イラク軍はシリア領内のダーイシュ拠点を爆撃(2018年6月8日)

イラク軍は声明を出し、同空軍のF-16戦闘機複数機が、シリア領内のダイル・ザウル県ハジーン市近郊にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点1カ所に対して爆撃を行い、これを破壊したと発表した。

AFP, June 8, 2018、ANHA, June 8, 2018、AP, June 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2018、al-Hayat, June 9, 2018、Reuters, June 8, 2018、SANA, June 8, 2018、UPI, June 8, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はハサカ県南東部の1カ村をダーイシュから奪取(2018年6月8日)

ハサカ県では、ANHA(6月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、県南東部のダシーシャ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続、同村から5キロの地点に位置するハミーディーヤ村を制圧した。

syria.liveuamap.com, June 8, 2018

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アレッポ県では、ANHA(6月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)とシリア政府が共同支配を行うタッル・リフアト市近郊で、アフリーン郡ラージュー町方面からの避難民の一家が地雷の爆発に巻き込まれ、4人が死亡、4人が負傷した。

AFP, June 8, 2018、ANHA, June 8, 2018、AP, June 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2018、al-Hayat, June 9, 2018、Reuters, June 8, 2018、SANA, June 8, 2018、UPI, June 8, 2018などをもとに作成。

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有志連合特殊部隊のジェラルド司令官は有志連合がマンビジュ市に残留するとした一連の約束を履行することを確認(2018年6月8日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するマンビジュ軍事評議会の司令部は、米主導の有志連合の公式使節団と、アレッポ県東部ユーフラテス川右岸(西岸)におけるロジャヴァの拠点都市マンビジュ市で会談した。

会談を行ったのは、有志連合の公式使節団は、ウィリアム・ロバック(William Roebuck)元駐バーレーン米国大使、有志連合の特殊作戦司令官を務める米軍のジェームズ・ジェラルド(James Jarrard)少将、米特殊部隊高官複数と、マンビジュ軍事評議会のムハンマド・アブー・アーディル総司令官、イブラーヒーム・バナーウィー副司令官、アブー・アリー・ナジュム副司令官、シャルファーン・ダルウィーシュ報道官、および同評議会司令官複数。

会談で両者は、マンビジュ市の処遇に関してこれまでにロジャヴァと有志連合が交わした合意について意見を交わし、ジェラルド少将は、マンビジュ軍事評議会への支援、連携の継続に加えて、有志連合がマンビジュ市に残留するとした一連の約束を履行することを確認した。

ANHA(6月8日付)が伝えた。

ANHA, June 8, 2018

AFP, June 8, 2018、ANHA, June 8, 2018、AP, June 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2018、al-Hayat, June 9, 2018、Reuters, June 8, 2018、SANA, June 8, 2018、UPI, June 8, 2018などをもとに作成。

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米国はロジャヴァ支配地域から撤退後、サウジアラビアなどの協力のもと、イランの勢力拡大を阻止するための監視所設置をめざす(2018年6月7日)

バスニュース(6月7日付)は、「消息筋」の話として、サウジアラビアが、米主導の有志連合と連携して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)が実効支配するユーフラテス川東岸地域出身の地元住民による「武装部隊」の創設に向けて、アラブ部族の部族長や名士との折衝を続けていると伝えた。

同消息筋によると、折衝は、シャンマル部族の部族長であるフマイディー・ダッハーム・ジャルバー氏らと行われ、同氏はサウジアラビアにこの「武装部隊」を主導するよう求めたが、サウジアラビアはこれを拒否したという。

一方、米国は、同地域から撤退後に、同地にイランの勢力拡大を阻止するための監視所設置にアラブ諸国を協力させようとしているという。

この監視所は軍事基地ではなく、サウジアラビアなどが支援にあたることを想定しているという。

AFP, June 7, 2018、ANHA, June 7, 2018、AP, June 7, 2018、Basnews, June 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2018、al-Hayat, June 8, 2018、Reuters, June 7, 2018、SANA, June 7, 2018、UPI, June 7, 2018などをもとに作成。

