アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア・アラブ赤新月社からの救援物資を積んだ貨物車輌20輌が、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導する北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区に入った。
シリア軍第4師団による封鎖が続く両地区に、政府当局が用意した救援物資が入るのはこれが初めてで、地元の名士らの仲介によって搬入が実現した。
SANA(2月19日付)も、救援物資や医療支援物資を積んだシリア・アラブ赤新月社の貨物車輌3輌が、北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区に入ったと伝えた。
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一方、北・東シリア自治局アフリーン地域の社会問題労働委員会は、同地域傘下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区、シャフバー地区(アレッポ県タッル・リフアト市一帯地域)の住民、および避難民に対して1世帯につき25リットルの灯油の配給を開始した。
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北・東シリア自治局ユーフラテス地域の教育委員会はトルコ・シリア大地震を受けて休校としていた支配地域内の学校の授業を19日に再開したと発表した。
ANHA(2月19日付)が伝えた。
AFP, February 19, 2023、ANHA, February 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2023、Reuters, February 19, 2023、SANA, February 19, 2023、SOHR, February 19, 2023などをもとに作成。
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