シリア民主軍が政府支配下のユーフラテス川西岸にある水上通行所を攻撃(2020年4月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のシュハイル村、ズィーバーン町にある水上通行所を攻撃した。

密輸の拠点となっているこの通行路を閉鎖させるのが目的だという。


AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷(2020年4月23日)

ハサカ県では、SANA(4月23日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のアフラース村でトルコ軍の支援を受ける国民軍の部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊に位置するマシュラファト・シャイフ・アフマド村で、トルコの諜報機関が、地元の有力部族の一つウナイザーン族の部族長を拘束したが、同日中に釈放された。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との関与を疑われての拘束だが、釈放された部族長はメディアの圧力で釈放されたとして謝意を表明した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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スワイダー県で親政権民兵が反体制派のカラーマ軍の車を襲撃し、3人殺害(2020年4月23日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから49日目となる4月23日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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スワイダー県では、スワイダー24(4月23日付)によると、マフラーン・ウバイド氏とナースィル・サアディー氏が率いるサルハド市の民兵(親政権)が同市で反体制武装集団のシャイフ・カラーマ軍団の車を攻撃し、乗っていた3人を殺害した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、Suwayda 24, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機複数機がダイル・ザウル県南東部を爆撃、「イランの民兵」15人が死亡(2020年4月22日)

ダイル・ザウル県では、反体制派系サイトのジュルフ・ニュース(4月22日付)によると、所属不明の戦闘機複数機が、県南東部のブーカマール市近郊の砂漠地帯に展開するイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点を爆撃し、ファーティミーユーン旅団の戦闘員8人、イラク人民兵3人を含む15人が死亡、数十人が負傷した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Jurf News, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県でシリア軍の砲撃に対し、アル=カーイダ主導の反体制派とトルコ軍が反撃(2020年4月22日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから48日目となる4月22日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村、カスル村、カフルタアール村、カフル・ヌーラーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のカフル・ハラブ村、ミーズナーズ村を砲撃した。

また、トルコ軍も、県西部のシリア軍拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、軍用車輌約25輌からなる車列を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

このほか、2月のシリア・ロシア軍とトルコ軍、「決戦」作戦司令室の戦闘で避難していたマストゥーマ村の住民数十世帯が帰宅した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ワラド村では何者かが軍事治安局の兵士の自宅を襲撃、この兵士を射殺した。

また、ダーイル町・イブタア町間の街道では、空軍情報部の士官が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この士官が負傷、同行していた兵士1人が死亡した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サルハド市で地元の民兵と、ドゥルーズ派宗徒からなる反体制武装集団のシャイフ・カラーマ軍団が交戦し、双方合わせて5人が死亡した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で国民軍の戦闘員どうしが略奪品の分配をめぐって撃ち合いに(2020年4月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のウンム・ウシュバ村とタッル・ムハンマド村で国民軍の戦闘員どうしが略奪品の分配をめぐって対立、激しい撃ち合いとなった。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路で合同パトロールを実施(2020年4月21日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから47日目となる4月21日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路の一部で合同パトロールを実施した。

両軍合同部隊は、サラーキブ市近郊のタルナバ村を出発し、ナイラブ村までの区間をパトロールした。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって交戦(2020年4月20日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市でトルコの支援を受ける国民軍に所属する東部自由人連合とムウタスィム旅団が略奪品の分配をめぐって交戦となった。

両者は市内のマハッタ地区、アブラ地区、教会通り、国境通行所、貯水場などで交戦、カアカーア旅団と第20師団も戦闘に加わった。

この戦闘で、ムウタスィム旅団の戦闘員2人が死亡した。

戦闘激化を受けて、トルコ軍が介入し、戦闘をさせた。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ラタキア県で砲撃を続ける(2020年4月20日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから46日目となる4月20日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマルアンド村、バイニーン村、マアッルバリート村、サーン村、サーリヒーヤ村、アーフィス村一帯、ファッティーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるトルコマン山一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村近郊でシリア軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡した。

