米主導の有志連合は11月22日にシリア領内で11回の爆撃を実施(2016年11月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月22日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(4回)、アイン・イーサー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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米国防総省はイドリブ県での爆撃でアル=カーイダ幹部を殺害したと発表(2016年11月22日)

米国防総省のピーター・クック報道官は声明を出し、米軍無人航空機が18日、イドリブ県サルマダー市を空爆し、アル=カーイダの幹部の一人でエジプト人のアブー・アフガーン・ミスリー氏を殺害したと発表した。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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PYDは、ムスリム共同党首らへのトルコ当局の逮捕状発行を「無効」と非難し、拒否(2016年11月22日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)は声明を出し、サーリフ・ムスリム共同党首に対してトルコ司法当局が出した逮捕状を「無効で、最低限の法的根拠すら欠いている」と拒否する姿勢を表明した。

声明でPYDは、この逮捕状が「国際法と人権を否定するもの」としたうえで、「改めて世界の世論に対して、トルコという国家、そして(レジェップ・タイイップ・)エルドアン政権がいたるところでトルコ人を攻撃していることを知らしめたい」としている。

また「逮捕状発行は、トルコとその傭兵どもが軍事面において敗北を理由としたもので、中東、シリア、そして世界全体におけるその戦略の後退によって…あらゆる方面で無差別に攻勢をかけようとしている」と非難した。

一方、ムスリム共同党首はDPA(11月21日付)に対して「我々がシリア国内のいかなる活動にも関与していないことは、我々、そして皆が知っている」としたうえで、トルコ司法当局の逮捕状が「私の渡航や政治活動に影響することはない。この逮捕状がトルコ当局による政治的な決定であることはみなが知っている」と述べた。

DPA
アナトリア通信(11月22日付)などによると、トルコ司法当局は22日、2月17日にアンカラで発生したトルコ軍車輌を狙った爆破事件に関与したとして、ムスリム共同党首およびPKK(クルディスタン労働者党)のメンバーら47人への逮捕状を発効した。

なお、2月の事件に対しては、クルディスタン自由の鷹(TAK)が犯行声明を出している。

ARA News, November 22, 2016
ARA News, November 22, 2016

AFP, November 22, 2016、Anadolu Ajansı, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、DPA, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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シリア国内で戦死したイラン人戦闘員の数が1,000人を超える(2016年11月22日)

タスニーム通信(11月22日付)によると、イランの殉教者退役兵士協会のモハンマド・アリー・シャヒーディー・マハッラーティー氏は、シリア国内でのイラン人戦闘員の死者数が1,000人に達したことを明らかにした。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、Tasnim News, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は、バーブ市制圧後にマンビジュ市に進軍し、YPGを放逐する意思を表明(2016年11月22日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコ軍の支援を受けて「ユーフラテスの盾」作戦を継続するハワール・キリス作戦司令室に関して、「我々は今やバーブ市に接近し、これを西方から包囲した。だがこれだけでは不十分だ。我々はここからマンビジュ市に進軍するだろう。なぜか。我々が同市を欲しいからではない。そこに(西クルディスタン移行期民政局の)人民防衛隊がいるからだ」と述べた。

アナトリア通信(11月22日付)が伝えた。

AFP, November 22, 2016、Anadolu Ajansı, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市近郊の村をダーイシュから奪還(2016年11月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦を続行するハワール・キリス作戦司令室が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、バーブ市近郊のカッバースィーン村を奪還した。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県における反体制派の拠点都市にシリア赤新月社が人道支援物資を搬入する一方、反体制派はシリア政府支配地域の村を砲撃(2016年11月22日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点都市ラスタン市にシリア赤新月社と国連の支援チームが人道支援物資を搬入した。

しかし、反体制武装集団は、シリア政府支配下のウンム・スィルジュ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラハーヤー村、ラターミナ町のイッザ軍拠点などを空爆、またシリア軍がブザーム丘の反体制武装集団拠点を砲撃した。

