反体制派支配地域で救援活動を行う民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)がスウェーデンのライト・ライブリフッド賞を受賞(2016年9月22日)

シリア国内の「反体制派」支配地域で救援活動する民間防衛隊(通称「ホワイト・ヘルメット」)が、エジプトの女性人権活動家ムズン・ハサン氏、ロシアで移民難民の支援活動を行っているスヴェトラーナ・ガヌシュキナ氏、トルコの日刊紙『ジュムフリイェト』とともに、スウェーデンの2016年ライト・ライブリフッド賞を受賞した。

ロイター通信(9月22日付)が伝えた。

民間防衛隊に関しては、欧米諸国の諜報機関の支援を受け、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などと表裏一体の関係にあるといった指摘(例えばhttps://www.youtube.com/watch?v=DOAlOdA_CKk)もある。

Youtube, August 19, 2016
Youtube, August 19, 2016

AFP, September 22, 2016、AP, September 22, 2016、ARA News, September 22, 2016、Champress, September 22, 2016、al-Hayat, September 23, 2016、Iraqi News, September 22, 2016、Kull-na Shuraka’, September 22, 2016、al-Mada Press, September 22, 2016、Naharnet, September 22, 2016、NNA, September 22, 2016、Reuters, September 22, 2016、SANA, September 22, 2016、UPI, September 22, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはトルコ領内(キリス市)を越境砲撃する一方、トルコ軍はタッル・アブヤド市のYPGを砲撃(2016年9月22日)

NTV Haber(9月22日付)が伝えたところによると、アレッポ県北部のダーイシュ(イスラーム国)支配地域から発射されたと思われるロケット砲弾1発がトルコ領内のキリス市に着弾し、少なくとも2人が負傷した。

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ラッカ県では、ARA News(9月22日付)によると、トルコ軍はタッル・アブヤド市内に設置されている西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点複数カ所を重火器で砲撃した。

AFP, September 22, 2016、AP, September 22, 2016、ARA News, September 22, 2016、Champress, September 22, 2016、al-Hayat, September 23, 2016、Iraqi News, September 22, 2016、Kull-na Shuraka’, September 22, 2016、al-Mada Press, September 22, 2016、Naharnet, September 22, 2016、NNA, September 22, 2016、NTV Haber, September 22, 2016、Reuters, September 22, 2016、SANA, September 22, 2016、UPI, September 22, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはトルコ軍の支援を受ける反体制武装集団からアレッポ県北部の3カ村を奪還(2016年9月22日)

アレッポ県では、ARA News(9月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は県北部のシャマーリフ村の北部入口にある反体制武装集団の拠点に対して、爆弾を仕掛けた車で攻撃を行った。

ダーイシュはまた、西タッルアール村、東タッルアール村、サンダラ村を反体制武装集団から奪還した。

AFP, September 22, 2016、AP, September 22, 2016、ARA News, September 22, 2016、Champress, September 22, 2016、al-Hayat, September 23, 2016、Iraqi News, September 22, 2016、Kull-na Shuraka’, September 22, 2016、al-Mada Press, September 22, 2016、Naharnet, September 22, 2016、NNA, September 22, 2016、Reuters, September 22, 2016、SANA, September 22, 2016、UPI, September 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル県、ヒムス県でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年9月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区、ハウィーカ地区を砲撃し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦、また戦闘機(所属明示せず)も両地区、サルダ山一帯を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスフナ市郊外、サティーフ山、クーム村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、またシリア軍がタドムル市東部郊外の穀物サイロ地区でダーイシュと交戦した。

一方、SANA(9月22日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外、サワーナ町、ウルヤーニーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。


AFP, September 22, 2016、AP, September 22, 2016、ARA News, September 22, 2016、Champress, September 22, 2016、al-Hayat, September 23, 2016、Iraqi News, September 22, 2016、Kull-na Shuraka’, September 22, 2016、al-Mada Press, September 22, 2016、Naharnet, September 22, 2016、NNA, September 22, 2016、Reuters, September 22, 2016、SANA, September 22, 2016、UPI, September 22, 2016などをもとに作成。

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反体制派の支配下にあるアレッポ市東部に対してシリア軍が軍事作戦を開始、ロシア軍、シリア軍の爆撃が激化するなか、同地で大規模火災発生(2016年9月22日)

