イドリブ県などでシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦(2020年6月26日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから113日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるルワイハ村、バイニーン村、スフーフン村、フライフィル村、ハルーバ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はスフーフン村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室とシリ軍がマナーラ村(タンジャラ村)一帯で交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコマン山一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 26, 2020、ANHA, June 26, 2020、AP, June 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 26, 2020、Reuters, June 26, 2020、SANA, June 26, 2020、SOHR, June 26, 2020、UPI, June 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍はハサカ県ラアス・アイン市近郊の農地を砲撃し、火災発生(2020年6月25日)

ハサカ県では、トルコ軍と国民軍はラアス・アイン市近郊のスッカリーヤ村一帯の農地を砲撃、火災を発生させた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とトルコの支援を受ける国民軍が23日夜から24日未明にかけて、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯で砲撃戦を行った。

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ラッカ県では、ANHA(6月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市西一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で不動産会社を営む男性1人が何者かに撃たれて死亡した。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の戦闘が続くなか地元名士らが仲裁を試みる(2020年6月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室を主導するフッラース・ディーン機構が、24日の戦闘で制圧したヤアクービーヤ村の検問所から撤退、ジスル・シュグール市北のザルズール村方面に移動した。

撤退は、ジスル・シュグール市一帯の地元名士、シャイフ、ウラマーが「堅固に持せよ」作戦司令室とシャーム解放機構の戦闘を停止させるために仲裁を行ったことを受けたもの。

この仲裁に関して、シャーム解放機構は声明を出し、「道路を封鎖し、検問所を設置した側が戦闘を停止し…、戦闘は、「解放区」の治安と安定を見出した者への制裁と再発防止をもって終わる」と表明、態度を留保した。

シャーム解放機構はまた、ルージュ平原地方のカフルルーヒーン村などに増援部隊を展開させた。

なお、両者はイドリブ市西のアラブ・サイード村一帯で戦闘を続けた。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属と思われるドローンがイドリブ市東をミサイル攻撃し、1人殺害(2020年6月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)が24日夕刻、イドリブ市東のビンニシュ市上空に飛来、同市の街道を走行中の軍用車輌をミサイル攻撃し、運転手1人が死亡した。

シリア人権監視団が25日に発表したところによると、これにより「堅固に持せよ」作戦司令室の司令官1人に加えて、住民1人が死亡した。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、June 25, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県のトルコ占領地、北・東シリア自治局支配地で暗殺と爆発相次ぐ(2020年6月24日)

アレッポ県では、ANHA(6月24日付)トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

また、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市近郊のカフルガーン村で国民軍の司令官(離反大佐)が何者かの発砲を受けて死亡した。

さらに、ANHAやSANA(6月24日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市内でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、2人が死亡、3人が負傷した。

一方、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるマンビジュ市内では、2回にわたって爆発が発生、2回目の爆発で住民2人が負傷した。

ANHAによると、1度目の爆発は地雷によるもの。

シリア人権監視団によると、2度目の爆発は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊の訓練キャンプ近くに駐車していた北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の車に仕掛けられていた爆弾によるもので、アサーイシュの隊員1人が死亡、住民2人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(6月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村一帯を砲撃し、牧草地で火災が発生した。

トルコ軍と国民軍はまた、タッル・ラバン村、クーズリーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市で国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのは、ハサカの盾旅団とスルターン・ムラード師団で、市内の後援の管理をめぐる対立がきっかけだったという。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、June 25, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と国民解放軍が交戦、シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の戦闘も続く(2020年6月24日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから111日目を迎えた。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が23日深夜から24日早朝にかけて、ザーウィヤ山地方のバイニーン村近郊の森林地帯に進攻し、「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

数時間にわたる戦闘で、国民解放戦線の戦闘員4人とシリア軍兵士3人が死亡した。

シリア軍はまた、反体制派支配下のカフル・ウワイド村、スフーフン村を砲撃した。

これを受けるかたちで、トルコ軍がシリア政府支配下のサラーキブ市南に展開するシリア軍の拠点複数カ所を砲撃した。

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同じくイドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市西部一帯でシャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室が前日に続いて激しく交戦、シャーム解放機構はアラブ・サイード村および同村一帯に展開する「堅固に持せよ」作戦司令室に砲撃を加えた。