クッルナー・シュラカー(11月22日付)によると、ラターミナ町を空爆したのはロシア軍で、これによって7人が死亡したという。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(11月22日付)によると、アレッポ市西部郊外からイドリブ市に帰還する途中のシャーム軍団の車輌が爆弾の爆発に巻き込まれ、乗っていた戦闘員3人が死亡した。

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ラタキア県では、ARA News(11月22日付)によると、シリア軍と反体制武装集団がトルクメン山、クルド山一帯(キンサッバー町一帯)で交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(11月22日付)によると、シリア軍がハドル村近郊のハムリーヤ丘などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団を砲撃した。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

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ダルアー県では、SANA(11月22日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍の攻勢が続くなか、アレッポ市東部で籠城を続ける反体制派は、ロジャヴァ支配下のシャイム・マクスード地区への住民の避難を阻止するため人道回廊を砲撃(2016年11月22日)

アレッポ県では、ARA News(11月22日付)によると、アレッポ市東部を支配するアレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属のシャーム自由人イスラーム運動とスルターン・ムラード師団、ヌールッディーン・ザンキー運動が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区方面に避難しようとした住民の動きを阻止するため、同地区とブスターン・バーシャー地区を結ぶルッズ通行所(人道回廊)を砲撃した。

ARA News(11月22日付)によると、アレッポ市東部にとどまっていた住民数百人がシャイフ・マクスード地区に避難しようとしたという。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍および親政権武装勢力が、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部のカーディー・アスカル地区、マサーキン・ナハーヌー地区、マイサル地区、ジスル・ハッジ地区、マアーディー地区、サーフール地区、フィルドゥース地区、シャッアール地区、スッカリー地区などを空爆・砲撃し、マイサル地区では女性1人と子供1人が死亡した。

またAMC(11月22日付)は、シリア軍がアレッポ市カーティルジー地区で、塩素ガスを装填した「樽爆弾」4発を投下したと主張した。

さらに、SNN(11月22日付)などによると、アレッポ市南部のシャイフ・サイード地区では、シリア軍、親政権武装勢力が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

この戦闘で、シリア軍兵士15人以上が死亡、またシャーム自由人イスラーム運動の有力司令官アブー・ハーリス氏が戦死した。

Kull-na Shuraka', November 22, 2016
Kull-na Shuraka’, November 22, 2016

このほか、シリア軍は21日に一部を制圧したマサーキン・ハナーヌー地区で進軍を試み、反体制武装集団との戦闘を続けた。

AFP, November 22, 2016、AMC, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、SNN, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領はロシアのロゴージン副首相と会談(2016年11月22日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のロシアのドミトリー・オレゴヴィチ・ロゴージン副首相を団長とする使節団と会談、SANA(11月22日付)によると、二国間関係、テロとの戦いにおける連携などについて意見を交わした。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、マアムーン・ハムダーン財務大臣、アリー・ガーニム石油資源大臣、国家計画国際協力委員会のイマード・サーブーニー委員長、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、そしてアレクサンドル・キンチャク(Alexander Kinshchak )駐シリア・ロシア大使も同席した。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は11月21日にシリア領内で13回の爆撃を実施(2016年11月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月21日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は13回で、ブーカマール市近郊(2回)、ラッカ市近郊(7回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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米国連代表大使は安保理でシリア軍士官13人の戦争犯罪での追及を主張(2016年11月21日)

米国のサマンサ・パワー国連代表大使は、シリア情勢への対応を協議するための国連安保理会合の席上で、アレッポ市東部などで民間人への攻撃や反体制派の拷問を指揮・指示しているとするシリア軍士官13人の氏名を読み上げ、戦争犯罪人としての処罰を安保理に要請した。

パワー大使が読み上げたのは、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将(大佐より昇進)、ジャミール・ハサン空軍情報部長、クサイ・マイフーブ空軍情報部次長、ラフィーク・シハーダ前軍事情報局長、アディーブ・サラーマ・アレッポ方面軍事委員会議長、ハーフィズ・マフルーフ准将(軍事情報局)ら。

