米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部を爆撃し、市民30人以上が死亡(2018年11月30日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月30日付)が複数の住民筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合が県南東部のシャアファ村を爆撃し、市民30人以上(ほどんとが女性と子供)が死亡した。

AFP, November 30, 2018、ANHA, November 30, 2018、AP, November 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2018、al-Hayat, December 1, 2018、Reuters, November 30, 2018、SANA, November 30, 2018、UPI, November 30, 2018などをもとに作成。

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米軍はトルコの侵攻を阻止するため、アイン・アラブ(コバネ)市近郊に監視所を新たに設置(2018年11月29日)

バスニュース(11月29日付)は、米軍がアレッポ県のユーフラテス川東岸に位置する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のアイン・アラブ(コバネ)市近郊に、トルコやその支援を受ける反体制武装集団の侵攻を阻止するための監視所2カ所を新たに設置したと伝えた。

AFP, November 29, 2018、ANHA, November 29, 2018、AP, November 29, 2018、Basnews, November 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2018、al-Hayat, November 30, 2018、Reuters, November 29, 2018、SANA, November 29, 2018、UPI, November 29, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ダーイシュはダイル・ザウル県南東部でのYPG主体のシリア民主軍に化学兵器を使用しようとしている(2018年11月29日)

ロシア国防省は、複数の諜報筋の情報として、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル県南東部で、ダーイシュは化学物質を装填した砲弾を増強しており、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘でこれを使用しようとしていると発表した。

AP(11月29日付)が伝えた。

AFP, November 29, 2018、ANHA, November 29, 2018、AP, November 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2018、al-Hayat, November 30, 2018、Reuters, November 29, 2018、SANA, November 29, 2018、UPI, November 29, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はキスワ市上空に侵犯した標的を撃破、イスラエル軍報道官は戦闘機が撃墜されたとの報道を否定(2018年11月29日)

SANA(11月29日付)は、軍消息筋の話として、シリア軍防空部隊がダマスカス郊外県キスワ市上空を侵犯した標的を撃破したと伝え、その映像を公開した。

撃破した標的の所属、種類については明らかにされなかった。

SANA, November 29, 2018

 

また、スプートニク・ニュース(11月29日付)はシリア軍筋の話として、シリア軍防空部隊が防空システムを使用して、イスラエル軍戦闘機1機とミサイル4発を撃破したと伝えた。

一方、スプートニク・ニュース(11月30日付)によると、S-300防空システムは使用されなかったという。

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これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官はツイッター(https://twitter.com/AvichayAdraee/)のアカウントを通じて、「イスラエルの航空機が損害を受けた…という報道はウソだ」と綴った。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1068254764264316929

一方、イスラエルのイェディオト・アハロノト(11月29日付)は、イスラエル軍戦闘機がキスワ市に対して爆撃を実施したと伝えた。

爆撃は、その数時間前にレバノンのベイルート(国際空港)にイランの貨物機が着陸したことを受けたものだという。

ハダス(11月29日付)は、イスラエル軍がシリア南部の「イランの民兵」の拠点複数カ所を狙ったと伝えた。

AFP, November 29, 2018、ANHA, November 29, 2018、AP, November 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2018、al-Hadath Channel, November 29, 2018、al-Hayat, November 30, 2018、Reuters, November 29, 2018、SANA, November 29, 2018、Sputnik News, November 29, 2018、November 30, 2018、UPI, November 29, 2018、Ynet News, November 28, 2018などをもとに作成。

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アスタナ11会議閉幕:制憲委員会設置に進展はなし、ロシア、トルコ、イランは「テロとの戦い」を口実として新たな現実の創り出そうとするあらゆる試みを拒否、イドリブ県での停戦維持を確認(2018年11月29日)

カザフスタンの首都アスタナで28日に開幕したアスタナ11会議は、閉幕声明を発表し、2日間の日程を終了した。

声明は、ロシア、トルコ、イランの代表団、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が同席するなか、カザフスタンのカイラット・アブドラフマノフ外務大臣によって読み上げられた。

声明の主な内容は以下の通り:

SANA, November 29, 2018

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アスタナ会議の保障国であるロシア、イラン、トルコは、シリアの主権、国土統一、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)、そしてこれらとつながりのあるテロ集団根絶の努力の継続を確認する。

