ダルアー県でシリア軍と元反体制武装集団が交戦、住民8人が巻き添えとなって死亡(2020年3月18日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジッリーン村の検問所近くで、シリア政府との和解に応じていた元反体制武装集団の司令官3人に発砲した。

発砲の原因は不明だが、シリア軍と元反体制武装集団は撃ち合いとなり、シリア軍の兵士3人が死亡した。

元反体制武装集団の激しい反撃により撤退を余儀なくされたシリア軍部隊は、イズラア市近郊の兵舎、フドル丘、ダルアー市国立競技場から、ジッリーン村やタスィール町を砲撃した。

ジッリーン村では、砲撃の巻き添えとなった子ども2人を含む8人が死亡した。

一方、武装集団は、ナワー市にある政治治安部、軍事情報局の拠点を含むシリア軍拠点複数カ所を襲撃した。

武装集団は、2018年半ばにシリア政府との和解に応じた元反体制派。


AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でトルコの支援を受けるシャーム自由人イスラーム運動司令官が爆殺される(2020年3月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)を主導するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の司令官が乗った車が、ジスル・シュグール市近郊のアイン・バーリダ村で爆破され、司令官が死亡した。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア民主軍が砲撃戦、トルコ占領下のアフリーン市などで多数死傷(2020年3月18日)

アレッポ県では、ANHA(3月18日付)、SANA(3月18日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村、タッル・アッジャール村、カフル・アントワーン村、タート・マラーシュ村、イッビーン村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

これに対して、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のアフリーン市を砲撃し、子ども2人、自由警察隊員1人が死亡した。

また、トルコ占領下のアフリーン市では、市の中心街で複数回の爆発が発生し、5人が死亡、多数が負傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるアイン・イーサー市北のヒルバト・カラム村に設置されているトルコ軍およびその支援を受ける国民軍の拠点に潜入、国民軍の戦闘員2人を殺害した。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がシャーム解放機構が設置した土嚢を撤去し、M4高速道路を再開(2020年3月18日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効してから13日目となる3月18日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がM4高速道路沿線に重機などを派遣し、シャーム解放機構が設置した土嚢を撤去し、道路を再開した。

トルコ軍が土嚢を撤去した具体的な場所は不明だが、シャーム解放機構は17日までにナイラブ村とアリーハー市を結ぶ区間で、土嚢・堀を設置していた。

トルコ軍はこれとは別に、戦車や装甲車など約50輌からなる部隊を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させ、ラーム・ハムダーン村に新たな拠点を設置した。

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ロシアの複数のメディアは、ハマー県北西部のシール・マガール村にあるトルコ軍監視所の航空写真を公開した。

この監視所はシリア軍の包囲を受けており、トルコ軍の補給物資は、ロシア軍が同地への往来の安全を確保して搬入されている。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアイン・イーサー市に戦車、装甲車など約150輌からなる増援部隊を派遣した。

一方、マアダーン町近郊では、武装集団がシリア軍の車輌を襲撃、兵士2人を殺害した。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県北部のシリア軍拠点を砲撃(2020年3月17日)

ラッカ県では、ANHA(3月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のスライブ村、クーバルラク村、アフダクー村、フッリーヤ村、アリーダ村を砲撃した。

アリーダ村に対する砲撃では、シリア軍の拠点1カ所が狙われた。

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アレッポ県では、ANHA(3月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

AFP, March 17, 2020、ANHA, March 17, 2020、AP, March 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2020、Reuters, March 17, 2020、SANA, March 17, 2020、SOHR, March 17, 2020、UPI, March 17, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構はM4高速道路への接近と通行を阻止するため、沿線に土嚢と堀を設置(2020年3月17日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効してから12日目となる3月17日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が停戦合意に違反し、ファッティーラ村一帯への進軍を試みたが、「決戦」作戦司令室の応戦を受け、シリア軍兵士4人が死亡、2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室側も1人が死亡、4人が負傷した。

