所属不明の無人航空機がシリア駐留ロシア軍司令部があるフマイミーム航空基地(ラタキア県)への爆撃を試みる(2019年1月27日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍司令部があるフマイミーム航空基地に近く(ジャブラ市近郊)で複数回の爆発が発生した。

複数の消息筋によると、爆発は、同基地の防空設備が何者かの攻撃を受けたことによるものだという。

これに関して、スプートニク・ニュース(1月27日付)は、フマイミーム航空基地の防空システムへの攻撃を試みようとした無人航空機をラタキア市およびジャブラ市上空で撃破したと伝えた。

軍消息筋によると、撃破したのは無人航空機3機。

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イドリブ県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がタマーニア町一帯、カッサービーヤ村近郊の灌木地帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がハスラーヤー村からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を撃退した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県2件、ハマー県2件、アレッポ県4件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を34件(ハマー県12件、イドリブ県16件、アレッポ県1件、ラタキア県5件)を確認した。

AFP, January 27, 2019、ANHA, January 27, 2019、AP, January 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2019、al-Hayat, January 28, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2019、Reuters, January 27, 2019、SANA, January 27, 2019、Sputnik News, January 27, 2019、UPI, January 27, 2019などをもとに作成。

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