「テロとの戦い」を口実として新たな現実の創り出そうとするあらゆる試みを拒否する。

シリアの主権と国土統一を反故にしようとする分離主義的アジェンダを拒否する。

国連安保理決議第2254号に従い、シリア人が主導する政治的関係正常化プロセスのみをもってシリアの危機を解決する。

イドリブ県を中心とする反体制派支配地域での緊張緩和地帯設置にかかる合意、非武装地帯設置にかかる合意の遵守。

シリアでの化学兵器使用に関して、化学兵器禁止機関(OPCW)との連携のもと、透明性のあるプロフェッショナルな調査の実施を求める。

制憲委員会設置に向けた努力を集中させる。

シリア人の生活再建に向けた支援を継続し、国際社会、とりわけ国連や人権団体に、難民帰還を支援するよう呼びかける。

拉致被害者、失踪者に関する問題解決に向けた努力を集中させる。

なお、次回のアスタナ会議(アスタナ12会議)は2019年2月を目処に開催することも合わせて決定された。

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『ハヤート』(11月30日付)がロシアの複数の消息筋の話として伝えたところによると、制憲委員会の設置に関して、メンバー150人中の142人は確定しているが、残る8人をめぐって政府代表団と反体制派代表団の意見が分かれたままだという。

複数の反体制筋は、『ハヤート』(11月30日付)に対して「新しい結果はなかった。残る8人をめぐる対立はこれまで通りのもので、数ヶ月間続いている」と述べている。

デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表も閉幕に合わせて声明を出し、「制憲委員会設置をめぐって10ヶ月間続く膠着状態を克服するような具体的な進展がなかったことに対して強い遺憾の意」を示した。

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ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使は、イドリブ県にヌスラ戦線のテロリストが15,000人もいることは受け入れられず、国際社会に対して、多数のテロリストが化学兵器を保有し、民間人に対してこれを使用してきたことを訴えてきたとしたうえで、24日のアレッポ市に対する塩素ガス攻撃を欧米諸国が無視することを非難した。

ラヴレンティフ特使はまた、ロシアがイドリブ県での安定を確立しようとするシリア軍を全面支援すると強調した。

さらに、シリア国内での米国の違法な進駐への懸念を表明した。

SANA, November 29, 2018

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シリアの代表団を率いるバッシャール・ジャアファリー国連代表は、閉幕声明が発表された記者会見で、トルコが、非武装地帯設置合意を遵守せずに、テロリストが民間人を攻撃することを奨励していると非難した。

SANA, November 29, 2018

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SANA(11月29日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)、『ハヤート』(11月30日付)などが伝えた。

AFP, November 29, 2018、ANHA, November 29, 2018、AP, November 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2018、al-Hayat, November 30, 2018、Reuters, November 29, 2018、SANA, November 29, 2018、UPI, November 29, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから122人、ヨルダンから715人の難民が帰国、避難民556人が帰宅(2018年11月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月29日付)を公開し、11月28日に難民837人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは122人(うち女性35人、子供61人)、ヨルダンから帰国したのは715人(うち女性214人、子供364人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は51,116人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者26,852人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者24,264人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 280,396人(うち女性84,115人、子供142,910人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民556人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは25人(うち女性8人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは227人(うち女性82人、子供105人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは305人(うち女性142人、子供83人)だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は171,889人(うち女性52,527人、子供86,048人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,254,251人(うち女性377,525人、子供638,431人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(ラタキア県5件、アレッポ県4件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも11件の停戦違反(アレッポ県6件、ハマー県2件、イドリブ県5件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 29, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア空爆で「意図せず死亡したとされる民間人」は2018年10月末の段階で1,124人(2018年11月29日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2014年8月から2018年10月までにシリア、イラク両国領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる7件の新たな報告を受け、すでに報告されている206件と併せて調査を行い、19件の調査を完了した。

調査を完了した19件のうち4件で意図せずに民間人10人が死亡したことが確認された。

194件については調査が継続される。

なお、2014年8月から2018年10月までに有志連合が実施した空爆30,738回によって、意図せず犠牲となったことが確認される民間人の数は1,124人となった。

CENTCOM, November 29, 2018をもとに作成。

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アスタナ11会議が開幕、制憲委員会の設置、難民の状況、そしてイドリブ県の戦況が主な議題(2018年11月28日)

