クウェートでシリア政府に近いビジネスマンがマネー・ロンダリングへの関与を疑われ逮捕(2019年3月19日)

クウェート日刊紙『カバス』(3月19日付)は、クウェート治安当局がクウェート市内の『ハダフ』誌本社でシリア人ビジネスマンのマーズィン・タルズィー氏を逮捕したと伝えた。

タルズィー氏はシリア政府に近いとされる人物で、マネー・ロンダリングへの関与を疑われているという。

なお、米財務省は2015年、タルズィー氏を資産凍結、渡航禁止などの制裁対象リストに加えている。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、al-Qabas, March 19, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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シャナハン米国防長官臨時代行「我々はシリアでの兵力削減について計画中だ」(2019年3月19日)

米国防総省のパトリック・シャナハン長官臨時代行は米国を訪問中のフランスのフロランス・パルリ国防大臣と会談し、イラク、シリアでの両国の取り組みについて意見を交わした。

シャナハン氏は「フランスは、シリアでの米国の取り組みを間接的に、そしてイラクで直接的に支援してきた…。我々はまたトルコとの密接に協力している。トルコは戦略的パートナーだ。より重要なこととして、我々はシリアでの兵力削減について計画中だ。この計画の詳細に関して、我々は有志連合諸国とともに密接に連携している」などと述べた。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県アフリーン郡各所を砲撃(2019年3月19日)

アレッポ県では、ANHA(3月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン郡シーラーワー町のバナー村、スーハンキー村、シャッラー村のマーリキーヤ村を砲撃した。

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一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、18日のアフリーン市タルナダ地区でトルコの支援を受ける反体制武装集団を標的とした爆破攻撃を行い、戦闘員6人を殺害したと発表した。

アフリーン解放軍団はまた、同日にアフリーン市マフムーディーヤ地区にある武装集団拠点を爆破し、戦闘員2人を殺害、タッル・マーリド村で武装集団戦闘員を狙撃し、1人を殺害したと発表した。

ANHA(3月19日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は米軍兵士ら4人が犠牲となった1月のマンビジュ市での爆破事件に関与したとされるダーイシュ・メンバーを拘束(2019年3月19日)

フォックス・ニュース(3月19日付)は、米国防総省高官の話として、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が特殊作戦を敢行し、米軍兵士2人、国防総省職員1人と契約職員1人の合わせて4人が犠牲となった1月16日のアレッポ県マンビジュ市での爆破事件に関与したとされるダーイシュ(イスラーム国)のメンバーを拘束したと伝えた。

CNN(3月19日付)によると、シリア民主軍が拘束したのは5人だという。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、CNN, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、Fox News, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから137人、ヨルダンから621人の難民が帰国、避難民75人が帰宅(2019年3月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月19日付)を公開し、3月18日に難民758人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは137人(うち女性42人、子供70人)、ヨルダンから帰国したのは621人(うち女性186人、子供317人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は162,862人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者60,049人(うち女性18,152人、子ども30,546人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者102,813人(うち女性30,681人、子ども52,105人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 392,142人(うち女性104,721人、子供177,874人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民75人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性11人、子供15人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは38人(うち女性19人、子ども12人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は13,192人(うち女性3,864人、子供4,767人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,788人(うち女性387,092人、子供649,426人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 19, 2019をもとに作成。

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トルコ軍はイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーン内の非武装地帯で5度目となるパトロールを実施(2019年3月18日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月19日付)は、トルコ軍がイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーン内の非武装地帯で5度目となるパトロールを実施したと伝えた。

トルコ軍がパトロールを行ったのは、ハマー県北部ムーリク市一帯からイドリブ県南部タマーニア町一帯の地域、アレッポ県南西部アイス丘一帯、アレッポ市ラーシディーン地区一帯。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はイラン・イラク両参謀長と会談(2019年3月18日)

イランのモハンマド・バーゲリー参謀長(少将)、ウスマーン・ガーニミー参謀長(上級大将)が率いるイラン・イラク軍合同使節団がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(3月18日付)によると、会談では、シリア国内での戦況、シリア・イラン・イラク三カ国の連携強化のありよう、とりわけ「テロとの戦い」の作戦面での連携などについて意見が交わされた。