アレッポ県では、SANA(9月22日付)によると、シリア軍アレッポ県作戦司令室が、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部に対する軍事作戦を開始したと発表し、同地にとどまる住民に対して「武装テロ集団」の拠点近くから退避するよう呼びかけた。

アレッポ県作戦司令室はまた、シリア軍拠点に避難・投降した同地区住民に対しては尋問、拘束は行わないと強調、住民受け入れに向けてあらゆる措置を講じると表明した。

シリア人権監視団によると、これを受け、戦闘機(所属明示せず)が21日深夜から23日未明にかけて、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部(マシュハド地区、スッカリー地区、ジスル・ハッジ地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、アーミリーヤ地区、シャイフ・サイード地区)を50回以上にわたり空爆、またシリア軍が同地に重点的に砲撃を加え、「命じられるまま進め」連合の司令官や住民10人以上が死亡、多数が負傷、またブスターン・カスル地区では大規模な火災が発生した。

空爆のほとんどはロシア軍によるとみられ、シリア軍も「樽爆弾」を投下したという。

これに対して、ジハード主義武装集団側はシリア政府支配下のアレッポ市ハマーディーヤ地区を砲撃し、子供2人が負傷した。

またアレッポ市南西部のラームーサ地区一帯では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員などが、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党などからなるファトフ軍と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフ市を空爆し、女性4人、子供1人、そしてファトフ軍戦闘員13人の合わせて18人が死亡した。

シリア軍はまたジスル・シュグール市郊外、ビダーマー町一帯を激しく砲撃した。

これに対して、ジュンド・アクサー機構はタッル・マンス村・ジャルジャナーズ町間の街道で爆弾を仕掛けた車を爆破し、多数が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がキンサッバー町一帯を空爆、シリア軍も同地で反体制武装集団と交戦し、戦闘員2人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、AFP(9月22日付)によると、戦闘機(所属明示せず)が東グータ地方一帯を空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタファフ市の病院一帯を砲撃した。

一方、SANA(9月22日付)によると、シリア軍がヒルバト・サマル村・ジュビーブ村(スワイダー県)街道、ブスラー・シャーム市東部のコルニーシュ地区でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(9月22日付)によると、シリア軍がマアルダス村およびその周辺、スーラーン市およびその周辺、タイバト・イマーム市およびその南部、バッティーシュ村、ズラーキーヤート村、ドゥワイル丘、アトシャーン村、マアーン村北部、スカイク村で反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(9月22日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、タルビーサ市、ラスタン市、キースィーン村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団の拠点を空爆した。

AFP, September 22, 2016、AP, September 22, 2016、ARA News, September 22, 2016、Champress, September 22, 2016、al-Hayat, September 23, 2016、Iraqi News, September 22, 2016、Kull-na Shuraka’, September 22, 2016、al-Mada Press, September 22, 2016、Naharnet, September 22, 2016、NNA, September 22, 2016、Reuters, September 22, 2016、SANA, September 22, 2016、UPI, September 22, 2016などをもとに作成。

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ラヴロフ露外相とケリー米国務長官が電話会談でシリアでの停戦に向けた取り組み継続を確認(2016年9月22日)

ロシア外務省は、国連総会出席のため米ニューヨークを訪問中のセルゲイ・ラブロフ外務大臣とジョン・ケリー国務長官が電話会談を行い、シリア情勢への対応について協議した。

両外相は、シリア国内での停戦に向けた取り組みを続けることを改めて確認したという。

『ハヤート』(9月23日付)などが伝えた。

AFP, September 22, 2016、AP, September 22, 2016、ARA News, September 22, 2016、Champress, September 22, 2016、al-Hayat, September 23, 2016、Iraqi News, September 22, 2016、Kull-na Shuraka’, September 22, 2016、al-Mada Press, September 22, 2016、Naharnet, September 22, 2016、NNA, September 22, 2016、Reuters, September 22, 2016、SANA, September 22, 2016、UPI, September 22, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は21日にシリア領内で16回の爆撃を実施(2016年9月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月21日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は16回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

AFP, September 22, 2016、AP, September 22, 2016、ARA News, September 22, 2016、Champress, September 22, 2016、al-Hayat, September 23, 2016、Iraqi News, September 22, 2016、Kull-na Shuraka’, September 22, 2016、al-Mada Press, September 22, 2016、Naharnet, September 22, 2016、NNA, September 22, 2016、Reuters, September 22, 2016、SANA, September 22, 2016、UPI, September 22, 2016などをもとに作成。