カザフスタンの首都アスタナで、ロシア、トルコ、イランによるアスタナ11会議が2日間の日程で開幕した。

会議には、三カ国の代表のほか、シリア政府(バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表)、反体制派諸派(団長はアフマド・トゥウマシリア革命反体制勢力国民連立暫定内閣前首班、報道官はアイマン・アースィミー氏が務め、ヤースィル・アブドゥッラフマーン氏、ヤースィル・ファルハーン氏ら)、そして国連の代表(スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表)が参加。

アナトリア通信(11月28日付)によると、初日となる28日には、市内のザ・リッツ・カールトン・ホテルでロシアとシリア政府の代表団が会談した。

また、SANA(11月28日付)によると、シリア政府代表団は、カザフスタンのカイラット・アブドラフマノフ外務大臣、ロシアの使節団、ホセイン・ジャーベリー・アンサーリー・アラブ・アフリカ担当外務副大臣を団長とするイランの使節団と会談した。

SANA, November 28, 2018

ロシアの代表団を率いるアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、記者会見で、制憲委員会の設置、難民の状況、そしてイドリブ県の戦況の三つを協議すると述べた。

そのうえで、参加者が、イドリブ県の緊張緩和地帯だけでなく、シリア情勢全般について意見を交わし、シリア南部、イラク国境地域などの情勢が改善しつつあることを確認するとともに、イドリブ県にかかるこれまでの合意を引き続き遵守することで改めて一致したことを明らかにした。

また、イドリブ県には依然としてヌスラ戦線(シャーム解放機構)のテロリスト約1万5000人が残留していると指摘、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線をはじめとするテロ組織を根絶するまで「テロとの戦い」を継続するとしたうえで、ロシアは難民帰還や安定回復に向けて可能なあらゆる支援を継続すると強調した。

ラヴレンチエフ特使によると、参加者はまた、シリア東部の状況、とりわけ米軍の違法な占領への対応についても協議したという。

一方、インターファクス通信(11月28日付)がロシア代表団筋の話として伝えたところによると、制憲委員会の設置に関しては、メンバーの75%は確定したとしつつ、市民社会代表の人選について、シリア政府、反体制派諸派の対立が続いたという。

AFP, November 28, 2018、Anadolu Ajansı, November 28, 2018、ANHA, November 28, 2018、AP, November 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2018、al-Hayat, November 29, 2018、Interfax, November 28, 2018、Reuters, November 28, 2018、SANA, November 28, 2018、UPI, November 28, 2018などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン郡で武装集団による住民の拉致、強盗が続く(2018年11月28日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月28日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のカフルサフラ村でトルコの支援を受ける国民軍所属のサマルカンド大隊が、少女2人を含む住民多数を拉致・連行した。

これに関して、イナブ・バラディー(11月28日付)によると、シリア国民軍は、住民を拉致したのが「腐敗したグループ」だとして、関与を否定しているという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月28日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市中心街の両替所に、覆面をした武装集団が押し入り、トルコ・リラ、シリア・ポンド、米ドル合わせて1万5000ドルを盗んで逃走した。

なお、アフリーン市では、17日から24日にかけてトルコ軍特殊部隊と国民軍が、「破壊分子や腐敗分子」に対する摘発作戦を行っていた。

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アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターによると、YPGがトルコ占領下のアフリーン市とシーラーワー町一帯で26日にトルコの支援を受ける反体制武装集団に対して攻撃を行い、戦闘員4人を殺害した。

ANHA(11月28日付)が伝えた。

AFP, November 28, 2018、ANHA, November 28, 2018、AP, November 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2018、al-Hayat, November 29, 2018、‘Inab Baladi, November 28, 2018、Reuters, November 28, 2018、SANA, November 28, 2018、UPI, November 28, 2018などをもとに作成。

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10月半ば以降ナスィーブ国境通行所を経由してヨルダンから帰国したシリア難民は2万3000人弱に(2018年11月28日)

SANA(11月28日付)によると、ダルアー県のナスィーブ国境通行所(ジャービル国境通行所)を経由して、ヨルダンに避難していたシリア難民が、28日も多数帰国したと伝えた。

ロシア合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターによると、10月半ば以降ナスィーブ国境通行所を経由して帰国したシリア難民の数は27日時点で、22,898人に達している。

