ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから314人、ヨルダンから657人の難民が帰国、避難民501人が帰宅(2019年4月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月8日付)を公開し、4月7日に難民971人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは314人(うち女性94人、子供160人)、ヨルダンから帰国したのは657人(うち女性197人、子供335人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は181,670人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者64,662人(うち女性19,542人、子ども32,898人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者117,008人(うち女性35,129人、子ども59,662人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 410,950人(うち女性123,329人、子供209,482人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民501人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは26人(うち女性9人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは16人(うち女性4人、子供10人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは458人(うち女性140人、子供214人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は16,996人(うち女性5,671人、子供7,281人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,285,592人(うち女性388,230人、子供651,047人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 8, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

4月6日に全面移転作業が完了したトルコのイスタンブール新国際空港で、ロシア、イラン国旗と並んで「シリア革命旗」がなびく(2019年4月7日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月7日付)は、4月6日に全面移転作業が完了したトルコのイスタンブール新国際空港で、「シリア革命旗」が掲揚されていると伝え、その写真を公開した。

「シリア革命期」(フランス委任統治領シリアの国旗)は、日本、レバノン、イラン、ロシアなどの国旗と並んで掲揚されている。

AFP, April 7, 2019、ANHA, April 7, 2019、AP, April 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2019、al-Hayat, April 8, 2019、Reuters, April 7, 2019、SANA, April 7, 2019、UPI, April 7, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの監督のもと、アレッポ県北部の反体制武装集団が北・東シリア自治局の支配地域侵攻を想定して空挺作戦の訓練を開始(2019年4月7日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月7日付)は、アレッポ県北部で活動する「自由シリア軍」がトルコ軍の監督のもと、空挺作戦の訓練を開始したと伝え、ビデオ映像を公開した。

「自由シリア軍」とは、トルコの支援を受ける国民軍のことで、訓練は、北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県マンビジュ市一帯地域やユーフラテス川以東地域への軍事作戦を想定したものだという。

AFP, April 7, 2019、ANHA, April 7, 2019、AP, April 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2019、al-Hayat, April 8, 2019、Reuters, April 7, 2019、SANA, April 7, 2019、UPI, April 7, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ国防省はYPGの砲撃でトルコ軍兵士1人が死亡したと発表(2019年4月7日)

トルコ国防省は声明を出し、6日晩にハタイ県のヤイラダウ市近郊の国境地帯を警備していたトルコ軍兵士が、人民防衛隊(YPG)の発砲を受けて死亡したと発表した。

AFP, April 7, 2019、ANHA, April 7, 2019、AP, April 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2019、al-Hayat, April 8, 2019、Reuters, April 7, 2019、SANA, April 7, 2019、UPI, April 7, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから276人、ヨルダンから964人の難民が帰国、避難民55人が帰宅(2019年4月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月7日付)を公開し、4月6日に難民1,240人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは276人(うち女性83人、子供141人)、ヨルダンから帰国したのは964人(うち女性289人、子供496人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は180,699人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者64,348人(うち女性17,073人、子ども28,717人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者116,351人(うち女性34,932人、子ども59,327人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 409,979人(うち女性123,038人、子供208,987人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民55人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは34人(うち女性16人、子供6人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは21人(うち女性4人、子供12人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は16,495人(うち女性5,518人、子供7,045人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,285,091人(うち女性386,806人、子供649,074人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 7, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍「イランは一部アラブ部族を懐柔し、シリア民主軍支配地域にスリーパー・セルを養成している」(2019年4月6日)

アラビーヤ・チャンネル(4月6日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の複数の情報筋の話として、シリア民主軍が制圧したシリア北部および東部(ユーフラテス川以東地域)で、イランの支援を受けたスリーパー・セルが活動をしていると伝えた。

同情報筋によると、「ダーイシュ(イスラーム国)や、トルコ政府の支援を受ける「ユーフラテスの盾」作戦司令室に所属しないスリーパー・セルが存在し、その背後には域内の複数の勢力がいる」としたうえで、「イランは一部のアラブ系部族のなかにスリーパー・セルを作り、彼らを部族長などを通じて動員しようとしている」と述べ、イランの支援を受けたスリーパー・セルの勢力拡大に警戒感を示した。

