ダーイシュが砂嵐に乗じてダイル・ザウル県南東部の避難民キャンプを襲撃、欧米人を含む700人以上を拉致か?(2018年10月18日)

スプートニク・ニュース(10月18日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)が13日、ダイル・ザウル県南東部のバフラ村近郊にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍管理下の避難民キャンプを砂嵐に乗じて襲撃し、130世帯750人以上を捕虜にとっていたと伝えた。

捕虜となった避難民のなかには、西欧諸国出身者も含まれているという。

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これに関して、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、ソチで行われた国内外の有識者を集めた「ワルダイ会議」で、「ダーイシュは約700人を拘束し、そのなかには、米国人、西欧人がおり、一部は処刑された。またさらに殺害すると予告している…。ダーイシュはユーフラテス川左岸で支配地域を拡大している…。彼らはさまざまな警告・要求を発し、これらに対する対応が無ければ、毎日10人ずつ処刑すると言っている。一昨日には10人を既に処刑した」と述べた。

AFP, October 18, 2018、ANHA, October 18, 2018、AP, October 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2018、al-Hayat, October 19, 2018、Reuters, October 18, 2018、SANA, October 18, 2018、UPI, October 18, 2018などをもとに作成。

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スプートニク・ニュース:米軍はルクバーン・キャンプのシリア難民の帰国を阻止し、「人間の盾」として利用するため、キャンプの若者を教練(2018年10月18日)

スプーニク・ニュース(10月18日付)は、ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を占領する有志連合を主導する米軍が、ヨルダン北西部のルクバーン難民キャンプで、若者を募集し、戦闘員として教練していると伝えた。

同ニュースによると、米国は、募集に応じた若者に対して月600米ドルを給与として支払い、米軍の軍服を支給、軍事教練を施しているという。

軍事教練は、ルクバーン難民キャンプに収容されているシリア難民のシリアへの帰国を阻止し、「人間の盾」として利用し続けることにあるという。

これに対して、55キロ地帯やルクバーン・キャンプ一帯で活動を続ける革命特殊任務軍の広報局は報道向け声明を出し、スプートニク・ニュースの報道内容を否定した。

al-Durar al-Shamiya, October 18, 2018

AFP, October 18, 2018、ANHA, October 18, 2018、AP, October 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2018、al-Hayat, October 19, 2018、Reuters, October 18, 2018、SANA, October 18, 2018、Sputnik News, October 18, 2018、UPI, October 18, 2018などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「シリアからのイランの撤退を説得するのはロシアではなく、両国が合意すべき問題」(2018年10月18日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は「イランとその民兵のシリアからの排除が最優先課題だ」と述べたブライアン・フック米国務省イラン担当特別代表の発言(10月17日)に関して、「イランにシリアからの撤退を説得するのはロシアではない。ダマスカスとテヘランで合意しなければならない」と述べた。

RT(10月18日付)が伝えた。

AFP, October 18, 2018、ANHA, October 18, 2018、AP, October 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2018、al-Hayat, October 19, 2018、Reuters, October 18, 2018、RT, October 18, 2018、SANA, October 18, 2018、UPI, October 18, 2018などをもとに作成。

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YPGとトルコの支援を受ける武装集団がトルコ占領下のアフリーン郡(アレッポ県)で交戦(2018年10月18日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターによると、YPGが16、17日、トルコ実質占領下のアフリーン郡シーラーワー町近郊のキーマール村、カフル・ナッブー村でハムザ師団、シャーム軍団と交戦し、6人を殺害した。

一方、ANHA(10月18日付)によると、トルコ軍と反体制武装集団はブルジュ・カース村を砲撃した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(10月18日付)によると、シリア国民軍に所属する第3軍団がアフリーン市内でYPGの細胞を摘発した。

AFP, October 18, 2018、ANHA, October 18, 2018、AP, October 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2018、al-Hayat, October 19, 2018、Reuters, October 18, 2018、SANA, October 18, 2018、UPI, October 18, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年10月18日)

ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ラタキア県3件、アレッポ県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 18, 2018をもとに作成。

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有志連合を主導する米軍戦闘機がYPG主体のシリア民主軍を誤爆し6人を殺害、ダーイシュ支配下のスーサ町を爆撃し民間人多数を殺傷(2018年10月18日)

ダイル・ザウル県では、RIAノーヴォスチ通信(10月18日付)は、複数の軍・外交筋の話として伝えたところによると、有志連合を主導する米軍の戦闘機2機が南東部での爆撃に際して、ダーイシュ(イスラーム国)と戦う西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の部隊を誤爆し、6人が死亡、15人が負傷した。

