ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから144人、ヨルダンから512人の難民が帰国、避難民200人が帰宅(2018年12月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月14日付)を公開し、12月13日に難民756人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは144人(うち女性43人、子供74人)、ヨルダンから帰国したのは512人(うち女性184人、子供312人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は64,553人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者30,426人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者34,127人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 293,833人(うち女性88,172人、子供149,754人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,664,415人(うち女性1,999,325人、子供3,398,852人)。

一方、国内避難民200人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは24人(うち女性8人、子供10人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは175人(うち女性56人、子供67人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は178,386人(うち女性54,870人、子供88,443人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,260,748人(うち女性379,868人、子供640,826人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を19件(アレッポ県2件、ハマー県4件、イドリブ県7件、ラタキア県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも8件の停戦違反(アレッポ県1件、ハマー県2件、ラタキア県4件、イドリブ県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 14, 2018をもとに作成。

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エジプトとフランスはトルコによるシリア北東部ユーフラテス川以東地域への侵攻に懸念を表明(2018年12月13日)

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣はカイロで、フランスのフランソワ・セネモ(Francois Senemaud)大統領使節顧問と会談、シリア情勢などについて意見を交わした。

会談のなかで、両者は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア北東部ユーフラテス川東岸への侵攻の意思を改めて示したことに関して、「現地情勢の悪化は…「テロとの戦い」の取り組みに資さない」と懸念を表明した。

エジプト外務省が発表した。

AFP, December 14, 2018、ANHA, December 14, 2018、AP, December 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2018、al-Hayat, December 15, 2018、Reuters, December 14, 2018、SANA, December 14, 2018、UPI, December 14, 2018などをもとに作成。

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YPGと共闘してきたシリア・エリート部隊を率いるジャルバー氏がトルコとの関係を修復、連携することで合意(2018年12月13日)

反体制派系サイトのイナブ・バラディー(12月13日付)は、ガド潮流のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー代表(シリア革命反体制勢力国民連立元代表)が今週、トルコを訪問し、数年にわたる断交を解消したと伝えた。

ジャルバー氏は、ロシア、米国と関係を保ち、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)およびYPG主体のシリア民主軍と、ラッカ県、ダイル・ザウル県でのダーイシュ(イスラーム国)との戦いで連携したシリア・エリート部隊を率いる一方、ダマスカス郊外県東グータ地方、ヒムス県北部・ハマー県南部でのシリア政府との反体制派の停戦・和解を仲介してきた。

イナブ・バラディーによると、ジャルバー氏は今週、トルコの首都アンカラを訪問し、トルコ政府高官と会談、トルコとの関係を再開し、連携することで合意した。

なお、ジャルバー氏とトルコ政府高官の会談はこれが初めではないという。

AFP, December 13, 2018、ANHA, December 13, 2018、AP, December 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2018、al-Hayat, December 14, 2018、‘Inab Baladi, December 14, 2018、Reuters, December 13, 2018、SANA, December 13, 2018、UPI, December 13, 2018などをもとに作成。

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米国防総省報道官はトルコによるユーフラテス川東岸への侵攻を「懸念をもたらす」「受け入れられない」と非難(2018年12月13日)

米国防総省のショーン・ロバートソン報道官は、12日にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア北東部ユーフラテス川東岸への侵攻の意思を改めて示したことに関して、「シリア北東部、とりわけ米国の人員がいる地域で、いかなる当事者に対する一方的な軍事行動も深刻な懸念をもたらす…。我々はこうした行為を受け入れることはない」と述べた。

AFP, December 13, 2018、ANHA, December 13, 2018、AP, December 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2018、al-Hayat, December 14, 2018、Reuters, December 13, 2018、SANA, December 13, 2018、UPI, December 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「すべての問題においてトルコと共通の姿勢がとられているということではない」(2018年12月13日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア北東部ユーフラテス川東岸への侵攻の意思を改めて示したことに関して、「トルコにはトルコの姿勢があり、シリアではロシア・トルコ両政府の間には共通の姿勢がある…。しかし、このことは、すべての問題においてトルコと共通の姿勢がとられているということではなく、両者が歩み寄りを試みている意見の相違もある」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月13日付)が伝えた。