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一方、スティーブン・オブライアン国連人道問題担当事務次長は、シリア国内でシリア軍や反体制派によって包囲されている住民の数が6ヶ月前より48万6,700人も増加し、97万4,080人に達していると証言した。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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オバマ米大統領「シリアの混乱は当面続く」(2016年11月21日)

バラク・オバマ米大統領はAPEC首脳会議に出席するために訪問中のペルーのリマで記者会見を行い、シリア情勢について、「当分は混乱が続く」との見方を示した。

オバマ大統領は前日に同地でロシアのヴラジミール・プーチン大統領と数分間会談を行い、シリア情勢について意見を交わしたが、これに関して、シリア(とりわけアレッポ市)での流血への深い懸念を表明し、停戦の必要があると伝えたことを明らかにした。

一方、プーチン大統領も記者会見を行い、オバマ大統領との会談に関して、「数年間にわたる協力に感謝の意を示した」ことを明らかにした。

ロイター通信(11月21日付)などが伝えた。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダーイシュ支配下のラッカ市北部のサーリヒーヤ村を爆撃し民間人9人を殺害(2016年11月21日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続けるアイン・イーサー市郊外一帯を空爆した。

シリア民主軍はこれにより、ラジャム・アブヤド村をダーイシュから奪取することに成功した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月21日付)、SANA(11月21日付)によると、米主導の有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)の中心拠点ラッカ市北部のサーリヒーヤ村の紡績工場を空爆し、従業員3人とその家族6人の合わせて9人を殺害した。

SANA, November 21, 2016
SANA, November 21, 2016

 

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県最後のダーイシュの主要拠点バーブ市をめぐってトルコ軍が支援するハワール・キリス作戦司令室と有志連合が支援するシリア民主軍が交戦するなか、トルコ軍の爆撃で民間人7人が死亡(2016年11月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会と、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市北東部に位置するシャイフ・ナースィル村一帯で激しく交戦した。

シリア民主軍は「ユーフラテスの怒り」作戦の名のもと、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市攻略に向け、同市北部のアイン・イーサー市一帯とアレッポ県バーブ市北東部で進軍を続ける一方、ハワール・キリス作戦司令室は「ユーフラテスの盾」作戦の名のもと、ダーイシュとシリア民主軍の掃討をめざし、トルコ軍とともにバーブ市に向かって南進を続けてきた。

戦闘は、シリア民主軍が掌握するアリーマ町に隣接するシャイフ・ナースィル村にハワール・キリス作戦司令室が進軍、これに対してマンビジュ軍事評議会が同村を包囲したことで発生したという。

一方、SANA(11月21日付)など、トルコ軍戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市東部のシャイフ・ナースィル村を空爆し、民間人7人を殺害、10人を負傷させた。

SANA, November 21, 2016
SANA, November 21, 2016

 

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省:反体制派がアレッポ市北西部で化学兵器を使用したことを確認したと発表(2016年11月21日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、アレッポ市南西部の第1070集合住宅計画地区で、ロシアの専門家チームが反体制武装集団によって発射された砲弾の一部や着弾地点付近の土壌のサンプルを検査した結果、塩素ガスや白リンが検出されたと発表した。

また、調査地域で中毒症状を訴えたシリア人4人からもサンプルの提供を受け、検査を行う予定だという。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍がハマー県、ダマスカス郊外県などで反体制武装集団の拠点都市を爆撃(2016年11月21日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市各所を空爆し、子供2人が死亡、12人が負傷した。

また東グータ地方の国際幹線道路(ダマスカス・ヒムス街道)一帯では、シリア軍とイスラーム軍が交戦、イスラーム軍がハラスター市近郊のダーヒヤト・アサド町を砲撃し、4人が死亡した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(11月21日付)によると、イドリブ市内とフーア市近郊の農地で仕掛け爆弾2発が相次いで爆発し、スンナ軍の戦闘員3人が死亡した。