アサド大統領は会談で、シリア・イラン・イラクの3軍が流した血が、一部外国が背後から支援するテロや傭兵との対決において混じり合ったことで、三カ国関係が強固なものとなったとしたうえで、今回の会談を、三カ国国民を特徴づける尊厳、誇りといった諸原則の結節点とみなすことができると評価した。

アサド大統領はまた、シリア軍のアリー・アブドゥッラー・アイユーブ国防大臣兼軍武装部隊副司令官と両参謀長との会談の内容について報告を受けた。

バーゲリー参謀長は、三カ国がテロの脅威に直面するなかで、シリアで「テロとの戦い」を行うことが、イラク、イランの防衛につながると述べた。

ガーニミー参謀長は、「イラクはシリアの深部にあり、シリアもイラクの深部にある」としたうえで、歴史、地理、慣習、伝統、運命を共にする両国民の統合を妨げるものはないと強調、両国国境地帯での「テロとの戦い」継続と両国軍連携の意思を示した。

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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アイユーブ国防大臣がイラン・イラク両国参謀長と会談「米国に残された最後のカードがシリア民主軍だ。我々は彼らとシリア人として永遠に共存することを選択する」(2019年3月18日)

イランのモハンマド・バーゲリー参謀長(少将)、ウスマーン・ガーニミー参謀長(上級大将)が率いるイラン・イラク軍合同使節団がシリアを訪問し、アリー・アブドゥッラー・アイユーブ国防大臣兼軍武装部隊副司令官と会談した。

SANA(3月18日付)によると、会談では、「テロとの戦い」におけるこれまでの戦略的成果、三軍との連携に対する総合評価が行われるとともに、連携強化にかかる課題への対応などについて意見が交わされた。

会談後の共同記者会見で、アイユーブ国防大臣は以下のように述べた。

https://youtu.be/U_h9rMoPJdw

「会合は皆にとって重要なもので、さまざまな次元、レベルで特筆すべき成功を収めた。その成果は、世界の生活地域でのタクフィール主義テロの拡散と伸張がもたらした危険や脅威に対峙するのに引き続き寄与するだろう」。

「我々はイラク、イラン、シリアが一つのテーブルにつき、事態の進捗やその影響にどのように対処し、テロ根絶のためにどのような措置が必要かについて見解を交わすのは当然だと考えている」。

「シリアの国家は、遅かれ早かれ、和解、あるいは軍事力をもって、地理的領域のすべてを再び掌握する。イドリブ県も決して例外ではない。同地は緊張緩和地帯の一つで…、うち三つはシリア国家の庇護下に復帰した。同じことがイドリブ県一帯でも起こるだろう」。

「シリアの国家から正式な要請を受けていないいかなる国のいかなる駐留も違法な占領であり、シリアにはその安全保障と安定を守る権利がある」。

「ジャズィーラ(ユーフラテス川以東)、そしてタンフ(国境通行所)などでの米軍の駐留に関して、米国の軍事力は大きく、近代的だが、祖国防衛の意志、帰属意識、そして犠牲への意気込みが、シリア・アラブ軍のもっとも重要な力の要素だ…。米国などはシリアから出て行くだろう…。なぜなら、駐留は違法で拒否されるべきだからだ…。シリアはこれらの部隊の無条件撤退が必要だと改めて強調する。それは占領軍であり、シリアの主権を侵害している」。

「シリア民主軍に関して、国家や市民権の論理では、国民はその政治観の違いにかかわらず国家と軍とともにあるもので…、祖国と市民を守る軍に対して武器を向けることは決して許されない…。我々は、他の誰でもない自分達の意志に基づいて、シリア人として永遠に共存することを選択する…。この選択を望む者を歓迎する。これに応じない者に対しては、軍が彼らの支配地域を解放することになる」。