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ロシアで徴兵された兵士3,000人以上がアレッポ県のダーイシュの拠点バーブ市に近いサフィーラ市一帯に展開か?(2016年9月21日)

シリア人権監視団は、複数の消息筋からの情報として、シリア・ロシア両国が、ロシアで徴兵されたロシア人兵士(戦闘員)3,000人以上を、シリア領内での反体制武装集団やダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に投入、その多くがアレッポ県にあるダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点バーブ市に近いサフィーラ市一帯に展開している、と発表した。

同監視団によると、このロシア軍兵士は、約4週間前にシリアに到着し、シリア軍とロシア軍によってサフィーラ市に近い防空工場機構一帯に配備されたという。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍と有志連合の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がアレッポ県北部でダーイシュとの戦闘の末に3カ村を制圧(2016年9月21日)

アレッポ県では、ARA News(9月21日付)によると、トルコ軍と有志連合の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)が、ラーイー村西部一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、シャーウィー村、ハダバート村、アスリーヤ村を制圧した。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県でシリア軍戦闘機が墜落、アアマーク通信はダーイシュが撃墜したと発表(2016年9月21日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月21日付)がシリア軍消息筋の話として伝えたところによると、シリア軍戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)が潜伏を続けるカラムーン山地東部での任務中に墜落した。

パイロットはパラシュートで脱出し、救出されたという。

これに先立ち、ダーイシュの戦果を喧伝するアアマーク通信は、シリア軍戦闘機を撃墜したと発表していた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、航空機(所属明示せず)が、ダーイシュ(イスラーム国)の包囲を受けるダイル・ザウル市のシリア政府支配地域に食糧などの人道支援物資を投下した。

またダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、工業地区、労働者住宅地区では、シリア軍とダーイシュが交戦を続け、戦闘機(所属明示せず)が航空基地一帯を空爆した。

一方、SANA(9月21日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

このほか、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機がウマル油田一帯、ヒシャーム村近郊のCONOCOガス工場一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して空爆を実施した。

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ヒムス県では、SANA(9月21日付)によると、シリア軍がタドムル市北東部郊外、穀物サイロ地区一帯、シャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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反体制派の支配下にあるアレッポ市東部が100以上の爆撃を受ける(2016年9月21日)

アレッポ県では、AFP(9月21日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部が深夜から未明にかけて100回以上の空爆を受けた。

空爆を受けたアレッポ市スッカリー地区では、6階建てビルが全階するなどの被害が発生したという。

またアレッポ市南部および南西部郊外一帯では、シリア軍、シリア人・外国人民兵が、ファトフ軍との攻防戦を続けた。

一方、SANA(9月21日付)によると、シリア軍がファトフ軍との戦闘の末、アレッポ市ラームーサ地区一帯の肥料工場ビルを新たに制圧した。

シリア軍はまた、アレッポ市シュカイイフ地区、カフルハムラ村、マアッラーター村、カラースィー村でジハード主義武装集団の拠点を空爆、アレッポ市ハナーヌー地区、ジャバル・バドル地区、マルジャ地区でも武装集団の拠点・車列を攻撃した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、2人が死亡、7人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団とシリア軍が県北部一帯で交戦、戦闘機(所属明示せず)がマアルダス村近郊などを28回にわたり空爆した。

一方、SANA(9月21日付)によると、シリア軍がタイバト・イマーム市、マアルダス村一帯、バッザーム丘、ズール・タイバ村、ズール・アブー・ザイド村、スーラーン市、ザカート村、ラターミナ町、カフルズィーター市北部、ヒルブナフサ村で反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)の拠点を空爆した。

これに対して、ファトフ軍は、ムハルダ市を砲撃し、女性1人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタルビーサ市を空爆し、子供など複数人が負傷した。

一方、SANA(9月21日付)によると、シリア軍がラスタン市、ジャマーリー村、ファルハーニーヤ村、タルビーサ市などでシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃した。

また、武器を棄て、当局に投降していたラスタン市、タルビーサ市出身の反体制武装集団元メンバー130人が、免罪となった。

他方、ヒムス市ジュブ・ジャンダリー地区、アクラマ地区、ワーディー・ザハブ地区が反体制武装集団の砲撃を受け、2人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフーン市を空爆し、子供2人を含む3人が死亡、数十人が負傷した。

