イドリブ県フーア市、カファルヤー町からの住民退去、ダマスカス郊外県ザバダーニー市、マダーヤー町からの反体制武装集団戦闘員と家族の退去完了(2017年4月21日)

SANA(4月21日付)は、カタールの仲介によるファトフ軍(シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動など)とイラン・イスラーム革命防衛隊・ヒズブッラーの停戦合意に基づく、イドリブ県フーア市およびカファルヤー町からの住民の退避が完了したと伝えた。

21日には、シリア赤新月社の監督のもと、フーア市とカファルヤー町の住民約3,000人を乗せた旅客バス45台からなる車列が、アレッポ市ラーシディーン地区を経由、その後シリア政府がアレッポ市東部のジャブリーン村に設置された仮設収容センターに到着した。

これにより、20日に完了したダマスカス郊外県ザバダーニー市、マダーヤー町からの反体制武装集団戦闘員とその家族の退去と合わせて、停戦合意の第1段階が完了した。

SANA, April 21, 2017

SANA, April 21, 2017

SANA, April 21, 2017

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クッルナー・シュラカー(4月21日付)によると、シリア治安当局はこの停戦合意に従い、収監者120人を釈放、うち50人が、反体制武装集団の支配下にあるシリア北部(イドリブ県)に到着した。

Kull-na Shuraka’, April 21, 2017

なお、シリア人権監視団によると、フーア市およびカファルヤー町からの住民の退去作業は、ファトフ軍側がシリア政府に対して、拘置者750人の即時釈放を要求したことを受けて、48時間延期されていた。

しかし、ロイター通信(4月21日付)によると、ファトフ軍側とシリア政府側は後者が拘置者500人を釈放し、21日晩までに反体制派支配地域(イドリブ県)に移送することで合意に達したという。

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一方、『ハヤート』(4月22日付)によると、イラク内務省は、2015年12月にサウジアラビア国境近くで狩猟中にシーア派の集団と思われる一団によって拉致されていたカタール人狩猟家26人が解放されたと発表した。

カタール人の釈放も、カタール仲介によるファトフ軍とイラン・イスラーム革命防衛隊・ヒズブッラーの停戦合意に盛り込まれていたという。

AFP, April 21, 2017、AP, April 21, 2017、ARA News, April 21, 2017、Champress, April 21, 2017、al-Hayat, April 22, 2017、Iraqi News, April 21, 2017、Kull-na Shuraka’, April 21, 2017、al-Mada Press, April 21, 2017、Naharnet, April 21, 2017、NNA, April 21, 2017、Reuters, April 21, 2017、SANA, April 21, 2017、UPI, April 21, 2017などをもとに作成。

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