SANA, November 28, 2018
SANA, November 28, 2018
SANA, November 28, 2018
SANA, November 28, 2018

AFP, November 28, 2018、ANHA, November 28, 2018、AP, November 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2018、al-Hayat, November 29, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 27, 2018、Reuters, November 28, 2018、SANA, November 28, 2018、UPI, November 28, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は6件の違反を確認(2018年11月28日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県2件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも6件の停戦違反(アレッポ県2件、ハマー県2件、イドリブ県1件、ラタキア県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 28, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は11月18日~11月24日までの7日間でシリア領内で146回の爆撃を実施(2018年11月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月18日~11月24日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

11月18日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し26回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は24回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月19日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は6回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月20日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し7回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は6回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月21日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し16回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は11回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月22日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は11回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月23日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し50回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は23回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月24日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し65回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は65回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

CENTCOM, November 28, 2018をもとに作成。

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米国防総省報道官「アレッポ市での塩素ガス攻撃をイドリブ県攻撃の口実にしないことが不可欠」「ロシアに事件現場を改ざんしないよう警告し、OPCWによる公正で透明性のある調査を求める」(2018年11月27日)

米国防総省のショーン・ロバートソン報道官は、24日のアレッポ市に対する反体制武装集団の塩素ガス攻撃に関して声明を出し、「シリア政府が、偽りの口実につけ込んで、停戦を覆し、イドリブ県を攻撃しないようにすることが不可欠だ」と述べた。

ロバートソン報道官はまた、「我々は、化学兵器攻撃が行われたと疑われている現場を改ざんしないようロシアに警告し、OPCWの査察官の安全を確保し…、公正且つ透明性に基づいた調査がされるようロシアに求める」と付言した。

AFP, November 27, 2018、ANHA, November 27, 2018、AP, November 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 27, 2018、al-Hayat, November 28, 2018、Reuters, November 27, 2018、SANA, November 27, 2018、UPI, November 27, 2018などをもとに作成。

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サウジアラビアはロジャヴァ支配地域における部隊駐留についての報道を否定(2018年11月27日)

在トルコ・サウジアラビア大使館は、ツイッターのアカウント通じて声明を出し、米主導の有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のシリア北東部にサウジアラビア軍が進駐したとの一部報道を否定した。

声明には「サウジアラビアの部隊がシリア北東部に進駐しているとの報道が一部メディアやサイトで拡散されている…。本館はこの報道が事実無根で、シリアにいかなるサウジアラビアの部隊も存在しないと明言したい」と書かれている。

Twitter, November 27, 2018

AFP, November 27, 2018、ANHA, November 27, 2018、AP, November 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 27, 2018、al-Hayat, November 28, 2018、Reuters, November 27, 2018、SANA, November 27, 2018、UPI, November 27, 2018などをもとに作成。

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米軍がトルコ国境に近いロジャヴァ支配地域(タッル・アブヤド市)に監視所を設置(2018年11月27日)

ドゥラル・シャーミーヤ(11月27日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるラッカ県タッル・アブヤド市郊外の国境地帯に、米軍部隊が監視所を設置したと伝え、その写真を公開した。

al-Durar al-Shamiya, November 27, 2018

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スマート・ニュース(11月27日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の消息筋の話として、「イランの民兵」がダイル・ザウル県北部のフシャーム町、サーリヒーヤ村で軍備を増強し、CONOCO油田に近いアザバ村を攻撃しようとしていると伝えた。

AFP, November 27, 2018、ANHA, November 27, 2018、AP, November 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 27, 2018、al-Hayat, November 28, 2018、Reuters, November 27, 2018、SANA, November 27, 2018、SMART News, November 27, 2018、UPI, November 27, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから107人、ヨルダンから697人の難民が帰国、避難民661人(うち404人はイドリブ県の反体制派支配地域にとどまっていた避難民)が帰宅(2018年11月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月27日付)を公開し、11月26日に難民804人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは107人(うち女性32人、子供55人)、ヨルダンから帰国したのは697人(うち女性209人、子供355人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は49,519人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者26,621人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者22,898人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 278,799人(うち女性83,638人、子供142,098人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民661人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは27人(うち女性10人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは230人(うち女性81人、子供105人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは404人(うち女性145人、子供147人)だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は170,122人(うち女性51,834人、子供85,582人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,252,484人(うち女性376,832人、子供637,911人)となった。

