イドリブ県でYPG系の「オリーブの怒り」作戦司令室がアティマ村の反体制派施設を爆破、シリア軍もナージヤ村、ビダーマー町を砲撃、さらにダーナー市で大きな爆発(2018年7月18日)

「オリーブの怒り」作戦司令室を名乗る武装集団が、声明を出し、イドリブ県のアティマ村でトルコの支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の武器弾薬庫、塗装工場を爆破、戦闘員5人を殺害、6人を負傷させたと発表した。

ANHA, July 18, 2018

 

「オリーブの怒り」作戦司令室は、7月1日に結成が発表された組織で、イドリブ県、アレッポ県でのトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団に対する抵抗を目的としている。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がナージヤ村、ビダーマー町を砲撃した。

さらに、『ハヤート』(7月19日付)が複数の活動家および地元消息筋の話として伝えたところによると、ダーナー市の反体制武装集団(イスラーム警察)の本部で大きな爆発が発生し、多数が死傷した。

一方、シャーム解放機構は、マアッルシューリーン村で強制捜査を行い、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる10人を拘束した。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月18日付)によると、国民解放戦線が県南部に進攻したシリア軍と交戦した。

AFP, July 18, 2018、ANHA, July 18, 2018、AP, July 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2018、al-Hayat, July 19, 2018、Reuters, July 18, 2018、SANA, July 18, 2018、UPI, July 18, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受けるクルド人民兵組織が、司令官やメンバーを拘束され、クルド人指導者の名を冠した部隊名の変更を強いられる(2018年7月18日)

ANHA(7月18日付)は、トルコの実質占領下のアレッポ県北西部のアフリーン郡で活動するスルターン・ムラード師団傘下のミシュアル・タンムー旅団のアブー・マリヤム・ハサカーウィー司令官が2ヶ月以上前に失踪し、消息が不明になっている、と伝えた。

ミシュアル・タンムー旅団は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)が放逐されたアフリーン郡で、住民(クルド人)に部隊への参加を強要するなどしていた。

だが、スルターン・ムラード師団の憲兵隊は、ミシュアル・タンムー旅団に参加した若者らを司令官とともに逮捕、部隊名をミシュアル・タンムー旅団から第213旅団に変更した。

ミシュアル・タンムーは、クルド民族主義組織の一つシリア・クルド・ムスタクバル潮流の前指導者の氏名。

タンムー氏は2011年にハサカ県カーミシュリー市で暗殺されている。

ANHA, July 18, 2018

AFP, July 18, 2018、ANHA, July 18, 2018、AP, July 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2018、al-Hayat, July 19, 2018、Reuters, July 18, 2018、SANA, July 18, 2018、UPI, July 18, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ナワー市で活動する武装集団がシリア軍の爆撃・砲撃を受け、停戦に応じる(2018年7月18日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャービヤ丘、ナワー市などシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配地域を激しく爆撃・砲撃、少なくとも12人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月18日付)によると、60人以上が死亡したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月18日付)が複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、この攻撃を受け、ナワー市で活動を続けてきた反体制武装集団が、ロシア軍当事者和解調整センターの仲介によるシリア政府との停戦に応じた。

停戦合意は、①ウンム・ハウラーン丘、ハッシュ丘を引き渡したうえで、ナワー市一帯の丘陵地帯などにある軍事拠点の親政権民兵への引き渡し、②ナワー市へのシリア軍の進駐、③ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が活動するヤルムーク川河畔地域に向かうシリア軍部隊の通行許可、④ハーリド・ブン・ワリード軍殲滅まで反体制武装集団による重火器の一部の保持、⑤投降希望者の免罪、を骨子とするという。

また、SANA(7月18日付)によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で活動を続けてきた反体制武装集団が、シリア政府との停戦合意に従い、重火器を引き渡した。

SANA, July 18, 2018

AFP, July 18, 2018、ANHA, July 18, 2018、AP, July 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2018、al-Hayat, July 19, 2018、Reuters, July 18, 2018、SANA, July 18, 2018、UPI, July 18, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構とイランの合意に従い、反体制派が包囲するシーア派の町にシリア政府が用意した大型バス120台以上が入る(2018年7月18日)

イドリブ県では、SANA(7月18日付)によると、シャーム解放機構とイランによる住民・拘置者・捕虜交換合意に従い、シリア政府が用意した大型旅客バス121台と救急車輌数十両が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の包囲を受けるフーア市とカファルヤー町に入った。