AFP, December 13, 2018、ANHA, December 13, 2018、AP, December 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2018、al-Hayat, December 14, 2018、Reuters, December 13, 2018、SANA, December 13, 2018、UPI, December 13, 2018などをもとに作成。

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トルコ日刊紙は、トルコ軍のユーフラテス川東岸への侵攻作戦に「自由シリア軍」の戦闘員1万4000人が参加する見込みだと伝える(2018年12月13日)

トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(12月13日付)は、12日にレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア北東部ユーフラテス川東岸への侵攻の意思を改めて示したことに関連して、同地に対するトルコ軍の作戦に「自由シリア軍」の戦闘員1万4000人が参加する見込みだと伝えた。

AFP, December 13, 2018、ANHA, December 13, 2018、AP, December 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2018、al-Hayat, December 14, 2018、Reuters, December 13, 2018、SANA, December 13, 2018、UPI, December 13, 2018、Yeni Safak, December 13, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県アフリーン郡シーラーワー町近郊への砲撃を開始(2018年12月13日)

アレッポ県では、ANHA(12月13日付)によると、トルコの占領下にある県北西部のアフリーン郡シーラーワー町近郊のバイナ村、スーガーンキー村に対してトルコ軍が砲撃を開始した。

これにより住民4人が負傷した。

一方、アフリーン市では爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、6人が死傷した。

al-Durar al-Shamiya, December 13, 2018

AFP, December 13, 2018、ANHA, December 13, 2018、AP, December 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2018、al-Hayat, December 14, 2018、Reuters, December 13, 2018、SANA, December 13, 2018、UPI, December 13, 2018などをもとに作成。

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トルコ国防省はYPGが占領下のアレッポ県アフリーン郡を砲撃し、トルコ軍兵士1人を殺害したと主張(2018年12月13日)

トルコ国防省は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の「テロリスト2人」が、アレッポ県北部のタッル・アブヤド市近郊から、同県北西部のアフリーン郡内に設置されているトルコ軍の拠点を攻撃、兵士1人が死亡したと発表した。

AFP, December 13, 2018、ANHA, December 13, 2018、AP, December 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2018、al-Hayat, December 14, 2018、Reuters, December 13, 2018、SANA, December 13, 2018、UPI, December 13, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領は、ロシアのユーリイ・ボリソフ副首相を団長とするロシア政府使節団と会談(2018年12月13日)

アサド大統領は、ロシアのユーリイ・ボリソフ副首相を団長とするロシア政府使節団と首都ダマスカスで会談した。

ボリソフ副首相は、ロシア・シリア通商経済科学芸術合同委員会のロシア側の委員長。

SANA(12月13日付)によると、会談では、二国間関係、とりわけ経済関係の強化について意見を交わした。

SANA, December 13, 2018

アサド大統領は、ロシアとの経済関係の強化が、一部西側諸国の政策に両国民が対峙するうえでの協力な要素となると述べるとともに、シリアの経済状況改善にあたってロシアからの投資増が重要だとの強調した。

会談ではまた、ロシア政府使節団訪問中にロシア・シリア通商経済科学芸術合同委員会において合意される予定のあらたな合意、プロジェクトの内容が披露された。

会談には、ロシア・シリア通商経済科学芸術合同委員会のシリア側議長を務めるワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相、シリア政府の関係閣僚、ロシア側関係省庁高官、専門家が同席した。