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ドゥラル・シャーミーヤ:2018年に入って以降、11万人がシリア政府と反体制派の停戦に伴い「強制移住」(退去)(2018年6月7日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月7日付)は、複数の消息筋の情報ととして、2018年に入って以降、ダマスカス郊外県東グータ地方、東カラムーン地方、バービッラー市一帯、ハジャル・アスワド市、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ヒムス県北部、ハマー県南部でのシリア政府と反体制武装集団の停戦合意を受け、イドリブ県やアレッポ県北部に「強制移住」(退去)した戦闘員とその家族の数が、11万8,862人に達していると伝えた。

3万658世帯を含む退去者の内訳は、首都ダマスカス南部(バービッラー市、ハジャル・アスワド市、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ)からの退去者が9,250人、東グータ地方が6万7,728人、東カラムーン地方が6,236人、ヒムス県北部・ハマー県南部が3万5,648人で、イドリブ県、アレッポ県、そしてハマー県の285カ所に移動したという。

AFP, June 7, 2018、ANHA, June 7, 2018、AP, June 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2018、al-Hayat, June 8, 2018、Reuters, June 7, 2018、SANA, June 7, 2018、UPI, June 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県ザルダナー村を爆撃し、10人死亡(2018年6月7日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月7日付)によると、ロシア軍戦闘機がザルダナー村を爆撃し、10人が死亡した(『ハヤート』(6月9日付)によると、51人が死亡、80人以上が負傷、ドゥラル・シャーミーヤ(6月8日付)によると、43人が死亡、80人が負傷)。

AFP, June 7, 2018、ANHA, June 7, 2018、AP, June 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2018、June 8, 2018、al-Hayat, June 8, 2018、June 9, 2018、Reuters, June 7, 2018、SANA, June 7, 2018、UPI, June 7, 2018などをもとに作成。

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親政権野党・反体制派のシリア民主戦線使節団「ロジャヴァとの対話は革命当初から行われているべきだった」(2018年6月7日)

シリア民主戦線の使節団は、2日からハサカ県カーミシュリー市で行っていたシリア民主評議会(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体)、クルド人有識者、アラブ人有識者、シリア正教有識者、シリア北部の政治勢力との協議を終え、市内のメリーランド・ホテルで記者会見を行った。

記者会見には、シリア民主戦線書記長のマフムード・マルイー氏、同報道官のマイス・クライディー氏、同メンバーのアブドゥルアズィーズ・ダーウード氏、同メンバーでシリア・ガド党代表のファウズィー・タキーッディーン氏、同メンバーで国民和平党代表のハーニー・フーリー氏、そして国内外のメディア関係者が参加した。

マルイー書記長は会見のなかで、一部の国外メディアがロジャヴァについて否定的な報道を行っていると指摘、ロジャヴァとの対話を阻止するのが理由の一つだとの見方を示したうえで、「しかし、(対話を試みるロジャヴァの)こうした試みがシリア北部の安定や住民の統合において良い役割を果たしており、一部で言われているのとは異なり、分離をめざしているのではないことが明らかになるなか、我々は、シリアを危機から脱却させるためのかたちを模索するための対話を行うべく、カーミシュリー市訪問のイニシアチブを取った。ロジャヴァとの対話は革命当初から行われているべきだった」と述べた。

またダーウド氏は、ロジャヴァが、シリア情勢に介入し、危機を長引かせている外国勢力の排除を望んでおり、今回の対話では、内政干渉、シリア人どうしの国民対話の開催について集中的に話し合ったと述べた。