また、SANA(10月18日付)が、複数の地元筋の話として伝えたによると、有志連合はダーイシュ支配下のスーサ町を爆撃し、民間人多数を死傷させた。

米中央軍(CENTCOM)の発表によると、有志連合は爆撃を激化させており、10月7日~10月13日にかけて123回の爆撃を実施している。

一方、シリア民主軍の広報センターによると、シリア民主軍は上バーグーズ村一帯、ハジーン市一帯でダーイシュと交戦し、15人を殺害した。

なお同広報センターによると18日の有志連合による爆撃は11回に及んだ。

ANHA(10月18日付)が伝えた。

AFP, October 18, 2018、ANHA, October 18, 2018、AP, October 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2018、al-Hayat, October 19, 2018、Reuters, October 18, 2018、RIA Novosti, October 18, 2018、SANA, October 18, 2018、UPI, October 18, 2018などをもとに作成。

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ナスィーブ国境通行所で兵役忌避者多数が免罪手続きを終え家族とともに帰国、シリア産品を乗せた貨物車輌がサウジアラビアに向けてヨルダンに入国(2018年10月18日)

ダルアー県では、15日に再開されたナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)で、兵役や予備役を忌避し、ヨルダンに逃亡していた市民多数が、免罪手続きを終えて、家族とともにシリアに入国した。

同通行所の出入国管理センター長を務めるマーズィン・ガンドゥール大佐によると、今回免罪手続きを終えてシリアに帰国した市民は、在ヨルダン・シリア大使館で入国許可証を取得するのに必要なIDや身元を確認し得る文書を所持していなかったため、民事局および出入国管理局が入国許可を与えるための手続きを行ったという。

今回帰国した市民はダルアー市民、ラッカ市民で、帰国を望んでおり、その一部はシリア軍に従軍するという。

SANA, October 18, 2018
SANA, October 18, 2018

SANA(10月18日付)が伝えた。

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一方、RT(10月18日付)によると、アラブ湾岸諸国向けのシリア産品を積載したシリア国際産品貨物会社の貨物車輌4台が、ナスィーブ国境通行所を通過し、ヨルダンに入国した。

4台のうち2台はサウジアラビアに向かったという。

AFP, October 18, 2018、ANHA, October 18, 2018、AP, October 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2018、al-Hayat, October 19, 2018、Reuters, October 18, 2018、RT, October 18, 2018、SANA, October 18, 2018、UPI, October 18, 2018などをもとに作成。

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イスラエルが救出したホワイト・ヘルメットのメンバー422人のうち279人がヨルダンから西側諸国に移送(2018年10月17日)

ヨルダン外務省は、7月にイスラエルがクナイトラ県ゴラン高原で救出したホワイト・ヘルメットのメンバー422人のうち279人が、一時収容先だったヨルダン国内の某所から西側諸国に移送されたことを明らかにした。

外務省報道官によると、英国、ドイツ、そしてカナダが、ヨルダンへの移送後3ヶ月以内に受け入れに必要な措置を講じることを約束しており、ヨルダンに留まっているメンバーのうち93人も10月25日に出国予定だという。

ロイター通信(10月17日付)などが伝えた。

AFP, October 17, 2018、ANHA, October 17, 2018、AP, October 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2018、al-Hayat, October 18, 2018、Reuters, October 17, 2018、SANA, October 17, 2018、UPI, October 17, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民18,181人が帰国、避難民1,241,091人が帰宅(2018年10月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月17日付)を公開し、10月16日に難民136人(うと女性40人、子供69人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は18,181人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者17,863人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者360人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 247,461人(うち女性74,235人、子供126,188人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民18人(うち女性5人、子供8人)が10月16日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,729人(うち女性48,038人、子供80,301人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,241,091人(うち女性373,036人、子供632,684人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 17, 2018をもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は「純粋に個人的理由」で11月末に辞任すると表明(2018年10月17日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は「純粋に個人的理由」により11月いっぱいで辞任すると発表した。

デミストゥラ氏は記者団に対して、「政治的解決は依然として重要で、それがなければ持続的和平のない土地の収奪合戦となる」としたうえで、ロシア・トルコ首脳会談での非武装地帯設置に関しては「私は楽観している」と述べた。

また「退任までに制憲委員会の設置に向け合意にいたるよう集中的に努力を始める…。来月(12月)に制憲委員会の会合を招集したい」との決意を表明した。

デミストゥラ氏は、コフィ・アナン・シリア危機担当国連・アラブ連盟合同特使、アフダル・ブラーヒーミー・シリア危機担当国連・アラブ連盟共同特別代表の後任として、2014年7月にシリア問題担当国連特別代表(当初はシリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表)に就任し、米・ロシアを共同議長国とする国連のジュネーブ会議を主導した。

