シリア軍はアレッポ県、イドリブ県、ハマー県でシャーム解放機構などと交戦、砲撃により子供2人が死亡(2019年3月26日)

アレッポ県、ANHA(3月26日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が、アレッポ市ラーシディーン地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃、これに対してシリア軍もアレッポ市西の反体制派支配地域(ラーシディーン地区、科学研究センター地区)、同市南のジャズラーヤー村、ザンマール町、同市北のハイヤーン町を砲撃した。

ジャズラーヤー村とザンマール町に対するシリア軍の砲撃で、子供1人が死亡、住民多数が負傷した。

反体制武装集団とシリア軍はまた、アレッポ市北西一帯、同市西部のザフラー地区、ラーシーディーン地区で交戦した。

一方、SANA(3月26日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発がアレッポ市のハラブ・ジャディーダ地区に着弾し、住宅などに被害が出た。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月26日付)によると、シリア軍がシャイフ・イドリース村を砲撃、砲弾が村の学校を直撃し、子供1人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(3月26日付)によると、シリア軍がラハーヤー村一帯に潜入しようとしたシャーム解放機構に砲撃を加えた。

シリア軍はまた、ズィヤーラ町、カフルヌブーダ町一帯でトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はカフルズィーター市、ラターミナ町、ジスル・バイト・ラース村、フワイズ村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、ザルズール村、ファルジャ村、フワイン村、サハール村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(ラタキア県7件、イドリブ県4件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を15件(アレッポ県5件、ラタキア県4件、ハマー県4件、イドリブ県2件)確認した。

AFP, March 26, 2019、ANHA, March 26, 2019、AP, March 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2019、al-Hayat, March 27, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 26, 2019、Reuters, March 26, 2019、SANA, March 26, 2019、UPI, March 26, 2019などをもとに作成。

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