同地はダーイシュ(イスラーム国)の残党が潜伏を続ける地域。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村とシャジャラ町を結ぶ街道で、軍事情報局の兵士1人が何者かの襲撃を受けて死亡した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サアラ村で和解委員会(平地山地和解委員会)メンバーの遺体が発見された。

遺体には頭部を強打された跡が残っていたという。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県で米軍ハンヴィーが何者かの襲撃を受け、車輌大破、複数人負傷(2020年4月20日)

ハサカ県では、SANA(4月20日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、サブア・ワ・アルバイーン町南西に位置するダイル・ザウル県ルワイシド村に向かう交差点で、米軍のハンヴィー(HMMWV)1輌が何者かの襲撃を受け、車輌が大破、多数の兵士が負傷した。

このハンヴィーは、米軍兵士と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍戦闘員を乗せていた。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がマアバダ(カルキールキー)町近郊の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市で国民軍所属組織どうしが交戦(2020年4月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市でトルコの支援を受ける国民軍に所属するハムザ師団と第23師団の戦闘員どうしが交戦し、双方に複数の負傷者が出た。

交戦の理由は不明。

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ラッカ県では、ANHA(4月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村を砲撃した。

AFP, April 19, 2020、ANHA, April 19, 2020、AP, April 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2020、Reuters, April 19, 2020、SANA, April 19, 2020、SOHR, April 19, 2020、UPI, April 19, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市の国防隊拠点で爆発(2020年4月19日)

ハサカ県では、ANHA(4月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市にある国防隊の拠点で爆発が発生した。

爆発が発生した拠点は、ワフダ通りからタイ地区にいたる街道に位置するサラーム交差点近く。

シリア人権監視団によると、爆発は爆弾によるもので、2度にわたり発生した。

これに対して、国防隊は市内の内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所に向けて発砲した。

なお、アサーイシュは16日、国防隊メンバーが市内の検問所に対して手榴弾2発を投げ込んだと非難していた。

AFP, April 19, 2020、ANHA, April 19, 2020、AP, April 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2020、Reuters, April 19, 2020、SANA, April 19, 2020、SOHR, April 19, 2020、UPI, April 19, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム解放機構とフッラース・ディーン機構の緊張高まる(2020年4月19日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから45日目となる4月19日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、マアーッラト・イフワーン村にある支援物資用の倉庫をメンバーの住居として転用するとして、明け渡すよう、地元評議会に強要した。

これに対して、地元評議会は、倉庫は近く住民向けの医療クリニックとして転用される予定であるため、明け渡すことができないと回答した。

だが、シャーム解放機構は、国内避難民(IDPs)を収容している学校をクリニックとして転用すればいいとして、これを拒否した。

また、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、外国人司令官が乗った車にしかけられていた爆弾が爆発し、この司令官が負傷した。

外国人の国籍、所属組織は不明。

一方、アルマナーズ市では、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構の緊張が高まった。

シャーム解放機構が、アルマナーズ市に複数の拠点を構えているフッラース・ディーン機構を排除しようとしたことがきっかけ。

シャーム解放機構の嫌がらせにフッラース・ディーン機構が反発、非難する声明を出した。

こうしたなか、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、バーラ村、アルナバ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

対するトルコ軍は、兵站物資などを積んだ貨物車輌など約70輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

トルコ軍はまた、ザーウィヤ山地方のバサーミス村に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は61カ所となった。
(シリア人権監視団の計算だと59)

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(2カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラト・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー県のハラバー村に近い県境の街道に仕掛けられていた爆弾が爆発し、街道を走行していたシリア軍の車輌に乗っていた兵士1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, April 19, 2020、ANHA, April 19, 2020、AP, April 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 19, 2020、Reuters, April 19, 2020、SANA, April 19, 2020、SOHR, April 19, 2020、UPI, April 19, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ではシリア民主軍がIDPsキャンプを急襲し、若者多数を連行(2020年4月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が17日深夜から18日未明にかけて、米主導の有志連合の航空支援を受けて、スブハ村近郊にある国内避難民(IDPs)キャンプを急襲し、多数の若者を連行した。