「堅固に持せよ」作戦司令室は新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する武装連合体。

この戦闘で、女性1人を含む4人が砲撃戦に巻き込まれて負傷、砲撃はアラブ・サイード村に及び、住民数十人が避難を余儀なくされた。

イドリブ市西部一帯での戦闘激化を受けて、「決戦」作戦司令室側の増援部隊がイドリブ市西部からアラブ・サイード村いたる地域の街道を封鎖した。

シャーム解放機構はまた、ルージュ平原の街道分岐路に展開し、アルマナーズ市やアラブ・サイード村に至る街道を封鎖した。

一方、フッラース・ディーン機構と思われる武装集団が、ジスル・シュグール市北のヤアクービーヤ村に設置されているシャーム解放機構の検問所を襲撃し、戦闘となった。

これを受け、シャーム解放機構はダルクーシュ町に至る街道を封鎖した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のジッリーン村で第4師団の拠点に武装集団が発砲、兵士1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍ドローンがアイン・アラブ市近郊(アレッポ県)を爆撃し、女性3人を含む5人死亡(2020年6月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下のアイン・アラブ(コバネ)市近郊のハルナジュ村の上空に飛来し、北・東シリア自治局傘下のスィタール女性大会が主催する会合が行われていた民家を爆撃、中にいた女性3人を含む5人が死亡した。

トルコ軍はまた、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯とマンナグ航空基地一帯を砲撃した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構による「堅固に持せよ」作戦司令室幹部逮捕を受けて、両者がイドリブ市一帯で激しく交戦(2020年6月23日)

「堅固に持せよ」作戦司令室は声明を出し、シャーム解放機構にアブー・マーリク・タッリー氏の即時釈放を求めるとともに、要求を受け入れなければ、その責任を負わせるとして報復を示唆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、アティマ村でアブー・フサーム・ビリーターニー氏を逮捕した。

逮捕は、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加しているジハード調整を率いるアブー・アブド・アシュダー氏を支援し、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加したのが理由。

ビリーターニー氏はシリア北西部の「解放区」で学校や慈善協会を設立・指導するなど、支援分野の重要人物とみなされている。

ビリーターニー氏の逮捕を受けて、アティマ村では女性と子供が釈放を求めるデモを行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室を主導する新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構がイドリブ市西にあるシャーム解放機構の検問所(クーンサルーワ検問所)を襲撃し、これを制圧した。

これに対して、シャーム解放機構もイドリブ市近郊にある「堅固に持せよ」作戦司令室の検問所を襲撃、交戦した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のタッル・ハラフ村(ハサカ県)での爆発で住民3人を含む8人死亡(2020年6月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団やSANA(6月23日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民3人を含む8人が死亡、15人が負傷した。

また、ANHA(6月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍と思われる戦闘機がシリア中部と南部にある「イランの民兵」の拠点を攻撃し7人が死亡(2020年6月23日)

SANA(6月23日付)は、シリア軍筋の話として、23日午後9時17分、ヒムス県タドムル市の東方および北東方面から敵の飛翔体複数機が飛来、ダイル・ザウル県カバージブ村一帯とヒムス県スフナ市一帯にあるシリア軍の拠点複数カ所にミサイル攻撃を行う一方、スワイダー県サルハド市近郊の拠点も攻撃を受けたと伝えた。

軍筋によると、この攻撃でシリア軍兵士2人が死亡、多数が負傷し、物的被害が出た。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がヒムス県スフナ市とダイル・ザウル県ダイル・ザウル市を結ぶ街道沿線に配置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所を攻撃し、軍事拠点1カ所を破壊、同拠点に駐留していた民兵5員が死亡、多数が負傷した。

イスラエル軍はまた、スワイダー県サフン丘地区にある「イランの民兵」も駐留していたシリア軍の通信レーダー拠点1カ所を破壊、シリア軍防空部隊の隊員2人が死亡した。

また、シリア人権監視団(6月28日)によると、イスラエル軍の攻撃は、ハマー県東部のサブーラ町に対しても行われ、住民1人が死亡、3人が負傷した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、June 28, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県で新興のアル=カーイダ系組織からなる「堅固に持せよ」作戦がシリア軍拠点を攻撃(2020年6月23日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから110日目となる6月23日、ロシア軍がイドリブ県の緊張緩和地帯を、トルコ軍がアレッポ県北部のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を、そして所属不明のドローンがトルコ占領地を爆撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室が、シリア政府支配下のハーン・シャイフーン市やマアーッラト・ムーハス村にあるシリア軍の拠点・検問所を砲撃した。