ANHA, June 7, 2018クライディー報道官は、シリア北部の政治、軍事、社会、経済における女性の役割を高く評価した。

ANHA(6月8日付)が伝えた。

AFP, June 7, 2018、ANHA, June 7, 2018、AP, June 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2018、al-Hayat, June 8, 2018、Reuters, June 7, 2018、SANA, June 7, 2018、UPI, June 7, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はハサカ県南東部の3カ村、7農場をダーイシュから奪取(2018年6月7日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、ハサカ県南東部でのダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦(「ジャズィーラの嵐」作戦第2段階)で、戦闘員46人(女性4人を含む)を殲滅し、3カ村(マルジャーン村、下クライブ村、フワイラ村)と7農場を制圧したと発表した。

AFP, June 7, 2018、ANHA, June 7, 2018、AP, June 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2018、al-Hayat, June 8, 2018、Reuters, June 7, 2018、SANA, June 7, 2018、UPI, June 7, 2018などをもとに作成。

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シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のダッラール共同議長「シリア政府との交渉の主目的は分権的政体の樹立」(2018年6月6日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のリヤード・ダッラール共同議長は、シリア政府との交渉に関して、『ハヤート』(6月7日付)に対して、「前提条件を設けない」としつつ、交渉の主要な目的が「この地域(ロジャヴァ支配地域)で分権的な政体を樹立し、安定とすべての構成集団(クルド人などのマイノリティ・エスニック集団、宗派集団)の権利を保障し、政治的、社会的経済的不正を解消し、シリアの統一を維持する」にあると述べた。

ダッラール共同議長はまた「トルコなどがこの地域へのいかなる侵攻を試みようと、米国がマンビジュ市やユーフラテス川東岸で支援してくれると信用している…。我々は戦闘に曝されたら、自分達の土地を防衛するだろう」と付言するとともに、「シリア民主評議会はトルコとの交渉を米側に任せている」ことを明らかにした。

AFP, June 6, 2018、ANHA, June 6, 2018、AP, June 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018、al-Hayat, June 7, 2018、Reuters, June 6, 2018、SANA, June 6, 2018、UPI, June 6, 2018などをもとに作成。

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ドイツ紙:YPG主体のシリア民主軍は拘束した外国人多数を「財政上」の理由でダーイシュ支配地域に追放していた(2018年6月6日)

ドイツ紙『ヴェルト』(6月6日付)は、ベルギーの諜報機関VSSEの話として、米主導の有志連合の支援を受け、シリア北東部および南東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を行ってきた西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、拘束したロシア人、トルコ人、チュニジア人、モロッコ人、そしてシリア人、イラク人多数を「財政上」の理由でダーイシュ支配地域に追放していたと伝えた。

AFP, June 6, 2018、ANHA, June 6, 2018、AP, June 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018、al-Hayat, June 7, 2018、Reuters, June 6, 2018、SANA, June 6, 2018、UPI, June 6, 2018、Die Welt, June 6, 2018などをもとに作成。

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トルコの実質支配下のバーブ市(アレッポ県)でトルコの国立大学分校開設が合意される一方、同地一帯の地元評議会がトルコ・リラへの両替を呼びかける(2018年6月6日)

トルコの実質占領下にあるアレッポ県バーブ市の地元評議会議長を務めるジャマール・ウスマーン氏は、ドゥラル・シャーミーヤ(6月6日付)に対し、トルコの国立大学ハッラン大学(シャンウルファ市)の分校をバーブ市に開設する基本合意を同大学と交わしたことを明らかにした。

またドゥラル・シャーミーヤによると、バザーア村、カッバースィーン村の地元評議会が共同声明を出し、「忠誠」キャンペーンと称して、住民に、米ドルのトルコ・リラへの両替を呼びかけた。

同様の措置はバーブ市でも行われている。

AFP, June 6, 2018、ANHA, June 6, 2018、AP, June 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018、al-Hayat, June 7, 2018、Reuters, June 6, 2018、SANA, June 6, 2018、UPI, June 6, 2018などをもとに作成。

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ダマスカス大学情報学部でアサド大統領の写真が踏みつけられる(2018年6月6日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月6日付)は、複数の活動家がインターネットを通じて、ダマスカス大学情報学部の教室の床にアサド大統領の写真を置き、靴で踏みつけている写真を拡散していると伝え、その画像を公開した。