SANA, July 18, 2018

https://youtu.be/FfXuL24jE0I

一方、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団によって構成される「カファルヤー・フーア作戦司令室」は声明を出し、フーア市とカファルヤー町を軍事地区に指定、同地からの住民の退去を待って、避難民の居住地とすると発表した。

al-Durar al-Shamiya, July 18, 2018

AFP, July 18, 2018、ANHA, July 18, 2018、AP, July 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2018、al-Hayat, July 19, 2018、Reuters, July 18, 2018、SANA, July 18, 2018、UPI, July 18, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの実質占領下になる県北東部のバーブ市で反体制派(最高交渉委員会)指導者訪問に反対するデモ(2018年7月17日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月17日付)によると、トルコの実質占領下になる県北東部のバーブ市中心部で、住民数十人がデモを行い、最高交渉委員会のナスル・ハリーリー代表らの訪問に反対の意思を表明した。

これに対して、同地の治安を担当する警察部隊が空砲を撃つなどしてデモを強制排除した。

 

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018
al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018
al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会はシリア政府との交渉のためのプラットフォームを準備(2018年7月17日)

ラッカ県タブカ市で16日に開幕した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の第3回大会(18日閉幕予定)の2日目の審議を行った。

議長評議会メンバーに選出されたヒクマト・ハビーブ氏は、AFP(7月17日付)に対して、「この大会の目的の一つはシリア政府との交渉のプラットフォームを作ることにある」と述べた。

ハビーブ氏によると、「このプラットフォームは、自治区、そしてシリア民主軍支配地域全域を代表する。ラッカ、ダイル・ザウル、マンビジュも含まれている」と付言した。

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・イスラーム評議会はイドリブ県の武装集団にシリア軍との決戦に備えるよう呼びかける、サウジ人説教師はシリアからの逃走を否定(2018年7月17日)

トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、イドリブ県で活動する反体制武装集団に対してシリア軍との決戦の準備をするよう呼びかけるとともに、トルコ政府にシリア軍の進行を阻止するための断固たる姿勢をとるよう求めた。

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018
al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

**

シャーム解放機構幹部メンバーの一人でサウジアラビア人説教師のアウドゥッラー・ムハイスィニー氏はテレグラムのアカウントを通じてビデオ声明を配信、自身をはじめとする外国人戦闘員(ムハージリーン)がイドリブ県へのシリア軍の進攻を前に逃走したとの一部情報を否定した。

https://youtu.be/ETHD2Veo_6M

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国民解放戦線は声明を出し、エジプト、ロシア、ガド潮流の仲介でシリア政府との停戦に応じたとの報道を否定(2018年7月17日)

ハマー県北部やラタキア県北部で活動する国民解放戦線は声明を出し、エジプトの諜報機関とロシアの仲介によってシリア政府と停戦合意を交わしたとの一部情報に関して、事実に反すると発表した。

レバノンのマヤーディーン・チャンネル(7月17日付)などは、国民解放戦線がロシア、エジプト諜報機関、そしてエジプトを拠点に活動するガド潮流のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー代表の仲介により、シリア政府と停戦に合意したと伝えていた。

国民解放戦線は5月28日に、トルコが支援するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、シャーム解放機構と共闘してきた自由イドリブ軍、第1沿岸師団、第2沿岸師団、第1歩兵師団、第2軍、精鋭軍、ナスル軍、ダーライヤー・イスラーム殉教者、自由旅団、第23師団が結成した組織。

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Qanat al-Mayadin, July 17, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPGは過去5日でアフリーン郡一帯でトルコ軍兵士9人を殺害したと発表(2018年7月17日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報局が声明を出し、11日から15日にかけて、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡各所でトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団を攻撃し、トルコ軍兵士9人と武装集団戦闘員3人を殺害したと発表した。

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランとシャーム解放機構がイドリブ県のシーア派の町の全住民退去と「革命家」釈放で合意(2018年7月17日)

SANA(7月17日付)は、イドリブ県で活動するシャーム解放機構などからなる反体制武装集団によって拉致されていた同県イシュタブリク村の住民42人の解放と、武装集団の包囲を受けるフーア市、カファルヤー町の住民のシリア政府支配地域への移送にかかる合意が交わされた、と伝えた。