AFP, December 13, 2018、ANHA, December 13, 2018、AP, December 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2018、al-Hayat, December 14, 2018、Reuters, December 13, 2018、SANA, December 13, 2018、UPI, December 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから174人、ヨルダンから1,085人の難民が帰国、避難民252人が帰宅(2018年12月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月13日付)を公開し、12月12日に難民1,259人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは174人(うち女性52人、子供89人)、ヨルダンから帰国したのは1,085人(うち女性326人、子供553人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は63,797人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者30,282人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者33,515人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 293,077人(うち女性87,945人、子供149,368人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民252人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは31人(うち女性10人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは221人(うち女性78人、子供101人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は178,186人(うち女性54,806人、子供88,366人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,260,548人(うち女性379,804人、子供640,749人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を19件(アレッポ県4件、ハマー県3件、ラタキア県12件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件の停戦違反(アレッポ県2件、ハマー県2件、イドリブ県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 13, 2018をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領が「分離主義テロ組織をユーフラテス川東岸から掃討する作戦を数日中に開始する」と発言するなか、トルコ軍が国境地帯に展開(2018年12月12日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、アンカラでの記者会見で、「我々は、分離主義テロ組織(クルディスタン労働者党(PKK)の系譜を汲む民主統一党(PYD))をユーフラテス川東岸から掃討するための作戦を数日中に開始すると明言してきたし、今もそう明言している…。我々はシリアのイドリブ県で人道危機が生じるのを回避した。今度はユーフラテス川東岸でテロの巣窟を根絶するという我々の決定を実行する番だ」と述べた。
アナトリア通信(12月12日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018

エルドアン大統領は、「ユーフラテス川東岸に関して警告を発する過程で、必要な準備を完了した…。同地の米軍を標的とはしない…。だが、マンビジュ市一帯では紛れもない時間稼ぎが米国によって行われてきたし、今もそれは行われている」と付言した。

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ドゥラル・シャーミーヤ(12月12日付)によると、エルドアン大統領の発言を受け、トルコ軍部隊がハサカ県ラアス・アイン市に面する国境一帯に展開した。

トルコ軍部隊は、11日にもハタイ県にシリア国境に展開ししている。

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一方、米国防総省のロブ・マニング報道官は、「ジム・マティス国防長官の命令を受け、米国は、NATO同盟国であるトルコの安全保障上の懸念に対処するため、シリア北東部の国境地帯での監視センターを設置した…。我々はトルコと連携し、同地の安定実現への取り組みに専念する」と述べた。

ロイター通信(12月12日付)が伝えた。

AFP, December 12, 2018、Anadolu Ajansı, December 12, 2018、ANHA, December 12, 2018、AP, December 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018、al-Hayat, December 13, 2018、Reuters, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018、UPI, December 12, 2018などをもとに作成。

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マクガーク米大統領特使「シリア国内に治安部隊を発足させるまで駐留を続ける」(2018年12月12日)

ブレット・マクガーク米大統領特使(有志連合調整担当)は記者会見で、シリア国内のダーイシュ(イスラーム国)支配地域が1%にまで減少したとしたうえで、「我々の軍事目標はダーイシュを持続的に敗北させることだ。我々はダーイシュとの戦闘で獲得した成果が維持されるよう保障するため、国内治安部隊を発足させるまで駐留を続ける」と述べた。

ダーイシュの掃討戦が依然続いていることに関しては、「ダーイシュ戦闘員が自爆ベルトを身につけ、手製の爆発物を埋設しているため」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月12日付)が伝えた。

AFP, December 12, 2018、ANHA, December 12, 2018、AP, December 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018、al-Hayat, December 13, 2018、Reuters, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018、UPI, December 12, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから183人、ヨルダンから585人の難民が帰国、避難民292人が帰宅(2018年12月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月12日付)を公開し、12月11日に難民768人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは183人(うち女性55人、子供93人)、ヨルダンから帰国したのは585人(うち女性176人、子供298人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は62,538人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者30,108人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者32,430人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 291,818人(うち女性87,552人、子供148,702人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民292人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは25人(うち女性8人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは267人(うち女性89人、子供128人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は177,934人(うち女性54,718人、子供88,253人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,260,725人(うち女性379,716人、子供640,636人)となった。

SANA, December 12, 2018
SANA, December 12, 2018
SANA, December 12, 2018
SANA, December 12, 2018
SANA, December 12, 2018

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(アレッポ県3件、ハマー県3件、ラタキア県3件、イドリブ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも11件の停戦違反(アレッポ県4件、ハマー県4件、イドリブ県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は12月2日~12月8日までの7日間でシリア領内で250回の爆撃を実施(2018年12月12日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月2日~12月8日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

