シリアへの支援について話し合うための国連・欧州連合(EU)共催の閣僚級会合「第5回ブリュッセル会合」が3月29日と30日に開催され、80以上の国や国際機関がオンライン方式で参加した。
参加したのは、EU加盟各国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、イラク、イラン、日本、カザフスタン、サウジアラビア、レバノン、カタール、韓国、クウェート、UAE、米国、国連、アラブ連盟、GCCなど。
日本からは、鷲尾英一郎外務副大臣が出席、2021年以降、シリアと周辺諸国に対して行ってきた29億ドル以上の支援に加えて、新たに約2億ドルの追加拠出を決定したと表明した。
また、越境(クロスボーダー)、クロスラインでの人道支援の効果的な実施、国連安保理決議第2254号に沿った政治的解決、制憲委員会(憲法制定委員会)での議論の加速、すべてのシリア人が参加し、国際社会の理解が得られるかたちでの大統領選挙実施に向けて、国際社会、国連と連携を続けるとの意思を示した(鷲尾外務副大臣の声明)。
会合ではまた、ドイツが約11.2億ドル、米国が約6億ドルの支援を行うことを表明した。
AFP, March 31, 2021、ANHA, March 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2021、Reuters, March 31, 2021、SANA, March 31, 2021、SOHR, March 31, 2021などをもとに作成。
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