イシュタブリク村は2015年4月26日、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の攻撃を受けて、その際住民数十人が拉致されていた。

AFP(7月17日付)がシャーム解放機構消息筋の情報として伝えたところによると、この合意で、フーア市とカラフヤー町の住民を搬送するため、シリア政府が大型バス100台以上を手配する一方、シリアの当局によって拘置されている1,500人が解放されることが確認されたという。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月17日付)が得た情報によると、合意は、①フーア市、カファルヤー町で包囲を受けているシーア派民兵と政権支持者全員約6,900人の退去、②アサド政権の刑務所で拘置されている「革命家」1,500人、ヒズブッラーが拘束している捕虜36人、フーア市、カファルヤー町で拘束されている民間人4人の釈放、を骨子とするという。

なお、『ハヤート』(7月17日付)は、複数の消息筋の話として、イドリブ県でシャーム解放機構をはじめとする反体制武装集団の包囲を受けている12イマーム派(シーア派)の二つの町、フーア市とカファルヤー町からの住民・戦闘員の退去に向けた交渉が、シャーム解放機構とイラン政府関係者の間で行われた、と伝えていた。

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア両軍は兵力引き離し地域に近いクナイトラ県を激しく爆撃(2018年7月17日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機がアイン・ティーナ村一帯を爆撃し、住民14人(子供5人、女性3人を含む)が死亡した。

爆撃を行ったのか、シリア軍かロシア軍かは不明だという。

**

ダルアー県では、SANA(7月17日付)によると、シリア軍が県北西部のクナイトラ県との県境で反体制武装集団に対する掃討戦を継続し、マール村、マール丘を制圧した。

シリア軍はまた反体制武装集団との停戦合意に基づき、ジャースィム市に進駐した。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアーリヤ村をロシア軍が爆撃し、1人が死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月17日付)によると、シリア軍はナワー市を激しく爆撃、砲撃した。

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府が解放したダルアー県ヌアイマ村に住民7,000人が帰宅、ロジャヴァが解放したダイル・ザウル県ブサイラ市に住民500人が帰宅(2018年7月17日)

ダルアー県では、SANA(7月17日付)によると、反体制武装集団が逃走し、シリア政府の支配下に復帰したヌアイマ村に住民約7,000人が帰宅した。

また、シリア政府の支配下に復帰したブスラー・シャーム市で、内務治安部隊が進駐、市内中心部の広場などにシリア国旗を掲揚するととも、市内では内務治安部隊の進駐を歓迎する集会が行われた。

SANA, July 17, 2018

**

『ハヤート』(7月18日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるハサカ県フール町にある避難民キャンプに収容されていた避難民約500人が、自宅のあるダイル・ザウル県のブサイラ市に帰還した、と伝えた。

フール避難民キャンプのスファーファー・シャイフー所長によると、帰還したのは93世帯308人。

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラン政府とシャーム解放機構がイドリブ県のシーア派の町の住民・戦闘員退去に向け交渉(2018年7月16日)

『ハヤート』(7月17日付)は、複数の消息筋の話として、イドリブ県でシャーム解放機構をはじめとする反体制武装集団の包囲を受けている12イマーム派(シーア派)の二つの町、フーア市とカファルヤー町からの住民・戦闘員の退去に向けた交渉が、シャーム解放機構とイラン政府関係者の間で行われた、と伝えた。

同紙によると、シリア軍が9月にイドリブ県に対する大規模攻撃を計画しているなか、同地攻略の「弱点」を払拭するために、フーア市とカファルヤー町の住民非難をめざしているという。

AFP, July 16, 2018、ANHA, July 16, 2018、AP, July 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、Reuters, July 16, 2018、SANA, July 16, 2018、UPI, July 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構はイドリブ県でダーイシュ・メンバー8人を拘束(2018年7月16日)

イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(7月16日付)によると、シャーム解放機構が、サルミーン市に検問所多数を設置、また同市近郊の農場でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー8人を拘束した。

AFP, July 16, 2018、ANHA, July 16, 2018、AP, July 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、Reuters, July 16, 2018、SANA, July 16, 2018、UPI, July 16, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, July 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍の政治母体は支配地域の文民局や地元評議会を統括する行政局の設置を決定(2018年7月16日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会がラッカ県タブカ市で第3回大会を3日間の日程で開幕した。