またARA News(11月21日付)によると、アブー・ズフール町が空爆を受け、4人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍が、タイバト・イマーム市、ラターミナ町、ナースィリーヤ村、スカイク丘およびその一帯、ハスラーヤー村、マサースィナ村、ムーリク市、アトシャーン村、ラトミーン村、カフルズィーター市、タマーニア町一帯で反体制武装集団の拠点を重点的に空爆した。

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ヒムス県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、南アイン・フサイン村、南マシュジャル村、ガントゥー市、ウンム・シャルシューフ村、ムシャイリファ村などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がハミーディーヤ村とフッリーヤ村を結ぶ街道でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がカッバーニー村一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃した。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は18~20日にラッカ市北部、アイン・イーサー市一帯を中心に68回の爆撃を実施(2016年11月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月18~20日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

11月18日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して27回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は19回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(2回)、アイン・イーサー市近郊(13回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、タマフ村(アレッポ県バーブ市近郊のウンム・タマフ村のこと)近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

11月19日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して20回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ラッカ市近郊(6回)、アイン・イーサー市近郊(9回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

11月20日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して21回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は13回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(3回)、アイン・イーサー市近郊(6回)に対して攻撃が行われた。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県北部アフリーン市一帯と西部マンビジュ市一帯でYPG主体のシリア民主軍の拠点を爆撃・砲撃(2016年11月20日)

アレッポ県では、ARA News(11月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市郊外一帯(県北部)にある人民防衛隊主体のシリア民主軍拠点複数カ所をトルコ軍が砲撃した。

トルコ軍はまた、県西部のマンビジュ市郊外一帯で、シリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会の拠点を空爆した。


AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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シリア人権監視団はシリア・ロシア両軍の爆撃回数とその犠牲者数を発表(2016年11月20日)

シリア人権監視団は、2015年11月20日から2016年11月20日までの約25ヶ月間で、シリア軍シリア国内各所で実施した空爆が7万2,453「回」に達したと発表した。

うち「樽爆弾」による空爆は3万9,451「発」に、また戦闘機による爆撃は3万3,002「回」に及んだという。

またこの爆撃により、9,902人の民間人が死亡(うち子供2,159人、女性、1,424人、男性6,319人)、5万6,000人が負傷、数万人が避難を余儀なくされたという。

また、シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党などのイスラーム過激派を含む反体制武装集団戦闘員の死者数は5,863人、負傷者数は数千人に及ぶという。

一方、ロシア軍による空爆では、2015年9月30日の開始以降、民間人1万340人(うち子供1,092人、女性629人、男性2,664人)、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員2,887人、シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団戦闘員3,068人が死亡したという。

なお、シリア人権監視団は、日々の空爆に関する発表において、シリア軍とロシア軍の戦闘機をほとんど区別することはなく、どのように両国戦闘機を識別し、各軍の犠牲者の内訳を算定しているか不明。

また、シリア軍の空爆の数値に関しては、実際に投下された爆弾「発」数なのか、実施された爆撃の「回」数なのかも判然としない。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高交渉委員会代表がフランス外相と会談(2016年11月20日)

リヤド最高交渉委員会のリヤード・ヒジャーブ代表(元首相)はフランスを訪問し、パリでジャン=マルク・エロー外務大臣、アレッポ市東部の戦況や人道状況について意見を交わした。

『ハヤート』(11月21日付)が伝えた。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県バーブ市北部でのダーイシュとの戦闘でトルコ軍兵士3人が負傷、うち1人が死亡(2016年11月20日)

アレッポ県では、トルコの複数の治安筋によると、バーブ市北部近郊でハワール・キリス作戦司令室とともにダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に参加していたトルコ軍兵士3人が19日に負傷し、トルコ軍ヘリコプターでトルコ領内ガジアンテップ市の病院に搬送されたが、うち1人が20日に死亡した。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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反体制派がダマスカス郊外県ハラスター市郊外の住宅街を砲撃し、2人が死亡する一方、シリア軍が同県ナシャービーヤ町の学校を爆撃し、子供2人を含む3人が死亡(2016年11月20日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯で反体制武装集団の車輌を攻撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタマーニア町各所を空爆した。

