アル・モニター:シリア北東部でのトルコと米国による安全地帯設置は3段階からなる(2019年8月22日)

アル・モニター(8月22日付)は、トルコと米国がシリア北東部の国境地帯で設置に向けて準備を続けている「安全地帯」に関して、詳細な設置の手順を明らかにした。

同サイトによると、設置の手順は以下3段階からなるという:

1. 国境線から幅5キロの安全地帯を設置し、米・トルコ両軍が合同パトロールを実施する。同地に駐留している人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は撤退する一方、合同パトロールを行うトルコ軍部隊は、シリア民主軍に傘下で活動していた各地の軍事評議会が支配する居住地域に進入しない旨遵守する。
2. この安全地帯の南側に幅9キロの安全ベルトを設置し、シリア民主軍は同地から重火器を撤去する。トルコ軍は同地への進駐は行わない。
3. 幅9キロの安全ベルトをさらに南側に4キロ拡大する。これにより安全地帯の総幅を18キロとする。

AFP, August 22, 2019、ANHA, August 22, 2019、AP, August 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 22, 2019、Reuters, August 22, 2019、SANA, August 22, 2019、SOHR, August 22, 2019、UPI, August 22, 2019などをもとに作成。

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