「米国とその同盟国の手に残されているカードはシリア民主軍だけだ。シリア民主軍への対応は二つの方法で行われる…。国民和解か、力によるその支配地域の解放だ」。

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イランのバーゲリー参謀長は「我が地域の安全保障は、一部地域の問題ではなく、地域全体な問題だ。我々はテロとの対決を支援する用意がある。なぜなら、テロリストはイランにも脅威を及ぼしているからだ」と述べた。

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イラクのガーニミー参謀長は「近いうちに、イラクとシリアの国境通行所は開通し、両国間の訪問、通商、交流が継続されるだろう」としたうえで、「テロとの戦いにおいてシリア・イラン両軍は絶大な連携を行っている。シリアとイラクの安全保障は分かつことはできない」と述べた。

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SANA(3月18日付)などが伝えた。

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから212人、ヨルダンから558人の難民が帰国、避難民145人が帰宅(2019年3月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月18日付)を公開し、3月17日に難民770人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは212人(うち女性64人、子供108人)、ヨルダンから帰国したのは558人(うち女性185人、子供314人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は162,104人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者59,912人(うち女性18,110人、子ども30,476人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者102,192人(うち女性30,681人、子ども52,105人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 391,384人(うち女性117,449人、子供199,503人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民145人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは39人(うち女性16人、子供10人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは35人(うち女性16人、子ども10人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは71人(うち女性15人、子ども35人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は13,117人(うち女性4,503人、子供5,633人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,713人(うち女性386,423人、子供648,533人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 18, 2019をもとに作成。

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シリア軍はハマー県北部をトルコ軍パトロール部隊が通行するなかで激しい砲撃を行い、トルコ軍が初めて応戦(2019年3月17日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月18日付)によると、トルコ軍がイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーンに含まれるハマー県北部のフワイズ村、カルアト・マディーク町、ジスル・バイト・ラース村一帯をムーリク市に向かってパトロール活動を行ったが、シリア軍が迫撃砲400発余りを発射し、同地を攻撃したため、これに応戦した。

トルコ軍による同地でのパトロールは、これが4度目。

トルコ軍はまた、アレッポ県アイス丘に設置された監視所とアレッポ市ラーシディーンに設置された監視所の間の地域でもパトロールを実施した。

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊のジャアファリー総司令官はシリア国内に10万の「イランの部隊」がいると発表(2019年3月17日)

イラン・イスラーム革命防衛隊のモハンマド・アリー・ジャアファリー総司令官(少将)は、シリアに駐留するいわゆる「イランの部隊」の数を初めて明らかにした。

ファルス通信(3月17日付)によると、ジャアファリー総司令官は「シリアで10万の戦闘員からなる人民部隊が結成された…。この部隊はダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)、シリア人武装勢力に対峙してきた。シリア人民こそが同地でのレジスタンス部隊の主軸をなしている」と述べた。

AFP, March 17, 2019、ANHA, March 17, 2019、AP, March 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2019、FARS, March 17, 2019、al-Hayat, March 18, 2019、Reuters, March 17, 2019、SANA, March 17, 2019、UPI, March 17, 2019などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣はペデルセン・シリア問題担当国連特別代表との会談で「憲法とそれに関連するすべてが主権にかかわる問題で、外国が介入せずにシリア国民がこれを決定する」と強調(2019年3月17日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表がシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と会談し、制憲委員会設置などシリア危機の解決に向けた政治プロセスについて意見を交わした。

ムアッリム外務在外居住者大臣は会談で、シリアの主権、独立、領土統一、国民統合、テロ根絶、違法な外国部隊の駐留を実現するため、シリア人どうしの対話を促進することを任務とするペデルセン氏に協力する用意があると改めて述べた。

また、政治プロセスがシリアの主導のもと、シリア人のみによって行われねばならず、シリア国民のみが国の未来を決する権利を有しているとしたうえで、憲法とそれに関連するすべてが主権にかかわる問題で、外国が介入せずにシリア国民がこれを決定すると強調した。

これに対して、ペデルセン氏は国連憲章や、関連する安保理決議に従って、問題解決に向けた努力を惜しまないとの意思を示した。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アイマン・スーサーン次官、ムハンマド・ウムラーニー特別局長が出席した。