ANHA, October 18, 2018

AFP, October 18, 2018、ANHA, October 18, 2018、AP, October 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2018、al-Hayat, October 19, 2018、Reuters, October 18, 2018、SANA, October 18, 2018、UPI, October 18, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合は10月7日~10月13日までの7日間でシリア領内で123回の爆撃を実施(2018年10月17日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月7日~10月13日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

10月7日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は8回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月8日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し5回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は5回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月9日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は2回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月10日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し33回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は33回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月11日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し20回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は20回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月12日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し36回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は35回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月13日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し23回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は23回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

CENTCOM, October 17, 2018をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米国がYPGを排除しない場合、トルコは同地からYPGをたやすく排除できる」(2018年10月17日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコを訪問したマイク・ポンペオ米国務長官と会談、同長官に、アレッポ県マンビジュ市一帯の処遇にかかる行程表に従って「米国が同地から西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)を排除しない場合、トルコは同地からYPGをたやすく排除できる」と通告した。

ロイター通信(10月17日付)が伝えた。

なお、ポンペオ米国務長官は、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣との会談で、米国による行程表履行に遅れが生じていることを認めているという。

al-Durar al-Shamiya, October 17, 2018

AFP, October 17, 2018、ANHA, October 17, 2018、AP, October 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2018、al-Hayat, October 18, 2018、Reuters, October 17, 2018、SANA, October 17, 2018、UPI, October 17, 2018などをもとに作成。

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フック米国務省イラン担当特別代表「イランとその民兵の排除と政治的解決がシリアでの米国の最優先課題」(2018年10月17日)

ブライアン・フック米国務省イラン担当特別代表は、シリア情勢に関して、イランとその民兵の排除と政治的解決が最優先課題だとの見方を示し、アサド大統領の進退や政権存続の是非について言及しなかった。

スカイ・ニュース・アラビック(10月16日付)によると、フック氏は「我々はシリアで今、2つのイニシアチブを発揮している。我々はダーイシュ(イスラーム国)を完全に敗北させるためにシリアにいる。シリアには、ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使ほか、我が国の外交官が複数駐在している…。シリアからイランを排除することがジェフリー特使にとって最優先事項の一つだ」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, October 17, 2018

AFP, October 17, 2018、ANHA, October 17, 2018、AP, October 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2018、al-Hayat, October 18, 2018、Reuters, October 17, 2018、SANA, October 17, 2018、Sky News Arabic, October 17, 2018、UPI, October 17, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年10月17日)

ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ラタキア県2件、アレッポ県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 17, 2018をもとに作成。

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ロシア大統領府報道官「イドリブ県での非武装地帯にかかる合意は履行されており、トルコ側の行動に満足している(2018年10月16日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア・トルコ首脳によるイドリブ県での非武装地帯設置に基づき、同地帯からの「過激派」の退去の期限に指定されていた10月15日が過ぎたのを受けて、現地情勢について言及、「総じて、我が武装部隊から得た情報によると、合意は履行されており、ロシア軍側はトルコ側の行動に満足している…障害なく円滑に事が進むとは考えていないが、それでも活動を続ける」と述べた。

AFP, October 17, 2018、ANHA, October 17, 2018、AP, October 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2018、al-Hayat, October 18, 2018、Reuters, October 17, 2018、SANA, October 17, 2018、UPI, October 17, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍憲兵隊はダマスカス郊外県、ダマスカス県の複数カ所から検問所を撤去し撤退(2018年10月16日)

ダマスカス郊外県、ダマスカス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月16日付)によると、ヤルダー市、バービッラー市、ババイト・サフム市、スィーディー・ミクダード町、フジャイラ町、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ブワイダ町に進駐していたロシア軍憲兵隊が検問所を撤去し、撤退した。

al-Durar al-Shamiya, October 16, 2018

AFP, October 16, 2018、ANHA, October 16, 2018、AP, October 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2018、al-Hayat, October 17, 2018、Reuters, October 16, 2018、SANA, October 16, 2018、UPI, October 16, 2018などをもとに作成。

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クリミア共和国のアクショーノフ首相がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2018年10月16日)

クリミア共和国のセルゲイ・アクショーノフ首相(閣僚会議議長)はシリアを公式訪問し、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。