大会には、イルハーム・アフマド共同議長、リヤード・ダッラール共同議長、評議員270人、シリア各県からの代表、エジプト、欧州からの使節団、ロジャヴァ支配地域の民政局使節団が出席した。

また「北(バクル)クルディスタン」(トルコ)からも使節団が出席を予定していたが、トルコ当局によって阻止されたという。

大会は「政治解決と民主的で分権的なシリア建設に向けて」と題され、シリア民主軍が解放した地域の自治を担う各地の民政局や地元評議会を統合し、支配地域全域を統治する「統一自治局」を設置するために活動を続けることを採択した。

また、出席者はアミーナ・ウマル氏をアフマド氏の後任の共同議長に選出した。

ダッラール氏は共同議長に再選した。

大会はこのほか、執行機関にあたる議長評議会の評議員41人(うち女性20人)も選出した。

ANHA(7月16日付)、『ハヤート』(7月17日付)が伝えた。

ANHA, July 16, 2018

AFP, July 16, 2018、ANHA, July 16, 2018、AP, July 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、Reuters, July 16, 2018、SANA, July 16, 2018、UPI, July 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダルアー県北西部のハーッラ丘と4町村を制圧し支配地域を拡大(2018年7月16日)

ダルアー県では、SANA(7月16日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県北西部で反体制武装集団と交戦、ハーッラ丘(標高1,094メートル)、カフルシャムス町、ウンム・アウサジュ村、ティーハ村、ズィムリーン村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はクナイトラ県、ダルアー県、ダマスカス郊外県の県境に位置するいわゆる「死の三角地帯」に対して激しい爆撃・砲撃を続けた。

爆撃はアクラバー村、マール村、マール丘、ハーッラ丘一帯、ティーハ村一帯に対して集中的に行われ、シャーム解放機構のメンバー30人が死亡したという。

一方、シリア軍側もシャーム解放機構の要撃を受け、兵士12人が死亡した。

SANA, July 17, 2018

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の掌握下にあるマスハラ丘一帯を砲撃した。

AFP, July 16, 2018、ANHA, July 16, 2018、AP, July 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、Reuters, July 16, 2018、SANA, July 16, 2018、UPI, July 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はダイル・ザウル県を爆撃し、住民8人を殺害(2018年7月16日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月16日付)によると、米主導の有志連合がブーカマール市近郊のスーサ町の民家を爆撃し、住民多数が死傷した。

『ハヤート』(7月17日付)は、地元活動家や複数消息筋の情報として、この爆撃で住民8人が死亡したと伝えた。

**

同じくダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県西部のフサイニーヤ町で地雷が爆発し、男性1人が死亡、女性が負傷した。

また、県西部のカスラ村近郊で爆発が発生、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のダイル・ザウル地元評議会の教育局長が乗った車が巻き込まれ、子供1人が死亡した。

AFP, July 16, 2018、ANHA, July 16, 2018、AP, July 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、Reuters, July 16, 2018、SANA, July 16, 2018、UPI, July 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍の傘下で活動するマンビジュ軍事評議会はYPG軍事顧問がマンビジュ市からの撤収を完了したと発表(2018年7月15日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するマンビジュ軍事評議会の総司令部は声明を出し、2018年7月15日付でアレッポ県マンビジュ市に派遣していたYPGの軍事顧問全員の撤収を完了したと発表した。

軍事顧問の撤収は、米主導の有志連合との合意に基づくもので、マンビジュ軍事評議会の教練を行っていたという。

AFP, July 16, 2018、ANHA, July 16, 2018、AP, July 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、Reuters, July 16, 2018、SANA, July 16, 2018、UPI, July 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍の政治母体シリア民主評議会共同議長「タブカ・ダムに専門家と職員を戻すためシリア政府と交渉している」(2018年7月15日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のイルハーム・アフマド共同議長は報道声明を出し、「シリア政府は、シリア民主軍傘下のタブカ地元評議会と、タブカ・ダム(ユーフラテス・ダム)に専門家と職員を戻すための交渉を行っている」と発表した。