同消息筋によると、イランが支援しようとしているのは、ダイル・ザウル県、ラッカ県で暮らすバカーラ部族、シャッラービーン部族、ワルダ部族といった部族だという。

AFP, April 6, 2019、Alarabia, April 6, 2019、ANHA, April 6, 2019、AP, April 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2019、al-Hayat, April 7, 2019、Reuters, April 6, 2019、SANA, April 6, 2019、UPI, April 6, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから342人、ヨルダンから1,262人の難民が帰国、避難民60人が帰宅(2019年4月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月6日付)を公開し、4月5日に難民1,604人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは342人(うち女性103人、子供175人)、ヨルダンから帰国したのは1,262人(うち女性379人、子供644人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は179,459人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者64,072人(うち女性19,365人、子ども32,597人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者115,387人(うち女性34,643人、子ども58,835人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 408,739人(うち女性122,666人、子供208,354人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民60人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは26人(うち女性11人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは21人(うち女性10人、子供6人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは13人(うち女性2人、子供5人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は16,440人(うち女性5,498人、子供7,027人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,285,036人(うち女性388,057人、子供650,793人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 6, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍が密入国しようとしたシリア人女性1人とその子供2人に発砲(2019年4月5日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月6日付)によると、トルコ国境警備隊がハーリム市近郊からトルコ領内に密入国しようとした女性1人とその子供2人に発砲した。

また3人を救出しようとした男性らも撃たれて負傷した。

AFP, April 6, 2019、ANHA, April 6, 2019、AP, April 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2019、al-Hayat, April 7, 2019、Reuters, April 6, 2019、SANA, April 6, 2019、UPI, April 6, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スプートニク・ニュース:ベルギーの専門家の立ち合いのもと、シャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、ホワイト・ヘルメットがロケット弾に化学兵器を装填し、各地に配備(2019年4月5日)

スプートニク・ニュース(4月5日付)は、複数の地元情報筋の話として、シリアのシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルキスタン・イスラーム党が、イドリブ県西部のルージュ平原にあるシャーム解放機構の拠点でロケット弾約120発を改良し、化学物質を装填したと伝えた。

ロケット弾はホワイト・ヘルメットが4月1日(月曜日)に、特殊機器とともに5台の救急車輌に積んでシャーム解放機構の拠点に持ち込み、改造はベルギーの専門家の立ち会いのもとに行われたという。

また、改造されたロケット弾は、3度に分けてハマー県北部とラタキア県北東部に移送され、イッザ軍、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構、アンサール・タウヒード、トルキスタン・イスラーム党に引き渡されたというと伝えた。

AFP, April 5, 2019、ANHA, April 5, 2019、AP, April 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2019、al-Hayat, April 6, 2019、Reuters, April 5, 2019、SANA, April 5, 2019、Sputnik News , April 5, 2019、UPI, April 5, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がイドリブ県ハーン・シャイフーン市北部一帯を爆撃(2019年4月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が4日深夜から5日未明にかけて、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るハーン・シャイフーン市北部一帯を爆撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が4日深夜から5日未明にかけて、シャリーア村、フワイズ村、カルアト・マディーク町を砲撃した。

一方、SANA(4月5日付)によると、シリア軍がアンカーウィー村、フワイズ村のシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県2件、イドリブ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を29件(ハマー県15件、イドリブ県7件、アレッポ県5件、ラタキア県2件)確認した。

AFP, April 5, 2019、ANHA, April 5, 2019、AP, April 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2019、al-Hayat, April 6, 2019、Reuters, April 5, 2019、SANA, April 5, 2019、UPI, April 5, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから225人、ヨルダンから591人の難民が帰国、避難民1,115人が帰宅(2019年4月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月5日付)を公開し、4月4日に難民816人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは225人(うち女性68人、子供115人)、ヨルダンから帰国したのは591人(うち女性177人、子供301人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は177,855人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者63,730人(うち女性19,262人、子ども32,422人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者114,125人(うち女性34,264人、子ども58,191人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 407,135人(うち女性122,184人、子供207,535人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民1,115人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは35人(うち女性15人、子供13人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは24人(うち女性9人、子供8人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1,056人(うち女性261人、子供442人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は16,380人(うち女性5,475人、子供7,009人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,284,976人(うち女性388,034人、子供660,775人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 5, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フランス軍参謀本部報道官「ダーイシュ掃討のためにシリアに派遣していた砲兵大隊は任務を終えた」(2019年4月4日)

