ロシア外務省「シャーム解放機構やフッラース・ディーン機構などは停戦に乗じて再武装し、攻撃を激化させている」(2020年3月16日)

ロシア外務省は声明を出し、緊張緩和地区に指定されているイドリブ県で、シャーム解放機構やフッラース・ディーン機構を含むイスラーム主義組織が、アル=カーイダのイデオロギーやテロに訴え、ロシアとトルコの停戦合意を拒否していると非難した。

声明では、これらの過激派のなかにはダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員も多数含まれると断じるとともに、停戦合意によって戦闘が収束しているなかで、外国の支援を受けて再武装を行い、攻撃を激化させていると指摘した。

そのうえで、「暴力やテロに訴える者は、その国籍にかかわらず、犯した罪に対して処罰を下す必要がある。選択肢は二つしかない。テロ撲滅か、法律に基づく刑事処罰かだ」と締めくくった。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.