これに対し、SANA(3月17日付)は、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が停戦合意に違反し、カフルナブル市、ハザーリーン村のシリア軍拠点に対して砲撃を行い、シリア軍がただちに応戦したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構は、ラタキア市とアレッポ市を結ぶM4高速道路でのロシア・トルコ軍の合同パトロールを阻止するため、ナイラブ村からアリーハー市にいたる30キロ今日の区間にM4高速道路上に土嚢を積み上げた。
ハバル24(3月17日付)によると、シャーム解放機構はナイラブ村・アリーハー市間のM4高速道路の両側に土嚢を積み上げるとともに、堀を掘削し、道路への接近を阻止しようとしているという。

SANAもまた、シャーム解放機構がナイラブ村近郊のM4高速道路上に巨大な穴を掘り、道路を寸断したと伝えた。

この他、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車、装甲車など50輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させた。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、地元住民(ドゥルーズ派)によって構成されるシャイフ・カラーマ軍団が声明を出し、ヒズブッラーのメンバー2人を拘束したと発表、シリア軍によって拘束されているメンバー1人の釈放を要求した。

シャイフ・カラーマ軍団は、メンバーが釈放されれば、ヒズブッラーのメンバーも解放するとしている。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町で「シリア革命」9周年に合わせて、住民が書いたと思われる落書きが発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, March 17, 2020、ANHA, March 17, 2020、AP, March 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2020、Xeber 24, March 17, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 17, 2020、Reuters, March 17, 2020、SANA, March 17, 2020、SOHR, March 17, 2020、UPI, March 17, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃し、住民1人とシリア軍兵士1人負傷、変電所が利用不能に(2020年3月16日)

ハサカ県では、ANHA(3月16日付)やSANA(3月16日付)によると、トルコ軍がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村、タウィーラ村を砲撃し、住民1人とシリア軍兵士1人が負傷、ウンム・カイフ村の変電所が利用不能となった。


一方、ANHA(3月16日付)によると、ロシア軍憲兵隊とトルコ軍がダルバースィーヤ市、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊の国境地帯で合同パトロールを実施した。

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ラッカ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のバイルーン村、カズアリー村を砲撃した。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のハサカ県シャッダーディー市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人死亡(2020年3月16日)

ハサカ県では、ANHA(3月16日付)やSANA(3月16日付)によると、北・東シリア自治局支配下のシャッダーディー市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、4人が負傷した。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍はM4高速道路沿線でのロシア・トルコ軍合同パトロールに反対する座り込み現場近くに新たな拠点を設置(2020年3月16日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから11日目となる3月16日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(イドリブ県2件、ラタキア県2件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(イドリブ県5件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハザーリーン村一帯を砲撃した。

また、シリア軍と「イランの民兵」の増援部隊がザーウィヤ山に到着した。

一方、トルコ軍は戦車や装甲車など約60輌からなる車列を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させるとともに、カフル・ヌーラーン村に新たな軍事拠点を設置した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月16日付)によると、トルコ軍はまた、ロシア・トルコ軍のM4高速道路沿線での合同パトロールに反対する「尊厳の座り込み」デモが行われているナイラブ市の近くにも拠点を新設した。

このほか、トルコ軍憲兵隊が越境してハタイ県に入ろうとしたダルクーシュ町出身の男性1人を射殺した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯を砲撃した。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県、アレッポ県、ラッカ県を砲撃(2020年3月15日)

ハサカ県では、ANHA(3月15日付)、SANA(3月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のタッル・タウィーラ村(タウィーラト・ウィカーア村)を砲撃した。


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アレッポ県では、ANHA(3月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(3月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村を砲撃した。

AFP, March 15, 2020、ANHA, March 15, 2020、AP, March 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2020、Reuters, March 15, 2020、SANA, March 15, 2020、SOHR, March 15, 2020、UPI, March 15, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はロシア・トルコ軍のM4高速道路沿線での合同パトロールが中断したのを受けて砲撃を実施(2020年3月15日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから10日目となる3月15日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県3件、ラタキア県3件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認なかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア・トルコ軍の合同パトロールが中断したのを受けるかたちでシリア軍がカンスフラ村などザーウィヤ山一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