なお、SANA(11月27日付)によると、アブー・ズフール町の通行所を通じて反体制派支配地域からシリア政府支配地域に避難した住民は、アレッポ県、イドリブ県、ハマー県の村々に帰宅した。

SANA, November 27, 2018
SANA, November 27, 2018
SANA, November 27, 2018
SANA, November 27, 2018

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ラタキア県5件、ハマー県1件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも6件の停戦違反(アレッポ県3件、ハマー県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 27, 2018、SANA, November 27, 2018をもとに作成。

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アルジェリア当局は離反兵やホワイト・ヘルメットのメンバー43人を拘束、近くシリアに身柄引き渡し(2018年11月26日)

ドゥラル・シャーミーヤ(11月26日付)は、アルジェリアの治安当局がタマンラセット県でシリア人43人を拘束、シリア政府に引き渡すことを決定したと伝えた。

同サイトによると、拘束されたシリア人は2ヶ月前にレバノンからアルジェリアに入国、アルジェリアでの滞在、ないしは欧州への難民としての入国を希望していたという。

そのなかには、シリアの司法当局が指名手配している離反兵やホワイト・ヘルメットのメンバーも含まれており、28日にダマスカス県のマッザ航空基地に移送される予定だという。

AFP, November 26, 2018、ANHA, November 26, 2018、AP, November 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2018、al-Hayat, November 27, 2018、Reuters, November 26, 2018、SANA, November 26, 2018、UPI, November 26, 2018などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン郡でトルコ軍とスライマーン・シャー師団が交戦(2018年11月26日)

アレッポ県では、ANHA(11月26日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団の一つスライマーン・シャー師団がアフリーン郡シーヤ村でトルコ軍と交戦した。

また、地元消息筋によると、別の武装集団がこの戦闘に乗じて住民9人を拉致したという。

AFP, November 26, 2018、ANHA, November 26, 2018、AP, November 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2018、al-Hayat, November 27, 2018、Reuters, November 26, 2018、SANA, November 26, 2018、UPI, November 26, 2018などをもとに作成。

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OPCWはアレッポ市に対する反体制派の塩素ガス攻撃の調査を検討(2018年11月26日)

化学兵器禁止機関(OPCW)のフェルナンド・アリアス事務総長は、反体制武装集団によるアレッポ市への塩素ガス砲撃(24日)に関して「OPCWの事務局は事態を注視している…。OPCWは国連の安全保安局に連絡をとり、現地での治安状況を評価し、シリアに事実調査団を派遣できる可能性を探っている」と述べ、調査を検討していることを明らかにした。

AFP(11月26日付)が伝えた。

AFP, November 26, 2018、ANHA, November 26, 2018、AP, November 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2018、al-Hayat, November 27, 2018、Reuters, November 26, 2018、SANA, November 26, 2018、UPI, November 26, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから117人、ヨルダンから425人の難民が帰国、避難民211人が帰宅(2018年11月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月26日付)を公開し、11月25日に難民542人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは117人(うち女性35人、子供59人)、ヨルダンから帰国したのは425人(うち女性128人、子供217人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は48,715人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者26,514人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者22,201人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 277,995人(うち女性83,397人、子供141,688人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民211人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは25人(うち女性11人、子供9人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは286人(うち女性55人、子供81人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は169,461人(うち女性51,598人、子供85,269人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,251,823人(うち女性376,596人、子供637,652人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ラタキア県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件の停戦違反(アレッポ県6件、ハマー県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 26, 2018をもとに作成。

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トルコ国防省:「最近の挑発行為」が非武装地帯設置合意を阻害することを狙ったものだとの認識でロシア側と一致した発表(2018年11月25日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣と電話会談を行い、24日晩に発生した反体制武装集団によるアレッポ市への塩素ガス砲撃について意見を交わした。

会談後、トルコ国防省は声明で、「最近の挑発行為」が、イドリブ県一帯でのロシアとトルコによる非武装地帯設置合意を阻害することを狙ったものだとの認識で両大臣は一致したことを明らかにした。

声明によると、電話会談では、同様の攻撃が続いた場合の対応などについて意見交換を行ったという。

ロイター通信(11月25日付)が伝えた。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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米軍はロジャヴァ支配下のトルコ国境地帯に監視所設置を開始、マンビジュ市の部族はYPG主体のシリア民主軍による徴兵制採用を拒否(2018年11月25日)

