マルイー氏が「不道徳な写真」の公開を受けて大統領選挙の立候補を辞退したとの情報が拡散される(2021年5月4日)

ステップ・ニュース(5月4日付)は、マフムード・マルイー氏が最高憲法裁判所による大統領選挙の立候補届受理の「数分後」に、立候補を辞退したとの情報を複数の活動家が拡散している伝えた。

複数の活動家によると、2016年以降に撮影された「不道徳」なビデオや写真がネット上で公開されたことが立候補辞退の理由。

活動家らによると、この写真は、シリアの諜報機関があるホテル内で撮影・拡散したもので、全裸のマルイー氏が写っているという。

 

https://twitter.com/manxdron/status/1389172040649740289?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1389172040649740289%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=

 

 

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また、作家で活動家のミシュアル・アダウィー氏はビデオ・メッセージを配信し、諜報機関が2016年に国内で反体制活動を続けるマイス・クライディー氏にマルイー氏の非道徳な写真を撮影する任務を与えていたとしたうえで、大統領選挙というタイミングに合わせて、その公開に踏み切ったと主張した。

https://video.stepvideograph.net/wp-content/uploads/2021/05/videoplayback-5.mp4?_=1

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なお、立候補辞退についての情報を否定する書き込みも散見される。

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マルイー氏は、国内で反体制活動を続ける指導者の一人で、シリア・アラブ人権機構代表、2014年に国民民主行動委員会を結成し書記長を務めた後、シリア民主戦線を結成し、現在、同戦線の書記長を務める。

制憲委員会(憲法制定委員会)の反体制派代表の1人でもある。

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一方、クライディー氏は、2011年の「アラブの春」がシリアに波及した直後から反体制活動を本格化させ、民主的変革諸勢力国民調整委員会に参加、副委員長を務めた。

諜報機関の脅迫を受けた彼女は、シリアを離れ、ヨルダン、トルコ、エジプトで活動を続けたのち、2014年に帰国、国内で、マルイー氏とともに国民民主行動委員会を結成、制憲委員会(憲法制定委員会)の反体制派代表となり、小委員会メンバーにも選出された。

なお、イナブ・バラディーは、マルイー氏とクライディー氏の活動を伝えた2017年2月16日付の報道で、クライディー氏を「ポルノ監督」と評していた。

AFP, May 4, 2021、ANHA, May 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2021、‘Inab Baladi, May 4, 2021、Reuters, May 4, 2021、SANA, May 4, 2021、SOHR, May 4, 2021などをもとに作成。

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