米国務省は「国連化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日」に合わせて声明を出し、アサド政権が化学兵器を使用した証拠があると改めて主張(2019年12月1日)

米国務省は「国連化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日」(11月30日)に合わせて声明を出し、アサド政権が化学兵器を使用した証拠があると改めて主張した。

国務省は、アサド政権に際限のない残虐行為を犯したことの責任があり、一部は戦争犯罪に達しており、そのなかには化学兵器の使用がある、としたうえで、「残念なことに、世界では化学兵器使用が罰せられることなく続けられている場所がある…。シリアでは、バッシャール・アサドが、2013年の化学兵器条約(CWC)加盟以降も、毎年化学兵器を使用してきた。アサド政権による化学兵器の使用を止めさせねばならない」と強調した。

声明によると、米国は2013年8月のダマスカス郊外県グータ地方での化学兵器使用疑惑事件、2019年5月の塩素ガス使用疑惑事件などの証拠を提出してきたという。

AFP, December 2, 2019、ANHA, December 2, 2019、AP, December 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2019、Reuters, December 2, 2019、SANA, December 2, 2019、SOHR, December 2, 2019、UPI, December 2, 2019などをもとに作成。

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