またクッルナー・シュラカー(11月20日付)によると、シリア軍がカフルナブル市、ハーッス村、マアッラト・ヌウマーン市、カフルルーマー村を空爆し、40人が死傷した。

一方、SANA(11月20日付)によると、ファトフ軍がフーア市を砲撃し、子供1人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区各所を砲撃、またサアン・アスワド村を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(11月20日付)によると、シリア軍がナシャービーヤ町にあるカルマ学校を空爆し、子供2人と女性1人が死亡した。

Kull-na Shuraka', November 20, 2016
Kull-na Shuraka’, November 20, 2016

一方、SANA(11月20日付)によると、反体制武装集団がハラスター市郊外の住宅街(ダーヒヤト・アサド町)を砲撃し、2人が死亡、13人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(11月20日付)によると、反体制武装集団がヒムス市ザフラー地区を砲撃し、4人が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(11月20日付)によると、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団がバアス市を砲撃し、1人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(11月20日付)によると、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団がダルアー市サビール地区を砲撃し、2人が負傷した。

これに対して、シリア軍は、ダルアー市砂糖公社西部一帯、看護学校南部一帯、ブスラー広場などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がジャウバル区でラフマーン軍団の拠点などに対して特殊作戦を実施した。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、反体制派が籠城を続けるアレッポ市東部の自治を提案するも、シリア政府は「テロリストへの報償」と反論、これを全面拒否(2016年11月20日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリアの首都ダマスカスを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)と会談し、紛争の政治的解決に向けた対話(ジュネーブ会議)再開の是非について意見を交わした。

SANA(11月20日付)によると、会談で、ムアッリム外務在外居住者大臣は、シリア政府が前提条件と外国の干渉のないかたちで対話を再開することが肝要だとの見解を示した。

同時に、「テロとの戦い」、住民の保護、テロ組織が国民にもたらしている苦難を軽減するための人道支援に向けて、シリア政府が努力を継続していると表明、国連に対して「テロとの戦い」にかかる諸決議やとりきめに準じて、これを後押しするよう求めた。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アフマド・アルヌース顧問が同席した。

SANA, November 20, 2016
SANA, November 20, 2016

ムアッリム外務在外居住者大臣は会談後に記者会見を開き、反体制武装集団が籠城を続けるアレッポ市東部の市民救済がシリア国家の義務だと位置づけた。

また、デミストゥラ氏が会談で、アレッポ市東部を反体制派の自治下に置くことを提案したことを明らかにしたうえで、この構想については、「我々はアレッポ市東部からのテロリストの退去に合意しているが…、27万5,000人もの死人が5~7,000人ほどの戦闘員の人質になっていることは尋常ではない…。そんなことを認める政府はどこもない」と主張、それが「テロリストへの報償」になりかねないとして全面拒否した。

なお、デミストゥラ氏は先週、『ガーディアン』紙とのインタビューのなかで、シリア政府が、シャーム・ファトフ戦線の退去を条件に、アレッポ市東部における反体制派の自治を承認する意向を示していると述べていた。

SANA, November 20, 2016
SANA, November 20, 2016

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室はバーブ市北西部の2カ村をダーイシュから奪取(2016年11月19日)

アレッポ県では、ARA News(11月19日付)によると、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市北西部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、クファイル村、バッラータ村を制圧した。

AFP, November 19, 2016、AP, November 19, 2016、ARA News, November 19, 2016、Champress, November 19, 2016、al-Hayat, November 20, 2016、Iraqi News, November 19, 2016、Kull-na Shuraka’, November 19, 2016、al-Mada Press, November 19, 2016、Naharnet, November 19, 2016、NNA, November 19, 2016、Reuters, November 19, 2016、SANA, November 19, 2016、UPI, November 19, 2016などをもとに作成。