急襲の理由は不明。

一方、ハワーイジュ村では、ダーイシュ(イスラーム国)と思われるグループが仕掛けた爆弾が爆発した。

爆発はシリア民主軍が拠点として転用している学校の近くで発生した。

有志連合の無人航空機は、ハワーイジュ村で、オートバイ1台に対して攻撃を加えた。

オートバイに誰が乗っていたかは不明。

AFP, April 18, 2020、ANHA, April 18, 2020、AP, April 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2020、Reuters, April 18, 2020、SANA, April 18, 2020、SOHR, April 18, 2020、April 19, 2020、UPI, April 18, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県北部でトルコの支援を受ける憲兵隊と地元部族民兵が交戦(2020年4月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、トルコの支援を受ける国民軍の憲兵隊と地元のアブー・マイーシュ部族の民兵が交戦し、部族側の民兵1人が死亡した。

この戦闘で、憲兵隊はアブー・マイーシュ部族が盗んだ物品を押収したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市のサラーヤー交差点近くで、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が負傷した。

AFP, April 18, 2020、ANHA, April 18, 2020、AP, April 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2020、Reuters, April 18, 2020、SANA, April 18, 2020、SOHR, April 18, 2020、UPI, April 18, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構はシリア政府支配地とを結ぶ通商路の設置を決定したが、住民の反発を受け撤回(2020年4月18日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから44日目となる4月18日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がシリア政府支配下のサラーキブ市とを結ぶ通商用の通行所を設置することを決定し、準備していたが、住民の反発を受け、決定を撤回した。

通行所の設置が予定されていたサラーキブ市・サルミーン市間の街道では、住民やメディア活動家らが、決定に反対する抗議行動を行うために集結していたが、シャーム解放機構はこれを強制排除していた。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のアルナバ村、カンスフラ村、バーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

他方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ貨物車輌など30輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市と西ムライハ村を結ぶ街道で、シリア軍第52旅団の車輌が襲撃され、乗っていた士官(大佐)1人を含む3人が死亡した。

AFP, April 18, 2020、ANHA, April 18, 2020、AP, April 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 18, 2020、Reuters, April 18, 2020、SANA, April 18, 2020、SOHR, April 18, 2020、UPI, April 18, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍との戦闘でシリア民主軍戦闘員2人死亡(2020年4月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のバーブ・ファラジュ村にあるトルコ軍の拠点に潜入を試みたが、トルコ軍の反撃を受け、戦闘員2人が死亡した。

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍はまた、同地でシリア民主軍を砲撃戦を行った。

AFP, April 17, 2020、ANHA, April 17, 2020、AP, April 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 17, 2020、Reuters, April 17, 2020、SANA, April 17, 2020、SOHR, April 17, 2020、UPI, April 17, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県でシャーム解放機構の司令官が暗殺される(2020年4月17日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから43日目となる4月17日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を7件(イドリブ県1件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アターリブ市とサッハーラ村を結ぶ街道で、シャーム解放機構の司令官が何者かに撃たれて死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるルハイワ村一帯を砲撃した。

一方、トルコ軍は貨物車輌、装甲車など30輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, April 17, 2020、ANHA, April 17, 2020、AP, April 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 17, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 17, 2020、Reuters, April 17, 2020、SANA, April 17, 2020、SOHR, April 17, 2020、UPI, April 17, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北東部で国民軍の戦闘員どうしが交戦(2020年4月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある県北東の「ユーフラテスの盾地域」のガンドゥーラ町で、国民軍に所属するシャーム戦線とスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦した。