なお、ペデルセン氏のシリア訪問は2019年1月に続いて2度目。

AFP, March 17, 2019、ANHA, March 17, 2019、AP, March 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2019、al-Hayat, March 18, 2019、Reuters, March 17, 2019、SANA, March 17, 2019、UPI, March 17, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから203人、ヨルダンから676人の難民が帰国、避難民90人が帰宅(2019年3月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月17日付)を公開し、3月16日に難民879人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは203人(うち女性46人、子供78人)、ヨルダンから帰国したのは676人(うち女性142人、子供241人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は161,334人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者59,700人(うち女性17,881人、子ども30,087人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者101,634人(うち女性30,393人、子ども51,309人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 390,614人(うち女性101,116人、子供171,748人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民90人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは31人(うち女性11人、子供15人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは29人(うち女性9人、子ども13人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは30人(うち女性16人、子ども33人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,972人(うち女性3,820人、子供4,724人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,568人(うち女性386,397人、子供648,513人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 17, 2019をもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部のダーイシュ支配地を爆撃し、住民が死傷(2019年3月16日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月16日付)が複数の住民の情報として伝えたところによると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村一帯を爆撃し、住民複数が死傷した。

一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、バーグーズ村で活動を続けていたダーイシュ(イスラーム国)の外国人およびシリア人戦闘員数十人が、シリア民主軍に投降した。

さらに、ANHA(3月16日付)によると、ダーイシュが悪天候に乗じて、バーグーズ村一帯のシリア民主軍の拠点を襲撃した。

このほか、SANA(3月16日付)によると、シューラー村でダーイシュ(イスラーム国)が残した地雷に住民が触れて爆発、4人が死亡、36人が負傷した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月16日付)が複数の親政権系サイトの情報として伝えたところによると、県東部のサワーナ町にダーイシュ(イスラーム国)の細胞が潜入し、内で発砲、5人が死亡した。

AFP, March 16, 2019、ANHA, March 16, 2019、AP, March 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2019、al-Hayat, March 17, 2019、Reuters, March 16, 2019、SANA, March 16, 2019、UPI, March 16, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから406人、ヨルダンから971人の難民が帰国、避難民108人が帰宅(2019年3月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月16日付)を公開し、3月15日に難民1,160人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは406人(うち女性122人、子供207人)、ヨルダンから帰国したのは971人(うち女性289人、子供496人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は160,455人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者59,497人(うち女性17,881人、子ども30,087人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者100,958人(うち女性30,311人、子ども51,475人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 389,735人(うち女性100,823人、子供171,252人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民108人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは33人(うち女性11人、子供14人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは34人(うち女性14人、子ども11人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは41人(うち女性12人、子ども17人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,882人(うち女性3,820人、子供4,724人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,478人(うち女性386,379人、子供648,490人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 16, 2019をもとに作成。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「シリア駐留米軍の撤退にかかる日程は存在しない」(2019年3月15日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使はロイター通信(3月15日付)に対して、「シリア駐留米軍の撤退にかかる日程は存在しない」と述べた。

ジェフリー特使はまた「我々はシリアとイラクに1万5000~2万人のダーイシュ(イスラーム国)支持者がおり、そのほとんどがスリーパー・セルだと考えている」と付言した。

シリア人権監視団は、シリアに「アラブの春」が波及した2011年3月15日以降の死者数が37万1222人を記録していると発表した。

うち民間人は11万2000人以上、子供は2万1000人、女性は1万3000人にのぼるという。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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UAEはダマスカス県郊外での観光プロジェクトを再開(2019年3月15日)

UAE(アラブ首長国連邦)は、「アラブの春」がシリアに波及した2011年以降中断していた首都ダマスカス西のサブーラ町(ダマスカス郊外県)での観光プロジェクト「ハムス・シャーマート」(五つの頬ほくろ)を再開し、40億米ドルを投資することを決定した。