拡散されている写真のなかには、「バッシャール・アサドよ、我々はお前を悪しざまにし続けてやる。偉大なるシリア革命万歳、シリア国民万歳、アサドなき自由シリア万歳、アサドに死を」と書かれた手書きの声明文(6月2日付)の画像も添えられていた。

al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018
al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018
al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018

AFP, June 6, 2018、ANHA, June 6, 2018、AP, June 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018、al-Hayat, June 7, 2018、Reuters, June 6, 2018、SANA, June 6, 2018、UPI, June 6, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会「マンビジュ市へのトルコ軍の進駐を認めない」(2018年6月6日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するマンビジュ軍事評議会は、YPG総司令部が5日にアレッポ県北東部ユーフラテス川右岸(西岸)のマンビジュ市から軍事顧問を撤退させると発表したことを受けて、同市で記者会見を開いた。

ANHA, June 6, 2018

記者会見では、シャルファーン・ダルウィーシュ総司令官が声明を読み上げ、「近日中に撤退する」予定のYPGに謝意を示すとともに、「いかなる外的脅威からもマンビジュ市の安全を守る能力を有する」と強調した。

そのうえで、マンビジュ軍事評議会が、マンビジュ市一帯地域へのトルコ軍のいかなる展開も受け入れないと明言した。

また、ムハンマド・ムスタファー司令官は「トルコと米国が合意に達する前に、我々は有志連合の司令官と複数回にわたり会合を開いた。そのなかで有志連合側は、マンビジュ市に駐留を続け、いかなるかたちでも同地を放棄しないと明言した…。我々はいまだに両国の合意について何ら承知していない」と述べた。

AFP, June 6, 2018、ANHA, June 6, 2018、AP, June 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018、al-Hayat, June 7, 2018、Reuters, June 6, 2018、SANA, June 6, 2018、UPI, June 6, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がハサカ県南東部でダーイシュ掃討を続けるなか、トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市を砲撃(2018年6月6日)

ハサカ県では、ANHA(6月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が県南東部で進軍を続け、イラク国境に近いダシーシャ村近郊のジャッブール村、ブーハッスーン村、マルジャーン村でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦し、マルジャーン村を制圧した。

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ラッカ県では、ANHA(6月6日付)によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市の国境通行所一帯を重火器で砲撃した。

AFP, June 6, 2018、ANHA, June 6, 2018、AP, June 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018、al-Hayat, June 7, 2018、Reuters, June 6, 2018、SANA, June 6, 2018、UPI, June 6, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と、ダイル・ザウル県でダーイシュと交戦(2018年6月6日)

アレッポ県では、SANA(6月6日付)によると、シリア軍が県西部(アレッポ市ザフラー協会地区一帯)と南西部(ヒルバト・マアッラータ村一帯)でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月6日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県南東部(ムーハサン市、ブーライル村近郊の砂漠地帯)にあるシリア軍拠点複数カ所を襲撃し、兵士12人を殺害した。

AFP, June 6, 2018、ANHA, June 6, 2018、AP, June 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018、al-Hayat, June 7, 2018、Reuters, June 6, 2018、SANA, June 6, 2018、UPI, June 6, 2018などをもとに作成。

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トルコが支援するシャーム軍団やシャーム解放機構と共闘してきた自由イドリブ軍が結成した国民解放戦線の拠点が何者かの襲撃を受ける(2018年6月5日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月6日付)によると、県西部にある国民解放戦線の拠点複数カ所が何者かの襲撃を受け、戦闘員多数が死亡した。

国民解放戦線は5月28日に、トルコが支援するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、シャーム解放機構と共闘してきた自由イドリブ軍、第1沿岸師団、第2沿岸師団、第1歩兵師団、第2軍、精鋭軍、ナスル軍、ダーライヤー・イスラーム殉教者、自由旅団、第23師団が結成した組織。