AFP, March 15, 2020、ANHA, March 15, 2020、AP, March 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 15, 2020、Reuters, March 15, 2020、SANA, March 15, 2020、SOHR, March 15, 2020、UPI, March 15, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のラッカ県での爆発でトルコ軍兵士2人を含む8人死亡(2020年3月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のドゥワイラ村で、トルコの支援を受ける国民軍の拠点に仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が死亡した。

爆弾が仕掛けられていた拠点は、略奪品の倉庫で、死亡した3人は倉庫の守衛だという。

同じく、ラアス・アイン市近郊のナースィリーヤ村の交差点でも、トルコ軍と国民軍の車輌3台に仕掛けられていた爆弾が爆発し、トルコ軍兵士2人と国民軍戦闘員3人が死亡、複数た負傷した。

一方、ANHA(3月14日付)によると、トルコ軍と国民軍がタッル・アブヤド市近郊のカズアリー村、カズアリー穀物サイロ、ハッラーブ・サールーンジュ村、シュルバーニースク村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(3月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

AFP, March 14, 2020、ANHA, March 14, 2020、AP, March 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2020、Reuters, March 14, 2020、SANA, March 14, 2020、SOHR, March 14, 2020、UPI, March 14, 2020などをもとに作成。

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停戦発効から9日目、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されず(2020年3月14日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから9日目となる3月14日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認なかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車、装甲車など30輌からなる車列を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、カルダーハ市一帯を砲撃した。

また、シリア軍防空部隊がシリア駐留ロシア軍司令室があるフマイミーム航空基地に向けて飛来した飛翔体を撃破した。

シリア軍がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマーニーヤ村を砲撃した。

AFP, March 14, 2020、ANHA, March 14, 2020、AP, March 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 14, 2020、Reuters, March 14, 2020、SANA, March 14, 2020、SOHR, March 14, 2020、UPI, March 14, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県サルマダー市でシャーム解放機構と地元名士が戦闘収束で合意(2020年3月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルマダー市での12日のシャーム解放機構と地元の武装集団の衝突を収束させるため、同機構とサルマダー市の地元も名士が合意を交わした。

合意は、衝突がシャーム解放機構とサルマダー市住民によるものではなく、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域から派遣された武装集団が原因だと位置づけ、サルマダー市での戦闘を収束させ、関係者(容疑者)を起訴し、武装集団の「ユーフラテス盾」地域を帰還させる旨を定めた。

AFP, March 13, 2020、ANHA, March 13, 2020、AP, March 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2020、Reuters, March 13, 2020、SANA, March 13, 2020、SOHR, March 13, 2020、UPI, March 13, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県タッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年3月13日)

ラッカ県では、ANHA(3月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のクーバルラク村、アフダクー村、カズアリー村、フッリーヤ村を砲撃した。

AFP, March 13, 2020、ANHA, March 13, 2020、AP, March 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2020、Reuters, March 13, 2020、SANA, March 13, 2020、SOHR, March 13, 2020、UPI, March 13, 2020などをもとに作成。

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停戦発効から8日目もシリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されず(2020年3月13日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから8日目となる3月13日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県1件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車、装甲車など約60輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ダマスカス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、ダハーディール地区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、運転手が重傷を負い、搬送先の病院で死亡した。

AFP, March 13, 2020、ANHA, March 13, 2020、AP, March 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 13, 2020、Reuters, March 13, 2020、SANA, March 13, 2020、SOHR, March 13, 2020、UPI, March 13, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム解放機構と住民が衝突(2020年3月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルマダー市ではシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が検問所で地元住民に暴行を働いたのをきっかけに、地元の武装集団がシャーム解放機構を襲撃し、交戦した。

