米軍が駐留するダイル・ザウル県のウマル油田でダーイシュ最後の支配地だったバーグーズ村解放2周辺の祝典が行われる(2021年3月23日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月23日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が駐留するウマル油田で、ダーイシュ(イスラーム国)の最後の支配地だったバーグーズ村を人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が完全制圧(2019年3月23日)してから2年が経ったのを記念して、祝典が催され、シリア民主軍代表(ルクマーン・ハリール東部地区司令官ら)、有志連合代表、ダイル・ザウル民政評議会代表、市民社会諸団体、メディア関係者が参加した。

ダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・アブー・ハウラ司令官は祝辞のなかで「ダーイシュの終わりでさらなる行動が求められる」としたうえで、「キャンプ、とりわけフール・キャンプにある時限爆弾の問題を解決するため行動しなければならない…。有志連合と世界には、ダーイシュの逮捕者とこの地域の復興の問題を解決するために責任を負わねばならない」と述べた。

ダイル・ザウル民政評議会のガッサーン・ユースフ共同議長は「今も、テロ組織に対する取り組みは終わっておらず、根絶に向けてさらに努力しなければならない」としたうえで、我々民政評議会は我が住民に復興支援の手を差し伸べたい。だが、我々にはさらなる努力が必要だ」と述べた。

また、「シリア北部と東部を構成する社会成員はシリアの問題解決の一部で…、我々は皆の権利が保障される政治的解決を望んでいる。北・東シリア自治局なしにシリアの危機の解決はないと明言したい」と強調した。

さらに、アカイダート部族(アラブ部族)のハンムード・フーファル族長は「我々は、クルド人とアラブ人がともに寄り添い、ダーイシュの思想の根絶とその細胞の殲滅をめざす」と述べた。

また、有志連合は、ダイル・ザウル県特殊部隊のアフマド・ナースィル大佐が英語で以下のように祝辞を述べた。

我々の協力関係は、治安と安定を実現するためにともに血を流すことで深められた。我々がここまで到達したことは、こうした犠牲のおかげである。

クルド人やアラブ人らが連帯したおかげで達成されたものは、我々がともに行動すれば、奇跡を作り出すことができることを示している。我々はこうした関係を続けねばならない。

ダーイシュに対する行動は終わっておらず、最後まで続けられる。彼らを根絶するまで我々が安らぐことはない。我々はダーイシュを倒すために前進し、我々が戦争で勝ち取ったものを失わないようにすると明言したい。

シリア民主軍、民政評議会、地元評議会、部族とともに、我々はこの地域の住民のために明るい未来を築く。

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シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官もバーグーズ村解放2周年を記念してツイッターのアカウント(https://twitter.com/MazloumAbdi/)を通じて、「復興の努力がダーイシュの復活を阻止する」と表明した。

ツイッターでのアブディー総司令官のメッセージは以下の通り。

我々は、2年前にバーグーズ村でダーイシュと戦ったシリア民主軍と有志連合の英雄的行為を覚えている。
戦争は終わっていない。復興の努力はダーイシュの復活を阻止するために不可欠だ。
勝利は第一歩に過ぎず、次は我々のコミュニティの再建と北・東シリア自治局への国際社会の支援増だ。

AFP, March 23, 2021、ANHA, March 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2021、Reuters, March 23, 2021、SANA, March 23, 2021、SOHR, March 23, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるハサカ県ラアス・アイン市での爆弾でシリア国民軍憲兵隊の戦闘員多数が死傷する一方、トルコ軍とシリア国民軍はラッカ県アイン・イーサー市一帯への砲撃を続ける(2021年3月23日)

ハサカ県では、SANA(3月23日付)、ANHA(3月23日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市の工業地区街道に設置されているシリア国民軍憲兵隊の検問所の近くで車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員多数が死傷した。