Yawmiyat Qadhifa Hawn fi Dimasq(3月15日付)によると、プロジェクトを推進していたフッターム社がシリア当局からプロジェクト再開の認可を得て、レバノンの首都ベイルートにいたる高速道路の街路樹の植林、インフラ整備などを行うという。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Yawmiyat Qadhifa Hawn fi Dimasq, March 15, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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サウジアラビアのジュバイル外務担当国務大臣「シリア危機の解決がイランの部隊、そして民兵の撤退をもたらすべき」(2019年3月14日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務担当国務大臣は、ベルギーのブリュッセルで12日に開幕した国際会議「ブリュッセル3大会:シリアと地域の未来の支援」で、シリア危機の解決によって、イランの部隊(イラン・イスラーム革命防衛隊)とイランの民兵の撤退がもたらされるべきだと述べた。

ジュベイル国務大臣は、制憲委員会設置後に移行プロセスを開始することで合意がなされているとしたうえで、シリア難民が安全、且つ尊厳をもって帰還する必要があると述べた。

また、シリア危機の解決がイランの部隊、そして民兵の撤退をもたらすべきだと述べた。

アラビーヤ・チャンネル(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、Alarabia, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はフランスにフランス籍のダーイシュ戦闘員の子供5人の身柄を引き渡す(2019年3月15日)

北・東シリア自治局の渉外関係局は声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拘束・拘留していたダーイシュ(イスラーム国)戦闘員およびその家族のうち、フランス国籍の児童5人の身柄をフランスに引き渡したと発表した。

身柄が引き渡された児童はいずれも5歳で、父親がダーイシュの戦闘員だったという。

ANHA(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「シャーム解放機構が、ホワイト・ヘルメットとともにイドリブ県内で新たな化学兵器攻撃劇場を準備している」(2019年3月15日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は記者団に対して、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、ホワイト・ヘルメットとともにイドリブ県内で新たな化学兵器攻撃劇場を準備していると発表し、懸念を表明した。

RIAノーヴォスチ通信(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、RIA Novosti, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから156人、ヨルダンから860人の難民が帰国、避難民52人が帰宅(2019年3月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月15日付)を公開し、3月14日に難民1,016人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは156人(うち女性47人、子供80人)、ヨルダンから帰国したのは860人(うち女性258人、子供439人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は159,295人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者59,308人(うち女性17,928人、子ども30,167人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者99,987人(うち女性30,022人、子ども50,979人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 388,575人(うち女性116,608人、子供198,068人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民52人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは25人(うち女性8人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは24人(うち女性7人、子ども11人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは3人(うち女性0人、子ども0人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,774人(うち女性4,398人、子供5,500人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,370人(うち女性386,957人、子供649,266人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 15, 2019をもとに作成。

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米主導の有志連合は2月24日~3月9日までの14日間でシリア・イラク領内で99回の爆撃を実施(2019年3月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月24日~3月9日の14日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対する爆撃回数は99回で、うちシリア領内での回数は97回、イラク領内での回数は2回だった。

各日の爆撃回数、標的(場所)の詳細は開示されなかった。

CENTCOM, March 15, 2019をもとに作成。

トルコのエルドアン大統領、チャヴシュオール外務大臣、アカル国防大臣はロシアのイドリブ県爆撃を非難せず(2019年3月14日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、ベルギーのブリュッセルで開催されている国際会議「ブリュッセル3大会:シリアと地域の未来の支援」で、13日のロシア軍によるイドリブ県爆撃に関して「トルコはいかなる挑発があろうと、イドリブ県にかかる合意を遵守し、地域の平和を維持する決意である」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)が伝えた。

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トルコのフルシ・アカル国防大臣は、「ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣と先週、イドリブ県でのパトロール実施について合意した」と発表したが、ロシア軍によるイドリブ県爆撃についてコメントはしなかった。