フランス軍参謀本部のパトリーク・スティーガー報道官は記者会見で、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の一環としてフランス軍がシリアに派遣していた砲兵大隊の任務が完了したと発表した。

スティーガー報道官は「砲兵大隊は、ダーイシュに対する有志連合の枠内で実施してきた任務を終えた」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月4日付)が伝えた。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのプーチン大統領「我が軍がシリア軍とともにイスラエル軍兵士バウメル氏の遺体があった場所を発見した(2019年4月4日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とロシアの首都モスクワで会談で、1982年のスルターン・ヤアクーブの戦い(レバノン)で行方不明になっていたイスラエル軍兵士ザハリア・バウメル(Zacharia Bawmel)氏の遺体をイスラエル軍・諜報機関が特殊作戦でシリア領内から奪還したことに関して、ロシア・シリア両軍が遺体を発見し、ロシア軍がシリア軍と連携してイスラエル側に遺体を引き渡したことを明らかにした。

プーチン大統領は「我が軍がシリア軍とともに遺体があった場所を発見した…。我々は彼が祖国で軍事としての栄誉を認められることを光栄に思っている」と述べた。

一方、ネタニヤフ首相は、2年前からロシア側に遺体捜索を要請していたことを明らかにしたにしたうえで、プーチン大統領に謝意を示したうえで、葬儀が「非常に感動的」なものとなり、遺族も参列する予定であると報告した。

RT(4月4日付)などが伝えた。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、RT, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はヴェネズエラのアレアサ外務大臣と会談:「欧米諸国のヴェネズエラに対する内政干渉と制裁は、自らの政策と合致しない姿勢を示す者に対する常套手段」(2019年4月4日)

アサド大統領はシリアを訪問したヴェネズエラのホルヘ・アレアサ外務大臣と会談した。

SANA(4月4日付)によると、アサド大統領は会談で、最近のヴェネズエラ情勢の進捗に耳を傾け、同国が現在直面している危機を克服し、安定を回復し得ることを信じていると述べた。

アサド大統領はまた、米国をはじめとする一部西側諸国のヴェネズエラに対する内政干渉や制裁について、これらの国の政策と合致しない姿勢を示す者に対する常套手段だと批判、ヴェネズエラで起きていることは、シリアの場合と同じく、こうした国に対する覇権を確立し、主権尊重や自決権を保障した国際法や国連憲章をに呈するものだと述べた。

これに対して、アレアサ外務大臣は、ヴェネズエラへのアサド大統領の姿勢に謝意を示すとともに、ヴェネズエラに対する西側諸国の姿勢が、シリアでの戦争におけるこれらの国の政策と同じものだとの見解を示し、アサド大統領に同意した。

会談では、二国間関係の維持・強化についても確認された。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから203人、ヨルダンから634人の難民が帰国、避難民55人が帰宅(2019年4月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月4日付)を公開し、4月3日に難民837人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは203人(うち女性61人、子供103人)、ヨルダンから帰国したのは634人(うち女性190人、子供323人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は177,039人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者63,505人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者113,534人(うち女性34,087人、子ども57,890人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 406,319人(うち女性121,939人、子供207,119人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民55人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性9人、子供15人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは15人(うち女性4人、子供8人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは10人(うち女性5人、子供3人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15,265人(うち女性5,190人、子供6,546人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,283,861人(うち女性387,749人、子供650,312人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 4, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍は1982年のレバノンで戦闘で行方不明となっていた兵士の遺体をシリア領内から奪還(2019年4月3日)