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ラッカ県では、ANHA(3月23日付)によると、トルコとその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、フーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, March 23, 2021、ANHA, March 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2021、Reuters, March 23, 2021、SANA, March 23, 2021、SOHR, March 23, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で160人、北・東シリア自治局支配地域で103人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で7人(2021年3月23日)

保健省は政府支配地域で新たに160人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者94人が完治し、12人が死亡したと発表した。

これにより、3月23日現在の同地での感染者数は計17,743人、うち死亡したのは1,183人、回復したのは11,794人となった。

SANA(3月23日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに103人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が死亡したと発表した。

これにより、3月23日現在の同地での感染者数は計9,221人、うち死亡したのは358人、回復したのは1,274人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性58人、女性45人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市21人、カーミシュリー市48人、マーリキーヤ(ダイリーク)市5人、マアバダ(カルキールキー)町6人、ルマイラーン町1人、ダルバースィーヤ市1人、カターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市2人、フール・キャンプ1人、ラッカ県のラッカ市9人、タブカ市5人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市1人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人、ダイル・ザウル県4人。

ANHA(3月23日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で3月23日に新たに7人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、20人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡6人、アアザーズ郡1人。

これにより、同地での感染者数は計21,272人、うち回復したのは19,298人、死亡したのは637人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1540338159504403/

AFP, March 23, 2021、ACU, March 23, 2021、ANHA, March 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2021、Reuters, March 23, 2021、SANA, March 23, 2021、SOHR, March 23, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がアレッポ県西部のバスラトゥーン村一帯に展開する国防隊部隊を熱誘導式ミサイルで攻撃、民兵1人殺害(2021年3月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県西部のバスラトゥーン村一帯に展開する国防隊部隊を熱誘導式ミサイルで攻撃、民兵1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北西部ガーブ平原のフマイマート村とハミーディーヤ村を結ぶ街道を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。

AFP, March 23, 2021、ANHA, March 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2021、Reuters, March 23, 2021、SANA, March 23, 2021、SOHR, March 23, 2021などをもとに作成。

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国内で活動を続ける反体制派が「国民民主戦線」(JWD)の名で新たな政治組織を結成する準備を開始(2021年3月22日)

RT(3月22日付)は、シリア国内で活動する反体制活動家らが、首都ダマスカスで「国民民主戦線」(JWD)の名で新たな政治組織を結成するための準備を開始していると伝えた。

国内で活動を続ける反体制組織の一つであるアラブ社会主義民主統一党のアフマド・アスラーウィー書記長がRTに述べたところによると、JWD結成の準備を主導しているのは、反体制派の重鎮で、シリア交渉委員会にも代表を輩出している民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会は、アラブ社会主義連合民主党、シリア共産主義行動党、アラブ社会主義バアス民主党、シリア・クルド民主党(派閥不明)、人民民主党(PYD)、民主社会党、シリア共産党政治局、アラブ社会主義者運動(アブドゥルガニー・アイヤーシュ派) 、スィルヤーニー連合党、反シオニズム国民協会からなる。

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3月27日に首都ダマスカスにあるアブドゥルアズィーム氏の自宅で、対話に基づく政治的解決を通じた政治以降と民主化をシリア内戦当初から指示してきた反体制活動家を一同に介した結成大会が開催される予定だという。

結成大会に出席を予定しているのは、民主的変革諸勢力国民調整委員会に所属する諸派、そのほかの反体制諸派(10人弱)、無所属活動家。

国外在住の諸派・活動家も一部参加が見込まれているという。

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アスラーウィー書記長は、JWDの結成と今年半ばに予定されている大統領選挙の関係についてRTに対して次のように述べた。

何の関係もない。我々はこの大会を、数ヶ月まででなく、数年前から準備してきた。シリアを取り巻く状況は、この手の活動を行うことを後押しするものではない。だが、我々は愛国的なプロジェクトを目の前にしている。我々は今も活動を続け、その実現に向けて取り組んでいる。予定された開催日を数日後に控えてはいるが、今もこの手の大会の開催を阻止するような非常事態するのではと懸念している。