戦闘は、住民どうしの口論がきっかけで、これに両組織が介入して撃ち合いになったという。

AFP, April 16, 2020、ANHA, April 16, 2020、AP, April 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2020、Reuters, April 16, 2020、SANA, April 16, 2020、SOHR, April 16, 2020、UPI, April 16, 2020などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍は15歳の少年2人に自爆攻撃を行わせる(2020年4月16日)

ANHA(4月16日付)は、トルコの支援を受ける国民軍が、ラッカ県タッル・アブヤド市近郊のカーリタ村で14日、15歳の少年2人に自爆攻撃を行わせたと伝え、遺体の写真を公開した。

シリア人権監視団によると、国民軍は、少年2人に羊飼いの洋服を着せて、カーリタ村にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地で自爆させようしたが、1人は陣地にたどり着く前に自爆してしまい、もう1人は負傷し、シリア民主軍に拘束されたという。

AFP, April 16, 2020、ANHA, April 16, 2020、AP, April 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2020、Reuters, April 16, 2020、SANA, April 16, 2020、SOHR, April 16, 2020、UPI, April 16, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のラッカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍の車が爆発、複数の戦闘員が死傷(2020年4月16日)

ラッカ県では、SANA(4月16日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のアフラース村でトルコ軍の支援を受ける国民軍の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、複数の戦闘員が死傷した。

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アレッポ県では、ANHA(4月16日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がアイン・アラブ(コバネ)市東の国境地帯で合同パトロールを実施した。

パトロールには、両軍それぞれ4輌の装甲車とロシア軍ヘリコプター2機が参加した。

AFP, April 16, 2020、ANHA, April 16, 2020、AP, April 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2020、Reuters, April 16, 2020、SANA, April 16, 2020、SOHR, April 16, 2020、UPI, April 16, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコの停戦合意発効後初の爆撃:ハマー県で所属不明のドローンが反体制派の車輌を攻撃し、4人死亡(2020年4月16日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから42日目となる4月16日、所属不明の無人航空機(ドローン)がハマー県で反体制武装集団の車輌に対する爆撃を行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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ハマー県では、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤ(4月15日付)によると、無人航空機(ドローン)1機が、ガーブ平原のアンカーウィー村で軍用車輌に対して爆撃を行い、戦闘員3人が死亡、5人が負傷した。

ナスル軍の広報責任者を務めるムハンマド・ラシード氏はツイッター(https://twitter.com/mohmad_rasheed/)を通じて、ドローンの攻撃を受けてメンバー2人が死亡したと発表した。

ナスル軍は、バラク・オバマ前米政権が支援していた「穏健な反体制派」の一つで、イッザ軍とともに長らくシャーム解放機構と共闘していたが、2018年6月にトルコの肝入りで結成された国民解放戦線に参加した。

ラシード氏は「イランの自爆型ドローン」が攻撃を行ったと断じている。

これに対し、シリア人権監視団は、爆撃を行ったドローンの所属は不明だが、ロシア軍、レバノンのヒズブッラー、あるいはそれ以外の「イランの民兵」のドローンの可能性が高いと発表した。

同監視団によると、所属不明のドローンはまた、ガーブ平原で活動を続けるアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構の車輌に対しても爆撃を行い、人的被害を与えた。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤは、別の無人航空機が、沿岸師団の車輌を爆撃し、乗っていた1人が死亡したと伝えた。

沿岸師団(第1沿岸師団および第2沿岸師団)が国民解放戦線に所属している。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃、ドゥラル・シャーミーヤによると、「占領国ロシアの民兵」の無人偵察機1機を撃墜したという。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタフタナーズ市近郊の農地を砲撃、農作業をしていた女性3人が負傷した。

シリア軍はまた、トゥライハ村、ザーウィヤ山一帯(バーラ村、ファッティーラ村)にも砲撃を実施した。

これに対して、「決戦」作戦司令室もイドリブ県南部のシリア政府支配地域を砲撃した。

一方、トルコ軍は、装甲車や貨物車輌約40輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍(第46連隊駐留部隊)が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村を砲撃、住民1人が死亡した。