一方、SANA(9月21日付)によると、シリア軍がタマーニア町で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のハーン・アルナバ市に迫撃砲弾複数発が着弾した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月21日付)によると、シリア軍がジハード主義武装集団との戦闘の末に、リーハーン農場の複数カ所を新たに制圧した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(9月21日付)によると、シリア軍戦闘機がダーイル町、イブタア町に対して空爆を行った。

一方、SANA(9月21日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区で反体制武装集団と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(9月21日付)によると、バアス党スワイダー支部指導部ビルで、反体制武装集団元メンバーや兵役忌避者ら約600人を免罪する式典が行われた。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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トルコのイシク国防大臣はシリア領内への歩兵部隊の投入を否定(2016年9月21日)

トルコのフィクリ・イシク国防大臣は記者団に対して、トルコ軍が反体制武装集団とともにアレッポ県北部で実施している「ユーフラテスの盾」作戦に関して、歩兵部隊を投入することはない、と述べた。

トルコ軍は現在、戦車部隊をシリア領内に進攻させているほか、越境空爆、越境砲撃によって、反体制武装集団を支援している。

『ハヤート』(9月22日付)などが伝えた。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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英空軍によるシリア爆撃は10ヶ月でたった65回(2016年9月21日)

英下院の国防委員会は、2015年12月にシリア領内での有志連合の空爆に正式参加した英空軍の空爆回数が65回しか行われていないことを明らかにした。

AFP(9月22日付)が伝えた。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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国連OCHA報道官はシリア赤新月社と国連の車列への攻撃を非難した声明における「爆撃」の文言は「誤植だろう」と述べ「攻撃」に訂正(2016年9月21日)

国連OCHAのヤンス・ラーク(Jens Laerke)報道官は、19日にアレッポ県アウラム・クブラー町で人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列が攻撃を受けた事件に関して、スティーブン・オブライアン人道問題担当事務次長が19日付で発表した非難声明において当初「空爆」(airstrike)の期されていたこと関して「文書作成時の誤植だろう」と述べ、現在ネットなどで公開中の声明では「攻撃」(attack)に改められていると発表した。

ラーク報道官は、「我々はこの攻撃が空爆かどうかを決定する立場にはない。我々の立場とは車列が攻撃されたと述べることになる」と付言した。

ホームページで公開されている声明(http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/ERC_USG%20Stephen%20O%27Brien%20Statement%20on%20Urum%20al-Kubra%2C%20SYRIA%2019Sept16.pdf)は20日の段階で「attack」に修正されていた。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のファトフ軍支配地域で活動するフランスのNGOの医療センターが爆撃を受け、同センターで働くファトフ軍メンバーらが死亡(2016年9月21日)

アレッポ県では、フランスのNGO組織UOSSM(Union of Medical Care and Relief Organizations、医療救済機構連合)によると、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)が主導するファトフ軍の支配下にあるハーン・トゥーマーン村にあるUOSSMの医療センターと車2台が戦闘機(所属明示せず)の空爆を受け、看護師2人、救急医療師(救急車輌ドライバー)2人の合わせて4人が死亡し、看護師1人が負傷した。

UOSSMの報道官によると、死亡したのはいずれもシリア人で、医療センターは完全に破壊されたという。

シリア人権監視団によると、この空爆ではまた、医療センターで働くファトフ軍のメンバー9人も死亡した。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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国連安保理で米・露外相がシリア情勢をめぐって非難の応酬(2016年9月21日)

国連安保理で、シリア情勢への対応を協議するための会合が開かれ、ジョン・ケリー米国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が激しい非難の応酬を行った。

ケリー米国務長官は現下の情勢に関して、「反体制派を含むすべての当事者にとって正念場」にあると述べ、米国がロシアとの停戦合意を遵守していると主張、「停戦合意に署名したのに、それに従わないのか。ロシア側をどうやって信頼したらいいのか」とロシアを追及した。

また「シリア軍航空機のシリア北部の飛行を禁止する必要がある」と強調、そのうえで「人道支援物資を搬入し、7日の停戦を経て、米国とロシアがダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線に対する合同作戦を開始する」べきだと表明した。