アスラーウィー書記長はまた、JWDが推し進めようとしている「愛国的プロジェクト」の中身について次のように述べた。

政治的行動、対話による政治解決に向けて新たな地平を切り開き…、国連安保理決議第2254号の実施に向けた取り組みだ…。だが、この大会によって、政府が提案する解決策を受け入れるようなグループが作り出されることを期待すべきではない。

AFP, March 28, 2021、ANHA, March 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2021、Reuters, March 28, 2021、RT, March 22, 2021、SANA, March 28, 2021、SOHR, March 28, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がラッカ県内の北・東シリア自治局支配地に至る通行所を封鎖(2021年3月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタブカ市西のブーカースィー村(北・東シリア自治局支配地)とシュアイブ・ズィクル村(政府支配地)の間に設置されている通行所、ラッカ市とハマー県サラミーヤ市を結ぶ主要幹線道路に設置されている通行所を閉鎖し、住民や物資の移動を禁止した。

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通行所封鎖は、シリア軍第4師団が、北・東シリア自治局の支配地域で産出される石油を政府支配地域に輸送するタンクローリーの監視の方法をめぐって、ロシア軍と対立したことが発端。

ロシア軍はタンクローリー通行の監視を全面移譲するよう要請したが、第4師団はこれを拒否し、通行所を閉鎖し抵抗しているという。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュに対して約54回の爆撃を実施し、戦闘員7人を殺害(2021年3月22日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して約54回の爆撃を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員7人を殺害した。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるハサカ県ラアス・アイン市内での爆発で、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー5人、子供4人、女性2人の合わせて11人が死亡(2021年3月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市内の住宅の倉庫で爆発が発生し、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー5人、子供4人、女性2人の合わせて11人が死亡、6人が負傷した。

また、これに先立ち同市では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、男性1人とその子供2人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(3月22日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のダイル・ジャマール村を砲撃した。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県マーリキーヤ市でシリア民主軍が地元の若者を射殺(2021年3月22日)

ハサカ県では、SANA(3月22日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ市入り口の検問所(ジャールーディーヤ検問所)で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が地元の若者に発砲し、射殺した。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県でワタド石油社の施設が前日に続いて攻撃を受ける一方、「決戦」作戦司令室との戦闘でシリア軍中尉死亡(2021年3月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルマーダ市近郊のワタド石油社の石油精製用燃焼装置が砲撃を受けた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ワタド石油社は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」で灯油、ガソリンなどの燃料の取引を牛耳る組織。

一方、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下のマアッラト・ヌウマーン市近郊のルワイハ村一帯でシリア軍と交戦し、砲撃によりシリア軍の中尉1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市でシリア政府との和解に応じた元離反兵が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を40件(イドリブ県16件、ラタキア県17件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を28件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で5人(2021年3月22日)

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で3月22日に新たに5人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、24人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡0人、アフリーン郡3人、アアザーズ郡1人。

これにより、同地での感染者数は計21,265人、うち回復したのは19,278人、死亡したのは637人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1539670332904519/

AFP, March 22, 2021、ACU, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県アターリブ市の病院を砲撃し6人死亡、「決戦」作戦司令室が報復としてアレッポ市を砲撃し2人死亡(2021年3月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)によると、県西部の第46中隊基地に展開するシリア軍部隊が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるアターリブ市を砲撃、砲弾6発以上が市内のマガーラ病院に着弾し、子供1人と医療スタッフ1人を含む6人が死亡、多数が負傷した。

攻撃により病院の施設は利用不能となったという。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101380430328580

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101373463662610

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101355826997707

これに対して、「決戦」作戦司令室は報復として第46中隊基地に対して砲撃を行った。

SANA(3月21日付)によると、この報復砲撃により、シリア政府の支配下にあるアレッポ市サーリヒーン地区、フィルドゥース地区に砲弾が着弾し、住民2人が死亡、子供を含む多数が負傷した。



AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県各所を爆撃、ミサイル攻撃(2021年3月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルマーダ市近郊のワタド石油社が運営するガス工場と施設に対して爆撃を行った。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101259330340690

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101285393671417

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ワタド石油社は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」で灯油、ガソリンなどの燃料の取引を牛耳る組織で、ガス工場は、シャーム解放機構と、同組織に自治を委託されているシリア救国内閣に近い人物によって運営されていた。

爆撃で大規模な火災が発生した。

ロシア軍はまた、アリーハー市近郊のカフルシャラーヤー村に対しても爆撃を行った。

さらに、シリア人権監視団によると、地中海沖に展開するロシア軍艦船、あるいはラタキア県のフマイミーム航空基地から発射されたと思われる長距離弾道ミサイルがサルワ村一帯に着弾した。

MMC(3月21日付)によると、弾道ミサイルはフマイミーム航空基地から発射されたもの。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101240510342572

ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)によると、弾道ミサイルは国内避難民(IDPs)キャンプが点在しているカーフ村一帯にも着弾し、羊飼い1人が負傷した。

このほか、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、カンスフラ村、バーラ村一帯、スフーフン村、バイニーン村を砲撃した。

AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、MMC, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県北部、ラッカ県北部で砲撃を続ける(2021年3月21日)

アレッポ県では、ANHA(3月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、マンナグ村、シャフバー・ダム、シャワーリガ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、砲撃は、カルジャブリーン村にあるトルコ軍の基地から行われた。

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ラッカ県では、ANHA(3月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市と同市近郊のM4高速道路沿線を砲撃した。

シリア人権監視団によると、19日以降の戦闘による人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士の犠牲者は3人から5人となった。

AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。

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シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯で「イランの民兵」がダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受け、民兵10人が死傷(2021年3月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯で、「イランの民兵」の拠点複数カ所がダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受け、民兵10人が死傷した。

AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県、アレッポ県各所でノウルーズの祝祭が行われる(2021年3月21日)

ANHA(3月21日付)によると、北・東シリア自治局の支配下(ないしはシリア政府との共同支配下)にあるハサカ県のハサカ市、カーミシュリー市、マーリキーヤ(ダイリーク)市、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、アームーダー市、タッル・タムル町、ダルバースィーヤ市、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市、タッル・リフアト市近郊のアルーシャ村などで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会、北・東シリア自治局各自治体などの主催によるノウルーズの祝祭が執り行われ、各会場にはら数千人の住民が集まった。







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シリア民主軍の総司令部はノウルーズに合わせて声明を出し、「ダーイシュ(イスラーム国)とトルコ国家の直接の協力関係を断ち切るべく世界の諸人民と国際社会は断固たる姿勢を示さねばならない」と表明した。

AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ヒムス県、ラッカ県の砂漠地帯で、ダーイシュに対して約20回の爆撃を実施(2021年3月20日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機4機が、シリア政府の支配下にあるハマー県、ヒムス県、ラッカ県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して約20回の爆撃を実施した。

また、ダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯では、シリア軍と親政権民兵がダーイシュのセルの摘発活動を継続した。

AFP, March 20, 2021、ANHA, March 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2021、Reuters, March 20, 2021、SANA, March 20, 2021、SOHR, March 20, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県、アレッポ県、ラッカ県、そしてダマスカス県でノウルーズが祝われる(2021年3月20日)

ANHA(3月20日付)は、北・東シリア自治局の支配下にある(あるいは同自治局とシリア政府の共同支配下にある)アレッポ県マンビジュ市、アイン・アラブ(コバネ)市、タッル・リフアト市、アレッポ市シャイフ・マクスード地区、同アシュラフィーヤ地区、ラッカ県アイン・イーサー市、タブカ市、ハサカ県カーミシュリー市、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、マーリキーヤ(ダイリーク)市、ダマスカス県ドゥンマル区内のロズ・アヴァ地区で、ノウルーズが行われ、住民らが、日没に火を燃やし、1年の終わりと新年の到来を祝ったと伝え、その写真や画像を公開した。