一方、シャーム解放機構は、トルコの占領下にある「オリーブの枝」地域に面するダイル・バッルート村に設置している通行所を再び開放した。

開放期間は1日と見られる。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がナワー市でオートバイに乗った2人組の襲撃を受け、兵士1人が負傷した。

一方、シリア政府と和解し、シリア軍に編入された元反体制武装集団が、同市の詰所でこの2人組と思われる若者2人を射殺した。

さらに、ブスル・ハリール市とイズラア市を結ぶ街道では、シリア軍の車輌が武装集団の攻撃を受け、兵士3人が死亡、2人が負傷した。

また、ヒルバト・カイス村でシリア軍の少尉が武装集団の襲撃を受けて死亡した。

AFP, April 16, 2020、ANHA, April 16, 2020、AP, April 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 16, 2020、Reuters, April 16, 2020、SANA, April 16, 2020、SOHR, April 16, 2020、UPI, April 16, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍ドローンがダマスカス郊外県の国境通行所でヒズブッラーの車をミサイル攻撃(2020年4月15日)

ダマスカス郊外県では、ロイター通信(4月15日付)などによると、イスラエル軍の無人航空機(ドローン)がレバノンのマスナア国境通行所(ベカーア県)に面するジュダイダト・ヤーブース国境通行所で軍用ジープに対してミサイル攻撃を行った。

発射されたミサイルは2発。

誰が乗っていたかは不明だが、狙われたのはヒズブッラーの車輌。


AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のジャラーブルス市(アレッポ県)で「自由警察」と住民が激しく交戦、1人死亡(2020年4月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジャラーブルス市で、ジャウバート家出身の「自由警察」の隊員とサワーナート家出身の住民が口論となり、地元の部族や武装集団を巻き込んだかたちで激しい戦闘となった。

この戦闘で、迫撃砲弾1発が市内の市場に着弾し、住民1人が死亡した。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュがユーフラテス川東岸のアッターラ石油ステーションを攻撃、米主導の有志連合が反撃(2020年4月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸のアッターラ石油ステーション(ダイル・ザウル市北東)を攻撃した。

これを受け、CONOCOガス工場とジャフラ村に違法に駐留する米軍主導の有志連合が同地を砲撃した。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアレッポ県、ラッカ県北部を砲撃(2020年4月15日)

アレッポ県では、ANHA(4月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のブルジュ・カーディー村、カルーティー村(シーラーワー町近郊)を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、11日と13日にトルコ占領下のシーラーワー町近郊のバースータ村とマーリア市近郊でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍を攻撃、戦闘員2人を殺害し、4人を負傷させたと発表した。

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ラッカ県では、ANHA(4月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、ハーリディーヤ村を砲撃した。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路で合同パトロール、シリア軍の砲撃で国民解放戦線司令官1人死亡(2020年4月15日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから41日目となる4月15日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を0件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とロシア軍がM4高速道路での合同パトロールを実施した。

両軍合同部隊はタルナバ村を出発、ナイラブ村までの区間をパトロールした。

一方、シリア軍はM4高速道路沿線のアリーハー市近郊のマアッルバリート村一帯を砲撃し、トルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)の司令官1人が死亡した。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、ハザーリーン村一帯を砲撃した。

対する「決戦」作戦司令室も応戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と国民解放戦線などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村でシリア軍第4師団を支援する予備部隊の隊員1人が何者かの発砲を受けて死亡した。

また、タスィール町でもヒズブッラー協力者1人が何者かによって殺害された。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ナースィリーヤ村でシリア軍兵士が何者かの襲撃を受けて殺害された。

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アレッポ県カフルハーシル村一帯で国民軍とシリア民主軍が交戦(2020年4月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルハーシル村で13日深夜から14日未明にかけて、トルコの支援を受ける国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が交戦した。