イスラエル日刊紙『マアレヴ』紙(4月3日付)などは、イスラエル軍がシリア領内で特殊作戦を実施したとし、その内容を伝えた。

同紙によると、特殊作戦は、1982年のレバノン侵攻時のシリア軍との間で行われた「スルターン・ヤアクーブの戦い」で行方不明となったイスラエル軍兵士ザハリア・バウメル(Zacharia Bawmel)氏の遺体奪還が目的。

イスラエル軍のジョナサン・コンリカス報道官(中佐)によると、バウメル氏は1960年米国生まれ、移民第1世代。

スルターン・ヤアクーブの戦いは、レバノンのベカーア県西ベカーア郡のシリア国境近くにあるスルターン・ヤアクーブ村で1982年6月10日から11日にかけて、シリア軍、パレスチナのサーイカ、レバノン諸派とイスラエル軍が行った戦車戦。

この戦いで、イスラエル軍兵士約20人が死亡、バウメル氏は、ズヴィ・フェルドマン(Zvi Feldman)氏、イェフダ・カッツ(Yehuda Katz)氏とともに行方不明とされていた。

「ほろ苦い歌」と名づけられたこの作戦は、約1ヶ月を要し、実施にあたったイスラエル諜報機関は先週、遺体を奪還、DNA検査により、本人であることを確認したという。

バウメル氏は拘束された後、殺害されたと見られている。

なお、遺体回収場所は明らかにしなかったが、コンリカス報道官によると「第三国がテルアビブに数日前に伝えてきた」という。

これに関して、イスラエルの13チャンネルは、ロシアが遺体の安置場所の特定と奪還を支援したと伝えた。

**

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、作戦の成功に関して「モサド、シャバク、軍情報機関、イスラエル軍に御礼を言いたい…。こうした努力は、広範な外交プロセスによるもので、その将来は将来語られることになろう」と述べた。

**

パレスチナ解放人民戦線総司令部派のアンワル・ラジャー報道官は「ヤルムーク・キャンプのテロ集団がイスラエル軍兵士の遺体を引き渡した張本人だ」と批判した。

ラジャー報道官は「おそらく武装集団がヤルムーク・キャンプの墓地を掘り返す作業中に遺体を見つけたのだろう…。遺体発見はテロ集団とイスラエル諜報機関の連携によるもので…。テロリストはイスラエル軍兵士の遺体をトルコに運び、イスラエルに引き渡した」などと述べた。

『ハヤート』(4月4日付)が伝えた。

**

レバノンのワリード・ジュンブラート進歩社会主義党党首は、ツイッターのアカウントで、「イスラエル軍兵士の遺体引き渡しは、誰が仲介したか分からないが、無償の贈り物だ…。だが、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の価値は選挙で決まる」などと綴った。

AFP, April 3, 2019、ANHA, April 3, 2019、AP, April 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2019、al-Hayat, April 4, 2019、Maariv, April 3, 2019、Reuters, April 3, 2019、SANA, April 3, 2019、UPI, April 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県でイラン・イスラーム革命防衛隊のイラク人司令官が武装集団に撃たれる(2019年4月3日)

ダルアー県では、ハウラーン自由人連合のフェイスブックのアカウント(4月3日付)によると、ブスル・ハリール市でイラン・イスラーム革命防衛隊の司令官の1人でイラク人のアブー・フサイン・イラーキーが武装集団から発砲を受け、負傷、イズラア市の病院に搬送された。

AFP, April 3, 2019、ANHA, April 3, 2019、AP, April 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2019、al-Hayat, April 4, 2019、Reuters, April 3, 2019、SANA, April 3, 2019、UPI, April 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラン匿名高官筋「イランはシリア政府とハマースの関係改善を仲介している」(2019年4月3日)

アル・モニター(4月3日付)は、イランの匿名高官筋の話として、イランがシリア政府とハマースの関係改善を仲介していると伝えた。

同高官筋によると、イランは2017年初め以降、シリア政府とハマースを仲介しており、関係改善のためハマース幹部と会談を重ねているという。

これに対して、シリア政府は、ハーリド・ミシュアル政治局長を筆頭とするハマースの幹部が、カタールとトルコを宥めるために、2012年にダマスカスから退去し、「シリア革命」を支持する姿勢を示し、シリア政府と断交したことに理解を示しているという。