一方、シリア軍はザーウィヤ山地方のスフーフン村、カンスフラ村、ルワイハ村、バイニーン村、ファッティーラ村、ハルーバ村を砲撃した。

他方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌64輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦(2020年6月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦した。

これに対して、内務治安部隊(いわゆる「自由警察」)が介入したが、戦闘員が警官に発砲するなど抵抗した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会がマンビジュ市西のヤーシリー村一帯でトルコの支援を受ける国民軍と交戦した。

AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県ではトルコ軍がシリア軍を砲撃(2020年6月22日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから109日目となる6月22日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府支配下のサラーキブ市一帯を砲撃した。

トルコ軍の砲撃は、シリア軍が反体制武装集団支配下のザーウィヤ山地方のフライフィル村、バーラ村、バイニーン村、ハルーバ村、カフル・ウワイド村、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃したことへの対抗措置だという。

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌など20輌からなる車列を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のジンディールス町で国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員どうしが交戦し、1人死亡(2020年6月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジンディールス町で国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員どうしが交戦、1人が死亡、5人が負傷した。

また、バーブ市近郊のナアマーン村でダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装グループが国民軍を襲撃し、3人を殺害した。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県砂漠地帯のシリア軍拠点を襲撃し兵士11人死亡(2020年6月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にあるシリア軍と国民軍の拠点複数カ所を襲撃し、兵士8人を殺害、3人を捕捉した。

ダーイシュはまた、ブーライル村近郊の砂漠地帯で国防隊の拠点複数カ所を襲撃し、3人を殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アーラーク油田(ハフナ村)で爆発が発生し、シリア軍兵士1人が死亡した。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がアイン・イーサー市近郊のシリア軍第93旅団基地一帯を砲撃(2020年6月21日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がアイン・イーサー市近郊のシリア軍第93旅団基地一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(6月21日付)によると、アフリーン解放軍団が声明を出し、19日にシーラーワー町近郊のカフル・ナッブー村・バッラーダ村間でトルコ軍の支援を受ける国民軍の拠点複数カ所を攻撃し、戦闘員14人を殺害、多数を負傷させたと発表した。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のルマイラーン町(ハサカ県)にある武器弾薬庫で大きな爆発(2020年6月21日)

ハサカ県では、SANA(6月21日付)によると、北・東シリア自治局支配下のルマイラーン町にある武器弾薬庫で大きな爆発が発生した。

武器弾薬庫は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のもので、戦闘員数十人が死傷した。

爆発を受けて、シリア民主軍がルマイラーン町全域で外出禁止令を発出、ハッラーブ・ジール村に違法に設置されている航空基地から米軍の航空機複数機が飛来、低空で上空を旋回し、警戒活動にあたったという。

爆発の原因は不明。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でトルコの支援を受ける国民解放戦線を主導するシャーム軍団の本部が何者かの襲撃を受け、1人死亡(2020年6月21日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから108日目となる6月21日、ロシア軍がイドリブ県の緊張緩和地帯を、トルコ軍がアレッポ県北部のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を、そして所属不明のドローンがトルコ占領地を爆撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバイニーン村一帯で反体制武装集団と交戦した。

一方、カッリー町では、トルコの支援を受ける国民解放戦線を主導するシャーム軍団の本部が何者かの襲撃を受けて、メンバー1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市カーシフ地区の市場で何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、子供2人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

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ダルアー県で第5軍団兵士を乗せた大型バスが爆破され、兵士9人が死亡、19人が負傷(2020年6月20日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市東のキヒール村の街道に仕掛けられていた爆弾が、シリア政府と和解した元反体制武装集団戦闘員からなるシリア軍第5軍団の兵士を乗せた大型バスの通過に合わせて爆発、乗っていた兵士9人が死亡、19人が重軽傷を負った。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