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ラッカ県北部のタッル・アブヤド市一帯で、YPG主体のシリア民主軍が、正体不明の武装集団およびトルコ軍と交戦(2016年11月19日)

ラッカ県では、ARA News(11月19日付)によると、トルコ国境に面するタッル・アブヤド市で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が正体不明の武装集団と交戦した。

また同市西部のムンバティフ村には、トルコ軍が侵攻し、シリア民主軍がこれに応戦した。


AFP, November 19, 2016、AP, November 19, 2016、ARA News, November 19, 2016、Champress, November 19, 2016、al-Hayat, November 20, 2016、Iraqi News, November 19, 2016、Kull-na Shuraka’, November 19, 2016、al-Mada Press, November 19, 2016、Naharnet, November 19, 2016、NNA, November 19, 2016、Reuters, November 19, 2016、SANA, November 19, 2016、UPI, November 19, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍を支援する有志連合がラッカ市北部郊外を爆撃し、民間人10人が死亡(2016年11月19日)

ラッカ県では、AFP(11月20日付)によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市北部の戦略的要衝タッル・サマン村でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

またシリア人権監視団によると、有志連合からの武器弾薬の増援物資がラッカ県およびハサカ県のシリア民主軍に届けられた。

一方、Raqq-sl(11月19日付)によると、シリア民主軍を航空支援する米主導の有志連合が、ラッカ市北部のタッル・サマン村など複数村を空爆し、民間人10人が死亡した。
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AFP, November 19, 2016、AP, November 19, 2016、ARA News, November 19, 2016、Champress, November 19, 2016、al-Hayat, November 20, 2016、Iraqi News, November 19, 2016、Kull-na Shuraka’, November 19, 2016、al-Mada Press, November 19, 2016、Naharnet, November 19, 2016、NNA, November 19, 2016、Raqq-sl, November 19, 2016、Reuters, November 19, 2016、SANA, November 19, 2016、UPI, November 19, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ(ダマスカス郊外県)反体制武装集団への攻勢を続ける(2016年11月19日)

ダマスカス郊外県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプで反体制武装集団と交戦の末、複数の建物群を制圧した。

シリア軍はまたダルーシャー村の農場地帯で反体制武装集団を攻撃した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(11月19日付)によると、ロシア軍戦闘機がジスル・シュグール市郊外のマルジュ・ズフール村を空爆し、一家8人全員が死亡、多数が負傷した。

一方、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がビダーマー町一帯でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

このほか、クッルナー・シュラカー(11月19日付)によると、ダマスカス郊外県ダーラーヤー市から退去し同県に敗走してきたイスラーム殉教者旅団が保有していた武器弾薬をシャーム・ファトフ戦線が一時押収したが、その後返却した。

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ヒムス県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村西部のバーイカ農場、ワアラ村でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

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ラタキア県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がハッダーダ村一帯でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がヤードゥーダ村、ダルアー市ヤルムーク公園一帯、サーイカ村でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がタルジャナ村近郊、ハドル村南部郊外でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

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ハマー県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市でイッザ軍の拠点を攻撃した。

これに対して、ファトフ軍はムハルダ市の住宅街を砲撃し、女性1人が死亡した。

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ダマスカス県では、SANA(11月19日付)によると、イスラーム軍が撃った迫撃砲弾4発が旧市街のカイマリーヤ地区に着弾し、4人が負傷した。

AFP, November 19, 2016、AP, November 19, 2016、ARA News, November 19, 2016、Champress, November 19, 2016、al-Hayat, November 20, 2016、Iraqi News, November 19, 2016、Kull-na Shuraka’, November 19, 2016、al-Mada Press, November 19, 2016、Naharnet, November 19, 2016、NNA, November 19, 2016、Reuters, November 19, 2016、SANA, November 19, 2016、UPI, November 19, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室はダーイシュとの戦闘の末バーブ市北東部の1カ村を制圧(2016年11月18日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(11月18日付)によると、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市北東部のカンダルリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