また、同市では、指名手配者の捜索を行うシャーム解放機構に地元住民が抵抗し、戦闘となり、女性1人と女児1人が負傷した。

一方、サルキーン市では、トルコの支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団が武装集団に撃たれて死亡した。

AFP, March 12, 2020、ANHA, March 12, 2020、AP, March 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2020、Reuters, March 12, 2020、SANA, March 12, 2020、SOHR, March 12, 2020、UPI, March 12, 2020などをもとに作成。

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ダルアー県で米CIAに協力していた元反体制武装集団司令官が殺害される(2020年3月12日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・マヤーズィン町で米CIA主導の「軍事作戦司令室」(通称MOC: Military Operations Command)に参加していた元反体制武装集団の司令官と随行者1人が遺体で発見された。

この司令官は、シリア政府と和解し、活動地だったヨルダンから帰国していた。

HFL(3月12日付)によると、殺害されたのは、スンナの獅子の武器庫管理責任者だったファルザート・マハーミード氏とイーハーブ・マハーミード氏。

2人は11人晩に武装集団に撃たれて死亡したという。

AFP, March 12, 2020、ANHA, March 12, 2020、AP, March 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2020、HFL, March 12, 2020、Reuters, March 12, 2020、SANA, March 12, 2020、SOHR, March 12, 2020、UPI, March 12, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県タッル・ハラム村での爆発でトルコ軍兵士が死傷(2020年3月12日)

ハサカ県では、SANA(3月12日付)によると、タッル・ハラフ村で、車に仕掛けられていた爆弾がトルコ軍の検問所脇で爆発し、トルコ軍兵士4人が死亡、8人が負傷した。

爆発発生後、トルコ領内から救急車など多数の車輌が進入し、死傷者を領内に搬送したという。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)は、この爆発でトルコ軍兵士1人と、国民軍に所属する憲兵隊員と「自由シリア警察」の隊員3人が死亡したと伝えた。

また、シリア人権監視団は、トルコ軍の検問所ではなく、同軍の支援を受ける国民軍の検問所で爆発が起き、国民軍の戦闘員2人が死亡、8人が負傷したと発表した。

タッル・ハラフ村は長らく北・東シリア自治局の支配下にあったが、2019年10月にトルコ軍が侵攻し(「平和の泉」作戦)、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯、ハサカ県ラアス・アイン市一帯などとともに占領下に置いていた。

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ラッカ県では、ANHA(3月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・リフアト市近郊のクーバルリーク、アフドキー、カズアリー村、フッリーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がアイン・アラブ(コバネ)市西の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, March 12, 2020、ANHA, March 12, 2020、AP, March 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2020、Reuters, March 12, 2020、SANA, March 12, 2020、SOHR, March 12, 2020、UPI, March 12, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県で停戦が概ね遵守されるなか、シリア軍は2カ村を再び制圧(2020年3月12日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから7日目となる3月12日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(イドリブ県6件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認なかった。

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イドリブ県では、SANA(3月12日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がハントゥーティーン村、ハザーリーン村一帯を砲撃、シリア軍がこれに応戦した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がダール・カビーラ村一帯を砲撃した。

シリア軍はまた、マアーッラト・ムーハス村、ブライジュ村一帯に展開し、同地を再び制圧した。

同地は、シリア軍も「決戦」作戦司令室も展開しておらず、7日にもシリア軍が一時制圧したが、8日に「決戦」作戦司令室が反撃し、撤退していた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフル・アンマ村を砲撃した。

AFP, March 12, 2020、ANHA, March 12, 2020、AP, March 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2020、Reuters, March 12, 2020、SANA, March 12, 2020、SOHR, March 12, 2020、UPI, March 12, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍は声明を出し、ラッカ県での戦闘でトルコ軍兵士3人を殺害したと発表(2020年3月11日)

ラッカ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が声明を出し、7日にM4高速道路沿線の村々でトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と激しく交戦し、トルコ軍兵士3人を殺害、4人を負傷させたと発表した。