ケリー国務長官は、シリア軍による空爆停止によって「我々はダーイシュ、ヌスラ戦線への空爆か可能となる」との条件をロシア側に突きつけた。

一方、反体制武装集団に関して、ケリー国務長官は「一部の反体制派がヌスラ戦線と同盟している。ヌスラはアル=カーイダであり、この事実を無視することはできない。彼らは常に政治的解決を拒否しており、我々皆にとっての適だ」と述べた。

これに対して、ラブロフ外務大臣は、米国との停戦合意の最優先事項が「反体制派とダーイシュ、ヌスラ戦線と言ったテロ組織を峻別すること」にあったと述べるとともに、反体制武装集団がシリア軍の同様にアレッポ市カースティールー地区一帯から撤退するとの合意を履行せず、19 日には人道支援物資を搬送するシリア赤新月社と国連の車列を攻撃したと批判した。

また、米国・ロシアの新停戦合意が発効した12日以降、米国が「穏健な反体制派」だとして示した組織が300回にわたり停戦違反を犯し、そのなかにはヌスラ戦線と共闘するシャーム自由人イスラーム運動も含まれてたと明かした。

そのうえで、「(穏健な)反体制派」と米国の側が人道支援物資の搬入の安全を確保することが求められていると反論、テロのブラックリスト(アル=カーイダ制裁委員会のリスト)に新たな組織を追記する必要があると付言した。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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米匿名高官2人はシリア赤新月社と国連の車列への攻撃がロシアの爆撃と主張する一方、ベン・ロードス国家安全保障担当補佐官はロシア軍が爆撃したか否かには言及せず(2016年9月21日)

米匿名高官2人は、19日にアレッポ県アウラム・クブラー町で人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列が攻撃を受けた事件に関して、ロイター通信(9月21日付)に対し、米国諜報機関が得た情報によると、ロシア軍のSu-24戦闘機2機が攻撃発生時に同地上空に飛来しており、空爆が実施されたことに責任があると結論づけられると述べた。

これに関して、ベン・ロードス米国家安全保障担当補佐官は、人道的悲劇の責任はロシアにあると述べたが、ロシア軍戦闘機が空爆を行ったか否かについては言及を避けた。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省「シリア赤新月社と国連の車列が攻撃を受けた時間、現場上空を有志連合の無人航空機が旋回していた」(2016年9月21日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、19日にアレッポ県アウラム・クブラー町で人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列が攻撃を受けた事件に関して、米主導の有志連合に所属する無人航空機が現場上空を飛行していたと発表した。

コナシェンコフ報道官は声明で、トルコ南部のインジルリク航空基地を離陸した無人航空機RQ-1プレデター1機が19 日にアウラム・クブラー町上空に飛来、約30分間旋回を続けた後に同地を去ったとしたうえで、この無人戦闘機は「偵察だけでなく空爆も可能」だと付言し、有志連合による空爆の可能性を示唆した。

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しかし、米国防総省のジェフ・デイヴィス報道官は、ロシア外務省のこの声明を否定した。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、September 23, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は20日にシリア領内で8回の爆撃を実施(2016年9月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月20日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、マーリア市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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米国務省はジュンド・アクサー機構を特別指定グローバル・テロ組織(SDGT)に指定(2016年9月20日)

米国務省は声明を出し、ジュンド・アクサー機構を大統領令第13224号に基づく特別指定グローバル・テロ組織(SDGT)に指定し、制裁対象としたと発表した。

ジュンド・アクサー機構は、ヌスラ戦線を離反した武装集団が2014年11月に結成した組織で、イドリブ県、ハマー県北部、アレッポ県南部を主な活動拠点としている。

アル=カーイダに忠誠を誓っているが、メンバーのなかにはイスラーム国に共鳴する者も多く、そのことが理由となりヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動と対立することもある。

だが、その一方で、アル=カーイダの系譜を汲むこれらの組織とダーイシュの活動を架橋する役割も果たしてきた。

なお、ジュンド・アクサー機構は、2015年3月にイドリブ県で活動するシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などとファトフ軍を結成したが、同年10月に脱会している。

また、シリア政府、ロシア政府は、ヌスラ戦線と共闘関係にあるシャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍を「テロ組織」に指定するよう米国に求めているが、米国はこれには応じていない。