一方、ANHA(4月14日付)によると、アフリーン解放軍団が声明を出し、4月2日と12日にシーラーワー町近郊のバッラーダ村とバーブ市でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍に対する特殊作戦を実施、1人を殺害、5人を負傷させたと発表した。

AFP, April 14, 2020、ANHA, April 14, 2020、AP, April 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2020、Reuters, April 14, 2020、SANA, April 14, 2020、SOHR, April 14, 2020、UPI, April 14, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構とシャーム軍団は拘束していた戦闘員を解放(2020年4月14日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから40日目となる4月14日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が13日にナイラブ村、サラーキブ市近郊で拘束していたシャーム軍団のメンバー全員を13日深夜から14日未明にかけて解放した。

これを受けて、シャーム軍団も13日に対抗措置として拘束していたシャーム解放機構のメンバー複数人を解放した。

一方、カフルタハーリーム町では、シャーム解放機構の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた同組織の判事(カーディー)1人を含む2人が死亡した。

こうしたなか、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるカンスフラ村、バーラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、トルコ軍は、コンクリート・ブロックや兵站物資を積んだ輸送車など約50輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所から、シリア領内に新たに進入させた。

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シャーム解放機構がシャーム軍団、国民解放戦線の戦闘員多数を拘束するなか、トルコ軍はM4高速道路の座り込みデモを強制排除(2020年4月13日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから39日目となる4月13日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がM4高速道路の沿線に位置するナイラブ村にある検問所で、トルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)を主導するシャーム軍団の司令官1人と戦闘員多数を拘束した。

シャーム解放機構はまた、サラーキブ市近郊のシリア政府支配地との境界地帯に設置されている検問所で、国民解放戦線の戦闘員複数を拘束し、車輌や武器を没収した。

シャーム軍団や国民解放戦線の戦闘員を拘束した理由は不明だが、シャーム解放機構は軍事・治安権限下にあるイドリブ県およびアレッポ県内の支配地で厳戒態勢を強めているという。

こうしたなか、ドゥラル・シャーミーヤ(4月13日付)、ザマーン・ワスル(4月13日付)、イバー・ネット(4月13日付)などによると、トルコ軍部隊が早朝、ナイラブ村東のM4高速道路上で座り込みを続けていたデモ参加者を強制排除し、参加者が設営していたキャンプ村の一つを撤去した。

デモ参加者は強制排除を試みるトルコ軍ともみ合いになったが、最終的にはナイラブ村に設置されているトルコ軍拠点への退去を余儀なくされた。

座り込みデモは「尊厳の座り込み」と銘打たれ、3月13日に開始された。

3月5日のロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の首脳会談で交わされたイドリブ県での停戦合意が実施を定めているロシア・トルコ軍の合同パトロール実施に反対するのがその目的。

なお、トルコ軍が座り込みデモを強制排除したのち、ロシア軍とトルコ軍はM4高速道路での合同パトロールを実施した。

一方、カフルナブル市近郊では、シリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦、シリア軍が「決戦」作戦司令室の拠点を砲撃した。

戦闘による死傷者はなかった。

「決戦」作戦司令室は、シャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒズブッラーやシリア政府に協力している男性が、ムザイリーブ町の自宅前で何者かに撃たれて死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月13日付)によると、殺害されたのはサルマーン・タルシャーンなる人物。

第4師団に所属し、ヒズブッラーの協力を得て、麻薬の密売を行っていたという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村東方でシリア軍兵士を乗せたピックアップトラックに仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士1人が死亡、3人が負傷。

AFP, April 13, 2020、ANHA, April 13, 2020、AP, April 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 13, 2020、Reuters, April 13, 2020、SANA, April 13, 2020、SOHR, April 13, 2020、UPI, April 13, 2020などをもとに作成。

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