クリミア共和国は2014年にウクライナから独立し、ロシア連邦に編入された自治国。

SANA, October 16, 2018

会談でアサド大統領は、ロシア連邦への復帰を希求するクリミア国民の意志が実現したことに歓迎の意をしめした。

これに対して、アクショーノフ首相は両国の独立に向けた意志を守るため、二国間関係を強化したいと伝えた。

両国は、合同通商会館、合同海運公社、両国産品の交換、直行便の開設、ビジネスマンの相互訪問、文化交流計画の策定などにかかる一連の合意を交わした。

RT, October 18, 2018
RT, October 18, 2018

AFP, October 16, 2018、ANHA, October 16, 2018、AP, October 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2018、al-Hayat, October 17, 2018、Reuters, October 16, 2018、RT, October 18, 2018、SANA, October 16, 2018、UPI, October 16, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年10月16日)

ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県5件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 16, 2018をもとに作成。

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アフガン人民兵組織ファーティミユーユーン旅団がダイル・ザウル県ブーカマール市から撤退(2018年10月15日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月15日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、イラン・イスラーム革命防衛隊が支援するアフガン人民兵のファーティミーユーン旅団が、ブーカマール市にある本部を突如撤去し、同地から撤退した。

al-Durar al-Shamiya, October 15, 2018

AFP, October 15, 2018、ANHA, October 15, 2018、AP, October 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 15, 2018、al-Hayat, October 16, 2018、Reuters, October 15, 2018、SANA, October 15, 2018、UPI, October 15, 2018などをもとに作成。

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ロシアとヨルダンは、ヨルダンに退去した反体制武装集団(自由シリア軍)の司令官や戦闘員の身柄のシリア政府に引き渡すことで合意(2018年10月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月15日付)は、複数の消息筋の話として、ダルアー県を含むシリア南西部がシリア政府の支配下に復帰したのと前後して、ヨルダンに退去した反体制武装集団(自由シリア軍)の司令官や戦闘員の身柄のシリア政府に引き渡すことで、ヨルダン・ロシア両政府が合意したと伝えた。

シリア政府に身柄を引き渡される武装集団の司令官・戦闘員は、反体制派やダーイシュ(イスラーム国)の掃討を主な任務とするシリア軍第5軍団ないしはそれに類する武装部隊に配属されるという。

反体制メディア活動家のアブー・ガイヤーシュ・シャルア氏によると、現在は身柄が引き渡される司令官・戦闘員の名簿が作成されているという。

AFP, October 15, 2018、ANHA, October 15, 2018、AP, October 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 15, 2018、al-Hayat, October 16, 2018、Reuters, October 15, 2018、SANA, October 15, 2018、UPI, October 15, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制武装集団がロジャヴァ支配下のマンビジュ市侵攻に向けてアレッポ市北部一帯に展開、シリア軍がこれを迎撃(2018年10月15日)

アレッポ県では、ANHA(10月15日付)によると、アレッポ市北部のウンム・フーシュ村、ハルバル村、シャイフ・イーサー村、シャフバー・ダム一帯で、シリア軍とトルコの支援を受ける反体制武装集団が交戦した。

戦闘は同地の前線にトルコ軍と反体制武装集団が展開したのを受けたもので、反体制武装集団はまたマーリア市方面から同地のシリア軍拠点に対して砲撃を加えた。

トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(10月15日付)によると、同地に展開した反体制武装集団は約2万人。

トルコ軍地上部隊とともに、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のマンビジュ市一帯地域への侵攻を準備しているという。

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一方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)に近い「オリーブの怒り」作戦司令室が声明を出し、11日にトルコの実質占領下にあるアレッポ県バーブ市近郊のカッバースィーン村で反体制武装集団メンバー2人を殺害したと発表した。

AFP, October 15, 2018、ANHA, October 15, 2018、AP, October 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 15, 2018、al-Hayat, October 16, 2018、Reuters, October 15, 2018、SANA, October 15, 2018、UPI, October 15, 2018、Yeni Safak, October 15, 2018などをもとに作成。

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クナイトラ通行所、ナスィーブ国境通行所が再開(2018年10月15日)

クナイトラ県では、SANA(10月15日付)によると、イスラエルが占領するゴラン高原とシリア政府支配地域を分かつ兵力引き離し地域に設置されているクナイトラ通行所が正式に再開され、同地に進駐する非武装のシリア軍部隊が国旗を掲揚した。

通行所再開の式典には、ハマーム・ディブヤーン・クナイトラ県知事、ドゥルーズ派のシャイフ・アクルであるヒムマト・ヒジュリー師、シリア軍停戦局長のマーズィン・ユーヌス准将、シリア駐留ロシア軍のセルゲイ・コラリンコ副司令官らが出席した。

SANA, October 15, 2018

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ダルアー県では、SANA(10月15日付)によると、ヨルダンとの国境にあるナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)が再開され、両国間で車輌、旅行者の往来が再開した。