12月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し23回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は23回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月3日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し39回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は38回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し31回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は31回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し41回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は41回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月6日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し32回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は32回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月7日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し46回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は46回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月8日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し39回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は39回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

このほか、11月3日に関して、ハジーン市に対して1回、4日に関して同市に対して2回の爆撃を行っていたことが追加で報告された。

CENTCOM, December 12, 2018をもとに作成。

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アサド大統領はアルメニア、ベネズエラ大使を新任(2018年12月11日)

アサド大統領は、首都ダマスカスにある人民宮殿で、シリアに新たに着任したアルメニアのディクラン・ケヴォルキアン大使とベネズエラのホセ・グレゴリオ・ビオモルギ・ムッザティズ大使に信任状捧呈式に出席した。

SANA(12月11日付)が伝えた。

SANA, December 11, 2018
SANA, December 11, 2018

 

AFP, December 11, 2018、ANHA, December 11, 2018、AP, December 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2018、al-Hayat, December 11, 2018、Reuters, December 11, 2018、SANA, December 11, 2018、UPI, December 11, 2018などをもとに作成。

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トルコのソイル内務大臣「トルコは91万6000人のシリア難民に教育を受けさせており、361万人を一時的に受け入れている」(2018年12月11日)

トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、モロッコのマラケシュで開催されている国連主催の「移民グローバル・コンパクト」採択のための国際会議(10日開幕)で、トルコ国内でのシリア難民の待遇について詳細を明らかにした。

ソイル内務大臣は大会で「91万6000人以上のシリア人児童や青年がトルコのほぼ全県の都市の学校、専門学校、大学で教育を受けている…。我々は361万1834人のシリア人を一時保護法の枠組みのなかで受け入れ、医療・教育関連の福祉、そして彼らが必要としているものすべてを提供している…。今年に入って、トルコに25万1794人の不法難民が押し寄せている。我が治安部隊は人身売買を行う密輸グループの追跡を続けている」などと述べた。

アナトリア通信(12月11日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 11, 2018

AFP, December 11, 2018、Anadolu Ajansı, December 11, 2018、ANHA, December 11, 2018、AP, December 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2018、al-Hayat, December 11, 2018、Reuters, December 11, 2018、SANA, December 11, 2018、UPI, December 11, 2018などをもとに作成。

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UNHCR中東・北アフリカ局長:「戦争はほぼ終わった…。2019年にはシリア難民25万人の帰国が予想される」(2018年12月11日)

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の中東・北アフリカ局のアミーン・アワド局長は、2018年にダルアー県、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ヒムス県に3万7000人あまりの難民が帰還したとしたうえで、2019年には25万人の帰国が期待されると述べた。

アワド局長は「戦争は今ほぼ終わった。イドリブなど一部のポケット(係争地)が残っているだけで、周知の通り、そこでも停戦が行われ、非武装地帯が設置されている…。シリアの状況が改善すれば、難民の一部は帰国の旅につくだろう…。我々は2019年には25万人のシリア難民が帰国すると予想している。この数字は、我々が帰還に向けた障害が除去するペースによって増減する」と述べ、難民帰国に向けて取り組む姿勢を強調した。

アワド局長はまた、難民帰還の妨げとなっている最大の障害として、難民が財産や住居にかかる文書を持っていないことをあげる一方、「徴兵に関連する問題もある。兵役を忌避した者たちへの恩赦に関連する問題もある」と指摘、そのほかにも地雷・爆発物が敷設されている問題にも対処する必要があると述べ、資金援助を呼びかけた。

ロイター通信(12月11日付)、AFP(12月11日付)が伝えた。

AFP, December 11, 2018、ANHA, December 11, 2018、AP, December 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2018、al-Hayat, December 11, 2018、Reuters, December 11, 2018、SANA, December 11, 2018、UPI, December 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還帰還調整委員会の合同会合開催:2018年に難民11万、避難民11万人が帰宅、「戦争は終わり、国家再建が全速力で推し進められている」と強調(2018年12月11日)

