制憲委員会(憲法委員会)第2ラウンドは政府、反体制派代表団が互いの議題案を拒否し中止に(2019年11月25日)

スイスのジュネーブにある国連本部で11月25日に再開が予定されていた制憲委員会(憲法委員会)の会合(第2ラウンド(小委員会会合))が中止となった。

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第2ラウンド中止に関して、シリア・アラブ・テレビ(11月25日付)は、制憲委員会(憲法委員会)の第2ラウンドの再開を目前にして、シリア政府代表団が会場であるジュネーブの国連本部から退場した、と伝えた。

シリア・アラブ・テレビによると、シリア政府代表団の退場は、議題に関するシリア政府側の提案への回答がなかったことを受けたものだという。

また、SANA(11月26日付)は、反体制派側代表団を「トルコ政府の代表」としたうえで、「愛国的な共通項」としてシリア政府代表団が示した議題、具体的にはテロに対する姿勢を示すことを拒否し、シリアの領土の一部を占領するトルコをはじめとする一部の国のアジェンダを押し通そうとしていると批判的に伝えた。

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これに対して、反体制派代表団の一人でシリア交渉委員会(最高交渉委員会)のヤフヤー・アリーディー報道官は、ムドゥン(11月25日付)に対して、反体制派側も憲法の前文と憲法に明記される諸原則について議論することを骨子とした議題案を示したが、シリア政府側の合意を得られなかったと述べた。

この議題案は、制憲委員会の共同議長を務める反体制派代表団のハーディー・バフラ氏がゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表に21日に提出したものだという。

アリーディー報道官によると、第2ラウンドの初日にあたる25日午前、制憲委員会の共同議長を務めるシリア政府代表団のアフマド・クズバリー人民議会議員が、シリア政府側の議題を提案、これを愛国的な共通項として議論すべきだと主張したが、反体制派側がこれに同意しなかったため、シリア政府代表団は退場したという。

AFP, November 25, 2019、ANHA, November 25, 2019、AP, November 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2019、al-Mudun, November 25, 2019、Reuters, November 25, 2019、SANA, November 25, 2019、November 26, 2019、SOHR, November 25, 2019、UPI, November 25, 2019などをもとに作成。

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