アフマド共同議長はまた「我々は政権との問題を解決するため、軍事化という道は進まない。対話こそが、すべての問題を解決するうえで我々がもっとも正しいと今も考えている選択肢だ。だが、我々が攻撃を受ければ、自衛のための行動をとる」と付言した。

al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018

AFP, July 15, 2018、ANHA, July 15, 2018、AP, July 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018、al-Hayat, July 16, 2018、Reuters, July 15, 2018、SANA, July 15, 2018、UPI, July 15, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

革命特殊任務軍は声明で米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯に留まると表明(2018年7月15日)

米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯で活動を続ける革命特殊任務軍、東部獅子軍とカルヤタイン殉教者旅団がヨルダンに撤退したことに関して、軍はツイッターのアカウント(https://twitter.com/maghaweirthowra)を通じて声明を出し、「我々は有志連合における我々の協力者は、ダーイシュ(イスラーム国)を殲滅し、政治的解決がもたらされるまで、「第55地区」に留まり続ける」と表明した。

al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018

AFP, July 15, 2018、ANHA, July 15, 2018、AP, July 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018、al-Hayat, July 16, 2018、Reuters, July 15, 2018、SANA, July 15, 2018、UPI, July 15, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュはイドリブ県で自称預言者を暗殺(2018年7月15日)

ダーイシュ(イスラーム国)に近いナーシル・ニュース(7月15日付)は、ダーイシュがイドリブ県のダーナー市で、自らを預言者と称していたアブー・アフマド・スィンサーウィー氏を暗殺したと発表、その瞬間を撮影した画像を公開した。

 

Nashir News, July 15, 2018

AFP, July 15, 2018、ANHA, July 15, 2018、AP, July 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018、al-Hayat, July 16, 2018、Nashir News, July 15, 2018、Reuters, July 15, 2018、SANA, July 15, 2018、UPI, July 15, 2018などをもとに作成。

 

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシャーム自由人イスラーム運動とナスル軍が交戦(2018年7月15日)

イドリブ県では、イナブ・バラディー(7月15日付)によると、ムスタリーハ村でシャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)とナスル軍が交戦した。

戦闘は、シャーム自由人イスラーム運動が、ナスル軍のメンバー2人をダーイシュ(イスラーム国)に所属しているとの容疑で拘束したことに端を発し、双方に複数の死傷者が出た。

またナスル軍側はシャーム自由人イスラーム運動のメンバー7人を拘束したという。

AFP, July 15, 2018、ANHA, July 15, 2018、AP, July 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018、al-Hayat, July 16, 2018、‘Inab Baladi, July 15, 2018、Reuters, July 15, 2018、SANA, July 15, 2018、UPI, July 15, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダルアー県北部、クナイトラ県の反体制派支配地域「死の三角地帯」に激しい攻撃を開始(2018年7月15日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制武装集団の支配下にあるいわゆる「死の三角地帯」(ダマスカス郊外県、クナイトラ県、ダルアー県の県境地域)に位置する県北部のティーハ村、カフル・ナースィジュ村、アクラバー村、マール村、マール丘に対して激しい砲撃を加えた。

シリア軍はまた、同地に隣接するクナイトラ県のマスハラ村およびマスハラ丘に対して激しい砲撃を加えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)によると、シリア軍は同地に対して爆撃も行った。

シリア軍が撃った砲弾の数は800発以上に達し、シリア軍はマスハラ村および同地一帯を制圧した。

syria.liveuamap.com, July 15, 2018

一方、ハーッラ市の処遇をめぐって、ロシア軍当事者和解調整センターの仲介により、シリア政府と反体制武装集団の停戦に向けた交渉が続いた。

AFP, July 15, 2018、ANHA, July 15, 2018、AP, July 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018、al-Hayat, July 16, 2018、Reuters, July 15, 2018、SANA, July 15, 2018、UPI, July 15, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー市ダルアー・バラド地区で活動を続けてきた武装集団戦闘員がイドリブ県への退去を開始(2018年7月15日)

ダルアー県では、SANA(7月15日付)によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で活動を続けてきた反体制武装集団のうち、シリア政府との和解と免罪を希望しない戦闘員とその家族の第1陣が、シリア政府との停戦合意に基づき、政府が用意した大型バスに分乗し、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配が続くイドリブ県への退去を開始した。