AFP, April 3, 2019、ANHA, April 3, 2019、AP, April 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2019、al-Hayat, April 4, 2019、al-Monitor, April 3, 2019、Reuters, April 3, 2019、SANA, April 3, 2019、UPI, April 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部各所でトルコ軍およびその支援を受ける国民軍がYPG主体のシリア民主軍と交戦(2019年4月3日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月3日付)によると、トルコの支援を受ける国民軍がジャラーブルス西のアウン・ダーダート村にあるシリア民主軍の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

攻撃は、シリア民主軍の士官の1人がアウン・ダーダート村で少女に暴行を加えようとしたことへの対抗措置だという。

国民軍はまた、カフルハーシル村、カフル・カルビーン村一帯に潜入しようとしたシリア民主軍を撃退し、多数の戦闘員を殺傷した。

さらにマーリア市一帯でも国民軍はシリア民主軍と砲撃戦を行った。

一方、ANHA(4月3日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会のタッル・トゥーリーン村、ブワイヒジュ村にある拠点を攻撃した。

これに対してバーブ軍事評議会は、砲撃を行った武装集団が拠点を構えているクライディーヤ村に向けて反撃した。

また、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団は、トルコ占領下のシーラーワー町近郊のサグーナーカ村、ウカイバ村を砲撃し、住宅が被害を受けた。


これに対して、アフリーン解放軍団が声明を出し、4月1日にトルコ占領下のアアザーズ市近郊のカフルハーシル村近郊のシャーム軍団拠点を爆破し、戦闘員1人を殺害したと発表した。

AFP, April 3, 2019、ANHA, April 3, 2019、AP, April 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2019、al-Hayat, April 4, 2019、Reuters, April 3, 2019、SANA, April 3, 2019、UPI, April 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がイドリブ県を爆撃、シリア軍がイドリブ県、ハマー県、アレッポ県を砲撃、シリアのアル=カーイダなどがこれに反撃(2019年4月3日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月3日付)によると、ロシア軍戦闘機複数機が、ナビー・アイユーブ丘一帯に対して8回以上にわたってミサイル攻撃を行った。

また、シリア軍がマアッル・シャマーリーン村やマアッラト・ヌウマーン市を砲撃し、マアッル・シャマーリーン村では子供1人が死亡した。

シリア軍の砲撃に対して、イッザ軍が県西部のカリーム村、カブル・フィッダ村にあるシリア軍拠点を砲撃した。

また、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(4月3日付)によると、シャーム解放機構はフワイン村近郊のシャンム・ハワー村にあるシリア軍拠点1カ所を砲撃し、兵士多数を殺傷したという。

一方、SANA(4月3日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、タッフ村、フワイン村、ブサンクール村一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、タッル・マンス村、マアッル・シャマーリーン村、ナビー・アイユーブ丘、ザーウィヤ山一帯の反体制武装集団の拠点を砲撃した。

**

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月3日付)によると、シリア軍がハウワーシュ村を砲撃し、女性と子供を含む住民5人が死亡、複数が負傷した。

シリア軍はまた、シャリーア村、サフル丘、ジスル・バイト・ラース村、ムーリク市一帯を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(4月3日付)によると、シャーム解放機構が県北部のシリア軍拠点を砲撃した。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月3日付)によると、シリア軍がハーン・アサル村を砲撃し、住民3人が死亡した。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県3件、ラタキア県2件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を8件(アレッポ県5件、イドリブ県1件、ラタキア県1件、ハマー県1件)確認した。