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所属不明の無人航空機(ドローン)がトルコ占領地を爆撃し、ダーイシュの幹部司令官を殺害(2020年6月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊で、所属不明の無人航空機(ドローン)がオートバイを狙ってミサイル攻撃を行い、乗っていた2人を殺害した。

殺害されたのは、アフタリーン市地元評議会の職員とダーイシュ(イスラーム国)の幹部司令官。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を爆撃(2020年6月20日)

アレッポ県では、ANHA(6月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村を砲撃した。

またトルコ軍は、無人航空機(ドローン)でハルバル村を爆撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ占領地域(マーリア市西)に接するタッル・リフアト市東のシャイフ・イーサー村一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と国民軍が激しく交戦した。

一方、ANHA(6月20日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市のヴィーラート通りで車に仕掛けられていた爆弾が学発し、子供を含む複数人が死傷した。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県を爆撃(2020年6月20日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから107日目となる6月20日、ロシア軍がイドリブ県の緊張緩和地帯を爆撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機1機がザーウィヤ山上空に飛来し発射したミサイル複数発がカフル・ウワイド村上空で爆発した。

また、シリア軍地上部隊も、カフル・ウワイド村、バーラ村を砲撃した。

一方、イドリブ市内で、自由イドリブ軍のメンバー1人が何者かに殺害された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県北部で「クルド人部隊」がシャーム軍団の拠点を攻撃し、戦闘員8人を殺害(2020年6月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「クルド人部隊」がトルコの占領下にあるアフリーン市近郊のバースーファーン村にあるシャーム軍団(国民軍所属)の拠点を攻撃し、戦闘員4人を殺害した。

「クルド人部隊」はまた、駆けつけたシャーム軍団の増援部隊に対しても攻撃を加え、さらに戦闘員4人を殺害した。

「クルド人部隊」は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、ないしはアフリーン解放軍団だと思われる。

一方、SANA(6月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にある県北部のズィヤーラ村、アキーバ村、スーガーニカ村を砲撃した。

ANHA(6月19日付)によると、トルコ軍と国民軍はまた、バイナ村、タッル・リフアト市を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員どうしが、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ウシュバ村で盗品の分配をめぐって衝突、交戦した。

一方、ANHA(6月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のクブール・ガラージナ村を砲撃した。

AFP, June 19, 2020、ANHA, June 19, 2020、AP, June 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2020、Reuters, June 19, 2020、SANA, June 19, 2020、SOHR, June 19, 2020、UPI, June 19, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県とハマー県を砲撃(2020年6月19日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから106日目となる6月19日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバイニーン村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のマナーラ村(タンジャラ村)一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を0件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, June 19, 2020、ANHA, June 19, 2020、AP, June 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2020、Reuters, June 19, 2020、SANA, June 19, 2020、SOHR, June 19, 2020、UPI, June 19, 2020などをもとに作成。

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ハマー県北東部でダーイシュがシリア軍を襲撃し、兵士6人死亡(2020年6月18日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県、ラッカ県との県境に位置するイスリヤー村一帯のシリア軍・親政権民兵の拠点を襲撃、兵士6人が死亡、9人が負傷した。

AFP, June 18, 2020、ANHA, June 18, 2020、AP, June 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2020、Reuters, June 18, 2020、SANA, June 18, 2020、SOHR, June 18, 2020、UPI, June 18, 2020などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県アアザーズ市近郊の街道で爆弾が爆発し、トルコ兵士2人が負傷(2020年6月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある北部のアアザーズ市近郊の街道で爆弾が爆発し、走行中のトルコ軍車輌に乗っていた兵士2人が負傷した。

一方、アフリーン解放軍団は、12、13、15日にトルコ占領下のシーラーワー町近郊、アフリーン市、バーブ市、アアザーズ市近郊でトルコ軍とその支援を受ける「傭兵」(国民軍)の拠点、車輌などを攻撃し、トルコ軍兵士1人と国民軍戦闘員8人を殺害したと発表した。

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ハサカ県では、SANA(6月18日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラアス・アイン市近郊のシャッラーフ村、ヌーファリーヤ村、ラスム・ラフジャ村の放置に放火、消火作業にあたった住民多数が火傷を負った。