第1陣は407人で、ダルアー市のサジュナ地区に手配された大型バスに分乗し、シリア赤新月社の車輌に伴われて、ダルアー市を後にした。

SANA, July 15, 2018

また、武装集団は前日に引き続き、戦車、装甲車、大砲など重火器・中火器の引き渡しを行った。

SANA, July 15, 2018

このほか、ダルアー市ダルアー・バラド地区で武装集団に拉致されていた男性5人が無事解放された。

一方、ガバーギブ町では、シリア軍を支持する集会が行われ、住民らが参加した。

**

ドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)は、戦闘員とその家族を載せてダルアー市ダルアー・バラド地区を去ったバスの車列がハマー県北部のカルアト・マディーク町に到着したと伝え、その写真を掲載した。

al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018

AFP, July 15, 2018、ANHA, July 15, 2018、AP, July 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018、al-Hayat, July 16, 2018、Reuters, July 15, 2018、SANA, July 15, 2018、UPI, July 15, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国の占領下にあるタンフ国境通行所一帯で活動してきた武装集団2組織が武器を引き渡し、ヨルダンに撤退(2018年7月14日)

ザマーン・ワスル(7月14日付)は、米主導の有志連合が占領するハサカ県南東部のタンフ国境通行所一帯で活動を続けてきた東部獅子軍とカルヤタイン殉教者旅団の2組織が、同地から撤退し、持っていた武器や車輌をヨルダン当局に引き渡した、と伝えた。

武器引き渡しと撤退は、ダイル・ザウル県東部やハサカ県南部でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に合流するためで、この転戦は、シリア政府、ロシアとの連携のもとに実現したという。

AFP, July 14, 2018、ANHA, July 14, 2018、AP, July 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2018、al-Hayat, July 15, 2018、Reuters, July 14, 2018、SANA, July 14, 2018、UPI, July 14, 2018、Zaman al-Wasl, July 14, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュはYPG主体のシリア民主軍からスィージャーン油田を奪取(2018年7月14日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、ウマル油田に近いスィージャーン油田を制圧した。

AFP, July 14, 2018、ANHA, July 14, 2018、AP, July 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2018、al-Hayat, July 15, 2018、Reuters, July 14, 2018、SANA, July 14, 2018、UPI, July 14, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの実質占領下のアレッポ県アフリーン郡でダーイシュのメンバー15人が一時脱獄(2018年7月14日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月14日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡ジンディールス町にある拘置所からダーイシュ(イスラーム国)のメンバー15人が脱走したが、同拘置所を管理するシャーム軍団が15人を取り押さえることに成功した。

AFP, July 14, 2018、ANHA, July 14, 2018、AP, July 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2018、al-Hayat, July 15, 2018、Reuters, July 14, 2018、SANA, July 14, 2018、UPI, July 14, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は停戦交渉頓挫を受けてダルアー県ハーッラ市を爆撃(2018年7月14日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のハーッラ市およびその一帯を爆撃した。

爆撃は、ロシア軍当事者和解調整センターの仲介によるハーッラ市での停戦交渉が頓挫したことを受けたもの。

AFP, July 14, 2018、ANHA, July 14, 2018、AP, July 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2018、al-Hayat, July 15, 2018、Reuters, July 14, 2018、SANA, July 14, 2018、UPI, July 14, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー市ダルアー・バラド地区で活動を続けてきた反体制武装集団が重火器・中火器を引き渡す(2018年7月14日)

ダルアー県では、SANA(7月14日付)によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で活動を続けてきた反体制武装集団がシリア政府との停戦合意に従い、重火器・中火器を引き渡した。

SANA, July 14, 1018

 

AFP, July 14, 2018、ANHA, July 14, 2018、AP, July 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2018、al-Hayat, July 15, 2018、Reuters, July 14, 2018、SANA, July 14, 2018、UPI, July 14, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構はイドリブ県でダーイシュのメンバー15人を逮捕(2018年7月13日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月13日付)によると、シャーム解放機構の治安部隊が、沿岸地区(ラタキア県)、アリーハー市、ジスル・シュグール市などでの活動を統括するダーイシュ(イスラーム国)の幹部アブー・バラー・ラーズカーニー氏とメンバー14人を逮捕した。

15人は、イドリブ県内でのシャーム解放機構メンバーを標的とした暗殺に関与したという。

AFP, July 13, 2018、ANHA, July 13, 2018、AP, July 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 13, 2018、al-Hayat, July 14, 2018、Reuters, July 13, 2018、SANA, July 13, 2018、UPI, July 13, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.