ロシアの合同連携センター(国外難民と国内避難民の帰還を支援するためのロシア国防省と外務省の合同調整センター)とシリアの国外難民帰還調整委員会の合同会合がモスクワとシリア各地などをテレビ会議システムで繋いで開催された。

会合は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領がシリアを電撃訪問し、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の勝利を宣言(2017年12月11日)してから1年が経ったのに合わせて、開催された。

Ministry of Defense of Russia, December 11, 2018

会合では、合同連携センター議長を務めるミハイル・ミズィンツェフ(Mikhail Mizintsev)上級大将(国家防衛管理センター長)が2018年のシリア情勢についての報告を行い、ソチ、アスタナ、テヘラン、ジュネーブなどで、アスタナ会議の保障国であるロシア、イラン、トルコの首脳会談を含めた100以上の会議・交渉を行い、停戦の実現・維持・強化に努めてきたことをアピール、「戦争は終わり、国家再建が全速力で推し進められている」と強調した。

ミズィンツェフ上級大将はまた、この動きと並行して、多数のシリア難民が帰国したと指摘、2018年に難民約11万3942人がレバノン、ヨルダンから帰国、またイドリブ県の緊張緩和地帯などから国内避難民11万7369人以上が帰宅したことを明らかにした。

ミズィンツェフ上級大将によると、戦闘の被害が大きい地域出身の難民を受け入れるため、412カ所に収容施設が設けられ、これまでに帰国した難民は29万278人、帰宅した国内避難民は125万9731人にのぼっているという。

ミズィンツェフ上級大将は一方、米軍がヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯(55キロ地帯)を違法に占領し、同地に「テロリスト」6000人を配置、シリア国境に近いヨルダン北東のルクバーン・キャンプの解体を妨害していると発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 11, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから124人、ヨルダンから648人の難民が帰国、避難民273人が帰宅(2018年12月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月11日付)を公開し、12月10日に難民772人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは124人(うち女性37人、子供64人)、ヨルダンから帰国したのは648人(うち女性194人、子供339人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は61,770人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者29,925人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者31,845人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 291,050人(うち女性87,336人、子供148,335人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民273人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは33人(うち女性12人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは240人(うち女性86人、子供109人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は177,642人(うち女性54,621人、子供88,114人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,260,004人(うち女性379,619人、子供640,497人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県3件、ハマー県1件、ラタキア県2件、イドリブ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも12件の停戦違反(アレッポ県7件、ハマー県4件、イドリブ県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 11, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから94人、ヨルダンから519人の難民が帰国、避難民259人が帰宅(2018年12月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月10日付)を公開し、12月9日に難民676人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは94人(うち女性28人、子供32人)、ヨルダンから帰国したのは519人(うち女性156人、子供265人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は60,998人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者29,801人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者31,197人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 290,278人(うち女性87,105人、子供147,941人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民259人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは26人(うち女性9人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは232人(うち女性75人、子供92人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は177,369人(うち女性54,523人、子供87,993人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,259,731人(うち女性379,521人、子供640,376人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(アレッポ県3件、ハマー県2件、ラタキア県5件、イドリブ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも9件の停戦違反(アレッポ県2件、ハマー県2件、ラタキア県2件、イドリブ県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 10, 2018をもとに作成。

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米軍特殊部隊がラッカ市内でダーイシュ・メンバーと思われる避難民を拘束するための作戦を敢行(2018年12月9日)

ラッカ県では、ユーフラテス・ポスト(12月9日付)によると、米軍のハマー(HUMMER)複数輌が早朝、ヘリコプターの航空支援を受けて、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるラッカ市マシュラブ地区で特殊作戦を敢行した。

同サイトによると、特殊作戦は、ダイル・ザウル県からの避難民1人を捜索するのが目的で、米軍はこの男性を拘束したという。

男性は最近ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるダイル・ザウル県南東部から避難民として逃れて来たばかりで、ダーイシュのメンバーだと疑われているという。

AFP, December 9, 2018、ANHA, December 9, 2018、AP, December 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2018、Euphrates Post, December 9, 2018、al-Hayat, December 10, 2018、Reuters, December 9, 2018、SANA, December 9, 2018、UPI, December 9, 2018などをもとに作成。