なお、ラッカ県のタブカ市でノウルーズが公式に祝われるのは、今回が初めてだという。

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北・東シリア自治局は、ノウルーズ(3月21日)に合わせて声明を出し、ノウルーズを「抵抗の象徴の一つ」と位置づけ、トルコによって占領された土地での勝利と解放を実現すると表明した。

AFP, March 20, 2021、ANHA, March 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2021、Reuters, March 20, 2021、SANA, March 20, 2021、SOHR, March 20, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍戦闘機がシリア領空を侵犯、ラッカ県アイン・イーサー市近郊のマアラク村一帯に対して爆撃を敢行(2021年3月20日)

ラッカ県では、ANHA(3月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市西のマアラク村、サイダー村などを砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が応戦した。

これに関して、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、20日の戦闘で、シリア民主軍戦闘員8人を殺害、10人を負傷させたと発表した。

その後、トルコ軍戦闘機が、シリア領空を侵犯、マアラク村一帯に対して爆撃を行った。

爆撃は、シリア民主軍が、マアラク村に侵攻したシリア国民軍を迎撃、これを包囲したのを受けたもの。

シリア人権監視団によると、トルコ軍が同地で爆撃を行うのは、2019年10月の「平和の泉」作戦以来17ヶ月ぶり。

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ハサカ県では、SANA(3月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のハンワ村を砲撃し、住居などに物的被害が出た。

ANHA(3月20日付)によると、この砲撃でシリア軍兵士1人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(3月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市を砲撃した。

一方、SANA(3月20日付)によると、トルコ占領下のバーブ市のタウヒード・モスク近くで車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア国民軍の戦闘員と住民多数が死傷した(シリア人権監視団によると、1人死亡、7人負傷)。

AFP, March 20, 2021、ANHA, March 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2021、Reuters, March 20, 2021、SANA, March 20, 2021、SOHR, March 20, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方に位置するバイニーン村の森林地帯、ジスル・シュグール市近郊のブカフラー村を爆撃(2021年3月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方に位置するバイニーン村の森林地帯、ジスル・シュグール市近郊のブカフラー村を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナワー市で空軍情報部の士官(大尉)1人が、何者かの発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県15件、ラタキア県7件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は21件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 20, 2021、ANHA, March 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 20, 2021、Reuters, March 20, 2021、SANA, March 20, 2021、SOHR, March 20, 2021などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団は3月14日から18日にかけてトルコ占領下のアレッポ県アフリーン市など各所でトルコ軍とシリア国民軍を攻撃し、トルコ軍兵士2人を含む5人を殺害したと発表(2021年3月19日)

アフリーン解放軍団は声明を出し、3月14日から18日にかけてトルコ占領下のアレッポ県アフリーン市など各所でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍を攻撃し、トルコ軍兵士2人とシリア国民軍兵士3人を殺害したと発表した。

アフリーン解放軍団が関与を認めた攻撃は以下の通り:

  • 3月14日、アフリーン市アシュラフィーヤ地区でスルターン・ムラード師団の車輌を攻撃し、破壊。
  • 3月16日、アフリーン市近郊のシリア国民軍拠点を襲撃し、戦闘員1人を殺害。
  • 3月16日、ジンディールス町近郊の街道にあるシリア国民軍の検問所を襲撃し、戦闘員2人を殺害。
  • 3月17日、アフリーン市マフムーディーヤ地区でシリア国民軍を襲撃。
  • 3月18日、アフリーン市近郊にあるトルコ軍の拠点を襲撃し、トルコ軍兵士2人を殺害。

ANHA(3月19日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2021、ANHA, March 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2021、Reuters, March 19, 2021、SANA, March 19, 2021、SOHR, March 19, 2021などをもとに作成。

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ラッカ県アイン・イーサー市一帯でトルコ軍・シリア国民軍がシリア民主軍と激しく交戦し、双方に死傷者(2021年3月19日)