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省「国連の車列への攻撃は爆撃ではなく、ヌスラ戦線の砲撃」(2016年9月20日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、19日にアレッポ県アウラム・クブラー町で人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列を空爆受けたとされる事件に関して、「アレッポ南西部でロシア軍とシリア軍の航空兵器による空爆は実施されていない」と否定した。

コナシェンコフ報道官はまた、「録画画像を精査した結果、アレッポ市南西部で国連の車列が空爆を受けた証拠は存在しない」と述べ、空爆を受けたとする情報そのものも否定、「テロ組織「シャームの民のヌスラ戦線」(シャーム・ファトフ戦線)がモスクワ時間(18日)19時頃、迫撃砲、ロケット弾による砲撃支援を受け、車列のいる方向に対して大規模な攻撃を実施した」として、車列の破壊がヌスラ戦線の攻撃によるものだと主張した。

同報道官によると、事件現場のビデオ映像には、空爆を受けたと思われるクレーターなどの痕跡は発見できず、また車輌の損傷から空爆による爆発の痕跡もなかったという。

SANA, September 20, 2016
SANA, September 20, 2016

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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オブライエン国連人道問題担当事務次長「国連の車列への攻撃は戦争犯罪」(2016年9月20日)

国連のステファン・オブライエン人道問題担当事務次長は、19日にアレッポ県アウラム・クブラー町で、人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列が空爆を受けたとされる事件に関して「はっきりさせてほしい。もしこの野蛮な攻撃が人道支援部門で活動する人々を意図的に狙っていたとすれば、それは戦争犯罪に値する」と述べた。

なおオブライエン事務次長は、この攻撃での犠牲者に関して「多くの人が死亡、あるいは重傷を負った」と述べるにとどまった。

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュがトルコ軍の支援を受けた反体制武装集団との戦闘の末、ジャラーブルス市南部の村を奪還(2016年9月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍戦車部隊と有志連合戦闘機の支援を受けた反体制武装集団が、県北部のラウダ村、サンディー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の反撃を受け、交戦した。

また、ARA News(9月20日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、トルコ軍の砲撃による支援を受けた反体制武装集団と交戦の末、ジャラーブルス市南部のタッル・ハジャル村を奪還した。

一方、アナトリア通信(9月20日付)は、ジャラーブルス市北部でトルコ軍兵士2人が地雷の爆発に巻き込まれて死亡したと報じた。

この兵士2人は、国境地帯での安全壁建設を支援する部隊に所属していたという。

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、Anadolu Ajansı, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県、ダマスカス郊外県でシリア軍・ロシア軍による爆撃激化、反体制武装集団との戦闘再燃(2016年9月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターが反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市バーブ・ナスル地区、アンサーリー地区、ブスターン・カスル地区、バーブ・ナイラブ地区、マイサル地区、カルム・タッラーブ地区、ジスル・ハッジ地区を「樽爆弾」で空爆、戦闘機(所属明示せず)アレッポ市スッカリー地区、マルジャ地区などを空爆し、女性5人、子供1人を含む10人が死亡した。

またシリア軍、パレスチナ人からなるクドス旅団は、アレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯でジハード主義武装集団と交戦、戦闘機(所属明示せず)が同地一帯やアレッポ市シュカイイフ地区を空爆した。

このほか、アレッポ市西部郊外のジャンナート・サラーマ村が空爆を受け、アレッポ市ライラムーン地区がシリア軍の砲撃いを受け、子供1人が死亡した。

一方、SANA(9月20日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部から住民数十世帯が、シリア軍が設置した回廊を通じて、西クルディスタン移行期民政局支配下のシャイフ・マクスード地区方面に避難した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区の菓子工場、電力機構一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、カフルバトナー町では、戦闘機(所属明示せず)が空爆、シリア軍も同地を砲撃した。

またフーシュ・ナスリー村一帯では、シリア軍、親政権民兵がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月20日付)によると、シリア軍がダイル・ハビーヤ村一帯、ムカイラビーヤ、市一帯で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、AFP(9月20日付)によると、シリア軍がタルビーサ市を砲撃した。

一方、SANA(9月20日付)によると、シリア軍がラスタン市、タルビーサ市、イッズッディーン村、マクラマ村、アスィーラ村、ザアフラーナ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスーラーン市、ザカート村、ラターミナ町、カフルズィーター市を空爆した。