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シリアの主要メディアはダマスカス国際空港上空に飛来した複数の「敵の標的」を迎撃したと報じるも、その直後に報道内容を否定(2018年12月9日)

SANA(12月9日付)、シリア・アラブ・テレビ(12月9日付)などシリアの主要メディアは、シリア軍防空部隊が、ダマスカス郊外県のダマスカス国際空港上空に飛来した複数の「敵の標的」を迎撃したと伝えた。

また、スプートニク・ニュース(12月9日付)もシリア軍高官筋の話として、シリア領空を侵犯したのがイスラエル軍戦闘機で、ダマスカス国際空港一帯のをミサイルで攻撃しようとしたが、シリア軍防空部隊はミサイルすべてを撃破したと伝えた。

サウト・アースィマ(12月9日付)も、イスラエル軍戦闘機は「イランの民兵」の倉庫を狙ったと伝えた。

ただし、この報道の直後、SANAをはじめとするシリアの主要メディアは報道内容を否定、記事を削除した。

AFP, December 9, 2018、ANHA, December 9, 2018、AP, December 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2018、al-Hayat, December 10, 2018、Reuters, December 9, 2018、SANA, December 9, 2018、Sawt al-‘Asima, December 9, 2018、Sputnik News, December 9, 2018、UPI, December 9, 2018などをもとに作成。

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国連OCHAはナスィーブ国境通行所を経由し、シリア領内からヨルダンのシリア難民への人道支援を開始したと発表(2018年12月9日)

国連のOHCA(人道問題調整事務所)は、10月に再開されたダルアー県のナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)を経由して、ヨルダンのシリア難民に対する人道支援物資の搬入が開始されたと発表された。

OHCAヨルダン事務所のアンデルス・ペデルセン(Anders Pedersen)所長によると、OCHAのシリア事務所との連携のもと、食糧、医薬品など1万1200トンの物資(約1ヶ月分の物資)を積んだトラック369輌が、ヨルダン国内で暮らすシリア難民65万人のために届けられるという。

 

Naharnet, December 9, 2018

AFP, December 9, 2018、ANHA, December 9, 2018、AP, December 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2018、al-Hayat, December 10, 2018、Reuters, December 9, 2018、SANA, December 9, 2018、UPI, December 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから192人、ヨルダンから690人の難民が帰国、避難民234人が帰宅(2018年12月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月9日付)を公開し、12月8日に難民882人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは192人(うち女性58人、子供98人)、ヨルダンから帰国したのは690人(うち女性207人、子供352人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は60,322人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者29,644人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者30,678人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 289,602人(うち女性86,902人、子供147,596人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民234人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは205人(うち女性75人、子供92人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は177,110人(うち女性54,428人、子供87,879人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,259,472人(うち女性379,426人、子供640,262人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(アレッポ県5件、ハマー県5件、ラタキア県4件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも4件の停戦違反(アレッポ県1件、ラタキア県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 9, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県南東部を爆撃し11人を殺害、YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末、ハジーン市ハワーマ地区を制圧(2018年12月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるユーフラテス川南東部を爆撃し、子供6人を含む9人と「テロリスト」2人が死亡した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハジーン市のハワーマ地区を制圧した。

AFP, December 8, 2018、ANHA, December 8, 2018、AP, December 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 8, 2018、al-Hayat, December 9, 2018、Reuters, December 8, 2018、SANA, December 8, 2018、UPI, December 8, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍無人航空機がハマー県北西部にある国民解放戦線の拠点を爆撃、同県北部ではシリア軍と国民解放戦線が交戦(2018年12月8日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月8日付)が県北西部のガーブ平原にある国民交戦線の監視所(第20監視所)の情報として伝えたところによると、ラタキア県フマイミーム航空基地を離陸したロシア軍の無人航空機がガーブ平原上空に飛来し、爆撃を実施、自由イドリブ軍の戦闘員3人が負傷した(自由イドリブ軍によると5人)。

国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官によると、ロシア軍無人航空機が爆撃を行ったのは、ハークーラ村にある国民解放戦線の拠点の一つ。