アナトリア通信(3月14日付)が伝えた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ツイッターのアラビア語版アカウントに「西側諸国、そして一部イスラーム諸国が「樽爆弾」やミサイルで殺されているシリア国民の痛みを感じたことはない。彼らはまた、カメラの前でイスラエルが殺しているパレスチナの老若男女の苦しみに同情を示したこともない」と綴った。

https://twitter.com/rterdogan_ar/status/1106135559288877056

AFP, March 14, 2019、Anadolu Ajansı, March 14, 2019、ANHA, March 14, 2019、AP, March 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2019、al-Hayat, March 15, 2019、Reuters, March 14, 2019、SANA, March 14, 2019、UPI, March 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから108人、ヨルダンから761人の難民が帰国、避難民57人が帰宅(2019年3月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月14日付)を公開し、3月13日に難民869人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは108人(うち女性33人、子供55人)、ヨルダンから帰国したのは761人(うち女性240人、子供408人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は158,279人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者59,152人(うち女性17,881人、子ども30,087人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者99,127人(うち女性29,764人、子ども50,540人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 387,559人(うち女性116,303人、子供197,549人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民57人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは31人(うち女性11人、子供13人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは20人(うち女性10人、子ども6人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは6人(うち女性0人、子ども0人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,722人(うち女性4,383人、子供5,478人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,318人(うち女性386,338人、子供648,448人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 14, 2019をもとに作成。

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ロシア軍はトルコと連携して、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市を精密爆撃、武器弾薬庫を破壊したほか、イドリブ県各所を爆撃、シリア軍もハマー県、アレッポ県各所を砲撃(2019年3月13日)

ロシア国防省は声明を出し、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県の中心都市イドリブ市にある武器弾薬庫に対して精密爆撃を行ったと発表した。

声明は以下の通り:

「ロシア空軍戦闘機複数が、3月13日、トルコ側と連携し、イドリブ市内にあるシャーム解放機構の武器弾薬庫に対して精密爆撃を行った…。複数のチャンネルを通じて確認した情報によると、武装集団は直前にこの武器弾薬庫に多数の無人航空機を搬入していた。テロリストはこれらを(シリア駐留ロシア軍の司令部があるラタキア県の)フマイミーム航空基地への攻撃に使用することを計画していた」。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)によると、イドリブ市への爆撃で住民9人が死亡、30人以上が負傷した。

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一方、イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)やANHA(3月13日付)によると、ロシア軍はタマーニア町を白リン弾を使用して爆撃した。
また、ドゥラル・シャーミーヤによると、ロシア軍はまた、カフルアミーム村にある避難民キャンプを爆撃し、女性2人が死亡、20人が負傷した。

負傷者のほとんどは子供だという。
ロシア軍はさらに、イドリブ市西部のイドリブ中央刑務所を爆撃し、受刑者を含む数十人が死傷、多数の受刑者が脱走した。

ANHAは、シャーム解放機構がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路、アレッポ市とハマー市を結ぶM5高速道路一帯地域へのロシア軍憲兵隊の展開を拒否したことを受けて、爆撃が実施されたと伝えた。

これに対して、これらの爆撃に関して、シャーム解放機構の広報部門の責任者だというイマードッディーン・ムジャーヒド氏は報道向け声明を出し、シャーム解放機構の治安部隊が12日にシリア駐留ロシア軍の本部があるラタキア県のフマイミーム航空基地に所属するシリア諜報機関の細胞を摘発したと発表したことへの報復だとの見方を示した。

この細胞は2月18日のイドリブ市内での連続爆破事件に関与していたのだという。

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ハマー県では、SANA(3月13日付)によると、シリア軍がイドリブ県のマアッラト・ハルマ村、フワイン村、ザルズール村一帯からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を砲撃、これを撃退した。

また、ANHA(3月13日付)によると、シリア軍がマサースィナ村を砲撃し、シャーム解放機構と交戦した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)によると、シリア軍がアレッポ市北部のフライターン市、アナダーン市、ハイヤーン町、カフルハムラ村、マンスーラ村を砲撃、フライターン市近郊のアジア製薬工場などが被弾した。