一方、SANA(9月20日付)によると、シリア軍が、カフルヌブーダ町、アトシャーン村、スカイク村、ムーリク市、マアーン村一帯、カウカブ村、スーラーン市、ウンム・ハーラタイン村、ナースィリーヤ丘、バッザーム丘、フワイル渓谷でファトフ軍の拠点を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がファトフ軍の支配下にあるサルキーン市、タマーニア町などを空爆した。

また、ARA News(9月20日付)によると、サラーキブ市・マアッラト・ヌウマーン市街道でシャーム自由人イスラーム運動のメンバーが乗った車が爆発し、乗っていたメンバー5人が死亡、4人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(9月20日付)によると、シリア軍がダルアー市アルバイーン地区などで反体制武装集団と交戦した。

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は19日にシリア領内で9回の爆撃を実施(2016年9月20日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月19日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、マーリア市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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サウジアラビア主催の会合でリヤド最高交渉委員会はアサド政権排除を前提とする移行プロセス案を披露(2016年9月19日)

サウジアラビア政府が国連総会期間に合わせて、米ニューヨークでシリア情勢への対応について協議するための高級レベル会合を主催した。

オーストラリア、マレーシア、オランダ、イタリア、ニュージーランド、日本、ノルウェー、カナダ、スペイン、デンマーク、ヨルダン、UAE、スーダン、バーレーン、GCC、アレ部連盟、国連、EUの代表が出席したこの会合で、リヤド最高交渉委員会委員長のリヤード・ヒジャーブ元首相が報告を行い、移行プロセスに関する委員会のヴィジョンを披露した。

同ビジョンは、「アサドの野蛮な独裁を排除した移行プロセス」を通じてのみ、政治移行は可能だとする一方、「法の支配に基づく多元的で寛容な民主主義」の実現をめざしている。

なお、2012年6月に採択されたジュネーブ合意は、移行期について「現政権、反体制組織、それ以外の組織のメンバーから構成され、完全なる行政権を有する移行期統治機関(移行期政府)を当事者の総意のもとに発足させる」としている。

『ハヤート』(9月21日付)が伝えた。

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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英外務省は17日のダイル・ザウル市郊外サルダ山のシリア軍拠点に対する米軍の「誤爆」に英空軍も参加していたと発表(2016年9月19日)

英国外務省報道官は、17日のダイル・ザウル市郊外にあるサルダ山のシリア軍拠点に対する米軍の空爆に、英国空軍も参加していたことを明らかにした。

同報道官は、「英国は、シリア軍部隊を標的としたことはなかったし、今後もない」としつつ、有志連合によるこの誤爆の調査に全面協力していると強調した。

なお、サルダ山のシリア軍拠点に対する空爆には、これで米国、英国、オーストラリア空軍が参加していたことになる。

AFP, September 19, 2016、AP, September 19, 2016、ARA News, September 19, 2016、Champress, September 19, 2016、al-Hayat, September 20, 2016、Iraqi News, September 19, 2016、Kull-na Shuraka’, September 19, 2016、al-Mada Press, September 19, 2016、Naharnet, September 19, 2016、NNA, September 19, 2016、Reuters, September 19, 2016、SANA, September 19, 2016、UPI, September 19, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍と有志連合の支援を受ける反体制武装集団がラーイー村西部の2カ村をダーイシュから新たに奪取(2016年9月19日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(9月19日付)によると、トルコ軍および米軍主導の有志連合の砲撃・空爆による支援を受けた反体制武装集団が、ラーイー村西部のサンダラ村、カルディーシュ村からダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、両村を制圧した。

また、クッルナー・シュラカー(9月19日付)によると、ダーイシュはビデオ声明を出し、トルコ軍とともに「ユーフラテスの盾」作戦に参加するハムザ師団のアフマド・ムーサー・フサイン司令官を殺害したと発表した。

Kull-na Shuraka', September 18, 2016
Kull-na Shuraka’, September 18, 2016

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一方、ARA News(9月19日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるウンム・クラー村、ウンム・フーシュ村を攻撃した。

AFP, September 19, 2016、AP, September 19, 2016、ARA News, September 19, 2016、Champress, September 19, 2016、al-Hayat, September 20, 2016、Iraqi News, September 19, 2016、Kull-na Shuraka’, September 19, 2016、al-Mada Press, September 19, 2016、Naharnet, September 19, 2016、NNA, September 19, 2016、Reuters, September 19, 2016、SANA, September 19, 2016、UPI, September 19, 2016などをもとに作成。