『シャルク・アウサト』(11月25日付)は、米軍が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下の北東部(ユーフラテス川以東地域)に監視所の建設を開始したと伝えた。

監視所の建設が開始されたのは、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市一帯。

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アレッポ県マンビジュ市一帯地域の最大部族であるバニー・サイード家は声明を出し、同地で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が実施しようとしている徴兵制を拒否すると表明した。

徴兵制採用の動きは、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団の攻撃に備えるためのもの。

al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、al-Sharq al-Awsat, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍憲兵隊は住民の苦情に対応し、ダマスカス郊外県ハムーリーヤ市にある軍事情報局の検問所5カ所を撤去、士官を6人を逮捕(2018年11月25日)

ダマスカス郊外県では、バラディー・ニュース(11月25日付)によると、空軍情報部がアクラバー町でイスラーム軍の元メンバー3人を逮捕した。

一方、サウト・アースィマ(11月25日付)によると、ロシア軍憲兵隊がハムーリーヤ市近郊にある軍事情報局の検問所5カ所を撤去した。

検問所の撤去は、嫌がらせを受けているとの住民の苦情を受けたもので、ロシア軍憲兵隊は、合わせて軍事情報局の士官4人、共和国護衛隊の士官2人を拘束した。

al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)によると、サナマイン市にあるシリア軍の検問所に、同地の青年たちが手榴弾を投げ込むとともに、激しい発砲を加えた。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、Baladi News, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、Sawt al-‘Asima, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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アレッポ市への塩素ガス砲撃の直後、シャーム解放機構は、コーカサスの兵、イッザ軍、フッラース・ディーン機構、トルキスタン・イスラーム党に、フランス人が改良を加えた有毒ガス兵器50発を供与、イドリブ県各所に配備(2018年11月25日)

スプートニク・ニュース(11月25日付)は、24日晩のアレッポ市に対する反体制武装集団(シャーム解放機構)の塩素ガス砲撃の数時間後に、シャーム解放機構が、フランス人専門家によって改良されたロケット弾約50発をイドリブ市やイドリブ県各地の複数拠点に配備したと伝えた。

配備されたロケット弾は、イドリブ市中央刑務所近くの地下に建設された弾薬庫で改良がなされ、弾頭には有毒ガスが装填されているという。

シャーム解放機構はこれらのロケット弾を5回に分けてイドリブ県各所に移送し、うち10発はコーカサスの兵に供与され、県南東部のタッル・スルターン村に配備、10発はイッザ軍に供与され、カフルズィーター市に配備、10発はフッラース・ディーン機構に供与され、ムーリク市に配備、10発はトルキスタン・イスラーム党に供与されたという。

のこる10発の供与先は不明だという。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、Sputnik News, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県南東部を爆撃し、住民14人が死亡(2018年11月25日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月25日付)によると、米主導の有志連合が県南東部のシャアファ村を爆撃し、住民14人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月26日付)が複数の地元筋の情報として伝えたところによると、この爆撃で住民21人が死亡した。

一方、ユーフラテス・ポスト(11月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が砂嵐に乗じて、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるバフラ村に潜入し、シリア民主軍多数を殺傷し、同地の一部を制圧した。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、November 26, 2018、Euphrates Post, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍はアレッポ市へのシャーム解放機構の塩素ガス攻撃への報復として同地東部一帯を爆撃、シリア軍も砲撃(2018年11月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)複数機がアレッポ市西のラーシディーン地区郊外一帯、ハーン・トゥーマーン村を爆撃、シリア軍もアレッポ市西部郊外、北西部郊外を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)によると、爆撃を行ったのはロシア空軍。

同地への爆撃は、9月17日にロシアとトルコによる非武装地帯設置合意以降初めてで、24日晩のアレッポ市に対するシャーム解放機構の塩素ガス砲撃への報復と見られ、トルコ軍の監視所から約1キロの地点にも及んだという。