通行所が再開されるのは、3年ぶり。

SANA, October 15, 2018

AFP, October 15, 2018、ANHA, October 15, 2018、AP, October 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 15, 2018、al-Hayat, October 16, 2018、Reuters, October 15, 2018、SANA, October 15, 2018、UPI, October 15, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民247,325人が帰国、避難民1,241,047人が帰宅(2018年10月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月15日付)を公開し、10月14日に難民175人(うち女性52人、子供89人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は18,045人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者17,727人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 247,325人(うち女性74,195人、子供126,119人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民21人(うち女性5人、子供9人)が10月14日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,711人(うち女性48,033人、子供80,292人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,241,047人(うち女性373,031人、子供632,675人)となった。

SANA, October 15, 2018

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 15, 2018をもとに作成。

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トルコのガジアンテップ県移民局はシリア難民のトルコ国籍取得に関する問い合わせを終了(2018年10月14日)

トルコのガジアンテップ県移民局は、同県で暮らすシリア難民のトルコ国籍取得に関する最終決定を発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月14日付)によると、ガジアンテップ県移民局は、手書きのアラビア語で「国籍(取得に関する)問い合わせは廃止された。(国籍取得)希望者に対して通知を行う予定である」との告知を張り出した。

al-Durar al-Shamiya, October 14, 2018

AFP, October 14, 2018、ANHA, October 14, 2018、AP, October 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2018、al-Hayat, October 15, 2018、Reuters, October 14, 2018、SANA, October 14, 2018、UPI, October 14, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年10月14日)

ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県6件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 14, 2018をもとに作成。

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ロシアの監督のもと、シリア政府と和解した反体制派元戦闘員600人がダーイシュとの戦闘のためサファー丘に投入(2018年10月13日)

ダマスカス郊外県では、スワイダー24(10月13日付)によると、12、13日の2日間で、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続けるサファー丘の前線に、ロシアの監督のもと、シリア政府と和解したダルアー県ブスラー・シャーム市一帯の反体制武装集団の元戦闘員600人が派遣された。

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ダイル・ザウル県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターが、上バーグーズ村一帯、ハジーン市一帯、バフラ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、105人を殲滅した。

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、Suwayda 24, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民17,761人が帰国、避難民158,664人が帰宅(2018年10月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月13日付)を公開し、10月12日に難民183人(うち女性55人、子供93人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は17,761人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者17,443人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 247,041人(うち女性74,111人、子供125,976人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民28人(うち女性10人、子供12人)が10月12日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,664人(うち女性48,020人、子供80,271人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,241,026人(うち女性373,018人、子供632,654人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県5件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 13, 2018をもとに作成。

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『デイリー・メール』:トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡の住民は、反体制派の犯罪・違反行為に苦しんでいる(2018年10月12日)

『デイリー・メール』(10月12日付)は、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡の住民(多くはクルド人)が、トルコの支援を受ける反体制武装集団によるさまざまな犯罪・違反行為に苦しんでいると伝えた(https://www.dailymail.co.uk/wires/afp/article-6268887/Fear-grips-Syria-city-seized-Kurds-Turkish-backed-rebels.html)。

反体制武装集団は、住民を拉致し、身代金を要求したり、略奪、強盗、拷問といった非道を繰り返しているという。

The Daily Mail, October 12, 2018

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、The Daily Mail, October 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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ヘイリー米国連大使「イスラエル、シリア、米国は15日にクナイトラ通行所を再開することで合意した」(2018年10月12日)

ニッキー・ヘイリー米国連大使は、イスラエル、シリア、そして米国が、イスラエル占領下のクナイトラ県ゴラン高原の兵力引き離し線上に設置されているクナイトラ通行所を15日に再開することで合意した、と発表した。

ヘイリー大使は声明で、「通行所再開により、UNDOF(国際連合兵力引き離し監視軍)がゴラン高原での戦闘行為を抑止する取り組みに集中できるだろう」と述べた。

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「シリアのユーフラテス川東岸にある「テロの巣窟」を近く根絶する」(2018年10月12日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ウスパルタ市の士官学校卒業式で祝辞を述べ、シリアのユーフラテス川東岸にある「テロの巣窟」を根絶することを近く決意すると述べた。

アナトリア通信(10月12日付)が伝えた。

AFP, October 12, 2018、Anadolu Ajansı, October 12, 2018、ANHA, October 12, 2018、AP, October 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2018、al-Hayat, October 13, 2018、Reuters, October 12, 2018、SANA, October 12, 2018、UPI, October 12, 2018などをもとに作成。

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