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戦闘機(所属不明)がアレッポ県のダーイシュの拠点都市バーブ市を爆撃(2016年9月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市各所を空爆した。

一方、SANA(9月19日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市郊外の穀物サイロ地区一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(9月19日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

AFP, September 19, 2016、AP, September 19, 2016、ARA News, September 19, 2016、Champress, September 19, 2016、al-Hayat, September 20, 2016、Iraqi News, September 19, 2016、Kull-na Shuraka’, September 19, 2016、al-Mada Press, September 19, 2016、Naharnet, September 19, 2016、NNA, September 19, 2016、Reuters, September 19, 2016、SANA, September 19, 2016、UPI, September 19, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍支配下のアレッポ市郊外でロシア軍と思われる戦闘機がシリア政府統括下のシリア赤新月社の支援チームを「誤爆」し、スタッフ数十人が死傷、支援物資が焼失(2016年9月19日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(9月19日付)によると、ロシア軍と思われる戦闘機が反体制武装集団(ファトフ軍)の支配下にあるアウラム・クブラー町で、人道支援物資を移送中のシリア赤新月社の貨物トラックの車列を空爆し、シリア赤新月社スタッフのウマル・バラカート氏(アウラム・クブラー町局長)ら数十人が死傷、トラック20台が破壊され、支援物資が焼失した。

シリア人権監視団によると、この攻撃によって、住民15人、シリア赤新月社スタッフ12人を含む39人が死亡した。

攻撃を受けた車列は、シリア赤新月社、赤十字国際委員会、国連の合同支援チームの車列で、31輌の貨物トラックからなり、アウラム・クブラー町にとどまる7万8,000人を対象とする人道支援物資を輸送していた。

車列は19日12時頃、シリア政府の支配下にあるアレッポ市西部地区を出発し、午後1時頃にファトフ軍の支配下にあるアウラム・クブラー町に到着、シリア赤新月社のセンター前で停車していたところを狙われたという。

シリア赤新月社はシリア政府の統括下で国連の支援チームとともに、支援物資の搬入などの人道活動、戦闘員およびその家族の移送などを行っている。

なお、米国・ロシアの新停戦合意をめぐっては、アレッポ市への人道支援物資を積載した貨物トラックがトルコ国境の緩衝地帯で足止めを食っていることが、欧米のメディアでは注目され、米国政府などもアレッポ市への人道支援物資搬入の遅れを強調し、ロシア側を批判していた。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(9月19日付)によると、ロシア軍と思われる戦闘機がアレッポ市東部(スッカリー地区、サーリヒーン地区、マアーディー地区、マルジャ地区)、カブターン・ジャバル村、カフルハムラ村など同市北部、西部、南部の郊外一帯を空爆、またシリア軍がカフルナーハー村を「樽爆弾」で空爆した。

また、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がシリア政府支配下のアレッポ市マシャーリカ地区を狙撃、またブスターン・カスル地区で発砲があり、6人が負傷した。

シリア軍はさらに、アレッポ市ライラムーン地区、英国人墓地地区、フライターン市近郊を砲撃、子供1人が死亡、アレッポ市南部郊外一帯では、シリア軍、シリア人・外国人民兵がファトフ軍と交戦した。

一方、SANA(9月19日付)によると、シリア軍がアレッポ市南西部郊外の第1070集合住宅計画地区一帯、サービキーヤ村、シュガイディラ・ダム一帯、アレッポ市ラーシディーン地区、スーク・ジャイシュに進攻した反体制武装集団と交戦、これを撃退した。

SANAによると、反体制武装集団は18日に数十回にわたり停戦を違反したという。

他方、アレッポ市東部ジャディーダ地区の住民50人以上が、シリア政府支配下のアレッポ市西部地区に避難した。

AFP, September 19, 2016、AP, September 19, 2016、ARA News, September 19, 2016、Champress, September 19, 2016、al-Hayat, September 20, 2016、Iraqi News, September 19, 2016、Kull-na Shuraka’, September 19, 2016、al-Mada Press, September 19, 2016、Naharnet, September 19, 2016、NNA, September 19, 2016、Reuters, September 19, 2016、SANA, September 19, 2016、UPI, September 19, 2016などをもとに作成。

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