ラッカ県では、ANHA(3月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、サイダー村、M4高速道路沿線一帯を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が応戦し、激しい戦闘となった。

シリア人権監視団によると、戦闘は、地雷・爆発性戦争残存物(ERW)の解体・撤去作業が完了したサイダー村、マアラク村に、住民がシリア民主軍とロシア軍の護衛を受けて帰還しようとしたのを狙って、トルコ軍とシリア国民軍が砲撃を行ったことをきっかけとした。

砲撃を受けた住民は避難、またロシア軍が撤退すると、トルコ軍・シリア国民軍はサイダー村に侵攻、シリア民主軍が抵抗し、激しい戦闘となったという。

ANHAによると、この戦闘で、シリア民主軍が「傭兵」(シリア国民軍の戦闘員)3人を殺害、トルコ軍のHMMWV四輪駆動車1輌を破壊した。

これに関して、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、19日の戦闘で、トルコ軍兵士と「傭兵」16人を殺害、7人を負傷させたと発表した。

一方、シリア人権監視団は、戦闘でトルコ軍士官1人とシリア民主軍戦闘員3人が死亡、多数が負傷、また、シリア民主軍側も兵士2人が死亡したと発表した。

また、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が、アイン・イーサー市の南東に位置するハドリヤート村一帯を砲撃し、子供1人が死亡、住民5人が負傷した。

一方、SANA(3月19日付)は、子供1人が死亡、住民4人が負傷したと伝えた。

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アレッポ県では、ANHA(3月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍国境警備隊が、不法入国を試みたバーブ市出身の男性1人を射殺した。

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ハサカ県では、SANA(3月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で、地元の部族長や名士らが国民部族会合を開催し、トルコ軍と米軍の撤退を要求した。

AFP, March 19, 2021、ANHA, March 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2021、Reuters, March 19, 2021、SANA, March 19, 2021、SOHR, March 19, 2021などをもとに作成。

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シリア政府、ダイル・ザウル軍事評議会、シャーム解放機構の各支配地で「シリア革命」10周年に合わせた抗議デモ発生(2021年3月19日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるカナーキル村で金曜日の集団礼拝後に、「シリア革命」開始10周年に合わせて抗議デモが行われた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアズバ村で、「シリア革命」開始10周辺に合わせて、「革命」継続と体制打倒を求めるデモが発生した。

https://www.facebook.com/syriahro/posts/10159914915743115?__cft__%5B0%5D=AZVv_7p3T9Zn-53BDYPbgb2UKi3QQ_1PFtisJr0EV71z7L7NWONaxui6wvaiTsOD8PxZUDO2ba_qnfePOotVDUIllxxveiEFL5A9YCwtQx76xCCGRXX1Way3jZUVzjC3DbmsWdxk22dlcxsvg0JEpu_A&__tn__=%2CO%2CP-R

 

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で前日に続いて、「シリア革命」の継続と体制打倒を求める抗議デモが発生した。

シリア人権監視団は、このデモに関して「シャーム解放機構とシリア救国内閣の庇護のもとで…デモが続けられた」と伝えた。

AFP, March 19, 2021、ANHA, March 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2021、Reuters, March 19, 2021、SANA, March 19, 2021、SOHR, March 19, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県ザーウィヤ山地方、ハマー県ガーブ平原を砲撃(2021年3月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、スフーフン村、バーラ村一帯、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハーッラ市の公園で、治安機関の協力者として知られていた男性を狙ったと見られる爆発が発生し、この男性が死亡、子供3人が巻き添えとなり負傷した。

また、ダーイル町では空軍情報部のメンバー2人が何者かの発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を23件(イドリブ県15件、ラタキア県6件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は21件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 19, 2021、ANHA, March 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 19, 2021、Reuters, March 19, 2021、SANA, March 19, 2021、SOHR, March 19, 2021などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットはイドリブ県で井戸に落ちた少年の救出活動にあたるも、少年を遺体で発見したと発表(2021年3月18日)