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ハマー県では、SANA(11月25日付)によると、シャーム解放機構、イッザ大隊(イッザ軍)などからなる反体制武装集団がムーリク市、ラターミナ町方面からスーラーン町、マサースィナ村一帯に潜入し、シリア軍の拠点を攻撃、シリア軍も応戦し、これを撃退した。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省はアレッポ市に対する反体制派の砲撃でアル=カーイダ系のシャーム解放機構が塩素ガスを使用した断定(2018年11月25日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、24日晩に反体制武装集団が行ったアレッポ市への砲撃に関して声明を出し、「一次情報から、アレッポ市住宅街で負傷した人々に現れた中毒症状が、この地域に打ち込まれた砲弾に塩素ガスが装填されていたことを示していることが確認される」と述べたうえで、「ロシア軍放射線化学生物学防護部隊が負傷者の検査と必要な医療措置を開始した」ことを明らかにした。

SANA, November 25, 2018

コナシェンコフ報道官はまた、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターの情報として、ハーリディーヤ地区、ナイル通りに着弾した砲弾に関して、塩素ガスを装填した120ミリ迫撃砲で、シャーム解放機構の支配下にあるブライキーヤート村の南東部郊外から発射されたと述べた。

さらに、ホワイト・ヘルメットが、シリア国内、とりわけイドリブ県の非武装地帯で活動を続ける「テロ組織」と直接つながりがあると改めて指摘、同地での事態悪化を回避するために重点的に監視を続けているとしたうえで、同地で問題が発生した場合、その責任はトルコ側にあると警告した。

また、アレッポ市に対する塩素ガス攻撃への調査をトルコとともに継続し、同地での戦闘停止に尽力すると表明した。

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ロシア軍放射線化学生物学防護部隊の代表を務めるコンスタンティン・ポチョムキン報道官は、アレッポ市への塩素ガス攻撃を行ったのが、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に所属するグループだと発表した。

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ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は、24日晩に反体制武装集団が行ったアレッポ市への砲撃に関して、記者団に対して「シリアでの生活が正常化するプロセスを妨げようとする行為で…、国際社会全体が無条件で避難すべき」と述べた。

スプートニク・ニュース(11月25日付)が伝えた。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、Sputnik News, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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イラン外務省報道官はアレッポ市に対する反体制派の塩素ガス砲撃に関して、域内外の一部の国の無制限の支援が原因と非難(2018年11月25日)

イラン外務省のブラハーム・カーセミー報道官は、24日晩のアレッポ市に対する反体制武装集団の有毒ガス攻撃に関して、「域内外の一部の国がこれらのテロ集団を思想、政治、資金、軍事面で無制限に支援することが、こうした非人道的な行為の原因」と非難した。

SANA(11月25日付)が伝えた。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから159人、ヨルダンから496人の難民が帰国、避難民231人が帰宅(2018年11月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月25日付)を公開し、11月24日に難民655人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは159人(うち女性47人、子供81人)、ヨルダンから帰国したのは496人(うち女性154人、子供496人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は48,173人となった。

SANA, November 25, 2018

内訳は、レバノンからの帰国者26,397人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者21,776人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 277,453人(うち女性83,234人、子供141,412人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民231人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは201人(うち女性73人、子供86人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は169,250人(うち女性51,532人、子供85,179人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,251,612人(うち女性376,530人、子供637,562人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県5件、ラタキア県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも2件の停戦違反(イドリブ県1件、アレッポ県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2018をもとに作成。

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密輸容疑で拘束されていたヨルダン人が釈放され帰国、シリア人とヨルダン人はアサド大統領の写真を掲げて歓迎(2018年11月24日)

ドゥラル・シャーミーヤ(11月24日付)は、シリアとの国境に近いヨルダン北部のラムサー市で、シリア当局に拘束されていたヨルダン人のアッラーウィー・バシャーシバ氏の釈放と帰国を歓迎するデモが行われ、多数のシリア人とヨルダン人が参加した。

バシャーシバ氏は、ナスィーブ・ジャービル国境通行所が再開された先月、密輸容疑でシリア当局に拘束されていたが、今月半ばのヨルダン国会使節団の訪問を受けて釈放、ヨルダンに帰国していた。

帰国したバシャーシバ氏は、アサド大統領の写真を掲げたヨルダン人やシリア人とともにラムサー市に車で現れ、歓迎を受け、その画像がツイッターを通じて公開された。

AFP, November 24, 2018、ANHA, November 24, 2018、AP, November 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2018、al-Hayat, November 25, 2018、Reuters, November 24, 2018、SANA, November 24, 2018、UPI, November 24, 2018などをもとに作成。

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