この戦闘では、シリア民主軍兵士1人も死亡した。

アフリーン解放戦線によると9人の戦闘で死亡したのは、ズィナール・アフマド氏。

シリア民主軍はまた5日にトルコ軍の無人航空機(ドローン)をアイン・イーサー市近郊で撃墜したと合わせて発表した。

ANHA(3月11日付)が伝えた。

AFP, March 11, 2020、ANHA, March 11, 2020、AP, March 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2020、Reuters, March 11, 2020、SANA, March 11, 2020、SOHR, March 11, 2020、UPI, March 11, 2020などをもとに作成。

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停戦発効から6日目もシリア、ロシア、トルコ軍の爆撃は確認されず(2020年3月11日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから6日目となる3月11日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のサルマーニーヤ村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車、装甲車など約70輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている通行所からシリア領内に進入させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サーフール地区の橋の下でシリア軍兵士1人の遺体が発見された。

AFP, March 11, 2020、ANHA, March 11, 2020、AP, March 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 11, 2020、Reuters, March 11, 2020、SANA, March 11, 2020、SOHR, March 11, 2020、UPI, March 11, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が有志連合の航空支援を受けてダイル・ザウル県内の女学校を急襲し、IDPs複数人を拘束(2020年3月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合ヘリコプターの航空支援を受けて、県東部のハワーイジュ村にある女学校を急襲し、学校内にいた国内避難民(IDPs)複数人を拘束、連行した。

拘束されたのはマヤーディーン市出身者で、容疑は不明だという。

AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍・国民軍とシリア軍がトルコ占領下のラッカ県タッル・アブヤド市近郊で砲撃戦(2020年3月10日)

ラッカ県では、ANHA(3月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のディブス村、カズアリー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対してシリア軍はタッル・リフアト市郊外一帯に展開するトルコ軍と国民軍の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(3月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発、イスラーム軍の法務委員会議長が死亡した。

また、同じくトルコ占領下のアフリーン市で車に仕掛けられいた爆弾が爆発し、1人が負傷した。

AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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RIAノーヴォスチ通信:トルコ軍はイドリブ県内の監視所から漸進的に重火器の撤退を始める(2020年3月10日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから5日目となる3月10日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイシュタブリク村を砲撃した。

一方、トルコ軍は戦車、装甲車など約100輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させた。

しかし、RIA・ノーヴォスチ通信(3月10日付)は、ロシア軍筋の話として、5日の首脳会談での停戦合意に従い、トルコ政府がイドリブ県内の監視所から重火器の撤退を漸進的に開始したと伝えた。

このほか、ファイルーン村近郊の国民解放戦線(シリア国民軍)の拠点複数カ所が武装集団の襲撃を受け、ロケット弾をはじめとする武器弾薬、車輌1輌が盗まれた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマーニーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルタアール村一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦した。

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ドゥラル・シャーミーヤ(3月10日付)によると、フサーム・ルーカー少将(政治治安局長)がダルアー県のジャースィム市で、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団戦闘員に対して、所持している武器の引き渡しを要請、拒否した場合はシリア北部に追放すると脅迫していると伝えた。

AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、 RIA Novosti, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアレッポ県北部を砲撃(2020年3月9日)

アレッポ県では、ANHA(3月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村、アイン・ダクナ村、マルアナース村、マーリキーヤ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、3月6日にトルコ占領下のアフリーン市でトルコ軍のファントム4無人航空機(ドローン)1機を撃墜したと発表、その写真を公開した。

AFP, March 9, 2020、ANHA, March 9, 2020、AP, March 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2020、Reuters, March 9, 2020、SANA, March 9, 2020、SOHR, March 9, 2020、UPI, March 9, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県でトルコ軍の車列を重火器で挑発、トルコ軍は応戦せず(2020年3月9日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから4日目となる3月9日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(イドリブ県0件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアターリブ市近郊にある第46連隊基地近くを走行中のトルコ軍の車輌複数輌に重火器を発砲した。