AFP, April 3, 2019、ANHA, April 3, 2019、AP, April 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2019、al-Hayat, April 4, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 3, 2019、Reuters, April 3, 2019、SANA, April 3, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, April 3, 2019、UPI, April 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから209人、ヨルダンから719人の難民が帰国、避難民68人が帰宅(2019年4月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月3日付)を公開し、4月2日に難民928人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは209人(うち女性63人、子供107人)、ヨルダンから帰国したのは719人(うち女性216人、子供367人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は176,202人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者63,302人(うち女性19,113人、子ども32,204人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者112,900人(うち女性33,897人、子ども57,567人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 405,482人(うち女性121,688人、子供206,693人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民68人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性13人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは36人(うち女性15人、子供7人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,210人(うち女性5,172人、子供6,520人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,283,806人(うち女性387,731人、子供650,286人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 3, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フォード前駐シリア米大使「ゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認したトランプ大統領の決定は2020年の大統領選挙でユダヤ票を獲得するため」(2019年4月2日)

ロバート・フォード前駐シリア米大使は『シャルク・アウサト』(4月2日付)に「ゴラン文書」:今日の政治…今後の危機」と題した論説を寄稿し、ドナルド・トランプ米大統領が3月25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認する大統領令に署名したことの狙いが、2020年の米大統領選挙でユダヤ票を獲得することにあるとの見方を示した。

AFP, April 2, 2019、ANHA, April 2, 2019、AP, April 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2019、al-Hayat, April 3, 2019、Reuters, April 2, 2019、SANA, April 2, 2019、UPI, April 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県に展開していたイラン・イスラーム革命防衛隊がダイル・ザウル県に移動(2019年4月2日)

ジャルフ・ニュース(4月2日付)は、アレッポ県タッル・シュガイブ村一帯に展開していたイラン・イスラーム革命防衛隊の将兵100人以上が、ダイル・ザウル県に移動したと伝えた。

移動は、3月27日のイスラエル軍戦闘機によるアレッポ市近郊のシャイフ・ナッジャール市一帯へのミサイル攻撃を受けたもので、軍事情報局の協力のもとに2度にわたって行われたという。

AFP, April 2, 2019、ANHA, April 2, 2019、AP, April 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2019、al-Hayat, April 3, 2019、Jurf News, April 2, 2019、Reuters, April 2, 2019、SANA, April 2, 2019、UPI, April 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と和解した元反体制武装集団が、シリア軍を装い、占領下ゴラン高原近くに展開しようとしたヒズブッラーとイラン・イスラーム革命防衛隊の進入を阻止(2019年4月1日)

ダルアー県では、ハウラーン自由人連合のフェイスブックのアカウント(4月1日付)によると、シリア政府と和解し、軍事情報局に編入されたヤルムーク川河畔地域の元反体制武装集団が数日前、同地へのヒズブッラーとイラン・イスラーム革命防衛隊の進入を阻止した。

ヒズブッラーとイラン・イスラーム革命防衛隊は、車列を仕立て、シリア軍の軍服を着用し、アサド大統領の写真を掲げて、第4師団所属部隊を装い、占領下ゴラン高原に近いジャムラ村、クーヤー村などに展開しようとしたが、同地の元反体制武装集団が静止し、進入を阻止したという。

AFP, April 1, 2019、ANHA, April 1, 2019、AP, April 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2019、al-Hayat, April 2, 2019、Reuters, April 1, 2019、SANA, April 1, 2019、UPI, April 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米海兵隊特殊部隊がシリア領内で空挺作戦を実施し、ダーイシュ・ナンバー3を拘束する一方、ロシア・シリア両軍部隊からなる車列が失踪(2019年4月1日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月1日付)によると、米海兵隊特殊部隊が空挺作戦を実施し、ダーイシュの「ナンバー3」と目されるアブー・スハイブ・イラーキー氏をダーイシュ・メンバー5人とともに拘束し、ウマル油田にある米軍基地に連行した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤが複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア軍第15師団と駐留ロシア軍部隊からなる車列がダイル・ザウル市南のフライビシャ地区近くで消息を絶った。

この車列はダイル・ザウル市からブーカマール市方面に向かっていたが48時間連絡がないという。

AFP, April 1, 2019、ANHA, April 1, 2019、AP, April 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2019、al-Hayat, April 2, 2019、Reuters, April 1, 2019、SANA, April 1, 2019、UPI, April 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍は、米国製の最新鋭THAAD防空ミサイル・システムの配備を完了(2019年4月1日)

イスラエル軍は、米国製の最新鋭防空ミサイル・システムTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)の配備を完了したと発表した。