AFP, June 18, 2020、ANHA, June 18, 2020、AP, June 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2020、Reuters, June 18, 2020、SANA, June 18, 2020、SOHR, June 18, 2020、UPI, June 18, 2020などをもとに作成。

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「イランの民兵」の無人航空機がイドリブ県の反体制派拠点に自爆攻撃を実施(2020年6月18日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから105日目となる6月18日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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だが、イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」の無人航空機がザーウィヤ山地方のバーラ村近郊にある反体制武装集団の拠点複数カ所に対して、自爆攻撃を行った。

この攻撃と合わせて、シリア軍もフライフィル村、バーラ村一帯を砲撃した。

シリア軍はまた、ルワイハ村、バイニーン村、ファッティーラ村、ハルーバ村を砲撃した。

さらに、シリア軍は、タフタナーズ市近郊で農作業をしていた若者2人を狙撃し、殺害した。

一方、ロシア軍とトルコ軍は、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で18回目となる合同パトロールを実施した。

合同パトロールはタルナバ村とジスル・シュグール市近郊までの全長約40キロの区間で実施された。

また、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌40輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア軍がアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 18, 2020、ANHA, June 18, 2020、AP, June 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 18, 2020、Reuters, June 18, 2020、SANA, June 18, 2020、SOHR, June 18, 2020、UPI, June 18, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍が住民を、トルコ軍憲兵隊がIDPsを射殺(2020年6月17日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから104日目となる6月17日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山地方のフライフィル村を砲撃、反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、タフタナーズ市東部に展開する部隊が、住民を狙撃し、殺害した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

また、トルコ軍憲兵隊が国境地帯で、マアッラト・ヌウマーン市出身の国内避難民(IDPs)に向けて発砲し、子供1人が死亡、女性1人と子供1人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, June 17, 2020、ANHA, June 17, 2020、AP, June 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 17, 2020、Reuters, June 17, 2020、SANA, June 17, 2020、SOHR, June 17, 2020、UPI, June 17, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍、シリア軍がラッカ県アイン・イーサー市一帯で増派(2020年6月16日)

ラッカ県では、ANHA(6月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊のアリーダ村、ヒルバト・バカル村、スライブ村を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊の支配地境界線一帯に増援部隊を派遣した。

シリア人権監視団によると、対するシリア軍もアイン・イーサー市に軍用車輌数十両からなる増援部隊を派遣した。

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ハサカ県では、ANHA(6月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊からアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊に至る支配地境界線一帯に増援部隊を派遣した。

AFP, June 16, 2020、ANHA, June 16, 2020、AP, June 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2020、Reuters, June 16, 2020、SANA, June 16, 2020、SOHR, June 16, 2020、UPI, June 16, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路のタルナバ村とジスル・シュグール市近郊で初の合同パトロール、途中ロシア軍車輌が爆発に巻き込まれる(2020年6月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で17回目となる合同パトロールを実施した。

16日の合同パトロールは、サラーキブ市近郊のタルナバ村とジスル・シュグール市近郊を結ぶ全長約40キロの区間で行われた。

両軍がジスル・シュグール市近郊に至る区間でパトロールを実施したのは今回が初めて。

 

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しかし、ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官はビデオ声明を出し、合同パトロール中にロシア軍車輌が武装集団の「テロ攻撃」を受けたことを明らかにした。

声明のなかで、コナシェンコフ報道官は、アリーハー市とアウラム・ジャウズ村を結ぶ区間で、武装集団がパトロールを妨害しようとして「テロ攻撃」を仕掛け、「テロリスト」が仕掛けた爆弾の爆発によって、ロシア軍兵員輸送車が軽い損傷を受けたと発表した。

乗っていた兵士らに負傷者はなく、ロシア軍部隊は無事に帰還したという。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/videos/183733426413363/

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一方、トルコ国防省もツイッターのアカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)などを通じて声明を出し、「未確認の爆発物の爆発」で車輌1輌が軽い損傷を受けたと発表した。

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なお、損傷を受けたロシア軍車輌は、トルコ軍車輌に牽引されて、基地に引き返したという。

AFP, June 16, 2020、ANHA, June 16, 2020、AP, June 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 16, 2020、Reuters, June 16, 2020、SANA, June 16, 2020、SOHR, June 16, 2020、UPI, June 16, 2020などをもとに作成。

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