AFP, June 6, 2018、ANHA, June 6, 2018、AP, June 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018、al-Hayat, June 7, 2018、Reuters, June 6, 2018、SANA, June 6, 2018、UPI, June 6, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構など支配下にあるイドリブ県の自治を担っているというシリア救国内閣は米国務省によるシャーム解放機構のテロ組織指定を非難(2018年6月5日)

シャーム解放機構など反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県イドリブ市一帯の自治を担っているというシリア救国内閣は声明を出し、米国務省によるシャーム解放機構のテロ組織指定を非難した。

声明でシリア救国内閣は「シャーム解放機構は、国民に寄り添い、殺戮犯罪体制に抵抗する組織の一つで、住民と土地を守るために武器を手にしている…。シャーム解放機構をはじめとする組織はこれまでに一度も国境はおろか、隣国、さらにはシリア以外の市民社会を脅かしていない」などと述べ、シャーム解放機構を擁護した。

al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018

 

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県南西部で「抑圧者撃退」作戦司令室とダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が交戦(2018年6月5日)

ダルアー県では、「抑圧者撃退」作戦司令室が声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍がハイト村近郊に進攻、反体制派がこれを撃破したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月5日付)が伝えた。

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イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(6月5日付)によると、シャーム解放機構がサルキーン市南部のカフル・ヒンド村でダーイシュ(イスラーム国)の基地を発見し、戦闘員25人以上を殲滅した。

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, June 5, 2018などをもとに作成。

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ラッカ市でYPG主体のシリア民主軍の拠点を狙った攻撃が相次ぐ(2018年6月5日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、ラッカ県ラッカ市の技師組合に設置されたシリア民主軍の軍事拠点をダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団が襲撃、シリア民主軍がこれに応戦し、戦闘員4人を殺害した。

戦闘ではシリア民主軍の戦闘員1人が負傷したという。

広報センターはまた別の声明で、ラッカ市パノラマ交差点にあるシリア民主軍の検問所に対して戦闘員1人がバイクで特攻、自爆したと発表した。

これによりシリア民主軍の戦闘員1人が重傷を負った。

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はイラク国境の2カ村、3農場をダーイシュから奪取(2018年6月5日)

ハサカ県では、ANHA(6月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が県南東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続し、ダシーシャ村、ファッカ村、近郊の3つの農場を制圧、対イラク国境の安全を確保した。

ANHA, June 5, 2018

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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バスニュース:YPGは米主導の有志連合の圧力を受けてアラブ諸国軍の進駐に同意(2018年6月5日)

バスニュース(6月5日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)が、米主導の有志連合の圧力を受けて、アラブ諸国(サウジアラビア、UAEなど)の部隊の支配地域への進駐に同意したと伝えた。

アラブ諸国の部隊は、YPG主体のシリア民主軍の支配下にあるラッカ県に進駐し、米軍は同地から撤退し、シリア民主軍傘下のYPG以外の武装集団は残留する予定だという。

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、Basnews, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体のシリア民主評議会共同議長「マンビジュ市の処遇にかかる米・トルコの「ダマスカスに使節団を送り、シリア政府と無条件で交渉を行う用意がある」(2018年6月5日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のイルハーム・アフマド共同議長はマヤーディーン(6月5日付)に対して「ダマスカスに使節団を送り、シリア政府と無条件で交渉を行う用意がある」と述べた。

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Qanat al-Mayadin, June 5, 2018、Reuters, June 5, 2018、RT,June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍報道官「マンビジュ市の処遇にかかる米・トルコの「工程表」の文言を承知していない」(2018年6月5日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のシャルファーン・ダルウィーシュ報道官は、米国とトルコがマンビジュ市(アレッポ県)の処遇に関する「工程表」に合意したことに関して、「合意の文言について知らされていなかった…。この合意の文言について確認するまでコメントできない」と述べた。