トルコ軍はシリア軍の挑発には乗らず、反撃しなかった。

これに関して、アナトリア通信(3月9日付)は、「シリア軍は2日前に、(停戦が発効しているにもかかわらず)トルコ軍の車列に発砲した…。トルコ軍の別の部隊の近くにも砲弾3発を発射した」と伝えた。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、カフル・アンマ村、ダーラト・イッザ市を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がアンカーウィー村近郊でシリア軍の軍用車両を攻撃した。

「信者を煽れ」作戦司令室一方、ガーブ平原に潜入しようとしたシリア軍部隊を7日に続いて撃退し、兵士多数を殺傷したと発表した。

「信者を煽れ」作戦司令室は新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が撃った迫撃砲弾複数発がマストゥーマ村、ナイラブ村に着弾した。

一方、トルコ軍は戦車や装甲車など50輌からなる部隊をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, March 9, 2020、Anadolu Ajansı, March 9, 2020、ANHA, March 9, 2020、AP, March 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 9, 2020、Reuters, March 9, 2020、SANA, March 9, 2020、SOHR, March 9, 2020、UPI, March 9, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県の国境通行所でトルコの支援を受ける国民軍の所属組織どうしが激しく交戦(2020年3月8日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・アブヤド市の国境通行所近くでトルコの支援を受ける国民軍の所属組織どうしが激しく交戦した。

交戦したのは東部自由人連合とシャーム戦線。

東部自由人連合が国境通行所に設置されているシャーム戦線の拠点を襲撃したのがきっかけで、戦闘により複数人が負傷した。

AFP, March 8, 2020、ANHA, March 8, 2020、AP, March 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2020、Reuters, March 8, 2020、SANA, March 8, 2020、SOHR, March 8, 2020、UPI, March 8, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下での抗議デモで住民1人、アサーイシュ隊員1人死亡、米軍はデモ拡大を阻止するため町を包囲(2020年3月8日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月8日付)やシリア人権監視団によると、米軍部隊が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸のブサイラ市を包囲し、住民の外出を禁止した。

この措置は、ムハイミーダ村での抗議デモの拡大を阻止するためのもの。

ムハイミーダ村ではこの日、住民がシリア民主軍の活動や基本サービスの不足に抗議する抗議デモを行ったが、シリア民主軍はデモ参加者に対して実弾を発砲し、これを強制排除、その際、住民1人が死亡、2人が負傷した。

また、デモを強制排除しようとした内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員一人が、参加者にナイフで刺されて死亡した。

住民に犠牲者が出たことを受けて、サフィーラ村の住民も抗議デモを行い、ダイル・ザウル市とラッカ市を結ぶ街道でタイヤを燃やすなどして封鎖した。

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ハサカ県では、SANA(3月8日付)によると、タッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村で、シリア軍部隊と住民が米軍のパトロール部隊の進入を阻止し、これを撃退した。

装甲車7輌からなる米軍のパトロール部隊はクーザリーヤ村に進入しようとしたが、兵士と住民多数が立ちはだかり、部隊は引き返したという。

一方、米軍が違法に基地を設置しているルマイラーン町では、住民が米軍装甲車に投石し、占領反対の意思を示した。

AFP, March 8, 2020、ANHA, March 8, 2020、AP, March 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2020、Reuters, March 8, 2020、SANA, March 8, 2020、SOHR, March 8, 2020、UPI, March 8, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県を砲撃しシリア軍兵士1人負傷、トルコ占領地で爆発相次ぎ住民1人死亡(2020年3月8日)

ラッカ県では、ANHA(3月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のカズアリー村、スライブ村、クーバルラク村を砲撃し、シリア軍兵士1人が負傷した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月8日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市中心街で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、複数が負傷した。

またラーイー村でも同様の爆発が発生し、住民2人が負傷した。

AFP, March 8, 2020、ANHA, March 8, 2020、AP, March 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2020、Reuters, March 8, 2020、SANA, March 8, 2020、SOHR, March 8, 2020、UPI, March 8, 2020などをもとに作成。

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