 1, 2018、AP, February 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018、al-Hayat, February 2, 2018、Reuters, February 1, 2018、SANA, February 1, 2018、UPI, February 1, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県南部、イドリブ県南東部、ハマー県北東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団から複数カ村を奪還(2018年2月1日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)によると、ロシア軍戦闘機が県南部のジャズラーヤー村を爆撃し、一家7人が死亡した。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍が県南部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討作戦を継続し、東ワスィータ村、西ワスィータ村、タウィーム村、タッル・ジーナ村、アナーナ村、タッル・ファハール村、タッル・アカーリブ村、ワースィタ村、ウンム・カラーミール村、ファハール高原、ハサン丘、西アトシャーナ丘を制圧した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)によると、ロシア軍戦闘機がサラーキブ市を爆撃し、5人が死亡、数十人が負傷した。

また、シリア軍がアブー・ズフール航空基地(町)・サラーキブ市間の一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と激しく交戦した。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍が県南東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討作戦を継続し、ムシャイリファ村、トゥワイヒナ村、フサイニーヤ村、タッル・スルターン村、マスアダ村、タッル・ハーリタ村、タウィール山、カルバ丘を制圧した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)によると、ロシア・シリア両軍戦闘機がカフルズィーター市一帯を爆撃した。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍は人民防衛諸集団とともに県北東部のイッビーン村、ジュッブ・ズライク村、南アブー・ハナーディク村、アウウ農場を制圧した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)によると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「彼らが不正を働いた」作戦司令室)がアルバイン市前線でシリア軍と交戦した。

また、イスラーム軍もフーシュ・ダワーヒラ村でシリア軍と交戦した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤは、シリア軍がドゥーマー市を有毒ガスを装填した砲弾で攻撃したと伝えた。

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ダマスカス県ではSANA(2月1日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団がアッシュ・ウルール地区とマッザ86地区を砲撃し、民間人9人が死亡、15人が負傷した。

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フランス外務省報道官は、ロシアとイランに対して、シリア政府に圧力をかけ、イドリブ県に対する空爆の停止と人道支援物資の搬入を行うよう呼びかけた。

AFP, February 1, 2018、ANHA, February 1, 2018、AP, February 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018、al-Hayat, February 2, 2018、Reuters, February 1, 2018、SANA, February 1, 2018、UPI, February 1, 2018などをもとに作成。

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「オリーブの枝」作戦を続行するトルコ軍と反体制武装集団はブルブル町を制圧(2018年2月1日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)によると、「オリーブの枝」作戦に参加する反体制武装集団が、ブルブル町を制圧した。

また同町近郊のザアラ村、アリー・カール村、イルハーム・バースィート基地も合わせて制圧したという。

一方、SANA(2月1日付)によると、トルコ軍がアフリーン市、ハマーム村を爆撃し、民間人2人が死亡した。

また、カンディー村、マザン村、バーシャムラ村、バースーファーン村がトルコ軍の砲撃を受けた。

他方、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団の拠点を攻撃し、トルコ軍兵士6人を殺害した。

al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018

AFP, February 1, 2018、ANHA, February 1, 2018、AP, February 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018、al-Hayat, February 2, 2018、Reuters, February 1, 2018、SANA, February 1, 2018、UPI, February 1, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のダイル・ザウル県東部で自治政体「ダイル・ザウル民主民政局」が発足(2018年2月1日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(2月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって制圧された県東部(ユーフラテス川左岸)地域の自治を担う「ダイル・ザウル民主民政局」がカスラート町で発足した。

また、ダイル・ザウル民主民政局発足と合わせて、議会に相当する立法評議会、政府に相当する執行評議会も発足した。

発足式には、ダイル・ザウル県東部の代表者たち350人と招待者60人強が出席した。

式では、西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区立法評議会のフクム・フッルー共同議長、同執行評議会のフサイン・アッザーム副議長、シリア民主軍のブーラート・ジャーン南部地区司令官、ダイル・ザウル軍事評議会のムンズィル・アブー・ハウラ司令官らが参列し、演説を行った。

ANHA, February 1, 2018

AFP, February 1, 2018、ANHA, February 1, 2018、AP, February 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018、al-Hayat, February 2, 2018、Reuters, February 1, 2018、SANA, February 1, 2018、UPI, February 1, 2018などをもとに作成。

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最高交渉委員会はソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会への参与を拒否(2018年1月31日)

ジュネーブ会議に参加する反体制派の一つ最高交渉委員会のヤフヤー・アリーディー報道官は『ハヤート』(2月1日付)に対して、30日に閉幕したソチでのシリア国民対話大会の成果について、「大会の成果にどのような姿勢をとるかは、この大会がジュネーブ・プロセスをどの程度支援し、国連安保理決議第2254号の実施にどの程度貢献するかにかかっている」としたうえで、「最優先課題は、憲法(起草)の機会が与えられるよう、移行期統治機関(を設置することだ)」と述べ、大会で設置が合意された制憲委員会において現行憲法を再検討することを拒否する姿勢を示した。

AFP, January 31, 2018、ANHA, January 31, 2018、AP, January 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2018、al-Hayat, February 1, 2018、Reuters, January 31, 2018、SANA, January 31, 2018、UPI, January 31, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団はシリア国民対話大会に参加しなかったことを明らかにし、共同主催国のロシアを非難、トルコを賛美(2018年1月31日)

トルコ軍が20日に開始を発表した「オリーブの枝」作戦に参加する主導的反体制武装集団であるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団は声明を出し、30日に閉幕したソチでのシリア国民対話大会に参加しなかったことを明らかにし、ロシアを非難する一方、トルコを賛美した。

シャーム軍団は「良識のある人々であれば、ロシアに同意することや、犯罪者であるアサド政権を支援する愚行への嫌悪感を隠すことはしない」とする一方、トルコについては「アッラーがその心に光を投げかけてきた者であれば、シリア革命を支えてきたトルコの先駆的役割に目を閉ざすことはない」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, January 31, 2018

AFP, January 31, 2018、ANHA, January 31, 2018、AP, January 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2018、al-Hayat, February 1, 2018、Reuters, January 31, 2018、SANA, January 31, 2018、UPI, January 31, 2018などをもとに作成。

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