一方、SANA(12月8日付)によると、シリア軍がサフル丘一帯に侵攻しようとした反体制武装集団を撃退した。

シリア人権監視団によると、シリア軍と交戦したのは国民解放戦線。

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イドリブ県では、ANHA(12月8日付)によると、シリア軍がフワイン村一帯を砲撃した。

AFP, December 8, 2018、ANHA, December 8, 2018、AP, December 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 8, 2018、al-Hayat, December 9, 2018、Reuters, December 8, 2018、SANA, December 8, 2018、UPI, December 8, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから1,357人、ヨルダンから581人の難民が帰国、避難民215人が帰宅(2018年12月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月8日付)を公開し、12月7日に難民1,938人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは1,357人(うち女性407人、子供692人)、ヨルダンから帰国したのは581人(うち女性174人、子供296人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は59,440人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者29,452人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者29,988人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 288,720人(うち女性86,637人、子供147,146人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民215人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは27人(うち女性11人、子供9人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは188人(うち女性65人、子供88人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は176,876人(うち女性54,343人、子供87,776人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,259,238人(うち女性379,341人、子供640,159人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも5件の停戦違反(イドリブ県1件、アレッポ県3件、ハマー県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 8, 2018をもとに作成。

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ダンフォード米軍統合参謀本部議長「シリア国内の支配地域の安定化させるため、3万~4万5000人の地元戦闘員を教練しなければならない」(2018年12月7日)

米軍のジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長は『ワシントン・ポスト』(12月7日付)のインタビューに応じ、そのなかで「我々の見積では、シリア国内の(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配地域の安定を拡充するため、3万~4万5000人の地元戦闘員を教練しなければならない…。うち20%は教練した」と述べた。

AFP, December 7, 2018、ANHA, December 7, 2018、AP, December 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2018、al-Hayat, December 8, 2018、Reuters, December 7, 2018、SANA, December 7, 2018、UPI, December 7, 2018、The Washington Post, December 7, 2018などをもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣はジェフリー米国務省特使にシリア北東部のユーフラテス川以東地域から米国の監視所を撤去するよう求める(2018年12月7日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は、アンカラでの第3回米トルコ合同作業チーム会合でジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使と会談、シリア情勢、とりわけ西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下にあるアレッポ県マンビジュ市一帯やシリア北東部ユーフラテス川以東の国境地帯の処遇について協議した。

トルコ国防省の声明によると、アカル国防大臣は会談で、米国にロジャヴァ人民防衛隊(YPG)との関係を絶つ必要があると伝えるとともに、シリア北東部のユーフラテス川以東地域に米国が最近になって設置した監視所を撤去するよう求めた。

一方、ジェフリー特使は「アスタナ・プロセスは機能している。我々には何の問題もない…。米国はアスタナでの合意が実施されていない責任はシリア政府にあると考えている」と述べ、「アスタナ会議のプラグを抜く」とした4日の前言を撤回した。

会談後に両国は共同声明を出し、2018年末までにアレッポ県マンビジュ市一帯の処遇をめぐる行程表を具体的且つ早急に進展させるとともに、シリアの主権、独立、国土統一の維持を遵守することを確認したと発表した。

アナトリア通信(12月7日付)が伝えた。

AFP, December 7, 2018、Anadolu Ajansı, December 7, 2018、ANHA, December 7, 2018、AP, December 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2018、al-Hayat, December 8, 2018、Reuters, December 7, 2018、SANA, December 7, 2018、UPI, December 7, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン郡でYPGがトルコ軍と交戦、兵士3人を殺害(2018年12月7日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターによると、YPGが5日、トルコの占領下にあるアフリーン郡のシャッラー村・シーラーワー町にあるトルコ軍の陣地を攻撃し、トルコ軍兵士3人を殺害した。

戦闘では、YPG戦闘員1人も死亡したという。

ANHA(12月7日付)が伝えた。

AFP, December 7, 2018、ANHA, December 7, 2018、AP, December 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2018、al-Hayat, December 8, 2018、Reuters, December 7, 2018、SANA, December 7, 2018、UPI, December 7, 2018などをもとに作成。

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