ホワイト・ヘルメットはフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/)などを通じて、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県カフルルーヒーン村で掘削されたばかりの井戸に落ちたハサン・ハドル・ザアラーンくん(10歳)が遺体で発見されたと発表した。

ホワイト・ヘルメットは3月17日にハサンくんが井戸に落ちたと発表、大型重機などを投入して救出活動にあたるスタッフの写真や映像を公開していた。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/2941302159527506

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/2941817799475942

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/2941860976138291

 

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/2941947796129609

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/2942046986119690

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/2942687476055641

 

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/2942749299382792

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/2942815082709547

 

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ヒムス県、ラッカ県の砂漠地帯でダーイシュに対して75回以上の爆撃を実施(2021年3月18日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ヒムス県、ラッカ県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して75回以上の爆撃を実施した。

また、ダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯では、シリア軍と親政権民兵がダーイシュのセルの摘発活動を継続した。

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で「アラブの春」波及に伴う抗議デモで最初の犠牲者が出てから10年が経ったのに合わせて抗議デモが行われる(2021年3月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、「アラブの春」が波及して発生した抗議デモで最初の犠牲者(2人)が出た2011年3月18日から10年が経ったのに合わせて、大規模デモが組織され、「シリア革命」の継続と体制打倒が訴えられた。

https://www.facebook.com/syriahro/posts/10159911411033115

 

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

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シリア政府支配下のダルアー市などで「アラブの春」波及に伴う抗議デモで最初の犠牲者が出てから10年が経ったのに合わせて抗議デモが行われる(2021年3月18日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市(ウマリー・モスク前)、ジーザ町、アルマー町などで、「アラブの春」が波及して発生した抗議デモで最初の犠牲者(マフムード・ジャワービラ氏、フサーム・アイヤーシュ氏)が出た2011年3月18日から10年が経ったのに合わせて、デモが行われ、「シリア革命」の成就と体制の打倒が訴えられた。

ジャワービラ氏とアイヤーシュ氏は2011年3月18日、ダルアー市での抗議デモを強制排除しようとした治安部隊の発砲を受けて死亡した。

https://www.facebook.com/syriahro/posts/10159911855098115

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

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アレッポ県北部でシリア国民軍とシリア軍が砲撃戦(2021年3月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府の支配下にあるターディフ市一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍もトルコの占領下にあるバーブ市近郊のハズワーン村一帯を砲撃した。

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県、アレッポ県、ラッカ県各所で、トルコによるアフリーン市占領から3年が経ったのに合わせて大規模デモ(2021年3月18日)

ANHA(3月18日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県のハサカ市、カーミシュリー市、アームーダー市、タッル・ハミース市、タッル・ブラーク町、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、マアバダ(カルキールキー)町、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町、マーリキーヤ(ダイリーク)市、タッル・タムル町、ワーシューカーニー国内避難民(IDPs)キャンプ、ダルバースィーヤ市、ラッカ県のラッカ市、アレッポ県のアレッポ市シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区、アイン・アラブ(コバネ)市、タッル・リフアト市近郊(バーブニス村とファーフィーン村を結ぶ街道)で、トルコによるアレッポ県アフリーン市占領(2018年3月18日)から3年が経ったのに合わせてデモを行った。

各会場には、数百人から数千人の住民らが集まり、アフリーン郡の解放を訴えた。




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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、トルコによるアフリーン市占領から3年が経ったのに合わせて声明を出し、トルコが同地を過激派とテロの温床に変貌させたと非難、シリアのすべての社会勢力に一致団結してトルコを含むあらゆる占領者に抵抗するよう呼びかけた。

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北・東シリア自治局も声明を出し、トルコの占領がシリア内戦の根本的な原因で、シリアの地理的・社会的分断をもたらしていると非難、同地区解放に向けた闘争を継続する意思を表明した。


AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

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