『エルサレム・ポスト』(4月1日付)によると、3月初めに、米欧州軍(USEUCOM)所属の米軍専門家ら250人がイスラエルに派遣され、THAADの配備・稼働に向けた作業を行っていた。

イスラエル軍は「イスラエルの領空を防衛するために必要な作戦能力を向上させる…ために協力している…。THAADの展開は、両国の長期的関係を強化する新たな一歩であり、密接な協力関係をさらに強化する」と発表した。

AFP, April 1, 2019、ANHA, April 1, 2019、AP, April 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2019、al-Hayat, April 2, 2019、Reuters, April 1, 2019、SANA, April 1, 2019、UPI, April 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから311人、ヨルダンから768人の難民が帰国、避難民99人が帰宅(2019年4月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月1日付)を公開し、3月31日に難民1,079人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは311人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは768人(うち女性230人、子供392人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は174,465人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者62,949人(うち女性19,027人、子ども32,023人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者111,516人(うち女性33,481人、子ども56,861人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 403,745人(うち女性121,166人、子供205,806人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民99人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは40人(うち女性15人、子供13人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは26人(うち女性10人、子供9人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは33人(うち女性4人、子供18人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15,073人(うち女性5,123人、子供6,479人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,283,669人(うち女性387,682人、子供650,245人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 1, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍は米主導の有志連合の航空支援を受け、バーグーズ村近郊(ダイル・ザウル県)でダーイシュと激しく交戦(2019年3月31日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月1日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、県南東部のバーグーズ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

同消息筋によると、戦闘は、米主導の有志連合の偵察機が灌木地帯でダーイシュの戦闘員複数人を発見したことを受けて行われたという。

有志連合もまた、シリア民主軍を航空支援し、爆撃を行ったという。

AFP, April 1, 2019、ANHA, April 1, 2019、AP, April 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2019、al-Hayat, April 2, 2019、Reuters, April 1, 2019、SANA, April 1, 2019、UPI, April 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのダーイシュのもとに置き去りにされていたサウジアラビア人戦闘員の息子2人が無事帰国(2019年3月31日)

アラビーヤ・チャンネル(3月31日付)は、サウジアラビアの諜報機関がシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)から少年2人を救出する作戦を成功させたと伝えた。

同チャンネルによると、救出されたのはアブドゥッラーくん(16歳)とアフマドくん(13歳)。

2人がシリアに入ったのは5年前。

「トルコへの観光」と偽って密入国した父親に連れられていた。

だが、父親はその1ヶ月後に自爆攻撃を行って死亡し、ダーイシュ(イスラーム国)に保護されていた。

2人はサウジアラビアの諜報機関によって救出され、トルコを経由し、無事サウジアラビアの首都リヤドに到着した。

リヤドに到着したアブドゥッラーくんは「私たちはサウジアラビアにいます。おかげさまで無事です」と語った。

一方、アフマドくんは目の下に傷が残っている。

リヤド国際空港で両親や親戚の出迎えを受けた2人は喜びの笑みを浮かべ、母親は泣きながら2人を抱きしめた。

AFP, March 31, 2019、Alarabia, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アラブ連盟首脳会議はシリア不在のままゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めたトランプ米大統領の決定を拒否する声明を採択(2019年3月31日)

アラブ連盟首脳会議(第30回)がチュニジアの首都チュニスで開かれ、アラブ民族にとってのパレスチナ問題の重要性を改めて強調する閉幕声明を採択した。

声明では、東エルサレムをパレスチナ国家の首都と位置づけ、そのアラブ性を再確認する一方、シリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めたドナルド・トランプ米大統領の決定に拒否の意思を示した。

また、エルサレムに対する法的地位を変更しようとするイスラエルの一方的な措置に対しても改めて拒否の意思を示した。

一方、イランが地域の安定を揺るがすような敵対的な行為を行おうとしていると非難、アラブ情勢への干渉を拒否することが強調された。

なお、2011年に加盟資格を凍結されたシリアは、今回も参加を求められなかった。

『ハヤート』(4月1日付)が伝えた。

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.