アレッポ県では、シリア人権監視団、SNN(7月20日付)などによると、シリア軍が完全制圧したアレッポ市北部のカースティールー街道一帯の奪還を試みるシャームの民のヌスラ戦線戦やアレッポ・ファトフ軍作戦司令室などの反体制武装集団が、アレッポ市バニー・ザイド地区、ハーリディーヤ地区一帯、アルド・マッラーフ地区農場一帯でシリア軍、シリア人・外国人民兵と交戦した。
SNNによると、戦闘はまた、ハンダラート・キャンプ一帯、フライターン市、アナダーン市、カフルハムラ村、ハイヤーン町、アレッポ市ライラムーン地区、ハラーミース地区、アースィヤー地区でも激しく行われた。
アレッポ・ファトフ軍作戦司令室はハンダラート・キャンプ一帯での戦闘でシリア軍の拠点複数カ所を制圧、兵士やクドス旅団(パレスチナ人)メンバー16人を殲滅したという。
これに対して、シリア軍は、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市のバーブ街道地区を「樽爆弾」で空爆し、女性2人が死亡した。
また戦闘機(所属明示せず)がアターリブ市、フライターン市を空爆した。
一方、シャーム自由人イスラーム運動は19日に声明を出し、アレッポ市包囲解除の戦いを開始すると宣言し、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室に復帰した。
シャーム自由人イスラーム運動は13日、アレッポ市北部カースティールー街道をめぐる攻防戦を「自殺行為」を批判し、戦闘への不参加を表明していた。
他方、SANA(7月20日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ナイル通り地区、ハーリディーヤ地区、スライマーニーヤ地区、マシャーリカ地区、マイダーン地区、国立公園一帯を砲撃し、女児1人が死亡、20人が負傷した。
このほか、アレッポ市南部および南西部一帯で活動する新生ファトフ軍は声明を出し、アレッポ市南西部のラームーサ地区で、シリア政府の支配下にあるアレッポ市西部とアレッポ県南部を結ぶ街道を封鎖、同地を包囲したと発表した。
しかし、SANA(7月19日付)は、この発表を直ちに否定した。
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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月20日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がイドリブ市を激しく空爆し、11人が死亡、35人が負傷した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、キンサッバー町一帯での「ヤルムークの戦い」作戦司令室との戦闘で、砂漠の鷹旅団のダマスカス拠点司令官(大佐)が死亡した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市、ミスラバー市、ダーライヤー市一帯、フライラ村一帯、イフラ村一帯を空爆した。
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ダルアー県では、SANA(7月20日付)によると、シリア軍がダルアー市内の製粉工場一帯に侵攻しようとしたシャームの民のヌスラ戦線と交戦、戦闘員20人を殲滅した。
シリア軍はまたダルアー市旧税関地区などでもヌスラ戦線の拠点を攻撃した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月19日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は795件。
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アサド大統領は2016年法律第14号を施行し、兵役に服さない国家公務員の解職を定めた2007年政令第30号を廃止した。
AFP, July 20, 2016、AP, July 20, 2016、ARA News, July 20, 2016、Champress, July 20, 2016、al-Hayat, July 21, 2016、Iraqi News, July 20, 2016、Kull-na Shuraka’, July 20, 2016、al-Mada Press, July 20, 2016、Naharnet, July 20, 2016、NNA, July 20, 2016、Reuters, July 20, 2016、SANA, July 20, 2016、SNN, July 20, 2016、UPI, July 20, 2016などをもとに作成。
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