AFP, November 18, 2016、AP, November 18, 2016、ARA News, November 18, 2016、Champress, November 18, 2016、al-Hayat, November 19, 2016、Iraqi News, November 18, 2016、Kull-na Shuraka’, November 18, 2016、al-Mada Press, November 18, 2016、Naharnet, November 18, 2016、NNA, November 18, 2016、Reuters, November 18, 2016、SANA, November 18, 2016、UPI, November 18, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はアレッポ県北部でアル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線のエジプト人幹部を爆撃で殺害(2016年11月18日)

イドリブ・メディア・センター(11月18日付)は、フェイスブックを通じて、ファトフ軍を主導するアル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線の幹部の一人でエジプト人のアブー・アフガーン・ミスリー氏が、米主導の有志連合の空爆によって死亡したと伝えた。

ミスリー氏は、イドリブ県のサルマダー市とアレッポ県北部のバーブ・ハワー国境通行所を結ぶ街道で乗っていた車を攻撃され、アブー・スハイブ・ルブナーニーというレバノン人とともに死亡した。

ARA News(11月18日付)によると、空爆は有志連合の無人戦闘機によって実施されたという。

Kull-na Shuraka', November 18, 2016
Kull-na Shuraka’, November 18, 2016

AFP, November 18, 2016、AP, November 18, 2016、ARA News, November 18, 2016、Champress, November 18, 2016、al-Hayat, November 19, 2016、Idlib Media Center, November 18, 2016、Iraqi News, November 18, 2016、Kull-na Shuraka’, November 18, 2016、al-Mada Press, November 18, 2016、Naharnet, November 18, 2016、NNA, November 18, 2016、Reuters, November 18, 2016、SANA, November 18, 2016、UPI, November 18, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市に加え、イスラーム軍の牙城であるドゥーマー市などダマスカス郊外県東グータ地方に対しても激しい攻撃を再開(2016年11月18日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラーム軍の拠点都市であるドゥーマー市をシリア軍が砲撃・空爆し、子供1人を含む4人が死亡した。

シリア軍はまた、ジスリーン町を砲撃した。

クッルナー・シュラカー(11月18日付)によると、シリア軍による一連の攻撃で、少なくとも11人が死亡したという。

一方、SANA(11月18日付)によると、イスラーム軍の拠点都市であるドゥーマー市一帯の農場地帯をシリア軍が空爆した。

またバイト・ジン村一帯の農場地帯ではシリア軍がシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

Youtube, November 18, 2016
Youtube, November 18, 2016
Youtube, November 18, 2016
Youtube, November 18, 2016

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ヒムス県では、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がタルビーサ市一帯でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、ビンニシュ市、アービディーン村、マアッラト・ハルマ村一帯でファトフ軍の拠点を空爆した。

これに対して、反体制武装集団はフーア市を砲撃し、女性1人、子供1人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がマアーン市北部一帯、タイバト・イマーム市一帯、ラターミナ町、アトシャーン村、ムーリク市東部一帯でファトフ軍の拠点を空爆した。

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ダルアー県では、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ一帯、アッバースィーヤ地区でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

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ダマスカス県では、SANA(11月18日付)によると、イスラーム軍が撃った迫撃砲弾がサーリヒーヤ区に着弾し、女性1人が死亡、3人が負傷した。

AFP, November 18, 2016、AP, November 18, 2016、ARA News, November 18, 2016、Champress, November 18, 2016、al-Hayat, November 19, 2016、Iraqi News, November 18, 2016、Kull-na Shuraka’, November 18, 2016、al-Mada Press, November 18, 2016、Naharnet, November 18, 2016、NNA, November 18, 2016、Reuters, November 18, 2016、SANA, November 18, 2016、UPI, November 18, 2016などをもとに作成。

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