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ラタキア県では、SANA(3月13日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発がラタキア市クナイニス地区の住居を直撃し、住民1人が負傷し、建物に被害が出た。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(アレッポ県4件、イドリブ県4件、ラタキア県5件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(アレッポ県9件、イドリブ県6件、ラタキア県5件、ハマー県3件)を確認した。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 13, 2019、Reuters, March 13, 2019、RT, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから73人、ヨルダンから899人の難民が帰国、避難民111人が帰宅(2019年3月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月13日付)を公開し、3月12日に難民972人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは73人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは899人(うち女性270人、子供458人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は157,410人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者59,044人(うち女性17,848人、子ども30,032人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者98,366人(うち女性29,536人、子ども50,152人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 386,690人(うち女性116,042人、子供197,106人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民111人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは37人(うち女性14人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは26人(うち女性8人、子ども11人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは48人(うち女性8人、子ども26人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,665人(うち女性4,362人、子供5,459人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,261人(うち女性386,921人、子供649,225人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 13, 2019をもとに作成。

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ベルギーのブリュッセルで国際会議「ブリュッセル3大会:シリアと地域の未来支援」が開幕(2019年3月12日)

ベルギーのブリュッセルで国際会議「ブリュッセル3大会:シリアと地域の未来の支援」が開幕した。

会議は12~14日までの予定で、欧州連合(EU)と国連が共催し、アラブ連盟、国際機関、シリアと近隣諸国の市民団体の代表数1,000人が参加、シリアおよび周辺諸国への人道支援、開発援助、資金援助について話し合う予定。

https://www.consilium.europa.eu/media/38409/brusselsiii-conference-programe.pdf

AFP, March 12, 2019、ANHA, March 12, 2019、AP, March 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2019、al-Hayat, March 13, 2019、Reuters, March 12, 2019、SANA, March 12, 2019、UPI, March 12, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構とシリア軍の戦闘が激化するなか、トルコ国防省はロシアとの合意を履行するべく努力(2019年3月12日)

トルコ国防省は声明を出し、イドリブ県、ハマー県でシャーム解放機構とシリア軍の戦闘が激化していることに関して、「挑発にもめげず、ロシアとの調整して、イドリブ県にかかるソチでの合意を成功させるため努力を続けている」と発表した。

声明ではまた、「我々は、ユーフラテス川東岸地域での作戦に向けた準備の一環として、米国、ロシアとの協議と調整を続けている…。トルコは、ロシアとタッル・リフアト市で合同パトロールを行うことを計画している」と付言した。

アナトリア通信(3月12日付)が伝えた。

AFP, March 12, 2019、Anadolu Ajansı, March 12, 2019、ANHA, March 12, 2019、AP, March 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2019、al-Hayat, March 13, 2019、Reuters, March 12, 2019、SANA, March 12, 2019、UPI, March 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア国防省はルクバーン・キャンプ近くに難民が埋葬されていると思われる新たな墓地を発見したと発表(2019年3月12日)

ロシア国防省は、ロシア連邦・シリア・アラブ共和国合同本部の名で「ルクバーン・キャンプの難民の窮状に関して」と題した共同声明を出した。

同声明によると、米軍が支援する反体制武装集団によって、キャンプの難民が「強制的に拘禁」されてから12日で1776日が経ち、その状況は悪化を続けているという。

飲料水の供給に限っては、ヨルダン当局が供与を続けているが、食糧、衣服、医薬品の不足は深刻だという。

また、すでに存在が確認されている墓地の他にも、3カ所の墓地が存在することが新たに確認されたとして、その衛生写真複数点を公開した。

あらたに発見された墓地には約700の墓石が立てられており、埋葬されている死者数は、この墓石に数を遥かに上回ることが予想されるという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2019をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから87人、ヨルダンから635人の難民が帰国、避難民167人が帰宅(2019年3月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月12日付)を公開し、3月11日に難民772人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは87人(うち女性27人、子供45人)、ヨルダンから帰国したのは635人(うち女性191人、子供324人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は156,438人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者58,971人(うち女性17,826人、子ども29,995人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者97,467人(うち女性29,266人、子ども49,694人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 385,718人(うち女性115,750人、子供196,611人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民167人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは42人(うち女性18人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは31人(うち女性13人、子ども11人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは94人(うち女性24人、子ども47人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,554人(うち女性4,332人、子供5,415人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,150人(うち女性386,891人、子供649,181人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2019をもとに作成。

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