RT(6月5日付)が伝えた。

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Qanat al-Mayadin, June 5, 2018、Reuters, June 5, 2018、RT,June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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YPGは声明を出しマンビジュ市から軍事顧問を撤退させると発表(2018年6月5日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の総司令部は声明を出し、アレッポ県マンビジュ市でマンビジュ軍事評議会の支援・教練を行ってきたYPG軍事顧問の任務を終了し、同市から撤退させると発表した。

マンビジュ軍事評議会はYPG主体のシリア民主軍の傘下で活動する武装集団で、YPG総司令部の声明によると、同評議会がマンビジュ市をダーイシュ(イスラーム国)から解放した2016年以降、同評議会の要請を受けてYPGは同年6月に米主導の有志連合と連携して軍事顧問を派遣していたという。

YPG軍事顧問の撤退宣言は、米国とトルコが両軍・諜報機関のマンビジュ市進駐と地元自治政体の設置を骨子とする「工程表」に合意したのを受けたもの。

ANHA, June 5, 2018

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県南西部に進攻しようとしたシャーム解放機構を撃破(2018年6月5日)

アレッポ県では、SANA(6月5日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともに、県南西部のハーン・トゥーマーン村一帯の軍事拠点を攻撃しようとしたシャーム解放機構などからなる反体制武装集団を撃退した。

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はブーカマール市とマヤーディーン市を結ぶ街道(ダイルザウル県南東部)を一時遮断したダーイシュを撃破(2018年6月5日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月5日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともに、県南東部ユーフラテス川西岸(右岸)のジャラー村、ハスラート村、サイヤール村一帯に3日と4日に潜入したダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

Wikipedia, June 5, 2018

一方、シリア人権監視団によると、同地での戦闘で、シリア軍兵士45人、ダーイシュ戦闘員26人が死亡、ダーイシュは(一時)ブーカマール市とマヤーディーン市を結ぶ街道を遮断した。

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県で活動していたイスラーム殉教者旅団がトルコの支援を受けシリア北部で活動するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団に合流(2018年6月4日)

ダマスカス郊外県ダーライヤー市で活動していたイスラーム殉教者旅団は声明を出し、トルコの支援を受けシリア北部で活動するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団に合流すると発表した。

シャーム軍団も声明を出し、イスラーム殉教者旅団を合併すると発表した。

al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュが米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯を攻撃(2018年6月4日)

米主導の有志連合の支援を受ける革命特殊任務軍は声明を出し、米国の実質占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯に進攻したダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月5日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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ヨルダンのサファディー外務大臣は反体制派にシリア南部の緊張緩和地帯維持を目指していると伝えるなか、反体制派がシリア政府との和解の是非をめぐり分裂(2018年6月4日)

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、ナスル・ハリーリー最高交渉委員会代表とアンマンで会談した。

ハリーリー氏がツイッターのアカウントを通じて明らかにしたところによると、会談ではシリア南部での「進捗」について意見が交わされ、サファディー外務大臣は、ヨルダンがシリア南部における緊張緩和地帯の維持、民間人の生活維持、包括的な政治解決を目指している旨表明したという。

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ダルアー県で活動する革命軍(自由シリア軍)のアブー・バクル・ハサン報道官は、ハウラーンの火山旅団がシリア政府との和解に応じようとしていると批判、同旅団を離反すると表明した。

『ハヤート』(6月5日付)が伝えた。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットはシャーム解放機構などの反体制武装集団が支配を続けるイドリブ県で5月に1,003人を救出(2018年6月4日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などの反体制武装集団の支配地域(イドリブ県)で活動するホワイト・ヘルメットは、5月のイドリブ県での活動の成果を示すインフォグラフィアをインターネットを通じて配信した。

それによると、ホワイト・ヘルメットは女性291人と子供218人を含む負傷者1,003人を救出したという。

White Helmets, June 4, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月4日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の包囲を受けているフーア市、カファルヤー町を防衛する民兵(国防隊)が、サワーギヤ村一帯の武装集団拠点を攻撃した。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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